携帯電話装置およびアドレス情報の表示方法
【課題】多くのアドレス情報の中から所望のアドレス情報を短時間に検索することができる携帯電話装置およびアドレス情報の表示方法を提供することを目的とする。
【解決手段】登録されたアドレス情報を記憶する第１の記憶手段と、第１の記憶手段から発呼あるいはメールの送信頻度の多い所定数のアドレス情報を抽出して記憶する第２の記憶手段と、情報を表示する表示手段と、発呼時に第２の記憶手段に記憶されたアドレス情報を表示手段に優先的に表示させる表示制御手段とにより、多くのアドレス情報の中から所望のアドレス情報を短時間に検索することができる。
【解決手段】登録されたアドレス情報を記憶する第１の記憶手段と、第１の記憶手段から発呼あるいはメールの送信頻度の多い所定数のアドレス情報を抽出して記憶する第２の記憶手段と、情報を表示する表示手段と、発呼時に第２の記憶手段に記憶されたアドレス情報を表示手段に優先的に表示させる表示制御手段とにより、多くのアドレス情報の中から所望のアドレス情報を短時間に検索することができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、多くの電話番号やメールアドレス等を記憶する機能を有する携帯電話装置に関し、特に、電話番号やメールアドレス等のアドレス情報の表示方法に関する。
【背景技術】
【０００２】
近年、電話回線の急速な整備や電話装置の多機能化により、電話装置は、われわれの生活に欠かせないものとなっている。特に、携帯情報端末や携帯電話機に代表される通信端末装置の普及が目覚しく、携帯電話機においては通話料金や本体価格の低下に伴い、一人に一台の時代となりつつあり、ことに、若者の間では既に必須アイテムとなっている。
【０００３】
また、それらの通信端末装置では基本機能である通話機能に加え、テキストデータや画像データ、各種ファイルを送受信する電子メール機能やインターネット接続機能を具備するものを各通信事業者が短期間に競って商品化しており、次々に性能アップと機能アップとが図られている。
【０００４】
また、最近では、カメラやムービー機能を備えた携帯端末も普及しており、電子メール機能と相俟って、従来の文字や音声情報に加えて画像情報のやりとりがさかんに行われている。
【０００５】
また、電話装置の使用形態の多様化により、個人が複数台の電話装置を場所や用途に応じて使い分けるようになってきたことから、電話装置内のアドレス帳に登録された１登録氏名に対して、複数の電話番号および電話番号固有の情報を登録することができる技術が知られている（例えば、特許文献１参照。）。
【特許文献１】特開２００１−２９８５２３号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
確かに、上記のアドレス帳は、着信相手を確認する場合や発呼時あるいはメール送信時には、有用な機能の一つではあるが、その一方で、あまりにも多くのアドレス情報を記憶していても、発呼よりも着信が多く、普段、数箇所にしか電話をしないユーザ等にとっては、電話やメールを送信する際のアドレス情報の検索がかえって煩雑になってしまうという問題点がある。こうした問題は、発呼回数や着信回数が多いものの、発呼先がある程度特定されている場合も同様である。
【０００７】
そこで、本発明は、上記事情を考慮し、多くのアドレス情報の中から所望のアドレス情報を短時間に検索することができる携帯電話装置およびアドレス情報の表示方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
請求項１記載の発明は、登録されたアドレス情報を記憶する第１の記憶手段と、登録可能なアドレス情報の数が前記第１の記憶手段より少ない第２の記憶手段と、前記情報を表示する表示手段と、発呼時或いはメール送信時に前記第２の記憶手段に記憶されたアドレス情報を前記表示手段に優先的に表示させる表示制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【０００９】
請求項１に記載の発明によれば、発呼時に登録件数の少ない第２の記憶手段のアドレス情報を優先的に表示する為、例えば、第２の記憶手段に、頻繁に発呼する相手先を記憶しておけば、発呼時にただちに発呼相手先を検索できる。
【００１０】
請求項２は、登録されたアドレス情報を記憶する第１の記憶手段と、前記第１の記憶手段から発呼あるいはメールの送信頻度の多い所定数のアドレス情報を抽出して記憶する第２の記憶手段と、情報を表示する表示手段と、発呼時或いはメール送信時に前記第２の記憶手段に記憶されたアドレス情報を前記表示手段に優先的に表示させる表示制御手段とを備えたことを特徴とする携帯電話装置を提案している。
【００１１】
請求項２に記載の発明によれば、第１の記憶手段には、登録されたアドレス情報が記憶されており、第２の記憶手段には、第１の記憶手段から発呼あるいはメールの送信頻度の多い所定数のアドレス情報が抽出され、記憶されている。そして、表示制御手段により、発呼時に第２の記憶手段に記憶されたアドレス情報を表示手段に優先的に表示させる。
【００１２】
請求項３は、請求項２に記載された携帯電話装置について、前記表示制御手段が、前記第２の記憶手段に記憶されたアドレス情報を発呼あるいはメールの送信頻度の多い順番に配列して表示させることを特徴とする。
【００１３】
請求項３の発明によれば、表示制御手段により、発呼時に優先的に表示させる第２の記憶手段に記憶されたアドレス情報を発呼あるいはメールの送信頻度の多い順番に配列して表示させる。
【００１４】
請求項４に記載の発明は、登録されたアドレス情報を記憶する第１の記憶手段と、前記第１の記憶手段に記憶されたアドレス情報から、所定数のアドレス情報を抽出する抽出手段と、前記抽出手段により、抽出されたアドレス情報を記憶する第２の記憶手段と、情報を表示する表示手段と、発呼時或いはメール送信時に前記第２の記憶手段に記憶されたアドレス情報を前記表示手段に優先的に表示させる表示制御手段とを備えたことを特徴とする携帯電話装置を提案している。
