説明

放射線ビーム源装置

光学データ記憶アプリケーション、例えば、ホログラフィック記憶アプリケーションのためには、フラットな強度プロファイルを有する放射線ビーム(12)が必要である。本発明の放射線源装置(1)は、ビーム整形要素(5)と、半導体レーザ(3)と出力カプラ(9)との間のコリメート要素(7)とを有し、改善された効率を有する放射線ビーム(12)を与える。外部の共振器を、それにより、備えている。更に、出力放射線ビーム(12)の波長の比較的高速の調節を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光学記憶システムのための放射線源装置及びそのような放射線源装置を有する光学データ記憶装置に関する。特に、本発明は、コンパクトディスク、DVD(Digital Versatile Disc)及びブルーレイディスク記憶のようなアプリケーションについての二次元光学的データ記憶のための並びにホログラフィ記憶のようなアプリケーションについての三次元光学的記憶のための放射線源装置及び光学データ記憶装置に関する。
【背景技術】
【0002】
米国特許第6,654,183B2号明細書において、光ビームをコリメートされたフラットトップビームに変換するためのシステムについて記載されている。このシステムは、ガウシアンビームのような実質的に不均一な光学入力ビームを実質的に均一な出力ビームに変換することができる。
【0003】
米国特許出願公開第2002/0191236A1号明細書において、ビームアポダイゼーションを用いる改善されたホログラフィック記録のための方法について記載されている。この既知の方法においては、レーザからのレーザビームの実質的に均一な強度プロファイルが記録ホログラムの品質を改善する役割を果たす。
【0004】
米国特許出願公開第2002/0191236A1号明細書に記載されている方法は抵抗率の不利点を有する。
【特許文献1】米国特許第6,654,183B2号明細書
【特許文献2】米国特許出願公開第2002/0191236A1号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、光学的記憶システムのための放射線源装置と、改善された効率、特に、光学データの読み取り又は書き込みのための改善された性能を有するそのような放射線源装置を有する光学データ記憶装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的は、請求項1に記載された放射線源装置及び請求項14に記載された光学データ記憶装置により達成される。本発明の有利な進展については、従属請求項に記載されている。
【0007】
本発明は、ビーム整形要素、コリメート要素及び出力カプラが放射線発光要素のための光共振器を作り上げるという有利点を有する。それ故、ビーム整形器及びコリメート要素の両方は、放射線発光要素と出力カプラとの間の光路中に備えられている。それにより、光共振器の内側のエネルギー損失は、高効率が達成されるように低減される。更に、放射線源装置は、放射線源装置の外側の放射線ビームの更なる整形及びコリメート化が必ずしも必要ないように、略平坦な強度プロファイルを有する円形に整形された放射線ビームを出力する。
【0008】
請求項2及び3に記載の手段は、円形放射線ビームがコリメート要素のために供給される有利点を有する。それ故、コリメート要素と組み合わせて、光学データ記憶アプリケーションにおいて高効率の光分布及び低雑音指数が達成される。
【0009】
請求項5に記載された手段は、アプリケーションに応じて、フラットな強度プロファイル又は僅かに逆の強度プロファイルを有する放射線ビーム出力が生成されるという有利点を有する。フラットな強度プロファイルは、フラット強度プロファイルコリメータレンズにより得られる。これは、二次元記録システムについて好適であり、放射線ビームの端部の強度は中央の強度の60%より大きい。
【0010】
請求項9に記載の手段は、放射線ビーム出力の波長を容易に変化することができるという有利点を有する。この波長の制御は、請求項10に記載の手段により与えられる。
【0011】
請求項11に記載の手段は、放射線源装置からの放射線ビーム出力の波長の調節及び制御は何れの機械的運動部分を伴わずに与えられる。それにより、ミラー要素は液晶ミラーを有することが可能である。
【0012】
請求項12に記載の手段は、ミラー要素に入射する異なる波長の放射線ビームは少なくとも互いに略平行であるという更なる有利点を有する。それにより、ミラー要素は、異なる波長の放射線ビームは、特に、ミラー要素の表面に入射するように備えられることが可能である。それに加えて、ミラー要素における放射線ビームの反射は、放射線源装置の効率が与えられた周波数の全範囲に亘って改善されるように、改善される。
