説明

整髪料

【課題】毛髪セット力並びに良好な使用感を有し、特にダメージヘアに対する優れた毛髪補修効果を併せ持つ整髪料を提供する。
【解決手段】次の成分(a)〜(c);
(a)特定構造を有するエステル型カチオン性界面活性剤 0.001〜10質量%
(b)毛髪補修成分 0.001〜10質量%
(c)毛髪用セット剤 0.1〜20質量%
を配合することを特徴とする整髪料。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特定のカチオン性界面活性剤、毛髪補修成分、毛髪用セット剤とを含有する整髪料に関するものであり、更に詳しくは、優れた使用感(仕上がり時のごわつきのなさ、柔軟性、セット力)を有し、且つ毛髪補修効果に優れた整髪料に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、整髪料には、毛髪のスタイリングを保持するために、樹脂や高分子等の毛髪用セット剤が用いられてきた。例えば、アニオン性、両性、カチオン性、非イオン性等の各種の高分子が用いられ、これらは、膜の強度や柔軟性、また乾きの早さ等、製品の特徴に応じて、単品、あるいは組合せて使用されてきた。しかしながら、より高いセット効果を具現化するためにセット剤を多量に配合すると、仕上がった髪がごわついたり、柔軟性に欠けるという弊害を招く場合があった。そこで、セット効果を損なわない範囲で、毛髪の感触を改良するために各種油剤やカチオン性界面活性剤などの配合がなされてきた。
中でも、カチオン性界面活性剤は、毛髪への吸着性が優れ、感触面でも毛髪へしなやかさや、柔軟性を付与する効果が高く、汎用されてきた。具体的には、塩化ステアリルトリメチルアンモニウムや塩化ジステアリルジメチルアンモニウムなどのアルキル型の第4級アンモニウム塩が使用されてきた。
【0003】
一方、最近では、生分解性に優れたエステル構造を分子内持つ、エステル型カチオン性界面活性剤が使用されてきている。(例えば、特許文献1〜5参照)。
【0004】
【特許文献1】特開2002−255751号公報
【特許文献2】特表2002−505253号公報
【特許文献3】特表2002−527373号公報
【特許文献4】特開2002−293719号公報
【特許文献5】特表2003−516956号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、エステル型カチオン性界面活性剤は、生分解性に優れるという特性は有するものの、各種のセット剤に単独で混合しただけではヘアコンディショニング効果が充分なものではなく、特にヘアカラーやヘアブリーチを施したダメージヘアのように毛髪の損傷度合いの大きい毛髪に対しては、ごわつきや柔軟性などの充分な使用感の改善効果が得ら難いというのが実情であった。
このように、本発明の解決しようとする課題は、エステル型カチオン性界面活性剤を配合した整髪料において、優れた使用感及び毛髪補修効果を併せ持つものを得ることができなかった点を解決することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
かかる実情に鑑み、本発明者らは鋭意検討した結果、特定のエステル型カチオン性界面活性剤と毛髪補修成分、毛髪用セット剤を各々特定量配合することにより、優れた使用感及び優れた毛髪補修効果を有する整髪料が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
すなわち、本発明は、次の成分(a)〜(c);
(a)下記の一般式(1)
【0008】
【化2】

【0009】
(式中、Rは、12乃至22個の炭素原子及び0、1、2または3個の二重結合を有する脂肪族アシル基、n=2または3、Xはハロゲン化合物、メトサルフェートまたはメトホスフェートを表す)で表されるカチオン性界面活性剤 0.001〜10質量%
(b)毛髪補修成分 0.001〜10質量%
(c)毛髪用セット剤 0.1〜20質量%
を配合することを特徴とする整髪料である。
さらに、成分(d)噴射剤を配合すること特徴とする前記整髪料である。
【発明の効果】
【0010】
本発明の整髪料は、優れた使用感(仕上がり時のごわつきのなさ、柔軟性、セット力)を有し、且つ毛髪補修効果に優れるという利点がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明の整髪料に用いられる成分(a)の下記の一般式(1)
【0012】
【化3】

【0013】
(式中、Rは、12乃至22個の炭素原子及び0、1、2または3個の二重結合を有する脂肪族アシル基、n=2または3、Xはハロゲン化合物、メトサルフェートまたはメトホスフェートを表す)で表されるカチオン性界面活性剤は、これを界面活性剤単独でも、或いは、他の成分を含む組成物としても使用できる。
