説明

携帯電話機

【課題】発呼の転送処理を容易かつ確実に行うことができる携帯電話機を提供する。
【解決手段】外部の携帯電話機と通話を行なうことが可能な通信部22と、電話帳情報またはリダイヤル情報または着信履歴情報を格納する記憶部21と、操作部24と、文字情報を表示する表示部25と、通信部を介して他の携帯電話機と通話中または通話を保留中である際に、記憶部に格納された電話帳情報またはリダイヤルまたは着信履歴情報の少なくとも一つを表示部に表示して電話番号を検索する制御部23を具備する携帯電話機。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、構内無線システムにおける携帯電話機間の転送処理に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、構内等で用いられるデジタルコードレス電話(PHS(personal handyphone system)等の携帯電話機)を用いた構内無線システムにおいて、他の携帯電話機と連絡を行う方法としては、電話帳情報または着信履歴情報を呼び出し、これに応じて発信する方法がある。
【0003】
しかし、携帯電話機に既に外部の携帯電話機から発呼があり、通話状態であるか保留状態であると、電話帳情報や着信履歴情報を呼び出すことができないため、この発呼を、電話帳情報または着信履歴情報より検索した電話番号をもとに、第3の携帯電話に転送するという操作を容易に行うことはできない。
このような携帯電話機の操作性に関する特許出願として特許文献1がある。
【0004】
すなわち、特許文献1は、Webサーバを用いて電話番号を参照してオフフックされると、選択された電話番号情報中の電話番号を自動的に電話帳データに更新登録する技術を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003−299148号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献1の従来技術が示す携帯電話機は、現在、通話状態であるか保留状態の場合、電話帳情報や着信履歴情報を呼び出すことができないため、この発呼を、電話帳情報または着信履歴情報より検索した電話番号をもとに、第3の携帯電話に転送するという操作を容易に行うことはできない。
また、このような携帯電話機においては、転送動作を『発信者→中継者→受信者』と行った際、転送先にあたる受信者の着信記録には中継者の番号しか記載されず発信者の番号は記載されない。従って、着信記録についても、これを確認しても発信者の番号が記載されていないため、発信者に対して折り返し電話等が迅速にできないという問題がある。
【0007】
本発明は、発呼の転送処理を容易かつ確実に行うことができる携帯電話機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
課題を解決する一実施形態は、
外部の中継装置を介して他の携帯電話機と通話を行なうことが可能な通信部と、
電話帳情報またはリダイヤル情報または着信履歴情報を格納する記憶部と、
操作されることで操作情報を入力する操作部と、
文字情報を表示する表示部と、
前記通信部を介して外部の携帯電話機と通話中または通話を保留中である際に、前記記憶部に格納された前記電話帳情報または前記リダイヤル情報または前記着信履歴情報の少なくとも一つを前記表示部に表示して電話番号を検索する制御部と、を具備することを特徴とする携帯電話機である。
【発明の効果】
【0009】
通話中や保留中でも電話帳またはリダイヤルや着信記録を検索できることで、中継者は、転送動作等を容易に中継することができるため、時間短縮に繋がる。また、電話番号が記載されたメモ等を持ち歩く必要がなくなる。また、転送先受信者は、中継者及び発信者の着信記録も残るため、後でかけ直すために通話中に電話番号を聞く必要がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の一実施形態である無線システムの構成の一例を示す構成図。
【図2】本発明の一実施形態である携帯電話機の構成の一例を示す構成図。
【図3】本発明の一実施形態である構内デジタル電話システムを示す構成図。
【図4】本発明の一実施形態である携帯電話機の転送処理を示すフローチャート。
