説明

撮像装置

【課題】電力消費を抑えることができ、且つフレームに切れ目のない良好な動画像を得ることができる撮像装置を提供する。
【解決手段】デジタルカメラ2は、動画撮影時に、SDRAM43に記録されている画像データの容量を検出する容量検出回路44と、容量検出回路44の検出結果に基づいて、システムクロックの周波数を変化させることで、メモリカード51への画像データの記憶速度を制御するクロック制御回路54とを備える。クロック制御回路54は、容量検出回路44の検出結果が、SDRAM43の容量の下限付近に設定された第1の閾値T1を下回った場合は、システムクロックの周波数を下げてメモリカード51への画像データの記憶速度を遅くし、容量検出回路44の検出結果が、SDRAM43の容量の上限付近に設定された第2の閾値T2を上回った場合は、システムクロックの周波数を上げて記憶速度を速くする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、動画撮影機能を備えた撮像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
撮像装置として、CCDなどの固体撮像素子で撮像した被写体像をデジタルの画像データに変換し、内蔵メモリやメモリカードなどの記憶媒体に記憶するデジタルカメラが普及している。このようなデジタルカメラには、静止画の撮影は勿論、動画の撮影を行う機能を備えたものがある。
【0003】
動画撮影機能を備えたデジタルカメラでは、CCDから一定のフレームレート(例えば、30フレーム/秒)で順次出力される画像データを一時的にバッファメモリに記録し、バッファメモリから画像データを読み出して、YC変換、圧縮処理などの各種画像処理を施した後、画像処理後の画像データを記憶媒体に記憶している(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2004−56741号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
動画撮影においては、CCDから出力される画像データの量が膨大であるため、記憶媒体の仕様によっては、記憶媒体への画像データの記憶が間に合わない場合があり、フレームが所々抜けた鑑賞に堪えない動画像が記憶されるおそれがある。
【0005】
上記問題を解決するひとつの手法として、システムクロックの周波数を上げて、記憶媒体への画像データの記憶速度を速くすることが考えられる。しかしながら、システムクロックの周波数を上げると、電力消費が嵩むという新たな問題が生じる。
【0006】
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、電力消費を抑えることができ、且つフレームに切れ目のない良好な動画像を得ることができる撮像装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明は、動画撮影機能を備え、撮像レンズを透過した被写体像を撮像する撮像手段から出力された画像データを一時的にバッファメモリに記録し、バッファメモリから前記画像データを読み出して各種画像処理を施した後、画像処理後の画像データを記憶手段に記憶する撮像装置において、動画撮影時に、前記バッファメモリに記録されている前記画像データの容量を検出する容量検出手段と、前記容量検出手段の検出結果と前記バッファメモリの容量の予め設定された閾値との比較結果に応じて、システムクロックの周波数を変化させることで、前記記憶手段への前記画像データの記憶速度を制御する制御手段とを設けたことを特徴とする。
【0008】
前記閾値を2つ設定し、前記制御手段は、前記容量検出手段の検出結果が、2つの閾値のうちの小さい方の第1の閾値を下回った場合は、前記システムクロックの周波数を下げて前記記憶速度を遅くし、前記容量検出手段の検出結果が、2つの閾値のうちの大きい方の第2の閾値を上回った場合は、前記システムクロックの周波数を上げて前記記憶速度を速くすることが好ましい。
【0009】
なお、前記閾値を、前記バッファメモリの容量の30%付近、および60%付近にそれぞれ設定することが好ましい。
【0010】
あるいは、前記閾値を1つ設定し、前記制御手段は、前記容量検出手段の検出結果が、前記閾値を下回った場合は、前記システムクロックの周波数を下げて前記記憶速度を遅くし、前記容量検出手段の検出結果が、前記閾値を上回った場合は、前記システムクロックの周波数を上げて前記記憶速度を速くすることが好ましい。
【0011】
前記閾値を、前記バッファメモリの容量の50%付近に設定することが好ましい。
【発明の効果】
【0012】
