説明

棒状ワークの供給装置

【課題】低騒音、小駆動力で供給できる棒状ワークの供給装置の提供。
【解決手段】搬入側から搬出側に向かい下側に傾斜した床板6の搬出側に床板6から縦壁7を立設配置し、これら床板6と縦壁7とで搬送方向に交差する方向に沿って配置したシャフトWを複数段複数列積載するトレイを構成し、縦壁7の下端と床板6との間にシャフトWをトレイ外に送り出すスリットを形成し、スリットにシャフトWの移動を規制しつつ一本一本送り出す送り出し装置を設け、スリットよりも搬入側であって、床板6面との間に床板6上の一段目にシャフトWを待機させて確保する空間を残しつつ二段目に載置されたシャフトWを支持して、停止位置に停止して二段目のシャフトWの搬入側に隣接する一段目のシャフトWの搬出側への移動を規制できる第1制御爪駆動装置に制御爪55を設け、この制御爪55を床板6面に沿い搬出側に向かって停止位置から後退位置へ移動可能に設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、棒状ワークの供給装置に関し、特に棒状ワークを一本一本正確に供給することができる棒状ワークの供給装置に係るものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、シャフト等の棒状ワークの供給装置が知られている(特許文献1参照)。この棒状ワークの供給装置は、棒状ワークを仕上げのために研磨装置に供給したり、洗浄のために洗浄装置に供給したり、長さ、重量、外径を測定するための検査機に供給するために用いられている。棒状ワークの供給装置としては、多数のシャフトが収容される傾斜したトレイを備え、トレイの最下端には床面にスリットが形成され、このスリットを上下方向に通過するリフト爪を備えたシャフト選択装置を備えている。シャフト選択装置のリフト爪が上昇する間にトレイに収容された棒状ワークを一本だけ選択して載置し、その状態でシャフト選択装置の上方に斜めに配置されたスロープの搬入側に棒状ワークを受け渡し、受け渡された棒状ワークが後段装置に供給される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11−240611号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した従来の棒状ワークの供給装置にあっては、リフト爪が上昇している間に確実に一本の棒状ワークを載置して、スロープに受け渡すことができるが、リフト爪は棒状ワークをトレイからスロープに搬送する毎に、ストロークの最下部から最上部までの間を多数の棒状ワークが積載されたトレイ内を移動しなければならず、複数の棒状ワークに対してリフト爪及棒状ワークが干渉する際の音が騒音となってしまうという問題がある。
また、棒状ワーク選択装置には棒状ワークを上方へ移動させることは勿論のこと、複数の棒状ワークを押しのけてリフト爪を上昇させる必要があり、駆動力もその分だけ余計に必要となるという問題がある。
【0005】
そこで、この発明は、騒音を抑えると共に、少ない駆動力でワークをトレイから外部に送り出すことができる棒状ワークの供給装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、請求項1に記載した発明は、搬入側から搬出側に向かって下側に傾斜した床板(例えば、実施形態における床板6)の前記搬出側に、前記床板から上方に向かって縦壁(例えば、実施形態における縦壁7)を立設配置し、これら床板と縦壁とで搬送方向に交差する方向に沿って配置した棒状ワーク(例えば、実施形態におけるシャフトW)を複数段複数列積載するトレイ(例えば、実施形態におけるトレイ5)を構成し、前記縦壁の下端と前記床板との間に前記棒状ワークを前記トレイ外に送り出すスリット(例えば、実施形態におけるスリット25)を形成し、該スリットに棒状ワークの移動を規制しつつ一本一本送り出す送り出し装置(例えば、実施形態におけるストッパ33、切り出し爪45)を設け、該スリットよりも搬入側であって、前記床板面との間に前記床板上の一段目に棒状ワークを待機させて確保する空間を残しつつ二段目に載置された棒状ワークを支持して、停止位置に停止して該二段目の棒状ワークの搬入側に隣接する一段目の棒状ワークの搬出側への移動を規制できる停止装置(例えば、実施形態における第1制御爪駆動装置51、第2制御爪駆動装置52)に制御爪(例えば、実施形態における制御爪55)を設け、この制御爪を前記床板面に沿い搬出側に向かって停止位置から後退位置へ移動可能に設け、前記制御爪を後退位置へと移動させ、前記二段目の棒状ワークの制御爪による支持を解除することで、前記移動が規制された一段目の棒状ワーク及び周辺の棒状ワークの搬出側への移動を許容した。
