説明

歯磨剤組成物

【課題】パール効果と発泡性に優れ、保存安定性が良好な歯磨き剤組成物を提供。
【解決手段】(A)パール光沢付与成分として脂肪酸グリコールエステルと、(B)ベタイン型両性界面活性剤とを含有し、(A)成分の含有量が1.5〜5.0質量%で、かつ(A)/(B)の質量比が3.0〜6.0であることを特徴とする歯磨剤組成物。更に、(C)架橋型ポリアクリル酸塩を含有すると、真珠様の優れた光沢を有し、かつ良好な発泡性を有し、しかも、経時での保存安定性が良好で、更に使用時の口腔内での分散性も良好となるものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パール光沢と発泡性に優れ、保存安定性が良好な歯磨剤組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、洗浄剤の美観を高める目的で外観にパール光沢を付与するためのパール光沢付与剤が用いられており、一般的に用いられているパール光沢付与剤として入手が容易なグリコール類の脂肪酸エステル、例えばジステアリン酸エチレングリコール(以下、EGDSと略す。)等が汎用されている。
【0003】
目的製剤にパール光沢を付与する方法としては、例えば洗浄剤の製造工程でパール光沢付与剤を、その融点以上に加温した界面活性剤に添加して撹拌しながら融解させた後、適時任意成分を添加し、撹拌しながら冷却してパール光沢剤粒子を析出させることにより、組成物にパール光沢を付与する方法がある。また、パール光沢付与剤を含有する濃縮組成物を予め製造しておき、パール光沢付与剤の融点以下の温度で洗浄組成物製造工程に後添加し、パール光沢を付与する方法も広く使われている(特許文献1;特開2003−147396号公報参照)
【0004】
これらパール光沢付与技術については、これまで様々なパール光沢付与剤及びパール光沢濃縮物が提案されている(特許文献2;特開2006−316035号公報、特許文献3;特許第3766651号明細書、特許文献4;特開平11−278000号公報、特許文献5;特許第3442425号明細書)。
【0005】
しかし、いずれも皮膚や毛髪などに適用する液体洗浄組成物を想定しており、歯磨剤組成物に応用した場合、十分な発泡性と分散性が確保できず、使用感が悪くなるという問題があった。よって、歯磨剤組成物の優れた発泡性を確保して良好なパール光沢を付与できる技術の開発が望まれる。
【0006】
【特許文献1】特開2003−147396号公報
【特許文献2】特開2006−316035号公報
【特許文献3】特許第3766651号明細書
【特許文献4】特開平11−278000号公報
【特許文献5】特許第3442425号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、パール光沢と発泡性に優れ、保存安定性も良好な歯磨剤組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討を重ねた結果、(A)パール光沢付与成分として脂肪酸グリコールエステルを配合し、かつ(B)ベタイン型両性界面活性剤を併用し、(A)成分を1.5〜5.0質量%、かつ(A)/(B)の質量比が3.0〜6.0となるように配合することにより、良好なパール光沢と発泡性が両立し、保存安定性も良好な歯磨剤組成物が得られること、更に、(C)架橋型ポリアクリル酸塩を配合することにより、使用時の口腔内での分散性も向上し、パール光沢及び発泡性に優れ、保存安定性も良好で、使用時の口腔内での分散性に優れた、パール光沢を有する歯磨剤組成物が得られることを見出した。
本発明の歯磨剤組成物は、脂肪酸グリコールエステルとベタイン型両性界面活性剤とを特定割合で併用し、優れたパール光沢と良好な発泡性とを両立し得たものである。
【0009】
従って、本発明は、(A)パール光沢付与成分として脂肪酸グリコールエステルと、(B)ベタイン型両性界面活性剤とを含有し、(A)成分の含有量が1.5〜5.0質量%で、かつ(A)/(B)の質量比が3.0〜6.0であることを特徴とする歯磨剤組成物、及び、更に(C)架橋型ポリアクリル酸塩を含有することを特徴とする上記歯磨剤組成物を提供する。
【発明の効果】
【0010】
本発明の歯磨剤組成物は、真珠様の優れた光沢を有し、かつ良好な発泡性を有し、しかも、経時での保存安定性が良好で、更に使用時の口腔内での分散性も良好となるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明について詳細に説明すると、本発明の歯磨剤組成物は、練歯磨、液状歯磨等の歯磨剤、特に練歯磨剤として調製できるもので、(A)脂肪酸グリコールエステル、(B)ベタイン型両性界面活性剤を含有し、更に好ましくは(C)架橋型ポリアクリル酸塩を含有する。
【0012】
