説明

水タンクを備えた貨物自動車

【課題】任意の場所で貨物自動車を洗浄することができ、必要に応じてフロントガラスの霜取りや運転手の簡易シャワーとして使用できる装置を備えた貨物自動車を提供する。
【解決手段】貨物自動車DTのシャーシS上に放水装置1を設ける。放水装置1は、貯水タンク6と、貯水タンク6内に設けられているシーズヒータ7と、貯水タンク6に近接して設けられている吐出ポンプ8と、吐出ポンプ8に接続されている放水ホース9とから構成する。また、シーズヒータ7と吐出ポンプ8は貨物自動車のバッテリ電源によって駆動する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は貨物自動車に関するものである。限定するものではないが、本発明が適用されると好適な貨物自動車として、荷台に土砂や産業廃棄物が積載されるダンプトラックを挙げることができる。
【背景技術】
【0002】
貨物自動車は、貨物を運搬することを目的とする車両であり、自走式の自動車のシャーシ上に貨物を積載するための荷台や所定の構造が設けられている。貨物自動車には色々なタイプのものがあり、シャーシ上に無蓋の荷台が設けられた、いわゆる平ボディー車、有蓋の荷台が設けられた有蓋車、タンクが搭載され気体や液体を運搬することができるタンクローリー車、レディーミクストコンクリートを運搬するアジテータトラック等が知られている。これらの貨物自動車には、車両の汚れに関する共通の問題があるが、特にその問題が顕著であるダンプトラックを例に説明する。
【0003】
貨物自動車の一種であるダンプトラックは、従来周知のようにダンプカーとも呼ばれ、自走式の自動車と、そのシャーシ上に搭載されているベッセル、すなわち荷台とから構成されている。そして、建設現場、採石場、鉱山等において利用され、この荷台に土砂、鉱石等の積載物が積載される。このような土砂、鉱石等は所定の水分を含んでいて固まりやすいので、荷下ろししても荷台には土砂等が付着した状態になってしまう。また、ダンプトラックは荷台だけでなく、他の部分にも土砂等が付着し易い。すなわち、建設現場、採石場、鉱山等においては、晴天時には土埃が舞い上がるのでダンプトラック全体に土埃が付着してしまうし、雨天時には地面がぬかるむのでダンプトラックのタイヤやシャーシ等に土砂が付着してしまう。このように土砂等が付着して汚れた状態でダンプトラックが一般道路を走行すると、一般道路に土砂等が落下して環境を悪化させることになるし、他の車両がスリップしやすくなって危険でもある。また、汚れたダンプトラックが市街地を走行すると景観を損なう問題もある。そこで、ダンプトラックに付着した土砂等の汚れを除去する必要がある。ダンプトラックのタイヤに付着している土砂については、建設現場の出入り口に設けられている所定の浅い水槽内を走行させて、ある程度除去することはできる。しかしながら、ダンプトラックの車体や荷台に付着している土砂等の汚れを除去することはできない。このような付着した土砂を棒等によってこそぎ落とす方法もあるが十分に汚れを除去することはできない。建設現場以外の場所においてもダンプトラックを洗浄することは難しい。すなわち、市街地にはダンプトラックが乗り入れることのできる洗車場はほとんど無いし、郊外の空き地や路肩等の洗浄に適したスペースがあったとしてもそのような場所で洗浄用の水を入手することは難しい。このようにダンプトラックを洗浄するには、色々な問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平07−246917号公報
【0005】
特許文献1には、建設現場等に設置される装置であって、複数本のノズルと、これらのノズルに洗浄水を圧送するポンプとから構成された、ダンプトラックの足回り洗浄装置が記載されている。これらの複数本のノズルは、この装置に乗り入れられるダンプトラックの両方の側部に向かうように配置されており、ダンプトラックのタイヤやタイヤ近傍の足回りに対して、下方と側方から洗浄水が噴出するようになっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載のダンプトラックの足回り洗浄装置によれば、タイヤやタイヤ近傍の足回りに下方と側方から洗浄水が噴出されるので、これらの比較的土砂等の汚れが付着し易い部分を適切に洗浄することはできる。