説明

撮像装置、撮像方法および情報機器

【課題】異なる撮像装置や情報機器を使用している場合に、指導者から指導を受け、その機器を簡単に操作することのできる撮像装置、撮像方法および情報機器を提供する。
【解決手段】指導者用のカメラ10bから操作情報を受信して撮影を行なうカメラ10aである。カメラ10bから操作を行なうための操作情報を受信する外部通信部9bと、操作情報に対応する操作用スイッチ1a〜1c、1zと、この操作用スイッチに対応する操作部の画像を表す画像データを記憶するデータベース9dと、外部通信部9bによって受信した操作情報に対応する操作用スイッチに対応する操作部の画像を表す画像データをデータベース9dから読み出してその画像を表示する表示パネル8を備えており、操作部は表示パネル8に表示された画像に従って操作可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像装置、撮像方法および情報機器に関し、詳しくは、写真教室において先生や指導者が生徒に撮影指導を行なう等、指導にあたって使用することのできる撮像装置、撮像方法および情報機器に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、デジタル家電の機能が多機能化するにつれて、どのような操作を行えば、どのような効果が得られるのかが分かり難くなってきている。沢山のスイッチを備えているものもあれば、すくないスイッチとGUI(Graphical User Interface)などを利用して、簡単設定を狙ったものもあるが、基本機能は同様であったりもする。このように多機能化している状況の下で、デジタル家電等の機器を利用する場合に、どのような操作をしたらよいかガイドする機能があれば、操作の習熟が早くなり、また機能を使いこなすことができ、より快適に機器を使用することができる。
【0003】
また、近年、デジタルカメラの普及により、撮影教室の開催数が多くなり、参加ユーザーも増加している。しかし、個人所有のカメラで参加する撮影教室では、参加者のカメラは多種多様となる。機種が異なると、操作性や操作部材の配置も異なり、撮影指導にあたって、機種と操作方法の把握から入る必要がある。
【0004】
デジタルカメラ等の機種が異なると操作方法も異なることから取り扱い方法を習熟することはユーザーにとって容易ではない。この不具合に鑑み、デジタルカメラ購入時の各種設定に関するものであるが、特許文献1には、取扱説明書とカメラが連携する設定支援システムが開示されている。この特許文献1に開示のシステムでは、取扱説明書の設定手順の記載頁に設定項目に関する情報を記憶する無線タグが設けられている。取り扱い説明書の設定手順の記載頁にデジタルカメラを置けば設定動作を行うことができる。
【特許文献1】特開2005−148156号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の設定支援システムでは、カメラの持ち主が取扱説明書を持ち歩くことによってカメラ設定を行なうことができるだけで、他人の機種の操作方法まで配慮するものではない。また、取扱説明書の確認を行なうという一操作を余計に必要としている。したがって、特許文献1に開示のシステムでは、異なる撮像装置や情報機器を使用している場合に、写真教室で撮影指導を受ける等の場合に、その機器を簡単に操作することが困難である。
【0006】
本発明は、このような事情を鑑みてなされたものであり、異なる撮像装置や情報機器を使用している場合に、指導者から指導を受け、その機器を簡単に操作することのできる撮像装置、撮像方法および情報機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため第1の発明に係わる撮像装置は、外部装置と通信が可能であって、被写体像を画像データに変換する撮像手段と、上記画像データを表示する表示手段と、上記外部装置から当該撮影装置の操作方法を指示するための操作情報を受信する受信手段と、当該撮影装置を操作するために設けられた操作部材と、上記操作部材の操作に応じて当該撮影装置を制御する制御手段と、を備え、上記制御手段は、上記受信手段が操作情報を受信すると、該操作情報に応じた操作部材の操作方法を示した操作画像に変換し、該操作画像を上記表示手段へ表示させると共に、該操作画像に対応した操作部材以外の操作を禁止することを特徴とする。
【0008】
第2の発明に係わる撮像装置は、上記第1の発明に係わる撮像装置において、上記制御手段は、所定の操作が行なわれた場合、上記操作画像に対応した操作部材以外の操作の禁止を解除することを特徴とする。
【0009】
第3の発明に係わる撮像装置は、上記第1の発明に係わる撮像装置において、上記制御手段が、上記操作画像の表示後の時間経過に応じて、上記操作画像に対応した操作部材以外の操作の禁止を解除することを特徴とする。
【0010】
第4の発明に係わる撮像装置は、上記第1の発明に係わる撮像装置において、上記制御手段は、上記画像データの変化に応じて、上記操作画像に対応した操作部材以外の操作の禁止を解除することを特徴とする。
【0011】
第5の発明に係わる撮像装置は、上記第1の発明に係わる撮像装置において、上記画像データを上記外部装置に送信する送信手段を有することを特徴とする。
第6の発明に係わる撮像装置は、上記第1の発明に係わる撮像装置において、上記送信手段が、上記画像データを被写体のスルー画として上記外部装置に送信することを特徴とする。
【0012】
