説明

撮像装置、画像処理装置およびプログラム

【課題】選択された位置に影をつけた画像を撮像することができる。
【解決手段】被写体を撮像する撮像装置であって、左右にずらして配置され、被写体を撮像する左撮像部および右撮像部と、左右方向において左撮像部と同じまたは更に左に設けられた左発光部と、左右方向において右撮像部と同じまたは更に右に設けられた右発光部と、被写体に光を照射して撮像する場合において、左発光部および右発光部のいずれにより被写体に光を照射するかをユーザの操作に応じて予め選択する発光選択部とを備える撮像装置を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像装置、画像処理装置およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、観視者に対して被写体を立体的に表示させるためのステレオ画像を撮像する撮像装置が知られている。このような撮像装置は、一例として、左眼用の画像を撮像するための左眼用の撮像部と、右眼用の画像を撮像するための右眼用の撮像部とを備える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、このような撮像装置において、フラッシュを発光して被写体を撮影した場合、被写体と近似した色および形状の影を含む画像を撮像してしまう場合がある。しかし、このような画像は、3次元表示した場合に、観視者が被写体と影との間で視覚的な融合をしてしまい、本例の像とは異なる立体像であると認識してしまう可能性があった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の第1の態様においては、被写体を撮像する撮像装置であって、左右にずらして配置され、前記被写体を撮像する左撮像部および右撮像部と、左右方向において前記左撮像部と同じまたは更に左に設けられた左発光部と、左右方向において前記右撮像部と同じまたは更に右に設けられた右発光部と、を備える撮像装置を提供する。
【0005】
本発明の第2の態様においては、被写体を撮像する撮像装置であって、前記被写体を撮像する第1撮像部および第2撮像部と、前記第1撮像部が撮像した第1画像における基準以上の輝度の高輝度領域を検出する検出部と、前記第2撮像部が撮像した第2画像における前記高輝度領域に相当する位置の領域および当該相当する位置の領域から前記第1画像および前記第2画像の並び方向にずれた領域において、前記高輝度領域と近似する領域があるかを判定する判定部と、前記判定部が前記第2画像に前記高輝度領域と近似する領域が無いと判定した場合、前記第1画像における前記高輝度領域を補正する補正部と、を備える撮像装置、並びに、このような撮像装置に関連する画像処理装置、および、プログラムを提供する。
【0006】
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本実施形態に係る撮像装置10の外観を示す。
【図2】本実施形態に係る撮像装置10の機能構成を示す。
【図3】右撮像部と左撮像部との間に発光部を備える立体視用の撮像装置により、発光部を発光させて撮像される被写体50および被写体の影60の位置関係の一例を示す。
【図4】図3のような位置関係の被写体50を撮像した場合における、左眼用の画像および右眼用の画像の一例を示す。
【図5】本実施形態に係る撮像装置10により、図3のような位置関係の被写体50を撮像した場合における、左眼用の画像および右眼用の画像の第1例を示す。
【図6】本実施形態に係る撮像装置10により、図3のような位置関係の被写体50を撮像した場合における、左眼用の画像および右眼用の画像の第2例を示す。
【図7】本実施形態に係る撮像装置10の左発光部36を発光して撮像される右眼用の画像の一例を示す。
【図8】本実施形態に係る撮像装置10の右発光部38を発光して撮像される左眼用の画像の一例を示す。
【図9】本実施形態の第1変形例に係る撮像装置10の外観を示す。
【図10】本実施形態の第2変形例に係る撮像装置10の機能構成を示す。
【図11】本実施形態の第2変形例に係る撮像装置10により被写体80を撮像した場合の左眼用の画像の一例を示す。
【図12】本実施形態の第2変形例に係る撮像装置10により被写体80を撮像した場合の右眼用の画像の一例を示す。
【図13】左眼用画像中の第1部分画像95、および、第1部分画像95に相当する位置に対して18画素分右方向にずらして表した右眼用画像中の第2部分画像96を示す。
【図14】図13に示される第1部分画像95および第2部分画像96のそれぞれを拡大した図を示す。
【図15】本発明の実施形態に係るコンピュータ1900のハードウェア構成の一例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0009】
図1は、本実施形態に係る撮像装置10の外観を示す。図2は、本実施形態に係る撮像装置10の機能構成を示す。
【0010】
本実施形態に係る撮像装置10は、被写体を撮像して、観視者に対して被写体を立体的に表示させるためのステレオ画像(左眼用の画像および右眼用の画像)を生成する。撮像装置10は、静止画像を撮像してもよいし、動画像を撮像してもよい。撮像装置10は、左撮像部22と、右撮像部24と、発光部26と、距離検出部40と、発光選択部42と、シャッターボタン44と、制御部46と、記録部48とを備える。