このように構成することで、制御爪が停止位置にあり制御爪によって床板の2段目に載置された棒状ワークが支持されると、この2段目の棒状ワークを介してこの2段目の棒状ワークの搬入側に隣接する一段目の棒状ワークの搬出側への移動が規制され、この一段目の棒状ワークよりも搬入側の棒状ワークが移動規制される。その結果、制御爪と二段目の棒状ワークの下方に位置するスリット手前の一段目の複数の棒状ワークが送り出し装置により移動規制され待機した状態となるので、スリットに最も近い一段目の棒状部材から順に送り出し装置により一本一本スリットから外部に送り出される。このように制御爪と二段目の棒状ワークの下方に位置する一段目の複数の棒状ワークが順次送り出された後、制御爪が停止位置から僅かな時間だけ後退位置に移動し搬出側への移動が規制されていた二段目の棒状ワークを解放すると、この二段目の棒状ワークに移動規制されていた一段目の棒状ワーク及び周辺の棒状ワークがスリット側へ移動し送り出し装置によって待機状態となると共に、再び停止位置に復帰移動した制御爪により新たな二段目の棒状ワーク及びこの二段目の棒状ワークに搬入側で隣接する一段目の棒状ワークが移動規制される。
【0007】
請求項2に記載した発明は、前記送り出し装置は、前記スリットから次に送り出される棒状ワークの移動を規制可能に構成したストッパ(例えば、実施形態におけるストッパ33)と、該ストッパの搬入側で更に次の棒状ワークの前記スリット側への移動を規制可能に構成した切り出し爪(例えば、実施形態における切り出し爪45)とからなる。
このように構成することで、先ず次に送り出される棒状ワークをストッパにより移動規制し、次いで、この棒状ワークと更に次に送り出される棒状ワークとの間に切り出し爪を挿入した後、ストッパを解放して最初の棒状ワークをスリットから送り出し、ストッパを再度セットした後、切り出し爪を後退させてることにより再度スリットからの搬出を規制して新たな棒状ワークを待機させる。
【0008】
請求項3に記載した発明は、前記制御爪及び切り出し爪を、前記縦壁の下縁に設けた切欠部(例えば、実施形態における制御爪用切り欠き57、切り出し爪用切り欠き47)に配置した。
このように構成することで、制御爪及び切り出し爪を含め、これらを駆動する駆動装置を縦壁の裏側に配置することができる。
【0009】
請求項4に記載した発明は、前記ストッパ、切り出し爪及び制御爪を、棒状ワークの長さに対応し必要に応じて縦壁の長手方向に複数組配置した。
このように構成することで、棒状ワークを長手方向で最適な支持位置で移動規制、切り出しすることができる。
【0010】
請求項5に記載した発明は、前記ストッパの位置に棒状ワークが存在するか否かを検出するセンサ(例えば、実施形態におけるセンサ37)を設けた。
このように構成することで、制御爪の下方で待機した複数の棒状ワークが全てトレイ外に搬出された場合にこれを速やかに検出し制御爪を後退位置に移動して、再度制御爪の下方に一段目の棒状ワークを待機させることができる。
【0011】
請求項6に記載した発明は、前記制御爪は床板面に対する高さ方向で調整可能に設けられている。
このように構成することで、二段目の棒状ワークに対する支持点を最適位置に設定することが可能となる。
【発明の効果】
【0012】
請求項1に記載した発明によれば、制御爪が停止位置から後退位置へと僅かな距離だけ移動して再び停止位置に復帰する短いストローク動作により、棒状ワークを一本一本、静かに、かつ駆動力を少なくしてスリットから送り出すことができる効果がある。つまり、制御爪が後退移動するのは、移動を規制していた二段目の棒状ワークの拘束を解除するだけの短いストロークでよいため、この移動により周囲の棒状ワークが受ける力は最小限に抑えられ、また、制御爪自体の移動距離も少ないので棒状ワークに与えるダメージを少なく抑え、その後の停止位置への復帰移動でも騒音の発生を抑え、駆動力も最小限にすることができる。
請求項2に記載した発明によれば、先ず次に送り出される棒状ワークをストッパにより移動規制し、次いで、この棒状ワークと更に次に送り出される棒状ワークとの間に切り出し爪を挿入した後、ストッパを解放して最初の棒状ワークをスリットから送り出し、ストッパを再度セットした後、切り出し爪を後退させることにより再度スリットからの搬出を規制して新たな棒状ワークを待機させることができるため、棒状ワークを一本一本スリットの外に確実に送り出すことができる効果がある。
請求項3に記載した発明によれば、制御爪及び切り出し爪を含め、これらを駆動する駆動装置を縦壁の裏側に配置することができるため、トレイ内において棒状ワークの積載の邪魔になることが防止される効果がある。
請求項4に記載した発明によれば、棒状ワークを長手方向で最適な支持位置で移動規制、切り出しすることができるため、長さの異なる棒状ワークであっても取り扱うことができる効果がある。
請求項5に記載した発明によれば、制御爪の下方で待機した複数の棒状ワークが全てトレイ外に搬出された場合にこれを速やかに検出し制御爪を後退位置に移動して停止位置に復帰させ、再度制御爪の下方に一段目の棒状ワークを待機させることができるため、棒状ワークを連続的にとぎれることなくトレイ外に搬出することができる効果がある。