第7の発明に係わる撮像装置は、上記第1〜5の発明に係わる撮像装置において、上記操作部材によって、露出の補正、絞り値の変更、シャッタ速度の変更、ズーミング、の少なくとも一つを操作可能であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、受信した操作情報に対応する操作部の画像を表す画像データを記憶部から読み出してその画像を表示する表示部を備えるようにしたので、異なる撮像装置や情報機器を使用している場合に、指導者から指導を受け、その機器を簡単に操作することのできる撮像装置、撮像方法および情報機器を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、図面に従って本発明を適用したカメラおよび撮影システムを用いて好ましい実施形態について説明する。本実施形態における撮影システムは、写真教室などで先生が生徒を指導するのを想定している。この撮影システムにおいては、指導者、講師または先生が、無線通信や赤外線通信等を利用し、画像送信によって生徒・撮影者に構図や画像の確認や指示を行うことができる。つまり、二台以上のカメラで本システムを構成し、第1の撮影者のスルー画表示(ライブビューまたは電子ビュー表示ともいう)を、指導者、講師、先生も確認することができ、指導者の指示を生徒のカメラにおいて確認することができるようにしている。
【0015】
また、指導者と生徒のカメラが異なって、また、操作方法が異なっても、本実施形態における撮影システムでは、カメラの操作方法の翻訳機能を有しており、指導者が行った撮影操作を生徒の使用するカメラの操作方法に変換し表示する表示部を有している。なお、以下の説明ではデジタルカメラの例を中心に説明を進めるが、ビデオカメラ等、他の撮像装置や情報機器などにおいても、表示部と通信部があれば、同様に適用できる。
【0016】
本実施形態の構成の詳細を説明するに先立って、図2を用いて、本システムの操作方法について説明する。第1のカメラ10aは、生徒(第1のユーザー)31aが使用するカメラであり、第2のカメラ10bは、指導者(第2のユーザー)31bが使用するカメラである。第1のカメラ10aのモニタに表示されている画像や構図は、第2のカメラ10bに無線通信や赤外線通信により送信される。このため第1のカメラ10aに表示中の画像は、第2のカメラ10bにも表示可能である。
【0017】
第2のカメラ10bのモニタに表示されている画像を第2のユーザー31bは確認し、第2のユーザー31bが的確と考える構図や撮影操作を第2のカメラ10bにて行う。この第2のカメラ10bで操作を行うと、この操作に基づく撮影アシスト情報が第1のカメラ10aに送信され、表示パネル8に表示される。
【0018】
例えば、図2の例において、写真教室の指導者がズーミング操作を行うとする。この場合、指導者のズーム操作は右手グリップ時に人差し指操作であったとする。この操作方法が生徒のカメラに送信され、生徒は表示を確認する時に、指導者が行った操作は生徒カメラにおいて、「ズーム操作方法 右グリップ親指位置であることが、表示枠8に表示される。
【0019】
指導者、生徒とも日常使用している自分のカメラの感覚で操作が可能となる。また、カメラは次々と新製品が出るので、生徒のカメラの操作方法を、指導者が知らないこともあり、その場合でも本実施形態の撮影システムは有効である。即ち、指導者の指示をどうすれば実現できるかについて、生徒もすぐに分かる。
【0020】
次に、本実施形態に係わる撮影システムに使用するデジタルカメラについて説明する。図1は、デジタルカメラと撮影システムのブロック図である。本システムは前述のように、写真教室などで2台以上のカメラを生徒と先生で操作する状況を想定しているが、各カメラは、同様の構成であるので、第1のカメラ10a、第2のカメラ10bのうち、第1のカメラ10aのみを詳細に表示してある。
【0021】
ユーザーが使用する第1のカメラ10aには、撮影レンズ2、AF(オートフォーカス)制御部2a、絞り2b、絞り制御部2c、撮像素子3、アナログフロントエンド(以下、AFEと略す)部4が設けられている。撮影レンズ2は、焦点距離を可変にできるズームレンズであり、内部にフォーカスレンズを有し、入射した被写体20の像を撮像素子3上に結像させる。
【0022】
AF制御部2aは、撮影レンズ2の合焦位置を、後述する画像処理部5内において画像処理を行い、いわゆる山登り法により検出し、フォーカスレンズを駆動して、合焦位置に移動させる。なお、山登り法は、撮影画像のコントラスト信号ピークから合焦位置(ピント位置)を検出する方式であるが、山登り法以外にも、例えば位相差法や三角測距法等公知の合焦方法に置き換えてもよい。AFによって合焦位置に達すると、このときの撮影レンズ2を検出することにより、後述する距離判定部5cは距離判定を行うことができる。この場合、撮影レンズ2がズームレンズのときには、ズーム位置等を加味して距離の判定を行う。
【0023】
撮影レンズ2内またはその近傍に、シャッターや絞りの効果を奏する絞り2bが設けられる。絞り2bは、撮影時に所定の口径まで開き、露出が終了すると閉じて露光を終了させるものである。絞り制御部2cは、絞り2bを駆動して絞り径を設定する。この絞りを変えることによって、レンズの被写界深度が変化するので、背景のぼけ具合などを調整して、被写体を浮かび上がらせたり、背景をしっかりと描写したりするなど、表現の切り替えを行うことができる。
【0024】
また、露出補正の操作によって、絞り2bによるシャッターや絞りの制御を切り換えて、画像を明るくしたり、暗くしたりすることができる。またAF制御部2aによるオートフォーカスをマニュアル(手動)に切り換えることにより、ユーザーは写真撮影にあたって種々の効果を与えることができる。もちろん、ズームレンズの焦点距離を調節することにより画角を変更することができる。