【0011】
左撮像部22および右撮像部24は、左右にずらして配置される。左撮像部22は、当該撮像装置10における左右方向の左側の位置から被写体を撮像する。そして、左撮像部22は、撮像した画像を観視者の左眼に与えるための左眼用の画像として出力する。
【0012】
右撮像部24は、当該撮像装置10における左右方向の右側の位置から被写体を撮像する。そして、右撮像部24は、撮像した画像を観視者の右眼に与えるための右眼用の画像として出力する。
【0013】
左撮像部22および右撮像部24は、筐体上におけるレンズ部分の位置が、予め定められた距離分(基線長分)左右にずらして配置される。この距離(基線長)は、左眼用の画像および右眼用の画像を表示した場合において、適切に立体視ができるような距離に設定される。
【0014】
発光部26は、被写体に光を照射する。本実施形態において、発光部26は、左発光部36と、右発光部38とを有する。左発光部36および右発光部38のそれぞれは、一例として、強い光を瞬時的に発光するフラッシュ装置である。
【0015】
左発光部36は、当該撮像装置10の筐体における左右方向において、左撮像部22と同じまたは更に左に設けられる。左発光部36は、一例として、撮像装置10の筐体における、左撮像部22の上側に設けられる。
【0016】
また、右発光部38は、当該撮像装置10の筐体における左右方向において、右撮像部24と同じまたは更に右に設けられる。右発光部38は、一例として、撮像装置10の筐体における、右撮像部24の上側に設けられる。
【0017】
距離検出部40は、画面内の複数の領域のそれぞれにおいて被写体距離を検出する。距離検出部40は、一例として、撮像に先立って、左撮像部22または右撮像部24の一方を用いて、コントラスト法により画面内の複数の領域のそれぞれの被写体距離を測定する。左撮像部22および右撮像部24は、測定結果を用いて、ユーザにより選択された被写体または自動選択された被写体に焦点を合わせて撮像する。
【0018】
発光選択部42は、被写体に光を照射して撮像する場合において、左発光部36および右発光部38の何れか一方により被写体に光を照射するか、左発光部36および右発光部38の両者により被写体に光を照射するかを、ユーザの操作に応じて予め選択する。また、発光選択部42は、距離検出部40による検出結果に基づいて、左発光部36および右発光部38のいずれにより被写体に光を照射するかを選択してもよい。
【0019】
シャッターボタン44は、筐体における例えば上部に設けられる。シャッターボタン44は、ユーザにより押下されたタイミングにおいて、撮像指示を制御部46に通知する。
【0020】
制御部46は、当該撮像装置10の全体を制御する。制御部46は、ユーザから撮像指示を受けたことに応じて、左撮像部22および右撮像部24のそれぞれに画像を撮像させる。これとともに、制御部46は、ユーザからの撮像指示を受けたことに応じて、左発光部36および右発光部38のうちの発光選択部42により選択された一方または両方を発光させる。これにより、撮像装置10によれば、ユーザにより選択された位置に被写体の影を付けた左眼用の画像および右眼用の画像を撮像することができる。
【0021】
記録部48は、左撮像部22および右撮像部24により撮像された左眼用の画像および右眼用の画像を記憶する。このような撮像装置10は、ユーザがシャッターボタン44を押下して撮像指示を与えたことに応じて、被写体を立体的に表示するための左眼用の画像および右眼用の画像を撮像することができる。
【0022】
図3は、右撮像部と左撮像部との間にフラッシュ装置が設けられた立体視用の撮像装置により、発光部を発光させて撮像される被写体50および被写体の影60の位置関係の一例を示す。図4は、図3のような位置関係の被写体50を撮像した場合における、左眼用の画像および右眼用の画像の一例を示す。
【0023】
右撮像部と左撮像部との間の中心位置にフラッシュ装置が設けられた公知の立体視用の撮像装置により、図3に示されるような、黒色のストロー(被写体50)が刺さったカップをモノトーンの壁の前に近接して置いた状態で、撮像したとする。この場合、図4に示されるように、左眼用の画像および右眼用の画像のそれぞれには、黒色のストロー(被写体50)と近似した色および形状のストローの影60が現れる。左眼用の画像には、ストローの影60が、ストロー(被写体50)の左側に現れる。右眼用の画像には、ストローの影60がストロー(被写体50)の右側に現れる。
【0024】
ここで、このような左眼用の画像および右眼用の画像を立体表示装置に表示して立体視された場合、観視者が、左眼用の画像および右眼用の画像におけるストロー(被写体50)同士を脳内で融合させ、且つ、影60同士を脳内で融合させることにより、被写体50および影60が正しい距離に配置されているように感じることができる。しかしながら、この場合、被写体50と影60との間に形状および色に差異が無いので、観視者が、左眼用の画像の被写体50と右眼用の画像の影60とを融合させ、左眼用の画像の影60と右眼用の画像の被写体50とを融合させてしまい、被写体50および影60が本来と異なる位置に配置しているように感じさせてしまう可能性がある。
【0025】
