説明

撮像機能付きドアホンシステムおよび当該システムを構成する音声端末、映像端末、ホームゲートウェイ装置、ドアホンアダプタ

【課題】 ユーザの使い勝手のよい撮像機能付きドアホンシステムを提供し、居住者の家庭に既に設置されている任意の汎用機器をも使用可能とする。
【解決手段】 ドアホン子機から呼出信号が発せられた場合、ドアホン子機からの映像を端末として登録されているすべての映像端末に表示させ、音声端末が呼出信号に応答した場合に、呼出信号に応答した音声端末とドアホン子機とを通話可能に制御し、かつ、各映像端末でのドアホン子機映像表示を停止させ、音声端末により選択された映像端末に表示させる。選択された映像端末と当該音声端末との組合せを登録する。映像端末の一覧を表示し、その中から選択する。音声端末が発する電波の受信電波強度が最も高い映像端末を選択する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、子機が撮影した来訪者の映像を映像端末で見ながら来訪者と音声端末で通話可能な撮像機能付きドアホンシステムおよびその構成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のカメラ付きドアホン装置では、来訪時に居住者の呼出を行うための呼出スイッチ、来訪者が居住者と通話を行うためのマイク、スピーカ、及び訪問者を撮像するカメラで構成されるドアホン子機(以下、子機という)と、子機と無極性アナログ2線で接続され、子機撮像部の撮像した画像を表示する表示部と、訪問者と通話を行う際のマイク及びスピーカを有するドアホン親機(以下、親機という)と、親機と同様に来訪者への対応を可能であり、構成が親機と同様の副親機とで構成される。
【0003】
親機及び副親機にはそれぞれ、子機からの画像及び音声データを圧縮伸張するデータ圧縮/伸張部と、親機と副親機との間で同時データ送受信を行うデータ通信部と、データの処理や通信の制御などを行う制御部とが具備され、親機と副親機とはそれぞれが備えるデータ通信部を介してローカルエリアネットワーク(LAN)で接続される。
【0004】
親機と副親機とはLANケーブルにより接続されるため、住宅内部あるいは周辺に、住宅内のLANケーブルと外部ネットワークを結ぶLANホームゲートウエイを設置することで、外部ネットワーク内の通信端末との音声、文字、画像といったデータ通信も可能になる。また、同様にルータ及びDSU(Digital Service Unit)等を介してISDN回線に接続することで、インターネット利用も可能となる(特許文献1)。なお、ISDN〔integrated service digital network〕とは、デジタル化された公衆通信網で、電話・ファクシミリ・データ通信などのサービスを一つのインターフェースを介して利用できる、デジタル総合サービス網である。
【0005】
また、カメラドアホン子機を、家庭内の複数の電化製品及び住宅設備を相互接続してデータの送受信を行うホームネットワークに接続し、前記カメラドアホン子機はネットワークを介してテレビ、電話機等の汎用機器と接続する制御部を備えたことを特徴とするテレビドアホンシステムが提案されている。さらに、前記ホームネットワークに、直接接続できない汎用機器に変換インターフェースブロックを介して接続することを特徴とするテレビドアホンシステムがある(特許文献2)。
【0006】
会話をするための携帯音声端末と映像を送受信するための映像端末を別体として、呼設定を管理サーバー側で処理するようにした事により、携帯音声端末での通話中に携帯音声端末と映像端末を組み合わせ、テレビ電話として使用できるようにしたものがある。その構成は、映像を送受信するための映像端末と、音声を無線で送受信するための音声端末と、無線通信と有線通信とを相互変換するための無線有線通信変換端末と、複数の映像端末と音声端末の端末情報を管理するための管理手段と、前記管理手段の情報により端末間の呼制御を行う呼制御手段と、前記音声端末、映像端末と通信を行う通信制御手段からなる管理サーバーとからなり、前記管理サーバーによって、前記音声端末間の論理音声データチャネルと、前記映像端末間の論理データチャネルを開設するまでの制御を行うテレビ電話システムである(特許文献3)。
【特許文献1】特開2003−78629号公報
【特許文献2】特開2004−289657号公報
【特許文献3】特開2004−165949号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に記載されているカメラ付きドアホン装置では、親機およびその親機とLAN接続される副親機は、データ伝送方式上、構造や性能が同一であることが望まれており、居住者の家庭に設置されているテレビ受像機などの映像・音声機器や電話機、コードレス電話子機などの音声機器などの汎用機器に接続して、子機からの映像データ、音声データを任意の機器に伝送することができなかった。
【0008】
特許文献2では、カメラ付き玄関子機をネットワークに接続可能にしたことによりネットワーク対応型の居室親機、テレビ、ビデオ、電話装置などの汎用機器を利用してカメラ付き玄関子機とデータ通信することができるようになったとされているが、まだまだ、使い勝手の悪いものであった。たとえば、来訪者からカメラ付き玄関子機100の呼出ボタン101で呼出があると、ホームネットワークプロトコル処理回路は予め居室親機に接続するように設定されていた。これでは、居室親機近辺にいなければ、呼出に対応できない。また、カメラ付き玄関子機の制御部の設定情報管理処理回路による各種設定情報を変更することはできるが、ホームネットワークに接続された専用のコントローラやパソコンなどの設定情報変更用機器で行なうことが必要であった。これでは、任意の音声端末で、呼出に応答し、音声端末で来訪者と通話を開始し、その通話中に任意の映像端末を指定し、来訪者をたとえば、近くの大きな画面を有するテレビ受像機に映し出すことができない。
【0009】
特許文献3では、会話をするための携帯音声端末と映像を送受信するための映像端末とを別体として、その組合せ使用を可能としたテレビ電話システムが開示されているが、撮像機能付きドアホンシステムにおける利用に関しては示されていなかった。
【0010】
つまり、撮像手段を有する子機からの音声データ、映像データを居住者の家庭に設置されているテレビ受像機、携帯電話などの映像・音声機器や電話機、コードレス電話子機などの音声機器など既に設置されている任意の汎用機器で受ける場合における、ユーザの使い勝手のよい撮像機能付きドアホンシステムについては開示されていなかった。たとえば、子機からの呼出に対し、来訪者を近くの映像端末で確認できるようにすることや、近くの音声端末で子機からの呼出に応答できるようにすることなどである。
【0011】
本発明は、係る実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、ユーザの使い勝手のよい撮像機能付きドアホンシステムを提供することであり、居住者の家庭に既に設置されている任意の汎用機器をも使用可能とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の第1の撮像機能付きドアホンシステムは、
撮像手段と音声入力手段と音声出力手段と呼出信号を発する呼出手段とを有するドアホン子機と、
ローカルエリアネットワークに有線または無線で通信可能にされている各機器間の通信接続を制御するホームゲートウェイ装置と、
前記ドアホン子機に接続され、前記ドアホン子機からのアナログ信号をデジタル信号に変換して前記ローカルエリアネットワーク側へ送信可能な信号とし、前記ローカルエリアネットワーク側から送信されてくる信号を前記ドアホン子機が受信可能な信号とする信号変換手段を有するドアホンアダプタと、
前記ホームゲートウェイ装置と送受信可能で、前記ドアホン子機からの呼出信号に応答する呼出応答手段と、前記ドアホン子機との音声通話手段とを有する音声端末と、
前記ホームゲートウェイ装置と送受信可能で、前記ドアホン子機からの映像信号を受信し、該受信した映像信号に基づく映像を表示する映像表示手段を有する映像端末とを備えた撮像機能付きドアホンシステムであって、
前記音声端末は前記映像端末を選択または選択解除する映像端末選択手段を有し、
前記ホームゲートウェイ装置は、
前記ドアホン子機と通信可能に構成される音声端末および映像端末を登録する端末登録手段を有し、
前記ドアホン子機から呼出信号が発せられた場合、前記端末登録手段に登録されている音声端末に当該呼出信号を送信すると共に、前記呼出信号を発したドアホン子機からの映像信号を前記端末登録手段に登録されている映像端末に送信し、
前記呼出信号を受信した音声端末のいずれかが当該呼出信号に応答した場合に、前記呼出信号の送信、および、前記呼出信号を発したドアホン子機からの映像信号の前記端末登録手段に登録されている映像端末への送信をそれぞれ停止し、前記呼出信号に応答した音声端末と前記呼出信号を発したドアホン子機とを双方向に通信可能に制御し、かつ、前記呼出信号に応答した音声端末の前記映像端末選択手段により選択された映像端末と前記呼出信号を発したドアホン子機とを通信可能に制御し、前記呼出信号を発したドアホン子機からの映像信号に基づく映像を前記音声端末により選択された映像端末に表示させることを特徴とする。
【0013】
このように本発明の第1の撮像機能付きドアホンシステムは、撮像手段と音声入力手段と音声出力手段と呼出信号を発する呼出手段とを有するドアホン子機と、ローカルエリアネットワークに有線または無線で通信可能にされている各機器間の通信接続を制御するホームゲートウェイ装置と、前記ドアホン子機に接続され、前記ドアホン子機からのアナログ信号をデジタル信号に変換して前記ローカルエリアネットワーク側へ送信可能な信号とし、前記ローカルエリアネットワーク側から送信されてくる信号を前記ドアホン子機が受信可能な信号とする信号変換手段を有するドアホンアダプタと、前記ホームゲートウェイ装置と送受信可能で、前記ドアホン子機からの呼出信号に応答する呼出応答手段と、前記ドアホン子機との音声通話手段とを有する音声端末と、前記ホームゲートウェイ装置と送受信可能で、前記ドアホン子機からの映像信号を受信し、該受信した映像信号に基づく映像を表示する映像表示手段を有する映像端末とを備えている。前記音声端末が有する映像端末選択手段の働きにより、前記映像端末が選択または選択解除される。前記ホームゲートウェイ装置が有する端末登録手段の働きにより、前記ドアホン子機と通信可能に構成される音声端末および映像端末が登録される。前記ホームゲートウェイ装置の働きにより、前記ドアホン子機から呼出信号が発せられた場合、前記端末登録手段に登録されている音声端末に当該呼出信号が送信されると共に、前記呼出信号を発したドアホン子機からの映像信号が前記端末登録手段に登録されている映像端末に送信される。前記ホームゲートウェイ装置の働きにより、前記呼出信号を受信した音声端末のいずれかが当該呼出信号に応答した場合に、前記呼出信号の送信、および、前記呼出信号を発したドアホン子機からの映像信号の前記端末登録手段に登録されている映像端末への送信がそれぞれ停止される。また、前記呼出信号に応答した音声端末と前記呼出信号を発したドアホン子機とが双方向に通信可能に制御される。さらに、前記呼出信号に応答した音声端末の前記映像端末選択手段により選択された映像端末と前記呼出信号を発した子機とが通信可能に制御される。また、前記呼出信号を発したドアホン子機からの映像信号に基づく映像が前記音声端末により選択された映像端末に表示される。
【0014】
本発明の第2の撮像機能付きドアホンシステムは、前記第1の撮像機能付きドアホンシステムの構成に加え、前記端末登録手段は、
前記映像端末選択手段の選択指示により選択された映像端末と当該選択指示した音声端末との組合せ登録を端末組合せ登録テーブルに登録し、
前記映像端末選択手段の選択解除指示により選択解除された映像端末と、当該指示した音声端末との組合せ登録を前記端末組合せ登録テーブルより削除し、
前記ホームゲートウェイ装置は、前記端末組合せ登録テーブルに前記選択指示した音声端末と組合せ登録されている映像端末を、前記選択指示した音声端末の映像端末選択手段により選択された映像端末として扱い、当該映像端末と前記呼出信号を発したドアホン子機とを通信可能に制御し、前記呼出信号を発したドアホン子機からの映像信号に基づく映像を当該映像端末に表示させることを特徴とする。
【0015】