(A)成分の脂肪酸グリコールエステルは、パール光沢付与成分であり、脂肪酸のアルキル基の炭素数が13〜23のものが好ましく、例えばモノステアリン酸エチレングリコール、ジステアリン酸エチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、ジステアリン酸ポリエチレングリコールなどが好適である。中でも、ジステアリン酸エチレングリコールが、最も良好なパール光沢を発現するため好ましい。
【0013】
このような脂肪酸グリコールエステルとしては、例えばモノステアリン酸エチレングリコールはニッコールEGMS−70(日光ケミカルズ社製)、エマレックスEGS−A(日本エマルジョン社製)、ジステアリン酸エチレングリコールはニッコールエステパールEGDS(日光ケミカルズ社製)、エマレックスEGS−C(日本エマルジョン社製)、ゲナポールPMS(クラリアントジャパン社製)等として商業的に入手でき、これら市販品を使用できる。
【0014】
脂肪酸グリコールエステルとしては、1種を単独で用いても2種類以上を併用してもよく、その配合量は、組成物全体の1.5〜5.0%(質量%、以下同様。)、特に2.0〜4.5%が好ましい。配合量が1.5%未満では十分なパール光沢は得られず、5.0%を超えると製剤の発泡性や分散性が悪くなる。
【0015】
(B)成分のベタイン系両性界面活性剤は、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン(以下、ココアンホ酢酸Naと略す。)等のイミダゾリン型、ラウリン酸アミドプロピルベタイン(以下、ラウラミドプロピルベタインと略す。)、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン(以下、コカミドプロピルベタインと略す。)等のアミドプロピルベタイン型、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン(以下、ラウリルベタインと略す。)、ステアリルジメチルアミノ酢酸ベタイン(以下、ステアリルベタインと略す。)等の酢酸ベタイン、ラウリルヒドロキシスルホベタイン、ラウリン酸アミドプロピルヒドロキシスルホベタイン等のスルホベタイン等が挙げられ、安定したパール光沢を発現させ得る点で、コカミドプロピルベタインが好ましい。
【0016】
ベタイン系両性界面活性剤は、市販品を使用でき、工業的には20〜40%程度の水溶液として市販されている。例えば、ココアンホ酢酸NaはエナジコールC−40H(一方社油脂工業)、ソフタゾリンCH、ソフタゾリンCL−R(川研ファインケミカル)、アンヒトール20YB(花王)、コカミドプロピルベタインはTEGO BETAINE CK OK(デグサ)、アンヒトール55AB(花王)、NIKKOL AM−3130N(日光ケミカルズ)、MIRATAINE BET C−30(ローディア日華)、ラウラミドプロピルベタインはソフタゾリンLPB(川研ファインケミカル)、アンヒトール20AB(花王)、ラウリルベタインはアンヒトール20BS、アンヒトール24B(花王)、NIKKOL AM−301(日光ケミカルズ)、ステアリルベタインはアンヒトール86B(花王)、ラウリルヒドロキシスルホベタインはアンヒトール20HD(花王)、ラウリン酸アミドプロピルヒドロキシスルホベタインはソフタゾリンLSE、ソフタゾリンLSE−R(川研ファインケミカル)等の商品名で市販されている。
【0017】
ベタイン型両性界面活性剤は、組成物中に0.3〜1.5%、特に0.4〜1.3%配合することが好ましく、0.3%に満たないと保存安定性が悪くなり液分離を生じやすく、1.5%を超えると製剤の発泡性が悪くなることがある。
【0018】
組成物中の(A)脂肪酸グリコールエステルと(B)ベタイン型両性界面活性剤との質量比(A)/(B)は3.0〜6.0であり、好ましくは3.5〜4.5の範囲である。このような範囲で配合することで、優れたパール光沢と適度な発泡性が得られ、保存安定性も良好となる。(A)/(B)が3.0未満の場合、歯磨製剤の安定性が悪くなり液分離を生じ、また、満足なパール光沢が得られず、6.0を超えると良好な発泡性を確保できない。
【0019】
本発明の歯磨剤組成物において、パール光沢付与成分である脂肪酸グリコールエステルの配合方法としては、例えば脂肪酸グリコールエステルと分散剤としての界面活性剤等とを脂肪酸グリコールエステルの融点以上の温度で混合した後、冷却する冷却工程を経て、脂肪酸グリコールエステル成分を晶出させることでパール光沢を付与する方法が採用できる。