【0013】
請求項13に記載の手段は、ミラー要素における異なる波長の放射線ビームの反射が更に改善されるという有利点を有する。
【0014】
本発明の上記の及び他の特徴は、以下、詳述する実施形態を参照して明らかになり、理解されるであろう。
【0015】
本発明は、添付図を参照する以下の好適な実施形態についての詳細説明により容易に理解されるようになり、それらの図においては、同じ構成要素は同じ参照符号で表されている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
図1は、本発明の第1実施形態にしたがった放射線源装置1を示している。放射線源装置1は、特に、二次元光学データ記憶及び三次元ホログラフィック記憶についての光記憶システムにおいて用いられる。光記憶システムは、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、ブルーレイディスク、ホログラフィック記憶のための記憶媒体又は他の光記憶媒体を有することが可能である。
【0017】
図1に示すような放射線源装置1は放射線発光要素2を有する。放射線発光要素2は半導体レーザ3を有し、レンズのような更なる要素を有することが可能である。放射線発光要素2は楕円放射線ビーム4を発光する。楕円放射線ビーム4は、例えば、1乃至3又は2乃至3のアスペクト比を有する楕円ビームプロファイルを有する。それにより、半導体レーザ3の活性領域に平行な、即ち、偏向光軸に平行な面における放射線ビーム4の発散は、垂直方向についての場合より2乃至3倍小さい。
【0018】
放射線ビーム4は、円形ビームプロファイルを有する放射線ビームにおける放射線発光要素2から発光される放射線ビーム4を整形するためのビーム整形要素5に入力される。それ故、ビーム整形要素5から出力される放射線ビーム6は少なくとも略1のアスペクト比を有する。
【0019】
円形放射線ビーム6はコリメート要素7に入力される。コリメート要素7は、放射線ビーム6をコリメートするように、そして少なくとも略フラットな強度プロファイルを生成するように備えられている。それにより、コリメート要素7は、不等と強度プロファイルレンズ又は逆強度プロファイルレンズである又はそれらを有することが可能である。逆強度プロファイルレンズは、空間光変調器を用いるホログラフィックシステムについて好適である。異なるビームプロファイルについて、図2を参照して、下で説明する。
【0020】
図1においては、コリメート要素7は、円形ビームプロファイル及び少なくとも略フラットな強度プロファイルを有する放射線ビーム8を出力する。放射線ビーム8は出力カプラ9に入射する。出力カプラ9は、透明基板11に備えられたブラッグ反射器10を有する。ブラッグ反射器10は、放射線発光要素2の方に戻って入射する放射線ビーム8の一部を反射する。それにより、反射された放射線ビーム8は、コリメート要素7及びビーム整形要素5を連続して透過する。それ故、ビーム整形要素5とコリメート要素7との間において、放射線ビーム6に対応する強度プロファイル及びアスペクト比がまた、その反射ビームについて得られる。また、放射線発光要素2とビーム整形要素5との間において、放射線ビーム4に対応する強度プロファイル及びビームプロファイルのアスペクト比がまた、その反射ビームにより得られる。それ故、放射線損失は低減され、放射線源装置1についての高効率が達成される。
【0021】
放射線発光要素2に戻るように反射されない放射線ビーム8の一部はブラッグ反射器10及び透明基板11を透過し、放射線源装置1の出力放射線ビーム12として出力される。
【0022】
放射線発光要素は利得媒体である又はそれを有することが可能であり、若しくは、例えば、CDシステム又はDVDシステムにおいて用いられるレーザで使用されるような半導体レーザ又は半導体レーザチップである又はそれらを有することが可能である。具体的には、放射線発光要素2は、自走モードにおいて波長405nm及び出力電力70mWを有する半導体レーザ3を有することが可能である。
【0023】
図2は、放射線源装置1の出力放射線ビーム12の強度プロファイルを示す図である。横軸15に、放射線ビーム12の伝播方向に対して垂直な方向が示されている。縦軸16に、放射線ビーム12の強度が示されている。実線17はガウシアン強度プロファイルの強度プロファイルを示している。放射線ビーム4はこのガウシアン強度プロファイルを有することが可能である。実線18はフラットな強度プロファイルを示している。この場合、中央19における放射線ビーム21の強度は端部20の領域における強度に等しい。それ故、線21は略フラットな強度プロファイルを示している。出力放射線ビーム12は、実線18又は破線21で示されている強度プロファイルを有することが可能である。放射線ビーム8の強度プロファイルは放射線ビーム12の強度プロファ入りに対応する。
