説明

文字入力装置及び文字入力プログラム

【課題】
本発明は、多くの文字から必要な文字を選択して文字入力を行なうような場合であっても、表示画面に表示される文字入力を行なうための表示領域を小さく表示することが可能であり、かつ、希望する文字の選択を簡便な操作で行なうことのできる文字入力装置を提供することを目的とする。
【解決手段】
(a)の文字選択領域50aでは、十字型の図形50aの十字の上側には「な」の文字に丸印50aが付されており、「な行」の文字が選択されている。「な」の文字に付された丸印50aの上部には△印50aが、丸印の下部には▽印50aがさらに付されており、十字キーの上方向と下方向のいずれかをさらに押下することで、文字の選択が可能である。この場合、十字キーの上方向を押下すると「に」の文字が選択される。この場合、(b)のように、「な」の文字に代わって「に」の文字が表示される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、文字入力のための情報を比較的小さいスペースで表示画面上に表示することができ、ユーザが他の情報を視認する妨げとならない文字入力装置及び文字入力プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、MMORPG等のオンラインゲームでは、他のプレイヤとチャットを行なうことと併行して、敵キャラクタと戦闘したり、フィールド上を移動するなどをすることで、ゲームを進行させることできる。オンラインゲームでチャットを行なう場合、ゲーム装置にキーボードを接続して文字を入力することの他、表示画面上にキーボードを表示して、ボタン操作等で文字入力を行なうソフトウェアキーボードが活用されている。しかし、入力の対象となる文字の数が多数ある場合は、各文字を選択するためのボタンの表示が小さくなってユーザが視認しづらくなるのを防ぐため、図8のように、表示画面24上に表示されるソフトウェアキーボード53を大きく表示する必要がある。その結果、ソフトウェアキーボード53がプレイヤキャラクタやノンプレイヤキャラクタ等のキャラクタ60に重なって表示され、各キャラクタの動作やゲームの進行状況に関するパラメータ等の各種の情報などのゲームの進行状況が視認しづらくなるといった問題があった。
【0003】
このような中、例えば、画面に表示するソフトウェアキーボードの面積を狭くし、狭い画面でも画面全体を見易くすることを目的として、比較的表示画面の小さな携帯型情報端末装置等で使用され、50音で表示するソフトウェアキーボードを、あ行、い行といった一つの音行のみで表示することが開示されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平09−73353号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1に開示された方法でも、表示画面に表示されるソフトウェアキーボードの面積を十分に小さくすることができておらず、また、ひらがなだけでなく、カタカナ、英字、数字・記号など文字の種類が増えた時に、希望する文字を選択するのが煩わしくなるという問題がある。本発明は、多くの文字から必要な文字を選択して文字入力を行なうような場合であっても、表示画面に表示される文字入力を行なうための表示を小さくすることが可能であり、かつ、希望する文字の入力を簡便な操作で行なうことのできる文字入力装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、表示部と入力部を備え、ユーザの入力部への操作にしたがって、文字の入力が可能な文字入力装置であって、入力の可能な文字が、複数の第一文字グループのいずれかに属しており、ユーザの入力部への操作にしたがって、複数の第一文字グループから、入力する文字が属する第一文字グループを選択する第一文字グループ選択手段と、第一文字グループ選択手段によって選択された第一文字グループに関する第一文字グループ情報を表示部に表示する第一文字グループ情報表示手段と、ユーザの入力部への操作にしたがって、第一文字グループ選択手段によって選択された第一文字グループから入力する文字を選択する文字選択手段と、ユーザの入力部への操作にしたがって、文字選択手段によって選択された文字を、入力文字として決定する入力文字決定手段とを備える文字入力装置に関する。
【0007】
例えば、ひらがなが入力対象の文字である場合であって、「あ行」、「か行」、「さ行」及び「た行」の文字が第一文字グループ(A)、「な行」、「は行」、「ま行」及び「や行」の文字が第一文字グループ(B)、さらには「ら行」及び「わ行」の文字が同じ第一文字グループ(C)にそれぞれ属している場合を考える。この場合、ユーザが「あ行」〜「た行」の文字を入力したい場合は第一文字グループ(A)、「な行」〜「や行」の文字を入力したい場合は第一文字グループ(B)、「ら行」〜「わ行」の文字を入力したい場合は第一文字グループ(C)をそれぞれ選択する。ユーザが第一文字グループ(A)〜(C)のいずれかを選択すると、表示画面上に選択された第一文字グループに関する情報のみが表示され、ユーザは、この表示された第一文字グループに関する情報を見ながら、第一文字グループに属する文字のいずれを入力するか選択することになる。
【0008】
