説明

操作入力装置およびこれを用いた電子機器

【課題】環状マグネットが破断しにくく、耐久性に優れ、設計の自由度が大きい操作入力装置を提供する。
【解決手段】同一円周上に1対の弾性係合受け部16,16を切り起こしたベース10と、複数個の押しボタンスイッチ31b〜31eを同一円周上に実装し、ホール素子27を実装するとともに、前記ベース10に積み重ねて一体化したプリント基板20と、外周縁部を前記ベース10の弾性係合受け部16に係合して抜け止めし、前記プリント基板20の押しボタンスイッチ31b〜31e上に載置した環状ホルダー40と、上面に環状マグネット58を同心円上に配置し、前記環状ホルダー40に同一軸心上に位置決めして載置された環状の操作ダイヤル50と、前記操作ダイヤル50の嵌合孔51に挿入され、前記ベース10に固定し、前記操作ダイヤル50の内周縁部に回動可能に係合して抜け止めするリング状固定具70と、からなる操作入力装置である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、回動操作できるとともに、押しボタンスイッチを操作することにより、携帯電話機や携帯用音楽プレーヤに適用できる操作入力装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、操作入力装置としては、例えば、情報を表示する表示手段と、上記表示手段に表示された表示内容を少なくとも上下左右方向にスクロールするための第一操作手段と、上記第一操作手段とは異なる操作で、他の表示内容に変更させる第二操作手段と、上記表示手段ならびに上記第一および第二操作手段を制御する制御手段とを備え、上記第一操作手段の操作で得られる信号により、上記表示手段に表示される表示内容は、上記制御部の制御で少なくとも上下左右方向にスクロールされ、かつ、上記第二操作手段に対して円周方向に操作して得られる信号により、上記表示手段に表示される表示内容は、上記制御部の制御で拡大縮小される又はその階層や頁が移動される携帯用電子機器が開示されている(特許文献1参照)。
【0003】
前記携帯用電子機器では、特許文献1の段落0036、0035の記載および図2に図示されているように、リング状操作部18の下面にリング磁石28が磁性板29を介して固着してある。
【特許文献1】特開2004−70654号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前述の携帯用電子機器では、リング状操作部18の下面にリング磁石28の上面を固着し、前記リング磁石28の下面側は直接支持されていない。このため、例えば、前記リング状操作部18に外部から衝撃力が加わると、リング磁石28が破断しやすいだけでなく、リング磁石28が破断すると、最悪、取付台27の上面に引っ掛かり、動作不能となって故障の原因となる。
また、リング磁石28は磁気センサ30の上方近傍に配置する必要があるが、他の内部構成部品との関係で配置できる位置が制限され、設計の自由度が小さいという問題点がある。
【0005】
本発明は、前記問題点に鑑み、環状マグネットが破断しにくく、耐久性に優れ、設計の自由度が大きい操作入力装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明にかかる操作入力装置は、前記課題を解決すべく、同一円周上に複数の押しボタンスイッチを配置し、かつ、磁界検出素子を配置したプリント基板の上方に、上面に環状マグネットを同心円状に配置した環状の操作ダイヤルを、回動可能に支持した操作入力装置であって、前記操作ダイヤルを回動することにより、前記環状マグネットの磁束の変化を前記磁界検出素子で検出できるとともに、前記操作ダイヤルを押し下げることにより、前記押しボタンスイッチを操作できる構成としてある。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、操作ダイヤルの上面に環状マグネットを配置してあるので、前記操作ダイヤルに外部から衝撃力が加わり、環状マグネットに破断もしくはクラックが発生した場合でも、取付場所から脱落してプリント基板上の実装部品等に接触することがなく、耐久性が向上する。
また、操作ダイヤルの上面に環状マグネットを配置するので、配置できる位置の選択範囲が広くなり、設計の自由度が大きくなり、設計しやすい。
さらに、操作ダイヤルの上面に環状マグネットを配置するので、環状マグネットの有無を目視で確認しやすく、付け忘れを防止でき、歩留まりが向上する。
