説明

撮像装置、外部機器、撮像装置システム、言語設定方法およびプログラム

【課題】撮像装置の本体部に設定されている言語に応じて、各種言語に依存する情報を交換レンズ装置または外部機器と双方向に容易に一致することができる撮像装置、外部機器、撮像装置システム、言語設定方法およびプログラムを提供する。
【解決手段】所定の視野領域を撮像して光電変換を行うことによって画像データを生成する本体部2と、複数の言語の各々に対応付けて記録したレンズ装置3に対して着脱自在であり、所定の視野領域を撮像して光電変換を行うことによって画像データを生成し、レンズ装置3と双方向に通信可能な本体部2であって、本体部2に設定された表示用の言語情報に基づいて、レンズ装置3との通信によって取得する機器情報を表示する際の言語を設定する言語設定部291と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被写体を撮像して該被写体の画像データを生成する撮像装置、外部機器、撮像装置システム、言語設定方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、映像機器の進歩は著しく、特にデジタルカメラ等の撮像装置の分野では、消費者の要望に応じて撮影に関する機能が年々豊富になることで、撮像装置のカメラ本体部(ボディー)に着脱自在な交換レンズや外付けストロボ等のアクセサリ類を含む外部機器も次々と発売されている。たとえば、撮像装置の本体部に交換レンズ装置が装着された場合、カメラ本体部が装着された交換レンズ装置からレンズの型名、F値、焦点距離範囲、概観図およびレンズ構成画像等のレンズ情報を取得して表示モニタに表示するカメラシステムが知られている(たとえば特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−181725号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上述した技術では、撮像装置を世界規模で販売する場合、交換レンズ装置を使用する際に推奨するシーン情報や交換レンズ装置の操作情報等の説明文章およびGUI(Graphical User Interface)で用いるアイコンを、複数の言語の各々に対応させて撮像装置の本体部に記憶させておく必要がある。しかしながら、撮像装置に装着される交換レンズ装置や外部機器に応じて全ての言語情報を、撮像装置に記憶させることは困難である。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、撮像装置と、この撮像装置に接続される外部機器との間で言語の整合を的確に取ることができる撮像装置、外部機器、撮像装置システム、言語設定方法およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる撮像装置は、情報を表示する際の言語が指定された操作情報および特性情報を含む機器情報を、複数の言語の各々に対応付けて記録した外部機器に対して着脱自在であり、所定の視野領域を撮像して光電変換を行うことによって画像データを生成し、前記外部機器と双方向に通信可能な撮像装置であって、当該撮像装置に設定される表示用の言語情報に基づいて、前記外部機器との通信によって取得する前記機器情報を表示する際の言語を設定する言語設定部と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
また、本発明にかかる撮像装置は、上記発明において、前記言語設定部が設定した前記言語に対応する前記機器情報を前記外部機器から取得する機器情報取得部をさらに備えたことを特徴とする。
【0008】
また、本発明にかかる撮像装置は、上記発明において、前記機器情報取得部は、前記外部機器が装着されて通信が可能になった場合、または前記言語設定部が前記言語の設定を変更した場合、前記外部機器から前記機器情報を取得することを特徴とする。
【0009】
また、本発明にかかる撮像装置は、上記発明において、日時を計時する時計をさらに備え、前記機器情報は、各々が日時および表示用の前記言語情報に対応付けられた複数の前記特性情報を有し、前記機器情報取得部は、前記日時および前記言語設定部が設定した前記言語に基づいて、前記外部機器から前記機器情報を取得することを特徴とする。
【0010】
また、本発明にかかる撮像装置は、上記発明において、前記画像データに対応する画像および前記機器情報を表示可能な表示部と、前記言語設定部が設定した前記言語に基づいて、前記表示部に前記機器情報を表示させる表示制御部と、をさらに備えたことを特徴とする。
【0011】
また、本発明にかかる撮像装置は、上記発明において、前記外部機器との通信によって取得する前記機器情報に基づいて、前記言語設定部が設定した前記言語に対応する前記機器情報が前記外部機器に記録されているか否かを判定する言語判定部をさらに備え、前記表示制御部は、前記言語判定部が前記言語設定部によって設定された前記言語に対応する前記機器情報が前記外部機器に記録されていないと判定した場合、警告画面または言語の変更を促す画面を前記表示部に表示させることを特徴とする。
【0012】
また、本発明にかかる撮像装置は、上記発明において、前記言語情報を設定する指示信号の入力を受け付ける入力部をさらに備え、前記言語設定部は、前記入力部が受け付けた前記指示信号に応じて前記言語情報を設定することを特徴とする。
【0013】
また、本発明にかかる撮像装置は、上記発明において、前記外部機器は、所定の視野領域から光を集光する交換レンズ装置であることを特徴とする。
【0014】
また、本発明にかかる撮像装置は、上記発明において、前記外部機器は、所定の視野領域に向けて発光する外付けストロボ装置、前記画像データに対応する画像を表示する電子ビューファインダ、所定の領域から音声を集音して録音する録音マイク、当該外部機器の位置情報を取得するGPS装置および外部の処理装置と双方向に通信可能な通信装置のいずれかであることを特徴とする。
【0015】
また、本発明にかかる外部機器は、上記発明において、所定の視野領域を撮像した光電変換を行うことによって画像データを生成する撮像装置に対して着脱自在であり、双方向に通信可能な外部機器であって、情報を表示する際の言語が指定された操作情報および特性情報を含む機器情報を、複数の言語の各々に対応付けて記録する記録部と、前記撮像装置に装着された際に前記撮像装置に設定された言語情報に対応する前記機器情報を送信する機器情報送信部と、を備えたことを特徴とする。
【0016】
また、本発明にかかる外部機器は、上記発明において、前記機器情報送信部は、前記撮像装置に設定された前記言語情報を前記撮像装置から取得し、取得した前記言語情報に基づいて、前記機器情報を前記本体部に送信することを特徴とする。
【0017】
また、本発明にかかる外部機器は、上記発明において、前記機器情報送信部は、前記記録部に記録された前記機器情報を表示可能な前記複数の言語の各々に関する言語一覧情報を前記撮像装置に送信することを特徴とする。
【0018】
また、本発明にかかる外部機器は、上記発明において、前記機器情報送信部が送信した前記言語情報に応じた前記機器情報を表示する表示部をさらに備えたことを特徴とする。
【0019】
また、本発明にかかる外部機器は、上記発明において、前記外部機器は、所定の視野領域から光を集光する交換レンズ装置であることを特徴とする。
【0020】
また、本発明にかかる外部機器は、上記発明において、前記外部機器は、所定の視野領域に向けて発光する外付けストロボ装置、前記画像データに対応する画像を表示する電子ビューファインダ、所定の領域から音声を集音して録音する録音マイク、当該外部機器の位置情報を取得するGPS装置および外部の処理装置と双方向に通信可能な通信装置のいずれかであることを特徴とする。
【0021】
また、本発明にかかる撮像システムは、所定の視野領域を撮像して光電変換を行うことによって画像データを生成する撮像装置と、前記撮像装置に対して着脱自在であり、前記撮像装置と双方向に通信可能な外部機器とを備えた撮像装置システムであって、前記撮像装置は、前記撮像装置に設定される表示用の言語情報に基づいて、前記外部機器との通信によって取得する前記機器情報を表示する際の言語を設定する言語設定部と、を備え、前記外部機器は、情報を表示する際の言語が指定された操作情報および特性情報を含む機器情報を、複数の言語の各々に対応付けて記録する記録部と、前記撮像装置に装着された際に前記言語設定部に設定された前記言語情報に対応する前記機器情報を送信する機器情報送信部と、を備えたことを特徴とする。
【0022】
また、本発明にかかる言語設定方法は、情報を表示する際の言語が指定された操作情報および特性情報を含む機器情報を、複数の言語の各々に対応付けて記録した外部機器に対して着脱自在であり、所定の視野領域を撮像して光電変換を行うことによって画像データを生成し、前記外部機器と双方向に通信可能な撮像装置が実行する言語設定方法であって、当該撮像装置に設定される表示用の言語情報に基づいて、前記外部機器との通信によって取得する前記機器情報を表示する際の言語を設定する言語設定ステップと、を含むことを特徴とする。
【0023】
また、本発明にかかるプログラムは、情報を表示する際の言語が指定された操作情報および特性情報を含む機器情報を、複数の言語の各々に対応付けて記録した外部機器に対して着脱自在であり、所定の視野領域を撮像して光電変換を行うことによって画像データを生成し、前記外部機器と双方向に通信可能な撮像装置に実行させるプログラムであって、当該撮像装置に設定される表示用の言語情報に基づいて、前記外部機器との通信によって取得する前記機器情報を表示する際の言語を設定する言語設定ステップと、を実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、言語設定部が撮像装置に設定される表示用の言語情報に基づいて、外部機器との通信によって取得する機器情報を表示する際の言語を設定する。これにより、撮像装置と、この撮像装置に接続される外部機器との間で言語の整合を的確に取ることができる。この結果、各言語に対応するデータを簡易な操作で使用することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】図1は、本発明の実施の形態1にかかる撮像装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、本発明の実施の形態1にかかる撮像装置のユーザに面する側の構成を示す斜視図である。