具体的には、通常の歯磨剤組成物の調製において、水溶性成分を溶解させた水溶液の一部又は全部に分散剤としての界面活性剤等を加えて70〜90℃に加温する。ここに別装置にてその融点より5〜20℃高い温度(一般的に70〜90℃)で加熱して均一に溶解した脂肪酸グリコールエステルを撹拌しながら添加し、十分に分散させる。その後撹拌しながら30〜40℃まで徐々に冷却し、脂肪酸グリコールエステルを晶析させることによりパール光沢を有する水溶液を得ることが出来る。なお、その他の工程は通常の歯磨剤組成物の調製工程を採用できる。
【0020】
また、脂肪酸グリコールエステルを用いてパール光沢を有する濃縮物を予め作製し、この濃縮物を脂肪酸グリコールエステルの融点以下の温度で歯磨剤組成物に添加してパール光沢を付与する方法も採用できる。この方法は、組成物全体を加温する必要がないためエネルギー的に有利であり、また、安定なパール外観を得ることができることから、本発明においてより好ましく採用される。パール濃縮物の作製方法は特に限定するものではないが、例えば下記方法により調製することができる。
分散剤及び水を撹拌しながら70〜90℃に加温し、この操作とは別に脂肪酸グリコールエステルをその融点より5〜20℃高い温度(一般に70〜90℃)に加熱して均一に溶かす。次に、この均一に溶解した脂肪酸グリコールエステルを、70〜90℃の温度で前述の操作で加温した分散剤と水の混合物に撹拌しながら添加する。この結果得られた混合液を状態調整のため約20〜40分撹拌しながら70〜90℃に保った後、更に撹拌しながら30〜40℃まで徐々に冷却する。冷却によって脂肪酸グリコールエステルが晶析し、所望のパール濃縮物が形成される。
【0021】
上記パール濃縮物は、少なくとも1種類のパール光沢付与成分と、少なくとも1種類の分散剤(溶剤、湿潤剤、または乳化剤とも呼ばれる。)及び水から構成され、パール光沢濃縮物分散液として調製することができる。
【0022】
この場合、パール光沢濃縮物分散液中の脂肪酸グリコールエステル類の含有量は、20〜45%、特に25〜40%の範囲であると良い。20%より少ない場合、目的とする製剤に十分なパール光沢を与えるために濃縮物を多量に配合しなくてはならず、製剤の品質や性能に大きな影響を及ぼしてしまうことがある。また、45%を超えると、パール光沢濃縮物の粘度が高くなりすぎるため作業性が悪くなることがある。
【0023】
また、上記分散剤としては、歯磨剤組成物に配合される任意成分として後述する具体例のものと同様の界面活性剤(アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、(A)成分以外の非イオン性界面活性剤、両性界面活性剤)が配合可能である。
【0024】
パール濃縮物分散液中への界面活性剤の配合量は、3〜15%、特に5〜12%が好ましい。パール濃縮物の分散剤としてベタイン型両性界面活性剤を配合する場合、その配合量も合算した(A)脂肪酸グリコールエステルと(B)ベタイン型界面活性剤の比(A)/(B)を3.0〜6.0とする。
【0025】
これらのパール濃縮物は、商業的に入手することも可能であり、例えばClariant社製Genapol PDB(グリコールジステアレート、ラウレス−4、コカミドプロピルベタインの配合物)、やHenkel社製Euperlan PK3000(グリコールジステアレート、ラウレス−4、コカミドプロピルベタインの配合物)などが挙げられ、これら市販品を使用することもできる。
【0026】
予め調製したパール濃縮物を歯磨剤組成物に配合する場合、パール濃縮物の配合量は、(A)脂肪酸グリコールエステルの組成物中の含有量、及び(A)/(B)比が上記割合となる範囲内とする。
【0027】
本発明の歯磨剤組成物には、更に、(C)成分として架橋型ポリアクリル酸塩を配合することが好ましく、架橋型ポリアクリル酸塩の配合により、使用時の口腔内での分散性を向上させることができる。
【0028】
架橋型ポリアクリル酸の塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩等の種々のアルカリ金属塩を使用できるが、味及び発泡性の点でナトリウム塩が好適に使用される。
また、架橋型ポリアクリル酸塩は、その2.5gを精製水497.5gに加えて均一になるまで撹拌し、25℃に24時間保った後、BH型回転粘度計でNo.5ローターを用い20回転/分で測定した粘度が7000〜10000mPa・sとなるものが好適に使用できる。上記粘度が7000mPa・s未満では保型性が不十分となる場合があり、10000mPa・sを超える場合は分散性が悪くなる場合がある。
【0029】
このような架橋型ポリアクリル酸塩としては、例えば日本純薬からレオジックなる商品名で市販されている架橋型ポリアクリル酸ナトリウムである、レオジック250H(上記方法で測定した粘度7000〜9500mPa・s)等が好適に使用できる。
【0030】
架橋型ポリアクリル酸塩の配合量は、組成物中0.4〜1.0%、特に0.4〜0.6%が好ましい。0.4%未満の場合には口腔内の分散性向上効果が満足に得られないことがあり、1.0%を超えると歯磨剤組成物の保存安定性が確保できなくなることがある。
