説明

果物用包装装置

【課題】輸送時における果物の損傷を防止する果物用包装装置を提供する。
【解決手段】果物を載置収納するトレーと、該トレーを収納して施蓋する透明パック11とを備えるとともに、透明パックが、容器本体部13と、カバー部15と、容器本体部13とカバー部15を折り曲げ可能に連結しているヒンジ部16とを一体に有し、かつ、容器側開口部とカバー部側開口部の全体が容器本体部13及びカバー部15に張設された伸縮性フィルムシート17で覆われて成る果物用包装装置であって、果物を載置収納したトレーが伸縮性フィルムシート17上から容器本体部13内に装填されるとともに、カバー部15側に張設された伸縮フィルムシート17をトレーと共に装填された果物上に圧接してカバー部15を容器本体部13に施蓋し、容器本体部側の伸縮性フィルム17と前記カバー部側の伸縮性フィルム17とにより果物とトレーの動きを抑止する果物用包装装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は果物用包装装置に関するものであり、特に、損傷を受け易いイチゴ等の果物を収納して搬送するのに好適な果物用包装装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、損傷を受け易い果物、例えば、イチゴを産地から市場等に輸送する場合には、縦振動によるイチゴへの衝撃を緩和するために、例えば図9に示すように、合成樹脂製のトレー31にウレタンシート32を敷き、該ウレタンシート32上に複数のイチゴ33,33…を相互に支え合うように詰め合わせて収納している。そして、塵埃の混入を防止する目的、並びに、イチゴ33,33…の産地を表示する目的で、収納したイチゴ33,33
の上を薄いセロハンフィルム(図示せず)で覆っている(例えば、特許文献1,2参照)

【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−89062号公報
【特許文献2】特開2005−015046号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来技術は、輸送時の縦振動や衝撃によりイチゴの動きを十分に拘束することができなかった。このため、隣接するイチゴ同士が接触してイチゴの表面に擦り傷が発生し易い。また、トレーにウレタンシートを敷いているものの、効果的な衝撃緩衝作用が得難く、振動や衝撃を受けるとトレー自体の強度によりイチゴに傷が生じ易い。
【0005】
さらに、外装ケース内にトレーをセットして車両等で輸送しているとき、外装ケースに対してトレー自体が動き易い。この場合、外装ケースの蓋部天面にイチゴが当たって該イチゴに損傷を与える。
【0006】
また、トレーを外装ケースに対して宙に浮かすような包装方法もあるが、トラック等による輸送においては、縦振動の外に、トラック等の車両の停止、発進または急ブレーキの繰り返しにより大きな横振動が作用する。このため、前記包装方法は、イチゴの損傷を有効に防止する対策とはなっていない。さらに、前記包装方法は、輸送中にトランポリン現象を招いて、縦振動及び横振動共に振動の幅が増加する傾向にあり、イチゴ等の果物が傷付きやすい状態にある。
【0007】
以上の如く、従来の包装容器においては、輸送時に包装容器に振動や衝撃が作用してイチゴ等の果物が損傷し、これに起因して果物の鮮度劣化が早期に進行し、果物の商品価値を低下させるという問題点があった。
【0008】
そこで、輸送時におけるイチゴ等の果物の損傷を防止するために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明はこの課題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1記載の発明は、果物を載置収納する収納凹部が複数形成されたトレーと、該トレーを収納して施蓋する包装容器とを備えるとともに、前記包装容器が、容器側開口部を有して箱状に形成された容器