【図3】図3は、言語情報記録部が記録する言語情報の一例を示す図である。
【図4】図4は、本発明の実施の形態1にかかる撮像装置が行う処理の概要を示すフローチャートである。
【図5】図5は、図4の言語設定処理の概要を示すフローチャートである。
【図6】図6は、本発明の実施の形態1にかかる言語設定処理における本体部とレンズ装置との通信の一例を示すタイミングチャートである。
【図7】図7は、表示部が表示する画像の一例を示す図である。
【図8】図8は、表示部が表示する画像の別の一例を示す図である。
【図9】図9は、表示部が表示する日本語の操作画面の一例を示す図である。
【図10】図10は、表示部が表示する英語の操作画面の一例を示す図である。
【図11】図11は、表示部が表示する日本語の操作画面の別の一例を示す図である。
【図12】図12は、表示部が表示する英語の操作画面の別の一例を示す図である。
【図13】図13は、表示部が表示する日本語の操作画面の別の一例を示す図である。
【図14】図14は、図4のレンズ操作処理の概要を示すフローチャートである。
【図15】図15は、本発明の実施の形態2にかかる撮像装置が行う言語設定処理の概要を示すフローチャートである。
【図16】図16は、本発明の実施の形態2にかかる言語設定処理における本体部とレンズ装置との通信の一例を示すタイミングチャートである
【図17】図17は、本発明の実施の形態2にかかるレンズ装置が行う処理の概要を示すフローチャートである。
【図18】図18は、レンズ装置の表示部が日本語で表示する画像の一例を示す図である。
【図19】図19は、レンズ装置の表示部が英語で表示する画像の一例を示す図である。
【図20】図20は、レンズ装置の表示部がドイツ語で表示する画像の一例を示す図である。
【図21】図21は、本発明の実施の形態3にかかる撮像装置の構成を示すブロック図である。
【図22】図22は、本発明の実施の形態3にかかる撮像装置が行う言語設定処理の概要を示すフローチャートである。
【図23】図23は、本発明の実施の形態4にかかる撮像装置が行う言語設定処理の概要を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、送付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、「実施の形態」という)を説明する。図面の記載において、同一の部分には同一の符号を付して説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
【0027】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1にかかる撮像装置の構成を示すブロック図である。図2は、本発明の実施の形態1にかかる撮像装置のユーザに面する側(前面側)の構成を示す斜視図である。図1および図2に示す撮像装置1は、本体部2と、本体部2に着脱自在なレンズ装置3と、を備える。
【0028】
本体部2は、シャッタ10と、シャッタ駆動部11と、撮像素子12と、撮像素子駆動部13と、信号処理部14と、A/D変換部15と、画像処理部16と、AE処理部17と、AF処理部18と、画像圧縮展開部19と、入力部20と、表示部21と、表示駆動部22と、記録媒体23と、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)24と、時計25と、Flashメモリ26と、本体通信部27と、バス28と、制御部29と、を備える。
【0029】
シャッタ10は、撮像素子12の状態を露光状態または遮光状態に設定する。シャッタ駆動部11は、ステッピングモータ等を用いて構成され、制御部29から入力される指示信号に応じてシャッタ10を駆動する。
【0030】
撮像素子12は、レンズ装置3が集光した光を受光して電気信号に変換するCCD(Charge Coupled Device)またはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等を用いて構成される。撮像素子駆動部13は、所定のタイミングで撮像素子12から画像データ(アナログ信号)を信号処理部14に出力させる。この意味で、撮像素子駆動部13は、電子シャッタとして機能する。
【0031】
信号処理部14は、撮像素子12から入力されるアナログ信号に対して、アナログ処理を施してA/D変換部15に出力する。具体的には、信号処理部14は、アナログ信号に対して、ノイズ低減処理およびゲインアップ処理等を行う。例えば、信号処理部14は、アナログ信号に対して、リセットノイズ等を低減した上で波形整形を行い、さらに目的の明るさとなるようにゲインアップを行う。
【0032】
A/D変換部15は、信号処理部14から入力されるアナログ信号に対してA/D変換を行うことによってデジタルの画像データを生成し、バス28を介してSDRAM24に出力する。
【0033】
画像処理部16は、バス28を介してSDRAM24から画像データを取得し、取得した画像データ(RAWデータ)に対して各種の画像処理を行って処理画像データを生成する。この処理画像データは、バス28を介してSDRAM24に出力される。画像処理部16は、画像データに対して、少なくとも、オプティカルブラック減算処理、ホワイトバランス(WB)調整処理、撮像素子がベイヤー配列の場合には画像データの同時化処理、カラーマトリクス演算処理、ガンマ補正処理、色再現処理およびエッジ強調処理等を含む基本の画像処理を行う。また、画像処理部16は、予め設定された各画像処理のパラメータに基づいて、自然な画像を再現する仕上がり効果処理を行って仕上がり効果画像データを生成する。ここで、各画像処理のパラメータとは、コントラスト、シャープネス、彩度、ホワイトバランスおよび階調の値である。さらに、画像処理部16は、1つの画像データに対して複数の画像処理を組み合わせることにより、視覚的な効果を生じさせるアート効果処理を行って処理画像データ(以下、「アート効果画像データ」という)を生成する。具体的には、画像処理部16は、トーンカーブ処理、ぼかし処理、アルファブレンド処理および画像合成処理等の画像処理を組み合わせることによって、アート効果画像データを生成する。
【0034】
AE処理部17は、バス28を介してSDRAM24に記録された画像データを取得し、取得した画像データに基づいて、静止画撮影または動画撮影を行う際の露出条件を設定する。具体的には、AE処理部17は、画像データから輝度を算出し、算出した輝度に基づいて、たとえば絞り値(F値)の設定値、シャッタ速度等を決定することで撮像装置1の自動露出を行う。
【0035】
AF処理部18は、バス28を介してSDRAM24に記録された画像データを取得し、取得した画像データに基づいて、撮像装置1の自動焦点の調整を行う。たとえば、AF処理部18は、画像データから高周波成分の信号を取り出し、高周波成分の信号に対してAF(Auto Focus)演算処理を行うことによって、撮像装置1の合焦評価を決定することで撮像装置1の自動焦点の調整を行う。
【0036】
画像圧縮展開部19は、バス28を介してSDRAM24から画像データを取得し、取得した画像データに対して所定の形式に従って圧縮し、この圧縮した画像データをSDRAM24に出力する。ここで、所定の形式としては、JPEG(Joint Photographic Experts Group)方式、MotionJPEG方式およびMP4(H.264)方式等である。また、画像圧縮展開部19は、バス28およびメモリI/Fを介して記録媒体23に記録された画像データ(圧縮画像データ)を取得し、取得した画像データを展開(伸長)してSDRAM24に出力する。なお、記録媒体23の代わりに撮像装置1の内部に記憶部を設けてもよい。
【0037】
入力部20は、静止画撮影および動画撮影における撮影条件を設定する静止画撮影条件設定信号を含む各種設定信号の入力を受け付ける設定信号入力部201と、少なくとも動画撮影の開始を指示する動画撮影開始信号の入力を受け付ける動画撮影信号入力部202と、を有する。
【0038】
入力部20は、本体部2の表面に設けられた操作信号入力用のユーザインタフェースを用いて実現される。以下、入力部20の一部をなすユーザインタフェースの構成を説明する。
【0039】
撮像装置1は、操作入力用のユーザインタフェースとして、撮像装置1の電源状態をオン状態またはオフ状態に切替える電源ボタン41と、静止画撮影の指示を与える静止画レリーズ信号の入力を受け付けるレリーズボタン42と、撮像装置1に設定された各種撮影モードを切り替えるモードダイヤル43と、撮像装置1の各種設定を切替える操作ボタン44と、撮像装置1の各種設定を表示部21に表示させるメニューボタン45と、記録媒体23に記録された画像データに対応する画像を表示部21に表示させる再生ボタン46と、動画撮影の指示を与える動画レリーズ信号の入力を受け付ける動画ボタン47と、撮像装置1の各種機能を設定するファンクションキー48と、データを消去する消去ボタン49と、表示部21の表示画面に重ねて設けられ、外部からの接触位置に応じた入力信号を受け付けるタッチパネル50と、を有する。
【0040】
レリーズボタン42は、外部からの押圧により進退可能である。レリーズボタン42が半押しされた場合、撮影準備動作を指示する1stレリーズ信号が入力される。これに対し、レリーズボタン42が全押しされた場合、静止画撮影を指示する2ndレリーズ信号が入力される。
【0041】
