説明

服薬確認装置

【課題】 薬箱からの服薬すべき薬の分別・摘出が容易にできて、薬箱から離れていても服薬指定時刻に服薬する人や服薬の介助者に告知できるとともに、服薬の飲み忘れ防止が可能な服薬確認装置を提供する。
【解決手段】 薬収納部22を備えた薬箱2と、電子時計3と、音声報知装置4と、発光報知装置5と、薬収納部開閉センサー6とで構成した服薬確認薬箱7において、服薬確認薬箱7に電子時計3の設定時刻に電波を発信する発信部8と、受信部9は着信の表示部を有する表示装置10とを組み合わせてなり、発信部8は受信部9への電波を発信し、表示装置10は、受信部9が発信部8から着信すると、表示部に着信の表示を発現させる機能を有するものとして構成されている服薬確認装置である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、薬剤を定期的に服薬している人が、飲み忘れることなく、服薬時刻や薬剤の種類、及び服薬量を誤ることのないようにした服薬確認装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、食生活の改善や健康管理の進展などにより平均寿命が延びている。
だが、平均寿命が延びることに伴ない視力・歯・聴力など体の老化現象は不可避的なことであり誰もが体験する。これに対しては必要に応じて老眼鏡や入れ歯や補聴器などにより体の部分的老化部現象を改善できる。
【0003】
しかし、生活様式や食生活の変化が激しく、且つ高齢化が急速に進行している現代社会では、視力・歯・聴力など体の部分的老化現象だけに止まらずに、心臓病や血圧など内科的病気などのために病院や自宅で療養中の人だけでなく、日常的に薬を「毎日=定時刻ごと」に服薬している人は非常に多い。
【0004】
〔発明の背景〕
薬剤を定時刻ごとに服薬する場合には、薬剤の種類、服薬量、服薬回数(1日3回等)を守る必要がある。これは服薬量が所定量を上回ったり、服薬間隔が指定より短いと副作用を引き起こす場合がある。一方、服薬量が所定量を下回ったり服薬間隔が指定より長いと、充分な薬効が得られない場合があるためである。
特に、心臓病や血圧に関わる薬剤を飲み忘れたりすると重篤な事故につながる恐れがある。
【0005】
そして、服薬したか否かを思い出せずに不安になった経験を持つ人は、飲み忘れのないように慎重に薬を取り扱っている。それでも薬の飲み忘れは起きている。それだけに薬の飲み忘れで重篤な事故に繋がる病気ほど不安感は著しく大きなものとなる。
【0006】
服薬したか否かを思い出せないのは日常的に服薬を行っている場合で、且つ予定の服薬時刻に電話や来訪者があったり、薬が置いてある部屋=自分の部屋=から離れて家族等と団欒している場合などに起きやすい。
また、服薬したか否かを思い出せないのは高齢になるに従って多くなるのも事実である。
【0007】
このような状態は個人管理で服薬する自宅療養者にだけでなく、病院で服薬を介助をするケアワーカーや看護士でも起きている。介助者は予定の服薬時刻に被介助者が眠っていたりして服薬できる状態ではない場合や、他に緊急の用事が発生した場合には服薬の介助を後回しにすることになる。
また、一般に介助者は一人で何人もの被介助者を担当しているために、服薬の介助を行ったか否かを思い出せない場合もある。
【0008】
〔従来の技術〕
これを改良する目的で、従来この種の服薬確認装置としては、例えば医師から服薬を指示された薬を、朝・昼・夜などの服薬時刻ごとに、薬を小分けして薬箱に収納し、併せて服薬忘れ及び重複服薬を防止することを目的とした服用時別薬小分け箱が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【0009】
また、従来の他の服薬確認装置としては、例えば病院で診療を受けて調剤薬局で薬を処方してもらった人が、調剤薬局に服薬告知サービスの提供を希望して登録をする。服薬時刻が来ると調剤薬局から服薬告知サービスの提供を希望した人宛てに服薬時刻であるメッセージが送信され、電子メールや音声にて携帯電話に受信して確認することにより服薬忘れなどを防ぐことが可能となる通院服薬等告知支援システムなるものが開示されている。(例えば、特許文献2参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】登録実用新案第3026792号公報(例えば、段落0006、図1)
