説明

文書管理装置及び文書管理方法、並びにコンピュータ・プログラム

【課題】電子文書を、表示・閲覧する際の画面の画素数やウインドウのサイズに応じて、適切な用紙サイズ並びに適切なレイアウトで表示出力する。
【解決手段】アプリケーション・プログラムから印刷用データを受け取り、ページ上に固定化された印刷用データを生成する仮想プリンタを用い、各々異なる用紙サイズを指定してアプリケーションから仮想プリンタへの印刷を複数回指示し、各々の印刷結果として生成される印刷用データをまとめて保持する1つの電子文書データとして管理する。各用紙サイズの印刷用データの属性情報と、表示装置の属性情報に基づいて、表示出力する電子文書データの用紙サイズを決定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、文書管理装置及び文書管理方法、並びにコンピュータ・プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
文書編集用アプリケーションを始めとして、コンピュータ上で動作するアプリケーション・ソフトウェアの多くは、コンピュータに導入されているプリンタの出力形式に則ってアプリケーション・ファイルの印刷用データを出力する印刷機能を備えている。ユーザは、アプリケーション画面内の印刷メニューなどを通じて、プリンタの選択、用紙サイズや白黒/カラー印刷などの印刷属性(プロパティ)の設定などを行なってから、アプリケーション・ファイルを紙文書として印刷出力することができる。
【0003】
最近では、アプリケーション・ファイルを紙文書ではなく、あらかじめ定められたサイズのページ上に固定化された電子文書として出力するツールも提供されている。通常、電子文書は、画像表示用(若しくは閲覧用)のファイル形式からなる。
【0004】
例えば、米アドビ・システムズ者が開発した「Acrobat(登録商標)」は、オリジナル文書のイメージのままに表示するpdf(Portable Document Format)形式の文書表示ファイルすなわち電子文書を生成する。
【0005】
Acrobat(登録商標)などの文書表示用データ生成アプリケーションは、印刷用データの供給元となるアプリケーションからは、コンピュータに導入された1台のプリンタとして認識させることができる。ユーザは、印刷先(プリンタ名)として文書表示用データ生成アプリケーションを指定し、従来のプリンタと同様に印刷属性の設定を行なうことで、現在開いているアプリケーション・ファイルの印刷用データが出力される。そして、文書表示用データ生成アプリケーションは、印刷用データを受け取ると、これをページ上に固定化された電子文書データを生成することができる。紙文書を印刷出力する物理プリンタに対し、電子文書データを生成する機能のことを「仮想プリンタ」と呼ぶこともできる。文書表示用データ生成アプリケーションは、通常、仮想プリンタの機能と、仮想プリンタが出力する電子文書データを表示する文書データ表示機能の組み合わせで構成される。
【0006】
物理プリンタ並びに仮想プリンタのいずれを文書データの出力先とする場合においても、印刷要求時に用紙サイズが指定され、印刷用データの供給元となるアプリケーションは、指定された用紙サイズに従って文書の各ページ上でのレイアウトを決定する。このため、仮想プリンタが生成した電子文書データは、指定された用紙サイズに応じてアプリケーションが決定したレイアウトに従った内容でのみ表示が可能である。
【0007】
ここで、電子文書データの作成時に電子文書の用紙サイズが決定される場合には、幾つかの不都合がある。
【0008】
例えば、ポケットPCやPDA(Personal Digital Assistant)といった携帯機器のディスプレイなどの画素数の小さな画面、あるいはデスクトップ画面に開いた小さなウインドウ内で電子文書データを表示し閲覧する場合には、文書データ内の文字を視認可能な倍率で表示しようとすると、画面やウインドウの大きさに対して用紙サイズが大きくなることから、電子文書データの閲覧を進める際にスクロールなどの操作が多く必要となってしまう。また、画面内には用紙の一部しか表示されないことから、ページの全体的な状況を把握することが困難になってしまう。
【0009】
また、仮想プリンタへの印刷用データの供給元となるアプリケーションの中には、プリンタが用いる用紙サイズに拘わらず文書内の要素を配置するものもある。このような場合、文書内の要素を表示するには指定した用紙サイズが適していない、文書内要素が用紙からはみ出して表示ができない、あるいは逆に要しないに不要な余白が多くできる、といった不具合が生じかねない。このため、ユーザは、これらの不具合を確認したときには、適していると推測される用紙を改めて選択して、アプリケーションから仮想プリンタへの印刷指示操作をやり直す必要がある。
【0010】
ここで、画素数の小さな画面又は小さなウインドウに対して用紙サイズが大きくなるという課題については、例えば、表示時に画面やウインドウの大きさに合わせて電子文書の用紙サイズを決定してレイアウトを変更して表示することや、電子文書中の文字列など重要と思われる要素のみを電子文書のページに表示するといった解決方法が知られている。
【0011】