【００１５】
請求項４に記載の発明によれば、第１の記憶手段には、登録されたアドレス情報が記憶されており、第２の記憶手段には、第１の記憶手段から抽出手段により抽出された所定数のアドレス情報が記憶されている。そして、表示制御手段により、発呼時に第２の記憶手段に記憶されたアドレス情報を表示手段に優先的に表示させる。
【００１６】
また、請求項５に記載の発明のように、請求項２乃至４のいずれか１項に記載された携帯電話装置については、アドレス情報が、少なくとも電話番号あるいはメールアドレス、氏名の情報を含むことが好ましい。
【００１７】
請求項６に記載の発明は、登録されたアドレス情報を記憶する第１の記憶手段と、前記第１の記憶手段から発呼あるいはメールの送信頻度の多い所定数のアドレス情報を抽出して記憶する第２の記憶手段と、を有する携帯電話装置におけるアドレス情報の表示方法であって、着呼時或いはメール送信時に、第１の記憶手段から発呼者の情報を検索して表示し、発呼時或いはメール送信時に、第２の記憶手段に記憶されたアドレス情報を表示することを特徴とする。
【００１８】
請求項６に記載の発明によれば、着呼時には、第１の記憶手段から発呼者の情報を検索して表示し、発呼時には、発呼あるいはメールの送信頻度の多い第２の記憶手段に記憶されたアドレス情報が表示される。
【００１９】
請求項７に記載の発明は、登録されたアドレス情報を記憶する第１の記憶手段と、前記第１の記憶手段に記憶されたアドレス情報から所定数のアドレス情報を抽出したアドレス情報を記憶する第２の記憶手段と、を有する携帯電話装置におけるアドレス情報の表示方法であって、着呼時或いはメール送信時に、第１の記憶手段から発呼者の情報を検索して表示し、発呼時或いはメール送信時に、第２の記憶手段に記憶されたアドレス情報を表示することを特徴とする。
【００２０】
請求項７に記載の発明によれば、着呼時には、第１の記憶手段から発呼者の情報を検索して表示し、発呼時には、第１の記憶手段から抽出した第２の記憶手段に記憶されたアドレス情報が表示される。
【発明の効果】
【００２１】
請求項１および請求項６に記載の発明によれば、表示制御手段により、発呼時には、発呼あるいはメールの送信頻度の多い所定数のアドレス情報が表示されるため、よく電話やメールを送る相手先の電話番号やメールアドレスを容易に検索することができるという効果がある。
【００２２】
請求項３に記載の発明によれば、さらに、発呼時に表示されるアドレス情報が発呼あるいはメールの送信頻度の多い順番に配列されているため、よく電話やメールを送る相手先の電話番号やメールアドレスをさらに容易に検索することができるという効果がある。
【００２３】
請求項４および請求項７に記載の発明は、抽出手段により、第１の記憶手段から所定の条件に従って、抽出した所定数のアドレス情報を第２の記憶手段に記憶させることができるため、例えば、今までは、発呼あるいはメールの送信頻度があまり多くなかったが、これから、発呼あるいはメールの送信頻度が多くなるであろう相手方を任意に第１の記憶手段から抽出して、第２の記憶手段に記憶させることにより、特定の相手方のアドレス情報を容易に検索することができるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【００２４】
次に、本発明の一実施形態に係る携帯電話装置について、図面を参照して説明する。
【００２５】
図１に示すように、本発明の実施形態に係る携帯電話装置１００は、アンテナ１と、通信部２と、ＣＤＭＡ処理回路１５および音声コーデック１６とからなるベースバンド部３と、切替回路４と、制御回路５（表示制御手段）と、テンキー１９と、通話キー２０と、切キー２１と、機能キー２２とからなる入力部６と、増幅回路７、８、９と、第１スピーカ１０と、マイクロホン１１と、第２スピーカ１２と、ディスプレイ１３（表示手段）と、照明部１４と、ＲＯＭ１７と、ＲＡＭ（第１の記憶手段、第２の記憶手段）１８とから構成されている。
【００２６】
通信部２は、後述のベースバンド部３から出力される中間周波数帯の送信信号を無線周波数帯に変換し、この信号をアンテナ１を介して基地局へ発信し、あるいはアンテナ１を介して受信した基地局からの電波信号を中間周波数帯に変換してベースバンド部３に出力する。本実施形態においては、発呼側の携帯電話装置から電話番号やメールアドレス等のアドレス情報を受信する。
【００２７】
ベースバンド部３を構成するＣＤＭＡ処理回路１５は、符号分割多元接続やスクランブル処理、誤り制御およびタイミング検出等の処理を行う。音声コーデック１６は、音声データの圧縮処理（符号化）および伸長処理を行い、あるいは、アナログ信号をディジタル信号に、ディジタル信号をアナログ信号に変換処理する。また、図示しない内部の増幅回路の増幅度を可変して、受話音量を増幅あるいは減衰させ、マイクロホンの感度を変更する。
【００２８】
切替回路４は、増幅回路７を介して第１スピーカ１０に接続されている。第１スピーカ１０は、増幅回路７で増幅されたベースバンド部３からの電気信号を音声信号として外部に出力する。この第１スピーカ１０は、ユーザの耳にあてることにより、通話に使用される。
【００２９】
切替回路４は、また、増幅回路８を介してマイクロホン１１が接続されている。このマイクロホン１１は、通話に使用され、収音した音声信号を電気信号に変換する。マイクロホン１１から出力された電気信号は、増幅回路８において増幅されてベースバンド部３に出力される。
【００３０】
切替回路４は、また、増幅回路９を介して第２スピーカ１２が接続されている。この第２スピーカ１２には、増幅回路９において増幅されたベースバンド部３から入力された電気信号を音声信号として外部に出力する。この第２スピーカ１２は、受話音を周囲の人々に聞かせるための拡声用のスピーカである。また、第２スピーカ１２は、着信報知の鳴動も行う。なお、これらの３つの増幅回路７、８、９は、ゲインが固定されており、第１スピーカ１０及び第２スピーカ１２の音量やマイクロホン１１の感度を変更することはできないようになっている。
