撮影装置
【課題】
電子スチルカメラを防水ハウジング内に収納し、水中撮影を行なう際に、この電子スチルカメラの鏡筒の近傍に設けられているフラッシュライトからの光が、防水ハウジングの保持筒によって遮断されて照明が上手く行なわれないことを防止するとともに、上記フラッシュライトからの光の減衰と、偏在化とを防止する。
【解決手段】
防水ハウジング内に電子スチルカメラから成るカメラ本体45を収納し、このカメラ本体45のフラッシュライト47によって被写体を照明する場合に、防水ハウジングの内側であって内面に取付けられているフレーム30の突片31、33の反射面32、34によってフラッシュライトからの光を反射させる。そして光を防水ハウジングの保持筒20の外周側に導くようにし、これによって保持筒20でフラッシュライトからの光が遮られないようにする。
電子スチルカメラを防水ハウジング内に収納し、水中撮影を行なう際に、この電子スチルカメラの鏡筒の近傍に設けられているフラッシュライトからの光が、防水ハウジングの保持筒によって遮断されて照明が上手く行なわれないことを防止するとともに、上記フラッシュライトからの光の減衰と、偏在化とを防止する。
【解決手段】
防水ハウジング内に電子スチルカメラから成るカメラ本体45を収納し、このカメラ本体45のフラッシュライト47によって被写体を照明する場合に、防水ハウジングの内側であって内面に取付けられているフレーム30の突片31、33の反射面32、34によってフラッシュライトからの光を反射させる。そして光を防水ハウジングの保持筒20の外周側に導くようにし、これによって保持筒20でフラッシュライトからの光が遮られないようにする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は撮影装置に係り、とくにカメラ本体を防水ハウジング内に収納して撮影を行なうようにした撮影装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば電子スチルカメラや電子ビデオカメラを用いて水中撮影を行なう場合には、上述のような電子スチルカメラや電子ビデオカメラを防水ハウジング内に収納し、密閉した状態で撮影を行なう。これは電子スチルカメラやビデオカメラ内に水が侵入すると、正しく動作しなくなり、故障したり壊れたりするからである。このような防水ハウジングは、例えば特開2003−131315号公報に開示されている。そして水中撮影の際にフラッシュライトによって被写体を明るく照らし、これによって良好な撮影をすることを可能にしている。この場合には、カメラ本体に設けられているフラッシュライトからの光を、防水ハウジングの透明な壁面を通して前方側に照射する。
【0003】
ここで通常電子スチルカメラやビデオカメラに設けられているフラッシュライトは、これらのカメラの鏡筒に対して外周側に位置し、これによってフラッシュライトからの光が鏡筒によって遮られない位置に配されている。ところがカメラ本体の鏡筒を受入れる保持筒を防水ハウジングに形成すると、カメラ本体の鏡筒よりも一回り大きくなってしまい、このような一回り大きな保持筒によって、カメラ本体に設けられているフラッシュライトからの光が遮られる可能性がある。従って、とくにカメラ本体のフラッシュライトは、そのレンズ鏡筒の近傍に設けられている場合には、何らかの手段によってフラッシュライトからの光を防水ハウジングの保持筒に対して外周側に逃がすようにし、これによって保持筒によってフラッシュライトからの光が遮断されないようにすることが必要になる。
【0004】
そこで特開2005−115178号公報には、防水ハウジングの内側であって電子スチルカメラのフラッシュライトと対向する位置に導光体を設け、この導光体によって光を保持筒に対して側方にずらすようにしている。
【0005】
導光体を用いて光の光路を変更する方式は、導光体によってフラッシュライトからの光が減衰するために、光の利用効率が低下し、これによってフラッシュライトによる照明の明るさが低下する問題がある。また導光体は、その内部における光の透過形態によっても若干異なるものの、フラッシュライトからの光が偏在化することになり、これによってフラッシュライトからの光を被写体に対して万遍なく照らすことができない欠点がある。また導光体は、アクリル樹脂等の高価な樹脂を用いて成形しなければならず、コストが増大する欠点がある。
【特許文献1】特開2003−131315号公報
【特許文献2】特開2005−115178号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本願発明の課題は、カメラ本体を防水ハウジング内に収納して撮影を行なう際に、このカメラ本体に設けられているフラッシュライトからの光が、防水ハウジングの保持筒によって遮られることがなく、これによってフラッシュライトによる被写体の照明が確実に行なわれるようにした撮影装置を提供することである。
【0007】
本願発明の別の課題は、防水ハウジングの保持筒の外周側に光を導く際に、フラッシュライトの光が減衰することがないようにした撮影装置を提供することである。
【0008】
本願発明のさらに別の課題は、防水ハウジングの壁面を通して出射されるフラッシュライトからの光が偏在光ではなく、均一化された光であって、これによって被写体を万遍なく照明することができるようにした撮影装置を提供することである。
【0009】
本願発明のさらに別の課題は、フラッシュライトからの光を防水ハウジングの保持筒の外周側に導くための反射手段に設けられている凸面鏡によって、自分撮りミラーが構成されるようにした撮影装置を提供することである。
【0010】
本願発明の上記の課題および別の課題は、以下に述べる本願発明の技術的思想、およびその実施の形態によって明らかにされよう。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本願の主要な発明は、カメラ本体を防水ハウジング内に収納して撮影を行なうようにした撮影装置において、
前記カメラ本体のフラッシュライトの前方に位置するように反射フレームが配され、該反射フレームの反射面によって反射させて、前記フラッシュライトからの光を前記カメラ本体の鏡筒を受入れる前記防水ハウジングの保持筒の外周側に導くようにしたことを特徴とする撮影装置に関するものである。
【0012】
ここで、前記反射フレームが中空の枠体であって、内部空間に突出するように突片が形成され、該突片の表面が反射面になっていてよい。また前記反射フレームが入射窓と出射窓とを備え、前記入射窓が前記カメラ本体のフラッシュライトと対向するようになっており、前記出射窓が外方に向かうとともに、該出射窓に拡散板が取付けられてよい。また前記反射フレームの側部に凸面鏡が設けられ、該凸面鏡が防水ハウジングの外方に向かうように配され、該凸面鏡によって自分撮りミラーが構成されてよい。また前記反射フレームが合成樹脂成形体から構成され、しかも外表面にメッキが施され、該メッキによって突片上の反射面が形成されてよい。また前記反射フレームが合成樹脂成形体から構成され、しかも表面にメッキが施され、該メッキによって凸面鏡が形成されてよい。
【0013】
本願発明の好ましい態様は、カメラ本体の内蔵フラッシュがレンズ鏡筒の近傍にある撮影装置であっても、このようなカメラ本体を防水ハウジング内に収納した場合に、この防水ハウジングの保持筒によってフラッシュライトからの光が遮蔽されることなく撮影するために反射フレームを設け、この反射フレームは鏡面状になっていて自分撮りカメラとしても使うことができるようになっており、しかも上記の反射フレームは、反射させるための反射面のメッキとミラーの鏡面のメッキとを1工程で形成するようにしたものである。
【0014】