本体部と、カバー部側開口部を有して箱状に形成されたカバー部と、前記容器本体部と前記カバー部を折り曲げ可能に連結しているヒンジ部とを一体に有し、かつ、前記容器側開口部と前記カバー部側開口部の全体が前記容器本体部及び前記カバー部に張設された伸縮性フィルムシートで覆われて成る果物用包装装置であって、前記果物を載置収納した前記トレーが前記伸縮性フィルムシート上から前記容器本体部内に装填されるとともに、前記カバー部側に張設された伸縮フィルムシートを該トレーと共に装填された果物上に圧接して前記カバー部を前記容器本体部に施蓋し、前記容器本体部側の伸縮性フィルムと前記カバー部側の伸縮性フィルムとにより前記果物と前記トレーの動きを抑止する果物用包装装置を提供する。
【0010】
この構成によれば、先ず、容器本体部の容器側開口部を覆っている伸縮性フィルムシート上にイチゴ等の果物をトレー等に載せて載置し、かつ、該伸縮性フィルムを引き延ばしながら容器本体部内に沈めて収納した後、前記容器本体部をカバー部で施蓋すると、該カバー部のカバー部側開口部に張設した伸縮性フィルムシートがトレー上のイチゴ等の果物に弾性的に接触する。そのため、容器本体部側の伸縮性フィルムシートとカバー部側の伸縮性フィルムシートにより、イチゴ等の果物が上下両方向から弾性的な接触圧(弾接力)を受けて拘束される。よって、輸送時に包装容器に振動(縦振動及び横振動を含む)や衝撃が生じても、緩衝作用を発揮しつつ果物の動きがトレーと共に抑止されるので、果物同士が接触する恐れがない。
【0011】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の構成において、上記容器本体部及び上記カバー部は、上記容器側開口部及び上記カバー部側開口部から外方に延びるフランジ片をそれぞれ一体に有し、かつ、該上記容器本体部と上記カバー部の少なくとも一方の該フランジ片に、該フランジ片の外周端から前記容器本体部または前記カバー部内まで延びる通気用凹溝を設けている包装容器を提供する。
【0012】
この構成によれば、通気用凹溝の部分において、容器本体部側の伸縮性フィルムシートとカバー部側の伸縮性フィルムシートとの間に外気が侵入する。
【発明の効果】
【0013】
請求項1記載の発明は、イチゴ等の果物の輸送時、包装装置に振動や衝撃が作用しても、トレーに載せたイチゴ等の果物を上下両側から覆って拘束している伸縮性フィルムシートが緩衝材になり、イチゴ等の果物の動きを抑止するので、果物同士の接触による擦り傷を防止することができる。斯くして、擦り傷による果物の鮮度劣化の進行が遅くなるので、果物の新鮮な商品価値を長く保持することができる。
【0014】
請求項2記載の発明は、通気用凹溝の部分において、容器本体部側の伸縮性フィルムシートとカバー部側の伸縮性フィルムシートとの間に外気が侵入するので、イチゴ等の果物の新鮮度を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の一実施例であり、使用状態で示す果物用包装装置の断面図。
【図2】同上果物用包装装置におけるトレーの平面図。
【図3】同上果物用包装装置における包装容器を開いて上方から見た平面図。
【図4】図3のA−A線断面図。
【図5】図3のA−A線に相当する部分であり、同上包装容器を閉じた状態で示す断面図。
【図6】図3のB−B線拡大断面図。
【図7】包装容器を閉じてロックした状態を説明する平面図。
【図8】図7のC−C線断面図。
【図9】従来例に係る果物用包装装置を示す斜視図。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明は、輸送時におけるイチゴ等の果物の損傷を防止するという目的を達成するために、果物を載置収納する収納凹部が複数形成されたトレーと、該トレーを収納して施蓋する包装容器とを備えるとともに、前記包装容器が、容器側開口部を有して箱状に形成された容器本体部と、カバー部側開口部を有して箱状に形成されたカバー部と、前記容器本体部と前記カバー部を折り曲げ可能に連結しているヒンジ部とを一体に有し、かつ、前記容器側開口部と前記カバー部側開口部の全体が前記容器本体部及び前記カバー部に張設された伸縮性フィルムシートで覆われて成る果物用包装装置であって、前記果物を載置収納した前記トレーが前記伸縮性フィルムシート上から前記容器本体部内に装填されるとともに、前記カバー部側に張設された伸縮フィルムシートを該トレーと共に装填された果物上に圧接して前記カバー部を前記容器本体部に施蓋し、前記容器本体部側の伸縮性フィルムと前記カバー部側の伸縮性フィルムとにより前記果物を前記トレーと共に拘束するように構成して実現した。