【００３１】
切替回路４は、また、ベースバンド部３との接続を、第１スピーカ１０用の増幅回路７とマイクロホン１１用の増幅回路８側にするか、あるいは拡声用の第２スピーカ１２用の増幅回路９とマイクロホン１１用の増幅回路８側にするかを切り替える。
【００３２】
制御回路５（表示制御手段）は、通話に必要な制御（例えば、位置登録、待受け、リンク確立、ハンドオーバなどの制御）や表示制御など携帯電話装置の全ての制御を行い、ＣＰＵ等から構成されている。本実施形態においては、発呼側携帯電話装置から受信したアドレス情報が、後述するＲＡＭ１８に記憶されたアドレス情報に一致するか否かを判断し、一致するアドレス情報が存在する場合には、この情報をディスプレイ１３（表示手段）に出力して表示する。また、入力部６内の機能キー２２やテンキー１９を操作して入力された新規のアドレス情報をＲＡＭ１８に記憶する。さらに、ＲＡＭ１８に記憶されたアドレス情報に関して、発呼やメール送信の頻度をカウントし、例えば、頻度の高い上位５つをＲＡＭ１８内の第１の記憶部（図示省略、第１の記憶手段）とは別個に設けられた第２の記憶部（図示省略、第２の記憶手段）に記憶する。
【００３３】
尚、第１の記憶部には、例えば、３００件といった多くの件数の相手先情報（例えば、氏名や電話番号やメールアドレス等）が格納され、第２の記憶部には、ユーザが頻繁に使用する相手先の情報が少ない件数（例えば５件）格納されている。
又、上記第２の記憶部への情報の記憶は、第１の記憶部から第２の記憶部にアドレス情報をコピーする方法でもよいし、アドレス情報自体を移動する方法であってもよい。なお、アドレス情報自体を移動する方法の場合には、着信表示に関して、第１の記憶部および第２の記憶部双方を検索する必要がある。
【００３４】
ＲＯＭ１７には、携帯電話装置全体を制御するためのシステムプログラムが記憶されている。また、ＲＡＭ１８（第１の記憶手段、第２の記憶手段）は、第１の記憶部（図示省略、第１の記憶手段）と第２の記憶部（図示省略、第２の記憶手段）を含み、不揮発性メモリ等で構成されている。そして、具体的には、制御回路５の制御に必要な所定の情報や発呼あるいは電子メールの送信に使用するアドレスデータ、写真などの画像データが記憶されている。
【００３５】
ディスプレイ１３（表示手段）は、現在の時刻や、電話番号、電子メールの内容等の所定の情報を表示する表示器であり、例えば、カラーＬＣＤやＥＬ（エレクトロ・ルミネッセンス）、ＰＤＰ（プラズマ・ディスプレイ・パネル）などで構成されている。照明部１４は、ディスプレイ１３やキー等の照明を行う。入力部６は、電話番号等の入力を行うテンキー１９と、通話の開始を操作する通話キー２０と、通話の終了を操作する切キー２１と、各種機能の設定を行う機能キー２２と、を有している。
【００３６】
新規にアドレス情報を登録する場合は、まず、入力部６内の機能キー２２によりディスプレイ１３（表示手段）にメニューを表示させる。そして、表示されたメニューから、例えば、「メモリ登録」の項目を選択する。「新規メモリ登録」の項目を選択すると、ディスプレイ１３（表示手段）に、メモリ登録画面が表示される。このメモリ登録画面には、例えば、メモリＮｏ、名前、ふりがな、電話番号、Ｅ−ｍａｉｌアドレス、グループ名、シークレット登録、誕生日、血液型、パーソナルメモ等の欄が表示されている。ユーザは、表示された欄に所定事項をテンキー１９等を用いて入力し、「登録キー」（図示省略）を操作することにより、新規のアドレス情報がＲＡＭ１８内の第１の記憶部に記憶される。
【００３７】
また、着信があったときには、着信表示として発呼側の電話番号が表示されるが、通話終了時に登録キーを操作して、電話番号以外の情報も入力することにより、新規のアドレス情報をＲＡＭ１８内の第１の記憶部に記憶することもできる。
【００３８】
また、ＲＡＭ１８内の第２の記憶部にアドレス情報を記憶させる処理は、次のように行う。
【００３９】
すなわち、制御回路５は、発呼やメール送信を行う場合に、発呼先のアドレス情報が第１の記憶部に存在するか否かを検索する。そして、発呼先のアドレス情報が第１の記憶部に存在する場合には、発呼やメール送信を行う度に、その履歴をカウントアップしてＲＡＭ１８に記憶する。次に、制御回路５は、送信履歴のカウント値を参照して、例えば、カウント値の大きい上位５件分のアドレス情報を第１の記憶部から第２の記憶部にコピーあるいは移動させて、いわゆる、第２の電話帳を作成する。なお、第２の記憶部に記憶されたアドレス情報を表示させる場合には、このアドレス情報をカウント値の高い順番に配列してもよい。さらに、上記では、発呼やメール送信の頻度が高いアドレス情報を自動的にコピーあるいは移動させる方法を示したが、ユーザが第１の記憶部に記憶されたアドレス情報から入力部６を用いて、任意にアドレス情報を抽出して、これを第２の記憶部にコピーあるいは移動させてもよいし、ユーザが新規にアドレス情報を第２の記憶部に登録しても良い。
【００４０】
次に、着信時のアドレス情報の表示方法に関して、図２を用いて説明する。
【００４１】
まず、制御回路５は、ベースバンド部３から入力する信号により、着信があったか否かを判断する（ステップ１０１）。このとき、着信がなければ、着信を待って待機する。次に、着信があったときには、ベースバンド部３から入力する信号から発呼側の電話番号を検出する（ステップ１０２）。電話番号を検出したときには、ＲＡＭ１８内の第１の記憶部から検出した電話番号をサーチする（ステップ１０３）。そして、ＲＡＭ１８内の第１の記憶部に検出した電話番号と同じ電話番号が記憶されているときには（ステップ１０４）、検出した電話番号とともに、第１の記憶部に記憶された付随する情報（例えば、氏名）も併せてディスプレイ（表示手段）１３に表示し（ステップ１０５）、ＲＡＭ１８内の第１の記憶部に検出した電話番号と同じ電話番号が記憶されていないときには、検出した電話番号のみをディスプレイ（表示手段）１３に表示する（ステップ１０６）。次に、着信音を第１のスピーカ１０から発音し（ステップ１０７）、応答があるまで所定時間、鳴動を繰り返す（ステップ１０８）。応答があった場合には、鳴動を中止し、回線を接続して通話モードに移行する（ステップ１０９）。そして、所定時間ごとに、通話状態であるか否かを確認し、終話したときには（ステップ１１０）、一連の動作を終了する。
