説明

栗切り機

【課題】 栗の選別作業を容易に行うことができる、栗切り機を提供する。
【解決手段】 栗切り機1は、外周部2aに、栗20を収容する収容凹部3aが形成された栗収容部3を有して、軸心が横方向を向く回転体2と、その収容凹部3aに差し入るように配備されて、回転体2の回転に伴って送られる栗20を切断して半割栗21、21を形成する回転刃4と、回転体2の下方に配備されて半割栗21、21を搬出する搬出部5の、上方に配備されて、半割栗21、21の対向する切断面間21a、21aに相対的に進入し、それら切断面21a、21aが搬出部5上で上を向くように半割栗21、21を倒す栗倒し部6と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、栗を切断する栗切り機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、栗を切断する機械として、例えば、図19に示される栗切り機があった(特許文献1参照)。この栗切り機100は、周面部に栗を受け入れる受入口を多数形成した回転体101と、前記受入口に収容されて送り込まれる栗を果皮ごと半分に切断する回転刃102とを備えていた。そして、回転刃102によって切断された栗は、回転体101の回転に伴って自然落下し、その後、回転体101の直下にて回収されたり、あるいは、回転体101の直下に配置されたベルトコンベヤ等の搬出装置(図示せず)に載せられて次の工程へと搬出された。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特公平02−025759号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、前記切断された栗が前記搬出装置に載せられて搬出される場合にあっては、その搬出の途中において、作業員が前記切断された栗の切断面を確認する等して、栗の選別作業が行われた。しかしながら、前記切断された栗は、自然落下して前記搬出装置に載せられるため、必ずしもその切断面が前記搬出装置上で上を向いた状態で搬出されるわけではなかった。その結果、作業員は、切断面が上を向いていない栗については、その切断面が上を向くように手に取ってひっくり返してから、前記切断面を確認しなければならず、栗の選別作業に手間を要した。
【0005】
この発明は、上記した従来の欠点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、栗の選別作業を容易に行うことができる栗切り機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係る栗切り機は、前記目的を達成するために、次の構成からなる。すなわち、
請求項1に記載の発明に係る栗切り機は、外周部に、栗を収容する収容凹部が形成された栗収容部を有して、軸心が横方向を向く回転体と、前記収容凹部に差し入るように配備されて、前記回転体の回転に伴って送られる前記栗を切断して半割栗を形成する回転刃と、前記回転体の下方に配備されて前記半割栗を搬出する搬出部の、上方に配備されて、前記半割栗の対向する切断面間に相対的に進入し、それら切断面が前記搬出部上で上を向くように前記半割栗を倒す栗倒し部と、を備える。
【0007】
この栗切り機にあっては、回転体の収容凹部に収容された栗が、その回転体の回転に伴って回転刃側へと送られ、その回転刃によって切断されることで、半割栗が形成される。そして、形成された半割栗は、搬出部の上方に配備された栗倒し部へと送られる。ここで、前記栗倒し部が前記半割栗の対向する切断面間に相対的に進入すると、前記半割栗は、前記切断面が搬出部上で上を向くようにして倒れ、前記切断面が上を向いた状態で、前記搬出部によって次の工程へと搬出される。したがって、作業員は、半割栗の切断面を確認する際に、その半割栗を、前記切断面が上を向くように手に取ってひっくり返す必要がなく、栗の選別作業を容易に行うことができる。
【0008】
また、請求項2に記載の発明に係る栗切り機のように、請求項1に記載の栗切り機において、前記栗倒し部には、その先端側から後方に向かって幅広となるテーパー面が形成されてもよい。この栗切り機にあっては、栗倒し部に形成されたテーパー面が、前記先端側から、半割栗の対向する切断面間に相対的に進入すると、前記半割栗は、前記テーパー面に沿わされて傾きながら、前記切断面が搬出部上で上を向くようにして倒れる。
【0009】
また、請求項3に記載の発明に係る栗切り機のように、請求項2に記載の栗切り機において、前記テーパー面は、前記先端側ほど上方に位置するように斜めに形成されるのが望ましい。こうすることで、テーパー面は、半割栗の上側から下側に向かうようにして、徐々にその切断面間に相対的に進入することになり、前記半割り栗は、容易に、前記切断面が搬出部上で上を向くようにして倒れる。
【0010】
