説明

文字入力装置、および文字入力プログラム

【課題】ソフトキーボードまたは文字入力モードを切り替える頻度を低下させて容易に文字を入力することができる文字入力装置および文字入力プログラムを提供する。
【解決手段】文字入力装置は、キーボードと、ソフトキーボードディスプレイと、タッチパネルとを備える。ソフトキーボードディスプレイは、文字入力に用いられるボタンを含むソフトキーボードを表示する。タッチパネルはソフトキーボードディスプレイの表示領域に配置される。文字入力装置のCPUは、キーボードにおける複数の文字入力モードのいずれかを指定する指示を受け付ける(S5)。文字入力モードが指定されると(S5:YES)、キーボードにおける文字入力モードを、指定された文字入力モードに設定する(S6)。CPUは、設定された文字入力モードに対応するソフトキーボードを、ソフトキーボードディスプレイに表示させる(S3)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、キーボードとタッチパネルを用いてユーザからの文字入力を受け付ける文字入力装置、および文字入力プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、キーボードとタッチパネルを用いてユーザからの各種入力を受け付ける技術が知られている。特許文献1が開示している操作盤は、キーボード(ハードキー)と、LCDと、タッチパネルとを備える。LCDにソフトキーボードが表示され、キーボードとソフトキーボードによって入力が受け付けられる。よって、いずれか一方の入力手段のみを備える場合に比べて、ユーザが入力可能な指示は増える。また、特許文献1が開示している操作盤は、LCDに表示するソフトキーボードを切り替えることで、入力可能な指示の種類を増やしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平9−319519号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1が開示している操作盤では、キーボードの機能とソフトキーボードの機能とが適切に分担されておらず、ソフトキーボードを単独で切り替えることができるのみである。キーボードの文字入力モードを切り替える場合も同じである。従って、従来の技術では、ソフトキーボードまたは文字入力モードを切り替える頻度を十分に低下させることができず、文字入力を容易に行えない場合があった。
【0005】
本発明は、ソフトキーボードまたは文字入力モードを切り替える頻度を低下させて容易に文字を入力することができる文字入力装置および文字入力プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第一態様に係る文字入力装置は、ユーザによって操作されるキーを備えたキーボードと、文字入力に用いられるボタンを含むソフトキーボードを表示するソフトキーボード表示手段と、前記ソフトキーボード表示手段の表示領域に配置されたタッチパネルとを備え、前記タッチパネルのうちユーザによる操作が行われた位置に表示されているボタンと、前記キーボードのうちユーザが操作したキーとに割り当てられている文字を、入力結果を表示する結果表示手段に表示させる文字入力装置であって、前記キーボードにおける複数種類の文字入力モードのいずれかを指定する指示を受け付ける指示受付手段と、前記キーボードにおける文字入力モードを、前記指示受付手段によって受け付けられた指示で指定された文字入力モードに設定する設定手段と、複数種類のソフトキーボードのうち、前記設定手段によって設定された文字入力モードに対応するソフトキーボードを、前記ソフトキーボード表示手段に表示させる表示制御手段とを備える。
【0007】
本発明の第二態様に係る文字入力プログラムは、ユーザによって操作されるキーを備えたキーボードと、文字入力に用いられるボタンを含むソフトキーボードを表示するソフトキーボード表示手段と、前記ソフトキーボード表示手段の表示領域に配置されたタッチパネルとを備え、前記タッチパネルのうちユーザによる操作が行われた位置に表示されているボタンと、前記キーボードのうちユーザが操作したキーとに割り当てられている文字を、入力結果を表示する結果表示手段に表示させる文字入力装置で用いられる文字入力プログラムであって、前記キーボードにおける複数種類の文字入力モードのいずれかを指定する指示を受け付ける指示受付ステップと、前記キーボードにおける文字入力モードを、前記指示受付ステップにおいて受け付けられた指示で指定された文字入力モードに設定する設定ステップと、複数種類のソフトキーボードのうち、前記設定ステップにおいて設定された文字入力モードに対応するソフトキーボードを、前記ソフトキーボード表示手段に表示させる表示制御ステップとを前記文字入力装置のコントローラに実行させるための指示を含む。
【0008】
本発明の第一態様および第二態様によると、文字入力装置は、ユーザからの指示に従ってキーボードの文字入力モードを設定すると、設定した文字入力モードに対応するソフトキーボードを表示する。つまり、ユーザがキーボードの文字入力モードを変更すると、表示されているソフトキーボードも連動して切り替わる。従って、ユーザは簡単な操作を行うだけで文字の入力方法を所望の方法に切り替えることができ、入力方法を切り替える頻度が低下する。よって、ユーザは多数の文字を容易に入力することができる。文字入力装置は、キーボードのキー数およびソフトキーボード表示手段の面積が少ない場合でも、ユーザに容易に文字入力を行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】第一実施形態の印刷装置1の平面図である。
