説明

案内用鞘とカテーテルとの組合せ

【課題】静脈炎や血栓炎の進展を軽減するための小さな外径のデュアル・ルーメン・カテーテルを提供する。
【解決手段】少なくとも1つのルーメンを有するとともにハブ106に連結されたカテーテル組立体を提供する。前記ルーメンの内径がカテーテル140の末端部144から基端部142まで一様である一方、前記カテーテルの外径が、医療機器との連結及び分離の間、ねじれに対する抵抗力を増すように前記ハブ付近で増加している。該外径は、患者配置の間、前記カテーテルが挿入される案内用鞘の基端部を塞ぐのに十分な大きさとして、前記案内用鞘の基端部を塞いでそれを通じた血液吸引を最小化し、その後、前記案内用鞘の除去後の完全な前記カテーテル挿入時に、血液吸引を再び最小化するために血管切開部を埋めるのに役立つ。前記カテーテルは、前記ハブ内でそれぞれの延伸管112,122に連結される2つの又はそれ以上のルーメンを有してもよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医療器具に関し、より詳しくは、カテーテル及びカテーテル組立体に関する。
【背景技術】
【0002】
カテーテル組立体、より詳しくは血液透析に使用されるカテーテル組立体は、末端部(distal end)から基端部(proximal end)まで延在する1つ、2つ、又はそれ以上のルーメン(内腔)を有することが知られている。ここで、前記末端部は、頸静脈などの患者の血管内に置かれる部分であり、前記基端部は、前記患者から血液透析器の各導管に連結される各ルーメンに向けて伸びている部分である。習慣的に、前記カテーテル組立体の各ルーメンは、まず、ハブボディ内の各延伸管に連結され、前記延伸管は、前記血液透析器の前記導管『との連結』及び『からの分離』を容易にするためにルアーコネクタ内で終点している。一般的に、前記延伸管には、必要な時に前記導管を一時的に閉じるために、ロバーツクランプなどのクランプがそれに沿って配置される。埋込式のカテーテル組立体は、多くのサイクルを通して、前記ルアーコネクタを介して人工腎臓装置などの医療機器に連結され、その後、そこから分離される。そのような連結及び分離は、前記基端部で特に集中する圧縮及び引っ張りの多数のサイクルに耐える前記カテーテル組立体を必要とする。ここで、前記基端部とは、前記カテーテルの基端部が、前記カテーテルのルーメンを各延伸管に連結するハブに侵入する部分、又はシングル・ルーメン・カテーテルが、ハブ及び延伸管を経由することに代えてルアーコネクタに直接侵入する部分である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
前記カテーテルと前記ハブとの連結において、又はハブを利用しないシングル・ルーメン・カテーテルのルアーコネクタとの連結においては、前記カテーテルのルーメンの閉塞又はねじれに対するアシュアランス(安定)を提供するだけでなく、より大きな強度を提供することも求められている。
【0004】
PICCカテーテル(末梢から中心静脈まで挿入したカテーテル)と呼ばれる特定のカテーテル組立体は、腋窩(axillary)のプレースメントとして知られている患者の腕上の血管入口を通じて埋め込まれる。しかし、通常、前記カテーテル組立体は、前記患者の胴体に固定されて、カテーテル挿入用部位での初期配置後の、前記血管に沿ったいくらかの移動による前記カテーテル・ルーメンの末端チップの転位(転置)を妨げる。この固定方法は、前記血管の外側に位置する前記カテーテル組立体の前記基端部が前記血管入口部位(典型的には患者の鎖骨の下方)付近の皮下にトンネル(tunneled)され、その後、前記ハブが患者に縫合又は固定される、トンネリングと呼ばれる工程により通常行われる。この工程により、前記延伸管の前記血液透析器『への連結』及び『からの分離』の間、前記カテーテル組立体の前記末端部を通過する圧縮や引っ張りが無くなり、前記血管に沿った要求位置から前記末端ルーメンチップが取り出し易くなる。
【0005】
前記カテーテル組立体のトンネル用部分のオリエンテーション(方向)と前記カテーテル組立体の末端部とは軸方向には整列せず、実際は、配置の間に、前記カテーテル組立体の前記トンネル用部分の末端側に比較的急なカーブが形成される。
【0006】
前記トンネルの末端部と静脈切開部(venotomy)との間の前記急なカーブにおいては、閉塞又はねじれに対するアシュアランスを提供することが求められている。