しかしながら、さまざまなアプリケーションから生成される文書データに対して適切にレイアウトの変更を施したり、重要な要素を正確に推測して正しい順序にして画面上に提示したりすることは困難である。すなわち、ユーザの意図に適った電子文書の表示を行なうことは困難である。
【0012】
また、アプリケーションから印刷用データを受け取り、あらかじめ想定された表示器の解像度に応じたイメージ・データを生成する仮想プリンタについて提案がなされている(例えば、特許文献1を参照のこと)。この仮想プリンタによれば、特に複数の解像度でイメージ・データを生成し、表示器上で拡大表示又は縮小表示をする技術が示されている。
【0013】
しかしながら、この仮想プリンタはアプリケーションから受け取った印刷用データを複数の解像度のイメージに変換するのみであり、イメージ・データ内のレイアウトは、印刷要求時に指定された用紙サイズに応じてアプリケーションが決定したものに他ならない。すなわち、電子文書のページ内のレイアウトやページ間の割り付け結果は、解像度毎に変わる訳ではなく、ユーザが読もうとする文字の大きさと用紙全体の大きさの比は変わらず、上記の課題を正しく解決できるものではない。
【0014】
一方、適切な用紙サイズを選択するという課題については、例えば、仮想プリンタへの印刷時にプレビューを表示して、ユーザが適切な用紙を選択可能にするといった解決方法が考えられる。例えば、プレビュー表示を行いながら表示画面上の仮想的な用紙の外形に対する印刷オブジェクトの相対的位置を編集する位置編集を行うことができるプレビュー表示装置について提案がなされている(例えば、特許文献2を参照のこと)。しかしながら、ユーザが印刷時にすべてのページのプレビューを確認する必要があるなどの問題がある。
【0015】
【特許文献1】特開2006−65204号公報
【特許文献2】特開2001−75950号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
本発明の目的は、印刷要求元となるアプリケーションから印刷用データを受け取ってページ上に固定化された電子文書を生成する仮想プリンタ機能を備え、生成した電子文書を好適に管理することができる、優れた文書管理装置及び文書管理方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することにある。
【0017】
本発明のさらなる目的は、仮想プリンタで生成した電子文書を画面上に好適に表示出力することができる、優れた文書管理装置及び文書管理方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することにある。
【0018】
本発明のさらなる目的は、仮想プリンタで生成した電子文書を、表示・閲覧する際の画面の画素数やウインドウのサイズに応じて、適切な用紙サイズ並びに適切なレイアウトで表示出力することができる、優れた文書管理装置及び文書管理方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することにある。
【0019】
本発明のさらなる目的は、電子文書を構成する各要素がページからはみ出ないように、適切な用紙サイズで表示出力することができる、優れた文書管理装置及び文書管理方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0020】
本願は、上記課題を参酌してなされたものであり、請求項1に記載の発明は、
指定された用紙サイズに従って文書の各ページのレイアウトを決定して印刷用データを出力するアプリケーション・プログラムに対して、1つのアプリケーション・ファイルについて複数の用紙サイズを指定した印刷要求を行なう印刷要求部と、
前記アプリケーション・プログラムが出力する印刷用データから、ページ上に固定化された印刷用データを生成する仮想プリンタと、
前記アプリケーション・プログラムが前記印刷要求に応じて出力する用紙サイズの異なる印刷用データを前記仮想プリンタに渡し、前記仮想プリンタが生成する各用紙サイズのページ上に固定化された複数の印刷用データをまとめて1つの電子文書データとして管理する電子文書管理部と、
電子文書データの表示処理を制御する文書データ表示制御部と、
を具備することを特徴とする文書管理装置である。
【0021】
また、本願の請求項2に記載の発明では、文書データ表示制御部は、電子文書データを表示装置に表示出力する際に、各用紙サイズの印刷用データの属性情報と、前記表示装置の属性情報に基づいて、いずれの用紙サイズの印刷用データを用いて電子文書データを表示出力すべきかを決定する。
【0022】
また、本願の請求項3に記載の発明では、文書データ表示制御部は、電子文書データを表示装置に表示出力する際に、前記表示装置の表示画面サイズ又は表示ウインドウ・サイズ、表示画面の解像度、ユーザが指定する用紙サイズ、表示倍率、表示領域、印刷用データに含まれる描画命令うち1以上の情報に基づいて、いずれの用紙サイズの印刷用データを用いて電子文書データを表示出力すべきかを決定する。
【0023】
また、本願の請求項4に記載の発明は、前記アプリケーション・プログラムによって複数の用紙サイズに対応して生成された印刷用データ内の描画命令を解析して、元のアプリケーション・ファイル上で同一の要素に対応する描画命令を推測する描画要素対応付け部をさらに備えるものである。
