説明

機器操作システム、表示機器、及び操作機器

【課題】スマートフォンなどを操作機器として利用することにより、簡単な処理で、映像の視認性を損なうことなく、表示機器及び周辺機器の操作性を向上させる。
【解決手段】機器操作システムは、レコーダ10が接続されたTV20と、TV20及びレコーダ10からなる複数の機器を選択的に操作可能な携帯端末50とが接続される。TV20は、入力切替操作時に指定された操作対象機器の種別を示す機器種別情報または該操作対象機器の操作パネルパターンに割り当てられたパターン識別情報を携帯端末50に通知する通知手段を備える。携帯端末50は、TV20から通知された操作対象機器の機器種別情報またはパターン識別情報に基づいて操作対象機器の操作パネルパターンを取得する操作パネルパターン取得手段と、取得した操作パネルパターンをタッチ操作可能に表示する表示部とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、機器操作システム、表示機器、及び操作機器に関し、より詳細には、携帯端末から表示機器及び該表示機器に接続された周辺機器を操作する機器操作システム、該システムを構成する表示機器、及び操作機器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、テレビ装置(TV)に対して、レコーダ、プレーヤ、STB(Set Top Box)、AVアンプなどの周辺機器を接続して、テレビから周辺機器を操作することが行われている。例えば、特許文献1には、TVに接続された周辺機器の操作パネルをTVの画面上に表示させて、TVから周辺機器を操作する技術が記載されている。例えば、TVとレコーダとが接続されたシステムにおいて、TVは、レコーダの操作パネルを構成する操作ボタン用画像データを画面上に配置するための配置情報を含む操作パネル情報を記憶する記憶部を有する。レコーダは、操作ボタン用画像データを記憶した記憶部を有し、TVから取得した操作パネル情報に応じて、記憶部に記憶されている操作ボタン用画像データを配置情報に対応付けてTVに送信する。そして、TVは、レコーダから送信された操作ボタン用画像データを、配置情報に対応する位置に配置して表示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開第2011/040152号パンフレット
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術の場合、TVの画面上にレコーダの操作パネルを表示させる際に、操作パネルを視聴中の映像に重ねて表示させるか、あるいは、視聴中の映像を縮小(スケーリング)して、映像と操作パネルとが重ならないように表示させる。いずれにしても視聴中の映像表示の妨げとなり、映像の視認性を劣化させてしまう場合がある。また、リモコンを操作して、TV画面に表示された操作パネル上でカーソルを移動させ、所望の操作ボタンを選択するようにしているが、ユーザはTV画面の操作パネルを見ながら、リモコンを操作しなくてはならず、リモコン操作にはある程度の慣れが必要とされる。また、TV側の配置情報とレコーダ側の操作ボタン用画像データとを対応付ける処理を行っているが、これにより機器間での処理を複雑にしていた。
【0005】
本発明は、上述のような実情に鑑みてなされたもので、スマートフォンなどを操作機器として利用することにより、簡単な処理で、映像の視認性を損なうことなく、表示機器及び周辺機器の操作性を向上させることができる機器操作システム、該システムを構成する表示機器、及び操作機器を提供すること、を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の第1の技術手段は、1以上の周辺機器が接続された表示機器と、該表示機器及び1以上の周辺機器からなる複数の操作対象機器を選択的に操作可能な操作機器とが接続された機器操作システムであって、前記表示機器は、入力切替操作時に指定された操作対象機器の種別を示す機器種別情報または該操作対象機器の操作パネルパターンに割り当てられたパターン識別情報を前記操作機器に通知する通知手段を備え、前記操作機器は、前記表示機器から通知された前記操作対象機器の機器種別情報またはパターン識別情報に基づいて前記操作対象機器の操作パネルパターンを取得する操作パネルパターン取得手段と、該取得した操作パネルパターンをタッチ操作可能に表示する操作パネルパターン表示手段とを備えたことを特徴としたものである。
【0007】
第2の技術手段は、第1の技術手段において、前記操作機器は、前記複数の操作対象機器の機器種別情報とパターン識別情報とを対応付けた機器種別/操作パネルパターン対応テーブルを備え、前記表示機器から前記操作機器に前記操作対象機器の機器種別情報が通知された場合、前記操作パネルパターン取得手段は、前記表示機器から通知された前記操作対象機器の機器種別情報に基づいて、前記機器種別/操作パネルパターン対応テーブルを参照することにより、前記操作対象機器のパターン識別情報に応じた操作パネルパターンを取得することを特徴としたものである。
【0008】
第3の技術手段は、第1の技術手段において、前記表示機器は、前記複数の操作対象機器の機器種別情報とパターン識別情報とを対応付けた機器種別/操作パネルパターン対応テーブルを備え、前記表示機器から前記操作機器に前記操作対象機器のパターン識別情報を通知する際に、前記通知手段は、前記操作対象機器の機器種別情報に基づいて、前記機器種別/操作パネルパターン対応テーブルを参照することにより、前記操作対象機器のパターン識別情報を前記操作機器に通知することを特徴としたものである。
【0009】
第4の技術手段は、第1〜第3のいずれか1の技術手段において、前記操作機器は、複数の操作パネルパターンを記憶した操作パネルパターン記憶手段を備え、前記操作パネルパターン取得手段は、前記操作対象機器の操作パネルパターンを前記操作パネルパターン記憶手段から取得することを特徴としたものである。
【0010】
第5の技術手段は、第1〜第3のいずれか1の技術手段において、前記操作機器は、複数の操作パネルパターンを記憶したサーバ装置とネットワークを介して接続され、前記操作パネルパターン取得手段は、前記操作対象機器の操作パネルパターンを前記サーバ装置から取得することを特徴としたものである。
【0011】
第6の技術手段は、第1〜第5のいずれか1の技術手段において、前記表示機器は、該表示機器の入力端子に周辺機器が接続されたときに、該周辺機器の種別を示す機器種別情報を取得し、該取得した機器種別情報と前記入力端子とを対応付けて登録することを特徴としたものである。
【0012】
第7の技術手段は、第1〜第6のいずれか1の技術手段において、前記操作機器は、前記操作パネルパターン表示手段に表示された前記周辺機器の操作パネルパターンの操作ボタンが押下された場合、該操作ボタンに応じた操作コマンドを前記表示機器に送信し、前記表示機器は、前記操作機器から受信した操作コマンドを、前記周辺機器の操作を制御するための機器制御用コマンドに変換し、該変換した機器制御用コマンドを前記周辺機器に送信することを特徴としたものである。
【0013】
第8の技術手段は、第1〜第7のいずれか1の技術手段において、前記操作機器は、該操作機器に表示された前記周辺機器の操作パネルパターンに含まれる所定の操作ボタンが押下された場合、前記表示機器に対して前記周辺機器の操作パネルを表示するように指示すると共に、その旨を通知するためのコーションを表示し、前記周辺機器の操作パネルが前記表示機器に表示されたことを検知すると、前記コーションを消去して、前記表示機器に接続された全ての周辺機器に共通の操作パネルパターンを表示することを特徴としたものである。
【0014】
第9の技術手段は、第8の技術手段において、前記共通の操作パネルパターンは、カーソルキー及び決定キーを含むことを特徴としたものである。
【0015】
第10の技術手段は、第1〜第9のいずれか1の技術手段において、複数の操作機器を備え、前記表示機器及び前記周辺機器は、前記操作機器毎に録画あるいは再生に係るユーザ設定値を記憶して有し、前記入力切替操作時に操作対象機器が指定されたときに、該指定された操作対象機器は、前記操作機器から送信される該操作機器の機器特定情報に応じたユーザ設定値を選択し、該選択したユーザ設定値を設定することを特徴としたものである。
【0016】
第11の技術手段は、第1〜第9のいずれか1の技術手段において、複数の操作機器を備え、各前記操作機器は、録画あるいは再生に係るユーザ設定値を記憶して有し、前記操作機器は、前記入力切替操作時に指定された操作対象機器に前記ユーザ設定値を送信し、該指定された操作対象機器は、前記操作機器から送信されたユーザ設定値を設定することを特徴としたものである。