このように本発明の第2の撮像機能付きドアホンシステムは、前記第1の撮像機能付きドアホンシステムの作用に加え、前記端末登録手段の働きにより、前記映像端末選択手段の選択指示により選択された映像端末と当該選択指示した音声端末との組合せ登録が端末組合せ登録テーブルに登録される。また、前記端末登録手段の働きにより、前記映像端末選択手段の選択解除指示により選択解除された映像端末と、当該指示した音声端末との組合せ登録が前記端末組合せ登録テーブルより削除される。前記ホームゲートウェイ装置の働きにより、前記端末組合せ登録テーブルに前記選択指示した音声端末と組合せ登録されている映像端末が、前記選択指示した音声端末の映像端末選択手段により選択された映像端末として扱かわれ、当該映像端末と前記呼出信号を発したドアホン子機とが通信可能に制御される。また、前記呼出信号を発したドアホン子機からの映像信号に基づく映像が当該映像端末に表示される。
【0016】
本発明の第3の撮像機能付きドアホンシステムは、前記第1または第2の撮像機能付きドアホンシステムの構成に加え、前記音声端末は、表示手段をさらに有し、
前記呼出信号に応答した音声端末が前記映像端末選択手段により前記映像端末を選択する場合に、前記端末登録手段が前記映像端末として登録している映像端末の一覧を前記表示手段により表示し、
ユーザは前記表示手段により表示された映像端末の一覧から前記映像端末を選択することを特徴とする。
【0017】
このように本発明の第3の撮像機能付きドアホンシステムは、前記第1または第2の撮像機能付きドアホンシステムの作用に加え、前記音声端末は、表示手段をさらに有し、前記呼出信号に応答した音声端末が前記映像端末選択手段により前記映像端末を選択する場合に、前記端末登録手段が前記映像端末として登録している映像端末の一覧が前記表示手段により表示される。前記表示手段により表示された映像端末の一覧から前記映像端末がユーザにより選択される。
【0018】
本発明の第4の撮像機能付きドアホンシステムは、前記第1〜第3のいずれかの撮像機能付きドアホンシステムの構成に加え、前記端末登録手段に登録されている映像端末の内、電波受信可能に構成されている映像端末について、
前記呼出信号に応答した音声端末が発する電波の各映像端末における受信強度を判定する受信電波強度判定手段と、
当該受信電波強度判定手段が判定した受信電波強度を前記ホームゲートウェイ装置に報告する受信電波強度報告手段とを当該映像端末に、さらに備え、
前記音声端末のいずれかが、前記ドアホン子機からの呼出信号に応答した場合に、前記ホームゲートウェイ装置は、
前記受信電波強度報告手段を備えた各映像端末に各映像端末の前記受信電波強度判定手段が判定した受信電波強度の報告を求め、
報告された各映像端末の内で、受信電波強度が最も高い映像端末を、前記呼出信号に応答した音声端末が前記映像端末選択手段により選択した映像端末として扱い、当該映像端末と前記呼出信号を発したドアホン子機とを通信可能に制御し、前記呼出信号を発したドアホン子機からの映像信号に基づく映像を当該映像端末に表示させることを特徴とする。
【0019】
このように本発明の第4の撮像機能付きドアホンシステムは、前記第1〜第3のいずれかの撮像機能付きドアホンシステムの作用に加え、前記端末登録手段に登録されている映像端末の内、電波受信可能に構成されている映像端末について、当該映像端末に、さらに備えられる受信電波強度判定手段の働きにより、前記呼出信号に応答した音声端末が発する電波の各映像端末における受信強度が判定される。また、当該映像端末に、さらに備えられる受信電波強度報告手段の働きにより、当該受信電波強度判定手段が判定した受信電波強度が前記ホームゲートウェイ装置に報告される。前記音声端末のいずれかが、前記ドアホン子機からの呼出信号に応答した場合に、前記ホームゲートウェイ装置により、前記受信電波強度報告手段を備えた各映像端末に各映像端末の前記受信電波強度判定手段が判定した受信電波強度の報告が求められる。また、前記ホームゲートウェイ装置により、報告された各映像端末の内で、受信電波強度が最も高い映像端末が、前記呼出信号に応答した音声端末が前記映像端末選択手段により選択した映像端末として扱かわれる。また当該映像端末と前記呼出信号を発したドアホン子機とが通信可能に制御される。さらに、前記呼出信号を発したドアホン子機からの映像信号に基づく映像が当該映像端末に表示される。
【0020】
本発明の音声端末は、前記第1〜4のいずれかの撮像機能付きドアホンシステムを構成する音声端末であって、前記映像端末選択手段を備えたことを特徴とする。
【0021】
このように本発明の音声端末は、前記第1〜4のいずれかの撮像機能付きドアホンシステムを構成する音声端末であって、前記映像端末選択手段が備えられている。
【0022】
本発明のホームゲートウェイ装置は、前記第1〜4のいずれかの撮像機能付きドアホンシステムを構成するホームゲートウェイ装置であって、
前記端末登録手段を有し、
前記ドアホン子機から呼出信号が発せられた場合、前記端末登録手段に登録されている音声端末に当該呼出信号を送信すると共に、前記呼出信号を発したドアホン子機からの映像信号を前記端末登録手段に登録されている映像端末に送信し、
前記呼出信号を受信した音声端末のいずれかが当該呼出信号に応答した場合に、前記呼出信号の送信、および、前記呼出信号を発したドアホン子機からの映像信号の前記端末登録手段に登録されている映像端末への送信をそれぞれ停止し、前記呼出信号に応答した音声端末と前記呼出信号を発したドアホン子機とを双方向に通信可能に制御し、かつ、前記呼出信号に応答した音声端末の前記映像端末選択手段により選択された映像端末と前記呼出信号を発したドアホン子機とを通信可能に制御し、前記呼出信号を発したドアホン子機からの映像信号に基づく映像を前記音声端末により選択された映像端末に表示させることを特徴とする。
【0023】
このように本発明のホームゲートウェイ装置は、前記第1〜4のいずれかの撮像機能付きドアホンシステムを構成するホームゲートウェイ装置であって、前記端末登録手段が備えられる。前記ドアホン子機から呼出信号が発せられた場合、前記端末登録手段に登録されている音声端末に当該呼出信号が送信されると共に、前記呼出信号を発したドアホン子機からの映像信号が前記端末登録手段に登録されている映像端末に送信される。前記呼出信号を受信した音声端末のいずれかが当該呼出信号に応答した場合に、前記呼出信号の送信、および、前記呼出信号を発したドアホン子機からの映像信号の前記端末登録手段に登録されている映像端末への送信がそれぞれ停止される。また、前記呼出信号に応答した音声端末と前記呼出信号を発したドアホン子機とが双方向に通信可能に制御される。さらに、前記呼出信号に応答した音声端末の前記映像端末選択手段により選択された映像端末と前記呼出信号を発したドアホン子機とが通信可能に制御される。さらに、前記呼出信号を発したドアホン子機からの映像信号に基づく映像が前記音声端末により選択された映像端末に表示される。
【0024】
本発明のドアホンアダプタは、前記第1〜4のいずれかの撮像機能付きドアホンシステムを構成するドアホンアダプタであって、前記ドアホン子機に接続され、前記信号変換手段を備えることを特徴とする。
【0025】
このように本発明のドアホンアダプタは、前記第1〜4のいずれかの撮像機能付きドアホンシステムを構成するドアホンアダプタであって、前記ドアホン子機に接続され、前記信号変換手段が備えられている。
【0026】
本発明の映像端末は、前記第1〜4のいずれかの撮像機能付きドアホンシステムを構成する映像端末であって、
前記ホームゲートウェイ装置の前記端末登録手段に映像端末として登録され、
電波を受信可能とする電波受信手段と、
前記呼出信号に応答した音声端末が発する電波の受信強度を判定する受信電波強度判定手段と、
当該受信電波強度判定手段が判定した受信電波強度を前記ホームゲートウェイ装置に報告する受信電波強度報告手段とを、さらに備え、
前記音声端末のいずれかが、前記ドアホン子機からの呼出信号に応答し、前記ホームゲートウェイ装置からの受信電波強度の報告要求があった場合に、
前記受信電波強度報告手段は、前記ホームゲートウェイ装置に対し、前記受信電波強度判定手段が判定した受信強度判定結果を送信することを特徴とする。
【0027】
このように本発明の映像端末は、前記第1〜4のいずれかの撮像機能付きドアホンシステムを構成する映像端末であって、前記ホームゲートウェイ装置の前記端末登録手段に映像端末として登録される。電波受信手段により電波が受信可能とされる。受信電波強度判定手段により、前記呼出信号に応答した音声端末が発する電波の受信強度が判定される。受信電波強度報告手段により、当該受信電波強度判定手段が判定した受信電波強度が、前記ホームゲートウェイ装置に報告される。前記音声端末のいずれかが、前記ドアホン子機からの呼出信号に応答し、前記ホームゲートウェイ装置からの受信電波強度の報告要求があった場合に、前記受信電波強度報告手段により、前記ホームゲートウェイ装置に対し、前記受信電波強度判定手段が判定した受信強度判定結果が送信される。
【発明の効果】
【0028】
本発明の撮像機能付きドアホンシステムによれば、ユーザの使い勝手のよい撮像機能付きドアホンシステムを提供できる。たとえば、ドアホン子機からの映像に写しだされた来訪者を近くの映像端末で確認しながら、近くの音声端末で来訪者の呼出に対応することができる。いずれかの音声端末でドアホン子機からの呼出に応答すると、指定した映像端末にドアホン子機からの映像が写しだされる。また、居住者の家庭に既に設置されている任意の汎用機器を使用することもできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
以下、本発明の撮像機能付きドアホンシステムにおける好ましい実施の形態例について図面を参照して説明する。
【0030】
本実施形態における撮像機能付きドアホンシステムを図1に示している。図1において、実施の形態における撮像機能付きドアホンシステムは、カメラドアホン子機1(図1では1A、1Bの2つを記載しているが、特に区別する必要のないときは「1」と総称する。)、ドアホンアダプタ2、ホームゲートウェイ3、音声端末A、音声端末B、音声端末G、汎用機器C、汎用機器D、映像端末E6、映像端末Fの構成で示している。4は、前記ドアホンアダプタ2、ホームゲートウェイ3、音声端末B、汎用機器C、汎用機器Dとを接続する例えばEathernet(商標)規格の有線LAN(local area network:同一敷地(同一建物)内など限られた範囲での総合的な情報通信ネットワーク。)の接続線で例えばEathernet(商標)用UTPケーブル(以下「LANケーブル」という)である。前記カメラドアホン子機1とドアホンアダプタ2とは、2線ケーブル5(図1では5A、5Bの2つを記載しているが、特に区別する必要のないときは「5」と総称する。)で接続されている。
【0031】
音声端末Bはたとえば、コードレス電話の親機であり、音声端末Aは、そのコードレス電話の親機と無線通信可能に構成されているコードレス電話の子機である。音声端末Gはたとえば携帯電話機であり、ホームゲートウェイ3を介して無線通信可能に構成されている。汎用機器Cはたとえば、テレビ受像機、テレビモニター、パーソナルコンピュータ(以下、「パソコン」と略称する。)のモニターなどの映像出力機器である。汎用機器Dはたとえば、パソコンである。映像端末E6、映像端末Fはたとえば、テレビ電話機であり、ホームゲートウェイ3を介して無線通信可能に構成されている。映像端末E6を映像端末6として以下説明する。
【0032】
また、ホームゲートウェイ3を介して、公衆交換電話網PSTN(Public Switched Telephone Networks)の回線、広域通信網WAN(Wide Area Network)と通信可能に構成されているため、一般電話との通信やインターネットなどの外部ネットワークとの通信も可能に構成されている。すなわち、外部ネットワーク内の通信端末との音声、文字、画像といったデータ通信も可能になっている。
【0033】
なお、図1において、カメラドアホン子機1を2つの場合(カメラドアホン子機1A、カメラドアホン子機1B)で示しているが、図3で説明しているように、ドアホンアダプタ2側にカメラドアホン切換処理部22を設け複数個のカメラドアホン子機1との接続をカメラドアホン子機1Aとカメラドアホン子機1Bとのいずれかに切換えている。また、別のカメラドアホン子機1’−ドアホンアダプタ2’の組合せなど複数個のカメラドアホン子機−ドアホンアダプタの組合せをLANケーブル4に接続してもよい。さらに、ホームゲートウェイ3とドアホンアダプタ2とを統合したものとしてもよい。なお、通常、カメラドアホン子機1は玄関先、門などの室外側に設けられ、ドアホンアダプタ2は居住者の室内側に設置される。