したがって、入力対象の文字の全てが表示画面に表示されるわけではなく、一部の文字に関する情報を表示画面に表示するだけでよく、ユーザは表示画面に表示させる第一文字グループを必要に応じて切り替えながら、文字を選択することが可能となる。そのため、文字入力のための情報を比較的小さいスペースで表示画面上に表示することができ、ユーザが他の情報を視認する妨げとならない。
【0009】
本発明では、入力の可能な文字は複数の文字種グループのいずれかに属し、さらに、文字種グループは複数の第一文字グループから構成されており、文字入力装置は、ユーザの入力部への操作にしたがって、入力する文字が属する文字種グループを選択する文字種グループ選択手段とを備え、第一文字グループ選択手段は、文字種グループ選択手段により選択された文字種グループを構成する第一文字グループから、入力する文字が属する第一文字グループを選択することが好ましい。
【0010】
ユーザは、入力対象の文字の種類(文字種という)として、ひらがなだけでなく、カタカナ、英字、数字、その他の記号、顔文字等の文字種グループを選択することができる。この場合、例えば、ひらがなが文字種グループ(イ)、カタカナが文字種グループ(ロ)、英字が文字種グループ(ハ)、数字とその他の記号が文字種グループ(ニ)などにそれぞれ分類されている。各文字種グループには、さらに少なくとも1以上の第一文字グループが属しており、ユーザが文字種グループ(イ)〜(ニ)のいずれかを選択し、さらに、入力を希望する文字が属する第一文字グループをさらに選択して、文字入力を行なう。
【0011】
したがって、複数の文字種が入力対象の文字である場合であっても、入力対象の文字の全てが表示画面に表示されるわけではなく、一部の文字に関する情報を表示画面に表示するだけで、ユーザは文字入力を行なうことが可能となる。そのため、文字入力のための情報を比較的小さいスペースで表示画面上に表示することができ、ユーザが他の情報を視認する妨げとならない。
【0012】
本発明では、入力の可能な文字が複数の第二文字グループのいずれかに属し、さらに、第一文字グループは、複数の第二文字グループから構成されており、第二文字グループに属する文字に順位が定められており、文字選択手段は、前記順位に応じて、第二文字グループに属する文字から入力する文字を選択するものであり、第一文字グループ情報表示手段は、第二文字グループに属する文字のうち、文字選択手段により選択された文字を表示することが好ましい。
【0013】
例えば、ひらがなが入力対象の文字である場合であって、第一文字グループとして「あ行」〜「た行」の文字が属する第一文字グループ(A)を選択した場合を考える。この場合、「あ行」の文字が第二文字グループ(A−1)、「か行」の文字が第二文字グループ(A−2)、「さ行」の文字が第二文字グループ(A−3)、「た行」の文字が第二文字グループ(A−4)にそれぞれ属しているとする。例えば、「あ行」の文字が属する第二文字グループ(A−1)には、「あ」、「い」、「う」、「え」及び「お」の5つの文字が属しており、「あ」が最も順位が高く、「お」が最も順位が低く設定されている。同様に、「か行」では「か」が最も順位が高く、「さ行」では「さ」が最も順位が高く「た行」では「た」が最も順位が高い。
【0014】
第一文字グループ(A)を選択した場合、まず、「あ行」〜「た行」で順位が最も高い「あ」、「か」、「さ」及び「た」が表示画面上に表示される。ユーザが、第一文字グループ(A)の中から第二文字グループ(A−1)の文字を選択するためのキー入力をした場合、最も順位の高い「あ」が選択されることになり「あ」が拡大表示される。さらに、同じキーを入力すると「あ」の表示は消去され、通常より拡大された「い」が表示される。以下、同じキー入力がされる度に、順位に応じて、「う」、「え」、「お」が順番に表示される。最終的に「あ」〜「お」のいずれかが、入力された文字として決定される。
【0015】
このような構成とすることで、選択された第二文字グループに属する文字のうち、その時に選択されている文字のみが表示されるため、第二文字グループに属する文字を全て表示画面上に表示する必要がない。したがって、文字入力のための情報を比較的小さいスペースで表示画面上に表示することができ、ユーザが他の情報を視認する妨げとならない。
【0016】
本発明では、入力の可能な文字は複数の第二文字グループのいずれかに属し、さらに、第一文字グループが複数の第二文字グループから構成されており、入力部は、方向の入力が可能な方向入力部を備え、文字選択手段は、方向入力部に入力された方向をもとに、入力する文字が属する第二文字グループを特定し、特定された第二文字グループに属する文字を選択することが好ましい。
【0017】
例えば、ひらがなが入力対象の文字である場合であって、第一文字グループとして「あ行」〜「た行」の文字が属する第一文字グループ(A)が選択されている場合を考える。この場合、「あ行」の文字が第二文字グループ(A−1)、「か行」の文字が第二文字グループ(A−2)、「さ行」の文字が第二文字グループ(A−3)、「た行」の文字が第二文字グループ(A−4)にそれぞれ属している。方向入力部が十字キーであれば、十字キーの上下左右のいずれかの方向が、それぞれ第二文字グループ(A−1)〜(A−4)に対応している。そのため、十字キーを1度押下するだけで第二文字グループを選択することができる。つまり、十字キーのような方向入力部を用いない場合は、操作ボタンを複数回、連続して押下して、「あ行」、「か行」、「さ行」又は「た行」のいずれかを選択する必要があるが、このような構成とすることで、十字キーを1度押下するだけという簡便な操作で、「あ行」〜「た行」のいずれの文字を入力するかを選択することができる。
