説明

毛髪化粧料

【課題】べたつかず、ふんわり感のあるスタイルに仕上げ、スタイル保持効果となめらかな感触の持続性に優れた毛髪化粧料を提供する。
【解決手段】(A)HLB値が13〜15であるポリエーテル変性シリコーン 全組成物中0.1〜5質量%
(B)ノニオン性皮膜形成樹脂 全組成物中0.1〜5質量%
(C)下記一般式(1)で示される酸化プロピレン重合体から選ばれる一種以上
【化1】


(上式中、Rは水素または炭素数2〜24のアルキル基,アルケニル基またはヒドロキシアルキル基を示し、m+nが20以上の整数を表す)
(D)低級アルコール
を含有し、スタイリングする前に毛髪に塗布することを特徴とする毛髪化粧料。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は毛髪化粧料に関し、詳細には、べたつかず、ふんわり感のあるスタイルに仕上げ、スタイル保持効果となめらかな感触の持続性に優れた毛髪化粧料に関する。
【背景技術】
【0002】
ヘアスタイルはファッションのひとつであり多様化している。特に10代、20代の若年層においては、毛先に軽くウェーブを持たせたナチュラル感のあるウェーブヘアや、コテを用いてスタイルを形成する巻き髪ヘア、ストレートボブヘアなどの髪型が流行している。これらの髪型をスタイリングする際に求められる仕上がりは、ふんわり軽い仕上がりが主流になっており、ヘアスプレーやヘアワックスを使用して髪を握りながらスタイリングすることが行なわれている。それに伴い、ふんわりとした仕上がりと再整髪が可能なエアゾール式毛髪化粧料(例えば、特許文献1参照。)や整髪方法(例えば、特許文献2参照。)が提案されている。また、ヘアワックスでは整髪性ポリマー配合の毛髪化粧料(例えば、特許文献3参照。)が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第4074607号公報
【特許文献2】特開2009−7347号公報
【特許文献3】特開2005−53810号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記背景技術において、例えば、特許文献1に記載されたエアゾール式毛髪化粧料や特許文献2に記載された整髪方法などのようなものは、セット保持力においては優れているものの、ベタつき感があり、なめらかな感触の持続性において不十分であるという欠点があった。また、特許文献3に記載された毛髪化粧料のようなものは、油剤が高配合のものが多く、ベタつき感がある上にふんわり感のあるスタイルに仕上げるのは容易ではない。従って、べたつかず、ふんわり感のあるスタイルに仕上げ、再整髪力と指通りに優れた毛髪化粧料が強く所望されていた。
【0005】
すなわち、本発明の目的とするところは、べたつかず、ふんわり感のあるスタイルに仕上げ、スタイル保持効果となめらかな感触の持続性に優れた毛髪化粧料を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は前記課題を鑑みて、鋭意研究を重ねた結果、ポリエーテル変性シリコーン、ノニオン性皮膜形成樹脂、特定の酸化プロピレン重合体及び低級アルコールを含有した毛髪化粧料が前記目的を達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。即ち、本発明は、下記成分(A)〜(D)を含有し、スタイリングする前に毛髪に塗布することを特徴とする毛髪化粧料である。
(A)HLB値が13〜15であるポリエーテル変性シリコーン 全組成物中0.1〜5質量%
(B)ノニオン性皮膜形成樹脂 全組成物中0.1〜5質量%
(C)下記一般式(1)で示される酸化プロピレン重合体から選ばれる一種以上
【化1】

(上式中、Rは水素または炭素数2〜24のアルキル基,アルケニル基またはヒドロキシアルキル基を示し、m+nが20以上の整数を表す)
(D)低級アルコール
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、べたつかず、ふんわり感のあるスタイルに仕上げ、スタイル保持効果となめらかな感触の持続性に優れた毛髪化粧料を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明で用いられる(A)成分は、HLB値が13〜15のポリエーテル変性シリコーンであり、例えばポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体が挙げられ、市販品として具体的にはKF−6011〔信越化学工業社製〕、SS−2801、SS−2802、SS−2804〔いずれも東レ・ダウコーニング社製〕等が挙げられる。
