説明

機械加工部品内のエッジ急変部の幾何学的パラメータを特徴付けるためのコンピュータ実行の方法及びシステム

【課題】例えば面取り部、ベベル、フィレット及びその他の部品特徴形状部に見ることができるようなエッジ鋭利部を生じる可能性がある、部品特徴部及び/又は幾何学的不連続部のようなエッジ急変部を特徴付けるためのコンピュータ実行の方法、システム及びコンピュータプログラムコードを提供する。
【解決手段】部品内のエッジの最初のセグメントに対応するウィンドーサイズを設定するためのインタフェースと、前記部品内のエッジ急変部を含む前記エッジのイメージングデータポイントを処理するプロセッサと、前記エッジに適合する直線に基づく複数の相互接続直線によって形成された線を生成する36プロセッサと、前記エッジの勾配差を計算する38プロセッサと、前記計算した勾配差の大きさの変化に基づいて、第1のエッジ急変ポイントを特定する40プロセッサと、前記第1の湾曲屈曲部を特徴付けるために曲率半径を計算するプロセッサと、を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、総括的には機械加工部品の製造に関連した測定技術に関し、より具体的には、部品内のエッジ急変部の1つ又はそれ以上の幾何学的パラメータを特徴付けるためのコンピュータ実行の方法、システム及びコンピュータプログラムコードに関する。
【背景技術】
【0002】
タービン翼形部、圧縮機ファン、ブレード根元部、等々のような部品に製造加工(例えば、機械加工)を行うと、そのような部品内に形成されたエッジは、比較的鋭利になる可能性がある。鋭利なエッジ急変部又は不連続部は、熱的及び/又は機械的応力を受けた時に急速に磨耗しまた割れを生じる可能性がある薄い材料のセクションを形成する場合がある。従って、そのような部品のエッジ急変部は、適当な機械的性質を達成するような適切な構成又は形状にされることが望ましい。そのようなエッジ急変部の正確な測定及び特徴付けは、現在のところ時間がかかり、また達成することが難しい。
【0003】
部品内のエッジ急変部を特徴付けるための公知の測定方法は、しばしば計画的及び計画外の加工を伴う手作業を必要とする。例えば、計画的加工は、コーナ部又は屈曲部を仕上げかつ図面の特徴形状部を作製することを目的とするものであり、一方、計画外の加工は、その部品の取扱い中に発生する可能性がある欠け、へこみ及び掻き傷の再加工及び補修を含む場合がある。そのような手作業は、手動的に行われるので、作業者の訓練及び/又は熟練レベルの違いにより、エッジ急変部の特徴付けに望ましくないバラツキが持ち込まれる可能性がある。作業者に高いレベルの訓練を施すことは、費用がかかり、また十分に満足な解決策が得られない可能性がある。例えば、二人のよく訓練された作業者であっても、同一のエッジ急変部を評価した時に異なる結果を得る場合があることが観察された。
【特許文献1】米国特許出願第11/274578号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従って、上記欠点に影響されずにエッジ急変部を定量的に特徴付けるための自動化方法を提供することが望ましい。さらに、所定のエッジ急変部についてあらゆる適用可能なパラメータを適切に特徴付けるような比較的高度な反復性及び精度を一貫して達成することも望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のひとつは、部品(10)内のエッジ急変部の1つ又はそれ以上の幾何学的パラメータを定量的に特徴付けるためのシステムであって、前記部品内のエッジの最初のセグメントに対応する選択可能な数のイメージングデータポイントを処理するためにウィンドーサイズを設定する(32)ためのユーザインタフェースと、それらの少なくとも1つが前記部品内のエッジ急変部を含む前記エッジの連続セグメントに対応するそれぞれのイメージングデータポイントを処理するために前記ウィンドーをスライドさせる(34)ためのプロセッサと、前記エッジの各連続セグメントに適合する直線に基づく複数の相互接続直線によって形成された線を生成する(36)ためのプロセッサと、前記エッジの各連続セグメントの相互接続直線に沿って勾配差を計算する(38)ためのプロセッサと、前記計算した勾配差の大きさの変化に基づいて、前記エッジ急変部の第1の湾曲屈曲部を表す第1のエッジ急変ポイントを特定する(40)ためのプロセッサと、前記第1の湾曲屈曲部を特徴付けるために曲率半径を計算する(42)ためのプロセッサと、を含む。
