説明

断熱シート

【課題】良好な防水性及び断熱性を有する断熱シートを提供する。
【解決手段】断熱シート1は、上カバー2と、下カバー4と、上カバー2及び下カバー4の間に配置される断熱材6と、を備え、隣接する断熱シート1の間のスペース36を覆うための連結カバー8を備え、連結カバー8は、隣接する断熱シート1の連結カバー8とともにスペース36を覆うように構成され、上カバー2の端部に結合される上側結合部16と、下カバー4の端部に結合される下側結合部18と、上カバー2の外側に突出するように配置可能なカバー部20とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、断熱シートに関し、特に、上カバー及び下カバーを有し、これらの間に断熱材が配置された断熱シートに関する。
【背景技術】
【0002】
熱の伝達を遮断するための断熱シートとして、例えば、特許文献1に記載されるように、内部に断熱材を収容した断熱シートが知られている。この特許文献1に記載の断熱シートは、積雪地域において冬期の積雪を集積して雪山を作り、その雪山を夏期シーズンまで貯蔵できるように雪山を覆って保冷するのに使用されるものであり、所定の大きさのユニット状の断熱シートで構成されている。ユニット状の各断熱シートは、上シートと下シートの間に発泡ビーズ等の断熱材を充填した構造となっており、これらを雪山の上に並べて隣接する断熱シートを連結ピンで連結することにより、所望の面積の雪山を覆う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−343953号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記のような従来の断熱シートでは、ユニット状の断熱シート間の連結が連結ピンで行われているのみであり、断熱シートの間から水が入って良好な防水性が維持できない。また断熱シートの間に隙間があると期待する断熱効果が得られない場合がある。特に、例えば上記のように雪山に断熱シートを使用する場合、断熱シートが長期間屋外において風雨に晒されるため、高い防水性と断熱性が要求される。
【0005】
また、従来、設置現場では、断熱シートが風等で飛ばないように断熱シートの上に土嚢を配置する等の対策を施している。この作業を行う場合には、断熱シートを設置後、所定間隔毎に土嚢を載置する。土嚢は内部に土が詰まっているため、重量があり、断熱シートの所定位置に搬送する作業や、使用後に土嚢を撤去する作業は重労働である。また、例えば屋外で長期間使用する場合に、土嚢の断熱シートに対する位置がずれてしまうことがあり、断熱シートが剥がれてしまう場合がある。
【0006】
本発明の目的は、良好な防水性及び断熱性を有する断熱シートを提供することにある。また、本発明の他の目的は、厳しい環境下でも断熱シート上の所定位置に配置され、取扱いが容易なウェイトホースを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するために、本発明の断熱シートは、上カバーと、下カバーと、上カバー及び下カバーの間に配置される断熱材と、を備えた断熱シートであって、隣接する断熱シートの間のスペースを覆うための連結カバーを備え、連結カバーは、隣接する断熱シートの連結カバーとともにスペースを覆うように構成され、上カバーの端部に結合される上側結合部と、下カバーの端部に結合される下側結合部と、上カバーの外側に突出するように配置可能なカバー部とを有する、ことを特徴としている。
【0008】
このように構成された本発明においては、断熱シートを互いに隣接させて配置する場合、隣接する断熱シートの間のスペースを、隣接する上カバーからそれぞれ外側に突出する連結カバーで覆う。本発明の断熱シートでは、連結カバーが設けられているので、隣接する断熱シートの間のスペースを覆うことができるから、断熱シートを複数枚並べたときにも高い防水性と断熱性を維持することができる。また、連結カバーが上側結合部と下側結合部とを有しているので、連結カバーが上カバー及び下カバーの両方に結合され、両者の間から内部への水の進入が防止される。
【0009】
本発明において、好ましくは、下側結合部は、下カバーと連結カバーとの結合を取り外し可能に構成される。
このように構成された本発明においては、下側結合部が、下カバーと連結カバーとの結合を取り外し可能に構成されているので、この結合を外すことにより、上カバーと下カバーの間の空間にアクセス可能となり、内部の断熱材を出し入れすることが可能となる。したがって、例えば、断熱シートの上カバー及び下カバーと、内部の断熱材とを別々に搬送し、設置現場において上カバー及び下カバーを所定位置に配置した後、断熱材を内部に挿入することが可能になるから、断熱シートの搬送、設置作業が容易になる。また、長期間の使用においては、上カバー及び下カバーを設置したまま断熱材を交換することが可能となるので、メンテナンス作業が容易になるとともに、メンテナンスコストが削減される。
【0010】
