水制御弁カートリッジ
本発明は、水制御弁カートリッジに関するものであり、水の流量と温度を制御することができる単一の制御ノブが含まれ、前記制御ノブが所定の平面領域内で操作され、水の流量または温度を専用に制御するか、または水の流量と温度を同時に制御することを特徴とする。また、前記制御ノブは、前記カートリッジの要素数を低減し、前記カートリッジの組み合わせ構造を簡素化し、その制御レバーの操作構造を向上させることも特徴とする。前記水制御弁カートリッジには、水を前記バルブカートリッジに供給吐出する入・吐水部であって、前記入・吐水部が、それぞれ冷温水パイプに連結される冷温水入口孔と吐水孔とを具備することを特徴とする入・吐水部と、前記入・吐水部の冷温水入口孔の開口率を制御する開口率制御部と、ジョイスティックの動きにより前記開口率制御部の前後左右方向移動を制御する制御レバーと、平面で移動し、前記制御レバーを動かす制御ノブを具備するバルブ制御部と、前記ジョイスティックを動かす前記制御レバーを支持しながら、前記開口率制御部の前後左右方向移動を規制するハウジングと、が含まれる。前記水制御弁カートリッジの動作では、前記制御ノブは、水の流量を制御するには前後方向に操作され、水の温度を制御するには左右方向に操作される。よって、水の流量制御時の前記制御ノブの動きは水の温度制御時の前記制御ノブの動きを妨げない。従って、本発明は、水流量が制御される時の水温変化を防止し、水温が制御される時の水流量変化を防止する。さらに、前記制御ノブは微細操作が可能であるため、不所望な水の過剰消費量を防止し、容易に水を所望の温度に維持する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的には、水制御弁カートリッジに関するものであり、特に、温水または冷水を専用に供給することもでき、または温水と冷水の混合水を供給することもできる水制御弁カートリッジに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に、水の温度と流量を制御する水制御弁は、水(ボイラーから供給される温水を含む)の流量を制御するとともに、冷水または温水を選択することによって、または冷水と温水を混合することによって水の温度を制御するように構成されている。水の温度と流量を制御することができる前記水制御弁は、例えば、キッチンの流し台上の適切な位置や、浴室の浴槽上の所定位置などに設置することも可能である。よって、キッチンや浴室にいるユーザーは、水を前記水制御弁を操作することによって便利に使用できる。水の温度と流量を制御することができる従来の水制御弁は、ノブ操作式バルブとレバー操作式バルブとに分類されている。前記ノブ操作式水制御弁は、冷水用と温水用に指定されたそれぞれのノブを用いて水の流量と温度を制御するように構成されており、水流量と水温の制御はユーザーの操作によって行われる。前記レバー操作式水制御弁は、レバーを上下に動かすことによって水流量を制御し、前記レバーを左右に適当に回転して冷水、温水、または冷水と温水の混合水を選択することによって水温を制御するように構成されている。前記従来のノブ操作式水制御弁では、冷水ノブと温水ノブがバルブ本体の両端(反対側)に設けられる。前記冷水ノブは制御流量で冷水を吐出させるために操作される一方、前記温水ノブは制御流量で温水を吐出させるために操作される。よって、冷水または温水のみの使用が所望される場合、ユーザーは前記冷水用または温水用のノブを操作することによってその水流量を容易に制御することができる。しかしながら、所望温度の混合水を使用することが所望される場合には、前記冷水ノブと前記温水ノブの両方を注意深く操作して所望の温度を得なくてはならないため、ユーザーにとって不便である。さらに、前記従来のノブ操作式水制御弁のそれぞれには、冷水と温水の流量を別々に制御するために使用され、多くの要素を含む複数のバルブカートリッジが備わっているので、前記バルブカートリッジは前記水制御弁の構造を複雑化させている。
【0003】
前述の問題点を克服するため、水の流量と温度をその片側で制御するように構成された水制御弁が提案されている。しかしながら、前記水制御弁は、前記バルブが流量制御動作中に水の現在温度を変化させてしまう場合があり、さらに、温度制御動作中には水の現在流量を変化させてしまう場合もあるという操作問題を伴う。よって、前記水制御弁の使用は水の過剰消費を招く恐れがある。さらに、前記バルブは水を加熱するボイラーを不必要に作動させ、そのためエネルギー消費を招く。
【0004】
前記問題点を解決するため、本発明の発明者は、2005年9月6日に出願された特許文献1において水制御弁カートリッジを提案した。前記水制御弁カートリッジは従来の技術で経験された問題点を克服するものであるが、前記バルブカートリッジのレバー操作が温度制御ノブと流量制御ノブのそれぞれの操作を介して行われるため、操作が困難である。また、前記水制御弁カートリッジに伴う別の問題は、要素数が多すぎるため、前記バルブの構造を複雑化させているという点にある。
【特許文献1】韓国特許出願第2005-0082784号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
よって、本発明は前記従来の技術で発生する上記問題点を念頭に置いてなされたものであり、本発明の目的は、水の流量と温度制御することができる単一の制御ノブを具備する水制御弁カートリッジを提供することである。前記制御ノブは、所定の平面領域内で操作され、水の流量または温度を専用に制御するか、または水の流量と温度を同時に制御することを特徴とする。また、前記制御ノブは、前記カートリッジの要素数を低減し、前記カートリッジの組み合わせ構造を簡素化し、その制御レバーの操作構造を向上させることも特徴とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明は、温水または冷水を専用に供給するか、または温水と冷水の混合水を供給する水制御弁カートリッジ10を提供するものであり、前記水制御弁カートリッジ10は、図1〜図4に示すように、水を前記バルブカートリッジに供給吐出する入・吐水部1であって、前記入・吐水部1が、それぞれ冷温水パイプに連結される冷温水入口孔1a,1bと吐水孔1cとを具備することを特徴とする入・吐水部1と、前記入・吐水部1の冷温水入口孔1a,1bの開口率を制御する開口率制御部15と、ジョイスティックの動きにより前記開口率制御部15の前後左右方向移動を制御する制御レバー14と、平面で移動し、前記制御レバー14を動かす制御ノブ12を具備するバルブ制御部11と、前記ジョイスティックを動かす前記制御レバー14を支持しながら、前記開口率制御部15の前後左右方向移動を規制するハウジング2と、を具備することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
