撮像装置
【課題】開閉自在な表示ユニットを収納する本体側収納部にカードスロットを備え、表示ユニットの画面の損傷を防止すると共にメモリカードの破壊を防ぐ撮像装置を提供する。
【解決手段】撮像装置は、カメラ本体11と、カメラ本体11の一側面に設けられた回転軸を中心として前記本体部に対して開閉自在に取り付けられ、液晶パネル画面30と、液晶パネル画面30を囲む画面枠カバー31とを有する表示ユニット15と、表示ユニット15が開かれた際に露出するカメラ本体11の側面において開口するようにカメラ本体11に設けられたカードスロット18a,18bと、カードスロット18a,18bの開口部を覆う開閉自在なカード蓋16とを有し、カード蓋16が開状態となっているときに表示ユニット15が閉方向に回動して表示ユニット15とカード蓋16とが当接するときに、画面枠カバー31がカード蓋16の先端部に当接する。
【解決手段】撮像装置は、カメラ本体11と、カメラ本体11の一側面に設けられた回転軸を中心として前記本体部に対して開閉自在に取り付けられ、液晶パネル画面30と、液晶パネル画面30を囲む画面枠カバー31とを有する表示ユニット15と、表示ユニット15が開かれた際に露出するカメラ本体11の側面において開口するようにカメラ本体11に設けられたカードスロット18a,18bと、カードスロット18a,18bの開口部を覆う開閉自在なカード蓋16とを有し、カード蓋16が開状態となっているときに表示ユニット15が閉方向に回動して表示ユニット15とカード蓋16とが当接するときに、画面枠カバー31がカード蓋16の先端部に当接する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、開閉自在な表示ユニット(表示パネル)を収納する本体側収納部にカードスロットを備える撮像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ビデオカメラ等の撮像装置では、撮影データをSDカード等のメモリカードに記録するものが多くなってきている。また、長時間の撮影に対応するために、大容量のメモリカードが使用可能な撮像装置も増えているが、複数枚のメモリカードを収納可能な撮像装置も登場している(例えば特許文献1参照)。
【0003】
例えば、メモリカードの着脱方法としてプッシュイン・プッシュイジェクト方式があり、この方式のカードスロットの場合、メモリカードの挿入時は、ユーザがメモリカードをカードスロットに押し込むことでメモリカードが装着ロックされる。また、メモリカードの抜去時は、ユーザがメモリカードの幅方向中心付近をプッシュするだけでロックが外れ、メモリカードがイジェクトされる。
【0004】
ビデオカメラのように映像を記録する撮像装置では、記録データの量が非常に大きいものになってしまうため、メモリカードを頻繁に交換する必要がある。また、撮像装置には、一般的に、映像を確認しながら撮影を行うために、また、撮影された映像を確認するために、液晶パネル等の表示画面を有する表示ユニットが設けられている。そこで、撮像装置の本体の一側面に表示ユニットを開閉自在に備えた撮像装置では、撮像装置を把持したときの操作性を考慮し、表示ユニットを開いた際に露出する本体側の一側面にカードスロットが配置されることが多い(例えば特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−31168号公報
【特許文献2】特開2008−263495号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
表示ユニットを開いた際に露出する本体側の一側面(表示ユニットを収納する本体側収納部)に複数のカードスロットを設け、表示ユニットを開いた状態でメモリカードの挿抜を行う構成とした場合、表示ユニットの画面と対向しない位置にカードスロットを配置できるとは限らない。表示ユニットの表示画面とカードスロットとが対向する位置関係にある場合において、メモリカードがイジェクトされた状態で表示ユニットを閉じてしまうと、メモリカードと表示画面が衝突し、表示画面が傷ついてしまうことがある。また、メモリカードにも力が加わるので、メモリカードを破壊してしまうおそれがある。
【0007】
本発明は、開閉自在な表示ユニットを収納する本体側収納部にカードスロットを備える撮像装置であって、表示ユニットの画面の損傷を防止し、メモリカードの破壊を防ぐことができる撮像装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る撮像装置は、本体部と、前記本体部の一側面に設けられた回転軸を中心として前記本体部に対して開閉自在に取り付けられ、映像を表示する表示画面と、前記表示画面を囲む画面枠カバーとを有する表示ユニットと、前記表示ユニットが開かれた際に露出する前記本体部の側面において開口するように前記本体部に設けられた、メモリカードを挿抜可能なカードスロットと、前記表示ユニットが開かれた際に露出する前記本体部の側面に、前記カードスロットの開口部を覆うことができるように開閉自在に設けられたカード蓋と、を備える撮像装置であって、前記カード蓋が開状態となっているときに前記表示ユニットが閉方向に回動して前記表示ユニットが前記カード蓋と当接するときに、前記画面枠カバーが前記カード蓋の先端部に当接することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、開閉自在な表示ユニットを収納する本体側収納部にカードスロットを備える撮像装置において、表示ユニットの画面の損傷を防止することができ、また、メモリカードの破壊を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の実施形態に係る撮像装置の一例であるビデオカメラの外観を示す斜視図である。