【００４２】
次に、図３を用いて、発呼時の表示動作について説明する。
【００４３】
制御回路５は、発呼のためのアドレス情報を表示するキー操作があるか否かをモニタする（ステップ２０１）。そして、上記キー操作があったときは、制御回路５（表示制御手段）は、第２の記憶部を優先的に選択し（ステップ２０２）、そこに記憶されているＮ件分（Ｎは整数、例えば５件）のアドレス情報をディスプレイ（表示手段）１３に表示する（ステップ２０３）。そして、次に、所望の宛先の選択後発呼指示があるか否かを確認し（ステップ２０４）、発呼指示があったときには、発呼処理に移行する（ステップ２０５）。一方で、発呼指示がないときには、第２の記憶部に記憶されたアドレス情報の修正があるかどうかを確認し（ステップ２０６）、アドレス情報の修正がある場合には、修正処理に移行し（ステップ２０７）、アドレス情報の修正がない場合には、第１の記憶部に記憶されたアドレス情報の表示要求があるか否かを確認する（ステップ２０８）。そして、第１の記憶部に記憶されたアドレス情報の表示要求がある場合には、第１の記憶部に記憶されたアドレス情報の修正があるかどうかを確認する（ステップ２０９）。一方で、アドレス情報の修正がある場合には、修正処理に移行し（ステップ２１０）、アドレス情報の修正がない場合には、所望の宛先の選択後発呼要求があるか否かを確認する（ステップ２１１）。次に、発呼要求がある場合には、発呼処理に移行し（ステップ２１２）、発呼要求がない場合には、一連の動作が終了したかを確認する（ステップ２１３）。このとき、一連の動作を終了すると判断したときは、ステップ２０１に戻って待機し、まだ、一連の動作が終了していないと判断したときは、ステップ２０４に戻って、発呼要求を待って待機する。
【００４４】
以上のように、本実施形態においては、２つの記憶手段を有し、表示制御手段により、発呼時には、発呼あるいはメールの送信頻度の多い所定数のアドレス情報が表示されるため、よく電話やメールを送る相手先の電話番号やメールアドレスを容易に検索することができる。
【００４５】
なお、図面を参照して本発明の実施の形態について詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
【図面の簡単な説明】
【００４６】
【図１】本発明の携帯電話装置の構成図である。
【図２】着信時の処理フローチャートである。
【図３】発呼時の処理フローチャートである。
【符号の説明】
【００４７】
５ 制御回路（表示制御手段）
６ 入力部
１３ ディスプレイ（表示手段）
１８ ＲＡＭ（第１の記憶手段、第２の記憶手段）
【技術分野】
【０００１】
本発明は、多くの電話番号やメールアドレス等を記憶する機能を有する携帯電話装置に関し、特に、電話番号やメールアドレス等のアドレス情報の表示方法に関する。
【背景技術】
【０００２】
近年、電話回線の急速な整備や電話装置の多機能化により、電話装置は、われわれの生活に欠かせないものとなっている。特に、携帯情報端末や携帯電話機に代表される通信端末装置の普及が目覚しく、携帯電話機においては通話料金や本体価格の低下に伴い、一人に一台の時代となりつつあり、ことに、若者の間では既に必須アイテムとなっている。
【０００３】
また、それらの通信端末装置では基本機能である通話機能に加え、テキストデータや画像データ、各種ファイルを送受信する電子メール機能やインターネット接続機能を具備するものを各通信事業者が短期間に競って商品化しており、次々に性能アップと機能アップとが図られている。
【０００４】
また、最近では、カメラやムービー機能を備えた携帯端末も普及しており、電子メール機能と相俟って、従来の文字や音声情報に加えて画像情報のやりとりがさかんに行われている。
【０００５】
また、電話装置の使用形態の多様化により、個人が複数台の電話装置を場所や用途に応じて使い分けるようになってきたことから、電話装置内のアドレス帳に登録された１登録氏名に対して、複数の電話番号および電話番号固有の情報を登録することができる技術が知られている（例えば、特許文献１参照。）。
【特許文献１】特開２００１−２９８５２３号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
確かに、上記のアドレス帳は、着信相手を確認する場合や発呼時あるいはメール送信時には、有用な機能の一つではあるが、その一方で、あまりにも多くのアドレス情報を記憶していても、発呼よりも着信が多く、普段、数箇所にしか電話をしないユーザ等にとっては、電話やメールを送信する際のアドレス情報の検索がかえって煩雑になってしまうという問題点がある。こうした問題は、発呼回数や着信回数が多いものの、発呼先がある程度特定されている場合も同様である。
【０００７】
そこで、本発明は、上記事情を考慮し、多くのアドレス情報の中から所望のアドレス情報を短時間に検索することができる携帯電話装置およびアドレス情報の表示方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
請求項１記載の発明は、登録されたアドレス情報を記憶する第１の記憶手段と、登録可能なアドレス情報の数が前記第１の記憶手段より少ない第２の記憶手段と、前記情報を表示する表示手段と、発呼時或いはメール送信時に前記第２の記憶手段に記憶されたアドレス情報を前記表示手段に優先的に表示させる表示制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【０００９】