本発明の撮像装置によれば、動画撮影時に、バッファメモリに記録されている画像データの容量を検出する容量検出手段と、容量検出手段の検出結果とバッファメモリの容量の予め設定された閾値との比較結果に応じて、システムクロックの周波数を変化させることで、記憶手段への画像データの記憶速度を制御する制御手段とを設けたので、電力消費を抑えることができ、且つフレームに切れ目のない良好な動画像を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
図1および図2において、本発明を適用したデジタルカメラ2の前面には、撮像レンズ10を保持するレンズ鏡胴11が組み込まれている。デジタルカメラ2の上面には、レリーズボタン12、電源スイッチ13、およびモードダイヤル14が設けられており、側面には、メモリカード51(図3参照)が着脱自在に装填されるメモリカードスロットを覆う蓋15が設けられている。
【0014】
デジタルカメラ2の背面には、電子ビューファインダを構成するファインダ接眼窓16、液晶表示器(LCD)17、および操作部18が設けられている。LCD17は、撮影した画像やいわゆるスルー画像、各種メニュー画面を表示する。操作部18は、撮像レンズ10のズームレンズをワイド側、テレ側に変倍するズーム操作ボタン19や、LCD17にメニュー画面を表示させる際や、選択内容を決定する際に操作されるメニューボタン20、およびメニュー画面内でカーソルを移動させる十字キー21などから構成される。
【0015】
デジタルカメラ2では、静止画撮影を行う静止画撮影モード、動画撮影を行う動画撮影モード、撮影した画像をLCD17に表示する再生モード、および各種設定を行う設定モードが選択可能となっている。これらのモードの切り替えは、モードダイヤル14を回動操作させることで行われる。なお、動画撮影モードでは、動画の撮影とともに、図示しないマイクロホンを介して周囲の音声が収録される。
【0016】
レリーズボタン12は、2段階押しのスイッチとなっている。LCD17による被写体のフレーミングの後に、レリーズボタン12を軽く押圧(半押し)すると、自動露出調整(AE)、自動焦点調整(AF)などの各種撮影準備処理が施される。この状態でレリーズボタン12をもう1度強く押圧(全押し)すると、撮影準備処理が施された1画面分の撮像信号が画像データに変換された後、後述する画像処理および圧縮処理が施され、メモリカード51に記憶される。
【0017】
デジタルカメラ2の電気的構成を示す図3において、撮像レンズ10には、レンズモータ30が接続されている。また、絞り31には、アイリスモータ32が接続されている。これらのモータ30、32はステッピングモータからなり、CPU33に接続されたモータドライバ34、35から送信される駆動パルスにより動作制御され、レリーズボタン12の半押しに伴う撮影準備処理を行う。
【0018】
レンズモータ30は、ズーム操作ボタン19の操作に連動して、撮像レンズ10のズームレンズをワイド側、あるいはテレ側に移動させる。また、被写体距離やズームレンズの変倍に応じて撮像レンズ10のフォーカスレンズを移動させ、撮影条件が最適となるように焦点調整を行う。アイリスモータ32は、絞り31を動作させ、露出調整を行う。
【0019】
撮像レンズ10の背後には、撮像レンズ10を透過した被写体像が撮像されるCCD36が配置されている。CCD36には、CPU33によって制御されるタイミングジェネレータ(TG)37が接続され、このTG37から入力されるタイミング信号(クロックパルス)により、電子シャッタのシャッタ速度が決定される。
【0020】
CCD36から出力された撮像信号は、相関二重サンプリング回路(CDS)38に入力され、CCD36の各セルの蓄積電荷量に正確に対応したR、G、Bの画像データとして出力される。CDS38から出力された画像データは、増幅器(AMP)39で増幅され、A/D変換器(A/D)40でデジタルの画像データに変換される。
【0021】
画像入力コントローラ41は、バス42を介してCPU33に接続され、CPU33の制御命令に応じて、CCD36、CDS38、AMP39、およびA/D40を制御する。A/D40から出力された画像データは、バッファメモリとしてのSDRAM43に一時記録される。
【0022】
SDRAM43には、動画撮影時に、SDRAM43に記録されている画像データの容量を検出する容量検出回路44が接続されている。容量検出回路44は、その検出結果を後述するクロック制御回路54に逐次送信する。
【0023】
