説明

映像表示システム

【課題】表示が義務づけられた映像が表示されている場合、操作による映像表示の終了をキャンセルする映像表示システムを提供すること。
【解決手段】表示面を目視可能な第1の態様と目視困難な第2の態様に切り替えることができるディスプレイ11と、ディスプレイ11を第1の態様から第2の態様に切り替える操作を受け付ける操作受け付け手段12と、ディスプレイに映像を供給する撮影手段16と、操作受け付け手段がディスプレイを第1の態様から第2の態様に切り替える操作を受け付けた際、映像が法規で表示が定められているか否かを判定し、映像の表示が法規で定められている場合、ディスプレイを第1の態様から第2の態様に切り替えることを禁止する制御手段15と、を有することを特徴とする映像表示システム100を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車載カメラが撮影した映像を表示する映像表示システムに関し、特に、ディスプレイが可動型の映像表示システムに関する。
【背景技術】
【0002】
運転支援用のカメラが車両に搭載されることがある。例えば、フロントに搭載されたドライバーズカメラ、リアに搭載されたバックカメラ、サイドミラーに搭載されたサイドカメラ等が知られている(以下、これらを単に車載カメラという)。車載カメラが撮影した映像は車内の表示装置に表示されるので、運転者は表示装置を参照しながら運転することができる。
【0003】
しかし、車両を運転中、運転者は十分に安全に配慮すべきなので表示装置を注視することは禁止されている。この表示装置の注視を禁ずるような考え方は各国にあり、程度の差はあるが各国や自治体毎に運転の支障とならないように表示装置への映像の表示や注視が規制されることが多い(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1には、予め記憶されている設定情報と車両の位置に基づいて、映像出力が許可/禁止されているかを判断し、映像出力が禁止されている地域を走行中は、表示装置のスイッチをオフにする車載機器用機能設定装置が開示されている。
【0004】
しかしながら、テレビやブルーレイディスク等の娯楽的な映像と異なり、車載カメラは運転席から死角となる領域を映すなど有益な面もあり、映像を参考にした運転操作を完全に禁止する国は多くない。このため、運転者は、各国の法規の制限内で(例えば、日本であれば表示装置を注視しない範囲で)、表示装置の映像を参考にして運転することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003−78425号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そしてさらに、有益な映像であれば車載カメラが撮影した映像を積極的に表示装置に表示すべきとする考え方が提唱されている。例えば、国や自治体によっては車載カメラが撮影した映像を表示装置に表示することを法規で義務づけている。
【0007】
しかし、表示が義務づけられた映像が表示装置に表示されているにも関わらず、運転者の誤操作又は乗員の操作により、映像の目視が困難な状況になることがあるという問題があった。
【0008】
本発明は、上記課題に鑑み、表示が義務づけられた映像が表示されている場合、操作による映像表示の終了をキャンセルする映像表示システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題に鑑み、本発明は、表示面を目視可能な第1の態様と目視困難な第2の態様に切り替えることができるディスプレイと、ディスプレイを第1の態様から第2の態様に切り替える操作を受け付ける操作受け付け手段と、ディスプレイに映像を供給する撮影手段と、操作受け付け手段がディスプレイを第1の態様から第2の態様に切り替える操作を受け付けた際、映像が法規で表示が定められているか否かを判定し、映像の表示が法規で定められている場合、ディスプレイを第1の態様から第2の態様に切り替えることを禁止する制御手段と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
表示が義務づけられた映像が表示されている場合、操作による映像表示の終了をキャンセルする映像表示システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】映像表示システムの概略斜視図の一例である。
