説明

椅子型マッサージ機

【課題】被施療者の所望する患部位置にて、指圧マッサージを施すことのできる椅子型マッサージ機を提供する。
【解決手段】被施療者の肩、背中及び/又は腰の患部にマッサージを施す一対の施療指40,40と、該施療指を被施療者の患部に向けて交互に出没させる叩き手段60と、施療指を被施療者の患部に対して左右に広狭方向に揺動させる揉み手段50と、叩き手段及び揉み手段を制御する制御手段70と、を具えたマッサージユニットを被施療者の腰掛ける椅子の背凭れ部に配備した椅子型マッサージ機において、制御手段は、叩き手段を作動して、何れか一方の施療指を被施療者側に突出する位置まで移動させた状態で、揉み手段を正逆回転させ、施療指を左右方向に小刻みに揺動させることにより、突出した施療指により被施療者に指圧マッサージを施すようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被施療者の患部に効果の高い指圧マッサージを施すことのできる椅子型マッサージ機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
被施療者の肩、腰等の患部に施療指により叩きマッサージや揉みマッサージ、これらの複合マッサージを施す椅子型マッサージ機が知られている。
この種椅子型マッサージ機では、施療指を前後に出没させて叩きマッサージを施し、両施療指を左右に広狭変化させて、揉みマッサージを施している。
【0003】
叩きマッサージや揉みマッサージに加えて、より施療効果の高い指圧マッサージを施すようにした椅子型マッサージ機も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
特許文献1の椅子型マッサージ機では、揉みマッサージにおいて施療指が広狭変化する際に描く楕円軌道(水平面上で長軸が左右方向に延び、短軸が前後方向に延びている)を利用し、楕円軌道中で施療指の左右方向の動きに対して、前後方向の移動量が最も大きい位置、即ち、施療指どうしの間隔が最も広い部分と、最も狭い部分で、施療指を広狭移動させる揉み手段を正逆回転させることにより、施療指を左右方向にほとんど移動させることなく、前後に出没させて、指圧マッサージを施している。
【0005】
【特許文献1】特開2006−204666号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記椅子型マッサージ機では、被施療者に施すことのできる指圧マッサージの範囲が、施療指どうしの間隔が最も広い部分と最も狭い部分の何れかとなってしまうため、これらの中間部では、指圧マッサージを施すことができなかった。
【0007】
本発明の目的は、被施療者の所望する患部位置にて、指圧マッサージを施すことのできる椅子型マッサージ機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明の椅子型マッサージ機は、
被施療者の肩、背中及び/又は腰の患部にマッサージを施す一対の施療指と、
該施療指を被施療者の患部に向けて交互に出没させる叩き手段と、
施療指を被施療者の患部に対して左右に広狭方向に揺動させる揉み手段と、
叩き手段及び揉み手段を制御する制御手段と、
を具えたマッサージユニットを被施療者の腰掛ける椅子の背凭れ部に配備した椅子型マッサージ機において、
制御手段は、叩き手段を作動して、何れか一方の施療指を被施療者側に突出する位置まで移動させた状態で、揉み手段を正逆回転させ、施療指を左右方向に小刻みに揺動させることにより、突出した施療指により被施療者に指圧マッサージを施すようにした。
【発明の効果】
【0009】
本発明の椅子型マッサージ機によれば、叩き手段を作動させて、左右の何れかの施療指が被施療者側に最も突出した状態で、揉み手段を正逆回転させることにより、突出した施療指によって指圧マッサージを施すことができる。
指圧マッサージは、施療指の左右方向の任意の位置で行なうことができ、被施療者の所望に応じた位置で、指圧マッサージを施すことができる利点がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明を椅子型のマッサージ機(10)に適用した例について説明する。
【0011】
<構造説明>
