説明

映像記録再生装置及びその制御方法、並びにプログラム

【課題】本発明は、外部機器にデータ転送を行いたいデータを膨大なデータの一覧から探し出すことなく、容易にデータ転送を実現することができる映像記録再生装置を提供する。
【解決手段】デジタルビデオカメラ100において、記録媒体309の記録領域を分割してサブ領域を設定し、設定されたサブ領域に映像データを記録する。サブ領域には映像データを管理するためのFAT32ファイルシステム801が存在し、該ファイルシステム801が、分割領域内のUDFファイルシステム802と実データが格納された記録済み領域804を1つのファイルとして管理する。そして、PC120等の外部の機器に接続された場合に、映像データが記録されたサブ領域を選択的に外部の機器に対して公開する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、映像記録再生装置及びその制御方法、並びにプログラムに関し、特に、入力された映像データを記録媒体に記録する記録手段と外部の機器に接続して通信を行う通信手段とを備える映像記録再生装置及びその制御方法、並びにプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、デジタルビデオカメラやデジタルカメラ等に記録された映像データを保存するためにパーソナルコンピュータ(以下「PC」という)等に転送し、該PC内の大容量記録装置に記録したり、光ディスクのようなランダムアクセスメディアに記録していた。
【0003】
ユーザは、デジタルビデオカメラ等の映像記録再生装置に装着されていた記録媒体をPC側のメモリアダプタに装着し、該記録媒体に記録された映像データをPC内のハードディスク等の大容量記録装置に転送して保存することができる。映像記録再生装置に装着可能な記録媒体としては、例えばコンパクトフラッシュ(登録商標)、SDカード、メモリースティック(登録商標)、CD−R/RW、DVD等が挙げられる。
【0004】
PC側にメモリアダプタが装備されていない場合は、PCと映像記録再生装置をデジタルインターフェースで接続し、映像記録再生装置内の記録媒体に記録された映像データをPC内の大容量記録装置に転送して記録することもできる。デジタルインターフェースとしては、例えばUSBやIEEE1394等の高速シリアルインターフェースが挙げられる。
【0005】
いずれの場合も、ユーザがPC上のアプリケーションソフトウェア(以下、単に「アプリケーション」という)を用いて映像記録再生装置側の記録媒体からPC側の大容量記録装置へのデータ転送の実行を指示することで、データの転送及び保存が行われる。このような場合において、映像記録再生装置側の記録媒体に比べてPC側の大容量記録装置の記録容量が十分に大きければ、ユーザは映像記録再生装置の記録媒体に記録された映像データのサイズを気にすることなく、PC側の大容量記録装置に転送保存することができる。
【0006】
しかしながら、映像記録再生装置側の記録媒体が大容量化した場合、ユーザは映像記録再生装置側の記録媒体とPC側の大容量記録装置との容量差を気にしながら、映像データの転送保存を行わなければならなくなる。また、映像データの転送先の記録媒体がDVDやCD−R/RWのような限られた容量の記憶媒体である場合、映像データのサイズよりも転送先の記憶容量の方が少ない場合が起こりうる。このような場合には、転送先の記録容量に応じて転送する映像データを選択しておく必要があるが、この作業はユーザにとって大きな負担となる。
【0007】
この問題を解決する方法として、映像記録再生装置側の大容量記録媒体の記録領域を、予め想定される転送先の記録容量に応じて分割しておくことで、ユーザがバックアップ作業を実施する際の作業負担を軽減する技術が提案されている(例えば、特許文献1,2参照)。
【0008】
ここで、映像記録再生装置内の大容量記録媒体に記録された映像データを、PC内の大容量記録装置に転送して記録する場合の動作の概略を図23、図24を参照して説明する。
【0009】
図23において、デジタルビデオカメラ200は、1TB(テラバイト)の大容量記録媒体201を有し、USBインターフェース210を介してPC220に接続されている。PC220は、DVDドライブ230に接続されている。
【0010】
PC220は、デジタルビデオカメラ200が接続されると、該デジタルビデオカメラ200を外付けの記録装置として認識する。デジタルビデオカメラ200の大容量記録媒体201では、記録領域が分割され、分割された領域に映像データがそれぞれ記録されている。
【0011】
図24において、ブラウザ240は、PC220上で動作するアプリケーションにより、PCに接続されたディスプレイに表示された画面である。ブラウザ240上の表示エリア250には、PC220に接続又は内蔵された記録装置の一覧が表示される。そして、デジタルビデオカメラ200がPC220に接続された記録装置の1つ(アイコン270)として表示されている。
【0012】
また、表示エリア250には、記録装置の記録領域を複数に分割したサブ領域(フォルダ)が表示可能であり、大容量記録媒体201の記録領域を分割した複数のフォルダが表示されている。そして、現在選択されているフォルダ280に保存されている映像データの一覧が表示エリア260に表示される。
【0013】
ユーザはこれらの映像データを必要に応じて選択して転送を指示することで、デジタルビデオカメラ200からPC220への転送が開始される。転送データはDVDドライブ230にセットされたDVDに書き込まれ、バックアップ作業が実現される。
【特許文献1】特開2002−314905号公報