上記のような態様によると、フラッシュライトを内蔵したカメラ本体を防水ハウジング内に収納する場合に、防水ハウジングに設けられた反射フレームによってこの防水ハウジングの保持筒に対するフラッシュライトからの光を側方にずらすようにし、カメラ本体に内蔵したフラッシュライトがこのカメラ本体のレンズ鏡筒の近傍にあってもなおかつフラッシュライトからの光が防水ハウジングの保持筒によって遮られることなく撮影を行なうことが可能になる。また上記反射フレームはその外表面が鏡面状になっているために、その一部を利用して自分撮りのためのミラーとしても使うことができる、これによって撮影装置の付加価値が高まることになる。
【発明の効果】
【0015】
本願の主要な発明は、カメラ本体を防水ハウジング内に収納して撮影を行なうようにした撮影装置において、カメラ本体のフラッシュライトの前方に位置するように反射フレームが配され、該反射フレームの反射面によって反射させて、フラッシュライトからの光をカメラ本体の鏡筒を受入れる防水ハウジングの保持筒の外周側に導くようにしたものである。
【0016】
従ってこのような撮影装置によると、カメラ本体を防水ハウジング内に収納し、フラッシュライトからの光を照射しながら撮影を行なう際に、上記フラッシュライトからの光が反射フレームの反射面によって防水ハウジングの鏡筒の外周側に導かれる。従ってこの防水ハウジングの保持筒によって、上記フラッシュライトからの光が遮断されることがなくなる。しかも反射によって光を導くようにしているために、フラッシュライトからの光が減衰することがない。また出射部に拡散板を設けておくことによって、出射光を均一化できるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下本願発明を図示の実施の形態によって説明する。図1〜図5は本実施の形態に係る防水ハウジングを示している。この防水ハウジング10は、例えば電子スチルカメラ等のカメラ本体をその内部に収納し、水中撮影を行なう際に、上記カメラ本体を水から保護するものである。
【0018】
ハウジング本体10はその後部側が開放されており、この開放された後部をリヤカバー11によって開閉自在に覆うようになっていてる。なおリヤカバー11はヒンジ12を有し、このヒンジ12がハウジング本体10の背面側開口の側部に設けられている取付けアーム13によって回動自在に支持される。また上記リヤカバー11の反対側の側端には取付けアーム14が連設され、この取付けアーム14によってロックアーム15を回動自在に支持している。ロックアーム15はハウジング本体10の上記取付けアーム13とは反対側の側端の段部と係合され、これによってリヤカバー11を閉じた状態でロックするようにしている。
【0019】
上記ハウジング本体10の内部には保持枠18が配されている。この保持枠18は内部に収納されるカメラ本体を保持するものである。そして保持枠18の前方側には、カメラ本体のレンズ鏡筒の外周部を押さえるカメラ押さえ19を備えるとともに、このカメラ押さえ19に対応して、ハウジング本体10には前方に突出するように保持筒20が連設されている。保持筒20の外周側にはゴム製の外筒21が固着されるようになっている。そして上記保持筒20の先端側の開口部にシール部材22を介してガラス板等の透明板23が取付けられるようになっており、押さえリング24によって前方から押さえられるようになっている。さらに押さえリング24の外側を外側押さえ25によって押さえるようにしている。
【0020】
上記防水ハウジング10の前面側の内側であって保持筒20の上方には、カメラ本体のフラッシュライトからの光を導く反射フレーム30が取付けられている(図1、図5参照)。この反射フレーム30は図6〜図11に示すように、合成樹脂成形体から構成され、背面側には下方に延出された突片31を備えている。突片31の内側が反射面32に構成されている。また反射フレーム30内には上方へ突出するように突片33が形成されている。そしてこの突片33の背面側が反射面34になっている。反射フレーム30の背面側には入射窓35が形成され、これに対して反射フレーム30の前方側には出射窓36が形成されている。そして上記出射窓36を覆うように拡散板37が設けられ、さらに拡散板37を備える出射窓36の側部には取付け用凹部38が連設されている。そして取付け用凹部38にはメッキを止着して形成された凸面鏡39が設けられている。また上記取付け用凹部38の下側が取付け用突部40になっている。
【0021】
次に上述の防水ハウジング内に収納される電子スチルカメラから成るカメラ本体45について図12〜図14によって説明する。カメラ本体45は沈胴タイプのレンズ鏡筒46を備えている。レンズ鏡筒46は、電源釦48を押圧操作することによって前方に突出するとともに、このパワースイッチ48を遮断すると図12に示すように、レンズ鏡筒46が内部に収納されるようになっている。レンズ鏡筒46の斜め上方にはフラッシュライト47が配されている。このフラッシュライト47は、図11に示すように、小型の円柱状をなすキセノン管41を、断面が円弧状の反射板42と平板状のレンズ43とから成るケース内に配したものである。そしてこのフラッシュライト47は、上記防水ハウジングの反射フレーム30の入射窓35に対応している。またカメラ本体45の上部には電源釦から成るパワースイッチ48と、シャッタ釦49とが取付けられている。
【0022】
これに対してカメラ本体45の背面側には、液晶表示装置から成る表示パネル51が取付けられている。またカメラ本体45の背面側には、ズーム釦52が配されている。ズーム釦52は、テレ/ワイド切換えのための動作を行なうものである。またカメラ本体45の側部には、摺動式の操作釦であって、撮影/再生切換え釦53が設けられている。また上記ズーム釦52の下側にはタッチパネル釦54が設けられており、このタッチパネル釦54を操作すると、表示パネル51上に重ねて配されているタッチパネル57が動作状態になる。従ってタッチパネル57によって入力操作が可能になる。
【0023】
上記タッチパネル釦54の下側にはさらにバックライトON−OFF釦55が設けられている。このバックライトON−OFF釦55によって、表示パネル51のバックライトの点灯と消灯とを切換えるようにしている。
【0024】
表示パネル51は上述のように、図14に示すようなタッチパネル57をその上側に重ねて配している。タッチパネル57は、互いに対向するように配されている一対の透明な絶縁フィルムから構成され、これらの絶縁フィルムの互いに対向する面にそれぞれ透明電極が形成されている。従ってタッチパネル57を指で押圧操作すると、互いに対向する透明電極が短絡し、これによって入力操作が可能になる。このような入力操作が行なわれるタッチパネル57上の釦には、オート釦58、メニュー釦59、フラッシュ釦60、タイマ釦61、マクロ釦62、画面サイズ設定釦63がそれぞれ設けられている。
【0025】
このような押圧操作によって各種の操作を行なう操作釦58〜63を有するタッチパネル57を表示パネル51上に重ねて配したカメラ本体45を操作する場合には、上記タッチパネル釦54を操作する。するとこのタッチパネル釦54の操作に連動して、タッチパネル57が起動されることになる。従ってタッチパネル57上の各種の操作釦58〜63を操作することによって、対応する機能が行なわれる。
【0026】
ところがカメラ本体45を上述の防水ハウジング内に収納した場合には、上記タッチパネル57の操作釦58〜63と対応する位置には、防水ハウジングのリヤカバー11には操作釦が設けられていないために、タッチパネル57上の操作釦58〜63を防水ハウジングの外から操作できなくなる。そこで本実施の形態においては、最小限の機能を達成するように、図15に示す対応を採っている。すなわちカメラ本体45のパワースイッチ48と防水ハウジングのパワースイッチ66とを対応させ、カメラ本体45のシャッタ釦49とシャッタ釦67とを対応させている。さらにカメラ本体45のズーム釦52、撮影/再生切換え釦53、およびバックライトON−OFF釦55を、防水ハウジングのズーム釦68、69、撮影/再生切換え釦70、およびフラッシュ釦71にそれぞれ対応させている。このような対応を採ることによって、カメラ本体45の表示パネル51上のタッチパネル57の操作を行なうことなく、しかも対応する操作を可能にしている。
