説明

撮像装置

【課題】 従来の撮像装置では、NDフィルタに何か不具合がおきた場合には、修理のために一度分解しなければならず、そのために固定レンズである第3レンズ群と可動羽根の間に設計上隙間を作らなければいけなくなるので、レンズ鏡筒の小型化が困難である。
【解決手段】 レンズ鏡筒1内の最終レンズ面から撮像素子9の間に、NDフィルタを有するフィルタ組立体6が配置されている。フィルタ組立体6内のNDフィルタは、透過率の異なる複数の第1のフィルタ領域と光学的に透明な第2のフィルタ領域とを有する。フィルタ組立体6は、レバー11等を含む移動機構により、NDフィルタの複数の第1のフィルタ領域の各透過率のフィルタ領域及び第2のフィルタ領域のいずれかを、レンズ鏡筒1から撮像素子9の受光面に至る入射光の光路中に配置する。その配置位置は、フォトリフレクタ12及び13の出力信号に基づき、正確に位置決めされる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は撮像装置に係り、特に濃度の異なるND(neutral density)フィルタにより光量を調節する機構を備えたビデオカメラやデジタルスチルカメラ等の撮像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の撮像装置では、屋外などの明るい場所を撮影する時に、アイリスと呼ばれる絞り機構が光量を絞り明るさを抑える働きをしているが、あまり絞りすぎると小絞りボケになってしまう。また、なにかある物体だけに焦点をあわせて撮りたいという時にはNDフィルタを用い、周辺をぼかすことが可能になった。そこで、NDフィルタを使うことによってアイリスの絞り径の絞り過ぎによる小絞りボケを防止しつつ、光量も抑える撮像装置が従来より知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この従来の撮像装置では、ケーシング内を摺動自在に支持された可動羽根にNDフィルタを取着すると共に、NDフィルタをケーシングに形成された光通過孔よりも大きく形成し、可動羽根を駆動機構により段階的に移動して、可動羽根が停止した状態で可動羽根の素通し部又は上記NDフィルタと上記光通過孔とが対向するような構造とし、NDフィルタの有無又はNDフィルタの濃度を段階的に変化させる機構を備えている。この従来の撮像装置では、NDフィルタは可動羽根に取着されており、上記素通し部又は上記NDフィルタと光通過孔とを通過し、更に第3レンズ群を通過してフォーカシングレンズとして機能する第4レンズ群に入る入射光の光量を調節するようにしている。
【0004】
【特許文献1】特開平8−248472号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかるに、上記の従来の撮像装置では、NDフィルタに何か不具合がおきた場合には、修理のために一度分解しなければならず、また、NDフィルタを固定レンズである第3レンズ群と可動羽根の間に入れるため、設計上隙間を作らなければいけなくなるので、撮像装置の小型化が困難である。
【0006】
本発明は以上の点に鑑みなされたもので、装置の小型化が可能で、NDフィルタの組立・分解や生産性に優れ、汎用品としての使用も可能な撮像装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は上記の目的を達成するため、撮像レンズ系から撮像素子の受光面に至る光路中に、透過率の異なる複数のフィルタ領域を持つNDフィルタを出し入れする機構を備えた撮像装置であって、NDフィルタは、一つの領域が撮像レンズ系から出射される出射光のうち撮像素子の有効画素領域の面積からなる透過率の異なる複数のNDフィルタ領域とNDフィルタとして機能しない領域とを有し、NDフィルタ領域中の所望の透過率の一のフィルタ領域又はNDフィルタとして機能しない領域を出射光が透過するように、NDフィルタを移動させる移動機構と、移動機構によるNDフィルタの移動により、複数のNDフィルタ領域の各透過率のフィルタ領域及びNDフィルタ領域として機能しない領域のいずれが光路中に位置するかを検出する検出手段とを具備することを特徴とする。
【0008】
この発明では、撮像レンズ系から撮像素子の間に設けられた、NDフィルタを移動させる移動機構により、NDフィルタの透過率の異なる複数のフィルタ領域の任意の一の透過率のフィルタ領域及びNDフィルタとして機能しない領域のいずれかを光路中に配置することができ、また、光路中にNDフィルタ領域又はNDフィルタとして機能しない領域のいずれが配置されたかを検出手段により検出することができる。