【0025】
撮像素子3は、多数の受光画素からなるCCDやCMOSセンサ等であり、撮影レンズ2を介して被写体20からの像を受光しこれを画像信号に変換する。アナログフロントエンド(AFE)部4は、アナログデジタル変換(AD)部を含み、撮像素子3からの信号をデジタル信号化する。そして、AFE部4は、撮像素子3から出力される画像信号について各種処理を行う。また、AFE部4には、撮像素子3のいくつかの画素をまとめて、一括して読み出す機能も設けられている。たとえば、4画素(2×2)や9画素(3×3)など、各画素の信号レベルが小さいときには、いくつかの画素信号を加算して、S/Nを向上させることができ、また、感度を上げることもできる。
【0026】
このような操作によって感度を上げることができ、シャッタースピードを速くする等、撮影上の工夫が可能となる。シャッタースピードが速いと、動いている被写体が止まっているように撮影することが可能となる。シャッタースピードをユーザーが切り替え可能とし、適正露出を絞りや感度の制御で行うカメラでは、一般にシャッタースピードを遅くすれば、例えば、川の流れを撮影する際に、水の流れが糸のように伸びた描写が可能となる。シャッタースピードを速くすれば、同じ川の流れを撮影したとしても、その瞬間がとらえられ、水しぶきが上がった瞬間や、さざなみの様子が細かく再現可能となる。また、スポーツ写真でも、シャッタースピードを速くすれば、被写体の動きを止めることができ、その表情までをはっきり写しこむことが可能となる。
【0027】
また、AFE部4は、撮像素子3の出力する信号を取捨選択する機能を有し、受光範囲の中から限られた範囲の画像データを抽出することが出来る。一般に撮像素子3の画素から間引いた画素信号を抽出する場合には、高速読出が可能となる。これにより後述するように、構図確認用の画像信号を、画像処理部5によって高速処理し、表示制御部8aを介して表示パネル8に表示することができる。
【0028】
AFE部4の出力は、画像処理部5に接続されている。画像処理部5は、入力信号の色や階調やシャープネスを補正処理する。また、撮像素子3から得られた画像信号を所定のレベルに増幅して、正しい濃淡、正しい灰色レベルに設定する増感部5bを有している。これは、デジタル化された信号レベルが、所定レベルになるようにデジタル演算するものである。また、画像処理部5は、ライブ画像をリアルタイムに表示部に表示できるように、撮像素子3からの信号を表示パネル8に表示できるようなサイズに加工するリサイズ部を有する。
【0029】
この構成により、撮影に先立って撮像部に入射する被写体像を確認でき、光学ファインダー代わりにこれを見ながら撮影時のタイミングやシャッターチャンスを決定することができる。このフレーミング時の取得画像は、表示パネル8に表示されると共に、外部送信部9bを介して、もう一台の第2のカメラ10bに送信される。第2のカメラ10bも、表示部を有しており、この送られてきた画像を表示可能な構成になっている。また、マルチ画像部8bを利用して、指導者のアドバイスなどがインポーズ表示される。
【0030】
また、この画像処理部5の信号を利用して、撮像素子から入力されてくる画像の特徴などを判定する画像判定機能を有している。例えば、画像情報を加工して得られる輪郭情報から、撮像しているものの形状を検出する形状判定部5a、画像の信号レベルのコントラストを判定して、被写体の距離を判定する距離判定部5c、また、画像の特徴を調べて、主要被写体の位置を検出する顔検出部5dなどが含まれている。これは、写真撮影時に、ユーザーがどのような写真を撮ろうとしているかを判定して、撮影制御を最適化するためのものである。
【0031】
このうち距離判定部5cは、前述した画像のコントラストを判定する機能を有し、撮影レンズのピント合わせ部との連動で、オートフォーカスの制御を行う。撮影レンズ2のピント合わせ時のレンズ位置の情報によって、被写体の距離や、背景の距離などが判定できる。ただし、凝った写真撮影を楽しもうとすれば、このように自動で、いろいろな制御が決められるだけではなく、前述のように、露出やピント、ズーム制御などの操作をユーザーがマニュアルで行った方が好ましい状況もある。しかし、このような撮影は、なかなか簡単に習熟できず、講師の指導が上達の早道である。
【0032】
また、カメラ10aには、圧縮部6、記録部9a、記録メディア9、外部通信9b、師弟関係記録部9c、データベース9d、表示パネル8、表示制御部8a及びマルチ画像処理部8bが設けられている。圧縮部6は、撮影時に画像処理部5から出力された信号を圧縮する。圧縮部6内には、MPEG(Moving Picture Experts Group)4やH.264などの圧縮用コア部で構成される動画用の圧縮部及び JPEG(Joint Photographic Experts Group)コア部など静止画像用の圧縮部が設けられる。また、圧縮部6は記録メディア9に記録されている画像を表示パネル8に再生する際には、画像伸張も行なう。
【0033】
記録部9aは、圧縮された画像信号を記録メディア9に記録する。記録メディア9はカメラに着脱可能な保存用の記録媒体である。また記録部9a内には、カメラを使用する者が、指導者(講師・先生)であるか、生徒であるかの設定を記録する師弟関係記録部9cと、デジタルカメラの操作情報を記憶するデータベース9dが設けられている。
【0034】