また、請求項4に記載の発明に係る栗切り機のように、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の栗切り機において、前記回転刃と前記栗倒し部との間には、前記半割栗における前記切断面が互いに接触しないようにそれら切断面間に相対的に進入する栗分離部が設けられてもよい。こうすることで、半割栗は、栗分離部によって分離された状態で、栗倒し部へと送られるため、前記栗倒し部を、確実に、前記半割栗の対向する切断面間に相対的に進入させることができる。
【0011】
また、請求項5に記載の発明に係る栗切り機のように、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の栗切り機において、前記回転体の外周側に、前記栗収容部を覆うとともに、前記回転体の回転に伴って前記半割栗を前記栗倒し部へと案内するカバー部材が配備されてもよい。こうすることで、半割栗を確実に栗倒し部へ送ることができる。
【0012】
また、請求項6に記載の発明に係る栗切り機のように、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の栗切り機において、前記回転体には、前記栗収容部が、前記回転体の軸心方向に複数並ぶように形成され、それら複数並ぶ前記栗収容部に対応するようにして、前記栗倒し部が、前記軸心方向と平行する方向に複数並ぶように配備され、かつ、それら栗収容部および栗倒し部は、隣り合う前記栗倒し部によって倒される前記半割栗が、互いに干渉し合ってその倒れを妨げることがないように、所定の距離を隔てて位置するのが望ましい。
【0013】
また、請求項7に記載の発明に係る栗切り機のように、請求項6に記載の栗切り機において、前記回転体は、前記栗収容部が前記所定の距離を隔てて位置するように、それら栗収容部を隔てる隔て部を有し、かつ、前記隔て部に、その隔て部を間に置いて隣り合う前記栗収容部に向かってそれぞれ下るように傾斜する、傾斜面が形成されてもよい。こうすることで、栗収容部に形成された収容凹部に、栗が収容され易くなる。
【発明の効果】
【0014】
この発明に係る栗切り機によれば、切断面が搬出部上で上を向くように半割栗を倒す栗倒し部を備えており、栗の選別作業を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】この発明の一実施の形態の、栗切り機の側面図である。
【図2】同じく、栗切り機の切断部の構造を示す、側面図である。
【図3】同じく、切断部の分解斜視図である。
【図4】同じく、切断部の底面図である。
【図5】同じく、図4における、カバー部材12を省略して示した部分拡大底面図である。
【図6】同じく、回転体の、一部を破断した斜視図である。
【図7】同じく、回転体の正面図である。
【図8】同じく、第1板部材の斜視図である。
【図9】同じく、図8における、A−A線による拡大断面図である。
【図10】同じく、図8における、B−B線による拡大断面図である。
【図11】同じく、図2における、栗を切断する過程を示す、縦断面図である。
【図12】同じく、図11における、C−C線による拡大断面図である。
【図13】同じく、図11における、D−D線による拡大断面図である。
【図14】同じく、図11における、E−E線による拡大断面図である。
【図15】同じく、図11における、F−F線による拡大断面図である。
【図16】この発明の他の実施の形態の、第1板部材の斜視図である。
【図17】同じく、第1板部材の拡大側面図である。
【図18】同じく、図16における、G−G線による拡大断面図である。
【図19】従来の栗切り機を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、この発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。
【0017】
図1〜図15は、本発明の一実施の形態を示す。図中符号1は、栗切り機である。
【0018】
この栗切り機1は、外周部2aに、栗(特に、蒸し栗)20を収容する収容凹部3aが形成された栗収容部3を有して、軸心が横方向(詳細には、水平方向)を向く回転体2と、その収容凹部3aに差し入るように配備されて、回転体2の回転に伴って送られる栗20を縦に切断して半割栗21、21を形成する回転刃4と、回転体2の下方に配備されて半割栗21、21を搬出する搬出部5の、上方に配備されて、半割栗21、21の対向する切断面21a、21a間に相対的に進入し、それら切断面21a、21aが搬出部5上で上を向くように半割栗21、21を倒す栗倒し部6と、を備える。また、回転刃4と栗倒し部6との間には、半割栗21、21における切断面21a、21aが互いに接触しないようにそれら切断面21a、21a間に相対的に進入する栗分離部7が設けられている。
【0019】