【0034】
カメラドアホン子機1は図2に示すように、玄関などの戸外に設置され来訪者を撮像する子機カメラ(映像撮影部)11と、来訪者が居住者を呼出すための呼出スイッチ(呼出操作部)(以下「呼出SW」と称す)12と、居住者と通話するための子機マイク(音声入力部)13、子機スピーカ(音声出力部)14とを備えている。また、子機カメラ11からの映像アナログ信号と、子機マイク13からの音声アナログ信号とを混合する信号混合処理部15、ドアホンアダプタ2に接続される2線ケーブル5とのカメラドアホン子機1側のインタフェースであるドアホンアダプタI/F16、信号混合処理部15で混合された信号や呼出SW12からの呼出信号が発生された旨の信号(以下「呼出発生信号」と称す)をドアホンアダプタI/F16を介してドアホンアダプタ2へ送信するとともに、ドアホンアダプタ2からドアホンアダプタI/F16を介して送信されてくる音声信号を子機スピーカ(音声出力部)14へ送出する通信の制御を行なう通信制御部17、送受信音量などを調節する設定調整部18、設定調整部18で設定された値を記憶する設定情報記憶部19、カメラドアホン子機1の全体を制御するシステム制御部10の制御装置も備えている。
【0035】
次にカメラドアホン子機1における信号の流れを説明する。まず、呼出SW12で押しボタンが押されたことで呼出信号が発生し、この呼出信号をシステム制御部10が感知する。システム制御部10は呼出信号を感知すると、子機カメラ11からの映像アナログ信号と、子機マイク13からの音声アナログ信号とを受信開始する。受信された映像アナログ信号と音声アナログ信号とは信号混合処理部15で混合される。通信制御部17は、信号混合処理部15で混合された映像・音声信号や呼出SW12からの呼出信号が発生された旨の信号(呼出発生信号)をドアホンアダプタI/F16を介してドアホンアダプタ2へ送信する。また、通信制御部17はドアホンアダプタ2からドアホンアダプタI/F16を介して送信されてくる音声信号を受信すると、受信した音声信号を子機スピーカ(音声出力部)14へ送出する。
【0036】
ドアホンアダプタ2は図3に示すように、2台のカメラドアホン子機1A、1Bにそれぞれ接続される2線ケーブル5A、5BとのインタフェースであるカメラドアホンI/F−A21A、カメラドアホンI/F−B21B(図3ではカメラドアホンI/F−A21A、カメラドアホンI/F−B21Bの2つを記載しているが、特に区別する必要のないときは「カメラドアホンI/F21」と総称する。)、これら2つのカメラドアホンI/F21を切換えるためのカメラドアホン切換処理部22、テレビドアホン子機1から入力される映像・音声信号が混合された状態のアナログ信号から映像、音声分離を行う、映像・音声分離処理部23、分離された映像アナログ信号をデジタル変換する映像データ圧縮処理部24、分離された音声データをデジタル変換するとともに、LANケーブル4(図1参照)を介して送られてくるデジタル音声信号をアナログ変換する音声データ圧縮・伸張処理部25、設置される機器に接続されるLANケーブル4のドアホンアダプタ2側のインタフェースである有線LANI/F27、ドアホンアダプタ2とホームゲートウェイ3とのLANケーブル4を介しての通信を制御するためのLAN通信制御部26、ドアホンアダプタ2の各種設定を行う設定処理部28、設定処理部28で設定された値を記憶する設定情報記憶部29、ドアホンアダプタ2全体の制御を行うシステム制御部20を備えている。
【0037】
次にドアホンアダプタ2における信号の流れを説明する。まず、カメラドアホン子機1から混合された映像・音声信号を受信する場合について説明する。カメラドアホンI/F−A21A、または、カメラドアホンI/F−B21Bから、呼出信号が発生された旨の信号(呼出発生信号)を受けると、カメラドアホン切換処理部22は、信号が入力されてきたカメラドアホンI/F21との接続に接続を切換える。この接続は終話処理が行われるまで保持される。
【0038】
次に、カメラドアホン切換処理部22により接続されたカメラドアホンI/F21から入力される映像・音声信号を、カメラドアホン切換処理部22を介して受信し、映像・音声分離処理部23に送出する。映像・音声分離処理部23は受信した映像・音声信号(混合信号)から、映像信号と音声信号とに分離する。分離した映像信号と音声信号とはシステム制御部20に送信される。システム制御部20から分離したアナログ映像信号は映像データ圧縮処理部24に送られ、圧縮されデジタル化される。システム制御部20から分離したアナログ音声信号は音声データ圧縮・伸張処理部25に送られ、圧縮されデジタル化される。圧縮されデジタル化された映像信号、音声信号は再びシステム制御部20に戻され、LAN通信制御部26に送られる。LAN通信制御部26は、呼出発生信号や圧縮しデジタル化された映像信号および圧縮しデジタル化された音声信号を有線LANI/F27、さらにLANケーブル4を介してホームゲートウェイ3に送信する。
【0039】
逆にLANケーブル4を介してホームゲートウェイ3から送信されてくるデジタル音声信号は有線LANI/F27を介してLAN通信制御部26に受信される。LAN通信制御部26は、受信したデジタル音声信号をシステム制御部20に送る。システム制御部20は受信したデジタル音声信号を音声データ圧縮・伸張処理部25に送り、音声データ圧縮・伸張処理部25は伸張しアナログ化した音声信号にし、再びシステム制御部20に戻す。アナログ化された音声信号は、システム制御部20からカメラドアホン切換処理部22、さらに接続されたカメラドアホンI/F21を通して、カメラドアホン子機1へ送出される。
【0040】
ホームゲートウェイ3の内部構成ブロック図を図4に示している。ゲートウェイ(gateway)とは、ネットワーク上で、媒体やプロトコルが異なるデータを相互に変換して通信を可能にする機器であり、通信媒体や伝送方式の違いを吸収して異機種間の接続を可能とする。
【0041】
以下、図4を参照しながら、ホームゲートウェイ3の内部構成ブロックを説明する。PSTN−I/F31は、PSTN回線を接続するためのPSTNインタフェース(モジュラジャック)であり、PSTN回線制御部32は、PSTNを収容し、発着信を可能とするための制御部である。WAN−I/F33は、WANの外部ネットワークに接続するためのインタフェースであり、WAN側通信制御部34は、WANの外部ネットワークと通信を行なうための制御部で、ネットワークプロトコル処理回路、通信プロトコル処理回路を有している。ここで、プロトコル(protocol)とは、ネットワークを介してコンピュータ同士が通信を行なう上で、相互に決められた約束事である。
【0042】
音声処理部35は、カメラドアホン子機1との間で音声の送受信を可能とするための音声信号制御部である。映像処理部36は、カメラドアホン子機1との間で映像の送受信を可能とするための映像信号制御部である。
【0043】
LAN側通信制御部37は、ホームゲートウェイ3がLANケーブル4を介してLAN側に設置される機器、たとえば、ドアホンアダプタ2、音声端末B(音声端末A)、汎用機器C、汎用機器Dと接続し、無線LANによりLAN側に設置される機器、たとえば、音声端末G、映像端末E6、映像端末Fと通信を行なうための制御部である。無線制御部38は、ホームゲートウェイ3が無線LANによりLAN側に設置される機器と通信を行なうための制御部である。無線LAN−I/F39は、無線LANによりLAN側に設置される機器と通信を行なうためのインタフェースである。有線LAN−I/F60は、LANケーブル4を介してLAN側に設置される機器で接続するためのインタフェースである。
【0044】
U/I制御部61は、撮像機能付きドアホンシステムの各種設定を行なうためのユーザインタフェース制御部である。一般的に操作するためのキーや表示部を搭載せずに、LAN側に設置されるパソコンのブラウザにより各種設定を行なう方式を採ることが多い。この場合、U/I制御部61は上記各種設定を行なうためのHTTPサーバが該当する。ここで、ブラウザとは、Webページを閲覧するためのアプリケーションソフトであり、インターネットからHTMLファイルや画像ファイル、音楽ファイルなどをダウンロードし、レイアウトを解析して表示・再生する。また、HTTP(HyperText Transfer Protocol)とは、Webサーバとクライアント(Webブラウザなど)がデータを送受信するのに使われるプロトコル(通信規約、通信手順)であり、HTML文書や、文書に関連付けられている画像、音声、動画などのファイルを、表現形式などの情報を含めてやり取りできる。また、HTML(HyperText Markup Language)とは、Webページを記述するためのマークアップ言語であり、文書の中に画像や音声、動画、他の文書へのハイパーリンクなどを埋め込むこともできる。
【0045】
設定情報記憶部62は、撮像機能付きドアホンシステムの各種設定情報を記憶する記憶部であり、たとえば、図6−aに示す、撮像機能付きドアホンシステムに登録されている端末の情報である「内線端末管理テーブル」、図6−bに示す、音声端末とこの音声端末が指定した映像端末との関連付け情報である「端末組合せ登録テーブル」を記憶する。アナログ電話制御部63は、ホームゲートウェイ3にアナログ電話機を接続するための制御部であり、アナログ電話機である場合のコードレス電話の親機(音声端末B)を接続して、カメラドアホン子機1からの呼出に対して、コードレス電話の子機(音声端末A)で応答し、通話することができる。アナログ電話−I/F64は、アナログ電話機を接続するためのインタフェース(モジュラジャック)である。システム制御部65は、ホームゲートウェイ3全体の制御を行なう制御部である。
【0046】
次にホームゲートウェイ3における信号の流れを説明する。LANケーブル4を介して同一LAN内に設置されたドアホンアダプタ2から送信される呼出発生信号や圧縮しデジタル化された映像信号および圧縮しデジタル化された音声信号を有線LAN−I/F60を通じて受信すると、LAN側通信制御部37はシステム制御部65へ送信する。また、ドアホンアダプタ2から送信される呼出発生信号に応答した音声端末に対して、ドアホンアダプタ2から送信される圧縮しデジタル化された音声信号を有線LAN−I/F60を通じて、または、無線制御部38を経て無線LAN−I/F39を通じて送信するのをLAN側通信制御部37が制御する。
【0047】
有線LAN−I/F60を通じてカメラドアホン子機1と通話可能となる音声端末になり得るものとしては、たとえば、デジタル式になっている場合の音声端末B(コードレス電話親機)あるいは音声端末A(コードレス電話子機)、マイクを備え、デジタル音声信号で通話可能としている場合の汎用機器D(パソコン)が考えられ、無線制御部38を経て無線LAN−I/F39を通じてカメラドアホン子機1と通話可能となる音声端末になり得るものとしては、たとえば、デジタル式になっている音声端末G(携帯電話)、テレビ電話機として使用可能な映像端末E6、映像端末Fが考えられる。
【0048】
今度は同一LAN内に設置された音声端末から送信される音声データをカメラドアホン子機1に送信する場合のホームゲートウェイ3における信号の流れについて説明する。音声端末から送信される圧縮しデジタル化された音声信号を、有線LAN−I/F60を通じて、または、無線LAN−I/F39を経て無線制御部38を通じて受信するのをLAN側通信制御部37が制御し、システム制御部65で受信する。受信した音声信号をドアホンアダプタ2に対して送信するため、システム制御部65からLAN側通信制御部37へ送信する。LAN側通信制御部37から有線LANI/Fを通し、LANケーブル4によりドアホンアダプタ2へ音声信号を送信する。
【0049】
アナログ式になっている場合の音声端末B(コードレス電話親機)あるいは音声端末A(コードレス電話子機)がドアホンアダプタ2から送信される呼出発生信号に応答した音声端末となった場合は、ドアホンアダプタ2から送信される圧縮しデジタル化された音声信号は、システム制御部65からアナログ電話制御部63に送られ伸張され、アナログ化されて、アナログ電話I/F64を通して音声端末Bあるいは音声端末Aに送信される。逆に、音声端末Bあるいは音声端末Aから発信される音声信号はアナログ電話I/F64を通してアナログ電話制御部63で圧縮され、デジタル化されて、システム制御部65に送信される。システム制御部65は、受信した音声信号をドアホンアダプタ2に送信するため、システム制御部65からLAN側通信制御部37へ送信する。LAN側通信制御部37から有線LANI/F60を通し、LANケーブル4によりドアホンアダプタ2へ音声信号を送信する。
