説明

板状熱交換器及びその製造方法

【課題】板状熱交換器において、板状エレメントの位置決めが正確かつ容易に行われ、板状エレメント間の接合も隙間なく行なわれるようにすることである。
【解決手段】第1の側板10の外周縁からほぼ直角に起ち上るガイド片12、13、14、15を設け、流体通路を有する板状エレメント30、40、50、60及び熱交換膜となる隔離板70に設けたガイド突起が丁度前記ガイド片に嵌り合うようにして、前記ガイド片に沿って前記板状エレメント及び隔離板を重ね合せて行き、最後に第2の側板20を載せ、第1の側板10、板状エレメント、隔離板及び第2の板状エレメント20を圧着しながら高温加熱して拡散接合させたのである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、板状熱交換器及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
金属薄板から成る板状エレメントに液体通路を形成し、この板状エレメントを複数枚積み重ねて厚みの薄い熱交換器を形成する技術を本発明者は特許文献1等で提案している。しかしながら、このような技術では、板状エレメントを互に接合する際の位置合せが難しく、また板状エレメントを互に隙間なく接合するのも難しい問題がある。
【特許文献1】特開2004−108690号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
そこで、この発明の課題は、板状エレメントの位置決めが正確かつ容易に行なわれるようにした板状熱交換器及び板状エレメントの位置決めが正確に容易に行なわれかつ接合も隙間なくできるようにした製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記の課題を解決するために、この発明は、一対の側板によって、複数の流体がそれぞれ別個に流通可能な流体通路を形成する複数の板状エレメントを重ね合せて気密に挾持した板状熱交換器において、前記少くとも一方の側板の側縁からほぼ直角に起ち上る複数のガイド片を形成し、このガイド片に沿って前記板状エレメントを位置決めしたのである。
【0005】
前記ガイド片に流体の給排用ポートを設けて前記流体通路に連通させておくことができる。また、ガイド片の両側にスライド可能に係合するガイド突起を前記板状エレメントに設けておくのが好ましい。
【0006】
前記側板はほぼ長方形の板状体より成り、この板状体の対角線上の隅角部に、板状体の辺とほぼ平行な外側縁を有する膨出部が設けられ、この膨出部の隣接する外側縁に板状体とほぼ直角に起ち上るガイド片を設けておくのがよい。
【0007】
また、前記板状エレメントは前記側板とほぼ同じ輪郭のフレームに取り囲まれ、その内部にリブによって区画される所定の流体通路パターンが形成され、このパターンと対をなす他のパターンが形成された板状エレメントとパターンどうしを重ね合せることによって、一方の流体出入口から他方の流体出入口まで流体通路が連通するようになっている。
【0008】
この発明の製造方法においては、一対の側板の一方に複数のガイド片をほぼ直角に起ち上げ、前記ガイド片に沿って複数の板状エレメントを積み重ね、これらの板状エレメントによって複数の流体がそれぞれ別個に流通する流体通路を形成し、他方の側板をその上に載置して前記一方の側板と共に前記板状エレメントを互に密着させ、拡散接合することによって板状熱交換器を形成したのである。
【発明の効果】
【0009】
この発明によれば、以上のように、板状エレメントを挾持する一対の側板の一方に複数のガイド片を形成し、このガイド片に沿って板状エレメントを積み重ねるようにしたので、位置合せを正確かつ容易に行なうことができ、またガイド片に係合するガイド突起を板状エレメントに設けることによって位置合せがさらに容易に行なわれる。
【0010】
また、一対の側板で板状エレメントを挾持して拡散接合することにより、正確に位置決めされた板状エレメントを密着させて気密に接合することが容易に行なわれる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、この発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。まず、図1に示すような第1と第2の側板10と20を用意する。
【0012】