詳細には、栗切り機1は、栗20を切断する切断部1aと、その切断部1aに栗20を搬入する搬入部1bと、それら切断部1aおよび搬入部1bを駆動させる駆動部1cとからなる(図1、図2参照)。そして、この切断部1aに、前記した回転体2、回転刃4、栗倒し部6、および栗分離部7が配備されている。図示実施の形態においては、搬入部1bは、切断部1a(詳細には、回転体2)の正面側に位置するように配備されている。また、切断部1aには、回転体2を挟んで搬入部1bと対向位置するように、回転刃4が配備され、その回転刃4から回転体2の回転方向(図1および図2において、時計回り方向)に順に並ぶようにして、栗分離部7、栗倒し部6、および後述する栗排出部8が、それぞれ配備されている。さらに、例えば、栗切り機1とは別体に構成される、前記搬出部5が、切断部1a(詳細には、回転体2)の直下に位置するように配備されている。なお、符号1dは、栗切り機1の側方側(図1における手前側)の開口を覆うように開閉自在に取り付けられる側蓋であって、図1においては、側蓋1dが開いた状態となっている。また、図示実施の形態においては、搬入部1bおよび搬出部5は、ともにベルトコンベヤからなるが、必ずしもこれに限定されるわけではなく、例えば、勾配が付けられたシューター等であっても構わない。
【0020】
駆動部1cについては、図示しないが、その内部に、モーターおよび減速機、ならびに、そのモーターによって生じる動力を、前記減速機を介して搬入部1bおよび切断部1a(詳細には、回転体2および回転刃4、ならびに、後述する栗弾き部13)に伝えるための動力伝達部材(例えば、ホイール、歯車、チェーン、ベルト等)が配備されている。そして、この駆動部1cが、搬入部1bおよび切断部1a(詳細には、回転体2および回転刃4、ならびに栗弾き部13)を駆動させることによって、半割栗21、21が形成され、その半割栗21、21が、搬出部5に載せられることとなる。
【0021】
ここで、図示実施の形態における、切断部1aを構成する各構成部材について説明する。
【0022】
回転体2は、側面視が略円形状となる、略円柱形状に形成されており、その外周部2aに、栗収容部3が、回転体2の軸心方向に複数(図示実施の形態においては、4つ)並ぶように形成されている(図3〜図7参照)。また、各栗収容部3、3において、栗20を1個ずつ収容する前記収容凹部3aが、回転体2の周方向に複数並ぶように形成されている。そして、この収容凹部3aは、その底部3b側ほど幅狭となるように形成されている(図6参照)。詳細には、収容凹部3aの、回転体2の前記周方向において対向する側壁部3c、3cが、底部3b側ほど互いに近づくように形成されるとともに、収容凹部3aの、回転体2の前記軸心方向において対向する側壁部3d、3dが、底部3b側ほど互いに若干近づくように形成されている。さらに、栗収容部3には、各収容凹部3a、3aを縦断するように溝3eが形成されている。図示実施の形態においては、栗収容部3の略中央に、第1の溝3fが設けられ、その第1の溝3fの両側に、第1の溝3fと並行するようにして、第2の溝3g、3gが設けられている。また、溝3e(第1の溝3fおよび第2の溝3g、3g)は、収容凹部3aの底部3bよりも深く掘り込まれるように形成されている。尚、符号2bは、回転体2の回転軸を構成する軸部であって、この軸部2bを前記駆動部1cによって回転駆動させることで、回転体2が前記軸心回りに回転するようになっている。
【0023】
具体的には、回転体2は、同一の形状からなる複数(図示実施の形態においては、4つ)の単位回転体2c、2cが、前記軸心方向に並ぶように前記軸部2bに挿入固定されて、形成されている。詳細には、単位回転体2cは、1つの前記栗収容部3と、その栗収容部3の両側端側から前記軸心方向にそれぞれ延出する延出部2d、2dとを有する。この延出部2dは、その外周面が、前記軸心方向において栗収容部3から離れるほど、軸部2b(前記軸心)から遠ざかるように、円錐台形状(円錐の先端部側を切り落とした立体形状)に形成されている(図6および図7参照)。
【0024】
ところで、この栗切り機1にあっては、複数(図示実施の形態においては、4つ)並ぶ栗収容部3、3に対応するようにして、前記栗倒し部6が、前記軸心方向と平行する方向に複数(図示実施の形態においては、4つ)並ぶように配備されている。そして、それら栗収容部3、3および栗倒し部6、6は、隣り合う栗倒し部6、6によって倒される半割栗21、21が、互いに干渉し合ってその倒れを妨げることがないように、所定の距離を隔てて位置している。詳細には、回転体2は、栗収容部3、3が前記所定の距離を隔てて位置するように、それら栗収容部3、3を隔てる隔て部9を有する。そして、隔て部9に、その隔て部9を間に置いて隣り合う栗収容部3、3に向かってそれぞれ下るように傾斜する、傾斜面9a、9aが形成されている。図示実施の形態においては、隣り合う単位回転体2c、2cの互いに当接する前記延出部2d、2dによって、隔て部9が形成され、それら延出部2d、2dの前記外周面によって、傾斜面9a、9aが形成されている。
