説明

暖房便座装置

【課題】着座面の防汚性を持続できる、あるいは着座したときに冷感を感じにくい暖房便座装置を提供することを目的とする。
【解決手段】基材と、前記基材よりも軟らかいハード層と、前記ハード層よりも軟らかく前記ハード層よりも低い熱伝導率を有する発泡樹脂層と、前記発泡樹脂層よりも平滑かつ緻密な表面を有する表面層と、がこの順に前記基材の上方に積層された表面部と、前記表面層に伝えられる熱を発生するヒータと、を有する便座を備えたことを特徴とする暖房便座装置が提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の態様は、一般的に、暖房便座装置に関し、具体的には便器に設けられる便座を暖めることができる暖房便座装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、便座の座面は、PP(polypropylene:ポリプロピレン)等の樹脂で製造されている。そのため、使用者が便座に座ったときに、硬い座り心地を与えている。また一方、冬場などの気温の低いときに冷えた便座に座ると、冷感を感じる。そこで、座り心地を向上させるために、圧縮変形性あるいは弾力性(クッション性)を有する基材に発熱体を挟持させた着座採暖具(暖房便座装置)がある(特許文献1)。
【0003】
特許文献1に記載された着座採暖具では、圧縮変形性を有する基材の着座面側に表皮層が設けられている。ここで、暖房便座の省エネルギー化を促進するためには、着座面(表皮層)に着座したときに冷感を感じにくい素材でその表皮層を形成することが好ましい。
【0004】
しかしながら、着座したときに冷感を感じにくい素材で表皮材を形成しても、表皮材の厚さが厚い場合には、使用者は着座したときに冷感を感じるおそれがある。一方で、表皮材の厚さが薄い場合には、使用者が着座したときにかかる応力により、その表皮材は変形したり、その表皮材に傷が付いたり皺(しわ)ができたりするおそれがある。そうすると、便座の意匠性を損ない、傷や皺に汚れが付着して衛生性を損なうという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2000−210231号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、着座面の防汚性を持続できる、あるいは着座したときに冷感を感じにくい暖房便座装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の発明は、基材と、前記基材よりも軟らかいハード層と、前記ハード層よりも軟らかく前記ハード層よりも低い熱伝導率を有する発泡樹脂層と、前記発泡樹脂層よりも平滑かつ緻密な表面を有する表面層と、がこの順に前記基材の上方に積層された表面部と、前記表面層に伝えられる熱を発生するヒータと、を有する便座を備えたことを特徴とする暖房便座装置である。
この暖房便座装置によれば、便座の表面に平滑かつ緻密な表面層が設けられているため、防汚性を持続させることができる。また、ハード層と、表面層と、の間に熱伝導率が低い発泡樹脂層が設けられているため、便座に着座したときに冷感を感じることを抑制することができる。これにより、ヒータの通電量を抑えることができ、省エネルギー化を図ることができる。
【0008】
また、第2の発明は、第1の発明において、前記便座は、前記基材と、前記ハード層と、の間に設けられたクッション性を有する弾性体層をさらに有することを特徴とする暖房便座装置である。
この暖房便座装置によれば、基材と、ハード層と、の間にクッション性を有する弾性体層が設けられているため、便座に座ったときの座り心地を向上させることができる。
【0009】
また、第3の発明は、第1または第2の発明において、前記表面層は、ポリプロピレンにより形成され、前記ハード層および前記発泡樹脂層よりも薄い膜であることを特徴とする暖房便座装置である。
この暖房便座装置によれば、現行の一般的な便座の着座面と同様の感触を得ることができ、違和感のない肌触りを得ることができる。また、表面層は、平滑かつ緻密な表面を有するため、防汚性を持続させることができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明の態様によれば、着座面の防汚性を持続できる、あるいは着座したときに冷感を感じにくい暖房便座装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の実施の形態にかかる暖房便座装置を備えたトイレ装置を例示する斜視模式図である。
【図2】本実施形態の便座の断面を表す断面模式図である。
【図3】本実施形態の便座の表面部近傍を拡大して表した拡大模式図である。
【図4】比較例にかかる便座の表面部近傍を拡大して表した拡大模式図である。
【図5】冷感に関する確認実験を説明するための断面模式図およびグラフ図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、本発明の実施の形態にかかる暖房便座装置を備えたトイレ装置を例示する斜視模式図である。