【0009】
前記ポリエーテル変性シリコーンは、一種単独又は二種以上を混合して用いることができ、その配合量は、本発明の組成物全量に対して0.1〜5質量%(以下、特に記載のあるもの以外は、質量%を単に「%」で示す)である。0.1%未満ではなめらかな感触が得られず、また5%を超えるとふんわり感のあるスタイルに仕上がらない。
【0010】
本発明で用いられる(B)成分のノニオン性皮膜形成樹脂としては、ポリビニルピロリドン(市販品としてルビスコールK30、ルビスコールK90〔いずれもビーエーエスエフ(BASF)社製〕、PVP K−60、PVP K−90、PVP K−120〔いずれもアイエスピー(ISP)社製〕など)、酢酸ビニル・ビニルピロリドン共重合体(市販品としてルビスコール37E、ルビスコールVA73W〔いずれもBASF社製〕、PVP/VA S−630、PVP/VA E−735〔いずれもISP社製〕など)、ビニルピロリドン・メタクリルアミド・ビニルイミダゾール共重合体(市販品としてルビセット(Luviset)Clear〔BASF社製〕など)、ジメチルアクリルアミド・アクリル酸ヒドロキシエチル・アクリル酸メトキシエチル共重合体(市販品としてプラスサイズL−2700〔互応化学工業社製〕など)等が挙げられる。(B)成分の中でもジメチルアクリルアミド・アクリル酸ヒドロキシエチル・アクリル酸メトキシエチル共重合体を用いることが好ましい。
【0011】
前記ノニオン性皮膜形成樹脂は、一種単独又は二種以上を混合して用いることができ、その配合量は、本発明の組成物全量に対して0.1〜5%である。0.1%未満では、スタイル保持効果が得られず、また5%を超えるとべたつき、ふんわり感のあるスタイルに仕上がらない。
【0012】
本発明で用いられる(C)成分の酸化プロピレン共重合体は、下記一般式(1)
【0013】
【化1】

【0014】
(上式中、Rは水素または炭素数2〜24のアルキル基,アルケニル基またはヒドロキシアルキル基を示し、m+nが20以上の整数を表す)で示されるものである。炭素数2〜24のアルキル基としては、エチル基、ブチル基、ヘキシル基、オクチル基、セチル基、ステアリル基、ベヘニル基、12−ヒドロキシステアリル基等である。好ましいRとしては、水素、ブチル基及び炭素数16〜22のアルキル基である。またm(酸化プロピレンの付加モル数)とn(酸化エチレンの付加モル数)の合計が20以上である。
【0015】
前記一般式(1)で用いられる酸化プロピレン重合体の例としては、例えばポリプロピレングリコール、ポリオキシエチレン(3)ポリオキシプロピレン(17)グリコール,ポリオキシエチレン(5)ポリオキシプロピレン(30)グリコール,ポリオキシエチレン(5)ポリオキシプロピレン(35)グリコール,ポリオキシエチレン(6)ポリオキシプロピレン(30)グリコール,ポリオキシエチレン(8)ポリオキシプロピレン(55)グリコール,ポリオキシエチレン(10)ポリオキシプロピレン(30)グリコール,ポリオキシエチレン(10)ポリオキシプロピレン(65)グリコール,ポリオキシエチレン(12)ポリオキシプロピレン(35)グリコール,ポリオキシエチレン(16)ポリオキシプロピレン(30)グリコール,ポリオキシエチレン(20)ポリオキシプロピレン(65)グリコール,ポリオキシエチレン(30)ポリオキシプロピレン(55)グリコール,ポリオキシエチレン(19)ポリオキシプロピレン(21)グリコール,ポリオキシエチレン(20)ポリオキシプロピレン(60)グリコール,ポリオキシエチレン(22)ポリオキシプロピレン(25)グリコール,ポリオキシエチレン(26)ポリオキシプロピレン(30)グリコール等のポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、ポリオキシプロピレン(30)ブチルエーテル,ポリオキシプロピレン(33)ブチルエーテル,ポリオキシプロピレン(40)ブチルエーテル,ポリオキシプロピレン(52)ブチルエーテル,ポリオキシプロピレン(30)オレイルエーテル,ポリオキシプロピレン(40)リシノイルエーテル,ポリオキシプロピレン(30)イソセチルエーテル等のポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン(3)ポリオキシプロピレン(35)ステアリルエーテル,ポリオキシエチレン(3)ポリオキシプロピレン(20)セチルエーテル,ポリオキシエチレン(5)ポリオキシプロピレン(40)ベヘニルエーテル等のポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルが挙げられる。