【図2】図1のビデオカメラにおいてカード蓋が開かれた状態を示す斜視図である。
【図3】図1中のカード蓋を単体で、図1に示した側とは反対側(カメラ本体側)から見た斜視図である。
【図4】図1のビデオカメラのカメラ本体に取り付けられている収納部カバーを取り除いた状態でのカメラ本体の構造を示す斜視図である。
【図5】図4に示した状態から更にカードホルダーを取り除いた状態でのカメラ本体の構造を示す斜視図である。
【図6】図2に示される状態のビデオカメラを後方から見た斜視図である。
【図7】図6のビデオカメラの状態から下段カードスロットに挿入されているメモリカードが飛び出している状態となったときのビデオカメラを上方から見た上面図である。
【図8】図6に示される開かれた表示ユニットを閉方向に回転させたときのビデオカメラの状態を示す斜視図である。
【図9】図8の状態のビデオカメラを上方からみた上面図である。
【図10】図1中のカード蓋のストッパ構造を示す断面図である。
【図11】第2実施形態に係るビデオカメラの概略構造を示す斜視図である。
【図12】図11に示される開かれた表示ユニットを閉方向に回転させたときのビデオカメラの状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。本実施形態では、撮像装置としてビデオカメラを取り上げることとするが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0012】
<第1実施形態>
図1は、本発明の実施形態に係る撮像装置の一例であるビデオカメラの外観を示す斜視図である。このビデオカメラは、本体部であるカメラ本体(筐体)11に、光学ズームを変更するズームレバー12、静止画撮影を行うためのレリーズボタン13、動画の撮影を行うためのトリガーボタン14、画像を表示する表示ユニット15が設けられた構成を備えている。カメラ本体11の内部には、画像や音声を記録、再生する信号処理を行う記録再生制御(不図示)が設けられている。表示ユニット15は、ヒンジ17を用いてカメラ本体11の一側面に開閉自在に取り付けられている。なお、ヒンジ17の機能については、図2を参照して後述する。
【0013】
表示ユニット15を開いたときに露出するカメラ本体11側の側面(表示ユニット15を収納する本体側収納部)には、収納部カバー20が取り付けられている。また、表示ユニット15を収納する本体側収納部には、不図示の上段カードスロット18aと下段カードスロット18bが設けられている。図1では、上段カードスロット18a及び下段カードスロット18bが、表示ユニット15を収納する本体側収納部に設けられたカード蓋16によって覆われた状態(閉状態)が示されている。
【0014】
図2は、図1に示されるビデオカメラにおいて、カード蓋16が開かれた状態(開状態)を示す斜視図である。カード蓋16は、表示ユニット15が開かれた状態において開閉自在である。カード蓋16を開くと、カメラ本体11に、メモリカード51及びメモリカード52をそれぞれ挿抜可能な上段カードスロット18a及び下段カードスロット18bが配置されていることを視認することができる。
【0015】
なお、本実施形態では、上段カードスロット18a及び下段カードスロット18bは共にプッシュイン・プッシュイジェクト方式のカードスロットである。よって、ユーザがメモリカード51,52をそれぞれ、上段・下段カードスロット18a,18bに押し込むことでメモリカード51,52が装着ロックされる。また、ユーザが上段・下段カードスロット18a,18bにそれぞれ装着ロックされているメモリカード51,52の幅方向中心付近をプッシュすると、装着ロックが外れ、メモリカード51,52がイジェクトされる。ユーザがメモリカード51,52のうちの一方のメモリカードを挿抜する際に他方のメモリカードが邪魔になることがないように、上段カードスロット18aと下段カードスロット18bとの間に一定の間隔が設けられている。
【0016】
図2に示されるカードホルダ19は、上段カードスロット18a及び下段カードスロット18bの開口部を形成する部品であり、メモリカード51,52の挿抜を行い易くするために、その中央部に凹部19aを有している。
【0017】
表示ユニット15をカメラ本体11に取り付けているヒンジ17は、開閉角度αと回転角度βの2方向の回転を可能にする2つの回転軸(破線)を備えている。ユーザは、これらの回転軸を中心として、撮影時に表示ユニット15を最適な角度に設定することができるようになっている。
【0018】
次にカード蓋16の構成について説明する。図3は、カード蓋16を単体で、図1に示した側とは反対側(カメラ本体11側)から見た斜視図である。図3に示されるように、カード蓋16の左右に開閉回転軸16a、16bが設けられており、開閉回転軸16aの先端に開閉反転用のカム形状部16cが設けられている。開閉回転軸16b側にはカード蓋16が開閉していることを検知する検知スイッチ(カメラ本体11に配置されており、図3には不図示)を押し込むスイッチ用リブ16dが設けられている。
