映像編集装置
【課題】ユーザが誤って編集を中断させた場合でもすぐに編集を再開することができ利便性が高い映像編集装置を提供する。
【解決手段】タイトル一覧表示において映像データが選択され編集モードに移行する際、選択された映像データの録画開始時刻がハードディスクに記録され、編集履歴リスト表示操作がされると、ハードディスクに記録された上記録画開始時刻が表示され、その録画開始時刻が選択されると、ハードディスクに記録された映像データのうち選択された録画開始時刻の映像データを含む複数の時系列順に並んだ各映像データについての各サムネイルおよび各録画開始時刻が表示され、いずれかのサムネイルが選択されると編集モードに移行する。
【解決手段】タイトル一覧表示において映像データが選択され編集モードに移行する際、選択された映像データの録画開始時刻がハードディスクに記録され、編集履歴リスト表示操作がされると、ハードディスクに記録された上記録画開始時刻が表示され、その録画開始時刻が選択されると、ハードディスクに記録された映像データのうち選択された録画開始時刻の映像データを含む複数の時系列順に並んだ各映像データについての各サムネイルおよび各録画開始時刻が表示され、いずれかのサムネイルが選択されると編集モードに移行する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、映像編集装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
昨今、ハードディスクレコーダはハードディスクの大容量化に伴い大量のタイトルを記録させることが可能となっている。ハードディスクに記録されたタイトルを編集する際、ユーザはまずタイトル一覧表示をさせていた。タイトル一覧表示をさせた時点では最後に記録されたタイトルについてのサムネイル等が表示され、それより過去に記録されたタイトルの編集をユーザが所望する場合、ユーザはそのタイトルが表示されるまでページ送り操作を行い、目的のタイトルを選択し、編集モードに移行させていた(録画タイトルの編集動作については例えば特許文献1を参照)。
【特許文献1】特開2004−147202号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記従来のハードディスクレコーダにおいては、上記編集モードに移行後ユーザが誤って編集を中断させてしまった場合、ユーザは再度タイトル一覧表示をさせていた。このとき、最後に記録されたタイトルについて表示され、目的のタイトルをページ送りにより再度探し出す必要があり、編集の再開に時間がかかってしまうといった問題点があった。
【0004】
上記問題点を鑑み、本発明は、ユーザが誤って編集を中断させた場合でもすぐに編集を再開することができ利便性の高い映像編集装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために本発明の映像編集装置は、記録媒体に記録された映像データの編集モードに移行する際、その編集モード移行対象映像データに関する情報を前記記録媒体に記録させる記録手段と、
操作手段の操作がされると、前記記録媒体に記録された映像データのうち前記記録媒体に記録された前記編集モード移行対象映像データに関する情報に対応する映像データを含む複数の所定数の記録時刻が時系列順に並ぶ各映像データに関する各画像を表示手段に表示させるための表示用信号を前記表示手段に出力する表示用信号出力手段と、を備え、
前記各画像のいずれかが前記操作手段の操作により選択されると、選択された画像に対応する映像データの編集モードに移行する構成としている。
【0006】
このような構成によれば、ユーザが誤って編集を中断させた場合でも、操作手段の操作によりすぐに目的の映像データを探し出すことができ、すぐに編集を再開することができ利便性が高い。
【0007】
また、上記構成において、前記編集モード移行対象映像データに関する情報が前記記録媒体に複数種類記録されている場合、前記操作手段の操作により前記表示用信号出力手段は、前記記録媒体に記録された複数種類の編集モード移行対象映像データに関する情報を前記表示手段に表示させるための表示用信号を前記表示手段に出力し、
表示された複数種類の編集モード移行対象映像データに関する情報のいずれかが前記操作手段の操作により選択されると、前記表示用信号出力手段は、前記記録媒体に記録された映像データのうち選択された編集モード移行対象映像データに関する情報に対応する映像データを含む前記複数の所定数の記録時刻が時系列順に並ぶ各映像データに関する各画像を前記表示手段に表示させるための表示用信号を前記表示手段に出力する構成にしてもよい。
【0008】
このような構成によれば、過去に編集した複数の映像データからいずれかをユーザが選択し、選択された映像データと記録時刻が近い映像データをすぐに探し出せ、目的の映像データをすぐに見つけやすくすることができる。
【0009】
また、上記構成において、前記記録媒体に記録された映像データの消去モードに移行する際、前記記録手段はその消去モード移行対象映像データに関する情報を前記記録媒体に記録させ、
前記操作手段の操作がされると、前記表示用信号出力手段は、前記記録媒体に記録された映像データのうち前記記録媒体に記録された前記消去モード移行対象映像データに関する情報に対応する映像データに記録時刻が最も近い映像データを含む前記複数の所定数の記録時刻が時系列順に並ぶ各映像データに関する各画像を前記表示手段に表示させるための表示用信号を前記表示手段に出力する構成にしてもよい。
【0010】
このような構成によれば、既に消去された映像データと記録時刻が近い映像データをユーザはすぐに探し出すことができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明の映像編集装置によれば、ユーザが誤って編集を中断させた場合でもすぐに編集を再開することができ利便性が高い。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。ここでは、デジタル放送受信に対応したハードディスクレコーダを一例として説明する。
【0013】
図1に、本発明に係るハードディスクレコーダの概略構成図を示す。本図に示すよう、本発明に係るハードディスクレコーダは、チューナ2と、復調部3と、エラー訂正部4と、デマルチプレクサ5と、デコード部6と、映像合成部7と、映像D/A変換部8と、エンコード/デコード部9と、HDD(ハードディスクドライブ)10と、OSD(On Screen Display)部11と、内部時計12と、不揮発性メモリ13と、リモコン受信部14と、制御部15とを備えている。チューナ2にはアンテナ1が接続され、映像D/A変換部8にはテレビ16が接続される。
【0014】
