説明

撮像装置及びその制御方法、並びにプログラム

【課題】1回の予備発光のみで精度の高い調光を行うことができるようにする。
【解決手段】複数の画素群を備え、画素ごとに被写体からの反射光の周波数成分と分光感度特性とに基づく出力値を出力する撮像素子3と、ストロボ13により予備発光を行い撮像素子3から出力された複数の出力値に基づいて、ストロボ13を本発光させる際の発光量を決定するシステム制御回路20とを備え、システム制御回路20は、予備発光を行い撮像素子3から出力された出力値が所定値以上である画素を含む画素群の出力値は用いずに、ストロボ13を本発光させる際の発光量を決定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明装置を用いて撮影を行う撮像装置及びその制御方法、並びにプログラムに関し、特に、照明装置の調光制御に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、照明装置を用いて撮影を行う撮像装置において、被写体に対して適正な発光量となるように、撮影時に照明装置の発光量を調整する必要がある。発光量を調整する方法としては、撮影前に予備発光を行い、このときの測光結果から撮影時の発光(以下、「本発光」とよぶ)量を調整する手法が一般的に用いられている。
【0003】
例えば、特許文献1では、予備発光を1回または2回行い、本発光の光量を調整する方法が提案されている。具体的には、まず予備発光前の測光結果から予備発光が必要かどうかを判断する。予備発光が必要と判断された場合、さらに予備発光回数を1回または2回にするかの判断を行う。ここで予備発光回数が2回必要と判断された場合は、1回目の予備発光後に受光感度の調整を行い、2回目の予備発光を行う。受光感度の調整を行うことで、2回目の予備発光では被写体の位置が近すぎたり、遠すぎたりする場合での調光オーバーや調光アンダーを軽減し、調光精度を向上させることができる。そして、上記手法により得られた予備発光の調光結果をもとに、本発光の発光光量を決定している。なお、調光オーバーとは、測光センサのダイナミックレンジの上限を上回る光量を受光することを指し、調光アンダーとは、測光センサのダイナミックレンジの下限を下回る光量を受光することを指す。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−290510号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述の特許文献1に開示された技術では、調光オーバーや調光アンダーを軽減し、調光精度を向上させるために2回の予備発光が必要となる。そのため、撮影開始から本発光までのレリーズタイムラグが長くなってしまう。また、予備発光の回数が増えれば消費電力も増加するといった問題もある。
【0006】
そこで、本発明は、1回の予備発光のみで精度の高い調光を行うことができるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明の撮像装置は、照明装置を本発光させる際の発光量を決定するために当該照明装置を本発光の前に予備発光させる撮像装置であって、複数の画素群を備え、画素ごとに被写体からの反射光の周波数成分と分光感度特性とに基づく出力値を出力する撮像手段と、前記照明装置により予備発光を行い前記撮像手段から出力された複数の出力値に基づいて、前記照明装置を本発光させる際の発光量を決定する決定手段とを備え、前記決定手段は、前記照明装置により予備発光を行い前記撮像手段から出力された出力値が所定値以上である画素を含む画素群の出力値は用いずに、前記照明装置を本発光させる際の発光量を決定することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、1回の予備発光のみで高精度の調光を行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る撮像装置の内部構成を説明するためのブロック図である。
【図2】第1の実施形態として、ストロボにキセノン管を用いた場合のストロボ発光制御動作の流れを示すフローチャートである。
【図3】撮像素子の一般的な分光感度特性(IRカットフィルタあり)を示す図である。
【図4】一般的なキセノン管発光時のスペクトル強度を示す図である。
【図5】光源(キセノン管)からの入射光、入射光の被写体での反射、透過・吸収光の概念図である。