図5は、本実施形態に係る撮像装置10により、図3のような位置関係の被写体50を撮像した場合における、左眼用の画像および右眼用の画像の第1例を示す。本実施形態に係る撮像装置10において、左発光部36は、筐体上における左撮像部22の直上に設けられる。また、右発光部38は、筐体上における右撮像部24の直上に設けられる。
【0026】
このような撮像装置10において、例えば右発光部38のみを発光させて左側用の画像および右眼用の画像を撮像した場合、右眼用の画像には影60は写らずに、左眼用の画像のみに影60が写る。このような画像を見た観視者は、左眼用の画像および右眼用の画像におけるストロー(被写体50)同士を脳内で融合させるが、左眼用の画像の影60と右眼用の画像のストロー(被写体50)とを脳内で融合させないので、被写体50が正しい距離に配置されているように感じることができる。従って、撮像装置10によれば、図3のような位置関係の被写体50を撮像した場合にも、被写体50および影60が本来の位置に配置しているように感じさせることができる。
【0027】
また、撮像装置10において、左発光部36は、筐体上における左撮像部22より更に左側に設けられてもよい。また、右発光部38は、筐体上における右撮像部24より更に右側に設けられてもよい。図6は、このような実施形態に係る撮像装置10により、図3のような位置関係の被写体50を撮像した場合における、左眼用の画像および右眼用の画像の例を示す。
【0028】
このような撮像装置10において、例えば右発光部38のみを発光させて左側用の画像および右眼用の画像を撮像した場合、左眼用の画像および右眼用の画像のそれぞれにおいて、被写体50と影60との左右方向の相対的な並び順が同一となる。このような画像を見た観視者は、左眼用の画像および右眼用の画像におけるストロー(被写体50)同士を脳内で融合させるとともに、影60同士を脳内で融合させるので、被写体50および影60のそれぞれが正しい距離に配置されているように感じることができる。従って、撮像装置10によれば、図3のような位置関係の被写体50を撮像した場合にも、被写体50および影60が本来の位置に配置しているように感じさせることができる。
【0029】
本実施形態に係る撮像装置10は、左発光部36および右発光部38の何れか一方または両方を発光させて撮像するかを自由に選択することができる。これにより、撮像装置10によれば、ユーザが影のでる位置を選択することができる。なお、左発光部36および右発光部38の両方を発光して撮像すると、左眼用の画像および右眼用の画像のそれぞれに、被写体を挟んで左右に影が付く。しかし、これらの影は、その影をもたらした発光部とは逆の発光部からの光により、薄くなる。従って、一方の画像の被写体と他方の影とを脳内で融合させてしまうようなことを回避することができる。
【0030】
もっとも、1つの被写体に対して2つの影が付くので、観視者に違和感を与える可能性もある。従って、ユーザにより、左発光部36または右発光部38の何れか一方のみを発光させて撮像することを選択可能とすることにより、ユーザに選択の自由度を与えることは有用である。
【0031】
なお、撮像装置10は、筐体の左右方向に配列された複数の発光ユニットを有してもよい。この場合、発光選択部42は、複数の発光ユニットのいずれを左発光部36および右発光部38として機能させるかを選択する。制御部46は、ユーザからの撮像指示を受けたことに応じて、発光選択部42により選択された発光ユニットを発光させる。このような、撮像装置10は、左発光部36および右発光部38のそれぞれの発光位置を微調整することができる。これにより、撮像装置10は、被写体の影をユーザの希望する位置に精度良く付けた左眼用の画像および右眼用の画像を撮像することができる。
【0032】
また、撮像装置10は、左発光部36が、筐体における上下方向において左撮像部22と同一の位置であって、左右方向に左撮像部22より左側に配置されてもよい。さらに、撮像装置10は、右発光部38が、筐体における上下方向において左撮像部22と同一の位置であって、左右方向に右撮像部24より右側に配置されてもよい。このような撮像装置10は、例えば、筐体を上下反転させて撮像した場合においても、適切な位置に影を付けた画像を撮像することができる。
【0033】
また、撮像装置10は、筐体の上側に設けられた第1のシャッターボタン44に加えて、筐体の下側に第2のシャッターボタン44を備えてもよい。このような撮像装置10は、例えば、筐体を上下反転させて撮像した場合においても、ユーザが容易に撮像指示を与えることができる。
【0034】
図7は、本実施形態に係る撮像装置10の左発光部36を発光して撮像される右眼用の画像の一例を示す。図8は、本実施形態に係る撮像装置10の右発光部38を発光して撮像される左眼用の画像の一例を示す。
【0035】
発光選択部42は、距離検出部40の距離の検出結果に基づいて左発光部36および右発光部38のいずれにより被写体に光を照射するかを選択してもよい。例えば、発光選択部42は、距離検出部40から、焦点を合わせた被写体50の右側の領域の被写体距離、および、焦点を合わせた被写体50の左側の領域の被写体距離のそれぞれを取得する。そして、発光選択部42は、焦点を合わせた被写体50より右側の領域または左側の領域のうち、被写体距離が遠い方の領域に被写体の影60が付くように、左発光部36および右発光部38のいずれかを選択して発光させる。発光選択部42は、一例として、被写体50の右側の領域の被写体距離の方が遠い場合には左発光部36を発光させ、被写体50の左側の領域の被写体距離の方が遠い場合には右発光部38を発光させる。