【図2】2DIN内蔵型のディスプレイの一例を示す図である。
【図3】車載カメラが法規カメラとなる車両状況を説明する図の一例である。
【図4】映像表示システムがディスプレイを映像非表示状態にする手順を示すフローチャート図の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、映像表示システム100の概略斜視図の一例を示す。まず、本実施形態の映像表示システム100の概略について説明する。
【0013】
〔映像表示システム100の概略〕
映像表示システム100は、可倒式のディスプレイ11を有している。図1のディスプレイ11は、正立状態で映像を表示する。例えば、サイドカメラの映像の表示が法規で義務づけられている車両状況では、ディスプレイ11はサイドカメラが撮影した映像を表示するが、映像表示システム100は、法規で表示が義務づけられた映像を表示中はディスプレイ11を収納する操作を受け付けない。こうすることで、法規で表示が義務づけられている映像が表示装置に表示されている間、運転者の誤操作や乗員の操作により、映像が表示されなくなることを防止できる。
【0014】
以下、法規で表示が義務づけられた映像を「表示義務映像」と称し、表示義務映像を撮影するカメラを「法規カメラ」と称する。また、「義務づけられる」とは、法規が、法規カメラを搭載することを義務づけること、又は、法規カメラを搭載している場合には表示義務映像をディスプレイ11に表示することを義務づけること、の両方を含む。表示義務映像を表示しなかった場合の罰則の有無は問わない。また、「義務づけられる」には、法規上「表示しなければならない」という記述だけでなく、「表示するよう努める」「優先的に表示する」「可能な限り表示する」等の記述を含む。
【0015】
〔映像表示システム100の詳細〕
映像表示システム100は、ディスプレイ11、ディスプレイ11を正立状態又は収納状態に駆動するモータ13、モータ13を制御するECU(electronic control unit)14、スイッチ12、サイドカメラ16、及び、カメラECU15を有する。スイッチ12、カメラECU15、及び、サイドカメラ16は、CAN(Controller Area Network)などの車載ネットワーク又は専用線で相互に接続されている。
【0016】
ディスプレイ11は、液晶や有機ELなどのフラットパネルディスプレイで、下辺に設けられた可倒機構により運転席側に可倒した状態に収納されている。ディスプレイ11が何らかの映像を表示する場合、ディスプレイ11は図示するように車両の前方に正立した正立状態となる。
【0017】
収納状態と正立状態は、スイッチ12のオン/オフにより切り替わる。例えば、映像表示システム100に電源が供給されている状態(例えば、アクセサリーオン状態、イグニッションオン状態、システム起動状態(電気自動車やハイブリッド車の場合))で、運転者又は乗員がスイッチ12をオンにすると、ECU14がスイッチ12のオンを受け付ける。すると、ECU14はモータ13を正転させ、ディスプレイ11を正立状態まで駆動させる。また、ディスプレイ11が正立状態で(表示義務映像を表示していない場合)、運転者又は乗員がスイッチ12をオフにすると、ECU14がスイッチ12のオフを受け付ける。すると、ECU14はモータ13を逆転させ、ディスプレイ11を収納状態まで駆動させる。
【0018】
なお、スイッチ12は映像表示システム100と有線で接続されている必要はなく、リモコン装置に設けられていてもよい。また、スイッチ12の操作がなくても正立状態と収納状態を切り替えが可能でもよい。例えば、運転者がイグニッションをオンした場合、ECU14がこれを検出してモータ13を正転させ、収納状態のディスプレイ11を正立状態に駆動させてもよい。また、車速が所定値以上になると、映像の注視を禁止するため、自動的に収納状態になるようなディスプレイ11の場合、ECU14が車速に基づきモータ13を逆転させ、正立状態のディスプレイ11を収納状態に駆動させるとしてもよい。このように、正立状態又は収納状態を切り替える操作は、スイッチ12の操作と同等の操作と成り得る。
【0019】
