説明

映像配信システムとその動作方法

【課題】受信機で受信してよい映像を配信する映像配信サーバを提供する。
【解決手段】互いに種類の異なる複数の映像が記憶される映像記憶手段と、受信機から3Dなどの映像の種類を示す識別子を含むDESCRIBEメソッドを受信する手段と、当該識別子により示される種類の映像、例えば3D映像を、映像記憶手段から読み出し、RTSP制御を行うとともに、3D映像をRTPにより受信機に送信する手段とを備えた映像配信サーバ。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、映像配信システムとその動作方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年において、ネットワークを介して映像(以下、付帯する音声の有無によらず映像という)を配信する場合、視聴者が視聴したい映像を選択し、当該映像を要求する信号を受信機から映像配信サーバに送信することで、その応答として、映像を配信するという方式が採用されている(非特許文献1の図2−2に基づく)。
【0003】
IPTV(Internet Protocol TeleVision)におけるVOD(Video On Demand)配信では、主に映像そのものの送信を行うRTP(Real−time Transport Protocol)と送信の制御を行うRTSP(Real Time Streaming Protocol)が用いられている(非特許文献1)。
【0004】
非特許文献1では、視聴者が視聴したい映像のタイトルを指定し、受信機と映像配信サーバ間でのRTSPネゴシエーションを行うことで、映像配信サーバが映像を配信する方式が規定されている。
【0005】
近年、同一タイトルであっても、解像度が異なったり、いわゆる3D映像があったり、種類の異なる映像が登場してきており、映像の選択肢が増えてきているという現状がある(非特許文献2)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0006】
【非特許文献1】IPTVフォーラム、IPTV規定、VOD仕様「P.15〜17 2.3」
【非特許文献2】“ひかりTV”、[online]、[平成23年1月27日検索]、インターネット<URL:http://www.hikaritv.net/3d/>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
今後、現状のRTSPネゴシエーションのように、すべての選択を視聴者に委ねる方式では、映像の種類が多くなるにしたがって、以下のような問題が発生すると考えられる。
【0008】
(1)有料の映像において、視聴者が誤って視聴したい映像でない映像を選択してしまった場合、課金された上、本来視聴したい映像が視聴できない。
【0009】
(2)視聴者が誤って視聴したい映像でない映像すると、その受信機に対して映像配信サーバが映像を配信してしまうため、ネットワーク帯域を無駄に消費してしまう。
【0010】
(3)(2)の場合、再生できない映像を受信した受信機に障害が発生する。
【0011】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、受信機で受信してよい映像を配信できる映像配信サーバおよびその動作方法を提供することにある。
【0012】
また、本発明の他の目的は、受信機で受信してよい映像を配信できる映像配信システムおよびその動作方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記の課題を解決するために、第1の本発明は、映像を受信機に送信する映像配信サーバであって、互いに種類の異なる複数の映像が記憶される映像記憶手段と、前記受信機で受信してよい映像の種類を示す識別子を当該受信機から受信する手段と、当該識別子により示される種類の映像を前記映像記憶手段から読み出し前記受信機に送信する手段とを備えることを特徴とする映像配信サーバをもって解決手段とする。
【0014】
第2の本発明は、映像を受信機に送信する映像配信サーバであって、第1の種類の映像が記憶される第1の映像記憶手段と、第2の種類の映像が記憶される第2の映像記憶手段と、前記受信機で受信してよい映像の種類を示す識別子を当該受信機から受信する手段と、 当該受信された識別子が前記第2の種類の映像の種類を示すものであるなら、前記第1の映像記憶手段のURIである第1のURI並びに前記第2の映像記憶手段のURIである第2のURIを前記受信機に送信する手段と、前記受信機で前記第1の種類の映像または前記第2の種類の映像を選択するための操作が行われ当該受信機から送信される当該操作に対応するURIを受信する手段と、当該受信されたURIが前記第1のURIであるなら前記第1の映像記憶手段から映像を読み出し前記受信機に送信する一方、当該受信されたURIが前記第2のURIであるなら前記第2の映像記憶手段から映像を読み出し前記受信機に送信する手段とを備えることを特徴とする映像配信サーバをもって解決手段とする。
【0015】