【0017】
第12の技術手段は、第10又は第11の技術手段において、前記ユーザ設定値は、少なくとも録画あるいは再生を行う際の画質及び音質に係る設定値であることを特徴としたものである。
【0018】
第13の技術手段は、第1〜第12のいずれか1の技術手段において、前記操作機器は、電話機能を有し、前記周辺機器に保存されている番組コンテンツを、前記表示機器で表示再生しているときに、前記操作機器に着信があった場合、該操作機器は、前記表示機器に着信中であることを通知し、前記表示機器は、前記操作機器からの着信中通知に応じて、省電力モードに移行すると共に、前記周辺機器に再生の一時停止要求を送信することを特徴としたものである。
【0019】
第14の技術手段は、第1〜第12のいずれか1の技術手段において、前記周辺機器に保存されている番組コンテンツを、前記表示機器で表示再生しているときに、前記操作機器に表示された前記周辺機器の操作パネルパターンの一時停止ボタンが押下された場合、前記操作機器は、前記表示機器に一時停止要求を送信すると共に、前記操作パネルパターンに代えて検索画面を表示させ、前記表示機器は、前記操作機器からの一時停止要求に応じて、省電力モードに移行すると共に、前記周辺機器に再生の一時停止要求を送信し、前記操作機器における前記検索画面から前記操作パネルパターンへの切り替えを検出すると、前記省電力モードを解除すると共に、前記周辺機器に再生の再開要求を送信することを特徴としたものである。
【0020】
第15の技術手段は、第13又は第14の技術手段において、前記省電力モードは、前記表示機器の音量及びバックライト光源の光量を低減するモードであることを特徴としたものである。
【0021】
第16の技術手段は、第1〜第12のいずれか1の技術手段において、前記周辺機器に保存されている番組コンテンツを、前記表示機器で表示再生しているときに、前記操作機器に表示された前記周辺機器の操作パネルパターンの番組情報ボタンが押下された場合、前記操作機器は、前記表示機器に番組情報要求を送信し、前記表示機器は、前記操作機器からの番組情報要求に応じて、前記周辺機器から前記番組コンテンツの番組情報を取得し、該取得した番組情報を前記操作機器に送信することを特徴としたものである。
【0022】
第17の技術手段は、第1〜第12のいずれか1の技術手段において、前記周辺機器に保存されている番組コンテンツを、前記表示機器で表示再生しているときに、前記操作機器に表示された前記周辺機器の操作パネルパターンの停止ボタンが押下された場合、前記操作機器は、前記表示機器に番組情報要求を送信し、前記表示機器は、前記操作機器からの番組情報要求に応じて、前記周辺機器から前記番組コンテンツの番組情報を取得し、該取得した番組情報を前記操作機器に送信し、該操作機器は、前記表示機器から受信した番組情報に含まれる前記番組コンテンツの再生済み時間を保存した後に、前記表示機器に停止要求を送信し、前記表示機器は、前記操作機器からの停止要求に応じて、前記周辺機器に再生の停止要求を送信することを特徴としたものである。
【0023】
第18の技術手段は、第1〜第17のいずれか1の技術手段における機器操作システムを構成する表示機器である。
【0024】
第19の技術手段は、第1〜第17のいずれか1の技術手段における機器操作システムを構成する操作機器である。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、スマートフォンなどを操作機器として利用する際に、操作機器の画面上に表示機器及び表示機器に接続された周辺機器の操作パネルパターンを選択的に表示させ、操作機器から複数の機器を操作することができるため、簡単な処理で、映像の視認性を損なうことなく、表示機器及び周辺機器の操作性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明に係る機器操作システムの構成例を示す図である。
【図2】図1に示した機器操作システムの構成例を説明するためのブロック図である。
【図3】操作パネルパターンの一例を示す図である。
【図4】本発明の機器操作システムによる動作例を説明するための図である。
【図5】本発明の第1の実施形態に係るTV及び携帯端末の要部構成例を機能的に示したブロック図である。
【図6】本発明の第1の実施形態に係るTV及び携帯端末にそれぞれ格納されているデータテーブルの一例を示す図である。
【図7】本発明の第2の実施形態に係るTV及び携帯端末の要部構成例を機能的に示したブロック図である。
【図8】本発明の第2の実施形態に係るTVに格納されているデータテーブルの一例を示す図である。
【図9】本発明に係る機器操作システムにおいて、サーバ装置に操作パネルパターンを保存した場合の構成例を示す図である。
【図10】本発明の第2の実施形態に係る機器操作システムによる機器操作方法の一例を説明するためのフロー図である。
【図11】本発明の他の実施形態に係る機器操作システムの動作例を説明するための図である。
【図12】TVに表示される周辺機器の操作パネルの一例を示す図である。
【図13】本発明の他の実施形態に係る機器操作システムの動作例を説明するための図である。
【図14】本発明の他の実施形態に係る機器操作システムの動作例を説明するための図である。
【図15】本発明の他の実施形態に係る機器操作システムの動作例を説明するための図である。
【図16】本発明の他の実施形態に係る機器操作システムの動作例を説明するための図である。
【図17】本発明の他の実施形態に係る機器操作システムの動作例を説明するための図である。
【図18】本発明の他の実施形態に係る機器操作システムの動作例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の機器操作システム、該システムを構成する表示機器、及び操作機器に係る好適な実施の形態について説明する。なお、本発明の実施形態においては、表示機器と周辺機器との間を、HDMI(High Definition Multimedia Interface)、USB(Universal Serial Bus)、LAN(Local Area Network)等で接続した場合について説明する。
【0028】
例えば、HDMIの規格(バージョン1.4)から、HDMIケーブル上でイーサネット(登録商標)信号の双方向通信を行うHDMI Ethernet Channel(以下、HDMI HECという)という機能が追加されており、このHDMI HEC対応のHDMIを利用するものとする。勿論、通信手段としては、HDMI CEC(Consumer Electronics Control)や、IEEE1394、USB、LAN、電力線通信(PLC:Power Line Communications)、無線通信、光通信などを利用してもよい。
【0029】
図1は、本発明に係る機器操作システムの構成例を示す図で、図中、10は周辺機器の一例である録画機器(レコーダ)、20は表示機器の一例であるTV、50は操作機器の一例であるスマートフォンなどの携帯端末、40はHDMI HEC対応のHDMIケーブルを示す。レコーダ10とTV20とはHDMIケーブル40を介して相互に接続されており、ケーブル一本で映像・音声信号の伝送や、イーサネット信号の伝送、機器間制御用のコマンドを伝送することができる。また、携帯端末50とTV20との間は、例えば、WiFi(Wireless Fidelity)などの無線LANにより相互に通信可能に接続される。なお、以下では、携帯端末50として、スマートフォンを例示して説明するが、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、タブレットPCなどのタッチパネル機能を備えた携帯可能な情報処理機器であればよい。
【0030】
ここで、HDMIについて簡単に説明する。HDMIは、TVとレコーダなどの周辺機器間をデジタル接続するためのデジタルインタフェースであり、PCとディスプレイの接続標準規格であるDVIに音声伝送機能や著作権保護機能を加えて、AV機器向けにアレンジしたものとなっている。従来は機器間の接続にビデオ,オーディオ,コントロールの各信号用の複数のケーブルを用いていたが、HDMIではケーブル1本で済むために、機器間の配線を簡略化することができる。
【0031】
