説明

暗証番号入力装置およびそれを備えた自動取引装置

【課題】暗証番号の入力操作時における暗証番号の漏洩を防止する手段を提供する。
【解決手段】暗証番号入力装置1が、暗証番号の入力信号を受付けるタッチパネル6と、タッチパネル6に所定の距離を隔てて対向配置されたカメラ部7と、暗証番号入力画面を表示する表示部4と、表示部4を底面5aに設置した筒状体5と、この筒状体5の底面5aに対向する対向面5cに形成された覗き窓8とを備え、表示部4に表示された暗証番号入力画面に、カメラ部7が撮影したタッチパネル6で入力操作を行う顧客の手画像を表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、金融機関等に設置された現金自動預払機等の自動取引装置に設置される暗証番号入力装置およびそれを備えた自動取引装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の暗証番号入力装置は、表示画面に不規則に並べ替えられた数字からなる入力キーを表示し、その画面上に視野角を狭くする特殊シートを貼付して入力操作時における暗証番号の他人への漏洩を防止している(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開2001−256551号公報(第2頁段落0008−0012、第4図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上述した従来の技術においては、視野角を狭くして入力操作時における暗証番号の他人への漏洩を防止しているため、視野角内に盗撮用のカメラを設置された場合には、暗証番号が他人に漏洩してしまうという問題がある。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、暗証番号の入力操作時における暗証番号の漏洩を防止する手段を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、上記課題を解決するために、暗証番号入力装置が、暗証番号の入力信号を受付ける入力部と、該入力部に所定の距離を隔てて対向配置されたカメラ部と、暗証番号入力画面を表示する表示部と、該表示部を底面に設置した筒状体と、該筒状体の底面に対向する対向面に形成された覗き窓とを備え、前記表示部に表示された暗証番号入力画面に、前記カメラ部が撮影した前記入力部で入力操作を行う顧客の手画像を表示することを特徴とする。
【発明の効果】
【0005】
これにより、本発明は、表示部の暗証番号入力画面を視認しながら、顧客は暗証番号の入力信号のみを受付ける入力部を用いて暗証番号を容易に入力することができ、顧客以外の他人による盗み見や盗撮を防止して暗証番号の入力操作時における暗証番号の漏洩を防止することができるという効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下に、図面を参照して本発明による暗証番号入力装置の実施例について説明する。
【実施例1】
【0007】
図1は実施例1の暗証番号入力装置を示す斜視図、図2は実施例1の暗証番号入力装置を示すブロック図、図3は実施例1の暗証番号入力処理を示すフローチャートである。
図1、図2において、1は暗証番号入力装置であり、銀行等の金融機関や郵政公社等(金融機関等という。)の支店や郵便局、コンビニエンスストア等の店舗に設置された自動取引装置としての現金自動預払機に装備されている。
【0008】
2は暗証番号入力装置1の制御部であり、暗証番号入力装置1内の各部を制御して暗証番号入力処理等を実行する。
3は記憶部であり、制御部2が実行するプログラムやそれに用いる各種のデータおよび制御部2による処理結果等が格納される。
4は表示部であり、暗証番号入力装置1に設けられた筒状体5の底面5aに設置されており、暗証番号入力画面等を表示するLCD等の表示画面を有している。
【0009】
本実施例の筒状体5は、矩形断面形状を有する角柱の筒状に形成されている。
6は入力部としてのタッチパネルであり、基板上に碁盤目状に配列された複数の赤外線ビームを顧客の指が遮ったことにより、顧客が基板を指触した位置を検出する位置信号検出手段であって、顧客の指触による入力信号を受付ける機能を有しており、筒状体5の中心線に直交する方向の下方に配置されている。
【0010】
本実施例のタッチパネル6の基板は、単一色、例えば緑色に着色されている。
7はカメラ部であり、CCD(Charge Coupled Device)等のRGB(Red Green Blue)の3原色を検出する複数の画素を密に2次元に配置して、顧客の指や掌等の手画像のデジタル画像を撮影するカメラを備えており、タッチパネル6にカメラの視野を対向させて筒状体5の外周面5bに設置されている。
【0011】
本実施例のタッチパネル6とカメラ部7とは所定の距離、つまり顧客が腕をこれらの間に挿入して自由に移動させることができる距離を隔てた位置に対向配置されている。