【0009】
また、上記の目的を達成するため、本発明の撮像装置は、移動機構、検出手段及びNDフィルタは、撮像レンズ系及び撮像素子とは分離して取り外し可能なフィルタユニットを構成すると共に、NDフィルタに近接離間対向したフィルタユニット内の位置に、撮像レンズ系から出射される出射光が透過する光学ローパスフィルタが固定されていることを特徴とする。
【0010】
この発明では、移動機構、検出手段及びNDフィルタを、撮像レンズ系及び撮像素子とは分離して取り外しでき、また、光学ローパスフィルタがNDフィルタに近接離間対向配置しているため、NDフィルタへのゴミの付着を光学ローパスフィルタで防止できる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、検出手段により、NDフィルタの透過率の異なる複数のフィルタ領域の任意の一のフィルタ領域及びNDフィルタとして機能しない領域のいずれかを光路中に正確に位置決め配置することができ、また、撮像素子の入射光を減衰させないときにも、NDフィルタ内の光学的に透明なNDフィルタとして機能しない領域を通過させるため、入射光を減衰させるときと同じ光路長とすることができ、入射光を減衰させないときも減衰させるときと同じフォーカス設定にできる。
【0012】
また、本発明によれば、移動機構、検出手段及びNDフィルタからなるフィルタユニットを、撮像レンズ系及び撮像素子とは分離して取り外しできるため、従来はNDフィルタを撮像レンズ系内の固定レンズである第3レンズ群と可動羽根の間に入れるため、設計上隙間を作らなければいけなかったが、その隙間が不要となり、これにより撮像レンズ系の小型化、ひいては撮像装置の小型化を実現できる。
【0013】
また、本発明によれば、NDフィルタに不具合があったときには、レンズ鏡筒を分解することなく、NDフィルタを含むフィルタユニットを取り外してNDフィルタの交換が簡単にでき、これによりNDフィルタを汎用品として使うことも可能である。
【0014】
更に、本発明によれば、光学ローパスフィルタがNDフィルタに近接離間対向配置しているため、NDフィルタへのゴミの付着を光学ローパスフィルタで防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
次に、本発明を実施するための最良の形態について、図面と共に説明する。図1は本発明になる撮像装置の一実施の形態の全体構成を示す分解斜視図である。同図において、レンズ鏡筒1は複数のレンズ群が全て収納された鏡筒である。レンズ鏡筒1内の最終レンズ群の最終面から順次、光学LPF(ローパスフィルタ)押さえ2、光学LPF3、メインフレーム4、スタッド5、フィルタ組立体(Assy)6、カバー7、シート8、CCD(電荷結合素子)等で構成された撮像素子9及びベース10が配置されている。
【0016】
また、フィルタAssy6の下部にはレバー11の一端が回動自在に嵌合されており、レバー11の回動により、図中、上下方向に段階的に移動自在に構成されている。また、メインフレーム4、カバー7にはそれぞれ中央部に開口部4a、7aが設けられており、メインフレーム4とカバー6との間にフィルタAssy6が狭持される。また、カバー7の開口部7b、7cにフォトリフレクタ12、13が配置固定される。
【0017】
これにより、フォトリフレクタ12は、カバー7の中央開口部7aよりも斜め下側の第1の所定位置に配置され、フォトリフレクタ13は、カバー7の中央開口部7aよりも斜め上側の第2の所定位置に配置される。フォトリフレクタ12及び13は、対向する反射面が黒色のとき、あるいは対向する反射面が所定距離以上離れているときはローレベルの信号を出力し、対向する反射面が白色のときにはハイレベルの信号を出力する。
【0018】
そのため、フォトリフレクタ12及び13に対向する反射面がメインフレーム4又は後述するフィルタAssy6のフィルタ押さえ14となるので、メインフレーム4のフォトリフレクタ12及び13側表面を塗装等により黒色にし、またフィルタ押さえ14のフォトリフレクタ12及び13側表面を塗装等により黒色と白色とに塗り分けることにより、フォトリフレクタ12及び13の出力信号レベルの組み合わせにより、後述するフィルタ15が図6、図7及び図8のいずれのポジションにあるかを検出することができる。
【0019】