HDMIに関する規格は規格化団体であるHDMI Licensing,LLCにより2002年12月に基本仕様が策定され(HDMI規格バージョン1.0)、2005年12月(HDMI規格バージョン1.2a)においてAV機器間のコントロールを行うための制御プロトコルとしてCEC(Consumer Electronics Control)の規定が追加された。
【0032】
なお、CECに関する用語は、HDMI規格の「2.2 Glossary of Terms」,「CEC 2.2 Glossary of Terms」他に定義されており、HDMI入力端子を持ちAVストリームを表示出力するものはシンク(Sink)機器と、HDMI出力端子を持ちAVストリームを出力するものはソース(Source)機器と、HDMI入力端子と出力端子を持ちAVストリームの入出力(転送)を行うものはリピータ(Repeater)機器と定義されている。
【0033】
HDMI規格ではCECを使った機器間制御が定義されている。このCECによれば、HDMIネットワーク上に存在する各機器に割り当てられる固有の物理アドレスと論理アドレスに基づいて様々な制御を可能としている。例えば、ユーザがテレビでデジタル放送を視聴しているときに、HDMIで接続されたDVDプレーヤを再生すると、テレビは自動的にDVDプレーヤの接続された入力に切り換える。また、このDVDプレーヤで表示しているメニュー操作や、電源のオン/オフなどをテレビのリモコンから操作することができる。
【0034】
図2は、図1に示した機器操作システムの構成例を説明するためのブロック図である。図中、レコーダ10とTV20とがHDMIケーブル40を介して接続され、TV20と携帯端末50とが無線LAN(WiFi)を介して接続されている。また、携帯端末50は、外部のサーバ装置60とネットワーク70を介して接続され、このサーバ装置60により所謂クラウドコンピューティングシステムが構成される。
【0035】
HDMIケーブル40は、デジタル信号である映像・音声ストリームを差動方式で伝送するTMDS(Transition Minimized Differential Signaling)ライン41と、機器間で共通の制御信号(CECメッセージ)を伝送する双方向バスであるCECライン42と、イーサネット信号の双方向通信を行うHECライン43とを含んでいる。またこの他に、HDMIケーブル40には、EDID(Extended Display Identification Data)の送信や、HDCP(High-bandwidth Digital Content Protection system)認証等に利用されるI2Cラインが含まれる。
【0036】
レコーダ10は、HDMIトランスミッタ11、メインマイコン12、フロントマイコン13、CECI/F14、通信I/F15、リモコン受光部16、HDMIコネクタ17、LANI/F18、及び記憶部19を備えている。
【0037】
HDMIトランスミッタ11は、HDMIコネクタ17を介してHDMIケーブル40内のTMDSライン41と接続され、例えばBDやDVDなどの記録メディアに記録されている映像データと音声データとを読み出し、音声信号が映像信号のブランキング期間に挿入されたHDMI形式のストリームに変換する。そして、変換したストリームをTMDSライン41によってTV20へ伝送する。また、メインマイコン12は、装置全体を制御するメインCPUであって、HDMIコントローラを含み、HDMIトランスミッタ11及びLANI/F18の動作を制御する。
【0038】
また、CECI/F14は、HDMIコネクタ17を介してHDMIケーブル40内のCECライン42と接続され、TV20との間でCECメッセージの双方向通信を可能とする。CECI/F14の動作は、CECコントローラを含むフロントマイコン13により制御され、CECメッセージによってHDMI接続された機器を制御することができる。CECの場合、HDMI接続された各機器の論理アドレス(機器の種別)と物理アドレス(機器の位置)が取得されるため、これらの論理アドレスと物理アドレスを指定することで所望の機器にCECメッセージを送信することができる。
【0039】
また、フロントマイコン13は、低電力で動作し、常にCECライン42から転送されてくるCECメッセージを監視する。フロントマイコン13は、サブCPUであって、図示しないリモコン装置からのリモコン信号を受信するリモコン受光部16を制御している。そして装置のスタンバイモードなどにおいてメインマイコン12の電源がオフされているときでも、フロントマイコン13が動作し、CECメッセージの送受信とリモコン信号の受信とが可能な状態で維持している。
【0040】
また、通信I/F15は、HDMI以外で外部との通信を行うためのもので、例えば、IEEE1394や、LAN、PLC、無線通信、光通信などの通信手段によりTV20と接続することもできる。また、LANI/F18は、HDMIコネクタ17を介してHDMIケーブル40内のHECライン43と接続され、TV20との間でイーサネット信号の双方向通信を可能とする。このLANI/F18は、HDMIトランスミッタ11に内蔵されていてもよい。
【0041】
また、記憶部19は、HDMIにおける論理アドレス、物理アドレス等を記憶するEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)などの不揮発性メモリである。記憶部19は、フロントマイコン13あるいはメインマイコン12により必要に応じてアクセスされ、データの読み出しや書き込みが実行される。なお、記憶部19は、EEPROMに限定されず、例えば、HD(ハードディスク)や、フラッシュメモリなどであってもよい。
【0042】
TV20は、メインマイコン21、HDMIレシーバ22、モニターマイコン23、CECI/F24、通信I/F25、リモコン受光部26、HDMIコネクタ27、LANI/F28、記憶部29、及び表示部30を備えている。なお、チューナの記載は省略しているものとする。
【0043】
HDMIレシーバ22は、HDMIコネクタ27を介してHDMIケーブル40内のTMDSライン41と接続され、レコーダ10から転送されたストリームを受信する。このHDMIレシーバ22はメインマイコン21に内蔵されていてもよい。また、メインマイコン21は、装置全体を制御するメインCPUであって、HDMIコントローラを含み、HDMIレシーバ22及びLANI/F28の動作を制御する。
【0044】
CECI/F24は、HDMIコネクタ27を介してHDMIケーブル40内のCECライン42と接続され、レコーダ10との間でCECメッセージの双方向通信を可能とする。CECI/F24の動作は、CECコントローラを含むモニターマイコン23により制御され、CECメッセージによってHDMI接続された機器を制御することができる。
【0045】
また、モニターマイコン23は、低電力で動作し、常にCECライン42から転送されてくるCECメッセージを監視する。モニターマイコン23は、サブCPUであって、リモコン装置Rからのリモコン信号を受信するリモコン受光部26を制御している。そして装置のスタンバイモードなどにおいてメインマイコン21の電源がオフされているときでも、モニターマイコン23が動作し、CECメッセージの送受信とリモコン信号の受信とが可能な状態で維持している。
【0046】
また、通信I/F25は、HDMI以外で外部との通信を行うためのもので、例えば、IEEE1394や、LAN、PLC、無線通信、光通信などの通信手段によりレコーダ10と接続することもできる。本例では、通信I/F25を介して携帯端末50と相互に接続される。また、LANI/F28は、HDMIコネクタ27を介してHDMIケーブル40内のHECライン43と接続され、レコーダ10との間でイーサネット信号の双方向通信を可能とする。このLANI/F28は、HDMIレシーバ22に内蔵されていてもよい。
【0047】
また、記憶部29は、HDMIにおける論理アドレス、物理アドレス、各種のデータテーブル等を記憶するEEPROMなどの不揮発性メモリである。記憶部29は、モニターマイコン23あるいはメインマイコン21により必要に応じてアクセスされ、データの読み出しや書き込みが実行される。なお、記憶部29は、EEPROMに限定されず、例えば、HD(ハードディスク)や、フラッシュメモリなどであってもよい。
【0048】
また、表示部30は、LCD(Liquid Crystal Display)などのディスプレイで構成される。TV20では、HDMIレシーバ22によりストリームの映像/音声が分離され、必要に応じて所定の映像信号処理及び音声信号処理を行って、表示部30に映像表示を行うと共に、図示しないスピーカから音声出力する。