【特許文献2】特開2004−173000号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
しかしながら、上記従来の映像記録再生装置では、表示エリア250に一覧表示されたサブ領域の数が多いと、ユーザがその中からバックアップを行いたい映像データを探し出すのは大変手間のかかる作業となる。この映像データを探し出す作業は、大容量記録媒体201の容量が多くなればなるほど困難になっていく。
【0015】
本発明は、上記問題に鑑みて成されたものであり、映像記録再生装置が大容量記録装置を備えている場合に、外部機器にデータ転送を行いたいデータを膨大なデータの一覧から探し出すことなく、容易にデータ転送を実現することができる映像記録再生装置を提供することを目的とする。また、映像記録再生装置の制御方法及び該制御方法を実行するためのプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0016】
上記目的を達成するために、請求項1記載の映像記録再生装置は、入力された映像データを記録媒体に記録する映像記録再生装置において、前記記録媒体の記録領域を少なくとも1つのサブ領域に分割して管理する管理手段と、前記サブ領域に前記映像データを記録する記録手段と、外部の機器と接続して通信を行う通信手段と、前記通信手段により外部の機器に接続された場合に、前記映像データが記録されたサブ領域を選択的に外部の機器に対して公開する公開手段とを備えることを特徴とする。
【0017】
上記目的を達成するために、請求項8記載の映像記録再生装置の制御方法は、入力された映像データを記録媒体に記録することが可能な映像記録再生装置の制御方法において、前記記録媒体の記録領域を少なくとも1つのサブ領域に分割して管理する管理工程と、前記記録媒体のサブ領域に前記映像データを記録する記録工程と、前記映像記録再生装置が外部の機器に接続された場合に、前記映像データが記録されたサブ領域を選択的に当該外部の機器に対して公開する公開工程とを備えることを特徴とする。
【0018】
上記目的を達成するために、請求項16記載の記録装置は、入力されたデータを記録媒体に記録する記録装置において、前記記録媒体の記録領域を少なくとも1つのサブ領域に分割して管理する管理手段と、前記サブ領域に前記データを記録する記録手段と、外部の機器と接続して通信を行う通信手段と、前記通信手段により外部の機器に接続された場合に、前記データが記録されたサブ領域を選択的に外部の機器に対して公開する公開手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、記録媒体の記録領域を少なくとも1つのサブ領域に分割して管理し、当該サブ領域に映像データを記録し、映像記録再生装置が外部の機器に接続された場合に、映像データが記録されたサブ領域を選択的に外部の機器に対して公開する。これにより、映像記録再生装置に多くのデータが記憶されている場合であっても、ユーザはデータ転送を行いたいデータを膨大なデータの一覧から探し出すことなく、容易にデータ転送を実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0021】
図1は、本発明の実施の形態に係る映像記録再生装置の一例であるデジタルビデオカメラの構成を示すブロック図である。
【0022】
図1において、デジタルビデオカメラ100は、撮像素子301と、撮像制御部302と、メイン制御部(CPU)303と、入力部304と、入力操作制御部305と、表示部306と、表示制御部307と、通信制御部308とを備える。また、記録媒体309と、記録再生制御部310と、内部メモリ311と、画像処理部312とを備える。
【0023】
各制御部は、メインバス300を介して接続されたメイン制御部303によって制御される。なお、制御部間のデータ転送は、メインバス300を介して行われるが、該メインバス300を介さずに他のバスを介して行われてもよい。
【0024】
デジタルビデオカメラ100では、撮像制御部302により撮像素子301から映像データを取り込み、画像処理部312によって映像の圧縮を行い、内部メモリ311を介して記録再生制御部310に転送する。
【0025】
記録再生制御部310は、内部メモリ311に転送・保存された映像データを音声データ等と多重化し、記録媒体309の記録形式に従って該記録媒体309に記録する。
【0026】
一方、入力部304がユーザからの操作を受け付け、入力操作制御部305がメイン制御部303にユーザからの入力情報を通知し、該メイン制御部303により全体の動作が決定される。例えば、ユーザが記録開始の指示を入力部304から行った場合には、映像データを記録媒体309に記録するための一連の処理が開始される。また、その際の動作状況を示す情報は、表示制御部307によって表示部306に表示される。
【0027】
通信制御部308は、USBインターフェースを介して、外部にあるパーソナルコンピュータ(以下、「PC」という)等の機器に接続することが可能である。外部の機器がUSBインターフェースに接続された場合には、直ちに接続相手との通信が確立され、データの転送等が実現される。
【0028】
次に、図1の記録再生制御部310により記録媒体309に記録される映像データの記録制御方法について説明する。
【0029】
図2は、図1における記録再生制御部310の構成を示すブロック図である。
【0030】
図2において、MUX1905は、内部メモリ311から読み出された映像データ(VIDEO)と入力された音声データ(AUDIO)を多重化する。多重化されたデータ(映像・音声多重化データ)は、内部メモリ311に一時記録され、書き込み・読み出し部1901にて内部メモリ311から読み出されて記録媒体309に記録される。映像・音声多重化データの記録媒体309上の記録位置は、アクセスエリア管理部1902によって制御・管理される。