請求項6に記載した発明によれば、二段目の棒状ワークに対する支持点を最適位置に設定することが可能となるため、取り扱う棒状ワークの直径が変化しても、これに対応して二段目の棒状ワークを介して、この二段目の棒状ワークに搬入側で隣接する一段目の棒状ワークの搬出側への移動を確実に規制できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】この発明の実施形態のシャフト供給装置を備えたシャフト検査機Sの斜視図である。
【図2】この発明の実施形態のシャフト供給装置の斜視図である。
【図3】この発明の実施形態のシャフト供給装置の平面図である。
【図4】この発明の実施形態のシャフト供給装置の左側面図である。
【図5】この発明の実施形態のシャフト供給装置の床板の斜視図である。
【図6】この発明の実施形態のシャフト供給装置の縦壁の斜視図である。
【図7】この発明の実施形態のシャフト供給装置の縦壁の後面図である。
【図8】シャフトの供給状況を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
次に、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1はシャフト検査機Sを示している。シャフト検査機Sは、ワークであるゴルフクラブのシャフトWを研磨した後に、長さ、重量、外径の検査を行うためのものであって、シャフト検査機Sの搬入側にこの発明の実施形態のシャフト供給装置1を備えている。このシャフト供給装置1からシャフトWが一本一本シャフト検査機Sに供給される。尚、図1ではシャフトWは一本だけ描いている。
【0015】
シャフト検査機Sは研磨した後にその後の塗装工程に入る前にシャフトWを正常な状態に維持するためにフレームFの周囲が壁Kで覆われている。搬入側の下部には重量測定部Gが配置され、シャフト供給装置1から送り込まれたシャフトWを受け入れて重量を測定する。重量測定部Gの搬出側には上部に長さ・外径測定部Dが配置されている。長さ・外径測定部Dで寸法が測定されたシャフトWは次段塗装工程に搬出される。尚、壁Kにはメンテナンス用の複数の扉Lが設けられている。
【0016】
シャフト供給装置1はシャフト検査機Sの搬入側のフレームFの下段、中段、上段にブラケット2,2,2’を介して固定されている。
シャフト供給装置1は下部に枠状に組まれた支持フレーム3を備え、支持フレーム3の上部にはシャフトWが複数段複数列積載されるトレイ5が取り付けられている。尚、支持フレーム3の下部には高さ調整具4が取り付けられている。
トレイ5は床板6上に縦壁7が立設されて搬出側と搬入側とに区画され、搬入側にシャフト積載部8が、搬出側には主として機器類を収納する機器収納部9が設けられている。機器収納部9はプレート10で閉塞されている。ここで、このプレート10は側部を覆う側部プレート10sと上部を覆う上部プレート10u及び縦壁7に沿って縦壁7の前面上部を覆う前面プレート10zとで構成されている。
【0017】
図2はシャフト供給装置1を搬出側から見た斜視図、図3は平面図、図4は側面図、図5は床板6の斜視図である。
図1〜図4に示すように、シャフト供給装置1の床板6は搬入側から搬出側に向かって延在する部材である。尚、図2においてはプレート10の記載を省略している。
【0018】
床板6には搬出側に向かって右側であって、搬入側から搬出側に至る側縁に上下方向に延びる右側板11が取り付けられている。この右側板11の下縁に設けたフランジ部13が床板6の下方において支持フレーム3にボルト14により固定されている。
また、床板6には搬出側に向かって左側に、搬入側から縦壁7の手前位置に至る範囲では下方向に延び、縦壁7の手前側から搬出側に至る範囲では上下方向に延びる左側板12が固定されている。左側板12の下縁にもフランジ部13が形成され、このフランジ部13が支持フレーム3にボルト14により固定されている。
【0019】
右側板11、左側板12の搬出側の上縁は縦壁7よりも搬出側の部分が、搬出側に向かって斜め下にカットされている。左側板12の後縁は縦壁7の手前まで延びているため、この左側板12の後縁と床板6とで開口部15が形成され、この開口部15からシャフトWを供給するようになっている。ここで、床板6の搬入側の前縁部には、搬送方向に交差する方向に沿って配置したシャフトWを複数段に積載できるように前壁16が所定間隔を隔てて3箇所に取り付けられている。
尚、シャフトWは、中空先細り形状の部材であって、長さが800〜1300mmで、太い方の直径が10〜25mm、細い方の直径が7〜15mmの範囲のものが使用され、床板6には細い側の端部を右側板11に当接させるように積載される。
【0020】