【0049】
携帯端末50は、通信I/F51、制御部52、メモリ53、及び表示部54で構成される。この携帯端末50は、例えば、スマートフォンであって、タッチパネル機能を搭載する。また、携帯端末50は、無線LAN機能を備え、TV20と双方向通信可能に接続される。また、携帯端末50は、サーバ装置60とネットワーク70を介して接続され、サーバ装置60に格納されている各種の情報を取得することができる。
【0050】
このように、本発明の機器操作システムは、1以上の周辺機器が接続された表示機器と、表示機器及び1以上の周辺機器からなる複数の機器を選択的に操作可能な操作機器とが接続されて構成される。図2の例では、レコーダ10が周辺機器、TV20が表示機器、携帯端末50が操作機器となる。
【0051】
本発明の主たる目的は、スマートフォンなどを操作機器として利用し、簡単な処理で、映像の視認性を損なうことなく、表示機器及び周辺機器の操作性を向上させるようにすることにある。このための構成として、TV20は、入力切替操作時に指定された操作対象機器の種別を示す機器種別情報または操作対象機器の操作パネルパターンに割り当てられたパターン識別情報を携帯端末50に通知する通知手段を備える。この通知手段は、メインマイコン21によって実現される。また、携帯端末50は、TV20から通知された操作対象機器の機器種別情報またはパターン識別情報に基づいて、操作対象機器の操作パネルパターンを取得する操作パネルパターン取得手段と、取得した操作パネルパターンをタッチ操作可能に表示する操作パネルパターン表示手段とを備える。操作パネルパターン取得手段は制御部52によって実現され、操作パネルパターン表示手段は表示部54によって実現される。
【0052】
上記の操作パネルパターンは、図3に示すように、周辺機器の種別(レコーダ、プレーヤなど)毎に例えば4つの操作パネルパターン501〜504で構成される。図3(A)の操作パネルパターン501は、周辺機器がレコーダの場合の例であり、図3(B)の操作パネルパターン502は、周辺機器がHDD,内蔵BD(Blu-ray Disk)の場合の例である。また、図3(C)の操作パネルパターン503は、周辺機器がプレーヤあるいはVOD(Video On Demand)/DLNA(Digital Living Network Alliance)などのネットワーク配信を利用する場合の例であり、図3(D)の操作パネルパターン504は、周辺機器が携帯電話機の場合の例である。これら4つの操作パネルパターン501〜504には、例えば、A〜Dのパターン識別情報が割り当てられており、携帯端末50あるいはサーバ装置60に予め格納されている。
【0053】
図4は、本発明の機器操作システムによる動作例を説明するための図である。本例のTV20は、BD内蔵型の液晶TVであり、5つの外部入力端子(入力1〜5)を備えている。入力1,3,4がHDMI入力、入力2がUSB入力、入力5がLAN(ネットワーク)入力であり、入力1にはレコーダ10a、入力2にはUSB−HDD10b、入力3にはプレーヤ10c、入力4には携帯電話機10d、入力5にはVOD/DLNA(外部サーバ)10eがそれぞれ接続されている。
【0054】
携帯端末50は、無線LAN(IPコントロール)を介してTV20と双方向通信可能に接続され、携帯端末50の画面上には、TV20の操作パネルパターン505が表示されている。ユーザがこの操作パネルパターン505の所望のチャンネル番号を押下すると、TV20によりチャンネル選局が実行され、地上デジタル放送の番組コンテンツを視聴することができる。なお、TV20の操作パネルパターン505には、パターン識別情報として、“E”が割り当てられている。
【0055】
上記において、ユーザがTV20に接続されている周辺機器を操作する場合、まず、携帯端末50の入力切替タブ500aを押下する(S1)。TV20は、これを受けて、TV20の各入力端子に接続されている周辺機器の機器名を含む入力切替画面情報を携帯端末50に送信し、携帯端末50は、TV20から受信した入力切替画面情報を表示する(S2)。ここで、TV20は、TV20の入力端子に周辺機器が接続されたときに、周辺機器の機器情報を取得し、取得した機器情報と入力端子とを対応付けて登録する。この機器情報には、周辺機器の機器名などが含まれる。本例の場合、入力1,3,4はHDMI接続であるため、CECメッセージを利用することで機器情報を取得することができる。また、入力2のUSB接続、入力5のネットワーク接続の場合についても、公知の方法により機器情報を取得することができる。
【0056】
TV20は、このようにして取得した周辺機器の機器名と入力端子(本例では、入力1〜5)を対応させて、上記の入力切替画面情報を生成する。図4の例では、レコーダ10aの機器名が「aaaa」、USB−HDD10bの機器名が「bbbb」、プレーヤ10cの機器名が「cccc」、携帯電話機10dの機器名が「dddd」、VOD/DLNA10eの機器名が「eeee」で示され、入力1,2,3,4,5にそれぞれ対応する。なお、テレビ及び内蔵BD(機器名「xxxx」)は外部入力ではないが、これらテレビ及び内蔵BDもこの入力切替画面情報に含まれ、入力切替の対象(すなわち、操作対象)とすることができる。
【0057】
次に、ユーザは、携帯端末50の入力切替画面上において、カーソルを移動させ、所望の機器が接続されている入力を選択する。なお、携帯端末50は、TV20から受信した入力切替画面情報を表示させる際に、周辺機器が接続されていない入力についてはグレーアウト表示させ、選択できないようにしている。本例の場合、レコーダ10aが接続されている入力1が選択され、入力1の選択信号がTV20に送信される。TV20は、選択信号に応じた機器種別情報またはパターン識別情報を含む表示コマンドを携帯端末50に送信する。そして、携帯端末50は、表示コマンドに含まれる機器種別情報またはパターン識別情報に基づいて、レコーダ10aの操作パネルパターン501をメモリ53あるいはサーバ装置60から取得し、取得した操作パネルパターン501を表示部54に表示させる(S3)。この際、携帯端末50は、入力切替タブ500aからリンク操作タブ500bに自動的に切り替えて、表示部54の画面を変更する。
【0058】
なお、TV20に対する入力切替操作は、上記のように携帯端末50から行うようにしてもよいし、リモコンRを用いて行うようにしてもよい。リモコンRから入力切替操作を行う場合でも、上記と同様に、TV20から携帯端末50に表示コマンドが送信され、携帯端末50は、表示コマンドに含まれる機器種別情報またはパターン識別情報に基づいて、レコーダ10aの操作パネルパターン501を表示部54に表示させる。
【0059】
そして、携帯端末50は、表示部54に表示されたレコーダ10aの操作パネルパターン501のいずれかの操作ボタンが押下された場合、その操作ボタンに応じた操作コマンドをTV20に送信する。TV20は、携帯端末50から受信した操作コマンドを、レコーダ10aの操作を制御するための機器制御用コマンド(例えば、CECメッセージ)に変換し、変換した機器制御用コマンドをレコーダ10aに送信する。このようして、携帯端末50からレコーダ10aを操作することができる。なお、TV20、内蔵BD、レコーダ10a以外の周辺機器について操作する場合も同様の手順で行うことができる。
【0060】
(第1の実施形態)
本実施形態では、TV20から携帯端末50に操作対象機器の機器種別情報が通知される場合について説明する。図5は、TV20及び携帯端末50の要部構成例を機能的に示したブロック図である。また、図6は、TV20及び携帯端末50にそれぞれ格納されているデータテーブルの一例を示す図である。
【0061】
図5において、TV20は、メインマイコン21、通信I/F25、及び記憶部29を備えており、メインマイコン21は、本発明の通知手段21aとして機能する。また、記憶部29には、図6(A)に示す入力/機器種別対応テーブル29aが格納されている。この入力/機器種別対応テーブル29aは、TV20の入力端子(入力1〜5)に周辺機器が接続されたときに、周辺機器の種別を示す機器種別情報を取得し、取得した機器種別情報と入力端子とを対応付けて登録したものである。例えば、入力1,3,4のようにHDMI接続の場合には、CECメッセージを利用することで、機器の種別を示す論理アドレスから機器種別情報を取得することができる。また、入力2のUSB接続や、入力5のネットワーク接続についても、公知の方法で機器種別情報を取得することができる。なお、TVと内蔵BDは、外部入力ではないため、TV側で機器種別情報が予め管理されている。
