説明

播種機

【課題】種子を点播する播種装置と粒状物を散布する散布装置とを備えた播種機では、搬送経路の状況によっては、種子と粒状物の間で圃場への落下タイミングが大きくずれ、種子から進行前後方向に離間した位置に粒状物が散布される、という問題があった。
【解決手段】点播に合わせ散布装置8による散布を開始させる起動信号107を発信する起動信号発信手段109と、散布装置8による散布を停止させる停止信号108を発信する停止信号発信手段110と、前記起動信号107と停止信号108に基づいて前記施肥装置8の粒状物繰出部63の駆動を制御する繰出制御手段92を備えることで、種子16の点播と肥料の散布を同期可能にすると共に、散布停止時には、前記施肥繰出装置63で肥料を移送する搬送部32a・32bを、次の散布開始時まで、所定量の肥料を受け入れ可能な待機位置121aに保持する繰出制御構成とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、種子を点播する播種装置と、点播位置近傍に肥料や薬剤等の粒状物を散布する散布装置とを備えた播種機に関し、特に、種子の近傍に正確な量の粒状物を散布可能な、粒状物の繰出制御構成に関する。なお、種子としては、茎、根、培養物等の植物組織や、該植物組織や種子を水性ゲル等に封入した種子類似物であってもよい。
【背景技術】
【0002】
従来より、播種装置に加えて、肥料や薬剤等の粒状物を散布する散布装置を播種機に搭載し、播種装置による点播作業と同時に、種子の近傍に粒状物を散布する散布作業を並行して行うことによって、作業の効率化を図る技術が公知となっている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2004−298030号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、前記播種装置の種子繰出部から繰り出された種子と、散布装置の粒状物繰出部から繰り出された肥料や薬剤等の粒状物とは、必ずしも同じタイミングで圃場へ落下する構成とはなっておらず、特に、圃場への搬送経路の構造が複雑であったり、長期間使用によって搬送経路面の滑りが悪化したりすると、種子と粒状物の間で圃場への落下タイミングが大きくずれ、この場合は、粒状物が種子から進行前後方向に離間した位置に散布され、粒状物による殺虫効果や成育促進効果等が十分に発揮できない、という問題があった。
また、この問題に対しては、粒状物の繰り出しを連続的に行い、種子の近傍に粒状物を常に散布することで対応しているが、多量の粒状物が必要となりコストアップとなるばかりでなく、過剰な粒状物散布は環境汚染防止の観点からも好ましくない、という問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
すなわち、請求項1においては、種子を点播する播種装置と粒状物を散布する散布装置とを備えた播種機において、点播に合わせて散布装置による散布を開始させる起動信号を発信する起動信号発信手段と、散布装置による散布を停止させる停止信号を発信する停止信号発信手段と、前記起動信号と停止信号に基づいて前記散布装置の粒状物繰出部の駆動を制御する繰出制御手段を備えることにより、種子の点播と粒状物の散布を同期可能にすると共に、散布停止時には、前記粒状物繰出部で粒状物を移送する搬送部を、次の散布開始時まで、所定量の粒状物を受け入れ可能な待機位置に保持する繰出制御構成としたものである。
請求項2においては、前記粒状物繰出部は、搬送部として外周に繰出凹部を形成した繰出回転体を有し、粒状物を繰り出し中の繰出凹部は、繰出回転体の最下端近傍に到達すると自動的に停止する繰出制御構成とするものである。
請求項3においては、前記起動信号発信手段は、播種装置に設けるものである。
請求項4においては、前記起動信号発信手段は、播種装置との連動部位に設けた起動マーカと、該起動マーカを検知して起動信号を発信する起動センサとを有するものである。
請求項5においては、前記起動信号発信手段は、播種装置の種子搬送経路を搬送される種子を検知して前記起動信号を発信するものである。
請求項6においては、前記停止信号発信手段は、散布装置との連動部位に設けた停止マーカと、該停止マーカを検知して停止信号を発信する停止センサとを有するものである。
【発明の効果】
【0005】
本発明は、以上のように構成したので、以下に示す効果を奏する。