操作ボタン44は、メニュー画面等における選択設定入力を行うために上下左右方向に十字状をなす十字キー441と、十字キー441による選択を確定する決定ボタン442とを有する。十字キー441は、上矢印キー443、下矢印キー444、左矢印キー445、右矢印キー446からなる。
【0042】
以上説明したユーザインタフェースのうち、動画ボタン47以外のボタンは設定信号入力部201の一部をなす。また、動画ボタン47は動画撮影信号入力部202の一部をなす。
【0043】
表示部21は、液晶または有機EL(Electro Luminescence)等からなる表示パネルを用いて構成される。表示駆動部22は、バス28を介してSDRAM24が記録する画像データまたは記録媒体23が記録する画像データを取得し、取得した画像データに対応する画像を表示部21に表示させる。ここで、画像の表示には、撮影直後の画像データを所定時間(例えば3秒間)だけ表示するレックビュー表示、記録媒体23に記録された画像データを再生する再生表示、および撮像素子12が連続的に生成する画像データに対応するライブビュー画像を時系列に沿って順次表示するライブビュー表示等が含まれる。また、表示部21は、撮像装置1の操作情報および撮影に関する情報を適宜表示する。
【0044】
記録媒体23は、撮像装置1の外部から装着されるメモリカード等を用いて構成される。記録媒体23は、メモリI/F(図示せず)を介して撮像装置1に着脱自在に装着される。記録媒体23には、その種類に応じた図示しない読み書き装置によって画像処理部16や画像圧縮展開部19が処理を施した画像データが書き込まれ、または読み書き装置によって記録媒体23に記録された画像データが読み出される。また、記録媒体23は、制御部29の制御のもと、メモリI/Fおよびバス28を介して撮像プログラムおよび各種情報それぞれをFlashメモリ26に出力してもよい。
【0045】
SDRAM24は、揮発性メモリを用いて構成される。SDRAM24は、バス28を介してA/D変換部15から入力される画像データ、画像処理部16から入力される処理画像データおよび撮像装置1の処理中の情報を一時的に記憶する一次記憶部としての機能を有する。たとえば、SDRAM24は、信号処理部14、A/D変換部15およびバス28を介して、撮像素子12が1フレーム毎に順次出力する画像データを一時的に記憶する。
【0046】
時計25は、計時機能および撮影日時の判定機能を有する。時計25は、画像データに日付データを付加するため、制御部29に日付データを送信する。この日付データには、日付および時間が含まれる。
【0047】
Flashメモリ26は、不揮発性メモリを用いて構成される。Flashメモリ26は、プログラム記録部261と、言語設定情報記録部262と、を有する。プログラム記録部261は、撮像装置1を動作させるための各種プログラム、撮像プログラムおよびプログラムの実行中に使用される各種データおよび画像処理部16による画像処理の動作に必要な各種パラメータ等を記録する。言語設定情報記録部262は、撮像装置1に設定された表示用の言語情報を記録する。具体的には、言語設定情報記録部262は、撮像装置1の操作画面における言語情報、たとえば、日本語、英語、ドイツ語、フランス語および中国語等の言語情報を記憶する。また、Flashメモリ26は、撮像装置1を特定するための製造番号等を記録する。
【0048】
本体通信部27は、本体部2に装着されたレンズ装置3との通信を行うための通信インターフェースである。本体通信部27には、レンズ装置3との電気的な接点も含まれる。
【0049】
バス28は、撮像装置1の各構成部位を接続する伝送路等を用いて構成される。バス28は、撮像装置1の内部で発生した各種データを撮像装置1の各構成部位に転送する。
【0050】
制御部29は、CPU(Central Processing Unit)等を用いて構成される。制御部29は、バス28を介して入力部20から送信される指示信号に応じて、撮像装置1を構成する各部に対して制御信号や各種データの送信を行うことにより、撮像装置1の動作を統括的に制御する。
【0051】
制御部29は、レリーズボタン42を介して2ndレリーズ信号が入力された場合、撮像装置1における静止画撮影動作を開始する制御を行う。また、制御部29は、動画ボタン47を介して動画撮影開始信号が入力された場合、撮像装置1における動画撮影動作を開始する制御を行う。ここで、撮像装置1における撮影動作とは、シャッタ駆動部11および撮像素子駆動部13の駆動によって撮像素子12が出力した画像データに対し、信号処理部14、A/D変換部15および画像処理部16が所定の処理を施す動作をいう。このように処理が施された画像データは、制御部29の制御のもと、画像圧縮展開部19で所定の形式にしたがって圧縮され、バス28およびメモリI/Fを介して記録媒体23に記録される。なお、本実施の形態1では記録媒体23が記憶部の一部をなしているが、記録媒体23とは別に撮像装置1の内部に記憶部の機能を有する記憶領域を確保し、この記憶領域に圧縮した画像データを記憶するようにしてもよい。
【0052】
制御部29の詳細な構成について説明する。制御部29は、言語設定部291と、機器情報取得部292と、言語判定部293と、表示制御部294と、を有する。
【0053】
言語設定部291は、本体部2に設定される表示用の言語情報に基づいて、レンズ装置3との通信によって取得する機器情報を表示する際の言語を設定する。具体的には、言語設定部291は、言語設定情報記録部262が記録する本体部2に設定された表示用の言語情報に基づいて、機器情報取得部292がレンズ装置3から取得して表示部21に表示する際の機器情報の言語、たとえば英語や日本語を設定する。また、言語設定部291は、表示部21が表示する撮像装置1の操作画面および/またはレンズ装置3の操作画面の言語を設定する。言語設定部291は、入力部20が受け付けた言語情報を設定する指示信号に応じて撮像装置1の言語情報を設定する。
【0054】
機器情報取得部292は、言語設定部291が設定した言語に対応する機器情報を外部機器から取得する。具体的には、機器情報取得部292は、言語設定部291が設定した言語、たとえば英語に対応する機器情報をレンズ装置3から取得する。
【0055】
言語判定部293は、レンズ装置3との通信によって取得する機器情報に基づいて、言語設定部291が設定した言語に対応する機器情報が外部機器に記録されているか否かを判定する。具体的には、言語判定部293は、機器情報取得部292がレンズ装置3から機器情報を取得する際に、言語設定部291が設定した言語、たとえば英語に対応する機器情報がレンズ装置3に記録されているか否かを判定する。
【0056】
表示制御部294は、表示部21の表示態様を制御する。具体的には、表示制御部294は、言語設定部291が設定した言語に基づいて、表示部21が表示する機器情報の言語を変更して表示させる。たとえば、表示制御部294は、言語設定部291がドイツ語に設定した場合、表示部21が表示する機器情報および撮像装置1の操作情報をドイツ語に変更して表示部21に表示させる。
【0057】
以上の構成を有する本体部2に対して、電子ビューファインダ(EVF)、音声入出力部、被写体に対して補助光(フラッシュ)を発光する補助光発光部、インターネットを介して外部の装置と双方向に通信を行う機能を有する通信部などをさらに設けてもよい。
【0058】
つぎに、レンズ装置3の構成を説明する。レンズ装置3は、光学系31と、レンズ駆動部32と、絞り33と、絞り駆動部34と、レンズ操作部35と、レンズFlashメモリ36と、レンズ通信部37と、表示部38と、レンズ制御部39と、を備える。
【0059】
光学系31は、一または複数のレンズを用いて構成される。光学系31は、所定の視野領域から光を集光する。光学系31は、画角を変化させる光学ズーム機能および焦点を変化させるフォーカス機能を有する。
【0060】
レンズ駆動部32は、DCモータまたはステッピングモータ等を用いて構成され、光学系31のレンズを光軸L上で移動させることにより、光学系31のピント位置や画角等の変更を行う。
【0061】
絞り33は、光学系31が集光した光の入射量を制限することにより露出の調整を行う。絞り駆動部34は、ステッピングモータ等を用いて構成され、絞り33を駆動する。
【0062】
レンズ操作部35は、図2に示すように、レンズ装置3のレンズ鏡筒の周囲に設けられるリング351であり、レンズ装置3における光学ズームの操作を開始する操作信号の入力、またはレンズ装置3におけるピント位置の調整を指示する指示信号の入力を受け付ける。また、レンズ操作部35は、本体部2の撮影モードを変更する指示信号の入力を受け付けるプッシュ式のスイッチのモード変更ボタン(図示せず)を有する。
【0063】
レンズFlashメモリ36は、光学系31の位置および動きそれぞれを決定するための制御用プログラム、光学系31のレンズ特性および各種パラメータを記録する。レンズFlashメモリ36は、言語情報記録部361を有する。言語情報記録部361は、情報を表示する際の言語が指定された操作情報および特性情報を含む機器情報として言語情報を、複数の言語の各々に対応付けて記録する記録する。具体的には、言語情報記録部361は、レンズ装置3が対応している言語一覧データ、各言語に対応する操作内容を示す操作情報および各言語に対応する機能特性を示す特性情報を記録する。たとえば、言語情報記録部361は、各言語を表す数値のリスト、各言語に対応するレンズ装置3のサンプル画像データ、レンズ装置3の操作用のUIデータおよびレンズ装置3の表示用文字列データ等を記録する。
【0064】