【0025】
回転刃4は、複数(図示実施の形態においては、4つ)並ぶ栗収容部3、3に対応するようにして、前記軸心方向と平行する方向に複数(図示実施の形態においては、4つ)並ぶように配備されている(図3および図4参照)。また、各回転刃4、4は、回転体2の上部側において、対応する栗収容部3の収容凹部3a(詳細には、第1の溝3f)に差し入るように配備されている。尚、図示実施の形態においては、各回転刃4、4は、前記駆動部1cによって回転駆動される軸部4aに取付固定されている。
【0026】
栗倒し部6および栗分離部7は、搬出部5の上方において、回転体2の下部側に位置するように配備される、第1板部材10および第2板部材11によって形成されている。詳細には、第1板部材10は、側面視が略矩形形状(詳細には、横長の略長方形形状)で、その長手方向における一端側が上方に突出するように形成されている(図8〜図10参照)。また、この第1板部材10は、前記栗倒し部6を挟んで、前記一端側に、厚肉に形成された厚肉部10aを備え、前記一端側とは反対となる他端側に、厚肉部10aより薄肉に形成された薄肉部10bを備える。そして、前記栗倒し部6には、その先端側(第1板部材10における前記他端側)から後方(第1板部材10における前記一端側)に向かって幅広となるテーパー面6a、6aが形成されている。すなわち、この栗倒し部6は、薄肉部10bから厚肉部10aに向かって徐々に板厚が増すようにして、形成されている。なお、図示実施の形態においては、厚肉部10aにおける板厚は、前記第1の溝3fの幅寸法よりも若干幅狭となっている(図5参照)。
【0027】
さらに、図示実施の形態においては、テーパー面6aは、前記先端側(第1板部材10における前記他端側)ほど上方に位置するように斜めに形成されている(図8参照)。詳細には、第1板部材の厚肉部10aは、前記他端側の端部が、下端から上端に向かって徐々に薄肉部10b側に突出するように斜めに形成されている。そして、この厚肉部10aの前記他端側の端部に沿うようにして、テーパー面6aが帯状に形成されている。尚、第1板部材10の、前記一端側の端面には、取付固定用の取付穴(図示せず)が設けられている。
【0028】
また、第2板部材11は、側面視が略L字形状(または、略逆L字形状)で、その板厚が、第1板部材10の薄肉部10bの板厚とほぼ同一となるように形成されている(図2〜図5参照)。詳細には、第2板部材11の前端側は、回転体2の各収容凹部3a、3aの底部3b、3bに沿うようにして円弧状に形成されている。また、第2板部材11の上端側は、回転刃4の外周に沿うようにして円弧状に形成されている。さらに、第2板部材11には、複数の貫通孔11a、11aが、前記前端側と同心となる円弧状に並ぶように設けられている(図2および図3参照)。
【0029】
そして、これら第1板部材10および第2板部材11は、複数(図示実施の形態においては、4つ)並ぶ栗収容部3、3に対応するようにして、それぞれ前記軸心方向と平行する方向に複数(図示実施の形態においては、4つ)並ぶように、回転体2の下部側において対向配備されている(図3および図4参照)。詳細には、各第1板部材10、10は、回転体2の下部側において、対応する栗収容部3、3の収容凹部3a、3a(詳細には、第1の溝3f、3f)に差し入るように配備されている。これにより、栗倒し部6、6が、前記所定の距離を隔てて位置することとなる。また、各第2板部材11、11は、対応する回転刃4、4の直下において、対応する栗収容部3、3の収容凹部3a、3a(詳細には、第1の溝3f、3f)に差し入るように配備されている。図示実施の形態においては、各第2板部材11、11は、その両側面が、対応する第1板部材10、10の薄肉部10b、10bの両側面と、それぞれ面一となって連続するように配備されている。そして、それら第2板部材11、11と第1板部材10、10(詳細には、第1板部材10、10の薄肉部10b、10b)とで、前記栗分離部7が形成されている。すなわち、栗分離部7についても、複数(図示実施の形態においては、4つ)並ぶ栗収容部3、3に対応するようにして、前記軸心方向と平行する方向に複数(図示実施の形態においては、4つ)並ぶように配備されている。
【0030】