【0008】
本発明にかかる他の操作入力装置は、同一円周上に少なくとも1対の弾性係合受け部を切り起こしたベースと、複数個の押しボタンスイッチを同一円周上に実装し、かつ、磁界検出素子を実装するとともに、前記ベースに積み重ねて一体化したプリント基板と、外周縁部を前記ベースの弾性係合受け部に係合して抜け止めするとともに、前記プリント基板の押しボタンスイッチ上に載置した環状ホルダーと、上面に環状マグネットを同心円上に配置し、前記環状ホルダーに同一軸心上に位置決めされて載置された環状の操作ダイヤルと、前記操作ダイヤルの嵌合孔に挿入され、前記ベースに固定することにより、前記操作ダイヤルの内周縁部に回動可能に係合して抜け止めするリング状固定具と、からなる操作入力装置であって、前記操作ダイヤルを回動することにより、前記環状マグネットの磁束の変化を前記磁界検出素子で検出できるとともに、前記操作ダイヤルを押し下げることにより、前記環状ホルダーを介して前記押しボタンスイッチを操作できる構成としてある。
【0009】
本発明によれば、操作ダイヤルの上面に環状マグネットを配置してあるので、前記操作ダイヤルに外部から衝撃力が加わり、環状マグネットに破断もしくはクラックが発生した場合でも、取付場所から脱落してプリント基板上の実装部品等に接触することがなく、耐久性が向上する。
また、操作ダイヤルの上面に環状マグネットを配置するので、配置できる位置の選択範囲が広くなり、設計の自由度が大きくなり、設計しやすい。
さらに、操作ダイヤルの上面に環状マグネットを配置するので、環状マグネットの有無を目視で確認しやすく、付け忘れを防止でき、歩留まりが向上する。
【0010】
本発明にかかる実施形態としては、操作ダイヤルの上面に同心円状に設けた環状溝内に、環状マグネットを配置してもよい。
本実施形態によれば、環状マグネットが環状溝内に配置されるので、前記環状マグネットが破断しても、その破片が散逸しにくく、より一層故障が生じにくくなる。
また、前記環状溝内に環状マグネットを配置するので、位置決め作業が容易となり、生産性が向上する。
【0011】
本発明にかかる他の実施形態としては、操作ダイヤルの上面に、環状マグネットの脱落を防止するキャップカバーを貼着一体化しておいてもよい。
本実施形態によれば、環状マグネットの破断を前記キャップカバーで防止できるとともに、万一、破断しても、その破片が散逸しにくく、故障しにくい。
【0012】
本発明にかかる別の実施形態としては、操作ダイヤルと環状ホルダーとの間に摺動シートを配置しておいてもよい。
本実施形態によれば、操作ダイヤルの回動が円滑になり、操作感触が向上する。特に、適切な摩擦係数を有する摺動シートを選択すれば、操作ダイヤルの過回転を防止できる。
【0013】
本発明にかかる電子機器としては、外部から操作できるように前述の操作入力装置の操作ダイヤルをハウジングから露出させて取り付けておいてもよい。
【0014】
本発明によれば、操作ダイヤルの上面に環状マグネットを配置してあるので、前記操作ダイヤルに外部から衝撃力が加わり、環状マグネットに破断もしくはクラックが発生した場合でも、取付場所から脱落してプリント基板上の実装部品等に接触することがなく、耐久性が向上する。
また、操作ダイヤルの上面に環状マグネットを配置するので、配置できる位置の選択範囲が広くなり、設計の自由度が大きくなり、設計しやすい。
さらに、操作ダイヤルの上面に環状マグネットを配置するので、環状マグネットの有無を目視で確認しやすく、付け忘れを防止でき、歩留まりの良い電子機器が得られるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明にかかる実施形態を図1ないし図7の添付図面に従って説明する。
本実施形態に操作入力装置は、図1ないし図3に示すように、フレキシブルなプリント基板20を貼着一体化した金属ベース10と、下面にドーム状可動接点からなる中央押しボタンスイッチ31aおよび4個の押しボタンスイッチ31b〜31eを貼り付けた樹脂製フィルムカバー30と、前記ベース10に固定される環状ホルダー40と、上面に環状マグネット58を固定した操作ダイヤル50と、前記操作ダイヤル50の嵌合孔51の中央に配置される押しボタン60と、前記金属ベース10にカシメ固定され、前記操作ダイヤル50内周縁部を回動可能に抜け止めするとともに、前記押しボタン60の外周縁部を押し下げ可能に抜け止めするリング状固定具70と、からなるものである。
【0016】
