説明

新規な結晶型およびその調製方法

本発明は、スニチニブ遊離塩基のI型と呼ばれる新規な結晶型およびその調製方法に関する。本発明はまた、APIとしておよびさまざまな型のスニチニブの調製におけるその使用に関する。さらに、本発明は、本発明に従い調製される新規な結晶型および塩、溶媒和物および水和物を含有する医薬組成物、ならびに癌の治療および/または予防における前記医薬組成物の使用に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の分野
本発明は、スニチニブ遊離塩基のI型と呼ばれる新規な結晶型およびその調製方法に関する。本発明はまた、APIとしておよびさまざまな型のスニチニブの調製におけるその使用に関する。さらに、本発明は、本発明に従い調製される新規な結晶型および塩、溶媒和物および水和物を含有する医薬組成物、ならびに癌の治療および/または予防における前記医薬組成物の使用に関する。
【背景技術】
【0002】
発明の背景
式(I)で表わされ、化学的にN−[2−(ジエチルアミノ)エチル]−5−[(Z)−(5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−3H−インドール−3−イリデン)メチル]−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボキサミドと称されるスニチニブは、複数の選択された受容体チロシンキナーゼ(RTK)のシグナル伝達経路を標的とし、かつ遮断する経口チロシンキナーゼ阻害剤(TKI)である。
【0003】
【化1】

【0004】
ATP結合部位の競合的阻害により、スニチニブは、密接に関連する一群のRTKのTK活性を阻害する。この一群のRTKはすべて、人のさまざまな悪性腫瘍、すなわち、血管内皮増殖因子受容体(VEGFR−1、−2、−3)、血小板由来増殖因子受容体(PDGF−R)、幹細胞因子(KIT)、CSF−1R、Flt3およびRET、に関与している。したがって、スニチニブは癌および腫瘍の治療に有用である。現在これは、切除不可能および/または転移性である悪性の消化管間質腫瘍(GIST)ならびに進行性および/または転移性である腎細胞癌(MRCC)の治療用に販売されている。この製品は、スニチニブリンゴ酸塩として、スーテント(登録商標)という商標名で販売されている。
【0005】
スニチニブは、WO2001/060814およびEP1255752において、数多くのPK調節化合物の1つとして初めて記載された。そこには多数の塩の可能性も開示されている。このような塩は、塩酸塩、硫酸塩、炭酸塩、乳酸塩、酒石酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、およびコハク酸塩を含み得る。しかしながら、この開示は、スニチニブの特定の結晶型の性質には言及していない。
【0006】
製剤研究者にとって、活性医薬成分(API)の代替形態を開発することは、長年にわたる目的である。塩、溶媒和物および水和物を含むこういった形態は、コストの都合でまたは法的な問題を回避する手段として、活性成分の単純な代替品として使用されることがあり、または改善された溶解速度、より簡単な製造、より高いバイオアベイラビリティ、より低い毒性またはより高い効果等の有利な特性を持っていることがある。同じ理由で、製剤研究者はAPIの新たな多形も開発しようとするであろう。
【0007】
多形は、同じ分子式を共有する別個の固体であるが、各々の多形は別個の物理的特性を有する可能性がある。したがって、単一の化合物にさまざまな多形が生じる可能性があり、各形態は、異なる溶解度プロファイル、異なる融点温度および/または異なるX線回折ピーク等の異なる別個の物理的特性を有している。各々の多形の溶解度は変化する可能性があり、したがって、医薬組成物の溶解度プロファイルを予測可能にするには、APIの多形の存在を識別することが必須となる。化合物の多形は、X線回折分光法によって、および赤外分光法等の他の方法によって実験室で識別することができる。加えて、同じ活性医薬成分の多形の特性が、APIを含有する医薬品組成物の製造に影響を及ぼすことは医薬の分野においてよく知られている。たとえば、APIの溶解度、安定性、流動性、可鍛性および圧縮性、ならびに医薬品の安全性および効果は、多形に依存し得る。
【0008】
薬学的に有用な化合物の新しい多形の発見により、医薬品の性能特徴を向上させる機会が得られる。また、製剤研究者が、たとえば、目標とされる放出プロファイルまたは他の所望の特徴を備えた医薬の医薬投薬形態を計画するのに使用可能な材料も追加される。多形が、医薬組成物の調製においてまたは別の活性医薬成分(API)の調製において中間体として有用かつ有利であることが見出されれば、次の課題は、簡単かつ費用効果が高く、可能な最も純粋な形態で所望の多形を提供する合成方法を開発することである。
【0009】