上記のように、本発明に係る水制御弁カートリッジの動作では、前記制御ノブは、水の流量を制御するには前後方向に操作され、水の温度を制御するには左右方向に操作される。よって、水の流量制御時の前記制御ノブの動きは水の温度制御時の前記制御ノブの動きを妨げない。従って、本発明は、水流量制御時の水温変化を防止し、水温制御時の水流量変化を防止する。さらに、前記制御ノブは微細操作が可能であるため、不所望な水の過剰消費量を防止し、容易に水を所望の温度に維持する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明の好適な実施形態を添付図面を参照して詳細に説明する。
【0009】
図1は本発明に係る水制御弁カートリッジの構造を図示する斜視図である。図2及び図3は、前記水制御弁カートリッジの構造を詳細に図示する分解斜視図である。図4は前記水制御弁カートリッジの構造を図示する正面図である。図5及び図6は、閉状態の前記水制御弁カートリッジを図示する前断面図と平面断面図である。図7及び図8は、部分開状態の前記水制御弁カートリッジを図示する前断面図と平面断面図である。図9及び図10は、完全に開状態の前記水制御弁カートリッジを図示する前断面図と平面断面図である。図11及び図12は、相互に開状態の冷温水入口孔を図示する側断面図と平面断面図である。図13及び図14は、冷水入口孔が開状態の前記冷温水入口孔を図示する側断面図と平面断面図である。図15及び図16は、温水入口孔が開状態の前記冷温水入口孔を図示する側断面図と平面断面図である。
【0010】
本発明に係る水制御弁カートリッジの入・吐水部1は、所定の厚さを有するブロックとして構成される。冷温水入口孔1a,1bは、前記ブロックの中央領域を貫通して対称に形成されるが、吐水孔1cは、前記ブロック残部分の一部を貫通して形成されても、または残部分の全部を貫通して形成されてもよい。上記の状態で、前記冷温水入口孔1a,1bと開口率制御部15(制御円板16)の間の水密性を達成するため、セラミックディスクであり、所定の平面度と所定の表面粗度を有する密着部材19が、前記冷温水入口孔1a,1bと前記開口率制御部15の間に挿入される。また、水密性を向上させるパッキンが前記密着部材19の下面にさらに積層される。さらに、少なくとも1つのパッキンが前記ブロック側面の外側にも配置されるので、ハウジングの内面と接触して、前記バルブカートリッジの所望の水密性を維持することができるようになっている。前記冷温水入口孔1a,1bのそれぞれは、好ましくは、前記冷温水入口孔1a,1bの開口率を均等に変化させることができる矩形をなす。
【0011】
本発明の開口率制御部15は、前記入・吐水部1の冷温水入口孔1a,1bを開閉する制御円板16と、前記制御レバー14に加えられる操作力を前記制御円板16に伝達する可動円板17と、を具備する。前記制御円板16は板状のセラミックディスクであり、第1吐出ガイド溝16bが前記制御円板16の各側面で内向き方向に形成され、前記入・吐水部1の冷温水入口孔1a,1bに対応するようになっている。さらに、前記可動円板17は板状をなし、前記制御円板16表面に積層される。上記の状態で、第2吐出ガイド溝17cが、前記制御円板16の第1吐出ガイド溝16bに対応する位置で前記可動円板17に形成され、挿入スロット17dが前記可動円板17に形成され、前記制御レバー14の端部を受け入れるようになっている。前記挿入スロット17dは、前記可動円板17に対する前記制御レバー14端部の回転を防止する構造を持つ。例えば、ピンを前記制御レバー14の端部に設けてもよいが、挿入溝を前記挿入スロット17dに形成して前記ピンを受け入れるようにしてもよく、かくして、ピン係合を介して前記可動円板17に対する前記制御レバー14端部の回転が防止される。あるいは、前記制御レバー14の端部を矩形状に形成してもよく、矩形スロットを前記可動円板17に貫通形成して前記矩形端部と係合させるようにして前記可動円板17に対する前記制御レバー14端部の回転を防止するようにしてもよい。さらに、前記制御円板16と前記可動円板17とは、それぞれ係止スロットと係止突起とを有してもよく、それによって互いに係合させてもよい。例えば、係止スロットを前記第1吐出ガイド溝16bから角度的に間隔をおいた位置で前記制御円板16に形成してもよいが、係止突起を前記第2吐出ガイド溝17cから角度的に間隔をおいた位置で前記可動円板17に形成して前記係止スロットと係合させるようにしてもよい。
【0012】
本発明のバルブ制御部11の制御レバー14は操作桿であり、その第1端部で前記可動円板17のスロット17dに挿入される。前記操作桿の中間部は前記ハウジング2に受け入れられる球形状をなしているが、前記操作桿の第2端部は前記制御ノブ12に挿入される。
【0013】
ガイド突起14aは、前記制御レバー14の表面中心部に形成され、水の流量制御時に前記制御円板16を直線移動させる。さらに、上記のように、前記可動円板17に挿入係合される前記制御レバー14の第1端部にピン14bを設けてもよいし、または該端部を矩形状に形成して前記可動円板17に対する前記制御レバー14の回転を防止するようにしてもよい。上記の状態では、前記制御レバー14の操作中に前記可動円板17と前記制御円板16との不所望な移動を防止することが可能である。さらに、前記制御ノブ12は、板状体であり、前記第2前記制御レバー14の端部を受け入れるため、その中心にスロット12cを有する。上記の状態で、前記制御ノブ12は、別設の支持基板Bに着座され、前記支持基板B上を水平前後左右方向に移動する。
【0014】
前記制御ノブ12が前記支持基板Bから不所望に離脱されることを防止するため、隆起と窪み(凹凸)を用いて前記制御ノブ12を前記支持基板Bと係合させてもよく、または前記制御ノブ12の外面に段差を付けて前記支持基板Bと係合させてもよい。さらに、前記制御ノブ12は前記図面に示すように矩形状であってもよい。あるいは、前記制御ノブ12は、半球形状、球形状、または他の多角形状であってもよい。