【0024】
図3は、本発明の放射線源装置1の第2実施形態を示している。この第2実施形態においては、コリメート要素から出力された放射線ビーム8は、出力カプラ9の屈折格子(refractive grating)25に入射する。屈折格子25は調節格子としての役割を果たし、基板26に備えられている。基板26は必ずしも透明ではない。屈折格子25に対する放射線ビーム8の入射角は少なくとも略45°である。それに加えて、出力放射線ビーム12のビームプロファイルのアスペクト比は放射線ビーム8の少なくとも略アスペクト比に等しい。それ故、出力放射線ビーム12はまた、円形ビームプロファイルを有する。
【0025】
基板26に備えられている屈折格子25は機械的に可動である。放射線発光要素2、ビーム整形要素5及びコリメート要素7に対して固定されているベアリング27は、基板26と共に屈折格子25を回転させるための回転軸を規定する。この回転は、時計方向又は反時計方向28において実行されることが可能である。例えば、400nmの波長については、略45°の入射角のために、屈折格子の支配は、1mm当たり約3000本の線であることが好ましい。10nmの範囲については、入射角における全変化は25mradである。そのような変化は圧電要素29により与えられる。圧電要素29は、ベアリング27に対して反対側の基板26に備えられ、反射発光要素2に対して一方側に備えられている。それ故、出力放射線ビーム12の波長は圧電要素29に電圧を印加することより制御される。
【0026】
一次の反射放射線ビーム8が放射線発光要素2の半導体レーザ3の方に戻るように方向付けられることは有利である。放射線ビーム8のゼロ次反射は、それ故、出力放射線ビーム12としての役割を果たす。第2実施形態においては、出力カプラは、屈折格子25、基板26、ベアリング27及び圧電要素29を有する。
【0027】
図4は本発明の第3実施形態を示している。第3実施形態の放射線源装置1は反射要素25及びミラー要素40を有する。それにより、反射要素25は屈折格子25である。基板26に備えられている屈折格子25及びミラー要素40は放射線発光要素2に対して固定されている。
【0028】
放射線発光要素2からの放射線ビーム4はビーム整形要素5及びコリメート要素7を透過して伝播し、続いて、屈折格子25に分散される。屈折格子25からのゼロ次反射は出力放射線ビーム12をアウトカプリングするために用いられる。更に、屈折格子215から一次反射された放射線ビーム37はミラー要素40に焦点レンズ39により収束される。ミラー要素40は、ミラー要素40の高反射部分として適合されている可変反射領域43を有する。反射領域43から、放射線ビーム37は、光学要素39、25、7及び5全てを介して放射線発光要素2に戻るように供給される。ミラー要素40の反射領域43は焦点レンズ39の焦点面にある。
【0029】
異なる波長は、屈折格子25を出るときに異なる方向を有し、それ故、ミラー要素40の表面46の異なる一に焦点レンズ39によりフォーカシングされる。異なる画素をオン及びオフに切り換えることにより、ミラー要素40の異なる反射領域44は、適切な波長を選択するように、選択されることが可能である。それ故、出力放射線ビーム12の波長は、機械的に可動な構成要素を有することなく、回転されることが可能である。第3実施形態はまた、本発明の第4実施形態についての下での記載から更に明らかになる。
【0030】
図5は、本発明の第4実施形態を示している。第4実施形態の放射線源装置1は屈折格子25である反射要素25を有する。また、放射線源装置1は、屈折格子35である更なる反射要素35を有する。屈折格子35は、必ずしも透明でない基板36に備えられている。基板26に備えられている屈折格子25及びキサン36に備えられている屈折格子35は放射線発光要素2に対して固定されている。
【0031】