すなわち、請求項1においては、種子を点播する播種装置と粒状物を散布する散布装置とを備えた播種機において、点播に合わせて散布装置による散布を開始させる起動信号を発信する起動信号発信手段と、散布装置による散布を停止させる停止信号を発信する停止信号発信手段と、前記起動信号と停止信号に基づいて前記散布装置の粒状物繰出部の駆動を制御する繰出制御手段を備えることにより、種子の点播と粒状物の散布を同期可能にすると共に、散布停止時には、前記粒状物繰出部で粒状物を移送する搬送部を、次の散布開始時まで、所定量の粒状物を受け入れ可能な待機位置に保持する繰出制御構成としたので、前記播種装置の種子繰出部から繰り出された種子の圃場への落下と、散布装置の粒状物繰出部から繰り出された肥料や薬剤等の粒状物の圃場への落下とのタイミングの調整が可能となり、該タイミングを略一致させて粒状物を種子の点播位置近傍に散布することができ、粒状物による成育促進効果や殺虫効果等を十分に発揮できるばかりでなく、使用する粒状物を最小限に抑えてコストダウンを図ることができる。加えて、粒状物がその大きさや形状等のために搬送部に落入・装填されにくい場合でも、搬送部を待機位置に十分な時間止めて該搬送部内に所定量の粒状物を確実に装填させることができ、各点播位置に繰り出す粒状物の量を一定にすることができるため、粒状物が不足して成育促進効果や殺虫効果等が十分に発揮できなかったり、逆に、粒状物が過剰となって種子の成育が阻害されるのを、防止することができる。
請求項2においては、前記粒状物繰出部は、搬送部として外周に繰出凹部を形成した繰出回転体を有し、粒状物を繰り出し中の繰出凹部は、繰出回転体の最下端近傍に到達すると自動的に停止するので、散布停止時には、繰出凹部は常に真下を向いており、前記待機位置にて装填された粒状物を自重で全て落下させて繰出凹部内の粒状物の残留をなくすことができ、簡単な制御構成によって正確な量の粒状物を下方から確実に繰り出すことができるため、散布装置に必要な部品や構造を簡素化し、播種機の製造コストの低減やメンテナンス性の向上を図ることができる。
請求項3においては、前記起動信号発信手段は、播種装置に設けるので、該播種装置内で点播のタイミングを直接検知して起動信号を発信することができ、該起動信号の発信に必要な部品を一箇所に集めて、起動信号発信手段をコンパクトにし、播種機3の小型化・構造の簡素化を図ることができる。
請求項4においては、前記起動信号発信手段は、播種装置との連動部位に設けた起動マーカと、該起動マーカを検知して起動信号を発信する起動センサとを有するので、別途特殊な装置を用いることなく簡単な構成で起動信号を発信することができ、部品数減少による製造コストの低減と、組立性・メンテナンス性の向上を図ることができる。
請求項5においては、前記起動信号発信手段は、播種装置の種子搬送経路を搬送される種子を検知して前記起動信号を発信するので、実際の種子の動きを直接検知して起動信号を発信することができ、たとえ、種子が繰り出しや搬送の途中で詰まったり、搬送経路面に粉塵等が付着して種子の搬送速度が低下しても、種子の落下タイミングを正確に制御手段に伝え、粒状物の散布精度を更に向上させることができる。
請求項6においては、前記停止信号発信手段は、散布装置との連動部位に設けた停止マーカと、該停止マーカを検知して停止信号を発信する停止センサとを有するので、別途特殊な装置を用いることなく簡単な構成で停止信号を発信することができ、部品数減少による製造コストの低減と、組立性・メンテナンス性の向上を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明に関わる播種機をトラクタの後部に装着した状態の斜視図、図2は播種ユニットの側面図、図3は同じく背面図、図4は種子繰出装置の平面一部断面図、図5は施肥繰出装置の側面一部断面図、図6は停止信号発信装置周辺の背面一部断面図、図7は繰出制御機構を示すブロック図、図8はモータの起動・停止手順を示すタイムチャート、図9はモータの回転と繰出ロールの回動との関係を示す説明図、図10は別形態の起動信号発信装置を示す種子繰出装置の側面部分断面図である。なお、本実施例では、播種装置の種子繰出装置は目皿式の繰出機構を用いて説明し、散布装置は施肥装置を用いて説明しているが、特に、これらに限定されるものではない。
【0007】
まず、本発明に関わる播種機3の全体構成について、図1により説明する。
トラクタ1の後部に設けた作業機装着装置には、ロータリ耕耘装置2が昇降自在に装着され、該ロータリ耕耘装置2のデプスフレーム4後部に、本発明に係わる播種機3が装着されている。該播種機3は複数の播種ユニット14、本実施例では3ユニットから構成されており、該播種ユニット14は、いずれも1条ずつの単位で、それぞれを取外し可能に構成されている。
【0008】
該播種ユニット14においては、その前部上方に、前記デプスフレーム4に支持された施肥装置8が配設され、該施肥装置8よりも下方には、播種装置10、作溝器11、及び覆土ディスク12が上下揺動可能に配設されている。このうちの作溝器11を構成する各ディスクの間には、前記施肥装置8と播種装置10とから肥料や種子をそれぞれ供給可能な構成とし、更に、前記覆土ディスク12の後方には、転動可能に鎮圧ローラ13が横設されている。
【0009】
次に、前記播種ユニット14の詳細構成について、図1乃至図4により説明する。
前記デプスフレーム4後部の左右略中央部には、高さ及び角度を調節するヒッチユニット70が取り付けられ、該ヒッチユニット70の後部にツールバー18が横設され、該ツールバー18に前記播種ユニット14が連結されている。
【0010】
