説明

撮像装置、撮像方法、プログラム

【課題】動画映像信号に対する適切なインデックスデータの付与。
【解決手段】レンズユニットがカメラ本体部から着脱可能とされた撮像装置において、レンズユニットの装着有無の検出信号を用いてレンズユニットの交換又は脱着を判別し、該判別結果に基づいて、映像信号に対するインデックスデータの形成処理を行う。つまりレンズが交換又は脱着されることに応じて、撮像された映像信号にインデックスデータが付与されるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像装置、撮像方法、及び撮像装置に適用できるプログラムに関し、特にレンズユニットが着脱可能に構成された撮像装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
【特許文献1】特開平7−98965号公報
【特許文献2】特開平6−113253号公報
【特許文献3】特開2005−287062号公報
【0003】
動画映像の中から所望のシーンにすばやくアクセスする手段として動画映像にインデックスデータを記録する手法が、上記各特許文献に開示されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
動画映像に対してインデックスデータを付加して記録することで、効率的なシーンアクセスが可能となるが、このインデックスデータの付与の手法として、より好適な手法が求められている。
そこで本発明では特にレンズユニットが着脱可能に構成された撮像装置において好適なインデックスデータの付与の手法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の撮像装置は、レンズユニットとカメラ本体部が着脱可能とされて、上記レンズユニットが交換可能とされている撮像装置である。そして、上記レンズユニットを介して導入される被写体光の撮像処理を行い、映像信号を生成する撮像信号処理部と、上記カメラ本体部に対する上記レンズユニットの装着有無を示す検出信号を生成する装着検出部と、上記装着検出部による装着有無の検出信号を用いて上記レンズユニットの交換又は脱着を判別し、該判別結果に基づいて、上記映像信号に対するインデックスデータの形成処理を行う制御部とを備える。
また上記撮像信号処理部で生成された映像信号を記録媒体に記録する記録部をさらに備え、上記制御部は、上記インデックスデータの形成処理として、上記レンズユニットの交換又は脱着の後に上記記録部で記録する上記映像信号についてのインデックスデータを、上記記録部により記録媒体に記録させる。
また上記撮像信号処理部で生成された映像信号を外部機器に送信する送信部をさらに備え、上記制御部は、上記インデックスデータの形成処理として、上記レンズユニットの交換又は脱着の後に上記送信部から送信する上記映像信号についてのインデックスデータを、上記送信部により上記外部機器に送信させる。
【0006】
また上記制御部は、上記装着検出部による装着有無の検出信号と、装着されているレンズユニットの識別情報を用いて、レンズユニットの交換の有無を判別し、レンズユニットの交換があったと判別した場合に、上記映像信号に対するインデックスデータの形成処理を行う。
また上記制御部は、上記装着検出部による装着有無の検出信号の変化を監視して、レンズユニットの脱着を判別し、レンズユニットの脱着があったと判別した場合に、上記映像信号に対するインデックスデータの形成処理を行う。
また上記制御部は、上記インデックスデータの形成処理として、上記映像信号の検索用静止画像データの生成制御を行う。
【0007】
本発明の撮像方法は、レンズユニットがカメラ本体部から着脱可能とされた撮像装置の撮像方法であり、上記レンズユニットを介して導入される被写体光の撮像処理を行い、映像信号を生成するステップと、上記カメラ本体部に対する上記レンズユニットの装着有無を示す検出信号を用いて上記レンズユニットの交換又は脱着を判別するステップと、上記レンズユニットの交換又は脱着の判別結果に基づいて、上記撮像処理による映像信号に対するインデックスデータの形成処理を行うステップとを備える。
また本発明のプログラムは、レンズユニットを介して導入される被写体光の撮像処理を行い、映像信号を生成するための制御処理と、上記カメラ本体部に対する上記レンズユニットの装着有無を示す検出信号を用いて上記レンズユニットの交換又は脱着を判別する処理と、上記レンズユニットの交換又は脱着の判別結果に基づいて、上記撮像処理による映像信号に対するインデックスデータの形成処理とを、レンズユニットとカメラ本体部が着脱可能とされて上記レンズユニットが交換可能とされている撮像装置の制御部に実行させるプログラムである。
【0008】
以上の本発明によれば、レンズが交換又は脱着されることに応じて、撮像された映像信号に対するインデックスデータの形成処理が行われ、インデックスデータが付与される。交換とは、異なるレンズユニットに取り替えられたことを言い、脱着とは、レンズユニットが一度取り外された後に、同じ又は異なるレンズユニットが装着されたことを言う。またインデックスデータの形成処理とは、少なくとも映像信号上のインデックスポイントを示すことができるようにする処理のことである。
特に動画映像を撮像する場合において、レンズユニットの交換がなされた場合は、明らかに撮像シーンが変わった場合であり、また、同一レンズであっても、レンズを取り外して再度装着する場合は撮影場所を移動した後である可能性が高い。従って、レンズが交換又は脱着されることに応じて、撮像された映像信号にインデックスデータが付与されるということは、撮像後に動画映像を確認する際などに、撮像条件が変化した箇所へのすばやいアクセスを可能にすることになる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、レンズユニットが着脱可能な撮像装置において、撮像された映像信号に対する適切な映像検索用のインデックスデータの作成が可能となる。これによって撮像した映像信号の再生時に、効率的なアクセスが実現でき、映像の視聴や編集に好適となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態の撮像装置を次の順序で説明する。
[1.第1の実施の形態の撮像装置の構成及び動作]
[2.第2の実施の形態の撮像装置の構成及び動作]