【図2】印刷装置1の電気的構成を示すブロック図である。
【図3】印刷装置1が実行する操作受付処理のフローチャートである。
【図4】第一実施形態においてメインディスプレイ3に表示される文字入力モード指定画面31を示す図である。
【図5】第一実施形態におけるソフトキーボード表示制御処理のフローチャートである。
【図6】第一実施形態においてソフトキーボードディスプレイ4に表示されるかな入力ソフトキーボード41を示す図である。
【図7】第一実施形態においてソフトキーボードディスプレイ4に表示されるかなめくり入力ソフトキーボード42を示す図である。
【図8】第一実施形態においてソフトキーボードディスプレイ4に表示されるローマ字入力ソフトキーボード43を示す図である。
【図9】第二実施形態の印刷装置1の平面図である。
【図10】第二実施形態においてメインディスプレイ3に表示される言語指定画面32を示す図である。
【図11】第二実施形態におけるソフトキーボード表示制御処理のフローチャートである。
【図12】第二実施形態においてソフトキーボードディスプレイ4に表示されるドイツ語用ソフトキーボード45を示す図である。
【図13】第二実施形態においてソフトキーボードディスプレイ4に表示されるフランス語用ソフトキーボード46を示す図である。
【図14】第三実施形態の印刷装置1の平面図である。
【図15】第三実施形態においてメインディスプレイ3に表示される文字入力モード指定画面33を示す図である。
【図16】第三実施形態におけるソフトキーボード表示制御処理のフローチャートである。
【図17】第三実施形態においてソフトキーボードディスプレイ4に表示されるかなめくり・英字めくり用ソフトキーボード48を示す図である。
【図18】第三実施形態においてソフトキーボードディスプレイ4に表示される数字・英字めくり用ソフトキーボード49を示す図である。
【図19】第三実施形態においてソフトキーボードディスプレイ4に表示される数字・かなめくり用ソフトキーボード50を示す図である。
【図20】第四実施形態の印刷装置1の平面図である。
【図21】第四実施形態におけるソフトキーボード表示制御処理のフローチャートである。
【図22】第四実施形態においてソフトキーボードディスプレイ4に表示される言語文字入力用ソフトキーボード52を示す図である。
【図23】第四実施形態においてソフトキーボードディスプレイ4に表示される数字入力用ソフトキーボード53を示す図である。
【図24】第五実施形態におけるソフトキーボード表示制御処理のフローチャートである。
【図25】第五実施形態においてソフトキーボードディスプレイ4に表示されるバーコード用ソフトキーボード55を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の第一実施形態について、図面を参照して説明する。参照する図面は、本発明が採用し得る技術的特徴を説明するために用いられるものである。図面に記載されている装置の構成、各種処理のフローチャート等は、それのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例である。以下説明する印刷装置1は、本発明に係る文字入力装置を具現化した実施形態の一例に過ぎない。つまり、本発明は、ユーザによる文字入力を受け付けて入力結果を表示する装置であれば適用できる。従って、例えば電子辞書、携帯端末等にも本発明は適用できる。
【0011】
図1を参照して、印刷装置1の概略構成について説明する。印刷装置1は、ユーザが入力した文字を、テープ収納部(図示せず)に収納したテープに印刷する。従って、ユーザは、所望の文字が印刷されたテープを容易に作成することができる。
【0012】
印刷装置1は、キーボード2と、メインディスプレイ3と、ソフトキーボードディスプレイ4と、タッチパネル5とを主に備える。キーボード2は、ユーザによって操作される複数のキーを備えたハードキーボードである。第一実施形態のキーボード2のキー配置は、一般的なパーソナルコンピュータで用いられるキーボードのキー配置と略同一である。キーボード2のキーには、入力モード切替キー21が含まれる。ユーザは、入力モード切替キー21を操作することで、キーボード2における複数種類の文字入力モードのいずれかを指定することができる。
【0013】
メインディスプレイ3は、キーボード2およびタッチパネル5に入力された文字を表示する。ソフトキーボードディスプレイ4は、文字入力に用いられる1または複数のボタンを含むソフトキーボード等を表示することができる。タッチパネル5は、ソフトキーボードディスプレイ4の上面の表示領域に配置されている。タッチパネル5は、ユーザによる操作が行われた位置を検出し、検出結果をCPU10(図2参照)に出力する。なお、印刷装置1は、印刷が行われたテープを切断する切断機構等も備えるが、本発明の要部ではないため、その他の機構の説明は省略する。
【0014】
図2を参照して、印刷装置1の電気的構成について説明する。印刷装置1は、印刷装置1の制御を司るCPU10を備える。CPU10には、ROM11、RAM12、EEPROM13、キーボード2、タッチパネル5、第一表示制御部14、第二表示制御部15、制御回路17、および制御回路19が接続されている。