栗排出部8は、収容凹部3aの内壁面(詳細には、側壁部3c、3d、ならびに底部3b)にへばりついた半割栗21、21を、その収容凹部3aから強制的に排出させるために、第1板部材10の上方、詳しくは、その栗倒し部6の上方に配備される。詳細には、栗排出部8は、一対の排出板8a、8aからなり、その板厚は、収容凹部3aの第2の溝3gの幅寸法よりも若干幅狭となるように形成されている(図5参照)。そして、それら一対の排出板8a、8aは、収容凹部3aの第2の溝3g、3gに対応するようにして、互いに離間するとともに、それらの先端部分が第2の溝3g、3gに差し入るように、配備されている。なお、この栗排出部8についても、複数(図示実施の形態においては、4つ)並ぶ栗収容部3、3に対応するようにして、前記軸心方向と平行する方向に複数(図示実施の形態においては、4つ)並ぶように配備されている(図3および図4参照)。すなわち、図示実施の形態においては、前記排出板8aが、前記軸心方向と平行する方向に4対並ぶように配備されている。
【0031】
また、回転体2の外周側には、栗収容部3を覆うとともに、回転体2の回転に伴って半割栗21、21を栗倒し部6へと案内するカバー部材12が設けられている(図1〜図4参照)。図示実施の形態においては、カバー部材12は、側面視が略円弧状(詳細には、略半円状)に湾曲するように形成された薄板からなる。そして、このカバー部材12は、回転体2の、回転刃4および第2板部材11寄りの外周側であって、その回転体2の半周である上端部から下端部に渡って前記栗収容部3を覆うように配備されている。また、カバー部材12には、複数(図示実施の形態においては、4つ)並ぶ収容凹部3a、3a(詳細には、第1の溝3f、3f)に対向位置するように、スリット状の長孔12aが複数(図示実施の形態においては、4つ)形成されている。詳細には、カバー部材12は、その上端側に、直線状に反り上がるように形成された反り上がり部12bを有する。そして、その反り上がり部12bの若干下方から、カバー部材12の下端に達するようにして、長孔12a、12aが形成されている。これにより、前記回転刃4、4および前記第2板部材11、11は、これら長孔12a、12aを介して、収容凹部3a、3a(詳細には、第1の溝3f、3f)に差し入ることとなる。尚、このカバー部材12は、その略中央部分の両側に設けられた通孔12c、12cを介して取り付けられる、例えば、ねじ部材等により固定されており、その両端側(詳細には、前記上端側および前記下端側)において、その撓み変形を許容することができるようになっている(図1参照)。
【0032】
さらに、図示実施の形態においては、搬入部1bから回転体2側に移る過程で収容凹部3aに入り損ねた栗20を、弾いて収容凹部3aに入れるための栗弾き部13が配備されている。詳細には、栗弾き部13は、前記駆動部1cによって回転駆動される軸部13aと、その軸部13aから四方に延びるように形成された羽根部13b、13bとを備え、側面視が略十字形状に形成されている。そして、この栗弾き部13は、回転体2の上方に位置するように配備されている。
【0033】
ここで、この栗切り機1によって栗20が切断される過程を、図11〜図15に基づいて説明する。
【0034】
まず、複数の栗20、20が、搬入部1bによって、切断部1aの回転体2へと連続的に搬入される。詳細には、搬入部1bに載せられた栗20、20が、その搬入部1bの先端(詳しくは、回転体2に臨む先端)から回転体2側へと落下して、栗収容部3、3の収容凹部3a、3aに1個ずつ収容される(図11および図12参照)。このとき、回転体2の隔て部7(図示実施の形態においては、互いに当接する延出部2d、2d)上に落下した栗20にあっては、その隔て部7の傾斜面7a、7a(図示実施の形態においては、互いに当接する延出部2d、2dの前記外周面)を滑るようにして、栗収容部3側に移動して、収容凹部3aに収容される。そして、回転体2が、その軸心回り(図11において、時計回り方向)に回転することにより、栗20、20を収容した収容凹部3a、3aが、回転刃4側に移動する。
【0035】
ここにおいて、回転体2の上方に配備された栗弾き部13もまた、回転体2の回転方向と同じ方向(図11において、時計回り方向)に回転しており、例えば、栗20が、収容凹部3aに収容された他の栗20の上に落下する等して、収容凹部3aに入り損ねた場合には、その入り損ねた栗20は、回転する栗弾き部13(詳細には、羽根部13b)によって弾かれて、空いた収容凹部3aに入れられることとなる。
【0036】
こうして、回転体2の収容凹部3a、3aに収容された栗20、20が、その回転体2の回転に伴って回転刃4側へと送られ、その回転刃4によって縦に切断されることで、一対の半割栗21、21が形成される(図11および図13参照)。そして、形成された半割栗21、21は、回転体2の回転に伴って、栗分離部7側(図示実施の形態においては、第2板部材11側)へと送られる。これにより、栗分離部7(図示実施の形態においては、第2板部材11、および第1板部材10の薄肉部10b)が、一対の半割栗21、21の切断面21a、21a間に相対的に進入し、それら半割栗21、21は、栗分離部7(図示実施の形態においては、第2板部材11、および第1板部材10の薄肉部10b)によって分離された状態で、栗倒し部6へと送られる(図11および図14参照)。