【0050】
たとえば、テレビ電話機(映像端末E6)である映像端末6は図5に示すように、テレビ電話を行なうための映像撮影部(カメラ)71、テレビ電話を行なうための映像表示部(ディスプレイ)72、通話するための音声入力部(マイク)73、通話するための音声出力部(スピーカー)74、映像撮影部71で撮影された映像信号を圧縮、またはホームゲートウェイ3から受信した映像信号を伸張するための映像像データ圧縮・伸張処理部75、音声入力部73から入力された音声を圧縮、またはホームゲートウェイ3から受信した音声データを伸張するための音声像データ圧縮・伸張処理部76、ホームゲートウェイ3に接続するためのLAN通信制御部77、ホームゲートウェイ3と無線LANで接続するための無線LANI/F78、カメラドアホン子機1から送信される呼出発生信号に応答したり、電話をかけたり受けたりするための操作部(キー、ボタンなど)79、映像端末6の各種設定情報を記憶する記憶部80、映像端末6の制御を行うシステム制御部81を備えている。映像データ圧縮・伸張処理部75は映像撮影部71で撮影された映像信号がアナログ信号であればデジタル信号に変換し、映像表示部(ディスプレイ)72が映像アナログ信号を入力とするものであれば、受信した映像デジタル信号をアナログ信号に変換する。同様に音声データ圧縮・伸張処理部76は音声入力部73からの音声アナログ信号をデジタル信号に変換し、受信した音声デジタル信号をアナログ信号に変換する。
【0051】
次に映像端末E6における信号の流れを説明する。無線LANI/F78で受信される映像、音声信号はLAN通信制御部77を経由してシステム制御部81に受信させる。システム制御部81は受信したデジタル映像信号を、映像データ圧縮・伸張処理部75で伸張した後、映像表示部(ディスプレイ)72に送信して表示させる。この映像表示部(ディスプレイ)72がアナログ信号で表示するものの場合は、映像データ圧縮・伸張処理部75で伸張するとともに、デジタル信号をアナログ化しておく。システム制御部81は受信したデジタル音声信号を、音声データ圧縮・伸張処理部76で伸張するとともに、デジタル信号をアナログ化して音声出力部(スピーカー)74に送信して音声出力させる。
【0052】
映像撮影部(カメラ)71から撮影した映像信号をシステム制御部81が受信すると、映像データ圧縮・伸張処理部75に送信しで圧縮させ、デジタル化させた後、LAN通信制御部77を経由し、無線LANI/F78からホームゲートウェイ3へ送信する。この映像撮影部(カメラ)71から撮影した映像信号は他の映像端末で表示させることができる。なお、本実施形態では、カメラドアホン子機1には映像表示部を備えていないため、利用できないが、カメラドアホン子機1には映像表示部を備えて映像端末6の映像撮影部(カメラ)71から撮影した映像信号を送信させ表示するようにしてもよい。音声入力部(マイク)73から入力された音声信号をシステム制御部81が受信すると、音声データ圧縮・伸張処理部76に送信しで圧縮させ、デジタル化させた後、LAN通信制御部77を経由し、無線LANI/F78からホームゲートウェイ3へ送信する。
【0053】
なお、音声端末の構成や信号の流れを図示していないが、図5の映像端末と同様である。異なるのは、通常は映像撮影部(カメラ)71は備えていないこと。また、映像表示部(ディスプレイ)72を備えていない場合は映像データ圧縮・伸張処理部75も備えていない。図5は、ホームゲートウェイ3と無線LANで接続するテレビ電話機である映像端末E6の場合であるため、LAN通信制御部77に接続する無線LANI/F78のみ記載しているが、さらに、ホームゲートウェイ3とLANケーブル4で通信可能とするために、有線LANI/Fも備えている。この点は、有線LANで接続する映像端末の場合も同様に備えている。
【0054】
次に本実施形態における撮像機能付きドアホンシステムにおける呼出時の信号の流れについて説明する。カメラドアホン子機1の呼出SWが押されると、呼出発生信号はドアホンアダプタ2を経由してホームゲートウェイ3に通知され、さらに、音声端末として応答可能な各端末に通知される。図1では、音声端末G(携帯電話)、音声端末B(コードレス電話親機)、音声端末Bを介して音声端末A(コードレス電話子機)、汎用機器D(パソコン)、映像端末E(テレビ電話機)6、映像端末F(テレビ電話機)に通知される。
【0055】
ホームゲートウェイ3は、予め図6−aに示す内線端末管理テーブルを保持し、呼出発生信号や映像信号の送信可否判断に使用する。ホームゲートウェイ3は、図6−aに従って、「音声通話」と「映像・音声通話」のいずれかが「可」となっている端末に対して呼出発生信号を送信し、各端末の呼出音を鳴動させる。また、ホームゲートウェイ3は、図6−aの「内線端末管理テーブル」に従って、「映像・音声通話」が「可」となっている端末に対して映像信号を送信し、各端末で訪問者の映像を表示させる。
【0056】
この呼出発生信号の通知と同時に、カメラドアホン子機1の子機マイク(音声入力部)13から出力される音声信号が、ドアホンアダプタ2に送信される。ただし、呼出発生信号の通知に対し音声端末として応答可能な各端末のいずれかの端末による応答がなされるまでは、子機マイク(音声入力部)13に入力される音声信号はホームゲートウェイ3へ送信されない。
【0057】
また、呼出発生信号の通知と同時に、カメラドアホン子機1の子機カメラ(映像撮影部)11から出力される撮影されたアナログ映像信号が、ドアホンアダプタ2に送信される。ドアホンアダプタ2の映像データ圧縮処理部24で撮影されたアナログ映像信号は圧縮され、デジタル化される。デジタル化された映像信号は、ホームゲートウェイ3に送信され、さらに、映像端末に送信される。送信される映像端末は、図1にて汎用機器C(映像出力機器)、汎用機器D(パソコン)、映像端末E(テレビ電話機)6、映像端末F(テレビ電話機)の4つである。
【0058】
次に本実施形態における撮像機能付きドアホンシステムにおける音声端末による応答時の信号の流れについて説明する。呼出発生信号の通知に対しいずれかの音声端末での応答操作により、ドアホンアダプタ2は、ホームゲートウェイ3との間の音声通信経路を接続し、ホームゲートウェイ3は、応答した音声端末との間の音声通信経路を接続する。さらに、ドアホンアダプタ2は、カメラドアホン子機1への音声送信を開始する。以上の処理により、カメラドアホン子機1からの音声信号は、ドアホンアダプタ2でデジタル化された後、ホームゲートウェイ3を経由して、応答した音声端末へ送信され、また、応答した音声端末からの音声信号は、ホームゲートウェイ3を経由してドアホンアダプタ2へ送信され、アナログ変換された後、カメラドアホン子機1へ送信される。この時点で、カメラドアホン子機1と音声端末との間で、音声通信経路が確立したこととなる。
【0059】
また、いずれかの音声端末での呼出発生信号に対する応答操作により、各端末への呼出発生信号の通知および各映像端末に送信されていた映像信号の送信は一旦停止する。この場合、呼出発生信号に応答した端末が、音声端末A(コードレス電話子機)であるとすると、映像端末としての機能を有していないため、映像信号を音声端末Aに送信することができない。なお、音声端末A(コードレス電話子機)は音声端末B(コードレス電話親機)の子機であり、ホームゲートウェイ3から直接呼出せる端末ではないので、図6−aに示す「内線端末管理テーブル」に記載されていない。音声端末Aはその親機である音声端末Bを通して通話されるため、音声端末Bに関する情報を読取り、「音声通話」は可であるが、「映像・音声通話」、「映像のみ受信」はいずれも不可である。
【0060】
次に本実施形態における撮像機能付きドアホンシステムにおける音声端末による映像端末指定時の信号の流れについて説明する。音声端末でカメラドアホン子機1との音声応答中に、カメラドアホン子機1の子機カメラ11が撮影した映像を表示させるための映像端末を指定することができる。ここでは、映像端末E6を子機カメラ11が撮影した映像を表示するための映像端末に指定したとして説明する。ホームゲートウェイ3は、カメラドアホン子機1との音声応答中の音声端末から指定された映像端末を接続し、カメラドアホン子機1から送信され、ドアホンアダプタ2でデジタル化された映像信号を、接続した映像端末へ送信する。以上の処理により、カメラドアホン子機1と音声端末との間で通話をしている状態で、且つ、カメラドアホン子機1からの映像信号により子機カメラ11が撮影した映像が、指定された映像端末E6に映し出される状態となり、音声端末A(コードレス電話子機)と映像端末E6とを使って、カメラドアホン通話が可能となる。
【0061】
ここで、カメラドアホン子機1と通話中の音声端末が音声端末G(携帯電話)として、音声端末Gによる、子機カメラ11が撮影した映像を表示するための映像端末の指定について説明する。図7−aに通話中の音声端末G(携帯電話)を示している。通話中に「映像端末」ボタンを押すことにより、図7−b に示すように映像データを送信して表示させることのできる映像端末の一覧が表示され、△、▽で示すボタンにより選択することができる。ここで表示される映像端末一覧は、図6−aの「内線端末管理テーブル」の「映像のみ受信」が「可」となっている端末で、映像端末を指定する機能を有する音声端末は、ホームゲートウェイ3から情報を取得する。この例では、音声端末Gがホームゲートウェイ3から取得して、音声端末Gで表示する。
【0062】
音声端末Gのボタン操作により映像端末E6を選択、確定すると、選択(指定)された映像端末E6がホームゲートウェイ3に通知される。ホームゲートウェイ3は、音声端末Gからの通知を受け、ドアホンアダプタ2と映像端末E6との間で映像経路を接続し、ドアホンアダプタ2から受けたカメラドアホン子機1が撮影した映像信号を映像端末E6へ送信する。以上の処理により、音声端末Gと映像端末E6によって、テレビドアホン通話が可能となる。また、ホームゲートウェイ3は設定情報記憶部62に関連付け情報として音声端末Gと映像端末E6とを登録する。この登録は図6−bに示す「端末組合せ登録テーブル」のように記憶される。
【0063】
設定情報記憶部62に関連付け情報として登録(記憶)されると、この登録が変更または削除されない限り、この音声端末と映像端末との組合せは、この音声端末がこの映像端末を指定(選択)したものとしてホームゲートウェイ3は扱う。たとえば、音声端末Gと映像端末E6との組合せが登録されていると、音声端末Gがカメラドアホン子機1からの呼出に応答すると、映像端末E6が指定されたものとして、カメラドアホン子機1からの映像が映像端末E6に表示される。ユーザにとってこの映像端末E6では、不都合である場合は、音声端末Gのボタン操作により別の映像端末を選択すればよい。
【0064】
新たな映像端末として汎用機器C(映像出力機器)が選択されたとすると、新たに選択(指定)された映像端末として汎用機器Cがホームゲートウェイ3に通知される。ホームゲートウェイ3は、音声端末Gからの通知を受け、ドアホンアダプタ2と新たに選択(指定)された汎用機器Cとの間で映像経路を接続し、ドアホンアダプタ2から受けたカメラドアホン子機1が撮影した映像信号を汎用機器Cへ送信する。以上の処理により、音声端末Gと汎用機器Cによって、テレビドアホン通話が可能となる。また、ホームゲートウェイ3は設定情報記憶部62の関連付け情報(「端末組合せ登録テーブル」)として音声端末Gと映像端末E6との組合せを削除し、新たに音声端末Gと汎用機器Cとの組合せを登録する。
【0065】
このようにホームゲートウェイ3は、端末組合せ登録テーブルに組合せ登録されている映像端末を、当該音声端末が選択指示した映像端末として扱うため、通常使用する音声端末、映像端末が決まっている場合などは、一々カメラドアホン子機1からの呼出に応答する毎に、映像端末を指示する手間が省ける。たとえば、通常は居間の音声端末A(コードレス電話子機)でカメラドアホン子機1からの呼出に通話応答し、来客者の画像を汎用機器C(たとえばテレビ受像機)で見る場合などである。しかし、この端末組合せ登録テーブルに組合せ登録する方式ではなく、その都度、映像端末を指示することにしてもよい。
【0066】