【0036】
例えば、図7に示されるように、被写体50の後ろの壁62が被写体50のすぐ近くにある場合、フラッシュ光があまり減衰せずにその壁62に照射されるので、被写体の影60が目立ってしまう。これに対して、図8に示されるように、被写体50の後ろ壁64が被写体50から遠くにある場合、フラッシュ光が減衰してその壁64に照射されるので、被写体の影60が目立たない。従って、発光選択部42は、被写体50より右側の領域または左側の領域のうち遠い方の領域に被写体の影60を付けることにより、影60を目立たなくすることができる。
【0037】
図9は、本実施形態の第1変形例に係る撮像装置10の外観を示す。なお、第1変形例に係る撮像装置10は、図1および図2に示された撮像装置10と略同一の機能および構成を有するので、同一の部材には同一の符号を付けて以下相違点を除き説明を省略する。
【0038】
本変形例に係る撮像装置10は、本体から取り外し可能である外付の発光部が装着される。本変形例に係る撮像装置10は、外付の発光部を装着するための左装着部66および右装着部68を備える。
【0039】
左装着部66は、左右方向において左撮像部22と同じまたは更に左に、外付の発光部を装着する。左装着部66は、一例として、筐体上部における、左撮像部22のほぼ上側の位置に設けられる。
【0040】
右装着部68は、左右方向において右撮像部24と同じまたは更に右に、外付の発光部を装着する。右装着部68は、一例として、筐体上部における、右撮像部24のほぼ上側の位置に設けられる。
【0041】
本変形例において、制御部46は、ユーザからの撮像指示を受けたことに応じて、左撮像部22および右撮像部24のそれぞれに画像を撮像させる。これとともに、制御部46は、ユーザからの撮像指示を受けたことに応じて、左装着部66に装着された外付の発光部または右装着部68に装着された外付の発光部のうちの、発光選択部42により選択された一方または両方を発光させる。これにより、本変形例に係る撮像装置10によれば、外付の発光部が装着される場合においても、ユーザにより選択された位置に被写体の影を付けた左眼用の画像および右眼用の画像を撮像することができる。
【0042】
また、本変形例において、撮像装置10は、使用者が当該撮像装置10から取り外しできない内蔵の発光部26を1個備える構成であってもよいし、1個も備えない構成であってもよい。内蔵の発光部26を1個備える場合、撮像装置10は、左装着部66または右装着部68のうちの、一方のみを備える構成であってもよい。即ち、撮像装置10は、内蔵の発光部26と、左右方向において左撮像部22と同じまたは更に左側、および右撮像部24と同じまたは更に右側のうち、内蔵の発光部26とは逆側に設けられた、外付の発光部を装着するための外付発光部用の装着部とを備える。
【0043】
この場合において、制御部46は、ユーザからの撮像指示を受けたことに応じて、内蔵の発光部26および外付の発光部のうちの、発光選択部42により選択された一方または両方を発光させる。これにより、本変形例に係る撮像装置10によれば、内蔵の発光部26を備えるとともに外付の発光部が装着される場合においても、ユーザにより選択された位置に被写体の影を付けた左眼用の画像および右眼用の画像を撮像することができる。
【0044】
図10は、本実施形態の第2変形例に係る撮像装置10の機能構成を示す。なお、第2変形例に係る撮像装置10は、図1および図2に示された撮像装置10と略同一の機能および構成を有するので、同一の部材には同一の符号を付けて以下相違点を除き説明を省略する。
【0045】
本変形例に係る撮像装置10は、左撮像部22と、右撮像部24と、発光部26と、シャッターボタン44と、制御部46と、記録部48と、検出部72と、判定部74と、補正部76とを備える。
【0046】
検出部72は、左撮像部22および右撮像部24のそれぞれが撮像した画像における基準以上の輝度の高輝度領域を検出する。判定部74は、検出部72により検出された高輝度領域が、光を反射する被写体を撮像したことにより一方の画像のみに生じた反射領域であるか否かを判定する。判定部74による判定の方法は後述する。
【0047】
補正部76は、左撮像部22および右撮像部24のそれぞれが撮像した画像における、判定部74により一方の画像のみに生じた反射領域であると判定された部分を補正する。補正部76は、一例として、反射領域における右眼用の画像と左眼用の画像との間の輝度差を低減または増加させる。
【0048】
図11は、本実施形態の第2変形例に係る撮像装置10により被写体80を撮像した場合の左眼用の画像の一例を示す。図12は、本実施形態の第2変形例に係る撮像装置10により被写体80を撮像した場合の右眼用の画像の一例を示す。図13は、左眼用画像中の第1部分画像95、および、第1部分画像95に相当する位置に対して18画素分右方向にずらして表した右眼用画像中の第2部分画像96を示す。図14は、図13に示される第1部分画像95および第2部分画像96のそれぞれを拡大した図を示す。
【0049】
被写体80に反射面が存在すると、当該反射面からの反射光が左撮像部22および右撮像部24のうち一方のみに入射する場合がある。例えば、発光部26から発光された強い光が被写体の反射領域90において反射し、その反射光が左撮像部22にのみに入射し、右撮像部24には入射しない場合がある。