【0027】
図16は上記タッチパネル57を操作入力部として備える電子スチルカメラ45の制御系を示しており、鏡筒46内のレンズ75による映像光は、CCD76上に結像され、このCCD76から読出された映像信号が増幅器77によって増幅され、信号処理部78に供給され、この信号処理部78で所定の処理を終った後に映像信号処理回路79に送られるようになっている。
【0028】
またこのカメラ本体45はCPUから成る制御回路80を備え、この制御部80に上記タッチパネル57が接続されるとともに、制御部80にはさらに別の操作部81が接続されている。
【0029】
映像信号処理回路79には液晶駆動部83が接続され、この液晶駆動部83によって液晶表示パネル51の駆動を行なうようにしている。そしてこの液晶表示パネル51に、上記タッチパネル57が重なるように配置されている。また映像信号処理回路79には内部メモリ84が接続されるとともに、インターフェース85を介してメモリドライブ86が接続されている。メモリドライブ86は、メモリカード等の半導体メモリ87を着脱可能に接続できるようになっている。さらに映像信号処理回路79には、インターフェース88を介してUSBコネクタ89が接続され、この映像信号処理回路79からの映像を外部に転送できるようになっている。
【0030】
次にこのような制御系を備える電子スチルカメラから成るカメラ本体45の操作について説明する。このカメラ本体45を防水ハウジング内に収納しないで使用する場合には、このカメラ本体45の外筐に設けられている操作釦48、49、52〜55の操作と、上記表示パネル51上に設けられているタッチパネル57上に設定される操作釦58〜63とを用いて各種の操作を行なう。とくにここで、表示パネル51上に設けられている透明なタッチパネル57(図14参照)による各種の操作を行なうことによって、このカメラ本体45の外筐上に設けられる操作釦の数を少なくし、複雑な動作を可能にしている。
【0031】
次にこのようなカメラ本体45を用いて水中撮影等を行なう場合には、防水ハウジング内にこのカメラ本体45を収納する。図1〜図5に示すように、防水ハウジングのハウジング本体10は、その背面側が開口になっており、この開口の部分にカメラ本体45を収納し、リヤカバー11によって閉じるようにしている。このときにハウジング本体10内において、カメラ本体45は保持枠18によって保持されかつカメラ押さえ19によって鏡筒46の外周側の部分が前方から押さえられた状態で安定に収納される。しかもリヤカバー11によってハウジング本体10の背面側開口が閉じられるために、防水ハウジング内に水が侵入することがなく、このためにカメラ本体10を水から保護した状態で使用できるようになる。
【0032】
次にこのような電子スチルカメラ45に設けられているフラッシュライト47を使用する場合には、防水ハウジング側の反射フレーム30を用いてフラッシュライト47からの光を防水ハウジングの保持筒20の外周側に導くようにしている。これはカメラ本体45のフラッシュライト47が鏡筒46に対して半径方向に所定の距離離れた位置に配されているものの、防水ハウジングに収納されると、保持筒20および外筒21によって光が遮蔽されるのに鑑みて、図11に示すように、反射フレーム30によって光を保持筒20の外周側に導くようにしている。
【0033】
カメラ本体45のフラッシュライト47からの光は、反射フレーム30の突片33の背面側で反射され、さらに背面側の突片31の反射面32で反射され、これによって反射フレーム30の出射窓36の拡散板37を通して前方に拡散する。ここで拡散板37の位置が、カメラ本体45のフラッシュライト47よりも外周側に位置するために、防水ハウジングの保持筒20の外周側に偏倚されるようになる。
【0034】
このように本実施の形態においては、防水ハウジング内におけるカメラ本体45の位置が一義的に定められ、フラッシュライト47の光が反射フレーム30の内部において反射面34および32によって反射され、これによって防水ハウジングの保持筒20および外筒21によって遮蔽されることなく撮影が行なわれる。またこの反射フレーム30の取付け用凹部38にメッキによって形成されている凸面鏡39が、ズーム撮影を行なう自分撮りミラーとして使用することができる。なおこのような凸面鏡39と反射フレーム30の反射面32、34とは、同じ部品であるために反射フレーム30に対するメッキ工程を1工程増やすだけで製造が可能になる。
【0035】
このようにフラッシュライト47を内蔵した電子スチルカメラから成るカメラ本体45を防水ハウジング内に収納する場合に、防水ハウジングに設けられた反射フレーム30の反射面34、32を利用し、これによってレンズ鏡筒46および防水ハウジングの保持筒20との間の半径方向の相対位置をずらし、カメラ本体45に内蔵したフラッシュライト47がレンズ鏡筒46の近傍にあっても、フラッシュライト47からの光が防水ハウジングによって遮蔽されることなくフラッシュ撮影を行なうことができる。また反射面32、34を備える反射フレーム30はその外側から鏡面状になっており、取付け用凹部38に設けられている凸面鏡39を自分撮りミラーとして使うことができるために、付加価値が付与されるようになる。
【0036】
次にカメラ本体45を防水ハウジング内に収納して撮影を行なう際における、操作部の切換え動作を図17によって説明する。この動作は、電子スチルカメラから成るカメラ本体45を防水ハウジング内に収納する前の状態において、表示パネル51上のタッチパネル57によって行なわれる。すなわち図13に示すタッチパネル釦54を操作し、これによってタッチパネル57を起動させる。そしてこの状態で、タッチパネル57の表示を行なわせ、このタッチパネル57上に設定されるメニュー釦59(図14参照)を利用し、これによってハウジングモードの選択を行なう。ハウジングモードの選択において、図17に示すように、ハウジングモードを選択すると、ハウジングモードになる。これに対してハウジングモードの選択を行なわない場合には、タッチパネルモードになる。
【0037】
図18はタッチパネルモードとハウジングモードの対比を示している。これらのモードの対比は、主に防水ハウジング上のズーム釦68、69およびフラッシュ釦71に対応するカメラ本体45のズーム釦52、バックライトON−OFF釦55の機能の分担の変更によって行なわれる。なおこの対応関係が図15に示されている。
【0038】
図18に示すようにモードの切換えにおいて、タッチパネルモードが選択された場合には、ズーム釦52によってズーム動作、すなわちテレとワイドの何れかの動作が行なわれ、バックライト釦55によって、表示パネル51のバックライトのON・OFFの切換えが行なわれる。
【0039】
これに対して図17に示すフローチャートに基いてハウジングモードの選択が行なわれると、図18に示すように、防水ハウジングのズーム釦68、69の操作によって、カメラ本体45のズーム釦52の操作が行なわれ、これによってテレとワイドの切換え動作が行なわれる。また防水ハウジングのフラッシュ釦71によって操作されるカメラ本体45側のバックライトON−OFF釦55によって、フラッシュの切換え動作が行なわれる。
【0040】