【0018】
本発明では、第二文字グループに属する文字に順位が定められており、文字選択手段は、入力する文字が属する第二文字グループを特定するために方向入力部に最初に入力された方向と同一の方向に、さらに方向入力部への入力があった場合に、前記順位に応じて、第二文字グループに属する文字から入力する文字を選択することが好ましい。
【0019】
また、本発明では、文字選択手段は、入力する文字が属する第二文字グループを特定するために方向入力部に最初に入力された方向と逆の方向に、さらに方向入力部への入力があった場合に、前記順位とは逆の順位に応じて、第二文字グループに属する文字から入力する文字を選択することが好ましい。
【0020】
選択した第二文字グループの中で入力する文字を選択する場合に、十字キーの同一の方向に入力がなされると、第二文字グループの順位に応じて、文字が選択される。例えば、ユーザが、第一文字グループ(A)の中から第二文字グループ(A−1)の文字を選択するために十字キーの上方向を押下した場合、最も順位の高い「あ」が拡大表示され、さらに上方向を入力すると、「い」が表示される。
【0021】
このような場合、例えば、ユーザは、本来は「う」を入力したいのにも拘らず、誤って十字キーを押し過ぎたために、「う」を通りすぎて「え」が選択されてしまうような場合もある。従来であれば、同じ方向を入力し続けて、最初に表示されていた「あ」に一旦戻り、再度「う」が表示されるまで、何回も十字キーを押下する必要があったが、本発明では十字キーを逆方向(この場合は下方向)に押下することで、「え」から「う」に選択されている文字を戻すことが可能である。したがって、ユーザに過度な負担を与えることなく、文字入力をすることが可能である。
【0022】
本発明では、入力部は、ユーザの入力にしたがって、所定の機能を文字入力装置に実行させる、少なくとも1つ以上の操作入力部から構成されるものであり、入力部における操作入力部の配置と対応させて、操作入力部の機能に関する情報を表示部に表示する入力部表示手段とを備えることが好ましい。
【0023】
入力部(コントローラー)の操作ボタンの配置とその操作ボタンを押下した時の機能に関する情報が対応関係を有しつつ表示画面上に表示されるため、ユーザは入力部の操作に迷うことなく、表示画面を見ながら文字入力を行なうことが可能となる。
【0024】
本発明は、ユーザの入力部への操作にしたがって、表示部と入力部を備えたコンピュータ装置に文字の入力を実行させる文字入力プログラムであって、入力の可能な文字が、複数の第一文字グループのいずれかに属しており、コンピュータ装置を、ユーザの入力部への操作にしたがって、複数の第一文字グループから、入力する文字が属する第一文字グループを選択する第一文字グループ選択手段と、第一文字グループ選択手段によって選択された第一文字グループに関する第一文字グループ情報を表示部に表示する第一文字グループ情報表示手段と、ユーザの入力部への操作にしたがって、第一文字グループ選択手段によって選択された第一文字グループから入力する文字を選択する文字選択手段と、ユーザの入力部への操作にしたがって、文字選択手段によって選択された文字を、入力文字として決定する入力文字決定手段として機能させる文字入力プログラムに関する。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の実施の形態にかかる文字入力装置の構成を表すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態にかかる文字入力装置の入力部を表す図である。
【図3】本発明の実施の形態にかかる文字入力装置にて設定される文字入力テーブルを表す図である。
【図4】文字種毎の十字キーの操作と選択される文字の関係を表す図である。
【図5】本発明の実施の形態にかかる文字入力装置における表示画面の一例である。
【図6】本発明の実施の形態にかかる文字入力装置における文字入力ウィンドウの一例である。
【図7】本発明の実施の形態にかかる文字入力装置における文字入力処理を表すフローチャートである。
【図8】オンラインゲームにてチャットを行なう際にソフトウェアキーボードが表示されている表示画面の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。本実施の形態では、本発明の文字入力装置をゲーム装置に適用した場合について説明する。図1は、本発明の実施の形態にかかる文字入力装置(ゲーム装置)の構成を示すブロック図である。ゲーム装置は、装置本体1を中心に構成される。装置本体1は、制御部11、RAM(Random Access Memory)12、ハードディスク・ドライブ(HDD)13、サウンド処理部14、グラフィック処理部15、DVD/CD−ROMドライブ16、通信インターフェイス17、及びインターフェイス部18からなり、それぞれ内部バスにより接続されている。
【0027】
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)やROM(Read Only Memory)から構成され、HDD13や記録媒体25に格納されたプログラムを実行し、装置本体1の制御を行なう。また、制御部11は内部タイマを備えている。RAM12は制御部11のワークエリアである。HDD13は、プログラムやデータを保存するための記憶領域である。