【0015】
本発明のハウジング2は、ダブルキャップ式のパイプであり、より小径の端部の内部に空間Sを有し、前記制御レバー14の中間部分を受け入れるようになっている。制御レバーサポート18が、より小径の前記ハウジング2端部に挿入され、前記制御円板16に向き合っているので、前記制御レバーサポート18は前記制御レバー14を支持しながら前記ハウジング2内で前記制御レバー14の中間部分を保持できるようになっている。上記の状態では、第1及び第2ガイド溝2c,18cが、前記ハウジング2と前記制御レバーサポート18とにそれぞれ形成され、互いに連通するようになっているため、前記制御レバー14のガイド突起14aのための移動経路が形成される。さらに、4つのストッパー2dを前記ハウジング2の内面の4分割(90°)の角度的に間隔を置いた位置に設けて前記ハウジング2内における前記制御円板16の移動を規制するようにしてもよい。あるいは、前記ハウジング2の内部空間を矩形状として前記ハウジング2内における前記制御円板16の移動を規制するようにしてもよい。さらに、前記制御レバー14の中間部分を受け入れるパッキンPが前記ハウジング2内に設けられるため、所望の水密性が維持される。
【0016】
本発明に係る前述の構造を持つ水制御弁カートリッジは以下のように機能する。
【0017】
図5に示すように、本発明の制御ノブ12は所定の位置に配置される(前記図面の右側)。上記の状態で、前記制御レバー14は前記開口率制御部15の制御円板16を前記入・吐水部1とハウジング2に向かって押すので、前記制御円板16の平面は前記入・吐水部1の冷温水入口孔1a,1bを完全に閉じることができるようになる。
【0018】
よって、図6に示すように、前記制御円板16は、前記冷温水パイプからの冷水と温水が前記バルブカートリッジ10に流入することを防止する。
【0019】
しかしながら、上記の状態では、図7に示すように、前記制御ノブ12が前記ハウジング2の前方に向かって押されると、前記制御円板16は前記制御レバー14の中間部分の周りに後方に引かれ、前記ハウジング2の空間Sと前記制御レバーサポート18の間の隙間における中心軸の機能を果たす。(上記の状態では、前記制御レバー14のガイド突起14aは、前記制御レバーサポート18の第2ガイド溝18cに沿って移動するため、前記ハウジング2の第1ガイド溝2cに導かれる。この前記ガイド突起14aの誘導は前記制御円板16の所望の直線移動を引き起こす。)
よって、前記制御円板16と前記可動円板17の第1及び第2吐出ガイド溝16b,17cは、前記入・吐水部1の冷温水入口孔1a,1bに向かって移動する。上記の状態では、前記入・吐水部1の冷温水入口孔1a,1bが前記吐水孔1cと連通するので、図8に示すように、前記冷温水入口孔1a,1bを介して前記バルブカートリッジに導入された水を前記吐水孔1cを介して外部に吐出することができる。
【0020】
上記の状態で、前記制御ノブ12が前記ハウジング2の前方に向かって完全に押されると、図9に示すように、前記制御円板16と前記可動円板17の第1及び第2吐出ガイド溝16b,17cは前記入・吐水部1の冷温水入口孔1a,1bと完全に連通する。よって、前記入・吐水部1の冷温水入口孔1a,1bを流れる水の流量が増加して最大となり、図10に示すように、水は前記吐水孔1cを介して外部に吐出される。前記図面では、前記第1及び第2吐出ガイド溝16b,17cは前記冷温水入口孔1a,1bと部分的に重なり合うが、当然のことながら、前記第1及び第2吐出ガイド溝16b,17cが前記冷温水入口孔1a,1bと重なり合う領域は所望どおりに変更可能である。
【0021】
かくして、本発明では、水の流量を制御すること、ならびに前記水制御弁を開閉することができる。
【0022】
さらに、図11に示すように前記制御ノブ12がニュートラル位置になるように操作されると、上記のように水の流量が最大または最小になるように制御されている状態下では、図12に示すように、前記制御円板16と前記可動円板17の第1及び第2吐出ガイド溝16b,17cの前記冷温水入口孔1a,1bに対するそれぞれの開口率は互いに等しくなる。よって、外部から供給される冷水と温水の流量は互いに等しくなり、前記吐水孔1cを介して所望の温度の水を外部に吐出することができる。
【0023】
しかしながら、上記の状態で、図13に示すように前記制御ノブ12が前記ハウジング2の片側(前記図面の左方向)に押されると、前記第1及び第2吐出ガイド溝16b,17cは、前記入・吐水部1の冷温水入口孔1a,1bの冷水入口孔1aに向かって移動される。
【0024】
よって、前記入・吐水部1の冷水入口孔1aは前記吐水孔1cと連通するので、図14に示すように、前記冷水入口孔1aを介して前記バルブカートリッジに導入された水を前記吐水孔1cを介して外部に吐出できるようになる。
【0025】
上記の状態で、図15に示すように前記制御ノブ12が前記ハウジング2の他側(前記図面の右方向)に押されると、前記第1及び第2吐出ガイド溝16b,17cは前記入・吐水部1の温水入口孔1bと連通する。よって、前記入・吐水部1の温水入口孔1bを介して前記バルブカートリッジに導入された水は、前記吐水孔1cを介して外部に吐出される。
【0026】
もとより、前記第1及び第2吐出ガイド溝16b,17cに対する前記冷温水入口孔1a,1bの閉領域は、前記制御ノブ12の左右方向移動によって制御できる。
【0027】
上記のように、本発明は、前記制御ノブ12が平面で前後左右方向に操作できるので、本発明のバルブカートリッジを微細かつ容易に操作できるようになっているとともに、前記カートリッジの要素数が低減できるように構成されているため、前記カートリッジの組み合わせ構造を簡素化する。
【0028】
前記図面と明細書では、本発明の典型的な好適実施形態が開示されており、特定の用語が用いられているが、それらの用語は汎用的かつ説明的なものとしてのみ使用されており、以下の特許請求の範囲に記載の本発明の範囲を限定するものではない。
【産業上の利用可能性】
【0029】
上記のように、本発明に係る水制御弁カートリッジの動作では、前記制御ノブは、水の流量を制御するには前後方向に操作され、水の温度を制御するには左右方向に操作される。よって、水の流量制御時の前記制御ノブの動きは水の温度制御時の前記制御ノブの動きを妨げない。従って、本発明は、水流量が制御される時の水温変化を防止し、水温が制御される時の水流量変化を防止する。さらに、前記制御ノブは微細操作が可能であるため、不所望な水の過剰消費量を防止し、容易に水を所望の温度に維持する。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】図1は本発明に係る水制御弁カートリッジの構造を図示する斜視図である。