【0015】
ROM11には、後述する操作受付処理を実行するための文字入力プログラムを含む種々のプログラムおよび初期値等が記憶されている。RAM12は、各種情報を一時的に記憶する。EEPROM13は、各種情報を記憶する不揮発性の記憶素子である。第一表示制御部14は、メインディスプレイ3の表示を制御する。第二表示制御部15は、ソフトキーボードディスプレイ4の表示を制御する。制御回路17は、テープに対する印刷を行うサーマルヘッド16の動作を制御する。制御回路19は、テープを搬送するテープ送りモータ18の動作を制御する。
【0016】
以上説明したように、印刷装置1は、テープへの印刷を行う機構に加え、ユーザからの文字入力を受け付ける機構を備える。従って、ユーザは、印刷装置1をパーソナルコンピュータ等の他の機器に接続することなく、所望の文字が印刷されたテープを容易に作成することができる。さらに、印刷装置1は小型であるため、ユーザは容易に印刷装置1の持ち運び、収納を行うことができる。一方で、印刷装置1を小型化する程、キーボード2のキー数とタッチパネル5の面積は減少する。従って、小型の装置では、キーボード2の文字入力モードを切り替える方法、および、ソフトキーボードディスプレイ4に表示させるソフトキーボードを切り替える方法を用いて、入力可能な文字種が減少することを防止するのが一般的である。本発明に係る印刷装置1は、文字入力モードおよびソフトキーボードの切替処理に特徴を有する。これにより、印刷装置1は、ユーザが文字入力モードおよびソフトキーボードを切り替える頻度を低下させることができる。つまり、本発明によれば、印刷装置1を小型化しつつ、ユーザによる文字入力も容易になる。以下、処理の詳細について説明する。
【0017】
図3から図8を参照して、第一実施形態の印刷装置1が実行する操作受付処理について説明する。操作受付処理では、キーボード2およびソフトキーボードに対してユーザが行った操作入力が受け付けられて、入力された操作に応じた処理が行われる。具体的には、入力された文字がメインディスプレイ3に表示される。さらに、キーボード2の文字入力モードと、ソフトキーボードディスプレイ4に表示されるソフトキーボードとが、入力された操作に応じて設定される。操作受付処理は、印刷装置1の電源がオンとされると、ROM11に記憶された文字入力プログラムに従って、CPU10によって実行される。
【0018】
図3に示すように、操作受付処理が開始すると、イニシャル処理(S1)において、演算を開始するための初期化等の各種処理が行われる。キーボード2の文字入力モードが、デフォルトとして予め定められている1つの文字入力モードに設定される(S2)。次いで、ソフトキーボード表示制御処理が行われる(S3)。ソフトキーボード表示制御処理では、キーボード2の文字入力モードに応じてソフトキーボードの表示が制御される。この詳細は、図5等を参照して後述する。
【0019】
次いで、キーボード2のキーが操作されたか否かが判断される(S4)。キーが操作された場合(S4:YES)、キー操作によって入力された指示が文字入力モードの指定指示であるか否かが判断される(S5)。第一実施形態では、ユーザがキーボード2の文字入力モードを指定する場合、入力モード切替キー21(図1参照)が操作される。詳細には、入力モード切替キー21が操作されると、図4に示すように、文字入力モード指定画面31がメインディスプレイ3に表示される。文字入力モード指定画面31の表示内容には、「ローマ字入力」と「かな入力」とが含まれる。「ローマ字入力」の文字入力モード(以下、「ローマ字入力モード」という。)では、子音を示すアルファベットと母音を示すアルファベットとを入力することで、かな文字が入力される。「かな入力」の文字入力モード(以下、「かな入力モード」という。)では、キーボード2の各キーに割り当てられたかな文字が直接入力される。ユーザは、所望の文字入力モードをグレーアウトさせて確定キー(例えばOKキー)を操作することで、文字入力モードを指定する。文字入力モードが指定されると(S5:YES)、指定された文字入力モードが、キーボード2の文字入力モードに設定される(S6)。処理はS3へ戻る。
【0020】
なお、かな入力モードでは、1つのキーに1つのかな文字が割り当てられてもよいし、1つのキーに複数のかな文字が割り当てられてもよい。1つのキーに複数のかな文字が割り当てられている場合には、同一のキーを1回操作する毎に、割り当てられているかな文字が更新される。例えば、1つのキーに「あ、い、う、え、お」の5つのかな文字が割り当てられている場合、キーを1回操作すると「あ」、2回操作すると「い」が入力される。この方式は、一般に「かなめくり方式」と言われる方式である。また、キーボード2の文字入力モードの指定は、キーボード2のキー操作でなく、ソフトキーボードのボタン操作によって受け付けられてもよい。
【0021】
キーボード2のキーが操作され(S4:YES)、且つ文字入力モードの指定指示でなければ(S5:NO)、入力された指示が、ソフトキーボードの表示・非表示の切替指示であるか否かが判断される(S7)。ソフトキーボードの表示・非表示の切替指示は、例えば表示切替キー等の操作によって入力されればよい。表示・非表示の切替指示が入力されていれば(S7:YES)、ソフトキーボードの表示・非表示が切り替えられる(S8)。つまり、その時点でソフトキーボードディスプレイ4にソフトキーボードが表示されていれば、ソフトキーボードの表示が消去される。逆に、その時点でソフトキーボードが非表示とされていれば、S3で表示されるべきソフトキーボードが表示される。印刷装置1は、ソフトキーボードを表示させていない場合、他の表示物(例えば、操作案内の画面、キャラクタの画面等)をソフトキーボードディスプレイ4に表示させることができる。従って、ユーザは、入力が必要な文字の数に応じてソフトキーボードの表示・非表示を切り替えることで、効率よく印刷装置1を操作することができる。
