説明

機能性飲料と機能性動物飼料を同時に安価に製造する方法とその装置

【課題】従来機能性飲料を製造する時、アレルギー症状の緩和に効果がある乳酸菌とかリラックス効果があるとされる物質を混入するなどの方法で飲料等が作られていたが、飲料を作った後の粕に機能性を持たせて動物飼料を作る装置と方法は考えられていなかった。
【解決手段】 機能性を上げる為には、何らかの添加剤が必要で特に高額の酵素類では混合茶粕に混合して機能性を上げても費用対効果のハードルを超えることができないのは自明の理である。然し他の添加物と異なり、酵素は混合茶等に混合して飲料を作った場合、混合茶の成分が飲料に溶出する割合は約30%と云われており、混合茶葉に混合した酵素は60%〜70%溶出しても30%〜40%は茶粕に残存しておりそのまま乾燥すれば酵素混合の茶粕が同時に製造でき該乾燥茶粕がそのまま機能性動物飼料となれば、機能性飲料と機能性動物飼料が単独で製造するのと異なり安価なコストで提供することが出来る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は機能性を向上した飲料と動物性飼料の製造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の飲料や動物飼料で機能性を高める為には夫々単独の方法で製造することが多く、特に機能性を高める為に使用する酵素等は効果がある程、高額になり良い事が判っていても実用化する為には大きなハードルを越えなければならなかったのである。
【0003】
以下図1により従来の梅酒の製造時における焼酎浸漬方法と類似しているナフトキノン含有のタベヴィア・アベラネダエやホーセンカ等の根から茎花葉に至るまで摘み取り刻んで1ヶ月程経過した後、固液分離して液体だけナフトキノンを含んだアルコール(以後N酵素という)を採取して保存する。
【0004】
混合茶製造時にN酵素をスプレー又は点滴等によって微量を噴霧又は滴下し、量は少しでよいが万遍なく行き渡るように散布する。散布した後は、沸騰した白湯又は蒸気等で通常のお茶を出すようにして混合茶を製造する。
【0005】
混合茶等に熱湯を差しても、その成分が溶出できる量は約30%と云われている。このN酵素を混入した茶類は本来の味を引き出しただけではなく、N酵素によりまろやかな味になり、香りは引き出されて強く感じる。N酵素の特質も充分引き出されてナフトキノン誘導体(ビタミンK様作用)ケンフェロール(ナフトキノン前駆体物質)フラボノイド、エルゴステロール(ビタミンD2の前駆体物質)夫々の物質が体内に入ることによって、人の持つ免疫性が向上する。
【特許文献1】 発行桑茶及びその製造方法特開平5−153941
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
以上に述べた従来の発酵茶及び酵素抽出食味酒等において、又茶粕、或いは食品廃棄物の処理方法において、機能性飲料製造と機能性飼料を夫々単独に製造して、実用化する時、高額になる鳳仙花アルコール抽出食味酒は癌患者用痛み止めや舞茸やアガリクス茸エキス抽出用酵素液にする等薬品に近い形で利用する以外方法がなかった。
【0007】
動物飼料においては高蛋白の配合飼料で自動給餌が可能な扱い易い鶏用飼料でkg当り30円と安く廃棄物リサイクル用飼料ではkg当り10円、1頓1万円の増量材でしか使えることが出来なかった。鶏から産卵される卵価も物価の優等生と云われる位安価で、同じ廃棄物から生産された飼料に機能性を持たせて良質の卵を産む鶏の健康管理が行える方法等、即ち抗生物質等に頼らないで免疫力の強くなる飼料が求められていた。
【問題を解決するための手段】
【0008】
上記2つの目的を同時に達成するため本発明は、混合茶生成時にN酵素を希釈し、万遍なく混合するよう特殊ノズル本人特開(2001−252595)でスプレーして混ぜ合せ、該混合茶にナフトキノン特有の特色を持たせ、その1つは味覚と香り、次に継続して飲用することによって得られる、薬効、即ち免疫性の向上と罹癌の予防など機能性食品として製造を行う。
【0009】
上記の混合茶を製造した後排出される茶粕には残留ナフトキノンが含まれており、混合茶の穀類や抽出用茶葉には否応なくN酵素が添着している為、旋回流熱風乾燥装置本人特願(2000−404312)で乾燥するだけで機能性飼料が生産される。該機能性飼料で飼育された鶏は極めて健康になり、産み出された卵は白身の蛋白質が皿から盛り上がり、黄身は箸で摘まんでも崩れることがないなど特色のある卵が生産される。
【課題を解決する手段】
【0010】
飲料水用混合茶等を製造する際に白湯又は蒸気で煮沸する前の原料茶葉・穀類等に予めN酵素をスプレー又は滴下し、混合茶用原料に万遍なくN酵素が行渡った後お茶を煮沸する作業に入り混合茶を製造する。
【0011】
上記混合茶にはN酵素が含有され、従来の混合茶と異なる機能性飲料が生成される。混合茶を抽出した後に混合茶粕が排出され、この混合茶粕にも微量のN酵素が含有されており、乾燥することによりN酵素含有混合茶粕が生成され、機能性動物飼料が生産される。
【発明の効果】
【0012】
上述したように本発明の機能性飲料と機能性動物飼料を同時に安価に製造する方法とその装置はN酵素を媒体にして飲料を作り、該飲料は単に咽頭を潤すという単純な嗜好品の領域を超えて癌患者の疼痛を和らげたり、放射線照射治療或は抗癌剤投与による種々の副作用を忘れさせ本発明者が依頼した医師のテストでは投与した殆どの人が痛みの緩和や改善又は効果が認められている。
【0013】
次に殆んど同時に生産されるN酵素入り動物飼料であるが、養鶏場の鶏に毎日微量を餌に混入して与えたところ、鶏が元気になり糞の臭いも無くなり、即ち消化器系が健康になり、産卵した卵はこの養鶏場では従来考えられなかった現象が起こり、卵を割って皿に盛った時、白身が盛り上がり、従来はベタッと平で流れるような卵が変化し、黄身は箸で摘んでも崩れないという鶏卵が産出された。
【0014】
養豚でも糞臭が改善されたり、肉質が改善される等、著効が現われ、養豚業者を喜ばせたが、費用対効果が問題になると、N酵素の購入価格に絞られ飼育業者と購入飼料との価格差を縮めることが出来ず大きな問題となっていたが、本発明の機能性飲料と機能性動物飼料を同時に安価に製造する方法とその装置による効果を発揮することが期待できる。
【0015】
以下本発明の実施の形態を図1〜図4に基づいて説明する。
【0016】
図において1はN酵素槽で該酵素スプレーノズル2でN酵素槽1から送られた液を万遍なく吹き付け充分吹き付けが完了した後、密閉され蒸煮装置3で蒸煮され、混合茶が生成される。飲料充填機4で上澄液が容器に詰められ市場に出荷され、機能性飲料5として製品化される。
【0017】
飲料充填機4で固体として回収された飲料茶粕は搬送用ダクト6を経由して、乾燥装置7でN酵素混合茶粕を乾燥し、機能性動物飼料8を生成する。以上のように混合茶を蒸煮する直前にN酵素を万遍なく噴霧した後蒸煮し、機能性飲料として製品化した後の茶粕にも微量のN酵素が含浸している為、乾燥すると動物に有用な機能性動物飼料になる方法と装置を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】フロー図である
【図2】α−ナフトキノンの化学式
【図3】β−ナフトキノンの化学式
【図4】ビタミンk1の化学式
【符号の説明】
【0019】
1.N酵素槽
2.酵素スプレーノズル
3.蒸煮装置
4.飲料充填機
5.機能性飲料
6.搬送用ダクト
7.乾燥装置
8.機能性動物飼料