アンテナ1は、デジタル放送の放送電波を受信し放送電波を高周波信号に変換してチューナ2に出力する。チューナ2は、アンテナ1から入力される高周波信号から所望の周波数の高周波信号を抽出し、抽出された高周波信号を周波数変換して中間周波信号を生成し、生成された中間周波信号を復調部3に出力する。復調部3は、チューナ2から入力された中間周波信号に対してデジタル復調を行い、トランスポートストリームをエラー訂正部4に出力する。エラー訂正部4は、復調部3から入力されたトランスポートストリームに対してエラー訂正を行い、エラー訂正されたトランスポートストリームをデマルチプレクサ5に出力する。デマルチプレクサ5は、トランスポートストリームから映像ストリームを分離しデコード部6に出力する。デコード部6は、映像ストリームを伸長復号化し、復号映像データを映像合成部7に出力する。
【0015】
また、デコード部6は、復号映像データをエンコード/デコード部9に出力もする。エンコード/デコード部9は、復号映像データを圧縮符号化し、圧縮映像データをHDD10に出力する。HDD10は、ハードディスクを内蔵しており、圧縮映像データをハードディスクに記録させる。
【0016】
また、HDD10は、ハードディスクから圧縮映像データを再生しエンコード/デコード部9に出力する。エンコード/デコード部9は、再生された圧縮映像データを伸長復号化し、復号映像データを映像合成部7に出力する。
【0017】
また、OSD部11は、OSD映像データを生成して映像合成部7に出力する。映像合成部7は、デコード部6またはエンコード/デコード部9からの復号映像データとOSD映像データとを合成して合成映像データを映像D/A変換部8に出力する。また、映像合成部7は、上記合成をせずに復号映像データやOSD映像データを映像D/A変換部8に出力もする。映像D/A変換部8は、映像合成部7からの合成映像データ、復号映像データ、OSD映像データをアナログ映像信号に変換してテレビ16に出力し、テレビ16に映像が表示される。
【0018】
内部時計12は、時刻を計測する。不揮発性メモリ13は、例えばフラッシュメモリであり、各種設定情報が記憶される。リモコン受信部14は、リモコン17から赤外線信号を受信し赤外線信号をコード信号に変換して制御部15に出力する。
【0019】
以下、上記のような構成である本発明に係るハードディスクレコーダの動作について説明する。
【0020】
リモコン17の操作によりテレビ16に表示される録画予約設定画面からユーザは録画予約が可能である。録画予約設定画面においてリモコン17の操作により録画日、録画開始時刻、録画終了時刻、放送チャンネル、録画モードが指定されると、指定された内容の録画予約設定情報が制御部15により不揮発性メモリ13に記憶される。録画予約設定後、内部時計12が計測する現在時刻が不揮発性メモリ13に記憶された録画日および録画開始時刻で表される時刻となると、HDD10はハードディスクにトランスポートストリームに基づく映像データを記録開始し、内部時計12が計測する現在時刻が不揮発性メモリ13に記憶された録画終了時刻となると、HDD10は映像データの記録を停止する。そして、HDD10はハードディスクに録画開始時刻を記録させ、録画完了となる。
【0021】
このような録画動作が繰り返されHDD10のハードディスクに大量の映像データおよび録画開始時刻が記録されているものとする。ここで、リモコン17においてタイトル一覧表示キーが入力されると、図2のフローチャートが開始される。
【0022】
リモコン17においてタイトル一覧表示キーが入力されると、ステップS20で、OSD部11がOSD映像データを生成し、テレビ16に、HDD10のハードディスクに記録された録画開始時刻のうち時間的に最後の録画開始時刻およびその録画開始時刻に対応する映像データのサムネイルが表示される。
【0023】
ここでリモコン17においてページ送り操作がされると、ステップS21で、OSD部11が生成するOSD映像データにより、テレビ16に、ハードディスクに記録された録画開始時刻のうち上記最後の録画開始時刻の次に時間的に古い6つの録画開始時刻およびそれらの録画開始時刻に対応する各映像データの各サムネイルが表示される。以降、リモコン17においてページ送り操作がされるたびに、ステップS21で、ハードディスクに記録された録画開始時刻のうち先に表示された録画開始時刻の次に時間的に古い6つの録画開始時刻およびそれらの録画開始時刻に対応する各映像データの各サムネイルがテレビ16に表示される。
【0024】
そして、ステップS20またはステップS21の後、リモコン17においてサムネイルの選択操作がされると、ステップS22で、OSD部11が生成するOSD映像データにより、選択メニューがテレビ16に表示される。ここで、選択メニューには、「再生」「タイトル消去」「シーン削除」「チャプター編集」の各項目が含まれ、「タイトル消去」「シーン削除」「チャプター編集」のいずれかの編集項目がリモコン17の操作により選択されるとステップS23に進む。
【0025】
ステップS23で、HDD10は、上記選択されたサムネイルに対応する録画開始時刻を編集履歴データとしてハードディスクに記録させる。
【0026】
そして、ステップS24で、上記選択された編集項目が「シーン削除」または「チャプター編集」の場合はそれぞれに応じた編集モードに移行される。
【0027】
「シーン削除」が選択された場合は、シーン削除画面がテレビ16に表示され、ここでリモコン17において再生操作がされると、上記選択されたサムネイルに対応する映像データをHDD10がハードディスクから再生開始しシーン削除画面に再生映像が表示される。そして、再生途中でリモコン17の操作により開始点および終了点が指定されると、上記選択されたサムネイルに対応する映像データのうち上記指定された開始点および終了点間の部分がハードディスクから消去される。
【0028】
また、「チャプター編集」が選択された場合は、チャプター編集画面がテレビ16に表示され、ここでリモコン17において再生操作がされると、上記選択されたサムネイルに対応する映像データをHDD10がハードディスクから再生開始しシーン削除画面に再生映像が表示される。そして、再生途中でリモコン17において所定の操作がされたタイミングがチャプターの区切りポイントとしてハードディスクに記録される。
【0029】
また、「シーン削除」および「チャプター編集」については、編集モード移行後、リモコン17において所定の操作がされると、編集モードが解除される。
【0030】
また、上記選択された編集項目が「タイトル消去」の場合は、ステップS24で、上記選択されたサムネイルに対応する映像データおよび録画開始時刻がハードディスクから消去される。
【0031】