【0031】
管理データ生成部1903は、記録媒体309に記録された映像・音声多重化データの情報を管理するための管理データを生成して記録媒体309に記録する。DEMUX1904は、記録媒体309から読み出された映像・音声多重化データを映像データと音声データに分離してそれぞれを出力する。
【0032】
次に、アクセスエリア管理部1902による記録領域の制御方法について説明する。
【0033】
図3は、図1における記録媒体309上に設定される記録領域を示す図である。
【0034】
図3において、エリア400は、管理データ生成部1903により生成された管理データであって記録媒体309全体を管理するための管理データが格納される領域である。エリア410,420は分割された設定済の記録領域である。このエリア410,420は、ユーザ操作によりデータの記憶に関する設定が行われ、その設定に基づいてデータが書き込まれる領域である。設定の詳細は後述する。エリア430は、記録媒体309上の未設定領域である。
【0035】
エリア411,421は、分割された記録領域内の記録済み領域である。エリア412,422は、分割された記録領域内の未記録領域である。
【0036】
次に、ユーザが記録媒体309上に記録領域を設定する際に表示部306に表示される表示画面について図4を参照して説明する。本実施形態では、記憶媒体309の記憶領域をどのように用いるかをユーザ操作により設定することが可能である。
【0037】
図4は、ユーザによる記録領域の設定時に表示部306に表示される記録領域設定画面の一例を示す図である。
【0038】
図4において、記録領域設定画面500は、表示制御部307によって表示部306に表示される。記録領域設定画面500上では、上述したエリア410,420に相当する記録領域の設定が表示されている。
【0039】
記録領域設定画面500上の表示アイテム502は、当該記録領域の記録形式を示している。例えば、「DVD」と設定されている場合には、当該記録領域に記録される映像・音声多重化データがDVD形式により記録されることを意味する。なお、表示アイテム502では、「DVD」と表示されているが、これに限られず、「DVD−VIDEO」や「DVD−VR」等を表示してもよく、またこれらの中から選択可能であってもよい。
【0040】
表示アイテム503は、当該記録領域の記録容量を示している。例えば、「4.7GB」と設定されている場合には、4.7GB分の記録領域が記録媒体309上に確保されることを示す。
【0041】
表示アイテム504は、当該記録領域に記録される映像・音声多重化データの撮影日時を示している。なお、表示アイテム504では、撮影日時に限らず、撮影期間や記録日時を表示してもよく、またこれらの中から選択可能であってもよい。表示アイテム505は、当該記録領域における記録済み容量を示している。
【0042】
セレクタ501は、ユーザにより選択された記録領域を識別するための表示枠である。セレクタ501にて選択された記録領域に対して映像データの記録が行われる。なお、記録済み領域が存在する記録領域への記録については、上書きか否かを選択できるようにしてもよい。
【0043】
図5(a)〜図5(c)は、ユーザ操作により新たな記録領域を設定する際に、表示部306に表示される記録領域設定画面の一例を示す図である。図6は、記録媒体309上に新たに設定された記録領域を示す図である。
【0044】
ユーザは、記録領域設定画面500上で新たな記録領域601をセレクタで選択し(図5(a))、当該記録領域601の詳細設定をダイアログ602にて設定する(図5(b))。これにより、図5(c)に示すように、映像データ記録用の新たな記録領域603が設定され、記録媒体309上に詳細設定に基づく記録領域が新たに確保される。
【0045】
このように新たに設定された記録領域は、例えば、図6に示すようにエリア701として確保される。図5に示すように、このエリア701が選択されている状態であれば、映像・音声多重化データがエリア701に記録される。
【0046】
図7は、図5に示す記録領域設定画面にて記録媒体309上に設定される記録領域の構成を示す図である。
【0047】
図7において、記録媒体309上で分割された記録領域(以下、「分割領域」という)内における記録位置は、FAT32ファイルシステム801により管理される。このFAT32ファイルシステム801は、分割領域内のみを管理する。分割領域には、FAT32ファイルシステム801に続いて、サブファイルシステムとしてUDFファイルシステム802の管理領域が存在する。分割領域には、更にデータ領域803が存在する。
【0048】
なお、FAT32ファイルシステムは公知のファイルシステムであるが、大容量記録媒体の記録位置を管理ができるファイルシステムであれば、これに限定されず、他の種類のファイルシステムであってもよい。
【0049】
図8は、分割領域701に記録される実際のデータと、FAT32ファイルシステム801及びUDFファイルシステム802の関係を示す図である。
【0050】
図8において、FAT32ファイルシステム801は、分割領域内のUDFファイルシステム802と実データが格納された記録済み領域804を1つのファイルとして管理する(901)。
【0051】