しかしながら、解決すべき問題も見受けられる。例えば、これら以外の部分を洗浄することが出来ないという問題がある。まず、直接土砂等の積載物に接触する荷台は最も汚れやすい部分であるが、このように汚れやすい荷台を洗浄することはできないので、ダンプトラックが一般道路を走行するとき荷台に付着している土砂が落下するのを防ぐことができない。また、運転席に付着した土埃等の汚れも洗浄することはできないので、市街地を走行すると景観を損ねてしまう。装置の設置上の問題もある。特許文献1に記載の洗浄装置は、少なくともダンプトラックの車幅より幅広であると共に所定の奥行きを有していて比較的大型であるが、市街地のビル建設現場のようにスペースに余裕がない建設現場においてはこのような装置を設置できる保障はない。また、洗浄水を供給するための給水配管を格別に配管する必要があり、装置の設置に費用が嵩む問題もある。効率の問題もある。特許文献1に記載の洗浄装置は、ダンプトラックを1回に1台しか洗浄することができないので、複数台のダンプトラックを洗浄しようとすると時間を要してしまい効率が高いとは言えない。また、特許文献1に記載の洗浄装置は、付着している汚れの多い部分と少ない部分を区別することなく一様に洗浄水を噴射するので、大量の洗浄水を要するという問題もある。ダンプトラックは、建設現場の作業工程に合わせるために比較的待ち時間が発生することが多く、建設現場内の所定の場所や周辺の道路で待機することもある。従って、このような待ち時間を有効に活用して場所を選ばずにダンプトラックを洗浄出来るようにしたいという要求もあるが、特許文献1に記載の装置においては場所の制約があるので、自由度が小さい。
【0007】
車両の洗浄については問題が顕著であるダンプトラックを例にして説明しているが、他のタイプの貨物自動車においても同様の問題がある。すなわち、貨物自動車は一般に大型であるので乗り入れることのできる洗車場がほとんどない。また、洗浄に適した空き地等があっても洗浄水の入手が難しいので、洗浄することができない。
【0008】
貨物自動車には、洗浄以外にも色々な問題がある。例えば、貨物自動車は乗用車に比して大型であるので、駐車できる駐車場が限られてしまい、市街地においてはほとんど駐車することができない。従って、貨物自動車を銭湯やコインシャワー等の入浴施設の近くに駐車することができないので、運転手は入浴したりシャワーを浴びることができない。特に、ダンプトラックの運転手は土埃で汚れることが多いので、運転手が顔、頭髪、体等を洗浄してリフレッシュすることができないと、運転手はストレスを感じて安全運転に支障を来してしまう。また、冬季には貨物自動車のフロントガラスに霜が付着してしまうが、従来周知のワイパーを備えたウォッシャー装置によっては、フロントガラスに噴射されるウォッシャー液も冷えているので、効率よく霜を除去することができないという問題もある。
【0009】
従って本発明は、建設現場等にスペースを取る洗浄装置を格別に設置する必要がなく、作業工程の都合で生じた待ち時間を有効に利用したり洗浄に適した任意の場所を選択して貨物自動車を洗浄することができ、汚れの付着度合いに応じて洗浄したり、任意の部分だけを洗浄することができ、従って洗浄に要する水が少なくて済み、必要に応じてフロントガラスの霜取りをすることができたり、さらには運転手が顔、頭髪、体等を洗うことも可能な装置を備えた貨物自動車を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、上記目的を達成するために、シャーシ上に放水装置あるいは散水装置を備えた貨物自動車として構成される。そして放水装置は、貯水タンクと、貯水タンク内に設けられているヒータと、貯水タンクに近接して設けられている吐出ポンプと、吐出ポンプに接続されている放水ホースとから構成する。また、このヒータと吐出ポンプは貨物自動車のバッテリ電源によって駆動されるように構成する。
【0011】
すなわち、請求項1に記載の発明は前記目的を達成するために、貯水タンクと、該貯水タンク内に設けられているヒータと、前記貯水タンクに近接して設けられている吐出ポンプと、該吐出ポンプに接続されている放水ホースとから構成されている放水装置を備えた貨物自動車であって、前記ヒータと前記吐出ポンプは前記貨物自動車のバッテリ電源により駆動されるように構成される。