【0024】
また、本願の請求項5に記載の発明では、文書データ表示制御部は、前記表示装置特有の解像度又は階調数に基づいて文字列の表示に適する描画サイズの下限値をあらかじめ決定し、表示領域に含まれる印刷用データの内容を解析して表示領域内の文字列描画命令の中で最小となる最小描画サイズを判定し、前記最小描画サイズが前記描画サイズの下限値と一致し又は上回るように文書全体の表示倍率を決定し、該決定した表示倍率と前記表示装置の幅方向の画素数に基づいて前記電子文書を前記表示装置に表示するのに適した用紙サイズを決定して(例えば、決定している表示倍率で、表示デバイスの幅方向の画素数の範囲内に表示できる最大の用紙サイズ、という方法で決定する)、該決定した用紙サイズに対応する印刷用データを前記電子文書管理部に管理されている文書データ中から選択して前記表示装置に渡すように構成されている。
【0025】
また、本願の請求項6に記載の発明は、文書データ表示制御部は、前記電子文書データ中の各用紙サイズに対応した印刷用データ中の各描画命令が配置される位置を解析して、すべての描画命令を含むような描画領域を求め、該描画領域と用紙サイズとの大小関係に基づいて表示には適さない用紙サイズを決定して除外し、それ以外の用紙サイズの中から最適な用紙サイズを決定し、該決定した用紙サイズに対応する印刷用データを前記電子文書管理部に管理されている文書データ中から選択して前記表示装置に渡すように構成されている。
【0026】
また、本願の請求項7に記載の発明は、コンピュータを用いて構築される文書管理装置上で電子文書を管理する文書管理方法であって、
前記コンピュータが備える印刷要求手段が、指定された用紙サイズに従って文書の各ページのレイアウトを決定して印刷用データを出力するアプリケーション・プログラムに対して、1つのアプリケーション・ファイルについて複数の用紙サイズを指定した印刷要求を行なう印刷要求ステップと、
前記コンピュータが備える仮想プリント手段が、前記アプリケーション・プログラムが出力する印刷用データから、ページ上に固定化された印刷用データを生成する仮想プリンティング・ステップと、
前記コンピュータが備える電子文書管理手段が、前記アプリケーション・プログラムが前記印刷要求に応じて出力する用紙サイズの異なる印刷用データを前記仮想プリンタに渡し、前記仮想プリンタが生成する各用紙サイズのページ上に固定化された複数の印刷用データをまとめて1つの電子文書データとして管理する電子文書管理ステップと、
前記コンピュータが備える文書データ表示制御手段が、電子文書データの表示処理を制御する文書データ表示制御ステップと、
を具備することを特徴とする文書管理方法である。
【0027】
また、本願の請求項8に記載の発明は、電子文書を管理するための処理をコンピュータ上で実行するようにコンピュータ可読形式で記述されたコンピュータ・プログラムであって、前記コンピュータを、
指定された用紙サイズに従って文書の各ページのレイアウトを決定して印刷用データを出力するアプリケーション・プログラムに対して、1つのアプリケーション・ファイルについて複数の用紙サイズを指定した印刷要求を行なう印刷要求手段、
前記アプリケーション・プログラムが出力する印刷用データから、ページ上に固定化された印刷用データを生成する仮想プリント手段、
前記アプリケーション・プログラムが前記印刷要求に応じて出力する用紙サイズの異なる印刷用データを前記仮想プリンタに渡し、前記仮想プリンタが生成する各用紙サイズのページ上に固定化された複数の印刷用データをまとめて1つの電子文書データとして管理する電子文書管理手段、
電子文書データの表示処理を制御する文書データ表示制御手段、
として機能させるためのコンピュータ・プログラムである。
【0028】
本願の請求項8に係るコンピュータ・プログラムは、コンピュータ上で所定の処理を実現するようにコンピュータ可読形式で記述されたコンピュータ・プログラムを定義したものである。換言すれば、本願の請求項8に係るコンピュータ・プログラムをコンピュータにインストールすることによって、コンピュータ上では協働的作用が発揮され、本願の請求項1に係る文書管理装置と同様の作用効果を得ることができる。
【発明の効果】
【0029】
本発明の請求項1、7、8に記載の発明によれば、アプリケーション・プログラムから印刷用データを受け取り、ページ上に固定化された印刷用データを生成する仮想プリンタを用い、各々異なる用紙サイズを指定してアプリケーションから前記仮想プリンタへの印刷を複数回指示し、各々の印刷結果として生成される印刷用データをまとめて保持する1つの電子文書データとして管理することができる。
【0030】
また、本発明の請求項2に記載の発明によれば、前記電子文書データを表示装置に表示出力する際に、各用紙サイズの印刷用データの属性情報と、前記表示装置の属性情報に基づいて、表示出力すべき電子文書データの用紙サイズを決定することができる。
【0031】
また、本願の請求項3に記載の発明によれば、電子文書データを表示装置に表示出力する際に、前記表示装置の表示画面サイズ又は表示ウインドウ・サイズ、表示画面の解像度、ユーザが指定する用紙サイズ、表示倍率、表示領域、印刷用データに含まれる描画命令うち1以上の情報に基づいて、いずれの用紙サイズの印刷用データを用いて電子文書データを表示出力すべきかを決定することができる。