患者内に血管として振る舞う(vascularly)カテーテルが挿入されるとき、前記アクセス部位又は静脈切開部で前記血管に切開部が形成され、前記カテーテル組立体の導入のための血管(vascular)アクセス部位を開状態で維持するように案内用鞘が配置される。この工程の間、血液の吸引が起こり、前記流れを一次的に止めるために、例えば手で前記案内用鞘の基端部を閉塞するなどの対策が取られなければならない。しかし、前記カテーテルが前記鞘内に挿入されるとき、付加的な血液が再び前記鞘から押し出し始める。
【0007】
前記カテーテル組立体が前記案内用鞘を通じて前記血管内に挿入されるとき、及び、前記案内用鞘を前記アクセス部位から取り除きながらのカテーテルの挿入後においては、前記血液の流れを最小化する手段を提供することが求められている。
【0008】
カテーテルは、通常、求められる用途に応じて様々なサイズで製造され、それらの外径は、「フレンチ(french)」又は「F」と呼ばれる単位で測定される。1Fは0.013インチ又は0,32ミリメートルに等しい。血管配置に利用される最も大きなサイズのカテーテルは、約17Fの外径を有する。一方、より小さなサイズのシングル・ルーメン・カテーテルが知られているが、現在好ましいとされる最も小さいサイズのデュアル・ルーメン・カテーテルは5Fである。いくつかの問題が、患者内で血管として振る舞った(vascularly)のちのカテーテルと関連している。例えば、前記カテーテルの外径が、前記カテーテルが埋め込まれる前記血管の内径とほとんど同じサイズであるとき、静脈炎及び血栓症が進行することが知られている。
【0009】
非常に小さな外径を有するカテーテル、特にデュアル・ルーメン・カテーテルを提供することで、静脈炎や血栓炎などが進展する傾向を最小化することが求められている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、少なくとも前記ハブに近接する前記基端部付近の一部の長さ部分が、末端部へ伸びるカテーテルの残り部分と比較して、前記カテーテルの外径が拡張されたカテーテル組立体を提供する。前記1つ又は複数のルーメンの内径は一様なままである。デュアル・ルーメン・カテーテルにおいては、前記ルーメン間の内部隔壁が厚みを増してもよい。前記拡大基端側部分における前記カテーテルの直径の増加は、血液の流れを最小にするカテーテルの挿入段階の後期に、前記カテーテルで前記案内用鞘の基端部を塞ぐことを可能にする。また、前記テーパ状の基端側部分の前記直径の増加は、前記案内用鞘が取り除かれた後に前記カテーテルで前記血管切開部を塞ぐことを可能にして、前記カテーテルが血管として振る舞うように完全に挿入されたときに再び血液の流れを最小化することができる。
【0011】
本発明の別の態様は、患者の胸部における埋め込み及び皮下トンネルのための長尺な大径基端部のカテーテルセクションを提供する。前記大径基端部は前記静脈切開部に伸び、それによって、前記カテーテルの大径部は、前記トンネル末端部と前記静脈切開部との間を担う前記急なカーブまでローバスト(頑丈)である。
【0012】
本発明の他の態様においては、非常に小径のデュアル・ルーメン・カテーテルが、0.018インチのガイドワイヤのためにそれぞれ十分な大きさの、2つの非常に小径のルーメンを備え、埋め込み後の静脈炎や血栓炎などを引き起こす可能性が低い3F以上5F未満のカテーテル外径を有する。この非常に小径のカテーテルは、前記拡大基端部の直径から、閉塞及びねじれに対する抵抗力の利益を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
図面において、類似の数字は、全体を通じ類似の要素を示している。便宜上のためだけに、ここでは特定の専門用語が用いられているが、本発明を限定するものとして解釈されるべきでない。『末(端)』及び『基(端)』なる用語は、それぞれ、本発明のカテーテルの挿入側端部『に近づく』及び『から離れる』方向を言及している。前記専門用語には、特に上述した前記用語、その派生語及び類義語が含まれる。下記に述べる実施形態は、本発明を包括的に又は限定的に正確な形で開示することを意図するものではない。これらの実施形態は、本発明の原理及びその活用及び実用的な用途を最適に説明するために、及び本発明を当業者が最適に利用できるように選択され記述されている。
【0014】