図7−a、図7−b に示す音声端末G(携帯電話)をみると、「映像端末」、「確定」ボタンがあるため、汎用の携帯電話というより、専用機のようにも見えますが、汎用の携帯電話における特殊なボタン入力を受付けるソフトをホームゲートウェイ3に組み込むことで、汎用の携帯電話を音声端末Gとして使用可能となる。たとえば、汎用の携帯電話において、メーカー、機種によらず、必ず備えているボタンであり、通常は使用されない方法でボタンを押す、特殊な番号をダイヤルするなどである。具体的には「0」を5回続けてダイヤルすると、映像端末選択モードになり、表示部に映像端末の一覧が表示されるなどである。
【0067】
なお、図7−aの「映像端末」ボタンは必須なボタンではなく、図9のS21で説明するように、表示部を備えている音声端末G(携帯電話)がカメラドアホン子機1からの呼出に応答すると、その表示部に通話情報として、「現在指定の映像端末:E(テレビ受像機)」、「(新たな)映像端末の指定」、「通話終了」、・・などの表示がなされ、操作キーの送りボタン、戻しボタンでカーソルを移動させて「(新たな)映像端末の指定」を指定し、採用(確定)ボタンを押すことにより決定する。「(新たな)映像端末の指定」が選択されたことにより、登録されている映像端末の一覧が表示され、その中から、いずれかの映像端末を指定できる。また、図7−aの「確定」ボタンはもともと携帯電話において、表示部に表示された中から送りボタン、戻しボタンでカーソルを移動させて選択し決定するために設けられており、撮像機能付きドアホンシステムのために別途設ける必要のないものである。
【0068】
本実施形態における撮像機能付きドアホンシステム場合、ホームゲートウェイ3と各端末機器は有線または無線LAN(ローカルエリアネットワーク)で通信可能であり、映像信号、音声信号共にデジタルデータで送受信される。このような場合、呼出処理には、一般的に、SIP(Session Initiation Protocol)などの呼制御プロトコルが使用され、映像信号、音声信号の送受信には、H.323やMPEG(Moving Picture Experts Group)、G.711などのプロトコルおよび符号化アルゴリズムなどが使用される。本実施形態においては、このようなプロトコルや符号化アルゴリズムなどを限定するものではなく、音声信号と映像信号とを分けてそれぞれの経路接続を行うことで、以上に説明した処理は実現可能となる。
【0069】
ここで、呼出し処理にSIPを使う場合の処理の例を簡単に説明する。なお、説明を簡単にするため、SIPのメッセージについては主なもののみを記述する。ドアホンアダプタ2は、カメラドアホン子機1からの呼出発生信号(アナログ信号)を受信すると、SIPの手順に従って、ホームゲートウェイ3にINVITE(セッション確立)リクエスト信号を送出する。ホームゲートウェイ3は、ドアホンアダプタ2からのINVITEリクエスト信号を受けると、図6−aの「内線端末管理テーブル」に従って、応答可能な音声端末(音声通話可の端末)にINVITEリクエスト信号を送出する。ここまでの処理により、各音声端末は、呼出し音を鳴動させる。
【0070】
一般的なIP電話(インターネットで使用されているIPプロトコルベースで構築した電話ネットワークを通信経路とした電話、IP:Internet Protocol)の場合は、受信側電話機の受話器を取った時点で発信側電話機からのINVITE信号に対する応答であるOKレスポンス信号が受信側電話機から発信側電話機に返され、さらに受信側電話機からのOKレスポンス信号の受信確認としてACKリクエスト信号を発信側電話機から受信側電話機に返し、発信側電話機と受信側電話機との通話セッションが確立する。
【0071】
しかし、本発明の撮像機能付きドアホンシステムの場合は前述の通り、カメラドアホン子機1からの呼出に対する、音声端末による応答前に訪問者の映像を登録された各映像端末に表示させる必要がある。このために、ドアホンアダプタ2は、INVITEリクエスト信号送出後、音声端末の応答によるOKレスポンス信号を待たずに、各映像端末に対してマルチキャストで映像信号(RTPパケット)を送出する。各音声端末は、呼出し音を鳴動させると同時に、各映像端末に映像を表示させる。なお、図6−aの「内線端末管理テーブル」において、管理番号3〜5に示す汎用機器D(パソコン)、映像端末E(テレビ電話機)、映像端末F(テレビ電話機)のように映像・音声通話可の端末の場合は、音声端末が映像端末を兼ねているため、呼出し音を鳴動させると同時に、映像を表示させる。
【0072】
いずれかの音声端末で呼出に応答すれば、応答した音声端末からホームゲートウェイ3にOKレスポンス信号が返され、ホームゲートウェイ3はドアホンアダプタ2にOKレスポンス信号を返す。この時点で、各映像端末へのマルチキャストの映像信号の送出は停止される。ドアホンアダプタ2は、応答した音声端末からのOKレスポンス信号の受信確認として、応答した音声端末にACKリクエスト信号を返してセッションを確立させ、音声信号の送受信を開始すると同時に、応答した音声端末が指定する映像端末にのみ映像信号送出を開始する。以上の処理によりカメラドアホン子機1と音声端末(映像端末)との間で、ドアホン通話が可能となる。
【0073】
次に本実施形態における撮像機能付きドアホンシステムの特徴的な処理である、カメラドアホン子機1からの呼出に応答した場合のホームゲートウェイ3の処理についてその流れを説明する。
【0074】
呼出に応答した場合のフローチャートを図8に示している。図8において、カメラドアホン子機1からの呼出があった場合、ステップ(以下、Sと記載する。)1で、ホームゲートウェイ3は、設定情報記憶部62に登録されているすべての音声端末に呼出発生信号を送出する。設定情報記憶部62に登録されているすべての音声端末とは、具体的に図6−aに例示されている「内線端末管理テーブル」で説明すると、「音声通話」、「映像・音声通話」が可とされている端末であり、音声端末B(コードレス電話の親機)、汎用機器D(パソコン)、映像端末E(テレビ電話機)6、映像端末F(テレビ電話機)、音声端末G(携帯電話)である。ここで、汎用機器D(パソコン)は音声通話可としているので、マイク付きである。なお、音声端末A(コードレス電話の子機)はホームゲートウェイ3から直接呼び出せないため、登録されていない。なお、来訪者がカメラドアホン子機1で呼出SW12を押し、呼出信号(呼出発生信号)を発生させた場合は、子機カメラ11も撮像を開始する。次にS2に進む。
【0075】
S2では、カメラドアホン子機1からの映像を設定情報記憶部62に登録されているすべての映像端末に送信し、それぞれの映像端末に表示させる。設定情報記憶部62に登録されているすべての映像端末とは、具体的に図6−aに例示されている「内線端末管理テーブル」で説明すると、「映像のみ受信」、「映像・音声通話」が可とされている端末であり、汎用機器C(映像出力機器)、汎用機器D(パソコン)、映像端末E(テレビ電話機)6、映像端末F(テレビ電話機)である。次にS3に進み、ホームゲートウェイ3は、システム制御部65にて応答待ちタイマーをスタートさせる。さらにS4では、いずれかの端末から呼出への応答がなされたかをシステム制御部65は監視しておく。
【0076】
次にS5では、S3でスタートさせた応答待ちタイマーが所定時間経過したか確認する。所定時間が経過していれば、応答待ちタイマーをリセットして終了させるとともにS17に進み、所定時間が経過していなければS6に進む。次にS6では、いずれかの端末から呼出への応答がなされたかを確認し、応答がなされていなければS4に戻る。応答がなされた場合は、ホームゲートウェイ3は呼出発生信号の送信を停止させ、S7に進む。S7では、システム制御部65はすべての映像端末へのカメラドアホン子機1からの映像の送信を停止する。また、呼出への応答がなされたことにより、呼出発生信号の音声端末への送出も停止される。
【0077】
次にS8に進み、呼出への応答がなされた端末を検出する。次にS9では、呼出への応答がなされた端末が映像を表示できる映像端末であるか否かを確認する。ここでいう映像端末には、汎用機器D(パソコン)、映像端末E(テレビ電話機)6、映像端末F(テレビ電話機)が含まれる。S9で呼出への応答がなされた端末が映像を表示できる映像端末であると判断された場合は、S13に進み、映像端末ではないと判断された場合は、S10に進む。映像端末ではないと判断された場合とは、音声端末A(コードレス電話の子機)、音声端末B(コードレス電話の親機)、音声端末G(携帯電話)が呼出へ応答した場合である。
【0078】
S10では、設定情報記憶部62に記憶されている、図6−bに示す「端末組合せ登録テーブル」から音声端末と映像端末との関連付け情報を取得し、S11に進む。S11では、取得した音声端末と映像端末との関連付け情報に、呼出に応答した音声端末が指定した映像端末との関連付け情報が登録されているか否かをシステム制御部65が判断する。当該音声端末の関連付け情報が登録されていなければS14に進み、関連付け情報が登録されている場合はS12に進む。S12では、呼出に応答した音声端末が指定した映像端末を当該音声端末の関連付け情報から読み出し、S13に進む。
【0079】
S13では、応答した音声端末が指定した映像端末(当該音声端末の関連付け情報「端末組合せ登録テーブル」から読み出した映像端末)と再度データ通信可能にして、カメラドアホン子機1からの映像を当該映像端末に送出し、映像を表示させる。なお、音声端末が映像端末を指定すると、この音声端末と映像端末とは設定情報記憶部62に関連付け情報として「端末組合せ登録テーブル」に登録される。この登録は削除、変更されない限り登録されたままとなる。但し、登録の削除、変更は自由にできる。
【0080】
図6−bに「端末組合せ登録テーブル」を例示している。図6−aに例示している「内線端末管理テーブル」で管理番号3〜5のパソコン(但し、マイク、スピーカー付きを想定している。)、テレビ電話機のように、「映像・音声通話」が可の端末の場合は、この音声端末でドアホンカメラ子機1からの呼出に応答した場合は、通常、自身が備える映像端末を使用すると想定されることから、図6−bに「端末組合せ登録テーブル」において、組合せ番号3〜5に記載の映像端末E、F、汎用機器Dはその映像端末の組合せを自身の映像端末でデフォルトされている。S13の次はS14に進む。
【0081】
S14では、応答した音声端末とカメラドアホン子機1との双方向音声通話を確立する。この音声端末には、音声端末A(コードレス電話の子機)、音声端末B(コードレス電話の親機)、音声端末G(携帯電話)の他に、映像端末E(テレビ電話機)6、映像端末F(テレビ電話機)も含まれる。次にS15では、端末で終話操作がなされたかどうかをシステム制御部65は監視する。ここで端末とは、基本的には通話している音声端末を指す。次にS16では、終話操作がなされたかシステム制御部65が判断し、終話操作がなされたと判断した場合はS17に進み、終話操作がなされたと判断しない場合はS15に戻る。次にS17では、カメラドアホン子機1とのすべての映像通信および音声通信をシステム制御部65が切断し、終話処理を行なう。
【0082】
次に音声端末でカメラドアホン子機1と通話中に、通話中の音声端末で映像端末を指定して、指定の映像端末にカメラドアホン子機1からの映像を表示させる場合のホームゲートウェイ3の処理についてその流れを説明する。音声端末での通話開始後のホームゲートウェイ3の処理についてのフローチャートを図9に示している。この場合の音声端末としては、たとえば、音声端末G(携帯電話)のように、表示部を備えているものとして説明する。
【0083】
図9において、S21で、音声端末の表示部に通話情報を表示する。ここで通話情報の表示とは、たとえば、カメラドアホン子機1が複数接続されている場合の子機番号または子機に予め設定されている名前(例えば「玄関」や「勝手口」など)や「現在指定の映像端末:E(テレビ受像機)」などの通話に関する情報や状態に関する表示、および、パン、チルト、ズームなどのカメラ操作のための表示、「(新たな)映像端末の指定」、「通話終了」、・・などの機能操作のための表示であり、操作キーの送りボタン、戻しボタンでカーソルを移動させて機能を指定し、採用ボタンを押すことにより決定する。映像端末の指定を選択された場合は、さらに、設定情報記憶部62(図6−aに例示の「内線端末管理テーブル」)に登録されている映像端末の一覧が表示され、カーソルを指定する映像端末の表示位置に移動させて選択し採用ボタンを押すことにより映像端末を指定する。このように映像端末の一覧を表示させ、その中からいずれかの映像端末選択して指定するだけであるから、映像端末の指定は容易にできる。
【0084】