該ツールバー18には係止具48が着脱可能に係止され、該係止具48の背面には、施肥装置8の施肥繰出装置63の前面が締結固定され、該施肥繰出装置63の上部には肥料ホッパー64が設けられ、施肥繰出装置63の下部は、中間パイプ65を介して、前記作溝器11の施肥ディスク対31の内部に設けた施肥パイプ66の上部に連通されており、前記施肥繰出装置63から送出される肥料を、施肥ディスク対31によって形成された施肥溝の中に落下するようにしている。
【0011】
そして、前記ツールバー18後方には平行に駆動軸83が横設され、該駆動軸83の左端は、本発明に関わる繰出制御用のモータ91におけるモータ本体91aからのモータ出力軸91bに接続されており、これにより、後述する繰出制御用のコントローラ92から給電されてモータ91が作動すると、モータ出力軸91bが回動して駆動軸83が回転駆動され、繰出動力を施肥繰出装置63に伝達できるようにしている。
【0012】
なお、本実施例では、各播種ユニット14毎にそれぞれモータ91を設け、肥料の量や落下タイミングを条毎に変更して、特定の条のみに散布したり、散布する距離間隔を変更する等といった様々な散布形態への対応を可能としているが、隣接する播種ユニット14の駆動軸83を連結して全ての播種ユニット14を単一のモータで駆動可能とすることにより、部品個数を減らして、播種機3の製造コストの低減やメンテナンス性の向上を図るようにしてもよい。
【0013】
また、前記係止具48の下面には、平面視コ字状の固定具49が外嵌固定され、該固定具49の両側面には、上下に並設された連結アーム50・51の前部が、前高後低に回動可能に軸支され、該連結アーム50・51の後部には前取付フレーム23が枢結されている。該前取付フレーム23の後部には、後取付フレーム24が固設され、該後取付フレーム24の上部に前記播種装置10の種子繰出装置67が固設され、更に、該種子繰出装置67の上部には種子ホッパー68が設けられている。一方、種子繰出装置67の下部は、播種パイプ69上部に連通されており、前記種子繰出装置67から送出される種子を、前記施肥ディスク対31の左側の播種ディスク対29によって形成された播種溝の中に落下するようにしている。
【0014】
そして、前記後取付フレーム24の後部には、平面視A字状のローラ支持フレーム72の前部が固設され、該ローラ支持フレーム72の後部は左右に分岐してローラ軸13bを回動自在に支持すると共に、該ローラ軸13bにはローラ13aが外嵌固定されている。該ローラ13aの側部と前記後取付フレーム24の側部との間には伝動ケース73が介設され、該伝動ケース73内の前部に設けたスプロケット101には、種子繰出装置67の駆動軸80が固設され、このスプロケット101と、前記ローラ軸13bに固設されたスプロケット100との間には、チェーン81が巻回されている。
【0015】
これにより、播種機3の進行に伴って鎮圧ローラ13のローラ13aが回動すると、ローラ軸13bに固設されたスプロケット100が回動され、伝動ケース73内の前記チェーン81を介して、スプロケット101に固定された駆動軸80が回転されて、繰出動力を鎮圧ローラ13から種子繰出装置67まで伝達できるようにしている。
【0016】
次に、各繰出装置について、図2、図4乃至図6により説明する。
図2、図4に示すように、前記種子繰出装置67の繰出機構は目皿式であり、平面視で180度反対側に二個の搬送孔15a・15bを開口した円盤状の目皿15は、後斜め下方に若干傾斜した回転面に沿って回転できるようにしている。これにより、低い方にある第一搬送孔15aに落入した種子16は、種子ホッパー68下部の回転位置115aから、放出口52直上の回転位置115bまで、矢印119の方向に回転搬送されると、放出口52内に落入してから前記播種パイプ69を介して圃場に落下し、放出口52までの搬送中に種子16を傷つけることなく、一定量を確実に繰り出して播種することができる。更に、この目皿15を上端に固定した回転軸33の下端にはベベルギア103が固設され、該ベベルギア103は、前記駆動軸80の内端に固設されたベベルギア102と噛合されており、前記鎮圧ローラ13からの繰出動力を、駆動軸80からベベルギア102・103を介して回転軸33に伝達し、目皿15を回転するようにしている。
【0017】
また、図2、図5、図6に示すように、前記施肥繰出装置63においては、前記駆動軸83は断面視多角形に構成され、該駆動軸83には回動軸53が外嵌され、該回動軸53には繰出ロール32が外嵌固定されており、該繰出ロール32の外周には、肥料を肥料ホッパー64から落入させる二個の繰出凹部32a・32bが側面視で180度反対側に形成されている。該繰出ロール32、回動軸53等は、繰出ケース54に嵌装され、図示せぬサイドカバーにて左右両側より回動軸53を軸支している。そして、該繰出ケース54後上部には、ブラシ55がノブネジ56によって固定され、該ブラシ55の先を前記繰出ロール32の外周に接触させると共に、繰出ケース54の下端にはガイドロート58が固設され、該ガイドロート58下部に連通した放出口59が、前記中間パイプ65に連通されている。更に、前記繰出ケース54前上部からは、スポンジ57が繰出ロール32に向かって後斜め下方に突設され、該スポンジ57の先を前記繰出ロール32の外周に接触させている。