【0019】
カード蓋16の上部(開閉回転軸16a,16b側の辺とは反対側の辺)には、ユーザがカード蓋16を開くときに指(爪)を引っ掛けるための指かけザグリ形状部16eが形成されている。また、カード蓋16を開閉する際にクリック感を出すためのクリック用ザグリ形状部16fが、右側(開閉回転軸16a側)に形成されている。
【0020】
図4は、カメラ本体11に取り付けられている収納部カバー20を取り除いた状態でのカメラ本体11の構造を示す斜視図である。カード蓋16の開閉回転軸16a,16bはカードホルダ19にカード蓋16が回動可能となるように取り付けられている。カメラ本体11においてカード蓋16の横には、カード蓋反転板バネ21が板バネ固定ビス22によって固定されている。カード蓋反転板バネ21は、カード蓋16の開閉反転用のカム形状部16cに当接し、カード蓋16を開いている状態(開状態)と閉じている状態(閉状態)のそれぞれの状態においてカム形状部16cに付勢する構造となっている。
【0021】
図5は、図4に示した状態から更にカードホルダ19を取り除いた状態でのカメラ本体11の構造を示す斜視図である。メイン基板23に下段カードスロット18bが実装されており、カード基板24に上段カードスロット18aが実装されている。カード基板24とメイン基板23は、不図示のカードフレキで接続されており、データのやり取りが行われる。
【0022】
図6は、図2に示される状態のビデオカメラを後方から見た斜視図である。表示ユニット15は、表示画面である液晶パネル画面30と、液晶パネル画面30を囲む画面枠カバー31と、反対側の外観カバー32から構成されている。また、表示ユニット15の内部には液晶パネル画面30に表示する画像の制御を行う表示用基板(不図示)が配置されており、この表示用基板はカメラ本体11が備えるメイン基板23とフレキシブル基板(不図示)によって電気的に接続されている。
【0023】
図7は、図6に示されるビデオカメラの状態から下段カードスロット18bに挿入されているメモリカード52がプッシュイジェクト動作により飛び出しているイジェクト状態となったときのビデオカメラを上方から見た上面図である。本実施形態では、収納部カバー20の表面からのメモリカード52の突出量を“L”とし、収納部カバー20の表面から開かれたカード蓋16の先端までの距離を“H”としたとき、“L<H”の関係が成立するように、カード蓋16の形状が設計されている。したがって、カード蓋16が開状態となって液晶パネル画面30を囲む画面枠カバー31の下側部分に当接するとき、メモリカード52がイジェクトされた状態となっても、メモリカード52は液晶パネル画面30に当接しない。
【0024】
図8は、図6に示される開かれた表示ユニット15を閉方向に回転させたときのビデオカメラの状態を示す斜視図である。カード蓋16の開角度は、閉位置である垂直面に対して90度以上の角度に設定され、本実施形態では略120度に設定されている。この開角度は、下段カードスロット18bに挿入されたメモリカード52を取り出すのに十分である角度である。
【0025】
カード蓋16は、カード蓋16が開状態となっているときに、その先端部分がカメラ本体11の底面と略同じ高さに位置するように設計されている。したがって、カード蓋16が開状態となっているときに表示ユニット15が閉方向に回転すると、カード蓋16の先端部が、液晶パネル画面30を囲む画面枠カバー31の下側部分に当接する。これにより、液晶パネル画面30が傷つくことがない。また、このとき、カード蓋16の開閉角度が90度よりも大きく設定されており、且つ、カード蓋16は開方向に付勢されているので、安定的に開状態が維持される。
【0026】
図9は、図8の状態のビデオカメラを上方からみた上面図であり、カード蓋16が開状態となり、メモリカード52が下段カードスロット18bからイジェクトされているときに、表示ユニット15を閉方向に回転させた状態を示している。このとき、液晶パネル画面30がメモリカード52に接触する前に、画面枠カバー31がカード蓋16の先端部に接触して、表示ユニット15の回転が止まる。これにより、メモリカード52が液晶パネル画面30に傷をつけてしまうことがない。また、表示ユニット15がメモリカード52を正しくない方向に押し込んで、メモリカード52を破壊してしまうこともない。
【0027】
図10は、カード蓋16のストッパ構造を示す断面図である。カード蓋16において開閉回転軸16gに対して指かけザグリ形状部16eと対向する位置には、カード蓋16が開状態となったときにカードホルダ19に設けられた当接部19dと当接するストッパ用リブ16hが形成されている。カード蓋16が閉状態から開状態になったとき、ストッパ用リブ16hがカードホルダ19の当接部19dに接触することにより、カード蓋16の開角度(略120度)が維持される。
【0028】
また、カード蓋16の表面(カード蓋16が閉状態のときに外部に露出する面)には、カード蓋16が開状態となったときに収納部カバー20に設けられている開口部20aと当接するストッパ用ザグリ形状部16iが形成されている。表示ユニット15の閉動作によってカード蓋16を開角度(略120度)よりも大きく開けようとする無理な力がカード蓋16に掛かると、ストッパ用リブ16hが壊れる前にストッパ用ザグリ形状部16iとが収納部カバー20の開口部20とが当接する。これにより、表示ユニット15の閉動作を停止させて、カード蓋16に更に過大な力が掛かるのを抑制することができる。