他の成分を含む組成物として、ジココイルエチルヒドロキシエチルモニウムメトサルフェートを80%含み、他の成分としてプロピレングリコールを含有する、DEHYQUART L80(コグニス社製)、ジステアロイルエチルヒドロキシエチルモニウムメトサルフェートを75%含み、他の成分としてセトステアリルアルコールを含有する、DEHYQUART F75(コグニス社製)、ジパルミトイルエチルヒドロキシエチルモニウムメトサルフェートを90%含み、他の成分としてイソプロピルアルコールを含有する、DEHYQUART AU56/G(コグニス社製)、ジパルミトイルエチルヒドロキシエチルモニウムメトサルフェートを25%含み、他の成分としてセトステアリルアルコール、POE(20)セトステアリルエーテルを含有する、DEHYQUART C4046(コグニス社製)などが市販されている。
【0014】
本発明の整髪料において、成分(a)は、毛髪にしなやかさや、しっとり感などのコンディショニング効果を付与し、セット剤によるごわつき感を低減するために配合されるものであり、また生分解性にも優れるものである。
【0015】
本発明の整髪料における成分(a)の配合量は、0.001〜10質量%(以下、単に「%」と略す)であり、優れた使用感を得るには、0.01〜5%がより好ましい。成分(a)をこの範囲で配合すると、使用感が特に優れる整髪料を得ることができる。
【0016】
本発明の整髪料に用いられる成分(b)の毛髪補修成分は、毛髪の表面や内部がダメージを受けて損傷した部分をケアする成分、例えば、アミノ酸類、アミノ酸誘導体、ペプタイド類、糖類及びその誘導体、毛髪脂質成分、リン脂質及びその誘導体やこれらの成分を含有する植物抽出物などが挙げられる。
具体的には、アミノ酸類としては、例えばグリシン、アラニン、バリン、イソロイシン、セリン、スレオニン、アスパラギン酸、グルタミン酸、アスパラギン、グルタミン、リジン、ヒドロキシリジン、アルギニン、シスチン、システイン、アセチルシステイン、メチオニン、フェニルアラニン、チロシン、プロリン、ヒドロキシプロリン、オルニチン、シトルリン、テアニン、等が挙げられる。アミノ酸誘導体としては、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル・2−オクチルドデシル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・オクチルドデシル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル・ベヘニル・2−オクチルドデシル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(2−オクチルドデシル)等が挙げられる。ペプタイド類としては、動物、魚、貝、植物由来のいずれでもよく具体的には、コラーゲン及びその誘導体又はそれらの加水分解物、エラスチン及びその誘導体又はそれらの加水分解物、ケラチン及びその誘導体又はそれらの分解物、コムギタンパク及びその誘導体又はそれらの加水分解物、ダイズタンパク及びその誘導体又はそれらの加水分解物等が挙げられる。糖類としては、ソルビトール、エリスリトール、マルトース、マルチトール、キシリトール、キシロース、トレハロース、イノシトール、グルコース、マンニトール、ペンタエリスリトール、果糖、蔗糖およびそのエステル、デキストリン及びその誘導体、ハチミツ、黒砂糖抽出物等が挙げられる。毛髪脂質成分としては、セラミド及びその誘導体、18−メチルエイコサン酸等が挙げられる。リン脂質及びその誘導体としては、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルセリン、ホスファチジルグリセロール、ホスファチジルイノシトール、スフィンゴリン脂質などが挙げられ、これらの類似物あるいはこれらのものを含有する組成物、すなわち大豆レシチン、卵黄レシチン、あるいはそれらの水素添加物等も挙げられ、リン脂質誘導体としては、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンの単独重合体または、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンと疎水性モノマーとの共重合体等が挙げられる。これらは、一種又は二種以上を適宜選択又は組み合わせて配合することができる。
【0017】
本発明の整髪料において、成分(b)は、使用時のハリコシ感や弾力性や毛髪補修効果を付与し、成分(a)と併用することで、毛髪用セット剤によるごわつき感を相乗的に改善するために含有されるものである。
【0018】
本発明の整髪料における成分(b)の配合量は、0.001〜10%であり、特に優れた使用感を得るには、0.01〜5%がより好ましい。成分(b)をこの範囲で配合すると、優れた使用時を有し、毛髪補修効果が特に優れる整髪料を得ることができる。
【0019】
本発明の整髪料に用いられる成分(c)の毛髪用セット剤は、整髪料においてセット効果を得るための成分であり、毛髪を思い通りの形状に整え維持する目的で配合する成分である。これらは、溶液中でのイオン性によって、アニオン性高分子、両性高分子、非イオン性高分子、カチオン性高分子等に分類される。本発明において成分(c)は、通常、整髪料にセット剤として使用できる高分子であれば特に限定されず、上記のどのイオン性のものでも良く、一種又は二種以上適宜選択して用いることができる。
【0020】