【0031】
本発明の歯磨剤組成物には、前述した成分に加えて、本発明の効果を損なわない範囲で、通常歯磨剤組成物に使用されている各種の任意成分を配合することができる。配合することのできる他の成分としては、研磨剤、粘稠剤、前記架橋型ポリアクリル酸塩以外の粘結剤、ベタイン型両性界面活性剤以外の界面活性剤、甘味剤、香料、防腐剤、pH調整剤、着色剤、各種有効成分等がある。
【0032】
研磨剤としては、通常口腔用組成物に使用される無機系、有機系、無機有機複合系などの種々の研磨剤が使用できるが、無機系の研磨剤においては吸液量が2.0〜3.0mL/gの範囲外のもの、具体的には、吸液量が2.0〜3.0mL/gの範囲外の沈降性シリカ、アルミノシリケート等のシリカ系研磨剤、第2リン酸カルシウム・2水和物及び無水和物、第1リン酸カルシウム、第3リン酸カルシウム、ピロリン酸カルシウム等のリン酸カルシウム系化合物、炭酸カルシウム、水酸化カルシウム、水酸化アルミニウム、無水ケイ酸、ケイ酸アルミニウム、不溶性メタリン酸ナトリウム、第3リン酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、硫酸カルシウム、ベントナイト、ケイ酸ジルコニウム、チタニウム結合ケイ酸塩等の1種又は2種以上を配合することができる。なお、研磨剤の配合量は、組成物全体の10〜50%とすることができる。
【0033】
粘稠剤としては、グリセリン、ソルビット、プロピレングリコール、分子量200〜600のポリエチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、キシリトール、マルチトール、ラクチトール、エリスリトール、パラチノース、トレハロース等の多価アルコール、糖アルコール等の1種以上が使用でき、粘稠剤の配合量は、通常組成物全体の1〜50%である。
【0034】
粘結剤としては、前記架橋型ポリアクリル酸塩以外の例えばカラギーナン、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースナトリウム、アルギン酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロース塩、キサンタンガム、トラガントガム、カラヤガム、アラビヤガム、ローカストビーンガム、ポリビニルアルコール、カルボキシビニルポリマー、ポリビニルピロリドン、カーボポール、ビーガム等が挙げられる。他の粘結剤の配合量は、架橋型ポリアクリル酸塩との合計で組成物中0.1〜5%の範囲が好適である。
【0035】
界面活性剤としては、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、(A)成分以外の非イオン性界面活性剤、ベタイン型両性界面活性剤以外の両性界面活性剤が配合可能であり、アニオン性界面活性剤としては、ラウリル硫酸ナトリウム、ミリスチル硫酸ナトリウム、N−ラウロイルザルコシン酸ナトリウム、N−ミリストリルザルコシン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、水素添加ココナッツ脂肪酸モノグリセリドモノ硫酸ナトリウム、ラウリルスルホ酢酸ナトリウム、α−オレフィンスルホン酸ナトリウム、N−パルミトイルグルタルミン酸ナトリウム等のN−アシルグルタメート、N−メチル−N−アシルタウリンナトリウム等のN−アシルタウレート等が挙げられる。カチオン性界面活性剤としては、アルキルアンモニウム、アルキルベンジルアンモニウム塩などが挙げられる。
【0036】
(A)成分以外の非イオン性界面活性剤としては、ショ糖脂肪酸エステル、マルトース脂肪酸エステル等のショ糖脂肪酸エステル、マルチトール脂肪酸エステル、ラクトール脂肪酸エステル等の糖アルコール脂肪酸エステル、アルキロールアマイド、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート等のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等のポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ラウリル酸モノ又はジエタノールアミド等の脂肪酸ジエタノールアミド、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン高級アルコールエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステルあるいはプルロニック等が挙げられる。
【0037】