【0006】
本発明のこれらの及びその他の利点は、添付の図で構成した図面を参照して以下の説明から一層明らかになるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
図1は、タービンブレードのブレード根元部のような例示的な部品10を示しており、部品10は、丸コーナ部を有する面取り部のようなエッジ急変部14を備えたスロット12を含む。面取り部、ベベル、フィレット及びその他の部品特徴形状部に見ることができるようなエッジ鋭利部を生じる可能性がある部品特徴部及び/又は幾何学的不連続部は、本説明の関連ではエッジ急変部(edge break)と呼ぶことにする。
【0008】
図2は、例えば光学式エッジ急変部センサで取得することができるような、エッジ急変部14に対応する複数のイメージング縞パターンで構成された画像16を示す。本発明と同一の譲受人によって開発された画期的な手持ち型光学式エッジ急変部センサに関する背景情報を望む読者は、米国特許出願第11/274578号を参照されたい。
【0009】
図4は、エッジ急変部14の例示的な輪郭を表した線18を示す。1つの例示的な実施形態では、線18は、3次元イメージングデータ20における切断線4−4(図3)に沿うような数学的適合を表している。線18は、光学式エッジ急変部センサで取得したイメージング縞パターン16からコンピュータで抽出することができるようなイメージングポイントで構成されている。イメージングデータを抽出するための例示的な処理法は、当業者には理解されているような位相シフト法、三角測量法及びその他の光学的処理法を含むことができる。
【0010】
本発明の発明者は、本質的に自動化方式で部品内のエッジ急変部の1つ又はそれ以上の幾何学的パラメータを定量的に特徴付けるための画期的なコンピュータ実行の方法を見出した。図5に示すのは、本発明の態様を具体化したプロセスの例示的なステップを示すフロー図である。
【0011】
例示的なベベルタイプのエッジ50の代表的な標準名称(表示)を図6に示す。例えば、ベベル50は、2つのエッジ52及び54と、2つの急変ポイント56及び58と、1つの中間領域60とを含む。一般的に、エッジ52及び54は、各側にそれぞれのエッジ急変部(例えば、丸コーナ部)に至る線形(直線)(又は非線形(非直線))セグメントを含むことができる。急変ポイントは、エッジが湾曲転換を示し始める以前のエッジ上の最終ポイントとして定義することができる。中間領域は一般的に、2つの急変ポイント間に位置している。
【0012】
このタイプのエッジを特徴付ける可能な例示的な方法は、
1.エッジ52及び54の平坦度が指定公差内にあることを判定するステップと、
2.中間領域60を指定公差域内に位置させるステップと、
3.中間領域内に何らの陥凹部も存在しないことを判定するステップと、
4.各湾曲転換部(屈曲部)に対する指定最小値に合致するそれぞれの半径を確定するステップと、
を含むことができる。
【0013】
一般的に、エッジの平坦度は、幾つかのエッジポイントにわたる線形性パラメータを計算することによって、例えば直線(線)に適合する幾つかのエッジポイントの最小二乗適合によって判定することができる。従って、以下でさらに説明するように、含むべきポイントの数を適切に選択することは、考慮すべき事項である。
【0014】