【図6】キセノン管の発光量を固定したときの各RGB画素の出力強度と被写体までの距離との関係を示す図である。
【図7】本発明の第2の実施形態におけるストロボの一例であるLEDストロボの概略構成を示すブロック図である。
【図8】図7の発光制御部13cの概略構成を示す図である。
【図9】RGBの3種類のLEDを使用した場合の予備発光時のスペクトル強度を示す図である。
【図10】LEDの駆動電流値を変化させたときのB画素の出力強度と被写体までの距離との関係を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0011】
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る撮像装置の内部構成を説明するためのブロック図である。
【0012】
図1において、1は撮影レンズ、2は絞り機能を備えるシャッター、3は撮影レンズ1により結像された光学像を電気信号に変換する撮像素子、4は撮像素子3から出力されたアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器である。特に、撮像素子3には、各画素にRGBフィルタが配列されており、RGB各色の光の強弱に応じたアナログ信号を出力している。
【0013】
5は画像処理回路であり、A/D変換器4から出力されたデータに対して所定の画素補間処理や色変換処理を行う。10は、シャッター2を制御する露光制御部である。11は撮影レンズ1のフォーカスを制御する焦点調節制御(フォーカス制御)、ズーミングを制御する変倍制御(ズーム制御)等のレンズ制御を行うレンズ制御部である。20は、撮像装置内の各部を制御するシステム制御回路である。
【0014】
画像処理回路5は、A/D変換器4から入力した画像データを用いて所定の演算処理を行う。システム制御回路20は、画像処理回路5から得られた演算結果に基づいて露光制御部10、レンズ制御部11を制御し、TTL(スルー・ザ・レンズ)方式のAF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、AWB(オートホワイトバランス)処理を行う。
【0015】
16は電源制御部で、電池検出回路、DC−DCコンバータ、通電するブロックを切り替えるスイッチ回路等により構成されている。電源制御部16は、撮像装置の電池の装着の有無、電池残量、電池内部抵抗の検出を行い、検出結果及びシステム制御回路20の指示に基づいてDC−DCコンバータを制御し、必要な電圧を必要な期間だけ装置内の各部へ供給する。17,18は電源部と接続するためのコネクタである。19は、アルカリ電池やリチウム電池等の一次電池、NiCd電池やNiMH電池、Li電池等の二次電池、ACアダプター等からなる電源部である。
【0016】
7は、電気的に消去・記録可能な不揮発性メモリであり、例えばFLASHROM等が用いられる。8は撮影した静止画像や動画像を格納するためのメモリである。A/D変換器4から出力された画像データは、画像処理回路5を介してメモリ8に書き込まれる。
【0017】
12は、システム制御回路20の各種の動作指示を入力するための操作部であり、各種ボタンやスイッチ、ダイアル、タッチパネル、視線検知によるポインティング、音声認識装置等の単数或いは複数の組み合わせで構成される。
【0018】
13はシステム制御回路20からの制御信号に基づいて、被写体に対して光の照射を行う照明装置としてのストロボである。ストロボ13は、被写体に対する予備発光、本発光を可能にしている。ストロボ13の光源としては、キセノン管やLED(発光ダイオード)等が用いられる。予備発光、本発光の発光量は発光時間、LEDの場合は発光時間に加え、発光時のLEDに流れる電流量等で制御される。
【0019】
シャッタスイッチは2段階ストロークで構成され、14はシャッタスイッチSW1で、AF処理、AE処理、AWB処理等の動作開始を指示する。15はシャッタスイッチSW2である。シャッタスイッチSW2_15は、撮像素子3からの出力をA/D変換器4を介してメモリ8に画像データとして書き込む際の露光処理、EF(予備発光、本発光)処理、画像処理回路5での演算を用いた現像処理等の一連の処理の動作開始を指示する。
【0020】
9はTFT LCD等から成る画像表示装置であり、メモリ8に書き込まれた表示用の画像データに基づく画像が表示される。6は画像表示ドライバであり、画像表示装置9への画像表示駆動を行う。
【0021】