8は覗き窓であり、筒状体5の底面5aに対向する対向面5cに形成されており、顧客が表示部4の表示画面に表示される暗証番号入力画面を視認するために使用する。
11は暗証番号入力画面データであり、図4に示す暗証番号入力画面を表示するための表示データであって、文字を表示するためのキャラクタデータ、直線や曲線等を表示するために線データ、入力キーを表示するための画像データ、文字や入力キー等を表示する位置を示す座標データ、および背景や入力キー等の表示色データ等により構成されており、記憶部3に格納されている。
【0012】
12は入力キー座標テーブルであり、表示部4の表示画面に表示された暗証番号入力画面の入力キーの座標を、それぞれの入力キーに対応させてのタッチパネル6の座標位置に置き換えて記載した座標テーブルであって、記憶部3に格納されている。
本実施例では、暗証番号入力画面上の座標位置と、タッチパネル6の座標位置とは1:1に対応するように設定されている。
【0013】
上記の暗証番号入力装置1の記憶部3には、暗証番号入力画面データ11を基に表示部4に表示する暗証番号入力画面にカメラ部7で撮影した顧客の手画像を半透明化して合成する機能、タッチパネル6から送出された顧客が指触した位置の座標を示す入力信号を基に入力キー座標テーブル12を参照してその入力キーを認識する機能を有するアプリケーションプログラム等で構成された暗証番号取得処理プログラムが予め格納されており、制御部2が実行する暗証番号取得処理プログラムのステップにより本実施例の暗証番号入力装置1のハードウェアとしての各機能手段が形成される。
【0014】
また、記憶部3には、暗証番号の桁数である桁数判定値(本実施例では「4」)が格納され、暗証番号の入力桁数をカウントするための桁数カウントエリアが確保されている。
以下に、図3にSで示すステップに従って、本実施例の暗証番号入力処理について説明する。
金融機関等の係員が、始業時等に図示しない現金自動預払機へ電源を投入すると、現金自動預払機1の各部へ電力が供給され、暗証番号入力装置1の記憶部3に格納されている暗証番号取得処理プログラムが自動的に起動される。
【0015】
暗証番号取得処理プログラムが起動すると、暗証番号入力装置1の制御部2は、現金自動預払機の主制御部からの暗証番号取得指令の着信を待って待機し、暗証番号取得指令を受信したときに、本実施例の暗証番号入力処理を開始する。
一方、顧客は、暗証番号を入力するために、覗き窓8を覗き込んで表示部4に表示される暗証番号入力画面を視認しながら、タッチパネル6上に顧客の手を挿入して暗証番号の入力操作を行う。
【0016】
S1、暗証番号入力処理を開始した暗証番号入力装置1の制御部2は、記憶部3に格納されている暗証番号入力画面データ11を読出し、これを基に図4に示す暗証番号入力画面の表示データを生成し、これを表示部4へ送出してその表示画面に暗証番号入力画面を表示する。
暗証番号入力画面には、暗証番号の入力を促す旨の文言および暗証番号表示欄とその入力のための数字キーや入力の間違いを訂正するための訂正キー等の入力キー等が表示される。
【0017】
S2、暗証番号入力画面を表示した制御部2は、記憶部3の桁数カウントエリアのカウント数Nを「0」にリセットする。
S3、制御部2は、カメラ部7によりタッチパネル6で入力操作を行う顧客の手画像を撮影し、図5に示すタッチパネル6上の手画像のデジタルデータを取得する。
S4、タッチパネル6上の手画像のデジタルデータを取得した制御部2は、そのデジタルデータから背景となっているタッチパネル6の色の画素を除いて手画像のみを抜き出し、その手画像の輪郭を残して他の部位の画素を間引いて半透明処理を施し、この半透明化した手画像と、読出した暗証番号入力画面データ11とを重ねて合成して図6に示す暗証番号入力画面の合成画像表示データを生成し、これを表示部4へ送出してその表示画面に暗証番号入力画面と手画像との合成画面を表示する。
【0018】
顧客は、表示された合成画面の手画像により、手の指の位置を確認しながら入力キーの位置に相当するタッチパネル6の基板上の位置を指触する。
このとき、本実施例の画面上の座標位置と、タッチパネル6上の座標位置とは1:1に対応しているので、画面上の手の動きと、タッチパネル6上の手の動きが1:1で連動し、入力操作における入力キーの指触位置を違和感なく探し当てることができる。
【0019】
S5、のタッチパネル6からの入力信号を受取った制御部2は、その入力信号の座標位置により、記憶部3の入力キー座標テーブル12を検索し、その座標位置が訂正キーの座標位置であるときは、押下された入力キーが訂正キーであると判定してステップS6へ移行する。他の座標位置である場合はタッチパネル6上の他の位置が指触されたと判定してステップS7へ移行する。
【0020】
S6、訂正キーが押下されたことを認識した制御部2は、暗証番号表示欄の入力マーク(図4の例では「*」印)を消去し、ステップS2へ戻って桁数カウントエリアのカウント数Nを「0」にリセットし、手画像の位置を最新の位置に更新した合成画面を表示しながらステップS5、S7による待機を継続する。