マッサージ機(10)の椅子(11)は、図1に示すように、被施療者の腰掛ける座部(12)と、該座部(12)の後端から上向きに形成された背当り部(13)、座部(12)の左右両側に上向きに形成された肘掛け部(14)とから構成される。座部(12)、背当り部(13)、肘掛け部(14)は、夫々内部に金属製のパイプ、フレーム又はプレート等を連結して形成され、外周は、当て布やクッションにて包囲される。
【0012】
背当り部(13)の内部には、図1に示すように、上部及び下部に夫々上フレーム(16)と下フレーム(17)を具えており、上下のフレーム(16)(17)の左右両端部は、上下方向に平行に伸びる左右一対のガイドレール(18)(18)にて連結されている。ガイドレール(18)(18)の上端は、上フレーム(16)を越えて上方へ伸びており、ガイドレール(18)(18)の先端には、被施療者の頭部が当る頭当て部(15)が取り付けられている。ガイドレール(18)(18)の下部は、座部(12)を形成するフレームに枢支される。また、下フレーム(17)には、公知のリクライニング機構(19)に連結され、背当り部(13)は、座部(12)に対して揺動可能となっている。
ガイドレール(18)(18)は、断面形状がコ字状であって、溝が対向するように配置され、該ガイドレール(18)(18)に沿ってマッサージユニット(30)が昇降可能に取り付けられている。
【0013】
背当り部(13)の内部には、ガイドレール(18)(18)と平行に枢支されたネジ軸(22)と、該ネジ軸(22)を回転させる昇降モータ(21)からなる昇降手段(20)が配備されている。ネジ軸(22)の下端にはプーリ(23)を具え、昇降モータ(21)の回転軸とベルトを介して連繋されており、昇降モータ(21)を駆動すると、ネジ軸(22)が正回転又は逆回転を行なう。
ネジ軸(22)には、後述する制御手段(70)に電気的に接続されたエンコーダ(24)が配備されており、ネジ軸(22)の回転は、パルス信号として制御手段(70)に送信される。
【0014】
一方のガイドレール(18)の上下には、夫々リミットスイッチ(33)(34)が配備されており、マッサージユニット(30)が上または下方向の移動限界に到達すると、信号を制御手段(70)に送信する。
上又は下リミットスイッチ(33)(34)がマッサージユニット(30)を検出した状態からのネジ軸(22)のエンコーダパルス信号をカウントすることによって、マッサージユニット(30)の高さ位置を検出することができる。
【0015】
マッサージユニット(30)は、図1乃至図3に示すように、ガイドレール(18)(18)の溝に嵌まるローラ(31)(31)(31)(31)が上下に夫々左右一対ずつ枢支されたシャーシ(32)に、施療指(40)(40)と、該施療指(40)(40)を作動させる揉み手段(50)及び叩き手段(60)を具える。シャーシ(32)は、ネジ軸(22)に螺合するネジ筒(35)を有しており、前述のとおり、ネジ軸(22)を回転させると、マッサージユニット(30)がネジ推力によって昇降する。
【0016】
施療指(40)(40)は、略中央がくの字型に屈曲した板状のアーム(42)の上下両端に各一対の揉み玉(41)(41)を具え、アーム(42)の屈曲部分は板状のレバー(43)に枢支される。レバー(43)は、揉み手段(50)に回転自由に枢支されており、レバー(43)の後端は、球関節(44)を介して連結杆(45)が取り付けられ、該連結杆(45)は、叩き手段(60)に連繋される。
【0017】
揉み手段(50)は、施療指(40)(40)の各レバー(43)(43)を傾斜した状態で枢支する揉み軸(52)と、該揉み軸(52)を回転させる揉みモータ(51)を具える。詳しくは、揉み軸(52)に、偏心且つ互いに対称的に傾斜して固定されたカム体(52')に各レバー(43)は枢支されている。揉みモータ(51)からの動力は、減速機構(53)を介して揉み軸(52)に伝達される。
揉み軸(52)には、施療指(40)(40)が夫々傾斜した状態で枢支されており、レバー(43)(43)は連結杆(45)(45)に夫々接続されて回転が阻止されているから、揉み軸(52)を回転すると、左右の揉み玉(41)(41)が楕円状の軌道を描きつつ、接近、離間を繰り返しながら往復移動して、揉み動作を行なう(図7参照)。図7において、楕円状の軌道の前後方向の変化量は、カム体(52')が傾斜のみならず偏心していることにより大きくとれる。
【0018】