【0050】
このような反射領域90を撮像装置10により撮像した場合、左眼用の画像には、図11に示されるように、被写体80の一部分に周囲と大きな明度差の生じた高い輝度の領域(高輝度領域92)が現れる。しかし、右眼用の画像には、図12に示されるように、被写体80には高い輝度の高輝度領域92が現れない。このような左眼用の画像および右眼用の画像を観視者の右眼および左眼に与えた場合、左右像が脳内で融合しにくくなり、一つの立体像として感じられなくなりやすくなる。また立体像として感じられても、観視者に不快感を与えてしまう場合がある。
【0051】
そこで、本変形例に係る撮像装置10では、左眼用の画像および右眼用の画像を撮像してから、このような反射領域90の有無を検出する。そして、撮像装置10では、一方の画像だけにある反射領域90を検出した場合に、撮像した左眼用の画像および右眼用の画像を適切に補正する。具体的には、撮像装置10は、次のような処理を行う。
【0052】
右眼用の画像および左眼用の画像が撮像されると、まず、検出部72は、左眼用の画像および右眼用の画像のそれぞれから、高輝度領域92を検出する。検出部72は、一例として、予め定められた輝度以上の画素が予め定められた個数以上隣接して存在している領域を、高輝度領域92として検出する。なお、予め定められた輝度は、一例として、飽和状態の輝度値に予め定められた係数(例えば1未満の係数)を乗じた輝度である。
【0053】
続いて、判定部74は、高輝度領域92が検出された場合、検出された高輝度領域92のそれぞれに対して、その高輝度領域92が左右一方の画像だけにある反射領域90であるかどうかを判定する。より詳しくは、判定部74は、高輝度領域92が検出された画像とは逆の画像における高輝度領域92に相当する領域および相当する領域から画像の並び方向(即ち、左右方向)にずれた領域において、高輝度領域92と近似する領域があるかを判定する。そして、判定部74は、高輝度領域92が検出された画像とは逆の画像に、高輝度領域92と近似する領域がない場合には、その高輝度領域92が反射領域90であると判定する。
【0054】
判定部74は、一例として、高輝度領域92が反射領域90であるかどうかを以下のように判定する。なお、右眼用の画像および左眼用の画像のうち高輝度領域92が含まれる方の画像を第1画像といい、逆の画像を第2画像という。
【0055】
まず、判定部74は、第1画像から第1部分画像95を切り出して記憶する。第1部分画像95は、高輝度領域92およびその近傍の領域を含む画像である。判定部74は、一例として、図11に示されるように、矩形状の第1部分画像95を切り出して記憶する。
【0056】
続いて、判定部74は、第2画像から第2部分画像96を切り出して記憶する。第2部分画像96は、第2画像における、第1部分画像95に相当する領域、および、当該第1部分画像95に相当する領域から右眼用の画像および左眼用画像の並び方向(即ち、左右方向)に予め定められた距離分ずれた範囲の領域を含む画像である。
【0057】
なお、第1部分画像95に相当する領域は、第2画像中における、第1部分画像95と同一座標の領域である。第1部分画像95に相当する領域は、一例として、図12の左側の境界99−Lおよび右側の境界99−Rの間に挟まれた矩形の範囲である。また、第1部分画像95に相当する領域から左右方向に予め定められた距離分ずれた範囲の領域は、例えば、図12の左側の境界99−Lから更に左側に延びた矩形の範囲、および、図12の右側の境界99−Rから更に右側に延びた矩形の範囲である。
【0058】
続いて、判定部74は、第1部分画像95と第2部分画像96との相対位置を予め定められた量(例えば1画素)ずつずらしながら、それぞれの相対位置において第1部分画像95と第2部分画像96との相関度を算出する。
【0059】
図13および図14には、第1部分画像95、および、第1部分画像95に対して左方向に18画素ずらした第2部分画像96の部分拡大図を示す。ここで、第2部分画像96中における画素Q1は、第1部分画像95の画素P1に相当する位置から右側に18画素分ずれた位置の画素である。判定部74は、第1部分画像95を第2部分画像96に対して左側に18画素分ずらした場合、第1部分画像95の全ての画素と、第2部分画像96における対応する画素(画素P1に対する画素Q1と同様の位置関係にある画素)との差をそれぞれ算出して、これらの差の総和を算出する。その総和が、第1部分画像95を第2部分画像96に対して左側に18画素分ずらした場合の相関度を表し、値が小さいほど相関度が高くなる。
【0060】
そして、判定部74は、第1部分画像95と第2部分画像96との相対位置をずらして、相関度が予め定められた値より高い位置が検出された場合には、第2画像に高輝度領域92と近似する領域があると判定する。反対に、判定部74は、第1部分画像95と第2部分画像96との相対位置をずらして、相関度が予め定められた値より高い位置が検出されなかった場合には、第2画像に高輝度領域92と近似する領域が無かったと判定する。
【0061】