[3.第3の実施の形態の撮像装置の構成及び動作]
[4.インデックスデータの内容例]
[5.インデックスデータの記録例]
[6.実施の形態の効果及びプログラム]
【0011】
[1.第1の実施の形態の撮像装置の構成及び動作]

図1に第1の実施の形態の撮像装置1の構成を示す。
実施の形態の撮像装置1は、カメラ本体部3に対して、レンズユニット2が着脱可能な構成とされる。レンズユニット2は、撮像レンズや光学フィルタによる撮像光学系を有する。つまり本例の撮像装置1は、レンズユニット2としての被写体光を導入する撮像光学系が交換可能とされている。
レンズユニット2はコネクタ部21を有し、カメラ本体部3のコネクタ部31に対して着脱可能とされる。コネクタ部21,31は、レンズユニット2の装着のためのメカニカルな機構が形成されると共に、カメラ本体部3とレンズユニット2の間の電気信号接続を行うための端子部を有する。
またレンズユニット2は、内部に例えばフラッシュメモリ或いはROMなどの不揮発性固体メモリなどによるメモリ部22を備え、このメモリ部22には、レンズIDが記憶されている。レンズIDは、レンズユニットの種別を示す識別情報である。
【0012】
カメラ本体部3には、装着検出部32が設けられる。この装着検出部32は、レンズユニット2が装着されているか否かを示す検出信号を発生させる。例えば装着検出部32は、メカニカルスイッチ機構や、或いはフォトカプラ等を用いた光センサ機構により構成できる。
【0013】
撮像信号処理部34は、レンズユニット2を介して導入される被写体光の撮像処理を行い、映像信号を生成する。
即ち撮像信号処理部34は、例えばCCDセンサアレイ、CMOSセンサアレイ、或いは撮像管などによる撮像素子部、アナログフロントエンド、デジタル映像処理回路、撮像素子部の動作を制御するタイミングジェネレータなどを備える。そして撮像素子部で被写体光を電気信号に変換し、またアナログフロントエンドで撮像素子で得られる電気信号に対してCDS(correlated double sampling :相関2重サンプリング)処理、ゲイン処理、A/D変換処理を行ってデジタルデータとする。さらにデジタル映像信号処理回路で、輝度処理、色信号処理、各種補正処理、ホワイトバランス処理等を行って撮像による映像信号VSを生成する。
【0014】
撮像信号処理部34で生成された映像信号VSは、図示しない表示部(ビューファインダ等)に供給されて撮像モニタとして表示されるとともに、記録再生部36に供給される。
記録再生部36は、記録メディア90に対して映像信号VSや各種情報の記録及び再生を実行する。記録メディア90としては、光ディスク、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ等の不揮発性固体メモリを内蔵したメモリカード、磁気テープなど、各種の記録媒体が想定される。
撮像時には、記録再生部36は、供給される映像信号VSに対して所定の圧縮エンコード処理や、記録データとしてのフォーマットに応じたエンコード処理等を行い、記録メディア90に記録する処理を行う。
また記録再生部36は、制御部33の制御に基づいて、インデックスデータその他の各種付加的なデータの記録も行う。
また、記録再生部36は、記録メディア90に記録されている映像信号を再生し、図示しない表示部で表示させることも可能とされる。
【0015】
操作部35は、ユーザが操作を行うための各種操作子が設けられる。例えば撮像開始、終了の操作や、各種モード切換操作、再生操作などのための操作子が形成される。操作部33の各種操作子による操作情報は制御部33に供給される。
【0016】
制御部33は、例えばCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリなどを有するマイクロコンピュータによって構成され、撮像装置の全体の動作を制御する。例えば操作部35によるユーザ操作に応じて、撮像信号処理部34での撮像及び信号処理動作の制御や、記録再生部36での記録再生動作の制御を行う。
また制御部33は、装着検出部32の検出信号を監視することで、レンズユニット2の装着有無を検知できる構成とされている。
また本例においては、制御部33は特に、インデックスデータIDXを記録再生部36において記録メディア90に記録させる制御処理も行う。
制御部10におけるROMには、これらの制御処理を実行させるプログラムが格納されており、該プログラムに基づいて、上記各制御のための必要な演算・制御処理を実行する。
【0017】
このような撮像装置1において、特に撮像時の記録開始・終了とインデックスデータIDXの記録に関する制御部33の制御処理例を図2に示す。
図2のフローチャートは、ステップF100の処理の開始からステップF111の処理の終了までが繰り返し実行されるものとして示している。
【0018】
図2の処理の開始時点では、制御部33はステップF101で、レンズユニット2の有無を判別する。即ち装着検出部32からの検出信号を確認し、レンズユニット2が取り付けられているか否かを判別する。レンズユニット2が装着されていなければステップF111で処理を終了し、再びステップF100の処理の開始に戻る。
ステップF101でレンズユニット2が装着されていることを確認したら、制御部33はステップF102,F109で操作部35によるユーザ操作を確認する。
ステップF102では記録開始操作が行われたか否かを確認する。ステップF109では記録終了操作が行われたか否かを確認する。
【0019】
レンズユニット2が装着されている状態において、撮像された映像信号VSについての記録が記録再生部36で開始される前の期間、及び記録実行中の期間は、ステップF102→F109→F111と進む。
一方、ユーザによる記録開始操作を検出した場合は、制御部33は処理をステップF102からF103に進め、まず現在のレンズIDの読み込みを行う。即ちこの時点で装着されているレンズユニット2のメモリ部22に記憶されているレンズIDを、コネクタ21,31を介して読み込む。
またステップF104では、バックアップレンズIDの読み出しを行う。例えば制御部33は、内部のフラッシュメモリ等にバックアップレンズIDを記憶しており、この内部に記憶したバックアップレンズIDを読み出す。バックアップレンズIDとは、前回の記録時に装着されていたレンズユニット2のレンズIDである。
