説明

水及び/又は有機溶媒に可溶な顔料の組成物

本発明は、(a)30〜95重量%の、少なくとも1の無機及び/又は有機顔料;及び
(b)0.5〜30重量%の、少なくとも1の分散剤;並びに(c)2〜50重量%の、少なくとも1の溶解促進剤;(d)0〜50重量%の、少なくとも1の無機フィラー;
(e)0〜10重量%の少なくとも1の結合剤;(f)0〜50重量%の、少なくとも1のアクリル、アルデヒド及び/又はケトン樹脂;(g)0.5〜20重量%の、少なくとも1のレオロジー剤;(h)0.5〜10重量%の、少なくとも1の抗発泡剤から選択された少なくとも1の成分を含む組成物に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、(a)少なくとも1の無機及び/又は有機顔料;及び(b)少なくとも1の分散剤;並びに(c)溶解促進剤;(d)無機フィラー;(e)結合剤;(f)アクリル、アルデヒド及び/又はケトン樹脂;(g)レオロジー剤;(h)抗発泡剤から選択された少なくとも1の成分からなる組成物に関する。
【0002】
この組成物は、好ましくは錠剤の形において提供される。本発明は、関連する製造方法にもまた関する。
【0003】
本発明の主な目的は、
・エコと両立する態様における塗料の顔料化;
・種々の塗料系との普遍的な相溶性;
・塗料の顔料化工程の非常に短い持続時間;
・容易な輸送及び使用量(dosage);
・低コストな塗料の顔料化工程;
・簡単かつ低コストな製造工程
である。
【背景技術】
【0004】
知られているように、顔料は、固定系において使用されるとき、光の一部を吸収し、かつその相補的部分を反射して、該補色部分が、コーティングされた表面の色を形成するものとして定義される、有機及び無機の性質の固体である。
【0005】
顔料はそのままでは、顔料ごとに異なり、互いに全く異なる他の物質と界面接触(interface)する性質を有し、接触要素の物理的及び化学的条件により大きく影響されるところの、非常に不規則な表面を有する固体である。
【0006】
広い範囲の樹脂に基づくビヒクル系に顔料を取り込むことの難しさは、よく知られている。
【0007】
液状相として有機溶媒又は水を使用する液状−塗料配合物において、顔料の取り込みは、慣用的には、顔料を樹脂溶液と混合することにより行われる。
【0008】
有機溶媒及び/又は水の存在は、樹脂と顔料の接触を不安定にする傾向のある、その凝集性ために否定的である。
【0009】
この効果を制限するために、抗凝集性化学化合物が溶媒及び/又は水に溶解された顔料と樹脂のこれらの混合物に普通、導入され、これらの化合物は、顔料の表面の静電的性質を変更かつ調節する性質及び溶媒中の樹脂の溶液の表面張力を変更する性質を有する。
【0010】
顔料/樹脂/溶媒系に典型的である、この否定的な効果の結果として、色の混合物は、仕上げられた塗料の色の効果が経時的に変化する、不安定な系として定義されることができる。
【0011】
この系に対する改良は、顔料は特定の樹脂例えばアクリル、アルデヒド、及び/又はケトン樹脂に取り込まれているが、有機溶媒及び/又は水に溶解されている、粉末又はペーストの形態の塗料を開発するための、顔料の予備分散及び対応する顔料の研磨を含む技術、及び特定の顔料の表面を選択された、溶解された樹脂と相互させるための化学的添加物の組み合わせの使用により達成されることができる。これらの系は、例えば本出願人名義の国際特許出願国際公開第2007007359号、国際公開第2008119390号,国際公開第2008018097号,国際公開第2008012848号,国際公開第2007080612号及び国際公開第2006082603号に記載されている。
【0012】
アルデヒド又はケトン樹脂を含む顔料組成物は、米国特許第6734231号及び欧州特許第432480号にもまた記載されている。また、広く公知であるのは、該液状ペーストの使用に関連する問題であり、該問題は、沈降、輸送の困難さ、制限されたシェルフライフ、並びに特に所謂、店頭(POS)における重大な問題である清浄さを含む。
【0013】
さらに、顔料(着色剤)の投与を容易にするために、多くの場合、それは不活性な顔料(フィラー)と混合されて、濃度を希釈し、少量の投与に関係する困難性のリスクを減少させる。種々の顔料の同時存在、例えば米国特許出願公開第20070079728号に記載されているもの、は多くの場合、互いに対立し、干渉し合う性質をしばしば有する、種々のタイプの化学添加剤を使用する必要性をもたらす。
【0014】
結果として、種々の顔料の混合から生じる色の形成は、各場合において変化する環境条件における変化だけの故でなく、顔料表面の種々の性質及び、バッチごとに異ならなくても、少し異なり得る、溶融された状態におけるポリマーの表面張力の故にも、製品ごとの非一貫性に付される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
本発明の目的は、組成物、好ましくは錠剤の形のもの、を提供することであり、該組成物は、先行技術の欠点を克服しかつ上記の目的を達成することができる。
【0016】
この目的に関連して、本発明の一つの目的は、