これらの市販品としては、アデカプルロニックLシリーズ〔ADEKA社製〕、ニューポールPEシリーズ〔三洋化成工業社製〕、ベポールシリーズ〔東邦化学社製〕、プロノンシリーズ、ユニルーブ10MSシリーズ、ユニセーフシリーズ、ユニルーブ50MBシリーズ〔いずれも日油社製〕等が挙げられる。
【0016】
前記酸化プロピレン重合体は、一種単独又は二種以上を混合して用いることができ、その配合量は、本発明の組成物全量に対して0.1〜5%が好ましい。この好ましい配合量の範囲であれば、なめらかな感触が得られ、ふんわり感のあるスタイルに仕上げることができる。
【0017】
本発明で用いられる(D)成分の低級アルコールとしては、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、イソブチルアルコール等が挙げられ、特にエタノールが好ましい。
【0018】
前記低級アルコールの配合量は、本発明の組成物全量に対して好ましく20%以上、より好ましくは50%以上である。この好ましい配合量の範囲であれば、塗布後の乾燥が早く、ふんわり感のあるスタイルに仕上げることができる。
【0019】
本発明の毛髪化粧料には、前記の各成分に加えて必要に応じて、かつ本発明の効果を損なわない範囲において、通常化粧品に一般的に配合される他の成分、例えば、保湿剤、酸化防止剤、油性成分、界面活性剤、増粘剤、防腐剤、pH調整剤、乳化剤、色材、各種毛髪栄養剤、香料等を必要に応じて適宜配合することができる。
【0020】
その他、エデト酸二ナトリウム、エデト酸三ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、グルコン酸等の金属封鎖剤、カフェイン、タンニン、ベラパミル、トラネキサム酸およびその誘導体、各種生薬、酢酸トコフェロール、グリチルリチン酸およびその誘導体またはその塩、グリチルレチン酸誘導体、サリチル酸誘導体、リゾフォスファチジルコリンやリゾフォスファチジン酸、大豆調製物等のラミニン5産生促進薬剤、グルコース、フルクトース、マンノース、ショ糖、トレハロース等の糖類、アルブチン、コウジ酸等の美白剤、ノニル酸ワレニルアミド、ニコチン酸ベンジルエステル、ニコチン酸β−ブトキシエチルエステル、カプサイシン、ジンゲロン、カンタリスチンキ、イクタモール、カフェイン、タンニン酸、α−ボルネオール、ニコチン酸トコフェロール、イノシトールヘキサニコチネート、シクランデレート、シンナリジン、トラゾリン、アセチルコリン、ベラパミル、セファランチン、γ−オリザノール等の血行促進剤、硫黄、チアントール等の抗脂漏剤、多様な目的から、ヒノキチオール、酸化亜鉛、アラントイン、ウコン抽出物、サイコ抽出物、イブキジャコウ抽出物、ヒオウギ抽出物、アセンヤク抽出物、ブナの芽抽出物、加水分解カゼイン、米抽出物加水分解液、米ぬか抽出物、トウニン抽出物、クララ抽出物、チオタウリン、ヒポタウリン、マジョラム抽出物、シリカ被覆酸化亜鉛、イチヤクソウ抽出物、キシリトール、アルギニン及びその塩酸塩、セリン、オウバク抽出成分、オウレン抽出成分、カッコン抽出成分、シコン抽出成分、シャクヤク抽出成分、センブリ抽出成分、バーチ抽出成分、セージ抽出成分、ビワ抽出成分、ニンジン抽出成分、アロエ抽出成分、ゼニアオイ抽出成分、アイリス抽出成分、ブドウ抽出成分、ヨクイニン抽出成分、ヘチマ抽出成分、ユリ抽出成分、サフラン抽出成分、センキュウ抽出成分、ショウキョウ抽出成分、オトギリソウ抽出成分、ローズマリー抽出成分、ニンニク抽出成分、トウガラシ抽出成分、ワレモコウ抽出成分、チンピ、トウキ等、レチノール、酢酸レチノール等のビタミンA類、リボフラビン、酪酸リボフラビン、フラビンアデニンヌクレオチド等のビタミンB2類、ピリドキシン塩酸塩、ピリドキシンジオクタノエート等のビタミンB2類、L−アスコルビン酸、L−