【0037】
ここにおいて、半割栗21が、例えば、重力とか、回転体2の回転による遠心力等の外力によって、収容凹部3aから飛び出そうとした場合にあっては、その半割栗21は、カバー部材12によって受け止められ、さらに、回転体2の回転に伴って、そのカバー部材12の内面を滑り降りるようにして、栗倒し部6へと案内される(図11参照)。また、半割栗21の切断面21aが、栗分離部7(図示実施の形態においては、第2板部材11、および第1板部材10の薄肉部10b)にべたつく場合にあっては、その半割栗21は、収容凹部3aの内壁面(特に、側壁部3c)に押されるようにして、栗倒し部6へと送られる。なお、図示実施の形態においては、一対の半割栗21、21は、回転体2の軸心のほぼ真下(詳細には、第1板部材10の薄肉部10bと第2板部材11との境界部分)にて、その薄肉部10bを間に置いて対向位置するようにして、搬出部5に載せられて、栗倒し部6へと送られる。
【0038】
そして、栗倒し部6が、一対の半割栗21、21の切断面21a、21a間に相対的に進入すると、それら半割栗21、21は、切断面21a、21aが搬出部5上で上を向くようにして倒れる。詳細には、栗倒し部6のテーパー面6a、6aが、前記先端側(第1板部材10における前記他端側)から、一対の半割栗21、21の切断面21a、21a間に相対的に進入する。より詳細には、テーパー面6a、6aは、一対の半割栗21、21の上側から下側に向かうようにして、徐々に切断面21a、21a間に相対的に進入する。これにより、一対の半割栗21、21は、その栗倒し部6のテーパー面6a、6aに沿わされて傾きながら(図15参照)、それら切断面21a、21aが搬出部5上で上を向くようにして倒れる。こうして、搬出部5上で倒れた半割栗21、21は、切断面21a、21aが上を向いた状態で、その搬出部5によって次の工程へと搬出される(図11参照)。
【0039】
ところで、半割栗21が栗倒し部6へと送られる過程において、例えば、切断によってつぶれた果肉の一部が収容凹部3aの前記内壁面(詳細には、側壁部3c、3d、ならびに底部3b)にへばりつき、その結果、半割栗21が、収容凹部3aに収容されたまま、回転体2の回転に伴って、栗倒し部6を通過しようとすることがある。このとき、へばりついた半割栗21は、栗倒し部6の上方に配備された栗排出部8(詳細には、排出板8a)によってすくわれるようにして、収容凹部3aから強制的に排出される。
【0040】
次に、この栗切り機1の作用効果について説明する。この栗切り機1にあっては、半割栗21、21を、それらの切断面21a、21aが搬出部5上で上を向くように倒す栗倒し部6を備えるため、作業員は、半割栗21の切断面21aを確認する際に、その半割栗21を、切断面21aが上を向くように手に取ってひっくり返す必要がなく、栗の選別作業を容易に行うことができる。
【0041】
また、回転体2の上方に、栗弾き部13が配備されているため、搬入部1bから回転体2側に移る過程で収容凹部3aに入り損ねた栗20を、弾いて収容凹部3aに入れることができる。
【0042】
また、回転刃4と栗倒し部6との間には、栗分離部7(図示実施の形態においては、第2板部材11、および第1板部材10の薄肉部10b)が設けられているため、一対の半割栗21、21は、その栗分離部7(図示実施の形態においては、第2板部材11、および第1板部材10の薄肉部10b)によって分離された状態で、栗倒し部6へと送られることになり、前記栗倒し部6を、確実に、一対の半割栗21、21の切断面21a、21a間に相対的に進入させることができる。また、栗分離部7(詳細には、第2板部材11)には、前記複数の貫通孔11a、11aが設けられているため、半割栗21の切断面21aの、栗分離部7(詳細には、第2板部材11)への付着を抑えて、その半割栗21を容易に栗倒し部6へ送ることができる。
【0043】
また、回転体2の外周側に、前記カバー部材12が配備されているため、収容凹部3aから飛び出そうとした半割栗21を、そのカバー部材12によって受け止め、さらに、栗倒し部6へと案内することができ、半割栗21を確実に栗倒し部6へ送ることができる。しかも、カバー部材12が、その上端側に、反り上がり部12bを有しているため、栗20が収容凹部3aから若干はみ出している場合であっても、その栗20は、カバー部材12の上端に引っ掛かることなく、回転刃4側へと確実に送られる。
【0044】
また、栗倒し部6には、前記テーパー面6a、6aが形成され、そのテーパー面6a、6aが、前記先端側(第1板部材10における前記他端側)ほど上方に位置するように斜めに形成されているため、それらテーパー面6a、6aは、一対の半割栗21、21の上側から下側に向かうようにして、徐々にその切断面21a、21a間に相対的に進入することになり、それら半割り栗21、21は、容易に、切断面21a、21aが搬出部5上で上を向くようにして倒れる。