また、「映像端末解除」(指定映像端末の選択解除)という選択肢を設けている(図9のS30参照)。この解除が選択されると、当該音声端末と組み合わせて使用される映像端末の指定が解除され、設定情報記憶部62の関連付け情報「端末組合せ登録テーブル」からも組合せ登録が削除される。たとえば、実際にテレビ受像機が指定された映像端末としてカメラドアホン子機1からの映像が表示されている場合に、解除が選択されると、ホームゲートウェイ3からの映像信号の送信が停止され、映像表示が停止する。また、別に「通話終了」表示は設けずとも、通常、電話器で受話器を置く動作や、通話終了ボタンを押す動作で通話終了させれば十分である。なお、上記の通話情報表示において、映像端末が未指定の場合は「現在指定の映像端末:××××(空白)」と表示される。なお、「現在指定の映像端末」表示の代わりに、設定情報記憶部62(図6−a「内線端末管理テーブル」)に登録されている映像端末の一覧の表示において、既に設定情報記憶部62に関連付け情報として図6−bの「端末組合せ登録テーブル」に登録されている映像端末があるときは、既に組合せ登録されている映像端末であることを示すために、たとえば枠囲み表示、色表示、反転表示などで表示するようにしてもよい。
【0085】
通常は、カメラドアホン子機1において呼出SW12が操作されると同時に子機カメラ11が撮像を開始し、終話処理により通話が終了されると同時に子機カメラ11の撮像も停止される。しかし、音声端末により映像端末が指定されて初めて子機カメラ11が撮像を開始し、映像端末の指定が解除されると子機カメラ11も撮像を停止することにしてもよい。さらに、通話とは無関係に、音声端末、映像端末からの操作により、子機カメラ11の撮像の開始、停止を制御できるようにすることもできる。
【0086】
指定した映像端末と音声端末との組合せは設定情報記憶部62に関連付け情報として登録される。映像端末が未指定の場合は上記の「××××」は空白であるが、指定されると、指定された映像端末が表示され、かつ、指定された映像端末にカメラドアホン子機1からの映像が送出される。また、「現在指定の映像端末:テレビ受像機」と表示され、実際にテレビ受像機を映像端末としてカメラドアホン子機1からの映像が表示されている場合に、さらに映像端末の指定が選択され、新たに映像端末が指定されると、映像端末の指定はテレビ受像機から新たに指定された映像端末に変更され、新たに指定された映像端末にカメラドアホン子機1からの映像が表示される。当然、設定情報記憶部62の関連付け情報「端末組合せ登録テーブル」も変更登録される。つまり、新たに映像端末が指定されると、今まで指定した音声端末に組合せ登録されていた映像端末の指定が解除され、新たに指定された映像端末が組合せ登録される。これらの制御はホームゲートウェイ3のシステム制御部65により処理される。
【0087】
音声端末としての音声端末G(携帯電話)で通話し、携帯電話自身の表示部を映像端末として指定すれば、その音声端末の表示部にカメラドアホン子機1の撮影した映像を表示できる。但し、音声端末が携帯電話の場合であれば、自身の表示部を映像端末として使用しカメラドアホン子機1の撮影した映像を表示させながら、通話しようとしてもその表示画面を見ることは通常できないので映像端末としての指定は無理である。そこで、図6−aに示す「内線端末管理テーブル」管理番号6に記載されている音声端末G(携帯電話)は「音声通話」は可であるが、「映像・音声通話」、「映像のみ受信」はいずれも不可となっている。音声端末がテレビ電話機の場合であれば、映像端末としての指定も効果的である。通話中の音声端末から新たな映像端末の指定を行なう場合は、映像端末の指定操作を音声端末の操作キーで行ない、上記通話情報を表示させてから行なう。
【0088】
次にS22では、通話中の音声端末による操作キーが操作されたか否かをシステム制御部65は監視する。S23では、S22で検出された操作が通話中の音声端末による終話操作か否かを判断し、終話操作がなされた場合はS32に進み、該当するカメラドアホンと通話している音声端末および映像端末の通信を切断して終了する。S22で検出された操作が終話操作と判断されない場合はS24に進み、S22で検出された操作が通話中の音声端末による映像端末指定の選択操作か否かを判断し、映像端末指定の選択操作がなされた場合はS25に進み、映像端末指定の選択操作がなされたと判断されない場合はS22に戻る。S25では、通話中の音声端末の表示部に設定情報記憶部62に登録されている映像端末(図6−aの「内線端末管理テーブル」において「映像・音声通話」、「映像のみ受信」のいずれかが「可」と記載されている端末)の一覧を表示させる。次にS26では音声端末の操作キーによる入力をシステム制御部65は監視する。
【0089】
S26で検出された操作が解除キー(映像端末指定モード解除)であった場合は、システム制御部65はS27において映像端末指定のモードの解除であると判断し、映像端末指定のモードを終了してS21に戻り、ドアホン通話情報を表示しなおす。
【0090】
S27において、S26で検出された操作が解除キー(映像端末指定モード解除)と判断されない場合は、S28に進み、指定する映像端末の選択か否か判断される。指定する映像端末の選択である場合はS29に進み、指定する映像端末の選択と判断されない場合はS30に進む。S29では、通話中の音声端末が指定する映像端末を通信可能にし、カメラドアホン子機1の撮影した映像を送出し、当該映像端末に表示させる。また、通話中の音声端末と指定された映像端末との組合せが「端末組合せ登録テーブル」に登録される。その後S21に戻る。
【0091】
S30では、映像子機解除(指定映像端末の選択解除)の操作か否か判断される。映像子機解除の操作と判断されればS31に進み、映像子機解除の操作でなければS26に戻る。S31においては、システム制御部65は「端末組合せ登録テーブル」に登録されている映像端末を解除し、解除された映像端末へのホームゲートウェイ3からの映像信号の送出を停止する。その後S21に戻る。
【0092】
S32では、システム制御部65はカメラドアホン子機1とのすべての映像通信、音声通信を切断し、終話処理を行なう。S33では、システム制御部65は撮像機能付きドアホンシステムを待機状態にする。
【0093】
呼出に音声端末で応答した場合、最も近い映像端末を指定する方が都合がよい。この近くにある映像端末を指定するためには、通話中の音声端末が出す電波の各映像端末における受信電波強度を測定すればよい。この受信電波強度の高い映像端末を自動的に検索し、最も受信電波強度の高い映像端末を指定してカメラドアホン子機1からの映像を表示させるホームゲートウェイ3の処理のフローチャートを図10に示している。なお、S41からS49までは図8のS1からS9までと、S53からS57までは図8のS13からS17までと同じであるため、簡単に記載するに留める。最も受信電波強度の高い映像端末を自動的に検索し、映像端末に指定するステップはS50からS52である。
【0094】
音声端末G(携帯電話)は常に所定時間毎に基地局と交信しているため、電波を発している。通話中は勿論、電波を発している。音声端末A(コードレス電話子機)も、アナログ式の電話であっても通話中は、音声端末B(コードレス電話親機)との通信により、電波を発している。映像端末E6、映像端末Fは無線LANで通信するテレビ電話であるから、通話中は当然電波を発している。このように呼出に応答した音声端末は電波を発している。
【0095】
受信電波強度を判定する映像端末の方を考えると、映像端末E6、映像端末Fは無線LANで通信するテレビ電話であるから、当然電波受信可能であり、また、汎用機器D(パソコン)でも、無線LANで通信可能なものがある。
【0096】
図10において、カメラドアホン子機1からの呼出があった場合、S41で、ホームゲートウェイ3は、設定情報記憶部62に登録されているすべての音声端末に呼出発生信号を送出する。次にS42では、カメラドアホン子機1からの映像信号を設定情報記憶部62に登録されているすべての映像端末に送信し、それぞれの映像端末に表示させる。次にS43に進み、ホームゲートウェイ3は、システム制御部65にて応答待ちタイマーをスタートさせる。さらにS44では、いずれかの端末から呼出への応答がなされたかをシステム制御部65は監視しておく。
【0097】
次にS45では、S43でスタートさせた応答待ちタイマーが所定時間経過したか確認する。所定時間が経過していれば、応答待ちタイマーをリセットして終了させるとともにS57に進み、所定時間が経過していなければS46に進む。次にS46では、いずれかの端末から呼出への応答がなされたかを確認し、応答がなされていなければS44に戻る。応答がなされた場合はS47に進む。S47では、システム制御部65はすべての映像端末へのカメラドアホン子機1からの映像の送信を停止する。また、呼出発生信号の送出も停止する。次にS48に進み、呼出への応答がなされた端末を検出する。次にS49では、呼出への応答がなされた端末が映像を表示できる映像端末であるか否かを確認する。ここでいう映像端末には、汎用機器D(パソコン)、映像端末E(テレビ電話機)6、映像端末F(テレビ電話機)が含まれる。S49で呼出への応答がなされた端末が映像を表示できる映像端末であると判断された場合は、S53に進み、映像端末ではないと判断された場合は、S50に進む。映像端末ではないと判断された場合とは、音声端末A(コードレス電話の子機)、音声端末B(コードレス電話の親機)、音声端末G(携帯電話)のように、図6−aの「内線端末管理テーブル」において「映像・音声通話」が不可となっている端末が呼出へ応答した場合である。
【0098】
S50では、設定情報記憶部62に登録(図6−aの「内線端末管理テーブル」において「映像・音声通話」、「映像のみ受信」のいずれかが「可」と記載)され、かつ、ホームゲートウェイ3と電波による無線通信で通信可能なそれぞれの映像端末に対し、通話中の音声端末が出す電波の受信電波強度を測定しその測定結果をホームゲートウェイ3に報告するよう指示する。ここで用いる映像端末は汎用機器であっても、受信電波強度を測定でき、その測定要求指令を受け、測定結果を報告できることが必要である。受信電波強度が高い映像端末は通話中の音声端末から近い距離にあることが解る。ホームゲートウェイ3のシステム制御部65は、各映像端末からの受信電波強度の測定結果報告を受け、各映像端末の通話中の音声端末からの距離の遠近を判断する。
【0099】
S51では、ホームゲートウェイ3に各映像端末の受信電波強度の測定結果を送信し、S52に進む。S52では、ホームゲートウェイ3は、取得した各映像端末の受信電波強度の内で最も受信電波強度の高い映像端末を特定する。この最も受信電波強度の高い映像端末を、カメラドアホン子機1からの呼出に応答した音声端末が選択した映像端末として扱い、「端末組合せ登録テーブル」にその組合せを登録してS53に進む。S53では、呼出に応答した音声端末が指定した映像端末(最も受信電波強度の高い映像端末)と再度データ通信可能にして、カメラドアホン子機1からの映像信号を当該映像端末に送出し、映像を表示させる。なお、指定された映像端末では、都合が悪い場合は、音声端末の操作キーを操作して、ユーザが選択する映像端末を指定した映像端末に変更させることができる。次にS54に進む。
【0100】
S54では、応答した音声端末とカメラドアホン子機1との音声通話を確立する。次にS55では、端末で終話操作がなされたかどうかをシステム制御部65は監視する。次にS56では、終話操作がなされたかシステム制御部65が判断し、終話操作がなされたと判断した場合はS57に進み、終話操作がなされたと判断しない場合はS55に戻る。次にS57では、カメラドアホン子機1とのすべての映像通信および音声通信をシステム制御部65が切断し、終話処理を行なう。
【0101】
[まとめ]
最後に、特許請求の範囲に記載された内容が実施の形態で裏付けされたことを確認するとともに、特許請求の範囲の解釈を明確にするため、特許請求の範囲の文言に括弧書きで実施の形態で例示した文言や開示根拠を記入しておく。
【0102】
(1) 撮像手段(子機カメラ11)と音声入力手段(子機マイク(音声入力部)13)と音声出力手段(子機スピーカ(音声出力部)14)と呼出信号を発する呼出手段(呼出スイッチ(以下「呼出SW」と称す)12)とを有するドアホン子機(カメラドアホン子機1)と、
ローカルエリアネットワークに有線または無線で通信可能にされている各機器(図1でLANケーブル4に接続されている、音声端末B、汎用機器C、汎用機器D、ドアホンアダプタ2、無線通信可能に構成されている音声端末G、映像端末E6、映像端末F)間の通信接続を制御するホームゲートウェイ装置(ホームゲートウェイ3、「ゲートウェイ(gateway)とは、ネットワーク上で、媒体やプロトコルが異なるデータを相互に変換して通信を可能にする機器であり、通信媒体や伝送方式の違いを吸収して異機種間の接続を可能とする。」)と、