図5に戻ると、開始ステップ30に続いて、ステップ32は、エッジの最初のセグメントに対応する選択可能な数のイメージングデータポイントを処理するためにウィンドーサイズを設定することを可能にする。ステップ34は、それらの少なくとも1つがエッジ急変部を含む該エッジの連続セグメントに対応するそれぞれのイメージングデータポイントを処理するためにウィンドーをスライドさせることを可能にする。1つの例示的な実施形態では、急変ポイント及び対応する最終ポイントとの間のポイントのほぼ1/3を使用することにより、スライドウィンドーに十分なサイズが得られることが実験によって判明した。スライドボックスのサイズは、如何なる特定のサイズにも限定されるものではないことが理解されるであろう。
【0015】
ステップ36は、エッジの各連続セグメントにフィットする直線(線形)に基づく複数の相互接続直線によって形成された線を生成することを可能にする。図6に示す線図は、そのように生成した線の1つの実例である。ステップ38は、エッジの各連続セグメントの相互接続直線に沿って勾配差を計算することを可能にする。図8のグラフは、例示的なエッジの様々なセグメントに沿った計算した勾配及び勾配差の線図である。
【0016】
ステップ40は、計算した勾配差の大きさの変化に基づいて、第1のエッジ急変ポイントを特定することを可能にする。第1のエッジ急変ポイントは、エッジ急変部の第1の湾曲転換部を表す。図6のポイント56は、第1のエッジ急変ポイントの実例であり、同図のポイント58は、第2のエッジ急変ポイントの実例である。急変ポイントの位置は、公差域との整合性を判定するために使用することができる。
【0017】
戻りステップ44に先立って、ステップ42は、第1の湾曲転換部を特徴付けるために曲率半径を計算することを可能にする。例えば、図9の半径R1は、そのような半径を表している。上に述べたように、計算した半径は、各湾曲セグメントにつての指定最小値と合致すべきである。もしそれが存在すれば、エッジ急変部の一部となる可能性がある第2の湾曲転換部を特徴付けるために同様の計算を行うことができる。
【0018】
図7は、それぞれの半径によって特徴付けることができる単一の丸形屈曲部70を含むエッジ急変部を示す。図7はさらに、スライド可能なウィンドー72を示し、ウィンドー72は、開始ポイント74から第1のエッジ76に沿って第1のエッジ急変ポイント78に向かってスライドし、湾曲転換部70に沿ってスライドし、また第2のエッジ急変ポイント80から第2のエッジ82に沿って最終ポイント84に向かってスライドすることができる。線のいずれの端部からでもエッジポイントの処理を開始することができることが分かるであろう。
【0019】
操作中、ウィンドーをエッジの成形輪郭に沿ってスライドさせることによって、設定したウィンドーサイズにより取り囲まれた幾つかのポイントを使用して、一連の直線を適合させることができる。基本的な数学的原理により、あらゆる2つの隣り合う直線間の勾配差を計算することによって、エッジの輪郭に対する近似曲線マップを得ることができる。
【0020】
図8は、例示的なエッジについての勾配90の計算値及び勾配差92の計算値のそれぞれのグラフを示す。勾配差のグラフで分かるように、勾配導関数における符号変化がある、つまりエッジが湾曲し始めることを示す少なくとも2つの位置96が存在する。輪郭上の局所的最小値97及び99は各々、それぞれの最小半径に対応するそれぞれの位置であると考えることができることを示しているといえる。曲線の第1の導関数(勾配)及び第2の導関数(勾配差)に関する直截的な数学的概念を使用して、次のように述べることができる。
【0021】
1.図8の水平軸に沿ったデータは、エッジを構成する様々な相互接続セグメントの適合直線に沿った移動位置に対応する。従って、相互接続セグメントに沿った勾配差の計算は、エッジの輪郭に対する曲率マップを推定することを可能にする。
【0022】
2.平坦なエッジセグメントは本質的に、勾配差の絶対値がゼロである領域に対応する。つまり、勾配値は一定である。
【0023】
3.急変ポイントは、勾配差の絶対値がまさにゼロでなくなり始める移行ポイントであると考えられる。つまり、勾配の大きさは、一定値から変動状態に変化する。
【0024】
4.各最小半径円は、それぞれの最小曲率値(k)と対応するように位置させるべきである。