そして、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の貨物自動車において、前記放水装置は前記貨物自動車の前輪と後輪の間に設けられているサイドバンパ内に設けられるように構成され、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の貨物自動車において、前記放水ホースにはノズルが着脱自在に設けられるように構成される。
さらには、請求項4に記載の発明は、ダンプトラックであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかの項に記載の貨物自動車として構成される。
【発明の効果】
【0012】
以上のように本発明によると、貨物自動車には放水装置が設けられ、放水装置は貯水タンクを備えているので、洗浄用の水は常時貨物自動車に搭載されることになる。従って、作業工程の都合によって生じた待ち時間を有効に利用して、任意の時間と場所において貨物自動車を洗浄することができる。例えばダンプトラックの場合であれば、建設現場や鉱山等においても洗浄することができるし、洗浄水の入手が困難な場所、例えば車両の乗り入れと洗車が許可されている郊外の空き地、もしくは郊外の道路の路肩等においても洗浄することができる。もちろん、建設現場等に洗浄装置を格別に設置する必要もない。そして放水装置は、貯水タンクに近接して設けられている吐出ポンプと、吐出ポンプに接続されている放水ホースを備えているので、ホースから洗浄用の水を勢いよく噴射することができる。従って、貨物自動車の上部や荷台であっても容易に洗浄することができるし、汚れの付着した部分を選択的に洗浄することも可能になる。このとき、ブラシ、モップ等を併用すればさらに効果的に貨物自動車を洗浄することができる。そして、放水装置の貯水タンク内にはヒータが設けられているので、貯水タンク内の水を加熱して温水にすることもできる。そうすると、冬季にフロントガラスに霜が付着しても温水を放水して霜を除去することができる。また、運転手が使用できる簡易シャワーにもなる。つまり、郊外の空き地、または路肩に貨物自動車を停車して、運転手は顔、頭髪、体等を洗うことができる。この場合、簡易な組立式の囲いを貨物自動車に搭載しておき、これを組み立てて囲い内に運転手が入るようにすれば、安心してシャワーを浴びることができる。このような吐出ポンプとヒータは貨物自動車のバッテリ電源によって駆動されるので、貨物自動車に格別に電源装置を設ける必要がなく安価に放水装置を提供することができる。また、他の発明によると、放水装置は貨物自動車の前輪と後輪の間に設けられているサイドバンパ内に設けられているので、放水装置が邪魔になることもない。さらに他の発明によると、放水ホースにはノズルが着脱自在に設けられるようになっているので、使用用途に応じて異なる種類のノズルを取り付けることができ、例えばシャワーノズルを取り付けることも可能になっている。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施の形態に係るダンプトラックを模式的に示す図で、その(ア)はダンプトラックを示す側面図、その(イ)は本実施の形態に係る放水装置を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、貨物自動車の一種であるダンプトラックを例に、本発明の実施の形態を説明する。本実施の形態に係るダンプトラックDTは、本実施の形態に係る放水装置1を備えている点に特徴を有しているが、他の部分については図1の(ア)に示されているように、従来のダンプトラックと略同様に構成されている。すなわち、エンジンにより自走する自動車Aと、この自動車Aに搭載されているベッセル2とから構成されている。自動車Aは、周知のように、運転席B、走行方向に所定長さのシャーシS、前輪Wf、Wfおよび複数個の後輪Wr、Wr等からなる。そして、ダンプトラックDTの両側部の、それぞれの前輪Wf、Wfと後輪Wr、Wrの間には、サイドバンパ4、4が設けられており、ダンプトラックDTが左折または右折するときに、前輪Wf、Wfと後輪Wr、Wrの間に歩行者や自転車等が巻き込まれないようになっている。
【0015】