前記金属ベース10は、図3および図5に示すように、外周縁部に図示しない他部品を係合,固定する係合用爪部11を切り起こした平面略円形であり、その中心から同一円周上に8つのカシメ孔12を設けてあるとともに、その外側近傍に円形および方形の治具孔13,14を設けてある。また、前記治具孔13,14の外側円周上に位置決め突起15を下方側に切り起こし、更に、その外側円周上に一対の弾性係合受け部16,16を上方側に切り起こしてある。
【0017】
フレキシブルな樹脂フィルムからなるプリント基板20は、裏面に接着材を塗布した略円形の基板本体20aと、前記基板本体20aから延在するリード部20bとから形成されている。前記基板本体20aは、その中央に導電部21aを設けてあるとともに、前記導電部21aを中心として同一円周上に均等のピッチで導電部21b〜21eを配置してある。前記導電部21a〜21eは、環状固定接点部と前記環状固定接点部内に配置された一対の固定接点部とからなるものである。また、前記プリント基板20は、前記金属ベース10のカシメ孔12および治具孔13,14と対応する位置に、カシメ孔22および治具孔23,24をそれぞれ設けてある。さらに、前記基板本体20aは、そのカシメ孔22の外側近傍に後述するホール素子27を電気接続するための設置部25,25を形成してある。前記ホール素子27は上方を通過する磁束に反応して検出信号を出力する特性を有する。そして、前記プリント基板20は、前記設置部25にホール素子27を位置決めして接続する。
なお、前記導電部21a〜21eは、例えば、固定接点部が同心円状であってもよく、また、平面視略C字形の一方の固定接点部の中央に、他方の固定接点部を配置しておいてもよい。また、26は前記金属ベース10の弾性係合受け部16が突出するための係合孔である。
【0018】
樹脂製フィルムカバー30は、前記基板本体20aに被覆可能な平面形状を有し、接着材を塗布した裏面のうち、前記導電部21a〜21eと対応する位置に、扁平なドーム状反転バネからなる押しボタンスイッチ31a〜31eがそれぞれ貼り付けられている(図5)。また、前記押しボタンスイッチ31a〜31eは押圧時の空気抵抗を小さくすべく、前記基板本体20aの裏面に前記押しボタンスイッチ31a〜31eに連通する通気部36を形成してある。さらに、前記樹脂製フィルムカバー30は、前記金属ベース10のカシメ孔12および治具孔13,14と対応する位置に、カシメ孔32および治具孔33,34をそれぞれ設けてある。そして、前記樹脂製フィルムカバー30は、その外周縁部近傍に前記ホール素子27に嵌合する逃げ部35を形成してある。
【0019】
環状ホルダー40は、図2および図4に示すように、その外周縁部の対向する位置に、前記金属ベース10の弾性係合受け部16に係合可能な係合爪部42を備えた舌片41設けてある。また、環状ホルダー40は、その外周縁部のうち、前記押しボタンスイッチ21b〜21eに載置可能なリブ43を均等なピッチで突設してあるとともに、前記リブ43の下面に、前記押しボタンスイッチ21b〜21eをそれぞれ押圧可能な操作用突起44を突設してある。さらに、前記リブ43,43の間に位置する外周縁部に一対のスペーサ45,45を側方に突設してある。前記スペーサ45は、後述する操作ダイヤル50が、前記プリント基板20に実装した図示しない制御素子に当接しないようにするためのものである。
なお、前記環状ホルダー40の舌片41、リブ43およびスペーサ45は、それらの上面が面一となっており、後述する操作ダイヤル50の回動操作を円滑に行うための環状の摺動シート49を載置可能となっている。
【0020】
操作ダイヤル50は、図2および図4に示すように、前記金属ベース10に載置可能な同心円形状であり、その中心に後述する押しボタン60およびリング状固定具70を嵌合できる嵌合孔51を設けてある。また、前記操作ダイヤル50は、その嵌合孔51の内周縁部に沿って環状リブ52を設けるとともに、その外側に環状溝部53を形成してある。さらに、前記環状溝部53の外側には、環状段部54を形成してある。そして、前記環状溝部53に環状マグネット58を嵌合するとともに、前記環状段部54に環状メタルキャップカバー80を両面テープ81を介して貼着一体化することにより、前記環状マグネット58を抜け止めする。
なお、前記環状メタルキャップカバー80は抜け止め機能だけでなく、装飾効果をも有している。また、前記操作ダイヤル50は、必ずしも円形である必要はなく、回動可能であれば、例えば、正八角形であってもよい。