【0029】
なお、収納部カバー20は外観に現れる部材であるため、塗装が施されている。カード蓋16が開状態にあり、且つ、カード蓋16に無理な力が掛かっていない状態では、ストッパ用ザグリ形状部16iと収納部カバー20との間に0.3mm程度の隙間が生じる設計がなされている。これにより、カード蓋16の開閉動作によって、収納部カバー20の塗装に傷が入らないようになっている。
【0030】
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態に係る撮像装置の一例であるビデオカメラにおけるカメラ本体の構成は、第1実施形態のカメラ本体11の構成と同じであるので、詳細な説明を省略する。図11は、第2実施形態に係るビデオカメラの概略構造を示す斜視図である。このビデオカメラは、液晶パネル画面30の前面(表面)にタッチパネル40を備えた表示ユニット15Aを有している。
【0031】
タッチパネル40は、表示画面領域40aと、表示画面領域40aの周囲のマスク枠40bとで構成されている。表示画面領域40aは、タッチパネル40の裏面に配置されている液晶パネル画面30の映像を透過させる領域である。マスク枠40bには、表示画面領域40a内でのタッチを検出するために必要な配線(タッチ検出透明電極)が配置されている。
【0032】
図12は、図11に示される開かれた表示ユニット15Aを閉方向に回転させたときのビデオカメラの状態を示す斜視図である。表示ユニット15Aが回動してカメラ本体11に接近すると、開状態となっているカード蓋16の先端部は、表示画面領域40aに設定されている配線を破壊しないようにマスク枠40b内の配線を避けた部分に当接し、表示ユニット15の回動を止める。
【0033】
よって、第2実施形態にビデオカメラでは、下段カードスロット18bから飛び出しているメモリカード52がタッチパネル40の表示画面領域40aを傷つけることがなく、且つ、タッチを検出するための配線を破壊することがない。また、メモリカード52が破壊されることもない。
【0034】
<その他の実施形態>
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述したが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。例えば、本実施形態では、表示ユニット15は液晶パネル画面30又はタッチパネル40を有するが、これらの表示画面には化粧板等の部材が貼り付けられていてもよく、本発明によれば、このような部材の損傷を防止することができる。
【0035】
上記実施形態では、撮像装置は2つのカードスロット(上段・下段カードスロット18a,18b)を備えるとしたが、これに限定されず、より多い複数のカードスロットを備える構成であってもよい。また、逆に、カードスロットが1つのみ設けられている撮像装置にも本発明を適用することができる。撮像装置を構成する部品の形状は任意に変更することができ、上述の実施形態の一部を、適宜、組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0036】
11 カメラ本体
15,15A 表示ユニット
16 カード蓋
18a 上段カードスロット
18b 下段カードスロット
19 カードホルダ
21 カード蓋反転板バネ
30 液晶パネル画面
31 画面枠カバー
40 タッチパネル
40a 表示画面領域内
40b マスク枠
【技術分野】
【0001】
本発明は、開閉自在な表示ユニット(表示パネル)を収納する本体側収納部にカードスロットを備える撮像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ビデオカメラ等の撮像装置では、撮影データをSDカード等のメモリカードに記録するものが多くなってきている。また、長時間の撮影に対応するために、大容量のメモリカードが使用可能な撮像装置も増えているが、複数枚のメモリカードを収納可能な撮像装置も登場している(例えば特許文献1参照)。
【0003】
例えば、メモリカードの着脱方法としてプッシュイン・プッシュイジェクト方式があり、この方式のカードスロットの場合、メモリカードの挿入時は、ユーザがメモリカードをカードスロットに押し込むことでメモリカードが装着ロックされる。また、メモリカードの抜去時は、ユーザがメモリカードの幅方向中心付近をプッシュするだけでロックが外れ、メモリカードがイジェクトされる。
【0004】
ビデオカメラのように映像を記録する撮像装置では、記録データの量が非常に大きいものになってしまうため、メモリカードを頻繁に交換する必要がある。また、撮像装置には、一般的に、映像を確認しながら撮影を行うために、また、撮影された映像を確認するために、液晶パネル等の表示画面を有する表示ユニットが設けられている。そこで、撮像装置の本体の一側面に表示ユニットを開閉自在に備えた撮像装置では、撮像装置を把持したときの操作性を考慮し、表示ユニットを開いた際に露出する本体側の一側面にカードスロットが配置されることが多い(例えば特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−31168号公報
【特許文献2】特開2008−263495号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
