説明

樹脂系素材又は異種金属と金属との接合方法

【課題】機械加工なしにカ−ボン素材、ガラス繊維系素材、不飽和樹脂と硬化剤等の組み合わせによる施工方法によって所定の機械的強度、美観及び作業性の向上が得られる接合方法を特徴とする。
【解決手段】接合しようとする一方の金属を表面処理し、その表面にカーボン系素材を被覆させ、さらに不飽和樹脂と硬化剤を混ぜてその上に塗り、おたがいを張り合わせ乾燥させ、適宜仕上げ加工を施す一連の接合方法により樹脂系素材または異種金属と金属を接合する。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】

【発明の属する分野】
【0001】
本発明は、一定の手法で混ぜ合わせ接着効果向上を可能にする材料を介して、樹脂系素材叉は異種金属と金属を接合する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の樹脂系素材叉は異種金属と金属の接合は、下記1)、2)の方法が主流である。
1)、異種金属と金属との結合の場合
▲1▼溶接し、その隙間にシ−ル材を充填する
▲2▼リベット止めし、その隙間にシ−ル材を充填する
▲3▼接着材による接合(但しこの方法は、接着強度が低い)
2)、樹脂系素材と金属との結合の場合
▲1▼リベット止めし、その隙間にシ−ル材を充填する
▲2▼接着材による接合(但しこの方法は、接着強度が低い)
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の接合方法は、作業技術が要求され、且つ作業性が悪い。叉接合後の接合部の仕上がりが悪く、継ぎ目も必ずヒビ割れを起こすという問題点があった。
【0004】
本発明は、機械的な加工や特殊な熟練技術無しで、異種金属と金属叉は樹脂系素材と金属の接合を簡略化し、且つその接合の機械的強度、美観およびその作業性の向上を目的とする。
【課題を解決する手段】
【0005】
接合しようとする一方の金属を表面処理し、その表面にカ−ボン系素材を被覆させる。さらに不飽和樹脂と硬化剤を混ぜてその上に塗り、お互いを張り合わせ乾燥させ、適宜仕上げ加工を施す一連の接合方法
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
図1は、金属薄板1の表面を紙やすり等で目荒らしし、その金属の表面に処理剤2(錆止め)をハケまたはスプレーガンで塗ったもの。図2は、その後ある一定時間強制乾燥させ、その金属表面にカーボン系素材のパテ3を一定の厚みで塗布し、再び強制乾燥したもの。
【0007】
図3は、更にその表面に硬化剤と混ぜた不飽和樹脂4をハケまたはスプレーガンで塗布し、それにガラス繊維系のファイバーマット5またはアルミ板6を貼り付けたもの。
この工程を2〜3回繰り返し(ファイバーマットを2〜3層にする)完成品とする。
【発明の効果】
【0008】
この技術によって樹脂系素材叉は異種金属と金属の接合方法が確立でき、機械的強度と美観も向上し、自動車業界や建築業界での利用が大幅に向上することが想定できる。(特に軽量化、リサイクル化に効果大)。また他方面の分野に普及が想定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】金属薄板1の表面に処理剤2(錆止め)をハケまたはスプレーガンで塗った状態の側面図
【図2】図1の金属表面にカーボン系素材のパテ3を一定の厚みで塗布し、再び強制乾燥したときの側面図
【図3】図2の表面に、硬化剤と混ぜた不飽和樹脂4をハケまたはスプレーガンで塗布し、それにガラス繊維系のファイバーマット5またはアルミ板6を貼り付けた状態の側面図
【符号の説明】
1. 金属薄板
2. 表面処理剤
3. カーボン系素材のパテ
4. 硬化剤と混ぜた不飽和樹脂
5. ガラス繊維系のファイバーマット
6. アルミ板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面処理の後、カ−ボン系素材を被覆した金属に、ガラス繊維系素材並びに不飽和樹脂と硬化剤を塗った樹脂系素材叉は異種金属との接合。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2006−8967(P2006−8967A)
【公開日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−216573(P2004−216573)
【出願日】平成16年6月28日(2004.6.28)
【出願人】(504281732)
【Fターム(参考)】