図1に表したトイレ装置は、洋式腰掛便器(以下説明の便宜上、単に「便器」と称する)800と、その上に設けられた暖房便座装置100と、を備える。暖房便座装置100は、暖房便座機能部400と、便座200と、便蓋300と、を有する。便座200と便蓋300とは、暖房便座機能部400に対して開閉自在にそれぞれ軸支されている。
【0013】
便座200は、ヒータ210を内蔵する。このヒータ210は、通電されて発熱することにより、便座200を暖めることができる。つまり、ヒータ210は、便座の表面(座面)に伝えられる熱を発生する。なお、図1に表した便座200では、1本のヒータ210が往復するように設置されているが、ヒータ210の設置形態や設置数はこれだけに限定されず、例えば2本以上の複数のヒータ210が設置されていてもよい。
【0014】
暖房便座機能部400は、図示しない温度検知手段からの検知信号に基づいてヒータ210の加熱量を制御する制御部410を有する。また、暖房便座機能部400は、便座200への使用者の着座を検知する着座検知センサ420と、トイレ室への使用者の入室を検知する入室検知センサ430と、を有する。
【0015】
着座検知センサ420および入室検知センサ430としては、例えば、焦電センサや、測距センサなどの赤外線投光式のセンサ、超音波センサ、またはドップラーセンサなどのマイクロ波センサなどを用いることができる。なお、焦電センサは、使用者の接近を迅速に検知できる点で入室検知センサ430により適している。
【0016】
図1に表したトイレ装置では、暖房便座機能部400の上面に凹設部441が形成され、この凹設部441に一部が埋め込まれるように入室検知センサ430が設けられている。入室検知センサ430は、便蓋300が閉じた状態では、その基部付近に設けられた透過窓310を介して使用者の入室を検知する。
【0017】
また、暖房便座機能部400は、衛生洗浄装置としての機能部を併設してもよい。すなわち、暖房便座機能部400は、便座200に座った使用者の「おしり」などに向けて水を噴出する図示しない吐水ノズルを有する衛生洗浄機能部などを適宜備えてもよい。なお、本願明細書において「水」という場合には、冷水のみならず、加熱されたお湯も含むものとする。
【0018】
またさらに、暖房便座機能部400には、便座200に座った使用者の「おしり」などに向けて温風を吹き付けて乾燥させる「温風乾燥機能」や「脱臭ユニット」や「室内暖房ユニット」などの各種の機構が適宜設けられていてもよい。この際、暖房便座機能部400の側面には、脱臭ユニットからの排気口443及び室内暖房ユニットからの排出口445が適宜設けられる。ただし、本発明においては、衛生洗浄機能部やその他の付加機能部は必ずしも設けなくてもよい。
【0019】
図2は、本実施形態の便座の断面を表す断面模式図である。
なお、図2は、図1に表したA−A断面図に相当する。
便座200は、図1に関して前述したように、ヒータ210を内蔵する。ヒータ210としては、いわゆる「チュービングヒータ」や、「シースヒータ」、「ハロゲンヒータ」、「カーボンヒータ」などを用いることができる。また、ヒータ210の形状は、ワイヤ状やシート状やメッシュ状などのいずれであってもよい。
【0020】
また、便座200は、基材230と、弾力性(クッション性)を有するクッション部(弾性体層)240と、クッション部240の上面や側面を覆う表面部250と、ヒータ210の上に隣接して設けられた熱伝導体260と、基材230の内部に設けられた断熱材220と、を有する。基材230は、上板231と底板233とを有する。但し、基材230は、一体的に形成されていてもよい。また、表面部250の表面は、着座面として機能する。この表面部250については、後に詳述する。
【0021】
基材230は、例えばポリプロピレン(PP:polypropylene)等の樹脂から形成されている。熱伝導体260としては、例えばアルミシートやカーボンシートなどが挙げられる。クッション部240は、クッション性を有するため、使用者が便座200に座ったときの座り心地を向上させることができる。また、断熱材220は、便座200の下への放熱を抑制できる。なお、図2に表した便座200では、ヒータ210は、断熱材220の内部に設けられているが、これだけに限定されず、クッション部240の内部に設けられていてもよい。
【0022】
図3は、本実施形態の便座の表面部近傍を拡大して表した拡大模式図である。
また、図4は、比較例にかかる便座の表面部近傍を拡大して表した拡大模式図である。 本実施形態の便座200では、図2に関して前述したように、クッション部240の上面や側面を覆うように表面部250が設けられている。この表面部250は、図3に表したように、ハード層251と、発泡樹脂層253と、表面層255と、がこの順に積層された構造を有する。
【0023】