・液状塗料、好ましくは、建築部門のための水をベースとする塗料、を着色化及び顔料化するための半製品;
・粉末塗料を着色化及び顔料化するための半製品;
・有機溶媒又は水において溶解させた後に、濃縮された液状ペーストを製造するための半製品
・熱可塑性プラスチック及び熱硬化性プラスチック(即ちポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート(PET),アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(ABS),ポリウレタン又はポリアミドプラスチック)の両者を着色化及び顔料化するための半製品;
・インクを着色化及び顔料化するための半製品
として
単純な溶解により使用されることのできる、錠剤、顆粒又は粉末の形の組成物を提供することである。
【0017】
組成物が、その中に含まれる顔料のために確保するコーティングは、先行技術により開示された顔料の使用の間に典型的に起きる困難性を克服することができる。
【0018】
特に、本発明に従う組成物は、予備コーティングされていない純粋な顔料の代替物として、粉末塗料配合物における半製品として使用され得る。その使用は、プレコーティングされた顔料の色収率に比較してより大きい色収率の故に、もともと、使用される顔料の量の減少と一緒に、色の形成に関するより大きい連続性及びバッチごとの着色系の色の再現性を達成することができる。さらに、錠剤(又は顆粒)の形成は、自動化された輸送を可能にし(例えば空気手段を使用して)、即ち清潔かつエコと両立する環境を保証し、最後に投与が非常に簡単かつ正確な態様において行われることができる。
【0019】
特に、先行技術において公知であるコーティングと比較して、本発明に従う錠剤の形態の組成物は完全にダストフリーであり、高い比色収率を有し(結果的に着色費用を削減する)、揮発性の有機化合物(VOC)がなく従って無臭である。それは最適な分散性を有し(即ち凝集なし)、溶解するのが容易であり、かつ種々の塗料系、インク、及びプラスチックとの普遍的な相容性を特徴とする。その上、本発明の組成物は、水、並びに、1以上の樹脂、水及び任意の合着剤(coalescent)(例えばグリコール)及び添加剤(酸化チタンの可能性のある添加)、任意的に、建築部門のために意図された液状塗料の製造のための樹脂(例えばアクリル、ポリウレタン、エポキシ樹脂等)からなる塩基性pHのビヒクルと混合した後に、特に適切である。
【課題を解決するための手段】
【0020】
発明の説明
本発明は、以下を含む組成物、好ましくは以下からなる組成物に関する。
(a)少なくとも1の無機及び/又は有機顔料;(b)少なくとも1の分散剤;並びに(c)溶解促進剤;(d)無機フィラー、好ましくはカオリン、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、焼成シリカ(例えばEvonikにより製造されたアエロジル(登録商標));(e)結合剤;(f)アクリル、アルデヒド及び/又はケトン樹脂;(g)レオロジー剤;(h)抗発泡剤から選択された少なくとも1の成分。
【0021】
本発明の目的のために、用語「分散剤」は原則的に本発明に従う組成物の成分の研磨及び溶解を促進する化合物を意味する。
【0022】
通常、「分散させるための」化合物は、「濡らす」機能をもまた有している。例えば商標Tego(登録商標)DispersでEvonikにより市販されている分散させかつ湿らすための添加剤である。
【0023】
本発明の目的のために、用語「溶解促進剤」は、原則的には、水又は有機溶媒における顔料の溶解を促進する化合物を意味する。
【0024】
本発明の目的のために、用語「アクリル樹脂」は、スチレン、マレイン酸無水物、メチルメタアクリルモノマー及びアクリルモノマー(酸及びエステルを含み、ヒドロキシ(プロピル)官能基をもまた含む)の水溶性重付加生成物を意味する。
【0025】
本発明の目的のために、用語「アルデヒド及び/又はケトン樹脂」は、原則的にアルデヒド(好ましくは脂肪族アルデヒ)又はケトン(好ましくはシクロヘキサノン又はメチルシクロヘキサノン)の縮合生成物、任意的に縮合生成物例えばウレア又はホルムアルデヒドとの縮合生成物を意味する。
【0026】
用語「酸価」は、カルボキシル基の平均数/樹脂単位を意味する。
【0027】
本発明の目的のために、用語「結合剤」は、原則的に、乾燥するにつれて固化する液状成分であって、固化することにより顔料粒子を結合させ、表面への結合を発達させる液状成分を意味する。結合剤はアクリル、アルデヒド及び/又はケトン樹脂を包含しない。
【0028】
本発明の目的のために、用語「レオロジー剤」は、原則的に、本発明に従う組成物を水又は有機溶媒と混合することにより得られる流動物のレオロジーを変更する化合物を意味する。
【0029】
本発明の目的のために、用語「抗発泡剤」は、原則的に、本発明に従う組成物を水と混合することにより得られる流動物から空気を除去する又は従って、泡の形成を防止又は減少させる化合物を意味する。
【0030】
本発明の組成物は以下を含む。好ましくは以下から成る。