アスコルビン酸ジパルミチン酸エステル、L−アスコルビン酸−2−硫酸ナトリウム、L−アスコルビン酸リン酸エステル、DL−α−トコフェロール−L−アスコルビン酸リン酸ジエステルジカリウム等のビタミンC類、パントテン酸カルシウム、D−パントテニルアルコール、パントテニルエチルエーテル、アセチルパントテニルエチルエーテル等のパントテン酸類、エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロール等のビタミンD類、ニコチン酸、ニコチン酸アミド、ニコチン酸ベンジル等のニコチン酸類、α−トコフェロール、酢酸トコフェロール、ニコチン酸DL−α−トコフェロール、コハク酸DL−α−トコフェロール等のビタミンE類、ビタミンP、ビオチン等のビタミン類なども適宜配合することができる。
【0021】
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、これらの実施例により本発明の技術範囲が限定されるものではない。尚、実施例に記載の各種試験(べたつき、ふんわり感、スタイル保持効果、なめらかさの持続性)に関する試験法を下記に示す。また、以下の表に示す毛髪化粧料の組成物の配合量は、それぞれ質量%で示す。
【0022】
官能評価
20名の専門パネルを対象に実施例及び比較例の毛髪化粧料を使用してもらい、べたつき、ふんわり感、スタイル保持効果、なめらかさの持続性の項目について官能試験を行い、下記に示す判定基準により評価を行なった。
【0023】
判定基準
(a)べたつき(べたつかない、べたつく)
◎:パネルの15名以上がべたつかないと判断
○:パネルの10名以上、15名未満がべたつかないと判断
△:パネルの5名以上、10名未満がべたつかないと判断
×:べたつかないと判断したパネルが5名未満
(b)ふんわり感(ふんわり仕上がる、ふんわり仕上がらない)
◎:パネルの15名以上がふんわり仕上がると判断
○:パネルの10名以上、15名未満がふんわり仕上がると判断
△:パネルの5名以上、10名未満がふんわり仕上がると判断
×:ふんわり仕上がると判断したパネルが5名未満
(c)スタイル保持効果(スタイル保持効果あり、スタイル保持効果なし)
◎:パネルの15名以上がスタイル保持効果ありと判断
○:パネルの10名以上、15名未満がスタイル保持効果ありと判断
△:パネルの5名以上、10名未満がスタイル保持効果ありと判断
×:スタイル保持効果ありと判断したパネルが5名未満
(d)なめらかさの持続性(なめらかさの持続性がある、なめらかさの持続性がない)
◎:パネルの15名以上がなめらかさの持続性があると判断
○:パネルの10名以上、15名未満がなめらかさの持続性があると判断
△:パネルの5名以上、10名未満がなめらかさの持続性があると判断
×:なめらかさの持続性があると判断したパネルが5名未満
【0024】
実施例1〜7及び比較例1〜4(ヘアミスト)
表1に記載の配合組成よりなる毛髪化粧料を常法により調製し、前記各種試験を実施した。その結果を表1に併せて示す。
【0025】
【表1】

【0026】
表1より明らかなように、本発明の成分を用いた実施例1〜7はいずれも優れた性能を示していた。一方、比較例1〜4では、べたつき、ふんわり感、スタイル保持効果、なめらかさの持続性のいずれかの点で劣っており、本発明の目的を達成しなかった。
【0027】
以下、本発明の毛髪化粧料のその他の処方例を実施例として挙げる。なお、これらの実施例の毛髪化粧料についても、官能評価(べたつき、ふんわり感、スタイル保持効果、なめらかさの持続性)に関する試験を検討したところ、いずれの実施例においても、優れた特性を有しており良好であった。
【0028】
実施例8(ヘアミスト)
配合量(%)
(1)ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 1.0
(商品名:SS−2804、東レ・ダウコーニング社製)
(2)(ジメチルアクリルアミド/アクリル酸ヒドロキシエチル
/アクリル酸メトキシエチル)コポリマー 1.5
(商品名:プラスサイズL−2700、互応化学工業社製)
(3)(ビニルピロリドン/メタクリルアミド
/ビニルイミダゾール)コポリマー 0.1
(商品名:LuvisetClear、BASF社製)
(4)ポリオキシエチレン(17)ポリオキシプロピレン(17)
ブチルエーテル 0.5