第3の本発明は、映像を受信機に送信する映像配信システムであって、第1の種類の映像であり且つ第2の種類の映像を構成する主たる映像である主映像が記憶される主映像記憶手段を備える主映像配信サーバと、前記主映像に補完されて前記第2の種類の映像を構成するための当該補完される映像である補完映像が記憶される補完映像記憶手段を備える補完映像配信サーバとを備え、前記主映像配信サーバは、前記受信機で受信してよい映像の種類を示す識別子を当該受信機から受信する手段と、当該受信された識別子が前記第2の種類の映像の種類を示すものであるなら、前記主映像記憶手段のURIである主映像用URI並びに前記補完映像記憶手段のURIである補完映像用URIを前記受信機に送信する手段と、前記受信機で前記第1の種類の映像と前記第2の種類の映像のいずれの種類の映像を選択するための操作が行われた場合であっても当該受信機から送信される前記主映像用URIを受信する手段と、当該主映像用URIが受信されたなら前記主映像記憶手段から主映像を読み出し前記受信機に送信する手段とを備え、前記補完映像配信サーバは、前記受信機で前記第1の種類の映像と前記第2の種類の映像とから当該第2の種類の映像を選択するための操作が行われた場合に当該受信機から送信される前記補完映像用URIを受信する手段と、 当該補完映像用URIが受信されたなら前記補完映像記憶手段から補完映像を読み出し前記受信機に送信する手段とを備えることを特徴とする映像配信システムをもって解決手段とする。
【0016】
第4の本発明は、映像を受信機に送信する映像配信サーバの動作方法であって、前記映像配信サーバは、互いに種類の異なる複数の映像が記憶される映像記憶手段を備え、前記動作方法は、前記映像配信サーバが、前記受信機で受信してよい映像の種類を示す識別子を当該受信機から受信するステップと、前記映像配信サーバが、当該識別子により示される種類の映像を前記映像記憶手段から読み出し前記受信機に送信するステップとを備えることを特徴とする映像配信サーバの動作方法をもって解決手段とする。
【0017】
第5の本発明は、映像を受信機に送信する映像配信サーバの動作方法であって、前記映像配信サーバは、第1の種類の映像が記憶される第1の映像記憶手段と、第2の種類の映像が記憶される第2の映像記憶手段とを備え、前記動作方法は、前記映像配信サーバが、前記受信機で受信してよい映像の種類を示す識別子を当該受信機から受信するステップと、前記映像配信サーバが、当該受信された識別子が前記第2の種類の映像の種類を示すものである場合において、前記第1の映像記憶手段のURIである第1のURI並びに前記第2の映像記憶手段のURIである第2のURIを前記受信機に送信するステップと、前記映像配信サーバが、前記受信機で前記第1の種類の映像または前記第2の種類の映像を選択するための操作が行われ当該受信機から送信される当該操作に対応するURIを受信するステップと、前記映像配信サーバが、当該受信されたURIが前記第1のURIである場合において前記第1の映像記憶手段から映像を読み出し前記受信機に送信するステップ、または、当該受信されたURIが前記第2のURIである場合において前記第2の映像記憶手段から映像を読み出し前記受信機に送信するステップとを備えることを特徴とする映像配信サーバの動作方法をもって解決手段とする。
【0018】
第6の本発明は、映像を受信機に送信する映像配信システムの動作方法であって、前記映像配信システムは、第1の種類の映像であり且つ第2の種類の映像を構成する主たる映像である主映像が記憶される主映像記憶手段を備える主映像配信サーバと、前記主映像に補完されて前記第2の種類の映像を構成するための当該補完される映像である補完映像が記憶される補完映像記憶手段を備える補完映像配信サーバとを備え、前記動作方法は、前記主映像配信サーバが、前記受信機で受信してよい映像の種類を示す識別子を当該受信機から受信するステップと、前記主映像配信サーバが、当該受信された識別子が前記第2の種類の映像の種類を示すものである場合において、前記主映像記憶手段のURIである主映像用URI並びに前記補完映像記憶手段のURIである補完映像用URIを前記受信機に送信するステップと、前記主映像配信サーバが、前記受信機で前記第1の種類の映像と前記第2の種類の映像のいずれの種類の映像を選択するための操作が行われた場合であっても当該受信機から送信される前記主映像用URIを受信するステップと、前記主映像配信サーバが、当該主映像用URIが受信された場合において前記主映像記憶手段から主映像を読み出し前記受信機に送信するステップと、前記補完映像配信サーバが、前記受信機で前記第1の種類の映像と前記第2の種類の映像とから当該第2の種類の映像を選択するための操作が行われた場合に当該受信機から送信される前記補完映像用URIを受信するステップと、前記補完映像配信サーバが、当該補完映像用URIが受信された場合において前記補完映像記憶手段から補完映像を読み出し前記受信機に送信するステップとを備えることを特徴とする映像配信システムの動作方法をもって解決手段とする。
【発明の効果】
【0019】
第1、第4の本発明によれば、受信機で受信してよい映像の種類を示す識別子を当該受信機から受信し、当該識別子により示される種類の映像を映像記憶手段から読み出し受信機に送信するので、受信機で受信してよい映像を配信できる。
【0020】
第2、第5の本発明によれば、受信機で受信してよい映像の種類を示す識別子を当該受信機から受信し、受信された識別子が第2の種類の映像の種類を示すものである場合において、第1のURI並びに第2のURIを受信機に送信し、受信機で第1の種類の映像または第2の種類の映像を選択するための操作が行われ当該受信機から送信される当該操作に対応するURIを受信し、受信されたURIが第1のURIである場合において第1の映像記憶手段から映像を読み出し受信機に送信する、または、受信されたURIが第2のURIである場合において第2の映像記憶手段から映像を読み出し受信機に送信するので、受信機で受信してよい映像を配信でき、しかも、受信機で選択された、第1の種類の映像または第2の種類の映像を配信できる。
【0021】