請求項１に記載の発明によれば、発呼時に登録件数の少ない第２の記憶手段のアドレス情報を優先的に表示する為、例えば、第２の記憶手段に、頻繁に発呼する相手先を記憶しておけば、発呼時にただちに発呼相手先を検索できる。
【００１０】
請求項２は、登録されたアドレス情報を記憶する第１の記憶手段と、前記第１の記憶手段から発呼あるいはメールの送信頻度の多い所定数のアドレス情報を抽出して記憶する第２の記憶手段と、情報を表示する表示手段と、発呼時或いはメール送信時に前記第２の記憶手段に記憶されたアドレス情報を前記表示手段に優先的に表示させる表示制御手段とを備えたことを特徴とする携帯電話装置を提案している。
【００１１】
請求項２に記載の発明によれば、第１の記憶手段には、登録されたアドレス情報が記憶されており、第２の記憶手段には、第１の記憶手段から発呼あるいはメールの送信頻度の多い所定数のアドレス情報が抽出され、記憶されている。そして、表示制御手段により、発呼時に第２の記憶手段に記憶されたアドレス情報を表示手段に優先的に表示させる。
【００１２】
請求項３は、請求項２に記載された携帯電話装置について、前記表示制御手段が、前記第２の記憶手段に記憶されたアドレス情報を発呼あるいはメールの送信頻度の多い順番に配列して表示させることを特徴とする。
【００１３】
請求項３の発明によれば、表示制御手段により、発呼時に優先的に表示させる第２の記憶手段に記憶されたアドレス情報を発呼あるいはメールの送信頻度の多い順番に配列して表示させる。
【００１４】
請求項４に記載の発明は、登録されたアドレス情報を記憶する第１の記憶手段と、前記第１の記憶手段に記憶されたアドレス情報から、所定数のアドレス情報を抽出する抽出手段と、前記抽出手段により、抽出されたアドレス情報を記憶する第２の記憶手段と、情報を表示する表示手段と、発呼時或いはメール送信時に前記第２の記憶手段に記憶されたアドレス情報を前記表示手段に優先的に表示させる表示制御手段とを備えたことを特徴とする携帯電話装置を提案している。
【００１５】
請求項４に記載の発明によれば、第１の記憶手段には、登録されたアドレス情報が記憶されており、第２の記憶手段には、第１の記憶手段から抽出手段により抽出された所定数のアドレス情報が記憶されている。そして、表示制御手段により、発呼時に第２の記憶手段に記憶されたアドレス情報を表示手段に優先的に表示させる。
【００１６】
また、請求項５に記載の発明のように、請求項２乃至４のいずれか１項に記載された携帯電話装置については、アドレス情報が、少なくとも電話番号あるいはメールアドレス、氏名の情報を含むことが好ましい。
【００１７】
請求項６に記載の発明は、登録されたアドレス情報を記憶する第１の記憶手段と、前記第１の記憶手段から発呼あるいはメールの送信頻度の多い所定数のアドレス情報を抽出して記憶する第２の記憶手段と、を有する携帯電話装置におけるアドレス情報の表示方法であって、着呼時或いはメール送信時に、第１の記憶手段から発呼者の情報を検索して表示し、発呼時或いはメール送信時に、第２の記憶手段に記憶されたアドレス情報を表示することを特徴とする。
【００１８】
請求項６に記載の発明によれば、着呼時には、第１の記憶手段から発呼者の情報を検索して表示し、発呼時には、発呼あるいはメールの送信頻度の多い第２の記憶手段に記憶されたアドレス情報が表示される。
【００１９】
請求項７に記載の発明は、登録されたアドレス情報を記憶する第１の記憶手段と、前記第１の記憶手段に記憶されたアドレス情報から所定数のアドレス情報を抽出したアドレス情報を記憶する第２の記憶手段と、を有する携帯電話装置におけるアドレス情報の表示方法であって、着呼時或いはメール送信時に、第１の記憶手段から発呼者の情報を検索して表示し、発呼時或いはメール送信時に、第２の記憶手段に記憶されたアドレス情報を表示することを特徴とする。
【００２０】
請求項７に記載の発明によれば、着呼時には、第１の記憶手段から発呼者の情報を検索して表示し、発呼時には、第１の記憶手段から抽出した第２の記憶手段に記憶されたアドレス情報が表示される。
【発明の効果】
【００２１】
請求項１および請求項６に記載の発明によれば、表示制御手段により、発呼時には、発呼あるいはメールの送信頻度の多い所定数のアドレス情報が表示されるため、よく電話やメールを送る相手先の電話番号やメールアドレスを容易に検索することができるという効果がある。
【００２２】
請求項３に記載の発明によれば、さらに、発呼時に表示されるアドレス情報が発呼あるいはメールの送信頻度の多い順番に配列されているため、よく電話やメールを送る相手先の電話番号やメールアドレスをさらに容易に検索することができるという効果がある。
【００２３】
請求項４および請求項７に記載の発明は、抽出手段により、第１の記憶手段から所定の条件に従って、抽出した所定数のアドレス情報を第２の記憶手段に記憶させることができるため、例えば、今までは、発呼あるいはメールの送信頻度があまり多くなかったが、これから、発呼あるいはメールの送信頻度が多くなるであろう相手方を任意に第１の記憶手段から抽出して、第２の記憶手段に記憶させることにより、特定の相手方のアドレス情報を容易に検索することができるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【００２４】
次に、本発明の一実施形態に係る携帯電話装置について、図面を参照して説明する。
【００２５】
図１に示すように、本発明の実施形態に係る携帯電話装置１００は、アンテナ１と、通信部２と、ＣＤＭＡ処理回路１５および音声コーデック１６とからなるベースバンド部３と、切替回路４と、制御回路５（表示制御手段）と、テンキー１９と、通話キー２０と、切キー２１と、機能キー２２とからなる入力部６と、増幅回路７、８、９と、第１スピーカ１０と、マイクロホン１１と、第２スピーカ１２と、ディスプレイ１３（表示手段）と、照明部１４と、ＲＯＭ１７と、ＲＡＭ（第１の記憶手段、第２の記憶手段）１８とから構成されている。