アニオン性高分子としては、例えばアクリル酸・アクリル酸エチル・N−tert−ブチルアクリルアミド共重合体、アクリル樹脂アルカノールアミン、ビニルメチルエーテル・マレイン酸エチル共重合体、ビニルメチルエーテル・マレイン酸ブチル共重合体、酢酸ビニル・クロトン酸共重合体等が挙げられ、ウルトラホールドシリーズ(BASF社製)、プラスサイズL−6330(互応化学工業社製)、ガンツレッツESシリーズ(ISP社製)、ルビセットCA(BASF社製)等の市販品を使用することができる。
【0021】
両性高分子としては、N−メタクリロイルエチルN,N−ジメチルアンモニウム・α−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸アルキル共重合体、アクリル酸ヒドロキシプロピル・メタクリル酸ブチルアミノエチル・アクリル酸オクチルアミド共重合体、アクリル酸・塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体等を例示することができ、ユカフォーマーシリーズ(三菱化学社製)、アンフォマーシリーズ(ナショナルスターチ社製)、マーコートプラス3330、マーコート280(カルゴン社製)等の市販品を使用することができる。
【0022】
カチオン性高分子としては、ビニルピロリドン・N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体ジエチル硫酸塩、塩化ジアリルジメチルアンモニウム・ヒドロキシエチルセルロース、塩化グリシジルトリメチルアンモニウム・ヒドロキシエチルセルロース、塩化ジメチルジアリルアンモニウム重合体、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体等が例示され、ガフコート734、同755(ISP社製)、ポリマーJRシリーズ(ユニオンカーバイド社製)、セルコートシリーズ(ナショナルスターチ社製)、マーコート100、同550(カルゴン社製)、H.C.ポリマー(大阪有機化学工業社製)、ゴーセノールシリーズ(日本合成社製)、クラレポバールシリーズ(クラレ)等の市販品を使用することができる。
【0023】
非イオン性高分子としては、例えばポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン・酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアルコール、ポリウレタンが挙げられ、ルビスコールK(BASF社製)、PVP/VA(ISP社製)、アコーンシリーズ(大阪有機化学工業社製)等の市販品を使用することができる。
【0024】
本発明の整髪料における成分(c)の配合量は、0.1〜20%であり、特に優れた使用感を得るには、0.5〜10%がより好ましい。成分(c)をこの範囲で配合すると、仕上がりのセット効果及びセット効果の持続性に優れた整髪料を得ることができる。
【0025】
更に、本発明の整髪料において、エアゾール剤型、スプレー剤型にするために、成分(d)噴射剤を配合することも可能である。成分(d)噴射剤は、通常化粧料に使用されるものであれば特に限定されない。具立的には、液化石油ガス、ジメチルエーテル、窒素、亜酸化窒素、炭酸ガス等が挙げられる。
【0026】
本発明の整髪料における成分(d)の配合量は特に限定されず、例えばエアゾールフォームであれば適切な泡を形成する量、ヘアスプレーであれば適切なスプレーパターンになる量に、エアゾール原液の処方に応じて、適宜調整して用いることができる。
【0027】
本発明のシャンプー組成物には、上記成分以外に、本発明の効果を損なわない範囲で、通常、化粧料や医薬部外品、外用医薬品等の製剤に使用される成分、すなわち水(精製水、温泉水、深層水等)、油剤、上記以外の界面活性剤、金属セッケン、ゲル化剤、粉体、アルコール類、上記以外の水溶性高分子、皮膜形成剤、樹脂、包接化合物、保湿剤、抗菌剤、香料、消臭剤、塩類、pH調整剤、清涼剤、植物抽出物、ビタミン類を配合できる。
【0028】
油剤としては、高級アルコール、炭化水素油、エステル油、脂肪酸類、油脂、シリコーンなどの油性成分を使用できる。例えば、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、パルミチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ヘキサデシルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、ヘキシルドデカノール、オクチルドデカノール、セトステアリルアルコール、2−デシルテトラデシノール、コレステロール、フィトステロール、シトステロール、ラノステロール、モノステアリルグリセリンエーテル(バチルアルコール)等の高級アルコール類、オゾケライト、スクワラン、スクワレン、セレシン、パラフィン、パラフィンワックス、流動パラフィン、プリスタン、ポリイソブチレン、マイクロクリスタリンワックス、ワセリン等の炭化水素類、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、モノイソステアリン酸−アルキルグリコール、イソステアリン酸イソセチル、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、2−エチルヘキサン酸セチル、