【図5】同じく携帯電話機の転送処理を示すフローチャート。
【図6】同じく携帯電話機の発信者・中継者・受信者の着信画面を示す説明図。
【図7】同じく携帯電話機の通話中または保留中の画面の一例を示す説明図。
【図8】同じく携帯電話機の着信画面の一例を示す説明図。
【図9】同じく携帯電話機の着信画面の一例を示す説明図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態である無線システムの構成の一例を示す構成図、図2は、本発明の一実施形態である携帯電話機の構成の一例を示す構成図、図3は、本発明の一実施形態である構内デジタル電話システムを示す構成図である。
【0012】
本発明の一実施形態である無線システムは、図1に示すように、複数のPHS(personal handyphone system)等の携帯電話機10と、複数の有線電話機11と、携帯電話機10と通信を行う複数のアンテナ装置14と、このアンテナ装置14や複数の有線電話機11が接続される構内デジタル電話システム(DSP(digital signal processor))12と、この構内デジタル電話システムに接続される構内PBX(private branch exchange)13と、通信網である公衆交換電話網15を介して中継装置である構内PBX13に接続される外線電話16を有している。
【0013】
このような無線システムで用いられる携帯電話機10は、図2に示すように、PHSの処理プログラムや電話帳データ29やリダイヤル記録、着信記録を記憶する記憶部21、無線信号の送受信を行う無線部22、通話に伴う信号処理及び表示や鳴音等の制御を行う制御部23、利用者が操作情報や文字データを入力する操作部24、文字情報等を表示する表示部25と、基地局等と通信するためのアンテナ部26と、電気信号を音声に変換するスピーカ27と、音声を電気信号に変換するマイク28から構成されている。
【0014】
また、このような無線システムで用いられる構内デジタル電話システム12は、図3に示すように、携帯電話機10と通信を行うためのアンテナ装置14が接続される複数のBSIF35と、複数の有線電話機11が接続されるCOT36と、複数のその他の制御基板34と、複数のBSIF35に接続されるCCP31と、CCP31に接続されるMCP32と、MCP32に接続されるCLK33を有している。
【0015】
上述した構成をもつ本発明の一実施形態に係る携帯電話機においては、第1に、通話中や保留中に電話帳またはリダイヤルや着信記録を開く機能を有している。この機能は、他の機能と同様に操作部24からの操作により起動することができる。図7の画面D21は、通話中または保留中の画面例である。すなわち、画面D21のリダイヤル・着信記録表示41および電話帳表示42のそれぞれのアイコンを操作部24により特定して、制御部23が操作部24に対する操作を検出し、この結果、記憶部21に格納されたリダイヤル・着信記録情報または電話帳情報を読み取る。そして、制御部23は、読み取ったリダイヤル・着信記録情報または電話帳情報に基づいて表示データを生成し、生成した表示データを表示部25に供給することで、電話帳やリダイヤル・着信記録を表示部25に表示させることができる。また、携帯電話機10が保留中の場合、電話帳やリダイヤル・着信記録の中から転送先番号を選択、発呼することができる。
【0016】
本発明の他の実施形態に係る携帯電話機において、次の特徴的な機能としては、発信者から発呼され、中継者が転送動作を行った際、第三者の着信画面には、『内線着信』ではなく『転送着信』と表示する機能である。また、このとき第三者の着信画面には、第一者(発信者)、第二者(中継者)の番号を表示する機能も有している。
しかし、第一者のプライバシー保護のため、中継者が第一者の番号非通知発信を行えば、第三者の着信画面には第一者の番号を非表示にすることも可能となる。このとき、第三者の着信画面には『転送着信』ではなく、『内線着信』と表示される。
【0017】
図6は、第一者(発信者)の携帯電話機10の各表示画面D1、D2、D3、D4と、第二者(中継者)の携帯電話機10の各表示画面D5、D6、D7、D8、D9と、第三者(転送先受信者)の携帯電話機10の各表示画面D9、D10、D11の遷移を示している。