図1を参照すると、本発明にかかるカテーテル組立体100が示されている。カテーテル組立体100は末端部(distal end)102と基端部(proximal end)104とを有している。ここでは、カテーテル組立体100が2つのルーメンを有するように示され且つ述べられるが、本発明は、シングル・ルーメン・カテーテル又は2つより多くのルーメンを備えるカテーテルにも有用である。ハブ106は末端部102と基端部104とを連結する。基端部104は、第1及び第2の延伸管組立体110,120をそれぞれ備えている。第1の延伸管組立体110は延伸管112を備え、延伸管112の基端部115にはルアー連結部114が固定的に連結されている。延伸管112の末端部116はハブ106に固定的に連結されている。基端部115と末端部116との間で延伸管112上には、ロバーツクランプのようなクランプ118が配置されている。
【0015】
第2の延伸管組立体120は延伸管122を備え、延伸管122の基端部125にはルアー連結部124が固定的に連結されている。延伸管122の末端部126はハブ106に固定的に連結されている。基端部125と末端部126との間で延伸管122上には、クランプ128が配置されている。ハブ106は、延伸管組立体110,120とカテーテル組立体100の末端部102とを流体的に連結している。ハブ106は、挿入後に患者の皮膚にハブ106を縫合するために使用される縫合ウイング130,132を備える。
【0016】
末端部102は、ハブ106と流体的に連結された基端部142と、患者の血管系に挿入される末端部144とを有するデュアル・ルーメン・カテーテルを備えている。図2及び3から分かるように、カテーテル140は、概ね円形断面を有している。カテーテル組立体140は、基端から末端の方向に、大径から小径にテーパ状に(次第に細く)なっている。これは末端部144よりもハブ106に近い方が太くなっていることを意味している。好ましくは、前記カテーテルは、前記ハブに近接する大径部から約5cm〜15cm(好ましくは約10cm)伸びるテーパ状の基端側部分(proximal portion)を有し、その後、前記カテーテルの直径が前記末端部に向かって一様であるものとする。また、前記カテーテルの直径は、一様に小さな末端チップの直径に向けてテーパ状であってもよいし、各ルーメンの末端チップとスペースを有してもよい。本発明のカテーテルの特に有用な実施形態の1つの典型的な直径は、末梢から中心静脈まで挿入したカテーテル、すなわちPICCsとともに使用するために、前記カテーテルの概略直径が5F未満(例えば約4F)であり、前記ハブ付近の大径部が約7Fである。また、前記カテーテルの概略直径が3Fであり、前記大径部が約4Fである。そのような小さな直径を有するカテーテルは、静脈炎や血栓炎などを引き起こす傾向が少ない。
【0017】
図1〜図3を参照すると、カテーテル140は、ハブ106を通じて第1の延伸管110と流体的に連通する第1のルーメン150と、ハブ106を通じて第2の延伸管120と流体的に連通する第2のルーメン160とを備えている。第1のルーメン150と第2のルーメン160とは、カテーテル140内で各々概ねラウンドしている(丸くなっている)。カテーテル140は、その長さに沿ってテーパ状になっているが、各ルーメン150,160の直径は、製造公差内で一様なままである。
【0018】
概ね円形のルーメン150,160は、カテーテル140を通じた流体の流れを強めるとともに、前記ルーメン内で凝固する染み(blot)を助長するコーナー部を排除する。ルーメン150,160は、0.018インチのガイドワイヤが、ルーメン150,160のいずれかを通って最小の抵抗で通過することができるサイズであることが好ましく、例えば、0.020インチから約0.025インチ,又は0.030インチの間の直径を有することが好ましい。第1及び第2のルーメン150,160は、隔壁146で隔てられている。カテーテル140の基端部142に近くなるほど、隔壁146がカテーテル140の末端部144の近くよりも厚くなっているように図示されている。
【0019】
基端部142におけるカテーテル140の前記大径部は、カテーテル140内に収容されるルーメン150,160の一様な直径とともに、特に末端部ルアーコネクタが人工腎臓装置などの医療機器『に連結』又は『から分離』される作業の間、基端部142の近くでのルーメン150,160のねじれの可能性を減らす。一方、カテーテル140のハブ106のすぐ末端側は、皮下トンネル(図4〜図6参照)に入り、適切な位置で固定されて保持される。