【0020】
制御部33はステップF105で、現在のレンズユニット2のレンズIDと、バックアップレンズIDを比較し、一致しているか否かを判断する。
現在のレンズユニット2のレンズIDとバックアップレンズIDが一致していれば、ステップF107に進むが、一致していなければ、ステップF106で、インデックスデータIDXの記録制御を行う。即ちインデックスデータIDXを発生させ、そのインデックスデータIDXを記録再生部36に供給して記録メディア90に記録させる。そしてステップF107に進む。
なお、インデックスデータIDXのデータ形式や記録場所については後述する。
【0021】
制御部33はステップF107では、バックアップレンズIDを更新する。即ち現在のレンズユニット2のレンズIDを、次回の記録開始時に用いるバックアップレンズIDとするため、バックアップレンズIDとして保持するレンズIDの値を上書き更新する。
そしてステップF108で、記録再生部36に対して映像信号記録開始指示を行う。これに応じて記録再生部36は、撮像信号処理部34から供給される映像信号VSを記録メディア90に記録していく動作を開始する。
【0022】
ユーザが記録終了操作を行ったことを検知した場合は、制御部33は処理をステップF109からF110に進めることになり、記録再生部36に対して映像信号記録終了指示を行う。これに応じて記録再生部36は、撮像信号処理部34から供給される映像信号VSを記録メディア90に記録していく動作を終了する。
【0023】
この図2のような処理が行われることで、レンズユニット2が交換された直後の記録開始に応じて、インデックスデータIDXの記録が行われることになる。
つまり、ステップF105での現在のレンズユニット2のレンズIDとバックアップレンズIDの比較結果として、一致していれば、前回の映像記録時と同じ(同じ種類)のレンズユニット2で記録が開始される場合であり、この場合は、インデックスデータIDXの記録は行われない。一方、一致していない場合は、レンズユニット2が他の種類のものに交換されたことを意味する。そしてこの場合に撮像開始に応じてインデックスデータIDXが記録される。
【0024】
なお図2の処理の変形例は各種考えられるが、図3,図4,図5にそれぞれ例示する。
図3の処理例では、ステップF200で処理を開始したら、制御部33は、ステップF201,F209で記録開始操作、記録終了操作の検知を行う。そして記録開始操作を検知した場合にステップF201からステップF202に進み、レンズユニット2の装着有無の判別を行う。レンズユニット2が装着されていなければステップF211に進む。レンズユニット2が装着されていれば、ステップF202からF203に進み、バックアップレンズIDの読み出しを行い、ステップF204で現在のレンズユニット2のレンズIDの読み込みを行い、ステップF205で現在のレンズユニット2のレンズIDとバックアップレンズIDの比較を行う。そして比較結果によりレンズユニット2の交換と判断した場合はステップF206でインデックスデータIDXの記録制御を行う。
そしてステップF207で記録再生部36に映像信号VSの記録開始指示を行い、ステップF208でバックアップレンズIDの更新を行う。
記録終了操作を検知した場合は、制御部33はステップF209からF210に進んで記録再生部36に対して映像信号VSの記録終了指示を行う。
このようなステップF200〜F211の処理を繰り返す。
【0025】
この図3の処理例は、レンズユニット2の装着有無の検出を記録開始操作の検知後に行うようにしたこと、バックアップレンズIDの読み出しと現在のレンズユニット2のレンズIDの読み込みの順序を逆にしたこと、及び映像信号記録開始指示とバックアップレンズIDの更新の順序を変えたことが上述した図2と異なる。
【0026】
次に図4の処理例では、制御部33はステップF300で処理を開始すると、ステップF301でレンズユニット2の装着有無を判断する。レンズユニット2が装着されていなければステップF311に進む。レンズユニット2が装着されていれば、ステップF302,F309で記録開始操作、記録終了操作の検知を行う。
記録開始操作を検知したら、制御部33はステップF302からステップF303に進み、現在のレンズユニット2のレンズIDの読み込みを行い、ステップF304でバックアップレンズIDの読み出しを行う。そしてステップF305で記録再生部36に映像信号VSの記録開始指示を行う。その後、ステップF306で現在のレンズユニット2のレンズIDとバックアップレンズIDの比較を行い、比較結果によりレンズユニット2の交換と判断した場合はステップF307でインデックスデータIDXの記録制御を行う。そしてステップF308でバックアップレンズIDの更新を行う。
記録終了操作を検知した場合は、制御部33はステップF309からF310に進んで記録再生部36に対して映像信号VSの記録終了指示を行う。
このようなステップF300〜F311の処理を繰り返す。
【0027】
即ちこの図4の処理例は、映像信号VSの記録開始指示の後に、レンズIDの比較による交換判別、及び交換の場合のインデックスデータIDXの記録制御を行うようにした例である。
なお、ステップF303,F304で現在のレンズIDの読み込みとバックアップレンズIDの読み出しを行う前に、記録再生部36に映像信号VSの記録開始指示を行うようにしてもよい。
【0028】
次に図5の処理例では、制御部33はステップF400で処理を開始すると、ステップF401でレンズユニット2の装着有無を判断する。レンズユニット2が装着されていなければステップF411に進む。レンズユニット2が装着されていれば、ステップF402,F409で記録開始操作、記録終了操作の検知を行う。
記録開始操作を検知したら、制御部33はステップF402からステップF403に進み、現在のレンズユニット2のレンズIDの読み込みを行い、ステップF404でバックアップレンズIDの読み出しを行う。ステップF405では現在のレンズユニット2のレンズIDとバックアップレンズIDの比較を行い、比較結果によりレンズユニット2の交換と判断した場合はステップF406でバックアップレンズIDの更新を行ってから、ステップF406でインデックスデータIDXの記録制御を行う。
そしてステップF408で記録再生部36に映像信号VSの記録開始指示を行う。