スニチニブの多形I型は、先行技術特許出願WO2003/016305に開示されているように見えるが、実際は開示されていない。WO2003/016305の実施例1Bには以下の記載がある。
【0010】
「N−[2−(ジエチルアミノ)エチル]−5−[(5−フルオロ−1,2−ジヒドロ−2−オキソ−3H−インドール−3−イリデン)メチル]−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボキサミドを、L−リンゴ酸塩の形成の前にpH=11の水溶液による洗浄で精製してもよい。n−ブタノール:水(v:v)80:20の混合物中の遊離塩基の溶液を80℃で調製した。20℃まで冷却し1時間攪拌した後、かなりの結晶化を観察した。試料は、PXRDで分析し、I型結晶であることがわかった。結晶をろ過し、乾燥し、共粉砕したところ、収率は99%であった。」
しかしながら、実際のところこの方法はリンゴ酸の添加の記載が欠落しており、正しくはスニチニブリンゴ酸塩の調製に関連するはずであると、この開示を読んだ当業者には思えるであろう。この解釈は、想定される短所として遊離塩基がAPIとしての大量スケールでの調製に不適であることが強調されている点を除いて、WO2003/016305のどこにも遊離塩基の結晶型が記載されていないという事実と一致する。実際、WO2003/016305は、大量スケールでの調製に適していると言われているスニチニブリンゴ酸塩の結晶型を調製することによって、この問題を解決している。さらに、WO2003/016305において「I型」に言及されているのは、スニチニブリンゴ酸塩I型に関連する部分のみである。
【0011】
加えて、たとえ当業者がこの開示をスニチニブ遊離塩基のI型を調製するための方法であると考えたとしても、この開示は可能ではない。なぜならば、スニチニブを精製するためにどの塩基性水溶液が使用可能かを判断することは、当業者にとって過度の負担になるであろうからである。当業者は、使用できるであろう塩基性溶液は過剰なほどあるが、各々が、独特の効果を有し異なる結晶型の形成をもたらすか、または安定性もしくは加工の問題を生じさせるかもしれないことを認めるであろう。
【0012】
WO2003/016305はまた、スニチニブ遊離塩基が医薬品の大量スケールでの生産に適していないことを強調し、その理由として、遊離塩基の結晶が小さな粒子として結晶化されるかもしれないことを挙げている。WO2003/016305はさらに、このような小さな結晶は大量スケールでの実施には望ましくなく、ろ過を容易にするには粒径がより大きな結晶が好ましいと開示している。WO2003/016305は、この問題を、異なるスニチニブの塩の特性を測定することによって解決している。研究の結果、上記加工性の問題を解決するために特許請求されているスニチニブリンゴ酸塩の調製に至っている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
発明者らは、驚くべきことに、遊離塩基形態のスニチニブが、医薬組成物の調製に利用することができ、かつWO2003/016305に開示された大量スケールでの生産の問題を解決できることを、見出した。遊離塩基をAPIとして利用することには、塩を形成する酸を添加し、したがってpHの緩衝といったパラメータ調整を行なうという追加のステップが不要なので、プロセスがより単純になるという利点もある。
【0014】
加えて、塩の対イオンは、医薬組成物における安定性の問題を引起す可能性があり、また、前記組成物の製剤の問題を引起す可能性がある。さらに、特定の対イオンは、患者群における副作用の発生に関与していた。
【0015】
上記見解に鑑み、本発明の目的は、I型と呼ばれる、スニチニブの新規な無水の結晶型、その調製方法、および、それを含有する医薬組成物を提供することである。この新規な多形は、大量スケールでの生産に適し、かつ、改善された溶解度、バイオアベイラビリティ、化学的安定性および多形的安定性を含む安定性、流動性、可搬性、圧縮性、成形性、毒性、効果または安全性といった他の改善された特性を有するであろう。
【課題を解決するための手段】
【0016】
したがって、本発明の第1の側面において、Cuα線を使用したとき、4.48および8.88±0.2°の2θに、2θ値のピーク(好ましくは主要なピーク)を含む特徴的なXRPDスペクトルを有するスニチニブI型が提供される。好ましくは、スニチニブI型は、Cuα線を使用したとき、4.48、7.07、8.88、10.57、11.38、12.78、13.51、14.95、16.41、18.86、19.61、20.58、21.59、22.53、22.87、23.09、25.68、27.22、28.07、29.19、32.61、34.09、36.00、41.93、および44.00±0.2°の2θに、2θ値の2つ以上のピーク(好ましくは3以上、4以上、5以上、6以上、7以上、8以上、9以上、10以上、15以上、20以上、または25のピーク)を含む特徴的なXRPDスペクトルを有する。好ましくは、スニチニブI型は、実質的に図1に示されるXRPDスペクトルを有する。