S7、タッチパネル6上の他の位置が指触されたと判定した制御部2は、受取った座標位置により、記憶部3の入力キー座標テーブル12を検索し、その座標位置が数字キーの座標位置であるときは、押下された数字キーに表示された数字を認識してステップS8へ移行する。他の座標位置である場合は、数字キーおよび訂正キー以外の位置が指触されたと判定してステップS3へ戻り、手画像の位置を最新の位置に更新した合成画面を表示しながらステップS5、S7による待機を継続する。
【0021】
S8、押下された数字キーの数字を認識した制御部2は、記憶部3の桁数カウントエリアのカウント数Nに「1」を加えてカウント数を更新する。
S9、カウント数を更新した制御部2は、認識した数字に更新したカウント数に相当する順位を付して記憶部3に保存する。
S10、認識した数字を保存した制御部2は、記憶部3に格納されている桁数判定値(本実施例では「4」)を読出し、更新したカウント数Nが桁数判定値未満の場合は、暗証番号入力処理の継続を判定してステップS11へ移行する。
【0022】
更新したカウント数Nが桁数判定値以上の場合は、記憶部3に保存した入力された数字およびその順位を読出し、その数字を順位の順に並べて桁数判定値の桁数の暗証番号を生成し、これを図示しない現金自動預払機の主制御部へ送出して暗証番号取得処理を終了させる。
S11、暗証番号入力処理の継続を判定した制御部2は、暗証番号入力画面の暗証番号表示欄の更新したカウント数Nに相当する位置に入力マークを表示し、ステップS3へ戻って、手画像の位置を最新の位置に更新した合成画面を表示しながらステップS5、S7による待機を継続する。
【0023】
このようにして本実施例の暗証番号入力処理が行われる。
上記のように、本実施例のタッチパネル6は、覗き窓8を形成した筒状体5の外周面5bに下方に向けて設置されたカメラ部7に対向して設置されているので、表示部4の表示画面とタッチパネル6とを分離して異なった位置に設置した場合においても、覗き窓8から筒状体5の底面5aに設置されている表示部4の画面を視認しながら、タッチパネル6を用いて容易に入力操作を行うことができる。
【0024】
また、暗証番号入力画面を表示する表示部4は筒状体5で覆われ、覗き窓8からその画面を視認するので、暗証番号を入力するときに、顧客以外の他人に暗証番号を盗み見されることも、盗撮されることもない。
更に、暗証番号入力画面に半透明にした手画像を表示するので、数字キーに表示される数字の配置の視認性を向上させることができる。
【0025】
以上説明したように、本実施例では、暗証番号を入力するタッチパネルと、タッチパネル上の手画像を撮影するカメラ部とを所定の距離を隔てて対向配置し、暗証番号入力画面を表示する表示部を筒状体で覆い、筒状体の対向面に形成された覗き窓から、暗証番号入力画面にカメラ部が撮影した入力操作を行う顧客の手画像を合成した合成画面を視認するようにしたことによって、顧客は表示部の暗証番号入力画面を視認しながら、何も表示されていないタッチパネルを用いて暗証番号を容易に入力することができ、顧客以外の他人による盗み見や盗撮を防止して暗証番号の入力操作時における暗証番号の漏洩を防止することができる。
【0026】
なお、本実施例においては、指と掌等からなる手画像を暗証番号入力画面に合成するとして説明したが、少なくとも指画像を合成すれば上記と同様の効果を得ることができる。
また、手画像を半透明化して合成するとして説明したが、抜き出した手画像をそのまま合成するようにしてもよい。
更に、本実施例においては、入力信号を受付ける入力部はタッチパネルであるとして説明したが、数字表示のない機械的なスイッチで構成した入力ボタンを表示部に表示される入力キーの位置に対応させて設置し、入力信号を受付けるようにしてもよい。
【0027】
更に、本実施例においては、現金自動預払機の取引画面を表示する顧客操作部の表示画面と、本実施例の表示部の表示画面とは別に設けるとして説明したが、本実施例の表示部の表示画面に他の取引画面を表示するようにしてもよい。
更に、本実施例の図4においては、数字キーに表示する数字は、左上から右下にかけて1から0までを順に配列するように図示したが、これらを順不同に表示するようにしてもよい。このようにすれば、タッチパネル上の指の位置から他人に押下した入力キーの数字を推定されることを防止して、暗証番号の漏洩を更に防止することができる。
【0028】
この場合に、取引毎にまたは定期的に表示順を変更するようにすれば、更に前記の効果を高めることができる。
更に、本実施例においては、筒状体の形状は角柱の筒状であるとして説明したが、筒状体の形状は前記に限らず、円柱状、楕円柱状、多角柱状、円錐台状、角錐台状等の筒状であってもよい。
【実施例2】
【0029】
図7は実施例2の暗証番号入力装置を示す斜視図、図8は実施例2の暗証番号入力装置を示すブロック図、図9は実施例2の暗証番号入力処理を示すフローチャートである。
なお、上記実施例1と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