図示のように、第1の側板10は、平坦なほぼ長方形で気密な板状体11から成り、対角線上の隅角部に、板状体11の各辺に平行な辺を有する膨出部11a、11bが設けられ、この膨出部11a、11bの隣接する外側縁からそれぞれガイド片12、14及びガイド片13、15が突出している。このガイド片12、14及びガイド片13、15には、流体の給排用ポート12a、14a及びポート13a、15aとなる円形貫通穴が設けられている。
【0013】
また、ガイド片12、14及びガイド片13、15は、後述するように板状体11とほぼ直角に折り曲げられる。この折り曲げを容易にするため、膨出部11a及び膨出部11bの外側縁の内側に沿って、ハーフカット線12b、14b及びハーフカット線13b、15bが設けられている。なお位置合せの確認のため、膨出部11a、11bにそれぞれ貫通孔11c、11dを設けておくのがよい。勿論、この貫通孔は、後述の流体通路と連通してはならない。
【0014】
前述第2の側板20は、第1の側板10からガイド片12、14及びガイド片13、15を取り除いた形状で、長方形板状体21の対角線上の隅角部に、膨出部21a、21bを設けたものである。また、前記貫通孔11c、11dと同じ位置に貫通孔21c、21dが設けられている。
【0015】
図2に流体通路を形成する板状エレメントを示す。図示のように、一つの流体通路を形成するため、全体として平坦な第1の板状エレメント30と第2の板状エレメント40が用いられる。
【0016】
前記第1の板状エレメント30は、図2(イ)に示すように、前記第2の側板20と実質的に同じ輪郭をした同サイズのフレーム31にほぼ全周がとり囲まれ、このフレーム31内で一定のパターンの流体通路を形成するための区画リブ32がフレーム31に支持され、リブ32以外のパターン部分は空隙になっている。これらのリブ32は、表面裏面共に平坦になっており、フレーム31と同一平面を形成している。
【0017】
また、側板10の膨出部11a、11bに対応するフレーム31の両端には、流体の出入口32a、33aが形成され、パターンが途切れる出入口32a、33aに臨むリブ32の末端は、図3から明らかなように、フレーム31より薄い支持板33で支えられ、浮動しないように固定されている。このように支持板33の厚みを薄くしてあるため、流体の流出入には支障がない。勿論リブ32がフレーム31でしっかり支えられている場合には、支持板33を省略することができる。また、他の出入口34a、35aは、リブ32によって区画される流体通路に対して閉鎖されている。
【0018】
図2(ロ)に示すように、第2の板状エレメント40は、前記第1の板状エレメント30とほぼ同形同サイズであるが、リブ42によるパターンが異なり、上下方向にほぼ反転したようなパターンになっている。そして出入口42a、43a近辺では、リブ42と前記リブ32が重なり合うようになっている。また、支持板43は、図の裏面で前記支持板33と同様の構造でリブ42を支持している。なお、図2中、符号31c、31d、41c、41dは、位置確認用貫通孔である。また、符号44a、45aは、リブ42に対して閉鎖された出入口である。
【0019】
前記第1及び第2板状エレメント30、40の出入口32a、42aには、図4に示されるように、開口端から内側方向に突出するガイド突起36a、36b及びガイド突起46a、46bが設けられている。これらのガイド突起は、前記第1の側板10の膨出部11aに設けられたガイド片12の厚み分(ガイド片12は、前述のように板状体11に対して直角に折り曲げられる)だけ、膨出部11aの外側縁に対して内側方向(図の右方向)にオフセットされ、図の鎖線で示すように、丁度ガイド片12の両側にスライド可能に係合する幅及び深さのガイド部を形成している。同様のガイド突起37a、37b及び47a、47bが閉鎖された出入口34a、44aの開口端に設けられ、ガイド片14の両側とスライド可能に係合するようになっている。
【0020】
前記出入口32a、42aに対応する出入口33a、43aにも、前記と同様のガイド突起38a、38b及び48a、48bが設けられ、閉鎖された出入口34a、35a及び44a、45aにも同様に、ガイド突起の39a、39b及び49a、49bが設けられている(図2)。
【0021】