次に、光源であるストロボ13にキセノン管を用いた場合のストロボ発光制御動作の流れについて図2のフローチャートを参照して説明する。図示の処理は、原則として、システム制御回路20が不揮発性メモリ7から制御プログラム等を読み出して実行することによりなされる。
【0022】
まず、撮像装置が撮影モードで起動された後、シャッタスイッチSW1_14が押下されると、システム制御回路20がシャッタスイッチSW1_14の押下の検出を行う(ステップS101)。このとき、撮像装置はEVFモードで起動し、撮像回路の電源を起動する。
【0023】
次に、シャッタスイッチSW1_14の検出後、システム制御回路20は、レンズ制御部11等により被写体までの距離を算出する(ステップS102)。ここで被写体までの距離は、撮影レンズ1に含まれるフォーカスレンズ(不図示)の位置(フォーカスレンズ位置)と焦点距離などに基づいて算出される。
【0024】
被写体までの距離を算出した後、システム制御回路20は、不図示の測光センサにより測光を行う(ステップS103)。測光センサは、撮像素子内部のCCDまたはCMOS等から成り、縦横にマトリクス状に配列された画素を有する。各々の画素は、撮影レンズ1を介して受光した被写体光を光電変換し、被写体の輝度に関する測光信号を出力する。この測光信号は、A/D変換器4、画像処理回路5でデジタル処理され、システム制御回路20へ送られる。システム制御回路20は、デジタル処理された信号から被写体と思われる任意の領域の輝度値を算出する。
【0025】
測光処理が終了すると、システム制御回路20は、シャッタスイッチSW2_15の押下の検出を行う(ステップS104)。シャッタスイッチSW2_15の押下が検出されると、システム制御回路20は、ストロボ発光が必要かどうかの判断を行う(ステップS105)。ストロボ発光が必要性の判断は、ステップS102での測光結果、感度やシャッタスピードなどの設定条件に応じて、被写体の輝度値が所定の輝度値以下となる場合にストロボ発光が必要と判断される。このとき、ステップS102で算出した被写体までの距離に応じて、被写体までの距離が所定範囲外であり、被写体が近すぎる、あるいは、遠すぎる場合にはストロボ発光しないようにしてもよい。
【0026】
ステップS105にてストロボ発光が不要と判断した場合はステップS110に進み、ストロボ発光なしで撮影を行う。一方、ストロボ発光が必要と判断した場合は、ステップS106へ進み、システム制御回路20は、ストロボ13を制御して予備発光を行う。予備発光の発光時間は、ストロボ13の性能に応じて、任意の固定値に設定されている。
【0027】
次に、システム制御回路20は、予備発光時の撮像素子3の各RGB画素の出力値の算出を行う(ステップS107)。撮像素子3の一般的な分光感度特性(IRカットフィルタあり)を図3に示す。
【0028】
図3に示す分光感度特性では、横軸が周波数(波長[nm])、縦軸が出力強度である。撮像素子3では、図示のように、RGBそれぞれの画素での分光感度特性が異なり、同じ周波数成分の光を受光しても出力強度が異なる。撮像素子3の各RGB画素からの出力値は、被写体光の周波数成分と、図示の分光感度特性の出力強度とを掛け合わせたものの積分値となる。例として、ストロボ13を予備発光させたときのRGB画素の各出力値について説明する。一般的なキセノン管発光時のスペクトル強度を図4に示す。
【0029】
キセノン管発光時の放射束をΦe(λ)[j/s]、CCDの分光感度特性をV(λ)とすると、キセノン管発光時の光束Φ[lm]は次式で表わされる。
【0030】
【数1】

【0031】
図5に光源(キセノン管)からの入射光、入射光の被写体での反射、透過・吸収光の概念図を示す。
【0032】
図5において、光源から入射された光の一部は被写体に透過・吸収され、反射光が撮像素子3に入射される。被写体の反射率をρ、キセノン管の発光時間をt[s]、入射光と反射光が角度依存性をもたないとすると、被写体で反射した光の光量Q[lm・s]は次式で表わされる。
【0033】
【数2】

【0034】
また、逆2乗の法則より、光の強さは距離の2乗に反比例するので、撮像素子3と被写体の距離をd[m]とすると(撮像素子3とストロボ13から被写体までの距離は等しいと仮定)、撮像素子3へ入射光の光量Qa[lm・s]は次式で表わされる。
【0035】
【数3】

【0036】