【図2】図2は、本発明に係る水制御弁カートリッジの構造を詳細に図示する分解斜視図である。
【図3】図3は、本発明に係る水制御弁カートリッジの構造を詳細に図示する分解斜視図である。
【図4】図4は本発明に係る水制御弁カートリッジの構造を図示する正面図である。
【図5】図5は、本発明に係る水制御弁カートリッジの閉状態を図示する前断面図である。
【図6】図6は、本発明に係る水制御弁カートリッジの閉状態を図示する平面断面図である。
【図7】図7は、本発明に係る水制御弁カートリッジの部分的開状態を図示する前断面図である。
【図8】図8は、本発明に係る水制御弁カートリッジの部分的開状態を図示する平面断面図である。
【図9】図9は、本発明に係る水制御弁カートリッジの完全開状態を図示する前断面図である。
【図10】図10は、本発明に係る水制御弁カートリッジの完全開状態を図示する平面断面図である。
【図11】図11は、本発明に係る冷温水入口孔の相互開状態を図示する側断面図である。
【図12】図12は、本発明に係る冷温水入口孔の相互開状態を図示する平面断面図である。
【図13】図13は、本発明に係る冷温水入口孔の冷水入口孔開状態を図示する側断面図である。
【図14】図14は、本発明に係る冷温水入口孔の冷水入口孔開状態を図示する平面断面図である。
【図15】図15は、本発明に係る冷温水入口孔の温水入口孔開状態を図示する側断面図である。
【図16】図16は、本発明に係る冷温水入口孔の温水入口孔開状態を図示する平面断面図である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的には、水制御弁カートリッジに関するものであり、特に、温水または冷水を専用に供給することもでき、または温水と冷水の混合水を供給することもできる水制御弁カートリッジに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に、水の温度と流量を制御する水制御弁は、水(ボイラーから供給される温水を含む)の流量を制御するとともに、冷水または温水を選択することによって、または冷水と温水を混合することによって水の温度を制御するように構成されている。水の温度と流量を制御することができる前記水制御弁は、例えば、キッチンの流し台上の適切な位置や、浴室の浴槽上の所定位置などに設置することも可能である。よって、キッチンや浴室にいるユーザーは、水を前記水制御弁を操作することによって便利に使用できる。水の温度と流量を制御することができる従来の水制御弁は、ノブ操作式バルブとレバー操作式バルブとに分類されている。前記ノブ操作式水制御弁は、冷水用と温水用に指定されたそれぞれのノブを用いて水の流量と温度を制御するように構成されており、水流量と水温の制御はユーザーの操作によって行われる。前記レバー操作式水制御弁は、レバーを上下に動かすことによって水流量を制御し、前記レバーを左右に適当に回転して冷水、温水、または冷水と温水の混合水を選択することによって水温を制御するように構成されている。前記従来のノブ操作式水制御弁では、冷水ノブと温水ノブがバルブ本体の両端(反対側)に設けられる。前記冷水ノブは制御流量で冷水を吐出させるために操作される一方、前記温水ノブは制御流量で温水を吐出させるために操作される。よって、冷水または温水のみの使用が所望される場合、ユーザーは前記冷水用または温水用のノブを操作することによってその水流量を容易に制御することができる。しかしながら、所望温度の混合水を使用することが所望される場合には、前記冷水ノブと前記温水ノブの両方を注意深く操作して所望の温度を得なくてはならないため、ユーザーにとって不便である。さらに、前記従来のノブ操作式水制御弁のそれぞれには、冷水と温水の流量を別々に制御するために使用され、多くの要素を含む複数のバルブカートリッジが備わっているので、前記バルブカートリッジは前記水制御弁の構造を複雑化させている。
【0003】
前述の問題点を克服するため、水の流量と温度をその片側で制御するように構成された水制御弁が提案されている。しかしながら、前記水制御弁は、前記バルブが流量制御動作中に水の現在温度を変化させてしまう場合があり、さらに、温度制御動作中には水の現在流量を変化させてしまう場合もあるという操作問題を伴う。よって、前記水制御弁の使用は水の過剰消費を招く恐れがある。さらに、前記バルブは水を加熱するボイラーを不必要に作動させ、そのためエネルギー消費を招く。
【0004】
前記問題点を解決するため、本発明の発明者は、2005年9月6日に出願された特許文献1において水制御弁カートリッジを提案した。前記水制御弁カートリッジは従来の技術で経験された問題点を克服するものであるが、前記バルブカートリッジのレバー操作が温度制御ノブと流量制御ノブのそれぞれの操作を介して行われるため、操作が困難である。また、前記水制御弁カートリッジに伴う別の問題は、要素数が多すぎるため、前記バルブの構造を複雑化させているという点にある。
【特許文献1】韓国特許出願第2005-0082784号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
よって、本発明は前記従来の技術で発生する上記問題点を念頭に置いてなされたものであり、本発明の目的は、水の流量と温度制御することができる単一の制御ノブを具備する水制御弁カートリッジを提供することである。前記制御ノブは、所定の平面領域内で操作され、水の流量または温度を専用に制御するか、または水の流量と温度を同時に制御することを特徴とする。また、前記制御ノブは、前記カートリッジの要素数を低減し、前記カートリッジの組み合わせ構造を簡素化し、その制御レバーの操作構造を向上させることも特徴とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明は、温水または冷水を専用に供給するか、または温水と冷水の混合水を供給する水制御弁カートリッジ10を提供するものであり、前記水制御弁カートリッジ10は、図1〜図4に示すように、水を前記バルブカートリッジに供給吐出する入・吐水部1であって、前記入・吐水部1が、それぞれ冷温水パイプに連結される冷温水入口孔1a,1bと吐水孔1cとを具備することを特徴とする入・吐水部1と、前記入・吐水部1の冷温水入口孔1a,1bの開口率を制御する開口率制御部15と、ジョイスティックの動きにより前記開口率制御部15の前後左右方向移動を制御する制御レバー14と、平面で移動し、前記制御レバー14を動かす制御ノブ12を具備するバルブ制御部11と、前記ジョイスティックを動かす前記制御レバー14を支持しながら、前記開口率制御部15の前後左右方向移動を規制するハウジング2と、を具備することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