【0032】
また、本願の請求項4に記載の発明によれば、ある用紙サイズに対応した電子文書の表示から異なる用紙サイズに対応した電子文書の表示に切り替わる際に、表示中であった領域に含まれる描画要素に対応して、新たに表示しようとする用紙サイズに対応する文書データに含まれる描画要素を描画要素対応付け手段により抽出し、対応する描画要素が切り替え後に表示領域に含まれるように、表示位置などの調整を行なうようにする。これによって、異なる用紙サイズに対応した表示に切り替わる際に、ユーザは注視中であった要素を見失うことを防ぐことができる。
【0033】
また、本願の請求項5に記載の発明によれば、仮想プリンタで生成した電子文書を、表示・閲覧する際の画面の画素数やウインドウのサイズに応じて、適切な用紙サイズ並びに適切なレイアウトで表示出力することができる。
【0034】
また、本願の請求項6に記載の発明によれば、電子文書を構成する各要素がページからはみ出ないように、適切な用紙サイズで表示出力することができる。
【0035】
本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する本発明の実施形態や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0036】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳解する。
【0037】
本発明に係る文書管理装置は、専用のハードウェア装置として構成することも可能であるが、コンピュータ上で動作する、仮想プリンタ機能を備えた文書表示用データ生成アプリケーションとして構成することができる。図6には、コンピュータ100の構成を示している。
【0038】
CPU101は、オペレーティング・システム(OS)が提供するプログラム実行環境下で、ROM102やハード・ディスク・ドライブ111に格納されているプログラムを実行する。
【0039】
ROM(Read Only Memory)102は、POST(Power On Self Test)やBIOS(Basic Input Output System)などのプログラム・コードを恒久的に格納する。RAM103は、ROM102やHDD111に格納されているプログラムをCPU101が実行する際にロードしたり、実行中のプログラムの作業データを一時的に保持したりするために使用される。これらはCPU101のローカル・ピンに直結されたローカル・バス104により相互に接続されている。
【0040】
ローカル・バス104は、ブリッジ105を介して、PCI(Peripheral Component Interconnect)バスなどの入出力バス106に接続されている。
【0041】
キーボード108と、マウスなどのポインティング・デバイス109は、ユーザにより操作される入力デバイスである。ディスプレイ110は、LCD(Liquid Crystal Display)又はCRT(Cathode Ray Tube)などから成り、各種情報をテキストやイメージで表示する。ディスプレイ110は、画面の解像度(dpi)や、文字当たりの最低画素数といった属性情報を備えているものとする。
【0042】
HDD111は、記録メディアとしてのハード・ディスクを内蔵したドライブ・ユニットであり、ハード・ディスクを駆動する。ハード・ディスクには、オペレーティング・システムや各種アプリケーションなどCPU101が実行するプログラムをインストールしたり、動画像や静止画像などのメディア・ファイルや、データ・ファイルなど、各種のローカル・ファイルを保存したりするために使用される。
【0043】
通信部115は、ネットワークに接続され、その他の情報処理装置(図示しない)との通信を実行する。
【0044】
なお、ここで言うコンピュータには、パーソナル・コンピュータ(PC)の他、ポケットPCやPDAなども含まれるものとする。
【0045】
また、本発明は、ネットワーク・プリント・システムに適用することもできる。図7には、ネットワーク・プリント・システムの構成を模式的に示している。
【0046】
図示のように、ネットワーク・プリント・システム上には、複数のプリンタが設置されている。サーバ並びに各ユーザのクライアント端末は、各拠点でネットワークに接続され、アプリケーション・ファイルとしての文書データの印刷要求を発行する。また、一部のサーバには、仮想プリンタ機能を備えた文書表示用データ生成アプリケーションが導入されており、クライアント端末に対して仮想プリンタとして振る舞うこともできる。
【0047】
ネットワークは、例えばTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)プロトコルに従って各ホストが相互接続されたネットワークであり、例えばLAN(Local Area Network)セグメント、ルータ経由で複数のLANセグメントを相互接続したネットワーク、さらにはインターネットなどの広域ネットワークを含むものとする。
【0048】