また、ベタイン型両性界面活性剤以外の両性界面活性剤としては、N−ラウリルジアミノエチルグリシン、N−ミリスチルジアミノエチルグリシン等のN−アルキルジアミノエチルグリシン等が挙げられる。
【0038】
これら(A)及び(B)成分以外の界面活性剤は、単独で使用してもよく、また2種以上を併用してもよく、配合量は、通常組成物中0〜3%が好ましいが、本発明にかかわる(B)成分の界面活性剤との合計配合量が組成物全体の0.3〜4.5%の範囲であることが好ましい。
なお、上記したようにパール光沢付与成分をパール濃縮物として配合する場合は、パール濃縮物の分散液中に含まれる界面活性剤との総量が上記配合範囲内であることが望ましい。
【0039】
甘味剤としては、サッカリンナトリウム、ステビオサイド、ステビアエキス、グリチルリチン酸ジカリウム、パラメトキシシンナミックアルデヒド、ネオヘスペリジルジヒドロカルコン、ペリラルチン、タウマチン、スクラロース、アセスルファムカリウム、アスパルテーム等が挙げられる。
【0040】
防腐剤としては、メチルパラベン、ブチルパラベン、エチルパラベン等のパラオキシ安息香酸エステル類、安息香酸又はその塩、サリチル酸又はそのエステルもしくはその塩等が挙げられる。
【0041】
有効成分としては、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム、フッ化第1スズ、フッ化ストロンチウム、フッ化アンモニウム、モノフルオロリン酸ナトリウム等のフッ化物、トリクロサン、イソプロピルメチルフェノール、チモール、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化デカリニウム、塩酸クロルヘキシジン、グルコン酸クロルヘキシジン、ドデシルジアミノエチルグリシン、ヒノキチオール、フェノール等の殺菌剤、トラネキサム酸、イプシロンアミノカプロン酸等の抗プラスミン剤、ビタミンE及びその誘導体、アスコルビン酸及びその誘導体、リボフラビン、塩酸ピリドキシン、シアノコバラミン、β−カロテン、エルゴカルシフェロール、メナジオン、ユビキノン等のビタミン類、グリチルリチン酸塩類、グリチルレチン酸、アラントイン類、オウバク、オウレン、オウゴン、ハマメリス、チョウジ、カミツレ、ラタニア、ミルラ、トウキ、ローズマリー、ベニバナ等の植物抽出物、デキストラナーゼ、ムタナーゼ、リゾチーム、アミラーゼ、プロテアーゼ、溶菌酵素、スーパーオキシドジスムターゼ等の酵素、硝酸カリウム、ポリリン酸ナトリウム、炭酸塩、セスキ炭酸塩等の塩類、γ−オリザノール、ジヒドロコレステロール、α−ビサボロール、アズレン、メトキシエチレン、無水マレイン酸共重合体、トリクロロカルバニリド、アラニン、グリシン、プロリン、L−アルギニン、L−アスパラギン酸ナトリウム、トリメチルグリシン、銅クロロフィリンナトリウム、グルコン酸銅、塩化亜鉛、クエン酸亜鉛、ゼオライト、水溶性無機リン酸化合物、乳酸アルミニウム等を1種又は2種以上配合し得る。上記有効成分の添加量は、本発明の効果を妨げない範囲で有効量とすることができる。
【0042】
pH調整剤としては、クエン酸、リンゴ酸、乳酸、酒石酸、コハク酸、酢酸、リン酸、ピロリン酸、グリセロリン酸、これらのカリウム塩、ナトリウム塩及びアンモニウム塩等の各種塩、水酸化ナトリウム、塩酸等が挙げられる。これらは、組成物のpHが5〜9の範囲となるよう、単独又は2種以上を組み合せて配合することができる。その配合量は、通常、組成物全体の0.01〜2%である。
【0043】
着色剤としては、赤色2号、赤色3号、赤色225号、赤色226号、黄色4号、黄色5号、黄色205号、青色1号、青色2号、青色201号、青色204号、緑色3号等の法定色素、ベニバナ色素、クチナシ色素、コチニール色素、アナトー色素、ベンガラ、雲母チタン、酸化チタン等が挙げられる。
【0044】
香料としては、ペパーミント油、スペアミント油、アニス油、ユーカリ油、ウィンターグリーン油、カシア油、クローブ油、タイム油、セージ油、レモン油、オレンジ油、ハッカ油、カルダモン油、コリアンダー油、マンダリン油、ライム油、ラベンダー油、ローズマリー油、ローレル油、カモミル油、キャラウェイ油、マジョラム油、ベイ油、レモングラス油、オリガナム油、パインニードル油、ネロリ油、ローズ油、ジャスミン油、イリスコンクリート、アブソリュートペパーミント、アブソリュートローズ、オレンジフラワー等の天然香料、及び、これら天然香料の加工処理(前留部カット、後留部カット、分溜、液抽出、エッセンス化、粉末香料化等)した香料、及び、メントール、カルボン、アネトール、シネオール、サリチル酸メチル、シンナミックアルデヒド、オイゲノール、3−l−メントキシプロパン−1,2−ジオール、チモール、リナロール、リナリールアセテート、リモネン、メントン、メンチルアセテート、N−置換−パラメンタン−3−カルボキサミド、ピネン、オクチルアルデヒド、シトラール、プレゴン、カルビールアセテート、アニスアルデヒド、エチルアセテート、エチルブチレート、アリルシクロヘキサンプロピオネート、メチルアンスラニレート、エチルメチルフェニルグリシデート、バニリン、ウンデカラクトン、ヘキサナール、エチルアルコール、プロピルアルコール、ブタノール、イソアミルアルコール、ヘキセノール、ジメチルサルファイド、シクロテン、フルフラール、トリメチルピラジン、エチルラクテート、エチルチオアセテート等の単品香料、更に、ストロベリーフレーバー、アップルフレーバー、バナナフレーバー、パイナップルフレーバー、グレープフレーバー、マンゴーフレーバー、バターフレーバー、ミルクフレーバー、フルーツミックスフレーバー、トロピカルフルーツフレーバー等の調合香料等、口腔用組成物に用いられる公知の香料素材を使用することができ、実施例の香料に限定されない。
【0045】
本発明の歯磨剤組成物を充填する容器は特に限定されないが、最内層が直鎖状低密度ポリエチレンからなる容器に充填することが好ましい。容器としてチューブを用いる場合、その最内層には主に直鎖状低密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、ポリ塩化ビニル、ポリビニルアルコール、ポリアクリロニトリル共重合体などが用いられている。これらのうち、柔軟性が高く、またヒートシール性に優れていることから、直鎖状低密度ポリエチレン、低密度ポリエチレンが汎用され、特に、機械的強度、耐熱性、耐寒性に優れ、更に夾雑物付着シール性に優れていて製造適性が高いことから、直鎖状低密度ポリエチレンが好適に使用できる。
【0046】
本発明に用いる容器としては、例えば、外層から低密度ポリエチレン/エチレン・アクリル酸の共重合体樹脂/アルミニウム/エチレン・アクリル酸の共重合体樹脂/直鎖状低密度ポリエチレン(最内層)、低密度ポリエチレン/エチレン・ビニルアルコールの共重合体/低密度ポリエチレン/エチレン・ビニルアルコールの共重合体/直鎖状低密度ポリエチレン(最内層)、及び低密度ポリエチレン/ポリエチレンテレフタレート/低密度ポリエチレン/ガラス蒸着ポリエチレンテレフタレート/エチレン・メタクリル酸の共重合体樹脂/直鎖状低密度ポリエチレン(最内層)などからなるラミネート層構造を有するものが挙げられる。
【0047】
直鎖状低密度ポリエチレンは別名リニア低密度ポリエチレン(LLDPE)ともいい、製法としては、高密度ポリエチレン製造工程において、直鎖状ポリマーにα−オレフィン(例えばブテン−1、ヘキセン−1,4−メチルペンテン、オクテン−1)を共重合させ、短鎖分岐を導入して低密度化したものであり、押出コーティング用の直鎖状低密度ポリエチレンは、密度0.915〜0.938g/cm3のものが一般的に使用される。
【0048】
最内層の直鎖状低密度ポリエチレンの厚さとしては、特に限定されないが、ヒートシール性及びビタミンE又はその誘導体の安定性の点から25〜100μm程度の厚さのものが好ましい。ラミネート層全体の厚さとしては200〜450μmの厚さのものが通常用いられる。ラミネート層全体の厚さが200μm未満では、チューブを熱融着する際に十分なクッション性が得られないためにヒートシール部分にシワが発生して接着が不完全となり、内容物が漏れるおそれがあり、450μmを超えるとチューブが硬くなって絞り出しにくくなる。このような容器は、例えば、歯磨チューブとして大日本印刷(株)、凸版印刷(株)などの容器包材メーカーから入手することができる。
【実施例】
【0049】
以下、実施例及び比較例を示して本発明を具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に制限されるものではない。なお、以下の例において%は特に断らない限り質量%である。
【0050】
[実施例、比較例]
表1に示す組成の練歯磨剤組成物を下記方法で調製し、下記のラミネートチューブに50g充填し、パール光沢、発泡性、保存安定性を下記方法で評価した。更に、表2に示す組成の練歯磨剤組成物を下記方法で調製し、上記評価に加え、歯みがき時の分散性を下記方法で評価した。以上の結果を表1,2に示す。
【0051】
試験歯磨剤組成物の調製法−1:(実施例1〜5、比較例1〜4)
精製水にサッカリンナトリウム、フッ化ナトリウム、70%ソルビット液等の水溶性物質を溶解させA液を調製した。このA液を分取し、ラウリル硫酸ナトリウムの一部とベタイン系両性界面活性剤を加え、撹拌しながら70〜90℃まで加温し、別装置にて70〜90℃にて溶解した脂肪酸グリコールエステルを撹拌しながら添加した。その後、撹拌しながら徐々に40℃まで冷却し、脂肪酸グリコールエステル粒子を晶析させた後、室温まで冷却しB液を作製した。次に、残りのA液に別途プロピレングリコールにキサンタンガム及びその他の粘結剤を分散させたC液を撹拌しながら加え、AC混合液とした。このAC混合液、香料及び残りのラウリル硫酸ナトリウムを、1.5Lニーダー(石山工作所製)を用いて常温で混合し、減圧下(4kPa)で脱泡を行い、更にB液と研磨剤を加えて歯磨剤組成物1.2kgを得た。