【0025】
上に述べたように、本発明の態様を具体化したアルゴリズムを使用することによって、適合エッジ直線、急変ポイント及び最小円のようなエッジ急変部を特徴付けるためのあらゆる適用可能なパラメータを正確かつ一貫して確定することができる。エッジ急変部を特徴付けるためのそれぞれの最小円をグラフィカル表示するための例示的な報告100を図9に示している。この報告は、公称半径値(R1及びR2)と本発明の態様により計算した半径値(R1*及びR2*)との間の例示的な定量的比較を含む。本発明の態様を用いて計算した最小半径の値は、公称半径の値に実質的に近いことを理解されたい。
【0026】
本発明の操作態様では、以下の例示的な利点を得ることができることを意図している。
【0027】
1.自動化:エッジ急変部評価プロセスは、作業者による最小の手動的対話で行うことができる。
【0028】
2.高い効率:エッジ急変部の確定は、適当なユーザインタフェース内の単一のボタン又はアイコンをただクリックすることによって、数秒で実行することができる。
【0029】
3.直感的に理解できる報告:エッジの評価報告は、単に英数字情報で提供することができるだけでなく、直感的に理解できかつユーザに優しいグラフィカルユーザインタフェースとして表示することもできる。
【0030】
4.高いゲージ反復性及び再現性(GR&R):エッジ急変部評価は、最早や作業者依存性ではない。従って、本発明の態様を具体化したプロセスは、非常に高い反復性及び再現性を有する。
【0031】
5.ユーザに優しいプロセス:エッジ急変部評価プロセスは、標準化することができ、またコスト効果がある方式で製造現場環境に適応させることができる。
【0032】
本発明の態様はまた、コンピュータ可読媒体上のコンピュータ可読コードとして具体化することができることが分かるであろう。コンピュータ可読媒体は、データを記憶することができかつその後コンピュータシステムによって読取ることができるあらゆるデータ記憶装置とすることができる。コンピュータ可読媒体の実例としては、読取り専用メモリ、ランダムアクセスメモリ、CD−ROM、DVD、磁気テープ、光学式データ記憶装置が含まれる。コンピュータ可読媒体はまた、コンピュータ可読コードが分散方式で記憶されかつ実行されるように、コンピュータシステムに結合されたネットワーク上に分散させることもできる。
【0033】
以上の詳述に基づいて、本発明の態様は、コンピュータソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア又はそれらのあらゆる組合せ又はサブセットを含むコンピュータプログラミング又はエンジニアリング法を使用して実行することができる。本発明によるコンピュータ可読コード手段を有するあらゆるそのような得られたプログラムは、1つ又はそれ以上のコンピュータ可読媒体内に具体化又は形成し、それによってコンピュータプログラムプロダクトつまり製品を製作することができる。コンピュータ可読媒体は、例えば固定(ハード)ドライブ、ディスケット、光ディスク、磁気テープ、読取り専用メモリ(ROM)のような半導体メモリなど、或いはインターネット又はその他の通信ネットワーク又はリンクのようなあらゆる送受信媒体とすることができる。コンピュータコードを含む製品は、1つの媒体から直接コードを実行することによって、1つの媒体から他の媒体にコードをコピーすることによって、又はネットワーク上でコードを送信することによって、製作し及び/又は使用することができる。
【0034】
本発明を製作し、使用し又は販売するための装置は、それに限定されないが、中央処理装置(CPU)、メモリ、記憶装置、通信リンク及び装置、サーバ、入出力装置、或いは1つ又はそれ以上の処理システムのあらゆるサブコンポーネントを含む1つ又はそれ以上の処理システムとすることができ、この1つ又はそれ以上の処理システムのサブコンポーネントは、特許請求の範囲に記載したような本発明を具体化したソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア或いはそれらのあらゆる組合せ又はサブセットを含む。