右側板11、左側板12には床板6の搬送方向中央部よりもやや搬出側寄りに、床板6上面に対して所定間隔を隔てた縦壁7が上方に向かって立設配置されている。具体的には右側板11と左側板12の内側面に断面L型の側板ブラケット17が取り付けられ、この側板ブラケット17の内側に向く壁の3つの取付孔に対してボルト、ナット19(図1参照)により縦壁7の側縁の3つの長孔18が高さ方向位置調整自在に固定されている。
【0021】
ここで、右側板11、左側板12の外側面には先端を内側に向けて延出するL形状の位置決めブラケット20が設けられている。また、縦壁7の両側部の裏面上部には位置決めブラケット20の先端部に下側から対向するように引き上げブラケット21が設けられている。位置決めブラケット20の先端部にアジャストボルト22を回転可能に支持し、このアジャストボルト22を引き上げブラケット21に上側からねじ込んで縦壁7を長孔18の上下方向範囲で右側板11と左側板12に対して上下方向に高さ調整できるようになっている。これにより、縦壁7と床板6との間に形成されるスリット25の間隔を供給されるシャフトWの直径に合わせて微調整可能になっている。具体的には一段目のシャフトWが通過でき二段面のシャフトWが通過できない幅に設定されている。
【0022】
ここで、床板6はシャフトWがスムーズに搬送されるように搬出側に向かって下側に10度程度傾いて配置されている。また、シャフトWが左側板12側に直径が大きくなる方を向けて載置する関係で、床板6は右側に対して左側が低くなるように4度の傾きを持って配置されている。また、縦壁7は鉛直方向に対して上端部が搬入側に15度傾くように配置され、搬出側の縦壁7の下部へのシャフトWの導入をスムーズにできるようになっている。
【0023】
図5に示すように、床板6の上面にはシャフトWの接触面積を小さくして支持するための支持ガイド23,23が搬出側に向かって所定間隔を隔てて2本設けられ、長いシャフトWと短いシャフトWの何れであっても両者の上にシャフトWが確実に支持できるようになっている。具体的には、図5に示す位置にセットする場合と、図5において右側の支持ガイド23を左側の支持ガイド23寄りに移動させて取り付ける等により最適位置にセットできる。
【0024】
そして、支持ガイド23,23の搬出端側の端部にはシャフトWの移動を規制するストッパ爪24が設けられている。
このストッパ爪24がシャフト供給装置1の搬出端でシャフトWをシャフト検査機Sに受け渡す最終的な位置となり、ストッパ爪24にあるシャフトWがシャフト検査機Sの図示しない把持アームに取り出されて重量測定部Gに搬出される。
各支持ガイド23の右側にはストッパ爪24のやや搬入側に、支持ガイド23上のシャフトWの移動を一時的に停止させるストッパ部材26が出没自在に設けられている。
縦壁7の下端と床板6との間にはシャフトWをトレイ外、つまり次段行程のシャフト検査機Sに送り出すためのスリット25が形成されている(図2参照)。
【0025】
図6は縦壁を搬出側から見た斜視図、図7は縦壁の後面図である。図6、図7に示すように、縦壁7は左右両側縁に上下方向に3個の長孔18を備えており、この長孔18が形成されている部位は搬入側が薄肉に形成され、ここに前述した右側板11と左側板12に取り付けられる側板ブラケット17,17の内側に向く壁部が相対的に上下方向にガイド可能に重合される。縦壁7の下縁はスリット25の上部を構成するものであり、この下縁には複数の切り欠きが形成され、ここに複数の機器類が配置されている。
【0026】
具体的には図6、7の左側(搬出側に向かって右側)から右側(搬出側に向かって左側)に向かって縦壁7の後面側に、第1ストッパ駆動装置31、第1切り出し爪駆動装置41、第1制御爪駆動装置51が順に配置され、更にその右側に第2切り出し爪駆動装置42を挟んで、第2ストッパ駆動装置32、第3切り出し爪駆動装置43、第2制御爪駆動装置52が順に配置されている。尚、第2切り出し爪駆動装置42は短いシャフトWを用いるときにのみ使用され、長いシャフトWを用いる場合には駆動しない。
【0027】
第1ストッパ駆動装置31は、ストッパ33を突出可能に支持している。ストッパ33はガイド34によりスライド自在に案内された状態でエアシリンダ35によって縦壁7の下縁から下側に突出可能に支持されている。ストッパ33は突出位置ではスリット25の手前に至るシャフトWの移動を規制し、待避位置ではシャフトWを解放し支持ガイド23に沿って次のストッパ部材26への移動を許容する。このストッパ33の真横位置には縦壁7にセンサ用切り欠き36が形成され、このセンサ用切り欠き36にシャフトWが存在するか否かを検出するセンサ37が臨まされている。このセンサ37は光電センサであるが、それ以外に反射型センサやマイクロスイッチを用いることができる。ここで、エアシリンダ35の支持部38は長孔39で縦壁7にボルト締めされ、上下方向の位置を調整できるようになっている。