【0020】
図4においては、カテーテル組立体200が示されている。カテーテル組立体200のテーパ状の基端側部分202は、静脈切開部又は血管切開部212に入っているガイドワイヤ214を用いて大部分が既に血管210内に位置するカテーテルの末端側部分(distal portion)208の血管挿入の間、案内用鞘206の基端部204に入っている。基端側部分202は、基端側部分202が案内用鞘206の基端側開口216を塞ぐように前記テーパ状部分に沿った一部の位置まで挿入されてそれを通じた血液吸引を止めるように開口216を閉鎖する。このとき、前記案内用鞘は、長手方向に延在する、対向する折れやすい部分又は溝(図示せず)などの脆弱部分に沿って手で裂き始めることができ、前記カテーテルは、前記鞘が完全に裂かれて廃棄されるまで、その他の前記鞘の残りの裂けていない部分を閉鎖し続けるように末端側に継続的に促される。
【0021】
同様に図5には、図4の案内用鞘206が裂かれてカテーテルの周りから取り除かれた後のカテーテル組立体200が示されている。図5では、前記カテーテル組立体は血管210内に完全に埋め込まれており、ガイドワイヤ214は取り除かれている。基端側部分202は、血管切開部212の近くで且つ血管切開部212内に部分的に移動し、実質的に前記血管切開部を埋めて閉鎖する
【0022】
図6は、本発明の別の実施形態を示している。カテーテル組立体300は、患者内に埋め込まれ、皮下にトンネル(tunneled)されるように示されている。カテーテル302は、患者の血管に適合する外径を備える長尺な末端側部分304と、ハブ308からトンネル310を通って及び急なカーブ部分に関して、概ね一様でより大きな直径を備える長尺な基端側トンネル用部分306とを有している。急なカーブ部分312は、遷移部分314において、静脈切開部316に入ってその末端部316に伸びる、より小さな外径部分に向かってテーパ状になっている。カーブ部分312のより大きな直径部分は、血管として振る舞うように埋め込まれる前記より小さな直径部分よりも閉塞及びねじれに対する抵抗力がある。カテーテル302は、もし要求されるならば、ハブ308付近に一様な大径部を有する基端部分320を備えてもよい。例えば、前記血管内で10Fの外径を有するカテーテルのために、基端側部分304の前記大径部は12Fであってもよく、基端部分320は12Fから13F(又は14F)までテーパ状に広がっていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0023】
ここに組合せられ、この明細書の一部を構成する添付図面は、本発明の現在好ましいとされる実施形態を解説するもので、上記の一般的記述及び詳細な説明とともに、本発明の特徴を説明するために役立つものである。
【図1】図1は、本発明にかかるマルチ・ルーメン・カテーテル組立体の上面図である。
【図2】図2は、図1の線2−2に沿って切り取ったマルチ・ルーメン・カテーテル組立体のルーメンの拡大断面図である。
【図3】図3は、図1の線3−3に沿って切り取ったマルチ・ルーメン・カテーテル組立体のルーメンの拡大断面図である。
【図4】図4は、患者への配置の間の案内用鞘内に挿入されるカテーテルの横断面図である。
【図5】図5は、鞘除去後の血管切開部付近に完全に挿入されたカテーテルの基端部の横断面図である。
【図6】図6は、患者に埋め込まれて皮下にトンネルされる長尺な大径基端側カテーテル部分を有する、本発明の他の実施形態の等角図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
末端部と基端部とを有し、前記基端部から前記末端部に向けて伸びる方向により大きな直径部からより小さな直径部までテーパ状になっているカテーテルボディを備えて、カテーテルの壁部分が、ねじれに対するより大きな抵抗力のためにハブ付近で厚くなっている、カテーテル。
【請求項2】
前記カテーテルボディ内に配置された複数のルーメンを備え、
前記複数のルーメンの各々が、前記基端部と前記末端部との間で延在する概ね一様な円の直径を有する、請求項1に記載のカテーテル。
【請求項3】
前記カテーテル内の前記ルーメンを分割する隔壁が、前記基端部付近のより大きな厚さから前記末端部付近のより小さな厚さまで減少する、請求項2に記載のカテーテル。