【0035】
ユーザ入力は、それによってデータをコンピュータに入力することができるキーボード、マウス、ペン、音声、タッチスクリーン、又はアプリケーションプログラムのようなその他のプログラムよるものを含むあらゆるその他の手段から受けることができる。
【0036】
情報工学に精通した当業者は、上記のように作成したソフトウェアを適当な汎用又は専用コンピュータハードウェアと組合せて、本発明の態様を具体化したコンピュータシステム又はコンピュータサブシステムを容易に構成することができるであろう。
【0037】
本明細書では本発明の特定の実施形態を図示かつ説明してきたが、そのような実施形態は単に実施例の目的のためのみに示していることは、理解されるであろう。当業者には、本明細書の発明から逸脱することなく、多くの変形、変更及び置換えが考えられるであろう。従って、本発明は、提出した特許請求の範囲の技術思想及び技術的範囲によってのみ限定されることを意図している。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】丸コーナ部を有する面取り部のようなエッジ急変部を有するスロットを含む例示的な部品を示す図。
【図2】図1に示すエッジ急変部に対応する複数のイメージング縞パターンを示す図。
【図3】図2に示す縞パターンからコンピュータで抽出できるような例示的な3次元(3−D)イメージングデータを示す図。
【図4】図1に示すエッジ急変部の例示的な輪郭を表した線を示す図。
【図5】本発明の態様を具体化したプロセスの例示的なステップを示すフロー図。
【図6】例示的な丸形エッジを特徴付けるために使用することができるような例示的なパラメータを示す図。
【図7】本発明の態様により処理される幾つかのデータポイントを選択するための例示的なスライドウィンドーを示す図。
【図8】エッジ急変部を特徴付けるために使用することができるような例示的な勾配曲線と勾配差曲線とを示す図。
【図9】エッジ急変部を特徴付けるための例示的な最小円を示し、また公称半径値と本発明の態様により計算した半径値との間の例示的な比較を含むグラフィカル報告を示す図。
【符号の説明】
【0039】
10 例示的な部品
12 スロット
14 エッジ急変部
16 画像
18 線
20 3次元イメージングデータ
30 開始ステップ
32 幾つかのイメージングデータポイントを処理するためにウィンドーサイズを設定するステップ
34 イメージングデータポイントを処理するためにウィンドーをスライドさせるステップ
36 線を生成するステップ
38 勾配差を計算するステップ
40 第1のエッジ急変ポイントを特定するステップ
42 曲率半径を計算するステップ
44 戻りステップ
50 例示的なベベルタイプのエッジ
52、54 エッジ
56、58 急変ポイント
60 中間領域
70 単一の丸形屈曲部
72 スライド可能なウィンドー
74 開始ポイント
76 第1のエッジ
78 第1のエッジ急変ポイント
80 第2のエッジ急変ポイント
90 勾配のグラフ
92 勾配差
96 位置
97、99 局所的最小値
100 例示的な報告

【特許請求の範囲】
【請求項1】
部品(10)内のエッジ急変部の1つ又はそれ以上の幾何学的パラメータを定量的に特徴付けるためのシステムであって、
前記部品内のエッジの最初のセグメントに対応する選択可能な数のイメージングデータポイントを処理するためにウィンドーサイズを設定する(32)ためのユーザインタフェースと、
それらの少なくとも1つが前記部品内のエッジ急変部を含む前記エッジの連続セグメントに対応するそれぞれのイメージングデータポイントを処理するために前記ウィンドーをスライドさせる(34)ためのプロセッサと、
前記エッジの各連続セグメントに適合する直線に基づく複数の相互接続直線によって形成された線を生成する(36)ためのプロセッサと、
前記エッジの各連続セグメントの相互接続直線に沿って勾配差を計算する(38)ためのプロセッサと、