また、ディスプレイ11が収納状態になると、インパネ側にCDやDVDを挿入するスロットが現れる。運転者や乗員は、スイッチ12を操作して、CDやDVDを挿入したり、取り出したりすることができる。なお、映像又は表示義務映像を表示中のディスプレイ11が収納状態に駆動された場合、ディスプレイ11は映像又は表示義務映像の表示を中断してもよいし、継続してもよい。映像又は表示義務映像の表示が継続された場合でも、運転者が映像を目視することはできない。
【0020】
ここで、図1に示したディスプレイ11の正立状態/収納状態と、映像の表示/非表示との関係は一例であって、正立状態/収納状態と、映像の表示/非表示との関係が別の態様の映像表示システム100も存在する。
図2は、2DIN内蔵型のディスプレイ11の一例を示す。図2の上図はディスプレイ11が2DINのスペースに収納された状態を示し、下図はディスプレイ11が手前側に倒された状態を示す。図2の場合、ディスプレイ11が映像を表示するのは収納状態である。したがって、ディスプレイ11の正立状態と収納状態は、映像の表示/非表示とは1対1に対応しない。本実施形態では、映像を表示できる状態と表示できない(目視できない)状態の区分ができればよく、以下では、収納状態、正立状態又はそれ以外の状態に関わりなく、映像を表示できる状態を映像表示状態と、映像を表示できない(目視できない場合を含む)状態を映像非表示状態と称する。
【0021】
図1に戻り、サイドカメラ16は例えば、運転席の反対側のサイドミラーの路面側に、光軸を路面側かつ車両後方に向けて配置されている。したがって、サイドカメラ16は車両の前方タイヤから後方タイヤ程度の左側方を撮影することができる。カメラECU15は輝度やコントラストの補正、ダイナミックレンジの最適化、レンズ歪みや光軸ずれ等のハード的な補正を行って表示信号(NTSC信号)を生成し、所定のフレームレートで映像をディスプレイ11に表示する。
【0022】
また、カメラECU15は、サイドカメラ16の撮影領域を示すアイコンをディスプレイ11に表示してもよい。また、カメラECU15は、ステアリングECUから操舵角を取得し、運転者のステアリング操作に基づき予測した予想進路線や、最大の操舵角の場合の最小回転予想進路線を、映像に重ねて表示してもよい。
【0023】
<サイドカメラ16の映像の表示開始、表示終了>
ディスプレイ11が映像表示状態の場合、カメラECU15は、車両状況が所定の表示条件に一致すると自動的に、又は、運転者による不図示のスイッチの操作を受け付けて、サイドカメラ16の映像をディスプレイ11に表示する。例えば、カメラECU15は、車両の発進時や駐車時などに自動的にサイドカメラ16の映像をディスプレイ11に表示する。この場合、カメラECU15は、例えばシフトポジションが「P(パーキング)・R(リア)・N(ニュートラル)」のいずれかから「D(ドライブ)」に切り替わり、かつ、車速が所定値以下(例えば、6km/h以下)の場合、自動的にサイドカメラ16の映像をディスプレイ11に表示する。
【0024】
図3は、サイドカメラ16が撮影した表示義務映像を表示する表示条件、及び、車載カメラが法規カメラとなる車両状況を説明する図の一例である。自動的に表示義務映像を表示するための表示条件は、法規に基づいて定められている。または、この自動的に表示するための表示条件は、法規に基づくと共に、より好ましい運転支援を提供できるように定められたものである。したがって、自動的にサイドカメラ16の映像が表示された場合、その映像は単なる映像の場合と表示義務映像の場合がある。
【0025】
また、運転者の操作により表示する場合、カメラECU15は、例えば、シフトポジションが「P・R」以外で、かつ、車速が所定値以下(例えば6km/h以下)の場合であることを条件に、例えばステアリングスイッチ(VIEW−SW)が押下されると、サイドカメラ16の映像をディスプレイ11に表示する。
【0026】
このように、法規によって義務づけられた表示義務映像を撮影するカメラでも、法規によって義務づけられていない車両状況で映像を撮影する場合があることが一般的である。したがって、車載された各種のカメラが法規カメラであるか否かは、法規が表示を義務づけた表示義務映像を撮影するか否かにより定まる。
【0027】