画像信号処理回路45は、SDRAM43から画像データを読み出して、階調変換、ホワイトバランス補正、γ補正処理などの各種画像処理を施し、この画像データを再度SDRAM43に記録する。YC変換処理回路46は、画像信号処理回路45で各種処理を施された画像データをSDRAM43から読み出し、輝度信号Yと色差信号Cr、Cbとに変換する。
【0024】
VRAM47は、LCD17にスルー画像を出力するためのメモリであり、画像信号処理回路45、YC変換処理回路46を経た画像データが格納される。VRAM47には、画像データの書き込みと読み出しを並行して行えるように、2フレーム分のメモリ47a、47bが確保されている。VRAM47に格納された画像データは、LCDドライバ48でアナログのコンポジット信号に変換され、LCD17にスルー画像として表示される。
【0025】
圧縮伸長処理回路49は、YC変換処理回路46でYC変換された画像データに対して、所定の圧縮形式(例えばJPEG形式)で画像圧縮を施す。圧縮された画像データは、メディアコントローラ50を経由してメモリカード51に記憶される。
【0026】
CPU33には、前述のレリーズボタン12、操作部18の他に、EEPROM52が接続されている。EEPROM52には、各種制御用のプログラムや設定情報などが記録されている。CPU33は、これらの情報をEEPROM52から作業用メモリであるSDRAM43に読み出して、各種処理を実行する。
【0027】
CPU33には、システムクロックを生成回路するクロック生成回路53と、システムクロックの周波数を変化させるクロック制御回路54とが内蔵されている。クロック生成回路53は、クロック制御回路54の制御の下に、例えば、96MHz、48MHz、24MHzのシステムクロックを生成し、デジタルカメラ2の各部に送信する。
【0028】
クロック制御回路54は、動画撮影時に、容量検出回路44の検出結果に基づいて、クロック生成回路53で生成されるシステムクロックの周波数を変化させる。具体的には、図4に模式的に示すように、クロック制御回路54は、容量検出回路44の検出結果が、SDRAM43の容量の30%付近に設定された第1の閾値T1を下回った(A)の場合は、システムクロックの周波数を例えば48MHzに下げ、(B)のように、容量検出回路44の検出結果が、SDRAM43の容量の60%付近に設定された第2の閾値T2を上回った場合は、システムクロックの周波数を例えば96MHzに上げる。
【0029】
上記のような制御をクロック制御回路54が行うと、SDRAM43に記録されている画像データの容量は、図5(1)〜(1)’のように推移する。すなわち、(1)の動画撮影開始直後は、画像データの容量<T1であるので、システムクロックの周波数は48MHzとなっている。この状態では、メモリカード51への画像データの記憶速度が遅いので、動画撮影時間が経過するにつれて、(2)に示すように画像データの容量は増加していく。
【0030】
(2)の状態からさらに動画撮影時間が経過すると、(3)に示すように画像データの容量>T2となり、システムクロックの周波数は96MHzとなる。この状態では、メモリカード51への画像データの記憶速度が速いので、動画撮影時間が経過するにつれて、(4)に示すように画像データの容量は減少していく。
【0031】
(4)の状態からさらに動画撮影時間が経過すると、画像データの容量<T1となって、(1)の状態と同じ(1)’の状態となり、システムクロックの周波数は48MHzとなる。
【0032】
図3において、バス42には、露出量、すなわち電子シャッタのシャッタ速度、および絞り31の絞り値が撮影に適切か否かを検出するとともに、ホワイトバランスが撮影に適切か否かを検出するAE/AWB検出回路55と、撮像レンズ10の焦点調整が撮影に適切か否かを検出するAF検出回路56と、ストロボ装置57の動作を制御するストロボ制御回路58とが接続されている。
【0033】
AE/AWB、AF検出回路55、56は、レリーズボタン12の半押し時に、バス42を介してCPU33に検出結果を逐次送信する。CPU33は、これらの検出回路55、56から送信される検出結果に基づいて、撮像レンズ10、絞り31、およびCCD36の動作を制御する。
【0034】
ストロボ装置57は、被写体輝度が低いときに自動的にストロボ発光させる自動発光モード、被写体輝度に関わらずストロボ発光させる強制発光モード、ストロボ発光を禁止する発光禁止モード、赤目現象を軽減させる赤目軽減モードなどの各種発光モードを備えており、これらは操作部18を操作することにより選択可能となっている。
【0035】
次に、上記構成を有するデジタルカメラ2の動作について、図6のフローチャートを参照して説明する。まず、デジタルカメラ2で被写体の撮影を行う際には、電源スイッチ13を操作してデジタルカメラ2の電源を投入し、モードダイヤル14を操作して静止画撮影モード、あるいは動画撮影モードを選択する。