揉み軸(52)には、図2及び図4に示すように、マグネット(55)が取り付けられており、該マグネット(55)と、各マグネット(55)の回転移行路に対向してシャーシに配備されたリードスイッチ(56)によって、揉み軸(52)の回転が検出される。リードスイッチ(56)は、後述する制御手段(70)に電気的に接続され、マグネット(55)の検出をパルス信号として制御手段(70)に送信する。なお、リードスイッチ(56)は、両施療指(40)(40)の間隔が最も離れたときにマグネット(55)を検出するように、設置位置が調節されている。
また、揉みモータ(51)の回転は、エンコーダ(54)によって検出され、パルス信号として制御手段(70)に送信される。
リードスイッチ(56)がマグネット(55)を検出した状態、つまり、施療指(40)(40)の間隔が最も離れた状態からの揉みモータ(51)のエンコーダパルス数をカウントすることによって、施療指(40)(40)の間隔を知ることができる。
例えば、揉みモータ(51)と揉み軸(52)の減速比を、例えば40:1に設定すると、揉み軸(52)のリードスイッチ(56)がマグネット(55)を検出した後、次にマグネット(55)を検出するまでの間に、揉みモータ(51)のエンコーダ(54)は、揉みモータ(51)の回転を40回検出する。従って、両施療指(40)(40)の間隔は、揉み軸(52)のリードスイッチ(56)がマグネット(55)を検出した位置を原点(施療指間隔が最も離間した状態)とすると、揉みモータ(51)が10回転したときに、施療指間隔は中間、20回転で最も接近した状態となり、30回転で再び中間、40回転で原点に戻る。
【0019】
叩き手段(60)は、施療指(40)(40)の各連結杆(45)(45)を軸心から互いに180度ずれた状態で支持する叩き軸(62)と、該叩き軸を回転させる叩きモータ(61)を具える。叩きモータ(61)からの動力は、減速機構(63)を介して叩き軸(62)に伝達される。
叩きモータ(61)を回転すると、叩き軸(62)に偏心して連繋された連結杆(45)(45)を介して、施療指(40)(40)が上下方向(前後方向も含む)に往復移動して、叩き動作を行なう。
【0020】
叩き軸(62)には、図2及び図5に示すように、マグネット(65)が取り付けられており、該マグネット(65)と、マグネット(65)の回転移行路に対向してシャーシに配備されたリードスイッチ(66)によって、叩き軸(62)の回転が検出される。リードスイッチ(66)は、後述する制御手段(70)に電気的に接続され、マグネット(65)の検出をパルス信号として制御手段(70)に送信する。なお、リードスイッチ(66)は、両施療指(40)(40)の前方(図1で左方向)への突出量がほぼ等しくなったときにマグネット(65)を検出するように、設置位置が調節されている。
また、叩きモータ(61)の回転は、エンコーダ(64)によって検出され、パルス信号として制御手段(70)に送信される。
リードスイッチ(66)がマグネット(65)を検出した状態、つまり、施療指(40)(40)の突出量がほぼ等しくなった状態からの叩きモータ(61)のエンコーダパルス数をカウントすることによって、施療指(40)(40)の突出量を知ることができる。
例えば、叩きモータ(61)と叩き軸(52)の減速比を、例えば40:1に設定すると、叩き軸(62)のリードスイッチ(66)がマグネット(65)を検出した後、次にマグネット(65)を検出するまでの間に、叩きモータ(61)のエンコーダ(64)は、叩きモータ(61)の回転を40回検出する。従って、両施療指(40)(40)の突出量は、叩き軸(62)のリードスイッチ(66)がマグネット(65)を検出した位置を原点(施療指の突出量がほぼ等しくなった状態)とすると、叩きモータ(61)が10回転したときに、施療指の一方が前方に最も突出し、20回転で再度施療指(40)(40)の突出量がほぼ等しくなり、30回転で他方の施療指(40)が最も突出し、40回転で原点に戻る。
【0021】
マッサージ機(10)の動作の制御手段(70)について説明する。
図6は、マイコン(71)を主体として構成された制御手段(70)を示している。制御手段(70)は、マッサージ機(10)の適所に配備される。
マイコン(71)には、揉みモータ(51)、叩きモータ(61)及び昇降モータ(21)の駆動を制御する各モータ駆動回路(72)(73)(74)と、被施療者がマッサージ動作を選択する操作部(79)からの信号を受ける操作部I/F回路(76)、リクライニング機構(19)を制御するリクライニング制御回路(75)を具えており、前述の揉みモータ(51)、叩きモータ(61)及び昇降モータ(21)の回転を検出するエンコーダ(54)(64)(24)、揉み軸(52)のリードスイッチ(56)、叩き軸(62)のリードスイッチ(66)、ガイドレール(18)の上下に設けられたリミットスイッチ(33)(34)が接続されている。