図7、図8において、21は顧客検知部であり、光学式等の近接センサを備えており、暗証番号入力装置1の覗き窓8を顧客が覗き込んだこと、および覗き窓8から離れたことを検知して制御部2へその検知信号を送出する機能を有している。
【0030】
22はディスプレイであり、上記実施例1のタッチパネル6の基板に代えて取付けられたLCD等の表示画面であって、後述するダミー暗証番号入力画面を表示するために用いられる。
本実施例の暗証番号入力装置1の記憶部3には、上記実施例1と同様の暗証番号取得処理プログラムに、暗証番号入力画面データ11を基に、その数字キーに表示する数字を異なる配列とし、表示色を変更したダミー暗証番号入力画面をディスプレイ22に表示する機能を有するアプリケーションプログラムが追加された暗証番号取得処理プログラムが予め格納されており、制御部2が実行する暗証番号取得処理プログラムのステップにより本実施例の暗証番号入力装置1のハードウェアとしての各機能手段が形成される。
【0031】
また、記憶部3には、実施例1と同様に桁数判定値が格納され、桁数カウントエリアが確保されている。
以下に、図9にSAで示すステップに従って、本実施例の暗証番号入力処理について説明する。
上記実施例1と同様にして、暗証番号取得指令を受信すると、暗証番号入力装置1の制御部2は、本実施例の暗証番号入力処理を開始する。
【0032】
一方、顧客は、暗証番号を入力するために、覗き窓8を覗き込んで表示部4に表示されている暗証番号入力画面を視認しながら、タッチパネル6上に顧客の手を挿入して暗証番号の入力操作を行う。
SA1、暗証番号入力処理を開始した制御部2は、顧客検知部21の近接センサが顧客を検知するのを待って待機し、顧客検知部21から検知信号が受取ったときに、顧客が覗き窓8を覗き込んだことを認識し、記憶部3に格納されている暗証番号入力画面データ11を読出し、これを基に、数字キーに表示する数字を他の配列に、表示色を他の表示色(本実施例では緑色系)に変更したダミー暗証番号入力画面の表示データを生成し、これをディスプレイ22へ送出してその表示画面にダミー暗証番号入力画面を表示する。
【0033】
本実施例のダミー暗証番号入力画面は、図4に示す暗証番号入力画面の数字キーの数字の配列および表示色が異なる他は、表示される文言、および暗証番号表示欄や入力キーの形状や位置は同一である。
SA2、ダミー暗証番号入力画面をディスプレイ22に表示した制御部2は、上記実施例1のステップS1と同様にして、表示部4の表示画面に暗証番号入力画面を表示する。
【0034】
このとき、表示部4に表示される顧客が視認する暗証番号入力画面の表示色は、赤色系の表示色とされる。
この場合に、暗証番号入力画面に「赤色の数字キーで暗証番号を押してください」等の暗証番号を入力する数字キーの色を指定する旨の文言を表示するようにしてもよい。
その後のステップSA3〜SA10の作動は、上記実施例1のステップS2〜S9の作動と同様であるので、その説明を省略する。
【0035】
SA11、認識した数字を保存した制御部2は、上記実施例1のステップS10と同様にして、カウント数Nと桁数判定値とを比較し、更新したカウント数Nが桁数判定値未満の場合は、暗証番号入力処理の継続を判定してステップSA12へ移行する。
更新したカウント数Nが桁数判定値以上の場合は、実施例1のステップS10と同様にして暗証番号を生成し、これを図示しない現金自動預払機の主制御部へ送出し、顧客検知部21の検知信号が途絶えたことにより顧客が覗き窓8から離れたことを認識して暗証番号取得処理を終了させる。
【0036】
SA12、暗証番号入力処理の継続を判定した制御部2は、上記実施例1のステップS11と同様にして、暗証番号表示欄に入力マークを表示し、ステップSA4へ戻って手画像の位置を最新の位置に更新した合成画面を表示しながらステップSA6、SA8による待機を継続する。
このようにして本実施例の暗証番号入力処理が行われる。
【0037】
上記のように、本実施例のタッチパネル6には、数字キーに表示する数字の配列を変更したダミー暗証番号入力画面が表示されるので、タッチパネル6上を盗み見または盗撮した他人に入力した暗証番号の数字を知得されることはない。

以上説明したように、本実施例では、上記実施例1と同様の効果に加えて、入力部タッチパネルにディスプレイを設け、これに、顧客が視認する暗証番号入力画面と異なる数字配列の入力キーを表示したダミー暗証番号入力画面を表示するようにしたことによって、例え、タッチパネル6上を盗み見または盗撮されたとしても、入力した暗証番号の数字を知得されることを防止して、暗証番号の漏洩を更に防止することができる。
【0038】
なお、本実施例においては、顧客が視認する暗証番号入力画面にカメラ部が撮影したタッチパネル上の手画像から手画像のみを抜き出し、これを合成した合成画面を表示するとして説明したが、顧客が視認する暗証番号入力画面を強めに表示し、カメラ部が撮影したタッチパネル上の手画像を重ねて表示するようにしてもよい。
【実施例3】
【0039】