【0022】
入力された指示が表示・非表示の切替指示でなければ(S7:NO)、その時点でソフトキーボードのボタン操作によって入力されていた入力内容が確定される(S9)。ボタン操作による入力内容がなければ、S9では何も処理は行われない。次いで、文字入力モードに応じて、キーボード2のキー操作による入力処理が行われる(S10)。詳細には、S10では、設定されている文字入力モードにおいて、操作されたキーに割り当てられている文字が、入力文字とされる。入力文字がメインディスプレイ3に表示される。処理はS4の判断へ戻る。
【0023】
キーボード2のキーが操作されていなければ(S4:NO)、ソフトキーボードのボタンが操作されたか否かが判断される(S12)。CPU10は、タッチパネル5が操作された場合、操作が行われた位置にボタンが表示されていれば、そのボタンを操作されたボタンとして認識する。操作が行われた位置にボタンが表示されていない場合(ソフトキーボード自体が非表示とされている場合を含む)は、ボタン操作は行われていないものと認識する。ボタン操作が行われていなければ(S12:NO)、処理はそのままS4の判断へ戻る。
【0024】
ボタン操作が行われた場合(S12:YES)、その時点でキーボード2のキー操作によって入力されていた入力内容が確定される(S13)。キー操作による入力内容がなければ、S13では何も処理は行われない。次いで、操作されたソフトキーボードのボタンに割り当てられている文字が入力文字とされ、メインディスプレイ3に表示される(S14)。処理はS4の判断へ戻る。なお、操作受付処理は、印刷装置1の電源がオフとされると終了する。
【0025】
図5を参照して、第一実施形態におけるソフトキーボード表示制御処理について説明する。ソフトキーボード表示制御処理が開始されると、設定されているキーボード2の文字入力モードがローマ字入力モードであるか否かが判断される(S17)。キーボード2の文字入力モードがローマ字入力モードであれば(S17:YES)、図6に示すかな入力ソフトキーボード41、または、図7に示すかなめくり入力ソフトキーボード42が、ソフトキーボードディスプレイ4に表示される(S18)。処理は操作受付処理(図3参照)へ戻る。図6に示すように、かな入力ソフトキーボード41では、各ボタンにかな文字が1つずつ割り当てられている。図7に示すように、かなめくり入力ソフトキーボード42では、1つのボタンに1または複数のかな文字が割り当てられており、同一のボタンを複数回操作することで、指定する文字が更新される。ユーザは、文字入力モードを切り替えることなく、キーボード2を操作すればローマ字入力を行うことができ、ソフトキーボードを操作すればかな入力を行うことができる。
【0026】
キーボード2の文字入力モードがローマ字入力モードでなく、かな入力モードであれば(S17:NO)、図8に示すローマ字入力ソフトキーボード43がソフトキーボードディスプレイ4に表示される(S19)。処理は操作受付処理(図3参照)へ戻る。図8に示すように、ローマ字入力ソフトキーボード43では、ローマ字入力用の一般的な配置で各ボタンが表示される。ユーザは、文字入力モードを切り替えることなく、キーボード2を操作すればかな入力を行うことができ、ソフトキーボードを操作すればローマ字入力を行うことができる。
【0027】
なお、図6〜図8の各々に示すソフトキーボードで各ボタンに割り当てられている文字は、その時点で設定されている文字入力モードでキーボード2の各キーに割り当てられている文字とは重複しないことが望ましい。この場合、ユーザは、文字入力モードを頻繁に切り替えることなく、多数の文字を入力することができる。以下説明する第二〜第五実施形態でも同様である。
【0028】
以上説明したように、第一実施形態に係る印刷装置1は、ユーザからの指示に従ってキーボード2の文字入力モードを設定すると、設定した文字入力モードに対応するソフトキーボードをソフトキーボードディスプレイ4に表示する。つまり、ユーザがキーボード2の文字入力モードを変更すると、表示されているソフトキーボードも連動して切り替わる。従って、ユーザは、簡単な操作を行うだけで文字の入力方法を所望の方法に切り替えることができ、入力方法を切り替える頻度が低下する。よって、ユーザは多数の文字を容易に入力することができる。特に、印刷装置1は小型であるため、キーボード2のキー数およびソフトキーボードディスプレイ4の面積が少ないが、ユーザは容易に文字入力を行うことができる。
【0029】
従来、ユーザが入力する予定の文字の一部が入力された時点で、変換候補をディスプレイに表示する技術も存在する。しかし、変換候補を表示する技術を仮に採用したとしても、キーボード2の文字入力モードとソフトキーボードの表示を頻繁に切り替えると、文字入力の効率は低下する。つまり、本実施形態の印刷装置1は、変換候補を表示する技術とは異なる技術を用いて、入力方法の切替頻度を大幅に低下させることができる。
【0030】