図5に別のパターンを有する一対の板状エレメントを示す。図5(イ)に示すように、第1の板状エレメント50は、前記板状エレメント30、40と同形同サイズのフレーム51を有し、流体通路を区画するリブ52は、く字形をほぼ平行に配置した縞模様になっている。そして出入口52a、53aは、流体通路に対して閉鎖され、出入口54a、55aは開放されている。また、開放された出入口54a、55aに臨むリブ52の末端は、自由端の状態になっている。その他の構造は、前記第1の板状エレメント30と全く同じである。図中、符号56a、56b、57a、57b、58a、58b、59a、59bはガイド突起である。また、符号51c、51dは位置決め確認用貫通孔である。
【0022】
図5(ロ)に示す第2の板状エレメント60は、フレーム61に囲まれたリブ62が形成するパターンを第1の板状エレメント50と長さ方向に逆にしたものである。その他の構造は、第1の板状エレメント50と同様である。図中、符号62a、63aは閉鎖された出入口、64a、65aは開放された出入口、66a、66b、67a、67b、68a、68b、69a、69bはガイド突起である。また、符号61c、61dは位置決め確認用貫通孔である。
【0023】
図6に、異なった流体の流体通路を互に隔離して熱交換膜となる隔離板を示す。図示のように、隔離板70は、板状エレメント30、40、50、60と輪郭が同じで同サイズの一枚の平坦な板状体71より成り、板状エレメント30、40に設けられた閉鎖出入口34a、35a及び44a、45aに対応する出入口74a、75aと、板状エレメント50、60に設けられた閉鎖出入口52a、53a及び62a、63aに対応する出入口72a、73aが設けられている。また、これらの出入口72a、73a、74a、75aの開口端にはガイド突起76a、76b、77a、77b、78a、78b、79a、79bがそれぞれ設けられている。
【0024】
いま、図2(イ)に示す第1の板状エレメント30の上に、図2(ロ)に示す第2のエレメント40を重ね合せて密着させると、図7に示すようなパターンが出来上る。そして、第1、第2のエレメント30、40単独では、図2から明らかなように、リブ32、42で区画されるほとんどの流体通路は、出入口32a、42aから行き留まりになっているが、エレメント30と40を重ね合せると、流体通路が交差することによって、例えば矢印で示す通路Aは、フレーム41の上辺の行き留まり部Bで下部のリブ32が一部分欠除しているため、この欠除部分Cから隣接する通路Aに連通し、流体が流通可能になって、結局出入口33aまで到達することができる。
【0025】
即ち、リブ32、42が重なり合っている個所では、リブ32と42の合計厚みがフレーム31と41の合計厚みに等しいから、流体の流通が阻止されるが、リブ32と42のいずれか一方のみしか存在しない個所では、フレーム31と41の合計厚みの半分しかないから空隙が生じ、流体の流通が許容される。従って、このような空隙が出入口32a、42aから出入口33a、43aまで連通するようなパターンを選択すれば、一方の出入口32a、42aから流体を供給すると、その流体は、図7のA、Aで示すように、他方の出入口33a、43aから排出されることになる。特に図7に示すパターンの場合、リブ32、42が流体の流れに対してほぼ直角になるリブが多いので乱流を生じさせるのに有効である。
【0026】
図5に示す板状エレメント50、60は、リブ52、62で区画される流体通路がエレメント単独では全て行き留まりになっているが、図8に示すように第1の板状エレメント50の上に第2の板状エレメント60を密着して重ね合せると、出入口54a、64aから出入口55a、65aまで流体の連通路が形成され、出入口54a、64aに流体を供給すると、その流体は出入口55a、65aから排出される。
【0027】
上記のようにして重ね合せた一対の板状エレメントを利用して板状熱交換器を作製する。まず、図1(イ)に示す側板10のガイド片12、13、14、15を、図9に示すように、板状体11に対してほぼ直角に折り曲げる。次に、これらのガイド片12、13、14、15をガイドとしながら、図10に示す(ロ)(ハ)(ニ)の順序で側板10に板状エレメント30と40、隔離板70、板状エレメント50と60を重ね合せてゆく。ガイド片12、14等とガイド突起36a、46a及び36b、46bを嵌め込む方法は、図4に基づいて説明した通りである。そして、図11に示すように、最後に第2の側板20をガイド片12、13、14、15の端面(最上端面)の上に載せる。また、各ガイド片に設けられたポート12a、13a、14a、15aには、短いパイプ82、83、84、85の一端部を圧入しておく。