ここで例えば、図4に示すようにハードディスクに録画開始時刻が記録され、これらの録画開始時刻に対応する映像データがハードディスクに記録されている場合に、リモコン17においてタイトル一覧表示キーが操作されると、図2のフローチャートが開始され、ステップS20で、ハードディスクに記録された録画開始時刻のうち時間的に最後の録画開始時刻である2007/05/01 PM10:00およびその録画開始時刻に対応する映像データのサムネイルが図5のようにテレビ16に表示される。
【0032】
ここで、リモコン17においてページ送り操作がされると、ステップS21で、ハードディスクに記録された録画開始時刻のうち上記最後の録画開始時刻の次に時間的に古い6つの録画開始時刻である2007/04/24 AM09:00〜2007/04/29 AM09:00までが、それらの録画開始時刻に対応する各映像データの各サムネイルと共に図6のようにテレビ16に表示される。
【0033】
ここで、リモコン17の操作により2007/04/24 AM09:00のサムネイルが選択されると、ステップS22で、図7のように選択メニューがテレビ16に表示される。ここで、「チャプター編集」がリモコン17の操作により選択されたとすると、ステップS23で、図8のように、編集履歴データとして2007/04/24 AM09:00がハードディスクに記録される。そして、ステップS24で、編集モードに移行し、チャプター編集が行われる。
【0034】
チャプター編集後、再度リモコン17においてタイトル一覧表示キーが操作されると、図2のフローチャートが開始され、ステップS20で、ハードディスクに記録された録画開始時刻のうち時間的に最後の録画開始時刻である2007/05/01 PM10:00およびその録画開始時刻に対応する映像データのサムネイルが図5のようにテレビ16に表示される。
【0035】
以降、リモコン17においてページ送り操作が繰り返されると、図8のようなハードディスクの記録状態により、あるときステップS21で、2007/02/15 PM06:00の録画開始時刻およびその録画開始時刻に対応する映像データのサムネイルが6つのうちの1つとしてテレビ16に表示される。ここで、2007/02/15 PM06:00のサムネイルがリモコン17の操作により選択されると、ステップS22で選択メニューが表示される。
【0036】
ここで、「タイトル消去」がリモコン17の操作により選択されたとすると、ステップS23で、編集履歴データとして2007/02/15 PM06:00がハードディスクに記録される。そして、ステップS24で、2007/02/15 PM06:00の録画開始時刻およびその録画開始時刻に対応する映像データがハードディスクから消去される。このとき、ハードディスクの記録状態は図9のようになる。
【0037】
タイトル消去後、再度リモコン17においてタイトル一覧表示キーが操作されると、図2のフローチャートが開始され、ステップS20で、ハードディスクに記録された録画開始時刻のうち時間的に最後の録画開始時刻である2007/05/01 PM10:00およびその録画開始時刻に対応する映像データのサムネイルが図5のようにテレビ16に表示される。
【0038】
以降、リモコン17においてページ送り操作が繰り返されると、図9のようなハードディスクの記録状態により、あるときステップS21で、2007/03/20 AM11:00の録画開始時刻およびその録画開始時刻に対応する映像データのサムネイルが6つのうちの1つとしてテレビ16に表示される。ここで、2007/03/20 AM11:00のサムネイルがリモコン17の操作により選択されると、ステップS22で選択メニューが表示される。
【0039】
ここで、「シーン削除」がリモコン17の操作により選択されたとすると、ステップS23で、編集履歴データとして2007/03/20 AM11:00がハードディスクに記録される。このとき、ハードディスクの記録状態は図10のようになる。
【0040】
そして、ステップS24で編集モードに移行するが、移行後、リモコン17においてユーザの誤りにより所定の操作がされ、編集モードが解除されたとする。ここで、編集を再開しようとする場合、タイトル一覧表示操作を再度して、ページ送りにより2007/03/20 AM11:00のサムネイルを再度表示させて選択し、編集モードに移行してもよいが、編集の再開までに時間がかかってしまう。そこで、本発明に係るハードディスクレコーダでは、以下のような編集履歴リスト表示機能を有している。
【0041】
リモコン17において編集履歴リスト表示キーが入力されると、図3に示すフローチャートが開始される。
【0042】
リモコン17において編集履歴リスト表示キーが入力されると、ステップS30で、OSD部11が生成するOSD映像データにより、ハードディスクに記録された編集履歴データとしての録画開始時刻がテレビ16に一覧表示される。
【0043】
ここで、リモコン17の操作により録画開始時刻が選択され、選択された録画開始時刻がハードディスクに記録されている場合は(ステップS31のY)、ステップS32に進み、OSD部11が生成するOSD映像データにより、ハードディスクに記録された録画開始時刻のうち選択された録画開始時刻から時系列順に並ぶ6つの録画開始時刻およびそれらの録画開始時刻に対応する各映像データの各サムネイルがテレビ16に表示される。(ただし、ハードディスクに記録された録画開始時刻のうち選択された録画開始時刻から最後の録画開始時刻までに5つ以下しか録画開始時刻がない場合は、選択された録画開始時刻から最後の録画開始時刻までの録画開始時刻およびその録画開始時刻に対応する映像データのサムネイルが表示される。)
【0044】
ここで、リモコン17の操作によりサムネイルが選択されると、ステップS34で、選択メニューが表示される。選択メニューは前述と同様の項目を含む。そして、選択メニューのうち「シーン削除」または「チャプター編集」がリモコン17の操作により選択されると、ステップS35で、対応する編集モードに移行する。各項目が選択された場合の動作については前述と同様である。また、選択メニューのうち「タイトル消去」が選択された場合は、ステップS35で、上記選択されたサムネイルに対応する映像データがハードディスクから消去される。
【0045】
また、上記ステップS30で編集履歴リストが表示された後、リモコン17の操作により録画開始時刻が選択され、選択された録画開始時刻がハードディスクに記録されていない場合は(ステップS31のN)、ステップS33に進み、OSD部11が生成するOSD映像データにより、ハードディスクに記録された録画開始時刻のうち選択された録画開始時刻に最も近い録画開始時刻から時系列順に並ぶ6つの録画開始時刻およびそれらの録画開始時刻に対応する各映像データの各サムネイルがテレビ16に表示される。(ただし、ハードディスクに記録された録画開始時刻のうち選択された録画開始時刻に最も近い録画開始時刻から最後の録画開始時刻までに5つ以下しか録画開始時刻がない場合は、選択された録画開始時刻に最も近い録画開始時刻から最後の録画開始時刻までの録画開始時刻およびその録画開始時刻に対応する映像データのサムネイルが表示される。)