なお上述の動作は、ハウジングモードであってしかも撮影時の動作を示している。図18に示すように、ハウジングモードにおいてさらに撮影ではなく再生を選んだ場合には、防水ハウジングのズーム釦68、69と対応するカメラ本体45のズーム釦52によって、画面送りと画面戻しとの動作が行なわれる。これに対して防水ハウジングのフラッシュ釦71に対応するカメラ本体45のバックライトON−OFF釦55は、再生時は応答しない。
【0041】
図19は上記ハウジングモードにおけるカメラ本体45のズーム釦52の動作を示しており、撮影動作時においては、左方向に操作するとワイド動作が行なわれ、右方向に操作するとテレ動作が行なわれる。従って防水ハウジングのズーム釦68と69の操作によって、ワイド動作とテレ動作とが行なわれる。これに対してハウジングモードであって再生動作時においては、防水ハウジングのズーム釦68とズーム釦69の操作によって、カメラ本体45のズーム釦52が左または右に押され、画面戻しと画面送りとが行なわれる。
【0042】
次に防水ハウジングのフラッシュ釦71に対応するカメラ本体45のバックライトON−OFF釦55の操作に連動して、図20に示すような動作が行なわれる。すなわち撮影の際には、防水ハウジングのフラッシュ釦71を介してバックライトON−OFF釦55が押されると、フラッシュのトグル動作が行なわれる。1回押された場合にはフラッシュライト47が作動される。2回押された場合には、フラッシュとスローシャッタの動作が行なわれる。3回押された場合には、フラッシュがOFFになる。なお再生動作において防水ハウジングのフラッシュ釦71を介してカメラ本体45のバックライトON−OFF釦55を押した場合には、動作が行なわれず、無応答になる。
【0043】
このように本実施の形態の撮影装置は、表示パネル51上にタッチパネル57を重ねて配した電子スチルカメラ45を防水ハウジング内に収納して使用する際に、電子スチルカメラ45のズーム釦52およびバックライトON−OFF釦55の機能を切換えるようにし、この切換えを行なうことによって、防水ハウジング内に収納してカメラ本体45を使用する場合にも、最低限の機能が達成されるようにしている。すなわちタッチパネル57の操作によって機能を行なうようにした電子スチルカメラ45において、そのハードキーの割当を変更することによって、防水ハウジング内に収納して使用する場合には、機能が変更されたハードキーを使用することによって、タッチパネル57を操作することなく水中撮影時に求められる機能、すなわちフラッシュライト47の切換えや、再生画面の確認等の最低限の機能を防水ハウジングの外から操作可能にすることができる。
【0044】
以上本願発明を図示の実施の形態によって説明したが、本願発明は上記実施の形態によって限定されることなく、本願に含まれる発明の技術的思想の範囲内において各種の変更が可能である。例えば上記実施の形態は、防水ハウジングに設けられているズーム釦68、69およびフラッシュ釦71の操作によって、水中撮影時におけるカメラ本体45の最低限の操作を可能にしているが、ここで可能にされる操作の種類は、必ずしも上記実施の形態によって限定されず、さらに別の機能の操作をも付加することができる。また上記実施の形態は、電子スチルカメラと防水ハウジングとの組合わせに関するものであるが、本願発明は、電子ビデオカメラと防水ハウジングとの組合わせにも適用することができる。また防水ハウジングとしては、高い水圧に耐えるものに限定されることなく、軽微な防水機能を有する防滴タイプの防水ハウジングにも適用可能である。
【産業上の利用可能性】
【0045】
本願発明は、電子スチルカメラや電子ビデオカメラを防水ハウジング内に収納して撮影を行なう撮影装置に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】防水ハウジングの外観斜視図である。
【図2】同防水ハウジングの平面図である。
【図3】同防水ハウジングの正面図である。
【図4】同防水ハウジングの右側面図である。
【図5】同防水ハウジングの分解斜視図である。
【図6】防水ハウジングに設けられているフラッシュライトの光路を変更するための反射フレームの平面図である。
【図7】図8におけるA−A線断面図である。
【図8】同フレームの正面図である。
【図9】図8におけるB−B線断面図である。
【図10】同反射フレームの外観斜視図である。
【図11】同反射フレームによるフラッシュライトからの光の光路の変更の動作を示す縦断面図である。
【図12】カメラ本体の斜視図である。
【図13】同カメラ本体の背面側の斜視図である。
【図14】カメラ本体のタッチパネルの平面図である。
【図15】電子スチルカメラと防水ハウジングとの操作釦の対応関係を示す斜視図である。
【図16】カメラ本体の制御系を示すブロック図である。
【図17】ハウジングモードへの切換え動作を示すフローチャートである。
【図18】タッチパネルモードとハウジングモードの切換えの際における各操作釦の動作を示すフローチャートである。
【図19】ハウジングモードにおけるズーム釦の機能を示すフローチャートである。
【図20】ハウジングモードにおけるバックライトON−OFF釦の機能を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0047】
10…ハウジング本体、11…リヤカバー、12…ヒンジ、13、14…取付けアーム、15…ロックアーム、18…保持枠、19…カメラ押さえ、20…保持筒、21…外筒、22…シール部材、23…透明板、24…押さえリング、25…外側押さえ、30…反射フレーム、31…突片、32…反射面、33…突片、34…反射面、35…入射窓、36…出射窓、37…拡散板、38…取付け用凹部、39…凸面鏡、40…取付け用突部、41…キセノン管、42…反射板、43…レンズ、45…カメラ本体(電子スチルカメラ)、46…レンズ鏡筒、47…フラッシュライト、48…パワースイッチ(電源釦)、49…シャッタ釦、51…表示パネル(液晶表示装置)、52…ズーム釦(テレ/ワイド切換え)、53…撮影/再生切換え釦、54…タッチパネル釦、55…バックライトON−OFF釦、57…タッチパネル、58…オート釦、59…メニュー釦、60…フラッシュ釦、61…タイマ釦、62…マクロ釦、63…画サイズ設定釦、66…パワースイッチ釦、67…シャッタ釦、68…ズーム釦(ワイド)、69…ズーム釦(テレ)、70…撮影/再生切換え釦、71…フラッシュ釦、75…レンズ、76…CCD、77…増幅器、78…信号処理部、79…映像信号処理回路、80…制御部(CPU)、81…操作部、83…液晶駆動部、84…内部メモリ、85…インターフェース、86…メモリドライブ、87…半導体メモリ(メモリカード)、88…インターフェース、89…USBコネクタ
【技術分野】
【0001】
本発明は撮影装置に係り、とくにカメラ本体を防水ハウジング内に収納して撮影を行なうようにした撮影装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば電子スチルカメラや電子ビデオカメラを用いて水中撮影を行なう場合には、上述のような電子スチルカメラや電子ビデオカメラを防水ハウジング内に収納し、密閉した状態で撮影を行なう。これは電子スチルカメラやビデオカメラ内に水が侵入すると、正しく動作しなくなり、故障したり壊れたりするからである。このような防水ハウジングは、例えば特開2003−131315号公報に開示されている。そして水中撮影の際にフラッシュライトによって被写体を明るく照らし、これによって良好な撮影をすることを可能にしている。この場合には、カメラ本体に設けられているフラッシュライトからの光を、防水ハウジングの透明な壁面を通して前方側に照射する。
【0003】