図3は、言語情報記録部361が記録する言語情報の一例を示す図である。図3に示すように、言語情報テーブルK1には、レンズ装置3が記録する機器情報としてのデータ種類と、レンズ装置3が対応している言語一覧としての言語種類とが記載されている。具体的には、データ種類には、レンズ装置3の機能特性を示す説明データ、レンズ装置3に適した撮影シーンを撮影した際のサンプル画像データ1、サンプル画像データ2、サンプル画像データ3およびレンズ装置3の操作UIデータがそれぞれ記載されている。また、言語種類には、説明データに対応付けて日本語(ja)、英語(en)、ドイツ語(de)およびフランス語(fr)がそれぞれ対応付けて記載されている。さらに、サンプル画像データ1,2には、日本語(ja)が対応付けて記載され、サンプル画像データ3には英語(en)が対応付けて記載されている。さらにまた、操作UIデータには、日本語(ja)、英語(en)、ドイツ語(de)およびフランス語(fr)がそれぞれ対応付けて記載されている。なお、言語種類は、たとえばISO639で定義されているコード等を用いて定義してもよい。また、サンプル画像データは、1つの言語に対して1つ以上記録されている。さらに、1つのデータが複数の言語にそれぞれ対応付けられて記録されてもよい。たとえば、日本語と英語とには、サンプル画像データ1,2が対応付けて記録され、ドイツ語には、サンプル画像データ3のみが対応付けて記録され、フランス語には、サンプル画像データ1〜3が記録されてもよい。
【0065】
レンズ通信部37は、レンズ装置3が本体部2に装着されたときに、本体部2の本体通信部27と通信を行うための通信インターフェースである。レンズ通信部37は、本体部2との電気的な接点も含まれる。
【0066】
表示部38は、液晶または有機EL等からなる表示パネルを用いて構成される。表示部38は、レンズ制御部39の制御のもと、レンズ装置3に関する情報、たとえば焦点距離、合焦距離、F値および操作情報を表示する。
【0067】
レンズ制御部39は、CPU等を用いて構成される。レンズ制御部39は、レンズ操作部35の操作信号または本体部2からの指示信号に応じてレンズ装置3の動作を制御する。具体的には、レンズ制御部39は、レンズ操作部35の操作信号に応じて、レンズ駆動部32を駆動させてレンズ装置3のピント合わせやズーム変更を行うとともに、絞り駆動部34を駆動させて絞り値の変更を行う。レンズ制御部39は、レンズ装置3が本体部2に装着された際に、言語情報記録部361が記録する言語情報を機器情報として本体部2に送信する。なお、レンズ制御部39は、レンズ装置3が本体部2に装着された際に、レンズ装置3のピント位置情報、焦点距離およびレンズ装置3の識別する固有情報を本体部2に送信するようにしてもよい。
【0068】
以上の構成を有する撮像装置1が行う処理について説明する。図4は、撮像装置1が行う処理の概要を示すフローチャートである。
【0069】
図4において、まず、ユーザによって電源ボタン41が操作されて、撮像装置1の電源がオン状態になると(ステップS101:Yes)、制御部29は、撮像装置1の初期化処理を行う(ステップS102)。この初期化処理において、制御部29は、たとえば動画の記録中を示す記録中フラグをオフ状態にリセットする処理、撮影条件等をリセットする処理を行う。なお、撮像装置1の電源がオン状態でない場合(ステップS101:No)、撮像装置1は、ステップS101を繰り返す。
【0070】
続いて、レンズ装置3が本体部2に装着され、制御部29がレンズ装置3の装着を検出した場合(ステップS103:Yes)、撮像装置1は、装着されたレンズ装置3に対して言語設定を行う言語設定処理を実行する(ステップS104)。なお、言語設定処理の詳細な内容については後述する。ステップS104の後、撮像装置1は、ステップS105へ移行する。なお、撮像装置1は、レンズ装置3が本体部2に装着された状態で電源がオン状態になった最初の判定でも、ステップS104へ移行して言語設定処理を実行する。同様に、撮像装置1は、言語設定が変更された直後の判定でも、ステップS104へ移行して言語設定処理を実行する。
【0071】
これに対して、制御部29がレンズ装置3の装着を検出していない場合(ステップS103:No)、撮像装置1は、ステップS105へ移行する。
【0072】
続いて、レンズ操作部35が操作された場合(ステップS105:Yes)、撮像装置1は、レンズ操作部35の操作に応じてレンズ装置3を駆動するレンズ操作処理を実行する(ステップS106)。なお、レンズ操作処理の詳細な内容については後述する。ステップS106の後、撮像装置1は、ステップS107へ移行する。
【0073】
これに対して、レンズ操作部35の操作がない場合(ステップS105:No)、撮像装置1は、ステップS107へ移行する。
【0074】
続いて、再生ボタン46が操作された場合(ステップS107:Yes)、撮像装置1は、再生処理を行う(ステップS108)。このステップS108において、表示制御部294は、記録媒体23に記録されているファイル一覧を表示部21に表示させる。その後、入力部20によって再生画像が選択された場合、記録媒体23から画像データを取得し、取得した画像データを画像圧縮展開部19で展開して表示部21に表示させる。その後、撮像装置1は、ステップS109へ移行する。
【0075】
これに対して、再生ボタン46の操作がない場合(ステップS107:No)、撮像装置1は、ステップS109へ移行する。
【0076】
続いて、メニューボタン45が操作された場合(ステップS109:Yes)、撮像装置1は、設定を変更するためのメニュー画面を表示し、ユーザの選択操作に応じて撮像装置1の各種条件を設定するカメラ設定処理を実行する(ステップS110)。
【0077】
その後、カメラ設定処理で撮像装置1の言語変更が行われた場合(ステップS111:Yes)、撮像装置1は、撮像装置1の言語を変更する言語設定処理を実行する(ステップS112)。なお、言語設定処理の詳細については後述する。ステップS112の後、撮像装置1は、ステップS113へ移行する。一方、ステップS111において、撮像装置1の言語変更が行われていない場合(ステップS111:No)、撮像装置1は、ステップS113へ移行する。
【0078】
ステップS109でメニューボタン45が操作されることなく(ステップS109:No)、動画ボタン47が操作された場合(ステップS113:Yes)、制御部29は、動画の記録中であることを示す記録中フラグを反転させる(ステップS114)。具体的には、制御部29は、記録中フラグがオフ状態である場合、その記録中フラグをオン状態に反転させる。
【0079】
続いて、制御部29は、SDRAM24に記録された記録中フラグがオン状態であるか否かを判断する(ステップS115)。記録中フラグがオン状態であると判断した場合(ステップS115:Yes)、制御部29は、記録媒体23に画像データを時系列に沿って記録するための動画ファイルを生成して記録媒体23に格納する(ステップS116)。その後、撮像装置1は、ステップS117へ移行する。
【0080】
ステップS115において、記録中フラグがオン状態でないと制御部29が判断した場合(ステップS115:No)、撮像装置1は、ステップS117へ移行する。
【0081】
ステップS113において、動画ボタン47が操作されていない場合(ステップS113:No)、撮像装置1は、ステップS117へ移行する。
【0082】
続いて、撮像装置1が動画の記録中でない場合(ステップS117:No)において、レリーズボタン42から1stレリーズ信号が入力されたとき(ステップS118:Yes)、制御部29は、AE処理部17に露出を調整するAE処理を実行させるとともに、AF処理部18にピントを調整するAF処理を実行させる(ステップS119)。
【0083】
その後、制御部29は、電源ボタン41が操作されることによって撮像装置1の電源がオフされたか否かを判断する(ステップS120)。撮像装置1の電源がオフされたと制御部29が判断した場合(ステップS120:Yes)、撮像装置1は、本処理を終了する。これに対して、撮像装置1の電源がオフされていないと制御部29が判断した場合(ステップS120:No)、撮像装置1は、ステップS103へ戻る。
【0084】
ステップS118でレリーズボタン42から1stレリーズ信号が入力されていない場合(ステップS118:No)において、レリーズボタン42から2ndレリーズ信号が入力されたとき(ステップS121:Yes)、制御部29は、シャッタ駆動部11および撮像素子駆動部13をそれぞれ駆動することにより、メカシャッタによる撮影を行う(ステップS122)。
【0085】
続いて、画像処理部16は、撮影した画像データに対して所定の画像処理を実行する(ステップS123)。
【0086】
その後、制御部29は、画像処理部16が画像処理を施した画像データをJPEG形式で画像圧縮展開部19に圧縮させ、この圧縮した画像データを静止画として記録媒体23に記録する(ステップS124)。このステップS124で、制御部29は、画像圧縮展開部19がJPEG形式で圧縮した静止画像データに、画像処理部16が画像処理を行っていないRAWデータを対応付けて記録媒体23に記録させるようにしてもよい。ステップS124の後、撮像装置1は、ステップS120へ移行する。
【0087】
ステップS121において、レリーズボタン42から2ndレリーズ信号が入力されていない場合(ステップS121:No)、制御部29は、AE処理部17に露出を調整するAE処理を実行させるとともに、AF処理部18にピントを調整するAF処理を実行させる(ステップS125)。
【0088】
続いて、制御部29は、撮像素子駆動部13を駆動することにより、電子シャッタによる撮影を実行する(ステップS126)。
【0089】
その後、画像処理部16は、撮影した画像データに対して所定の画像処理を実行する(ステップS127)。
【0090】
続いて、表示制御部294は、画像処理部16が画像処理を施した画像データに対応するライブビュー画像を表示部21に表示させる(ステップS128)。
【0091】
その後、撮像装置1が動画記録中であれば(ステップS129:Yes)、制御部29は、画像データを画像圧縮展開部19に圧縮させ、この圧縮した画像データを動画として記録媒体23に作成された動画ファイルに動画として記録させる(ステップS130)。ステップS130の後、撮像装置1は、ステップS120へ移行する。これに対して、ステップS129において、撮像装置1が動画記録中でなければ(ステップS129:No)、撮像装置1は、ステップS129へ移行する。