本発明において、好ましくは、上カバーと下カバーとの間の空間が複数に区切られ、各々に断熱材が収納される複数の断熱材収納部が形成されている。
このように構成された本発明においては、上カバーと下カバーの間の空間に複数の断熱材収納部が形成されているので、例えば断熱シートを垂直方向や斜め方向に配置する場合にも、内部の断熱材が片側に寄ってしまうのを防止することができ、様々な使用態様においても良好な断熱性能を確保することができる。
【0011】
本発明において、好ましくは、各断熱材収納部は矩形状に形成され、その短辺に設けられた下側結合部は、下カバーと連結カバーとの結合を取り外し可能に構成される。
このように構成された本発明においては、断熱収納部の短辺に設けられた下側結合部が、下カバーと連結カバーとの結合を取り外し可能に構成されているので、1つの断熱材収納部における下側結合部の長さが短いため、下カバーと連結カバーとの取り外し作業が容易になる。したがって、断熱材の交換作業等の断熱シートのメンテナンス作業が簡単になる。
【0012】
本発明において、好ましくは、隣接する断熱材収納部の区切り部分において、一方の断熱材収納部を構成する上カバーの上面と他方の断熱材収納部を構成する上カバーの上面が対向し、且つ一方の断熱材収納部を構成する下カバーの下面と他方の断熱材収納部を構成する下カバーの下面が対向した状態で、両方の断熱材収納部の上カバー及び下カバーが縫い合わされた縫合部を形成し、縫合部の上方では一方の断熱材収納部の上カバーが折り返されて縫合部を覆い、縫合部の下方では一方の断熱材収納部の下カバーが折り返されて縫合部を覆うように構成される。
このように構成された本発明においては、縫合部の上方を一方の断熱材収納部の上カバーが覆い、縫合部の下方を一方の断熱材収納部の下カバーが覆うので、縫合部が外部に露出しない。したがって、縫合部から水が断熱シートの内部に染み込むのを防止することができ、断熱シートの防水性が向上するとともに、これにより、断熱シートの耐久性が向上する。
【0013】
本発明において、好ましくは、上カバーは、隣接する断熱シートと連結可能な連結具を有し、下カバーは、隣接する断熱シートと連結可能な連結具を有していない。
このように構成された本発明においては、上カバーのみに連結具が設けられているので、隣接する断熱シートを連結する際には、上カバーの連結具を互いに連結すればよいので、連結作業が簡単になる。
【0014】
また、本発明の他の目的を達成するために、本発明の断熱シート用のウェイトホースは、袋状の本体と、本体の内部に充填材を注入する注入口と、ウェイトホースを断熱シートへ連結するための連結部と、を備える、ことを特徴とする。
このように構成された本発明においては、ウェイトホースが充填材を注入する注入口を備えているので、設置現場において充填材の注入作業を行うことができる。したがって、充填材を注入しない状態でウェイトホースを搬送し、設置現場においてこれらを配置してから、注入口から充填材を注入することができるから、搬送作業及び搬送コストが大幅に削減される。
また、ウェイトホースが断熱シートへ連結するための連結部を備えているので、ウェイトホースが断熱シートの設置位置からずれてしまうことがない。これは例えば、長期間にわたって屋外で使用する場合などに、ウェイトホースが風等によって断熱シートから離れてしまうのを防止する他、雪を山状に積み上げた雪山の上に断熱シートを設置した場合に、時間と共に雪山の形状が変化して断熱シートが傾斜しても、ウェイトホースが断熱シートから離れてしまうのを防止することができ、断熱シートが良好に雪山の形状に沿うことができる。
【0015】
本発明においては、好ましくは、本体の内部には、内袋が収容され、注入口は、内袋に接続する。
このように構成された本発明においては、内袋が収容されているので、ウェイトホースの本体にかかる充填材の圧力が緩和されるから、本体の寿命が長くなる。
【0016】
本発明においては、好ましくは、本体同士を互いに連結するための連結部を更に備える。
このように構成された本発明においては、本体同士を互いに連結するための連結部を備えているので、ウェイトホースを連結して様々な長さや幅、または高さで構成することができるから、様々な形状、条件の断熱シートに使用でき、汎用性が高くなる。
【0017】
本発明において、好ましくは、充填材は、水である。
このように構成された本発明においては、充填材が水であるので、設置現場において調達しやすい。また、ウェイトホースの使用後、水を排出することによってウェイトホースの撤去作業が簡便になる。
【0018】
本発明において、好ましくは、充填材は、水に水溶性ポリマーまたは吸水性ポリマーが所定濃度混合された液体である。
このように構成された本発明においては、充填材が、水に水溶性ポリマーまたは吸水性ポリマーを所定濃度混合した液体である。ここで、水溶性ポリマーを用いた場合には、充填材の粘度が高くなり、吸水性ポリマーを用いた場合には、吸水性ポリマーが水を吸水してゲル状になる。よって、長期間の屋外等での過酷な条件下での使用により、本体、または内袋がある場合には内袋に微細な孔があいた場合でも、粘度の高い水溶性ポリマーまたはゲル状の吸水性ポリマーを含む充填材が孔から外に漏れるのを防止する。したがって、ウェイトホースの長寿命化を図ることができる。