ここで通常電子スチルカメラやビデオカメラに設けられているフラッシュライトは、これらのカメラの鏡筒に対して外周側に位置し、これによってフラッシュライトからの光が鏡筒によって遮られない位置に配されている。ところがカメラ本体の鏡筒を受入れる保持筒を防水ハウジングに形成すると、カメラ本体の鏡筒よりも一回り大きくなってしまい、このような一回り大きな保持筒によって、カメラ本体に設けられているフラッシュライトからの光が遮られる可能性がある。従って、とくにカメラ本体のフラッシュライトは、そのレンズ鏡筒の近傍に設けられている場合には、何らかの手段によってフラッシュライトからの光を防水ハウジングの保持筒に対して外周側に逃がすようにし、これによって保持筒によってフラッシュライトからの光が遮断されないようにすることが必要になる。
【0004】
そこで特開2005−115178号公報には、防水ハウジングの内側であって電子スチルカメラのフラッシュライトと対向する位置に導光体を設け、この導光体によって光を保持筒に対して側方にずらすようにしている。
【0005】
導光体を用いて光の光路を変更する方式は、導光体によってフラッシュライトからの光が減衰するために、光の利用効率が低下し、これによってフラッシュライトによる照明の明るさが低下する問題がある。また導光体は、その内部における光の透過形態によっても若干異なるものの、フラッシュライトからの光が偏在化することになり、これによってフラッシュライトからの光を被写体に対して万遍なく照らすことができない欠点がある。また導光体は、アクリル樹脂等の高価な樹脂を用いて成形しなければならず、コストが増大する欠点がある。
【特許文献1】特開2003−131315号公報
【特許文献2】特開2005−115178号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本願発明の課題は、カメラ本体を防水ハウジング内に収納して撮影を行なう際に、このカメラ本体に設けられているフラッシュライトからの光が、防水ハウジングの保持筒によって遮られることがなく、これによってフラッシュライトによる被写体の照明が確実に行なわれるようにした撮影装置を提供することである。
【0007】
本願発明の別の課題は、防水ハウジングの保持筒の外周側に光を導く際に、フラッシュライトの光が減衰することがないようにした撮影装置を提供することである。
【0008】
本願発明のさらに別の課題は、防水ハウジングの壁面を通して出射されるフラッシュライトからの光が偏在光ではなく、均一化された光であって、これによって被写体を万遍なく照明することができるようにした撮影装置を提供することである。
【0009】
本願発明のさらに別の課題は、フラッシュライトからの光を防水ハウジングの保持筒の外周側に導くための反射手段に設けられている凸面鏡によって、自分撮りミラーが構成されるようにした撮影装置を提供することである。
【0010】
本願発明の上記の課題および別の課題は、以下に述べる本願発明の技術的思想、およびその実施の形態によって明らかにされよう。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本願の主要な発明は、カメラ本体を防水ハウジング内に収納して撮影を行なうようにした撮影装置において、
前記カメラ本体のフラッシュライトの前方に位置するように反射フレームが配され、該反射フレームの反射面によって反射させて、前記フラッシュライトからの光を前記カメラ本体の鏡筒を受入れる前記防水ハウジングの保持筒の外周側に導くようにしたことを特徴とする撮影装置に関するものである。
【0012】
ここで、前記反射フレームが中空の枠体であって、内部空間に突出するように突片が形成され、該突片の表面が反射面になっていてよい。また前記反射フレームが入射窓と出射窓とを備え、前記入射窓が前記カメラ本体のフラッシュライトと対向するようになっており、前記出射窓が外方に向かうとともに、該出射窓に拡散板が取付けられてよい。また前記反射フレームの側部に凸面鏡が設けられ、該凸面鏡が防水ハウジングの外方に向かうように配され、該凸面鏡によって自分撮りミラーが構成されてよい。また前記反射フレームが合成樹脂成形体から構成され、しかも外表面にメッキが施され、該メッキによって突片上の反射面が形成されてよい。また前記反射フレームが合成樹脂成形体から構成され、しかも表面にメッキが施され、該メッキによって凸面鏡が形成されてよい。
【0013】
本願発明の好ましい態様は、カメラ本体の内蔵フラッシュがレンズ鏡筒の近傍にある撮影装置であっても、このようなカメラ本体を防水ハウジング内に収納した場合に、この防水ハウジングの保持筒によってフラッシュライトからの光が遮蔽されることなく撮影するために反射フレームを設け、この反射フレームは鏡面状になっていて自分撮りカメラとしても使うことができるようになっており、しかも上記の反射フレームは、反射させるための反射面のメッキとミラーの鏡面のメッキとを1工程で形成するようにしたものである。
【0014】
上記のような態様によると、フラッシュライトを内蔵したカメラ本体を防水ハウジング内に収納する場合に、防水ハウジングに設けられた反射フレームによってこの防水ハウジングの保持筒に対するフラッシュライトからの光を側方にずらすようにし、カメラ本体に内蔵したフラッシュライトがこのカメラ本体のレンズ鏡筒の近傍にあってもなおかつフラッシュライトからの光が防水ハウジングの保持筒によって遮られることなく撮影を行なうことが可能になる。また上記反射フレームはその外表面が鏡面状になっているために、その一部を利用して自分撮りのためのミラーとしても使うことができる、これによって撮影装置の付加価値が高まることになる。
【発明の効果】
【0015】
本願の主要な発明は、カメラ本体を防水ハウジング内に収納して撮影を行なうようにした撮影装置において、カメラ本体のフラッシュライトの前方に位置するように反射フレームが配され、該反射フレームの反射面によって反射させて、フラッシュライトからの光をカメラ本体の鏡筒を受入れる防水ハウジングの保持筒の外周側に導くようにしたものである。
【0016】
従ってこのような撮影装置によると、カメラ本体を防水ハウジング内に収納し、フラッシュライトからの光を照射しながら撮影を行なう際に、上記フラッシュライトからの光が反射フレームの反射面によって防水ハウジングの鏡筒の外周側に導かれる。従ってこの防水ハウジングの保持筒によって、上記フラッシュライトからの光が遮断されることがなくなる。しかも反射によって光を導くようにしているために、フラッシュライトからの光が減衰することがない。また出射部に拡散板を設けておくことによって、出射光を均一化できるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下本願発明を図示の実施の形態によって説明する。図1〜図5は本実施の形態に係る防水ハウジングを示している。この防水ハウジング10は、例えば電子スチルカメラ等のカメラ本体をその内部に収納し、水中撮影を行なう際に、上記カメラ本体を水から保護するものである。
【0018】
ハウジング本体10はその後部側が開放されており、この開放された後部をリヤカバー11によって開閉自在に覆うようになっていてる。なおリヤカバー11はヒンジ12を有し、このヒンジ12がハウジング本体10の背面側開口の側部に設けられている取付けアーム13によって回動自在に支持される。また上記リヤカバー11の反対側の側端には取付けアーム14が連設され、この取付けアーム14によってロックアーム15を回動自在に支持している。ロックアーム15はハウジング本体10の上記取付けアーム13とは反対側の側端の段部と係合され、これによってリヤカバー11を閉じた状態でロックするようにしている。
【0019】
上記ハウジング本体10の内部には保持枠18が配されている。この保持枠18は内部に収納されるカメラ本体を保持するものである。そして保持枠18の前方側には、カメラ本体のレンズ鏡筒の外周部を押さえるカメラ押さえ19を備えるとともに、このカメラ押さえ19に対応して、ハウジング本体10には前方に突出するように保持筒20が連設されている。保持筒20の外周側にはゴム製の外筒21が固着されるようになっている。そして上記保持筒20の先端側の開口部にシール部材22を介してガラス板等の透明板23が取付けられるようになっており、押さえリング24によって前方から押さえられるようになっている。さらに押さえリング24の外側を外側押さえ25によって押さえるようにしている。