また、図示しないが、ネットワーク上には、クライアント端末から発行されるプリントジョブを一時的に蓄積すなわちスプール(SPOOL:simultaneous peripheral operation on−line)するスプール・サーバを設置することもできる。
【0049】
サーバ、クライアント端末、各プリンタは、例えば、ネットワーク・インターフェース・カード(NIC)を介して、所定の通信プロトコルに従って、相互接続されており、データの相互交換を行なうことができる。また、スプール・サーバとプリンタの協働的動作によって、クライアント・ユーザに対してネットワーク・プリント・サービスを実現することができる。
【0050】
印刷要求元であるクライアント端末は、例えば、パーソナル・コンピュータ(PC)、ポケットPC、PDAなどである。クライアント・ユーザは、このような端末上でワープロやその他のアプリケーション・プログラムを実行して、印刷処理対象となるドキュメントやその他のアプリケーション・ファイルを作成・編集する。あるいは、印刷処理対象をネットワーク経由でコンテンツ・サーバなどからダウンロードし、あるいはCD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)といったリムーバブル・メディアを媒介として流通・配布される情報コンテンツをメディア・ドライブから読み込んで印刷処理対象としてもよい。また、クライアント端末には、利用可能な物理プリンタ並びに仮想プリンタが複数登録されている。登録されたプリンタは、例えばWindows(登録商標)のデスクトップ画面上にプリンタ・アイコンとして配設される。
【0051】
図1には、本発明の一実施形態に係る文書管理装置10の機能的構成を示している。図示の文書管理装置10は、アプリケーション・プログラム11と、印刷要求部12と、仮想プリンタ13と、電子文書管理部14と、文書データ表示制御部15と、表示装置16を備えている。同文書管理装置10は、アプリケーション・プログラム11を実行するコンピュータ上で構築することができる。
【0052】
アプリケーション・プログラム11は、例えば、ワープロやプレゼンテーションを始めとする各種のソフトウェア・プログラムであり、指定された用紙サイズに従って文書の各ページのレイアウトを決定して印刷用データを出力する。印刷要求時における用紙サイズの指定方法は、一般的であることから、ここでは詳細な説明を省略する。
【0053】
印刷要求部12は、アプリケーション・プログラム11に対して印刷要求を行なう。本実施形態では、1つのアプリケーション・ファイルについて電子文書を生成する場合、印刷要求部12は、A1、A2、A3、A4、…、B1、B2、B3、…といった具合に、設定可能な用紙サイズを順次指定して、アプリケーション・プログラム11への印刷要求を複数回にわたって行なう。
【0054】
仮想プリンタ13は、印刷用データから電子文書データを生成する。仮想プリンタ13は、例えば、AcrobatやDocuWorksなどの文書表示用データ生成アプリケーションが持つ仮想プリンタ機能に相当する。
【0055】
電子文書管理部14は、アプリケーション・ファイルから生成された電子文書を管理する。本実施形態では、印刷要求部12が設定可能な用紙サイズを順次指定して印刷要求を行ない、これに応じてアプリケーション・プログラム11から出力される用紙サイズの異なる印刷用データを生成する。そして、電子文書管理部14は、仮想プリンタ13が生成する各用紙サイズのページ上に固定化された複数の印刷用データをまとめて1つの電子文書データとして管理する。言い換えれば、印刷要求された文書データ(アプリケーション・ファイル)について、各用紙サイズのページ上に固定化された複数の印刷用データからなる、1つの電子文書データが生成される。
【0056】
文書データ表示制御部15は、電子文書データの表示装置16への表示処理を制御する。具体的には、文書データ表示制御部15は、ある1つのアプリケーション・ファイルについての電子文書データを表示装置16に表示出力する際に、印刷用データの属性情報(前述)と、出力先となる表示装置16が持つ解像度dpi(dots per inch)や文字当たりの最低画素数といった属性情報に基づいて、いずれの用紙サイズの印刷用データを用いて電子文書データを表示出力すべきかを決定する。
【0057】
本実施形態に係る文書管理装置10は、電子文書データの生成時にユーザに対し操作上の負担を増やすことなく、閲覧時に自分の意図に応じた用紙サイズに対応する文書データを選択して表示させることができる。また、アプリケーション・プログラムが用紙サイズを十分に考慮しない場合であっても、電子文書データの生成時に操作上の負担を増やすことなく、適切な用紙サイズに則ってページ上にレイアウトされた印刷用データを選択して表示させることができる。
【0058】
なお、オプションとして、文書管理装置10は、複数の用紙サイズに対応して生成されたデータ内の描画命令を解析して、元のアプリケーション・ファイル上で同一の要素に対応する描画命令を推測する描画要素対応付け部17をさらに備えていても良い。そして、ある用紙サイズに対応した電子文書の表示から異なる用紙サイズに対応した電子文書の表示に切り替わる際に、表示中であった領域に含まれる描画要素に対応して、新たに表示しようとする用紙サイズに対応する文書データに含まれる描画要素を描画要素対応付け部17により抽出し、対応する描画要素が切り替え後に表示領域に含まれるように、表示位置などの調整を行なうようにする。これによって、異なる用紙サイズに対応した表示に切り替わる際に、ユーザは注視中であった要素を見失うことを防ぐことができる。