(a)30〜95重量%の、少なくとも1の無機及び/又は有機顔料;及び
(b)0.5〜30重量%の、少なくとも1の分散剤;
並びに
(c)2〜50重量%の、少なくとも1の溶解促進剤;
(d)0〜50重量%の、少なくとも1の無機フィラー;(e)0〜10重量%の少なくとも1の結合剤;
(f)0〜50重量%の、少なくとも1のアクリル、アルデヒド及び/又はケトン樹脂;
(g)0.5〜20重量%の、少なくとも1のレオロジー剤;
(h)0.5〜10重量%の、少なくとも1の抗発泡剤
から選択された少なくとも1の成分。
【0031】
重量百分率は、本発明に従う組成物の全体の重さに対してである;好ましい面に従うと、成分(a)(b)並びに成分(c),(d),(e),(f),(g)及び(h)の少なくとも1の合計は100である。
【0032】
本発明の好ましい面に従うと、無機及び/又は有機顔料(a)は、40〜90重量%の量で存在する;分散剤(b)は、0.5〜20重量%の量で存在する;任意的な溶解促進剤(c)は、5〜40重量%の量で存在する;任意的な無機フィラー(d)は、5〜30重量%の量で存在する;任意的な結合剤(e)は、0.5〜5重量%の量で存在する;任意的なアクリル、アルデヒド及び/又はケトン樹脂(f)は、5〜40重量%の量で存在する;任意的なレオロジー剤(g)は、2〜15重量%の量で存在する;任意的な抗発泡剤(h)は、2〜5重量%の量で存在する。
【0033】
本発明に従う組成物の使用は、特に、a)装飾塗料(painting)及び/又は建物の塗料;b)産業用の溶媒をベースとする塗料;c)産業用の水をベースとする塗料;d)自動車のための水をベースとする塗料;e)自動車のための水をベースとする塗料における使用を意図されているが、しかし、これらに専用というわけではない。
【0034】
無機顔料の場合、該組成物は好ましくは60〜90重量%の顔料を含む。有機顔料の場合、該組成物は好ましくは40〜80重量%の顔料を含む。
【0035】
本発明の好ましい実施態様に従うと、本発明に従う組成物が、装飾塗料及び/又は建物の塗料における使用を意図された、水をベースとする液状塗料の製造を意図されている場合において、該組成物は成分(a)、(b)及び(c)を含み、任意的に成分(d),(e),(f),(g)及び(h)の少なくとも1を一緒に含んでいてもよい。特に、そのような場合、液状塗料が製造される方法に依存して、2つの異なるタイプの製品が可能である;実際、この部門において使用される液状塗料は製造工場(インプラント)又は店頭(POS)において製造され得る。
【0036】
インプラントにおいて製造される塗料は実際、1以上のアクリル樹脂(又は例えばポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂等)を水及び1以上の樹脂、水及び任意の凝集剤(例えばグリコール)及び添加剤からなる、塩基性の(即ち7より高い)pHを有するビヒクルと混合することにより通常、製造され、該塗料に、白色の顔料(酸化チタン)、フィラー(例えば炭酸カルシウム、カオリン等)が任意的に添加されてもよい。
【0037】
製造プラントにおいて、着色された塗料に加えて、いわゆる濃縮された液状ペースト又は研磨された顔料、水及び分散剤を含む着色されたペーストもまた製造される。
【0038】
このようにして製造された濃縮された塗料及び液状ペーストは、包装され(プラスチック又は金属容器中の塗料、主にプラスチック容器中のペースト)、次にPOSに送りだされる。
【0039】
POS、即ち主に店舗、大きな倉庫、及びショッピングセンター、における着色塗料の製造は、着色されるべき、塩基性のpHを有する、水性ベース塗料への液状着色ペーストの単純な添加により行われ、該塗料に酸化チタンが任意的に添加され、続いて非常に速く撹拌/溶解をしてもよい。
【0040】
機械及び混合工程の特徴は、製造プラントと比較してPOSにおいて異なることもまた考慮されなければならない。
【0041】
POSは、実際、小さな体積、即ち約25リットル以下、及び10分を超えない(好ましくは≦5分の)溶解時間を要求する。代わりに、製造プラントは、末端ユーザーがいないので、そのような短い時間を要求せず、POSと比較すると通常、より大きな利用可能な空間故に、かなり大量の体積の塗料を加工し得る;溶解時間は通常20〜50分である。
【0042】
従って、本発明の好ましい面に従うと、本発明に従う組成物は、POSにおける水をベースとする液状塗料の製造を意図されているか又は製造プラントにおける該液体塗料の製造を意図されているかに依存して、成分に関して異なる含有量を有し得る。
【0043】
特に、POSにおける水をベースとする液状塗料の製造を意図されているならば、該組成物は好ましくは、以下に示される、好ましい性質及び量の特徴を有する:
(a)40〜90重量%の、少なくとも1の無機及び/又は有機顔料、及び
(b)0.5〜20重量%の、少なくとも1の分散剤;
(c)5〜40重量%の、少なくとも1の溶解促進剤;
並びに
(d)5〜30重量%の、少なくとも1の無機フィラー;
(e)0.5〜5重量%の、少なくとも1の結合剤;
(f)5〜40重量%の、少なくとも1のアクリル樹脂