図10は実施例3の暗証番号入力装置を示す斜視図、図11は実施例3の暗証番号入力装置を示すブロック図、図12は実施例3の暗証番号入力処理を示すフローチャートである。
なお、上記実施例1と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
図10、図11において、25はアイリス用カメラ部であり、顧客の目の虹彩模様を撮影するカメラを備えおり、覗き窓8にカメラの視野を対向させて筒状体5の底面5aに設置されている。
【0040】
本実施例の暗証番号入力装置1の記憶部3には、上記実施例1と同様の暗証番号取得処理プログラムに、アイリス用カメラ部25により撮影した虹彩の虹彩画像の所定の複数の部位を切出してアイリス情報を生成し、これを図示しない現金自動預払機の主制御部へ送出する機能を有するアプリケーションプログラムが追加された暗証番号取得処理プログラムが予め格納されており、制御部2が実行する暗証番号取得処理プログラムのステップにより本実施例の暗証番号入力装置1のハードウェアとしての各機能手段が形成される。
【0041】
また、記憶部3には、実施例1と同様に桁数判定値が格納され、桁数カウントエリアが確保されている。
以下に、図12にSBで示すステップに従って、本実施例の暗証番号入力処理について説明する。
上記実施例1と同様にして、暗証番号取得指令を受信すると、暗証番号入力装置1の制御部2は、本実施例の暗証番号入力処理を開始する。
【0042】
一方、顧客は、暗証番号を入力するために、覗き窓8を覗き込んで表示部4に表示されている暗証番号入力画面を視認しながら、タッチパネル6上に顧客の手を挿入して暗証番号の入力操作を行う。
SB1、暗証番号入力処理を開始した暗証番号入力装置1の制御部2は、上記実施例1のステップS1と同様にして、表示部4の表示画面に暗証番号入力画面を表示する。
【0043】
SB2、暗証番号入力画面を表示した制御部2は、アイリス用カメラ部25により顧客の目の位置および視線の方向を監視し、アイリス情報のための虹彩画像を撮影するのに適した目の位置および視線の方向を検出したときに、アイリス用カメラ部25により顧客の虹彩の虹彩画像を撮影し、その画像から所定の複数の部位を切出して虹彩情報を生成し、これを記憶部3に保存する。
【0044】
その後のステップSB3〜SB10の作動は、上記実施例1のステップS2〜S9の作動と同様であるので、その説明を省略する。
SB11、認識した数字を保存した制御部2は、上記実施例1のステップS10と同様にして、カウント数Nと桁数判定値とを比較し、更新したカウント数Nが桁数判定値未満の場合は、暗証番号入力処理の継続を判定してステップSB12へ移行する。
【0045】
更新したカウント数Nが桁数判定値以上の場合は、実施例1のステップS10と同様にして暗証番号を生成し、これに記憶部13から読出したアイリス情報を添付して図示しない現金自動預払機の主制御部へ送出して暗証番号取得処理を終了させる。
この場合に、現金自動預払機の主制御部は、受取った暗証番号とアイリス情報とを図示しないホストコンピュータへ送信して暗証番号とアイリス情報とにより顧客認証を行う。
【0046】
SB12、暗証番号入力処理の継続を判定した制御部2は、上記実施例1のステップS11と同様にして、暗証番号表示欄に入力マークを表示し、ステップSB4へ戻って手画像の位置を最新の位置に更新した合成画面を表示しながらステップSB6、SB8による待機を継続する。
このようにして本実施例の暗証番号入力処理が行われる。
【0047】
上記のように、本実施例の暗証番号入力処理においては、暗証番号の入力と同時にアイリス情報を取得するので、顧客認証に対するセキュリティを高めることができる。
以上説明したように、本実施例では、上記実施例1と同様の効果に加えて、覗き窓に対向する筒状体の底面にアイリス用カメラ部を設置したことによって、暗証番号の入力と同時にアイリス情報を取得することができ、顧客認証に対するセキュリティを高めることができる。
【0048】
なお、本実施例においては、カメラ部とアイリス用カメラ部とは別に設けるとして説明したが、カメラ部をアイリス用カメラ部として用い、手画像を撮影するときは下向き、虹彩画像を撮影するときは覗き窓の方向にカメラの向きを自動で変化させるようにして、両者の機能を兼用させるようにしてもよい。このようにすれば本実施例の暗証番号入力装置の簡素化を図ることができる。
【0049】
また、本実施例においては、アイリス用カメラ部によりアイリス情報を取得する時期を顧客が暗証番号を入力する前として説明したが、ステップSB2のアイリス情報の取得処理を並行処理として暗証番号の入力中に取得するようにしてもよい。
【実施例4】
【0050】
図13は実施例4の暗証番号入力装置を示す斜視図、図14は実施例4の暗証番号入力装置を示すブロック図、図15は実施例4の暗証番号入力処理を示すフローチャートである。
なお、上記実施例1と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