【0059】
以下では、文書データ表示制御部15がいずれの用紙サイズの印刷用データを用いて電子文書データを表示出力すべきかを決定するための処理について詳解する。
【0060】
文書データ表示制御部15は、電子文書データを表示装置に表示出力する際に、各用紙サイズの印刷用データの属性情報と、表示装置16の属性情報に基づいて、いずれの用紙サイズの印刷用データを用いて電子文書データを表示出力すべきかを決定する。ここで言う属性情報として、以下を挙げることができる。
【0061】
(1)表示装置の表示画面サイズ
(2)表示ウインドウ・サイズ
(3)表示画面の解像度
(4)ユーザが指定する用紙サイズ
(5)ユーザが指定する表示倍率
(6)ユーザが指定する表示領域
(7)印刷用データに含まれる描画命令(例えば、文字列描画の描画サイズ、描画命令が分布する最大領域など)
【0062】
図2には、文書データ表示制御部15が、電子文書データを表示装置に表示出力する際に、印刷用データの属性情報と表示装置16の属性情報に基づいて、表示に使用する印刷用データの用紙サイズを決定するための処理手順の一例をフローチャートの形式で示している。
【0063】
文書データ表示制御部15は、まず、表示に使われる表示装置16に特有の属性情報として、その解像度や階調数などを取得する(ステップS1)。本発明の要旨は、この種の属性情報を取得するための特定のプロトコルに限定されるものでないので、情報取得の手続に関する説明は省略する。
【0064】
次いで、文書データ表示制御部15は、表示装置16に特有の解像度(dpi)や階調数などを基に、文字列の表示に適する描画サイズの下限値(すなわち、文字当たりの最低画素数)Dminをあらかじめ決定しておく(ステップS2)。この最低画素数Dminから、表示装置16で表示することができる文字の最低ポイント数Pminを算出することができる。
【0065】
また、文書データ表示制御部15は、表示中の領域に含まれる印刷用データの内容を解析して、表示領域内の文字列描画命令の中で最も描画サイズの小さいものを判定する(ステップS3)。ここで言う描画サイズは、描画命令中で指定されているフォントのポイント数Pprtなどで表すことができる。
【0066】
そして、文書データ表示制御部15は、先行ステップS3で判定した表示領域内で最も小さい文字列のフォントのポイント数Pprtと、先行ステップS2であらかじめ決定した、文字列の表示に適する描画サイズの下限値すなわち表示装置16で表示することができる文字の最低ポイント数Pminを大小比較する(ステップS4)。
【0067】
ここで、表示装置16で表示することができる文字の最低ポイント数Pminの方が、表示領域内で最も小さい文字列のフォントのポイント数Pprtよりも大きいときには(ステップS4のNo)、両者が一致する、又は、表示領域内で最も小さい文字列のフォントのポイント数Pprtの方が上回るように、文書データ表示制御部15は文書全体の表示倍率Nを決定する(ステップS5)。
【0068】
次いで、文書データ表示制御部15は、決定した表示倍率Nと、表示装置16の幅方向の画素数Wdevなどから、表示に適する用紙サイズを決定する(ステップS6)。
【0069】
例えば、決定している表示倍率Nで、表示装置16の幅方向の画素数Wdevの範囲内に表示できる最大の幅Wsizeとなる用紙サイズ、という基準(すなわち、N・Wsize≦Wdev)に従って、印刷用データの用紙サイズを決定することができる。
【0070】
最後に、文書データ表示制御部15は、電子文書管理部14内で管理されている電子文書データ中から、先行ステップS6で決定された用紙サイズに対応する印刷用データを自動的に選択して(ステップS7)、表示装置16に供給する。
【0071】
これによって、表示装置16では、仮想プリンタで生成した電子文書を、表示・閲覧する際の画面の画素数やウインドウのサイズに応じて、適切な用紙サイズ並びに適切なレイアウトで表示出力することができる。
【0072】
また、図3には、文書データ表示制御部15が、電子文書データを表示装置に表示出力する際に、印刷用データの属性情報と表示装置16の属性情報に基づいて、表示に使用する印刷用データの用紙サイズを決定するための処理手順の一例をフローチャートの形式で示している。
【0073】
文書データ表示制御部15は、表示要求されている電子文書データ中の各用紙サイズに対応した印刷用データ毎に、印刷用データに含まれる各描画命令が配置される位置を解析する(ステップS11)。そして、各用紙サイズの印刷用データについて、すべての描画命令を含むような描画領域を求める(ステップS12)。
【0074】
次いで、文書データ表示制御部15は、各用紙サイズに対応した印刷用データについて、描画領域と用紙サイズの大きさとの関係に基づいて、表示に適したサイズであるか否かを判定する(ステップS13)。
【0075】