【0028】
また、第1ストッパ駆動装置31は縦壁7に設けた切り欠き40に裏板40aをあててこの裏板40aに固定され、シャフトWが細くなっている分だけより搬入側に位置させ、より搬入側でシャフトWの直径の細い側の端部を受け止めるようになっている。尚、第2ストッパ駆動装置32は、裏板ではなく縦壁7に直接取り付けられている点以外は、センサ用切り欠き36にセンサ37を併設している点も含め第1ストッパ駆動装置31と同様であるので、同一部分に同一符号を付して説明は省略する。
【0029】
第1切り出し爪駆動装置41は、第1ストッパ駆動装置31の右側に配置され、縦壁7の後面に取り付けられた断面L型のブラケット44を介して下側を搬入側に向けて斜めに縦壁7の後面側に支持され、エアシリンダ35により切り出し爪45をガイド46に沿って、待機位置では縦壁7の後面側に収まるように突出可能に支持されている。切り出し爪45は縦壁7に設けた切り出し用切り欠き47に配置され、ここから斜め下方前側(搬入側)向かって搬入側に突出する。
【0030】
ここで、ブラケット44は長孔48で縦壁7にボルト締めされ、上下方向の位置を調整できるようになっている。切り出し爪45は突出位置ではストッパ33により移動規制されたシャフトWに搬出側で隣接する更に次に送り出されるシャフトWのスリット25側への移動を規制している。待避位置では切り出し爪45はシャフトWを解放し支持ガイド23に沿って次のシャフトWのストッパ33側への移動を許容する。ここで、切り出し爪45はストッパ33によって停止しているシャフトWと次に搬出されるシャフトWとの間に分け入るように挿入されるため、先端部ほど先細りに形成されている(図6で破線で示す)。主としてストッパ33と切り出し爪45とで送り出し装置を構成している。尚、第2切り出し爪駆動装置42、第3切り出し爪駆動装置43も第1切り出し爪駆動装置41と同様であるので同一部分に同一符号を付して説明は省略する。
【0031】
第1制御爪駆動装置51は、第1切り出し爪駆動装置41の右側に配置されブラケット54を介して前側を搬入側に向けてほぼ水平に支持され、エアシリンダ35により三角形状の制御爪55をガイド56に沿って停止位置から後退位置に移動可能に支持している。停止位置は縦壁7から40mm程度搬入側に向かった位置であり、後退位置は縦壁7のほぼ前面の位置である(ストロークで40mm程度)。制御爪55は縦壁7に設けた制御爪用切り欠き57に配置され、ここから床板6に沿い搬入方向に向かって突出した状態となる。
【0032】
ここで、ブラケット54は長孔58で縦壁7にボルト締めされ、上下方向の位置を調整できるようになっている。制御爪55の頂角の角度は約35度、幅寸法は約90mmに設定されている。尚、後述する第2制御爪駆動装置52の制御爪55は幅寸法が約30mmと制御爪55に対して幅が狭くなっている。
【0033】
図8(a)に示すように、制御爪55は突出した停止位置ではスリット25よりも搬入側であって、床板6面との間に床板6上の一段目に4本のシャフトWを待機させて確保する空間を残しつつ、先端部において二段目に載置されたシャフトWを支持して、支持された二段目のシャフトWの更に搬入側に隣接する一段目のシャフトWの搬出側への移動を規制する。つまり、停止位置で制御爪55の先端部が二段目のシャフトWに当接すると、このシャフトWが搬入側に力を受けることで、搬入側に隣接する一段目のシャフトWの搬出側への移動を規制するため、待機位置にある4本のシャフトWは上側と搬入側から他のシャフトWから何らの力を受けなくなるのである。
【0034】
制御爪55は後退位置へ移動すると、今まで支持していた二段目のシャフトWを解放するため、二段目のシャフトWに移動規制されていた一段目のシャフトWの移動規制を解除して一段目のシャフトWを解放するため、一段目のシャフトW及び周辺のシャフトWが一段目に落ちてスリット25側へ移動し、4本のシャフトWがスリット25の近傍でストッパ33により移動規制された状態となる。
再度、制御爪55が前進して停止位置に復帰すると制御爪55の先端部が新たな二段目のシャフトW及びこの二段目のシャフトWに搬入側で隣接する一段目のシャフトWを移動規制する。
【0035】
ここで、制御爪55は側面視三角形状に形成され、下面59は床板6と平行に形成され、上面60は搬入側に向かって下側に下がるように傾斜した斜辺となっていて、上面50の上部に積載されるシャフトWをスムーズに案内するようになっている。
また、制御爪55の先端部は停止位置において、床板6に積載される二段目のシャフトWに当接して移動規制し、かつ当接した二段目のシャフトWに搬入側で隣接する一段目のシャフトWを二段目のシャフトWを介して支持し、これら二段目のシャフトW及び一段目のシャフトWの搬入側への移動を規制できる高さ位置に設定されている。
【0036】