【特許文献2】特開2004−220331号公報(例えば、段落0005、段落0007、図1)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかしながら、服用時別薬小分け箱では、医師から服薬を指示された薬を、朝・昼・夜など服薬時刻ごとに薬を一度の小分け作業をして、それぞれの服薬時刻ごと、及び曜日ごとに区分した引き出しに服薬すべき数種類の薬をまとめて収納でき、さらに、薬の飲み忘れを防止するため各服薬時刻をタイマーによって点灯ランプや音声で注意を喚起できる。
だが予定の服薬時刻に電話や来訪者があったり、家族等と団欒している場合など、薬が置いてある部屋=自分の部屋=から離れる場合には指定時刻に飲み忘れたりするという問題がある。
【0012】
また、通院服薬等告知支援システムでは、服薬時刻が来ると調剤薬局から服薬告知サービスの提供を希望した人宛てに服薬時刻であるメッセージが送信され、電子メールや音声により携帯電話に受信して確認することができるため服薬忘れなどを防ぐことが可能である。
だが一般的には医師から服薬を指示される薬は、朝・昼・夜など服薬時刻ごとに数種類の薬を1週間分程度一度に渡されることになり、薬の飲む時刻であることのメッセージを受けても、多数の薬から間違わないように分別して摘出し服薬することは困難であるなどの問題がある。
【0013】
本発明はこのような実情に鑑みて為されたものであり、その解決しようとする課題は、薬箱からの服薬すべき薬の分別・摘出が容易にできて、薬箱から離れていても服薬指定時刻に服薬する人や服薬の介助者に告知できるとともに、服薬の飲み忘れ防止が可能な服薬確認装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記課題を解決するため、本発明に係わる服薬確認装置は、複数段の薬収納部を備えた薬箱と、時刻設定手段を備えた電子時計と、音声報知手段を備えた音声報知装置と、発光報知手段を備えた発光報知装置と、薬収納部開閉センサーとで構成した服薬確認薬箱において、前記服薬確認薬箱に前記電子時計の設定時刻に電波を発信する発信部と、受信部は着信の表示部を有する表示装置とを組み合わせてなり、発信部は受信部への電波を発信し、表示装置は受信部が発信部から着信すると、表示部に着信の表示を発現させる機能を有することを特徴としている。
【0015】
本発明に係わる服薬確認装置によれば、複数段の薬収納部を備えているので、薬を分別収納が可能であり、電子時計の服薬設定時刻に服薬確認装置は、音声報知装置と発光報知装置とにより服薬する人に報知するとともに、前記服薬確認装置の発信部から電波を発信して、服薬する人の携帯する受信部の表示装置に発信部からの着信を報知するので、服薬確認装置から離隔していても服薬設定時刻の報知が可能となる。
【0016】
したがって、これによれば、服薬設定時刻に対応して複数段の薬収納部に薬を分別収納できるので摘出する薬の間違いがなく、服薬確認装置から離れていても、服薬時刻に忘れることなく薬を飲むことが可能となる。
【0017】
また、服薬確認装置から離れても、服薬時刻になると確実に服薬時刻であることを表示部に発現させる機能をもつとする観点からすれば、前記受信部は、リストバンドタイプ乃至ペンダントタイプであって、前記受信部の表示装置は、音声で報知する音声報知装置または発光して報知する発光報知装置または振動して報知する振動報知装置の少なくともいずれか一方であることが好ましい。
なお、前記受信部は、携帯できる小型のものであればリストバンドタイプ乃至ペンダントタイプに拘らない。
【0018】
さらに、服薬した薬の確認を一目瞭然とする観点からすれば、前記薬収納部は区画仕切りで区分した複数の区画室を有していることが好ましい。
このことにより薬収納部の区画室から服薬時刻に薬を摘出すれば区画室は空となり、薬を飲んだことが直ちに判明でき服薬管理をより確実にすることが可能となる。
【0019】
また、複数の患者の服薬の管理をすることに利用することとして、複数の患者の服薬時刻を忘れないようにする観点からすれば、前記服薬確認装置は少なくとも複数の患者に見合った組み合わせにて用いることが好ましい。
【0020】
さらに、服薬する二人が服薬確認装置を利用する観点からすれば、前記服薬確認装置は複数段及び複数列の薬収納部を有していることが望ましい。
【発明の効果】
【0021】