【0019】
本発明において、好ましくは、水溶性ポリマーまたは吸水性ポリマーは、紫外線分解性水溶性ポリマーまたは紫外線分解性吸水性ポリマーである。
このように構成された本発明においては、水溶性ポリマーまたは吸水性ポリマーが、紫外線分解性水溶性ポリマーまたは紫外線分解性吸水性ポリマーであるので、ウェイトホースの使用後、充填材を例えば日光に曝すなどして充填材に紫外線を照射すると、水溶性ポリマーまたは吸水性ポリマーが分解して離水し、粘度が低下する。したがって、その後充填材をウェイトホース内部から排出すれば、排出作業が簡便になり、ウェイトホースの撤去作業または交換作業が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の第1実施形態による断熱シートの全体を示す平面図である。
【図2】図1のII−II線に沿った断面図である。
【図3】図1のIII−III線に沿った断面図である。
【図4】図1のIV−IV線に沿った断面図である。
【図5】本発明の第1実施形態による断熱シートを連結した状態を示す断面図である。
【図6】本発明の第1実施形態によるウェイトホースを示す斜視図である。
【図7】本発明による断熱シートの変形例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
[第1実施形態]
以下、本発明の好ましい第1実施形態を添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態による断熱シート1の全体を示す平面図である。また、図2は、図1のII−II線に沿った断面図である。本実施形態の断熱シート1は、雪を集積して形成された雪山を覆って夏期まで保存し、その雪を夏期に冷房等の熱源として利用するために使用される。断熱シート1は、1枚が例えば約長さ8000mm、幅約4000mmの矩形のユニット状に形成されており、この断熱シート1を縦横に複数配置することにより、所望の領域の雪山を覆うように構成されている。
【0022】
図1及び図2に示すように、断熱シート1は、上カバー2と、下カバー4と、上カバー2及び下カバー4の間に配置された断熱材6と、隣接して配置される断熱シート1の間のスペースを覆うための連結カバー8と、を備える。
上カバー2は、全体として矩形のシート状に形成されている。この上カバー2の材料としては、雪山の上に敷設した状態で上カバー2の上を重機が走行したときに重機の底面との摩擦に耐えることができるような高い引張強度と引裂強度を有する材料を採用することが望ましく、本実施形態では、ポリエチレンから作られた紐状部材を編んで布状に形成されたものが採用されている。また、上カバー2の材料は、日光の吸収を低くして雪山の溶解を防止するため、光反射率が高い材料を採用することが好ましい。本実施形態では、上カバー2の表面は白色に着色され、これにより上カバー2の表面の光反射率が例えば約80%以上と高く設定されている。
【0023】
下カバー4は、上カバー2と同様に全体として矩形のシート状に形成されている。下カバー4の材料としては、断熱シート1の上を重機が走行したときに断熱材6や雪山の表面との摩擦に耐えることができ、また雪の溶解による雪山の変形で断熱シート1がずれた場合の力にも耐えることができる、高い引張強度と引裂強度を有する材料を採用することが望ましい。本実施形態では、下カバー4は、上カバー2と同様に、ポリエチレンから作られた紐状部材を編んで布状に形成されたものが採用されている。なお、下カバー4は、通常、日光に晒されないため、上カバー2とは異なり光反射率を高くする必要はない。
【0024】
ここで、上カバー2及び下カバー4は、長さ方向に複数枚(本実施形態では8枚)の矩形のカバー部材10,11をつなぎ合わせてそれぞれ形成されている。即ち、上カバー2及び下カバー4は、それぞれ例えば断熱シート1の長さ方向の寸法が約1000mm、幅方向の寸法が4000mmの矩形状のカバー部材10,11を長さ方向に8枚つなぎ合わせて構成されている。このような構造により、上カバー2及び下カバー4には、互いに縫い合わされた縫合部12が長さ方向に等間隔に形成されている。これらの縫合部12によって上カバー2及び下カバー4の間の空間は、複数の矩形の空間に区切られ、それぞれ断熱材6が収納される断熱材収納部14(図2)を構成している。
【0025】
断熱材6は、熱伝導率の低い材料を採用することが好ましく、例えば発泡スチロール、発泡ビーズ等の発泡材や、空気を充填した袋状の空気式断熱材等の広範囲の断熱材料を使用できる。特に、断熱材6として空気式断熱材を使用した場合には、断熱シート1が断熱対象(本実施形態では雪山)の形状に追従しやすく、良好な断熱性を確保することができる。本実施形態では、断熱材6として、塊状の発泡スチロールが採用され、所定寸法、例えば厚さ約50mm、長さ約1800mm、幅約900mmの板状に成形されている。この断熱材6は、1つの断熱材収納部14に、断熱シート1の幅方向に2つずつ収容されている。