図13、図14において、28は静脈撮影用カメラ部であり、顧客の指の静脈模様を撮影するカメラを備えており、タッチパネル6の下方に、タッチパネル6にカメラの視野を対向させて設置されている。
【0051】
本実施例の暗証番号入力装置1の記憶部3には、上記実施例1と同様の暗証番号取得処理プログラムに、静脈撮影用カメラ部28により撮影した静脈画像としての指静脈画像の所定の複数の部位を切出して静脈情報としての指静脈情報を生成し、これを図示しない現金自動預払機の主制御部へ送出する機能を有するアプリケーションプログラムが追加された暗証番号取得処理プログラムが予め格納されており、制御部2が実行する暗証番号取得処理プログラムのステップにより本実施例の暗証番号入力装置1のハードウェアとしての各機能手段が形成される。
【0052】
また、記憶部3には、実施例1と同様に桁数判定値が格納され、桁数カウントエリアが確保されている。
以下に、図15にSCで示すステップに従って、本実施例の暗証番号入力処理について説明する。
上記実施例1と同様にして、暗証番号取得指令を受信すると、暗証番号入力装置1の制御部2は、本実施例の暗証番号入力処理を開始する。
【0053】
一方、顧客は、暗証番号を入力するために、覗き窓8を覗き込んで表示部4に表示されている暗証番号入力画面を視認しながら、タッチパネル6上に顧客の手を挿入して暗証番号の入力操作を行う。
SC1、暗証番号入力処理を開始した暗証番号入力装置1の制御部2は、上記実施例1のステップS1と同様にして、表示部4の表示画面に暗証番号入力画面を表示する。
【0054】
SC2、暗証番号入力画面を表示した制御部2は、静脈撮影用カメラ部28により顧客の指の位置を監視し、指静脈情報のための指静脈画像を撮影するのに適した位置に顧客の指を検出したときに、静脈撮影用カメラ部28により顧客の指静脈画像を撮影し、その画像から所定の複数の部位を切出して指静脈情報を生成し、これを記憶部3に保存する。
その後のステップSC3〜SC10の作動は、上記実施例1のステップS2〜S9の作動と同様であるので、その説明を省略する。
【0055】
SC11、認識した数字を保存した制御部2は、上記実施例1のステップS10と同様にして、カウント数Nと桁数判定値とを比較し、更新したカウント数Nが桁数判定値未満の場合は、暗証番号入力処理の継続を判定してステップSC12へ移行する。
更新したカウント数Nが桁数判定値以上の場合は、実施例1のステップS10と同様にして暗証番号を生成し、これに記憶部13から読出した指静脈情報を添付して図示しない現金自動預払機の主制御部へ送出して暗証番号取得処理を終了させる。
【0056】
この場合に、現金自動預払機の主制御部は、受取った暗証番号と指静脈情報とを図示しないホストコンピュータへ送信して暗証番号と指静脈情報とにより顧客認証を行う。
SC12、暗証番号入力処理の継続を判定した制御部2は、上記実施例1のステップS11と同様にして、暗証番号表示欄に入力マークを表示し、ステップSC4へ戻って手画像の位置を最新の位置に更新した合成画面を表示しながらステップSC6、SC8による待機を継続する。
【0057】
このようにして本実施例の暗証番号入力処理が行われる。
上記のように、本実施例の暗証番号入力処理においては、暗証番号の入力と同時に指静脈情報を取得するので、顧客認証に対するセキュリティを高めることができる。
以上説明したように、本実施例では、上記実施例1と同様の効果に加えて、入力部のタッチパネル6に対向する位置に静脈撮影用カメラ部を設置したことによって、暗証番号の入力と同時に指静脈情報を取得することができ、顧客認証に対するセキュリティを高めることができる。
【0058】
なお、本実施例においては、カメラ部と静脈撮影用カメラ部とは別に設けるとして説明したが、カメラ部と静脈撮影用カメラ部とを兼用にして、手画像を下から撮影するようにしてもよい。このようにすれば、本実施例の暗証番号入力装置の簡素化を図ることができる。
また、本実施例においては、静脈画像として指静脈画像を撮影し、静脈情報としての指静脈情報を生成するとして説明したが、静脈画像として掌静脈画像を撮影し、静脈情報としての掌静脈情報を生成するようにしてもよい。
【0059】
更に、本実施例においては、静脈撮影用カメラ部により指静脈情報を取得する時期を顧客が暗証番号を入力する前として説明したが、ステップSC2の指静脈情報の取得処理を並行処理として暗証番号の入力中に取得するようにしてもよい。
【実施例5】
【0060】
図16は実施例5の暗証番号入力装置を示す斜視図、図17は実施例5の暗証番号入力装置を示すブロック図、図18は実施例5の暗証番号入力処理を示すフローチャートである。
なお、上記実施例1と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
図16、図17において、31は表示部であり、視野角を狭く制限したLCD等の表示画面を有しており、タッチパネル6に並べて設置され、本実施例の暗証番号入力画面を表示する他、図示しない現金自動預払機の取引画面等も表示する。
【0061】