上記のように、本発明に係る水制御弁カートリッジの動作では、前記制御ノブは、水の流量を制御するには前後方向に操作され、水の温度を制御するには左右方向に操作される。よって、水の流量制御時の前記制御ノブの動きは水の温度制御時の前記制御ノブの動きを妨げない。従って、本発明は、水流量制御時の水温変化を防止し、水温制御時の水流量変化を防止する。さらに、前記制御ノブは微細操作が可能であるため、不所望な水の過剰消費量を防止し、容易に水を所望の温度に維持する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明の好適な実施形態を添付図面を参照して詳細に説明する。
【0009】
図1は本発明に係る水制御弁カートリッジの構造を図示する斜視図である。図2及び図3は、前記水制御弁カートリッジの構造を詳細に図示する分解斜視図である。図4は前記水制御弁カートリッジの構造を図示する正面図である。図5及び図6は、閉状態の前記水制御弁カートリッジを図示する前断面図と平面断面図である。図7及び図8は、部分開状態の前記水制御弁カートリッジを図示する前断面図と平面断面図である。図9及び図10は、完全に開状態の前記水制御弁カートリッジを図示する前断面図と平面断面図である。図11及び図12は、相互に開状態の冷温水入口孔を図示する側断面図と平面断面図である。図13及び図14は、冷水入口孔が開状態の前記冷温水入口孔を図示する側断面図と平面断面図である。図15及び図16は、温水入口孔が開状態の前記冷温水入口孔を図示する側断面図と平面断面図である。
【0010】
本発明に係る水制御弁カートリッジの入・吐水部1は、所定の厚さを有するブロックとして構成される。冷温水入口孔1a,1bは、前記ブロックの中央領域を貫通して対称に形成されるが、吐水孔1cは、前記ブロック残部分の一部を貫通して形成されても、または残部分の全部を貫通して形成されてもよい。上記の状態で、前記冷温水入口孔1a,1bと開口率制御部15(制御円板16)の間の水密性を達成するため、セラミックディスクであり、所定の平面度と所定の表面粗度を有する密着部材19が、前記冷温水入口孔1a,1bと前記開口率制御部15の間に挿入される。また、水密性を向上させるパッキンが前記密着部材19の下面にさらに積層される。さらに、少なくとも1つのパッキンが前記ブロック側面の外側にも配置されるので、ハウジングの内面と接触して、前記バルブカートリッジの所望の水密性を維持することができるようになっている。前記冷温水入口孔1a,1bのそれぞれは、好ましくは、前記冷温水入口孔1a,1bの開口率を均等に変化させることができる矩形をなす。
【0011】
本発明の開口率制御部15は、前記入・吐水部1の冷温水入口孔1a,1bを開閉する制御円板16と、前記制御レバー14に加えられる操作力を前記制御円板16に伝達する可動円板17と、を具備する。前記制御円板16は板状のセラミックディスクであり、第1吐出ガイド溝16bが前記制御円板16の各側面で内向き方向に形成され、前記入・吐水部1の冷温水入口孔1a,1bに対応するようになっている。さらに、前記可動円板17は板状をなし、前記制御円板16表面に積層される。上記の状態で、第2吐出ガイド溝17cが、前記制御円板16の第1吐出ガイド溝16bに対応する位置で前記可動円板17に形成され、挿入スロット17dが前記可動円板17に形成され、前記制御レバー14の端部を受け入れるようになっている。前記挿入スロット17dは、前記可動円板17に対する前記制御レバー14端部の回転を防止する構造を持つ。例えば、ピンを前記制御レバー14の端部に設けてもよいが、挿入溝を前記挿入スロット17dに形成して前記ピンを受け入れるようにしてもよく、かくして、ピン係合を介して前記可動円板17に対する前記制御レバー14端部の回転が防止される。あるいは、前記制御レバー14の端部を矩形状に形成してもよく、矩形スロットを前記可動円板17に貫通形成して前記矩形端部と係合させるようにして前記可動円板17に対する前記制御レバー14端部の回転を防止するようにしてもよい。さらに、前記制御円板16と前記可動円板17とは、それぞれ係止スロットと係止突起とを有してもよく、それによって互いに係合させてもよい。例えば、係止スロットを前記第1吐出ガイド溝16bから角度的に間隔をおいた位置で前記制御円板16に形成してもよいが、係止突起を前記第2吐出ガイド溝17cから角度的に間隔をおいた位置で前記可動円板17に形成して前記係止スロットと係合させるようにしてもよい。
【0012】
本発明のバルブ制御部11の制御レバー14は操作桿であり、その第1端部で前記可動円板17のスロット17dに挿入される。前記操作桿の中間部は前記ハウジング2に受け入れられる球形状をなしているが、前記操作桿の第2端部は前記制御ノブ12に挿入される。
【0013】
ガイド突起14aは、前記制御レバー14の表面中心部に形成され、水の流量制御時に前記制御円板16を直線移動させる。さらに、上記のように、前記可動円板17に挿入係合される前記制御レバー14の第1端部にピン14bを設けてもよいし、または該端部を矩形状に形成して前記可動円板17に対する前記制御レバー14の回転を防止するようにしてもよい。上記の状態では、前記制御レバー14の操作中に前記可動円板17と前記制御円板16との不所望な移動を防止することが可能である。さらに、前記制御ノブ12は、板状体であり、前記第2前記制御レバー14の端部を受け入れるため、その中心にスロット12cを有する。上記の状態で、前記制御ノブ12は、別設の支持基板Bに着座され、前記支持基板B上を水平前後左右方向に移動する。
【0014】