【0017】
好ましくは、本発明の第1の側面に従うI型結晶はさらに、10℃/分の加熱速度を使用したとき、約244℃に吸熱ピークを有する示差走査熱量測定(DSC)によって特徴付けられる。好ましくは、このスニチニブI型は、実質的に図2に示されるDSCトレースを有する。
【0018】
別の態様では、本発明の第1の側面に従うI型結晶はさらに、10℃/分の加熱速度を使用したとき、約25〜220℃の間の範囲における0%の熱重量分析(TGA)損失によって特徴付けられる。好ましくは、このスニチニブI型は、実質的に図3に示されるTGAトレースを有する。
【0019】
好ましくは、本発明の第1の側面に従うスニチニブのI型結晶は無水物である。ある態様において、無水物I型は、約5%未満、より好ましくは約4%未満、最も好ましくは約2%未満の水を含む。
【0020】
好ましくは、スニチニブのI型結晶の、好ましくはHPLCによって測定される化学純度は、99%より高く、好ましくは99.3%より高く、より好ましくは99.4%より高く、さらにより好ましくは99.5%より高く、さらにより好ましくは99.6%より高く、さらにより好ましくは99.7%より高く、最も好ましくは99.9%より高い。
【0021】
好ましくは、スニチニブのI型結晶の、好ましくはXRPDまたはDSCによって測定され、好ましくはXRPDによって測定される多形純度は、98%より高く、好ましくは99%より高く、好ましくは99.3%より高く、より好ましくは99.4%より高く、さらにより好ましくは99.5%より高く、さらにより好ましくは99.6%より高く、さらにより好ましくは99.7%より高く、最も好ましくは99.9%より高い。
【0022】
本発明の第2の側面に従い、
(a)スニチニブを溶媒に溶解または懸濁させるステップと、
(b)スニチニブのI型結晶をステップ(a)で得られた溶液または懸濁液から析出させるステップと、
(c)ステップ(b)で得られた固体のI型を単離するステップとを含む、スニチニブのI型結晶の調製方法が提供される。
【0023】
好ましくは、スニチニブをステップ(a)で溶解させる。
好ましくは、ステップ(a)における溶媒は水酸基を含む溶媒である。好ましくは、溶媒はアルコール、より好ましくはC−Cアルコールを含む。好ましいアルコールはアルコールR−OHであり、RはC−Cアルキル、C−C10アリールアルキルまたはC−C10アリールであり、これらは各々任意に置換されていてもよい。好ましくは、Rは未置換のC−Cアルキルである。好ましくは、アルコールはメタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、sec−ブタノール、イソブタノール、tert−ブタノールまたはそれらの混合物である。ある態様において、アルコールはエタノールではない。最も好ましくは、溶媒はn−ブタノールである。代替態様において、溶媒はさらに水を含む。特に好ましい態様において、溶媒はアルコールおよび水を含み、好ましくはn−ブタノールおよび水を含み、好ましくは、n−ブタノール:水の比率は約60:40〜約90:10の間であり、より好ましくは、n−ブタノール:水の比率は約80:20である。
【0024】
典型的には、スニチニブを溶解させるように、ステップ(a)における溶媒を加熱する。好ましい態様では、溶媒が、n−ブタノールの場合、またはn−ブタノールを含む溶媒の場合、好ましくはn−ブタノールと水の場合、温度は、約70〜100℃の間、最も好ましくは95〜98℃の間、または代替的には溶媒を還流温度まで加熱する。
【0025】
特に好ましい態様では、ステップ(a)からの溶液をさらに、ステップ(b)の前にろ過する。最も好ましくは、ステップ(a)で得られた溶液を、真空または部分真空下でろ過する。
【0026】
別の特に好ましい態様では、ステップ(b)は、ステップ(a)で得られた溶液を冷却することによってこの溶液から固体を析出させることを含み、最も好ましくは、この溶液を約0〜5℃の間まで冷却する。代替的に、ステップ(a)からのスニチニブを含む溶媒を加熱して溶解させる態様において、溶液を、周囲温度まで、最も好ましくは約20〜35℃の間まで、冷却する。前記態様において、溶液を、周囲温度を下回るまで、たとえば約0〜20℃の間まで冷却してもよい。
【0027】
いくつかの態様では、ステップ(c)における溶媒を蒸発させ、ステップ(b)で得られた固体を単離し、または代替の好ましい態様では、ステップ(b)で析出した固体を、ろ過によって、好ましくは真空下で単離する。好ましくは、単離したスニチニブを、ステップ(a)で用いた溶媒で洗浄する。好ましくは、単離したスニチニブを、一定重量になるまで、好ましくは約40℃で、好ましくは減圧の条件で、最も好ましくは真空または部分真空下で、乾燥させる。
【0028】
好ましくは、本発明の第2の側面の方法は、工業的スケールで、好ましくは0.1kg以上、0.5kg以上、1kg以上、5kg以上、10kg以上、または50kg以上の単位で、スニチニブI型を得るために実行される。