第3、第6の本発明によれば、主映像配信サーバが、受信機で受信してよい映像の種類を示す識別子を当該受信機から受信し、主映像配信サーバが、受信された識別子が第2の種類の映像の種類を示すものである場合において、主映像用URI並びに補完映像用URIを受信機に送信し、主映像配信サーバが、受信機で第1の種類の映像と第2の種類の映像のいずれの種類の映像を選択するための操作が行われた場合であっても当該受信機から送信される主映像用URIを受信し、主映像配信サーバが、主映像用URIが受信された場合において主映像記憶手段から主映像を読み出し受信機に送信し、補完映像配信サーバが、受信機で第1の種類の映像と第2の種類の映像とから当該第2の種類の映像を選択するための操作が行われた場合に当該受信機から送信される補完映像用URIを受信し、補完映像配信サーバが、当該補完映像用URIが受信された場合において補完映像記憶手段から補完映像を読み出し受信機に送信するので、受信機で受信してよい映像を配信でき、しかも、受信機で選択された、第1の種類の映像または第2の種類の映像(第1の種類の映像に補完映像を補完して得られる映像)を配信できる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】第1の実施の形態に係る映像配信サーバを含む映像配信システムの構成を示す図である。
【図2】映像配信サーバ4と受信機10の構成を示すブロック図である。
【図3】映像配信サーバ4における動作を流れを示すフローチャートである。
【図4】映像配信システムの動作を示すシーケンス図である。
【図5】第1の実施の形態における一部のシーケンスを詳細に示す図である。
【図6】第1の実施の形態におけるメソッドの記述例を示す図である。
【図7】第2の実施の形態における一部のシーケンスを詳細に示す図である。
【図8】2D映像と3D映像のいずれかを視聴者に選択させるための画面を示す図である。
【図9】第2の実施の形態における一部のシーケンスを詳細に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0024】
[第1の実施の形態]
図1は、第1の実施の形態に係る映像配信サーバを含む映像配信システムの構成を示す図である。
【0025】
映像配信システムは、例えば、映像を再生可能な複数の受信機(以下、受信機10を例とする)に映像を配信するものであり、受信機10に番組情報を送信するポータルサーバ1と、受信機10に再生制御情報を送信する再生制御サーバ2と、受信機10にライセンス情報を送信するDRMサーバ3と、受信機10に映像を送信する映像配信サーバ4とを備える。
【0026】
各サーバは、例えば、IPTVフォーラム IPTV規定 VOD仕様に準拠したサーバである。
【0027】
受信機10は、ここでは、例えば、映画などを立体的に見せるために制作されたものでない映像(以下、2D映像という)と、映画などを立体的に見せるために制作された映像(以下、3D映像という)とを再生可能な受信機であることとする。
【0028】
図2は、映像配信サーバ4と受信機10の構成を示すブロック図である。
【0029】
映像配信サーバ4は、例えば、映画などの2D映像がその識別情報に対応づけて記憶される2D映像記憶部41と、当該映画などの3D映像がその識別情報に対応づけて記憶される3D映像記憶部42と、IP(Internet Protocol)通信を行うIP通信部43と、RTSP(Real Time Streaming Protocol)制御を行うRTSP制御部44と、2D映像と3D映像のどちらを送信すべきかを判定する映像種類判定部45とを備える。
【0030】
受信機10は、IP通信を行うIP通信部101と、RTSP制御を行うRTSP制御部102とを備える。
【0031】
図3は、映像配信サーバ4における動作を流れを示すフローチャートである。
【0032】
映像配信サーバ4では、受信機10から送信される情報であるDESCRIBEメソッドが受信されたなら、映像種類判定部45が、DESCRIBEメソッドに3D映像を示す識別子(以下、3D識別子という)が含まれているか否かを判定する(S1)。
【0033】
映像配信サーバ4は、DESCRIBEメソッドに3D識別子が含まれているなら、3D映像記憶部42のURI:Uniform Resource Identifier(以下、3D映像URIという)を含む情報であるOKメソッドを受信機10に送信する(S3)。
【0034】
次に、映像配信サーバ4は、受信機10から送信される情報であるSETUPメソッドを受信する(S5)。SETUPメソッドには、3D映像URIが含まれる。
【0035】
映像配信サーバ4は、かかるSETUPメソッドを受信したなら、3D映像記憶部42から3D映像を読み出し、受信機10に送信する(S7)。
【0036】
一方、映像配信サーバ4は、DESCRIBEメソッドに2D映像を示す識別子(以下、2D識別子という)が含まれているなら、2D映像記憶部43のURI(以下、2D映像URIという)を含む情報であるOKメソッドを受信機10に送信する(S13)。
【0037】
次に、映像配信サーバ4は、受信機10から送信される情報であるSETUPメソッドを受信する(S15)。SETUPメソッドには、2D映像URIが含まれる。
【0038】
映像配信サーバ4は、かかるSETUPメソッドを受信したなら、2D映像記憶部43から2D映像を読み出し、受信機10に送信する(S17)。
【0039】
図4は、映像配信システムの動作を示すシーケンス図である。
【0040】
受信機10は、映像配信を要求する旨の映像配信要求情報をポータルサーバ1に送信する(T1)。