【0018】
このような構成において、前記駆動軸83により繰出ロール32が回動されると、繰出凹部32a・32bが、上方の肥料ホッパー64に臨む位置から下方のガイドロート58に向かって回動する際に、該繰出凹部32aまたは繰出凹部32bに落入して装填された肥料が下方に搬送されて繰り出される。この際、前記ブラシ55によって、繰出凹部32a・32bからはみ出た肥料は掻き落とされ、余分な肥料を繰り出さないようにすると共に、前記スポンジ57によって、肥料ホッパー64内の肥料が、繰出ロール32外周と繰出ケース54前内壁との隙間から下方に誤って落下しないようにしている。なお、この落下防止部材としては、スポンジ以外のゴム片等の弾性体や、繰出ロール32外周との接触部分にのみ弾性体を設けた複合部材であってもよく、繰出ロール32外周と繰出ケース54前内壁との間に大きな隙間を形成せず、しかも、繰出ロール32の回動を妨げないものであれば特には限定されない。
【0019】
次に、このようにして繰り出される肥料や薬剤等の粒状物の圃場への落下タイミングを制御する繰出制御機構90の構成について、図2乃至図7により説明する。
図7に示すように、該繰出制御機構90は、使用する播種ユニット14のモータ91を選択するモータスイッチ93と、各モータ91に配線104を介して接続されてモータ91の起動・停止を制御し種子16の落下タイミングと肥料の落下タイミングを同期させるコントローラ92と、該コントローラ92による同期制御の微調整を行う調整スイッチ95と、同じくコントローラ92に配線105を通じて起動信号107を送信する起動信号発信装置109と、同じくコントローラ92に配線106を通じて停止信号108を送信する停止信号発信装置110と、前記コントローラ92やモータ91に対し配線111や配線104を介して駆動電力を供給するバッテリー112等から構成されている。
【0020】
図2、図4、図7に示すように、このうちの起動信号発信装置109は、前記種子繰出装置67の駆動軸80上に設けられており、前記伝動ケース73より外方に延出する駆動軸80の延出端に固定され該駆動軸80と一緒に回転する起動マーカ113と、伝動ケース73側面に固設される起動センサ114とから構成され、該起動センサ114は、透過型フォトセンサであって発光部114aと受光部114bを有する。一方、起動マーカ113は、前記駆動軸80に外嵌固定されたボス部113bと、該ボス部113bから半径方向に突出された一個の遮断部113aとから成り、該遮断部113aが、前記発光部114aと受光部114bとの間を通過するようにしている。
【0021】
そして、播種機3が移動して鎮圧ローラ13が回転し、前記駆動軸80上の起動マーカ113も一緒に回転して、前記発光部114aと受光部114bとの間を通過する光を遮断すると、起動センサ114中の起動スイッチ114cが「入」となり、起動信号107を前記コントローラ92に送信する。更に、起動マーカ113が回転して発光部114aと受光部114bとの間から離間すると、起動スイッチ114cが「切」となり、起動信号107の送信を中断するように構成している。
【0022】
本実施例では、前記鎮圧ローラ13が一回転すると、スプロケット100、チェーン81、スプロケット101を介して、繰出動力が駆動軸80に伝達され、該駆動軸80上の起動マーカ113とベベルギア102とが同時に一回転すると共に、該ベベルギア102に噛合するベベルギア103は半回転し、該ベベルギア103に回転軸33で連結された目皿15の第一搬送孔15aが、前記回転位置115aから回転位置115bまで回転する構成としている。ここで、該回転位置115bに第一搬送孔15aが到達するタイミングと、前記起動センサ114に起動マーカ113が到達するタイミングとを同期させるように、該起動マーカ113と前記第一搬送孔15aの位置は予め調節している。
【0023】
このような構成において、播種機3が一定距離(以下、「点播間隔」とする)、本実施例では鎮圧ローラ13の外周長さに相当する距離だけ移動すると、前記鎮圧ローラ13、スプロケット100、チェーン81、スプロケット101等によって形成される距離連動機構116によって目皿15が矢印119の方向に回転し、第一搬送孔15a内の種子16が回転位置115bに到達する。すると、種子16は、下方の放出口52、播種パイプ69を通って、前述のように圃場に落下し、同時に、起動センサ114に起動マーカ113が到達して、起動信号107が発信される。
【0024】