記録終了操作を検知した場合は、制御部33はステップF409からF410に進んで記録再生部36に対して映像信号VSの記録終了指示を行う。
このようなステップF400〜F411の処理を繰り返す。
【0029】
即ちこの図5の処理例は、バックアップレンズIDの更新を行うのを、レンズユニット2の交換と判別された場合のみとした例である。レンズユニット2が交換されていなければ、バックアップレンズIDの更新は不要であるためである。
【0030】
以上の図3,図4,図5の処理によっても、図2と同様、レンズユニット2の交換後の最初の記録開始時にインデックスデータIDXの記録制御が行われることになる。
【0031】
[2.第2の実施の形態の撮像装置の構成及び動作]

第2の実施の形態の撮像装置1の構成を図6に示す。なお、図1と同一部分は同一符号を付し、説明を省略する。
この図6は、レンズユニット2においてレンズIDを記憶するメモリ部を無くしたものであり、カメラ本体部3の制御部3は、特にレンズIDを読み込む処理を行わない構成例である。
【0032】
このような撮像装置1において、撮像時の記録開始・終了とインデックスデータIDXの記録に関する制御部33の制御処理例を図7に示す。図7のフローチャートは、ステップF500の処理の開始から、ステップF511の処理の終了までが繰り返し実行されるものとして示している。
【0033】
図7の処理の開始時点では、制御部33はステップF101で、レンズユニット2の有無を判別する。即ち装着検出部32からの検出信号を確認し、レンズユニット2が取り付けられているか否かを判別する。
レンズユニット2が装着されていなければ、制御部33はステップF507で内部フラグとしてのレンズ脱フラグをオンとする。そしてステップF511で処理を終了し、再びステップF500の処理の開始に戻る。
レンズ脱フラグは、レンズユニット2が装着されていないことによってオンとされるフラグとなる。
【0034】
ステップF501でレンズユニット2が装着されていることを確認したら、制御部33はステップF502,F509で操作部35によるユーザ操作を確認する。
ステップF502では記録開始操作が行われたか否かを確認する。ステップF509では記録終了操作が行われたか否かを確認する。
【0035】
レンズユニット2が装着されている状態において、撮像された映像信号VSについての記録が記録再生部36で開始される前の期間、及び記録実行中の期間は、ステップF502→F509→F511と進む。
ユーザによる記録開始操作を検出した場合は、制御部33は処理をステップF502からF503に進め、レンズ脱フラグを確認する。
レンズ脱フラグがオフであればステップF505に進むが、レンズ脱フラグがオンであれば、ステップF504で、インデックスデータIDXの記録制御を行う。即ちインデックスデータIDXを発生させ、そのインデックスデータIDXを記録再生部36に供給して記録メディア90に記録させる。そしてステップF505に進む。
【0036】
制御部33はステップF505で、レンズ脱フラグをオフとする処理を行い、ステップF506で、記録再生部36に対して映像信号記録開始指示を行う。これに応じて記録再生部36は、撮像信号処理部34から供給される映像信号VSを記録メディア90に記録していく動作を開始する。
【0037】
ユーザが記録終了操作を行ったことを検知した場合は、制御部33は処理をステップF509からF510に進めることになり、記録再生部36に対して映像信号記録終了指示を行う。これに応じて記録再生部36は、撮像信号処理部34から供給される映像信号VSを記録メディア90に記録していく動作を終了する。
【0038】
この図7の処理が行われることで、レンズユニット2が脱着された直後の記録開始に応じて、インデックスデータIDXの記録が行われることになる。
ステップF503でレンズ脱フラグがオフとなる場合は、前回の映像記録時から今回の映像記録開始までの期間にレンズユニット2の取り外しと装着が行われていない場合である。一方、異なる種類のレンズユニット2に交換されたか、或いは同じレンズユニット2が一旦取り外されて再度装着されたかにかかわらず、レンズユニット2の脱着があれば、レンズ脱フラグはオンとなり、脱着後の最初の記録開始時に、ステップF504でインデックスデータIDXの記録制御が行われる。
【0039】
なお図7の処理の変形例を、図8,図9,図10にそれぞれ例示する。
図8の処理例では、ステップF600で処理を開始したら、制御部33は、ステップF601,F608で記録開始操作、記録終了操作の検知を行う。また記録開始操作時点でもなく記録終了操作時点でもない場合は、記録実行中か停止中が考えられるが、制御部33はステップF609で停止中であるか否かを判断する。
記録開始操作が検知されず、また記録終了操作も検知されない状況において、現在停止中である場合は、制御部33はステップF611でレンズユニット2の装着有無の判別を行う。そしてレンズユニット2が装着されていなければ、制御部33はステップF607でレンズ脱フラグをオンとしてステップF612で処理を終了する。レンズユニット2が装着されていれば、そのままステップF612に進む。
記録開始操作を検知した場合は、制御部33はステップF601からF602に進み、レンズユニット2の装着有無の判別を行う。レンズユニット2が装着されていなければ制御部33はステップF607でレンズ脱フラグをオンとしてステップF612で処理を終了する。即ちこの場合は、記録開始制御は行われず、ユーザの記録開始操作は無効操作として処理される。
記録開始操作を検知した後、レンズユニット2の装着が確認されたら、制御部33はステップF603に進み、レンズ脱フラグを確認し、レンズ脱フラグがオンであれば、ステップF604でインデックスデータIDXの記録制御を行う。
そして制御部33はステップF605で記録再生部36に対して映像信号記録開始指示を行い、ステップF606でレンズ脱フラグをオフとする。
記録終了操作を検知した場合は、制御部33はステップF608からF610に進んで記録再生部36に対して映像信号VSの記録終了指示を行う。
このようなステップF600〜F612の処理を繰り返す。
【0040】
この図8の処理例は、レンズユニット2の装着有無の検出を記録開始操作の検知後、及び停止中に行うようにしたこと、及び映像信号記録開始指示とレンズ脱フラグのオフ処理の順序を変えたことが上述した図7と異なる。