【0029】
好ましくは、スニチニブI型は、収率50%以上、60%以上、70%以上、80%以上、または90%以上で得られる。
【0030】
好ましくは、得られたスニチニブI型の、好ましくはHPLCによって測定される化学純度は、99%以上、99.3%以上、99.4%以上、99.5%以上、99.6%以上、99.7%以上、または99.9%以上である。
【0031】
好ましくは、得られたスニチニブI型の、好ましくはXRPDまたはDSCによって測定され、好ましくはXRPDによって測定される多形純度は、98%以上、99%以上、99.3%以上、99.4%以上、99.5%以上、99.6%以上、99.7%以上、または99.9%以上である。
【0032】
本発明の第3の側面は、本発明の第1の側面に従う、または本発明の第2の側面に従う方法によって調製されたスニチニブI型を、リンゴ酸と反応させることを含む、スニチニブリンゴ酸塩の調製方法を提供する。好ましくは、リンゴ酸はL−リンゴ酸であり、代替的に、リンゴ酸はD−リンゴ酸である。
【0033】
好ましくは、本発明の第1の側面に従う、もしくは本発明の第2の側面に従う方法によって調製されたスニチニブI型、または本発明の第3の側面に従う方法によって調製されたスニチニブリンゴ酸塩は、医薬に使用するために、好ましくは、癌または腫瘍を治療もしくは予防するために、より好ましくは切除不可能および/もしくは転移性である悪性の消化管間質腫瘍(GIST)または進行性および/もしくは転移性である腎細胞癌(MRCC)を治療もしくは予防するために好適である。
【0034】
本発明の第4の側面に従い、本発明の第1の側面に従う、もしくは本発明の第2の側面に従う方法によって調製されたスニチニブI型、または本発明の第3の側面に従う方法によって調製されたスニチニブリンゴ酸塩を含有する医薬組成物が提供される。好ましくは、本発明の第4の側面に従う医薬組成物は、癌および/または腫瘍を治療もしくは予防するのに使用される。より好ましくは、その使用は、切除不可能および/もしくは転移性である悪性の消化管間質腫瘍(GIST)または進行性および/もしくは転移性である腎細胞癌(MRCC)の治療もしくは予防である。
【0035】
本発明の第5の側面に従い、癌または腫瘍を治療もしくは予防するための医薬の製造のための、好ましくは切除不可能および/もしくは転移性である悪性の消化管間質腫瘍(GIST)または進行性および/もしくは転移性である腎細胞癌(MRCC)を治療もしくは予防するための医薬の製造のための、本発明の第1の側面に従う、もしくは本発明の第2の側面に従う方法によって調製されたスニチニブI型の使用、または本発明の第3の側面に従う方法によって調製されたスニチニブリンゴ酸塩の使用が、提供される。
【0036】
本発明の第6の側面に従い、本発明の第1の側面に従う、もしくは本発明の第2の側面に従う方法によって調製されたスニチニブI型の治療的もしくは予防的に有効な量、または本発明の第3の側面に従う方法によって調製されたスニチニブリンゴ酸塩の治療的もしくは予防的に有効な量、または本発明の第4の側面に従う医薬組成物の治療的もしくは予防的に有効な量を、これを必要としている患者に投与することを含む、癌または腫瘍を治療もしくは予防する方法が提供される。好ましくは、この方法は、切除不可能および/もしくは転移性である悪性の消化管間質腫瘍(GIST)または進行性および/もしくは転移性である腎細胞癌(MRCC)を治療もしくは予防するためのものである。好ましくは、患者は哺乳動物、好ましくはヒトである。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明に従うスニチニブI型の粉末X線回折(XRPD)を説明する図である。
【図2】本発明に従うスニチニブI型の示差走査熱量測定(DSC)を説明する図である。
【図3】本発明に従うスニチニブI型の熱重量分析(TGA)を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
発明の詳細な説明
概要を上に述べたように、本発明は、スニチニブ塩基の新規な結晶型およびその調製方法を提供する。本発明に従う結晶型は、スニチニブリンゴ酸塩またはその他のスニチニブの塩もしくは多形の調製において、または医薬品のAPIとして使用できる。このスニチニブI型の調製方法の好ましい態様を以下で説明する。
【0039】
スニチニブのI型結晶の調製方法の好ましい態様は、
(a)スニチニブを溶媒に溶解させるステップと、
(b)スニチニブのI型結晶をステップ(a)で得られた溶液から析出させるステップと、
(c)ステップ(b)で得られた結晶性のスニチニブを単離するステップとを含む。
【0040】
好ましくは、使用される溶媒はアルコールであり、より好ましくはC−Cアルコールである。最も好ましくは、溶媒はn−ブタノールである。代替態様では、溶媒はさらに水を含む。
【0041】