これにより、種子16を種子繰出装置67から繰り出して点播するタイミングに合わせて前記施肥繰出装置63の駆動を開始させるための起動信号107を、播種装置10に設けた起動マーカ113と該起動マーカ113後方の起動センサ114のみによって、播種機3が点播間隔移動する毎に正確に発信することができるのである。なお、本実施例では、前記起動マーカ113の遮断部113aを一個とし、前記ベベルギア102とベベルギア103のギア比を0.5としているが、遮断部113aの個数・間隔等やベベルギア102・103のギア比を変えることにより、様々な点播間隔で播種作業を行うことができる。
【0025】
すなわち、前記起動信号発信手段である起動信号発信装置109は、播種装置10との連動部位である駆動軸80に設けた起動マーカ113と、該起動マーカ113を検知して起動信号107を発信する起動センサ114とを有するので、別途特殊な装置を用いることなく簡単な構成で起動信号を発信することができ、部品数減少による製造コストの低減と、組立性・メンテナンス性の向上を図ることができる。
【0026】
更に、起動信号発信装置109は、播種装置10に設けるので、該播種装置10内で点播のタイミングを直接検知して起動信号107を発信することができ、該起動信号107の発信に必要な部品を一箇所に集めて、起動信号発信手段をコンパクトにし、播種機3の小型化・構造の簡素化を図ることができる。
【0027】
そして、前記播種機3には、該播種機3が所定距離移動すると前記播種装置10の種子繰出部である種子繰出装置67から種子16を繰り出し可能な距離連動機構116を備えるので、点播間隔を変更した上で所定距離に保つことができ、植物の品種に応じて根の成長等に適した環境で種子を成育させることができる。
【0028】
なお、本実施例では、起動マーカ113を設ける連動部位は、駆動軸80としているが、播種装置10の繰出動作と連動して動く部分であればよく、例えば、鎮圧ローラ13、そのローラ軸13b、目皿15、別途設けた接地輪等であってもよい。更に、このような起動マーカ113を連動部位に設ける以外に、播種機3の移動距離を測定し該測定結果に基づいて起動信号107を発信するようにしてもよく、例えば、ロータリエンコーダを鎮圧ローラ13や移動距離測定用の測定回転体等の軸に取り付けて移動距離を測定したり、トラクタ1の駆動軸に螺子を形成し該螺子に噛合させたセンサで求めた駆動軸の回転数から移動距離を測定したり、するようにしてもよく、播種機3の移動距離を測定する構成としては、点播間隔を正確に設定できるものであればよく限定されるものではない。また、前記測定回転体に、本実施例の起動信号発信装置109を取り付けるようにしてもよい。
【0029】
特に、本実施例の如く連動部位に起動マーカ113を取り付けたり、ロータリエンコーダを鎮圧ローラ13に取り付ける場合には、取り付ける連動部位を変更したり、ロータリーエンコーダの設定を変えるだけで、大きな設計変更をすることなく、点播間隔を容易に変更することができる。
【0030】
また、図3、図5乃至図7に示すように、前記停止信号発信装置110は、前述のように各モータ91に設けられており、該モータ91からのモータ出力軸91bに継手94を介して接続された駆動軸83上に固定され該駆動軸83と一緒に回転する停止マーカ117と、前記繰出ケース54側面に固設される停止センサ118とから構成され、該停止センサ118も、前記起動センサ114と同様に、透過型フォトセンサであって発光部118aと受光部118bを有する。一方、停止マーカ117は、前記駆動軸83に外嵌固定されたボス部117cと、該ボス部117cから半径方向に180度反対側に突出された二個の遮断部117a・117bとから成り、該遮断部117a・117bは、いずれも前記発光部118aと受光部118bとの間を通過するようにしている。
【0031】
このような構成において、前記起動信号107を受信したコントローラ92によってモータ91が駆動されると、モータ出力軸91bが回転し、該モータ出力軸91bに接続された前記駆動軸83上の停止マーカ117も一緒に回転する。そして、該停止マーカ117の遮断部117a・117bのいずれか一方が、前記発光部118aと受光部118bとの間をそれまで通過していた光を遮断すると、停止センサ118中の停止スイッチ118cが「入」となり、前記コントローラ92へ停止信号108の送信を開始する。なお、停止スイッチ118cの前記「入」状態は、コントローラ92が次の起動信号107を再び受信するまでの間、継続して保持されるようにしている。
【0032】
これにより、前記施肥繰出装置63の駆動を停止させる停止信号108を、モータ91のモータ出力軸91bが半回転する毎に正確に発信することができる。すなわち、前記停止信号発信手段である停止信号発信装置110は、散布装置である施肥装置8の連動部位である駆動軸83に設けた停止マーカ117と、該停止マーカ117を検知して停止信号108を発信する停止センサ118とを有するので、別途特殊な装置を用いることなく簡単な構成で停止信号を発信することができ、部品数減少による製造コストの低減と、組立性・メンテナンス性の向上を図ることができる。なお、本実施例では、前記起動信号発信装置109と停止信号発信装置110のいずれにも透過型フォトセンサを適用しているが、播種機3の移動や施肥繰出装置63の駆動を高精度かつ高速に検出可能なセンサであればよく、特に限定されるものではない。もちろん、センサの種類に応じて停止マーカや停止センサの種類は変更するものである。