本発明に関わる服薬確認装置によれば、薬を服薬時刻ごとに分別収納できるので薬を薬収納部から摘出するのに間違いがなく、薬箱から離れていても服薬時刻に忘れることなく薬を飲むことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の実施の形態に係わる服薬確認装置の構成を示す全体斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係わる服薬確認装置の薬収納部を引き出した状態での薬収納部開閉センサーを示す斜視図(図2(a)は全体図、図2(b)は引き出した薬収納部の一個分を示す全体図、図2(c)は薬収納部開閉センサースイッチ図)である。
【図3】本発明の実施の形態に係わる服薬確認装置の受信部の装置を示す斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態に係わる服薬確認装置の薬収納部を区画仕切りを示す斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態に係わる服薬確認装置の2つとそれに対応する2つの受信部を示す正面図である。
【図6】本発明の実施の形態に係わる服薬確認装置の1列複数段の薬収納部がさらに2列に並んだ一つの服薬確認装置を示す正面図である。
【図7】本発明の実施の形態に係わる服薬確認装置の作動フロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、添付図面に基づいて本発明の実施の形態に係わる服薬確認装置について詳細に説明する。
【0024】
図1は本発明の実施の形態に係わる服薬確認装置の薬箱の構成を示す全体斜視図、図2は該服薬確認装置の薬箱の薬収納部を引き出した状態での薬収納部開閉センサーを示す斜視図(図2(a)は全体図、図2(b)は引き出した薬収納部の一個分を示す全体図、図2(c)は薬収納部開閉センサー図)、図3は受信部の装置を示す斜視図である。
【0025】
本実施の形態に係わる服薬確認装置1は、複数段の薬収納部22を備えた薬箱2と、時刻設定手段33を備えた電子時計3と、音声報知手段を備えた音声報知装置4と、発光報知手段を備えた発光報知装置5と、薬収納部開閉センサー6とで構成した服薬確認薬箱7において、服薬確認薬箱7に電子時計3の設定時刻に電波を発信する発信部8と、受信部9は着信の表示部を有する表示装置10とを組み合わせてなり、発信部8は受信部9への電波を発信し、表示装置10は、受信部9が発信部8から着信すると、表示部に着信の表示を発現させる機能を有するものとして構成されている
【0026】
受信部9は、リストバンドタイプ乃至ペンダントタイプであって、受信部9の表示装置10は、音声で報知する音声報知装置10aまたは発光して報知する発光報知装置10bまたは振動して報知する振動報知装置10cの少なくともいずれか一方の表示装置で構成されている。
【0027】
また、本実施の形態においては、図4に示すように、薬収納部22は、区画仕切り222aで区分した複数の区画室222bを有することが可能なものとして構成されている。
【0028】
さらに、本実施の形態においては、図5に示すように、服薬確認装置1は少なくとも複数の患者に見合った組み合わせを用いることが可能なものとして構成されている。
【0029】
また、本実施の形態においては、図6に示すように、服薬確認装置1は、複数段及び複数列の薬収納部22を有していることが可能なものとして構成されている。
【0030】
次に、図1乃至図3及び図7を用いて、本実施の形態に係わるこのような構成の服薬確認装置の作用効果を説明する。
ここでは云う薬箱2とは複数段の薬収納部22で構成したものを云い、服薬確認薬箱7とは薬箱2に電子時計3と音声報知装置4と発光報知装置5と薬収納部開閉センサー6とで構成したものを云い、服薬確認装置1とは服薬確認薬箱7の服薬時刻に電波を発信する発信部8と前記電波を受信する受信部9とで構成したものを云う。
なお、薬収納部22は、3段の引き出し22a、22b、22cとして、服薬は1日3回、アサ(朝)・ヒル(昼)・ヨル(夜)、として説明をし、
受信部9の表示装置10は、音声報知装置10aと発光報知装置10bと振動報知装置10cとがある携帯可能なペンダントタイプのものとして説明を開始する。
当該服薬確認装置は、AC−DCコンバーターで直流電気で作動し、特に受信部はバッテリーで作動するものとして説明する。
【0031】
まず、服薬すべき薬を、アサ・ヒル・ヨル、のラベル表示50に対応した薬収納部22の引き出し22a、22b、22cに分別して収納する。
【0032】
続いて、