【0028】
DVD/CD−ROMドライブ16は、DVD−ROMやCD−ROMなどのゲームプログラムが格納された記録媒体25を装着することが可能である。ビデオゲーム装置でゲームを行なうためのプログラム及びデータは記録媒体25に記憶されており、DVD/CD−ROMドライブ16によりプログラム及びデータが読み出されて、RAM12にロードされる。
【0029】
制御部11は、進行中のゲームに必要なデータをRAM12から読み出して処理を行なう。ゲームの進行状況に応じて必要なデータが記録媒体25からRAM12にロードされる。制御部11は、RAM12にロードされたプログラム及びデータを処理し、サウンド出力の指示をサウンド処理部14に出力し、描画命令をグラフィック処理部15に出力する。サウンド処理部14は、スピーカーであるサウンド出力装置22に接続されている。制御部11がサウンド出力の指示をサウンド処理部14に出力すると、サウンド処理部14はサウンド出力装置22にサウンド信号を出力する。
【0030】
グラフィック処理部15は、表示画面24を有する表示装置23に接続されている。制御部11から描画命令が出力されると、グラフィック処理部15は、フレームメモリ(フレームバッファ)19に画像を展開し、表示装置23の表示画面24上に画像を表示するビデオ信号を出力する。グラフィック処理部15から出力されるビデオ信号に含まれる画像の1フレーム時間は、例えば30分の1秒である。グラフィック処理部15は、フレーム単位(すなわち、30分の1秒単位)で1枚の画像の描画を実行する。
【0031】
インターフェイス部18には、入力部(コントローラ)21とメモリーカードスロット20とが接続されている。入力部21は方向キー及び複数の操作ボタンを備え、これらの操作により文字入力がなされる。プレイヤによる入力部21からの入力情報はRAM12に格納され、制御部11は入力情報をもとに各種の演算処理を実行する。
【0032】
通信インターフェイス17は無線又は有線により通信ネットワーク27に接続されている。また、通信インターフェイス17は、アンテナ26を有する通信ユニットを介して、他のゲーム装置と無線により通信を行なうことが可能である。
【0033】
図2は本発明にかかる入力部21の一例を示す図である。入力部本体30の正面左側には十字キー31が、右側にはボタン群32が設けられている。十字キー31には、上方キー31a、右方キー31b、下方キー31cおよび左方キー31dが含まれ、ボタン群32には、Aボタン32a、Bボタン32b、Yボタン32cおよびXボタン32dが含まれる。また、入力部21の中央部には、セレクトボタン36やスタートボタン37が設けられている。さらに、入力部21の側部にもLボタン34やRボタン35などの複数のボタンが設けられている。また、十字キー31の右下側及びボタン群32の左下側にはジョイスティック33a、33bが設けられている。これらの各ボタンに対して押圧力が加えられると、対応するスイッチがオンとなる。このスイッチのオン/オフに応じた検出信号が入力部21において生成される。また、ジョイスティック33の傾倒方位に対応した検出信号が入力部21において生成される。
【0034】
入力部21において生成されたスイッチ系統の検出信号がインターフェイス部18に供給され、どのボタンがオンされたかを示す検出情報となる。また、ジョイスティック33の場合は、ジョイスティック系統の検出信号がジョイスティック33の状態を示す検出情報となる。このようにして、入力部21に対してなされたプレイヤによる操作指示が装置本体1に供給される。
【0035】
図3は本発明の実施の形態にかかる文字入力装置にて設定される文字入力テーブルを表す図である。文字入力テーブル40は文字入力装置のRAM12にて設定されており、同じ文字種を複数のグループに分類した場合の文字グループ(第一文字グループ)毎に、入力部21への操作と入力される文字との対応関係を特定するものである。文字入力テーブル40には、文字種41、第一文字グループ42、操作ボタン43、第二文字グループ44が予め記憶されている。
【0036】
文字種41は、ひらがな、カタカナ、英字、数字・記号又は顔文字等の文字の種類を表すものである。第一文字グループ42は、各文字種に属する文字を少なくとも1つ以上のグループに分類したものである。入力が可能な文字のうち、ユーザによって選択された第一文字グループに関する情報が主に表示画面に表示される。操作ボタン43は、入力部21の十字キー31の上下左右のいずれかの方向を指すものである。第二文字グループ44は、第一文字グループ42に属する文字を複数のグループに分類したものであり、操作ボタン43と対応関係を有している。ここでは、十字キー31の4つの方向に対応して、第一文字グループ42は4つの第二文字グループ44から構成される。
【0037】
本発明の文字入力装置では、文字入力テーブル40にしたがって、十字キー31のいずれの方向を押下したかによって、文字入力の対象となる第二文字グループ44が特定される。各第二文字グループ44には複数の文字が記憶されており、グループ毎に入力対象の文字として選択される選択順位が定められている。ユーザによって十字キー31が操作された場合、十字キー31の押下する方向に応じて、より選択順位の低い文字、或いは、より選択順位の高い文字を入力対象の文字として選択する。