上記制御手段(70)において、被施療者が操作部(79)を操作して、例えば、揉み、叩きやローリングマッサージを選択すると、その操作命令に応じて、各モータ駆動回路(72)(73)(74)から、モータ(51)(61)(21)への作動命令が発信され、マッサージが行なわれる。
【0022】
被施療者が操作部(79)にて揉みマッサージを選択すると、揉みモータ(51)のみが正転し、被施療者の患部に対して、施療指(40)(40)(実際には揉み玉(41)(41)(以下同じ))が略水平な平面にて、左右対称の楕円状の軌道を描きつつ、接近離間する。これにより、被施療者の患部に揉みマッサージが施される(図7参照)。
【0023】
また、被施療者が操作部(79)にて叩きマッサージを選択すると、図8に示すように、叩きモータ(61)のみが回転し、被施療者の患部に対して、施療指(40)(40)が交互に前後方向(上下も含む)に往復移動し、被施療者の患部に叩きマッサージが施される。図8は、左側の施療指(40)が前方に突出した状態を示している。
【0024】
被施療者が叩き及び揉みマッサージを選択すると、上記揉みマッサージと叩きマッサージの複合されたマッサージが被施療者の患部に施される。
【0025】
<本発明の指圧マッサージ>
図9及び図10に示すように、一方の施療指(40)が前方に最も突出した状態で、叩き手段(60)である叩きモータ(61)の駆動を止め、この状態で、揉み手段(50)である揉みモータ(51)の正転、逆転を繰り返すことで、突出した施療指(40)により被施療者の患部に指圧マッサージが施される。
【0026】
施療指(40)の突出量は、図5及び上記にて説明した叩きモータ(61)の回転を検出するエンコーダ(64)と、施療指(40)の原点位置を検出するリードスイッチ(66)により判定される。リードスイッチ(66)により原点位置が検出された後、エンコーダ(64)のパルスを10回カウントしたときに、一方の施療指(40)が前方に最も突出し、原点位置からエンコーダ(64)のパルスを30回カウントしたときに、他方の施療指(40)が前方に突出するから、制御手段(70)は、リードスイッチ(66)とエンコーダ(64)からの出力に基づいて、叩きモータ(61)の回転、停止を行なうことで、何れかの施療指(40)が前方に最も突出した状態とすることができる。
【0027】
具体的な制御の流れを、フローチャート図11に沿って説明する。
被施療者は、操作部(79)を操作し、昇降モータ(21)及び揉み手段(50)の揉みモータ(51)を作動させて、施療指(40)(40)を所望の高さ位置及び幅位置まで移動させる(ステップ1)。この状態で、叩きモータ(61)を作動させ(ステップ2)、上記の要領にて、叩き軸(62)のリードスイッチ(66)と、叩きモータ(61)のエンコーダ(64)のパルスから、一方の施療指(40)が最も突出したことが検出されると(ステップ3)、叩きモータ(61)を停止する(ステップ4)。
【0028】
一方の施療指(40)が前方に最も突出した状態(図9)にて、揉みモータ(51)を正逆転させることにより(ステップ5)、突出した施療指(40)が左右に小刻みに振動し、指圧効果の高いマッサージが施される。揉みモータ(51)の正逆転は、例えば、揉みモータ(51)と揉み軸(52)の減速比を40:1とすると、エンコーダ(54)が、例えば1〜4カウント、揉みモータ(51)の回転を検出する毎に揉みモータ(51)の回転方向を反転させることにより行なうことができる。このとき、揉みモータ(51)の速度を調整するなどして、時間的に0.5〜2秒間隔で揉みモータ(51)の回転方向を反転させることが望ましい。
【0029】
所定時間(例えば5〜15秒)経過後(ステップ6)、揉みモータ(51)を停止し(ステップ7)、再度叩きモータ(61)を作動させて(ステップ8)、ステップ3と同様の要領にて、今度は他方の施療指(40)が最も突出した状態で(図10)、叩きモータ(61)を停止する(ステップ9、ステップ10)。
【0030】