【0041】
図9の処理例では、ステップF700で処理を開始したら、制御部33は、ステップF701でレンズユニット2の装着有無の判別を行う。そしてレンズユニット2が装着されていなければ、ステップF707でレンズ脱フラグをオンとしてステップF710に進む。
レンズユニット2が装着されていれば、制御部33はステップF702,F703で記録開始操作、記録終了操作の検知を行う。
記録開始操作を検知した場合は、制御部33はステップF702からF703に進み、記録再生部36に対して映像信号記録開始指示を行う。
そして制御部33はステップF704でレンズ脱フラグを確認し、レンズ脱フラグがオンであれば、ステップF705でレンズ脱フラグをオフとするとともに、ステップF706でインデックスデータIDXの記録制御を行う。
記録終了操作を検知した場合は、制御部33はステップF708からF709に進んで記録再生部36に対して映像信号VSの記録終了指示を行う。
このようなステップF700〜F710の処理を繰り返す。
【0042】
この図9の処理例は、記録開始操作に応じて先に映像信号VSの記録開始指示を行い、その後にレンズ脱フラグを確認してオンであれば、レンズ脱フラグをオフするとともにインデックスデータIDXの記録制御を行うようにした例である。
なお、ステップF705,F706の順序は逆でもかまわない。
【0043】
図10の処理例では、ステップF800で処理を開始したら、制御部33は、ステップF801でレンズユニット2の装着有無の判別を行う。そしてレンズユニット2が装着されていなければ、ステップF807でレンズ脱フラグをオンとしてステップF810に進む。
レンズユニット2が装着されていれば、制御部33はステップF802,F803で記録開始操作、記録終了操作の検知を行う。
記録開始操作を検知した場合は、制御部33はステップF802からF803に進み、レンズ脱フラグを確認して、レンズ脱フラグがオンであれば、ステップF804でレンズ脱フラグをオフとするとともに、ステップF805でインデックスデータIDXの記録制御を行う。
そしてステップF806で記録再生部36に対して映像信号記録開始指示を行う。
記録終了操作を検知した場合は、制御部33はステップF808からF809に進んで記録再生部36に対して映像信号VSの記録終了指示を行う。
このようなステップF800〜F810の処理を繰り返す。
【0044】
この図10の処理例は、映像信号VSの記録開始指示の前にレンズ脱フラグを確認するとともに、レンズ脱フラグがオンの場合に、レンズ脱フラグのオフ処理とインデックスデータIDXの記録制御を行うようにした例である。なおステップF804とF805の順序は逆でもかまわない。
【0045】
以上の図8,図9,図10の処理によっても、図7と同様、レンズユニット2の脱着後の最初の記録開始時にインデックスデータIDXの記録制御が行われることになる。
【0046】
[3.第3の実施の形態の撮像装置の構成及び動作]

第3の実施の形態の撮像装置1の構成を図11に示す。
なお、図1と同一部分には同一符号を付し、重複説明を避ける。この図11の構成は、図1の記録再生部36に代えて送信部38を有するものとしている。
【0047】
送信部38は、外部機器100に対してデータ送信を行う。本例の場合、映像信号VSやインデックスデータIDXを外部機器100に送信する部位として形成される。
この送信部は、いわゆる映像信号伝送ケーブル(アナログ信号ラインや光伝送ケーブル等)によるライン接続で外部機器100に映像信号VSを伝送する構成とされてもよいし、外部機器100との間の専用インターフェースによるデータ伝送を行う構成でも良い。また例えば赤外線通信やブルートゥース通信のような無線伝送により外部機器100に信号伝送を行う構成でもよい。
さらには、インターネット、LAN(Local Area Network)、携帯電話通信網、PHS通信網、アドホックネットワークなどのネットワーク通信を有線又は無線で行い、ネットワーク上の端末となる外部機器100にデータ送信を行う構成とされてもよい。
【0048】
外部機器100としては、ビデオレコーダ、映像編集器、汎用コンピュータなどが想定される。この外部機器100は撮像装置1の送信部38から送信されてきた映像信号VS及びインデックスデータIDXを記録メディア90に記録する機器であるとする。
【0049】
このような構成において、撮像装置1の制御部33は、ユーザの操作に応じて、送信部38からの映像信号VSの送信動作を制御する。また所定のタイミングでインデックスデータIDXの生成処理を行い、送信部38から送信させる制御を行う。
制御部33の処理の一例としては、例えば図2における記録に関する指示を送信部38に対する送信に関する指示とすればよい。即ち図2のステップF108の処理を、映像信号VSの送信開始指示とし、ステップF106の処理をインデックスデータIDXの送信制御とし、ステップF110の処理を映像信号VSの送信終了指示とすればよい。
同様に図3,図4,図5の処理例も、記録に関する指示を送信部38に対する送信に関する指示に変更して適用できる。
【0050】
また、図6の構成において記録再生部36を送信部38に代えることも考えられる。その場合、図7、図8,図9,図10の処理例についても、映像信号VSやインデックスデータIDXの記録に関する指示を送信部38に対する送信に関する指示に変更することで適用できる。
【0051】
そしてこのような制御が行われることで、外部機器100における記録メディア90には、撮像装置1でのレンズユニット2の交換又は脱着後の最初の記録開始時の映像信号VSのポイントに対してインデックスデータIDXが付与された状態で、映像信号VSの記録が行われることになる。
【0052】
[4.インデックスデータの内容例]

以上の第1,第2,第3の実施の形態において適用できるインデックスデータIDXとしての内容の例を述べる。
【0053】
インデックスデータIDXとしては、記録メディア90上のセクタアドレスを用いることが考えられる。
例えば制御部33は、図2のステップF106などとしてインデックスデータIDXの記録制御を行う場合、記録再生部36に、映像信号VSの記録を開始する記録メディア90上のセクタアドレス(物理アドレス又は論理アドレス)の値を、インデックスデータIDXとする。そして、そのインデックスデータIDXに、インデックスナンバを付与して記録メディア90に記録させる。