尚、第1制御爪駆動装置51が長さの短いシャフトWに対しては単独で機能する関係から第2制御爪駆動装置52と比較して制御爪55の幅寸法が広い点を除いては、第2制御爪駆動装置52も第1制御爪駆動装置51と同様であるので、第2制御爪駆動装置52については第1制御爪駆動装置51と同様であるので同一部分に同一符号を付して説明は省略する。
【0037】
図6に示すように、第1ストッパ駆動装置31、第2ストッパ駆動装置32の左側に隣接して搬出側に延びるL形状のセンサブラケット61が設けられ、このセンサブラケット61の先端にシャフトWが存在するか否かを検出するセンサ62が取り付けられている。このセンサ62は前述した縦壁7の搬出側に移動しストッパ部材26に規制されているシャフトWを検出するものである。このセンサ62もセンサブラケット61の上下方向に形成した長孔63にボルトを挿入して縦壁7に上下方向位置調整可能に固定されている。
【0038】
次に、図8を中心に長さの長いシャフトWをシャフト検査機Sに供給する場合を例にして説明する。先ず、測定の対象となるシャフトWに対応して縦壁7と床板6との間のスリット25の間隔を調整する。調整する場合には縦壁7の両側部に設けた長孔18のボルト、ナット19を緩めた状態で、右側板11と左側板12に固定されたアジャストボルト22を位置決めブラケット20に対してねじ込む方向に回転させると、引き上げブラケット21を介して縦壁7が上に移動してスリット25の幅寸法が大きく調整され、逆に、アジャストボルト22を位置決めブラケット20に対して緩める方向に回転させると、引き上げブラケット21を介して縦壁7が下に移動してスリット25の幅寸法が小さく調整される。その後、高さ位置が決定したら、長孔18において緩めていたボルト、ナット19を締め付けて側板ブラケット17に縦壁7を固定する。
【0039】
次に、シャフトWに合わせて第1制御爪駆動装置51及び第2制御爪駆動装置52の制御爪55の高さ調整を行う。この制御爪55は床板6上の二段目に積載されたシャフトWに先端部が当接支持することで、この二段目のシャフトWの搬出側への移動を阻止することにより、この二段目のシャフトWに搬入側で隣接する一段目のシャフトWの搬出側への移動をも阻止するものである。
【0040】
したがって、制御爪55の先端部が上過ぎると二段目のシャフトWを介して一段目のシャフトWを支持するための力を作用させることはできず、制御爪55の先端部が下過ぎると今度は二段目のシャフトWが制御爪55の上面60に乗り上がってしまい、隣接する一段目のシャフトWを支持することができない。よって、制御爪55の高さ寸法を調整する必要がある。
【0041】
この制御爪55の高さ調整は第1制御爪駆動装置51、第2制御爪駆動装置52のブラケット54の長孔58のボルトを緩め第1制御爪駆動装置51、第2制御爪駆動装置52自体の高さを上下方向の最適な位置に合わせた後に長孔58のボルトを再度締め付ければよい。尚、必要があれば第1ストッパ駆動装置31、第2ストッパ駆動装置32を支持部38を長孔39で上下方向を調整し、第1切り出し爪駆動装置41、第2切り出し爪駆動装置42(短いシャフトW使用の時)、第3切り出し爪駆動装置43をブラケット44の長孔48で上下方向を調整する。
【0042】
この状態で、トレイ5のシャフト積載部8に測定対象となる複数本のシャフトWを収容する。シャフトWは直径の大きい側を左側板12側に向けて左側板12の開口部15から複数列複数段が床板6上の支持ガイド23上に積載される。
このとき、図8(a)に示すように、第1制御爪駆動装置51、第2制御爪駆動装置52により制御爪55は縦壁7から搬入側に突出した停止位置にあり、第1ストッパ駆動装置31、第2ストッパ駆動装置32によりストッパ33は下側に向かって突出した状態となっている。
また、第1切り出し爪駆動装置41、第3切り出し爪駆動装置43は下側に向かって切り出し爪45を突出した状態となっている。
【0043】
このような初期位置では、制御爪55の下面59と床板6との間に空間部が形成され、ここに前述した二段目のシャフトWによって移動を規制された一段目のシャフトWより前側に4本のシャフトWが待機状態となって配置されることとなる。
この状態で、図8(a)に鎖線で示すように、第1ストッパ駆動装置31、第2ストッパ駆動装置32によりストッパ33が上方に待避する。すると、待機状態にある4本のシャフトWのうち最前列のシャフトWはストッパ33の規制から解放されるため、傾斜した床板6の上、厳密には支持ガイド23の上を搬出側に移動し、待避しているストッパ部材26を通過しストッパ爪24の位置まで移動して停止し、シャフト検査機Sの把持アームの取り出しを待つ。
【0044】
そして、センサ37がシャフトWが存在しないことを検出するとストッパ33が下降し、ストッパ33が下降した後に、第1切り出し爪駆動装置41、第3切り出し爪駆動装置43の切り出し爪45が待避してから再度下降すると図8(b)に鎖線で示すように、3本のシャフトWが残った状態となる。