(g)2〜20重量%の、少なくとも1のレオロジー剤;
(h)2〜5重量%の、少なくとも1の抗発泡剤
から選択された少なくとも1の任意的成分。
【0044】
代わりに、もし、製造プラントにおける水をベースとする液状塗料の製造を意図しているならば、該組成物は好ましくは、下記に示される好ましい質及び量の特徴を有する。
(a)70〜90重量%の、少なくとも1の無機及び/又は有機顔料、及び
(b)5〜20重量%の、少なくとも1の分散剤;
(c)5〜20重量%の、少なくとも1の溶解促進剤;
並びに
(d)5〜30重量%の、少なくとも1の無機フィラー;
(e)0.5〜5重量%の、少なくとも1の結合剤;
(f)5〜20重量%の、少なくとも1のアクリル樹脂
(g)2〜15重量%の、少なくとも1のレオロジー剤;
(h)2〜5重量%の、少なくとも1の抗発泡剤
から選択された少なくとも1の任意的成分。
【発明を実施するための形態】
【0045】
本発明の目的のために使用されることができる顔料は、光のスペクトルの一部又は全てを吸収し、かつその相補的部分を反射し、可視の色を形成する全ての物質であり、本発明の目的のために、用語「有機顔料」は有機物の燃焼から生じる黒色の顔料(所謂、「カーボンブラック」)をもまた含む。特に、下に示されるタイプの顔料が使用され得る。
・酸化鉄顔料。黄色、茶色、赤、及び黒のすべてのその色調におけるもの、すべてのその物理的な形及び粒子カテゴリー(grain category)におけるもの。
・すべての異なる無機表面処理における酸化チタン顔料。
・酸化クロム顔料。ニッケル及びニッケルチタネートで共沈されたものも含む。
・有機物の燃焼から生じる黒色顔料(所謂「カーボンブラック」)
・銅フタロシアニンから誘導された青及び緑の顔料、種々のアルファ、ベータ及びイプシロン結晶系における塩素化及び臭素化されたものもまた含む、
・鉛スルホクロメートから誘導された黄色顔料。
・鉛ビスマスバナデートから誘導された黄色顔料。
・鉛スルホクロメートモリブデートから誘導された橙色顔料。
・アクリルアミドに基づく有機性の黄色顔料。
・ナフトールに基づく有機性の橙色顔料。
・ジケト−ピロロ−ピロールに基づく有機性の橙色顔料。
・アゾ染料のマンガン塩に基づく赤色顔料。
・ベータオキシナフトエ酸のマンガン塩に基づく赤色顔料。
・赤色の有機キナクリドン顔料。
・赤色の有機アントラキノン顔料。
【0046】
所謂溶解を促進する不活性な剤の中から、以下のものが本目的に特に適切である:炭酸及び重炭酸のアルカリ金属塩及びアルカリ土類金属塩、好ましくは炭酸ナトリウム(ソーダ)、ポリビニルピロリドン(PVP);ポリビニルアルコール;水溶性ポリエーテル;エチレングリコール特にモノエチレングリコール、及びポリプロピレングリコール;水溶性アクリレート;アルコールエトキシレート(ノニオン性界面活性剤);直鎖のアルキルベンゼンスルホネート、アルキルスルホネート及びアルコールエーテルサルフェート(アニオン性界面活性剤);ベタイン(両親媒性界面活性剤);クエン酸。
【0047】
液状塗料添加剤のための分散剤は、当該技術分野において周知であり、市販入手可能である。本発明の目的のために、分散剤は好ましくは以下から選択されるが、しかし専ら以下からのみ選択されるわけではない。
・商標Tego(登録商標)Dispers、特にTego(登録商標)Dispers650,651,652,655,655,685,755W及び760W、又はLAD 604,LAD 1275,LAD1045及び商標LAD1084でEvonikにより市販されているもの:それらは、より詳細には、スチレンとポリエーテルのコポリマー、マレイン酸アミド、脂肪酸誘導体、顔料に対して高い親和性を有する基を有する変性されたポリマー、顔料に対して高い親和性を有する基を有する変性されたポリエーテル、低分子量のポリマー、アルコキシレート化された脂肪族アルコールである;
・商標BYK(登録商標)9076及び9077で又は商標Disperbyk(登録商標)、特にDisperbyk(登録商標)180,190,191,192,194BYK9076及び9077で、BYKにより市販されているもの;それらはより詳細には、アルキルアンモニウム塩、特に酸基を有するブロックコポリマーのアルキルアンモニウム塩である;
・商標Borchigen(登録商標)0451,0754及び0755でOMGBorchersにより市販されているもの;
・商標Meteolat(登録商標)392でMunzing Chemienにより市販されているもの;
・商標EFKA(登録商標)4000,5000及び6745でCibaにより市販されているもの;
・商標Nuosperse(登録商標)でUraiにより市販されているもの;
・商標Atmer(登録商標)、特にAtmer116(登録商標)でUniqemaにより市販されているもの;それらはソルビタンエステル及びエポキシ化された大豆油である;特にエポキシ化された大豆油及びソルビタンエステル、例えばエトキシレート化されたソルビタンエステルの存在が、押出された物質における均一な流れを得るために、その結果、所望される性質を有する最終製品を得るために特に有利であることが見出された。