このような処理を行うことで、記録メディア90には、例えば図12(a)のようなインデックス情報ファイルが形成される。即ちインデックスデータIDXの記録制御が行われる毎に、インデックスナンバと、セクタアドレスとしてのインデックスデータIDXが追加記録されていくような、インデックス情報ファイルが形成される。
このようなインデックス情報ファイルが記録されることで、記録メディア90の再生時には、セクタアドレスを参照してインデックスポイントの映像信号へのアクセスを容易に行うことができる。
【0054】
またインデックスデータIDXとしては、タイムコードを用いてもよい。
制御部33は、例えば図2のステップF106などとしてインデックスデータIDXの記録制御を行う場合、映像信号に付与されて記録メディア90に記録されるタイムコードをインデックスデータIDXとし、そのインデックスデータIDXにインデックスナンバを付与して記録メディア90に記録させる。
このような処理を行うことで、記録メディア90には、例えば図12(b)のようなインデックス情報ファイルが形成される。即ちインデックスデータIDXの記録制御が行われる毎に、インデックスナンバと、タイムコードとしてのインデックスデータIDXが追加記録されていくような、インデックス情報ファイルが形成される。
このようなインデックス情報ファイルが記録されることで、記録メディア90の再生時には、タイムコードを参照してインデックスポイントの映像信号へのアクセスを容易に行うことができる。
【0055】
またインデックスデータIDXとしては、動画映像のフレーム番号を用いてもよい。
制御部33は、例えば図2のステップF106などとしてインデックスデータIDXの記録制御を行う場合、映像信号のフレーム単位の番号をインデックスデータIDXとし、そのインデックスデータIDXにインデックスナンバを付与して記録メディア90に記録させる。
このような処理を行うことで、記録メディア90には、例えば図12(c)のようなインデックス情報ファイルが形成される。即ちインデックスデータIDXの記録制御が行われる毎に、インデックスナンバと、フレーム番号としてのインデックスデータIDXが追加記録されていくような、インデックス情報ファイルが形成される。
このようなインデックス情報ファイルが記録されることで、記録メディア90の再生時には、フレーム番号を参照してインデックスポイントの映像信号へのアクセスを容易に行うことができる。
【0056】
また、インデックスデータIDXとして、サムネイル画像データ(静止画インデックス画像データ)を用いても良い。例えば図13のように、撮像装置1において静止画インデックス画像生成部37を設ける。
この静止画インデックス画像生成部37は、撮像信号処理部34からの映像信号VSが入力される。そして制御部33の指示に応じて、映像信号VSの1フレームの画像を取り出し、画像縮小処理を行ってサムネイル画像データTMを生成して記録再生部36に供給できる構成とする。
【0057】
そして制御部33は、例えば図2のステップF106などとしてインデックスデータIDXの記録制御を行う場合、静止画インデックス画像生成部37に、或るフレーム、例えば記録開始する映像信号の先頭フレームや、記録開始から数秒などの所定タイミングのフレームを指示し、そのフレームの映像についてサムネイル画像データTMを生成させ、記録再生部36に供給させる。
また、制御部33は、記録再生部36に対して、サムネイル画像データTMと例えばフレーム番号をインデックス画像として記録するように指示する。
制御部33がこのような処理を行うことで、記録メディア90には、例えば図14(a)のようなインデックス情報ファイルが形成される。即ちインデックスデータIDXの記録制御が行われる毎に、インデックスナンバと、インデックスデータIDXとしてのフレーム番号とサムネイル画像データTM(TM1,TM2・・・)が追加記録されていくような、インデックス情報ファイルが形成される。
このようなインデックス情報ファイルが記録されることで、記録メディア90の再生時には、例えばユーザにサムネイル画像データTMを一覧表示させ、ユーザにアクセスしたいシーンを選択させることが可能となると共に、或るサムネイル画像をユーザが指定した際に、フレーム番号を参照して、その指定されたインデックスポイントの映像信号へのアクセスを容易に行うことができる。
【0058】
なお、図14(b)のようにサムネイル画像データTM1,TM2・・・を記録メディア90上の或る領域に記録し、インデックス情報ファイルには、各インデックスナンバに対応するサムネイル画像データTMが記録されたアドレスを示すサムネイルポインタが記録されるようにしてもよい。つまりインデックス情報ファイルとサムネイル画像データTMを別ファイルとして記録する例である。
また、図14(a)(b)のインデックス情報ファイルにおいて、フレーム番号に代えてインデックスポイントとしてのセクタアドレスやタイムコードを記録するようにしてもよい。
また、図12、図14のインデックス情報ファイルの例では、インデックスナンバに対応させてインデックスデータIDXを記録したファイル形式としたが、インデックスナンバは必ずしも必要ではない。
また、インデックスデータIDXは、これらのようにファイル形式で記録することも限定されるものではなく、例えば映像信号VS内にメタデータ形式でインデックスデータIDXが含まれるものであっても良い。特にその場合、インデックスポイントを示す単なるフラグデータなどとしてインデックスデータIDXが付加されるものも想定される。例えば制御部33がインデックスデータIDXの形成処理として、映像信号VS上でのインデックスポイントを示すフラグをインデックスデータIDXとして付加する処理を行うようにする。
さらに、このようにフラグをインデックスデータIDXとして付加した場合、図1,図6の記録再生部36、又は図11の外部機器で、記録メディア90に記録された後において、フラグに基づいてフレームを抽出してサムネイル画像データを生成したり、或いは図12,図14のようなインデックス情報ファイルを生成することも想定される。
【0059】
[5.インデックスデータの記録例]

続いて記録メディア90に映像信号VSとインデックスデータIDXの記録する際の記録場所の例を述べる。