上記式(3)より、撮像素子3の各RGB画素の出力値は、光量Qに比例し、距離dの2乗に反比例した値となる。キセノン管の発光量を固定したときの各RGB画素の出力値(図示では出力強度)と被写体までの距離dとの関係を図6に示す。図6に示すように、RGB画素の各出力値は異なり、被写体までの距離dが短い(近い)ほど各画素の出力値は大きくなる。被写体までの距離dが短くなると、まずG画素の出力値が飽和し、最後にR画素の出力値が飽和する。
【0037】
図2において、ステップS107で各RGB画素の出力値を算出した後、システム制御回路20は、本発光の光量決定を行う(ステップS108)。本発光の光量(本発光量)は、予備発光で得られたRGB画素それぞれの画素群の出力値のうち、1つの画素群の出力値に基づいて決定される。メモリ8には、予備発光時のRGB画素の各画素群の出力値に対応した本発光の発光時間が保存されており、予備発光時の各RGB画素の出力値が決まると本発光の光量も決定する。
【0038】
本発光の光量決定には、出力値の最も高い画素(被写体の距離を短くしたときに最初に飽和する画素)を含む画素群の出力値が優先して用いられる。出力値の最も高い画素の出力値が既に飽和している場合は、飽和した画素を含む画素群の出力値を用いず、その他の画素群の画素の中で出力値が最も高い画素を含む画素群の出力値を用いて、本発光の光量が決定される。すなわち、飽和した出力値については用いられることはない。出力値が飽和しているか否かの判別は、出力値が所定値以上の場合に飽和していると判断するとよいが、これに限定されるものではない。
【0039】
本発光の光量決定に用いる画素群を決定すると、その画素群に含まれる画素の位置に基づいて各画素の出力値に重み付けをして加重平均演算を行い、加重平均した出力値と対応する発光時間をメモリ8から読み出して本発光の光量を決定する。
【0040】
本発光の光量決定後、ステップS109に進み、本発光を行い、ステップS110で撮影を行う。
【0041】
第1の実施形態によれば、システム制御回路20が、複数の画素群から出力値が飽和していない画素群の出力値に基づいて本発光の発光量を決定する。これにより、予備発光時の調光オーバーや調光アンダーを軽減し、1回の予備発光のみで高精度の調光を行うことが可能になる。
【0042】
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態として、発光部であるストロボ13にLEDを用いた場合について説明する。なお、本実施の形態のその他の要素は、上述した第1の実施の形態と同一なので、それらの説明を省略する。
【0043】
図7は、本発明の第2の実施形態におけるストロボ13の一例であるLEDストロボの概略構成を示すブロック図である。
【0044】
図7において、充電制御部13aは、システム制御回路20の制御信号により、メインコンデンサ13bへの充電を行う。また、メインコンデンサ13bへの充電完了時には、充電制御部13aからシステム制御回路20へ充電完了信号が送られる。
【0045】
発光部であるLED部13dは、白色LEDのみで構成されていても、複数の異なる色度のLEDを組み合わせたものを使用してもよい。LED部13dに流す駆動電流値は、発光制御部13cにより制御されている。発光制御部13cの概略構成を図8に示す。
【0046】
図8において、発光制御部13cは、システム制御回路20との通信を行う通信部13fと、LED部13dに流す電流を決定する電流制御部13eにより構成されている。システム制御回路20からの制御信号は、まず通信部13fで受信される。その制御信号をもとに電流制御部13eがLED部13dの駆動電流値を制御し、LED部13dの調光を行っている。
【0047】
ストロボ13にLEDを用いた場合のストロボ発光制御動作は、図2に示す処理と略同じ流れになるが、ステップS106における予備発光、ステップS107におけるRGB画素の出力値算出がキセノン管を用いた場合と異なる。本第2実施形態では、複数の異なる色度のLEDを組み合わせた場合について説明する。例えば、複数の異なる色度のLEDはRGBの3種類とする。RGBの3種類のLEDを使用した場合の予備発光時のスペクトル強度を図9に示す。
【0048】
RGBのLEDを使用しているため、低い周波数からB、G、Rの順に、特定の周波数で3つのピークが確認できる。LED部13dを発光制御部13cで調光可能であることから、予備発光時のB色のLEDの駆動電流値を大きくすると、図9に示すように、スペクトル強度も大きくなる。一方、駆動電流値を小さくすると、光量が落ちるため、スペクトル強度は小さくなる。このときの撮像素子3におけるB画素の出力値(図示では出力強度)を図10に示す。