【0052】
試験歯磨剤組成物の調製法−2:(実施例6〜13、比較例5)
精製水にサッカリンナトリウム、フッ化ナトリウム、70%ソルビット液等の水溶性物質を溶解させたA液を調製した後、別途、プロピレングリコールにキサンタンガム及びその他の粘結剤を分散させたB液及び一部のベタイン系両性界面活性剤(表3に示す配合量(組成物に添加したベタイン系両性界面活性剤の配合量と記載))を加え、撹拌した。その後、香料、研磨剤、ラウリル硫酸ナトリウム、下記処方のパール濃縮物の分散液を表3に示す配合量で1.5Lニーダー(石山工作所製)を用いて常温にて順次加え、更に減圧下(4kPa)で撹拌・脱泡し、歯磨剤組成物1.2kgを得た。
【0053】
<パール濃縮物の分散液処方>
ジステアリン酸エチレングリコール 30%
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン 7%
ポリオキシエチレン(4)ラウリルエーテル 8%
水 バランス
合計 100%
【0054】
上記パール濃縮物の分散液は次の手順により調製した。
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ポリオキシエチレン(4)ラウリルエーテル、水を撹拌しながら70〜90℃に加熱し、各成分を溶解させた。この操作とは別にジステアリン酸エチレングリコールを70〜90℃に加熱して均一に溶かした。次に、均一に溶かしたジステアリン酸エチレングリコールを、前述のヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタインとポリオキシエチレン(4)ラウリルエーテル分散液中に撹拌しながら添加した。この結果得られた分散液を状態調整のため約20〜40分撹拌しながら70〜90℃に保ち、その後、この分散液を更に撹拌しながら30〜40℃まで徐々に冷ました。この冷却過程においてジステアリン酸エチレングリコールが析出し、分散液にパール光沢が発現した。30〜40℃まで冷却が進んだら、冷却手段を用いて更に撹拌しながら室温まですみやかに冷却して、目的のパール濃縮物分散液を得た。
【0055】
なお、調製法−2で調製した各例の歯磨剤組成物において、パール濃縮物分散液の添加量、パール濃縮物の分散剤として添加されたヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタインの組成物全体に対する配合量(i)、歯磨剤組成物に添加されたヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタインの配合量(ii)、歯磨剤組成物中のヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタインの合計配合量((i)+(ii))は表3に示す通りである。
【0056】
これら歯磨剤組成物の調製に用いた各成分としては、ジステアリン酸エチレングリコール(クラリアントジャパン、ゲナポールPMS)、モノステアリン酸エチレングリコール(日光ケミカルズ、ニッコールEGMS−70)、ポリアクリル酸ナトリウム(日本純薬(株)、レオジック250H)、キサンタンガム(ケルコ社、製品名モナートガムDA)、アルギン酸ナトリウム(株式会社キミカ、キミカアルギン)、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン(30%水溶液、デグサ社より入手、製品名TEGO BETAINE CK OK)、ラウリル硫酸ナトリウム(東邦化学工業(株))を用い、その他、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ポリオキシエチレン(20)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(5)ステアリルエーテル、増粘性シリカ、非晶質無水ケイ酸、フッ化ナトリウム、サッカリンナトリウム、酸化チタン、プロピレングリコール、ソルビット、水は、旧化粧品原料基準又は医薬部外品原料規格2006に適合したものを用いた。ソルビットについては、70%水溶液品を用い、歯磨剤組成物を調製した。
【0057】
また、使用したラミネートチューブ(大日本印刷(株)製)は、最外層よりLDPE55/PET12/LDPE20/白LDPE60/EMAA20/AL10/EMAA30/LDPE20/LLDPE30(数値は厚さ(μm)を示す。)、厚さ257μm、直径26mm、充填量50gである。
略号の示すところは以下のとおりである。
LDPE:低密度ポリエチレン