【0062】
通知手段21aは、携帯端末50の入力切替操作時に選択された入力に基づいて、図6(A)の入力/機器種別対応テーブル29aを参照し、対応する機器種別情報を含む表示コマンドを通信I/F25を介して携帯端末50に送信する。例えば、入力1が選択された場合には、対応する機器種別情報は「レコーダ」となり、この「レコーダ」を含む表示コマンドが送信される。
【0063】
携帯端末50は、TV20からの表示コマンドに従って、レコーダ10aの操作パネルパターン501を表示する。この処理について具体的に説明する。図5において、携帯端末50は、制御部52、メモリ53、及び表示部54を備え、制御部52は、本発明の操作パネルパターン取得手段52aとして機能する。メモリ53は、例えば、不揮発性メモリなどであって、本発明の操作パネルパターン記憶手段に相当し、機器種別/操作パネルパターン対応テーブル53aと操作パネルパターン53bが格納されている。機器種別/操作パネルパターン対応テーブル53aは、図6(B)に示すように、複数の操作対象機器の機器種別情報とパターン識別情報とを対応付けたものである。また、操作パネルパターン53bは、前述の図3,図4に示したように、パターン識別情報A〜Eが割り当てられた操作パネルパターン501〜505である。なお、この操作パネルパターン53bをサーバ装置60から取得する場合には、携帯端末50に操作パネルパターン53bを記憶しておかなくてもよい。
【0064】
操作パネルパターン取得手段52aは、TV20から通知された操作対象機器の機器種別情報に基づいて、機器種別/操作パネルパターン対応テーブル53aを参照することにより、操作対象機器のパターン識別情報に応じた操作パネルパターンをメモリ53から取得する。本例の場合、機器種別情報として、「レコーダ」が通知されるため、図6(B)の機器種別/操作パネルパターン対応テーブル53aから、パターン識別情報として、「A」が特定される。これより、操作パネルパターン取得手段52aは、メモリ53から、パターン識別情報「A」が割り当てられた操作パネルパターン501を取得し、この操作パネルパターン501を表示部54に表示する。
【0065】
また、上記において、機器種別情報とパターン識別情報を同じにしてもよい。この場合、機器種別/操作パネルパターン対応テーブル53aを不要にすることができる。すなわち、操作パネルパターン501〜505に機器種別情報(レコーダ,プレーヤなど)が割り当てられているため、TV20から機器種別情報として、例えば「レコーダ」が通知されると、操作パネルパターン取得手段52aは、機器種別情報「レコーダ」が割り当てられた操作パネルパターン501をメモリ53から取得し、この操作パネルパターン501を表示部54に表示する。
【0066】
(第2の実施形態)
本実施形態では、TV20から携帯端末50に操作対象機器のパターン識別情報が通知される場合について説明する。図7は、TV20及び携帯端末50の要部構成例を機能的に示したブロック図である。また、図8は、TV20に格納されているデータテーブルの一例を示す図である。
【0067】
図7において、TV20は、メインマイコン21、通信I/F25、及び記憶部29を備えており、メインマイコン21は、本発明の通知手段21aとして機能する。また、記憶部29には、図8に示す機器種別/操作パネルパターン対応テーブル29bが格納されている。この機器種別/操作パネルパターン対応テーブル29bは、複数の操作対象機器の機器種別情報とパターン識別情報とを対応付けたものである。すなわち、TV20の入力端子に周辺機器が接続されたときに、周辺機器の種別を示す機器種別情報を取得し、機器種別情報、入力端子(入力1〜5)、及びパターン識別情報をそれぞれ対応付けて登録したものである。
【0068】
通知手段21aは、携帯端末50の入力切替操作時に選択された入力に基づいて、図8の機器種別/操作パネルパターン対応テーブル29bを参照し、対応するパターン識別情報を含む表示コマンドを通信I/F25を介して携帯端末50に送信する。例えば、入力1が選択された場合には、対応する機器種別情報は「レコーダ」となり、この「レコーダ」に対応するパターン識別情報は「A」であるため、このパターン識別情報「A」を含む表示コマンドが送信される。
【0069】
携帯端末50は、TV20からの表示コマンドに従って、レコーダ10aの操作パネルパターン501を表示する。この処理について具体的に説明する。図7において、携帯端末50は、制御部52、メモリ53、及び表示部54を備え、制御部52は、本発明の操作パネルパターン取得手段52aとして機能する。メモリ53には、操作パネルパターン53bが格納されている。操作パネルパターン53bは、前述の図3,図4に示したように、パターン識別情報A〜Eが割り当てられた操作パネルパターン501〜505である。
【0070】
操作パネルパターン取得手段52aは、TV20から通知された操作対象機器のパターン識別情報に応じた操作パネルパターンをメモリ53から取得する。本例の場合、パターン識別情報として、「A」が通知されるため、操作パネルパターン取得手段52aは、メモリ53から、パターン識別情報「A」が割り当てられた操作パネルパターン501を取得し、この操作パネルパターン501を表示部54に表示する。
【0071】
前述の第1の実施形態では、携帯端末50側にもデータテーブルを備えていたが、本実施形態の場合、携帯端末50側にデータテーブルを備えておく必要がない。すなわち、TV20から、操作パネルパターンに割り当てられたパターン識別情報が通知されるため、携帯端末50では、TV20から通知されたパターン識別情報に応じた操作パネルパターンを表示させるだけでよい。なお、この操作パネルパターン53bをサーバ装置60から取得する場合には、第1の実施形態と同様に、携帯端末50に操作パネルパターン53bを記憶しておかなくてもよい。
【0072】
ここで、ネットワークを介して操作パネルパターンを取得する方法について説明する。図9は、本発明に係る機器操作システムにおいて、サーバ装置に操作パネルパターンを保存した場合の構成例を示す図である。
【0073】
図9に示すように、ネットワーク70上のサーバ装置60に操作パネルパターン53bを保持しておけば、操作機器である携帯端末50のメモリに保存されていない操作パネルパターンをサーバ装置60から取得することができる。すなわち、携帯端末50は、TV20から通知された機器種別情報を基に特定したパターン識別情報に基づいて、あるいはTVから通知されたパターン識別情報に基づいて、パターン識別情報に該当する操作パネルパターンが携帯端末のメモリ内に存在すればその操作パネルパターンを使用し、存在しなければサーバ装置60からダウンロードすることができる。
【0074】
また、サーバ装置60を用いることにより、操作パネルパターンのカスタマイズや更新を容易に行うことが可能となる。例えば、上述のレコーダ10a、USB−HDD10b,プレーヤ10c、携帯電話機10dなどの操作対象機器のメーカ、あるいは、VOD/DLNA10eなどのネットワークを介したサービス提供側が独自の操作パネルパターン505を提供したい場合、操作パネルパターンのデータを専用のサーバ装置60に一意の識別情報(ID)と関連づけてアップロードすると共に、このデータを特定する一意のパターン識別情報(ID)を固有の機器種別情報と共にTV20に通知する。この場合、レコーダ10a、USB−HDD10b,プレーヤ10c、携帯電話機10dなどには予め、一意のパターン識別情報と固有の機器種別情報をTV20に通知する前に保有している必要がある。
【0075】
通知手段としては、レコーダ、プレーヤ、携帯電話機などの場合は、HDMIのCEC情報として、また、VOD、DLNAなどの場合は、これらのサービス接続時にパケットデータとしてTV20に送信することができる。TV20は、このパターン識別情報(ID)と固有の機器種別情報を取得した場合、先述の機器種別/操作パネルパターン対応テーブル29bに、このパターン識別情報(ID)と固有の機器種別情報を追加または更新する。固有の機器種別情報としては、その機器の型番や愛称であってもよく、VODなどの場合はサービスの内容であってもよい。
【0076】