【実施例】
【0017】
以下、本発明の果物用包装装置の一実施例を図1乃至図8に従って説明する。なお、本実施例は、果物用包装装置に収納される果物としてイチゴを例に挙げて説明する。
【0018】
図1はイチゴを装填した使用状態で示す果物用包装装置の断面図である。同図において、果物用包装装置1は、複数個のイチゴ3,3…を載置収納するトレー5と、該イチゴ3,3…を載置収納したトレー5を装填した包装容器11(以下、「透明パック11」という。)とにより構成されている。そして、該果物用包装装置1は、該透明パック11の容器本体部13側に張設された伸縮性フィルムシート17とカバー部15側に張設された伸縮フィルムシート17との間に、イチゴを載置収納したトレー5を圧接保持して該イチゴ3,3…とトレー5…が動かないように拘束して使用するものであり、この果物用包装装置
1の使用により該イチゴとトレー5の動き抑止すると同時に外部からの振動も吸収できるようにしたものである。その具体的な構造を、以下、順に説明する。
【0019】
前記トレー5は、発泡材等の合成樹脂または紙素材によりモールド成形されており、透明パック11内に収納可能な大きさで形成されている。また、図1及び図2に示すように、トレー5の上面側には複数の収納凹部7,7…が設けられ、該収納凹部7,7…の内面
はイチゴ3,3…の外面形状に倣う略カップ状に湾曲形成されている。なお、本実施例では、収納凹部7,7…は3行4列とする合計12個配設されている。また、トレー5は、イチゴ3,3…の種類若しくはサイズに応じて、最適なものに容易に取り替えることができる。
【0020】
前記透明パック11は、図1,図3〜図5に示すように、透明な硬質の合成樹脂から成
る。該透明パック11は、容器側開口部12を有して方形の箱状に形成された容器本体部13と、カバー部側開口部14を有して方形の箱状に形成された容器本体部施蓋用のカバー部15と、該カバー部15の解放時、該容器側開口部12とカバー部側開口部14がそれぞれ同じ方向を向くようにして該容器本体部13と該カバー部15の間を開閉可能に連結している折り曲げ可能なヒンジ部16とを一体に成形してなる。
【0021】
また、前記容器本体部13及び前記カバー部15には、前記容器側開口部12の周縁及び前記カバー部側開口部14の周縁からそれぞれ外方へほぼ直角に折り曲げられて一体に延びるフランジ片13a及びフランジ片15aが周設されている。
【0022】
さらに、前記透明パック11の開放側の面には、開放側の面全体、すなわち、前記容器
側開口部12及び前記フランジ片13aと前記カバー部側開口部14及び前記フランジ片15aの全体を覆うようにして、1枚の伸縮性フィルムシート17が張設されている。
【0023】
さらに詳述すると、容器本体部13の底面には、図1,図3〜図5に示すように、レー
ル状若しくはリブ状に形成された単数または複数本の補強用の突起部(突条部)18が適宜の間隔を有して設けられている。図示の実施例で突起部18の個数は2本とされ、該突起部18,18は容器本体部13の縦方向(長手方向)と平行に延伸している。
【0024】
また、容器本体部13のフランジ片13aには、図3に示すように、該フランジ片13aの外周端から該容器本体部13の容器側開口部12内まで延びるようにして単数または複数個の通気用凹溝19が適宜の間隔を有して設けられている。図示の実施例で通気用凹溝19は2本とされ、該通気用凹溝19,19は縦方向において、容器側開口部12を挟
んで対抗する位置にそれぞれ設けられている。なお、該通気用凹溝19は、図6に示すように、断面凹曲面状に形成されている。そして、該通気用凹溝19,19の部分では、前
記伸縮性フィルムシート17はフランジ片13aから離れ、該伸縮性フィルムシート17とフランジ片13aとの間に隙間26を画成した状態になっており、この隙間26と対応する伸縮性フィルムシート17の部分が、該隙間26内へ逃げて揺動できるようになっている。
【0025】