【0092】
つぎに、図4のステップS104およびステップS112で説明した言語設定処理について説明する。図5は、言語設定処理の概要を示すフローチャートである。図6は、言語設定処理における本体部2とレンズ装置3との通信の一例を示すタイミングチャートである。
【0093】
図5に示すように、制御部29は、本体部2に装着されたレンズ装置3と通信を開始する(ステップS201)。この際、制御部29は、同期通信を行う場合、同期信号を本体通信部27およびレンズ通信部37を介してレンズ装置3のレンズ制御部39に送信する。なお、制御部29は、非同期通信を行う場合、たとえば、所定の間隔毎にレンズ装置3から送信される信号を監視する。
【0094】
続いて、機器情報取得部292は、レンズFlashメモリ36の言語情報記録部361からレンズ装置3が保持する言語一覧データを取得する(ステップS202)。具体的には、機器情報取得部292は、レンズ制御部39にレンズ装置3が保持する言語一覧データ要求命令を送信する(T1)。レンズ制御部39は、言語一覧データ要求命令を受信すると、レンズFlashメモリ36の言語情報記録部361が記録する言語情報の言語一覧データを制御部29に送信する(T2)。この際、レンズ制御部39は、たとえば日本、英語およびドイツ語それぞれに対応する言語情報(たとえば(ja)、(en)、(de)を示すコード)を制御部29に送信する。
【0095】
その後、言語設定部291は、本体部2に設定された言語設定情報をFlashメモリ26の言語設定情報記録部262から取得する(ステップS203)。
【0096】
続いて、言語判定部293は、言語設定部291によって設定された言語が機器情報取得部292によってレンズ装置3から取得された言語一覧データに含まれているか否かを判断する(ステップS204)。たとえば、言語判定部293は、言語設定部291によって設定された言語がフランス語の場合、機器情報取得部292によってレンズ装置3から取得された言語一覧データにフランス語が含まれているか否かを判定する。言語設定部291によって設定された言語が機器情報取得部292によってレンズ装置3から取得された言語一覧データに含まれていると言語判定部293が判定した場合(ステップS204:Yes)、撮像装置1は、後述するステップS208へ移行する。
【0097】
これに対して、言語設定部291によって設定された言語が機器情報取得部292によってレンズ装置3から取得された言語一覧データに含まれていないと言語判定部293が判定した場合(ステップS204:No)、撮像装置1は、後述するステップS205へ移行する。
【0098】
ステップS205において、表示制御部294は、レンズ装置3に設定された言語に対して、本体部2がサポートされていないことを示す言語警告を表示部21に表示させる。具体的には、図7に示すように、表示制御部294は、レンズ装置3に設定された言語に対して、本体部2がサポートされていないことを示す画像W1を表示部21に表示させる。また、図8に示すように、表示制御部294は、レンズ装置3に設定された言語に対して、本体部2がサポートされていない場合、言語一覧データに含まれ、かつ、現在の本体部2に設定されている言語が使用されている地域で使用頻度が最も高い言語、たとえば英語を言語の変更先として促す画像W2を表示部21に表示させる。
【0099】
続いて、制御部29は、本体部2に設定された言語が変更されたか否かを判断する(ステップS206)。具体的には、制御部29は、表示部21が画像W1または画像W2を表示している際に、決定ボタン442が操作されたか否かを判断することにより、本体部2に設定された言語が変更されたか否かを判断する。本体部2に設定された言語が変更されたと制御部29が判断した場合(ステップS206:Yes)、撮像装置1は、ステップS207へ移行する。これに対して、本体部2に設定された言語が変更されていないと制御部29が判断した場合(ステップS206:No)、撮像装置1は、ステップS208へ移行する。
【0100】
ステップS207において、言語設定部291は、入力部20が受け付けた言語の設定を指示する指示信号に応じて、本体部2の言語を変更して設定する。たとえば、言語設定部291は、表示部21が画像W1(図7を参照)を表示後に、言語一覧データにあり、かつ、本体部2で設定可能な言語が言語一覧データにある場合において、ユーザが入力部20を介して表示部21に表示されたいずれかの言語を選択したとき、この選択された言語を本体部2の言語に変更して設定する。また、言語設定部291は、表示部21が画像W2(図8を参照)を表示している場合において、決定ボタン442が操作されたとき、画像W2内で表示している言語、たとえば英語を本体部2の言語に変更して設定する。
【0101】
続いて、機器情報取得部292は、言語設定部291が本体部2に設定した言語に対応するUIデータをレンズ装置3から取得する(ステップS208)。
【0102】
具体的には、機器情報取得部292は、たとえば言語設定部291によって言語が日本に設定されている場合、レンズ制御部39にレンズ装置3の特性を示す説明データ要求命令((1)−(ja))を送信する(T3)。レンズ制御部39は、説明データ要求命令を受信すると、レンズFlashメモリ36の言語情報記録部361が記録する言語情報に含まれる説明データ(近接撮影に最適なレンズ)を機器情報取得部292に送信する(T4)。
【0103】
続いて、機器情報取得部292は、レンズ制御部39にレンズ装置3のサンプル画像データ要求命令((2)−(ja))を送信する(T5)。レンズ制御部39は、サンプル画像データ要求命令を受信すると、レンズFlashメモリ36の言語情報記録部361が記録する言語情報に含まれるサンプル画像データ(サンプル画像S1)を機器情報取得部292に送信する(T6)。さらに、機器情報取得部292は、レンズ制御部39にレンズ装置3のサンプル画像データ要求命令((3)−(ja))を送信する(T7)。レンズ制御部39は、サンプル画像データ要求命令を受信すると、レンズFlashメモリ36の言語情報記録部361が記録する言語情報に含まれるサンプル画像データ(サンプル画像S2)を機器情報取得部292に送信する(T8)。
【0104】
その後、機器情報取得部292は、レンズ制御部39にレンズ装置3のサンプル画像データ要求命令((4)−(ja))を送信する(T9)。レンズ制御部39は、サンプル画像データ要求命令を受信すると、レンズFlashメモリ36の言語情報記録部361が記録する言語情報にないことを示す信号を機器情報取得部292に送信する(T10)。
【0105】
続いて、制御部29は、レンズ制御部39にレンズ装置3の操作UIデータ要求命令((5)−(ja))を送信する(T11)。レンズ制御部39は、操作UIデータ要求命令を受信すると、レンズFlashメモリ36の言語情報記録部361が記録する言語情報に含まれる操作UIデータを機器情報取得部292に送信する(T12)。
【0106】
図5に戻り、ステップS209以降の説明を続ける。ステップS209において、表示制御部294は、取得したUIデータに対応するUIを更新して表示部21に表示させる。具体的には、図9に示すように、表示制御部294は、撮像装置1の言語が日本に設定されている場合、レンズ装置3から送信された説明データおよびサンプル画像データに基づいて、表示部21が表示するライブビュー画像Wn(n=整数)と合わせてレンズ装置3の操作情報およびレンズ情報を含むUI画面W3を日本語で表示部21に表示させる。これに対して、図10に示すように、表示制御部294は、撮像装置1の言語が英語に設定されている場合、レンズ装置3から送信された説明データおよびサンプル画像データに基づいて、表示部21が表示するライブビュー画像Wn(n=整数)と合わせてレンズ装置3の操作情報およびレンズ情報を含むUi画面W4を英語で表示部21に表示させる。
【0107】
また、図11に示すように、表示制御部294は、表示部21が表示するライブビュー画像Wnと合わせてレンズ装置3のレンズ情報および日本語に対応するサンプル画像S1を表示している場合において、言語設定が日本から英語に変更されたとき、図12に示すように、レンズ装置3から送信された説明データおよびサンプル画像データに基づいて、表示部21が表示するレンズ装置3の説明データおよびサンプル画像データを本体部2に設定された英語に更新して表示部21に表示させる。
【0108】
さらに、図13に示すように、表示制御部294は、レンズ装置3の言語情報記録部361が各言語に対応するサンプル画像データを複数記録している場合(図3を参照)、時計25から出力された日付データに応じて、表示部21が表示するサンプル画像をサンプル画像S1からサンプル画像S4に変更して表示部21に表示させる。これにより、本実施の形態1では、本体部2に設定されている言語に応じた言語でレンズ装置3のレンズ情報および操作情報を表示することができる。この結果、ユーザは、選択した言語を直感的に把握することができる。さらに、言語設定部291は、本体部2に設定されている言語をレンズ装置3がサポートしていない場合、サポート可能な言語に設定を変更し、この変更した言語でレンズ情報を含む各種の操作情報をレンズ装置3から機器情報取得部292に取得させて表示部21に表示させることができる。ステップS209の後、撮像装置1は、図4のメインルーチンへ戻る。
【0109】
つぎに、図4のステップS106のレンズ操作処理について説明する。図14は、レンズ操作処理の概要を示すフローチャートである。
【0110】
図14に示すように、レンズ操作部35のリング351が操作された場合(ステップS301:Yes)、制御部29は、レンズ制御部39と通信を行い、リング351の回転量と回転方向とをレンズ装置3から取得する(ステップS302)。
【0111】