データベース9dは、指導者の操作がどうすれば実行できるかを表す露出補正+や絞り変更などの操作情報と、この操作情報に対応する操作部の画像との関係を示すテーブルが記録されている。このテーブルは、図8に示すように、操作に対応して、その操作を設定するためのスイッチ操作を、カメラのパネル上に図(画像)で表示するものである。
【0035】
表示パネル8は、例えば液晶や有機EL等から構成され、撮影時には観察用に被写体画像を表示し、再生時には伸張処理された記録画像を表示する。表示制御部8aは、表示パネル8への表示を制御する。マルチ画像処理部8bは、表示パネル8に、複数の画像を表示するための画像処理部であり、前述したように指導者からの撮影アドバイス(アシスト情報)が表示される。
【0036】
カメラ10aには、補助光発光部11、演算制御部としてのMPU(Micro Processing Unit)1、各種スイッチであるスイッチ1a〜1c(実際には、3以上のスイッチから構成され、これらのスイッチを操作する部材も含む)が設けられる。補助光発光部11は、白色LEDやXe放電発光管を有し、電流量で光量が制御できるようになっている。状況に応じて被写体20に光を照射して、明るさの不足や不均一な明るさを防止する。この補助光発光部11による発光制御もマニュアル制御できるようにしてもよい。
【0037】
MPU1は、カメラ全体の制御を司る制御部である。スイッチ1a〜1cおよびプログラム等を記憶したROM(不図示)またはフラッシュメモリ(不図示)が、MPU1に接続される。カメラのユーザーの操作はスイッチ1a〜1cの状態によって検出され、MPU1がそれを判定し、各マニュアル操作を各機構に反映させ、撮影時に各ブロックをシーケンシャルに制御する。これらのスイッチ1a〜1cの操作に従って、撮影/再生のモードの切換や撮影モードの切換なども行える。また、MPU1は撮影時には、AF制御部2aや絞り制御部2c等の制御を行う撮影制御部として機能する。
【0038】
さらに、このスイッチ1a〜1cの操作によって、指導者が使用する第2のカメラ10bで、生徒が使用する第1のカメラ10aの制御を可能としている。すなわち、スイッチ1a〜1cの操作によって、師弟関係の設定操作を、外部送信部9bを介して送受信し、この師弟関係を受信したカメラの制御部(MPU1)が、これを実際の画像処理や、各機能の制御に反映する。このように、指導者が使用する第2のカメラ10bと生徒が使用する第1のカメラ10aは同様の構成ながら、画像が送信される方向と操作が送信される方向によって、その働きは異なるので、どちらがどの働きをするかを、前述の師弟関係記録部9cに記録する。
【0039】
MPU1内には、時刻を検出するための時計1tが設けられており、写真の撮影日時を検出し、撮影画像と関連付けを行う。また、MPU1内には、スイッチ1a〜1cの一部または全部の操作を禁止する操作禁止部1dが設けられている。また、外部通信部9bは、第2のカメラ10bと送受信するための通信部であり、表示パネル8に表示されるスルー画の画像や、また露出制御値、被写体距離等の各種撮影情報を送受信可能である。
【0040】
また、MPU1内には、操作変換図示部1eが設けられている。この操作変換図示部1eは、外部通信部9bを介して受信した、指導者からのカメラ操作を、生徒の使用するカメラ10aに変換して図示するための変換部である。ここでの機能については、図7を用いて後述する。
【0041】
次に、図1のように構成された第1のカメラ10aと第2のカメラ10bの操作法について、図3を用いて説明する。生徒が使用する第1のカメラ10aを用いて、撮影しようとしている画像は、第1のカメラ10aの表示パネル8にスルー画表示される。このときのスルー画は、外部通信部9bを介して第2のカメラ10bにも送信され、表示される。第2のカメラ10bは指導者(講師、先生)が使用しており、生徒がどんな構図(画角)、どんなピント位置、どんな露出補正で撮影しようとしているかを、確認することができる。
【0042】
指導者は生徒にもっと大きく写した方が良いという指示を出す場合には、その旨を第2のカメラ10bのズーム操作を行うことによって指示する。これによって、生徒の第1のカメラ10aの表示パネル8には、その旨を表わす枠表示8cが出るので、生徒は、もっと近づいたり、ズーミングしたりすることによって、先生の指示に従うことができる。
【0043】
また、指導者は、所定のメッセージを選んで、送るようにしてもよい。このような操作は、指導者は第2のカメラ10bの十字キー等のスイッチ1bなどを操作したり、ズームスイッチを操作する等により行う。また、生徒が合わせようとしているピントの位置が好ましくない場合は、カーソル表示8dなどを送信し、ピント合わせの場所などを指定する。
【0044】
指導者から撮影アドバイスが送信された際に、生徒が他の操作をしたりすると、先生の指示が正しく反映されないので、操作禁止部1dは、指導者が指示した状態で、生徒の画面が変化しないようにしたり、生徒の操作を受け付けないようにしている。
【0045】
次に、第1のカメラ10aや第2のカメラ10bにおける動作について、図4に示す制御フローチャートに用いて説明する。まず、撮影を行うか否かの判定を行なう(S1)。撮影か否かはレリーズ釦の状態を検出することにより行い、全押しされていた場合には、撮影と判定される。判定の結果、撮影である場合に、ステップS2に進み、撮影を行う。撮影動作では、第1のカメラ10aまたは第2のカメラ10bは、撮像素子3によって画像信号を取得し、この画像信号に基づく画像データを記録メディア9に記録する。
【0046】