本実施形態によれば、図6の各画面からも明らかなように、発信者、中継者、転送先受信者の各携帯電話機において、以下のような表示に関する特徴と作用効果がある。
【0018】
すなわち、発信者は、中継者との通話中に中継者の番号(又は情報)が表示され、中継者と転送先受信者との通話中に中継者と転送先受信者の番号(又は情報)が表示される。また、発信者と転送先受信者との通話中には、転送先受信者の番号(又は情報)が表示される。これにより、発信者は、転送処理の全容を認識することができる。
中継者は、発信者との通話中に発信者の番号(又は情報)が表示され、転送先受信者との通話中に発信者と転送先受信者の番号(又は情報)が表示される。これにより、中継者は、転送処理の全容を認識することができる。
転送先受信者は、中継者との通話中に転送着信である旨と発信者と中継者の番号(又は情報)が表示され、発信者との通話中に発信者の番号(又は情報)が表示される。これにより、転送先受信者は、転送処理の全容を認識することができる。
【0019】
また、本実施形態によれば、図6の各画面からも明らかなように、発信者、中継者、転送先受信者の各携帯電話機において、制御部23と記憶部21により以下のような記録処理を行なう。
すなわち、発信者はリダイヤル履歴(記録)に中継者(代理応答者)と転送先受信者の番号(又は情報)が記録され、これにより、リダイヤル履歴(記録)を基にして中継者と転送先受信者両方に発信することができる。同様に、中継者(代理応答者)は着信履歴に発信者と転送先受信者の番号(又は情報)が記録され、これにより、着信履歴を基にして発信者と転送先受信者両方に発信することができる。同様に、転送先受信者は着信履歴に発信者と中継者(代理応答者)の番号(又は情報)が記録され、これにより、着信履歴を基にして発信者と中継者両方に発信することができる。
【0020】
図8は、第三者(転送先受信者)の携帯電話機の着信記録画面D22とD23を示している。従来の携帯電話機の着信記録画面D22では、第二者(中継者)の番号しか表示されないため、第三者は着信記録から第一者(発信者)に発信することができない。しかし、本発明の一実施形態である携帯電話機10の着信記録画面D23では、中継者である第二者の表示はもちろんのこと、第一者(発信者)の携帯電話機の番号も表示する。これにより、第三者は、この着信記録から第一者及び第二者のどちらかを選択して発信することが可能となる。
【0021】
以上のことは、第二者が代理応答した場合及び、第三者が代理応答した場合でも発信者及び第二者(または代理者)の番号が、第二者(または代理者)、第三者(または代理者)の着信記録に残る。また、第一者が外線だった場合でも同様である。
また、図9は、第二者(中継者)の携帯電話機の表示画面D31と、第三者(転送先受信者)の携帯電話機の着信画面D32と、第三者(転送先受信者)の携帯電話機の第一者(発信者)の携帯電話機の番号を秘匿した場合の着信画面D33を示している。
【0022】
以上のように、本発明の一実施形態に係る携帯電話機においては、通話中や保留中に電話帳やリダイヤル・着信記録を開く機能、転送着信時に第一者(発信者)及び第二者(中継者)の番号を表示させる機能、第三者(転送先受信者)の転送着信時の着信記録に第一者及び第二者の番号が記録されている機能、代理応答でも同様の動作になる機能を有している。これらの機能を、図4および図5に示された転送処理を説明するフローチャートを用いて、第一者(発信者)の携帯電話機10と、第二者(中継者)の携帯電話機10と、第三者(転送先受信者)の携帯電話機10のそれぞれの動作として以下に詳細に説明する。
【0023】
なお、上述した各携帯電話機10の特徴的な機能は、記憶部21に格納された当該携帯電話機10の処理プログラムに従って制御部23が動作して実現するものであるが、以下の記載においては表現が煩雑となるため、制御部23が主体となって動作することを適宜省略する。また、この処理プログラムは、図4および図5のフローチャートの説明に基づいて当業者が作成することができる。
【0024】
はじめに、図4のフローチャートにおいて、第一者(発信者)の携帯電話機から第二者(中継者)の携帯電話機へ発信を行うと(ステップS11でYes)、第二者の携帯電話機の制御部23は、スピーカ27を介して着信音を出力し、第一者の携帯電話機からの着信記録を書き込む(ステップS12)。このとき第二者の携帯電話機の着信画面は『内線(又は外線)着信 第一者→ 』が表示される(ステップS13)。