【0041】
ポータルサーバ1は、これに対し、複数の映像の名前や内容を含む番組情報を受信機10に送信する(T3)。
【0042】
受信機10は、番組情報により映像の名前や内容を表示する(T5)。
【0043】
視聴者が、名前などを見て映像を選択し(T7)、当該映像を選択した旨の操作を受信機10に行ったなら(T9)、受信機10は、当該映像を再生するための再生制御情報を要求する旨の再生制御情報取得要求を再生制御サーバ2に送信する(T11)。再生制御情報取得要求には当該映像の識別情報が含まれる。
【0044】
再生制御サーバ2は、再生制御情報取得要求を受信したなら、再生制御情報を受信機10に送信する(T13)。
【0045】
再生制御情報は、再生制御情報取得要求内の識別情報に対応する映像の属性情報を含むXML文書(ERI(Entry Resource Information))、当該映像のライセンス情報にアクセスするためのXML文書(LLI(License Link Information))、当該映像のストリーミング受信に関わる関連情報を含むXML文書(NCI(Network content Control Information))を含む。
【0046】
ERIは、解析により、映像配信サーバ4のURIを抽出できるようになっている。LLIは、解析により、映像のライセンス情報を取得する必要があるか否かを判定できるようになっている。
【0047】
受信機10は、ERIを解析し、映像配信サーバ4のURIを抽出し(T15)、LLIを解析し、映像のライセンス情報を取得する必要があるか否かを判定する(T17)。
【0048】
受信機10は、映像のライセンス情報が必要であると判定したなら、当該ライセンス情報を要求する旨のライセンス情報取得要求をDRMサーバ3に送信する(T19)。ライセンス情報取得要求には当該映像の識別情報が含まれる。
【0049】
DRMサーバ3は、ライセンス取得要求を受信したなら、ライセンス取得要求内の映像内の識別情報に対応する映像のライセンス情報を発行し(T21)、当該ライセンス情報を受信機10に送信する(T23)。当該ライセンス情報には、暗号化された映像を復号するための鍵や利用条件が含まれる。
【0050】
受信機10は、NCIを解析し、映像のストリーミング受信に関わる関連情報を抽出する(T25)。
【0051】
映像配信サーバ4は、RTSP制御を行い、RTPにより映像を送信し、受信機10は、これまでの工程により得た情報に基づいて、映像を受信し再生する(T27)。
【0052】
図5は、映像が配信されるシーケンスを詳細に示す図である。図6は、その際に送信されるメソッドをSDP(Session Description Protocol)を使用して記述した例を示す図である。
【0053】
受信機10は、3D識別子を含むDESCRIBEメソッドを映像配信サーバ4に送信し、映像配信サーバ4がDESCRIBEメソッドを受信する(T101)。DESCRIBEメソッドの「service−type=3d−sevice」が3D識別子である(図6参照)。
【0054】
映像配信サーバ4は、図3のフローチャートにしたがい、3D映像URIを含むOKメソッドを受信機10に送信する(T103)。このOKメソッドにも3D識別子「service−type=3d−sevice」が含まれる(図6参照)。
【0055】
受信機10は、OKメソッドを受信したなら、3D映像URIを含むSETUPメソッドを映像配信サーバ4に送信し、映像配信サーバ4はSETUPメソッドを受信する(T105)。SETUPメソッドは、受信機10において映像を再生するための記憶領域が割り当てられたことを示すものである。
【0056】
映像配信サーバ4は、SETUPメソッドを受信したなら、3D映像URIを含むOKメソッドを受信機10に送信する(T107)。このOKメソッドにも3D識別子「service−type=3d−sevice」が含まれる(図6参照)。
【0057】
OKメソッド内の3D識別子は、映像配信サーバ4により3D映像を送信することが可能であることを示すものである。
【0058】
受信機10は、OKメソッドを受信したなら、割り当てた領域を使用して映像の再生を開始する旨のPLAYメソッドを映像配信サーバ4に送信する(T109)。
【0059】
映像配信サーバ4は、PLAYメソッドに対する応答であるOKメソッドを受信機10に送信する(T111)。
【0060】
以降、映像配信サーバ4は、3D映像記憶部42から3D映像を読み出し、RTSP制御を行うとともに、映像をRTPにより受信機10に送信する(T113)。
【0061】
例えば、視聴者が、映像を一時停止させる操作を受信機10に行ったなら(T115)、受信機10は、映像を一時停止させるためのPAUSEメソッドを映像配信サーバ4に送信する(T117)。
【0062】
映像配信サーバ4は、PAUSEメソッドに対する応答であるOKメソッドを受信機10に送信し(T119)、映像の送信を停止する。
【0063】
例えば、視聴者が、映像を再生させる操作を受信機10に行ったなら(T121)、受信機10は、映像を再生させるためのPLAYメソッドを映像配信サーバ4に送信する(T123)。
【0064】
映像配信サーバ4は、PLAYメソッドに対する応答であるOKメソッドを受信機10に送信する(T125)。
【0065】
映像配信サーバ4は、3D映像記憶部42から3D映像を読み出し、RTSP制御を行うとともに、映像をRTPにより受信機10に送信する(T127)。
【0066】