【0038】
図4は、文字種毎の十字キーの操作と選択される文字の関係を表す図である。文字種は、ひらがな、カタカナ、英字、数字・記号、顔文字の5つに分類されており、それぞれに少なくとも1つの第一文字グループが設けられている。第一文字グループは、ユーザの入力操作により相互に切り替えが可能である。十字キー31は、図4中の十字型で十字の4つの先端が矢印状の図形(以下、十字型の図形という)に対応しており、十字型の図形の上下左右に記載されている文字が、十字キー31をその方向に押下した場合に選択される文字である。十字型の図形の各方向に表示された文字は、十字キー31が押下された場合の選択の順位が定められており、左側にある文字が最も選択順位が高いものとなっている。例えば、ひらがなの第一文字グループ(A)の十字型の図形の上方向には、「あ」、「い」、「う」、「え」、「お」が表示されているが、「あ」が最も選択順位が高く、「お」が最も選択順位が低いものとなっている。
【0039】
次に、文字入力を行なう際に表示画面24に表示される文字入力ウィンドウについて、説明する。図5は、本発明の実施の形態にかかる文字入力装置における、文字入力ウィンドウが表示された表示画面24の一例である。図6は、本発明の実施の形態にかかる文字入力装置における文字入力ウィンドウの一例である。図5からわかるように、文字入力ウィンドウ50は、文字入力をするに当たって必要最小限の情報のみが表示されるものであるため、表示画面24の全体に対する表示面積が小さく、キャラクタ60と重なって表示されることもなく、ゲームの進行状況等をユーザが確認する妨げとならない。
【0040】
文字入力ウィンドウ50には、その中央部に十字キー31に模した十字型の図形50aが表示された文字選択領域50a、中央部の左側に文字種選択領域50b、また、中央部の右側の上から操作機能表示領域50c〜50eが配置されている。文字入力ウィンドウ50の右側には、入力された文字が表示された入力文字表示ウィンドウ51が配置されている。十字型の図形50aは入力部21の十字キー31に対応するものである。文字種選択領域50bは上部に「L」と表示されていることから分かるように、Lボタン34に対応するものである。また、同様に、操作機能表示領域50c、50d及び50eは、Rボタン35、Xボタン32d及びYボタン32cにそれぞれ対応している。このように、文字入力ウィンドウ40の各領域の配置は、図2に示した入力部21の操作ボタンの配置に対応しているため、ユーザは入力部21の操作に迷うことなく、表示画面24を見ながら文字入力を行なうことが可能となる。
【0041】
文字選択領域50aには、十字キー31に模した十字型の図形50aが表示されている。十字型の図形50aの十字の上側には「な」の文字、右側には「は」の文字、下側には「ま」の文字、左側には「や」の文字が表示されている。これらの表示は、入力部21の十字キー31を操作した際の機能に対応しており、十字キーの上方向を押下すると「な行」の文字が入力でき、右方向を押下すると「は行」の文字が、下方向を押下すると「ま行」の文字が、左方向を押下すると「や行」の文字が入力できる。
【0042】
図6(a)の文字選択領域50aでは、十字型の図形50aの十字の上側には「な」の文字に丸印50aが付されており、ユーザが入力部21の上方向を押下して、「な行」の文字が選択されたことを表している。この場合、選択がされなかった他の行(他の第二文字グループ)を表す「は」、「ま」及び「や」の文字よりも、選択された「な」の文字は拡大表示される。この操作に伴い、入力文字表示ウィンドウ51には「な」の文字が表示される。入力文字表示ウィンドウ51に表示された文字のうち、文字入力の最終決定がされず、仮決定の状態にある文字には下線が表示される。「な」の文字には下線が表示されており、最終決定されていない文字である。
【0043】
「な」の文字に付された丸印50aの上部には△印50aが、丸印の下部には▽印50aがさらに付されており、十字キー31の上方向と下方向のいずれかをさらに押下することで、文字の選択が可能なことを表している。「な行」の文字を選択する際に、文字の選択順位は、「な」、「に」、「ぬ」、「ね」、「の」の順となっており、十字キー31の上方向を押下することで、より選択順位の低い文字が順に選択される。例えば、「な」の文字に丸印50aが付されている場合に、十字キー31の上方向を押下すると「に」の文字が選択される。この場合、図6(b)のように、「な」の文字に代わって「に」の文字が表示される。「に」ではなく「ぬ」の文字を選択したい場合は、さらに、上方向を押下する必要がある。最も選択順位の低い「の」の文字が選択されている場合に十字キー31を押下すると、「な行」の文字が一巡して最も選択順位の高い「な」の文字が選択される。
【0044】
「な行」の文字の入力を終了して、次の文字の選択を行なう場合は、文字の決定のための操作ボタン(例えば、Aボタン32a)の押下、或いは、十字キー31の上下方向以外、すなわち、左右方向の押下を行なう。
【0045】