【００２６】
通信部２は、後述のベースバンド部３から出力される中間周波数帯の送信信号を無線周波数帯に変換し、この信号をアンテナ１を介して基地局へ発信し、あるいはアンテナ１を介して受信した基地局からの電波信号を中間周波数帯に変換してベースバンド部３に出力する。本実施形態においては、発呼側の携帯電話装置から電話番号やメールアドレス等のアドレス情報を受信する。
【００２７】
ベースバンド部３を構成するＣＤＭＡ処理回路１５は、符号分割多元接続やスクランブル処理、誤り制御およびタイミング検出等の処理を行う。音声コーデック１６は、音声データの圧縮処理（符号化）および伸長処理を行い、あるいは、アナログ信号をディジタル信号に、ディジタル信号をアナログ信号に変換処理する。また、図示しない内部の増幅回路の増幅度を可変して、受話音量を増幅あるいは減衰させ、マイクロホンの感度を変更する。
【００２８】
切替回路４は、増幅回路７を介して第１スピーカ１０に接続されている。第１スピーカ１０は、増幅回路７で増幅されたベースバンド部３からの電気信号を音声信号として外部に出力する。この第１スピーカ１０は、ユーザの耳にあてることにより、通話に使用される。
【００２９】
切替回路４は、また、増幅回路８を介してマイクロホン１１が接続されている。このマイクロホン１１は、通話に使用され、収音した音声信号を電気信号に変換する。マイクロホン１１から出力された電気信号は、増幅回路８において増幅されてベースバンド部３に出力される。
【００３０】
切替回路４は、また、増幅回路９を介して第２スピーカ１２が接続されている。この第２スピーカ１２には、増幅回路９において増幅されたベースバンド部３から入力された電気信号を音声信号として外部に出力する。この第２スピーカ１２は、受話音を周囲の人々に聞かせるための拡声用のスピーカである。また、第２スピーカ１２は、着信報知の鳴動も行う。なお、これらの３つの増幅回路７、８、９は、ゲインが固定されており、第１スピーカ１０及び第２スピーカ１２の音量やマイクロホン１１の感度を変更することはできないようになっている。
【００３１】
切替回路４は、また、ベースバンド部３との接続を、第１スピーカ１０用の増幅回路７とマイクロホン１１用の増幅回路８側にするか、あるいは拡声用の第２スピーカ１２用の増幅回路９とマイクロホン１１用の増幅回路８側にするかを切り替える。
【００３２】
制御回路５（表示制御手段）は、通話に必要な制御（例えば、位置登録、待受け、リンク確立、ハンドオーバなどの制御）や表示制御など携帯電話装置の全ての制御を行い、ＣＰＵ等から構成されている。本実施形態においては、発呼側携帯電話装置から受信したアドレス情報が、後述するＲＡＭ１８に記憶されたアドレス情報に一致するか否かを判断し、一致するアドレス情報が存在する場合には、この情報をディスプレイ１３（表示手段）に出力して表示する。また、入力部６内の機能キー２２やテンキー１９を操作して入力された新規のアドレス情報をＲＡＭ１８に記憶する。さらに、ＲＡＭ１８に記憶されたアドレス情報に関して、発呼やメール送信の頻度をカウントし、例えば、頻度の高い上位５つをＲＡＭ１８内の第１の記憶部（図示省略、第１の記憶手段）とは別個に設けられた第２の記憶部（図示省略、第２の記憶手段）に記憶する。
【００３３】
尚、第１の記憶部には、例えば、３００件といった多くの件数の相手先情報（例えば、氏名や電話番号やメールアドレス等）が格納され、第２の記憶部には、ユーザが頻繁に使用する相手先の情報が少ない件数（例えば５件）格納されている。
又、上記第２の記憶部への情報の記憶は、第１の記憶部から第２の記憶部にアドレス情報をコピーする方法でもよいし、アドレス情報自体を移動する方法であってもよい。なお、アドレス情報自体を移動する方法の場合には、着信表示に関して、第１の記憶部および第２の記憶部双方を検索する必要がある。
【００３４】
ＲＯＭ１７には、携帯電話装置全体を制御するためのシステムプログラムが記憶されている。また、ＲＡＭ１８（第１の記憶手段、第２の記憶手段）は、第１の記憶部（図示省略、第１の記憶手段）と第２の記憶部（図示省略、第２の記憶手段）を含み、不揮発性メモリ等で構成されている。そして、具体的には、制御回路５の制御に必要な所定の情報や発呼あるいは電子メールの送信に使用するアドレスデータ、写真などの画像データが記憶されている。
【００３５】
ディスプレイ１３（表示手段）は、現在の時刻や、電話番号、電子メールの内容等の所定の情報を表示する表示器であり、例えば、カラーＬＣＤやＥＬ（エレクトロ・ルミネッセンス）、ＰＤＰ（プラズマ・ディスプレイ・パネル）などで構成されている。照明部１４は、ディスプレイ１３やキー等の照明を行う。入力部６は、電話番号等の入力を行うテンキー１９と、通話の開始を操作する通話キー２０と、通話の終了を操作する切キー２１と、各種機能の設定を行う機能キー２２と、を有している。
【００３６】
新規にアドレス情報を登録する場合は、まず、入力部６内の機能キー２２によりディスプレイ１３（表示手段）にメニューを表示させる。そして、表示されたメニューから、例えば、「メモリ登録」の項目を選択する。「新規メモリ登録」の項目を選択すると、ディスプレイ１３（表示手段）に、メモリ登録画面が表示される。このメモリ登録画面には、例えば、メモリＮｏ、名前、ふりがな、電話番号、Ｅ−ｍａｉｌアドレス、グループ名、シークレット登録、誕生日、血液型、パーソナルメモ等の欄が表示されている。ユーザは、表示された欄に所定事項をテンキー１９等を用いて入力し、「登録キー」（図示省略）を操作することにより、新規のアドレス情報がＲＡＭ１８内の第１の記憶部に記憶される。
【００３７】
また、着信があったときには、着信表示として発呼側の電話番号が表示されるが、通話終了時に登録キーを操作して、電話番号以外の情報も入力することにより、新規のアドレス情報をＲＡＭ１８内の第１の記憶部に記憶することもできる。