一方、UDFファイルシステム802は、分割領域内の記録済み領域804のみを管理する(902)。ここでUDFファイルシステムとしたのは、この分割領域が、図5の記録領域設定画面500において記録形式をDVDと設定されているためである。すなわち、DVDへの記録を行う際のファイルシステムはUDFが使用されるために、映像データはUDFファイルシステムで管理する必要がある。なお、図4の記録領域設定画面500において、他の記録形式が設定された場合には、その記録形式に対応したファイルシステムが使用される。これらファイルシステム及び記録形式毎の管理データは、管理データ生成部1903によって生成され記憶部309に記録される。なお、ファイルシステムと記憶形式を対応づけたデータは、予め内部メモリ311に記憶されていてもよい。
【0052】
次に、映像データを記録若しくは読み出す際に、記録媒体309上の論理アドレスを分割領域毎の仮想論理アドレスに変換する方法について図9を参照して説明する。
【0053】
図9は、記録媒体309上の論理アドレスを分割領域毎の仮想論理アドレスに変換する方法を説明するための図である。
【0054】
図9において、2100は記録媒体309全体の領域、2104は分割領域、2106はサブファイルシステム領域、2111はデータ領域である。
【0055】
全体の領域2100は、論理アドレスLBA0x00000000(2101)からLBA0x04000000(2015)の範囲である。分割領域2104は、例えば、論理アドレスLBA0x00200000(2012)からLBA0x00288000(2013)の範囲である。
【0056】
分割領域2104内のFAT32ファイルシステムは、仮想論理アドレスとして、VLBA_0 0x00000000(2107)からVLBA_0 0x0008A300(2019)の範囲を管理する。
【0057】
サブファイルシステム領域2106は、分割領域2104内のFAT32ファイルシステムにおける仮想論理アドレスVLBA_0 0x00002300(2108)からVLBA_0 0x0008A300(2019)の範囲で管理される。そして、当該分割領域2104内のUDFファイルシステムは、仮想サブ論理アドレスVLBA_1 0x00000000(2110)からVLBA_1 0x00044000(2112)の範囲を管理する。このような関係の上で、アクセスエリア管理部1902によって、各分割領域へのデータの書き込み及び読み出しが行われる。
【0058】
次に、上述した記録媒体309全体の構造を管理するための情報(管理データ)が記録されるエリア400の詳細について説明する。
【0059】
図10は、記録媒体309上のエリア400の詳細を示す図である。
【0060】
図10において、エリア400は、システムコンフィグレーションエリア1800と、FAT32ファイルシステム1810と、FAT32ファイルシステム1820の3つの領域に区分される。
【0061】
システムコンフィグレーションエリア1800には、記録媒体309上の各分割領域のサブファイルシステムを示す情報と、現在選択されている記録用の分割領域の情報が格納される。システムコンフィグレーションエリア1800に格納された情報の詳細を図11に示す。
【0062】
図11において、システムコンフィグレーションエリア1800には、少なくとも、現在選択されている記録領域のエントリへのポインタ2001と、分割された現在の記録領域数2002と、分割された現在の記録領域のエントリ2003が格納される。各エントリ2003には、各記録領域へのポインタ、各記録領域のサブファイルシステムの形式、及び記録領域長を示す情報がそれぞれ格納される。
【0063】
図10に戻り、FAT32ファイルシステム1810は、各分割領域をそれぞれ1つのファイルとして記録媒体309全体の管理をする。例えば、分割された記録領域410,420を示すエントリ1811,1812がFAT32ファイルシステム1810によって管理される。
【0064】
FAT32ファイルシステム1820は、各分割領域にそれぞれ記録されているデータを1つのファイルとして管理する。例えば、分割された記録領域410に記録されている映像データ1825(Data1),1826(Data2)を示すエントリ1821,1822がFAT32ファイルシステム1820によって管理される。また、分割された記録領域420に記録されている映像データ1827(DataN+1),1828(DataN+2)を示すエントリ1823,1824がFAT32ファイルシステム1820によって管理される。なお、上述したように、これらファイルシステムはFAT32ファイルシステムに限られず、他の形式のファイルシステムであってもよい。
【0065】
次に、デジタルビデオカメラ100の撮影時の動作処理について図12を参照して説明する。
【0066】
図12は、図1のデジタルビデオカメラ100における撮影時の動作処理を示すフローチャートである。本処理は、メイン制御部303によって内部メモリ311等から読み出されたプログラムに基づいて実行される制御処理である。
【0067】
図12において、撮影モードがスタートすると、メイン制御部303は、記録媒体309上に映像データの記録が可能に設定された記録領域、例えば、図6に示した記録領域701が設定されているか否かを判別する(ステップS2201)。この結果、設定されていなければ、ステップS2203に移行する。ステップS2203では、メイン制御部303は記録領域の設定をユーザに促す。記録領域の設定は、図5(a)〜図5(c)に示した記録領域設定画面500上で行われる。
【0068】
ユーザ操作に応じた記録領域の設定が行われると、設定された各情報が図10に示したエリア400内のシステムコンフィグレーションエリア1800に格納される。ここでは、現在の記録領域のエントリへのポインタ2001、記録領域数2002、及び記録領域のエントリ2003が各々更新される。