一方、図6(b)のように、「に」の文字に丸印50aが付されている場合に、十字キー31の下方向が押下されると、「に」よりも選択順位の高い「な」が選択され、十字型の図形50aの上側に「な」が表示される。つまり、十字キー31の上方向を押下することで選択が可能な「な行」の場合は、さらに上方向を押下することで、選択順位のより低い文字が選択されるが、逆方向の下方向を押下することで、選択順位の高い文字が選択される。したがって、十字キー31を誤って押し過ぎた場合に、希望する文字が再度、選択されるまで同じ方向を入力し続ける必要はなく、ユーザに過度な負担を与えることなく、文字入力をすることが可能である。なお、十字キー31の右方向を押下することで文字の選択を行なった場合、右方向を押下することで、選択順位の順に文字が選択され、逆方向である左方向を押下することで、選択順位とは逆の順に文字が選択される。すなわち、最初に第二の文字グループを選択するために押下した方向と同じ方向を押下すれば、選択順位の順に文字が選択され、逆の方向を押下すれば、選択順位とは逆の順に文字が選択される。
【0046】
文字種選択領域50bでは、「あ」の文字に丸印50bが付されており、現在は、ひらがなが入力対象であることを表している。Lボタン34を押下することで、文字種を選択することが可能であり、カタカナ、英字、数字・記号、顔文字に順次、切り替えることができる。文字種をカタカナに切り替えると「ア」の文字に、英字に切り替えると「A」の文字に、数字・記号に切り替えると「1@」の文字に、顔文字に切り替えると顔文字に、丸印50bがそれぞれ移動する。
【0047】
操作機能表示領域50cは、Rボタン35を操作した際の機能を表示するものである。Rボタン35を操作することで、選択した文字に濁点や半濁点を付したり、小文字や半角に変換したりすることを可能とするものである。ただし、選択する文字によっては、濁点や半濁点を付すことができない場合や、小文字や半角に変換することができないものもあるため、選択した文字に応じて、Rボタン35を押下した際に、濁点や半濁点が付すことが可能か、小文字や半角に変換することが可能であるかは、予め定められている。濁点を付すことが可能である場合は「゛」に、半濁点を付すことが可能である場合は「゜」に、小文字に変換することが可能である場合は「小」に、半角に変換することが可能である場合は「全」に、丸印が付される。例えば、ひらがなの「は」が選択されている場合は、「゛」と「゜」に丸印が付される。
【0048】
操作機能表示領域50dは、Xボタン32dを操作した際の機能を表示するものであり、「行かえ」と表示されている。ユーザがXボタン32dを押下すると、「行かえ」を行なうこと、すなわち、第一文字グループを選択することが可能である。図6(a)の文字選択領域50aでは、「な行」〜「や行」を表す、「な」、「は」、「ま」、「や」の文字が十字型の図形50aの周囲に表示されているが、「行かえ」を行なうことで、「ら」、「わ」の文字が表示され、「ら行」〜「わ行」の文字を入力することが可能となる。
【0049】
操作機能表示領域50eは、Yボタン32eを操作した際の機能を表示するものであり、「へんかん」と表示されている。Yボタン32eを押下すると、入力した文字のうち、最終決定されていない文字(入力文字表示ウィンドウ51の下線が付された文字)を変換することができる。例えば、ひらがなの入力をしていた場合は、漢字に変換することが可能である。Yボタン32eを押下すると、入力文字表示ウィンドウ51に変換候補の文字が表示される。Yボタン32eを複数回、押下することで、希望する文字が表示されると、ユーザは最終決定のための操作ボタン(例えば、Aボタン32a)を押下し、文字が確定する。
【0050】
また、入力文字表示ウィンドウ51の下側には、送信範囲表示領域52が設けられている。送信範囲表示領域52は、入力した文章を送信する範囲を表示するもので、ユーザの選択により、切り替えることが可能である。図6では、送信範囲表示領域52は「まわりに」と表示されており、チャットを行なっているプレイヤキャラクタの周囲にいるキャラクタに、入力した文章が伝えられる。
【0051】
次に、本発明の実施の形態にかかる文字入力処理について説明する。図7は、文字入力処理のフローチャートの一例である。まず、ユーザが入力部21を操作して、文字入力の開始要求をすると(ステップS1)、文字入力ウィンドウ50が表示される(ステップS2)。ユーザは、文字種の切り替え、選択された文字種の中での第一文字グループの切り替え、文字の選択を行なうことが可能である。
【0052】
ユーザが入力部21を操作して、文字種を選択するための操作を行なうと、入力操作の信号が制御部11にて受け付けられる(ステップS11)。文字種の選択操作の入力が受け付けられると、RAM12に設定された文字入力テーブル40から切り替え後の文字種グループが読み出され(ステップS12)、読みだされた文字種グループに従って、文字入力ウィンドウ50の表示が変更される(ステップS13)。例えば、入力部21の操作により、文字種がひらがなからカタカナに変更された場合は、文字選択領域50aの十字型の図形50aの上下左右に表示されていた、ひらがながカタカナに変更される。
【0053】
ユーザが入力部21を操作して、同一文字種のうちから第一文字グループを選択するための操作を行なうと、入力操作の信号が制御部11にて受け付けられる(ステップS21)。文字グループの選択操作の入力が受け付けられると、RAM12に設定された文字入力テーブル40から切り替え後の第一文字グループが読み出され(ステップS22)、読みだされた文字グループにしたがって、文字入力ウィンドウ50の表示が変更される(ステップS23)。例えば、文字選択領域50aの十字型の図形50aの上下左右に「あ」、「か」、「さ」及び「た」の文字がそれぞれ表示されていた場合に、入力部21の操作により文字グループの切り替えが行なわれた場合は、十字型の図形50aの上下左右に表示される文字は、「な」、「は」、「ま」及び「や」の文字に、切り替えられる。切り替えにより、「な行」〜「や行」の文字を選択することが可能となる。