【0049】
図10に示すように、LEDを用いた場合、LEDの駆動電流値を小さくするほど、画素の出力値が飽和する被写体までの距離が短くなる。その結果、LEDの光量を調整することで、より被写体に近い位置でも輝度値の飽和を軽減することができる。なお、複数のLEDの光量は、撮像素子3の各RGB成分の出力値の差が等しくなるように、調整されてもよい。また、撮像装置で設定されているホワイトバランスとLEDのホワイトバランスが同じ設定になるよう、各LEDの光量比を調整してもよい。LEDのホワイトバランスを調整することで、ストロボ光源色による撮影画像の色バラツキを軽減することができる。
【0050】
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
【0051】
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
【符号の説明】
【0052】
1 撮影レンズ
3 撮像素子
5 画像処理回路
8 メモリ
10 露光制御部
11 レンズ制御部
12 操作部
13 ストロボ
20 システム制御回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
照明装置を本発光させる際の発光量を決定するために当該照明装置を本発光の前に予備発光させる撮像装置であって、
複数の画素群を備え、画素ごとに被写体からの反射光の周波数成分と分光感度特性とに基づく出力値を出力する撮像手段と、
前記照明装置により予備発光を行い前記撮像手段から出力された複数の出力値に基づいて、前記照明装置を本発光させる際の発光量を決定する決定手段とを備え、
前記決定手段は、前記照明装置により予備発光を行い前記撮像手段から出力された出力値が所定値以上である画素を含む画素群の出力値は用いずに、前記照明装置を本発光させる際の発光量を決定することを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記決定手段は、前記照明装置により予備発光を行い前記撮像手段から出力された出力値が所定値以上である画素を含まない画素群のうち、最も出力値の大きい画素を含む画素群の出力値に基づいて、前記照明装置を本発光させる際の発光量を決定することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
前記複数の画素群は、R画素、G画素、B画素の3つの画素群を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
【請求項4】
前記照明装置は、キセノン管を光源とすることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像装置。
【請求項5】
前記照明装置は、発光ダイオードを光源とすることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像装置。
【請求項6】
複数の画素群を備え、画素ごとに被写体からの反射光の周波数成分と分光感度特性とに基づく出力値を出力する撮像手段を有し、照明装置を本発光させる際の発光量を決定するために当該照明装置を本発光の前に予備発光させる撮像装置の制御方法であって、
前記照明装置により予備発光を行い前記撮像手段から出力された複数の出力値に基づいて、前記照明装置を本発光させる際の発光量を決定する決定ステップを備え、
前記決定ステップは、前記照明装置により予備発光を行い前記撮像手段から出力された出力値が所定値以上である画素を含む画素群の出力値は用いずに、前記照明装置を本発光させる際の発光量を決定することを特徴とする撮像装置の制御方法。
【請求項7】
請求項6に記載の制御方法を撮像装置に実行させるためのコンピュータに読み取り可能なプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2013−7832(P2013−7832A)
【公開日】平成25年1月10日(2013.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−139586(P2011−139586)
【出願日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】