【0046】
ここでリモコン17の操作によりサムネイルが選択されてからのステップS34、S35については前述と同様である。
【0047】
ここで、前述した例のように録画開始時刻が2007/03/20 AM11:00の映像データについて編集モードが解除された後、リモコン17において編集履歴リスト表示キーが入力されると、図3のフローチャートが開始される。まず、ステップS30で、図10で示すハードディスクの記録状態により、ハードディスクに記録された編集履歴データとしての録画開始時刻である2007/04/24 AM09:00、2007/02/15 PM06:00および2007/03/20 AM11:00がテレビ16に一覧表示される。その様子を図11に示す。
【0048】
ここで、2007/03/20 AM11:00がリモコン17の操作により選択されると、2007/03/20 AM11:00はハードディスクに記録されているから(図10参照、ステップS31のY)、ステップS32に進み、ハードディスクに記録された録画開始時刻のうち2007/03/20 AM11:00〜2007/03/24 PM02:00までの6つの録画開始時刻およびそれらの録画開始時刻に対応する各映像データの各サムネイルがテレビ16に表示される。その様子を図12に示す。
【0049】
ここで、2007/03/20 AM11:00のサムネイルがリモコン17の操作により選択されると、ステップS34で選択メニューが表示され、「シーン削除」がリモコン17の操作により選択されれば、ステップS35で編集モードに移行する。このように、編集モードが誤って解除された場合でも、編集履歴リストを介してすぐに目的の映像データを探し出して編集モードに移行できるので、編集をすぐに再開することができる。
【0050】
また、図12において、2007/03/20 AM11:00以外の録画開始時刻のサムネイルを選択して編集モードに移行することもでき、編集履歴リストに表示された録画開始時刻に近い録画開始時刻の目的の映像データをすぐに探し出して編集することができる。
【0051】
また、図11の編集履歴リストにおいて2007/02/15 PM06:00が選択されると、2007/02/15 PM06:00はハードディスクに記録されていないから(図10参照、ステップS31のN)、ステップS33に進み、ハードディスクに記録された録画開始時刻のうち2007/02/15 PM06:00に最も近い2007/02/14 AM09:00から2007/02/20 AM06:00までの6つの録画開始時刻およびそれらの録画開始時刻に対応する各映像データの各サムネイルがテレビ16に表示される。その様子を図13に示す。
【0052】
このように、既に消去された映像データの録画開始時刻に近い目的の映像データも編集履歴リストを介してすぐに探し出して編集することができる。
【0053】
なお、本発明は、ハードディスクレコーダに限らず、DVDレコーダ、BDレコーダ等のあらゆる映像編集装置に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】は、本発明に係るハードディスクレコーダの概略構成図である。
【図2】は、タイトル一覧表示に関するフローチャートである。
【図3】は、編集履歴リスト表示に関するフローチャートである。
【図4】は、ハードディスクにおける録画開始時刻の記録状態例を示す図である。
【図5】は、タイトル一覧表示の初期画面の一例を示す図である。
【図6】は、ページ送り後のタイトル一覧表示の一例を示す図である。
【図7】は、選択メニュー表示を示す図である。
【図8】は、ハードディスクにおける録画開始時刻および編集履歴の記録状態例を示す図である。
【図9】は、ハードディスクにおける録画開始時刻および編集履歴の記録状態例を示す図である。
【図10】は、ハードディスクにおける録画開始時刻および編集履歴の記録状態例を示す図である。
【図11】は、編集履歴リスト表示の一例を示す図である。
【図12】は、編集履歴リスト表示での選択後の画面例を示す図である。
【図13】は、編集履歴リスト表示での選択後の画面例を示す図である。
【符号の説明】
【0055】
1 アンテナ
2 チューナ
3 復調部
4 エラー訂正部
5 デマルチプレクサ
6 デコード部
7 映像合成部
8 映像D/A変換部
9 エンコード/デコード部
10 HDD
11 OSD部
12 内部時計
13 不揮発性メモリ
14 リモコン受信部
15 制御部
16 テレビ
17 リモコン
【技術分野】
【0001】
本発明は、映像編集装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
昨今、ハードディスクレコーダはハードディスクの大容量化に伴い大量のタイトルを記録させることが可能となっている。ハードディスクに記録されたタイトルを編集する際、ユーザはまずタイトル一覧表示をさせていた。タイトル一覧表示をさせた時点では最後に記録されたタイトルについてのサムネイル等が表示され、それより過去に記録されたタイトルの編集をユーザが所望する場合、ユーザはそのタイトルが表示されるまでページ送り操作を行い、目的のタイトルを選択し、編集モードに移行させていた(録画タイトルの編集動作については例えば特許文献1を参照)。
【特許文献1】特開2004−147202号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記従来のハードディスクレコーダにおいては、上記編集モードに移行後ユーザが誤って編集を中断させてしまった場合、ユーザは再度タイトル一覧表示をさせていた。このとき、最後に記録されたタイトルについて表示され、目的のタイトルをページ送りにより再度探し出す必要があり、編集の再開に時間がかかってしまうといった問題点があった。
【0004】
上記問題点を鑑み、本発明は、ユーザが誤って編集を中断させた場合でもすぐに編集を再開することができ利便性の高い映像編集装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために本発明の映像編集装置は、記録媒体に記録された映像データの編集モードに移行する際、その編集モード移行対象映像データに関する情報を前記記録媒体に記録させる記録手段と、
操作手段の操作がされると、前記記録媒体に記録された映像データのうち前記記録媒体に記録された前記編集モード移行対象映像データに関する情報に対応する映像データを含む複数の所定数の記録時刻が時系列順に並ぶ各映像データに関する各画像を表示手段に表示させるための表示用信号を前記表示手段に出力する表示用信号出力手段と、を備え、
前記各画像のいずれかが前記操作手段の操作により選択されると、選択された画像に対応する映像データの編集モードに移行する構成としている。