次に、ステップS1において、撮影ではなかった場合、続いて再生モードが選択されているか否かの判定を行なう(S11)。再生モードが選択されていた場合には、再生表示を行う(S12)。この再生表示では、記録メディア9に記録されている画像データを表示パネル8に表示を行う。
【0047】
ステップS11において、再生モードが選択されていないと判定された場合には、ステップS21において、指導者が生徒を指導するか否かの判定を行なう(S21)。カメラは、指導者用として動作するか生徒用として動作するかを事前に設定しており、この設定結果は、師弟関係記録部9cに記憶されている。指導者用として記憶されている場合には、第2のカメラ10bとして動作する。そして、指導を行なう場合には、スイッチを操作して、その旨を設定する。
【0048】
ステップS21における判定の結果、指導を行なう状態ではなかった場合には、スルー画表示(ライブビュー)を行なう(S31)。このステップでは、前述したように、撮影前に構図や撮影効果を確認するため、撮像素子3による撮像結果を用いてスルー画表示する。
【0049】
ステップS21における判定の結果、指導者が生徒を指導する場合は、ステップS21をYesに分岐して、生徒の画像を取得する(S22)。このステップでは第1のカメラ10aに画像送信を促して、第1のカメラ10aからの無線信号(電波や赤外線)による画像信号を受信し、表示パネル8に表示する。
【0050】
指導者はこの受信画像を観察し、撮影アドバイスが必要であれば、図3を用いて説明したような指示操作を行い(S23)、この操作結果に基づく撮影アシスト情報が第1のカメラ10aに送信される(S24)。このとき、生徒に実際に操作を覚えてもらいたいと判断した場合には、操作指示の設定を行い、この設定に基づく操作情報が第1のカメラ10aに撮影アシスト情報と一緒に送信される。この操作指示は、後述するステップS35において判断される。なお、操作結果送信のサブルーチンについては、図5を用いて後述する。
【0051】
ステップS31において、スルー画(ライブビュー)表示を行うと、続いて、指導者からステップS22における撮影アドバイスのための画像送信要求がなされたか否かの判定を行なう(S32)。画像送信要求があった場合には、生徒が使用する第1のカメラ10aは、スルー画表示と同じ画像の送信を行う(S33)。
【0052】
次に、指導者の指導があるか否かの判定を行う(S34)。このステップでは、ステップS23およびS24において、指導者が撮影アドバイスとして操作結果に基づく撮影アシスト情報を送信し、この情報を受信したか否かを判定するものである。判定の結果、指導がない場合には、元のルーチンにリターンする。一方、指導がある場合には、続いて、操作指示がなされているか否かの判定を行なう(S35)。この操作指示は、指導者が、直接、生徒用の第1のカメラ10aを操作するのではなく、生徒に第1のカメラ10aの操作を実際に覚えてもらいたい場合に、前述したようにステップS23,24において設定を行う。
【0053】
判定の結果、操作指示がある場合には、指導者がした操作を、図8に示すような変換表示を行なう。この変換表示は、指導者の操作を生徒の使用するカメラ10aの操作に翻訳した画像に変換するものあり、指導者が生徒の使用するカメラ10aの使い方を知らなくとも、生徒は変換画像を見ながら操作を行い、指導を受けることが可能となる。なお、この操作変換図示のサブルーチンについては、図7を用いて後述する。
【0054】
ステップS35における判定の結果、操作指示がない場合には、第1のカメラ10aは、操作禁止部1dによって生徒の操作を受け付けないようにし、表示パネル8の画面もそのまま固定にする(S36)。ただし、指導者の指示を実行するための操作については、操作を禁止せず、操作を許容する。この状態で、生徒は第1のカメラ10aを操作して、撮影制御を行う(S37)。
【0055】
なお、ステップS36における操作禁止は、指導者から撮影アドバイスのための指導信号を受信した時点で、生徒の使用する第1のカメラ10aのMPU1が判断し、操作部材の入力とそれに伴うカメラ制御を禁止するものである。この操作禁止は、指導者からの撮影アシスト情報に基づく表示を数秒間のみ行った後に解除する。また、生徒の使用する第1のカメラ10aに設けたスイッチによって、生徒が撮影アドバイスを納得した時点で、そのスイッチを操作することにより解除するようにしても良い。
【0056】
さらに、特別のスイッチを設けなくとも、第1のカメラ10aの画像信号をモニタし、これが十秒程度の期間にわたって、大きく変化した場合には操作禁止を解除するようにMPU1の制御をプログラムしておいても良い。この場合には、生徒が第1のカメラ10aを振れば画像が変化して、操作禁止を解除することができる。
【0057】
次に、ステップS24における操作結果送信について、図5に示すフローチャートを用いて説明する。このサブルーチンは、前述したように指導者による撮影アシスト情報を生徒に送信するためのルーチンである。まず、指導者が第2のカメラ10bのズーム操作を行ったか否かの判定を行う(S41)。判定の結果、ズーム操作を行った場合には、枠表示8cの切り替えを行い(S44)、この旨を撮影アシスト情報として、第1のカメラ10aに送信する(S47)。
【0058】
これらのステップS41、S44、S47を実行することにより、撮影アシスト情報を生徒の第1のカメラ10aに表示することができる。例えば、もっと大きく撮るよう指示するときは、第2のカメラ10bをズームアップ操作することにより、生徒が使用する第1のカメラ10aの表示パネル8の画面内の枠表示8cが小さくなって、その枠内でいっぱいに写すよう、生徒に撮影アシスト情報を図示で伝えることができる。生徒は、それを見て、ズームアップしたり、被写体に近づいたりすれば良い。もっとワイドにした方が良いときは、枠では表示できないので、指導者の操作が「広角にせよ」などの文字表示で表現されてもよい。