【0026】
連結カバー8は、帯状に構成され、その長手方向の一端が上カバー2の四辺にそれぞれ固定されている。本実施形態では、連結カバー8は、上カバー2と同じ材料が採用されている。断熱シート1の長辺に配置される連結カバー8Aは、長さが断熱シート1の長さとほぼ同じ約8000mmであり、幅が約300mmである。また、断熱シート1の短辺に配置される連結カバー8Bは、長さが、断熱シート1の幅とほぼ同じ約4600mmであり、幅が約300mmである。連結カバー8A,8Bは、断熱シート1の角部において、互いに溶着されている。
連結カバー8は、その一端側が上カバー2及び下カバー4に固定され、他端側が上カバー2より外側に向かって突出可能に配置されており、図2に示すように、上カバー2の端部に結合される上側結合部16と、下カバー4の端部に結合される下側結合部18と、下側結合部18から上カバー2の外側に向かって突出するように延びるカバー部20とを有する。
【0027】
図2に示すように、断熱シート1の長さ方向両端部、即ち断熱シート1の短辺であり且つ断熱材収納部14の長辺においては、上側結合部16は、上カバー2に設けられ且つ隣接する断熱シート1と連結するためのハトメ等の連結具22及びその周りの縫合によって構成されている。具体的には、上カバー2は、端部を下側に折り返した折り返し部24を有し、連結具22は、上カバー2及び折り返し部24の間に連結カバー8(8B)の端部を挿入した状態で、上下からこれらを固定している。そして、連結具22の内側及び外側において、上カバー2、連結カバー8(8B)の端部、及び折り返し部24が縫合されることにより、縫合部26が形成されている。なお、連結具22は、上カバー2の短辺に沿って等間隔に複数個配置されている。
このような上側結合部16の構造により、連結カバー8の一端は、裏面が上側に向くように、即ち、裏面が上カバー2の裏面に対向するように配置され、連結カバー8の一端は、外側に面するように配置される。
【0028】
一方、下側結合部18は、下カバー4との縫合によって結合されている。具体的には、下カバー4は、端部を上側に折り返した折り返し部28を有し、その上方に、連結カバー8(8B)の裏面が下カバー4の折り返し部28の上面に対向するように配置される。下カバー4の端部、折り返し部28、及び連結カバー8(8B)は、2箇所において縫合されることにより縫合部30が形成される。したがって、下側結合部18は、下カバー4に対して固定的に結合される。
なお、このような上側結合部16及び下側結合部18の構造により、連結カバー8(8B)は、一方の端部で上側結合部16において上カバー2と結合され、上側結合部16よりも他方の端部寄りの位置で下側結合部18において下カバー4と結合される。したがって、連結カバー8(8B)は、上側結合部16と下側結合部18との間で略U字形に折り返される。また、上側結合部16と下側結合部18との間の連結カバー8により、上カバー2と下カバー4の端部の間の空間が塞がれている。
【0029】
カバー部20は、下側結合部18よりも他方の端部寄りの部分で構成され、下側結合部18から外側に向かって、上カバー2よりも外側に突出するように延びる。カバー部20は、表面が上方を向くように配置される。
【0030】
図3は、図1のIII−III線に沿った断面図である。断熱シート1の幅方向両端部、即ち断熱シート1の長辺であり且つ断熱材収納部14の短辺においては、断熱シート1の短辺における上側結合部16と同様に、上カバー2には、連結具22及び縫合部26によって連結カバー8(8A)の上側結合部16が形成されている。一方、下カバー4の折り返し部28の上面には、面ファスナー32の一方が縫合されており、また、連結カバー8(8A)において折り返し部28と対向する、連結カバー8(8A)の下面(連結カバー8(8A)の裏面)には、面ファスナー32の他方が縫合されている。下カバー4と連結カバー8(8A)に取り付けられた面ファスナー32によって、下側結合部34が形成されている。したがって、下カバー4と連結カバー8(8A)との下側結合部34は、その結合が取り外し可能となっている。
【0031】
図4は、図1のIV−IV線に沿った断面図である。断熱シート1の断熱材収納部14の区切りを形成する縫合部12においては、隣接する上カバー2のカバー部材10のうち一方のカバー部材10の表面が、他方の上カバー2のカバー部材10の表面に対向するように配置されている。また、隣接する下カバー4のカバー部材11のうち一方のカバー部材11の表面は、他方の下カバー4のカバー部材11の表面に対向するように配置されている。この状態で、2箇所にわたって上カバー2の2枚のカバー部材10と下カバー4の2枚のカバー部材11を合わせて縫合することにより、縫合部12が形成される。そして、縫合部12の上方は、一方の上カバー2のカバー部材10を折り返すことによってカバー部材10で覆われ、縫合部12の下方は、一方の下カバー4のカバー部材11を折り返すことによってカバー部材11で覆われる。したがって、縫合部12の上方及び下方がそれぞれ上カバー2及び下カバー4に覆われ、縫合部12が一方の断熱材収納部14内に収容されるため、縫合部12は外部に露出しない。