特に好ましい態様では、溶媒はn−ブタノールおよび水を含み、n−ブタノール:水の比率は、好ましくは約60:40から約90:10の間であり、最も好ましくは約80:20である。
【0042】
好ましい方法では、ステップ(a)から透明な溶液が得られることで、スニチニブの完全な溶解が示される。この透明な溶液は、いくつかの態様では、加熱によってスニチニブを当該溶媒に溶解させることによって得られる。好ましくは、溶媒がn−ブタノールのときまたは溶媒がn−ブタノールを含むとき、溶媒を約60〜100℃の間まで加熱する。発明者らは、約70〜100℃の間まで、最も好ましくは約95〜98℃の間まで、または代替的に還流温度まで加熱することが、最も有利であることを見出した。好ましい溶媒の還流温度を決定することは、当業者の技術に含まれる。本発明に従いスニチニブと呼ばれているものがスニチニブ遊離塩基であることも明らかであろう。
【0043】
しかしながら、存在しているかもしれない微粒子の不純物をさらに除去するために、得られた溶液を、好ましくはこの段階でろ過してもよい。こうすることによって、多形不純物の種物質として作用するかもしれない微粒子の物質を除去することにより、最終生成物がより純粋なものになることを見出した。
【0044】
ステップ(b)で必要である、本発明に従う結晶性スニチニブを析出させることは、当業者が、数多くのやり方のうちの任意のやり方で行なうことができる。
【0045】
発明者らは、溶液を冷却すると所望の結晶型が溶液から析出することを見出した。当業者は、溶液を加熱してスニチニブを溶解させたときには、溶液を周囲温度までまたは実際それよりも低い温度まで冷却できることを理解するであろう。発明者らは、約0〜20℃の間まで、好ましくは約0〜10℃の間まで、最も好ましくは約0〜5℃の間まで冷却することが特に有利であることを見出した。たとえば溶液を攪拌することによって、またはたとえスニチニブを加熱によって溶解させたのではない態様でも、溶液を、周囲温度を下回るまで、好ましくは約0〜10℃の間まで、最も好ましくは約0〜5℃の間まで冷却することによって、I型結晶を析出させてもよい。攪拌と溶液の冷却の組合せを用いることもできる。溶液を加熱して溶解を生じさせた態様で、溶液を攪拌して析出を生じさせることを使用してもよい。こうした態様では、攪拌を、冷却中に、または実際溶液が冷却されてから行なうことを想定している。いずれにせよ、攪拌条件は、変えてもよく、それでも本発明の範囲に含まれる。
【0046】
次に、得られた固体結晶生成物を、この分野で一般的なまたは当業者にとって公知の任意の手段によって単離することができる。好ましくは、得られた固体を、ステップ(a)で利用したのと同じ溶媒で洗浄する。したがって、たとえば使用した溶媒がn−ブタノールのとき、固体をn−ブタノールで洗浄することが好ましく、または使用した溶媒がn−ブタノール:水の80:20混合物のとき、これを使用して、得られた固体を洗浄する。ある態様では、この固体は、周囲の条件下で溶媒を蒸発させることによって得られる。しかしながら、特に好ましい態様では、固体生成物をろ過し乾燥させる。好ましくは、この生成物を、結晶型の変換が生じず結果として得られる結晶型が分解しない温度で乾燥させる。発明者らは、この生成物を約30〜50℃の間で、好ましくは約40℃で乾燥させることが有利であることを見出した。好ましくは、いくつかの態様において、この固体生成物を、真空または部分真空下で、最も好ましくは約40℃で、一定重量が得られるまで乾燥させる。
【0047】
本発明の方法は、スニチニブI型を特に純粋な形で提供する。いくつかの態様において、好ましくはHPLCによって測定される化学純度が、99%より高い、好ましくは99.3%より高い、より好ましくは99.4%より高い、さらにより好ましくは99.5%より高い、さらにより好ましくは99.6%より高い、さらにより好ましくは99.7%より高い、最も好ましくは99.9%より高い、スニチニブI型が提供される。
【0048】
先に述べたように、本発明に従うスニチニブI型を、スニチニブの塩の調製における中間体として使用してもよい。その例は、塩酸塩、硫酸塩、炭酸塩、乳酸塩、酒石酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、またはコハク酸塩を含むがこれらに限定されない。これらの塩は、当業者にとって公知の任意のやり方で調製してもよいが、一般的に塩の調製は、本発明に従うスニチニブI型を、適切な酸と接触させることを含む。特に好ましい態様では、この酸はリンゴ酸であるが、代替態様では、調製される塩は、薬学的に許容可能な任意の塩、または実際スニチニブの薬学的に許容可能な形態の調製に役立つ任意の塩でよい。
【0049】
本発明に従うスニチニブI型を適切な条件下でそれぞれ水/水性溶媒または所望の溶媒と接触させることにより有利な水和物および溶媒和物を調製する際にも、スニチニブI型は役立つであろう。前記水和物、溶媒和物および塩の調製は、十分当業者が達成する技術の範囲に含まれ、本発明の範囲に含まれると考えられるべきである。本発明に従うスニチニブI型を、他の多形の調製における中間体として使用し得ることも、想定されている。たとえば、WO2003/016305は、スニチニブのリンゴ酸塩の調製方法を開示しており、その開示を本明細書に引用により援用する。