受信機10は、映像を再生し終えたら、セッションを終了するためのTEARDOWNメソッドを映像配信サーバ4に送信する(T129)。
【0067】
映像配信サーバ4は、TEARDOWNメソッドに対する応答であるOKメソッドを受信機10に送信する(T131)。
【0068】
なお、図示しないが、2D識別子を含むDESCRIBEメソッドを映像配信サーバ4に送信したなら、映像配信サーバ4は、2D映像記憶部41から2D映像を読み出し、RTSP制御を行うとともに、映像をRTPにより受信機10に送信する。
【0069】
したがって、第1の実施の形態に係る映像配信サーバ4は、映像を受信機10に送信する映像配信サーバであって、互いに種類の異なる複数の映像が記憶される映像記憶手段(2D映像記憶部41および3D映像記憶部42)と、受信機10で受信してよい映像の種類を示す識別子(3D識別子)を受信機10から受信する手段(T101)と、3D識別子により示される種類の3D映像を映像記憶手段から読み出し受信機10に送信する手段(T113)とを備えるので、受信機10で受信してよい映像を配信できる。
【0070】
なお、第1の実施の形態では、2D映像と3D映像を例示したが、第1の実施の形態を、解像度の異なる複数の映像に適用してもよい。また、第1の実施の形態を、白黒映像とカラー映像に適用してもよい。また、第1の実施の形態を、アスペクト比の異なる複数の映像に適用してもよい。また、第1の実施の形態を、映像に付帯する音声の言語が異なる複数の映像に適用してもよい。
【0071】
この場合、映像配信サーバ4は、2D識別子や3D識別子に代えて、白黒映像やカラー映像を示す識別子、受信機で再生可能な映像のアスペクト比を示す識別子を受信機から受信することとなる。
【0072】
[第2の実施の形態]
次に、第2の実施の形態に係る映像配信サーバについて説明する。第2の実施の形態のシステム構成およびサーバや受信機の構成は第1の実施の形態と同様なので説明を省略し、第1の実施の形態との差異を中心に説明を行う。
【0073】
図7は、映像が配信されるシーケンスを詳細に示す図である。
【0074】
受信機10は、3D識別子を含むDESCRIBEメソッドを映像配信サーバ4に送信し、映像配信サーバ4がDESCRIBEメソッドを受信する(T101)。
【0075】
映像配信サーバ4は、2D映像記憶部41のURI(以下、2D映像URIという)と3D映像URIを含むOKメソッドを受信機10に送信する(T103A)。
【0076】
受信機10は、2D映像URIと3D映像URIを含むOKメソッドを受信したなら、図8に示すように、2D映像と3D映像のいずれかを視聴者に選択させるための画面を表示する(T1141)。
【0077】
視聴者が、例えば3D映像を選択し(T1142)、当該選択の操作を受信機10に行ったなら(T1143)、受信機10は、3D映像URIを含むSETUPメソッドを映像配信サーバ4に送信し、映像配信サーバ4はSETUPメソッドを受信する(T105)。
【0078】
映像配信サーバ4は、SETUPメソッドを受信し、SETUPメソッドに3D映像URIが含まれいるなら、3D映像URIを含むOKメソッドを受信機10に送信する(T107)。
【0079】
受信機10は、OKメソッドを受信したなら、3D映像URIを含むPLAYメソッドを映像配信サーバ4に送信する(T109)。
【0080】
映像配信サーバ4は、PLAYメソッドに対する応答であるOKメソッドを受信機10に送信する(T111)。
【0081】
以降、映像配信サーバ4は、3D映像記憶部42から3D映像を読み出し、RTSP制御を行うとともに、映像をRTPにより受信機10に送信する(T113)。
【0082】
なお、図示しないが、2D識別子を含むDESCRIBEメソッドを映像配信サーバ4に送信したなら、映像配信サーバ4は、2D映像記憶部41から2D映像を読み出し、RTSP制御を行うとともに、映像をRTPにより受信機10に送信する。
【0083】
また、視聴者が、例えば、2D映像を選択し(T1142)、当該選択の操作を受信機10に行ったなら(T1143)、受信機10は、2D識別子を含むSETUPメソッドを映像配信サーバ4に送信し、映像配信サーバ4はSETUPメソッドを受信する。
【0084】
映像配信サーバ4は、SETUPメソッドに2D映像URIが含まれいるなら、2D映像URIを含むOKメソッドを受信機10に送信する。
【0085】
受信機10は、OKメソッドを受信したなら、2D映像URIを含むPLAYメソッドを映像配信サーバ4に送信する。
【0086】
映像配信サーバ4は、PLAYメソッドに対する応答であるOKメソッドを受信機10に送信する。
【0087】
以降、映像配信サーバ4は、2D映像記憶部41から2D映像を読み出し、RTSP制御を行うとともに、映像をRTPにより受信機10に送信する。
【0088】
なお、第2の実施の形態でも第1の実施の形態と同様なシーケンスにより映像の一時停止、再生を行うことができ、第1の実施の形態と同様なシーケンスにより映像の再生およびセッションが終了する。
【0089】