【0020】
上記防水ハウジング10の前面側の内側であって保持筒20の上方には、カメラ本体のフラッシュライトからの光を導く反射フレーム30が取付けられている(図1、図5参照)。この反射フレーム30は図6〜図11に示すように、合成樹脂成形体から構成され、背面側には下方に延出された突片31を備えている。突片31の内側が反射面32に構成されている。また反射フレーム30内には上方へ突出するように突片33が形成されている。そしてこの突片33の背面側が反射面34になっている。反射フレーム30の背面側には入射窓35が形成され、これに対して反射フレーム30の前方側には出射窓36が形成されている。そして上記出射窓36を覆うように拡散板37が設けられ、さらに拡散板37を備える出射窓36の側部には取付け用凹部38が連設されている。そして取付け用凹部38にはメッキを止着して形成された凸面鏡39が設けられている。また上記取付け用凹部38の下側が取付け用突部40になっている。
【0021】
次に上述の防水ハウジング内に収納される電子スチルカメラから成るカメラ本体45について図12〜図14によって説明する。カメラ本体45は沈胴タイプのレンズ鏡筒46を備えている。レンズ鏡筒46は、電源釦48を押圧操作することによって前方に突出するとともに、このパワースイッチ48を遮断すると図12に示すように、レンズ鏡筒46が内部に収納されるようになっている。レンズ鏡筒46の斜め上方にはフラッシュライト47が配されている。このフラッシュライト47は、図11に示すように、小型の円柱状をなすキセノン管41を、断面が円弧状の反射板42と平板状のレンズ43とから成るケース内に配したものである。そしてこのフラッシュライト47は、上記防水ハウジングの反射フレーム30の入射窓35に対応している。またカメラ本体45の上部には電源釦から成るパワースイッチ48と、シャッタ釦49とが取付けられている。
【0022】
これに対してカメラ本体45の背面側には、液晶表示装置から成る表示パネル51が取付けられている。またカメラ本体45の背面側には、ズーム釦52が配されている。ズーム釦52は、テレ/ワイド切換えのための動作を行なうものである。またカメラ本体45の側部には、摺動式の操作釦であって、撮影/再生切換え釦53が設けられている。また上記ズーム釦52の下側にはタッチパネル釦54が設けられており、このタッチパネル釦54を操作すると、表示パネル51上に重ねて配されているタッチパネル57が動作状態になる。従ってタッチパネル57によって入力操作が可能になる。
【0023】
上記タッチパネル釦54の下側にはさらにバックライトON−OFF釦55が設けられている。このバックライトON−OFF釦55によって、表示パネル51のバックライトの点灯と消灯とを切換えるようにしている。
【0024】
表示パネル51は上述のように、図14に示すようなタッチパネル57をその上側に重ねて配している。タッチパネル57は、互いに対向するように配されている一対の透明な絶縁フィルムから構成され、これらの絶縁フィルムの互いに対向する面にそれぞれ透明電極が形成されている。従ってタッチパネル57を指で押圧操作すると、互いに対向する透明電極が短絡し、これによって入力操作が可能になる。このような入力操作が行なわれるタッチパネル57上の釦には、オート釦58、メニュー釦59、フラッシュ釦60、タイマ釦61、マクロ釦62、画面サイズ設定釦63がそれぞれ設けられている。
【0025】
このような押圧操作によって各種の操作を行なう操作釦58〜63を有するタッチパネル57を表示パネル51上に重ねて配したカメラ本体45を操作する場合には、上記タッチパネル釦54を操作する。するとこのタッチパネル釦54の操作に連動して、タッチパネル57が起動されることになる。従ってタッチパネル57上の各種の操作釦58〜63を操作することによって、対応する機能が行なわれる。
【0026】
ところがカメラ本体45を上述の防水ハウジング内に収納した場合には、上記タッチパネル57の操作釦58〜63と対応する位置には、防水ハウジングのリヤカバー11には操作釦が設けられていないために、タッチパネル57上の操作釦58〜63を防水ハウジングの外から操作できなくなる。そこで本実施の形態においては、最小限の機能を達成するように、図15に示す対応を採っている。すなわちカメラ本体45のパワースイッチ48と防水ハウジングのパワースイッチ66とを対応させ、カメラ本体45のシャッタ釦49とシャッタ釦67とを対応させている。さらにカメラ本体45のズーム釦52、撮影/再生切換え釦53、およびバックライトON−OFF釦55を、防水ハウジングのズーム釦68、69、撮影/再生切換え釦70、およびフラッシュ釦71にそれぞれ対応させている。このような対応を採ることによって、カメラ本体45の表示パネル51上のタッチパネル57の操作を行なうことなく、しかも対応する操作を可能にしている。
【0027】
図16は上記タッチパネル57を操作入力部として備える電子スチルカメラ45の制御系を示しており、鏡筒46内のレンズ75による映像光は、CCD76上に結像され、このCCD76から読出された映像信号が増幅器77によって増幅され、信号処理部78に供給され、この信号処理部78で所定の処理を終った後に映像信号処理回路79に送られるようになっている。
【0028】
またこのカメラ本体45はCPUから成る制御回路80を備え、この制御部80に上記タッチパネル57が接続されるとともに、制御部80にはさらに別の操作部81が接続されている。
【0029】
映像信号処理回路79には液晶駆動部83が接続され、この液晶駆動部83によって液晶表示パネル51の駆動を行なうようにしている。そしてこの液晶表示パネル51に、上記タッチパネル57が重なるように配置されている。また映像信号処理回路79には内部メモリ84が接続されるとともに、インターフェース85を介してメモリドライブ86が接続されている。メモリドライブ86は、メモリカード等の半導体メモリ87を着脱可能に接続できるようになっている。さらに映像信号処理回路79には、インターフェース88を介してUSBコネクタ89が接続され、この映像信号処理回路79からの映像を外部に転送できるようになっている。
【0030】
次にこのような制御系を備える電子スチルカメラから成るカメラ本体45の操作について説明する。このカメラ本体45を防水ハウジング内に収納しないで使用する場合には、このカメラ本体45の外筐に設けられている操作釦48、49、52〜55の操作と、上記表示パネル51上に設けられているタッチパネル57上に設定される操作釦58〜63とを用いて各種の操作を行なう。とくにここで、表示パネル51上に設けられている透明なタッチパネル57(図14参照)による各種の操作を行なうことによって、このカメラ本体45の外筐上に設けられる操作釦の数を少なくし、複雑な動作を可能にしている。
【0031】
次にこのようなカメラ本体45を用いて水中撮影等を行なう場合には、防水ハウジング内にこのカメラ本体45を収納する。図1〜図5に示すように、防水ハウジングのハウジング本体10は、その背面側が開口になっており、この開口の部分にカメラ本体45を収納し、リヤカバー11によって閉じるようにしている。このときにハウジング本体10内において、カメラ本体45は保持枠18によって保持されかつカメラ押さえ19によって鏡筒46の外周側の部分が前方から押さえられた状態で安定に収納される。しかもリヤカバー11によってハウジング本体10の背面側開口が閉じられるために、防水ハウジング内に水が侵入することがなく、このためにカメラ本体10を水から保護した状態で使用できるようになる。