【0028】
このようなアセンブリを形成し、各側板10と20で板状エレメント30、40、50、60及び隔離板70が互に圧着するように強固に挾持し、高温加熱炉中で加熱して拡散接合すると板状熱交換器が得られる。勿論、側板や板状エレメント及び隔離板の接合面にろう材ペーストを塗工しておいて加熱炉に装填し、接合することもできる。
【0029】
図12にポート12aと板状エレメント30、40、50、60及び隔離板70のそれぞれの出入口32a、42a、52a、62a及び72aの関係を示す。図2について前述したように、出入口32a、42aは、フレーム31、41の内部に開放されているが、図5について前述したように、出入口52a、62a、及び出入口72a(図6参照)は閉鎖されている。図示しないが、ポート13aでは、同様に出入口33a、43aはフレーム31、41の内部に開放され、出入口53a、63a及び出入口73aは閉じられている(図5、図6参照)。従ってポート12aから流体を供給すると、その流体はフレーム31、41の内部を流通してポート13aから排出される。
【0030】
一方ポート14aでは、図2及び図5から理解されるように、出入口34a、44aは閉鎖され、出入口54a、64aは開放されている。対応するポート15aでも、出入口35a、45aは閉鎖され、出入口55a、65aは開放されている。そのためポート14aから供給された流体はフレーム51、61の内部を流通してポート15aから排出される。従って前記ポート12aとポート14aから、温度の異なる別の流体をそれぞれ供給すると、隔離板70を介して熱交換が可能となる。
【0031】
図13は、前記ポート12a、13a、14a、15aにそれぞれパイプ82、83、84、85を接続した熱交換器の完成状態を示している。勿論、いずれのパイプを供給用とし、いずれのパイプを排出用としてもよい。但し、パイプ82と83、パイプ84と85は対応させなければならない。
【0032】
図11には、一対の板状エレメント30、40及び板状エレメント50、60を、隔離板70を介在させて積み重ねた状態が示されているが、勿論板状エレメント50、60の上にさらに隔離板70を介在させて板状エレメント30、40を積み重ねてもよく、またさらにその上に隔離板70を介して板状エレメント50、60を積み重ねていくことができる。即ち図11は、別の流体を流通させる一対の板状エレメントを二段重ねにしたものであるが、二段以上重ねることができる。
【0033】
また、隔離板70とそれぞれの板状エレメントを一体にしておくことができる。その場合には、流体通路のパターンは溝の形態となり、リブ32等はそれらの溝を区別する畝となる、そして、溝を形成した面を対向させて積み重ねていくことになる。勿論、板状エレメントの両面に溝を形成することができる。
【0034】
前記リブ32等によって形成される流体通路のパターンは、図示に限らず任意に選択可能である。要は板状エレメントの幅方向および/または長さ方向にほぼ逆に形成されたパターンを対向して重ね合せたとき、流体の供給口から排出口まで連通する流体通路が形成されればよい。
【0035】
前記側板、板状エレメント、隔離板の材料は、流体の温度に応じた耐熱性を有すればよく、スチール、ステンレススチール、アルミニウム、銅などの金属、セラミックス、合成樹脂などを用いることができ、これらの厚みが約0.3mm〜5mm程度のものが好ましい。特に、隔離板は、熱伝導率の良好な材料が好ましく、その点では金属薄膜が好適である。なお、これらの板状体の形状は、図示のほぼ長方形ばかりでなく、楕円形、長円形、多角形など種々選択可能である。また、流体は、2種類以上を供給可能にすることができる。その場合には、流体を供給・排出するポートを付加すればよい。そして、そのポートに対して流体を流通させるべき板状エレメントの出入口を開放し、他の板状エレメントの出入口を閉鎖しておけばよい。さらに、ポートを有するガイド片を両側板10、20に形成することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】この発明の熱交換器の側板を示す平面図
【図2】この発明の熱交換器の板状エレメントを示す平面図
【図3】板状エレメントの流体の出入口を示す正面図
【図4】板状エレメントの出入口の開口部と側板のガイド片との関係を示す部分拡大平面図
【図5】他の板状エレメントを示す平面図
【図6】熱交換膜となる隔離板を示す平面図