この状態で、揉みモータ(51)を正逆転させて(ステップ11)、他方の施療指(40)により、被施療者に指圧効果の高いマッサージを施す。揉みモータ(51)の正逆転は、上記ステップ5と同様の要領で行なう。
【0031】
所定時間(例えば5〜15秒)経過後(ステップ12)、揉みモータ(51)を停止し、指圧マッサージが完了となる。
【0032】
上記フローは、連続して繰り返し行なうことも勿論できるし、揉みマッサージ、叩きマッサージ、揉み及び叩きマッサージ等と組み合わせてマッサージコースに組み入れることもできる。
指圧マッサージを行なう位置へ施療指(40)(揉み玉(41))を移動させる方法としては、手動で昇降モータ(21)と揉みモータ(51)を作動させて、所望する位置に施療指(40)を移動させてもよいし、凝り度合いを測定する凝り感センサを配備し、該凝り感センサにより検出された凝っている箇所まで自動的に移動させることもできる。
また、制御手段(70)に被施療者の所望する指圧位置を記憶するようにして、使用者が所望位置で指圧マッサージを受けることができるようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0033】
本発明は、被施療者の所望位置にて、施療効果の高い指圧マッサージを施すことができ椅子型マッサージ機として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明のマッサージ機の断面図である。
【図2】マッサージユニットの正面図である(但し、シャーシの向こう側に見える線も実線で表している)。
【図3】マッサージユニットの要部断面平面図である。
【図4】揉み軸の回転と、揉みモータの回転パルスとの関係を示す説明図である。
【図5】叩き軸の回転と、叩きモータの回転パルスとの関係を示す説明図である。
【図6】制御手段のブロック図である。
【図7】揉みマッサージ時の施療指の軌跡を示す説明図である。
【図8】叩きマッサージ時の施療指の軌跡を示す説明図である。
【図9】一方の施療指を前方に突出させた状態で揉みモータを正逆回転させた指圧マッサージを示す説明図である。
【図10】他方の施療指を前方に突出させた状態で揉みモータを正逆回転させた指圧マッサージを示す説明図である。
【図11】本発明の指圧マッサージのフローチャート図である。
【符号の説明】
【0035】
(10) マッサージ機
(20) 昇降手段
(30) マッサージユニット
(40) 施療指
(50) 揉み手段
(60) 叩き手段
(64) エンコーダ
(65) マグネット
(66) リードスイッチ
(70) 制御手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被施療者の肩、背中及び/又は腰の患部にマッサージを施す一対の施療指と、
該施療指を被施療者の患部に向けて交互に出没させる叩き手段と、
施療指を被施療者の患部に対して左右に広狭方向に揺動させる揉み手段と、
叩き手段及び揉み手段を制御する制御手段と、
を具えたマッサージユニットを被施療者の腰掛ける椅子の背凭れ部に配備した椅子型マッサージ機において、
制御手段は、叩き手段を作動して、何れか一方の施療指を被施療者側に突出する位置まで移動させた状態で、揉み手段を正逆回転させ、施療指を左右方向に小刻みに揺動させることにより、突出した施療指により被施療者に指圧マッサージを施すことを特徴とする椅子型マッサージ機。
【請求項2】
叩き手段は、施療指を患者の患部に向けて交互に出没するよう偏心して支持する叩き軸と、該叩き軸を回転させる叩きモータとを含んでいる請求項1に記載の椅子型マッサージ機。
【請求項3】
揉み手段は、施療指を被施療者の患部に対して左右に広狭方向に揺動させるよう傾斜して支持する揉み軸と、該揉み軸を回転させる揉みモータとを含んでいる請求項1又は請求項2に記載の椅子型マッサージ機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2010−148647(P2010−148647A)
【公開日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−329604(P2008−329604)
【出願日】平成20年12月25日(2008.12.25)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【出願人】(000214892)三洋電機コンシューマエレクトロニクス株式会社 (1,582)
【Fターム(参考)】