そして、TV20は、携帯端末50の入力切替操作時に選択された入力に基づいて、機器種別/操作パネルパターン対応テーブル29bを参照し、対応するパターン識別情報を含む表示コマンドを携帯端末50に送信する。携帯端末50は、このパターン識別情報に対応する操作パネルパターンのデータが登録されているかどうかをサーバ装置に問い合わせ、対応する操作パネルパターンが見つかれば、その操作パネルパターンのデータをダウンロードして表示する。この構成では、操作パネルパターンを操作対象機器や操作機器に予め内蔵する必要がない。また、サーバ装置60に保持されている操作パネルパターンを変更したり、あるいは、新たな操作対象機器の操作パネルパターンをサーバ装置60に登録したりすることもできる。そして、操作パネルパターンを変更する場合には、既にサーバ装置60に保持されている変更対象のパターン識別情報に対応する操作パネルパターンのデータのみを更新すればよく、また、新たに登録する場合には、サーバ装置60に一意の識別情報(ID)と関連づけて操作パネルパターンのデータをアップロードすると共に、このパターン識別情報(ID)を固有の機器種別情報と共にTV20に追加すればよい。なお、パターン識別情報と機器種別情報とを携帯端末50で保有するようにしてもよい。
【0077】
図10は、本発明の第2の実施形態に係る機器操作システムによる機器操作方法の一例を説明するためのフロー図である。本例は、図7,8の構成に基づいて説明する。まず、携帯端末50は、画面上の入力切替タブが押下されたか否かを判定し(ステップS11)、入力切替タブが押下されたと判定した場合(YESの場合)、TV20に入力切替画面情報を要求する。また、ステップS11において、入力切替タブが押下されていないと判定した場合(NOの場合)、ステップS11で待機状態に移行する。
【0078】
次に、TV20は、携帯端末50からの要求に応じて、入力切替画面情報を生成し、生成した入力切替画面情報を携帯端末50に送信する(ステップS12)。携帯端末50は、TV20から受信した入力切替画面情報を表示部54に表示し(ステップS13)、機器選択待ち状態となる。画面上でいずれかの機器が選択されたと判断した場合、画面上で選択された操作対象機器に入力を切り替えるための入力切替コマンドをTV20に送信する(ステップS14)。TV20は、携帯端末50から受信した入力切替コマンドで指定された操作対象機器に入力を切り替え(ステップS15)、入力切替コマンドで指定された操作対象機器の種別から、図8の機器種別/操作パネルパターン対応テーブル29bを参照し、当該操作対象機器のパターン識別情報を特定する(ステップS16)。そして、TV20は、ステップS16で特定したパターン識別情報を含む表示コマンドを携帯端末50に送信する(ステップS17)。
【0079】
次に、携帯端末50は、TV20から受信した表示コマンドに含まれるパターン識別情報に基づいて、メモリ53あるいはサーバ装置60から操作パネルパターンを取得し(ステップS18)、取得した操作パネルパターンをタッチ操作可能に表示部54に表示する(ステップS19)。携帯端末50は、表示部54に表示された操作パネルパターンのいずれかの操作ボタンが押下されたか否かを判定し(ステップS20)、操作ボタンが押下されたと判定した場合(YESの場合)、押下された操作ボタンに応じた操作コマンドをTV20に送信する(ステップS21)。また、操作ボタンが押下されていないと判定した場合(NOの場合)、ステップS20で待機状態に移行する。
【0080】
次に、TV20は、携帯端末50から受信した操作コマンドを機器制御用コマンド(例えば、CECメッセージ)に変換し(ステップS22)、変換した機器制御用コマンドを入力切替先の機器(操作対象機器)に送信する(ステップS23)。このようにして、携帯端末50からTV20に接続された操作対象機器を操作することができる。
【0081】
図11は、本発明の他の実施形態に係る機器操作システムの動作例を説明するための図である。また、図12は、TV画面上に表示される周辺機器の操作パネルの一例を示す図である。図12(A)はレコーダ10aの操作パネル、図12(B)はプレーヤ10cの操作パネル、図12(C)は携帯電話機10dの操作パネルを示す。携帯端末50は、携帯端末50に表示された周辺機器(本例ではレコーダ10a)の操作パネルパターン501に含まれる所定の操作ボタン(本例では○○リンクボタン501a)が押下された場合、TV20に対してレコーダ10aの操作パネルを表示するように指示すると共に、その旨を通知するためのコーション501bを表示する。
【0082】
TV20は、携帯端末50からの指示に従って、図12(A)に示すレコーダ10aの操作パネルを操作パネル表示部201に表示し、その旨を携帯端末50に通知する。なお、TV20に表示される周辺機器の操作パネルは、TV20が各周辺機器と通信することにより生成されるものであり、例えば、前述の特許文献1に記載の方法により生成することができる。
【0083】
そして、携帯端末50は、TV20からの通知により、レコーダ10aの操作パネルがTV20に表示されたことを検知すると、コーション501bを消去して、TV20に接続された全ての周辺機器に共通の操作パネルパターン507を表示する。この共通の操作パネルパターン507は、少なくともカーソルキー及び決定キーを含んで構成されている。
【0084】
ここで、図12に示すように、TV20に表示される周辺機器の操作パネルは、携帯端末50に表示される周辺機器の操作パネルパターンとは異なっている。上記のように、TV20に表示される周辺機器の操作パネルは、TV20が各周辺機器と通信することにより生成されるため、携帯端末50の操作パネルパターンに比べて、より操作ボタンの数が多くなっている。このため、携帯端末50の操作パネルパターンから周辺機器を操作できないケースが起こり得る。このような事態を回避するために、全ての周辺機器に共通の操作パネルパターン507を表示させて、TV20の画面上にどのような操作パネルが表示されても操作できるようにする。具体的には、少なくともカーソルキー及び決定キーを有する操作パネルパターンであれば、全ての操作パネルに対応できるため望ましい。
【0085】
図11で示す動作例のフローは次の通りとなる。
図11において、携帯端末50には、レコーダ10aの操作パネルパターン501が表示されている。まず、ユーザが携帯端末50の○○リンクボタン501aを押下すると(ステップS31)、携帯端末50は、TV20に対して、レコーダ10aの操作パネルを表示するように指示する表示コマンドを送信すると共に、レコーダ10aの操作パネルをTV20に表示することを通知するためのコーション501bを表示させる(ステップS32)。
【0086】
上記の表示コマンドを受けたTV20は、レコーダ10aの操作パネル(図12(A)を参照)を操作パネル表示部201に表示させ、その旨を携帯端末50に通知する(ステップS33)。そして、携帯端末50は、TV20からの通知により、レコーダ10aの操作パネルがTV20に表示されたことを検知すると、コーション501bを消去して、TV20に接続された全ての周辺機器に共通の操作パネルパターン507を表示する(ステップS34)。
【0087】
図13は、本発明の他の実施形態に係る機器操作システムの動作例を説明するための図である。本実施形態では、TV20と複数の携帯端末50a,50bが接続され、携帯端末50bの画面には、レコーダ10aの操作パネルパターン501が表示されている。TV20及びTV20に接続されたレコーダ10aは、携帯端末50a,50b毎に録画あるいは再生に係るユーザ設定値(例えば、ユーザa用設定値、ユーザb用設定値、…)を記憶して有している。このユーザ設定値は、例えば、録画あるいは再生を行う際の画質及び音質に係る設定値などであり、携帯端末50a,50bそれぞれの機器特定情報と対応付けされている。この機器特定情報とは、例えば、携帯端末固有の機器IDやログインIDなどであり、携帯端末や使用ユーザ等を識別できる情報であればよい。
【0088】
ここで、携帯端末50bにより入力切替操作が行われ、操作対象機器が指定されたときに、この操作対象機器は、携帯端末50bから送信される携帯端末50bの機器特定情報に応じたユーザ設定値を選択し、選択したユーザ設定値を自動的に設定する。本例の場合、TV20あるいはレコーダ10aが操作対象機器となるため、TV20あるいはレコーダ10aが、例えば、録画あるいは再生を行う際の画質及び音質に係るユーザ設定値を設定する。
【0089】
上記のユーザ設定値としては、画質及び音質に係る設定値以外であってもよい。例えば、電子番組表を表示するときのジャンルの色をユーザ(携帯端末)毎に設定してもよい。また、録画コンテンツをユーザ(携帯端末)毎に管理し、あるユーザが録画リストを携帯端末に表示する際に、そのユーザが録画したコンテンツを優先的に上位に表示させたり、色を付けて表示するなどの設定を行ってもよい。また、番組コンテンツの録画時に録画画質をユーザ(携帯端末)毎に設定してもよい。さらには、電子番組表の好みのジャンル情報やタレント名、番組予約時の録画先の録画機器名やディスク名、録画機器やディスクの再生履歴、録画予約済みの番組情報、視聴済番組情報などの情報のほか、操作機器で音声認識を行う際の個人別パラメータなどをユーザ設定値としてもよい。