メインフレーム4には図1及び図2に示すように、中央部に開口部4aが穿設されており、その開口部4aよりも若干大径の光学LPF3が、図3の斜視図に示すように、メインフレーム4の開口部4aを塞ぐような状態で取り付けられる。
【0020】
これにより、この実施の形態では、レンズ鏡筒1から出射された入射光は、光学LPF押さえ2の中央部に穿設された開口部2a、メインフレーム4の開口部4aに取り付けられた光学LPF3、フィルタAssy6の後述するフィルタ15、カバー7の開口部7a及びシート8の中央部に穿設された開口部8aを通して撮像素子9に入射する。ここで、開口部7a及び8aは撮像素子9の有効画素領域程度の大きさとされている。なお、入射光に含まれる赤外線を除去するための光学LPF3は、フィルタ15に近接離間対向配置されるため、フィルタ15へのごみの付着を防止することができる。
【0021】
フィルタAssy6は、例えば、図4の分解斜視図に示すように、薄板状で正面形状が長方形状であるフィルタ15を、それぞれフィルタ押さえ14とフィルタ枠16とで前後を狭着した構造である。フィルタ押さえ14の中央部には、フィルタ15よりも若干小径の直方形状の開口部14aが穿設されている。また、扁平なフィルタ枠16は、その周縁に沿って前方に突出して形成された前後幅の小さな周壁161の内部に、フィルタ15を収容し、かつ、周壁161の下部に周壁161と一体的に形成された舌片部162に長穴状開口部16aが穿設されている。また、フィルタ枠本体の右側面部と左側面部には、それぞれ2つずつ外方向に突出する突起部163が形成されている。
【0022】
フィルタ15は、例えば透明な基材上に真空蒸着によってNDフィルタとして形成されたものであり、図5に示すように、3つのフィルタ領域151、152及び153に等分割されている。第1のフィルタ領域151は、第1の濃度(透過率)のNDフィルタ特性に設定され、第2のフィルタ領域152は、第2の濃度(透過率)のNDフィルタ特性に設定され、第3のフィルタ領域153は、全波長を吸収しないで通過させる、光学的に透明のフィルタ特性に設定されている。
【0023】
ここで、NDフィルタ特性は、全波長を均等に吸収する中性濃度(無彩色)フィルタ特性であるが、上記の第1の濃度のNDフィルタ特性は、上記の第2の濃度のNDフィルタ特性よりも例えば濃度が濃く(透過率が小さく)設定されているため、入射光は第1のフィルタ領域151を通過したときの方が第2のフィルタ領域152を通過したときよりも光量がより多く減衰されることになる。
【0024】
また、上記のフィルタAssy6のフィルタ枠16の開口部16aは、図6及び後述する図7、図8に示すように、レバー11のアーム部11bの先端に前方に突出形成された突起部11cに遊嵌されている。レバー11は、中央部に穿設された穴11dにスタッド5が嵌合されて、それらを回動軸として、上記の突出部11cが回動自在に構成されている。また、レバー11は、穴11dを中心としてアーム部11bと対向する側のアーム部の先端に前方に突起部11aが形成されており、この突起部11aが図示しない駆動機構により上下方向に駆動される。
【0025】
スタッド5は一端がメインフレーム4の所定位置に固定され、かつ、他端がカバー7の所定位置に固定される。また、フィルタ枠16の突起部163が、メインフレーム4の内部に形成された上下方向に伸びる平行な2本の溝41に摺動自在に嵌合される。これにより、上記のフィルタAssy6は、メインフレーム4とカバー7との間で、上記のようにレバー11の回動に伴って、溝41に案内されて上下に移動自在な構成とされている。
【0026】
ここで、図6の状態でレバー11が静止しているときには、フィルタAssy6はその可動範囲の最上部の位置に静止し、このときメインフレーム4に取り付けられた光学LPF3及び図示しないカバー7の開口部7aとが、フィルタ15の第1の濃度のNDフィルタ特性の第1のフィルタ領域151に離間対向するように設定されている。従って、このときには、光学LPF3を通過した入射光は、フィルタ15の第1のフィルタ領域151を通過し、更にカバー7の開口部7aを通過して撮像素子9に入射することになる。これにより、撮像素子9に入射される光は、第1のフィルタ領域151により光量が大きく減衰される。
【0027】
また、図6に示すように、フィルタAssy6が可動範囲の最上部の位置に静止しているときには、図1に示したフォトリフレクタ12及び13のうち、下側位置にあるフォトリフレクタ12に対向する反射面が黒色に塗布されたメインフレーム4の表面であるので、フォトリフレクタ12の出力信号がローレベルとなり、他方、上側位置にあるフォトリフレクタ13に対向する反射面がフィルタ押さえ14の白色に塗布された表面となるようにされているので、フォトリフレクタ13の出力信号がハイレベルとなる。これにより、フィルタAssy6が可動範囲の最上部の位置に静止していることが、フォトリフレクタ12及び13の出力信号レベルにより検出できる。