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、オクタン酸セチル、オクチルドデシルガムエステル、オレイン酸オレイル、オレイン酸オクチルドデシル、オレイン酸デシル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、クエン酸トリエチル、コハク酸2−エチルヘキシル、酢酸アミル、酢酸エチル、酢酸ブチル、ステアリン酸イソセチル、ステアリン酸ブチル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、12−ヒドロキシステアリル酸コレステリル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、ミリスチン酸ミリスチル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、ラウリン酸エチル、ラウリン酸ヘキシル、リンゴ酸ジイソステアリル等のエステル油類、ミツロウ、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、鯨ロウ等のロウ類、牛脂、牛脚脂、牛骨脂、硬化牛脂、硬化油、タートル油、豚脂、馬脂、ミンク油、肝油、卵黄油等の動物油、ラノリン、液状ラノリン、還元ラノリン、ラノリンアルコール、硬質ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル等のラノリン誘導体、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸、オレイン酸、リノール酸、アラキドン酸、ドコサヘキサエン酸(DHA)、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸等の脂肪酸類、低重合度ジメチルポリシロキサン、高重合度ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、ポリオキシアルキレン・アルキルメチルポリシロキサン・メチルポリシロキサン共重合体、アルコキシ変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、架橋型オルガノポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン、アミノ変性ポリシロキサン、グリセリン変性ポリシロキサン、高級アルコキシ変性シリコーン、高級脂肪酸変性シリコーン、シリコーン樹脂、シリコンゴム、シリコーンレジン等が挙げられる。
【0029】
界面活性剤としては、上記以外のカチオン性界面活性剤として、アルキルアミン塩、ポリアミン及びアミノアルコール脂肪酸誘導体等のアミン塩、アルキル四級アンモニウム塩、芳香族四級アンモニウム塩、ピリジウム塩、イミダゾリウム塩等;非イオン性界面活性剤としては、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンプロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンフィトスタノールエーテル、ポリオキシエチレンフィトステロールエーテル、ポリオキシエチレンコレスタノールエーテル、ポリオキシエチレンコレステリルエーテル、ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン、ポリオキシアルキレン・アルキル共変性オルガノポリシロキサン、ラウリン酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ラウリン酸モノイソプロパノールアミド、ヤシ油脂肪酸モノイソプロパノールアミド、ポリオキシプロレンヤシ油脂肪酸モノイソパノールアミド、アルカノールアミド、糖エーテル、糖アミド等が挙げられる。
【0030】
金属セッケンとしては、イソステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ミリスチン酸亜鉛、ミリスチン酸マグネシウム、セチルリン酸亜鉛、セチルリン酸カルシウム、セチルリン酸亜鉛ナトリウム、ラウリン酸亜鉛、ウンデシレン酸亜鉛等が挙げられる。
【0031】
ゲル化剤としては、α,γ−ジ−n−ブチルアミン等のアミノ酸誘導体、デキストリンパルミチン酸エステル、デキストリンステアリン酸エステル、デキストリン2−エチルヘキサン酸パルミチン酸エステル等のデキストリン脂肪酸エステル、ショ糖パルミチン酸エステル、ショ糖ステアリン酸エステル等のショ糖脂肪酸エステル、モノベンジリデンソルビトール、ジベンジリデンソルビトール等のソルビトールのベンジリデン誘導体、ジメチルベンジルドデシルアンモニウムモンモリロナイトクレー、ジメチルジオクタデシルアンモニウムモンモリロナイトクレー等の有機変性粘土鉱物等が挙げられる。
【0032】