【0021】
押しボタン60は、図2および図4に示すように、その外周縁部に係合用リブ61を突設し、後述するリング状固定具70の嵌合孔71内に抜け止め可能な外周形状を有している。また、前記押しボタン60は、その下面中央部に中央押しボタンスイッチ31aを押し下げる操作用突起62を設けてある。なお、前記係合用リブ61には位置決め用切り欠き部63を設けてある。
【0022】
リング状固定具70は、図2および図4に示すように、前記操作ダイヤル50の嵌合孔51に嵌合し、その下面に設けた環状突部72(図6)を樹脂製フィルムカバー30に当接させ、そのカシメ用突起73を前記金属ベース10のカシメ孔12にカシメて固定される。また、リング状固定具70は、前記操作ダイヤル50の環状リブ52に係合することにより、回動可能に抜け止めできる外形寸法を有する。さらに、リング状固定具70は、その内周縁部に前記押しボタン60の係合用リブ61に係合し、押し下げ可能に抜け止めする内径寸法を有している。そして、リング状固定具70は、その内周縁部に前記押しボタン60の位置決め用切り欠き部63に係合する位置決め用突起74を有している。
【0023】
次に、前述の構成部品の組立工程について説明する。
まず、図示しない治具である一対の位置決めピンに前記金属ベース10の治具孔13,14を挿入して位置決めする。ついで、ホール素子27,27および他の制御素子を所定の位置に実装したプリント基板20の治具孔23,24を、前記治具である一対の位置決めピンに挿入することにより、前記金属ベース10の弾性係合受け部16に前記プリント基板20の係合孔26を嵌合して貼着一体化する。さらに、樹脂製フィルムカバー30の治具孔33,34を前記治具である位置決めピンに挿入し、前記プリント基板20の本体部20aに樹脂製フィルムカバー30を貼着一体化することにより、導電部21a〜21eにドーム状反転バネからなる押しボタンスイッチ31a〜31eをそれぞれ位置決めする。
【0024】
ついで、前記金属ベース10の弾性係合受け部16に環状ホルダー40の係合爪部42を係合して位置決めすることにより、前記環状ホルダー40の操作用突起44が前記押しボタンスイッチ31b〜31e上に当接する。
【0025】
一方、操作ダイヤル50の環状溝部53に環状マグネット58を嵌合するとともに、環状段部54に両面テープ81を介して環状メタルキャップカバー80を貼着一体化することにより、前記環状マグネット58を抜け止めする。
【0026】
そして、図示しない治具にリング状固定具70を裏返して位置決めし、その嵌合孔71に押しボタン60を裏返して位置決めし、ついで、前記操作ダイヤル50を裏返して位置決めする。さらに、前記操作ダイヤル50の裏面に環状摺動シート49を配置した後、金属ベース10に一体化した環状ホルダー40を前記操作ダイヤル50に組み付ける。さらに、金属ベース10のカシメ孔12から突出するリング状固定具70のカシメ用突起73をカシメることにより、全ての構成部品を一体化する。
なお、リング状固定具70の金属ベース10に対する固定方法は、カシメ固定に限らず、弾性係合による固定、溶接固定であってもよい。
【0027】
本実施形態によれば、押しボタンスイッチ31a〜31eに載置された押しボタン60および環状ホルダー40がドーム状反転バネのバネ力で上方に付勢されている。このため、上下方向のガタツキが生じないとともに、操作ダイヤル50の慣性力による回り過ぎを抑制でき、誤操作が生じにくい。
【0028】
次に、前述の構成からなる操作入力装置を携帯電話機(図示せず)に適用した場合の操作方法について説明する。
操作ダイヤル50を前記リング状固定具70の軸心を中心として回動させると、前記操作ダイヤル50は摺動シート49を介して環状ホルダー40上を回動する。このため、前記操作ダイヤル50と一体な環状マグネット58が回動し、一対のホール素子27が磁界の変化をそれぞれ検知し、これに基づいて回動方向および回動量を検出する。
そして、その検出結果が図示しない制御回路を介してモニターの画面表示にスクロールバーの移動として反映される。ついで、所望の位置にスクロールバーが到達した場合に、押しボタン60を押すことにより、中央押しボタンスイッチ31aの反転バネが反転し、対応する導電部21aを導通させて選択指令を出力する。
また、操作ダイヤル50の周辺部を押し下げ、環状ホルダー40の押圧用突起44で押しボタンスイッチ31b〜31eの反転バネを適宜反転させることにより、対応する導電部21b〜21eを導通させてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0029】