【0048】
本発明の目的のための好ましい分散剤は、Atmer(登録商標)116としてUniquemaにより市販されているエトキシレート化されたソルビタンエステルである。
【0049】
無機又は鉱物のフィラーの中からは、好ましくは硫酸バリウム、カオリン及び二酸化ケイ素(商標Aerosil(登録商標)でEvonikにより市販されている)が好ましく使用される。
【0050】
結合剤は、好ましくは、顔料との親和性を有する基を有する変性されたケトンポリエーテル、例えばEvonikにより商標Tego(登録商標)VariPlus EP−UCで市販されているもの;固体の結合性樹脂、例えば商標Tego(登録商標)AddBond LTHでEvonikにより市販されているもの;リグニンスルホネート、例えばLigninsulfonat N 75 DとしてAvebene Aquitaineにより市販されているものから選択される。
【0051】
アクリル、アルデヒド及び/又はケトン樹脂もまた、顔料を樹脂溶液と混合するための有機溶媒及び/又は水性相を使用する液状塗料配合物の部門において周知である添加剤である。
【0052】
・アクリル樹脂の例は、製品、Evonik Rohm GmbHにより製造されているDegalan F;BasfAGによる流通されているJoncryl(登録商標)682;Joncryl(登録商標)690;Joncryl(登録商標)678;Joncryl(登録商標)HPD671;SartomarによりSMA(登録商標)1000、2000,及び3000及びそれらのエステルSMA(登録商標)1440,17352、2625及び3840として流通されているスチレンマレイン酸無水物コポリマーである。
【0053】
・アルデヒド又はケトン樹脂の例は、例えばBASFによりLaropal(登録商標)として流通されている製品である;特にLaropal(登録商標)A 101及びA 81は、尿素と脂肪族アルデヒドとの縮合生成物であるが、ケトン樹脂は好ましくはメチルシクロヘキサノン又はシクロヘキサノンの縮合生成物、例えばLaropal(登録商標)K 80である。Laropal(登録商標)LR 9008は変性されたアルデヒド樹脂の水性溶液である。
【0054】
本発明の好ましい面に従うと、アクリル樹脂は30超の酸価(好ましくは50超)、1000〜30,000g/モルの平均分子量(好ましくは1500〜20000g/モル)及び/又は40℃〜130℃、好ましくは45〜70℃のガラス転移点(Tg)を有する。アルデヒド及び/又はケトン樹脂は、好ましくは800〜2000g/モルの平均分子量及び/又は40℃〜60℃のガラス転移点を有する。
【0055】
レオロジー剤は、ベントナイト、例えばElementis Specialtiesにより商標Bentone(登録商標)34で市販されているもの、セルロースのエーテル(即ちヒドロキシアルキルセルロース)、好ましくはセルロースのC〜Cエーテル、例えば商標Tylose(登録商標)でClariantにより市販されているヒドロキシエチルセルロース;セルロースのエステル、好ましくはセルロースのC〜Cエステル、例えばセルロース・アセテート(CA),セルロース・アセテート・プロピオネート(CAP),Eastmanにより市販されているセルロース・アセテート・ブチレート(CAB);カルボキシメチルセルロースののエステル、好ましくはカルボキシメチルセルロースのC〜Cエステル、例えばEastmanにより市販されているカルボキシメチルセルロースアセテートブチレート(CMCAB)から好ましく選択される。
【0056】
抗発泡剤は、好ましくはポリエーテルシロキサンコポリマー、好ましくは焼成シリカを含むもの、例えばEvonikにより商標Tego(登録商標)Airex 901 W及びTego(登録商標)Foamex 810で市販されているもの又は商標Byk(登録商標)024でByk Chemie AGにより市販されているものである。
【0057】
問題の組成物は、錠剤、顆粒又は粉末の形であってもよい。錠剤の場合、形は好ましくは円筒状であり、好ましくはこれらの錠剤は2〜20mm(好ましくは3〜16mm)の直径及び1〜14mm(好ましくは2〜10mm)の高さを有する。特に、水をベースとする液状塗料の製造のための錠剤の場合、それらは、もしPOSにおける使用が意図されるならば、好ましくは4〜6mmの直径及び1〜3mmの高さを有し、もし製造プラントにおける使用が意図されるならば、10〜12mmの直径及び2〜4mmの高さを有する。
【0058】
粉末組成物の場合、粉末粒子は、0.5〜400μm(好ましくは30〜300μm)の寸法を有し得る。
【0059】
顆粒組成物の場合、顆粒は1〜3mmの直径を有する。
【0060】
最も簡単な場合、本発明に従う組成物は、成分の単純な混合及び同時の研磨、及び次に任意的に、このようにして得られた混合物の圧縮により好ましくは製造される。上に列挙された成分の混合/研磨は通常市販入手可能であるミキサー又はターボミキサー、例えばMixaco社により製造されたターボミキサーCM600、を使用して行われ得る。混合は好ましくは乾燥状態において、即ち有機溶媒及び/又は水の存在なしに、好ましくは500〜1500rpm、さらにより好ましくは800〜1000rpmの混合速度において操作して行われる。