図15(a)は、記録メディア90を光ディスク91とした場合の記録場所を模式的に示している。これは、インデックスデータIDXの記録領域と、動画映像の記録領域をディスク上で別の領域に設定する例である。例えば図12、図14のようなインデックス情報ファイルをインデックスデータ記録領域に記録する。
【0060】
図15(b)は、記録メディア90を固体メモリ92とした例である。ここで言う固体メモリ92とは、例えばフラッシュメモリを内蔵したメモリカード等を含む。
そして例えばフラッシュメモリ等の固体メモリ92の記録領域としてアドレス0〜FFFの範囲を、インデックスデータ記録(例えばインデックス情報ファイルの記録)に用い、アドレス1000以降を動画映像としての映像信号VSの記録に用いるようにした例である。
【0061】
図16(a)(b)は、記録メディア90として、光ディスク91と固体メモリ92の両方を利用する例を模式的に示している。例えば図1,図6の構成において記録再生部36は、光ディスク91に対するディスクドライブと、固体メモリ92に対する記録再生処理部を有し、光ディスク91と固体メモリ92のそれぞれに対して記録再生可能な構成とする。
そして図16(a)の例は、光ディスク91に映像信号VSを記録し、固体メモリ92にインデックスデータIDXを記録するようにした例である。例えば制御部33は、固体メモリ92の読み出しによりインデックスデータIDXを得た後、光ディスク91上でインデックスデータIDXで示された映像ポイントにアクセスするよういにディスクドライブを制御することができる。
逆に図16(b)の例は、光ディスク91にインデックスデータIDXを記録し、固体メモリ92に映像信号VSを記録するようにした例である。
【0062】
なお、光ディスク91がカートリッジに収納されるタイプである場合、カートリッジ内に固体メモリ92を収納した記録メディア90も考えられる。また磁気テープカートリッジにおいて、カートリッジ内に固体メモリ92を収納した記録メディア90も存在する。
そのような記録メディア90においては、カートリッジ内の光ディスク91と固体メモリ92において図16(a)(b)のように映像信号VSとインデックスデータIDXを記録することも好適である。
【0063】
図17は、映像信号VSとインデックスデータIDXを一連のデータストリームに混在させて記録する例を示している。
図17(a)は光ディスク91に映像信号VSを記録する際に、例えばフレーム単位での付加情報としてインデックスデータIDXを記録する例を示している。
また図17(b)は、固体メモリ92に映像信号VSを記録する際に、例えばフレーム単位での付加情報としてインデックスデータIDXを記録する例を示している。
図18は、記録メディア90を磁気テープ93とする例である。磁気テープ93にはヘリカルスキャン方式の記録トラックTKが形成されるが、この1つの記録トラックTKで映像信号VSの1フレームが記録される。そして各トラックTKにサブコードエリアが設けられ、このサブコードエリアに、各フレームについてのインデックスデータIDXが記録される。
【0064】
なお、この図17,図18のようにフレーム単位でインデックスデータIDXを付加する場合、各フレーム毎に、上述したインデックス情報ファイルを記録してもよいし、インデックスデータIDXをフラグデータのように形成し、インデックスポイントとしての1フレーム(或いは複数フレーム)で有効フラグとしての値、他のフレームについては無効フラグとしての値を記録するようにしてもよい。
【0065】
[6.実施の形態の効果及びプログラム]

以上の実施の形態によれば、レンズが交換又は脱着されることに応じて、撮像された映像信号VSにインデックスデータIDXが付与され、記録メディア90に記録される。或いは外部機器100に送信されて記録される。
このためレンズユニット2が着脱可能な撮像装置1において、撮像された映像信号VSに対する適切な映像検索用のインデックスデータIDXが生成されることとなり、映像信号VSの再生時に、効率的なアクセスが実現され、映像の視聴や編集に好適となる。
【0066】
特に第1の実施の形態の場合、レンズユニット2の交換がなされた場合にインデックスデータIDXが付与されるが、これは映像信号VSとして明らかに撮像シーンが変わったポイントである。従って撮像後に動画映像を確認する際などに、撮像条件が変化した箇所へのすばやいアクセスが可能となる。
また、撮像された動画映像を編集する場合においても、撮像時に使用されたレンズユニット2が交換されたポイントで頭だしできるので、レンズごとに異なる光学的補正処理(収差などによる画歪みや色補正処理)をインデックスごとに連続して行うことが可能となり、編集効率が改善できる。
【0067】
また第2の実施の形態の場合、レンズユニット2が同一か否かにかかわらず脱着された場合にインデックスデータIDXが付与されるが、レンズを取り外して再度装着する場合は撮像場所を移動した後である可能性が高い。つまり映像信号VSとして撮像シーンが変わったポイントにインデックスデータIDXが付与される。
従って撮像後に動画映像を確認する際などに、撮像条件が変化した箇所へのすばやいアクセスが可能となる。
【0068】
また第3の実施の形態のように、撮像した映像信号VSを外部機器100に送信し、別体の装置で記録メディア90に記録するシステムであっても、記録メディア90上で撮像装置1側のレンズユニット2の交換又は脱着後の映像ポイントがインデックスデータIDXとして反映され、再生や編集の際に好適となる。
【0069】
実施の形態のプログラムは、上述した制御部33の処理のプログラムである。即ち図2,図3,図4,図5、図7、図8、図9,図10のような各種処理例をマイクロコンピュータ(演算処理装置)である制御部10に実行させるプログラムである。
このようなプログラムは、パーソナルコンピュータや、撮像装置等の機器に内蔵されている記録媒体としてのHDDや、CPUを有するマイクロコンピュータ内のROMやフラッシュメモリ等に予め記録しておくことができる。
あるいはまた、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、MO(Magnet optical)ディスク、DVD(Digital Versatile Disc)、ブルーレイディスク、磁気ディスク、半導体メモリ、メモリカードなどのリムーバブル記録媒体に、一時的あるいは永続的に格納(記録)しておくことができる。このようなリムーバブル記録媒体は、いわゆるパッケージソフトウェアとして提供することができる。