【0054】
ユーザが入力部21を操作して、文字を選択するための操作を行なうと、入力操作の信号が制御部11にて受け付けられる(ステップS31)。文字の選択操作の入力が受け付けられると、RAM12に設定された文字入力テーブル40から、選択されている文字よりも選択順位が1つ低い文字、或いは1つ高い文字が読み出され(ステップS32)、読みだされた文字データにしたがって、文字入力ウィンドウ50の表示が変更される(ステップS33)。例えば、十字型の図形50aの上方向に「な」の文字が表示されている場合は、入力部21の十字キー31の上方向を押下すると「な」の文字が選択され、「な」の文字に丸印50aが付される。ユーザの入力部21の操作により、選択した文字の仮決定の要求(例えば、Aボタン32aの押下)が受け付けられると、入力文字が仮決定される(ステップS34)。なお、入力部21の十字キー31を、複数回、押下した場合は、ステップS34の入力文字の仮決定が行なわれることなく、ステップS31〜S33の処理が繰り返し実行され、十字キー31が押下される度に十字型の図形50aの上下左右のいずれかの文字の表示が切り換わる。
【0055】
ユーザが入力部21を操作して、仮決定された文字の変換要求のための操作(Yボタン32cを押下)を行なうと、入力操作の信号が制御部11にて受け付けられる(ステップS41)。文字の変換要求の入力が受け付けられると、変換文字テーブルをもとに変換後の文字候補が読みだされる(ステップS42)。変換文字テーブルには、仮名文字の「読み」と、その「読み」と同一の音を有する変換後の文字(主に漢字や英字、以下、漢字等という)が、関連付けて記憶されている。仮名文字の「読み」と同一の音を有する漢字等は複数存在することもあり、使用頻度の高いと考えられる文字の順に優先順位が予め設定されている。文字の変換要求の入力が受け付けられると、入力文字表示ウィンドウ51に表示が変更され、仮決定されていた文字が最も優先順位の高い漢字等に置き換えられて表示される(ステップS43)。ユーザが入力文字として最終決定するための操作入力(例えば、Aボタン32aを押下)を行なうと、置き換えられた漢字等が入力文字として最終決定される(ステップS3)。また、ユーザが変換要求を複数回、実行した場合は、ステップS3の入力文字の決定が行なわれることなく、ステップS41〜S43の処理が繰り返し実行され、Yボタン32cが押下される度に、優先順位の高い順に入力文字表示ウィンドウ51に表示される漢字等の表示が切り換わる。ユーザは希望する漢字等が入力文字表示ウィンドウ51に表示された時点で、入力文字として最終決定するための操作入力を行なう。
【0056】
また、ステップS41〜43の処理が実行されない場合、すなわち、ひらがな等のままで漢字等に変換しない場合であっても、ユーザは仮決定された文字を、入力文字として決定することが可能である。この場合、ユーザが入力文字として最終決定するための操作入力(例えば、Aボタン32aを押下)を行なうと、入力操作の信号が制御部11にて受け付けられる(ステップS51)。操作の信号が受け付けられると、仮決定された文字が入力文字として決定される(ステップS3)。
【0057】
ユーザは、ステップS11〜S13、ステップS21〜S23、ステップS31〜S34、ステップS41〜S43及びステップS51、並びに、ステップS3の各処理を実行した後であっても、文章を追加で入力するために、繰り返し、これらの処理を実行することもできる。ステップS3により入力文字として決定された後、文章を追加する必要がないと判断した場合は、ユーザが文章確定の操作を行なうことで、入力文字表示ウィンドウ51に表示されている文章が、ユーザが発する会話の内容として特定される。特定された会話は、送信範囲表示領域52に表示された範囲に対して送信される。
【0058】
上の実施の形態では、入力部21の操作ボタンの配置に対応させて、文字入力ウィンドウ50の各表示領域を表示することを述べたが、例えば、入力部21として用いられたデバイスを制御部11にて認識し、認識されたデバイスの種類にあわせて、デバイスの操作ボタンの配置に対応させて、文字入力ウィンドウ50の各表示領域の配置を変更させることも可能である。
【0059】
上の実施の形態では、本発明の文字入力装置を主にゲーム装置として用いる場合について説明したが、本発明の文字入力装置は、例えば、携帯電話やパーソナルコンピュータ等で文字入力を行なう場合や、銀行、コンビニエンスストア又はその他の施設における各種オペレーション端末等で文字入力を行なう場合などに適用することができる。
【符号の説明】
【0060】
1 装置本体
11 制御部
12 RAM
13 HDD
14 サウンド処理部
15 グラフィック処理部
16 DVD/CD−ROMドライブ
17 通信インターフェイス
18 インターフェイス部
19 フレームメモリ
20 メモリーカードスロット
21 入力部
22 サウンド出力装置
23 表示装置
24 表示画面
25 記録媒体
26 アンテナ