【0050】
このように、本発明に従うスニチニブI型をリンゴ酸と反応させることを含む、スニチニブリンゴ酸塩の調製方法が提供される。特に好ましい態様では、リンゴ酸はL−リンゴ酸であり、または代替的にはD−リンゴ酸である。
【0051】
上で言及したように、WO2003/016305は、スニチニブI型を開示しているように見えるがこれは誤りであると思われ、実際は、スニチニブリンゴ酸塩I型の調製に関連する。発明者らは、WO2003/016305に開示された方法に従ったが、リンゴ酸を加えてスニチニブリンゴ酸塩を調製した。その結果物のXRP回折図は、スニチニブリンゴ酸塩I型に関してWO2003/016305が報告しているものと同じであり、このことは、この開示が実際のところスニチニブリンゴ酸塩の調製方法を提供することを意図していたことを示している。
【0052】
本発明のさらなる側面は、本発明に従う、または本発明に従い調製された結晶性スニチニブ、およびさらに1つ以上の薬学的に許容可能な賦形剤を含有する組成物を提供する。
【0053】
好ましい態様において、本発明に従い調製されたスニチニブリンゴ酸塩を含有する医薬組成物が提供される。さらに好ましい態様は、癌および/または腫瘍の治療もしくは予防において使用するための、好ましくは切除不可能および/もしくは転移性である悪性の消化管間質腫瘍(GIST)または進行性および/もしくは転移性である腎細胞癌(MRCC)の治療もしくは予防のための、本発明に従い調製されたスニチニブリンゴ酸塩を含有する医薬組成物を提供する。
【0054】
本発明に従う医薬組成物は、溶液または懸濁液であってもよいが、好ましくは固形の経口投薬形態である。本発明に従う好ましい経口投薬形態は、錠剤、カプセルなどを含み、これらは所望に応じて任意にコーティングされてもよい。錠剤は、直接圧縮、湿式造粒および乾式造粒を含む従来の技術によって調製することができる。カプセルは、一般にゼラチン材料から形成され、本発明に従う、従来通りに調製された顆粒状の賦形剤を含み得る。
【0055】
本発明に従う医薬組成物は、典型的には、充填剤、結合剤、崩壊剤、潤滑剤を含む群から選択される1つ以上の薬学的に許容可能な従来の賦形剤を含み、任意に、着色剤、吸着剤、界面活性剤、膜形成剤および可塑剤から選択される少なくとも1つの賦形剤をさらに含んでもよい。
【0056】
固形医薬製剤がコーティング錠の形態である場合、コーティングは、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースまたはメタクリレートポリマー等の膜形成剤の少なくとも1つから調製することができ、ポリエチレングリコール、セバシン酸ジブチル、クエン酸トリエチル等の可塑剤の少なくとも1つ、ならびに色素および充填剤等の膜コーティングにとって慣用的な他の医薬補助物質を任意に含んでもよい。
【0057】
好ましくは、本発明の1つの側面に従う医薬組成物は、異常タンパク質キナーゼ(PK)活性に関連する疾患を治療もしくは予防するのに使用される。このような疾患は、糖尿病、肝硬変、アテローム性動脈硬化症等の心血管疾患、血管形成、自己免疫疾患等の免疫性疾患、悪性消化管間質腫瘍(MGIST)および転移性腎細胞癌(MRCC)を含むが、これらに限定されない。
【0058】
本発明、その目的および利点の詳細を、非限定的な実施例により、以下でより詳細に説明する。
【実施例】
【0059】
実施例1:本発明に従うスニチニブI型の調製
スニチニブ(1当量)を、85〜90℃でn−ブタノール:水(80:20)(v/v)に溶解させて透明な溶液を得た。この熱い溶液を、真空下でブフナー漏斗を用いてろ過した。ろ液を、約22〜27℃の間の周囲温度まで冷却し、黄色から橙色の固体を得た。このようにして得た固体を、真空下でブフナー漏斗を用いてろ過し、n−ブタノール:水(80:20)(v/v)で洗浄した。次に、この固体を、真空下で、約40℃で3時間乾燥させてスニチニブI型結晶を得た。
【0060】
収率%=92%。
HPLC純度=98.24%。
【0061】
実施例2:本発明に従うスニチニブI型の調製
スニチニブ(1当量)を、95〜98℃でn−ブタノール(10vol)に溶解させて透明な溶液を得た。この熱い溶液を、真空下でブフナー漏斗を通してろ過した。ろ液を、約22〜27℃の間の周囲温度まで冷却し、黄色から橙色の固体を得た。このようにして得た固体を、真空下でブフナー漏斗を用いてろ過し、n−ブタノールで洗浄した。次に、この固体を、真空下で、約40℃で3時間乾燥させてスニチニブI型結晶を得た。
【0062】
収率%=85%。
HPLC純度=99.34%。
【0063】
上記実施例で最終的に得られた固体は、XRPD(図1に示される)、DSC(図2に示される)およびTGA(図3に示される)によって特徴付けられ、これによって、本発明に従う方法によってスニチニブI型が調製されたことが確認された。