ハード層251は、クッション部240よりも硬く、基材230よりも軟らかい性質を有する。ハード層251としては、例えば、オレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO:Thermo Plastic Olefin)などを使用することができる。あるいは、ハード層251としては、例えば、塩化ビニル系材料やウレタン系の材料などを使用することができる。ハード層251の厚さは、例えば約0.3〜0.5ミリメートル(mm)程度である。一方、クッション部240は、ハード層251および基材230よりも軟らかい性質を有し、またハード層251および基材230よりも低い熱伝導率を有する。クッション部240としては、例えば、発泡ポリプロピレン(EPP:expanded polypropylene)などの多孔質材料を使用することができる。クッション部240の厚さは、例えば約3〜3.5ミリメートル程度である。
【0024】
発泡樹脂層253は、クッション部240と同様に、ハード層251および基材230よりも軟らかい性質を有し、またハード層251および基材230よりも低い熱伝導率を有する。発泡樹脂層253としては、クッション部と同様に、例えば、発泡ポリプロピレンなどを使用することができる。クッション部240の厚さは、例えば約100〜1000ミクロン(μm)程度である。
【0025】
表面層255は、発泡樹脂層253およびクッション部240よりも平滑かつ緻密な表面を有する。表面層255としては、ポリプロピレンなどを使用することができる。表面層255の厚さは、例えば約20〜50ミクロン程度である。
【0026】
ここで、クッション部240は、基材230よりも軟らかい性質を有し、基材230よりも低い熱伝導率を有するため、便座200の座り心地を向上させ、便座200に座ったときの冷感を抑制できる。一方で、クッション部240は、例えば、発泡ポリプロピレンなどのような多孔質材料により形成され、その表面には凹凸があるため、クッション部240に汚れが付着すると、その汚れを落とすことが困難な場合がある。
【0027】
これに対して、本実施形態にかかる便座200では、クッション部240の上面や側面を覆うように表面部250が設けられており、その表面部250の表面層255は、クッション部240よりも平滑かつ緻密である。そのため、表面層255に汚れが付着した場合でも、その汚れを容易に落とすことができ、防汚性を持続させることができる。
【0028】
但し、クッション部240は基材230よりも軟らかく、その厚さは例えば約3〜3.5ミリメートル程度であるため、クッション部240に表面層255を積層させただけでは、着座時の応力により表面層255が変形したり、その表面層255に皺(しわ)が生ずるおそれがある。そこで、図4に表した比較例のように、クッション部240と、表面層255と、の間にクッション部240よりも硬い性質を有するハード層251を挟設させることもできる。これによれば、着座時の応力により表面層255が変形したり、その表面層255に皺(しわ)が生ずることを抑えることができる。
【0029】
しかしながら、図4に表した比較例では、クッション部240の上面や側面を覆う表面部(図2に表した表面部250に相当する部分)は、ハード層251と表面層255とにより厚くなっている。そのため、図4に表した比較例のような積層構造を有する便座では、使用者は着座したときに冷感を感じるおそれがある。これについては、図5に関して後述する確認実験について説明する。また、表面層255の下には、クッション部240よりも硬い性質を有するハード層251が設けられているため、例えば爪などで表面層255を強く押すと、その表面層255に傷が付くおそれがある。
【0030】
これに対して、本実施形態にかかる便座200では、図3に表したように、ハード層251と、表面層255と、の間に発泡樹脂層253が設けられている。すなわち、ハード層251と、発泡樹脂層253と、表面層255と、がこの順に積層されている。これによれば、表面部250が厚い場合でも、ハード層251よりも低い熱伝導率を有する発泡樹脂層253が、ハード層251と、表面層255と、の間に設けられているため、便座200に着座したときに冷感を感じることを抑制することができる。すなわち、発泡樹脂層253は、断熱材として機能する。そのため、ヒータ210の通電量を抑えることができ、省エネルギー化を図ることができる。
【0031】
また、発泡樹脂層253は、ハード層251よりも軟らかい性質を有するため、表面層255の緩衝材として機能する。そのため、例えば爪などで表面層255を強く押した場合でも、その表面層255に傷が付くことを抑制することができる。また、表面層255としてポリプロピレンを使用した場合には、現行の一般的な便座の着座面と同様の感触を得ることができ、違和感のない肌触りを得ることができる。
【0032】
なお、図3に表した積層構造を形成する際には、クッション部240と、ハード層251と、発泡樹脂層253と、表面層255と、をこの順に積層し、加熱して板厚方向に圧力を加える(圧着する)ことにより形成することができる。但し、ハード層251として、塩化ビニル系材料やウレタン系の材料などのように、クッション部240および発泡樹脂層253とは異質の材料を使用した場合には、それぞれの層を接着剤などにより接合することがより好ましい。なお、加熱して圧着する場合の加熱温度は、例えば約120〜140℃程度である。
【0033】
図5は、冷感に関する確認実験を説明するための断面模式図およびグラフ図である。