例えば、図4に示すように、すべての描画命令の位置を含む描画領域が用紙サイズの範囲内にはない(すなわち、用紙サイズに収まらない描画命令がある)場合は、用紙をはみ出して描画が行なわれており、範囲外の描画命令を見るにはユーザにスクロール操作を強いることから、表示には適さない用紙サイズと決定することができる。
【0076】
また、図5に示すように、描画領域がすべての描画命令の位置を含む用紙サイズに対して極端に小さいときには、必要以上の余白が存在し、描画命令の配置が効率的ではないことから、表示には適さない用紙サイズと決定することができる。
【0077】
ステップS13では、文書データ表示制御部15は、図4並びに図5に例示したような表示に適さない用紙サイズは除外する。そして、文書データ表示制御部15は、それ以外の用紙サイズの中から、表示に適する用紙サイズを決定する(ステップS14)。
【0078】
例えば、文書データ表示制御部15は、描画領域が用紙サイズの範囲外には無く、且つ、余白領域が最も小さい用紙サイズを最適な用紙サイズとして自動的に決定する。または、表示に適しないものを除外した用紙サイズの一覧から、ユーザの操作に応じて用紙サイズを選択するようにしてもよい。
【0079】
最後に、文書データ表示制御部15は、電子文書管理部14内で管理されている電子文書データ中から、先行ステップS14で決定された用紙サイズに対応する印刷用データを取り出して(ステップS15)、表示装置16に供給する。
【0080】
これによって、表示装置16では、電子文書を構成する各要素がページからはみ出ないように、適切な用紙サイズで表示出力することができる。
【産業上の利用可能性】
【0081】
以上、特定の実施形態を参照しながら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施形態の修正や代用を成し得ることは自明である。
【0082】
本発明は、例えば、ネットワーク上のサーバに対して、クライアントから文書データを送付し、クライアントから離れた位置にある印刷装置において、サーバに送付した文書データを印刷可能なサービスなどに本発明を適用することができる。この場合、あらかじめ複数の用紙サイズに対応した印刷データを保持する文書データを用いれば、印刷装置で印刷する時点で、印刷装置の特性やユーザの希望に適した用紙サイズを柔軟に選択し印刷を行なうことができる。
【0083】
また、本発明を文書などの情報を表示又はダウンロードさせるサービスに適用した場合には、プレビュー、詳細表示、ダウンロード、印刷などの目的に応じて適切な用紙サイズによるレイアウトを適用するためにも利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0084】
【図1】図1は、本発明の一実施形態に係る文書管理装置10の機能的構成を示した図である。
【図2】図2は、文書データ表示制御部15が、電子文書データを表示装置に表示出力する際に、印刷用データの属性情報と表示装置16の属性情報に基づいて、表示に使用する印刷用データの用紙サイズを決定するための処理手順の一例を示したフローチャートである。
【図3】図3は、文書データ表示制御部15が、電子文書データを表示装置に表示出力する際に、印刷用データの属性情報と表示装置16の属性情報に基づいて、表示に使用する印刷用データの用紙サイズを決定するための処理手順の他の例を示したフローチャートである。
【図4】図4は、描画領域と用紙サイズとの大きさの関係を説明するための図である。
【図5】図5は、描画領域と用紙サイズとの大きさの関係を説明するための図である。
【図6】図6は、コンピュータ100の構成を示した図である。
【図7】図7は、ネットワーク・プリント・システムの構成を模式的に示した図である。
【符号の説明】
【0085】
10…文書管理装置
11…アプリケーション・プログラム
12…印刷要求部
13…仮想プリンタ
14…電子文書管理部
15…文書データ表示制御部
16…表示装置
17…描画要素対応付け部
101…CPU
102…ROM
103…RAM
104…ローカル・バス
105…ブリッジ
106…入出力バス
107…入出力インターフェース
108…キーボード
109…ポインティング・デバイス(マウス)
110…ディスプレイ
111…HDD
115…通信部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
指定された用紙サイズに従って文書の各ページのレイアウトを決定して印刷用データを出力するアプリケーション・プログラムに対して、1つのアプリケーション・ファイルについて複数の用紙サイズを指定した印刷要求を行なう印刷要求部と、
前記アプリケーション・プログラムが出力する印刷用データから、ページ上に固定化された印刷用データを生成する仮想プリンタと、
前記アプリケーション・プログラムが前記印刷要求に応じて出力する用紙サイズの異なる印刷用データを前記仮想プリンタに渡し、前記仮想プリンタが生成する各用紙サイズのページ上に固定化された複数の印刷用データをまとめて1つの電子文書データとして管理する電子文書管理部と、
電子文書データの表示処理を制御する文書データ表示制御部と、
を具備することを特徴とする文書管理装置。
【請求項2】