したがって、第2の実施の形態に係る映像配信サーバ4は、映像を受信機に送信する映像配信サーバであって、第1の種類の映像(2D映像)が記憶される第1の映像記憶手段(2D映像記憶部41)と、第2の種類の映像(3D映像)が記憶される第2の映像記憶手段(3D映像記憶部42)と、受信機10で受信してよい映像の種類を示す識別子(3D識別子)を受信機10から受信する手段(T101)と、受信された識別子が第2の種類の映像(3D映像)の種類を示すもの(3D識別子)であるなら、第1の映像記憶手段のURIである第1のURI(2D映像URI)並びに第2の映像記憶手段のURIである第2のURI(3D映像URI)を受信機10に送信する手段(T103A)と、受信機10で第1の種類の映像または第2の種類の映像を選択するための操作(T1143)が行われ受信機10から送信される当該操作に対応するURIを受信する手段(T105)と、受信されたURIが第1のURI(2D映像URI)であるなら第1の映像記憶手段(41)から映像(2D映像)を読み出し受信機10に送信する一方、受信されたURIが第2のURI(3D映像URI)であるなら第2の映像記憶手段(42)から映像(3D映像)を読み出し受信機10に送信する手段(T113)とを備えるので、受信機10で受信してよい映像を配信でき、しかも、受信機10で選択された、第1の種類の映像または第2の種類の映像を配信できる。
【0090】
なお、第2の実施の形態では、第1の種類の映像を2D映像とし、第2の種類の映像を3D映像としたが、第1の種類の映像を低解像度の映像、白黒映像、アスペクト比「4:3」の映像、単一言語の音声が付帯する映像などとし、第2の種類の映像を高解像度の映像、カラー映像、アスペクト比「16:9」の映像、複数言語の音声が付帯する映像としてもよい。
【0091】
この場合、映像配信サーバ4は、2D識別子や3D識別子に代えて、白黒映像やカラー映像を示す識別子、受信機で再生可能な映像のアスペクト比を示す識別子、受信機で再生可能な映像の解像度を示す識別子、単一言語の国などや他言語の国などを示す識別子を受信機から受信することとなる。
【0092】
[第3の実施の形態]
次に、第3の実施の形態に係る映像配信システムについて説明する。第3の実施の形態では第1の実施の形態および第2の実施の形態におけるサーバや受信機を用い、その構成は第1の実施の形態および第2の実施の形態と同様なので説明を省略し、第1の実施の形態および第2の実施の形態との差異を中心に説明を行う。
【0093】
図9は、映像が配信されるシーケンスを詳細に示す図である。
【0094】
第3の実施の形態では、図1の各サーバに加え、補完映像配信サーバ5が使用される。 補完映像配信サーバ5は、映像配信サーバ4に記憶されている2D映像(以下、主映像という)に補完されて3D映像を構成するための補完映像が記憶される補完映像記憶部(図示せず、以下、単に補完映像記憶部という)を備える。
【0095】
受信機10は、3D識別子を含むDESCRIBEメソッドを映像配信サーバ4(以下、主映像配信サーバ4という)に送信し、主映像配信サーバ4がDESCRIBEメソッドを受信する(T101)。
【0096】
主映像配信サーバ4は、2D映像記憶部41(以下、主映像記憶部41という)のURI(以下、主映像URIという)と補完映像記憶部のURI(以下、補完映像URIという)を含むOKメソッドを受信機10に送信する(T103B)。
【0097】
受信機10は、主映像URIと補完映像URIを含むOKメソッドを受信したなら、図8と同様に、2D映像と3D映像のいずれかを視聴者に選択させるための画面を表示する(T1141)。
【0098】
視聴者が、例えば3D映像を選択し(T1142)、当該選択の操作を受信機10に行ったなら(T1143)、受信機10は、主映像URIを含むSETUPメソッドを主映像配信サーバ4に送信し、主映像配信サーバ4はSETUPメソッドを受信し(T201)、受信機10は、補完映像URIを含むSETUPメソッドを補完映像配信サーバ5に送信し、補完映像配信サーバ5はSETUPメソッドを受信する(T203)。
【0099】
主映像配信サーバ4、補完映像配信サーバ5は、SETUPメソッドを受信したなら、OKメソッドを受信機10に送信する(T205、207)。
【0100】
受信機10は、各OKメソッドを受信したなら、PLAYメソッドを主映像配信サーバ4と補完映像配信サーバ5に送信する(T209、T211)。
【0101】
主映像配信サーバ4、補完映像配信サーバ5は、PLAYメソッドを受信したなら、OKメソッドを受信機10に送信する(T213、215)。
【0102】
以降、主映像配信サーバ4は、2D映像記憶部41から主映像を読み出し、RTSP制御を行うとともに、主映像をRTPにより受信機10に送信する(T217)。
【0103】
また、補完映像配信サーバ5は、補完映像記憶部から補完映像を読み出し、RTSP制御を行うとともに、補完映像をRTPにより受信機10に送信する(T219)。
【0104】
こうして、受信機10では、主映像に補完映像が補完され3D映像が再生される。
【0105】
なお、図示しないが、2D識別子を含むDESCRIBEメソッドを映像配信サーバ4に送信したなら、映像配信サーバ4は、2D映像記憶部41から2D映像を読み出し、RTSP制御を行うとともに、映像をRTPにより受信機10に送信する。
【0106】
また、視聴者が、例えば、2D映像を選択し(T1142)、当該選択の操作を受信機10に行ったなら(T1143)、受信機10は、主映像URI(2D映像URI)を含むSETUPメソッドを主映像配信サーバ4に送信し、映像配信サーバ4はSETUPメソッドを受信する。
【0107】
映像配信サーバ4は、SETUPメソッドに2D映像URIが含まれいるなら、2D映像URIを含むOKメソッドを受信機10に送信する。
【0108】
受信機10は、OKメソッドを受信したなら、2D映像URIを含むPLAYメソッドを映像配信サーバ4に送信する。
【0109】
映像配信サーバ4は、PLAYメソッドに対する応答であるOKメソッドを受信機10に送信する。
【0110】