【0090】
図14は、本発明の他の実施形態に係る機器操作システムの動作例を説明するための図である。本実施形態では、TV20と複数の携帯端末50a,50bが接続され、携帯端末50bの画面には、レコーダ10aの操作パネルパターン501が表示されている。各携帯端末50a,50bは、録画あるいは再生に係るユーザ設定値(例えば、ユーザ設定値a,ユーザ設定値b,…)を記憶して有している。そして、例えば、携帯端末50bにより入力切替操作が行われ、操作対象機器が指定されたときに、携帯端末50bが操作対象機器にユーザ設定値bを送信し、操作対象機器は、携帯端末50bから送信されたユーザ設定値bを自動的に設定する。本例の場合も、図13の例と同様に、TV20あるいはレコーダ10aが操作対象機器となる。
【0091】
これにより、図13の例と同様に、ユーザ毎の各種設定を自動的に行い、ユーザ独自にカスタマイズすることができる。なお、本例の場合、ユーザ設定値を携帯端末50a,50b側に持たせる構成となるが、TV20あるいはレコーダ10a側で設定したユーザ設定値を携帯端末50a,50bに送信(フィードバック)し、携帯端末50a,50bに保存するようにしてもよい。
【0092】
図15は、本発明の他の実施形態に係る機器操作システムの動作例を説明するための図である。本例の携帯端末50は、電話機能を有している。携帯端末50は、周辺機器(本例ではレコーダ10)に保存されている番組コンテンツを、TV20で表示再生しているときに、携帯端末50に着信があった場合、携帯端末50は、操作パネルパターン501上に着信中を示すメッセージ501cを表示すると共に、TV20に着信中であることを通知する(ステップS41)。TV20は、携帯端末50からの着信中通知に応じて、省電力モードに移行すると共に(ステップS42)、レコーダ10に再生の一時停止要求を送信する(ステップS43)。ここでいう省電力モードとは、例えば、TV20の音量及びバックライト光源の光量を低減するモードである。そして、携帯端末50による通話が終了すると、TV20は、上記の省電力モードを元の通常視聴モードに戻し、レコーダ10の再生を再開させる。
【0093】
図16は、本発明の他の実施形態に係る機器操作システムの動作例を説明するための図である。携帯端末50の画面上には、レコーダ10の操作パネルパターン501が表示されている。周辺機器(本例ではレコーダ10)に保存されている番組コンテンツを、TV20で表示再生しているときに、携帯端末50に表示された操作パネルパターン501の一時停止ボタン501dが押下されると、携帯端末50は、TV20に一時停止要求を送信すると共に(ステップS51)、操作パネルパターン501に代えて検索画面508を表示させる(ステップS52)。
【0094】
TV20は、携帯端末50からの一時停止要求に応じて、省電力モードに移行すると共に(ステップS53)、レコーダ10に再生の一時停止要求を送信する(ステップS54)。そして、ユーザが検索画面508による検索を完了し、戻るボタン508aを押下すると、操作パネルパターン501に画面が切り替わる(ステップS55)。TV30は、携帯端末50における検索画面508から操作パネルパターン501への切り替えを検出すると、省電力モードを解除すると共に、レコーダ10に再生の再開要求を送信する。
【0095】
図17は、本発明の他の実施形態に係る機器操作システムの動作例を説明するための図である。携帯端末50の画面上には、レコーダ10の操作パネルパターン501が表示されている。周辺機器(本例ではレコーダ10)に保存されている番組コンテンツを、TV20で表示再生しているときに、携帯端末50に表示された操作パネルパターン501の番組情報ボタン501eが押下された場合、携帯端末50は、TV20に番組情報要求を送信する(ステップS61)。TV20は、携帯端末50からの番組情報要求に応じて、レコーダ10に番組コンテンツの番組情報を要求する(ステップS62)。そして、TV20は、レコーダ10から番組コンテンツの番組情報を取得し(ステップS63)、取得した番組コンテンツの番組情報を携帯端末50に送信する(ステップS64)。
【0096】
携帯端末50は、TV20から受信した番組情報501fを操作パネルパターン501上に表示させる(ステップS65)。この番組情報501fには、番組コンテンツに係る情報として、例えば、タイトル、番組内容、再生状況(再生済み時間)などが表示される。
【0097】
図18は、本発明の他の実施形態に係る機器操作システムの動作例を説明するための図である。携帯端末50の画面上には、レコーダ10の操作パネルパターン501が表示されている。周辺機器(本例ではレコーダ10)に保存されている番組コンテンツを、TV20で表示再生しているときに、携帯端末50に表示された操作パネルパターン501の停止ボタン501gが押下された場合、携帯端末50は、TV20に番組情報要求を送信する(ステップS71)。TV20は、携帯端末50からの番組情報要求に応じて、レコーダ10から表示再生していた番組コンテンツの番組情報を取得し(ステップS72,ステップS73)、取得した番組コンテンツの番組情報を携帯端末50に送信する(ステップS74)。
【0098】
携帯端末50は、TV20から受信した番組コンテンツの番組情報に基づき、番組コンテンツの再生済み時間を保存した後に(ステップS75)、TV20に停止要求を送信する(ステップS76)。この際、携帯端末50は、再生済み時間を含む再生中断情報をメモリ53に保存した旨を通知するためのメッセージ501hを表示する。TV20は、携帯端末50からの停止要求に応じて、レコーダ10に再生の停止要求を送信する(ステップS77)。
【0099】
上記のように、番組コンテンツの再生済み時間を携帯端末50に記憶しておくことで、次回、レコーダ10により同じ番組コンテンツを再生する際に、携帯端末50に記憶した再生済み時間に基づいて、番組コンテンツの途中から再生することが可能となる。
【0100】
このように本発明によれば、スマートフォンなどを操作機器として利用する際に、操作機器の画面上に表示機器及び表示機器に接続された周辺機器の操作パネルパターンを選択的に表示させ、操作機器から複数の機器を操作することができるため、映像の視認性を損なうことなく、表示機器及び周辺機器の操作性を向上させることができる。
【0101】
また、操作対象機器の種別毎に予め操作パネルパターンを操作機器側に保持しておくため、複雑な機器間処理を必要とせず、操作機器から複数の操作対象機器を簡単に操作することができる。
【符号の説明】
【0102】
10…レコーダ、11…HDMIトランスミッタ、12,21…メインマイコン、13…フロントマイコン、14,24…CECI/F、15,25,51…通信I/F、16,26…リモコン受光部、17,27…HDMIコネクタ、18,28…LANI/F、19,29…記憶部、20…TV、21a…通知手段、22…HDMIレシーバ、23…モニターマイコン、29a…入力/機器種別対応テーブル、30,54…表示部、40…HDMIケーブル、41…TMDSライン、42…CECライン、43…HECライン、50…携帯端末、52…制御部、52a…操作パネルパターン取得手段、53…メモリ、53a,29b…機器種別/操作パネルパターン対応テーブル、53b…操作パネルパターン、60…サーバ装置、70…ネットワーク。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
1以上の周辺機器が接続された表示機器と、該表示機器及び1以上の周辺機器からなる複数の操作対象機器を選択的に操作可能な操作機器とが接続された機器操作システムであって、
前記表示機器は、入力切替操作時に指定された操作対象機器の種別を示す機器種別情報または該操作対象機器の操作パネルパターンに割り当てられたパターン識別情報を前記操作機器に通知する通知手段を備え、
前記操作機器は、前記表示機器から通知された前記操作対象機器の機器種別情報またはパターン識別情報に基づいて前記操作対象機器の操作パネルパターンを取得する操作パネルパターン取得手段と、該取得した操作パネルパターンをタッチ操作可能に表示する操作パネルパターン表示手段とを備えたことを特徴とする機器操作システム。
【請求項2】