表示ユニットを開いた際に露出する本体側の一側面(表示ユニットを収納する本体側収納部)に複数のカードスロットを設け、表示ユニットを開いた状態でメモリカードの挿抜を行う構成とした場合、表示ユニットの画面と対向しない位置にカードスロットを配置できるとは限らない。表示ユニットの表示画面とカードスロットとが対向する位置関係にある場合において、メモリカードがイジェクトされた状態で表示ユニットを閉じてしまうと、メモリカードと表示画面が衝突し、表示画面が傷ついてしまうことがある。また、メモリカードにも力が加わるので、メモリカードを破壊してしまうおそれがある。
【0007】
本発明は、開閉自在な表示ユニットを収納する本体側収納部にカードスロットを備える撮像装置であって、表示ユニットの画面の損傷を防止し、メモリカードの破壊を防ぐことができる撮像装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る撮像装置は、本体部と、前記本体部の一側面に設けられた回転軸を中心として前記本体部に対して開閉自在に取り付けられ、映像を表示する表示画面と、前記表示画面を囲む画面枠カバーとを有する表示ユニットと、前記表示ユニットが開かれた際に露出する前記本体部の側面において開口するように前記本体部に設けられた、メモリカードを挿抜可能なカードスロットと、前記表示ユニットが開かれた際に露出する前記本体部の側面に、前記カードスロットの開口部を覆うことができるように開閉自在に設けられたカード蓋と、を備える撮像装置であって、前記カード蓋が開状態となっているときに前記表示ユニットが閉方向に回動して前記表示ユニットが前記カード蓋と当接するときに、前記画面枠カバーが前記カード蓋の先端部に当接することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、開閉自在な表示ユニットを収納する本体側収納部にカードスロットを備える撮像装置において、表示ユニットの画面の損傷を防止することができ、また、メモリカードの破壊を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の実施形態に係る撮像装置の一例であるビデオカメラの外観を示す斜視図である。
【図2】図1のビデオカメラにおいてカード蓋が開かれた状態を示す斜視図である。
【図3】図1中のカード蓋を単体で、図1に示した側とは反対側(カメラ本体側)から見た斜視図である。
【図4】図1のビデオカメラのカメラ本体に取り付けられている収納部カバーを取り除いた状態でのカメラ本体の構造を示す斜視図である。
【図5】図4に示した状態から更にカードホルダーを取り除いた状態でのカメラ本体の構造を示す斜視図である。
【図6】図2に示される状態のビデオカメラを後方から見た斜視図である。
【図7】図6のビデオカメラの状態から下段カードスロットに挿入されているメモリカードが飛び出している状態となったときのビデオカメラを上方から見た上面図である。
【図8】図6に示される開かれた表示ユニットを閉方向に回転させたときのビデオカメラの状態を示す斜視図である。
【図9】図8の状態のビデオカメラを上方からみた上面図である。
【図10】図1中のカード蓋のストッパ構造を示す断面図である。
【図11】第2実施形態に係るビデオカメラの概略構造を示す斜視図である。
【図12】図11に示される開かれた表示ユニットを閉方向に回転させたときのビデオカメラの状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。本実施形態では、撮像装置としてビデオカメラを取り上げることとするが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0012】
<第1実施形態>
図1は、本発明の実施形態に係る撮像装置の一例であるビデオカメラの外観を示す斜視図である。このビデオカメラは、本体部であるカメラ本体(筐体)11に、光学ズームを変更するズームレバー12、静止画撮影を行うためのレリーズボタン13、動画の撮影を行うためのトリガーボタン14、画像を表示する表示ユニット15が設けられた構成を備えている。カメラ本体11の内部には、画像や音声を記録、再生する信号処理を行う記録再生制御(不図示)が設けられている。表示ユニット15は、ヒンジ17を用いてカメラ本体11の一側面に開閉自在に取り付けられている。なお、ヒンジ17の機能については、図2を参照して後述する。
【0013】
表示ユニット15を開いたときに露出するカメラ本体11側の側面(表示ユニット15を収納する本体側収納部)には、収納部カバー20が取り付けられている。また、表示ユニット15を収納する本体側収納部には、不図示の上段カードスロット18aと下段カードスロット18bが設けられている。図1では、上段カードスロット18a及び下段カードスロット18bが、表示ユニット15を収納する本体側収納部に設けられたカード蓋16によって覆われた状態(閉状態)が示されている。
【0014】
図2は、図1に示されるビデオカメラにおいて、カード蓋16が開かれた状態(開状態)を示す斜視図である。カード蓋16は、表示ユニット15が開かれた状態において開閉自在である。カード蓋16を開くと、カメラ本体11に、メモリカード51及びメモリカード52をそれぞれ挿抜可能な上段カードスロット18a及び下段カードスロット18bが配置されていることを視認することができる。
【0015】