放射線ビーム8は屈折格子25に対してゼロ次で入射し、放射線ビーム37は、屈折格子25から更なる屈折格子35に一次で反射される。放射線ビーム37は屈折格子35に一次で入射し、放射線ビーム38はゼロ次で屈折格子35から反射される。放射線ビーム37は、ミラー要素40に放射線ビーム38をフォーカシングするための焦点レンズ39を透過する。それにより、ミラー要素40が焦点レンズ39の焦点に備えられていることは有利である。ミラー要素40は、可変反射領域43において入射放射線ビーム38を反射するように備えられている。反射領域43は、ミラー要素40の他の反射領域に、例えば、反射領域44に変えられることが可能である。焦点レンズ39とミラー要素40との間に位置付けられている屈折格子35は、ミラー要素40からオリジナルの方向に反射された放射線ビーム38を回折する。
【0032】
それ故、放射線ビーム38の少なくとも一部は、外部の共振器が特定の波長について構築されるように、放射線発光要素2に屈折格子25及び屈折格子35を介して戻るように反射される。
【0033】
屈折格子25の表面41は、屈折格子35の表面42に平行であるように備えられている。反射領域43が反射領域44に対して変えられる場合、破線で示されているように、異なる光路が選択される。この場合、屈折格子25からの一次反射の波長依存性方向のために、一次反射の放射線ビーム37′が選択される。放射線ビーム37′は屈折格子35に入射する。放射線ビーム38′は、それ故、屈折格子35からゼロ次で反射される。放射線ビーム37′は、放射線ビーム38′が反射領域44でミラー要素40においてフォーカシングされるように、焦点レンズ39を透過する。表面41及び42の平行な配置のために、放射線ビーム38、38′の伝播方向は互いに平行である。それ故、ミラー要素40は、ミラー要素40の表面46における放射線ビーム38及び放射線ビーム38′の両方の入射角が90°であるように備えられることが可能である。それ故、ミラー要素40における反射効率は高く、そして選択された波長には少なくとも略依存しない
ミラー要素40は制御ユニット45に接続され、制御ユニット45は、ミラー要素40のスクリーンにおける反射領域43、44の位置を制御する。その上、制御ユニット45は、ゼロ次で屈折格子25から反射された出力放射線ビーム12の波長を制御する。
【0034】
本発明の第4実施形態においては、出力カプラ9は、基板26に備えられた屈折格子25と、基板36に備えられた屈折格子35と、焦点レンズ39と、制御ユニット45に接続されたミラー要素とを有する。本発明の第4実施形態にしたがった放射線源装置1の出力カプラ9は、共振器における可動構成要素を有することなく、放射線ビーム12が比較的高速で調節可能であるという有利点を有する。更に、放射線源装置1の調節ラング(rang)の外端部における少ない損失が達成される。
【0035】
図6は、第1、第2、第3又は第4実施形態の何れにしたがった放射線源装置1を有する光学データ記憶のための光学データ記憶装置50を示している。光学データ記憶装置50はまた、光学データ記憶についての読み取り及び書き込み動作のための読み取り/書き込みユニット51を有する。放射線源装置1から出力された出力放射線ビーム12は読み取り/書き込みユニット51に与えられる。特に、体積ホログラフィックデータ記憶は、長いコヒーレンス長を有し、調節可能ソースをまた波長多重化するための放射線源を必要とする。放射線源装置1は光路の効率に関する課題を解決する。二次元光学データ記憶のために、放射線源装置1は、単一の長手方向モードを備えるように備えられることがまた、可能である。このことは、小さい光フィードバック感応性、したがって、増加した信号対雑音非の有利点を有する。ホログラフィ記憶については、フラットな強度プロファイルが、書き込みの設定における空間光変調器の画素全てを同等にアドレス指定するように、必要とされる。読み取りにおいては、CCDカメラについての対応する要請が存在する。しかし、最大10%の強度変動が、アプリケーションに応じて、通常、許容されることが可能である。
【0036】
以上、本発明の例示としての実施形態について詳述したが、本発明の主旨及び範囲から逸脱することなく、種々の変形及び変更が可能であることが当業者には理解できるであろう。更に、本発明の詳細な説明及び同時提出の特許請求の範囲における用語“を有する”の意味は、他の要素又は段階を排除するとして理解させるべきものではない。更に、単数表現は複数を排除するものではなく、単一の処理器又は他のユニットは請求項に記載されている幾つかの手段の機能を実現することが可能である。また、放射線ビームの波長は可視スペクトルに限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の第1実施形態にしたがった放射線源装置を示す図である。
【図2】放射線ビームの異なる強度プロファイルを示すグラフである。
【図3】本発明の第2実施形態にしたがった放射線源装置を示す図である。