【0059】
ステップS41の判定の結果、ズーム操作でない場合には、続いて、露出補正を行っているかを判定する(S42)。指導者が露出補正を薦める時には、第2のカメラ10bの露出補正を行ない、判定の結果、露出補正を検出した場合には、画面の明暗を行い(S45)、続いて、この旨を第1のカメラ10aに送信する(S47)。
【0060】
例えば、指導者が第2のカメラ10bの露出補正操作部材をマイナス側に補正した場合は、その旨を撮影アシスト情報として第1のカメラ10aに送信し、表示パネル8の表示画像を暗くする。生徒は、それを見て、露出の合わせ方を変更し、先生の撮影アドバイスに沿った撮影を行う。
【0061】
ステップS42の判定の結果、露出補正動作ではない場合には、続いて、カーソル操作を行っているかを判定する(S43)。指導者がピント合わせについて撮影アドバイスを行う場合には、十字キーなどでカーソル操作を行う。判定の結果、カーソル操作がなされている場合には、カーソル移動を行い(S46)、続いて、この旨を第1のカメラ10aに送信する(S47)。
【0062】
これらのステップS43、S46、S47によって、ピント位置などの変更を、カーソル表示によって行ない、十字キーなどで指示した位置に、生徒はピント合わせ操作を行えばよい。これによって、例えば、マクロの写真撮影で、ピントが合った部分とぼけた部分をどう配分するかなどが、指導者の撮影アドバイスで、自信を持って判断し、決定することが可能となる。
【0063】
これらのステップを終えると元のルーチンに戻るが、指導者がズーム処理、露出補正処理、およびカーソル処理を行なうたびに、この図5に示す操作結果送信のサブルーチンを実行し、生徒に撮影アドバイスを伝えることができる。
【0064】
次に、図6を用いて、ステップS38の操作変更図示のサブルーチンでの動作を説明する。指導者の第2のカメラ10bでは、ズームスイッチ1zが背面に配置されており、一方、生徒が使用する第2のカメラ10bにおいては、ズームスイッチ1zは天面に配置されているとする。この場合において、指導者が第2のカメラ10bのズームスイッチ1zを操作したときに、生徒自ら、操作することを促すべく、第1のカメラ10aの表示パネル8に天面の設けられたズームスイッチ1zの位置を図示した画像が表示される。
【0065】
このときの第1のカメラ10aの表示パネル8における表示は、指導者の第2のカメラ10bから指導のための撮影アドバイス情報が送られてきた時点で、生徒側の第1のカメラ10aのMPU1内の操作変換図示部1eが判断し、表示パネル8等に表示する。指導者の撮影アドバイス情報を受信し、その情報を反映した表示を行った後、数秒間の間だけ表示を行ない、その後は表示を消去し、また生徒側カメラ10aにスイッチを設け、生徒が納得した時点で、そのスイッチの操作により表示を解除できる等の解除方法を取るものとする。
【0066】
また、特別のスイッチを設けなくとも、カメラの画像信号をモニタしておき、これが十秒程度の期間にわたって、大きく変化したら、解除されるようにMPUの制御をプログラムしておけば、生徒がカメラを振れば画像が変化して、解除されるようにしても良い。また、指導者の指示通りの操作を行えば、表示を終了するようにしてもよく、この場合には指導者とコミュニケーションが正しくなされることを促進する。
【0067】
このように、本実施形態においては、指導者が直接、生徒の撮影画像に手を入れ、トリミングやピントシフト等の操作によって、画像を加工して撮影させるのではなく、あえて生徒に操作を促し、撮影テクニックを学ぶことができる。また、指導者の第2のカメラ10bと生徒の第1のカメラ10aの操作仕様が違う状況下においても、生徒が第1のカメラ10aの使用方法が分からず、撮影アドバイスを実践することができないといった不具合を防止することができる。
【0068】
また、生徒は、指導者の行なっている操作を指導者の第2のカメラ10bの操作を確認したりする必要なく、自分のカメラの表示を見ながら、自力で操作を覚えることができ、撮影技術の習得、上達を短期になすことができる。このような効果を奏するために、指導者が第2のカメラ10bを操作することによって発生する操作情報が、単に指導者の第2のカメラ10b内の部材の制御を変えるのみならず、生徒の使用する第1のカメラ10aにも送信され、その撮影アドバイス情報を表示するようにしてある。
【0069】
この通信部としては、操作の数が少ないものであれば、赤外リモコンのようなものを使っても良く、複雑な操作が多くなるとさらに高周波での赤外線通信を利用したIRDAやIrSimple等の規格に従った通信技術を採用してもよい。また、赤外線を利用した通信は廉価であるが、通信経路中に障壁があると使えないので、電波を使ったブルートゥース等の通信やワイヤレスLANの技術を利用してもよい。これらの技術は、ネットやPCへの画像転送用に搭載されることがあるので、本実施形態の機能も持つように兼用させればよい。
【0070】
次に、ステップS38の操作変換図示のサブルーチンについて、図7に示すフローチャートを用いて説明する。このサブルーチンは、第1のカメラ10aのMPU1が実行し、受信した操作情報を用い、データベース9dを検索し、操作状態を示す表示画像を表示させ。
【0071】