また、実施の形態のプログラムは、リムーバブル記録媒体からパーソナルコンピュータ等にインストールする他、ダウンロードサイトから、LAN(Local Area Network)、インターネットなどのネットワークを介してダウンロードすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】本発明の第1の実施の形態の撮像装置のブロック図である。
【図2】第1の実施の形態の処理のフローチャートである。
【図3】第1の実施の形態の処理の変形例のフローチャートである。
【図4】第1の実施の形態の処理の変形例のフローチャートである。
【図5】第1の実施の形態の処理の変形例のフローチャートである。
【図6】第2の実施の形態の撮像装置のブロック図である。
【図7】第2の実施の形態の処理のフローチャートである。
【図8】第2の実施の形態の処理の変形例のフローチャートである。
【図9】第2の実施の形態の処理の変形例のフローチャートである。
【図10】第2の実施の形態の処理の変形例のフローチャートである。
【図11】第3の実施の形態の撮像装置のブロック図である。
【図12】実施の形態のインデックスデータの内容の説明図である。
【図13】実施の形態の撮像装置の他の構成例のブロック図である。
【図14】実施の形態のインデックスデータの内容の説明図である。
【図15】実施の形態の映像信号とインデックスデータの記録場所の説明図である。
【図16】実施の形態の映像信号とインデックスデータの記録場所の説明図である。
【図17】実施の形態の映像信号とインデックスデータの記録場所の説明図である。
【図18】実施の形態の映像信号とインデックスデータの記録場所の説明図である。
【符号の説明】
【0071】
1 撮像装置、2 レンズユニット、3 カメラ本体部、21,31 コネクタ部、22 メモリ部、32 装着検出部、33 制御部、34 撮像信号処理部、35 操作部、36 記録再生部、37 静止画インデックス画像生成部、38 送信部、90 記録メディア

【特許請求の範囲】
【請求項1】
レンズユニットがカメラ本体部から着脱可能とされた撮像装置において、
上記レンズユニットを介して導入される被写体光の撮像処理を行い、映像信号を生成する撮像信号処理部と、
上記カメラ本体部に対する上記レンズユニットの装着有無を示す検出信号を生成する装着検出部と、
上記装着検出部による装着有無の検出信号を用いて上記レンズユニットの交換又は脱着を判別し、該判別結果に基づいて、上記映像信号に対するインデックスデータの形成処理を行う制御部と、
を備えたことを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
上記撮像信号処理部で生成された映像信号を記録媒体に記録する記録部をさらに備え、
上記制御部は、上記インデックスデータの形成処理として、上記レンズユニットの交換又は脱着の後に上記記録部で記録する上記映像信号についてのインデックスデータを、上記記録部により記録媒体に記録させることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
上記撮像信号処理部で生成された映像信号を外部機器に送信する送信部をさらに備え、
上記制御部は、上記インデックスデータの形成処理として、上記レンズユニットの交換又は脱着の後に上記送信部から送信する上記映像信号についてのインデックスデータを、上記送信部により上記外部機器に送信させることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項4】
上記制御部は、上記装着検出部による装着有無の検出信号と、装着されているレンズユニットの識別情報を用いて、レンズユニットの交換の有無を判別し、レンズユニットの交換があったと判別した場合に、上記映像信号に対するインデックスデータの形成処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項5】
上記制御部は、上記装着検出部による装着有無の検出信号の変化を監視して、レンズユニットの脱着を判別し、レンズユニットの脱着があったと判別した場合に、上記映像信号に対するインデックスデータの形成処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項6】
上記制御部は、上記インデックスデータの形成処理として、上記映像信号の検索用静止画像データの生成制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項7】
レンズユニットがカメラ本体部から着脱可能とされた撮像装置の撮像方法として、
上記レンズユニットを介して導入される被写体光の撮像処理を行い、映像信号を生成するステップと、
上記カメラ本体部に対する上記レンズユニットの装着有無を示す検出信号を用いて上記レンズユニットの交換又は脱着を判別するステップと、
上記レンズユニットの交換又は脱着の判別結果に基づいて、上記撮像処理による映像信号に対するインデックスデータの形成処理を行うステップと、
を備えたことを特徴とする撮像方法。
【請求項8】
レンズユニットを介して導入される被写体光の撮像処理を行い、映像信号を生成するための制御処理と、
上記カメラ本体部に対する上記レンズユニットの装着有無を示す検出信号を用いて上記レンズユニットの交換又は脱着を判別する処理と、
上記レンズユニットの交換又は脱着の判別結果に基づいて、上記撮像処理による映像信号に対するインデックスデータの形成処理と、
をレンズユニットがカメラ本体部から着脱可能とされた撮像装置の制御部に実行させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2008−252260(P2008−252260A)
【公開日】平成20年10月16日(2008.10.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−88215(P2007−88215)
【出願日】平成19年3月29日(2007.3.29)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】