【0032】
以上のような構造の断熱シート1を、例えば略台形に積み上げられた雪山の上に配置する場合の作業手順について説明する。
まず、断熱シート1の断熱材収納部14内に断熱材6を収納しない状態で、上カバー2及び下カバー4と、断熱材6とを設置現場に搬送する。設置現場において、上カバー2及び下カバー4を、雪山の上面及び斜面に縦横に敷き詰める。
【0033】
断熱シート1の幅方向両端の下側結合部34の連結カバー8との連結を取り外し、上カバー2と下カバー4の間に断熱材6を挿入する。そして下側結合部34の面ファスナー32を合わせて下カバー4と連結カバー8とを結合する。
【0034】
図5は、本発明の一実施形態による断熱シート1を連結した状態を示す断面図である。
図5に示すように、次に、隣接する連結カバー8同士を結合する。隣接する連結カバー8の端部を一緒に筒状に丸めて互いに結合する。この状態では、隣接する連結カバー8が、一方の上カバー2の端部から他方の上カバー2の端部の間を断面袋状に連結し、隣接する断熱シート1の間のスペース36は、隣接する一対の連結カバー8によって覆われるため、下カバー4が外部に露出することがない。その後、隣接する上カバー2の連結具22同士をロープ38で連結して、隣接する上カバー2を連結することにより、断熱シート1を連結する。
【0035】
発泡スチロール等の断熱材6を収容した断熱シート1は重量が比較的軽いため、その後、断熱シート1の上に水や砂を充填したウェイトホース40を配置して、風などで断熱シート1が飛ばされるのを防止する。
図6は、ウェイトホース40を示す斜視図である。この図6に示すように、本実施形態のウェイトホース40は、上カバー2と同じシート材料を矩形に形成して周囲を縫合することにより、矩形の袋状に形成されている。ウェイトホース40の短辺には、複数のハトメ42が等間隔に固定され、また、ウェイトホース40の長辺にも、複数のハトメ44が等間隔に固定されている。
ウェイトホース40の内部には、内袋41(図5)が収納され、この内袋41の内部に水を収容可能となっている。また、ウェイトホース40の外面には、内袋41に水を注入するための注入バルブ46が設けられている。
【0036】
このような構造のウェイトホース40を断熱シート1の上に配置する場合には、ウェイトホース40の短辺に設けられたハトメ42を隣接するウェイトホース40の短辺のハトメ42とロープ等で結合し、ウェイトホース40を長手方向に複数個連結して、複数連結された断熱シート1の長手方向の合計長さまたは短手方向の合計長さに相当する長さのウェイトホースを形成する。そして、ウェイトホース40の長辺に設けられたハトメ44を、連結された断熱シート1の最外周に位置する上カバー2の連結具22に、ロープ等によって固定し、連結された断熱シート1の全周にウェイトホース40を連結する。また、前述の図5に示すように、連結された断熱シート1の間にも、隣接する断熱シート1の連結具22にロープ45を通してウェイトホース40を連結し、断熱シート1の長辺または短辺に沿って、ウェイトホース40を配置する。その後、注入バルブ46から水を注入し、ウェイトホース40の内袋41内に水を充填する。
【0037】
以上のようにして断熱シート1で覆われた雪は夏期まで貯蔵され、夏期には溶けた冷水を使用して、または冷水と熱交換して熱エネルギを取り出して、近隣の施設の冷房等に利用する。あるいは、他の施設で使用するために雪山から必要量の雪を搬送してもよい。
【0038】
このように構成された本実施形態によれば、次のような優れた効果を得ることができる。
断熱シート1が、上カバー2の外側に突出するように配置された連結カバー8を有するので、隣接する断熱シート1の間のスペース36を連結カバー8で覆うことができる。したがって、複数の断熱シート1を敷き詰めた場合にも、断熱シート1の間から雨水が入るのを防止できるので、断熱シート1の防水性を向上させることができる。これにより、断熱シート1の劣化を防ぐことができるから断熱シート1の耐久性を向上させることができる。また、連結カバー8によって断熱シート1の間のスペース36を覆うことができるので、良好な断熱性を維持することができる。
更に、隣接する連結カバー8同士が筒状に丸められることによって断熱シート1の間のスペース36を覆っているので、例えば雪山の雪が多少溶けて雪山の形状が変化する等によって断熱シート1が多少移動しても、連結シート8が或る程度の断熱シート1の移動を許容しながらスペース36を確実に覆うことができる。したがって、長期間にわたって良好な防水性及び断熱性を維持することができる。
【0039】
連結カバー8が上カバー2の下面に固定されているので、上カバー2と連結カバー8の間から雨水が浸入するのを防止することができ、断熱シート1の防水性を高めることができる。
また、連結カバー8が下側結合部18,34において下カバー4とも結合しているので、上カバー2と下カバー4の間の隙間を連結カバー8で覆うことができ、断熱シート1の防水性をより一層高めることができる。