(1)コンセントに差し込み電源を入れると、電子時計3のマイコンに組み込んだソフトから、クスリタイマー(薬タイマー)文字と、24時間タイマーの00時00分00秒の時刻が液晶画面3aに表示される。
(2)時刻設定手段33のモードボタン33aを1回押すと、ゲンザイジコクセッテイ(現在時刻設定)が表示される。
(3)現在の時刻を、切替ボタン33bを1回押すごとに時−分−秒と切り換わるので必要に応じて切り替えながら、ダウンボタン33c、アップボタン33dで時刻を合わせる。例 08:30:00。
(4)モードボタンを1回押すと、〈クスリジカン(薬時間)〉アサ08:30 ヒル12:30 ヨル21:30 が表示される。
(5)朝の薬を飲む時刻、昼の薬を飲む時刻、夜の薬を飲む時刻を、(3)と同様にして入力する。
(6)モードボタンを1回押して、
すべてセット・入力完了となる。
【0033】
服薬設定時刻「アサ」がくると服薬確認装置1の音声報知装置4からアラーム音(電子オルゴール音など)で知らせるとともに、アサのラベル50aに対応する発光報知装置5aのLEDランプが点灯して服薬時刻であることを服薬する人に知らせる。
この場合、服薬する人以外の人に配慮して、アラーム音は1分間で自動的に消えるようにマイコンに予め設定している。必要に応じてアラーム音の時刻変更は可能である。
【0034】
また、服薬設定時刻には、発信部8から電波がでて受信部9に至り、音声報知装置10aにアラーム音(電子オルゴール音など)で知らせるとともに、発光報知装置10bのLEDランプが点灯し、且つ、振動報知装置10cの振動増幅機による振動の発生により服薬する人に服薬時刻であることを知らせる。
アラーム音は1分間で自動的に消える設定であるが、同様に振動発生も環境状況によっては不快感を与えるので1分間で自動的に消える設定が好ましい。
ここで、電波は、従来から知られている無線電波送受信による(受発信によりスイッチを入れたり切ったり)。
また、振動は、携帯機器の呼び出し振動信号をキャッチして、振動を増幅させる振動増幅器が設けられている。このような振動増幅器としては、例えば、携帯電話用リニアバイブレータなどが小形で低消費電力で振動加速度が大きいので当該目的のためには都合がよいが、これも含めて振動は従来から知られている通常の振動増幅に用いられるものを用いることができる。
【0035】
服薬する人は、LEDランプが点灯しているアサのラベル50aに対応している引き出し22aを引き出して開き、所定の薬を取り出してから引き出し22aを閉じる。そして、取り出した薬を服薬する。ここのところは、薬を取り出して引き出しを閉めないうちに飲むのか、あるいは、薬を取り出して引き出しを閉めてから飲むのかは、服薬する人の裁量におまかせするところではあるが、LEDランプが点灯したままで、且つ、引き出しが開けっ放しであるので、より飲み忘れ防止のインパクトが強烈であるという観点から、閉めないうちに飲むことが望ましい。
【0036】
引き出し22aを閉めると、薬収納部開閉センサー6によりスイッチを切り発光報知装置5aは消灯する。
また、発信部8からは薬収納部開閉センサー6のスイッチを切る信号を発信して、受信部9で信号を受信して、発光報知装置10bを消灯する。
薬収納部開閉センサー6は、図2(c)に示すように、マイクロスイッチでトグルでスイッチON・OFFする。
なお、当該装置から離れる予定がなければ、受信部のスイッチをオフにしておくことができる。
【0037】
ここでは、服薬時刻「アサ」の実施例で説明したが、図7の服薬確認装置の作動フロー図で示すとおり、服薬時刻「ヒル」、服薬時刻「ヨル」と服薬時刻「アサ」の事例どおり繰り返され、一日の服薬は完了する。続いて、翌日には、また、「アサ」からスタートして、服薬完了まで継続し、完治すれば完了となる。完治すれば御祝いも兼ねて、神社仏閣に詣でて、当該服薬確認装置を奉納すれば、気分的にも晴々となり、よりいっそうの長生きが可能となる。
【0038】
したがって、これによれば、服薬設定時刻に対応して複数段の薬収納部に薬を分別収納できるので摘出する薬の間違いがなく、アラームやLEDで服薬時刻を知ることができ、服薬確認装置から離れていても、腕時計感覚や首飾り感覚で常時身に付けておけるので、服薬時刻であることを知ることができ、服薬時刻を忘れることなく確実に薬を飲むことが可能となる。
【0039】
図4に示すように、1週間分の薬を服薬する計画では、薬収納部22は、区画仕切り222aで区分した7つの区画室222bで構成されているので、薬収納部22の区画室222bから服薬時刻に薬を摘出すれば区画室222bは空となり、薬を飲んだことが直ちに判明でき服薬管理をより確実にすることが可能となる。