これにより、判定部74は、高輝度領域92が検出された画像とは逆の画像における高輝度領域92に相当する領域および相当する領域から画像の並び方向(即ち、左右方向)にずれた領域において、高輝度領域92と近似する領域があるかを判定することができる。即ち、判定部74は、右眼用の画像および左眼用の画像の何れか一方で高輝度領域92が検出された場合、その高輝度領域92が反射領域90であるかを判定することができる。
【0062】
続いて、補正部76は、右眼用の画像および左眼用の画像の何れか一方で高輝度領域92が検出され、判定部74により高輝度領域92が検出された画像とは逆の画像にその高輝度領域92と近似する領域が無いと判定した場合、高輝度領域92を補正する。
【0063】
補正部76は、一例として、高輝度領域92および、高輝度領域92が検出された画像とは逆の画像における高輝度領域92に相当する位置の領域との輝度差を低減させる。これにより、撮像装置10によれば、左眼用の画像と右眼用の画像とを見たときにおける脳内での融合の妨害効果を低減して、観視者に立体像を認識しやすくすることができる。
【0064】
また、補正部76は、一例として、高輝度領域92および、高輝度領域92が検出された画像とは逆の画像における高輝度領域92に相当する位置の領域との輝度差を増加させる。これにより、撮像装置10によれば、意図的にちらついた感じを演出した画像を提供することができる。
【0065】
また、補正部76は、ユーザによる操作に応じて、輝度差を低減するか増加させるかを切り換えてもよい。また、補正部76は、反射領域90の大きさに応じて、輝度差を低減するか増加させるかを切り換えてもよい。補正部76は、一例として、反射領域90の大きさが予め定められた大きさより大きい場合輝度差を低減し、反射領域90の大きさが予め定められた大きさ以下の場合、輝度差を増加させる。これにより、撮像装置10によれば、観視者が不快と感じる可能性を低く抑えつつ、チラつきを演出した画像を撮像することもできる。
【0066】
図15は、本実施形態に係るコンピュータ1900のハードウェア構成の一例を示す。本実施形態に係るコンピュータ1900は、ホスト・コントローラ2082により相互に接続されるCPU2000、RAM2020、グラフィック・コントローラ2075、及び表示装置2080を有するCPU周辺部と、入出力コントローラ2084によりホスト・コントローラ2082に接続される通信インターフェイス2030、ハードディスクドライブ2040、及びCD−ROMドライブ2060を有する入出力部と、入出力コントローラ2084に接続されるROM2010、フレキシブルディスク・ドライブ2050、及び入出力チップ2070を有するレガシー入出力部とを備える。
【0067】
ホスト・コントローラ2082は、RAM2020と、高い転送レートでRAM2020をアクセスするCPU2000及びグラフィック・コントローラ2075とを接続する。CPU2000は、ROM2010及びRAM2020に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。グラフィック・コントローラ2075は、CPU2000等がRAM2020内に設けたフレーム・バッファ上に生成する画像データを取得し、表示装置2080上に表示させる。これに代えて、グラフィック・コントローラ2075は、CPU2000等が生成する画像データを格納するフレーム・バッファを、内部に含んでもよい。
【0068】
入出力コントローラ2084は、ホスト・コントローラ2082と、比較的高速な入出力装置である通信インターフェイス2030、ハードディスクドライブ2040、CD−ROMドライブ2060を接続する。通信インターフェイス2030は、ネットワークを介して他の装置と通信する。ハードディスクドライブ2040は、コンピュータ1900内のCPU2000が使用するプログラム及びデータを格納する。CD−ROMドライブ2060は、CD−ROM2095からプログラム又はデータを読み取り、RAM2020を介してハードディスクドライブ2040に提供する。
【0069】
また、入出力コントローラ2084には、ROM2010と、フレキシブルディスク・ドライブ2050、及び入出力チップ2070の比較的低速な入出力装置とが接続される。ROM2010は、コンピュータ1900が起動時に実行するブート・プログラム、及び/又は、コンピュータ1900のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。フレキシブルディスク・ドライブ2050は、フレキシブルディスク2090からプログラム又はデータを読み取り、RAM2020を介してハードディスクドライブ2040に提供する。入出力チップ2070は、フレキシブルディスク・ドライブ2050を入出力コントローラ2084へと接続すると共に、例えばパラレル・ポート、シリアル・ポート、キーボード・ポート、マウス・ポート等を介して各種の入出力装置を入出力コントローラ2084へと接続する。
【0070】
RAM2020を介してハードディスクドライブ2040に提供されるプログラムは、フレキシブルディスク2090、CD−ROM2095、又はICカード等の記録媒体に格納されて利用者によって提供される。プログラムは、記録媒体から読み出され、RAM2020を介してコンピュータ1900内のハードディスクドライブ2040にインストールされ、CPU2000において実行される。
【0071】