前記文書データ表示制御部は、前記電子文書データを表示装置に表示出力する際に、各用紙サイズの印刷用データの属性情報と、前記表示装置の属性情報に基づいて、いずれの用紙サイズの印刷用データを用いて電子文書データを表示出力すべきかを決定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の文書管理装置。
【請求項3】
前記文書データ表示制御部は、前記電子文書データを表示装置に表示出力する際に、前記表示装置の表示画面サイズ又は表示ウインドウ・サイズ、表示画面の解像度、ユーザが指定する用紙サイズ、表示倍率、表示領域、印刷用データに含まれる描画命令うち1以上の情報に基づいて、いずれの用紙サイズの印刷用データを用いて電子文書データを表示出力すべきかを決定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の文書管理装置。
【請求項4】
前記アプリケーション・プログラムによって複数の用紙サイズに対応して生成された印刷用データ内の描画命令を解析して、元のアプリケーション・ファイル上で同一の要素に対応する描画命令を推測する描画要素対応付け部をさらに備える、
ことを特徴とする請求項1に記載の文書管理装置。
【請求項5】
前記文書データ表示制御部は、前記表示装置特有の解像度又は階調数に基づいて文字列の表示に適する描画サイズの下限値をあらかじめ決定し、表示領域に含まれる印刷用データの内容を解析して表示領域内の文字列描画命令の中で最小となる最小描画サイズを判定し、前記最小描画サイズが前記描画サイズの下限値と一致し又は上回るように文書全体の表示倍率を決定し、該決定した表示倍率と前記表示装置の幅方向の画素数に基づいて前記電子文書を前記表示装置に表示するのに適した用紙サイズを決定して、該決定した用紙サイズに対応する印刷用データを前記電子文書管理部に管理されている文書データ中から選択して前記表示装置に渡す、
ことを特徴とする請求項3に記載の文書管理装置。
【請求項6】
前記文書データ表示制御部は、前記電子文書データ中の各用紙サイズに対応した印刷用データ中の各描画命令が配置される位置を解析して、すべての描画命令を含むような描画領域を求め、該描画領域と用紙サイズとの大小関係に基づいて表示には適さない用紙サイズを決定して除外し、それ以外の用紙サイズの中から最適な用紙サイズを決定し、該決定した用紙サイズに対応する印刷用データを前記電子文書管理部に管理されている文書データ中から選択して前記表示装置に渡す、
ことを特徴とする請求項3に記載の文書管理装置。
【請求項7】
コンピュータを用いて構築される文書管理装置上で電子文書を管理する文書管理方法であって、
前記コンピュータが備える印刷要求手段が、指定された用紙サイズに従って文書の各ページのレイアウトを決定して印刷用データを出力するアプリケーション・プログラムに対して、1つのアプリケーション・ファイルについて複数の用紙サイズを指定した印刷要求を行なう印刷要求ステップと、
前記コンピュータが備える仮想プリント手段が、前記アプリケーション・プログラムが出力する印刷用データから、ページ上に固定化された印刷用データを生成する仮想プリンティング・ステップと、
前記コンピュータが備える電子文書管理手段が、前記アプリケーション・プログラムが前記印刷要求に応じて出力する用紙サイズの異なる印刷用データを前記仮想プリンタに渡し、前記仮想プリンタが生成する各用紙サイズのページ上に固定化された複数の印刷用データをまとめて1つの電子文書データとして管理する電子文書管理ステップと、
前記コンピュータが備える文書データ表示制御手段が、電子文書データの表示処理を制御する文書データ表示制御ステップと、
を具備することを特徴とする文書管理方法。
【請求項8】
電子文書を管理するための処理をコンピュータ上で実行するようにコンピュータ可読形式で記述されたコンピュータ・プログラムであって、前記コンピュータを、
指定された用紙サイズに従って文書の各ページのレイアウトを決定して印刷用データを出力するアプリケーション・プログラムに対して、1つのアプリケーション・ファイルについて複数の用紙サイズを指定した印刷要求を行なう印刷要求手段、
前記アプリケーション・プログラムが出力する印刷用データから、ページ上に固定化された印刷用データを生成する仮想プリント手段、
前記アプリケーション・プログラムが前記印刷要求に応じて出力する用紙サイズの異なる印刷用データを前記仮想プリンタに渡し、前記仮想プリンタが生成する各用紙サイズのページ上に固定化された複数の印刷用データをまとめて1つの電子文書データとして管理する電子文書管理手段、
電子文書データの表示処理を制御する文書データ表示制御手段、
として機能させるためのコンピュータ・プログラム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−102403(P2010−102403A)
【公開日】平成22年5月6日(2010.5.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−271286(P2008−271286)
【出願日】平成20年10月21日(2008.10.21)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】