【0028】
また、図7の状態でレバー11が静止しているときには、フィルタAssy6はその可動範囲の中間の位置に静止し、このときメインフレーム4に取り付けられた光学LPF3及び図示しないカバー7の開口部7aとが、フィルタ15の第2の濃度のNDフィルタ特性の第2のフィルタ領域152に離間対向するように設定されている。従って、このときには、光学LPF3を通過した入射光は、フィルタ15の第2のフィルタ領域152を通過し、更にカバー7の開口部7aを通過して撮像素子9に入射することになる。これにより、撮像素子9に入射される光は、第2のフィルタ領域152により光量小さく減衰される。
【0029】
また、図7に示すように、フィルタAssy6が可動範囲の中間位置に静止しているときには、図1に示したフォトリフレクタ12及び13のそれぞれに対向する反射面がいずれもフィルタ押さえ14の白色に塗布された表面となるようにされているので、フォトリフレクタ12及び13の出力信号が共にハイレベルとなる。これにより、フィルタAssy6が可動範囲の中間位置に静止していることが、フォトリフレクタ12及び13の出力信号レベルにより検出できる。
【0030】
更に、図8の状態でレバー11が静止しているときには、フィルタAssy6はその可動範囲の最下部の位置に静止し、このときメインフレーム4に取り付けられた光学LPF3及び図示しないカバー7の開口部7aとが、フィルタ15の光学的に透明な特性の第3のフィルタ領域153に離間対向するように設定されている。従って、このときには、光学LPF3を通過した入射光は、フィルタ15の第3のフィルタ領域153を通過し、更にカバー7の開口部7aを通過して撮像素子9に入射することになる。これにより、撮像素子9に入射される光は、透明の第3のフィルタ領域153により、光量が減衰されないことになる。
【0031】
また、図8に示すように、フィルタAssy6が可動範囲の最下部の位置に静止しているときには、図1に示したフォトリフレクタ12及び13のうち、上側位置にあるフォトリフレクタ13に対向する反射面が黒色に塗布されたメインフレーム4の表面であるので、フォトリフレクタ13の出力信号がローレベルとなり、他方、下側位置にあるフォトリフレクタ12に対向する反射面がフィルタ押さえ14の白色に塗布された表面となるようにされているので、フォトリフレクタ12の出力信号がハイレベルとなる。これにより、フィルタAssy6が可動範囲の最下部の位置に静止していることが、フォトリフレクタ12及び13の出力信号レベルにより検出できる。
【0032】
なお、上記の図6、図7及び図8のいずれでもない位置(例外位置)にフィルタAssy6が位置するときには、フォトリフレクタ12及び13に対向する反射面がいずれもフィルタ押さえ14の黒色に塗布された表面となるようにされているので、フォトリフレクタ12及び13の出力信号はいずれもローレベルとなり、これにより例外位置であることを検出することができる。
【0033】
ここで、本実施の形態では、撮像素子9に入射される光を減衰しないときには、素通しで通過させるのではなく、図8に示すように、フィルタ15の光学的に透明な特性の第3のフィルタ領域153を通過させるようにしている。このため、素通しの場合では、光量を減衰させるときにフィルタを通したときとの間で光路長が変化し、撮像素子9の入射光のフォーカスが異なってしまうが、本実施の形態では、光量を減衰させないときも減衰させるときと同じ厚さのフィルタ15の第3のフィルタ領域153を通過させるため、光路長が変化しないので、撮像素子9の入射光のフォーカスの修正が不要になるという特長がある。
【0034】
このように、本実施の形態では、レバー11を回動させてフィルタAssy6を図6、図7又は図8の位置に静止させることで、撮像素子9に入射する光の光量をその静止位置に応じて可変することができる。また、フォトリフレクタ12及び13の出力信号に基づき、フィルタAssy6を図6、図7又は図8の位置に正確に静止させることができる。
【0035】