【0069】
ステップS2201の判別の結果、記録領域が設定されているときは、メイン制御部303は新たな記録領域を設定するか否かを判別する(ステップS2202)。この結果、ユーザが入力部304を介して新たな記録領域を設定するよう操作したときは、ステップS2203へ進む一方、設定しないときは、ステップS2204へ進む。
【0070】
ステップS2204では、入力部304を介したユーザからの操作入力を入力操作制御部305により確認する。撮影開始要求があるときは撮影を開始して(ステップS2204でYES)、ステップS2205へ進む。一方、撮影開始要求がないときは、ステップS2211に移行する。
【0071】
ステップS2205では、撮像制御部302によって撮影された映像データが画像処理部312によって圧縮加工され、内部メモリ311を介して記録再生制御部310に転送される。そして、記録再生制御部310内のMUX1905によって多重化された記録用データ(映像データ)を内部メモリ311に生成する。このとき、表示アイテム502でユーザにより選択された記録形式がDVDであるときは、MPEG2のプログラムストリームとしての映像データが生成される。
【0072】
ステップS2206では、ステップS2205にて用意された映像データを、記録領域、即ち、システムコンフィグレーションエリア1800のポインタ2001によって示される現在の記録領域エントリが示す、現在の記録領域へのポインタによって示される論理アドレスへの書き込みを、アクセスエリア管理部1902が行う。このとき、上述の図9に示した全体領域2100、分割領域2104、及びサブファイルシステム領域2106の関係から映像データの記録を行うべき論理アドレスが決定される。
【0073】
ステップS2205〜S2206の処理は、ユーザからの撮影終了要求があるまで(ステップS2207でYES)継続される。撮影終了要求があると、システム制御部303はステップS2208にて管理領域、即ち、図7に示したFAT32ファイルシステム801及びUDFファイルシステム802を更新する。
【0074】
次に、ステップS2209では、記録した映像データに付随する管理情報(管理データ)が生成される。管理データは、例えば記録形式がDVDの場合は「VIDEO_TS.IFO」や「VTS_##_#.IFO」等の情報である。
【0075】
次に、ステップS2210において、ステップS2209で生成された管理データが、分割領域内のDVD規格にて規定される所定の記録領域に記録される。
【0076】
ステップS2211では、システム制御部303は撮影モードを終了するか否かを判別し、撮影モードを終了せずに継続する場合は(ステップS2211でNO)、ステップS2202へ戻る。一方、撮影モードを終了する場合は(ステップS2211でYES)、本処理を終了する。
【0077】
上記処理により、デジタルビデオカメラ100により撮影された映像データが記録媒体309に記録される。
【0078】
次に、デジタルビデオカメラ100が外部の機器に接続された場合の動作処理について説明する。
【0079】
図13は、外部の機器に接続されたデジタルビデオカメラ100の一例を示す図である。
【0080】
図13において、デジタルビデオカメラ100は、外部機器としてPC120にUSBケーブル110を介して接続される。PC120には、DVDドライブ130が接続(又は内蔵)されている。なお、USB上のプロトコルはマスストレージプロトコルであるが、公知なので説明は省略する。
【0081】
デジタルビデオカメラ100内の記録媒体309には上記方法によって既に映像データが記録されている。デジタルビデオカメラ100では、記録媒体309に記録されている映像データのうちどの映像データをPC120に公開するかを図14に示す接続モード設定画面上で設定することが可能である。
【0082】
図14は、図13のPC120に対する接続モードの設定時に表示する接続モード設定画面の一例を示す図である。
【0083】
図14において、接続モード設定画面1100は、表示制御部307によって表示部306に表示される。接続モード設定画面1100上では、セレクタ1103によりバックアップモード(Back Up Mode)1101か、編集モード(Authoring Mode)1102が選択可能である。
【0084】
接続モード設定画面1100上で、ユーザが入力部304によりセレクタ1103を操作してバックアップモード1101が選択されると、図15に示す公開領域選択画面1201を表示部306に表示する。
【0085】
ユーザは、この公開領域選択画面1201上でPC120に公開したい記録領域を選択することができる。本実施の形態では、例えば、記録領域1202が選択されたものとする。
【0086】
バックアップモード1101が選択された場合、図9に示した分割領域2104のみがPC120に対して公開される。ここでPC120に対して公開される記録領域の詳細を図16に示す。
【0087】
図16において、分割領域2104は公開領域1001である。公開領域1001において、当該領域の先頭を論理アドレスのLBA0x00000000として公開することで、PC120はこの公開領域にのみアクセス可能な状態となる。
【0088】
ここで、公開領域1001は、エリア801に格納されたFAT32ファイルシステムによって管理される。そして、このFAT32ファイルシステムは、上述したサブファイルシステムであるUDFが格納されたエリア802とその実データが格納された記録済み領域804を1つのファイルとして管理している(901)。即ち、この状態では、PC120は、デジタルビデオカメラ100を1つのデータファイルのみが記録された記録装置として認識することになる。