【0061】
任意の圧縮操作は、市販入手可能である圧縮マシーン、例えば、KORSCH AGにより製造された43又は64の穴を有するロータリープレス、KORSCH PH343,PR3000シリーズにより、通常、行われ得る。
【0062】
混合の問題を提起する混合の場合(例えば特別な顔料、例えばカーボンブラック又はフタロシアニンに基づく顔料が存在するとき、起こり得る)、中間の押出段階を導入することが適切である。
【0063】
この場合、製造の順番は、混合/研磨→押出→混合/研磨→任意的な圧縮である。
【0064】
もし必要であれば、中間の押出段階もまた好ましく、乾燥状態で、即ち有機溶媒及び/又は水の存在なしで行われる。この押出操作は、通常、市場において入手可能である二軸押出機、例えばLeistritz AGにより製造された押出機モデルl 87 MAXX、を使用して行われ得;押出は、好ましくは150〜180rpmのスクリューの回転速度及び/又は50〜130℃の温度において好ましくは行われる。
上記のように、本発明に従う粒子組成物の主な用途の一つは、POS又は製造プラントにおいて、直接、ベース塗料を顔料化すること、又は建設部門において使用される、水をベースとする液状塗料を製造することである。
【0065】
顔料を含む錠剤の溶解は、20分未満、好ましくは10分未満、好ましくは1000〜4000rpm、さらにより好ましくは2500〜3500rpmの速度において撹拌しながら、着色されるべきベース塗料(即ち、任意的に白色顔料、例えば酸化チタン及び1以上の樹脂、例えばアクリル、ポリウレタン又はエポキシ樹脂等を含んでいてもよい、塩基性のHを有する水性溶液)において、直接、行われる;着色工程は即ち総合的にエコと両立する態様において、ダストの発生なしに完結される。このようにして得られた液状塗料は、非常に安定である。特に、粘度が、室温及び50℃の両方において混合した後に1週間でさえ安定であることが観察された。
【0066】
本発明の他の重要な用途は、溶剤性塗料産業又は水性塗料産業のための液状塗料である;溶剤性塗料は任意の添加剤と一緒に、着色される溶剤性塗料において錠剤の取り込み(溶解)によって着色され、水性塗料は、任意の添加剤と一緒に、塩基性のpHを有する、着色されるべき水性塗料における錠剤の取り込み(溶解)により着色される。塗料の着色化に加えて、本発明は溶剤性又は水性の濃縮された液状ペーストの製造のために使用される。溶媒に基づく濃縮された液状ペーストは、1以上の樹脂、1以上の溶媒、及び添加剤からなるビヒクルにおける、錠剤の取り込み(溶解)により通常得られるが、水をベースとする濃縮された液状ペーストは、1以上の樹脂、水及び任意の凝集剤(例えばグリコール)及び添加剤からなる塩基性pHのビヒクルにおける錠剤の取り込み(溶解)により通常得られる。このようにして得られたペーストは、液状塗料の顔料化のために適切である半製品として使用され得る。
【0067】
本発明に従う粒子組成物は、単独の顔料を含む配合物において好ましく使用される。
【0068】
本発明は、粉末塗料配合物において(予備コーティングされていない純粋な顔料の代替物として)有利に使用され得る。主な利点は、以下のようにまとめられる:最適な色の配合;バッチごとの着色系の再現性;より大きい着色収率の故に元々使用される顔料の量の削減。
【0069】
押出が、固体顔料を取り込むために行われるとき、粉末塗料ポリマーの溶融の間に添加される成分の標準化の欠如を補うことができるコーティングを提供することが実際に、可能になった。本発明に従う組成物を使用すると、樹脂における顔料の取り込みは行われるが、押出工程自身により管理されることのできるパラメーターによって専ら決定され、環境条件にもはや依存しない、均一な品質の程度を有する着色された粉末塗料を製造することが可能である。
【0070】
本発明に従う錠剤は、ポリマープラスチック、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、PET,ABS,ポリスチレン、並びに変化する配合のポリウレタンエラストマーを着色するために使用され得る。該組成物は、個別に及び/又は、所定の色を作るのに必要とされる顔料を含む組成物と組み合わせて使用され得る。
【0071】
種々の単色の錠剤の計量された混合により、最終製品を着色及び/又は製造するためのプラスチック顆粒を溶融させる押出機にフィードする前に直接、最終の色を決めることが可能である。言い換えると、単純に錠剤を種々の単色の色と混合することにより多色の色を形成することが可能である。即ち、単色の錠剤を使用して着色系を形成し、種々の単色の顔料からなる色を得ることが可能である。
【0072】
本発明に従う組成物の製造方法及びこの組成物による液状塗料の製造方法もまた本発明の更なる目的を構成する。
【0073】
以下の実施例は、非制限的な例として与えられるにすぎず、混合物のあるものは本発明に従う組成物で可能であることを示す;示された百分率は重量百分率を意味する。
【0074】