27 通信ネットワーク
28 メモリーカード
30 入力部本体
31 十字キー
32 ボタン群
33 ジョイスティック
34 Lボタン
35 Rボタン
36 セレクトボタン
37 スタートボタン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部と入力部を備え、ユーザの入力部への操作にしたがって、文字の入力が可能な文字入力装置であって、
入力の可能な文字が、複数の第一文字グループのいずれかに属しており、
ユーザの入力部への操作にしたがって、複数の第一文字グループから、入力する文字が属する第一文字グループを選択する第一文字グループ選択手段と、
第一文字グループ選択手段によって選択された第一文字グループに関する第一文字グループ情報を表示部に表示する第一文字グループ情報表示手段と、
ユーザの入力部への操作にしたがって、第一文字グループ選択手段によって選択された第一文字グループから入力する文字を選択する文字選択手段と、
ユーザの入力部への操作にしたがって、文字選択手段によって選択された文字を、入力文字として決定する入力文字決定手段と
を備える文字入力装置。
【請求項2】
入力の可能な文字が複数の文字種グループのいずれかに属し、
さらに、文字種グループが複数の第一文字グループから構成されており、
文字入力装置が、ユーザの入力部への操作にしたがって、入力する文字が属する文字種グループを選択する文字種グループ選択手段とを備え、
第一文字グループ選択手段は、文字種グループ選択手段により選択された文字種グループを構成する第一文字グループから、入力する文字が属する第一文字グループを選択することを特徴とする請求項1記載の文字入力装置。
【請求項3】
入力の可能な文字が複数の第二文字グループのいずれかに属し、
さらに、第一文字グループが複数の第二文字グループから構成されており、
第二文字グループに属する文字に順位が定められており、
文字選択手段が、前記順位に応じて、第二文字グループに属する文字から入力する文字を選択するものであり、
第一文字グループ情報表示手段が、第二文字グループに属する文字のうち、文字選択手段により選択された文字を表示するものである
ことを特徴とする請求項1又は2記載の文字入力装置。
【請求項4】
入力の可能な文字が複数の第二文字グループのいずれかに属し、
さらに、第一文字グループが複数の第二文字グループから構成されており、
入力部が、方向の入力が可能な方向入力部を備え、
文字選択手段が、方向入力部に入力された方向をもとに、入力する文字が属する第二文字グループを特定し、特定された第二文字グループに属する文字を選択する
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の文字入力装置。
【請求項5】
第二文字グループに属する文字に順位が定められており、
文字選択手段が、入力する文字が属する第二文字グループを特定するために方向入力部に最初に入力された方向と同一の方向に、さらに方向入力部への入力があった場合に、前記順位に応じて、第二文字グループに属する文字から入力する文字を選択することを特徴とする請求項4に記載の文字入力装置。
【請求項6】
文字選択手段が、入力する文字が属する第二文字グループを特定するために方向入力部に最初に入力された方向と逆の方向に、さらに方向入力部への入力があった場合に、前記順位とは逆の順位に応じて、第二文字グループに属する文字から入力する文字を選択することを特徴とする請求項5に記載の文字入力装置。
【請求項7】
入力部が、ユーザの入力にしたがって、所定の機能を文字入力装置に実行させる、少なくとも1つ以上の操作入力部から構成されるものであり、
入力部における操作入力部の配置と対応させて、操作入力部の機能に関する情報を表示部に表示する入力部表示手段と
を備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の文字入力装置。
【請求項8】
ユーザの入力部への操作にしたがって、表示部と入力部を備えたコンピュータ装置に文字の入力を実行させる文字入力プログラムであって、
入力の可能な文字が、複数の第一文字グループのいずれかに属しており、
コンピュータ装置を、
ユーザの入力部への操作にしたがって、複数の第一文字グループから、入力する文字が属する第一文字グループを選択する第一文字グループ選択手段と、
第一文字グループ選択手段によって選択された第一文字グループに関する第一文字グループ情報を表示部に表示する第一文字グループ情報表示手段と、
ユーザの入力部への操作にしたがって、第一文字グループ選択手段によって選択された第一文字グループから入力する文字を選択する文字選択手段と、
ユーザの入力部への操作にしたがって、文字選択手段によって選択された文字を、入力文字として決定する入力文字決定手段
として機能させる文字入力プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−155551(P2012−155551A)
【公開日】平成24年8月16日(2012.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−14486(P2011−14486)
【出願日】平成23年1月26日(2011.1.26)
【出願人】(308033283)株式会社スクウェア・エニックス (173)
【Fターム(参考)】