さらに、容器本体部13のフランジ片13aには、図3に示すように、単数または複数個の係合スリット20が全周方向に適宜の間隔を有して設けられている。なお、該係合スリット20,20…は、伸縮性フィルムシート17と共に半抜き加工で形成される。また
、図示の実施例では、係合スリット20は4個とされ、横方向のフランジ片13aにそれぞれ1個ずつ、ヒンジ部16で連結されていない縦方向のフランジ片13aに2個設けている。
【0026】
前記カバー部15は、図1,図3〜図5に示すように、前記容器本体部13の上面を施
蓋できるように平面視が該容器本体部13とほぼ同じ大きさで形成され、また、深さもほぼ同じ大きさで形成されている。さらに、カバー部15のフランジ片15aには、図3に示すように、単数または複数個の舌状をした被ロック片21が設けられている。該被ロック片21は、伸縮性フィルムシート17と共に半抜き加工して形成され、また、該カバー部15を前記容器本体部13に施蓋したとき、該容器本体部13の係合スリット20とそれぞれ対応する位置に設けられている。すなわち、図示の実施例で係被ロック片21,2
1…は、該容器本体部13の係合スリット20に対応して4個とされ、横方向のフランジ片15aにそれぞれ1個ずつ、ヒンジ部16で連結されていない縦方向のフランジ片15aに2個設けられている。
【0027】
前記伸縮性フィルムシート17は、所要の適度な弾性及び引っ張り強度を有する薄膜シートであり、例えばポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレン、ポリプロピレン等の材料を採択できる。
【0028】
そして、前記透明パック11における容器本体部13の容器側開口部12及びカバー部15のカバー部側開口部14の全体を覆うようにして張設された1枚の伸縮性フィルムシート17は、箱形の容器本体部13と縮性フィルムシート17との間に閉塞空間部S1を形成するとともに、箱形のカバー部15と縮性フィルムシート17との間に閉塞空間部S2を形成する。該閉塞空間部S1,S2は、伸縮フィルムシート17に対してクッシヨン
作用を発生させる。なお、図1,図3〜図5では、説明の都合上、該伸縮フィルムシート
17の厚みを拡大して図示している。
【0029】
次に、上記果物用包装装置1を使用してイチゴ3,3…を包装する手順を説明する。
【0030】
まず、イチゴ3,3…は、トレー5に装填して用意される。そして、イチゴ3,3…を装填したトレー5は、透明パック11における容器本体部13の容器側開口部12を閉塞している伸縮フィルムシート17上に載せられ、かつ、該フィルムシート17を容器本体部13側に押し付けて該伸縮フィルムシート17を伸長させながら容器本体部13内に沈め、該伸縮フィルムシート17を介して容器本体部13内に浮かせた状態でセットする。
【0031】
次いで、カバー部15をヒンジ部16に沿って容器本体部13側に折り曲げて施蓋し、図6及び図7に示すように、該カバー部15側の各被ロック片21,21…を容器本体部
13側の係合スリット20にそれぞれ挿入係合して、解除可能にロックする。これにより、図1に示すように、イチゴ3,3…の上側がカバー部15で施蓋され、イチゴ3,3…の上側表面に伸縮性フィルムシート17が弾性的に接触する。これにより、トレー5にセットされたイチゴ3,3…は、トレー5と共に上下方向から伸縮フィルムシート17,17により押さえられ、透明パック11内に浮いた状態で拘束されて動きが抑止される。
【0032】
したがって、上述の如く本実施例による果物用包装装置1によれば、トレー5に装填されて容器本体部13内にセットされたイチゴ3,3…は、カバー部15で施蓋されると、
イチゴ3,3…がトレー5と共に上下方向から伸縮フィルムシート17,17で拘束されて動きが抑止され、安定した状態で保持される。よって、輸送時に透明パック118に振動や衝撃が生じても、伸縮フィルムシート17,17がクッションとなり、イチゴ3,3…
の動きを抑止するので、イチゴ3,3…同士が接触する恐れがなくなる。
【0033】
斯くして、イチゴ3,3…同士の接触による該イチゴ3,3…の擦り傷を防止できるので、擦り傷によるイチゴ3,3…の鮮度劣化が効率良く阻止され、該イチゴ3,3…の商品価値を長く保持することができる。