請求項1に記載の機器操作システムにおいて、前記操作機器は、前記複数の操作対象機器の機器種別情報とパターン識別情報とを対応付けた機器種別/操作パネルパターン対応テーブルを備え、前記表示機器から前記操作機器に前記操作対象機器の機器種別情報が通知された場合、前記操作パネルパターン取得手段は、前記表示機器から通知された前記操作対象機器の機器種別情報に基づいて、前記機器種別/操作パネルパターン対応テーブルを参照することにより、前記操作対象機器のパターン識別情報に応じた操作パネルパターンを取得することを特徴とする機器操作システム。
【請求項3】
請求項1に記載の機器操作システムにおいて、前記表示機器は、前記複数の操作対象機器の機器種別情報とパターン識別情報とを対応付けた機器種別/操作パネルパターン対応テーブルを備え、前記表示機器から前記操作機器に前記操作対象機器のパターン識別情報を通知する際に、前記通知手段は、前記操作対象機器の機器種別情報に基づいて、前記機器種別/操作パネルパターン対応テーブルを参照することにより、前記操作対象機器のパターン識別情報を前記操作機器に通知することを特徴とする機器操作システム。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項に記載の機器操作システムにおいて、前記操作機器は、複数の操作パネルパターンを記憶した操作パネルパターン記憶手段を備え、前記操作パネルパターン取得手段は、前記操作対象機器の操作パネルパターンを前記操作パネルパターン記憶手段から取得することを特徴とする機器操作システム。
【請求項5】
請求項1〜3のいずれか1項に記載の機器操作システムにおいて、前記操作機器は、複数の操作パネルパターンを記憶したサーバ装置とネットワークを介して接続され、前記操作パネルパターン取得手段は、前記操作対象機器の操作パネルパターンを前記サーバ装置から取得することを特徴とする機器操作システム。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか1項に記載の機器操作システムにおいて、前記表示機器は、該表示機器の入力端子に周辺機器が接続されたときに、該周辺機器の種別を示す機器種別情報を取得し、該取得した機器種別情報と前記入力端子とを対応付けて登録することを特徴とする機器操作システム。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか1項に記載の機器操作システムにおいて、前記操作機器は、前記操作パネルパターン表示手段に表示された前記周辺機器の操作パネルパターンの操作ボタンが押下された場合、該操作ボタンに応じた操作コマンドを前記表示機器に送信し、前記表示機器は、前記操作機器から受信した操作コマンドを、前記周辺機器の操作を制御するための機器制御用コマンドに変換し、該変換した機器制御用コマンドを前記周辺機器に送信することを特徴とする機器操作システム。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれか1項に記載の機器操作システムにおいて、前記操作機器は、該操作機器に表示された前記周辺機器の操作パネルパターンに含まれる所定の操作ボタンが押下された場合、前記表示機器に対して前記周辺機器の操作パネルを表示するように指示すると共に、その旨を通知するためのコーションを表示し、前記周辺機器の操作パネルが前記表示機器に表示されたことを検知すると、前記コーションを消去して、前記表示機器に接続された全ての周辺機器に共通の操作パネルパターンを表示することを特徴とする機器操作システム。
【請求項9】
請求項8に記載の機器操作システムにおいて、前記共通の操作パネルパターンは、カーソルキー及び決定キーを含むことを特徴とする機器操作システム。
【請求項10】
請求項1〜9のいずれか1項に記載の機器操作システムにおいて、複数の操作機器を備え、前記表示機器及び前記周辺機器は、前記操作機器毎に録画あるいは再生に係るユーザ設定値を記憶して有し、前記入力切替操作時に操作対象機器が指定されたときに、該指定された操作対象機器は、前記操作機器から送信される該操作機器の機器特定情報に応じたユーザ設定値を選択し、該選択したユーザ設定値を設定することを特徴とする機器操作システム。
【請求項11】
請求項1〜9のいずれか1項に記載の機器操作システムにおいて、複数の操作機器を備え、各前記操作機器は、録画あるいは再生に係るユーザ設定値を記憶して有し、前記操作機器は、前記入力切替操作時に指定された操作対象機器に前記ユーザ設定値を送信し、該指定された操作対象機器は、前記操作機器から送信されたユーザ設定値を設定することを特徴とする機器操作システム。
【請求項12】
請求項10又は11に記載の機器操作システムにおいて、前記ユーザ設定値は、少なくとも録画あるいは再生を行う際の画質及び音質に係る設定値であることを特徴とする機器操作システム。
【請求項13】
請求項1〜12のいずれか1項に記載の機器操作システムにおいて、前記操作機器は、電話機能を有し、前記周辺機器に保存されている番組コンテンツを、前記表示機器で表示再生しているときに、前記操作機器に着信があった場合、該操作機器は、前記表示機器に着信中であることを通知し、前記表示機器は、前記操作機器からの着信中通知に応じて、省電力モードに移行すると共に、前記周辺機器に再生の一時停止要求を送信することを特徴とする機器操作システム。
【請求項14】
請求項1〜12のいずれか1項に記載の機器操作システムにおいて、前記周辺機器に保存されている番組コンテンツを、前記表示機器で表示再生しているときに、前記操作機器に表示された前記周辺機器の操作パネルパターンの一時停止ボタンが押下された場合、前記操作機器は、前記表示機器に一時停止要求を送信すると共に、前記操作パネルパターンに代えて検索画面を表示させ、前記表示機器は、前記操作機器からの一時停止要求に応じて、省電力モードに移行すると共に、前記周辺機器に再生の一時停止要求を送信し、前記操作機器における前記検索画面から前記操作パネルパターンへの切り替えを検出すると、前記省電力モードを解除すると共に、前記周辺機器に再生の再開要求を送信することを特徴とする機器操作システム。
【請求項15】
請求項13又は14に記載の機器操作システムにおいて、前記省電力モードは、前記表示機器の音量及びバックライト光源の光量を低減するモードであることを特徴とする機器操作システム。
【請求項16】
請求項1〜12のいずれか1項に記載の機器操作システムにおいて、前記周辺機器に保存されている番組コンテンツを、前記表示機器で表示再生しているときに、前記操作機器に表示された前記周辺機器の操作パネルパターンの番組情報ボタンが押下された場合、前記操作機器は、前記表示機器に番組情報要求を送信し、前記表示機器は、前記操作機器からの番組情報要求に応じて、前記周辺機器から前記番組コンテンツの番組情報を取得し、該取得した番組情報を前記操作機器に送信することを特徴とする機器操作システム。
【請求項17】
請求項1〜12のいずれか1項に記載の機器操作システムにおいて、前記周辺機器に保存されている番組コンテンツを、前記表示機器で表示再生しているときに、前記操作機器に表示された前記周辺機器の操作パネルパターンの停止ボタンが押下された場合、前記操作機器は、前記表示機器に番組情報要求を送信し、前記表示機器は、前記操作機器からの番組情報要求に応じて、前記周辺機器から前記番組コンテンツの番組情報を取得し、該取得した番組情報を前記操作機器に送信し、該操作機器は、前記表示機器から受信した番組情報に含まれる前記番組コンテンツの再生済み時間を保存した後に、前記表示機器に停止要求を送信し、前記表示機器は、前記操作機器からの停止要求に応じて、前記周辺機器に再生の停止要求を送信することを特徴とする機器操作システム。
【請求項18】
請求項1〜17のいずれか1項に記載の機器操作システムを構成する表示機器。
【請求項19】
請求項1〜17のいずれか1項に記載の機器操作システムを構成する操作機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2013−21672(P2013−21672A)
【公開日】平成25年1月31日(2013.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−70489(P2012−70489)
【出願日】平成24年3月27日(2012.3.27)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ETHERNET
2.HDMI
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】