(商品名:ユニルーブ50MB−26、日油社製)
(5)エタノール 50.0
(6)プロピレングリコール 1.0
(7)ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油 0.4
(8)パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 0.03(9)N−[2−ヒドロキシ−3−[3−(ジヒドロキシメチルシリル)
プロポキシ]プロピル]加水分解シルク 0.1
(10)L−アルギニン 0.05(11)L−グルタミン酸ナトリウム 0.05(12)香料 0.1
(13)精製水 残 部
【0029】
(製法)(1)〜(13)を均一に混合溶解した後、ポンプミスト容器に充填してヘアミストを得た。
【0030】
実施例9(ヘアローション)
配合量(%)
(1)ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 2.0
(商品名:KF−6011、信越化学工業社製)
(2)酢酸ビニル・ビニルピロリドン共重合体 0.3
(商品名:PVP/VA S−630、ISP社製)
(3)ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンステアリルエーテル 1.5
(商品名:ユニルーブ10MS−250KB、日油社製)
(4)エタノール 45.0
(5)ジプロピレングリコール 1.5
(6)ユチャ油 0.05(7)クエン酸 0.01(8)クエン酸Na 0.03(9)香料 0.05(10)精製水 残 部
【0031】
(製法)(1)〜(10)を均一に混合溶解した後、トリガー容器に充填してヘアローションを得た。
【0032】
実施例10(ヘアスプレー)
<原液> 配合量(%)
(1)ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 0.5
(商品名:SS−2804、東レ・ダウコーニング社製)
(2)(ジメチルアクリルアミド/アクリル酸ヒドロキシエチル
/アクリル酸メトキシエチル)コポリマー 4.0
(商品名:プラスサイズL−2700、互応化学工業社製)
(3)ポリオキシエチレン(17)ポリオキシプロピレン(17)
ブチルエーテル 0.5
(商品名:ユニルーブ50MB−26、日油社製)
(4)エタノール 60.0
(5)プロピレングリコール 1.0
(6)パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 0.03(7)香料 0.1
(8)精製水 残 部
<ガス充填>
原液 50.0
噴射剤(液化石油ガス) 50.0
【0033】
(製法)(1)〜(8)を均一に混合溶解して原液を調整し、原液と噴射剤をエアゾール耐圧容器に充填しヘアスプレーを得た。
【0034】
また、いずれの実施例の毛髪化粧料を使用した場合にも、頭皮に炎症、その他副作用と考えられる症状は発現せず、本発明に係る毛髪化粧料は安全性にも優れることが明らかであった。
【産業上の利用可能性】
【0035】
以上記載のごとく、本発明がべたつかず、ふんわり感のあるスタイルに仕上げ、スタイル保持効果となめらかな感触の持続性に優れた毛髪化粧料を提供することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記成分(A)〜(D)を含有し、スタイリングする前に毛髪に塗布することを特徴とする毛髪化粧料。
(A)HLB値が13〜15であるポリエーテル変性シリコーン 全組成物中0.1〜5質量%
(B)ノニオン性皮膜形成樹脂 全組成物中0.1〜5質量%
(C)下記一般式(1)で示される酸化プロピレン重合体から選ばれる一種以上
【化1】

(上式中、Rは水素または炭素数2〜24のアルキル基,アルケニル基またはヒドロキシアルキル基を示し、m+nが20以上の整数を表す)
(D)低級アルコール

【公開番号】特開2012−126691(P2012−126691A)
【公開日】平成24年7月5日(2012.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−281529(P2010−281529)
【出願日】平成22年12月17日(2010.12.17)
【出願人】(306018365)クラシエホームプロダクツ株式会社 (188)
【Fターム(参考)】