【図7】図2の板状エレメントを重ね合せた状態を示す平面図
【図8】図5の板状エレメントを重ね合せた状態を示す平面図
【図9】側板のガイド片を起ち上がらせた状態を示す正面図
【図10】熱交換器を形成する順序を示す平面図
【図11】熱交換器の板状体を積み重ねた状態を示す正面図
【図12】熱交換器のポートの一つを示す部分拡大正面図
【図13】熱交換器の完成平面図
【符号の説明】
【0037】
10 第1の側板
11 板状体
11a、11b 膨出部
11c、11d 貫通孔
12、13、14、15 ガイド片
12a、13a、14a、15a ポート
12b、13b、14b、15b ハーフカット線
20 第2の側板
21 板状体
21a、21b 膨出部
21c、21d 貫通孔
30 第1の板状エレメント
31 フレーム
31c、31d 貫通孔
32 リブ
33 支持板
32a、33a 開放された出入口
34a、35a 閉鎖された出入口
36a、36b、37a、37b、38a、38b、39a、39b ガイド突起
40 第2の板状エレメント
41 フレーム
41c、41d 貫通孔
42 リブ
43 支持板
42a、43a 開放された出入口
44a、45a 閉鎖された出入口
46a、46b、47a、47b、48a、48b、49a、49b ガイド突起
50 第1の板状エレメント
51 フレーム
51c、51d 貫通孔
52 リブ
52a、53a 閉鎖された出入口
54a、55a 開放された出入口
56a、56b、57a、57b、58a、58b、59a、59b ガイド突起
60 第2の板状エレメント
61 フレーム
61c、61d 貫通孔
62 リブ
62a、63a 閉鎖された出入口
64a、65a 開放された出入口
70 隔離板
71 板状体
72a、73a、74a、75a 閉鎖された出入口
76a、76b、77a、77b、78a、78b、79a、79b ガイド突起
82、83、84、85 パイプ
A1、A2 流体通路
B 行き留まり
C リブの欠除部分

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一対の側板によって、複数の流体がそれぞれ別個に流通可能な流体通路を形成する複数の板状エレメントを重ね合せて気密に挾持した板状熱交換器において、前記少なくとも一方の側板の側縁からほぼ直角に起ち上る複数のガイド片を形成し、このガイド片に沿って前記板状エレメントを位置決めしたことを特徴とする板状熱交換器。
【請求項2】
前記ガイド片に、流体の給排用ポートを設けて前記流体通路に連通させた請求項1に記載の板状熱交換器。
【請求項3】
前記板状エレメントにガイド突起を設け、前記ガイド片の両側にスライド可能に係合するようにした請求項1または2に記載の板状熱交換器。
【請求項4】
前記側板はほぼ長方形の板状体より成り、この板状体の対角線上の隅角部に、板状体の辺とほぼ平行な外側縁を有する膨出部が設けられ、この膨出部の隣接する外側縁に板状体とほぼ直角に起ち上るガイド片がそれぞれ設けられた請求項1〜3のいずれかに記載の板状熱交換器。
【請求項5】
前記板状エレメントは前記側板とほぼ同じ輪郭のフレームに取り囲まれ、その内部にリブによって区画される所定の流体通路パターンが形成され、このパターンと対をなす他のパターンが形成された板状エレメントとパターンどうしを重ね合せることによって、一方の流体出入口から他方の流体出入口まで流体通路が連通するようにした請求項1〜4のいずれかに記載の板状熱交換器。
【請求項6】
一対の側板の一方にガイド片をほぼ直角に起ち上げ、前記ガイド片に沿って複数の板状エレメントを積み重ね、これらの板状エレメントによって複数の流体がそれぞれ別個に流通する流体通路を形成し、他方の側板をその上に載置して前記一方の側板と共に前記板状エレメントを互に密着させ、拡散接合することから成る板状熱交換器の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2007−17054(P2007−17054A)
【公開日】平成19年1月25日(2007.1.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−197397(P2005−197397)
【出願日】平成17年7月6日(2005.7.6)
【出願人】(505247959)株式会社ルフトヴァッサープロジェクト (7)
【Fターム(参考)】