なお、本実施形態では、上段カードスロット18a及び下段カードスロット18bは共にプッシュイン・プッシュイジェクト方式のカードスロットである。よって、ユーザがメモリカード51,52をそれぞれ、上段・下段カードスロット18a,18bに押し込むことでメモリカード51,52が装着ロックされる。また、ユーザが上段・下段カードスロット18a,18bにそれぞれ装着ロックされているメモリカード51,52の幅方向中心付近をプッシュすると、装着ロックが外れ、メモリカード51,52がイジェクトされる。ユーザがメモリカード51,52のうちの一方のメモリカードを挿抜する際に他方のメモリカードが邪魔になることがないように、上段カードスロット18aと下段カードスロット18bとの間に一定の間隔が設けられている。
【0016】
図2に示されるカードホルダ19は、上段カードスロット18a及び下段カードスロット18bの開口部を形成する部品であり、メモリカード51,52の挿抜を行い易くするために、その中央部に凹部19aを有している。
【0017】
表示ユニット15をカメラ本体11に取り付けているヒンジ17は、開閉角度αと回転角度βの2方向の回転を可能にする2つの回転軸(破線)を備えている。ユーザは、これらの回転軸を中心として、撮影時に表示ユニット15を最適な角度に設定することができるようになっている。
【0018】
次にカード蓋16の構成について説明する。図3は、カード蓋16を単体で、図1に示した側とは反対側(カメラ本体11側)から見た斜視図である。図3に示されるように、カード蓋16の左右に開閉回転軸16a、16bが設けられており、開閉回転軸16aの先端に開閉反転用のカム形状部16cが設けられている。開閉回転軸16b側にはカード蓋16が開閉していることを検知する検知スイッチ(カメラ本体11に配置されており、図3には不図示)を押し込むスイッチ用リブ16dが設けられている。
【0019】
カード蓋16の上部(開閉回転軸16a,16b側の辺とは反対側の辺)には、ユーザがカード蓋16を開くときに指(爪)を引っ掛けるための指かけザグリ形状部16eが形成されている。また、カード蓋16を開閉する際にクリック感を出すためのクリック用ザグリ形状部16fが、右側(開閉回転軸16a側)に形成されている。
【0020】
図4は、カメラ本体11に取り付けられている収納部カバー20を取り除いた状態でのカメラ本体11の構造を示す斜視図である。カード蓋16の開閉回転軸16a,16bはカードホルダ19にカード蓋16が回動可能となるように取り付けられている。カメラ本体11においてカード蓋16の横には、カード蓋反転板バネ21が板バネ固定ビス22によって固定されている。カード蓋反転板バネ21は、カード蓋16の開閉反転用のカム形状部16cに当接し、カード蓋16を開いている状態(開状態)と閉じている状態(閉状態)のそれぞれの状態においてカム形状部16cに付勢する構造となっている。
【0021】
図5は、図4に示した状態から更にカードホルダ19を取り除いた状態でのカメラ本体11の構造を示す斜視図である。メイン基板23に下段カードスロット18bが実装されており、カード基板24に上段カードスロット18aが実装されている。カード基板24とメイン基板23は、不図示のカードフレキで接続されており、データのやり取りが行われる。
【0022】
図6は、図2に示される状態のビデオカメラを後方から見た斜視図である。表示ユニット15は、表示画面である液晶パネル画面30と、液晶パネル画面30を囲む画面枠カバー31と、反対側の外観カバー32から構成されている。また、表示ユニット15の内部には液晶パネル画面30に表示する画像の制御を行う表示用基板(不図示)が配置されており、この表示用基板はカメラ本体11が備えるメイン基板23とフレキシブル基板(不図示)によって電気的に接続されている。
【0023】
図7は、図6に示されるビデオカメラの状態から下段カードスロット18bに挿入されているメモリカード52がプッシュイジェクト動作により飛び出しているイジェクト状態となったときのビデオカメラを上方から見た上面図である。本実施形態では、収納部カバー20の表面からのメモリカード52の突出量を“L”とし、収納部カバー20の表面から開かれたカード蓋16の先端までの距離を“H”としたとき、“L<H”の関係が成立するように、カード蓋16の形状が設計されている。したがって、カード蓋16が開状態となって液晶パネル画面30を囲む画面枠カバー31の下側部分に当接するとき、メモリカード52がイジェクトされた状態となっても、メモリカード52は液晶パネル画面30に当接しない。
【0024】
図8は、図6に示される開かれた表示ユニット15を閉方向に回転させたときのビデオカメラの状態を示す斜視図である。カード蓋16の開角度は、閉位置である垂直面に対して90度以上の角度に設定され、本実施形態では略120度に設定されている。この開角度は、下段カードスロット18bに挿入されたメモリカード52を取り出すのに十分である角度である。
【0025】
カード蓋16は、カード蓋16が開状態となっているときに、その先端部分がカメラ本体11の底面と略同じ高さに位置するように設計されている。したがって、カード蓋16が開状態となっているときに表示ユニット15が閉方向に回転すると、カード蓋16の先端部が、液晶パネル画面30を囲む画面枠カバー31の下側部分に当接する。これにより、液晶パネル画面30が傷つくことがない。また、このとき、カード蓋16の開閉角度が90度よりも大きく設定されており、且つ、カード蓋16は開方向に付勢されているので、安定的に開状態が維持される。