まず、操作情報を受信し、この情報に基づいて、図8に示すデータを記憶しているデータベース9dに、受信情報に対応するデータが記憶されているかの確認を行なう(S51)。続いて、操作情報に基づくデータが記憶されているか否かの判定を行う(S52)。判定の結果、データが記憶されていない場合には、すなわち、生徒の使用する第1のカメラ10aに、操作情報に対応する機能がない場合には、警告表示を行なう(S55)。
【0072】
これは、図8に示すようなデータベース9dを有するカメラの場合には、ピントシフトのような機能のことであって、この場合、指導者の使用するプロ用カメラはピントシフト機能を有しているが、生徒が使用する初心者用カメラは具備していない機能である。ステップS55において、その旨を表示する。
【0073】
ステップS52の判定の結果、データが記憶されている場合には、すなわち、生徒の使用する第1のカメラ10aに、操作情報に対応する機能がある場合には、次に、その操作が2段階のステップを要するものか否かの判定を行なう(S53)。操作には、1回で済むものもあれば、2回以上のステップを必要とするものもある。例えば、図8に示すデータベース9dにおいて、露出補正やズームアップ、ズームダウンは1回で済む操作である。一方、絞り変更は、まず撮影モードを絞り優先に変更し、その後、絞り値を変更することから2段階のステップを要する操作である。同様に、シャッター速度(SS)変更も2段階のステップを要する動作である。
【0074】
ステップS53の判定の結果、1回のスイッチ操作で済む場合には、操作部材の位置の画像表示を行なう(S54)。このステップでは、操作部材の位置を表示するための画像データをデータベース9dから読み出し、その結果を表示パネル8に表示する。
【0075】
ステップS53の判定の結果、操作が2段階以上必要の場合には、最初の操作の表示を行なう(S56)。前述したように、例えば、絞り制御やシャッタースピード(SS)制御である場合には、絞り優先モードやシャッター優先モードへの変更を行なう。続いて、この最初の操作が終わるのを待ち(S57)、終了すると、次の動作を表示する(S58)。前述の例では、絞りやシャッター速度の変更の表示を行なう。
【0076】
このように、指導者の使用する第2のカメラ10bが、たとえ一回の操作でできたとしても、生徒が使用する第1のカメラ10aでは、一回の操作で済むとは限らないので、その第1のカメラ10aの設計にしたがった操作表示に翻訳している。このため、生徒は、自分の第1のカメラ10aのみに意識を集中して撮影に専念することができる。また、指導者も、すべての生徒のカメラ10aの操作方法について熟知している必要がなく、どんなカメラを持ってきた生徒に対しても指導することができる。
【0077】
以上の如く、本実施形態においては、外部機器としての第2のカメラ10bから操作情報を受信して撮影を行なう第1のカメラ(撮像装置)10aであって、第2のカメラ10bから操作を行なうための操作情報を受信する受信部としての外部通信部9bと、操作情報に対応する絞りやシャッター、ズーム調節用等の操作部1a〜1c、1zと、この操作部の画像を表す画像データを記憶するデータベース(画像記憶部)9dと、受信部により受信した操作情報に対応する操作部の画像を表す画像データをデータベース9bから読み出してその画像を表示する表示パネル(表示部)8を備えており、また操作部1a〜1c、1zは、表示パネル8に表示された画像に従って操作することができる。
【0078】
このような構成であることから、本実施形態においては、カメラ操作を知らなくても指導を受けながら簡単に撮影を行なうことができる。また、外部機器から撮影操作の指示を受けながら撮影を行なうとき、指導者の操作情報を撮像装置の操作部の画像に変換して表示するので、撮像装置の種類やバージョンが外部機器と異なり撮影のための操作が一致しない場合であっても、また指導者が、生徒が保有する撮像装置の操作を知らない場合であっても、外部機器からの指示に基づいて的確な撮影操作を行なうことができる。
【0079】
また、本実施形態においては、受信部において受信した操作情報に対応する操作部がない場合は、その旨の警告表示を行なっている。このため、指導者から操作指示があった場合に、対応する操作部材がないことを知らずに探すという不都合を避けることができる。
【0080】
さらに、本実施形態においては、データベース9dは、操作部の操作が2段階以上ある場合には、段階ごとの操作を示す画像データを記憶している。このため、操作を分解して分かり易く表示することが可能となる。
【0081】
さらに、本実施形態においては、表示パネル8には、操作部の操作が2段階以上ある場合には、各段階の操作の操作が終了してから、次の操作を表示するようにしている。このため、操作が終了しないうちに次の操作が表示され、ユーザーが混乱してしまうということがなく、確実に操作を理解することができる。
【0082】
さらに、本実施形態においては、操作を画像データ、すなわち図形等で表示しているので、直感的に、操作部材の位置や操作方法等について理解することができ、分かりやすいという効果がある。
【0083】
なお、本実施形態においては、指導者が使用する第2のカメラ10b側において、生徒に実際に操作を覚えてもらいたい場合に、図4のステップS23、24において、操作指示の設定を行ない、送信していた。しかしながら、生徒のカメラ10a側において、操作方法を生徒が分からない場合に、操作を表示パネル8に表示するようにしても勿論構わない。この場合には、生徒のカメラ10aに操作を表示させるための操作スイッチを設け、図4のステップS35の判定時に、この操作スイッチの状態を検出等すれば良い。