【００３８】
また、ＲＡＭ１８内の第２の記憶部にアドレス情報を記憶させる処理は、次のように行う。
【００３９】
すなわち、制御回路５は、発呼やメール送信を行う場合に、発呼先のアドレス情報が第１の記憶部に存在するか否かを検索する。そして、発呼先のアドレス情報が第１の記憶部に存在する場合には、発呼やメール送信を行う度に、その履歴をカウントアップしてＲＡＭ１８に記憶する。次に、制御回路５は、送信履歴のカウント値を参照して、例えば、カウント値の大きい上位５件分のアドレス情報を第１の記憶部から第２の記憶部にコピーあるいは移動させて、いわゆる、第２の電話帳を作成する。なお、第２の記憶部に記憶されたアドレス情報を表示させる場合には、このアドレス情報をカウント値の高い順番に配列してもよい。さらに、上記では、発呼やメール送信の頻度が高いアドレス情報を自動的にコピーあるいは移動させる方法を示したが、ユーザが第１の記憶部に記憶されたアドレス情報から入力部６を用いて、任意にアドレス情報を抽出して、これを第２の記憶部にコピーあるいは移動させてもよいし、ユーザが新規にアドレス情報を第２の記憶部に登録しても良い。
【００４０】
次に、着信時のアドレス情報の表示方法に関して、図２を用いて説明する。
【００４１】
まず、制御回路５は、ベースバンド部３から入力する信号により、着信があったか否かを判断する（ステップ１０１）。このとき、着信がなければ、着信を待って待機する。次に、着信があったときには、ベースバンド部３から入力する信号から発呼側の電話番号を検出する（ステップ１０２）。電話番号を検出したときには、ＲＡＭ１８内の第１の記憶部から検出した電話番号をサーチする（ステップ１０３）。そして、ＲＡＭ１８内の第１の記憶部に検出した電話番号と同じ電話番号が記憶されているときには（ステップ１０４）、検出した電話番号とともに、第１の記憶部に記憶された付随する情報（例えば、氏名）も併せてディスプレイ（表示手段）１３に表示し（ステップ１０５）、ＲＡＭ１８内の第１の記憶部に検出した電話番号と同じ電話番号が記憶されていないときには、検出した電話番号のみをディスプレイ（表示手段）１３に表示する（ステップ１０６）。次に、着信音を第１のスピーカ１０から発音し（ステップ１０７）、応答があるまで所定時間、鳴動を繰り返す（ステップ１０８）。応答があった場合には、鳴動を中止し、回線を接続して通話モードに移行する（ステップ１０９）。そして、所定時間ごとに、通話状態であるか否かを確認し、終話したときには（ステップ１１０）、一連の動作を終了する。
【００４２】
次に、図３を用いて、発呼時の表示動作について説明する。
【００４３】
制御回路５は、発呼のためのアドレス情報を表示するキー操作があるか否かをモニタする（ステップ２０１）。そして、上記キー操作があったときは、制御回路５（表示制御手段）は、第２の記憶部を優先的に選択し（ステップ２０２）、そこに記憶されているＮ件分（Ｎは整数、例えば５件）のアドレス情報をディスプレイ（表示手段）１３に表示する（ステップ２０３）。そして、次に、所望の宛先の選択後発呼指示があるか否かを確認し（ステップ２０４）、発呼指示があったときには、発呼処理に移行する（ステップ２０５）。一方で、発呼指示がないときには、第２の記憶部に記憶されたアドレス情報の修正があるかどうかを確認し（ステップ２０６）、アドレス情報の修正がある場合には、修正処理に移行し（ステップ２０７）、アドレス情報の修正がない場合には、第１の記憶部に記憶されたアドレス情報の表示要求があるか否かを確認する（ステップ２０８）。そして、第１の記憶部に記憶されたアドレス情報の表示要求がある場合には、第１の記憶部に記憶されたアドレス情報の修正があるかどうかを確認する（ステップ２０９）。一方で、アドレス情報の修正がある場合には、修正処理に移行し（ステップ２１０）、アドレス情報の修正がない場合には、所望の宛先の選択後発呼要求があるか否かを確認する（ステップ２１１）。次に、発呼要求がある場合には、発呼処理に移行し（ステップ２１２）、発呼要求がない場合には、一連の動作が終了したかを確認する（ステップ２１３）。このとき、一連の動作を終了すると判断したときは、ステップ２０１に戻って待機し、まだ、一連の動作が終了していないと判断したときは、ステップ２０４に戻って、発呼要求を待って待機する。
【００４４】
以上のように、本実施形態においては、２つの記憶手段を有し、表示制御手段により、発呼時には、発呼あるいはメールの送信頻度の多い所定数のアドレス情報が表示されるため、よく電話やメールを送る相手先の電話番号やメールアドレスを容易に検索することができる。
【００４５】
なお、図面を参照して本発明の実施の形態について詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
【図面の簡単な説明】
【００４６】
【図１】本発明の携帯電話装置の構成図である。
【図２】着信時の処理フローチャートである。
【図３】発呼時の処理フローチャートである。
【符号の説明】
【００４７】
５ 制御回路（表示制御手段）
６ 入力部
１３ ディスプレイ（表示手段）
１８ ＲＡＭ（第１の記憶手段、第２の記憶手段）
【特許請求の範囲】
【請求項１】
登録されたアドレス情報を記憶する第１の記憶手段と、
登録可能なアドレス情報の数が前記第１の記憶手段より少ない第２の記憶手段と、
前記情報を表示する表示手段と、
発呼時或いはメール送信時に前記第２の記憶手段に記憶されたアドレス情報を前記表示手段に優先的に表示させる表示制御手段と、
を備えたことを特徴とする携帯電話装置。
【請求項２】
登録されたアドレス情報を記憶する第１の記憶手段と、
前記第１の記憶手段から発呼あるいはメールの送信頻度の多い所定数のアドレス情報を抽出して記憶する第２の記憶手段と、
前記情報を表示する表示手段と、
発呼時或いはメール送信時に前記第２の記憶手段に記憶されたアドレス情報を前記表示手段に優先的に表示させる表示制御手段と、