第一実施形態に係る印刷装置1では、ユーザは、ローマ字入力とかな入力とを切り替えることなく、両方の入力方法でかな文字を入力することができる。さらに、ユーザが所望する一方の入力方法が、キーボード2における入力方法に設定されると、他方の入力方法がソフトキーボードにおける入力方法に設定される。従って、ユーザは、キーボード2およびソフトキーボードの操作性等を考慮して、入力方法を自由に設定することができる。
【0031】
ユーザは、ソフトキーボードを表示させることで、多数の文字を容易に入力することができる。一方、ソフトキーボードを非表示とすれば、印刷装置1は、ソフトキーボードディスプレイ4にソフトキーボード以外の表示物を表示させることができる。よって、ユーザは、ソフトキーボードの表示・非表示を切り替えることで、印刷装置1の操作効率をさらに向上させることができる。
【0032】
第一実施形態において、印刷装置1が本発明の「文字入力装置」に相当する。ソフトキーボードディスプレイ4が「ソフトキーボード表示手段」に相当する。メインディスプレイ3が「結果表示手段」に相当する。図3のS4、S5で文字入力モードの指定指示を受け付けるCPU10が「指示受付手段」として機能する。図3のS6で文字入力モードを設定するCPU10が「設定手段」として機能する。図5に示すソフトキーボード表示制御処理、および図3のS8の処理を実行するCPU10が「表示制御手段」として機能する。図3のS7でソフトキーボードの表示・非表示の指示を入力するCPU10が「指示入力手段」として機能する。図3のS4、S5で文字入力モードの指定指示を受け付ける処理が「指示受付ステップ」に相当する。図3のS6で文字入力モードを設定する処理が「設定ステップ」に相当する。図5に示すソフトキーボード表示制御処理が「表示制御ステップ」に相当する。
【0033】
図9から図13を参照して、本発明の第二実施形態について説明する。なお、以下説明する第二〜第五実施形態は、キーボード2のキー構成、操作受付処理(図3参照)中に実行されるソフトキーボード表示制御処理(S3)の処理内容等が、前述した第一実施形態と異なるのみである。従って、第一実施形態と同一の構成および処理については同一の番号を付し、説明を省略または簡略化する。
【0034】
図9に示すように、第二実施形態の印刷装置1では、キーボード2の各キーの機能および文字が英語で表記されている。第二実施形態の印刷装置1では、ユーザは、複数の言語(具体的には、ドイツ語、フランス語、英語)のうちのいずれを入力するかを、Languageキー22を操作することで指定することができる。印刷装置1は、指定された言語に応じて、ソフトキーボードディスプレイ4に表示させるソフトキーボードを切り替える。なお、BarCodeキー25は、後述する第五実施形態で用いられる。
【0035】
言語の設定方法について説明する。図10に示すように、Languageキー22が操作されると、印刷装置1のCPU10は、言語指定画面32をメインディスプレイ3に表示させる。ユーザは、所望の言語をグレーアウトさせて確定キーを操作することで、入力言語の文字入力モードを指定する。CPU10は、図3に示す操作受付処理において、入力言語の文字入力モードが指定されたと判断すると(S5:YES)、指定された入力言語の文字入力モードを、キーボード2の文字入力モードに設定する(S6)。
【0036】
図11を参照して、第二実施形態におけるソフトキーボード表示制御処理について説明する。まず、設定されているキーボード2の文字入力モードがドイツ語の文字入力モードであるか否かが判断される(S21)。ドイツ語の文字入力モードが設定されていれば(S21:YES)、図12に示すドイツ語用ソフトキーボード45が、ソフトキーボードディスプレイ4に表示される(S22)。処理は操作受付処理(図3参照)へ戻る。ドイツ語用ソフトキーボード45では、ドイツ語で用いられるアクセント文字が各ボタンに割り当てられている。
【0037】
ドイツ語の文字入力モードが設定されていなければ(S21:NO)、フランス語の文字入力モードが設定されているか否かが判断される(S23)。フランス語の文字入力モードが設定されていれば(S23:YES)、図13に示すフランス語用ソフトキーボード46がソフトキーボードディスプレイ4に表示される(S24)。処理は操作受付処理(図3参照)へ戻る。フランス語用ソフトキーボードでは、フランス語で用いられるアクセント文字が各ボタンに割り当てられている。
【0038】
ドイツ語用およびフランス語用のいずれの文字入力モードも設定されておらず、英語の文字入力モードが設定されていれば(S23:NO)、アクセント文字を入力するためのソフトキーボードは表示されない(S25)。処理は操作受付処理(図3参照)へ戻る。
【0039】
以上説明したように、第二実施形態の印刷装置1では、特定の言語を入力する文字入力モードがキーボード2の文字入力モードに設定されると、設定された言語に用いられるアクセント文字が各ボタンに割り当てられたソフトキーボードが表示される。従って、ユーザは、入力する言語を設定するだけで、設定した言語に用いられるアクセント文字を容易にソフトキーボードから入力することができる。なお、図11に示すソフトキーボード表示制御処理を実行するCPU10が、本発明の「表示制御手段」として機能する。
【0040】