【0040】
下側結合部18,34が設けられているので、下カバー4に連結具を設けなくても、隣接する連結カバー8を互いに結合することによって隣接する下カバー4も結合することができる。よって下カバー4の連結作業が不要になるから、断熱シート1の敷設作業を簡単且つ短時間で行うことができる。
【0041】
下側結合部34が、下カバー4と連結カバー8との結合を外すことができるように構成されるので、下側結合部34の結合を外して断熱材6を挿入することができる。したがって、上カバー2及び下カバー4と断熱材6とを別々に搬送することができるから、搬送作業を効率的に行うことができる。また、現場においてまず上カバー2及び下カバー4を雪山の上に配置し、その後断熱材6を挿入することができるので、断熱材を予め収納したかさばる断熱シートを所定の位置に正確に並べなくてはならなかった従来の敷設作業に比べて、現場における設置作業も簡単且つ効率的に行うことができる。
【0042】
下側結合部34が下カバー4と連結カバー8との結合を取り外し可能に構成されているので、長期間の使用に際しては、上カバー2及び下カバー4を雪山から取り外すことなく敷設した状態のまま、断熱材6のみを交換することができる。したがって、メンテナンス作業が非常に簡単になるとともに、上カバー2及び下カバー4を引き続き使用することができるから、メンテナンスコストを削減することができる。
【0043】
下カバー4と連結カバー8との結合を外すことができる下側結合部34が、断熱材収納部14の短辺に設けられているので、1つの断熱材収納部14における下カバー4と連結カバー8との結合部分の長さが短いため、下側結合部34の結合、取外作業及び断熱材6の挿入、取り出し作業を容易に行える。また、取り外し可能な下側結合部34の結合部分の長さが短いので、雨水等が進入するリスクを少なくすることができる。
【0044】
上カバー2及び下カバー4が縫合部12によって複数の断熱材収納部14に区切られ、各断熱材収納部14に断熱材6が収納されているので、断熱シート1が雪山の形状に追従して柔軟に対応することができる。また、断熱シート1を斜面に配置した場合にも、断熱シート1が複数の断熱材収納部14に分割されているので、断熱材6が斜面の下側に集まってしまうのを防止することができ、良好な断熱性を確保することができる。
【0045】
上カバー2及び下カバー4の縫合部12が、断熱材収納部14内部に配置されて断熱シート1の外部に露出しないので、縫合部12から雨水等が進入するのを防止することができる。これにより、断熱シート1の防水性を更に高めることができる。特に、断熱材収納部14を区切る縫合部12の両側の部分は、両側に配置された断熱材6の厚みによって上カバー2及び下カバー4が盛り上がる一方で縫合部12が凹んだ状態となり、この部分に雨水等が溜まりやすい。本実施形態による縫合部12の構造によれば、断熱材収納部14の区切り部分に雨水等が溜まっても断熱シート1の内部まで雨水等が進入するのを防止することができる。
【0046】
断熱シート1の上にウェイトホース40を配置するので、ウェイトホース40が断熱シート1の重しの役割を果たし、断熱シート1が風等によって飛ばされるのを防止することができる。また、ウェイトホース40によって断熱シート1が雪山に押し付けられるので、長期間の保存等によって雪山の形状が変化した場合でも、断熱シート1が雪山の形状に追従しやすく、長期間にわたって良好な断熱性能を維持することができる。
ウェイトホース40が内部に水を注入可能に構成されているので、ウェイトホース40を断熱シート1の上に配置する際には、水を注入しない状態で配置し、ウェイトホース40の配置後に、注入バルブ46から水を注入することができる。したがって、ウェイトホース40の設置作業を簡単に行うことができ、労力を大幅に軽減することができる。また、ウェイトホース40の内部に水が注入されるので、例えば雪山の形状の変化に伴って断熱シート1が傾斜した場合でも、ウェイトホース40の形状が柔軟に断熱シート1の形状に追従することができる。
更に、ウェイトホース40をハトメ44及びロープ45によって断熱シート1の端部に結合することができるので、従来の一般の土嚢の場合とは異なり、長期間の設置の間に断熱シート1の位置が変化してもウェイトホース40の設置位置がずれてしまうのを防止することができる。
【0047】
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態は、ウェイトホースの構成が、第1実施形態のウェイトホース40の構成と異なる他は、第1実施形態と同様の構成である。
【0048】
第2実施形態によるウェイトホースは、第1実施形態のウェイトホース40と同様に、断熱シートと同じ材料で構成された袋状の本体と、本体の内部に収納された内袋とを有している。第2実施形態のウェイトホースでは、内袋は、水に所定濃度の水溶性ポリマーまたは吸水性ポリマーを混合した液体(流体、ゲル状体)で構成される充填材を収容可能に構成されている。
【0049】