【0064】
XRPDは、Cuα線をX線源として用い、2θ範囲を3〜50°、ステップサイズを0.5°、時間/ステップを1秒として、ブルカーD8アドバンスインスツルメント(Bruker D8 Advance Instrument)で記録した。
【0065】
XRPD:4.48、7.07、8.88、10.57、11.38、12.78、13.51、14.95、16.41、18.86、19.61、20.58、21.59、22.53、22.87、23.09、25.68、27.22、28.07、29.19、32.61、34.09、36.00、41.93、および44.00。
【0066】
DSCは、温度範囲を25℃〜280℃、加熱速度を10℃/分として、パーキンエルマーピリス6(Perkin Elmer Pyris 6)で記録した。
【0067】
DSCピーク:244℃。
TGAは、温度範囲を25℃〜250℃、加熱速度を10℃/分として、パーキンエルマーピリス6で記録した。
【0068】
以上本発明について説明してきたがこれは例示でしかないことが理解されるであろう。実施例は本発明の範囲を限定することを意図したものではない。さまざまな変形および態様は、以下の請求項のみによって規定される本発明の範囲および精神から逸脱せずに実現できる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
4.48および8.88±0.2°の2θに2θ値のピークを含む特徴的なXRPDスペクトルを有するスニチニブI型。
【請求項2】
4.48、7.07、8.88、10.57、11.38、12.78、13.51、14.95、16.41、18.86、19.61、20.58、21.59、22.53、22.87、23.09、25.68、27.22、28.07、29.19、32.61、34.09、36.00、41.93、および44.00±0.2°の2θに、2θ値の2つ以上のピークを含む特徴的なXRPDスペクトルを有する、請求項1に記載のスニチニブI型。
【請求項3】
実質的に図1に示されるXRPDスペクトルを有する、請求項1または2に記載のスニチニブI型。
【請求項4】
約244℃に吸熱ピークを有する示差走査熱量測定(DSC)によって特徴付けられる、請求項1〜3のいずれかに記載のスニチニブI型。
【請求項5】
約25〜220℃の間の範囲における0%の熱重量分析(TGA)損失によって特徴付けられる、請求項1〜4のいずれかに記載のスニチニブI型。
【請求項6】
HPLC純度が、
(a)99%より高い、
(b)99.1%より高い、
(c)99.2%より高い、
(d)99.3%より高い、
(e)99.4%より高い、
(f)99.5%より高い、
(g)99.6%より高い、
(h)99.7%より高い、または
(i)99.9%より高い、
請求項1〜5のいずれかに記載のスニチニブI型。
【請求項7】
(a)スニチニブを溶媒に溶解させるステップと、
(b)スニチニブのI型結晶をステップ(a)で得られた溶液から析出させるステップと、
(c)ステップ(b)で得られた固体I型を単離するステップとを含む、
請求項1〜6のいずれかに記載のスニチニブのI型結晶の調製方法。
【請求項8】
ステップ(a)における溶媒は水酸基を含む溶媒である、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記溶媒はアルコールを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記溶媒はn−ブタノールである、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
ステップ(a)における溶媒はさらに水を含む、請求項7〜10のいずれかに記載の方法。
【請求項12】
前記溶媒はn−ブタノールおよび水を含む、請求項10または11に記載の方法。
【請求項13】
前記溶媒は、n−ブタノールおよび水を、約60:40〜約90:10の間の比率で含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
n−ブタノールおよび水を、約80:20の比率で含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記スニチニブを溶解させるように、ステップ(a)における溶媒を加熱する、請求項7〜14のいずれかに記載の方法。
【請求項16】
前記溶媒がn−ブタノールを含むとき、これを約70〜100℃の間まで加熱する、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記溶媒を、約95〜98℃の間まで加熱する、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
ステップ(a)で得られた溶液を、ステップ(b)の前にろ過する、請求項7〜17のいずれかに記載の方法。