前記制御ノブ12が前記支持基板Bから不所望に離脱されることを防止するため、隆起と窪み(凹凸)を用いて前記制御ノブ12を前記支持基板Bと係合させてもよく、または前記制御ノブ12の外面に段差を付けて前記支持基板Bと係合させてもよい。さらに、前記制御ノブ12は前記図面に示すように矩形状であってもよい。あるいは、前記制御ノブ12は、半球形状、球形状、または他の多角形状であってもよい。
【0015】
本発明のハウジング2は、ダブルキャップ式のパイプであり、より小径の端部の内部に空間Sを有し、前記制御レバー14の中間部分を受け入れるようになっている。制御レバーサポート18が、より小径の前記ハウジング2端部に挿入され、前記制御円板16に向き合っているので、前記制御レバーサポート18は前記制御レバー14を支持しながら前記ハウジング2内で前記制御レバー14の中間部分を保持できるようになっている。上記の状態では、第1及び第2ガイド溝2c,18cが、前記ハウジング2と前記制御レバーサポート18とにそれぞれ形成され、互いに連通するようになっているため、前記制御レバー14のガイド突起14aのための移動経路が形成される。さらに、4つのストッパー2dを前記ハウジング2の内面の4分割(90°)の角度的に間隔を置いた位置に設けて前記ハウジング2内における前記制御円板16の移動を規制するようにしてもよい。あるいは、前記ハウジング2の内部空間を矩形状として前記ハウジング2内における前記制御円板16の移動を規制するようにしてもよい。さらに、前記制御レバー14の中間部分を受け入れるパッキンPが前記ハウジング2内に設けられるため、所望の水密性が維持される。
【0016】
本発明に係る前述の構造を持つ水制御弁カートリッジは以下のように機能する。
【0017】
図5に示すように、本発明の制御ノブ12は所定の位置に配置される(前記図面の右側)。上記の状態で、前記制御レバー14は前記開口率制御部15の制御円板16を前記入・吐水部1とハウジング2に向かって押すので、前記制御円板16の平面は前記入・吐水部1の冷温水入口孔1a,1bを完全に閉じることができるようになる。
【0018】
よって、図6に示すように、前記制御円板16は、前記冷温水パイプからの冷水と温水が前記バルブカートリッジ10に流入することを防止する。
【0019】
しかしながら、上記の状態では、図7に示すように、前記制御ノブ12が前記ハウジング2の前方に向かって押されると、前記制御円板16は前記制御レバー14の中間部分の周りに後方に引かれ、前記ハウジング2の空間Sと前記制御レバーサポート18の間の隙間における中心軸の機能を果たす。(上記の状態では、前記制御レバー14のガイド突起14aは、前記制御レバーサポート18の第2ガイド溝18cに沿って移動するため、前記ハウジング2の第1ガイド溝2cに導かれる。この前記ガイド突起14aの誘導は前記制御円板16の所望の直線移動を引き起こす。)
よって、前記制御円板16と前記可動円板17の第1及び第2吐出ガイド溝16b,17cは、前記入・吐水部1の冷温水入口孔1a,1bに向かって移動する。上記の状態では、前記入・吐水部1の冷温水入口孔1a,1bが前記吐水孔1cと連通するので、図8に示すように、前記冷温水入口孔1a,1bを介して前記バルブカートリッジに導入された水を前記吐水孔1cを介して外部に吐出することができる。
【0020】
上記の状態で、前記制御ノブ12が前記ハウジング2の前方に向かって完全に押されると、図9に示すように、前記制御円板16と前記可動円板17の第1及び第2吐出ガイド溝16b,17cは前記入・吐水部1の冷温水入口孔1a,1bと完全に連通する。よって、前記入・吐水部1の冷温水入口孔1a,1bを流れる水の流量が増加して最大となり、図10に示すように、水は前記吐水孔1cを介して外部に吐出される。前記図面では、前記第1及び第2吐出ガイド溝16b,17cは前記冷温水入口孔1a,1bと部分的に重なり合うが、当然のことながら、前記第1及び第2吐出ガイド溝16b,17cが前記冷温水入口孔1a,1bと重なり合う領域は所望どおりに変更可能である。
【0021】
かくして、本発明では、水の流量を制御すること、ならびに前記水制御弁を開閉することができる。
【0022】
さらに、図11に示すように前記制御ノブ12がニュートラル位置になるように操作されると、上記のように水の流量が最大または最小になるように制御されている状態下では、図12に示すように、前記制御円板16と前記可動円板17の第1及び第2吐出ガイド溝16b,17cの前記冷温水入口孔1a,1bに対するそれぞれの開口率は互いに等しくなる。よって、外部から供給される冷水と温水の流量は互いに等しくなり、前記吐水孔1cを介して所望の温度の水を外部に吐出することができる。
【0023】
しかしながら、上記の状態で、図13に示すように前記制御ノブ12が前記ハウジング2の片側(前記図面の左方向)に押されると、前記第1及び第2吐出ガイド溝16b,17cは、前記入・吐水部1の冷温水入口孔1a,1bの冷水入口孔1aに向かって移動される。
【0024】
よって、前記入・吐水部1の冷水入口孔1aは前記吐水孔1cと連通するので、図14に示すように、前記冷水入口孔1aを介して前記バルブカートリッジに導入された水を前記吐水孔1cを介して外部に吐出できるようになる。
【0025】
上記の状態で、図15に示すように前記制御ノブ12が前記ハウジング2の他側(前記図面の右方向)に押されると、前記第1及び第2吐出ガイド溝16b,17cは前記入・吐水部1の温水入口孔1bと連通する。よって、前記入・吐水部1の温水入口孔1bを介して前記バルブカートリッジに導入された水は、前記吐水孔1cを介して外部に吐出される。
【0026】
もとより、前記第1及び第2吐出ガイド溝16b,17cに対する前記冷温水入口孔1a,1bの閉領域は、前記制御ノブ12の左右方向移動によって制御できる。
【0027】
上記のように、本発明は、前記制御ノブ12が平面で前後左右方向に操作できるので、本発明のバルブカートリッジを微細かつ容易に操作できるようになっているとともに、前記カートリッジの要素数が低減できるように構成されているため、前記カートリッジの組み合わせ構造を簡素化する。
【0028】
前記図面と明細書では、本発明の典型的な好適実施形態が開示されており、特定の用語が用いられているが、それらの用語は汎用的かつ説明的なものとしてのみ使用されており、以下の特許請求の範囲に記載の本発明の範囲を限定するものではない。
【産業上の利用可能性】
【0029】