【0045】
また、栗収容部3、3および栗倒し部6、6は、前記所定の距離を隔てて位置しており、隣り合う栗倒し部6、6によって倒される半割栗21、21が、互いに干渉し合ってその倒れを妨げるようなことがない。また、栗収容部3、3を隔てる隔て部9(図示実施の形態においては、互いに当接する延出部2d、2d)に、傾斜面9a、9a(図示実施の形態においては、互いに当接する延出部2d、2dの前記外周面)が形成されているため、栗20は収容凹部3aに収容され易い。
【0046】
また、栗倒し部6の上方に、栗排出部8が配備されているため、収容凹部3aの内壁面(詳細には、側壁部3c、3d、ならびに底部3b)にへばりついた半割栗21についても、その収容凹部3aから強制的に排出させて、搬出することができる。
【0047】
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるわけではなく、その他種々の変更が可能である。例えば、搬出部5は、栗切り機1とは別体に構成されていなくてもよく、例えば、栗切り機1と一体に構成されるとともに、前記駆動部1cによって駆動されるようにしてもよい。また、栗切り機1は、搬入部1bを備えていなくてもよく、例えば、搬入部が、栗切り機1とは別体に構成されてもよい。また、栗切り機1における各構成部材は、必ずしも図示実施の形態に示される形状および配置でなくてもよく、必要に応じて適宜変更してもよい。
【0048】
また、回転体2は、側面視が略円形状となる、略円柱形状に形成されていなくてもよく、例えば、直方体を始めとする四角柱等の多角柱状その他の形状であってもよい。また、図示実施の形態においては、回転体2には、栗収容部3が、前記軸心方向に4つ並ぶように形成されているが、2つあるいは3つ、もしくは5つ以上並ぶように形成されてもよく、さらには、回転体2に、栗収容部3が1つのみ形成されるようにしてもよい。なお、回転刃4、栗倒し部6、栗分離部7、栗排出部8、第1板部材10、および第2板部材11については、栗収容部3に対応するようにして、複数あるいは単数配備されればよい。
【0049】
また、回転体2の隔て部9には、前記傾斜面9a、9aが形成されていなくてもよく、例えば、隔て部9が、その隔て部9を間に置いて隣り合う栗収容部3、3に向かって、前記軸心方向と平行する方向に直進するように形成されてもよい。
【0050】
また、収容凹部3aは、その底部3b側ほど幅狭となるように形成されていなくてもよく、例えば、底部3b側に向かって一定の幅となるように形成されてもよい。
【0051】
また、図示実施の形態においては、第1板部材10の厚肉部10aは、その全体の板厚が、第1の溝3fの幅寸法よりも若干幅狭となるように形成されているが、必ずしもそうである必要はなく、例えば、図16〜図18に示すように、第1板部材10の厚肉部10aのうちの、第1の溝3fに差し入る部分以外の部分については、その板厚が、第1の溝3fの幅寸法と略同一、あるいは、それ以上の寸法となるように形成されてもよい。この第1板部材10にあっては、厚肉部10aは、前記他端側に(詳しくは、前記他端側にあって、その中間部から上部に渡って)、前記第1の溝3fに差し入る部分となる第1の厚肉部10cを備える。この第1の厚肉部10cは、その板厚が、第1の溝3fの幅寸法よりも若干幅狭となっている。また、厚肉部10aの、前記第1の厚肉部10c以外の部分が、第1の溝3fの幅寸法と略同一、あるいは、それ以上となるように形成された第2の厚肉部10dとなっている。ここで、この第1板部材10を製造する際には、例えば、厚肉部10aの全体を、その板厚が第1の溝3fの幅寸法と略同一、あるいは、それ以上となるように形成し、その後、第1の溝3fに差し入る部分を、その板厚が第1の溝3fの幅寸法よりも若干幅狭となるように、例えば、切削加工等することによって、第1の厚肉部10cを形成することとなる。なお、図示実施の形態においては、テーパー面6a、6aが、図8に示す第1板部材10と比較して、前記他端側寄りに位置している。また、第1の厚肉部10cと第2の厚肉部10dとの境界部分は、第1の厚肉部10cから第2の厚肉部10dに向かって徐々に板厚が増すように形成されていて、その左右の境界面Q、Qは、第1板部材10の上端部からテーパー面6a、6aへと側面視円弧状に延びるようにして段差を形成する、段差面となっている(図17参照)。
【0052】
また、第1板部材10は、栗収容部3の収容凹部3a(詳細には、第1の溝3f)に差し入るように配備されていなくてもよく、例えば、回転体2の外周部2aから若干離間して位置するように配備されてもよい。ここにおいて、第1板部材10が、回転体2の外周部2aから若干離間して位置するように配備される場合にあっては、厚肉部10aの全体の板厚が、第1の溝3fの幅寸法と略同一、あるいは、それ以上となるように形成されてもよい。また、第2板部材11は、第1板部材10(詳細には、薄肉部10b)と連続するように配備されていなくてもよく、例えば、第2板部材11と、第1板部材10(詳細には、薄肉部10b)との間に、隙間ができるように配備されていてもよい。また、例えば、回転刃4と栗倒し部6とが近接している場合等にあっては、栗分離部7は、必ずしも設けられる必要はない。