【0036】
撮影モード下において、撮像レンズ10、絞り31を介して入射した被写体光は、CCD36により光電変換され、CDS38でサンプリングされる。CDS38から出力された画像データは、AMP39で増幅され、A/D40でデジタルの画像データに変換される。
【0037】
デジタル変換された画像データは、画像信号処理回路45で各種画像処理が施された後、画像入力コントローラ41を介してSDRAM43に順次記録される。SDRAM43に記録された画像データは、YC変換処理回路46に読み出され、輝度信号Yと色差信号Cr、Cbとに変換された後、VRAM47に格納され、LCDドライバ48を介してLCD17にスルー画像として表示される。この状態でレリーズボタン12が半押しされると、AE/AWB検出回路55、AF検出回路56により露出量、ホワイトバランス、焦点が検出され、この検出結果に基づいて撮影準備処理が施される。
【0038】
撮影準備処理後、レリーズボタン12の全押しにより撮影が実行されると、静止画撮影モード下では、そのときSDRAM43に記録されている画像データが圧縮伸長処理回路49で圧縮処理され、メディアコントローラ50を経由してメモリカード51に記憶される。
【0039】
一方、動画撮影モード下では、レリーズボタン12が再度全押しされるまで、一定のフレームレート(例えば30フレーム/秒)で画像データが記憶される。また、これと同時にマイクロホンを介して周囲の音声が収録される。マイクロホンで収録された音声は、画像データと関連付けられてメモリカード51に記憶される。
【0040】
図6において、動画撮影モードが選択されてレリーズボタン12が半押しされ、撮影準備処理が行われた後、レリーズボタン12が全押しされて動画撮影が開始されると、CCD36、CDS38、AMP39、およびA/D40を経てデジタル化された画像データは、画像信号処理回路45で各種画像処理が施された後、画像入力コントローラ41を介してSDRAM43に順次記録される。
【0041】
動画撮影の開始とともに、容量検出回路44により、SDRAM43に記録されている画像データの容量検出が開始され、その検出結果がCPU33内のクロック制御回路54に送信される。また、このとき、システムクロックの周波数は、クロック制御回路54により48MHzに設定され、クロック生成回路53から48MHzの周波数をもつシステムクロックが各部に送信される。
【0042】
動画撮影時間が経過して、画像データの容量>T2となると、クロック制御回路54により、システムクロックの周波数が48MHzから96MHzに変更され、クロック生成回路53から96MHzの周波数をもつシステムクロックが各部に送信される。
【0043】
さらに動画撮影時間が経過して、画像データの容量<T1となると、クロック制御回路54により、システムクロックの周波数が96MHzから再び48MHzに変更され、クロック生成回路53から48MHzの周波数をもつシステムクロックが各部に送信される。クロック制御回路54によるこれら一連の処理は、レリーズボタン12が全押しされて動画撮影が終了されるか、規定の動画撮影可能時間となるまで続けられる。
【0044】
以上説明したように、クロック制御回路54は、容量検出回路44の検出結果が、SDRAM43の容量の下限付近に設定された第1の閾値T1を下回った場合は、システムクロックの周波数を下げてメモリカード51への画像データの記憶速度を遅くするので、デジタルカメラ2の電力消費を抑えることができる。また、容量検出回路44の検出結果が、SDRAM43の容量の上限付近に設定された第2の閾値T2を上回った場合は、システムクロックの周波数を上げて記憶速度を速くするので、フレームに切れ目のない良好な動画像を得ることができる。
【0045】
なお、上記実施形態では、システムクロックの周波数を48MHz、または96MHzから、96MHz、または48MHzに直接変更しているが、SDRAM43に記録されている画像データの増減を見込んで、段階的、あるいは連続的に変更してもよい。
【0046】
また、上記実施形態では、SDRAM43の容量の30%付近に第1の閾値T1を、SDRAM43の容量の60%付近に第2の閾値T2をそれぞれ設定したが、これらの閾値T1、T2は、SDRAM43やメモリカード51の仕様に応じて適宜変更することが可能である。さらに、上記実施形態で挙げたシステムクロックの周波数の値は一例であり、本発明を特に限定するものではない。
【0047】