【0033】
次に、以上のような繰出制御機構90の動作について、図4乃至図9により説明する。
図4、図7、図8に示すように、トラクタ1に装着された播種機3が移動すると、鎮圧ローラ13が土壌を押圧しながら回転し、該鎮圧ローラ13の回転と同期して前記駆動軸80も回転する。すると、目皿15が回転し、第一搬送孔15a内の種子16が回転位置115aから回転位置115bに到達すると同時に、起動信号発信装置109においては、起動マーカ113が発光部114aと受光部114bとの間を通過し、起動スイッチ114cが「入」となって、前記起動信号107が発信される(時刻T1)。そして、該起動信号107を受信したコントローラ92は、配線104を介して各モータ91に給電し、それまで停止状態にあったモータ91の回転を開始する(時刻t1)。つまり、種子16が第一搬送孔15aから下方の放出口52、播種パイプ69を通って圃場に落下を開始するタイミングで、モータ91が作動を開始して前記施肥繰出装置63から肥料の繰出が開始されるのである。
【0034】
ここで、図5乃至図9に示すように、前記停止信号発信装置110においては、停止センサ118の配設位置に、停止マーカ117の第一遮断部117aの回転位置120aを予め設定し、該回転位置120aと、繰出ロール32の第一繰出凹部32aの最上端位置121aとが正確に対応するように、駆動軸83上への停止マーカ117の取付位置を調節しておく。すると、第一遮断部117aが、回転位置120a(時刻t1)から回転位置120b(時刻t2)を通って回転位置120cまで回転すると、この回転にともなって、第一繰出凹部32aも、最上端位置121a(時刻t1)から回転位置121b(時刻t2)を通って最下端位置121cまで回転し、前記最上端位置121aで第一繰出凹部32aに落入・装填されていた肥料を、第一繰出凹部32aの端から少しずつ落下させ、最下端位置121cに到達した時点で、第一繰出凹部32a内の全ての肥料の排出を完了するようにしている。
【0035】
前記第一遮断部117aが回転位置120cまで回転すると、逆に、該第一遮断部117aと180度反対側に設けた第二遮断部117bは、前記回転位置120aに到達して、前記発光部118aと受光部118bとの間をそれまで通過していた光を遮断する。すると、停止スイッチ118cが「入」となってコントローラ92への停止信号108の送信を開始し(時刻TS1)、該停止信号108を受信したコントローラ92は、配線104を介した給電を中断して各モータ91を停止状態とする(時刻t3)。該停止状態は、前述の如く、コントローラ92が次の起動信号107を受信するまで継続され、その間は、停止マーカ117は、第一遮断部117aを真下に、第二遮断部117bを真上に向けたままで保持され、同様に、繰出ロール32は、第一繰出凹部32aを真下に、第二繰出凹部32bを真上に向けたままで保持される。該第二繰出凹部32bには、このように真上を向いて待機している間(時刻t3〜時刻t4)に、肥料ホッパー64内の肥料が落入して隅々まで装填される。
【0036】
更に、播種機3が点播間隔だけ移動すると、鎮圧ローラ13の回転と同期して前記駆動軸80が回転し、前記第一搬送孔15aが回転位置115bから回転位置115aに戻ると、逆に、該第一搬送孔15aと180度反対側の第二搬送孔15b内の種子16は回転位置115aから回転位置115bに到達する。同時に、起動信号発信装置109においては、遮断部113aが発光部114aと受光部114bとの間を通過し、起動スイッチ114cが「入」となって、起動信号107が再び発信される(時刻T2)。そして、該起動信号107を受信したコントローラ92は、配線104を介して各モータ91に給電して回転を再開する(時刻t4)。
【0037】
すると、停止信号発信装置110において、それまで停止状態にあった前記停止マーカ117と繰出ロール32とが再び回転を開始する。停止マーカ117の第一遮断部117aは、回転位置120c(時刻t4)から回転位置120d(時刻t5)を通って回転位置120aまで回転するが、この回転にともない、真上を向いていた第二繰出凹部32bは、最上端位置121a(時刻t4)から回転位置121b(時刻t5)を通って最下端位置121cまで回転し、前記最上端位置121aで落入・装填された肥料を、前記第一繰出凹部32aの場合と同様に、第二繰出凹部32bの端から少しずつ落下させ、最下端位置121cに到達した時点で、第二繰出凹部32b内の全ての肥料の排出を完了するようにしている。前記第一繰出凹部32aについては、最下端位置121c(時刻t4)から回転位置121d(時刻t5)を通って最上端位置121aまで回転する。
【0038】