【0025】
ここで、第二者の携帯電話機にオフフックがあると、第二者の携帯電話機は、通常の受信動作へ移行する(ステップS14でYes)。一方、第二者の携帯電話機がPHSを所持していない、又は第二者の有線電話の近くに人がいない場合、他の人が代理応答することがある。代理応答もなかった場合(ステップS25でNo)、第二者の携帯電話機の着信音が終了する(ステップS26)。代理応答した場合(ステップS25でYes)、第二者の携帯電話機の着信音は終了し、着信記録には代理応答処理が行われたこと、及び代理応答者の番号が表示される。かつ、代理者の携帯電話機にも第一者の携帯電話機からの着信記録が書き込まれる(ステップS27)。
【0026】
第二者の携帯電話機が通常の受信動作であった場合(ステップS14でYes)、第二者の携帯電話機の着信音を終了し(ステップS15)、第一者の携帯電話機と第二者の携帯電話機の通話となり(ステップS16)、第一者の携帯電話機の通話画面には『通話 ⇔第二者』、第二者の携帯電話機の通話画面には『通話 第一者⇔ 』と表示される(ステップS17)。しかし、代理応答であった場合(ステップS25でYes)、第一者の携帯電話機と代理者の携帯電話機の通話となり(ステップS16)、第一者の携帯電話機の通話画面には『通話 ⇔代理者』、代理者の携帯電話機の通話画面には『通話 第一者⇔』が表示される(ステップS17)。
【0027】
第一者の携帯電話機と第二者の携帯電話機の間で通話が続き(ステップS18でNo)、転送動作のために保留ボタンを押下すると(ステップS19でYes)、第一者の携帯電話機には保留音が鳴動し、第二者(又は代理者)の携帯電話機には、ダイヤルトーンが鳴動する(ステップS20)。保留が解除されなければ、第二者の携帯電話機は、保留を続け転送動作に入る(ステップS21でYes)。
【0028】
ここで、第二者(中継者)が第三者(転送先受信者)の携帯電話機の番号を認識していればいいが(ステップS22でYes)、認識していなかった場合(ステップS22でNo)、第二者は第二者の携帯電話機を操作部24を操作することで、電話帳・着信記録・リダイヤル記録の何れかを開き、第三者の携帯電話機の携帯番号を選択する(ステップS23)。このとき、第一者の番号情報を第三者にも通知させるかどうかを携帯電話機の動作モードを適宜選択することで、選択することができる(ステップS28)。
【0029】
第一者の携帯電話機の番号を同時に通知する場合(ステップS28でYes)、そのまま第三者を決定し発信する(ステップS29)。ここで、保留動作から発信した場合、つまり保留転送動作の場合は、今通話している相手(この場合第一者)の番号情報も同時に送信する(ステップS30)。第三者の携帯電話機の制御部23は、着信音鳴動、第一者・第二者からの着信記録を記憶部21に書き込む(ステップS31)。このときの第三者の携帯電話機の画面情報は、『転送着信 第一者⇒第二者→ 』が表示される(ステップS32)。
【0030】
ここで、第三者の携帯電話機にオフフックがあると、通常の受信動作へ移行する(ステップS33でYes)。第三者がPHSを所持していない、又は第三者の有線電話の近くに人がいない場合、他の人が代理応答することがある。代理応答もなかった場合(ステップS34でNo)、第三者の携帯電話機の着信音が終了する(ステップS35)。代理応答した場合(ステップS34でYes)、第三者の携帯電話機の着信音は終了し、着信記録には代理応答処理が行われたこと、及び代理応答者の番号が表示される。かつ、第三者の携帯電話機は、代理者にも第一者及び第二者の携帯電話機からの着信記録を書き込む(ステップS36)。
【0031】
通常の転送受信動作であった場合(ステップS33でYes)、第三者の携帯電話機の着信音を終了し(ステップS37)た後、第二者の携帯電話機と第三者の携帯電話機の通話となり(ステップS38)、第二者の携帯電話機の通話画面には『通話 第一者⇒ ⇔第三者』、第三者の携帯電話機の通話画面には『通話 第一者⇒第二者⇔ 』と表示される(ステップS39)。代理応答であった場合(ステップS34でYes)、第二者の携帯電話機と代理者の携帯電話機の通話となり(ステップS36)、第二者の携帯電話機の通話画面には『通話 第一者⇒ ⇔代理者』、代理者の携帯電話機の通話画面には『通話 第一者⇒第二者⇔ 』が表示される(ステップS39)。