を備えたことを特徴とする携帯電話装置。
【請求項３】
前記表示制御手段が、前記第２の記憶手段に記憶されたアドレス情報を発呼あるいはメールの送信頻度の多い順番に配列して表示させることを特徴とする請求項２に記載された携帯電話装置。
【請求項４】
登録されたアドレス情報を記憶する第１の記憶手段と、
前記第１の記憶手段に記憶されたアドレス情報から、所定数のアドレス情報を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段により、抽出されたアドレス情報を記憶する第２の記憶手段と、
情報を表示する表示手段と、
発呼時或いはメール送信時に前記第２の記憶手段に記憶されたアドレス情報を前記表示手段に優先的に表示させる表示制御手段と、
を備えたことを特徴とする携帯電話装置。
【請求項５】
前記アドレス情報が、少なくとも電話番号あるいはメールアドレス、氏名の情報を含むことを特徴とする請求項２乃至４のいずれか１項に記載された携帯電話装置。
【請求項６】
登録されたアドレス情報を記憶する第１の記憶手段と、前記第１の記憶手段から発呼あるいはメールの送信頻度の多い所定数のアドレス情報を抽出して記憶する第２の記憶手段と、を有する携帯電話装置におけるアドレス情報の表示方法であって、
着呼時或いはメール送信時に、前記第１の記憶手段から発呼者の情報を検索して表示し、
発呼時或いはメール送信時に前記第２の記憶手段に記憶されたアドレス情報を表示することを特徴とするアドレス情報の表示方法。
【請求項７】
登録されたアドレス情報を記憶する第１の記憶手段と、前記第１の記憶手段に記憶されたアドレス情報から所定数のアドレス情報を抽出したアドレス情報を記憶する第２の記憶手段と、を有する携帯電話装置におけるアドレス情報の表示方法であって、
着呼時或いはメール送信時に、前記第１の記憶手段から発呼者の情報を検索して表示し、
発呼時或いはメール送信時に前記第２の記憶手段に記憶されたアドレス情報を表示することを特徴とするアドレス情報の表示方法。
【請求項１】
登録されたアドレス情報を記憶する第１の記憶手段と、
登録可能なアドレス情報の数が前記第１の記憶手段より少ない第２の記憶手段と、
前記情報を表示する表示手段と、
発呼時或いはメール送信時に前記第２の記憶手段に記憶されたアドレス情報を前記表示手段に優先的に表示させる表示制御手段と、
を備えたことを特徴とする携帯電話装置。
【請求項２】
登録されたアドレス情報を記憶する第１の記憶手段と、
前記第１の記憶手段から発呼あるいはメールの送信頻度の多い所定数のアドレス情報を抽出して記憶する第２の記憶手段と、
前記情報を表示する表示手段と、
発呼時或いはメール送信時に前記第２の記憶手段に記憶されたアドレス情報を前記表示手段に優先的に表示させる表示制御手段と、
を備えたことを特徴とする携帯電話装置。
【請求項３】
前記表示制御手段が、前記第２の記憶手段に記憶されたアドレス情報を発呼あるいはメールの送信頻度の多い順番に配列して表示させることを特徴とする請求項２に記載された携帯電話装置。
【請求項４】
登録されたアドレス情報を記憶する第１の記憶手段と、
前記第１の記憶手段に記憶されたアドレス情報から、所定数のアドレス情報を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段により、抽出されたアドレス情報を記憶する第２の記憶手段と、
情報を表示する表示手段と、
発呼時或いはメール送信時に前記第２の記憶手段に記憶されたアドレス情報を前記表示手段に優先的に表示させる表示制御手段と、
を備えたことを特徴とする携帯電話装置。
【請求項５】
前記アドレス情報が、少なくとも電話番号あるいはメールアドレス、氏名の情報を含むことを特徴とする請求項２乃至４のいずれか１項に記載された携帯電話装置。
【請求項６】
登録されたアドレス情報を記憶する第１の記憶手段と、前記第１の記憶手段から発呼あるいはメールの送信頻度の多い所定数のアドレス情報を抽出して記憶する第２の記憶手段と、を有する携帯電話装置におけるアドレス情報の表示方法であって、
着呼時或いはメール送信時に、前記第１の記憶手段から発呼者の情報を検索して表示し、
発呼時或いはメール送信時に前記第２の記憶手段に記憶されたアドレス情報を表示することを特徴とするアドレス情報の表示方法。
【請求項７】
登録されたアドレス情報を記憶する第１の記憶手段と、前記第１の記憶手段に記憶されたアドレス情報から所定数のアドレス情報を抽出したアドレス情報を記憶する第２の記憶手段と、を有する携帯電話装置におけるアドレス情報の表示方法であって、
着呼時或いはメール送信時に、前記第１の記憶手段から発呼者の情報を検索して表示し、
発呼時或いはメール送信時に前記第２の記憶手段に記憶されたアドレス情報を表示することを特徴とするアドレス情報の表示方法。
【図１】
【図２】
【図３】
【図２】
【図３】
【公開番号】特開２００６−８０６０４（Ｐ２００６−８０６０４Ａ）
【公開日】平成１８年３月２３日（２００６．３．２３）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００４−２５９３６２（Ｐ２００４−２５９３６２）
【出願日】平成１６年９月７日（２００４．９．７）
【出願人】（０００００１８８９）三洋電機株式会社 (18,308)
【出願人】（０００２１４８９２）鳥取三洋電機株式会社 (1,582)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成１８年３月２３日（２００６．３．２３）
【国際特許分類】
【出願日】平成１６年９月７日（２００４．９．７）
【出願人】（０００００１８８９）三洋電機株式会社 (18,308)
【出願人】（０００２１４８９２）鳥取三洋電機株式会社 (1,582)
【Ｆターム（参考）】
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