続いて、撮像装置1がピントを手動で調整するMFモードに設定されている場合(ステップS303:Yes)、制御部29は、レンズ制御部39と通信を行い、リング351の回転量と回転方向とに応じたフォーカス移動命令(駆動量)をレンズ装置3に送信する(ステップS304)。この場合、レンズ制御部39は、フォーカス移動命令を受信すると、このフォーカス移動命令に応じて、レンズ駆動部32を駆動して光学系31のフォーカスレンズを光軸Lに沿って移動させる。その後、撮像装置1は、図4のメインルーチンへ戻る。
【0112】
これに対して、撮像装置1がピントを手動で調整するMFモードに設定されていない場合(ステップS303:No)、制御部29は、レンズ制御部39と通信を行い、リング351の回転量と回転方向とに応じた焦点距離移動命令をレンズ装置3に送信する(ステップS305)。この場合、レンズ制御部39は、焦点距離移動命令を受信すると、この焦点距離移動命令に応じて、レンズ駆動部32を駆動して光学系31のズームレンズを光軸Lに沿って移動させる。その後、撮像装置1は、図4のメインルーチンへ戻る。
【0113】
ステップS301において、レンズ操作部35のリング351が操作されることなく(ステップS301:No)、レンズ操作部35のモード変更ボタンが操作された(ステップS306:Yes)、制御部29は、撮影モードに切り換える(ステップ307)。具体的には、制御部29は、レンズ操作部35のモード変更ボタンが操作されるごとに、撮像装置1が絞り値とシャッタ速度とを自動的に設定するプログラム撮影モード(P)、ユーザが絞り値を設定し、撮像装置1がシャッタ速度を自動的に設定する絞り優先撮影モード(A)、ユーザがシャッタ速度を設定し、撮像装置1が絞り値を自動的に設定するシャッタ優先撮影モード(S)およびユーザが絞り値とシャッタ速度とを設定するマニュアル撮影モード(M)の順に撮影モードを変更して設定する。なお、撮影モードの順番は適宜設定することができる。その後、撮像装置1は、図4のメインルーチンへ戻る。
【0114】
ステップS306において、レンズ操作部35のモード変更ボタンが操作されることなく(ステップS306:No)、表示部21が表示するフォーカスUIがタッチパネル50を介して操作された場合(ステップS308:Yes)、制御部29は、レンズ制御部39と通信を行い、タッチパネル50から入力される指示信号に応じたフォーカス移動命令をレンズ装置3に送信する(ステップS309)。たとえば、図9に示すように、制御部29は、タッチパネル50からレンズ装置3のフォーカスの変更を受け付ける領域、たとえば近領域A3または遠領域A4を示す指示信号が入力された場合、この指示信号の入力時間に応じたフォーカス移動命令をレンズ装置3に送信する。その後、撮像装置1は、図4のメインルーチンへ戻る。
【0115】
ステップS308において、表示部21が表示するフォーカスUIが操作されることなく(ステップS308:No)、焦点UIがタッチパネル50を介して操作された場合(ステップS310:Yes)、制御部29は、レンズ制御部39と通信を行い、タッチパネル50から入力される指示信号に応じた焦点距離移動命令をレンズ装置3に送信する(ステップS311)。その後、撮像装置1は、図4のメインルーチンへ戻る。
【0116】
ステップS310において、表示部21が表示する焦点UIが操作されることなく(ステップS310:No)、レンズ情報がタッチパネル50を介して操作された場合(ステップS312:Yes)、表示制御部294は、レンズ装置3から取得してSDRAM24に記録したレンズ装置3のレンズ情報を表示部21に表示させる(ステップS313)。具体的には、図11に示すように、表示制御部294は、表示部21にライブビュー画像Wnとあわせてレンズ情報アイコンS3、レンズ情報S2およびサンプル画像S1を表示部21に表示させる。これにより、ユーザは、レンズ装置3に適した撮影シーンを直感的に把握することができる。その後、撮像装置1は、図4のメインルーチンへ戻る。
【0117】
これに対して、表示部21が表示するレンズ情報に対して操作がない場合(ステップS312:No)、撮像装置1は、図4のメインルーチンへ戻る。
【0118】
以上説明した本発明の実施の形態1によれば、言語設定部291がレンズ装置3から機器情報を取得して表示する際の言語を設定する。これにより、本体部2に設定されている言語とレンズ装置3に関する機器情報の言語とを容易に一致させることができる。この結果、各言語に依存するデータをレンズ装置3と本体部2との間で容易に通信することができるので、ユーザにとって簡易な操作で撮像装置1を使用することができる。
【0119】
さらに、本発明の実施の形態1によれば、レンズ装置3が対応していない言語が本体部2に設定されている場合、レンズ装置3に対応する言語に本体部2の言語を変更する。この結果、表示部21が表示するレンズ装置3の操作UIにおいて別の言語になることを防止することができる。
【0120】
また、本発明の実施の形態1によれば、言語判定部293が言語設定部291によって設定された言語に対応する機器情報がレンズ装置3に記録されているか否かを判定し、表示制御部294がレンズ装置3に設定された言語に対して、本体部2がサポートされていないことを示す言語警告を表示部21に表示させる。この結果、表示部21が表示するレンズ装置3の操作UIおよびレンズ情報において、本体部2の言語と異なる言語になることを防止することができる。
【0121】
また、本発明の実施の形態1によれば、レンズ装置3に対する適切なシーンの説明やレンズの操作説明等の言葉を用いた言語に依存する特性の説明文章を、他言語に合わせた感覚的な表現で表示することができる。具体的には、日本語で「被写体がくっきり浮き上がる印象的な撮影」という表現のレンズの説明文章を、英語で「beautiful shallow depth」という表現の説明文章で表示することができる。さらに、英語で「ideal for shooting high-quality, dramatic landscapes and street scenes in low-light conditions」という表現の説明文章を、日本語で「室内から風景撮影まで迫力のある世界を表現できる」という表現の説明文章で表示することができる。さらにまた、レンズ装置3のレンズの特性による色やボケ具合、コントラストおよびシャープネスなどの官能的な表現、たとえば日本語の「抜け」や「切れ」、「味がある」、「クセ」および「ボケ味」のような表現の説明文章を英語で表現して表示することもできる。このように、本発明の実施の形態1によれば、レンズ装置3のレンズ特性の感覚的な表現をレンズの特性と言語に合わせて表示することができる。
【0122】
また、本発明の実施の形態1によれば、レンズ装置3が高性能化するに従って、ズームやフォーカスの操作のみでなく、撮像装置1の本体部2側で操作可能な項目が増加しても、レンズ装置3に応じた適切なGUI等の言語に応じたアイコンを表示することができる。
【0123】
なお、本発明の実施の形態1では、機器情報取得部292は、日時データに応じたサンプル画像データをレンズ装置3の言語情報記録部361から取得していたが、日時および時間に応じたサンプル画像データをレンズ装置3の言語情報記録部361から取得してもよい。これにより、ユーザが撮像装置1を用いて撮影する際のサンプル画像を時間に応じて変更することができ、より詳細なレンズ装置3のレンズ情報をユーザに直感的に把握させることができる。
【0124】
また、本発明の実施の形態1によれば、各言語に応じた操作UIのアイコンの形状がほぼ同じであったが、各言語に応じて操作UIのアイコンの形状を変更してもよい。これにより、各言語の人種に適した撮像装置1の操作感を提供することができる。
【0125】
(実施の形態2)
つぎに、本発明の実施の形態2について説明する。本発明の実施の形態2は、上述した実施の形態の撮像装置と同様の構成を有し、制御部が実行する言語設定およびレンズ装置による動作のみ異なる。このため、本発明の実施の形態2では、言語設定処理およびレンズ装置による動作のみ説明する。なお、以下においては、同一の構成には同一の符号を付して説明する。
【0126】
図15は、本実施の形態2の撮像装置1が実行する図4のステップS104およびステップS112の言語設定処理の概要を示すフローチャートである。図16は、本実施の形態2の撮像装置1が実行する言語設定処理における本体部2とレンズ装置3との通信の一例を示すタイミングチャートである。
【0127】
ステップS401〜ステップS407は、図5のステップS201〜ステップS207にそれぞれ対応する。この際、制御部29は、レンズ制御部39と通信を行い、レンズ制御部39にレンズ装置3が記録する言語一覧データ要求命令を送信する(T11)。レンズ制御部39は、言語一覧データ要求命令を受信した場合、レンズFlashメモリ36の言語情報記録部361が記録する言語情報の言語一覧データを制御部29に送信する(T12)。この際、レンズ制御部39は、たとえば日本、英語およびドイツ語それぞれに対応する言語情報(たとえば(ja)、(en)、(de)を示すコード)を制御部29に送信する。
【0128】
ステップS408において、制御部29は、レンズ制御部39と通信を行い、本体部2の言語設定データをレンズ装置3に送信する。なお、制御部29は、本体部2に言語設定が行われていない場合、デフォルト言語、たとえば英語を言語設定データとしてレンズ装置3に送信する(T13)。
【0129】
続いて、制御部29は、レンズ制御部39と通信を行い、日付データをレンズ装置3に送信する(ステップS409)。具体的には、制御部29は、時計25から送信された日付データ、たとえば2011年1月2日をレンズ装置3に送信する(T14)。
【0130】