図3には、自動的に又は運転者による不図示のスイッチの操作を受け付けた場合を総合して、車載カメラ毎に法規カメラとなる車両状況が登録されている。例えば、サイドカメラの場合、法規カメラとなる車両状況は、表示義務映像を表示している状態で「シフトポジション「D」かつ車速が所定値以下」である。したがって、カメラECU15は、車載カメラ毎に法規カメラとなる車両状況を参照し、現在の車両状況と比較することで、法規カメラが表示義務映像を撮影しているか否かを判定できる。
そして、カメラECU15が車両の車両状況に応じて自動的に義務表示映像を表示した場合は、現在の車両状況が法規カメラとなる車両状況を満たさなくなると、カメラECU15が自動的に義務表示映像の表示を終了する。カメラECU15が、運転者による不図示のスイッチの操作を受け付けて義務表示映像を表示した場合も、現在の車両状況が法規カメラとなる車両状況を満たさなくなると、カメラECU15が義務表示映像の表示を終了する。現在の車両状況が法規カメラとなる車両状況を満たしている状態で、運転者又は乗員が、例えばステアリングスイッチ(VIEW−SW)を押下した場合、スイッチ11がオフにされた場合と同様に、カメラECU15は義務表示映像の表示を終了しない。こうすることで、運転者が不図示のスイッチを操作してディスプレイ11に義務表示映像を表示した場合でも、運転者の誤操作又は乗員の操作により義務表示映像が表示されなくなることを防止できる。
【0028】
なお、各国の法規が許容する範囲で、例えば、運転者の意識的な操作により義務表示映像の表示を終了させるため、ステアリングスイッチ(VIEW−SW)の長押し等を検出した場合に、カメラECU15が義務表示映像の表示してもよい。こうすることで、運転者の誤操作又は乗員の操作により義務表示映像が表示されなくなることを防止し、かつ、運転者が意識的に義務表示映像の表示を終了させることができる。
【0029】
また、カメラECU15は、電子的に映像の表示、非表示を判断するだけでなく、油圧値や機械的スイッチの状態から、映像の表示、非表示を判断することができる。
【0030】
<本願が解決する課題>
車両状況に応じて自動的に、又は、運転者による不図示のスイッチの操作を受け付けて、カメラECU15がサイドカメラ16の映像をディスプレイ11に表示している場合、運転者又は乗員がスイッチ12をオフにすると、ディスプレイ11は映像非表示状態となる。すなわち、ディスプレイ11が映像又は表示義務映像を表示している場合、何ら制約なく運転者又は乗員はスイッチ12をオフにすることができる。しかし、表示義務映像を表示している場合は、運転者が適宜、表示義務映像を目視可能であるべきなのに、運転者にとっては不意に表示義務映像が見られなくなってしまうことになる。
【0031】
このため、本実施形態のカメラECU15は、スイッチ12がオフにされた場合、表示義務映像を表示しているか否かを判定し、表示義務映像を表示している場合にはディスプレイ11を映像非表示状態にすることを禁止する。
【0032】
<その他の法規カメラについて>
図3に示すようにサイドカメラ16以外にも、バックカメラやフロントカメラが法規カメラとなり得る。なお、フロントカメラは、例えば、180〜190度以上の超広角カメラであり、見通しの悪い交差点で左右の視野を撮影する視野角、車両前方の死角領域(例えば、バンパの周囲)を撮影する視野角を有する。
【0033】
バックカメラの表示義務映像の表示条件は、シフトポジションが「R」に切り替わること、かつ、車速が所定値以下(例えば6km/h以下)となることである。この他、運転者又は乗員の操作によりバックカメラの表示義務映像を表示できる場合がある。また、バックカメラが法規カメラとなる車両状況は、表示義務映像を表示している状態で「シフトポジション「R」かつ車速が所定値以下」である。
【0034】
同様に、フロントカメラの表示義務映像の表示条件は、シフトポジションが「P・R・N」のいずれかから「D」に切り替わること、かつ、車速が所定値以下(例えば6km/h以下)となることである。この他、運転者又は乗員の操作によりバックカメラの表示義務映像を表示できる場合がある。また、フロントカメラが法規カメラとなる車両状況は、表示義務映像を表示している状態で「シフトポジション「D」かつ車速が所定値以下」である。この他、表示義務映像を撮影する車載カメラは法規カメラと成り得る。
【0035】