以降、映像配信サーバ4は、2D映像記憶部41から2D映像を読み出し、RTSP制御を行うとともに、映像をRTPにより受信機10に送信する。
【0111】
なお、第3の実施の形態でも第1の実施の形態および第2の実施の形態と同様なシーケンスにより映像の一時停止、再生を行うことができ、第1の実施の形態および第2の実施の形態と同様なシーケンスにより映像の再生およびセッションが終了する。
【0112】
したがって、第3の実施の形態に係る映像配信システムは、映像を受信機に送信する映像配信システムであって、第1の種類の映像(2D映像)であり且つ第2の種類の映像(3D映像)を構成する主たる映像である主映像(2D映像)が記憶される主映像記憶手段(2D映像記憶部41)を備える主映像配信サーバ(映像配信サーバ4)と、主映像(2D映像)に補完されて第2の種類の映像(3D映像)を構成するための当該補完される映像である補完映像が記憶される補完映像記憶手段を備える補完映像配信サーバ5とを備え、主映像配信サーバ4は、受信機10で受信してよい映像の種類を示す識別子(3D識別子)を受信機10から受信する手段(T101)と、受信された識別子が第2の種類の映像(3D映像)の種類を示すもの(3D識別子)であるなら、主映像記憶手段(41)のURIである主映像用URI並びに補完映像記憶手段のURIである補完映像用URIを受信機10に送信する手段(T103B)と、受信機10で第1の種類の映像(2D映像)と第2の種類の映像(3D映像)のいずれの種類の映像を選択するための操作が行われた場合であっても受信機10から送信される主映像用URI(2D映像URI)を受信する手段(T201)と、主映像用URIが受信されたなら主映像記憶手段(41)から主映像を読み出し受信機10に送信する手段(T217)とを備え、補完映像配信サーバ5は、受信機10で第1の種類の映像(2D映像)と第2の種類の映像(3D映像)とから第2の種類の映像(3D映像)を選択するための操作が行われた場合に受信機10から送信される補完映像用URIを受信する手段(T203)と、補完映像用URIが受信されたなら補完映像記憶手段から補完映像を読み出し受信機10に送信する手段(T219)とを備えるので、受信機10で受信してよい映像を配信でき、しかも、受信機10で選択された、第1の種類の映像または第2の種類の映像(第1の種類の映像に補完映像を補完して得られる映像)を配信できる。
【0113】
なお、第3の実施の形態では、第1の種類の映像を主映像つまり2D映像とし、第2の種類の映像つまり補完映像を第1の種類の映像に補完して3D映像としたが、第1の種類の映像を字幕や補足説明の映像のない映像とし、字幕の映像や補足説明の映像つまり第2の種類の映像を第1の種類の映像に補完して字幕や補足説明の映像を有する映像としてもよい。
【0114】
この場合、映像配信サーバ4は、2D識別子や3D識別子に代えて、字幕や補足説明の必要の有無を示す識別子を受信機から受信することとなる。
【0115】
また、第1の実施の形態または第2の実施の形態に係る映像配信サーバとしてコンピュータを機能させるためのコンピュータプログラムまたは第3の実施の形態に係る映像配信システムの主映像配信サーバ4および補完映像配信サーバ5として2つのコンピュータを機能させるためのコンピュータプログラム。は、半導体メモリ、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、磁気テープなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録でき、また、インターネットなどの通信網を介して伝送させて、広く流通させることができる。
【符号の説明】
【0116】
1…ポータルサーバ
2…再生制御サーバ
3…DRMサーバ
4…映像配信サーバ(主映像配信サーバ)
5…補完映像配信サーバ
10…受信機
41…2D映像記憶部(主映像記憶部)
43…3D映像記憶部
43…IP通信部
44…RTSP制御部
45…映像種類判定部
101…IP通信部
102…RTSP制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
映像を受信機に送信する映像配信サーバであって、
互いに種類の異なる複数の映像が記憶される映像記憶手段と、
前記受信機で受信してよい映像の種類を示す識別子を当該受信機から受信する手段と、
当該識別子により示される種類の映像を前記映像記憶手段から読み出し前記受信機に送信する手段と
を備えることを特徴とする映像配信サーバ。
【請求項2】
映像を受信機に送信する映像配信サーバであって、
第1の種類の映像が記憶される第1の映像記憶手段と、
第2の種類の映像が記憶される第2の映像記憶手段と、
前記受信機で受信してよい映像の種類を示す識別子を当該受信機から受信する手段と、 当該受信された識別子が前記第2の種類の映像の種類を示すものであるなら、前記第1の映像記憶手段のURIである第1のURI並びに前記第2の映像記憶手段のURIである第2のURIを前記受信機に送信する手段と、
前記受信機で前記第1の種類の映像または前記第2の種類の映像を選択するための操作が行われ当該受信機から送信される当該操作に対応するURIを受信する手段と、
当該受信されたURIが前記第1のURIであるなら前記第1の映像記憶手段から映像を読み出し前記受信機に送信する一方、当該受信されたURIが前記第2のURIであるなら前記第2の映像記憶手段から映像を読み出し前記受信機に送信する手段と
を備えることを特徴とする映像配信サーバ。
【請求項3】
映像を受信機に送信する映像配信システムであって、
第1の種類の映像であり且つ第2の種類の映像を構成する主たる映像である主映像が記憶される主映像記憶手段を備える主映像配信サーバと、