【請求項4】
前記カテーテルが約0.020インチから0.030インチの間の一様な直径をそれぞれ有する2つのルーメンを備える、請求項1に記載のカテーテル。
【請求項5】
前記テーパ状部分は、前記ハブから限られた距離の範囲内に限定される、請求項2に記載のカテーテル。
【請求項6】
前記限られた距離は、約5cmから約15cmである、請求項5に記載のカテーテル。
【請求項7】
前記限られた距離は、約10cmである、請求項6に記載のカテーテル。
【請求項8】
前記テーパ状のボディの基端部分は、患者配置の間で前記カテーテルが案内用鞘を通じて挿入されるときに、前記案内用鞘の基端部を閉鎖するのに十分な直径を有する、請求項1に記載のカテーテル。
【請求項9】
前記カテーテルは、血管埋込用の長尺な末端側部分と、皮下トンネル用の長尺な基端側部分とを有して、静脈切開部位で前記血管に入るものであり、
前記カテーテルの長尺な基端側部分は、前記長尺な基端側部分のより大きな直径部分が前記ハブの基端側から皮下トンネルを通って前記静脈切開部位まで伸びるような前記長尺な末端側部分よりも大きな外径を有し、
前記カテーテルは、前記トンネルの末端部と前記静脈切開部位との間のカテーテルによって担われる急なカーブでの閉塞及びねじれに抵抗するように、前記血管内の前記より小さな直径の末端側部分へ遷移する、請求項1に記載のカテーテル。
【請求項10】
前記遷移部分は、前記静脈切開部位内に部分的に伸びて、前記静脈切開部位を塞ぐのをアシストする、請求項9に記載のカテーテル。
【請求項11】
末端部に伸びるとともに静脈切開部位を通じて患者の血管内に埋め込まれる長尺な末端側部分と、基端部に伸びるとともに前記患者の胴体の皮下にトンネルされる長尺な基端側部分とを有するカテーテルボディを備え、
前記長尺な末端側部分が、埋め込まれる前記血管のサイズに適合する外径を有し、
前記長尺な基端側部分が、前記長尺な末端側部分よりも大きな外径を有するとともに、前記静脈切開部位の近くの前記長尺な末端側部分の前記外径に向けて遷移して、
前記カテーテルボディの壁部分が、ねじれに対するより大きな抵抗力のためにハブと静脈切開部との間で厚くなっている、カテーテル。
【請求項12】
前記より大径で長尺な基端側部分は、前記より小径で長尺な末端側部分の前記直径よりも2Fサイズ以上直径が大きい、請求項11に記載のカテーテル。
【請求項13】
前記カテーテルボディは、前記より大きな外径の基端側部分から前記ハブ付近の一様な大きさの外径部分までテーパ状になっている、請求項11に記載のカテーテル。
【請求項14】
前記ハブ付近のテーパ状部分は、前記ハブから限定された距離の範囲内にあり、前記限定された距離は、約5cm〜15cmである、請求項13に記載のカテーテル。
【請求項15】
前記限定された距離は、約10cmである、請求項14に記載のカテーテル。
【請求項16】
前記ハブ付近の前記一様でより大きな外径部分は、前記長尺な基端側部分の前記直径よりも1Fサイズ以上直径が大きい、請求項13に記載の方法。
【請求項17】
血管配置のためのマルチ・ルーメン・カテーテルであって、
前記カテーテルは、前記カテーテルの基端部からカテーテルボディの末端部までに一様な直径部分を含む2つのルーメンを備えるカテーテルボディを有し、患者の血管内への配置のための前記カテーテルボディの当該部分の外径は5Fよりも小さく、各ルーメンは直径が約0.020インチから0.025インチの間の円形断面を有する、
マルチ・ルーメン・カテーテル。
【請求項18】
前記カテーテルの外径が約4Fである、請求項17に記載のマルチ・ルーメン・カテーテル。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−228531(P2012−228531A)
【公開日】平成24年11月22日(2012.11.22)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−151465(P2012−151465)
【出願日】平成24年7月5日(2012.7.5)
【分割の表示】特願2008−500930(P2008−500930)の分割
【原出願日】平成18年3月9日(2006.3.9)
【出願人】(500053263)メデイカル コンポーネンツ,インコーポレーテツド (36)
【Fターム(参考)】