【0089】
図17は、PC120に対する記録領域の公開により当該PC120上に表示されるブラウザの一例を示す図である。
【0090】
図17において、ブラウザ1600は、PC120上で動作するアプリケーションにより表示された画面である。ブラウザ1600上の表示エリア1610には、PC120に接続又は内蔵された記録装置の一覧が表示される。表示エリア1610には、デジタルビデオカメラ100がPC120に接続された記録装置の1つ(アイコン1630)として表示されている。そして、このアイコン1630が選択されると、デジタルビデオカメラ100内の記録媒体309に記録されているデータのうち、予め公開領域選択画面1201上で選択された分割領域に記録されている映像データが表示エリア1620に表示される。
【0091】
表示エリア1620に表示された映像データは、例えば、ISOイメージとして扱われている「20050923.ISO」というファイル1640のみである。このファイル1640は図16における領域1004を表している。ISOイメージは、例えば、CDやDVD等の光ディスクにデータをそのまま記録するときに用いられる。この状態において、PC120上で動作する一般的なコピーアプリケーションにより、このISOイメージデータを用いることでデータを簡単に複製することができる。
【0092】
PC120上で動作するコピーアプリケーションにより表示される表示画面の一例を図18に示す。
【0093】
図18において、表示画面2300は、CDやDVDへの記録を行うコピーアプリケーションがPC120上で実行された際に当該PC120上に表示される画面である。表示画面2300上で、ユーザが書き込み元データボタン2301を押下して所望のISOイメージデータを指定し、書き込み先ドライブボタン2302を押下してDVDドライブ130を選択する。その後に、コピーボタン2303がクリック押下されると、図9に示した分割領域2104に記録されている映像データの複製をDVDへ書き込むことが容易に実現することができる。
【0094】
また、ユーザは、公開領域選択画面1201上でPC120に公開したい記録領域を複数選択することができる。公開する記録領域が複数選択されたときに表示する公開領域選択画面を図19に示す。
【0095】
図19において、公開領域選択画面1201上で公開用の領域として選択された記録領域には選択アイコン1301が表示される。この場合、PC120には、図10のエリア1810に格納されたFAT32ファイルシステムにより管理される領域が公開される。そのため、PC120は、FAT32ファイルシステムが格納されたエリア1810の先頭を論理アドレス0として認識する。このとき、FAT32ファイルシステムは、図19の公開領域選択画面1201にて選択された記録領域をファイルとして管理するように構成される。
【0096】
そして、デジタルビデオカメラ100にて2つの記録領域が公開用の領域として選択されていた場合には、PC120上のブラウザ1600では、図20に示すように、エリア1620に2つのISOイメージ1640,2401が表示される。そして、ユーザは、例えば、コピーアプリケーションを起動して図18に示す表示画面を表示させ、それぞれのISOイメージを選択してDVDに記録することができ、2つの映像データのバックアップを簡単に行うことができる。
【0097】
一方、図21に示すように、接続モード設定画面1100上でセレクタ1103により編集モード1102が選択された場合、図16に示した領域1002がPC120に対して公開される。即ち、PC120は記録媒体309をDVDメディアとして認識する。このとき、PC120では、図22に示すブラウザ1700が表示される。
【0098】
編集モード1102が選択された場合、デジタルビデオカメラ100はDVDドライブとして認識される。そして、その中身は、表示エリア1702に示すように、DVD規格のファイル群が公開される。この状態において、PC120上で動作する一般的なDVD編集アプリケーションやDVD再生アプリケーションにより、データのバックアップだけでなく編集や表示を行うことができる。このような編集モード1102を設けることにより、ユーザに対する利便性を向上させることができる。
【0099】
また、図10に示すFAT32ファイルシステムが格納されたエリア1820を外部の機器に対して公開することにより、記録された映像データをそれぞれファイルとして管理していることから、すべての映像データを外部の機器上で閲覧することも可能である。さらに、図14、図15に示した設定を行うことで、選択的に必要な映像データだけを外部の機器に公開することができる。
【0100】
上記実施の形態によれば、ユーザは、大容量記録媒体上で記録領域を分割して映像データを記録するが可能となり、映像データが管理しやすくなる。また、大容量記録媒体に記録された映像データをインターフェースを介して外部の機器に公開する場合には、必要な映像データのみをファイルシステムを含んだ状態で1つのファイルとして公開することでバックアップを容易に実現することができる。また、映像データそのものを見せたい場合でも、選択的にモードを切り替えることで、ユーザの所望の方法でアクセスすることが可能なる。
【0101】
上記実施の形態において、インターフェースにUSBを用いていたが、これに限定されず、他のインターフェースであってもよい。また、外部機器もPCに限定されることはなく、他の複写機やプリンタ、テレビジョン、携帯端末等であってもよい。
【0102】