【0034】
さらに、本発明の果物用包装装置1を使用して包装ケースに収容する時ときには、果物用包装装置1の積み重ねが可能になるので、包装ケースとしては一般的な段ボール等を使用することが可能になり汎用性が向上する。
【0035】
また、前記容器本体部13には、フランジ片13aの外周端から容器側開口部12内まで延びる通気用凹溝19を設け、この通気用凹溝19と伸縮性フィルムシート17との間に隙間26を設けているので、容器本体部13側の伸縮性フィルムシート17とカバー部15側の伸縮性フィルムシート17との間に外気が侵入するので、イチゴ3,3…の新鮮
度を確保することができる。
【0036】
なお、上記実施例では、通気用凹溝19を容器本体部13のフランジ片13a側に設けた構造を開示したが、カバー部15のフランジ片15a側に設けても、あるいは両フランジ片13a,15aに設けてもよい。
【0037】
また、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該改変されたものに及ぶことは当然である。
【産業上の利用可能性】
【0038】
上述したように、本発明は包装容器に収納される果物物としてイチゴを例に挙げて説明したが、振動や衝撃等により損傷を受け易い内容物であれば、イチゴ以外の果物、野菜または生鮮食品(鶏卵を含む)等にも応用できるものである。
【符号の説明】
【0039】
1 果物用包装装置
3 イチゴ
5 トレー
7 収納凹部
11 包装容器(透明パック)
12 容器側開口部
13 容器本体部
13a フランジ片
14 カバー部側開口部
14a フランジ片
15 カバー部
16 ヒンジ部
17 伸縮性フィルムシート
18 突起部
19 通気用凹溝
20 係合スリット
21 被ロック片
26 隙間
S1,S2 閉塞空間部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
果物を載置収納する収納凹部が複数形成されたトレーと、該トレーを収納して施蓋する包装容器とを備えるとともに、前記包装容器が、容器側開口部を有して箱状に形成された容器本体部と、カバー部側開口部を有して箱状に形成されたカバー部と、前記容器本体部と前記カバー部を折り曲げ可能に連結しているヒンジ部とを一体に有し、かつ、前記容器側開口部と前記カバー部側開口部の全体が前記容器本体部及び前記カバー部に張設された伸縮性フィルムシートで覆われて成る果物用包装装置であって、
前記果物を載置収納した前記トレーが前記伸縮性フィルムシート上から前記容器本体部内に装填されるとともに、前記カバー部側に張設された伸縮フィルムシートを該トレーと共に装填された果物上に圧接して前記カバー部を前記容器本体部に施蓋し、前記容器本体部側の伸縮性フィルムと前記カバー部側の伸縮性フィルムとにより前記果物と前記トレーの動きを抑止することを特徴とする果物用包装装置。
【請求項2】
上記容器本体部及び上記カバー部は、上記容器側開口部及び上記カバー部側開口部から外方に延びるフランジ片をそれぞれ一体に有し、かつ、該上記容器本体部と上記カバー部の少なくとも一方の該フランジ片に、該フランジ片の外周端から前記容器本体部または前記カバー部内まで延びる通気用凹溝を設けていることを特徴とする請求項1記載の果物用包装装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−143929(P2011−143929A)
【公開日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−3967(P2010−3967)
【出願日】平成22年1月12日(2010.1.12)
【国等の委託研究の成果に係る記載事項】(出願人による申告)農林水産省「平成21年度新たな農林水産政策を推進する実用技術開発事業」委託研究、産業技術力強化法第19条の適用を受ける特許出願
【出願人】(501203344)独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 (827)
【出願人】(506100990)日本トーカンパッケージ株式会社 (41)
【Fターム(参考)】