コンピュータ1900にインストールされ、コンピュータ1900を画像処理装置として機能させるプログラムは、検出モジュールと、判定モジュールと、補正モジュールと、記録モジュールとを備える。これらのプログラム又はモジュールは、CPU2000等に働きかけて、コンピュータ1900を、検出部72、判定部74、補正部76および記録部48としてそれぞれ機能させる。
【0072】
これらのプログラムに記述された情報処理は、コンピュータ1900に読込まれることにより、ソフトウェアと上述した各種のハードウェア資源とが協働した具体的手段である検出部72、判定部74、補正部76および記録部48として機能する。そして、これらの具体的手段によって、本実施形態におけるコンピュータ1900の使用目的に応じた情報の演算又は加工を実現することにより、使用目的に応じた特有の画像処理装置が構築される。
【0073】
一例として、コンピュータ1900と外部の装置等との間で通信を行う場合には、CPU2000は、RAM2020上にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理内容に基づいて、通信インターフェイス2030に対して通信処理を指示する。通信インターフェイス2030は、CPU2000の制御を受けて、RAM2020、ハードディスクドライブ2040、フレキシブルディスク2090、又はCD−ROM2095等の記憶装置上に設けた送信バッファ領域等に記憶された送信データを読み出してネットワークへと送信し、もしくは、ネットワークから受信した受信データを記憶装置上に設けた受信バッファ領域等へと書き込む。このように、通信インターフェイス2030は、DMA(ダイレクト・メモリ・アクセス)方式により記憶装置との間で送受信データを転送してもよく、これに代えて、CPU2000が転送元の記憶装置又は通信インターフェイス2030からデータを読み出し、転送先の通信インターフェイス2030又は記憶装置へとデータを書き込むことにより送受信データを転送してもよい。
【0074】
また、CPU2000は、ハードディスクドライブ2040、CD−ROMドライブ2060(CD−ROM2095)、フレキシブルディスク・ドライブ2050(フレキシブルディスク2090)等の外部記憶装置に格納されたファイルまたはデータベース等の中から、全部または必要な部分をDMA転送等によりRAM2020へと読み込ませ、RAM2020上のデータに対して各種の処理を行う。そして、CPU2000は、処理を終えたデータを、DMA転送等により外部記憶装置へと書き戻す。このような処理において、RAM2020は、外部記憶装置の内容を一時的に保持するものとみなせるから、本実施形態においてはRAM2020および外部記憶装置等をメモリ、記憶部、または記憶装置等と総称する。本実施形態における各種のプログラム、データ、テーブル、データベース等の各種の情報は、このような記憶装置上に格納されて、情報処理の対象となる。なお、CPU2000は、RAM2020の一部をキャッシュメモリに保持し、キャッシュメモリ上で読み書きを行うこともできる。このような形態においても、キャッシュメモリはRAM2020の機能の一部を担うから、本実施形態においては、区別して示す場合を除き、キャッシュメモリもRAM2020、メモリ、及び/又は記憶装置に含まれるものとする。
【0075】
また、CPU2000は、ステレオ画像データ(右眼用画像データと左眼用画像データ)が上述の各種方法でRAM2020に読み込まれた状態でRAM2020から読み出したステレオ画像データに対して、プログラムの命令列により指定された、本実施形態中に記載した各種の演算、情報の加工、条件判断、情報の検索・置換等を含む各種の処理を行い、RAM2020へと書き戻す。例えば、CPU2000は、条件判断を行う場合においては、本実施形態において示した各種の変数が、他の変数または定数と比較して、大きい、小さい、以上、以下、等しい等の条件を満たすかどうかを判断し、条件が成立した場合(又は不成立であった場合)に、異なる命令列へと分岐し、またはサブルーチンを呼び出す。
【0076】
また、CPU2000は、記憶装置内のファイルまたはデータベース等に格納された情報を検索することができる。例えば、第1属性の属性値に対し第2属性の属性値がそれぞれ対応付けられた複数のエントリが記憶装置に格納されている場合において、CPU2000は、記憶装置に格納されている複数のエントリの中から第1属性の属性値が指定された条件と一致するエントリを検索し、そのエントリに格納されている第2属性の属性値を読み出すことにより、所定の条件を満たす第1属性に対応付けられた第2属性の属性値を得ることができる。
【0077】
以上に示したプログラム又はモジュールは、外部の記録媒体に格納されてもよい。記録媒体としては、フレキシブルディスク2090、CD−ROM2095の他に、DVD又はCD等の光学記録媒体、MO等の光磁気記録媒体、テープ媒体、ICカード等の半導体メモリ等を用いることができる。また、専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバシステムに設けたハードディスク又はRAM等の記憶装置を記録媒体として使用し、ネットワークを介してプログラムをコンピュータ1900に提供してもよい。
【0078】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0079】