【0045】
次いで、ストッパ33が実線で示すように上方に待避すると、待機状態にある3本のシャフトWのうち最前列のシャフトWが同様にして搬出側に送り出される。そして、センサ37がシャフトWを検出しなくなるのでストッパ33が下がり、切り出し爪45が上方に待避した後、再度下降すると、図8(c)に示すように、二本のシャフトWが待機状態となる。
【0046】
そして、上述動作を繰り返し、図8(d)に示すように、制御爪55と床板6との間の待機している4本のシャフトWが全て搬出されたことをセンサ37が図示しないカウンタと共に検出すると、図8(e)に示すように、切り出し爪45が上方に待避した後(実線位置)、制御爪55が後退位置(実線位置)に移動すると、図8(d)に示すように、それまで制御爪55の先端部に支持されていた、二段目のシャフトWが解放されるため、二段目のシャフトWに規制されていた一段目のシャフトW及び周辺のシャフトWがスリット25側に移動するのが許容され床板6の一段目に並んでストッパ33で停止する。
【0047】
そして、制御爪55が後退してから僅かな距離前進した後に制御爪55が図8(e)の実線位置から鎖線で示す停止位置へと前進すると、図8(f)に示すように、前進する制御爪55の先端部が直近に位置する2段目のシャフトWを押し込みながら、あるいはこの二段目の直近のシャフトWを上面60に押し上げながら次に控える二段面のシャフトWを押圧し、この二段目のシャフトWに搬入側で隣接する一段目のシャフトWを支持した状態となる。
【0048】
これにより、制御爪55と床板6との間に次に搬出される4本のシャフトWが外部から荷重を受けないで待機した状態となる。
その後、切り出し爪45を下降させて、図8(a)の状態となり、再度同様の操作を繰り返す。
【0049】
したがって、制御爪55が停止位置から後退位置へと僅かな距離だけ移動して再び停止位置に復帰する短いストローク動作により、シャフトWを一本一本、静かに、かつ駆動力を少なくしてスリット25から送り出すことができる。
つまり、制御爪55が後退移動するのは、移動を規制していた二段目のシャフトWの拘束を解除するだけの短いストロークでよいため、この移動により周囲のシャフトWが受ける力は最小限に抑えられ、また、制御爪55自体の移動距離も少ないのでシャフトWに与えるダメージを少なく抑え、騒音の発生も抑え、駆動力も最小限にすることができる。
【0050】
とりわけ、制御爪55が停止位置に移動する際には、二段目のシャフトWの大部分は制御爪55の上面60に乗り上がり、最終的に制御爪55が停止位置に至る手前で二段目のシャフトWに当接支持するため、制御爪55の移動と共に移動するシャフトWの数は少なく単に制御爪55の上面60に乗り上がるだけであるので、シャフトWが長い距離移動したり、多くのシャフトWの中を移動していた従来に比較してよりシャフトWに与えるダメージ、騒音の発生を抑えることができる。
【0051】
シャフトWがスリット25から搬出側に送り出されるにあたっては、次に送り出されるシャフトWをストッパ33により移動規制し、次いで、このシャフトWと更に次に送り出されるシャフトWとの間に切り出し爪45を挿入した後、ストッパ33を解放して最初のシャフトWをスリット25から送り出し、ストッパ33を再度セットした後、切り出し爪45を後退させることにより再度スリット25からの搬出を規制して新たなシャフトWを待機させることができるため、シャフトWを確実に一本一本スリット25の外に送り出すことができる。
【0052】
また、制御爪55及び切り出し爪45は縦壁7の下縁に設けた制御爪用切り欠き57、切り出し爪用切り欠き47に配置したことにより、これらを駆動する第1制御爪駆動装置51,第2制御爪駆動装置52、第1切り出し爪駆動装置41、第2切り出し爪駆動装置42、第3切り出し爪駆動装置43を縦壁7の後側に配置することができるため、トレイ5のシャフト積載部8において、これら第1制御爪駆動装置51,第2制御爪駆動装置52、第1切り出し爪駆動装置41、第2切り出し爪駆動装置42、第3切り出し爪駆動装置43がシャフトWの積載の邪魔になることが防止される。
【0053】
そして、長さの長いシャフトを用いた場合で説明したが、図7に示すような長さの短いシャフトWを用いた場合には、第1ストッパ駆動装置31、第1切り出し爪駆動装置41、第2切り出し爪駆動装置42、第1制御爪駆動装置51のみを用いてシャフト検査機SにシャフトWを供給すればよい。これにより、シャフトWの長さに応じて最適な支持位置で移動規制、切り出しすることができるので、長さの異なるシャフトWであっても取り扱うことができる。また、必要最小限の装置を使用するため動力も少なく、騒音の少なくなる。
【0054】