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ナフトキノンを含む植物を特化(タベブイヤ・アベラネダエやホーセンカ等)してアルコールに浸漬させ、ナフトキン溶融アルコールを生成し、南蛮黍、はと麦、玄米、大麦(以後混合茶という)等を湯煎して飲用茶を製造する時、微量のナフトキンを入れると香りもよくなり、毒性が解除されて、混合茶に含まれている薬効も顕著に現われ、ナフトキノンの持つ、人の免疫性も更に強くなる機能性を特徴とする飲用茶の製造方法とその装置。
ナフトキノンはビタミンk1様前駆物質で疎水性であるが、アルコール抽出ナフトキノンは親水性と双方の機能がある等、特定の機能が公知されている(以後機能性という)
【請求項2】
上記請求項1のナフトキノン入り混合茶を製造した後、微量のナフトキノンを含んだ混合茶粕が排出される。該茶粕を旋回流熱風乾燥装置本人特願(2000−404312)で乾燥する。本茶粕の中にナフトキノン誘導体(ビタミンK様作用)ケンフェロール(ナフトキノン前駆体物質)フラボノイド、エルゴステロール(ビタミンD2の前駆体物質)など様々な成分を持つ乾燥茶粕となり機能性を特徴とする動物飼料の製造方法とその装置。
【請求項3】
請求項1・2に記述した如く本方法とその装置は機能性、即ちナフトキノンは世界の医学界でも長期間に亙り制癌物質として研究されており、日常飲料に供すれば癌予防或いは抗癌剤服用時の副作用の消去となり機能性飲料を提供すると共に排出された茶粕は動物の健康維持と共に鶏では特筆すべき良質の鶏卵が採取される等、機能性動物飼料として活用できる一挙両得を感受することを特徴とする機能性飲料と機能性動物飼料の製造方法とその装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−282616(P2007−282616A)
【公開日】平成19年11月1日(2007.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−138257(P2006−138257)
【出願日】平成18年4月18日(2006.4.18)
【出願人】(000159906)
【Fターム(参考)】