32はカバーであり、タッチパネル6を覆うように、矩形断面形状を有する箱状に形成されており、そのタッチパネル6と対向する上面32aには、実施例1と同様に所定の距離を隔ててカメラ部7が設置され、カバー32内を照明するためのランプを備えた照明部34が設置されている。
また、カバー32の前面32bには、顧客の手を通過させることが可能な大きさの開口を有する挿入穴35が形成されている。
【0062】
本実施例の暗証番号入力装置1の記憶部3には、暗証番号入力画面データ11を基に表示部31に表示する暗証番号入力画面にカメラ部7で撮影した顧客の手画像をデフォルメして合成する機能、上記実施例1と同様に顧客が指触した位置によりその入力キーを認識する機能を有するアプリケーションプログラム等で構成された暗証番号取得処理プログラムが予め格納されており、制御部2が実行する暗証番号取得処理プログラムのステップにより本実施例の暗証番号入力装置1のハードウェアとしての各機能手段が形成される。
【0063】
また、記憶部3には、実施例1と同様に桁数判定値が格納され、桁数カウントエリアが確保されている。
以下に、図18にSDで示すステップに従って、本実施例の暗証番号入力処理について説明する。
上記実施例1と同様にして、暗証番号取得指令を受信すると、暗証番号入力装置1の制御部2は、本実施例の暗証番号入力処理を開始する。
【0064】
一方、顧客は、暗証番号を入力するために、表示部31に表示される暗証番号入力画面を視認しながら、カバー32の挿入穴35からのタッチパネル6上に顧客の手を挿入して暗証番号の入力操作を行う。
SD1、暗証番号入力処理を開始した暗証番号入力装置1の制御部2は、記憶部3に格納されている暗証番号入力画面データ11を読出し、これを基に暗証番号入力画面の表示データを生成し、これを表示部31へ送出してその表示画面に上記実施例1と同様の暗証番号入力画面を表示する。
【0065】
SD2、これと並行して、制御部2はカバー32内を照明するために照明部34のランプを点灯する。
SD2、照明部34のランプを点灯した制御部2は、記憶部3の桁数カウントエリアのカウント数Nを「0」にリセットする。
SD4、制御部2は、カバー32内のカメラ部7によりタッチパネル6で入力操作を行う顧客の手画像を撮影し、そのタッチパネル6上の手画像のデジタルデータを取得する。
【0066】
SD5、タッチパネル6上の手画像のデジタルデータを取得した制御部2は、そのデジタルデータからタッチパネル6の色の画素を除いて手画像のみを抜き出し、その手画像の輪郭を残して他の部位の画素を間引いて半透明処理を施し、この半透明化した手画像の指の上げ下げを判り難くするようにデフォルメした手画像データを生成し、これと読出した暗証番号入力画面データ11とを重ねて合成して暗証番号入力画面の合成画像表示データを生成し、これを表示部31へ送出してその表示画面に暗証番号入力画面とデフォルメした手画像との合成画面を表示する。
【0067】
顧客は、表示された合成画面のデフォルメされた手画像により、手の指の位置を確認しながら入力キーの位置に相当するタッチパネル6の基板上の位置を指触する。
このとき、本実施例の画面上の座標位置と、タッチパネル6上の座標位置とは1:1に対応しているので、画面上の手の動きと、タッチパネル6上の手の動きが1:1で連動し、入力操作における入力キーの指触位置を違和感なく探し当てることができる。
【0068】
その後のステップSD6〜SD12の作動は、上記実施例1のステップS5〜S11の作動と同様であるので、その説明を省略する。
このようにして本実施例の暗証番号入力処理が行われる。
上記のように、本実施例の表示部31は視野角が狭く制限され、そこに合成して表示される手画像はデフォルメされており、タッチパネル6はカバー32に覆われているので、どの数字キーを押下したかは操作者本人にしか判りにくく、顧客以外の他人に暗証番号を盗み見や盗撮されることなく暗証番号を入力することができると共に、タッチパネル6上の指の位置から他人に押下した入力キーの数字を推定されることなく暗証番号を入力することができる。
【0069】
また、表示部31に取引画面も表示するので、現金自動預払機の顧客操作部の表示画面を利用して暗証番号入力装置1の簡素化を図ることができる。
以上説明したように、本実施例では、暗証番号を入力するタッチパネル上を覆うカバーを設け、このカバーにタッチパネルと所定の距離を隔てた手画像を撮影するカメラ部を対向配置し、視野角を狭く制限した表示部に入力部で入力操作を行う顧客の手画像のデフォルメされた手画像を合成した暗証番号入力画面を表示するようにしたことによって、押下した数字キーを操作者本人にしか判り難くすることができ、顧客以外の他人による盗み見や盗撮を防止すると共に、タッチパネル上の指の位置から他人に押下した入力キーの数字を推定されることを防止することが可能になり、暗証番号の入力操作時における暗証番号の漏洩を防止することができる。
【0070】
なお、本実施例においては、手画像を撮影するためにカバー内に照明部を設けるとして説明したが、カメラ部に赤外線カメラを設け、照明部を省略するようにしてもよい。