【0084】
なお、本実施形態においては、撮像装置として、デジタルカメラに適用した例で説明したが、デジタルカメラとしては、所謂デジタル一眼レフカメラやコンパクトカメラのいずれにも適用でき、またデジタルカメラに限らず、デジタル画像用ビュワーや、画面付きストレージ、携帯電話などにも適用できる。画像を撮像し、記録するだけのものに限らず、情報を取得するための情報機器にも適用できる。特に指導者用のカメラ10bは、一般的なデジタルカメラである必要はない。表示パネルを有した撮像機器や情報機器であれば、本発明を適用することができる。
【0085】
このように、本発明によれば、機能を多く有している撮像機器や情報機器等のデジタル機器の使用説明を簡単に行い、多くの人にその多彩な働きを利用した快適な利用を提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0086】
【図1】本発明の一実施形態に係わるデジタルカメラとその撮影システムのブロック 図である。
【図2】本発明の一実施形態に係わる撮影システムの使用状態を説明する図である。
【図3】本発明の一実施形態において第1のカメラ10aと第2のカメラ10bの操 作法を説明する図である。
【図4】本発明の一実施形態において、デジタルカメラのカメラ制御を示すフローチ ャートである。
【図5】本発明の一実施形態において、操作結果送信のサブルーチンのフローチャー トである。
【図6】本発明の一実施形態において、第1のカメラから操作変換図示を説明する図 である。
【図7】本発明の一実施形態において、操作変換図示のサブルーチンのフローチャー トである。
【図8】本発明の一実施形態において、操作情報に対応する操作部の画像との関係を 示すデータベース9dの記憶内容を示す図である。
【符号の説明】
【0087】
1・・・MPU、1a・・・スイッチ、1b・・・スイッチ、1c・・・スイッチ、1d・・・操作禁止部、1e・・・操作変換図示部、1t・・・時計、1z・・・ズームスイッチ、2・・・撮影レンズ、2a・・・AF(オートフォーカス)制御部、2b・・・絞り、3・・・撮像素子、4・・・アナログフロントエンド(アナログフロントエンド)部、5・・・画像処理部、5a・・・形状判定部、5b・・・増感部、5c・・・距離判定部、5d・・・顔検出部、6・・・圧縮部、8・・・表示パネル、8a・・・表示制御部、8b・・・マルチ画像部、8c・・・表示枠、8d・・・カーソル表示、9・・・記録メディア、9a・・・記録部、9b・・・外部送信部、9c・・・指摘関係記録部、9d・・・データベース、10a・・・第1のカメラ、10b・・・第2のカメラ、11・・・補助光発光部、20・・・被写体、31a・・・第1のユーザー、31b・・・第2のユーザー


【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部装置と通信が可能な撮像装置であって、
被写体像を画像データに変換する撮像手段と、
上記画像データを表示する表示手段と、
上記外部装置から当該撮影装置の操作方法を指示するための操作情報を受信する受信手段と、
当該撮影装置を操作するために設けられた操作部材と、
上記操作部材の操作に応じて当該撮影装置を制御する制御手段と、
を備え、
上記制御手段は、上記受信手段が操作情報を受信すると、該操作情報に応じた操作部材の操作方法を示した操作画像に変換し、該操作画像を上記表示手段へ表示させると共に、該操作画像に対応した操作部材以外の操作を禁止することを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
上記制御手段は、所定の操作が行なわれた場合、上記操作画像に対応した操作部材以外の操作の禁止を解除することを特徴とする請求項1に記載の撮影装置。
【請求項3】
上記制御手段は、上記操作画像の表示後の時間経過に応じて、上記操作画像に対応した操作部材以外の操作の禁止を解除することを特徴とする請求項1に記載の撮影装置。
【請求項4】
上記制御手段は、上記画像データの変化に応じて、上記操作画像に対応した操作部材以外の操作の禁止を解除することを特徴とする請求項1に記載の撮影装置。
【請求項5】
上記画像データを上記外部装置に送信する送信手段を有することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項6】
上記送信手段は、上記画像データを被写体のスルー画として上記外部装置に送信することを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
【請求項7】
上記操作部材によって、露出の補正、絞り値の変更、シャッタ速度の変更、ズーミング、の少なくとも一つを操作可能であることを特徴とする請求項1〜5に記載の撮像装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2012−191631(P2012−191631A)
【公開日】平成24年10月4日(2012.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−104645(P2012−104645)
【出願日】平成24年5月1日(2012.5.1)
【分割の表示】特願2007−96438(P2007−96438)の分割
【原出願日】平成19年4月2日(2007.4.2)
【出願人】(000000376)オリンパス株式会社 (11,466)
【出願人】(504371974)オリンパスイメージング株式会社 (2,647)
【Fターム(参考)】