【請求項19】
ステップ(a)で得られた溶液を冷却することによって、前記溶液から前記スニチニブのI型結晶を析出させる、請求項7〜18のいずれかに記載の方法。
【請求項20】
前記溶液を約0〜5℃の間まで冷却することによって、前記スニチニブのI型結晶を析出させる、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
ステップ(a)において溶媒を加熱することによりスニチニブを溶解させたとき、前記溶液を約20〜35℃の間まで冷却することによって、前記スニチニブのI型結晶を析出させる、請求項19に記載の方法。
【請求項22】
ステップ(c)においてろ過によってステップ(b)で得られた固体を単離する、請求項7〜21のいずれかに記載の方法。
【請求項23】
前記単離した固体を、ステップ(a)で用いた溶媒で洗浄する、請求項7〜22のいずれかに記載の方法。
【請求項24】
前記単離した固体を、一定重量になるまで乾燥させる、請求項7〜23のいずれかに記載の方法。
【請求項25】
前記単離した固体を、減圧条件下で約40℃で乾燥させる、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
請求項1〜6のいずれかに記載のスニチニブI型、または請求項7〜25のいずれかに記載の方法によって調製されたスニチニブI型を、リンゴ酸と反応させることを含む、スニチニブリンゴ酸塩の調製方法。
【請求項27】
前記リンゴ酸はL−リンゴ酸である、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記リンゴ酸はD−リンゴ酸である、請求項26に記載の方法。
【請求項29】
医薬に使用するための、請求項1〜6のいずれかに記載のスニチニブI型、請求項7〜25のいずれかに記載の方法によって調製されたスニチニブI型、または請求項26〜28のいずれかに記載の方法によって調製されたスニチニブリンゴ酸塩。
【請求項30】
癌または腫瘍を治療もしくは予防するための、請求項29に記載のスニチニブI型またはスニチニブリンゴ酸塩。
【請求項31】
切除不可能および/もしくは転移性である悪性の消化管間質腫瘍(GIST)または進行性および/もしくは転移性である腎細胞癌(MRCC)を治療もしくは予防するための、請求項29または30に記載のスニチニブI型またはスニチニブリンゴ酸塩。
【請求項32】
請求項1〜6または29〜31のいずれかに記載のスニチニブを含有する医薬組成物。
【請求項33】
癌および/または腫瘍を治療もしくは予防するための、請求項32に記載の医薬組成物。
【請求項34】
切除不可能および/もしくは転移性である悪性の消化管間質腫瘍(GIST)または進行性および/もしくは転移性である腎細胞癌(MRCC)を治療もしくは予防するための、請求項32または33に記載の医薬組成物。
【請求項35】
癌または腫瘍を治療もしくは予防するための医薬の製造のための、請求項1〜6または29〜31のいずれかに記載のスニチニブの使用。
【請求項36】
切除不可能および/もしくは転移性である悪性の消化管間質腫瘍(GIST)または進行性および/もしくは転移性である腎細胞癌(MRCC)を治療もしくは予防するための医薬の製造のための、請求項1〜6または29〜31のいずれかに記載のスニチニブの使用。
【請求項37】
請求項1〜6または29〜31のいずれかに記載のスニチニブの治療的もしくは予防的に有効な量、または請求項32〜34のいずれかに記載の医薬組成物の治療的もしくは予防的に有効な量を、これを必要としている患者に投与することを含む、癌または腫瘍を治療もしくは予防する方法。
【請求項38】
請求項1〜6または29〜31のいずれかに記載のスニチニブの治療的もしくは予防的に有効な量、または請求項32〜34のいずれかに記載の医薬組成物の治療的もしくは予防的に有効な量を、これを必要としている患者に投与することを含む、切除不可能および/もしくは転移性である悪性の消化管間質腫瘍(GIST)または進行性および/もしくは転移性である腎細胞癌(MRCC)を治療もしくは予防する方法。
【請求項39】
前記患者は哺乳動物である、請求項37または38に記載の方法。
【請求項40】
前記哺乳動物はヒトである、請求項39に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2012−500837(P2012−500837A)
【公表日】平成24年1月12日(2012.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−524454(P2011−524454)
【出願日】平成21年8月24日(2009.8.24)
【国際出願番号】PCT/GB2009/051054
【国際公開番号】WO2010/023473
【国際公開日】平成22年3月4日(2010.3.4)
【出願人】(508116469)ジェネリクス・(ユーケー)・リミテッド (34)
【Fターム(参考)】