図14から図19を参照して、本発明の第三実施形態について説明する。図14に示すように、第三実施形態の印刷装置1では、キーボード2における複数のキーの各々に、1または複数の文字が割り当てられている。例えば、数字「2」を入力可能なキーには「か」行のかな文字(か、き、く、け、こ)と、アルファベット「A、B、C」とが全て割り当てられている。第二実施形態では、ユーザは、数字入力モード、かなめくり入力モード、および英字めくり入力モードのいずれかを、入力モード切替キー23を操作して指定することができる。数字入力モードでは、ユーザは、キーを1回操作することで所望の数字を入力できる。かなめくり入力モードでは、ユーザは、同一のキーを所定回数操作することで所望のかな文字を入力できる。英字めくり入力モードでは、ユーザは、同一のキーを所定回数操作することで所望のアルファベットを入力できる。印刷装置1は、指定された文字入力モードに応じて、ソフトキーボードディスプレイ4に表示させるソフトキーボードを切り替える。
【0041】
文字入力モードの設定方法について説明する。図15に示すように、入力モード切替キー23が操作されると、印刷装置1のCPU10は、文字入力モード指定画面33をメインディスプレイ3に表示させる。ユーザは、「数字入力」、「かなめくり入力」、「英字めくり入力」のうち、所望の文字入力モードをグレーアウトさせて確定させることで、キーボード2の文字入力モードを指定する。CPU10は、図3に示す操作受付処理において、文字入力モードが指定されたと判断すると(S5:YES)、指定された文字入力モードをキーボード2の文字入力モードに設定する(S6)。
【0042】
図16を参照して、第三実施形態におけるソフトキーボード表示制御処理について説明する。まず、設定されているキーボード2の文字入力モードが数字入力モードであるか否かが判断される(S31)。数字入力モードが設定されていれば(S31:YES)、図17に示すかなめくり・英字めくり用ソフトキーボード48が、ソフトキーボードディスプレイ4に表示される(S32)。処理は操作受付処理(図3参照)へ戻る。かなめくり・英字めくり用ソフトキーボード48では、ユーザは、かなめくり方式でかな文字を入力でき、且つ英字めくり方式でアルファベットを入力できる。
【0043】
数字入力モードが設定されていなければ(S31:NO)、かなめくり入力モードが設定されているか否かが判断される(S33)。キーボード2の文字入力モードにかなめくり入力モードが設定されていれば(S33:YES)、図18に示す数字・英字めくり用ソフトキーボード49がソフトキーボードディスプレイ4に表示される(S34)。処理は操作受付処理(図3参照)へ戻る。数字・英字めくり用ソフトキーボード49では、ユーザは、数字を直接入力でき、且つ英字めくり方式でアルファベットを入力できる。
【0044】
数字入力モードもかなめくり入力モードも設定されておらず、英字めくり入力モードが設定されていれば(S33:NO)、図19に示す数字・かなめくり用ソフトキーボード50がソフトキーボードディスプレイ4に表示される(S35)。処理は操作受付処理(図3参照)へ戻る。数字・かなめくり用ソフトキーボード50では、ユーザは、数字を直接入力でき、且つかなめくり方式でかな文字を入力できる。
【0045】
以上説明したように、第三実施形態の印刷装置1では、数字入力モードがキーボード2の文字入力モードに設定されると、言語文字(本実施形態ではかな文字およびアルファベット)を入力するためのソフトキーボードが表示される。一方、かなめくり入力モードまたは英字めくり入力モードが設定されると、数字入力のボタンを含むソフトキーボードが表示される。従って、印刷装置1は、備えているキーボード2のキー数が少ない場合でも、言語文字入力と数字入力とを切り替える操作をユーザに行わせる必要が無い。よって、ユーザは容易に文字を入力することができる。また、第三実施形態では、ユーザは3つの入力モードを同時に使用でき、且つ、キーボード2で入力する文字を選択することもできる。よって、ユーザは、自らが使い易い方法で文字を入力することができる。なお、図16に示すソフトキーボード表示制御処理を実行するCPU10が、本発明の「表示制御手段」として機能する。
【0046】
図20から図23を参照して、本発明の第四実施形態について説明する。図20に示すように、第四実施形態の印刷装置1が備えるキーボード2のキー配置は、第一・第二実施形態におけるキーボードのキー配置と近似している。しかし、印刷装置1自体が小型であるため、数字入力専用のキーは設けられていない。第四実施形態では、ユーザは、キーボード2の文字入力モードとして、数字入力モードおよび言語文字入力モードのいずれかを指定できる。数字入力モードでは、ユーザは、背面側(図20の上側)から2列目のキー列で数字を入力できる。言語文字入力モードでは、ユーザは、背面側から2列目のキー列で言語文字(本実施形態ではアルファベット)を入力できる。ユーザは、Numキー24を操作することで、数字入力モードおよび言語文字入力モードのいずれかを指定する。印刷装置1は、指定された文字入力モードに応じて、ソフトキーボードディスプレイ4に表示させるソフトキーボードを切り替える。
【0047】
図21を参照して、第四実施形態におけるソフトキーボード表示制御処理について説明する。まず、設定されているキーボード2の文字入力モードが数字入力モードであるか否かが判断される(S41)。数字入力モードが設定されていれば(S41:YES)、図22に示す言語文字入力用ソフトキーボード52がソフトキーボードディスプレイ4に表示される(S42)。処理は操作受付処理(図3参照)へ戻る。言語文字入力用ソフトキーボード52では、言語文字入力モードにおいて背面側から2列目のキー列に割り当てられる言語文字を入力できる。つまり、数字入力モードが設定されている場合でも、ユーザは、キーボード2とソフトキーボードによって全てのアルファベットを入力できる。