【0053】
また、栗倒し部6には、必ずしもテーパー面6a、6aが形成されていなくてもよく、それらテーパー面6a、6aの代わりに、例えば、対称的に傾斜しておらず、その傾斜角度が異なるような斜面が左右に形成されてもよいし、さらには、テーパー面とか斜面でなく、外方に突き出た段部、凸条部、あるいは、凹凸部が形成されてもよい。また、テーパー面6aは、先端側ほど上方に位置するように斜めに形成されている必要はなく、鉛直方向に延びるように形成されてもよい。また、図示実施の形態においては、栗倒し部6および栗分離部7は、第1板部材10および第2板部材11によって形成されているが、必ずしもこのような構成である必要はなく、例えば、栗倒し部6および栗分離部7は、一つの板部材によって形成されてもよい。あるいは、栗倒し部6および栗分離部7が、それぞれ一つの板部材によって形成されてもよい。
【0054】
また、カバー部材12は、その上端側に反り上がり部12bを備えていなくてもよく、前記上端側が、回転体2の外周部2aに沿うように形成されてもよい。また、カバー部材12の長孔12aは、そのカバー部材12の下端に達していなくてもよく、前記下端側の一部を残すようにして形成されてもよい。あるいは、このカバー部材12は、必ずしも配備される必要はない。また、栗排出部8および栗弾き部13についても、必ずしも配備される必要はない。
【符号の説明】
【0055】
1 栗切り機
2 回転体
2a 外周部
3 栗収容部
3a 収容凹部
4 回転刃
5 搬出部
6 栗倒し部
6a テーパー面
7 栗分離部
9 隔て部
9a 傾斜面
12 カバー部材
20 栗
21 半割栗

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外周部に、栗を収容する収容凹部が形成された栗収容部を有して、軸心が横方向を向く回転体と、
前記収容凹部に差し入るように配備されて、前記回転体の回転に伴って送られる前記栗を切断して半割栗を形成する回転刃と、
前記回転体の下方に配備されて前記半割栗を搬出する搬出部の、上方に配備されて、前記半割栗の対向する切断面間に相対的に進入し、それら切断面が前記搬出部上で上を向くように前記半割栗を倒す栗倒し部と、
を備える、栗切り機。
【請求項2】
前記栗倒し部には、その先端側から後方に向かって幅広となるテーパー面が形成されている、請求項1に記載の栗切り機。
【請求項3】
前記テーパー面は、前記先端側ほど上方に位置するように斜めに形成されている、請求項2に記載の栗切り機。
【請求項4】
前記回転刃と前記栗倒し部との間には、前記半割栗における前記切断面が互いに接触しないようにそれら切断面間に相対的に進入する栗分離部が設けられている、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の栗切り機。
【請求項5】
前記回転体の外周側に、前記栗収容部を覆うとともに、前記回転体の回転に伴って前記半割栗を前記栗倒し部へと案内するカバー部材が配備されている、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の栗切り機。
【請求項6】
前記回転体には、前記栗収容部が、前記回転体の軸心方向に複数並ぶように形成され、それら複数並ぶ前記栗収容部に対応するようにして、前記栗倒し部が、前記軸心方向と平行する方向に複数並ぶように配備され、かつ、
それら栗収容部および栗倒し部は、隣り合う前記栗倒し部によって倒される前記半割栗が、互いに干渉し合ってその倒れを妨げることがないように、所定の距離を隔てて位置してなる、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の栗切り機。
【請求項7】
前記回転体は、前記栗収容部が前記所定の距離を隔てて位置するように、それら栗収容部を隔てる隔て部を有し、かつ、
前記隔て部に、その隔て部を間に置いて隣り合う前記栗収容部に向かってそれぞれ下るように傾斜する、傾斜面が形成されてなる、請求項6に記載の栗切り機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2010−184301(P2010−184301A)
【公開日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−28528(P2009−28528)
【出願日】平成21年2月10日(2009.2.10)
【出願人】(309001724)有限会社 和田機械 (2)
【Fターム(参考)】