【0032】
次にこのような電子スチルカメラ45に設けられているフラッシュライト47を使用する場合には、防水ハウジング側の反射フレーム30を用いてフラッシュライト47からの光を防水ハウジングの保持筒20の外周側に導くようにしている。これはカメラ本体45のフラッシュライト47が鏡筒46に対して半径方向に所定の距離離れた位置に配されているものの、防水ハウジングに収納されると、保持筒20および外筒21によって光が遮蔽されるのに鑑みて、図11に示すように、反射フレーム30によって光を保持筒20の外周側に導くようにしている。
【0033】
カメラ本体45のフラッシュライト47からの光は、反射フレーム30の突片33の背面側で反射され、さらに背面側の突片31の反射面32で反射され、これによって反射フレーム30の出射窓36の拡散板37を通して前方に拡散する。ここで拡散板37の位置が、カメラ本体45のフラッシュライト47よりも外周側に位置するために、防水ハウジングの保持筒20の外周側に偏倚されるようになる。
【0034】
このように本実施の形態においては、防水ハウジング内におけるカメラ本体45の位置が一義的に定められ、フラッシュライト47の光が反射フレーム30の内部において反射面34および32によって反射され、これによって防水ハウジングの保持筒20および外筒21によって遮蔽されることなく撮影が行なわれる。またこの反射フレーム30の取付け用凹部38にメッキによって形成されている凸面鏡39が、ズーム撮影を行なう自分撮りミラーとして使用することができる。なおこのような凸面鏡39と反射フレーム30の反射面32、34とは、同じ部品であるために反射フレーム30に対するメッキ工程を1工程増やすだけで製造が可能になる。
【0035】
このようにフラッシュライト47を内蔵した電子スチルカメラから成るカメラ本体45を防水ハウジング内に収納する場合に、防水ハウジングに設けられた反射フレーム30の反射面34、32を利用し、これによってレンズ鏡筒46および防水ハウジングの保持筒20との間の半径方向の相対位置をずらし、カメラ本体45に内蔵したフラッシュライト47がレンズ鏡筒46の近傍にあっても、フラッシュライト47からの光が防水ハウジングによって遮蔽されることなくフラッシュ撮影を行なうことができる。また反射面32、34を備える反射フレーム30はその外側から鏡面状になっており、取付け用凹部38に設けられている凸面鏡39を自分撮りミラーとして使うことができるために、付加価値が付与されるようになる。
【0036】
次にカメラ本体45を防水ハウジング内に収納して撮影を行なう際における、操作部の切換え動作を図17によって説明する。この動作は、電子スチルカメラから成るカメラ本体45を防水ハウジング内に収納する前の状態において、表示パネル51上のタッチパネル57によって行なわれる。すなわち図13に示すタッチパネル釦54を操作し、これによってタッチパネル57を起動させる。そしてこの状態で、タッチパネル57の表示を行なわせ、このタッチパネル57上に設定されるメニュー釦59(図14参照)を利用し、これによってハウジングモードの選択を行なう。ハウジングモードの選択において、図17に示すように、ハウジングモードを選択すると、ハウジングモードになる。これに対してハウジングモードの選択を行なわない場合には、タッチパネルモードになる。
【0037】
図18はタッチパネルモードとハウジングモードの対比を示している。これらのモードの対比は、主に防水ハウジング上のズーム釦68、69およびフラッシュ釦71に対応するカメラ本体45のズーム釦52、バックライトON−OFF釦55の機能の分担の変更によって行なわれる。なおこの対応関係が図15に示されている。
【0038】
図18に示すようにモードの切換えにおいて、タッチパネルモードが選択された場合には、ズーム釦52によってズーム動作、すなわちテレとワイドの何れかの動作が行なわれ、バックライト釦55によって、表示パネル51のバックライトのON・OFFの切換えが行なわれる。
【0039】
これに対して図17に示すフローチャートに基いてハウジングモードの選択が行なわれると、図18に示すように、防水ハウジングのズーム釦68、69の操作によって、カメラ本体45のズーム釦52の操作が行なわれ、これによってテレとワイドの切換え動作が行なわれる。また防水ハウジングのフラッシュ釦71によって操作されるカメラ本体45側のバックライトON−OFF釦55によって、フラッシュの切換え動作が行なわれる。
【0040】
なお上述の動作は、ハウジングモードであってしかも撮影時の動作を示している。図18に示すように、ハウジングモードにおいてさらに撮影ではなく再生を選んだ場合には、防水ハウジングのズーム釦68、69と対応するカメラ本体45のズーム釦52によって、画面送りと画面戻しとの動作が行なわれる。これに対して防水ハウジングのフラッシュ釦71に対応するカメラ本体45のバックライトON−OFF釦55は、再生時は応答しない。
【0041】
図19は上記ハウジングモードにおけるカメラ本体45のズーム釦52の動作を示しており、撮影動作時においては、左方向に操作するとワイド動作が行なわれ、右方向に操作するとテレ動作が行なわれる。従って防水ハウジングのズーム釦68と69の操作によって、ワイド動作とテレ動作とが行なわれる。これに対してハウジングモードであって再生動作時においては、防水ハウジングのズーム釦68とズーム釦69の操作によって、カメラ本体45のズーム釦52が左または右に押され、画面戻しと画面送りとが行なわれる。
【0042】
次に防水ハウジングのフラッシュ釦71に対応するカメラ本体45のバックライトON−OFF釦55の操作に連動して、図20に示すような動作が行なわれる。すなわち撮影の際には、防水ハウジングのフラッシュ釦71を介してバックライトON−OFF釦55が押されると、フラッシュのトグル動作が行なわれる。1回押された場合にはフラッシュライト47が作動される。2回押された場合には、フラッシュとスローシャッタの動作が行なわれる。3回押された場合には、フラッシュがOFFになる。なお再生動作において防水ハウジングのフラッシュ釦71を介してカメラ本体45のバックライトON−OFF釦55を押した場合には、動作が行なわれず、無応答になる。
【0043】
このように本実施の形態の撮影装置は、表示パネル51上にタッチパネル57を重ねて配した電子スチルカメラ45を防水ハウジング内に収納して使用する際に、電子スチルカメラ45のズーム釦52およびバックライトON−OFF釦55の機能を切換えるようにし、この切換えを行なうことによって、防水ハウジング内に収納してカメラ本体45を使用する場合にも、最低限の機能が達成されるようにしている。すなわちタッチパネル57の操作によって機能を行なうようにした電子スチルカメラ45において、そのハードキーの割当を変更することによって、防水ハウジング内に収納して使用する場合には、機能が変更されたハードキーを使用することによって、タッチパネル57を操作することなく水中撮影時に求められる機能、すなわちフラッシュライト47の切換えや、再生画面の確認等の最低限の機能を防水ハウジングの外から操作可能にすることができる。
【0044】
以上本願発明を図示の実施の形態によって説明したが、本願発明は上記実施の形態によって限定されることなく、本願に含まれる発明の技術的思想の範囲内において各種の変更が可能である。例えば上記実施の形態は、防水ハウジングに設けられているズーム釦68、69およびフラッシュ釦71の操作によって、水中撮影時におけるカメラ本体45の最低限の操作を可能にしているが、ここで可能にされる操作の種類は、必ずしも上記実施の形態によって限定されず、さらに別の機能の操作をも付加することができる。また上記実施の形態は、電子スチルカメラと防水ハウジングとの組合わせに関するものであるが、本願発明は、電子ビデオカメラと防水ハウジングとの組合わせにも適用することができる。また防水ハウジングとしては、高い水圧に耐えるものに限定されることなく、軽微な防水機能を有する防滴タイプの防水ハウジングにも適用可能である。