ここで、吸水性ポリマーとしては、例えば粉末状のポリアクリル酸ナトリウム等を採用できる。吸水性ポリマーは、水に混合させると、吸水してゲルを形成する。吸水性ポリマーの水に対する濃度は、0.15〜0.17%の範囲であることが好ましい。なお、吸水性ポリマーとして粒子状のものを採用する場合には、吸水した状態のゲル状の粒子径が、想定される内袋の損傷により形成される孔径よりも大きくなるように粒子径を選択することが好ましい。
また、水溶性ポリマーとしては、例えばポリビニルピロリドン等を採用できる。水溶性ポリマーは、水に溶け、水溶液の粘度を高くする。水溶性ポリマーの水に対する濃度は、0.15〜0.17%の範囲であることが望ましい。
ここで、本実施形態では、吸水性ポリマーまたは水溶性ポリマーは、紫外線を照射されることにより離水して分解する、紫外線分解性吸水性ポリマーまたは紫外線分解性水溶性ポリマーが採用されている。
【0050】
このような構成の第2実施形態では、第1実施形態と同様に、ウェイトホースを断熱シートの上に固定設置後、ウェイトホースの注入バルブから水溶性ポリマーまたは吸水性ポリマーを混合した液体を注入して、ウェイトホースの内袋内に液体を充填する。
断熱シート及びウェイトホースを使用後、ウェイトホースを撤去する場合には、本体を外して内袋を露出させ、断熱シートが屋外で使用されている場合には、日光を照射する等により、内袋内の液体に紫外線を照射する。本実施形態では、水溶性ポリマーまたは吸水性ポリマーとして、紫外線分解性水溶性ポリマーまたは紫外線分解性吸水性ポリマーが採用されているので、紫外線を浴びると内袋内の液体が分解し、粘度が低くなる。その後、注入口から内袋内の液体を外部に排出してウェイトホースを収縮させればよい。
【0051】
このような第2実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果が得られる他、以下の効果が得られる。
ウェイトホースの内袋が、水溶性ポリマーまたは吸水性ポリマーを所定濃度含有した液体を充填可能となっているので、内袋内の充填材の粘度が高まるか、ゲル状に形成される。したがって、長期にわたる屋外での使用等の過酷な条件下での使用によって、ウェイトホースの内袋に微細な孔が空いた場合でも、内部の液体が孔からしみ出すのを防止することができる。これにより、内袋の長寿命化を図ることができる。また、内袋だけが多少損傷しても、内袋だけを交換するという作業を頻繁に行う必要がないため、メンテナンスが容易になる。
【0052】
また、水溶性ポリマーまたは吸水性ポリマーが、紫外線分離性であるから、水溶性ポリマーまたは吸水性ポリマーを含有した液体は、紫外線が照射されると分解して粘性を失う。したがって、本実施形態のウェイトホースの使用後には、ウェイトホースの本体から内袋を取り出して露出させれば、内袋の中に収容された液体が日光に曝されて粘性が低くなるので、注入バルブから容易に液体を排出することができる。したがって、使用後の充填材の廃棄が簡単に行え、省力化を図ることができる。
【0053】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、例えば、取り外し可能な結合部は、断熱収納部の短辺に設けられているものに限らず、断熱収納部の長辺に設けられていてもよい。また、例えば断熱シートを比較的短期間のみ使用するため断熱材の交換が不要な場合や、断熱シートを狭い領域で使用するため予め断熱材が上カバー及び下カバーの内部に収納された状態で敷設を行っても敷設作業にそれほど負担がかからない場合には、取り外し可能な結合部を必ずしも設けなくてもよく、予め断熱材を内部に配置した状態で搬送、断熱シートを敷設してもよい。
【0054】
取り外し可能な下側結合部は、前述の実施形態では面ファスナー32によって構成されていたが、これに限らず、例えば図7に示すように、下カバー2にハトメ等の連結具50を取り付け、連結カバー8の下面にロープ52を取り付けた構造としてもよい。このような構造の下側結合部の場合には、断熱材6を収納した後、ロープ52を連結具50に通して縛ることにより、連結カバー8を下カバー2に結合させる。
【0055】
連結カバーは、前述の実施形態では、下側結合部から延びるカバー部を有し、このカバー部が上カバーから突出するように配置されていたが、このような構造に限らず、例えば連結カバーは、上側結合部から上カバーの外側に延びるように構成されていてもよい。
【0056】
断熱材収納部を区切る縫合部は、前述の実施形態のように上カバー及び下カバーに覆われているものに限らず、例えば区切り部分に雨水が溜まる可能性が低い状況で使用する場合等には、縫合部が外部に露出するように形成してもよい。この場合には、例えば矩形状の1枚の上カバー及び下カバーを等間隔で縫い合わせればよいので、断熱シートの製造工程が簡単になるとともに、製造コストが削減される。
【0057】
断熱材収納部は、必ずしも複数の断熱材収納部に区切られていなくてもよく、例えば平面を覆う場合や狭い範囲を覆う場合には、上カバー及び下カバーの間に1つの断熱材収納部を形成してもよい。