粉体としては、通常の化粧料に使用されるものであれば、その形状(球状、針状、板状、等)や粒子径(煙霧状、微粒子、顔料級等)、粒子構造(多孔質、無孔質等)を問わず、いずれのものも使用することができ、例えば、無機粉体としては、酸化マグネシウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、タルク、合成雲母、マイカ、カオリン、セリサイト、白雲母、合成雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲母、ケイ酸、無水ケイ酸、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、ヒドロキシアパタイト、バーミキュライト、ハイジライト、モンモリロナイト、ゼオライト、セラミックスパウダー、第二リン酸カルシウム、アルミナ、水酸化アルミニウム、窒化ホウ素、窒化ボロン等;有機粉体としては、ポリアミドパウダー、ポリエステルパウダー、ポリエチレンパウダー、ポリプロピレンパウダー、ポリスチレンパウダー、ポリウレタン、ベンゾグアナミンパウダー、ポリメチルベンゾグアナミンパウダー、テトラフルオロエチレンパウダー、ポリメチルメタクリレートパウダー、セルロース、シルクパウダー、ナイロンパウダー、12ナイロン、6ナイロン、スチレン・アクリル酸共重合体、ジビニルベンゼン・スチレン共重合体、ビニル樹脂、尿素樹脂、フェノール樹脂、フッ素樹脂、ケイ素樹脂、アクリル樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ポリカーボネイト樹脂、微結晶繊維粉体、ラウロイルリジン等;有色顔料としては、酸化鉄、水酸化鉄、チタン酸鉄の無機赤色顔料、γ−酸化鉄等の無機褐色系顔料、黄酸化鉄、黄土等の無機黄色系顔料、黒酸化鉄、カーボンブラック等の無機黒色顔料、マンガンバイオレット、コバルトバイオレット等の無機紫色顔料、水酸化クロム、酸化クロム、酸化コバルト、チタン酸コバルト等の無機緑色顔料、紺青、群青等の無機青色系顔料、タール系色素をレーキ化したもの、天然色素をレーキ化したもの、及びこれらの粉体を複合化した複合粉体等;パール顔料としては、酸化チタン被覆雲母、酸化チタン被覆マイカ、オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆タルク、魚鱗箔、酸化チタン被覆着色雲母等;金属粉末顔料としては、アルミニウムパウダー、カッパーパウダー、ステンレスパウダー等;タール色素としては、赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色227号、赤色228号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、黄色204号、黄色401号、青色1号、青色2号、青色201号、青色404号、緑色3号、緑色201号、緑色204号、緑色205号、橙色201号、橙色203号、橙色204号、橙色206号、橙色207号等;天然色素としては、カルミン酸、ラッカイン酸、カルサミン、ブラジリン、クロシン等から選ばれる粉体で、これらの粉体を複合化したり、油剤やシリコーン、又はフッ素化合物で表面処理を行なった粉体でも良い。
【0033】
アルコール類としては、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール、グリセリン、ジグリセリン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコ−ル、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール等の多価アルコール等がある。
【0034】
水溶性高分子としては、成分(c)以外のコンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、ムチン、デルマタン硫酸、ヘパリン及びケラタン硫酸から選ばれるムコ多糖類及びその塩、アラビアゴム、トラガカント、ガラクタン、キャロブガム、グアーガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、寒天、クインスシード、アルゲコロイド、トラントガム、ローカストビーンガム、ガラクトマンナン等の植物系高分子、キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、プルラン等の微生物系高分子、デンプン、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等のデンプン系高分子、メチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、結晶セルロース、セルロース末のセルロース系高分子、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等のアルギン酸系高分子、カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー等のビニル系高分子、ポリオキシエチレン系高分子、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体系高分子、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチレンイミン、ベントナイト、ラポナイト、ヘクトライト等の無機系水溶性高分子等がある。
【0035】