また、公開される記録領域の設定については、外部機器の接続前に行ってもよいし、接続後に行ってもよい。なお、接続後に行う場合には、ユーザが設定画面に移行すると、USBインターフェースが一時切断状態に移行し、設定が完了後に再接続が行われる。
【0103】
上記実施の形態では、本発明をデジタルビデオカメラの適用した場合について説明したが、これに限定されず、他の映像記録再生装置や記録装置、例えばデジタルカメラ、携帯端末、DVDレコーダ等であってもよい。
【0104】
また、デジタルビデオカメラ内の記録媒体は、大容量のものであればよく、ハードディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD±R、DVD−RAM、DVD±RW等の光ディスク、磁気テープ、不揮発性のメモリカード等であってもよい。
【0105】
本発明の目的は、上述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体を、システム或いは装置に供給することによっても達成される。その場合、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行する。該記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード及び該プログラムコードを記録した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0106】
また、プログラムコードを供給するための記録媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク等を用いることができる。また、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD±R、DVD−RAM、DVD±RW等の光ディスク、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。また、プログラムコードをネットワークを介してダウンロードしてもよい。
【0107】
コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上述した実施の形態の機能が実現されるだけではない。すなわち、プログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0108】
更に、記録媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに記録される。そして、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0109】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上述した実施の形態の機能が実現されるだけではない。すなわち、プログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOSなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した実施の形態の機能が実現される場合も、本発明に含まれることは云うまでもない。
【0110】
この場合、上記プログラムは、該プログラムを記録した記録媒体から直接、又はインターネット、商用ネットワーク、若しくはローカルエリアネットワーク等に接続された不図示の他のコンピュータやデータベース等からダウンロードすることにより供給される。
【図面の簡単な説明】
【0111】
【図1】本発明の実施の形態に係る映像記録再生装置の一例であるデジタルビデオカメラの構成を示すブロック図である。
【図2】図1における記録再生制御部310の構成を示すブロック図である。
【図3】図1における記録媒体309上に設定される記録領域を示す図である。
【図4】ユーザによる記録領域の設定時に表示部306に表示する記録領域設定画面の一例を示す図である。
【図5】新たな記録領域の設定時に表示する記録領域設定画面の一例を示す図であり、(a)はセレクタによる選択時、(b)は記録領域の各種情報設定時、(c)設定終了時を示す。
【図6】記録媒体309上に新たに設定された記録領域を示す図である。
【図7】図5に示す記録領域設定画面にて記録媒体309上に設定される記録領域の構成を示す図である。
【図8】分割領域に記録される実際のデータとFAT32ファイルシステム801及びUDFファイルシステム802の関係を示す図である。
【図9】記録媒体309上の論理アドレスを分割領域毎の仮想論理アドレスに変換する方法を説明するための図である。
【図10】記録媒体309上のエリア400の詳細を示す図である。
【図11】図10におけるシステムコンフィグレーションエリア1800に格納された情報の詳細を示す図である。
【図12】図1のデジタルビデオカメラ100における撮影時の動作処理を示すフローチャートである。
【図13】外部の機器に接続されたデジタルビデオカメラ100の一例を示す図である。
【図14】図13のPC120に対する接続モードの設定時に表示する接続モード設定画面の一例を示す図である。
【図15】接続モードの選択時に表示部306に表示する公開領域選択画面の一例を示す図である。
【図16】PC120に対して公開される記録領域の詳細を示す図である。
【図17】PC120に対する記録領域の公開により当該PC120上に表示されるブラウザの一例を示す図である。
【図18】PC120上で動作するコピーアプリケーションにより表示される表示画面の一例を示す図である。
【図19】公開する記録領域が複数選択されたときに表示する公開領域選択画面の一例を示す図である。
【図20】複数選択された記録領域の公開により当該PC120上に表示されるブラウザの一例を示す図である。