続いて、機器情報取得部292は、レンズ制御部39と通信を行い、レンズ装置3からUIデータを取得する(ステップS410)。具体的には、機器情報取得部292は、説明データ要求命令をレンズ制御部39に送信する(T15)。レンズ制御部39は、説明データ要求命令を受信すると、言語に応じた説明データを機器情報取得部292に送信する(T16)。さらに、機器情報取得部292は、サンプル画像データ要求命令を送信する(T17)。レンズ制御部39は、サンプル画像データ要求命令を受信すると、言語と日時に応じたサンプル画像データを機器情報取得部292に送信する(T18)。その後、機器情報取得部292は、操作UIデータ要求命令をレンズ制御部39に送信する(T19)。レンズ制御部39は、操作UIデータ要求命令を受信すると、言語に応じた操作UIデータを機器情報取得部292に送信する(T20)。
【0131】
その後、表示制御部294は、レンズ制御部39から送信された操作UIデータに対応する操作UIを更新して表示部21に表示させる(ステップS411)。その後、撮像装置1は、図4のメインルーチンへ戻る。
【0132】
つぎに、本実施の形態2にかかるレンズ装置3が行う処理について説明する。図17は、レンズ装置3が行う処理の概要を示すフローチャートである。
【0133】
図17に示すように、レンズ制御部39は、機器情報取得部292から送信された言語一覧データ要求命令を受信すると、レンズFlashメモリ36の言語情報記録部361が記録する言語情報の言語一覧データを機器情報取得部292へ送信する(ステップS501)。
【0134】
続いて、レンズ制御部39は、制御部29から本体部2の言語設定データを受信したか否かを判断する(ステップS502)。制御部29から本体部2の言語設定データを受信したとレンズ制御部39が判断した場合(ステップS502:Yes)、レンズ装置3は、ステップS503へ移行する。これに対して、制御部29から本体部2の言語設定データを受信していないとレンズ制御部39が判断した場合(ステップS502:No)、レンズ装置3は、ステップS502を繰り返す。
【0135】
その後、レンズ制御部39は、制御部29から送信された言語設定データに基づいて、本体部2に送信するレンズ送信データの言語を切り替える(ステップS503)。なお、レンズ制御部39は、言語情報記録部361が記録する言語以外の言語が制御部29から送信された場合、本体部2に送信するレンズ送信データをデフォルト言語、たとえば英語に切り替える。さらに、レンズ制御部39は、制御部29から送信された言語と日付とにそれぞれ合わせたデータを制御部29に送信するように切り替える。
【0136】
続いて、レンズ制御部39は、制御部29から送信された本体部2の言語設定データに基づいて、表示部38が表示する表示UIを更新する(ステップS504)。具体的には、図18に示すように、レンズ制御部39は、表示部38がレンズ装置3のレンズ情報を日本語の表示UI画像W11で表示している場合、制御部29から送信された本体部2の言語設定データ、たとえば英語を指示する言語設定データの場合、表示部38が表示するレンズ装置33のレンズ情報を英語の表示UI画像W12に更新する(図19を参照)。さらに、図20に示すように、レンズ制御部39は、制御部29から送信された本体部2の言語設定データがドイツ語の場合、表示部38が表示するレンズ装置33のレンズ情報をドイツ語の表示UI画像W13に更新する。
【0137】
続いて、レンズ制御部39は、説明データ要求命令を受信すると、言語設定データに応じた説明データを機器情報取得部292に送信する(ステップS505)。
【0138】
その後、レンズ制御部39は、サンプル画像データ要求命令を受信すると、言語設定データおよび日付データそれぞれに応じたサンプル画像データを機器情報取得部292に送信する(ステップS506)。
【0139】
続いて、レンズ制御部39は、操作UIデータ要求命令を受信すると、言語設定データに応じた操作UIデータを送信する(ステップS507)。その後、レンズ装置3は、本処理を終了する。
【0140】
以上説明した本発明の実施の形態2によれば、レンズ装置3が本体部2に装着された場合、または本体部2の言語設定が変更された場合、制御部29が言語の言語設定情報をレンズ装置3に送信し、レンズ制御部39が言語設定情報に基づいて、本体部2に送信するデータの言語を切り替える。これにより、制御部29による処理が簡易になるため、様々な言語に対応した撮像装置1を容易に作成することができる。
【0141】
また、本発明の実施の形態2によれば、レンズ制御部39が制御部29から送信された本体部2の言語設定情報に基づいて、表示部38が表示するレンズ装置3のレンズUIの言語を切り替える。これにより、本体部2の表示部21とレンズ装置3の表示部38との言語を一致させることができる。
【0142】
(実施の形態3)
つぎに、本発明の実施の形態3について説明する。本発明の実施の形態3は、上述した実施の形態にかかる撮像装置のFlashメモリの構成が異なる。さらに、本発明の実施の形態3にかかる撮像装置が実行する言語設定処理が異なる。このため、本発明の実施の形態3では、Flashメモリの構成を説明後、言語設定処理を説明する。なお、以下においては、同一の構成には同一の符号を付して説明する。
【0143】
図21は、本発明の実施の形態3にかかる撮像装置の構成を示すブロック図である。図21に示すように、撮像装置100は、Flashメモリ300を備える。
【0144】
Flashメモリ300は、プログラム記録部261と、言語設定情報記録部262と、レンズ言語設定情報記録部301と、を有する。
【0145】
レンズ言語設定情報記録部301は、本体部2に装着されるレンズ装置3から読み出すデータの言語およびレンズに表示する言語情報を記録する。具体的には、レンズ言語設定情報記録部301は、本体部2に装着されるレンズ装置3が本体部2で対応可能な言語と限らないため、予めレンズ装置3から読み出す言語に対応可能な言語情報を記録する。
【0146】
以上の構成を有する撮像装置100が実行する図4のステップS104およびステップS112の言語設定処理について説明する。図22は、本実施の形態3にかかる撮像装置100が実行する言語設定処理の概要を示すフローチャートである。
【0147】
図22に示すように、ステップS601およびステップS602は、図5のステップS201およびステップS202にそれぞれ対応する。
【0148】
続いて、言語設定部291は、レンズ装置3から取得する言語情報をレンズ言語設定情報記録部301から取得する(ステップS603)。
【0149】
その後、言語判定部293は、言語設定部291によって取得されたレンズ言語設定データに対応する言語が機器情報取得部292によってレンズ装置3から取得された言語一覧データに含まれているか否かを判定する(ステップS604)。レンズ言語設定データに対応する言語が言語一覧データに含まれていると言語判定部293が判定した場合(ステップS604:Yes)、撮像装置100は、後述するステップS608へ移行する。これに対して、レンズ言語設定データに対応する言語が言語一覧データに含まれていないと言語判定部293が判定した場合(ステップS604:No)、撮像装置100は、ステップS605へ移行する。
【0150】
ステップS605〜ステップS609は、図5のステップS205〜ステップS209にそれぞれ対応する。ステップS609の後、撮像装置100は、図4のメインルーチンへ戻る。
【0151】
以上説明した本発明の実施の形態3によれば、本体部2側およびレンズ装置3側それぞれで異なる言語を設定することができる。これにより、古いレンズ装置3等を用いた場合であっても、本体部2側の言語をユーザの母国語で設定し、レンズ装置3側をユーザが得意とする別の言語を設定することができる。さらに、上述した実施の形態1と同様の効果を奏する。
【0152】
(実施の形態4)
つぎに、本発明の実施の形態4について説明する。本発明の実施の形態4にかかる撮像装置は、上述した実施の形態3と同様の構成を有し、言語設定処理のみ異なる。このため、本発明の実施の形態4では、言語設定処理のみ説明する。なお、以下においては、同一の構成には同一の符号を付して説明する。
【0153】
図23は、本発明の実施の形態4にかかる撮像装置100が実行する言語設定処理の概要を示すフローチャートである。
【0154】
図23に示すように、ステップS701およびステップS702は、図5のステップS201およびステップS202にそれぞれ対応する。
【0155】
続いて、言語設定部291は、レンズ装置3から取得する言語情報をレンズ言語設定情報記録部301から取得する(ステップS703)。
【0156】
その後、言語判定部293は、言語設定部291によって取得されたレンズ言語設定データに対応する言語が機器情報取得部292によってレンズ装置3から取得された言語一覧データに含まれているか否かを判定する(ステップS704)。レンズ言語設定データに対応する言語が言語一覧データに含まれていると言語判定部293が判定した場合(ステップS704:Yes)、撮像装置100は、後述するステップS708へ移行する。これに対して、レンズ言語設定データに対応する言語が言語一覧データに含まれていないと言語判定部293が判定した場合(ステップS704:No)、撮像装置100は、ステップS705へ移行する。
【0157】
ステップS705〜ステップS712は、図15のステップS405〜ステップS412にそれぞれ対応する。
【0158】
以上説明した本発明の実施の形態4によれば、本体部2側およびレンズ装置3側それぞれで異なる言語を設定することができる。これにより、古いレンズ装置3等を用いた場合であっても、本体部2側の言語をユーザの母国語で設定し、レンズ装置3側をユーザが得意とする別の言語を設定することができる。さらに、上述した実施の形態1と同様の効果を奏する。
【0159】
(その他の実施の形態)
また、上述した実施の形態では、特許請求の範囲、明細書および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」や「つぎに、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【0160】