抗菌剤としては、安息香酸、安息香酸ナトリウム、サリチル酸、石炭酸、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、パラオキシ安息香酸エステル、パラクロルメタクレゾール、ヘキサクロロフェン、塩化ベンザルコニウム、塩化クロルヘキシジン、トリクロロカルバニリド、感光素、ビス(2−ピリジルチオ−1−オキシド)亜鉛、フェノキシエタノール、イソプロピルメチルフェノール等が挙げられる。
【0036】
pH調整剤としては、乳酸、クエン酸、グリコール酸、コハク酸、酒石酸、リンゴ酸、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素アンモニウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、トリエタノールアミン、モノエタノールアミン等、清涼剤としては、l−メントール、カンフル等が挙げられる。
【0037】
ビタミン類としては、ビタミンA及びその誘導体、ビタミンB及びその誘導体、ビタミンC及びその誘導体、ビタミンE及びその誘導体、リノレン酸及びその誘導体等のビタミンF類;フィトナジオン、メナキノン、メナジオン、メナジオール等のビタミンK類;エリオシトリン、ヘスペリジン等のビタミンP類;その他、ビオチン、カルチニン、フェルラ酸等が挙げられる。
【0038】
本発明の整髪料は、剤型として、液状、乳液状、クリーム状、ジェル状、固形状のいずれでもよく、ヘアローション、枝毛コート剤、ヘアミルク、ヘアクリーム、ヘアフォーム、ヘアトリートメント等のアウトバスヘア製品、リンス、ヘアパック等のインバスヘア製品等の整髪料等に利用が可能である。また、噴射剤を配合してエアゾールフォーム、ヘアスプレーとしての実施も可能である。
【0039】
以下に実施例を挙げて、本発明を更に詳細に説明する。尚、これらは本発明を何ら限定するものではない。
【実施例1】
【0040】
本発明品1〜10及び比較品1〜6:スタイリングフォーム
表1及び表2に示すスタイリングフォームを下記製造方法により調製し、使用感(仕上がり時のごわつきのなさ、柔軟性、セット力)、毛髪補修効果(弾力性)の各項目について、以下に示す評価方法及び判定基準により評価判定し、結果を併せて表1及び表2に示した。
【0041】
【表1】

【0042】
【表2】

【0043】
注1:DEHYQUART L80(コグニス社製;純分量として記載)
注2:DEHYQUART F75(コグニス社製;純分量として記載)
注3:DEHYQUART AU56/G(コグニス社製;純分量として記載)
注4:PVP/VA E−735(ISP社製;樹脂純分量として記載)
注5:プラスサイズL6330(互応化学工業社製;樹脂純分量として記載)
注6:ユカフォーマーSM(ダイヤケムコ社製;樹脂純分量として記載)
注7:Lipidure−HM−500(日本油脂社製)
【0044】
(製造方法)
A:成分1〜17を均一に混合し、原液とする。
B:A(原液)と噴射剤(液化石油ガス)の質量比が97:3になるようにエアゾール缶に充填し、スタイリングフォームを得た。
【0045】
〔使用感の評価方法〕
化粧品評価専門パネル10名に、本発明品及び比較品のスタイリングフォームを使用してもらい、使用感(仕上がり時のごわつきのなさ、柔軟性、セット力)の其々の項目について、各自が以下の評価基準に従って5段階評価し、更に全パネルの評点の平均点を以下の判定基準に従って判定した。
評価基準:
[評価結果] :[評点]
非常に良好 : 5点
良好 : 4点
普通 : 3点
やや不良 : 2点
不良 : 1点
判定基準:
[評点の平均点] :[判定]
4.5以上 : ◎
3.5以上〜4.5未満 : ○
1.5以上〜3.5未満 : △
1.5未満 : ×
【0046】
〔毛髪補修効果(弾力性)の評価方法〕
ヘアブリーチ処理したアジア人の毛髪を長さ5cm、10本束ねた毛束を市販のシャンプーで洗浄後、自然乾燥させた。それに、表1、表2のスタイリングフォームを均一に塗布した後、更にドライヤーで乾燥させ評価用毛束を作成した。この毛束を曲げた時の応力荷重値を毛髪弾力測定機(特開2000−321186号公報参照)で測定し、スタイリングフォームを塗布しない毛束の応力荷重値と比較した場合の荷重値変化率により、毛髪補修効果(弾力性)を以下の判定基準を用いて判定した。
判定基準:
[評価] :[判定]
荷重値変化率 +20%以上 : ◎
荷重値変化率 +10%以上20%未満 : ○
荷重値変化率 +5%以上10%未満 : △
荷重値変化率 +5%未満 : ×
【0047】
表1及び表2の結果から明らかなように、本発明品1〜10のスタイリングフォームは、使用感(仕上がり時のごわつきのなさ、柔軟性、セット力)、毛髪補修効果(弾力性)とも優れていた。それに対し、比較品1〜6では全ての項目を満足し得るものは得られなかった。
【実施例2】
【0048】
実施例2:ヘアスタイリングポイントミスト
(成分) (%)
1.ジココイルエチルヒドロキシエチルモニウム
メトサルフェート(注1) 1
2.ポリビニルピロリドン(注8) 8
3.ビニルピロリドン・酢酸ビニル共重合体(注4) 1
4.塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム 0.1
5.クレアチン 0.5
6.L−プロリン 0.5
7.クレアチニン 0.5