前記計算した勾配差の大きさの変化に基づいて、前記エッジ急変部の第1の湾曲屈曲部を表す第1のエッジ急変ポイントを特定する(40)ためのプロセッサと、
前記第1の湾曲屈曲部を特徴付けるために曲率半径を計算する(42)ためのプロセッサと、
を含むシステム。
【請求項2】
単一のプロセッサユニットが、前記各プロセッサを構成する、請求項1記載のシステム。
【請求項3】
前記計算した勾配差の大きさの別の変化に基づいて、前記エッジ急変部の第2の湾曲屈曲部を表す第2のエッジ急変ポイントを特定するためのプロセッサをさらに含む、請求項1記載のシステム。
【請求項4】
前記第2の湾曲屈曲部を特徴付けるために曲率半径を計算するためのプロセッサをさらに含む、請求項3記載のシステム。
【請求項5】
前記エッジ急変部についての前記第1の湾曲屈曲部を特徴付ける曲率半径と、もし存在すれば、前記第2の湾曲屈曲部を特徴付ける曲率半径とに関する英数字情報を、ユーザインタフェースパネルを通して表示するためのユーザディスプレイをさらに含む、請求項4記載のシステム。
【請求項6】
前記エッジ急変部についての前記第1の湾曲屈曲部を特徴付ける曲率半径と、もし存在すれば、前記第2の湾曲屈曲部を特徴付ける曲率半径とに関するグラフィカル情報を、ユーザインタフェースパネルを通して表示するためのユーザディスプレイをさらに含む、請求項5記載のシステム。
【請求項7】
部品内のエッジ急変部の1つ又はそれ以上の幾何学的パラメータを定量的に特徴付けるコンピュータ実行の方法であって、
前記部品内のエッジの最初のセグメントに対応する選択可能な数のイメージングデータポイントを処理するためにウィンドーサイズを設定するステップ(32)と、
それらの少なくとも1つが前記部品内のエッジ急変部を含む前記エッジの連続セグメントに対応するそれぞれのイメージングデータポイントを処理するために前記ウィンドーをスライドさせるステップ(34)と、
前記エッジの各連続セグメントに適合する直線に基づく複数の相互接続直線によって形成された線を生成するステップ(36)と、
前記エッジの各連続セグメントの相互接続直線に沿って勾配差を計算するステップ(38)と、
前記計算した勾配差の大きさの変化に基づいて、前記エッジ急変部の第1の湾曲屈曲部を表す第1のエッジ急変ポイントを特定するステップ(40)と、
前記第1の湾曲屈曲部を特徴付けるために曲率半径を計算するステップ(42)と、
を含むコンピュータ実行の方法。
【請求項8】
前記計算した勾配差の大きさの別の変化に基づいて、前記エッジ急変部の第2の湾曲屈曲部を表す第2のエッジ急変ポイントを特定するステップをさらに含む、請求項7記載のコンピュータ実行の方法。
【請求項9】
前記第2の湾曲屈曲部を特徴付けるために曲率半径を計算するステップをさらに含む、請求項8記載のコンピュータ実行の方法。
【請求項10】
前記エッジ急変部についての前記第1の湾曲屈曲部を特徴付ける曲率半径と、もし存在すれば、前記第2の湾曲屈曲部を特徴付ける曲率半径とに関する英数字情報を、ユーザインタフェースパネルを通して表示するステップをさらに含む、請求項9記載のコンピュータ実行の方法。
【請求項11】
前記エッジ急変部についての前記第1の湾曲屈曲部を特徴付ける曲率半径と、もし存在すれば、前記第2の湾曲屈曲部を特徴付ける曲率半径とに関するグラフィカル情報を、ユーザインタフェースパネルを通して表示するためのユーザディスプレイをさらに含む、請求項9記載のコンピュータ実行の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−139774(P2007−139774A)
【公開日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−308642(P2006−308642)
【出願日】平成18年11月15日(2006.11.15)
【出願人】(390041542)ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ (6,332)
【氏名又は名称原語表記】GENERAL ELECTRIC COMPANY
【Fターム(参考)】