なお、複数の車載カメラに対し図3の車両状況が同時に成立する場合がある。この場合、カメラECU15はデフォルト設定された車載カメラが撮影した表示義務映像を自動的にディスプレイ11に表示する。運転者又は乗員は、例えばステアリングスイッチ(View−SW)を押下することで、ディスプレイ11に表示する表示義務映像を切り替えることができる。また、カメラECU15はディスプレイ11の領域を区分して、複数の義務表示映像を同時にディスプレイ11に表示してもよい。図3のような情報はカメラECU15のメモリに記憶されている。
【0036】
〔動作手順〕
図4は、映像表示システム100がディスプレイ11を映像非表示状態にする手順を示すフローチャート図の一例を示す。図4の手順は、例えば、ディスプレイ11にカメラの映像が表示されるとスタートする。
【0037】
まず、カメラECU15はスイッチ12がオフに操作されたか否かを判定する(S10)。スイッチ12がオフに操作された場合の信号はECU14が受け付けるので、カメラECU15はECU14と通信してスイッチ12がオフに操作されたか否かを判定する。スイッチ12がオフに操作されない場合(S10のNo)、カメラECU15はS10の判定をサイクル時間毎に繰り返す。
【0038】
スイッチ12がオフに操作された場合(S10のYes)、カメラECU15は法規カメラが撮影した表示義務映像をディスプレイ11で表示しているか否かを判定する(S20)。まず、カメラECU15は現在、ディスプレイ11に表示している映像を撮影している車載カメラを、フラグ等から特定する。複数の車載カメラが搭載されていても、カメラECU15がディスプレイ11に表示する映像を管理するので、カメラECU15にとってディスプレイ11に表示している映像を撮影している車載カメラは既知である。
【0039】
そして、カメラECU15は、図3の法規カメラとなる車両状況に基づき、法規カメラが表示義務映像をディスプレイ11で表示しているか否か(特定した車載カメラが法規カメラであるか否か)を判定する。
【0040】
判定の結果、法規カメラが撮影した表示義務映像をディスプレイ11で表示していない場合(S20のNo)、運転者又は乗員の操作によりディスプレイ11を映像非表示状態にしてよいので、カメラECU15はECU14に映像非表示状態にするよう要求する(S30)。
【0041】
判定の結果、法規カメラが撮影した表示義務映像をディスプレイ11で表示している場合(S20のYes)、運転者又は乗員の操作よりも表示義務映像の表示を優先すべきなので、カメラECU15はECU14に映像非表示状態にするよう要求しない(S40)。また、カメラECU15はECU14に表示状態を保つように要求してもよい。
【0042】
以上のよう、本実施形態の映像表示システム100は、法規で表示が義務づけられている映像をディスプレイ11で表示している場合、ディスプレイ11を映像非表示状態にすることを禁止することで、運転者が不意に運転支援用の映像を見られなくなることを防止できる。
【符号の説明】
【0043】
11 ディスプレイ
12 スイッチ
13 モータ
14 ECU
15 カメラECU
16 サイドカメラ
100 映像表示システム


【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示面を目視可能な第1の態様と目視困難な第2の態様に切り替えることができるディスプレイと、
前記ディスプレイを前記第1の態様から前記第2の態様に切り替える操作を受け付ける操作受け付け手段と、
前記ディスプレイに映像を供給する撮影手段と、
前記操作受け付け手段が前記ディスプレイを前記第1の態様から前記第2の態様に切り替える操作を受け付けた際、前記映像が法規で表示が定められているか否かを判定し、前記映像の表示が法規で定められている場合、前記ディスプレイを前記第1の態様から前記第2の態様に切り替えることを禁止する制御手段と、
を有することを特徴とする映像表示システム。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−93473(P2011−93473A)
【公開日】平成23年5月12日(2011.5.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−250997(P2009−250997)
【出願日】平成21年10月30日(2009.10.30)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】