【0075】

【0076】

【0077】

【0078】

【0079】

【0080】

【0081】

【0082】

【0083】

【0084】

【0085】

【0086】

【0087】


【0088】

【0089】

【0090】

【0091】

【0092】

【0093】

【0094】

【0095】

【0096】

【0097】


【0098】
実施例25(“POS”のための錠剤)
実施例22に従う配合物、5kgが、ターボミキサーMixaco CM30において5分間、900rpmの速度において混合された;得られた混合物は、KORSCH PH343プレス、PR3000シリーズを使用する、錠剤の製造のために使用された(型の直径5mm;チャンバーの深さ10mm;予備圧縮圧力27バール;圧縮予備チャージ圧力23バール;充填深さ9mm;圧縮3.8);5mmの直径、3.7mmの厚さ及び0.12gの重さを有する、約41,000錠剤がこのようにして得られた。
【0099】
実施例26(“POS”のための錠剤)
実施例8に従う配合物、5kgが、ターボミキサーMixaco CM30において2分間、900rpmの速度において混合された。得られた混合物は、KORSCH PH343プレス、PR3000シリーズを使用する、錠剤の製造のために使用された(型の直径11mm;チャンバーの深さ18mm;予備圧縮圧力27バール;圧縮予備チャージ圧力23バール;充填深さ9mm;圧縮3.8);直径11mm、厚さ3.5mmを有する、約25,000錠剤がこのようにして得られた。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)30〜95重量%の、少なくとも1の無機及び/又は有機顔料;及び
(b)0.5〜30重量%の、少なくとも1の分散剤;
並びに
(c)2〜50重量%の、少なくとも1の溶解促進剤;
(d)0〜50重量%の、少なくとも1の無機フィラー;
(e)0〜10重量%の少なくとも1の結合剤;
(f)0〜50重量%の、少なくとも1のアクリル、アルデヒド及び/又はケトン樹脂;
(g)0.5〜20重量%の、少なくとも1のレオロジー剤;
(h)0.5〜10重量%の、少なくとも1の抗発泡剤
から選択された少なくとも1の成分
を含む組成物。
【請求項2】
該少なくとも1の無機及び/又は有機顔料(a)が40〜90重量%の量で存在し;該少なくとも1の分散剤(b)が0.5〜20重量%の量で存在し;該少なくとも1の任意的な溶解促進剤(c)が5〜40重量%の量で存在し;該少なくとも1の任意的な無機フィラー(d)が5〜30重量%の量で存在し;該少なくとも1の任意的な結合剤(e)が0.5〜5重量%の量で存在し;該少なくとも1の任意的なアクリル、アルデヒド及び/又はケトン樹脂(f)が5〜40重量%の量で存在し;該少なくとも1の任意的なレオロジー剤(g)が2〜20重量%の量で存在し;該少なくとも1の任意的な抗発泡剤(h)が2〜5重量%の量で存在することを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
成分(a)、(b)及び(c)を含み、任意的に成分(d)、(e)、(f)、(g)及び(h)から選択された少なくとも1の成分を一緒に含んでいてもよいことを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
【請求項4】
60〜90重量%の無機顔料又は40〜80重量%の有機顔料を含むことを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
【請求項5】
(a)40〜90重量%の、少なくとも1の無機及び/又は有機顔料、
(b)0.5〜20重量%の、少なくとも1の分散剤;及び
(c)5〜40重量%の、少なくとも1の溶解促進剤を含み、
任意的に
(d)5〜30重量%の、少なくとも1の無機フィラー;
(e)0.5〜5重量%の、少なくとも1の結合剤;
(f)5〜40重量%の、少なくとも1のアクリル樹脂
(g)2〜20重量%の、少なくとも1のレオロジー剤;
(h)2〜5重量%の、少なくとも1の抗発泡剤
から選択された少なくとも1の成分を含んでいてもよいことを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
【請求項6】
(a)70〜90重量%の、少なくとも1の無機及び/又は有機顔料、
(b)5〜20重量%の、少なくとも1の分散剤;及び
(c)5〜20重量%の、少なくとも1の溶解促進剤;
を含み、
(d)5〜30重量%の、少なくとも1の無機フィラー;
(e)0.5〜5重量%の、少なくとも1の結合剤;
(f)5〜20重量%の、少なくとも1のアクリル樹脂
(g)2〜15重量%の、少なくとも1のレオロジー剤;
(h)2〜5重量%の、少なくとも1の抗発泡剤
から選択された少なくとも1の成分を含んでいてもよいことを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
【請求項7】
該無機及び/又は有機顔料が、