【産業上の利用可能性】
【0045】
本願発明は、電子スチルカメラや電子ビデオカメラを防水ハウジング内に収納して撮影を行なう撮影装置に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】防水ハウジングの外観斜視図である。
【図2】同防水ハウジングの平面図である。
【図3】同防水ハウジングの正面図である。
【図4】同防水ハウジングの右側面図である。
【図5】同防水ハウジングの分解斜視図である。
【図6】防水ハウジングに設けられているフラッシュライトの光路を変更するための反射フレームの平面図である。
【図7】図8におけるA−A線断面図である。
【図8】同フレームの正面図である。
【図9】図8におけるB−B線断面図である。
【図10】同反射フレームの外観斜視図である。
【図11】同反射フレームによるフラッシュライトからの光の光路の変更の動作を示す縦断面図である。
【図12】カメラ本体の斜視図である。
【図13】同カメラ本体の背面側の斜視図である。
【図14】カメラ本体のタッチパネルの平面図である。
【図15】電子スチルカメラと防水ハウジングとの操作釦の対応関係を示す斜視図である。
【図16】カメラ本体の制御系を示すブロック図である。
【図17】ハウジングモードへの切換え動作を示すフローチャートである。
【図18】タッチパネルモードとハウジングモードの切換えの際における各操作釦の動作を示すフローチャートである。
【図19】ハウジングモードにおけるズーム釦の機能を示すフローチャートである。
【図20】ハウジングモードにおけるバックライトON−OFF釦の機能を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0047】
10…ハウジング本体、11…リヤカバー、12…ヒンジ、13、14…取付けアーム、15…ロックアーム、18…保持枠、19…カメラ押さえ、20…保持筒、21…外筒、22…シール部材、23…透明板、24…押さえリング、25…外側押さえ、30…反射フレーム、31…突片、32…反射面、33…突片、34…反射面、35…入射窓、36…出射窓、37…拡散板、38…取付け用凹部、39…凸面鏡、40…取付け用突部、41…キセノン管、42…反射板、43…レンズ、45…カメラ本体(電子スチルカメラ)、46…レンズ鏡筒、47…フラッシュライト、48…パワースイッチ(電源釦)、49…シャッタ釦、51…表示パネル(液晶表示装置)、52…ズーム釦(テレ/ワイド切換え)、53…撮影/再生切換え釦、54…タッチパネル釦、55…バックライトON−OFF釦、57…タッチパネル、58…オート釦、59…メニュー釦、60…フラッシュ釦、61…タイマ釦、62…マクロ釦、63…画サイズ設定釦、66…パワースイッチ釦、67…シャッタ釦、68…ズーム釦(ワイド)、69…ズーム釦(テレ)、70…撮影/再生切換え釦、71…フラッシュ釦、75…レンズ、76…CCD、77…増幅器、78…信号処理部、79…映像信号処理回路、80…制御部(CPU)、81…操作部、83…液晶駆動部、84…内部メモリ、85…インターフェース、86…メモリドライブ、87…半導体メモリ(メモリカード)、88…インターフェース、89…USBコネクタ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カメラ本体を防水ハウジング内に収納して撮影を行なうようにした撮影装置において、
前記カメラ本体のフラッシュライトの前方に位置するように反射フレームが配され、該反射フレームの反射面によって反射させて、前記フラッシュライトからの光を前記カメラ本体の鏡筒を受入れる前記防水ハウジングの保持筒の外周側に導くようにしたことを特徴とする撮影装置。
【請求項2】
前記反射フレームが中空の枠体であって、内部空間に突出するように突片が形成され、該突片の表面が反射面になっていることを特徴とする請求項1に記載の撮影装置。
【請求項3】
前記反射フレームが入射窓と出射窓とを備え、前記入射窓が前記カメラ本体のフラッシュライトと対向するようになっており、前記出射窓が外方に向かうとともに、該出射窓に拡散板が取付けられていることを特徴とする請求項2に記載の撮影装置。
【請求項4】
前記反射フレームの側部に凸面鏡が設けられ、該凸面鏡が防水ハウジングの外方に向かうように配され、該凸面鏡によって自分撮りミラーが構成されることを特徴とする請求項1に記載の撮影装置。
【請求項5】
前記反射フレームが合成樹脂成形体から構成され、しかも外表面にメッキが施され、該メッキによって突片上の反射面が形成されることを特徴とする請求項2に記載の撮影装置
。
【請求項6】
前記反射フレームが合成樹脂成形体から構成され、しかも表面にメッキが施され、該メッキによって凸面鏡が形成されることを特徴とする請求項4に記載の撮影装置。
【請求項1】
カメラ本体を防水ハウジング内に収納して撮影を行なうようにした撮影装置において、
前記カメラ本体のフラッシュライトの前方に位置するように反射フレームが配され、該反射フレームの反射面によって反射させて、前記フラッシュライトからの光を前記カメラ本体の鏡筒を受入れる前記防水ハウジングの保持筒の外周側に導くようにしたことを特徴とする撮影装置。
【請求項2】
前記反射フレームが中空の枠体であって、内部空間に突出するように突片が形成され、該突片の表面が反射面になっていることを特徴とする請求項1に記載の撮影装置。
【請求項3】
前記反射フレームが入射窓と出射窓とを備え、前記入射窓が前記カメラ本体のフラッシュライトと対向するようになっており、前記出射窓が外方に向かうとともに、該出射窓に拡散板が取付けられていることを特徴とする請求項2に記載の撮影装置。
【請求項4】
前記反射フレームの側部に凸面鏡が設けられ、該凸面鏡が防水ハウジングの外方に向かうように配され、該凸面鏡によって自分撮りミラーが構成されることを特徴とする請求項1に記載の撮影装置。
【請求項5】
前記反射フレームが合成樹脂成形体から構成され、しかも外表面にメッキが施され、該メッキによって突片上の反射面が形成されることを特徴とする請求項2に記載の撮影装置
。
【請求項6】
前記反射フレームが合成樹脂成形体から構成され、しかも表面にメッキが施され、該メッキによって凸面鏡が形成されることを特徴とする請求項4に記載の撮影装置。
【図1】
【図2】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図3】
【図2】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図3】
【公開番号】特開2007−65296(P2007−65296A)
【公開日】平成19年3月15日(2007.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−251406(P2005−251406)
【出願日】平成17年8月31日(2005.8.31)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年3月15日(2007.3.15)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年8月31日(2005.8.31)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】
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