本実施の形態に係る放水装置1、あるいは散水装置は、ダンプトラックDTのサイドバンパ4の内側に設けられ、シャーシSに直接固定されている。放水装置1は、図1の(イ)に示されているように、貯水タンク6と、貯水タンク6内に設けられているシーズヒータ7と、貯水タンク6の下部に固定されている吐出ポンプ8と、吐出ポンプ8に接続されている可撓性材料からなるホース9とから構成されている。貯水タンク6は、本実施の形態においては高密度ポリエチレン等の合成樹脂からなり、100Lの水を貯水できるようになっている。貯水タンク6の上部には給水用の給水口10が設けられ、給水口10には蓋11が被せられている。図1の(イ)には示されていないが、蓋11には小径の空気孔が明けられており、水が吐出されて水位が低下したときに空気が入るようになっている。貯水タンク6の下部には必要に応じて内部の水を外部に排水するドレン12が設けられ、ドレン12にはドレンキャップ13が被せられている。
【0016】
シーズヒータ7は、貯水タンク6に貯められている水と十分に接触して効率よく加熱できるようにU字形に形成されており、耐熱性を有する断熱部材14を介して貯水タンク6の上部に固定されている。このシーズヒータ7には、貯水タンク6の側部に固定されているリレー盤16から配線17を介して電力が供給されるようになっている。リレー盤16にはダンプトラックのバッテリ電源から電力線18によって電力が供給されている。従って、シーズヒータ7はバッテリ電源電圧であるDC24Vの電力で作動することになる。
【0017】
吐出ポンプ8は、図1の(イ)には詳しく示されていないが、貯水タンク6の下部に明けられている穴から供給される水を吐出できるようになっており、本実施の形態においては永興電機製の型番WP24−400F4の渦巻き型ポンプが適用されている。このポンプは吐出圧が約300kPa、すなわち約30mの揚程があり、吐出量は30L/分の能力を有している。従って、十分な高さまで水を吐出でき、十分な量の水を供給することができる。これによって、ダンプトラックDTの上部であっても水を供給して容易に洗浄することができる。吐出ポンプ8にはリレー盤16から電力供給線19が接続されており、吐出ポンプ8はシーズヒータ7と同様にバッテリ電源電圧のDC24Vで作動する。
【0018】
ホース9の先端には、噴出口の大きさを調整することができるノズル21が設けられている。従って、水は真っ直ぐに噴出させることもできるし、噴霧状にして噴出させさせることもできる。本実施の形態においてはノズル21は、脱着可能になっている。従って、ダンプトラックDTを洗浄する場合には洗浄用のノズルを、運転手が簡易シャワーとして使用する場合にはシャワー用のノズルを、それぞれ取り付けることができる。
【0019】
本実施の形態に係る放水装置1の作用を説明する。準備作業として貯水タンク6に水を給水する。給水施設の近傍にダンプトラックDTを停車する。蓋11を外す。給水施設から貯水タンク6に必要な量の水を給水する。蓋11を閉めて準備作業を完了する。従来のダンプトラックと同様に、ベッセル2に積載物を積載して運搬することができる。ダンプトラックDTを洗浄する場合には次のようにする。ダンプトラックDTを洗浄に適した場所に停車する。ホース9を伸ばしてノズル21を持つ。リレー盤16に設けられている所定のスイッチをONすると、吐出ポンプ8が駆動して貯水タンク6に貯水されている水を吐出する。そうすると、ホース9を介してノズル21から水が噴出される。ノズル21の噴出口を洗浄したい部分に向けて噴出水を当てる。ダンプトラックDTが洗浄される。このとき、ブラシ、モップ等によって洗浄したい部分を擦りながら噴出水を当てると効率よくダンプトラックDTを洗浄することができる。リレー盤16に設けられているスイッチをOFFする。ホース9を束ねてサイドバンパ4の内側に格納する。ダンプトラックDTの洗浄を終了する。冬季には、洗浄を実施する前に予めシーズヒータ7を作動させて貯水タンク6に貯水されている水を加熱して、所定の温度の温水にしておいてもよい。そうすると、フロントガラスに霜が付着している場合でも、フロントガラスの温水を噴射して霜を容易に除去することができる。
【0020】