上記のように、本発明に係る水制御弁カートリッジの動作では、前記制御ノブは、水の流量を制御するには前後方向に操作され、水の温度を制御するには左右方向に操作される。よって、水の流量制御時の前記制御ノブの動きは水の温度制御時の前記制御ノブの動きを妨げない。従って、本発明は、水流量が制御される時の水温変化を防止し、水温が制御される時の水流量変化を防止する。さらに、前記制御ノブは微細操作が可能であるため、不所望な水の過剰消費量を防止し、容易に水を所望の温度に維持する。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】図1は本発明に係る水制御弁カートリッジの構造を図示する斜視図である。
【図2】図2は、本発明に係る水制御弁カートリッジの構造を詳細に図示する分解斜視図である。
【図3】図3は、本発明に係る水制御弁カートリッジの構造を詳細に図示する分解斜視図である。
【図4】図4は本発明に係る水制御弁カートリッジの構造を図示する正面図である。
【図5】図5は、本発明に係る水制御弁カートリッジの閉状態を図示する前断面図である。
【図6】図6は、本発明に係る水制御弁カートリッジの閉状態を図示する平面断面図である。
【図7】図7は、本発明に係る水制御弁カートリッジの部分的開状態を図示する前断面図である。
【図8】図8は、本発明に係る水制御弁カートリッジの部分的開状態を図示する平面断面図である。
【図9】図9は、本発明に係る水制御弁カートリッジの完全開状態を図示する前断面図である。
【図10】図10は、本発明に係る水制御弁カートリッジの完全開状態を図示する平面断面図である。
【図11】図11は、本発明に係る冷温水入口孔の相互開状態を図示する側断面図である。
【図12】図12は、本発明に係る冷温水入口孔の相互開状態を図示する平面断面図である。
【図13】図13は、本発明に係る冷温水入口孔の冷水入口孔開状態を図示する側断面図である。
【図14】図14は、本発明に係る冷温水入口孔の冷水入口孔開状態を図示する平面断面図である。
【図15】図15は、本発明に係る冷温水入口孔の温水入口孔開状態を図示する側断面図である。
【図16】図16は、本発明に係る冷温水入口孔の温水入口孔開状態を図示する平面断面図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
温水または冷水を専用に供給するか、または温水と冷水の混合水を供給する水制御弁カートリッジであって、水を前記バルブカートリッジに供給吐出する入・吐水部であって、前記入・吐水部が、それぞれ冷温水パイプに連結される冷温水入口孔と吐水孔とを具備することを特徴とする入・吐水部と、前記入・吐水部の冷温水入口孔の開口率を制御する開口率制御部と、ジョイスティックの動きにより前記開口率制御部の前後左右方向移動を制御する制御レバーと、平面で移動し、前記制御レバーを動かす制御ノブを具備するバルブ制御部と、前記ジョイスティックを動かす前記制御レバーを支持しながら、前記開口率制御部の前後左右方向移動を規制するハウジングと、を具備することを特徴とする水制御弁カートリッジ。
【請求項2】
前記入・吐水部が所定の厚さを有するブロックとして構成され、前記冷温水入口孔が前記ブロックの中央領域を貫通して対称に形成され、前記吐水孔が前記ブロックの残部分の一部を貫通して形成されることを特徴とする請求項1に係る水制御弁カートリッジ。
【請求項3】
請求項2に係る水制御弁カートリッジであって、矩形孔を有し、前記冷温水入口孔に挿入されるセラミックからなる密着部材をさらに具備することを特徴とする水制御弁カートリッジ。
【請求項4】
請求項1に係る水制御弁カートリッジであって、前記開口率制御部が、前記入・吐水部の冷温水入口孔を開閉する制御円板と、前記制御レバーに加えられる操作力を前記制御円板に伝達する可動円板と、を具備することを特徴とする水制御弁カートリッジ。
【請求項5】
前記制御円板が板状のセラミックディスクであり、第1吐出ガイド溝が前記制御円板の各側面で内向き方向に形成されて前記入・吐水部の冷温水入口孔に対応するようになっていることを特徴とする請求項4に係る水制御弁カートリッジ。
【請求項6】
前記可動円板が板状をなし、前記制御円板の表面に積層され、前記制御円板の第1吐出ガイド溝に対応する位置において第2吐出ガイド溝が前記可動円板に形成され、挿入スロットが前記可動円板に形成されて前記制御レバーの端部を受け入れるようになっていることを特徴とする請求項4に係る水制御弁カートリッジ。
【請求項7】
前記制御レバーが操作桿であって、その第1端部が前記開口率制御部の可動円板のスロットに挿入され、その中間が球形状をなして前記ハウジングに受け入れられるようになっており、その第2端部が前記制御ノブに挿入されることを特徴とする請求項1に係る水制御弁カートリッジ。
【請求項8】
前記制御レバーの表面中心にガイド突起が設けられて水の流量制御時に前記開口率制御部の制御円板を直線移動させるようになっていることを特徴とする請求項7に係る水制御弁カートリッジ。
【請求項9】
挿入を介して前記可動円板と係合する前記制御レバーの端部にはピンが設けられて前記可動円板に対する前記制御レバーの回転を防止するようになっていることを特徴とする請求項7に係る水制御弁カートリッジ。
【請求項10】
挿入を介して前記可動円板と係合する前記制御レバーの端部が矩形状端部として形成されていることを特徴とする請求項7に係る水制御弁カートリッジ。
【請求項11】
前記制御ノブが板状体であり、スロットが前記制御ノブの中心に形成されて前記制御レバーの第2端部を受け入れるようになっていることを特徴とする請求項7に係る水制御弁カートリッジ。
【請求項12】
前記ハウジングがダブルキャップ式のパイプであり、より小径の端部の内部に空間を有し、前記制御レバーの中間部分を受け入れるようになっており、制御レバーサポートが、より小径の前記ハウジングの端部に挿入されて、前記開口率制御部の制御円板に向き合うようになっているため、前記制御レバーを支持しながら、前記ハウジング内で前記制御レバーの中間部分を保持することを特徴とする請求項1に係る水制御弁カートリッジ。
【請求項13】
請求項12に係る水制御弁カートリッジであって、前記ハウジングと前記制御レバーサポートとにそれぞれ形成されて互いに連通するようになっているため、前記制御レバーのガイド突起のための移動経路を形成する第1及び第2ガイド溝をさらに具備することを特徴とする水制御弁カートリッジ。
【請求項14】