ストッパ33の位置にシャフトWが存在するか否かを検出するセンサ37を設けたことにより、制御爪55の下方で待機した複数のシャフトWが全てトレイ5外に搬出された場合にこれを速やかに検出して制御爪55を後退位置に移動して停止位置に復帰させ、再度制御爪55の下方に一段目のシャフトWを待機させることができるため、シャフトWを連続的にとぎれることなくトレイ5外に搬出することができる。
【0055】
また、第1制御爪駆動装置51、第2制御爪駆動装置52は共に、縦壁7に対してブラケット54の長孔58により上下移動可能に固定され床板6の上面に対して高さ方向で位置調整ができるため、制御爪55の先端部が当接支持する二段面のシャフトWに対すいる支持点を最適位置に設定することができる。これにより、取り扱うシャフトWの直径が変化しても、これに対応して二段目のシャフトWを介して、この二段目のシャフトWに搬入側で隣接する一段目のシャフトWの搬出側への移動を確実に規制できる。
【0056】
とりわけ、シャフトWが先細り形状のものを取り扱う場合には、各シャフトWが両端部において積載高さ、積載長さが異なるため直径が大きい側の端部においてシャフトWが互いにロックし易いため、二段目のシャフトWが一段目のシャフトWを移動規制してロックするブリッジを有効利用するこのシャフト供給装置1を用いることは効果的である。
【0057】
尚、この発明は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、シャフト供給装置はシャフトを一本一本供給する必要がある装置であれば、シャフト検査機以外にもシャフト洗浄装置、シャフト研磨装置、シャフト梱包装置などの様々な装置の搬入側に設けることができる。また、棒状ワークはゴルフクラブのシャフトに限られず、中実の棒状部材は、先細り形状でない棒状部材、配管材など様々なワークに用いることができる。
【符号の説明】
【0058】
5 トレイ
6 床板
7 縦壁
25 スリット
33 ストッパ(送り出し装置)
37 センサ
45 切り出し爪(送り出し装置)
47 切り出し爪用切り欠き(切欠部)
51 第1制御爪駆動装置(停止装置)
52 第2制御爪駆動装置(停止装置)
55 制御爪
57 制御爪用切り欠き(切欠部)
W シャフト(棒状ワーク)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
搬入側から搬出側に向かって下側に傾斜した床板の前記搬出側に、前記床板から上方に向かって縦壁を立設配置し、これら床板と縦壁とで搬送方向に交差する方向に沿って配置した棒状ワークを複数段複数列積載するトレイを構成し、前記縦壁の下端と前記床板との間に前記棒状ワークを前記トレイ外に送り出すスリットを形成し、該スリットに棒状ワークの移動を規制しつつ一本一本送り出す送り出し装置を設け、該スリットよりも搬入側であって、前記床板面との間に前記床板上の一段目に棒状ワークを待機させて確保する空間を残しつつ二段目に載置された棒状ワークを支持して、停止位置に停止して該二段目の棒状ワークの搬入側に隣接する一段目の棒状ワークの搬出側への移動を規制できる停止装置に制御爪を設け、この制御爪を前記床板面に沿い搬出側に向かって停止位置から後退位置へ移動可能に設け、前記制御爪を後退位置へと移動させ、前記二段目の棒状ワークの制御爪による支持を解除することで、前記移動が規制された一段目の棒状ワーク及び周辺の棒状ワークの搬出側への移動を許容した棒状ワークの供給装置。
【請求項2】
前記送り出し装置は、前記スリットから次に送り出される棒状ワークの移動を規制可能に構成したストッパと、該ストッパの搬入側で更に次の棒状ワークの前記スリット側への移動を規制可能に構成した切り出し爪とからなる請求項1記載の棒状ワークの供給装置。
【請求項3】
前記制御爪及び切り出し爪を、前記縦壁の下縁に設けた切欠部に配置した請求項2に記載の棒状ワークの供給装置。
【請求項4】
前記ストッパ、切り出し爪及び制御爪を、棒状ワークの長さに対応し必要に応じて縦壁の長手方向に複数組配置した請求項2又は請求項3に記載の棒状ワークの供給装置。
【請求項5】
前記ストッパの位置に棒状ワークが存在するか否かを検出するセンサを設けた請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の棒状ワークの供給装置。
【請求項6】
前記制御爪は床板面に対する高さ方向で調整可能に設けられている請求項1〜請求項5の何れか一項に記載の棒状ワークの供給装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−162326(P2011−162326A)
【公開日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−27826(P2010−27826)
【出願日】平成22年2月10日(2010.2.10)
【出願人】(506266746)エムアールシーコンポジットプロダクツ株式会社 (35)
【Fターム(参考)】