前記第一遮断部117aが回転位置120aまで回転すると、発光部118aと受光部118bとの間をそれまで通過していた光を再び遮断し、停止スイッチ118cが「入」となってコントローラ92への停止信号108の送信を開始する(時刻TS2)。該停止信号108を受信したコントローラ92は、配線104を介した給電を中断して各モータ91を再び停止状態とする(時刻t6)。該停止状態も、コントローラ92が次の起動信号107を受信するまで継続され、その間は、停止マーカ117は、第一遮断部117aを真上に、第二遮断部117bを真下に向けたまま、繰出ロール32は、第一繰出凹部32aを真上に、第二繰出凹部32bを真下に向けままの初期状態に復帰・維持される。そして、この第一繰出凹部32aにも、このように真上を向いて待機している間に、肥料ホッパー64内の肥料が落入して隅々まで装填される。
【0039】
以上の繰出プロセスを繰り返すことにより、種子16の播種と肥料や薬剤等の散布とを、点播位置で略同期させて行うことができ、しかも、繰出凹部32a・32bのうち所定の粒状物を繰り出した方は、最下端位置121cで自動的に停止し、しばらくの間、保持されるようにしている。なお、種子16の圃場への落下タイミングと、肥料や薬剤の圃場への落下タイミングとの間における同期制御の微調整は、起動信号107を受信して実際にモータ91が起動するまでの時間に相当する、時刻T1から時刻t1、時刻T2から時刻t4までのタイムラグ75を前記調整スイッチ95で変更したり、モータ91の回転速度や種子16と肥料・薬剤の落下経路長等を変更することによって行うことができる。
【0040】
すなわち、種子16を点播する播種装置10と粒状物である肥料や薬剤を散布する散布装置である施肥装置8とを備えた播種機3において、点播に合わせて施肥装置8による散布を開始させる起動信号107を発信する起動信号発信手段である起動信号発信装置109と、施肥装置8による散布を停止させる停止信号108を発信する停止信号発信手段である停止信号発信装置110と、前記起動信号107と停止信号108に基づいて前記施肥装置8の粒状物繰出部である施肥繰出装置63の駆動を制御する繰出制御手段であるコントローラ92を備えることにより、種子16の点播と肥料の散布を同期可能にすると共に、散布停止時には、前記施肥繰出装置63で肥料を移送する搬送部である繰出凹部32a・32bを、次の散布開始時まで、所定量の肥料を受け入れ可能な待機位置である最上端位置121aに保持する繰出制御構成としたので、前記播種装置10の種子繰出装置67から繰り出された種子16の圃場への落下と、施肥装置8の施肥繰出装置63等から繰り出された肥料や薬剤の圃場への落下とのタイミングの調整が可能となり、該タイミングを略一致させて肥料や薬剤等を種子16の点播位置近傍に散布することができ、肥料や薬剤等による成育促進効果や薬剤殺虫効果等を十分に発揮できるばかりでなく、使用する肥料や薬剤等を最小限に抑えてコストダウンを図ることができる。加えて、肥料や薬剤等がその大きさや形状等のために繰出凹部32a・32bに落入・装填されにくい場合でも、繰出凹部32a・32bを待機位置である最上端位置121aに十分な時間止めて該繰出凹部32a・32b内に所定量の肥料や薬剤等を確実に装填させることができ、各点播位置に繰り出す肥料や薬剤等の量を一定にすることができるため、肥料や薬剤等が不足して成育促進効果や殺虫効果等が十分に発揮できなかったり、逆に、肥料や薬剤等が過剰となって種子16の成育が阻害されるのを、防止することができる。
【0041】
更に、前記粒状物繰出部である施肥繰出装置63は、搬送部として外周に繰出凹部32a・32bを形成した繰出回転体である繰出ロール32を有し、繰出凹部32a・32bのうち肥料を繰り出し中のものは、繰出ロール32の最下端近傍に設定した最下端位置121cに到達すると自動的に停止する繰出制御構成とするので、散布停止時には、肥料繰り出し中の繰出凹部は常に真下を向いており、前記待機位置である最上端位置121aにて装填された肥料や薬剤等を自重で全て落下させて繰出凹部32a・32b内の肥料や薬剤等の残留をなくすことができ、簡単な制御構成によって正確な量の肥料や薬剤等を下方から確実に繰り出すことができるため、散布装置である施肥繰出装置63等に必要な部品や構造を簡素化し、播種機3の製造コストの低減やメンテナンス性の向上を図ることができる。
【0042】
次に、前記起動信号発信装置の別形態について、図10により説明する。
本実施例は、前記起動信号発信装置109とは異なり、播種装置10において搬送途中の種子16を直接検知するものであって、接触型や非接触型がある。そのうちの接触型の起動信号発信装置122は、目皿15に開口された搬送孔15a・15bから落下してきた種子16が最初に激しく衝突する放出口52の下部内壁面に設置されると共に、衝突する種子16の衝撃力を検知可能な感圧センサや加速度センサ等のセンサ部122aと、種子16の衝突によって発生した電気信号を起動信号107として前記コントローラ92に送信する起動スイッチ122bを有しており、種子16の動きを接触によって検知できるようにしている。
【0043】