請求項12に係る水制御弁カートリッジであって、前記ハウジングの内面の4分割(90°)の角度的に間隔を置いた位置に設けられて前記ハウジング内における前記制御円板移動を規制するようになっている4つのストッパーをさらに具備することを特徴とする水制御弁カートリッジ。
【請求項15】
前記ハウジングの内部空間が矩形状をなして前記ハウジング内における前記制御円板の移動を規制するようになっていることを特徴とする請求項12に係る水制御弁カートリッジ。
【請求項1】
温水または冷水を専用に供給するか、または温水と冷水の混合水を供給する水制御弁カートリッジであって、水を前記バルブカートリッジに供給吐出する入・吐水部であって、前記入・吐水部が、それぞれ冷温水パイプに連結される冷温水入口孔と吐水孔とを具備することを特徴とする入・吐水部と、前記入・吐水部の冷温水入口孔の開口率を制御する開口率制御部と、ジョイスティックの動きにより前記開口率制御部の前後左右方向移動を制御する制御レバーと、平面で移動し、前記制御レバーを動かす制御ノブを具備するバルブ制御部と、前記ジョイスティックを動かす前記制御レバーを支持しながら、前記開口率制御部の前後左右方向移動を規制するハウジングと、を具備することを特徴とする水制御弁カートリッジ。
【請求項2】
前記入・吐水部が所定の厚さを有するブロックとして構成され、前記冷温水入口孔が前記ブロックの中央領域を貫通して対称に形成され、前記吐水孔が前記ブロックの残部分の一部を貫通して形成されることを特徴とする請求項1に係る水制御弁カートリッジ。
【請求項3】
請求項2に係る水制御弁カートリッジであって、矩形孔を有し、前記冷温水入口孔に挿入されるセラミックからなる密着部材をさらに具備することを特徴とする水制御弁カートリッジ。
【請求項4】
請求項1に係る水制御弁カートリッジであって、前記開口率制御部が、前記入・吐水部の冷温水入口孔を開閉する制御円板と、前記制御レバーに加えられる操作力を前記制御円板に伝達する可動円板と、を具備することを特徴とする水制御弁カートリッジ。
【請求項5】
前記制御円板が板状のセラミックディスクであり、第1吐出ガイド溝が前記制御円板の各側面で内向き方向に形成されて前記入・吐水部の冷温水入口孔に対応するようになっていることを特徴とする請求項4に係る水制御弁カートリッジ。
【請求項6】
前記可動円板が板状をなし、前記制御円板の表面に積層され、前記制御円板の第1吐出ガイド溝に対応する位置において第2吐出ガイド溝が前記可動円板に形成され、挿入スロットが前記可動円板に形成されて前記制御レバーの端部を受け入れるようになっていることを特徴とする請求項4に係る水制御弁カートリッジ。
【請求項7】
前記制御レバーが操作桿であって、その第1端部が前記開口率制御部の可動円板のスロットに挿入され、その中間が球形状をなして前記ハウジングに受け入れられるようになっており、その第2端部が前記制御ノブに挿入されることを特徴とする請求項1に係る水制御弁カートリッジ。
【請求項8】
前記制御レバーの表面中心にガイド突起が設けられて水の流量制御時に前記開口率制御部の制御円板を直線移動させるようになっていることを特徴とする請求項7に係る水制御弁カートリッジ。
【請求項9】
挿入を介して前記可動円板と係合する前記制御レバーの端部にはピンが設けられて前記可動円板に対する前記制御レバーの回転を防止するようになっていることを特徴とする請求項7に係る水制御弁カートリッジ。
【請求項10】
挿入を介して前記可動円板と係合する前記制御レバーの端部が矩形状端部として形成されていることを特徴とする請求項7に係る水制御弁カートリッジ。
【請求項11】
前記制御ノブが板状体であり、スロットが前記制御ノブの中心に形成されて前記制御レバーの第2端部を受け入れるようになっていることを特徴とする請求項7に係る水制御弁カートリッジ。
【請求項12】
前記ハウジングがダブルキャップ式のパイプであり、より小径の端部の内部に空間を有し、前記制御レバーの中間部分を受け入れるようになっており、制御レバーサポートが、より小径の前記ハウジングの端部に挿入されて、前記開口率制御部の制御円板に向き合うようになっているため、前記制御レバーを支持しながら、前記ハウジング内で前記制御レバーの中間部分を保持することを特徴とする請求項1に係る水制御弁カートリッジ。
【請求項13】
請求項12に係る水制御弁カートリッジであって、前記ハウジングと前記制御レバーサポートとにそれぞれ形成されて互いに連通するようになっているため、前記制御レバーのガイド突起のための移動経路を形成する第1及び第2ガイド溝をさらに具備することを特徴とする水制御弁カートリッジ。
【請求項14】
請求項12に係る水制御弁カートリッジであって、前記ハウジングの内面の4分割(90°)の角度的に間隔を置いた位置に設けられて前記ハウジング内における前記制御円板移動を規制するようになっている4つのストッパーをさらに具備することを特徴とする水制御弁カートリッジ。
【請求項15】
前記ハウジングの内部空間が矩形状をなして前記ハウジング内における前記制御円板の移動を規制するようになっていることを特徴とする請求項12に係る水制御弁カートリッジ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公表番号】特表2009−530565(P2009−530565A)
【公表日】平成21年8月27日(2009.8.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−501340(P2009−501340)
【出願日】平成19年2月26日(2007.2.26)
【国際出願番号】PCT/KR2007/000972
【国際公開番号】WO2007/108593
【国際公開日】平成19年9月27日(2007.9.27)
【出願人】(508069165)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成21年8月27日(2009.8.27)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年2月26日(2007.2.26)
【国際出願番号】PCT/KR2007/000972
【国際公開番号】WO2007/108593
【国際公開日】平成19年9月27日(2007.9.27)
【出願人】(508069165)
【Fターム(参考)】
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