【0048】
数字入力モードが設定されておらず、言語文字入力モードが設定されている場合には(S41:NO)、図23に示す数字入力用ソフトキーボード53がソフトキーボードディスプレイ4に表示される(S43)。処理は操作受付処理(図3参照)へ戻る。数字入力用ソフトキーボード53では、ユーザは数字を直接入力できる。
【0049】
以上説明したように、第四実施形態の印刷装置1では、数字入力モードがキーボード2の文字入力モードに設定されると、キーボード2では入力できない言語文字のソフトキーボードが表示される。一方、言語文字入力モードがキーボード2の文字入力モードに設定されると、数字のソフトキーボードが表示される。従って、ユーザは、数字入力モードと言語文字入力モードとを切り替えることなく、数字および言語文字を共に入力することができる。なお、図21に示すソフトキーボード表示制御処理を実行するCPU10が、本発明の「表示制御手段」として機能する。
【0050】
図24および図25を参照して、本発明の第五実施形態について説明する。第五実施形態におけるキーボード2のキー配置は、第二実施形態のキーボード2(図9参照)のキー配置と同一である。第二実施形態では、ユーザは、キーボード2の文字入力モードとしてバーコード入力モードを設定することで、バーコードに含める文字情報を入力することができる。ユーザは、シフトキーを操作しながらBarCodeキー25(図9参照)を操作することで、規格が互いに異なる複数のバーコード入力モードの1つを指定することができる。
【0051】
図24を参照して、第五実施形態におけるソフトキーボード表示制御処理について説明する。まず、設定されているキーボード2の文字入力モードがバーコード入力モードであるか否かが判断される(S51)。バーコード入力モードが設定されていれば(S51:YES)、図25に示すように、設定されているバーコード入力モード(つまり、ユーザによって指定されたバーコードの規格)に応じた制御コードを含む特殊文字のバーコード用ソフトキーボード55が、ソフトキーボードディスプレイ4に表示される(S52)。処理は操作受付処理(図3参照)へ戻る。従って、ユーザは、指定した規格で用いられるバーコードの特殊文字を、文字入力モードを切り替えることなく容易に入力することができる。設定されている文字入力モードがバーコード入力モードでなければ(S51:NO)、バーコード以外の通常の文字入力を行うためのソフトキーボードが表示されて(S53)、処理は操作受付処理(図3参照)へ戻る。S53の処理は、第一〜第四実施形態の処理と同様であるため、この詳細な説明は省略する。
【0052】
以上説明したように、第五実施形態の印刷装置1は、バーコード入力モードが設定されると、バーコードを作成するための制御コードを含む特殊文字が各ボタンに割り当てられたソフトキーボードを表示する。従って、ユーザは、バーコードを作成する際に、複数のキーを操作して特殊文字を入力する必要が無い。キーボード2の文字入力モードを特殊文字用のモードに切り替える必要も無い。よって、ユーザは容易にバーコードを作成することができる。なお、図24に示すソフトキーボード表示制御処理を実行するCPU10が、本発明の「表示制御手段」として機能する。
【0053】
本発明は上記実施形態に限定されることはなく、様々な変形が可能であることは言うまでも無い。例えば、上記実施形態では、入力結果を表示するメインディスプレイ3と、ソフトキーボードを主に表示するソフトキーボードディスプレイ4とが別々に設けられている。しかし、1つのディスプレイの一部に入力結果を表示し、その他の部分にソフトキーボードを表示してもよい。この場合、ソフトキーボードを非表示とすれば、入力結果等を表示できる領域が広がることになる。従って、ソフトキーボードの表示・非表示を切り替えることの効果は特に大きい。
【0054】
上記実施形態で説明したソフトキーボードの表示内容と文字入力モードは一例に過ぎない。従って、ソフトキーボードの表示内容、および文字入力モードの内容を変更できることは言うまでも無い。例えば、キーボード2の文字入力モードが、平仮名を入力するモードに設定されている場合に、カタカナを入力するためのソフトキーボードをソフトキーボードディスプレイ4に表示させてもよい。この場合、カタカナを入力する文字入力モードが設定されていれば、平仮名を入力するためのソフトキーボードを表示するとよい。
【0055】
前述したように、ソフトキーボードで各ボタンに割り当てられている文字は、その時点で設定されている文字入力モードでキーボード2の各キーに割り当てられている文字とは重複しないことが望ましい。しかし、ソフトキーボードとキーボード2とで一部の文字が重複していても、本発明は実現できる。
【符号の説明】
【0056】
1 印刷装置
2 キーボード
3 メインディスプレイ
4 ソフトキーボードディスプレイ
5 タッチパネル
10 CPU
11 ROM
41 かな入力ソフトキーボード
42 かなめくり入力ソフトキーボード
43 ローマ字入力ソフトキーボード
45 ドイツ語用ソフトキーボード
46 フランス語用ソフトキーボード
48 かなめくり・英字めくり用ソフトキーボード
49 数字・英字めくり用ソフトキーボード
50 数字・かなめくり用ソフトキーボード