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【符号の説明】
【0080】
10 撮像装置、22 左撮像部、24 右撮像部、26 発光部、36 左発光部、38 右発光部、40 距離検出部、42 発光選択部、44 シャッターボタン、46 制御部、48 記録部、50 被写体、60 影、62 壁、64 壁、66 左装着部、68 右装着部、72 検出部、74 判定部、76 補正部、80 被写体、90 反射領域、92 高輝度領域、95 第1部分画像、96 第2部分画像、99 境界、1900 コンピュータ、2000 CPU、2010 ROM、2020 RAM、2030 通信インターフェイス、2040 ハードディスクドライブ、2050 フレキシブルディスク・ドライブ、2060 CD−ROMドライブ、2070 入出力チップ、2075 グラフィック・コントローラ、2080 表示装置、2082 ホスト・コントローラ、2084 入出力コントローラ、2090 フレキシブルディスク、2095 CD−ROM

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被写体を撮像する撮像装置であって、
左右にずらして配置され、前記被写体を撮像する左撮像部および右撮像部と、
左右方向において前記左撮像部と同じまたは更に左に設けられた左発光部と、
左右方向において前記右撮像部と同じまたは更に右に設けられた右発光部と、
を備える撮像装置。
【請求項2】
前記被写体に光を照射して撮像する場合において、前記左発光部および前記右発光部のいずれにより前記被写体に光を照射するかをユーザの操作に応じて予め選択する発光選択部を更に備える請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
画面内の複数の領域のそれぞれにおいて被写体距離を検出する距離検出部と、
前記被写体に光を照射して撮像する場合において、前記距離検出部の距離の検出結果に基づいて、前記左発光部および前記右発光部のいずれにより前記被写体に光を照射するかを予め選択する発光選択部と
を更に備える請求項1に記載の撮像装置。
【請求項4】
前記発光選択部は、画面内における選択された領域に含まれる被写体の右側領域および左側領域のうち被写体距離が遠い方の領域に、選択された領域に含まれる被写体の影が付くように、前記左発光部および前記右発光部のいずれにより前記被写体に光を照射するかを選択する
請求項3に記載の撮像装置。
【請求項5】
被写体を撮像する撮像装置であって、
前記被写体を撮像する第1撮像部および第2撮像部と、
前記第1撮像部が撮像した第1画像における基準以上の輝度の高輝度領域を検出する検出部と、
前記第2撮像部が撮像した第2画像における前記高輝度領域に相当する位置の領域および当該相当する位置の領域から前記第1画像および前記第2画像の並び方向にずれた領域において、前記高輝度領域と近似する領域があるかを判定する判定部と、
前記判定部が前記第2画像に前記高輝度領域と近似する領域が無いと判定した場合、前記第1画像における前記高輝度領域を補正する補正部と、
を備える撮像装置。
【請求項6】
前記補正部は、前記第1画像における前記高輝度領域と前記第2画像における前記高輝度領域に相当する位置の領域との間の輝度差を低減させる
請求項5に記載の撮像装置。
【請求項7】
前記補正部は、前記第1画像における前記高輝度領域と前記第2画像における前記高輝度領域に相当する位置の領域との間の輝度差を増加させる
請求項5に記載の撮像装置。
【請求項8】
前記判定部は、前記第1画像における前記高輝度領域を含む第1部分画像と、前記第2画像における前記高輝度領域に相当する位置および相当する位置から前記第1画像および前記第2画像の並び方向にずれた位置を含む第2部分画像との相対位置をずらしながら相関度を算出し、予め定められた値以上の前記相関度が検出されなかった場合、前記第2画像に前記高輝度領域に近似する領域が無いと判定する
請求項5から7の何れか1項に記載の撮像装置。
【請求項9】
被写体を撮像する第1撮像部および第2撮像部を備える撮像装置により撮像された画像を処理する画像処理装置であって、
前記第1撮像部が撮像した第1画像における基準以上の輝度の光が検出された高輝度領域を検出する検出部と、
前記第2撮像部が撮像した第2画像における前記高輝度領域に相当する位置および相当する位置から前記第1画像および前記第2画像の並び方向にずれた位置において、前記高輝度領域と近似する領域があるかを判定する判定部と、
前記判定部が前記第2画像に前記高輝度領域と近似する領域が無いと判定した場合、前記第1画像における前記高輝度領域を補正する補正部と、
を備える画像処理装置。
【請求項10】
コンピュータを請求項9に記載の画像処理装置として機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2013−85057(P2013−85057A)
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−222546(P2011−222546)
【出願日】平成23年10月7日(2011.10.7)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】