なお、通例では病院からでる薬は2週間であるので、その場合区画室222bは14の区画室とすればよい。4週間では区画室222bは28の区画室となる。
【0040】
図5に示すように、病院などで複数の患者の服薬の管理をすることに利用するには、服薬確認装置1は少なくとも複数の患者に見合った受信機99との組み合わせで用いることが好ましい。例えば、患者の病室ごとに服薬確認装置1を配置して、それに対応する受信機99は看護士が携帯すれば、複数の患者の服薬時刻を忘れないように管理することが可能となる。
この場合、個々の服薬確認装置から発信する無線周波数を受信側で混信しないように変えていけばよい。
【0041】
図6に示すように、服薬する二人が夫婦などのように同室で過ごす場合が多いケースは、服薬確認装置1は、複数段及び複数列の薬収納部を有していることが望ましい。お互いのLED表示で再確認し合える利点があり、より確実な服薬が可能となる。
【0042】
なお、本発明は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲においては種々変更を加え得ることは無論である。
【産業上の利用可能性】
【0043】
本発明に関わる服薬確認装置によれば、薬を服薬時刻ごとに分別収納できるので薬を薬収納部から摘出するのに間違いがなく、薬箱から離れていても、服薬時刻に忘れることなく薬を飲むことが可能となるので、医師の処方どおりに確実に服薬できることに鑑みて、病気療養期間が短縮でき、延いては、医療費減少に伴なう保険医療費の縮減が可能となるので日本の医療保険事情が改善される。
【符号の説明】
【0044】
1…服薬確認装置
2…薬箱
22…薬収納部
22a・22b・22c…引き出し
222a…区画仕切り
222b…区画室
3…電子時計
3a…液晶画面
4…音声報知装置
5…発光報知装置
5a・5b・5c…発光報知装置(LED)
6…薬収納部開閉センサー
6a・6b・6c…薬収納部開閉センサー(マイクロスイッチ)
7…服薬確認薬箱
8…発信部
8a…発信アンテナ
9…受信部
9a…受信アンテナ
10…表示装置
10a…音声報知装置
10b…発光報知装置
10c…振動報知装置
99…受信機

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数段の薬収納部を備えた薬箱と、時刻設定手段を備えた電子時計と、音声報知手段を備えた音声報知装置と、発光報知手段を備えた発光報知装置と、薬収納部開閉センサーとで構成した服薬確認薬箱において、前記服薬確認薬箱に前記電子時計の設定時刻に電波を発信する発信部と、受信部は着信の表示部を有する表示装置とを組み合わせてなり、発信部は受信部への電波を発信し、表示装置は、受信部が発信部から着信すると、表示部に着信の表示を発現させる機能を有することを特徴とする服薬確認装置。
【請求項2】
前記受信部は、リストバンドタイプ乃至ペンダントタイプであって、前記受信部の表示装置は、音声報知手段を備えた音声報知装置または発光報知手段を備えた発光報知装置または振動報知手段を備えた振動報知装置の少なくともいずれか一方であることを特徴とする請求項1に記載の服薬確認装置。
【請求項3】
前記薬収納部は、区画仕切りで区分した複数の区画室を有していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の服薬確認装置。
【請求項4】
前記服薬確認装置は、少なくとも2台以上を組み合わせて用いることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の服薬確認装置。
【請求項5】
前記服薬確認装置は、複数段及び複数列の薬収納部を有していることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の服薬確認装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−41663(P2011−41663A)
【公開日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−191505(P2009−191505)
【出願日】平成21年8月20日(2009.8.20)
【出願人】(300001831)
【出願人】(509235671)
【Fターム(参考)】