【0006】
このような構成によれば、ユーザが誤って編集を中断させた場合でも、操作手段の操作によりすぐに目的の映像データを探し出すことができ、すぐに編集を再開することができ利便性が高い。
【0007】
また、上記構成において、前記編集モード移行対象映像データに関する情報が前記記録媒体に複数種類記録されている場合、前記操作手段の操作により前記表示用信号出力手段は、前記記録媒体に記録された複数種類の編集モード移行対象映像データに関する情報を前記表示手段に表示させるための表示用信号を前記表示手段に出力し、
表示された複数種類の編集モード移行対象映像データに関する情報のいずれかが前記操作手段の操作により選択されると、前記表示用信号出力手段は、前記記録媒体に記録された映像データのうち選択された編集モード移行対象映像データに関する情報に対応する映像データを含む前記複数の所定数の記録時刻が時系列順に並ぶ各映像データに関する各画像を前記表示手段に表示させるための表示用信号を前記表示手段に出力する構成にしてもよい。
【0008】
このような構成によれば、過去に編集した複数の映像データからいずれかをユーザが選択し、選択された映像データと記録時刻が近い映像データをすぐに探し出せ、目的の映像データをすぐに見つけやすくすることができる。
【0009】
また、上記構成において、前記記録媒体に記録された映像データの消去モードに移行する際、前記記録手段はその消去モード移行対象映像データに関する情報を前記記録媒体に記録させ、
前記操作手段の操作がされると、前記表示用信号出力手段は、前記記録媒体に記録された映像データのうち前記記録媒体に記録された前記消去モード移行対象映像データに関する情報に対応する映像データに記録時刻が最も近い映像データを含む前記複数の所定数の記録時刻が時系列順に並ぶ各映像データに関する各画像を前記表示手段に表示させるための表示用信号を前記表示手段に出力する構成にしてもよい。
【0010】
このような構成によれば、既に消去された映像データと記録時刻が近い映像データをユーザはすぐに探し出すことができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明の映像編集装置によれば、ユーザが誤って編集を中断させた場合でもすぐに編集を再開することができ利便性が高い。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。ここでは、デジタル放送受信に対応したハードディスクレコーダを一例として説明する。
【0013】
図1に、本発明に係るハードディスクレコーダの概略構成図を示す。本図に示すよう、本発明に係るハードディスクレコーダは、チューナ2と、復調部3と、エラー訂正部4と、デマルチプレクサ5と、デコード部6と、映像合成部7と、映像D/A変換部8と、エンコード/デコード部9と、HDD(ハードディスクドライブ)10と、OSD(On Screen Display)部11と、内部時計12と、不揮発性メモリ13と、リモコン受信部14と、制御部15とを備えている。チューナ2にはアンテナ1が接続され、映像D/A変換部8にはテレビ16が接続される。
【0014】
アンテナ1は、デジタル放送の放送電波を受信し放送電波を高周波信号に変換してチューナ2に出力する。チューナ2は、アンテナ1から入力される高周波信号から所望の周波数の高周波信号を抽出し、抽出された高周波信号を周波数変換して中間周波信号を生成し、生成された中間周波信号を復調部3に出力する。復調部3は、チューナ2から入力された中間周波信号に対してデジタル復調を行い、トランスポートストリームをエラー訂正部4に出力する。エラー訂正部4は、復調部3から入力されたトランスポートストリームに対してエラー訂正を行い、エラー訂正されたトランスポートストリームをデマルチプレクサ5に出力する。デマルチプレクサ5は、トランスポートストリームから映像ストリームを分離しデコード部6に出力する。デコード部6は、映像ストリームを伸長復号化し、復号映像データを映像合成部7に出力する。
【0015】
また、デコード部6は、復号映像データをエンコード/デコード部9に出力もする。エンコード/デコード部9は、復号映像データを圧縮符号化し、圧縮映像データをHDD10に出力する。HDD10は、ハードディスクを内蔵しており、圧縮映像データをハードディスクに記録させる。
【0016】
また、HDD10は、ハードディスクから圧縮映像データを再生しエンコード/デコード部9に出力する。エンコード/デコード部9は、再生された圧縮映像データを伸長復号化し、復号映像データを映像合成部7に出力する。
【0017】
また、OSD部11は、OSD映像データを生成して映像合成部7に出力する。映像合成部7は、デコード部6またはエンコード/デコード部9からの復号映像データとOSD映像データとを合成して合成映像データを映像D/A変換部8に出力する。また、映像合成部7は、上記合成をせずに復号映像データやOSD映像データを映像D/A変換部8に出力もする。映像D/A変換部8は、映像合成部7からの合成映像データ、復号映像データ、OSD映像データをアナログ映像信号に変換してテレビ16に出力し、テレビ16に映像が表示される。
【0018】
内部時計12は、時刻を計測する。不揮発性メモリ13は、例えばフラッシュメモリであり、各種設定情報が記憶される。リモコン受信部14は、リモコン17から赤外線信号を受信し赤外線信号をコード信号に変換して制御部15に出力する。
【0019】
以下、上記のような構成である本発明に係るハードディスクレコーダの動作について説明する。
【0020】
リモコン17の操作によりテレビ16に表示される録画予約設定画面からユーザは録画予約が可能である。録画予約設定画面においてリモコン17の操作により録画日、録画開始時刻、録画終了時刻、放送チャンネル、録画モードが指定されると、指定された内容の録画予約設定情報が制御部15により不揮発性メモリ13に記憶される。録画予約設定後、内部時計12が計測する現在時刻が不揮発性メモリ13に記憶された録画日および録画開始時刻で表される時刻となると、HDD10はハードディスクにトランスポートストリームに基づく映像データを記録開始し、内部時計12が計測する現在時刻が不揮発性メモリ13に記憶された録画終了時刻となると、HDD10は映像データの記録を停止する。そして、HDD10はハードディスクに録画開始時刻を記録させ、録画完了となる。
【0021】
このような録画動作が繰り返されHDD10のハードディスクに大量の映像データおよび録画開始時刻が記録されているものとする。ここで、リモコン17においてタイトル一覧表示キーが入力されると、図2のフローチャートが開始される。
【0022】
リモコン17においてタイトル一覧表示キーが入力されると、ステップS20で、OSD部11がOSD映像データを生成し、テレビ16に、HDD10のハードディスクに記録された録画開始時刻のうち時間的に最後の録画開始時刻およびその録画開始時刻に対応する映像データのサムネイルが表示される。