白LDPE:白色低密度ポリエチレン
LLDPE:直鎖状低密度ポリエチレン
AL:アルミニウム
PET:ポリエチレンテレフタレート
EMAA:エチレン・メタクリル酸の共重合体樹脂
【0058】
パール光沢:
表1,2に示した歯磨剤組成物について、10名の被験者により、適量を歯刷子にとり、観察し、歯磨剤のパール光沢の程度について、以下の基準で絶対評価での官能試験を行い、平均値を求めた。
(評点)
3点:歯磨剤組成物の表面に十分なパール状の光沢がある。
2点:歯磨剤組成物の表面にややパール状の光沢がある。
1点:歯磨剤組成物の表面にパール状の光沢がない。
(評価基準)
○:歯磨剤組成物の表面のパール光沢平均点 2.0点以上
△:歯磨剤組成物の表面のパール光沢平均点 1.5点以上〜2.0点未満
×:歯磨剤組成物の表面のパール光沢平均点 1.5点未満
【0059】
発泡性:
表1,2に示した歯磨剤組成物について、10名の被験者により、1gを歯刷子(ライオン株式会社製、クリニカハブラシ4列ヘッド、ミディアム)にとって約3分間ブラッシングしたときのブラッシング終了時の発泡性について、以下の基準で官能評価を行い、平均値を求めた。
(評点)
3点:泡立ちが多い
2点:どちらともいえない
1点:泡立ちが少ない
(評価基準)
○:発泡性平均値 2.5点以上
△:発泡性平均値 2点以上〜2.5点未満
×:発泡性平均値 2点未満
【0060】
保存安定性:
表1,2に示した歯磨剤組成物について、チューブに充填した状態で、−5℃、25℃、40℃、50℃の温度条件で保管し、1ヶ月後の製剤の液分離の状態を観察して以下の基準で評価した。
(評価基準)
○:いずれの保存条件においても、チューブから歯磨剤組成物をわら半紙上に出した際、水分が染み出さない。
×:いずれか、もしくはすべての保存条件において、チューブから歯磨剤組成物をわら半紙上に出した際、水分が染み出す。
【0061】
使用中の分散性:
表2に示した歯磨剤組成物について、10名の被験者により、1gを歯刷子(ライオン株式会社製、クリニカハブラシ4列ヘッド、ミディアム)にとり、5秒間ブラッシング後、はき出された歯磨剤組成物を観察し、溶け残った歯磨剤組成物の量について、以下の基準で相対評価での官能試験を行い、平均値を求めた。
(評点)
3点:溶け残りがない。
2点:溶け残りはあるが、わずかである。
1点:大きな溶け残りがある。
(評価基準)
○:使用中の分散性平均点 2.0点以上
△:使用中の分散性平均点 1.5点以上〜2.0点未満
×:使用中の分散性平均点 1.5点未満
【0062】
【表1】

*;パール濃縮物の分散剤として配合されたヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタインと、組成物に添加されたヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタインとの合計配合量
【0063】
本発明の歯磨剤組成物(実施例1〜8)は、いずれもパール光沢、発泡性、及び保存安定性に優れたものであった。一方、本発明の必須成分のいずれかを欠くか、もしくは必須成分を配合していてもその配合量が本発明の範囲を外れる歯磨剤組成物(比較例1〜5)は、パール光沢、発泡性、保存安定性のいずれかの点に劣るものであった。
【0064】
【表2】

*;パール濃縮物の分散剤として配合されたヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタインと、組成物に添加されたヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタインとの合計配合量
【0065】
【表3】

【0066】
本発明の歯磨剤組成物(実施例9〜13)は、いずれもパール光沢、発泡性、保存安定性に優れ、更に使用時の分散性にも優れたものであった。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(A)パール光沢付与成分として脂肪酸グリコールエステルと、(B)ベタイン型両性界面活性剤とを含有し、(A)成分の含有量が1.5〜5.0質量%で、かつ(A)/(B)の質量比が3.0〜6.0であることを特徴とする歯磨剤組成物。
【請求項2】
更に、(C)架橋型ポリアクリル酸塩を含有することを特徴とする請求項1記載の歯磨剤組成物。

【公開番号】特開2009−155240(P2009−155240A)
【公開日】平成21年7月16日(2009.7.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−333609(P2007−333609)
【出願日】平成19年12月26日(2007.12.26)
【出願人】(000006769)ライオン株式会社 (1,816)
【Fターム(参考)】