前記ドアホン子機に接続され(「2台のカメラドアホン子機1A、1Bにそれぞれ接続される2線ケーブル5A、5BとのインタフェースであるカメラドアホンI/F−A21A、カメラドアホンI/F−B21B」、図3)、前記ドアホン子機からのアナログ信号をデジタル信号に変換して前記ローカルエリアネットワーク側へ送信可能な信号とし、前記ローカルエリアネットワーク側から送信されてくる信号を前記ドアホン子機が受信可能な信号とする信号変換手段(「分離された映像アナログ信号をデジタル変換する映像データ圧縮処理部24、分離された音声データをデジタル変換するとともに、LANケーブル4(図1参照)を介して送られてくるデジタル音声信号をアナログ変換する音声データ圧縮・伸張処理部25」)を有するドアホンアダプタ(図3参照)と、
前記ホームゲートウェイ装置と送受信可能(「呼出発生信号の通知に対しいずれかの音声端末での応答操作により、ドアホンアダプタ2は、ホームゲートウェイ3との間の音声通信経路を接続し、ホームゲートウェイ3は、応答した音声端末との間の音声通信経路を接続する。」、「音声入力部(マイク)73から入力された音声信号をシステム制御部81が受信すると、音声データ圧縮・伸張処理部76に送信しで圧縮させ、デジタル化させた後、LAN通信制御部77を経由し、無線LANI/F78からホームゲートウェイ3へ送信する。・・音声端末の構成や信号の流れを図示していないが、図5の映像端末と同様である。」)で、前記ドアホン子機からの呼出信号(呼出発生信号)に応答する呼出応答手段(「アナログ電話機である場合のコードレス電話の親機(音声端末B)を接続して、カメラドアホン子機1からの呼出に対して、コードレス電話の子機(音声端末A)で応答し、通話することができる。」、「ドアホンアダプタ2から送信される呼出発生信号に応答した音声端末」、「カメラドアホン子機1から送信される呼出発生信号に応答したり、電話をかけたり受けたりするための操作部(キー、ボタンなど)79」)と、前記ドアホン子機との音声通話手段(「有線LAN−I/F60を通じてカメラドアホン子機1と通話可能となる音声端末」、「無線LAN−I/F39を通じてカメラドアホン子機1と通話可能となる音声端末」)とを有する音声端末(たとえば、音声端末B(コードレス電話の親機)、図1参照)と、
前記ホームゲートウェイ装置と送受信可能(「映像端末E6、映像端末Fはたとえば、テレビ電話機であり、ホームゲートウェイ3を介して無線通信可能に構成されている。」、「図5は、ホームゲートウェイ3と無線LANで接続するテレビ電話機である映像端末E6の場合であるため、LAN通信制御部77に接続する無線LANI/F78のみ記載しているが、さらに、ホームゲートウェイ3とLANケーブル4で通信可能とするために、有線LANI/Fも備えている。この点は、有線LANで接続する映像端末の場合も同様に備えている。」、「映像撮影部(カメラ)71から撮影した映像信号をシステム制御部81が受信すると、映像データ圧縮・伸張処理部75に送信しで圧縮させ、デジタル化させた後、LAN通信制御部77を経由し、無線LANI/F78からホームゲートウェイ3へ送信する。」、「カメラドアホン子機1の子機カメラ(映像撮影部)11から出力される撮影されたアナログ映像信号が、ドアホンアダプタ2に送信される。ドアホンアダプタ2の映像データ圧縮処理部24で撮影されたアナログ映像信号は圧縮され、デジタル化される。デジタル化された映像信号は、ホームゲートウェイ3に送信され、さらに、映像端末に送信される。」)で、前記ドアホン子機からの映像信号を受信し、該受信した映像信号に基づく映像を表示する映像表示手段(「システム制御部81は受信したデジタル映像信号を、映像データ圧縮・伸張処理部75で伸張した後、映像表示部(ディスプレイ)72に送信して表示させる。」、「ホームゲートウェイ3は、図6−aの「内線端末管理テーブル」に従って、「映像・音声通話」が「可」となっている端末に対して映像信号を送信し、各端末で訪問者の映像を表示させる。」、「カメラドアホン子機1からの映像信号により子機カメラ11が撮影した映像が、指定された映像端末E6に映し出される」)を有する映像端末(たとえば、映像端末E(テレビ電話機)、図5参照)とを備えた撮像機能付きドアホンシステム(図1参照)であって、
前記音声端末は前記映像端末を選択または選択解除する映像端末選択手段(「音声端末が映像端末を指定すると、この音声端末と映像端末とは設定情報記憶部62に関連付け情報として登録される。この登録は削除、変更されない限り登録されたままとなる。但し、登録の削除、変更は自由にできる。」、図9のS28)を有し、
前記ホームゲートウェイ装置は、
前記ドアホン子機と通信可能に構成される音声端末および映像端末を登録する端末登録手段(「図6−aに示す、撮像機能付きドアホンシステムに登録されている端末の情報である「内線端末管理テーブル」」)を有し、
前記ドアホン子機から呼出信号が発せられた場合、前記端末登録手段に登録されている音声端末に当該呼出信号を送信する(図8のS1)と共に、前記呼出信号を発したドアホン子機からの映像信号を前記端末登録手段に登録されている映像端末に送信し(図8のS2)、
前記呼出信号を受信した音声端末のいずれかが当該呼出信号に応答した場合に(図8のS6でYESの場合に)、前記呼出信号の送信(「応答がなされた場合は、ホームゲートウェイ3は呼出信号の送信を停止させ、」)、および、前記呼出信号を発した子機からの映像信号の前記端末登録手段に登録されている映像端末への送信をそれぞれ停止し(図8のS7)、前記呼出信号に応答した音声端末と前記呼出信号を発したドアホン子機とを双方向に通信可能に制御し(図8のS14)、かつ、前記呼出信号に応答した音声端末の前記映像端末選択手段により選択された映像端末と前記呼出信号を発したドアホン子機とを通信可能に制御し(図8のS13)、前記呼出信号を発したドアホン子機からの映像信号に基づく映像を前記音声端末により選択された映像端末に表示させる(「S13では、応答した映像端末または、応答した音声端末が指定した映像端末(当該音声端末の関連付け情報から読み出した映像端末)と再度データ通信可能にして、カメラドアホン子機1からの映像を当該映像端末に送出し、映像を表示させる。」)ことを特徴とする、撮像機能付きドアホンシステム。
【0103】
(2) 前記端末登録手段は、
前記映像端末選択手段の選択指示により選択された映像端末と当該選択指示した音声端末との組合せ登録を端末組合せ登録テーブルに登録し(「音声端末が映像端末を指定すると、この音声端末と映像端末とは設定情報記憶部62に関連付け情報として登録される。この登録は削除、変更されない限り登録されたままとなる。但し、登録の削除、変更は自由にできる。」、図6−bの「端末組合せ登録テーブル」参照)、
前記映像端末選択手段の選択解除指示により選択解除された映像端末と、当該指示した音声端末との組合せ登録を前記端末組合せ登録テーブル(図6−bの「端末組合せ登録テーブル」)より削除し(「解除が選択されると、当該音声端末と組み合わせて使用される映像端末の指定が解除され、設定情報記憶部62の関連付け情報「端末組合せ登録テーブル」からも組合せ登録が削除される。」、図9のS27)、
前記ホームゲートウェイ装置は、前記端末組合せ登録テーブルに前記選択指示した音声端末と組合せ登録されている映像端末を、前記選択指示した音声端末の映像端末選択手段により選択された映像端末として扱い、当該映像端末と前記呼出信号を発したドアホン子機とを通信可能に制御し、前記呼出信号を発したドアホン子機からの映像信号に基づく映像を当該映像端末に表示させる(「S10では、設定情報記憶部62に記憶されている、図6−bに示す「端末組合せ登録テーブル」から音声端末と映像端末との関連付け情報を取得し、S11に進む。S11では、取得した音声端末と映像端末との関連付け情報に、呼出に応答した音声端末が指定した映像端末との関連付け情報が登録されているか否かをシステム制御部65が判断する。当該音声端末の関連付け情報が登録されていなければS14に進み、関連付け情報が登録されている場合はS12に進む。S12では、呼出に応答した音声端末が指定した映像端末を当該音声端末の関連付け情報から読み出し、S13に進む。S13では、応答した音声端末が指定した映像端末(当該音声端末の関連付け情報「端末組合せ登録テーブル」から読み出した映像端末)と再度データ通信可能にして、カメラドアホン子機1からの映像を当該映像端末に送出し、映像を表示させる。」)ことを特徴とする、(1)に記載の撮像機能付きドアホンシステム。
【0104】
(3) 前記音声端末は、表示手段をさらに有し(「表示部を備えている音声端末G(携帯電話)」、図7参照)、
前記呼出信号に応答した音声端末が前記映像端末選択手段により前記映像端末を選択する場合に(図9のS24でYESの場合)、前記端末登録手段が前記映像端末として登録している映像端末の一覧を前記表示手段により表示し(図9、「S25では、通話中の音声端末の表示部に設定情報記憶部62に登録されている映像端末(図6−aの「内線端末管理テーブル」において「映像・音声通話」、「映像のみ受信」のいずれかが「可」と記載されている端末)の一覧を表示させる。」)、
ユーザは前記表示手段により表示された映像端末の一覧から前記映像端末を選択する(図9のS28でYES)ことを特徴とする、(1)または(2)に記載の撮像機能付きドアホンシステム。
【0105】
(4) 前記端末登録手段に登録されている映像端末の内、電波受信可能に構成されている映像端末について(「S50では、設定情報記憶部62に登録(図6−aの「内線端末管理テーブル」において「映像・音声通話」、「映像のみ受信」のいずれかが「可」と記載)され、かつ、ホームゲートウェイ3と電波による無線通信で通信可能なそれぞれの映像端末に対し、」)、
前記呼出信号に応答した音声端末が発する電波の各映像端末における受信強度を判定する受信電波強度判定手段(図10のS50、「S50では、設定情報記憶部62に登録(図6−aの「内線端末管理テーブル」において「映像・音声通話」、「映像のみ受信」のいずれかが「可」と記載)され、かつ、ホームゲートウェイ3と電波による無線通信で通信可能なそれぞれの映像端末に対し、通話中の音声端末が出す電波の受信電波強度を測定しその測定結果をホームゲートウェイ3に報告するよう指示する。」)と、
当該受信電波強度判定手段が判定した受信電波強度を前記ホームゲートウェイ装置に報告する受信電波強度報告手段(図10のS51)とを当該映像端末に、さらに備え(「設定情報記憶部62に登録され、かつ、ホームゲートウェイ3と電波による無線通信で通信可能なそれぞれの映像端末に対し、通話中の音声端末が出す電波の受信電波強度を測定しその測定結果をホームゲートウェイ3に報告するよう指示する。」)、
前記音声端末のいずれかが、前記ドアホン子機からの呼出信号に応答した場合(図10のS46でYESの場合)に、前記ホームゲートウェイ装置は、
前記受信電波強度報告手段を備えた各映像端末に各映像端末の前記受信電波強度判定手段が判定した受信電波強度の報告を求め(図10のS50)、
報告された各映像端末の内で、受信電波強度が最も高い映像端末(図10のS52)を、前記呼出信号に応答した音声端末が前記映像端末選択手段により選択した映像端末として扱い(「最も受信電波強度の高い映像端末を、カメラドアホン子機1からの呼出に応答した音声端末が選択した映像端末として扱い」)、当該映像端末と前記呼出信号を発したドアホン子機とを通信可能に制御し、前記呼出信号を発したドアホン子機からの映像信号に基づく映像を当該映像端末に表示させる(図10のS53)ことを特徴とする、(1)〜(3)のいずれかに記載の撮像機能付きドアホンシステム。
【0106】
(5) (1)〜(4)のいずれかに記載の撮像機能付きドアホンシステムを構成する音声端末であって、前記映像端末選択手段を備えたことを特徴とする、音声端末。
【0107】
(6) (1)〜(4)のいずれかに記載の撮像機能付きドアホンシステムを構成するホームゲートウェイ装置であって、
前記端末登録手段を有し、
前記ドアホン子機から呼出信号が発せられた場合、前記端末登録手段に登録されている音声端末に当該呼出信号を送信する(図8のS1)と共に、前記呼出信号を発したドアホン子機からの映像信号を前記端末登録手段に登録されている映像端末に送信し(図8のS2)、