【0058】
本発明の断熱シートは、前述の実施形態のように、雪山を覆って雪を保存する用途に限らず、保温を必要とする機械部品への使用やテント素材としての使用等、断熱を必要とする任意の部分を覆うのに使用することができる。
【0059】
ウェイトホースの内袋内に収容可能な充填材は、水や、水に水溶性ポリマーまたは吸水性ポリマーを混合した液体の他、任意の液体及び/または流体を採用できる。また、充填材は、液体や流体の他、砂等の粒状の物質も採用できる。要するに、充填材は、注入口から内袋に注入可能で、内袋に充填したときに断熱シートの動きを抑制することができる程度の重量となるような材料であれば、任意に選択することができる。
また、水溶性ポリマーまたは吸水性ポリマーは、必ずしも紫外線分解性のものでなくても良い。
【0060】
隣接するウェイトホース同士を連結する取り外し可能な連結部、及びウェイトホースを断熱シートに連結する取り外し可能な連結部は、前述の実施形態のようなハトメに限らず、鉤状の係合部や、面ファスナー等、任意の連結構造を採用できる。
【符号の説明】
【0061】
1 断熱シート
2 上カバー
4 下カバー
6 断熱材
8(8A,8B) 連結カバー
10,11 カバー部材
12 縫合部
14 断熱材収納部
16 上側結合部
18,34 下側結合部
20 カバー部
22 連結具
32 面ファスナー
40 ウェイトホース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上カバーと、下カバーと、前記上カバー及び前記下カバーの間に配置される断熱材と、を備えた断熱シートであって、
隣接する断熱シートの間のスペースを覆うための連結カバーを備え、
前記連結カバーは、前記隣接する断熱シートの前記連結カバーとともに前記スペースを覆うように構成され、前記上カバーの端部に結合される上側結合部と、前記下カバーの端部に結合される下側結合部と、前記上カバーの外側に突出するように配置可能なカバー部とを有する、
ことを特徴とする断熱シート。
【請求項2】
前記下側結合部は、前記下カバーと前記連結カバーとの結合を取り外し可能に構成される、
請求項1に記載の断熱シート。
【請求項3】
前記上カバーと前記下カバーとの間の空間が複数に区切られ、各々に前記断熱材が収納される複数の断熱材収納部が形成されている、
請求項1または2に記載の断熱シート。
【請求項4】
各前記断熱材収納部は矩形状に形成され、その短辺に設けられた前記下側結合部は、前記下カバーと前記連結カバーとの結合を取り外し可能に構成される、
請求項3に記載の断熱シート。
【請求項5】
隣接する前記断熱材収納部の区切り部分において、一方の前記断熱材収納部を構成する前記上カバーの上面と他方の前記断熱材収納部を構成する前記上カバーの上面が対向し、且つ一方の前記断熱材収納部を構成する前記下カバーの下面と他方の前記断熱材収納部を構成する前記下カバーの下面が対向した状態で、両方の前記断熱材収納部の前記上カバー及び前記下カバーが縫い合わされた縫合部を形成し、前記縫合部の上方では一方の前記断熱材収納部の前記上カバーが折り返されて前記縫合部を覆い、前記縫合部の下方では一方の前記断熱材収納部の前記下カバーが折り返されて前記縫合部を覆うように構成される、 請求項3または4に記載の断熱シート。
【請求項6】
前記上カバーは、隣接する断熱シートと連結可能な連結具を有し、前記下カバーは、隣接する断熱シートと連結可能な連結具を有していない、
請求項1から5のいずれか1項に記載の断熱シート。
【請求項7】
断熱シート用のウェイトホースであって、
袋状の本体と、
前記本体の内部に充填材を注入する注入口と、
前記ウェイトホースを前記断熱シートへ連結するための連結部と、を備える、
ことを特徴とする断熱シート用のウェイトホース。
【請求項8】
前記本体の内部には、内袋が収容され、前記注入口は、前記内袋に接続する、請求項7に記載の断熱シート用のウェイトホース。
【請求項9】
前記本体同士を互いに連結するための連結部を更に備える、請求項7または8に記載の断熱シート用のウェイトホース。
【請求項10】
前記充填材は、水である、請求項7から9のいずれか1項に記載のウェイトホース。
【請求項11】
前記充填材は、水に水溶性ポリマーまたは吸水性ポリマーが所定濃度混合された液体である、請求項7から9のいずれか1項に記載のウェイトホース。
【請求項12】
前記水溶性ポリマーまたは吸水性ポリマーは、紫外線分解性水溶性ポリマーまたは紫外線分解性吸水性ポリマーである、請求項11に記載のウェイトホース。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2011−137363(P2011−137363A)
【公開日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−268173(P2010−268173)
【出願日】平成22年12月1日(2010.12.1)
【出願人】(500303940)株式会社 小川テック (14)
【Fターム(参考)】