本発明にかかる操作入力装置は携帯電話機に限らず、他のモバイル機器やその他の電子機器に適用してもよいことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】図1Aおよび図1Bは本発明に係る操作入力装置を示す斜視図である。
【図2】図1Aで示した操作入力装置の分解斜視図である。
【図3】図2で示した操作入力装置の要部の分解斜視図である。
【図4】図1Bで示した操作入力装置の分解斜視図である。
【図5】図4で示した操作入力装置の要部の分解斜視図である。
【図6】図6Aは本発明に係る操作入力装置の底面図、図6B,図6Cは図6AのB−B線断面図、C−C線断面図である。
【図7】図7Aは本発明に係る操作入力装置の底面図、図7Bは図7AのB−B線断面図である。
【符号の説明】
【0031】
10:金属ベース
13,14:治具孔
16:弾性係合受け部
20:プリント基板
21a〜21e:導電部
25:設置部
27:ホール素子
30:樹脂製フィルムカバー
31a〜31e:押しボタンスイッチ
40:環状ホルダー
44:操作用突起
50:操作ダイヤル
51:嵌合孔
52:環状リブ
53:環状溝
54:環状段部
58:環状マグネット
60:押しボタン
61:環状リブ
62:操作用突起
70:リング状固定具
71:嵌合孔
73:カシメ用突起
80:環状メタルキャップカバー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
同一円周上に複数の押しボタンスイッチを配置し、かつ、磁界検出素子を配置したプリント基板の上方に、上面に環状マグネットを同心円状に配置した環状の操作ダイヤルを、回動可能に支持した操作入力装置であって、
前記操作ダイヤルを回動することにより、前記環状マグネットの磁束の変化を前記磁界検出素子で検出できるとともに、前記操作ダイヤルを押し下げることにより、前記押しボタンスイッチを操作できることを特徴とする操作入力装置。
【請求項2】
同一円周上に少なくとも1対の弾性係合受け部を切り起こしたベースと、
複数個の押しボタンスイッチを同一円周上に実装し、かつ、磁界検出素子を実装するとともに、前記ベースに積み重ねて一体化したプリント基板と、
外周縁部を前記ベースの弾性係合受け部に係合して抜け止めするとともに、前記プリント基板の押しボタンスイッチ上に載置した環状ホルダーと、
上面に環状マグネットを同心円上に配置し、前記環状ホルダーに同一軸心上に位置決めされて載置された環状の操作ダイヤルと、
前記操作ダイヤルの嵌合孔に挿入され、前記ベースに固定することにより、前記操作ダイヤルの内周縁部に回動可能に係合して抜け止めするリング状固定具と、
からなる操作入力装置であって、
前記操作ダイヤルを回動することにより、前記環状マグネットの磁束の変化を前記磁界検出素子で検出できるとともに、前記操作ダイヤルを押し下げることにより、前記環状ホルダーを介して前記押しボタンスイッチを操作できることを特徴とする操作入力装置。
【請求項3】
操作ダイヤルの上面に同心円上に設けた環状溝内に、環状マグネットを配置したことを特徴とする請求項1また2に記載の操作入力装置。
【請求項4】
操作ダイヤルの上面に、環状マグネットの脱落を防止するキャップカバーを貼着一体化したことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の操作入力装置。
【請求項5】
操作ダイヤルと環状ホルダーとの間に摺動シートを配置したことを特徴とする請求項2ない4のいずれか1項に記載の操作入力装置。
【請求項6】
請求項1ないし5のいずれか1項に記載の操作入力装置を、外部から操作できるように操作ダイヤルをハウジングから露出させて取り付けたことを特徴とする電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−146805(P2010−146805A)
【公開日】平成22年7月1日(2010.7.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−321115(P2008−321115)
【出願日】平成20年12月17日(2008.12.17)
【出願人】(000002945)オムロン株式会社 (3,542)
【Fターム(参考)】