前記主映像に補完されて前記第2の種類の映像を構成するための当該補完される映像である補完映像が記憶される補完映像記憶手段を備える補完映像配信サーバとを備え、
前記主映像配信サーバは、
前記受信機で受信してよい映像の種類を示す識別子を当該受信機から受信する手段と、 当該受信された識別子が前記第2の種類の映像の種類を示すものであるなら、前記主映像記憶手段のURIである主映像用URI並びに前記補完映像記憶手段のURIである補完映像用URIを前記受信機に送信する手段と、
前記受信機で前記第1の種類の映像と前記第2の種類の映像のいずれの種類の映像を選択するための操作が行われた場合であっても当該受信機から送信される前記主映像用URIを受信する手段と、
当該主映像用URIが受信されたなら前記主映像記憶手段から主映像を読み出し前記受信機に送信する手段とを備え、
前記補完映像配信サーバは、
前記受信機で前記第1の種類の映像と前記第2の種類の映像とから当該第2の種類の映像を選択するための操作が行われた場合に当該受信機から送信される前記補完映像用URIを受信する手段と、
当該補完映像用URIが受信されたなら前記補完映像記憶手段から補完映像を読み出し前記受信機に送信する手段とを備える
ことを特徴とする映像配信システム。
【請求項4】
映像を受信機に送信する映像配信サーバの動作方法であって、
前記映像配信サーバは、
互いに種類の異なる複数の映像が記憶される映像記憶手段を備え、
前記動作方法は、
前記映像配信サーバが、前記受信機で受信してよい映像の種類を示す識別子を当該受信機から受信するステップと、
前記映像配信サーバが、当該識別子により示される種類の映像を前記映像記憶手段から読み出し前記受信機に送信するステップと
を備えることを特徴とする映像配信サーバの動作方法。
【請求項5】
映像を受信機に送信する映像配信サーバの動作方法であって、
前記映像配信サーバは、
第1の種類の映像が記憶される第1の映像記憶手段と、
第2の種類の映像が記憶される第2の映像記憶手段とを備え、
前記動作方法は、
前記映像配信サーバが、前記受信機で受信してよい映像の種類を示す識別子を当該受信機から受信するステップと、
前記映像配信サーバが、当該受信された識別子が前記第2の種類の映像の種類を示すものである場合において、前記第1の映像記憶手段のURIである第1のURI並びに前記第2の映像記憶手段のURIである第2のURIを前記受信機に送信するステップと、
前記映像配信サーバが、前記受信機で前記第1の種類の映像または前記第2の種類の映像を選択するための操作が行われ当該受信機から送信される当該操作に対応するURIを受信するステップと、
前記映像配信サーバが、当該受信されたURIが前記第1のURIである場合において前記第1の映像記憶手段から映像を読み出し前記受信機に送信するステップ、または、当該受信されたURIが前記第2のURIである場合において前記第2の映像記憶手段から映像を読み出し前記受信機に送信するステップと
を備えることを特徴とする映像配信サーバの動作方法。
【請求項6】
映像を受信機に送信する映像配信システムの動作方法であって、
前記映像配信システムは、
第1の種類の映像であり且つ第2の種類の映像を構成する主たる映像である主映像が記憶される主映像記憶手段を備える主映像配信サーバと、
前記主映像に補完されて前記第2の種類の映像を構成するための当該補完される映像である補完映像が記憶される補完映像記憶手段を備える補完映像配信サーバとを備え、
前記動作方法は、
前記主映像配信サーバが、
前記受信機で受信してよい映像の種類を示す識別子を当該受信機から受信するステップと、
前記主映像配信サーバが、当該受信された識別子が前記第2の種類の映像の種類を示すものである場合において、前記主映像記憶手段のURIである主映像用URI並びに前記補完映像記憶手段のURIである補完映像用URIを前記受信機に送信するステップと、
前記主映像配信サーバが、前記受信機で前記第1の種類の映像と前記第2の種類の映像のいずれの種類の映像を選択するための操作が行われた場合であっても当該受信機から送信される前記主映像用URIを受信するステップと、
前記主映像配信サーバが、当該主映像用URIが受信された場合において前記主映像記憶手段から主映像を読み出し前記受信機に送信するステップと、
前記補完映像配信サーバが、前記受信機で前記第1の種類の映像と前記第2の種類の映像とから当該第2の種類の映像を選択するための操作が行われた場合に当該受信機から送信される前記補完映像用URIを受信するステップと、
前記補完映像配信サーバが、当該補完映像用URIが受信された場合において前記補完映像記憶手段から補完映像を読み出し前記受信機に送信するステップと
を備えることを特徴とする映像配信システムの動作方法。
【請求項7】
請求項1または2記載の映像配信サーバとしてコンピュータを機能させるためのコンピュータプログラムまたは請求項3記載の映像配信システムの主映像配信サーバおよび補完映像配信サーバとして2つのコンピュータを機能させるためのコンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−169991(P2012−169991A)
【公開日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−30944(P2011−30944)
【出願日】平成23年2月16日(2011.2.16)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【Fターム(参考)】