【0032】
第一者のプライバシー保護のため、第一者の携帯電話機の番号情報を第三者の携帯電話機に通知しない場合(ステップS28でNo)、第二者の携帯電話機は、第三者決定し、第一者の携帯電話機の番号非通知発信を行う(ステップS43)。その後のステップS44〜S52の動作は、第三者の携帯電話機に第一者の携帯電話機の情報が渡らない仕組みとなり、S29〜S39と同様な動作となるため、ここでは説明を省略する。
このように、本発明の実施形態によれば、発信者の番号を転送先受信者へ通知する否か選択することができ、転送先受信者に対して番号非通知発信を行うことができる。これにより、発信者の電話番号の保護、すなわち、プライバシー保護を図ることができる。
【0033】
第一者保留待機状態、第二者の携帯電話機と第三者の携帯電話機が通話状態で、第三者の携帯電話機がオンフックすれば(ステップS40でa)、第一者の携帯電話機と第二者の携帯電話機の通話になる。第二者の携帯電話機がオンフックすれば(ステップS40でb)、第一者の携帯電話機と第三者の携帯電話機との通話になる(ステップS41)。ここで、第一者の携帯電話機の通話画面には『通話 ⇔第三者』が表示され、第三者の携帯電話機の通話画面には『通話 第一者⇔ 』が表示される(ステップS42)。第三者を第二者と仮定すれば(ステップS24)、S16から同様の動作となる。
【0034】
以上のように、通話中や保留中に電話帳や着信記録・リダイヤル記録を開く機能をもたせることにより、中継者はより迅速な対応が可能となり、また電話番号を記載したメモ等を持ち歩く必要がなくなる。また、第三者(転送先受信者)の携帯電話機の転送着信時に第一者(発信者)及び第二者(中継者)の携帯電話機の番号を表示させる機能があることにより、第三者は、予め第一者の携帯電話機の存在を知ることができる。これにより、中継の際のストレス軽減に繋がる。同時に、第三者の携帯電話機の転送着信時の着信記録に第一者及び第二者の携帯電話機の番号が記録されている機能があることにより、これまで第三者は着信履歴から第一者の携帯電話機に発呼できないという不都合を改善できる。同様に、第二者及び第三者の携帯電話機が代理応答だった場合でも同様の動作になる。
【0035】
以上記載した様々な実施形態は複数同時に実施することが可能であり、これらの記載により、当業者は本発明を実現することができるが、更にこれらの実施形態の様々な変形例を思いつくことが当業者によって容易であり、発明的な能力をもたなくとも様々な実施形態へと適用することが可能である。従って、本発明は、開示された原理と新規な特徴に矛盾しない広範な範囲に及ぶものであり、上述した実施形態に限定されるものではない。
【符号の説明】
【0036】
10…携帯電話機、11…有線電話機、12…構内デジタル電話システム、13…構内PBX、14…アンテナ、15…公衆交換電話網、16…外線電話、21…記憶部、22…無線部、23…制御部、24…操作部、25…表示部、27…スピーカ、28…マイク、29…電話帳、41…リダイヤル・着信記録表示、42…電話帳表示。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部の中継装置を介して他の携帯電話機と通話を行なうことが可能な通信部と、
電話帳情報またはリダイヤル情報または着信履歴情報を格納する記憶部と、
操作されることで操作情報を入力する操作部と、
文字情報を表示する表示部と、
前記通信部を介して他の携帯電話機と通話中または通話を保留中である際に、前記記憶部に格納された前記電話帳情報または前記リダイヤル情報または前記着信履歴情報の少なくとも一つを前記表示部に表示して電話番号を検索する制御部と、
を具備することを特徴とする携帯電話機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−134722(P2012−134722A)
【公開日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−284537(P2010−284537)
【出願日】平成22年12月21日(2010.12.21)
【出願人】(000166650)株式会社日立国際電気エンジニアリング (100)
【Fターム(参考)】