また、本実施の形態では、図1に示すように、光学LPF3が取り付けられたメインフレーム4と、レバー11が取り付けられたフィルタAssy6と、カバー7とからなるフィルタユニットを、レンズ鏡筒1と撮像素子9との間に配置するようにしたため、レンズ鏡筒1を分解することなく、フィルタユニットだけをレンズ鏡筒1と撮像素子9との間から簡単に取り外すことができる。
【0036】
これにより、本実施の形態では、フィルタ15に何らかの不具合が発生した場合には、レンズ鏡筒1を分解することなく、フィルタユニットだけをレンズ鏡筒1と撮像素子9との間から取り外して、新たなフィルタユニットに交換するか、あるいは、取り外したフィルタユニットを分解して、その中のフィルタを新たなフィルタ15に交換してからフィルタユニットを再度組み立てて元の位置に戻せばよいため、レンズ鏡筒1を分解してフィルタ交換を行うことが必要な従来の撮像装置に比べて、極めて簡単にフィルタを交換できる。従って、本実施の形態では、フィルタ15を汎用品として使用することができるという効果もある。
【0037】
更に、本実施の形態では、従来の撮像装置で必要であった、レンズ鏡筒内の固定レンズである第3レンズ群と可動羽根の間の隙間を不要にでき、その結果、レンズ鏡筒1を小型化することができる。
【0038】
なお、本発明は以上の実施の形態に限定されるものではなく、例えば、フィルタ15は互いに異なるフィルタ特性の3つのフィルタ領域を有する構造であったが、互いに異なる2つ以上のフィルタ領域であればよい。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の撮像装置の一実施の形態の全体構成を示す分解斜視図である。
【図2】図1中の光学LPFとメインフレームの分解斜視図である。
【図3】図1中の光学LPFが取り付けられたメインフレームの斜視図である。
【図4】図1中のフィルタ押さえ、フィルタ及びフィルタ枠の相対位置関係を示す斜視図である。
【図5】図1中のフィルタの一実施の形態のフィルタ領域の説明図である。
【図6】図1中のフィルタが第1の位置にあるときの要部の機構の正面図である。
【図7】図1中のフィルタが第2の位置にあるときの要部の機構の正面図である。
【図8】図1中のフィルタが第3の位置にあるときの要部の機構の正面図である。
【符号の説明】
【0040】
1 レンズ鏡筒
3 光学LPF
4 メインフレーム
5 スタッド
6 フィルタ組立体(Assy)
7 カバー
9 撮像素子
11 レバー
12、13 フォトリフレクタ
14 フィルタ押さえ
15 フィルタ
16 フィルタ枠
151 第1の濃度のNDフィルタ特性のフィルタ領域
152 第2の濃度のNDフィルタ特性のフィルタ領域
153 光学的に透明な特性のフィルタ領域



【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像レンズ系から撮像素子の受光面に至る光路中に、透過率の異なる複数のフィルタ領域を持つNDフィルタを出し入れする機構を備えた撮像装置であって、
前記NDフィルタは、一つの領域が前記撮像レンズ系から出射される出射光のうち前記撮像素子の有効画素領域の面積からなる透過率の異なる複数のNDフィルタ領域とNDフィルタとして機能しない領域とを有し、
前記NDフィルタ領域中の所望の透過率の一のフィルタ領域又は前記NDフィルタとして機能しない領域を前記出射光が透過するように、前記NDフィルタを移動させる移動機構と、
前記移動機構による前記NDフィルタの移動により、前記複数のNDフィルタ領域の各透過率のフィルタ領域及び前記NDフィルタ領域として機能しない領域のいずれが前記光路中に位置するかを検出する検出手段と
を具備することを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記移動機構、前記検出手段及び前記NDフィルタは、前記撮像レンズ系及び前記撮像素子とは分離して取り外し可能なフィルタユニットを構成すると共に、前記NDフィルタに近接離間対向した前記フィルタユニット内の位置に、前記撮像レンズ系から出射される出射光が透過する光学ローパスフィルタが固定されていることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−74654(P2006−74654A)
【公開日】平成18年3月16日(2006.3.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−258121(P2004−258121)
【出願日】平成16年9月6日(2004.9.6)
【出願人】(000004329)日本ビクター株式会社 (3,896)
【Fターム(参考)】