【図21】編集モードが選択されたときの接続モード設定画面の一例を示す図である。
【図22】編集モードの選択時にPC120上に表示されるブラウザの一例を示す図である。
【図23】従来の映像記録再生装置がPCに接続された状態の一例を示す図である。
【図24】映像記録再生装置200の接続時にPC220上に表示されるブラウザの一例を示す図である。
【符号の説明】
【0112】
100,200 デジタルビデオカメラ
120,220 PC
130,230 DVDドライブ
240,1600,1700 ブラウザ
303 メイン制御部
306 表示部
309 記録媒体
310 記録再生制御部
311 内部メモリ
410,420,701 記録領域
500 記録領域設定画面
1100 接続モード設定画面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力された映像データを記録媒体に記録する映像記録再生装置において、
前記記録媒体の記録領域を少なくとも1つのサブ領域に分割して管理する管理手段と、
前記サブ領域に前記映像データを記録する記録手段と、
外部の機器と接続して通信を行う通信手段と、
前記通信手段により外部の機器に接続された場合に、前記映像データが記録されたサブ領域を選択的に外部の機器に対して公開する公開手段とを備えることを特徴とする映像記録再生装置。
【請求項2】
前記外部の機器に対して公開するサブ領域を少なくとも1つ選択させる選択手段を更に備えることを特徴とする請求項1記載の映像記録再生装置。
【請求項3】
前記サブ領域には、前記記録された映像データを管理するためのファイルシステムを有することを特徴とする請求項1又は2記載の映像記録再生装置。
【請求項4】
前記管理手段により前記サブ領域のファイルシステムと前記記録された映像データとが1つのファイルとして構成され、前記公開手段により前記ファイルの少なくとも1つが前記外部の機器に対して公開されることを特徴とする請求項3記載の映像記録再生装置。
【請求項5】
前記設定手段は、ユーザによる操作に応じて前記サブ領域を設定することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の映像記録再生装置。
【請求項6】
前記管理手段は、前記サブ領域を管理するための他のファイルシステムを少なくとも1つ備えることを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項に記載の映像記録再生装置。
【請求項7】
前記他のファイルシステムから前記外部の機器に対して公開するファイルシステムを選択するファイルシステム選択手段を更に備えることを特徴とする請求項6記載の映像記録再生装置。
【請求項8】
入力された映像データを記録媒体に記録することが可能な映像記録再生装置の制御方法において、
前記記録媒体の記録領域を少なくとも1つのサブ領域に分割して管理する管理工程と、
前記記録媒体のサブ領域に前記映像データを記録する記録工程と、
前記映像記録再生装置が外部の機器に接続された場合に、前記映像データが記録されたサブ領域を選択的に当該外部の機器に対して公開する公開工程とを備えることを特徴とする制御方法。
【請求項9】
前記外部の機器に対して公開するサブ領域を少なくとも1つ選択させる選択工程とを更に備えることを特徴とする請求項8記載の制御方法。
【請求項10】
前記サブ領域には、前記記録された映像データを管理するためのファイルシステムを有することを特徴とする請求項8又は9記載の制御方法。
【請求項11】
前記管理工程にて前記サブ領域のファイルシステムと前記記録された映像データとが1つのファイルとして構成され、前記公開工程にて前記ファイルの少なくとも1つが前記外部の機器に対して公開されることを特徴とする請求項10記載の制御方法。
【請求項12】
前記管理工程は、ユーザによる操作に応じて前記サブ領域を設定することを特徴とする請求項8乃至11のいずれか1項に記載の制御方法。
【請求項13】
前記映像記録再生装置は、前記サブ領域を管理するための他のファイルシステムを少なくとも1つ備えることを特徴とする請求項10乃至12のいずれか1項に記載の制御方法。
【請求項14】
前記他のファイルシステムから前記外部の機器に対して公開するファイルシステムを選択するファイルシステム選択工程を更に備えることを特徴とする請求項13記載の制御方法。
【請求項15】
請求項8乃至14のいずれか1項に記載の制御方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータに読み取り可能なプログラム。
【請求項16】
入力されたデータを記録媒体に記録する記録装置において、
前記記録媒体の記録領域を少なくとも1つのサブ領域に分割して管理する管理手段と、
前記サブ領域に前記データを記録する記録手段と、
外部の機器と接続して通信を行う通信手段と、
前記通信手段により外部の機器に接続された場合に、前記データが記録されたサブ領域を選択的に外部の機器に対して公開する公開手段とを備えることを特徴とする記録装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【公開番号】特開2008−34954(P2008−34954A)
【公開日】平成20年2月14日(2008.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−203544(P2006−203544)
【出願日】平成18年7月26日(2006.7.26)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】