また、上記実施形態では、T1、T2の2つの閾値を設定しているが、閾値は1つであってもよい。この場合、図7に示すように、SDRAM43の容量の50%付近に1つの閾値T3を設定する。そして、(1)に示すように、SDRAM43に記録されている画像データの容量<T3のときは、システムクロックの周波数を48MHzとし、(2)に示すように、画像データの容量>T3となったときに、周波数を96MHzとする。次いで、(3)、(4)に示すように、画像データの容量>T3の間は、周波数を96MHzのままとし、(1)‘に示すように、再び画像データの容量<T3となったときに周波数を48MHzとする。これにより、2つの閾値を設定した場合と比べて、制御が簡単になる。
【0048】
上記実施形態では、撮像装置として、デジタルカメラ2を例示して説明したが、本発明はこれに限定されず、他の撮像装置、例えば、カメラ付き携帯電話などにも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明を適用したデジタルカメラの正面外観斜視図である。
【図2】デジタルカメラの背面外観図である。
【図3】デジタルカメラの電気的構成を示すブロック図である。
【図4】クロック制御回路によるメモリカードへの画像データの記憶速度の制御を模式的に示す説明図であり、(A)は、容量検出回路の検出結果が第1の閾値T1を下回った場合、(B)は、容量検出回路の検出結果が第2の閾値T2を上回った場合をそれぞれ示す。
【図5】SDRAMに記録される画像データの容量の推移を模式的に示す説明図である。
【図6】動画撮影モード下におけるデジタルカメラの処理手順を示すフローチャートである。
【図7】閾値を1つとした場合に、SDRAMに記録される画像データの容量の推移を模式的に示す説明図である。
【符号の説明】
【0050】
2 デジタルカメラ
10 撮像レンズ
12 レリーズボタン
17 液晶表示器(LCD)
33 CPU
36 CCD
43 SDRAM(バッファメモリ)
44 容量検出回路
51 メモリカード
53 クロック生成回路
54 クロック制御回路


【特許請求の範囲】
【請求項1】
動画撮影機能を備え、撮像レンズを透過した被写体像を撮像する撮像手段から出力された画像データを一時的にバッファメモリに記録し、バッファメモリから前記画像データを読み出して各種画像処理を施した後、画像処理後の画像データを記憶手段に記憶する撮像装置において、
動画撮影時に、前記バッファメモリに記録されている前記画像データの容量を検出する容量検出手段と、
前記容量検出手段の検出結果と前記バッファメモリの容量の予め設定された閾値との比較結果に応じて、システムクロックの周波数を変化させることで、前記記憶手段への前記画像データの記憶速度を制御する制御手段とを設けたことを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記閾値を2つ設定し、
前記制御手段は、前記容量検出手段の検出結果が、2つの閾値のうちの小さい方の第1の閾値を下回った場合は、前記システムクロックの周波数を下げて前記記憶速度を遅くし、
前記容量検出手段の検出結果が、2つの閾値のうちの大きい方の第2の閾値を上回った場合は、前記システムクロックの周波数を上げて前記記憶速度を速くすることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
前記閾値を、前記バッファメモリの容量の30%付近、および60%付近にそれぞれ設定したことを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
【請求項4】
前記閾値を1つ設定し、
前記制御手段は、前記容量検出手段の検出結果が、前記閾値を下回った場合は、前記システムクロックの周波数を下げて前記記憶速度を遅くし、
前記容量検出手段の検出結果が、前記閾値を上回った場合は、前記システムクロックの周波数を上げて前記記憶速度を速くすることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項5】
前記閾値を、前記バッファメモリの容量の50%付近に設定したことを特徴とする請求項1または4に記載の撮像装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−174412(P2006−174412A)
【公開日】平成18年6月29日(2006.6.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−282710(P2005−282710)
【出願日】平成17年9月28日(2005.9.28)
【出願人】(000005201)富士写真フイルム株式会社 (7,609)
【Fターム(参考)】