酸化鉄顔料;酸化チタン顔料;酸化クロム顔料;カーボンブラック;銅フタロシアニンから誘導された青及び緑の顔料;鉛スルホクロメートから誘導された黄色顔料;鉛ビスマスバナデートから誘導された黄色顔料;鉛スルホクロメートモリブデートから誘導された橙色顔料;アクリルアミドに基づく黄色顔料;ナフトールに基づく橙色顔料;ジケト−ピロロ−ピロールに基づく橙色顔料;アゾ染料のマンガン塩に基づく赤色顔料;ベータオキシナフトエ酸のマンガン塩に基づく赤色顔料;赤色の有機キナクリドン顔料;赤色の有機アントラキノン顔料から選択されることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
【請求項8】
該分散剤が、スチレンとポリエーテルのコポリマー、マレイン酸アミド、脂肪酸誘導体、顔料に対する高い親和性を有する基を有する変性されたポリマー、顔料に対する高い親和性を有する基を有する変性されたポリエーテル、低分子量のポリマー、アルコキシレート化された脂肪族アルコール;アルキルアンモニウム塩、ソルビタンエステル、エポキシ化された大豆油及びエトキシレート化されたソルビタンエステルから選択されることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
【請求項9】
該溶解促進剤が、炭酸及び重炭酸のアルカリ金属塩及びアルカリ土類金属塩、好ましくは炭酸ナトリウム;ポリビニルピロリドン;ポリビニルアルコール;水溶性ポリエーテル;エチレングリコール、好ましくはモノエチレングリコール、及びポリプロピレングリコール;水溶性アクリレート;アルコールエトキシレート;直鎖のアルキルベンゼンスルホネート、アルキルスルホネート、アルコールエーテルサルフェート;ベタイン;クエン酸から選択されることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
【請求項10】
該無機フィラーが硫酸バリウム、カオリン、及び二酸化ケイ素から選択されることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
【請求項11】
該結合剤が、顔料との親和性を有する基を有する変性されたケトンポリマー、固体の結合性樹脂、及びリグニンスルホネートから選択されることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
【請求項12】
該アクリル樹脂が、30超の酸価、1000〜30,000g/モルの平均分子量及び/又は40℃〜130℃のガラス転移点を有すること及び/又は該アルデヒド及び/又はケトン樹脂が、800〜2000g/モルの平均分子量及び/又は40℃〜60℃のガラス転移点を有することを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
【請求項13】
該レオロジー剤が、ベントナイト、セルロースのエーテル、好ましくはセルロースのC〜Cエーテル、さらにより好ましくはヒドロキシエチルセルロース;セルロースのエステル、好ましくはセルロースのC〜Cエステル、さらにより好ましくはセルロース・アセテート、セルロース・アセテート・プロピオネート、セルロース・アセテート・ブチレート;カルボキシメチルセルロースのエステル、好ましくはカルボキシメチルセルロースのC〜Cエステル、さらにより好ましくはカルボキシメチルセルロース・アセテート・ブチレートから選択されることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
【請求項14】
該抗発泡剤が、シロキサンポリエーテルコポリマーであることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
【請求項15】
錠剤の形であることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
【請求項16】
該錠剤が、2〜20mm、好ましくは3〜16mm、の直径及び1〜14mm、好ましくは2〜10mm、の高さを有することを特徴とする、請求項15に記載の組成物。
【請求項17】
水に基づく液状塗料の製造のために、請求項1〜16のいずれかに記載の組成物を使用する方法。
【請求項18】
成分(a)及び(b)並びに成分(c),(d),(e),(f),(g)及び(h)の少なくとも1の混合及び同時の研磨を含み、任意的に、このようにして得られた混合物の次なる圧縮を含んでいてもよいことを特徴とする、請求項1〜16のいずれか1項に記載の組成物の製造方法。
【請求項19】
該混合及び同時の研磨が、このようにして得られた混合物の押出を含む中間段階を含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
該混合が、500〜1500rpm及び好ましくは800〜1000rpmの速度において行われることを特徴とする、請求項18又は19に記載の方法。
【請求項21】
該押出が、乾燥状態において行われることを特徴とする、請求項19に記載の方法。


【公表番号】特表2013−520524(P2013−520524A)
【公表日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−553295(P2012−553295)
【出願日】平成23年2月16日(2011.2.16)
【国際出願番号】PCT/EP2011/052264
【国際公開番号】WO2011/101364
【国際公開日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【出願人】(508006595)インクセル トレードマーク アンド パテンツ エスエージーエル (6)
【Fターム(参考)】