また、本実施例においては、表示部に表示する暗証番号入力画面の数字キーの数字の配列は変更しないとして説明したが、取引毎に数字キーの数字の配列を変更するようにしてもよい。このようにすれば、他人が押下した数字を盗み見ることを更に困難にすることができる。
【0071】
上記各実施例においては、暗証番号入力装置に設けた制御部により暗証番号取得処理を実行するとして説明したが、現金自動預払機の主制御部が暗証番号入力装置の各部を制御して暗証番号取得処理を実行するようにしてもよい。
また、自動取引装置は現金自動預払機であるとして説明したが、自動取引装置は前記に限らず、キャッシュディスペンサ等であってもよい。要は顧客との間の取引において暗証番号の入力が必要な取引を自動で行うものであればどのような自動取引装置に適用しても本発明と同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0072】
【図1】実施例1の暗証番号入力装置を示す斜視図
【図2】実施例1の暗証番号入力装置を示すブロック図
【図3】実施例1の暗証番号入力処理を示すフローチャート
【図4】実施例1の暗証番号入力画面を示す説明図
【図5】実施例1の手画像を示す説明図
【図6】実施例1の暗証番号入力画面と手画像との合成画面を示す説明図
【図7】実施例2の暗証番号入力装置を示す斜視図
【図8】実施例2の暗証番号入力装置を示すブロック図
【図9】実施例2の暗証番号入力処理を示すフローチャート
【図10】実施例3の暗証番号入力装置を示す斜視図
【図11】実施例3の暗証番号入力装置を示すブロック図
【図12】実施例3の暗証番号入力処理を示すフローチャート
【図13】実施例4の暗証番号入力装置を示す斜視図
【図14】実施例4の暗証番号入力装置を示すブロック図
【図15】実施例4の暗証番号入力処理を示すフローチャート
【図16】実施例5の暗証番号入力装置を示す斜視図
【図17】実施例5の暗証番号入力装置を示すブロック図
【図18】実施例5の暗証番号入力処理を示すフローチャート
【符号の説明】
【0073】
1 暗証番号入力装置
2 制御部
3 記憶部
4、31 表示部
5 筒状体
5a 底面
5b 外周面
5c 対向面
6 入力部
7 カメラ部
8 覗き窓
11 暗証番号入力画面データ
12 入力キー座標テーブル
21 顧客検知部
22 ディスプレイ
25 アイリス用カメラ部
28 静脈撮影用カメラ部
32 カバー
32a 上面
32b 前面
34 照明部
35 挿入穴

【特許請求の範囲】
【請求項1】
暗証番号の入力信号を受付ける入力部と、該入力部に所定の距離を隔てて対向配置されたカメラ部と、暗証番号入力画面を表示する表示部と、該表示部を底面に設置した筒状体と、該筒状体の底面に対向する対向面に形成された覗き窓とを備え、
前記表示部に表示された暗証番号入力画面に、前記カメラ部が撮影した前記入力部で入力操作を行う顧客の手画像を表示することを特徴とする暗証番号入力装置。
【請求項2】
請求項1において、
前記手画像を、半透明にして表示することを特徴とする暗証番号入力装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2において、
前記筒状体の外周面に、前記カメラ部を設置したことを特徴とする暗証番号入力装置。
【請求項4】
請求項1ないし請求項3のいずれか一項において、
前記入力部に、ディスプレイを設け、
該ディスプレイに、前記暗証番号入力画面と異なる配列の入力キーを表示したダミー暗証番号入力画面を表示することを特徴とする暗証番号入力装置。
【請求項5】
請求項1ないし請求項4のいずれか一項において、
前記覗き窓に対向する位置に、アイリス用カメラ部を設置したことを特徴とする暗証番号入力装置。
【請求項6】
暗証番号の入力信号を受付ける入力部と、該入力部を覆うカバーと、該入力部に所定の距離を隔てて対向配置されたカメラ部と、暗証番号入力画面を表示する視野角を狭く制限した表示部とを備え、
前記表示部に表示された暗証番号入力画面に、前記カメラ部が撮影した前記入力部で入力操作を行う顧客の手画像のデフォルメされた手画像を表示することを特徴とする暗証番号入力装置。
【請求項7】
請求項1ないし請求項6のいずれか一項において、
前記入力部に、静脈撮影用カメラ部を設置したことを特徴とする暗証番号入力装置。
【請求項8】
請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の暗証番号入力装置を備えたことを特徴とする自動取引装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2008−83821(P2008−83821A)
【公開日】平成20年4月10日(2008.4.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−261018(P2006−261018)
【出願日】平成18年9月26日(2006.9.26)
【出願人】(000000295)沖電気工業株式会社 (6,645)
【Fターム(参考)】