前記非接触型の起動信号発信装置122については、前記播種パイプ69で種子16が圃場に落下する直前の出口近傍に外嵌・設置されると共に、種子16が光を遮断することで種子16の通過を検知可能な透過型フォトセンサを構成する発光部123a・受光部123bと、種子16による光の遮断によって発生した電気信号を起動信号107として前記コントローラ92に送信する起動スイッチ123cを有しており、種子16の動きを非接触で検知できるようにしている。
【0044】
以上の前記起動信号発信装置122・123の設置位置やセンサの種類は、搬送途中の種子16を確実に検知できるものであればよく、特に本実施例に限定されるものではない。また、通常は一個でよいが、検知漏れを防止するために本実施例のように複数設けてもよく、その取付個数も制限されない。
【0045】
これにより、繰り出しや搬送の途中で種子16を直接検知することができる。すなわち、起動信号発信手段である起動信号発信装置122・123は、播種装置10の種子搬送経路を搬送される種子16を検知して前記起動信号107を発信するので、実際の種子16の動きを直接検知して起動信号107を発信することができ、たとえ、種子16が繰り出しや搬送の途中で詰まったり、搬送経路面に粉塵等が付着して種子16の搬送速度が低下しても、種子16の落下タイミングを正確に制御手段に伝え、薬剤や肥料等の粒状物の散布精度を更に向上させることができる。
【産業上の利用可能性】
【0046】
本発明は、種子を点播する播種装置と薬剤や肥料等の粒状物を散布する散布装置とを備えた全ての播種機に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明に関わる播種機をトラクタの後部に装着した状態の斜視図である。
【図2】播種ユニットの側面図である。
【図3】同じく背面図である。
【図4】種子繰出装置の平面一部断面図である。
【図5】施肥繰出装置の側面一部断面図である。
【図6】停止信号発信装置周辺の背面一部断面図である。
【図7】繰出制御機構を示すブロック図である。
【図8】モータの起動・停止手順を示すタイムチャートである。
【図9】モータの回転と繰出ロールの回動との関係を示す説明図である。
【図10】別形態の起動信号発信装置を示す種子繰出装置の側面部分断面図である。
【符号の説明】
【0048】
3 播種機
8 散布装置
10 播種装置
16 種子
32 繰出回転体
32a・32b 搬送部・繰出凹部
63 粒状物繰出部
80・83 連動部位
92 繰出制御手段
107 起動信号
108 停止信号
109・122・123 起動信号発信手段
110 停止信号発信手段
113 起動マーカ
114 起動センサ
117 停止マーカ
118 停止センサ
121a 待機位置
121c 最下端近傍

【特許請求の範囲】
【請求項1】
種子を点播する播種装置と粒状物を散布する散布装置とを備えた播種機において、点播に合わせて散布装置による散布を開始させる起動信号を発信する起動信号発信手段と、散布装置による散布を停止させる停止信号を発信する停止信号発信手段と、前記起動信号と停止信号に基づいて前記散布装置の粒状物繰出部の駆動を制御する繰出制御手段を備えることにより、種子の点播と粒状物の散布を同期可能にすると共に、散布停止時には、前記粒状物繰出部で粒状物を移送する搬送部を、次の散布開始時まで、所定量の粒状物を受け入れ可能な待機位置に保持する繰出制御構成としたことを特徴とする播種機。
【請求項2】
前記粒状物繰出部は、搬送部として外周に繰出凹部を形成した繰出回転体を有し、粒状物を繰り出し中の繰出凹部は、繰出回転体の最下端近傍に到達すると自動的に停止する繰出制御構成とすることを特徴とする請求項1記載の播種機。
【請求項3】
前記起動信号発信手段は、播種装置に設けることを特徴とする請求項1または請求項2記載の播種機。
【請求項4】
前記起動信号発信手段は、播種装置との連動部位に設けた起動マーカと、該起動マーカを検知して起動信号を発信する起動センサとを有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のうちのいずれか一項に記載の播種機。
【請求項5】
前記起動信号発信手段は、播種装置の種子搬送経路を搬送される種子を検知して前記起動信号を発信することを特徴とする請求項3記載の播種機。
【請求項6】
前記停止信号発信手段は、散布装置との連動部位に設けた停止マーカと、該停止マーカを検知して停止信号を発信する停止センサとを有することを特徴とする請求項1乃至請求項5のうちのいずれか一項に記載の播種機。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2008−136417(P2008−136417A)
【公開日】平成20年6月19日(2008.6.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−325800(P2006−325800)
【出願日】平成18年12月1日(2006.12.1)
【出願人】(597041747)アグリテクノ矢崎株式会社 (56)
【Fターム(参考)】