前記呼出信号を受信した音声端末のいずれかが当該呼出信号に応答した場合(図8のS6でYESの場合)に、前記呼出信号の送信、および、前記呼出信号を発したドアホン子機からの映像信号の前記端末登録手段に登録されている映像端末への送信をそれぞれ停止し(図8のS7)、前記呼出信号に応答した音声端末と前記呼出信号を発したドアホン子機とを双方向に通信可能に制御し(図8のS14)、かつ、前記呼出信号に応答した音声端末の前記映像端末選択手段により選択された映像端末と前記呼出信号を発したドアホン子機とを通信可能に制御し、前記呼出信号を発したドアホン子機からの映像信号に基づく映像を前記音声端末により選択された映像端末に表示させる(図8のS13、「S13では、応答した音声端末が指定した映像端末(当該音声端末の関連付け情報「端末組合せ登録テーブル」から読み出した映像端末)と再度データ通信可能にして、カメラドアホン子機1からの映像を当該映像端末に送出し、映像を表示させる。」)ことを特徴とする、ホームゲートウェイ装置。
【0108】
(7) (1)〜(4)のいずれかに記載の撮像機能付きドアホンシステムを構成するドアホンアダプタであって、前記ドアホン子機に接続され、前記信号変換手段を備えることを特徴とする、ドアホンアダプタ。
【0109】
(8) (1)〜(4)のいずれかに記載の撮像機能付きドアホンシステムを構成する映像端末であって、
前記ホームゲートウェイ装置の前記端末登録手段に映像端末として登録され(「設定情報記憶部62に登録(図6−aの「内線端末管理テーブル」において「映像・音声通話」、「映像のみ受信」のいずれかが「可」と記載)され」)、
電波を受信可能とする電波受信手段(「映像端末E6、映像端末Fは無線LANで通信するテレビ電話であるから、当然電波受信可能であり、また、汎用機器D(パソコン)でも、無線LANで通信可能なものがある。」)と、
前記呼出信号に応答した音声端末が発する電波の受信強度を判定する受信電波強度判定手段と(図10のS50、「S50では、設定情報記憶部62に登録(図6−aの「内線端末管理テーブル」において「映像・音声通話」、「映像のみ受信」のいずれかが「可」と記載)され、かつ、ホームゲートウェイ3と電波による無線通信で通信可能なそれぞれの映像端末に対し、通話中の音声端末が出す電波の受信電波強度を測定しその測定結果をホームゲートウェイ3に報告するよう指示する。」)、
当該受信電波強度判定手段が判定した受信電波強度を前記ホームゲートウェイ装置に報告する受信電波強度報告手段(図10のS51)とを、さらに備え、
前記音声端末のいずれかが、前記ドアホン子機からの呼出信号に応答し(図10のS46でYESの場合)、前記ホームゲートウェイ装置からの受信電波強度の報告要求があった場合に(図10のS50)、
前記受信電波強度報告手段は、前記ホームゲートウェイ装置に対し、前記受信電波強度判定手段が判定した受信強度判定結果を送信する(図10のS51)ことを特徴とする、映像端末。
【0110】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0111】
【図1】実施の形態における撮像機能付きドアホンシステムの構成図である。
【図2】実施の形態におけるカメラドアホン子機のブロック構成図である。
【図3】実施の形態におけるドアホンアダプタのブロック構成図である。
【図4】実施の形態におけるホームゲートウェイのブロック構成図である。
【図5】実施の形態における映像端末のブロック構成図である。
【図6】実施の形態における内線端末管理テーブル、端末組合せ登録テーブルである。
【図7】実施の形態における映像端末指定操作を説明するための通話中の音声端末G(携帯電話)の外観図面である。
【図8】実施の形態におけるカメラドアホン子機からの呼出に応答した場合のホームゲートウェイの処理フローチャートである。
【図9】実施の形態における通話中の音声端末で映像端末を指定し、カメラドアホン子機からの映像を表示させる場合のホームゲートウェイの処理フローチャートである。
【図10】実施の形態における、呼出に応答した音声端末から発する電波の受信強度が最も高い映像端末を一番近くにある映像端末とみなして指定し、カメラドアホン子機1からの映像を表示させるホームゲートウェイの処理のフローチャートである。
【符号の説明】
【0112】
1 カメラドアホン子機、2 ドアホンアダプタ、3 ホームゲートウェイ、4 LANケーブル、5 無極性アナログ2線、6 映像端末E、11 子機カメラ、12 呼出SW、13 子機マイク、14 子機スピーカ、15 子機変復調多重部、21 変復調分離部、22 制御部、23 記録部、24 データ通信部、31 PSTN−I/F、32 PSTN回線制御部、33 WAN−I/F、34 WAN側通信制御部、35 音声処理部、36 映像処理部、37 LAN側通信制御部、38 無線制御部、39 無線LAN−I/F、60 有線LAN−I/F、61 U/I制御部、62 設定情報記憶部、63 アナログ電話制御部、64 アナログ電話−I/F、65 システム制御部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像手段と音声入力手段と音声出力手段と呼出信号を発する呼出手段とを有するドアホン子機と、
ローカルエリアネットワークに有線または無線で通信可能にされている各機器間の通信接続を制御するホームゲートウェイ装置と、
前記ドアホン子機に接続され、前記ドアホン子機からのアナログ信号をデジタル信号に変換して前記ローカルエリアネットワーク側へ送信可能な信号とし、前記ローカルエリアネットワーク側から送信されてくる信号を前記ドアホン子機が受信可能な信号とする信号変換手段を有するドアホンアダプタと、
前記ホームゲートウェイ装置と送受信可能で、前記ドアホン子機からの呼出信号に応答する呼出応答手段と、前記ドアホン子機との音声通話手段とを有する音声端末と、
前記ホームゲートウェイ装置と送受信可能で、前記ドアホン子機からの映像信号を受信し、該受信した映像信号に基づく映像を表示する映像表示手段を有する映像端末とを備えた撮像機能付きドアホンシステムであって、
前記音声端末は前記映像端末を選択または選択解除する映像端末選択手段を有し、
前記ホームゲートウェイ装置は、
前記ドアホン子機と通信可能に構成される音声端末および映像端末を登録する端末登録手段を有し、
前記ドアホン子機から呼出信号が発せられた場合、前記端末登録手段に登録されている音声端末に当該呼出信号を送信すると共に、前記呼出信号を発したドアホン子機からの映像信号を前記端末登録手段に登録されている映像端末に送信し、
前記呼出信号を受信した音声端末のいずれかが当該呼出信号に応答した場合に、前記呼出信号の送信、および、前記呼出信号を発したドアホン子機からの映像信号の前記端末登録手段に登録されている映像端末への送信をそれぞれ停止し、前記呼出信号に応答した音声端末と前記呼出信号を発したドアホン子機とを双方向に通信可能に制御し、かつ、前記呼出信号に応答した音声端末の前記映像端末選択手段により選択された映像端末と前記呼出信号を発したドアホン子機とを通信可能に制御し、前記呼出信号を発したドアホン子機からの映像信号に基づく映像を前記音声端末により選択された映像端末に表示させることを特徴とする、撮像機能付きドアホンシステム。
【請求項2】
前記端末登録手段は、
前記映像端末選択手段の選択指示により選択された映像端末と当該選択指示した音声端末との組合せ登録を端末組合せ登録テーブルに登録し、
前記映像端末選択手段の選択解除指示により選択解除された映像端末と、当該指示した音声端末との組合せ登録を前記端末組合せ登録テーブルより削除し、
前記ホームゲートウェイ装置は、前記端末組合せ登録テーブルに前記選択指示した音声端末と組合せ登録されている映像端末を、前記選択指示した音声端末の映像端末選択手段により選択された映像端末として扱い、当該映像端末と前記呼出信号を発したドアホン子機とを通信可能に制御し、前記呼出信号を発したドアホン子機からの映像信号に基づく映像を当該映像端末に表示させることを特徴とする、請求項1に記載の撮像機能付きドアホンシステム。
【請求項3】
前記音声端末は、表示手段をさらに有し、
前記呼出信号に応答した音声端末が前記映像端末選択手段により前記映像端末を選択する場合に、前記端末登録手段が前記映像端末として登録している映像端末の一覧を前記表示手段により表示し、
ユーザは前記表示手段により表示された映像端末の一覧から前記映像端末を選択することを特徴とする、請求項1または2に記載の撮像機能付きドアホンシステム。
【請求項4】
前記端末登録手段に登録されている映像端末の内、電波受信可能に構成されている映像端末について、
前記呼出信号に応答した音声端末が発する電波の各映像端末における受信強度を判定する受信電波強度判定手段と、
当該受信電波強度判定手段が判定した受信電波強度を前記ホームゲートウェイ装置に報告する受信電波強度報告手段とを当該映像端末に、さらに備え、
前記音声端末のいずれかが、前記ドアホン子機からの呼出信号に応答した場合に、前記ホームゲートウェイ装置は、
前記受信電波強度報告手段を備えた各映像端末に各映像端末の前記受信電波強度判定手段が判定した受信電波強度の報告を求め、
報告された各映像端末の内で、受信電波強度が最も高い映像端末を、前記呼出信号に応答した音声端末が前記映像端末選択手段により選択した映像端末として扱い、当該映像端末と前記呼出信号を発したドアホン子機とを通信可能に制御し、前記呼出信号を発したドアホン子機からの映像信号に基づく映像を当該映像端末に表示させることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の撮像機能付きドアホンシステム。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれかに記載の撮像機能付きドアホンシステムを構成する音声端末であって、前記映像端末選択手段を備えたことを特徴とする、音声端末。
【請求項6】
請求項1〜4のいずれかに記載の撮像機能付きドアホンシステムを構成するホームゲートウェイ装置であって、
前記端末登録手段を有し、
前記ドアホン子機から呼出信号が発せられた場合、前記端末登録手段に登録されている音声端末に当該呼出信号を送信すると共に、前記呼出信号を発したドアホン子機からの映像信号を前記端末登録手段に登録されている映像端末に送信し、
前記呼出信号を受信した音声端末のいずれかが当該呼出信号に応答した場合に、前記呼出信号の送信、および、前記呼出信号を発したドアホン子機からの映像信号の前記端末登録手段に登録されている映像端末への送信をそれぞれ停止し、前記呼出信号に応答した音声端末と前記呼出信号を発したドアホン子機とを双方向に通信可能に制御し、かつ、前記呼出信号に応答した音声端末の前記映像端末選択手段により選択された映像端末と前記呼出信号を発したドアホン子機とを通信可能に制御し、前記呼出信号を発したドアホン子機からの映像信号に基づく映像を前記音声端末により選択された映像端末に表示させることを特徴とする、ホームゲートウェイ装置。
【請求項7】
請求項1〜4のいずれかに記載の撮像機能付きドアホンシステムを構成するドアホンアダプタであって、前記ドアホン子機に接続され、前記信号変換手段を備えることを特徴とする、ドアホンアダプタ。
【請求項8】
請求項1〜4のいずれかに記載の撮像機能付きドアホンシステムを構成する映像端末であって、
前記ホームゲートウェイ装置の前記端末登録手段に映像端末として登録され、
電波を受信可能とする電波受信手段と、
前記呼出信号に応答した音声端末が発する電波の受信強度を判定する受信電波強度判定手段と、
当該受信電波強度判定手段が判定した受信電波強度を前記ホームゲートウェイ装置に報告する受信電波強度報告手段とを、さらに備え、
前記音声端末のいずれかが、前記ドアホン子機からの呼出信号に応答し、前記ホームゲートウェイ装置からの受信電波強度の報告要求があった場合に、
前記受信電波強度報告手段は、前記ホームゲートウェイ装置に対し、前記受信電波強度判定手段が判定した受信強度判定結果を送信することを特徴とする、映像端末。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2007−6209(P2007−6209A)
【公開日】平成19年1月11日(2007.1.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−184893(P2005−184893)
【出願日】平成17年6月24日(2005.6.24)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】