【0023】
ここでリモコン17においてページ送り操作がされると、ステップS21で、OSD部11が生成するOSD映像データにより、テレビ16に、ハードディスクに記録された録画開始時刻のうち上記最後の録画開始時刻の次に時間的に古い6つの録画開始時刻およびそれらの録画開始時刻に対応する各映像データの各サムネイルが表示される。以降、リモコン17においてページ送り操作がされるたびに、ステップS21で、ハードディスクに記録された録画開始時刻のうち先に表示された録画開始時刻の次に時間的に古い6つの録画開始時刻およびそれらの録画開始時刻に対応する各映像データの各サムネイルがテレビ16に表示される。
【0024】
そして、ステップS20またはステップS21の後、リモコン17においてサムネイルの選択操作がされると、ステップS22で、OSD部11が生成するOSD映像データにより、選択メニューがテレビ16に表示される。ここで、選択メニューには、「再生」「タイトル消去」「シーン削除」「チャプター編集」の各項目が含まれ、「タイトル消去」「シーン削除」「チャプター編集」のいずれかの編集項目がリモコン17の操作により選択されるとステップS23に進む。
【0025】
ステップS23で、HDD10は、上記選択されたサムネイルに対応する録画開始時刻を編集履歴データとしてハードディスクに記録させる。
【0026】
そして、ステップS24で、上記選択された編集項目が「シーン削除」または「チャプター編集」の場合はそれぞれに応じた編集モードに移行される。
【0027】
「シーン削除」が選択された場合は、シーン削除画面がテレビ16に表示され、ここでリモコン17において再生操作がされると、上記選択されたサムネイルに対応する映像データをHDD10がハードディスクから再生開始しシーン削除画面に再生映像が表示される。そして、再生途中でリモコン17の操作により開始点および終了点が指定されると、上記選択されたサムネイルに対応する映像データのうち上記指定された開始点および終了点間の部分がハードディスクから消去される。
【0028】
また、「チャプター編集」が選択された場合は、チャプター編集画面がテレビ16に表示され、ここでリモコン17において再生操作がされると、上記選択されたサムネイルに対応する映像データをHDD10がハードディスクから再生開始しシーン削除画面に再生映像が表示される。そして、再生途中でリモコン17において所定の操作がされたタイミングがチャプターの区切りポイントとしてハードディスクに記録される。
【0029】
また、「シーン削除」および「チャプター編集」については、編集モード移行後、リモコン17において所定の操作がされると、編集モードが解除される。
【0030】
また、上記選択された編集項目が「タイトル消去」の場合は、ステップS24で、上記選択されたサムネイルに対応する映像データおよび録画開始時刻がハードディスクから消去される。
【0031】
ここで例えば、図4に示すようにハードディスクに録画開始時刻が記録され、これらの録画開始時刻に対応する映像データがハードディスクに記録されている場合に、リモコン17においてタイトル一覧表示キーが操作されると、図2のフローチャートが開始され、ステップS20で、ハードディスクに記録された録画開始時刻のうち時間的に最後の録画開始時刻である2007/05/01 PM10:00およびその録画開始時刻に対応する映像データのサムネイルが図5のようにテレビ16に表示される。
【0032】
ここで、リモコン17においてページ送り操作がされると、ステップS21で、ハードディスクに記録された録画開始時刻のうち上記最後の録画開始時刻の次に時間的に古い6つの録画開始時刻である2007/04/24 AM09:00〜2007/04/29 AM09:00までが、それらの録画開始時刻に対応する各映像データの各サムネイルと共に図6のようにテレビ16に表示される。
【0033】
ここで、リモコン17の操作により2007/04/24 AM09:00のサムネイルが選択されると、ステップS22で、図7のように選択メニューがテレビ16に表示される。ここで、「チャプター編集」がリモコン17の操作により選択されたとすると、ステップS23で、図8のように、編集履歴データとして2007/04/24 AM09:00がハードディスクに記録される。そして、ステップS24で、編集モードに移行し、チャプター編集が行われる。
【0034】
チャプター編集後、再度リモコン17においてタイトル一覧表示キーが操作されると、図2のフローチャートが開始され、ステップS20で、ハードディスクに記録された録画開始時刻のうち時間的に最後の録画開始時刻である2007/05/01 PM10:00およびその録画開始時刻に対応する映像データのサムネイルが図5のようにテレビ16に表示される。
【0035】
以降、リモコン17においてページ送り操作が繰り返されると、図8のようなハードディスクの記録状態により、あるときステップS21で、2007/02/15 PM06:00の録画開始時刻およびその録画開始時刻に対応する映像データのサムネイルが6つのうちの1つとしてテレビ16に表示される。ここで、2007/02/15 PM06:00のサムネイルがリモコン17の操作により選択されると、ステップS22で選択メニューが表示される。
【0036】
ここで、「タイトル消去」がリモコン17の操作により選択されたとすると、ステップS23で、編集履歴データとして2007/02/15 PM06:00がハードディスクに記録される。そして、ステップS24で、2007/02/15 PM06:00の録画開始時刻およびその録画開始時刻に対応する映像データがハードディスクから消去される。このとき、ハードディスクの記録状態は図9のようになる。
【0037】
タイトル消去後、再度リモコン17においてタイトル一覧表示キーが操作されると、図2のフローチャートが開始され、ステップS20で、ハードディスクに記録された録画開始時刻のうち時間的に最後の録画開始時刻である2007/05/01 PM10:00およびその録画開始時刻に対応する映像データのサムネイルが図5のようにテレビ16に表示される。
【0038】
以降、リモコン17においてページ送り操作が繰り返されると、図9のようなハードディスクの記録状態により、あるときステップS21で、2007/03/20 AM11:00の録画開始時刻およびその録画開始時刻に対応する映像データのサムネイルが6つのうちの1つとしてテレビ16に表示される。ここで、2007/03/20 AM11:00のサムネイルがリモコン17の操作により選択されると、ステップS22で選択メニューが表示される。
【0039】