【0026】
図9は、図8の状態のビデオカメラを上方からみた上面図であり、カード蓋16が開状態となり、メモリカード52が下段カードスロット18bからイジェクトされているときに、表示ユニット15を閉方向に回転させた状態を示している。このとき、液晶パネル画面30がメモリカード52に接触する前に、画面枠カバー31がカード蓋16の先端部に接触して、表示ユニット15の回転が止まる。これにより、メモリカード52が液晶パネル画面30に傷をつけてしまうことがない。また、表示ユニット15がメモリカード52を正しくない方向に押し込んで、メモリカード52を破壊してしまうこともない。
【0027】
図10は、カード蓋16のストッパ構造を示す断面図である。カード蓋16において開閉回転軸16gに対して指かけザグリ形状部16eと対向する位置には、カード蓋16が開状態となったときにカードホルダ19に設けられた当接部19dと当接するストッパ用リブ16hが形成されている。カード蓋16が閉状態から開状態になったとき、ストッパ用リブ16hがカードホルダ19の当接部19dに接触することにより、カード蓋16の開角度(略120度)が維持される。
【0028】
また、カード蓋16の表面(カード蓋16が閉状態のときに外部に露出する面)には、カード蓋16が開状態となったときに収納部カバー20に設けられている開口部20aと当接するストッパ用ザグリ形状部16iが形成されている。表示ユニット15の閉動作によってカード蓋16を開角度(略120度)よりも大きく開けようとする無理な力がカード蓋16に掛かると、ストッパ用リブ16hが壊れる前にストッパ用ザグリ形状部16iとが収納部カバー20の開口部20とが当接する。これにより、表示ユニット15の閉動作を停止させて、カード蓋16に更に過大な力が掛かるのを抑制することができる。
【0029】
なお、収納部カバー20は外観に現れる部材であるため、塗装が施されている。カード蓋16が開状態にあり、且つ、カード蓋16に無理な力が掛かっていない状態では、ストッパ用ザグリ形状部16iと収納部カバー20との間に0.3mm程度の隙間が生じる設計がなされている。これにより、カード蓋16の開閉動作によって、収納部カバー20の塗装に傷が入らないようになっている。
【0030】
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態に係る撮像装置の一例であるビデオカメラにおけるカメラ本体の構成は、第1実施形態のカメラ本体11の構成と同じであるので、詳細な説明を省略する。図11は、第2実施形態に係るビデオカメラの概略構造を示す斜視図である。このビデオカメラは、液晶パネル画面30の前面(表面)にタッチパネル40を備えた表示ユニット15Aを有している。
【0031】
タッチパネル40は、表示画面領域40aと、表示画面領域40aの周囲のマスク枠40bとで構成されている。表示画面領域40aは、タッチパネル40の裏面に配置されている液晶パネル画面30の映像を透過させる領域である。マスク枠40bには、表示画面領域40a内でのタッチを検出するために必要な配線(タッチ検出透明電極)が配置されている。
【0032】
図12は、図11に示される開かれた表示ユニット15Aを閉方向に回転させたときのビデオカメラの状態を示す斜視図である。表示ユニット15Aが回動してカメラ本体11に接近すると、開状態となっているカード蓋16の先端部は、表示画面領域40aに設定されている配線を破壊しないようにマスク枠40b内の配線を避けた部分に当接し、表示ユニット15の回動を止める。
【0033】
よって、第2実施形態にビデオカメラでは、下段カードスロット18bから飛び出しているメモリカード52がタッチパネル40の表示画面領域40aを傷つけることがなく、且つ、タッチを検出するための配線を破壊することがない。また、メモリカード52が破壊されることもない。
【0034】
<その他の実施形態>
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述したが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。例えば、本実施形態では、表示ユニット15は液晶パネル画面30又はタッチパネル40を有するが、これらの表示画面には化粧板等の部材が貼り付けられていてもよく、本発明によれば、このような部材の損傷を防止することができる。
【0035】
上記実施形態では、撮像装置は2つのカードスロット(上段・下段カードスロット18a,18b)を備えるとしたが、これに限定されず、より多い複数のカードスロットを備える構成であってもよい。また、逆に、カードスロットが1つのみ設けられている撮像装置にも本発明を適用することができる。撮像装置を構成する部品の形状は任意に変更することができ、上述の実施形態の一部を、適宜、組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0036】
11 カメラ本体
15,15A 表示ユニット
16 カード蓋
18a 上段カードスロット
18b 下段カードスロット
19 カードホルダ
21 カード蓋反転板バネ
30 液晶パネル画面
31 画面枠カバー
40 タッチパネル
40a 表示画面領域内
40b マスク枠
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体部と、