運転手の簡易シャワーとして使用するときには次のようにする。リレー盤16に設けられている所定のスイッチをONして、シーズヒータ7を作動させる。そうすると、貯水タンク6に貯水されている水が加熱されて、所定の時間が経過した後に適温の温水になる。スイッチをOFFする。ホース9を伸ばしてノズル21を持ち、リレー盤16に設けられている他のスイッチをONすると吐出ポンプ8が駆動する。そうすると、ノズル21から温水が噴出するので、顔、頭髪、体等を洗うことができる。簡易シャワーとしての使用が完了したらスイッチをOFFして吐出ポンプを停止する。ホース9を束ねてサイドバンパ4の内側に格納する。なお、ダンプトラックDTの運転席等に簡易に組み立て可能な囲いを載せておくと、簡易シャワーを使用する前に囲いを組み立てて、囲い内に運転手が入って人目を気にすることなく簡易シャワーを浴びることができる。
【0021】
本実施の形態に係る放水装置1は、上記実施の形態に限定されることなく色々な形で実施できる。例えば、シーズヒータ7は単純にリレー盤16に設けられているスイッチを単純にON/OFFして作動するように説明されているが、サーモスタットとコントローラとを組み合わせて、予め設定された温度になるように自動的に制御されるようにしてもよい。また、ヒータについても、シーズヒータに限定される必要はなく、セラミックヒータ等の他のヒータであっても実施することができる。貯水タンクについても変形が可能であり、貯水タンク6は1個だけであるように説明されているが、半分の容量からなる2個の貯水タンクから構成して、互いに連結されるようにしていてもよい。そして、一方の貯水タンクだけにシーズヒータを設けるようにしてもよい。このようにすると、加熱される水が少量になるので効率よく温水にすることができる。
【0022】
本実施の形態に係る放水装置1は、ダンプトラックだけでなく他のタイプの貨物自動車にも適用することができ、いわゆる平ボディー車や有蓋車等にも適用することができる。このようなタイプの貨物自動車は、ダンプトラックと比較すると車両が汚れる度合いは小さいので車両の洗浄の問題は比較的小さいが、長距離を走行することが多く長期間運転手が入浴施設に入ることが出来ないので、運転手のストレスの問題は比較的大きい。しかしながら、本実施の形態に係る放水装置1を備えていると、適当な場所で手足や頭、または体を洗浄することができるので、運転手はリフレッシュでき、安全運転を維持することができる。
【符号の説明】
【0023】
DT ダンプトラック 1 放水装置
S シャーシ 2 ベッセル
4 サイドバンパ 6 貯水タンク
7 シーズヒータ 8 吐出ポンプ
9 ホース 11 蓋
16 リレー盤 21 ノズル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
貯水タンクと、該貯水タンク内に設けられているヒータと、前記貯水タンクに近接して設けられている吐出ポンプと、該吐出ポンプに接続されている放水ホースとから構成されている放水装置を備えた貨物自動車であって、前記ヒータと前記吐出ポンプは前記貨物自動車のバッテリ電源により駆動されるようになっていることを特徴とする貨物自動車。
【請求項2】
請求項1に記載の貨物自動車において、前記放水装置は前記貨物自動車の前輪と後輪の間に設けられているサイドバンパ内に設けられていることを特徴とする貨物自動車。
【請求項3】
請求項1または2に記載の貨物自動車において、前記放水ホースにはノズルが着脱自在に設けられていることを特徴とする貨物自動車。
【請求項4】
ダンプトラックであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかの項に記載の貨物自動車。

【図1】
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【公開番号】特開2011−98576(P2011−98576A)
【公開日】平成23年5月19日(2011.5.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−245080(P2009−245080)
【出願日】平成21年10月26日(2009.10.26)
【特許番号】特許第4503695号(P4503695)
【特許公報発行日】平成22年7月14日(2010.7.14)
【出願人】(509042389)三和石産株式会社 (10)
【Fターム(参考)】