また、上述した実施の形態では、外部機器として本体部に着脱自在なレンズ装置を例に説明していたが、所定の視野領域に向けて発光する外付けストロボ装置、前記画像データに対応する画像を表示する電子ビューファインダ、所定の領域から音声を集音して録音する録音マイク、位置情報を取得するGPS装置および双方向に通信可能な通信装置のいずれかであっても本発明を適用することができる。
【0161】
また、本発明においては、本体部とレンズ装置とが一体的に形成されていてもよい。
【0162】
また、本発明に係る撮像装置は、デジタル一眼レフカメラ以外にも、例えばアクセサリ等を装着可能なデジタルカメラ、デジタルビデオカメラおよび撮影機能を有する携帯電話やタブレット型携帯機器等の電子機器にも適用することができる。
【0163】
このように、本発明は、ここでは記載していない様々な実施の形態を含みうるものであり、特許請求の範囲によって特定される技術的思想の範囲内で種々の設計変更等を行うことが可能である。
【符号の説明】
【0164】
1,100 撮像装置
2 本体部
3 レンズ装置
10 シャッタ
11 シャッタ駆動部
12 撮像素子
13 撮像素子駆動部
14 信号処理部
15 A/D変換部
16 画像処理部
17 AE処理部
18 AF処理部
19 画像圧縮展開部
20 入力部
21 表示部
22 表示駆動部
23 記録媒体
24 SDRAM
25 時計
26,300 Flashメモリ
27 本体通信部
28 バス
29 制御部
31 光学系
32 レンズ駆動部
33 絞り
34 絞り駆動部
35 レンズ操作部
36 レンズFlashメモリ
37 レンズ通信部
38 表示部
39 レンズ制御部
41 電源ボタン
42 レリーズボタン
43 モードダイヤル
44 操作ボタン
45 メニューボタン
46 再生ボタン
47 動画ボタン
48 ファンクションキー
49 消去ボタン
50 タッチパネル
201 設定信号入力部
202 動画撮影信号入力部
261 プログラム記録部
262 言語設定情報記録部
291 言語設定部
292 機器情報取得部
293 言語判定部
294 表示制御部
301 レンズ言語設定記録部
361 言語情報記録部
441 十字キー
442 決定ボタン
443 上矢印キー
444 下矢印キー
445 左矢印キー
446 右矢印キー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報を表示する際の言語が指定された操作情報および特性情報を含む機器情報を、複数の言語の各々に対応付けて記録した外部機器に対して着脱自在であり、所定の視野領域を撮像して光電変換を行うことによって画像データを生成し、前記外部機器と双方向に通信可能な撮像装置であって、
当該撮像装置に設定される表示用の言語情報に基づいて、前記外部機器との通信によって取得する前記機器情報を表示する際の言語を設定する言語設定部と、
を備えたことを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記言語設定部が設定した前記言語に対応する前記機器情報を前記外部機器から取得する機器情報取得部をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
前記機器情報取得部は、前記外部機器が装着されて通信が可能になった場合、または前記言語設定部が前記言語の設定を変更した場合、前記外部機器から前記機器情報を取得することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
【請求項4】
日時を計時する時計をさらに備え、
前記機器情報は、各々が日時および表示用の前記言語情報に対応付けられた複数の前記特性情報を有し、
前記機器情報取得部は、前記日時および前記言語設定部が設定した前記言語に基づいて、前記外部機器から前記機器情報を取得することを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
【請求項5】
前記画像データに対応する画像および前記機器情報を表示可能な表示部と、
前記言語設定部が設定した前記言語に基づいて、前記表示部に前記機器情報を表示させる表示制御部と、
をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の撮像装置。
【請求項6】
前記外部機器との通信によって取得する前記機器情報に基づいて、前記言語設定部が設定した前記言語に対応する前記機器情報が前記外部機器に記録されているか否かを判定する言語判定部をさらに備え、
前記表示制御部は、前記言語判定部が前記言語設定部によって設定された前記言語に対応する前記機器情報が前記外部機器に記録されていないと判定した場合、警告画面または言語の変更を促す画面を前記表示部に表示させることを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
【請求項7】
前記言語情報を設定する指示信号の入力を受け付ける入力部をさらに備え、
前記言語設定部は、前記入力部が受け付けた前記指示信号に応じて前記言語を設定することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の撮像装置。
【請求項8】
前記外部機器は、所定の視野領域から光を集光する交換レンズ装置であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の撮像装置。
【請求項9】
前記外部機器は、所定の視野領域に向けて発光する外付けストロボ装置、前記画像データに対応する画像を表示する電子ビューファインダ、所定の領域から音声を集音して録音する録音マイク、当該外部機器の位置情報を取得するGPS装置および外部の処理装置と双方向に通信可能な通信装置のいずれかであることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の撮像装置。
【請求項10】
所定の視野領域を撮像した光電変換を行うことによって画像データを生成する撮像装置に対して着脱自在であり、双方向に通信可能な外部機器であって、
情報を表示する際の言語が指定された操作情報および特性情報を含む機器情報を、複数の言語の各々に対応付けて記録する記録部と、
前記撮像装置に装着された際に前記撮像装置に設定された言語情報に対応する前記機器情報を送信する機器情報送信部と、
を備えたことを特徴とする外部機器。
【請求項11】
前記機器情報送信部は、前記撮像装置に設定された前記言語情報を前記撮像装置から取得し、取得した前記言語情報に基づいて、前記機器情報を前記本体部に送信することを特徴とする請求項10に記載の外部機器。
【請求項12】
前記機器情報送信部は、前記記録部に記録された前記機器情報を表示可能な前記複数の言語の各々に関する言語一覧情報を前記撮像装置に送信することを特徴とする請求項10または請求項11に記載の外部機器。
【請求項13】
前記機器情報送信部が送信した前記言語情報に応じた前記機器情報を表示する表示部をさらに備えたことを特徴とする請求項12に記載の外部機器。
【請求項14】
前記外部機器は、所定の視野領域から光を集光する交換レンズ装置であることを特徴とする請求項10〜13のいずれか一つに記載の外部機器。
【請求項15】
前記外部機器は、所定の視野領域に向けて発光する外付けストロボ装置、前記画像データに対応する画像を表示する電子ビューファインダ、所定の領域から音声を集音して録音する録音マイク、当該外部機器の位置情報を取得するGPS装置および外部の処理装置と双方向に通信可能な通信装置のいずれかであることを特徴とする請求項10〜13のいずれか一つに記載の外部機器。
【請求項16】
所定の視野領域を撮像して光電変換を行うことによって画像データを生成する撮像装置と、前記撮像装置に対して着脱自在であり、前記撮像装置と双方向に通信可能な外部機器とを備えた撮像装置システムであって、
前記撮像装置は、
前記撮像装置に設定される表示用の言語情報に基づいて、前記外部機器との通信によって取得する前記機器情報を表示する際の言語を設定する言語設定部と、
を備え、
前記外部機器は、
情報を表示する際の言語が指定された操作情報および特性情報を含む機器情報を、複数の言語の各々に対応付けて記録する記録部と、
前記撮像装置に装着された際に前記言語設定部に設定された前記言語情報に対応する前記機器情報を送信する機器情報送信部と、
を備えたことを特徴とする撮像装置システム。
【請求項17】
情報を表示する際の言語が指定された操作情報および特性情報を含む機器情報を、複数の言語の各々に対応付けて記録した外部機器に対して着脱自在であり、所定の視野領域を撮像して光電変換を行うことによって画像データを生成し、前記外部機器と双方向に通信可能な撮像装置が実行する言語設定方法であって、
当該撮像装置に設定される表示用の言語情報に基づいて、前記外部機器との通信によって取得する前記機器情報を表示する際の言語を設定する言語設定ステップと、
を含むことを特徴とする言語設定方法。
【請求項18】
情報を表示する際の言語が指定された操作情報および特性情報を含む機器情報を、複数の言語の各々に対応付けて記録した外部機器に対して着脱自在であり、所定の視野領域を撮像して光電変換を行うことによって画像データを生成し、前記外部機器と双方向に通信可能な撮像装置に実行させるプログラムであって、
当該撮像装置に設定される表示用の言語情報に基づいて、前記外部機器との通信によって取得する前記機器情報を表示する際の言語を設定する言語設定ステップと、
を実行させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公開番号】特開2013−101191(P2013−101191A)
【公開日】平成25年5月23日(2013.5.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−243994(P2011−243994)
【出願日】平成23年11月7日(2011.11.7)
【出願人】(504371974)オリンパスイメージング株式会社 (2,647)
【Fターム(参考)】