8.ジグリセリン 0.1
9.ソルビトール 0.1
10.エタノール 40
11.ジプロピレングリコール 0.1
12.1,3−ブチレングリコール 0.2
13.香料 0.3
14.精製水 残量
注8:LUVISKOL K90(バディッシュ社製)
【0049】
(製造方法)
A:成分1〜14を均一に混合溶解して、ヘアスタイリングポイントミストを得た。
本発明の実施品である実施例2のヘアスタイリングポイントミストは、使用感(仕上がり時のごわつきのなさ、柔軟性、セット力)、毛髪補修効果(弾力性)に優れていた。
【実施例3】
【0050】
実施例3:スタイリングミルク
(成分) (%)
1.ジココイルエチルヒドロキシエチルモニウム
メトサルフェート(注1) 0.5
2.ジステアロイルエチルヒドロキシエチルモニウム
メトサルフェート(注2) 0.2
3.塩化ジステアリルジメチルアンモニウム 0.2
4.塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.1
5.セトステアリルアルコール 2
6.ベヘニルアルコール 1
7.トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 3
8.流動パラフィン 1.5
9.パルミチン酸オクチル 1
10.パルミチン酸セチル 1
11.オクチルドデカノール 1
12.N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル
・2−オクチルドデシル) 0.5
13.ポリビニルピロリドン(注8) 5
14.プロピレングリコール 3
15.ポリエチレングリコール400 1
16.ヒドロキシエチルセルロース 0.1
17.PEG−60ブチルアモジメチコンエマルジョン
(注9) 1
18.システイン 0.1
19.グルタミン酸 0.1
20.ショ糖 0.1
21.フェノキシエタノール 0.2
22.香料 0.5
23.精製水 残量
注9:SILSTYLE401(日本ユニカー社製)
【0051】
(製造方法)
A:成分1〜12を70℃にて混合溶解する。
B:成分13〜16、23を70℃にて混合溶解する。
C:BにAを添加し、乳化する。
D:Cを冷却し、成分17〜22を均一に添加混合して、スタイリングミルクを得た。
本発明の実施品である実施例3のスタイリングミルクは、使用感(仕上がり時のごわつきのなさ、柔軟性、セット力)、毛髪補修効果(弾力性)に優れていた
【実施例4】
【0052】
実施例4:ヘアワックス
(成分) (%)
1.ジココイルエチルヒドロキシエチルモニウム
メトサルフェート(注1) 0.3
2.ジパルミトイルエチルヒドロキシエチルモニウム
メトサルフェート(注3) 0.5
3.塩化セチルトリメチルアンモニウム 0.1
4.塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.5
5.セチルアルコール 5
6.ステアリルアルコール 3
7.パラフィンワックス 9
8.キャンデリラワックス 5
9.マイクロクリスタリンワックス 1
10.硬化油 1
11.パルミチン酸セチル 1
12.N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(2−オクチル
ドデシル) 1
13.ビニルピロリドン・酢酸ビニル共重合体(注4) 7
14.ジプロピレングリコール 3
15.高重合ポリエチレングリコール 0.1
16.カチオン化セルロース 0.1
17.高重合シリコーンエマルジョン 3
18.L−セリン 0.1
19.アスパラギン酸 0.1
20.加水分解コラーゲン 0.1
21.メチルパラベン 0.2
22.香料 0.5
23.精製水 残量
【0053】
(製造方法)
A:成分1〜12を70℃にて混合溶解する。
B:成分13〜16、23を70℃にて混合溶解する。
C:BにAを添加し、乳化する。
D:Cを冷却し、成分17〜22を均一に添加混合して、ヘアワックスを得た。
本発明の実施品である実施例4のヘアワックスは、使用感(仕上がり時のごわつきのなさ、柔軟性、セット力)、毛髪補修効果(弾力性)に優れていた
【実施例5】
【0054】
実施例5:ヘアスタイリングジェル
(成分) (%)
1.ジココイルエチルヒドロキシエチルモニウム
メトサルフェート(注1) 0.3
2.ジパルミトイルエチルヒドロキシエチルモニウム
メトサルフェート(注3) 0.1
3.ヒドロキシプロピルメチルセルロース 0.5
4.カルボキシビニルポリマー 0.5
5.ポリビニルピロリドン(注8) 3
6.水酸化ナトリウム 0.1
7.エタノール 20
8.プロピレングリコール 3
9.テアニン 0.1
10.ヒドロキシプロリン 0.1
11.加水分解シルク 0.1
12.ブチルパラベン 0.2
13.香料 0.5
14.精製水 残量
【0055】
(製造方法)
A:成分1〜6、14を均一に混合する。
B:Aに成分7〜13を添加し、ヘアスタイリングジェルを得た。
本発明の実施品である実施例5のヘアスタイリングジェルは、使用感(仕上がり時のごわつきのなさ、柔軟性、セット力)、毛髪補修効果(弾力性)に優れていた。
【実施例6】
【0056】
実施例6:カールローション
(成分) (%)