52 言語文字入力用ソフトキーボード
53 数字入力用ソフトキーボード
55 バーコード用ソフトキーボード

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザによって操作されるキーを備えたキーボードと、
文字入力に用いられるボタンを含むソフトキーボードを表示するソフトキーボード表示手段と、
前記ソフトキーボード表示手段の表示領域に配置されたタッチパネルとを備え、
前記タッチパネルのうちユーザによる操作が行われた位置に表示されているボタンと、前記キーボードのうちユーザが操作したキーとに割り当てられている文字を、入力結果を表示する結果表示手段に表示させる文字入力装置であって、
前記キーボードにおける複数種類の文字入力モードのいずれかを指定する指示を受け付ける指示受付手段と、
前記キーボードにおける文字入力モードを、前記指示受付手段によって受け付けられた指示で指定された文字入力モードに設定する設定手段と、
複数種類のソフトキーボードのうち、前記設定手段によって設定された文字入力モードに対応するソフトキーボードを、前記ソフトキーボード表示手段に表示させる表示制御手段と
を備えたことを特徴とする文字入力装置。
【請求項2】
前記表示制御手段は、前記設定手段によって設定された文字入力モードにおいて前記キーボードのキーに割り当てられている文字とは異なる文字が各ボタンに割り当てられたソフトキーボードを、前記ソフトキーボード表示手段に表示させることを特徴とする請求項1に記載の文字入力装置。
【請求項3】
前記表示制御手段は、
子音を示すアルファベットと母音を示すアルファベットとを入力することでかな文字を入力するローマ字入力の文字入力モードが前記設定手段によって設定された場合、各ボタンにかな文字が直接割り当てられたかな入力のソフトキーボードを前記ソフトキーボード表示手段に表示し、
前記かな入力の文字入力モードが前記設定手段によって設定された場合、前記ローマ字入力のソフトキーボードを前記ソフトキーボード表示手段に表示することを特徴とする請求項1または2に記載の文字入力装置。
【請求項4】
前記表示制御手段は、
特定の言語を入力する文字入力モードが前記設定手段によって設定された場合、前記特定の言語に用いられるアクセント文字が各ボタンに割り当てられたソフトキーボードを前記ソフトキーボード表示手段に表示することを特徴とする請求項1または2に記載の文字入力装置。
【請求項5】
前記表示制御手段は、
数字入力の文字入力モードが前記設定手段によって設定された場合、各ボタンに言語文字が割り当てられた言語文字入力のソフトキーボードを前記ソフトキーボード表示手段に表示し、
前記言語文字入力の文字入力モードが前記設定手段によって設定された場合、前記数字入力のボタンを含むソフトキーボードを前記ソフトキーボード表示手段に表示することを特徴とする請求項1または2に記載の文字入力装置。
【請求項6】
前記表示制御手段は、
バーコードに含める文字情報を入力する文字入力モードが前記設定手段によって設定された場合、バーコードを作成するための制御コードを含む特殊文字が各ボタンに割り当てられたソフトキーボードを前記ソフトキーボード表示手段に表示することを特徴とする請求項1または2に記載の文字入力装置。
【請求項7】
前記ソフトキーボード表示手段におけるソフトキーボードの表示および非表示の指示を入力する指示入力手段をさらに備え、
前記表示制御手段は、前記指示入力手段によって入力された指示に応じて、前記ソフトキーボード表示手段におけるソフトキーボードの表示および非表示を切り替えることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の文字入力装置。
【請求項8】
ユーザによって操作されるキーを備えたキーボードと、
文字入力に用いられるボタンを含むソフトキーボードを表示するソフトキーボード表示手段と、
前記ソフトキーボード表示手段の表示領域に配置されたタッチパネルとを備え、
前記タッチパネルのうちユーザによる操作が行われた位置に表示されているボタンと、前記キーボードのうちユーザが操作したキーとに割り当てられている文字を、入力結果を表示する結果表示手段に表示させる文字入力装置で用いられる文字入力プログラムであって、
前記キーボードにおける複数種類の文字入力モードのいずれかを指定する指示を受け付ける指示受付ステップと、
前記キーボードにおける文字入力モードを、前記指示受付ステップにおいて受け付けられた指示で指定された文字入力モードに設定する設定ステップと、
複数種類のソフトキーボードのうち、前記設定ステップにおいて設定された文字入力モードに対応するソフトキーボードを、前記ソフトキーボード表示手段に表示させる表示制御ステップと
を前記文字入力装置のコントローラに実行させるための指示を含む文字入力プログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate

【図24】
image rotate

【図25】
image rotate


【公開番号】特開2013−30119(P2013−30119A)
【公開日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−167430(P2011−167430)
【出願日】平成23年7月29日(2011.7.29)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】