前記本体部の一側面に設けられた回転軸を中心として前記本体部に対して開閉自在に取り付けられ、映像を表示する表示画面と、前記表示画面を囲む画面枠カバーとを有する表示ユニットと、
前記表示ユニットが開かれた際に露出する前記本体部の側面において開口するように前記本体部に設けられた、メモリカードを挿抜可能なカードスロットと、
前記表示ユニットが開かれた際に露出する前記本体部の側面に、前記カードスロットの開口部を覆うことができるように開閉自在に設けられたカード蓋と、を備える撮像装置であって、
前記カード蓋が開状態となっているときに前記表示ユニットが閉方向に回動して前記表示ユニットが前記カード蓋と当接するときに、前記画面枠カバーが前記カード蓋の先端部に当接することを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記カード蓋が開状態となって前記表示ユニットが前記カード蓋と当接するとき、前記メモリカードが前記カードスロットからイジェクトされた状態となっても、前記メモリカードは前記表示画面に当接しないことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
【請求項3】
前記カード蓋は閉状態から90度以上の角度で回動して開状態になることを特徴とする請求項1又は2記載の撮像装置。
【請求項4】
前記カード蓋が開状態となっているときに前記カード蓋を開く方向に前記カード蓋に対して付勢する付勢手段を更に有することを特徴とする請求項3記載の撮像装置。
【請求項5】
複数の前記カードスロットを備え、
前記カード蓋は、前記複数のカードスロットの蓋であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の撮像装置。
【請求項6】
前記表示ユニットは、前記表示画面を覆うタッチパネルを有し、
前記カード蓋が開状態となっているときに前記表示ユニットが閉方向に回動して前記表示ユニットが前記カード蓋と当接するときに、前記タッチパネルにおいてタッチを検出するための配線を避けた部分と前記カード蓋の先端部とが当接することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の撮像装置。
【請求項1】
本体部と、
前記本体部の一側面に設けられた回転軸を中心として前記本体部に対して開閉自在に取り付けられ、映像を表示する表示画面と、前記表示画面を囲む画面枠カバーとを有する表示ユニットと、
前記表示ユニットが開かれた際に露出する前記本体部の側面において開口するように前記本体部に設けられた、メモリカードを挿抜可能なカードスロットと、
前記表示ユニットが開かれた際に露出する前記本体部の側面に、前記カードスロットの開口部を覆うことができるように開閉自在に設けられたカード蓋と、を備える撮像装置であって、
前記カード蓋が開状態となっているときに前記表示ユニットが閉方向に回動して前記表示ユニットが前記カード蓋と当接するときに、前記画面枠カバーが前記カード蓋の先端部に当接することを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記カード蓋が開状態となって前記表示ユニットが前記カード蓋と当接するとき、前記メモリカードが前記カードスロットからイジェクトされた状態となっても、前記メモリカードは前記表示画面に当接しないことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
【請求項3】
前記カード蓋は閉状態から90度以上の角度で回動して開状態になることを特徴とする請求項1又は2記載の撮像装置。
【請求項4】
前記カード蓋が開状態となっているときに前記カード蓋を開く方向に前記カード蓋に対して付勢する付勢手段を更に有することを特徴とする請求項3記載の撮像装置。
【請求項5】
複数の前記カードスロットを備え、
前記カード蓋は、前記複数のカードスロットの蓋であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の撮像装置。
【請求項6】
前記表示ユニットは、前記表示画面を覆うタッチパネルを有し、
前記カード蓋が開状態となっているときに前記表示ユニットが閉方向に回動して前記表示ユニットが前記カード蓋と当接するときに、前記タッチパネルにおいてタッチを検出するための配線を避けた部分と前記カード蓋の先端部とが当接することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の撮像装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2012−134814(P2012−134814A)
【公開日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−285877(P2010−285877)
【出願日】平成22年12月22日(2010.12.22)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年12月22日(2010.12.22)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
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