1.ジココイルエチルヒドロキシエチルモニウム
メトサルフェート(注1) 0.2
2.ジステアロイルエチルヒドロキシエチルモニウム
メトサルフェート(注2) 0.3
3.臭化ベヘニルトリメチルアンモニウム 0.1
4.臭化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.1
5.N−メタクリロイルエチルN,N−ジメチルアンモニウム
・α−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸アル
キル共重合体(注6) 3
6.エタノール 10
7.L−システイン 0.1
8.スレオニン 0.1
9.加水分解ダイズタンパク 0.1
10.フェノキシエタノール 0.2
11.香料 0.5
12.精製水 残量
【0057】
(製造方法)
A:成分1〜12を均一に混合溶解しカールローションを得た。
本発明の実施品である実施例6のカールローションは、使用感(仕上がり時のごわつきのなさ、柔軟性、セット力)、毛髪補修効果(弾力性)に優れていた。
【実施例7】
【0058】
実施例7:泡沫状整髪料
エアゾール原液処方
(成分) (%)
1.ジココイルエチルヒドロキシエチルモニウム
メトサルフェート(注1) 0.3
2.塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム 0.1
3.セトステアリルアルコール 0.3
4.パルミチン酸オクチル 1
5.ジメチルポリシロキサン(100mPa・s) 1
6.デカメチルシクロペンタシロキサン 1
7.N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル
・ベヘニル・2−オクチルドデシル) 1
8.プロピレングリコール 10
9.ビニルピロリドン・N,N−ジメチルアミノエチル
メタクリレート共重合体ジエチル硫酸塩(注10) 1.5
10.グリセリン 3
11.ヒドロキシエチルセルロース 0.1
12.アモジメチコーンエマルジョン 0.5
13.クレアチン 0.1
14.クレアチニン 0.1
15.魚由来水溶性コラーゲン 0.1
16.フェノキシエタノール 0.2
17.香料 0.5
18.精製水 残量
注10:H.C.ポリマ−2L(大阪有機化学工業社製;樹脂純分量として記載)
【0059】
(製造方法)
A:成分1〜18を均一に混合溶解して、エアゾール原液を得た。
B:A(エアゾール原液)と噴射剤(液化石油ガス)の質量比が97:3になるようにエアゾール缶に充填し、泡沫状整髪料を得た。
本発明の実施品である実施例7の泡沫状整髪料は、使用感(仕上がり時のごわつきのなさ、柔軟性、セット力)、毛髪補修効果(弾力性)に優れていた。
【実施例8】
【0060】
実施例8:ヘアスプレー
原液処方
(成分) (%)
1.ジココイルエチルヒドロキシエチルモニウム
メトサルフェート(注1) 0.1
2.アクリル酸ヒドロキシプロピル・メタクリル酸ブチルアミ
ノエチル・アクリル酸オクチルアミド共重合体(注13) 5
3.N−メタクリロイルエチルN,N−ジメチルアンモニウム
・α−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸アル
キル共重合体(注6) 0.5
4.ミリスチン酸イソプロピル 0.1
5.フェニルトリメチコン 0.1
6.ジメチルポリシロキサン(6mPa・s) 0.1
7.N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル
・ベヘニル・2−オクチルドデシル) 0.2
8.アミノメチルプロパノール 1
9.エタノール 残量
注13:アンフォマー(ナショナルスターチ社製)
【0061】
(製造方法)
A:成分1〜9を均一に溶解し、原液とする。
B:原液60部に、噴射剤として、液化石油ガスを20部、ジメチルエーテルを20部添加し、ヘアスプレーを得た。
本発明の実施品である実施例8のヘアスプレーは、使用感(仕上がり時のごわつきのなさ、柔軟性、セット力)、毛髪補修効果(弾力性)に優れていた。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
次の成分(a)〜(c);
(a)下記の一般式(1)
【化1】

(式中、Rは、12乃至22個の炭素原子及び0、1、2または3個の二重結合を有する脂肪族アシル基、n=2または3、Xはハロゲン化合物、メトサルフェートまたはメトホスフェートを表す)で表されるカチオン性界面活性剤 0.001〜10質量%
(b)毛髪補修成分 0.001〜10質量%
(c)毛髪用セット剤 0.1〜20質量%
を配合することを特徴とする整髪料。
【請求項2】
更に、成分(d)として、噴射剤を配合することを特徴とする請求項1記載の整髪料。

【公開番号】特開2006−282566(P2006−282566A)
【公開日】平成18年10月19日(2006.10.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−103855(P2005−103855)
【出願日】平成17年3月31日(2005.3.31)
【出願人】(000145862)株式会社コーセー (734)
【Fターム(参考)】