なお、図5(a)は、本確認実験において使用した試料を表す断面模式図であり、図5(b)は、本確認実験の結果の一例を表すグラフ図である。
【0034】
本発明者は、便座に着座したときに感じる冷感に関する確認実験を行っている。まず、図5(a)に表したように、基材230と、発泡樹脂層(断熱層)253と、表面層255と、をこの順に積層させた試料を用意する。本確認実験においては、基材230としてポリプロピレンを使用し、発泡樹脂層(断熱層)253としてメッシュ状のポリエチレンテレフタレート(PET:Polyethylene terephthalate)を使用し、表面層255としてフィルム状のポリブチレンテレフタレート(polybutylene terephthalate)を使用している。
【0035】
基材230の厚さは、約3ミリメートル程度である。また、発泡樹脂層253の厚さは、0〜100ミクロンの間において複数の値に設定されている。すなわち、本発明者は、0〜100ミクロンの間において異なる厚さのポリエチレンテレフタレートを用意している。また、表面層255の厚さは、0、25、50、および100ミクロンのいずれかである。すなわち、本発明者は、異なる厚さ(0、25、50、および100ミクロン)のポリブチレンテレフタレートを用意している。
【0036】
このような材料を用いて図5に表した試料を形成し、その試料に着座したときに感じる冷感の結果の一例は、図5(b)に表した如くである。図5(b)に表したグラフ図の縦軸「q−max値」は、冷感の度合を表す指標であり、「q−max値」が大きいほど冷感が大きいことを表している。なお、ポリプロピレンの「q−max値」は約0.20程度であり、ポリエステル生地の「q−max値」は約0.15程度であり、発泡ポリエチレンの「q−max値」は約0.05程度であることが分かっている。これによれば、発泡ポリエチレンの方が、ポリプロピレンよりも冷感を感じにくいことが分かる。
【0037】
図5(b)に表したグラフ図によれば、発泡樹脂層253を一定にしてみた場合、表面層255の厚さが大きいほど「q−max値」が大きいことが分かる。これにより、表面層255の厚さが厚くなると、使用者は便座に着座したときに冷感を感じやすくなることが分かる。言い換えれば、表面層255の厚さが薄くなると、使用者は便座に着座したときに冷感を感じにくくなる。そのため、図4に表した比較例では、使用者は着座したときに冷感を感じるおそれがある。これに対して、本実施形態の便座200では、ハード層251と、表面層255と、の間に発泡樹脂層253が設けられているため、着座したときに冷感を感じることを抑制することができる。
【0038】
以上説明したように、本実施形態によれば、ハード層251と、表面層255と、の間に発泡樹脂層253が設けられている。すなわち、ハード層251と、発泡樹脂層253と、表面層255と、がこの順に積層されている。そのため、便座200に着座したときに冷感を感じることを抑制することができる。これにより、ヒータ210の通電量を抑えることができ、省エネルギー化を図ることができる。また、便座200の表面(着座面)には、発泡樹脂層253およびクッション部240よりも平滑かつ緻密な表面層255が設けられているため、防汚性を持続させることができる。
【0039】
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、便座200などが備える各要素の形状、寸法、材質、配置などやヒータ210の設置形態などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
【符号の説明】
【0040】
100 暖房便座装置、 200 便座、 210 ヒータ、 220 断熱材、 230 基材、 231 上板、 233 底板、 240 クッション部、 250 表面部、 251 ハード層、 253 発泡樹脂層、 255 表面層、 260 熱伝導体、 300 便蓋、 310 透過窓、 400 暖房便座機能部、 410 制御部、 420 着座検知センサ、 430 入室検知センサ、 441 凹設部、 443 排気口、 445 排出口

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基材と、
前記基材よりも軟らかいハード層と、前記ハード層よりも軟らかく前記ハード層よりも低い熱伝導率を有する発泡樹脂層と、前記発泡樹脂層よりも平滑かつ緻密な表面を有する表面層と、がこの順に前記基材の上方に積層された表面部と、
前記表面部に伝えられる熱を発生するヒータと、
を有する便座を備えたことを特徴とする暖房便座装置。
【請求項2】
前記便座は、前記基材と、前記ハード層と、の間に設けられたクッション性を有する弾性体層をさらに有することを特徴とする請求項1記載の暖房便座装置。
【請求項3】
前記表面層は、ポリプロピレンにより形成され、前記ハード層および前記発泡樹脂層よりも薄い膜であることを特徴とする請求項1または2に記載の暖房便座装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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