ここで、「シーン削除」がリモコン17の操作により選択されたとすると、ステップS23で、編集履歴データとして2007/03/20 AM11:00がハードディスクに記録される。このとき、ハードディスクの記録状態は図10のようになる。
【0040】
そして、ステップS24で編集モードに移行するが、移行後、リモコン17においてユーザの誤りにより所定の操作がされ、編集モードが解除されたとする。ここで、編集を再開しようとする場合、タイトル一覧表示操作を再度して、ページ送りにより2007/03/20 AM11:00のサムネイルを再度表示させて選択し、編集モードに移行してもよいが、編集の再開までに時間がかかってしまう。そこで、本発明に係るハードディスクレコーダでは、以下のような編集履歴リスト表示機能を有している。
【0041】
リモコン17において編集履歴リスト表示キーが入力されると、図3に示すフローチャートが開始される。
【0042】
リモコン17において編集履歴リスト表示キーが入力されると、ステップS30で、OSD部11が生成するOSD映像データにより、ハードディスクに記録された編集履歴データとしての録画開始時刻がテレビ16に一覧表示される。
【0043】
ここで、リモコン17の操作により録画開始時刻が選択され、選択された録画開始時刻がハードディスクに記録されている場合は(ステップS31のY)、ステップS32に進み、OSD部11が生成するOSD映像データにより、ハードディスクに記録された録画開始時刻のうち選択された録画開始時刻から時系列順に並ぶ6つの録画開始時刻およびそれらの録画開始時刻に対応する各映像データの各サムネイルがテレビ16に表示される。(ただし、ハードディスクに記録された録画開始時刻のうち選択された録画開始時刻から最後の録画開始時刻までに5つ以下しか録画開始時刻がない場合は、選択された録画開始時刻から最後の録画開始時刻までの録画開始時刻およびその録画開始時刻に対応する映像データのサムネイルが表示される。)
【0044】
ここで、リモコン17の操作によりサムネイルが選択されると、ステップS34で、選択メニューが表示される。選択メニューは前述と同様の項目を含む。そして、選択メニューのうち「シーン削除」または「チャプター編集」がリモコン17の操作により選択されると、ステップS35で、対応する編集モードに移行する。各項目が選択された場合の動作については前述と同様である。また、選択メニューのうち「タイトル消去」が選択された場合は、ステップS35で、上記選択されたサムネイルに対応する映像データがハードディスクから消去される。
【0045】
また、上記ステップS30で編集履歴リストが表示された後、リモコン17の操作により録画開始時刻が選択され、選択された録画開始時刻がハードディスクに記録されていない場合は(ステップS31のN)、ステップS33に進み、OSD部11が生成するOSD映像データにより、ハードディスクに記録された録画開始時刻のうち選択された録画開始時刻に最も近い録画開始時刻から時系列順に並ぶ6つの録画開始時刻およびそれらの録画開始時刻に対応する各映像データの各サムネイルがテレビ16に表示される。(ただし、ハードディスクに記録された録画開始時刻のうち選択された録画開始時刻に最も近い録画開始時刻から最後の録画開始時刻までに5つ以下しか録画開始時刻がない場合は、選択された録画開始時刻に最も近い録画開始時刻から最後の録画開始時刻までの録画開始時刻およびその録画開始時刻に対応する映像データのサムネイルが表示される。)
【0046】
ここでリモコン17の操作によりサムネイルが選択されてからのステップS34、S35については前述と同様である。
【0047】
ここで、前述した例のように録画開始時刻が2007/03/20 AM11:00の映像データについて編集モードが解除された後、リモコン17において編集履歴リスト表示キーが入力されると、図3のフローチャートが開始される。まず、ステップS30で、図10で示すハードディスクの記録状態により、ハードディスクに記録された編集履歴データとしての録画開始時刻である2007/04/24 AM09:00、2007/02/15 PM06:00および2007/03/20 AM11:00がテレビ16に一覧表示される。その様子を図11に示す。
【0048】
ここで、2007/03/20 AM11:00がリモコン17の操作により選択されると、2007/03/20 AM11:00はハードディスクに記録されているから(図10参照、ステップS31のY)、ステップS32に進み、ハードディスクに記録された録画開始時刻のうち2007/03/20 AM11:00〜2007/03/24 PM02:00までの6つの録画開始時刻およびそれらの録画開始時刻に対応する各映像データの各サムネイルがテレビ16に表示される。その様子を図12に示す。
【0049】
ここで、2007/03/20 AM11:00のサムネイルがリモコン17の操作により選択されると、ステップS34で選択メニューが表示され、「シーン削除」がリモコン17の操作により選択されれば、ステップS35で編集モードに移行する。このように、編集モードが誤って解除された場合でも、編集履歴リストを介してすぐに目的の映像データを探し出して編集モードに移行できるので、編集をすぐに再開することができる。
【0050】
また、図12において、2007/03/20 AM11:00以外の録画開始時刻のサムネイルを選択して編集モードに移行することもでき、編集履歴リストに表示された録画開始時刻に近い録画開始時刻の目的の映像データをすぐに探し出して編集することができる。
【0051】
また、図11の編集履歴リストにおいて2007/02/15 PM06:00が選択されると、2007/02/15 PM06:00はハードディスクに記録されていないから(図10参照、ステップS31のN)、ステップS33に進み、ハードディスクに記録された録画開始時刻のうち2007/02/15 PM06:00に最も近い2007/02/14 AM09:00から2007/02/20 AM06:00までの6つの録画開始時刻およびそれらの録画開始時刻に対応する各映像データの各サムネイルがテレビ16に表示される。その様子を図13に示す。
【0052】
このように、既に消去された映像データの録画開始時刻に近い目的の映像データも編集履歴リストを介してすぐに探し出して編集することができる。
【0053】
なお、本発明は、ハードディスクレコーダに限らず、DVDレコーダ、BDレコーダ等のあらゆる映像編集装置に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】は、本発明に係るハードディスクレコーダの概略構成図である。
【図2】は、タイトル一覧表示に関するフローチャートである。
【図3】は、編集履歴リスト表示に関するフローチャートである。
【図4】は、ハードディスクにおける録画開始時刻の記録状態例を示す図である。
【図5】は、タイトル一覧表示の初期画面の一例を示す図である。