【図4】本発明の第3実施形態にしたがった放射線源装置を示す図である。
【図5】本発明の第4実施形態にしたがった放射線源装置を示す図である。
【図6】図1、3、4及び5の何れかに示す、放射線源装置を有する光学データ記憶装置を示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光記憶システムのための放射線源装置であって:
放射線ビームを発光するための少なくとも放射線発光要素;
前記放射線発光要素から少なくとも略円形の円形放射線ビームに、発光された前記放射線ビームを整形するための少なくともビーム整形要素;
少なくとも1つのコリメート要素であって、前記ビーム整形要素からの前記円形放射線ビームは前記コリメート要素に入力され、前記コリメート要素は、少なくとも略フラットな強度プロファイルを有する放射線ビームを出力するように備えられている、少なくともコリメート要素;及び
前記コリメート要素から前記放射線発光要素に戻るように少なくとも間接的に前記放射線ビームを一部、反射するように、そして出力放射線ビームを出力するように備えられている少なくとも出力カプラ;
を有する放射線源装置。
【請求項2】
請求項1に記載の放射線源装置であって、前記放射線発光要素は楕円放射線ビームを発光する半導体レーザを有することを特徴とする、放射線源装置。
【請求項3】
請求項2に記載の放射線源装置であって、前記整形要素は、前記放射線発光要素から出射された前記楕円放射線ビームを前記円形放射線ビームに整形することを特徴とする、放射線源装置。
【請求項4】
請求項1に記載の放射線源装置であって、前記コリメート要素は少なくとも1つのコリメートレンズを有することを特徴とする、放射線源装置。
【請求項5】
請求項1又は4に記載の放射線源装置であって、前記コリメート要素は、前記放射線ビームの中央強度に等しい又は該中央強度より少なくとも僅かに大きい端部強度を有する放射線ビームを出力するように備えられていることを特徴とする、放射線源装置。
【請求項6】
請求項1に記載の放射線源装置であって、前記出力カプラは少なくとも1つの反射要素を有することを特徴とする、放射線源装置。
【請求項7】
請求項6に記載の放射線源装置であって、前記反射要素はブラッグ反射器であることを特徴とする、放射線源装置。
【請求項8】
請求項6に記載の放射線源装置であって、前記反射要素は屈折格子であることを特徴とする、放射線源装置。
【請求項9】
請求項8に記載の放射線源装置であって、前記反射要素は、前記反射要素における前記放射線ビームの入射角を変えるように、移動可能であるように備えられていることを特徴とする、放射線源装置。
【請求項10】
請求項9に記載の放射線源装置であって、前記反射要素は、前記出力放射線ビームの波長を制御するように、圧電要素により移動可能であることを特徴とする、放射線源装置。
【請求項11】
請求項1又は8に記載の放射線源装置であって、前記出力カプラはミラー要素を有し、前記ミラー要素は、可変反射領域において入射する放射線ビームを反射するように備えられ、前記放射線源装置は、出力される前記放射線ビームの波長を設定するように前記ミラー要素における前記反射領域の位置を制御するように制御ユニットを有することを特徴とする、放射線源装置。
【請求項12】
請求項11に記載の放射線源装置であって、更なる反射要素の表面が前記反射要素の表面に対して少なくとも略平行であるように備えられている、更なる反射要素を特徴とする、放射線源装置。
【請求項13】
請求項11に記載の放射線源装置であって、前記ミラー要素に前記放射線ビームをフォーカシングするための少なくとも1つの焦点レンズを特徴とする、放射線源装置。
【請求項14】
請求項1乃至13の何れ一項に記載の放射線源装置を有する光学データ記憶のための光学データ記憶装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公表番号】特表2008−522335(P2008−522335A)
【公表日】平成20年6月26日(2008.6.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−542468(P2007−542468)
【出願日】平成17年11月23日(2005.11.23)
【国際出願番号】PCT/IB2005/053879
【国際公開番号】WO2006/056949
【国際公開日】平成18年6月1日(2006.6.1)
【出願人】(590000248)コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ (12,071)
【Fターム(参考)】