【図6】は、ページ送り後のタイトル一覧表示の一例を示す図である。
【図7】は、選択メニュー表示を示す図である。
【図8】は、ハードディスクにおける録画開始時刻および編集履歴の記録状態例を示す図である。
【図9】は、ハードディスクにおける録画開始時刻および編集履歴の記録状態例を示す図である。
【図10】は、ハードディスクにおける録画開始時刻および編集履歴の記録状態例を示す図である。
【図11】は、編集履歴リスト表示の一例を示す図である。
【図12】は、編集履歴リスト表示での選択後の画面例を示す図である。
【図13】は、編集履歴リスト表示での選択後の画面例を示す図である。
【符号の説明】
【0055】
1 アンテナ
2 チューナ
3 復調部
4 エラー訂正部
5 デマルチプレクサ
6 デコード部
7 映像合成部
8 映像D/A変換部
9 エンコード/デコード部
10 HDD
11 OSD部
12 内部時計
13 不揮発性メモリ
14 リモコン受信部
15 制御部
16 テレビ
17 リモコン
【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録媒体に記録された映像データの編集モードに移行する際、その編集モード移行対象映像データに関する情報を前記記録媒体に記録させる記録手段と、
操作手段の操作がされると、前記記録媒体に記録された映像データのうち前記記録媒体に記録された前記編集モード移行対象映像データに関する情報に対応する映像データを含む複数の所定数の記録時刻が時系列順に並ぶ各映像データに関する各画像を表示手段に表示させるための表示用信号を前記表示手段に出力する表示用信号出力手段と、を備え、
前記各画像のいずれかが前記操作手段の操作により選択されると、選択された画像に対応する映像データの編集モードに移行する、ことを特徴とする映像編集装置。
【請求項2】
前記編集モード移行対象映像データに関する情報が前記記録媒体に複数種類記録されている場合、前記操作手段の操作により前記表示用信号出力手段は、前記記録媒体に記録された複数種類の編集モード移行対象映像データに関する情報を前記表示手段に表示させるための表示用信号を前記表示手段に出力し、
表示された複数種類の編集モード移行対象映像データに関する情報のいずれかが前記操作手段の操作により選択されると、前記表示用信号出力手段は、前記記録媒体に記録された映像データのうち選択された編集モード移行対象映像データに関する情報に対応する映像データを含む前記複数の所定数の記録時刻が時系列順に並ぶ各映像データに関する各画像を前記表示手段に表示させるための表示用信号を前記表示手段に出力する、ことを特徴とする請求項1に記載の映像編集装置。
【請求項3】
前記記録媒体に記録された映像データの消去モードに移行する際、前記記録手段はその消去モード移行対象映像データに関する情報を前記記録媒体に記録させ、
前記操作手段の操作がされると、前記表示用信号出力手段は、前記記録媒体に記録された映像データのうち前記記録媒体に記録された前記消去モード移行対象映像データに関する情報に対応する映像データに記録時刻が最も近い映像データを含む前記複数の所定数の記録時刻が時系列順に並ぶ各映像データに関する各画像を前記表示手段に表示させるための表示用信号を前記表示手段に出力する、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の映像編集装置。
【請求項1】
記録媒体に記録された映像データの編集モードに移行する際、その編集モード移行対象映像データに関する情報を前記記録媒体に記録させる記録手段と、
操作手段の操作がされると、前記記録媒体に記録された映像データのうち前記記録媒体に記録された前記編集モード移行対象映像データに関する情報に対応する映像データを含む複数の所定数の記録時刻が時系列順に並ぶ各映像データに関する各画像を表示手段に表示させるための表示用信号を前記表示手段に出力する表示用信号出力手段と、を備え、
前記各画像のいずれかが前記操作手段の操作により選択されると、選択された画像に対応する映像データの編集モードに移行する、ことを特徴とする映像編集装置。
【請求項2】
前記編集モード移行対象映像データに関する情報が前記記録媒体に複数種類記録されている場合、前記操作手段の操作により前記表示用信号出力手段は、前記記録媒体に記録された複数種類の編集モード移行対象映像データに関する情報を前記表示手段に表示させるための表示用信号を前記表示手段に出力し、
表示された複数種類の編集モード移行対象映像データに関する情報のいずれかが前記操作手段の操作により選択されると、前記表示用信号出力手段は、前記記録媒体に記録された映像データのうち選択された編集モード移行対象映像データに関する情報に対応する映像データを含む前記複数の所定数の記録時刻が時系列順に並ぶ各映像データに関する各画像を前記表示手段に表示させるための表示用信号を前記表示手段に出力する、ことを特徴とする請求項1に記載の映像編集装置。
【請求項3】
前記記録媒体に記録された映像データの消去モードに移行する際、前記記録手段はその消去モード移行対象映像データに関する情報を前記記録媒体に記録させ、
前記操作手段の操作がされると、前記表示用信号出力手段は、前記記録媒体に記録された映像データのうち前記記録媒体に記録された前記消去モード移行対象映像データに関する情報に対応する映像データに記録時刻が最も近い映像データを含む前記複数の所定数の記録時刻が時系列順に並ぶ各映像データに関する各画像を前記表示手段に表示させるための表示用信号を前記表示手段に出力する、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の映像編集装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図5】
【図6】
【図7】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図5】
【図6】
【図7】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2008−311723(P2008−311723A)
【公開日】平成20年12月25日(2008.12.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−155115(P2007−155115)
【出願日】平成19年6月12日(2007.6.12)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年12月25日(2008.12.25)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年6月12日(2007.6.12)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]