説明

水泳プール用濾過装置

水泳プールの水処理および/または水(導水管、井戸、飲み水用浄水場、雨水収集用のフィルタリングプラント等)の使用を伴うその他の処理のための自然濾過装置であって、水泳プールの場合は、補充タンク内、またはその他の場合は、貯水槽やデカンテーションタンク内に設置可能である装置であって、前記補充タンク(26)は、高効率石英砂、類似材、または水処理のために適したその他の材料の微粒子を備える濾過塊(14)で満たされ、前記塊は、前記補充タンクの全面に渡って延設する少なくとも1枚のプレート(15)により支持され、前記プレートは、高密度ポリエチレンから形成される少なくとも1枚のマイクロメッシュ網に架台されることを特徴とするシステムであってかつ前記補充タンク(26)内の前記水は重力供給スプレイ(12)と、安定化および非安定化消毒剤(22)およびpH中和剤(23)を前記補充タンクに供給することにより浄化されることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水泳プールまたは水を使用するその他のプラント用濾過装置に関する。
【0002】
特に、本発明は、重力および補充タンク内に本目的のために備えられた回路から水を引き込む電気ポンプにより水泳プールの水の自然濾過を可能にすることを目的とする、水泳プール用濾過装置に言及される。
【0003】
このように、電気ポンプにより引き込まれた水は、砂塊を介して、自然濾過路を沿って流れ、フィルタを通過する。
【0004】
本発明による濾過装置は、塩素のような安定化消毒剤の存在下で、複合塩素のレベルを規制リミット内に抑えることができ、従って、酸化物で水を処理する必要がなくなり、大量の水泳プール用の水を排水し、主公共供給ネットワーク、民間の井戸、またはその他の源からの新鮮な水で代替する必要がなくなる。
【0005】
本装置は、処理に必要な熱および薬品を両方節約することが可能である。さらに、該自然濾過装置は、安定化および非安定化消毒剤を使用すれば、水泳プールの清潔性、透明感、水の輝きが保たれ、塩素のにおいがしないことを保証できる。これは、化学添加物を使わずに達成できる。
【0006】
本発明は、一般に、プールの水、特に、水泳プールの処理、および公共および民間利用の、どのようなタイプの水浄化プラントの分野にも適応できる。
【背景技術】
【0007】
公共および民間の水泳プールには、膨大な量の水を伴うことが良く知られているが、それらの水に対して、法的な所定の制限内に水質を保つために常に処理を施す必要がある。
【0008】
一般的に、本目的のために、濾過サイクルは、スキミング技術を用いた水泳プール用の水底吸収機、除去装置、または特殊収集機によって、水泳プールの水を排水する工程を伴う。水は、バルブを有するセパレート型パイプを通してポンプに達し、フィルタを通過し、給水口を通って水泳プールに戻される。
【0009】
水がフィルタを通過する際、水には、水自身の後、ごみやその他の物質が浮遊状態で残ることになる。濾過サイクルが始まってしばらくすると、フィルタを通過した水の流れを部分的に遮断するごみの堆積物をフィルタから除去する必要がある。
【0010】
砂フィルタが使われるケースもあるし、珪藻質材が用いられるモデルもある。これらの場合、フィルタは、フィルタを通過したごみを排水システムに放出するように水の循環方向が逆転される逆洗システムを有する。
【0011】
一方、フィルタを開け、フィルタ要素内部を清潔にする必要があるモデルもある。
【0012】
一般的に、伝統的な濾過装置では、不純物を蓄積させるための活性炭素やそのほかの手段を用いても、水が完全に清潔になり、かつ大勢の人により連続的にプールが使用される間に形成される、あらゆる潜在的な病原体を含まないことを保証することはできない。従って、水に対して所定量の塩素を継続的に加える必要がある。その結果、塩素は循環し続ける。
【0013】
これらの装置があったとしても、伝統的な水泳プール、特に、一般大衆により大勢で使用される水泳プールは、現行の規制によって定められた値を保つため、多かれ少なかれ、一定間隔で水の一部を交換する義務がある。
【0014】
明らかに、これら全ての処理および再生システムは、複雑なフィルタおよび水処理部材を伴い、結果的に相当な運営費を伴う。つまり、フィルタを定期的に交換する必要があり、塩素のような殺菌剤を水に恒常的に添加する必要があり、新しく、新鮮な水をプールから取り除かれた水を取り換えるために該プールに加える必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
本発明は、上記の欠点をなくす、あるいは、少なくとも欠点を小さくするために適応された、水泳プール用濾過装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明は、非常に簡易に製造可能であり、とりわけ、水路の底の砂および堆積物に水を通過させることによって水路が浄化される自然のサイクルに近いサイクルを介して水を処理することにより、可能な限り自然で生態に優しい水泳プール用濾過装置を提供する。
【0017】
上記は、主請求項に記載される特徴を有する、水泳プール用濾過装置によって達成される。
【0018】
本発明の従属請求項は、本発明の有利な実施例を説明する。
【0019】
本発明による、水泳プールの水など用の自然濾過装置は、既存および新規に建設されたプラントに適用可能であり、以下のような多数の利点を有する。
【0020】
(1) 伝統的なプラントと比較して、約70%の逆流洗浄または逆洗の節約。これによって、排水システムに廃棄される水の量および新たに加えられる水の量を削減できる。
【0021】
(2) 上記(1)に記載の逆流回数の削減により、排水システムに廃棄される水を取り換えるために必要な水の量を減らすことができる。これは、水温が下がらないので、水を必要な温度に保つ熱出力も減らすことができるということを意味する。
【0022】
(3) 安定化および非安定化消毒剤の消費は、50%削減できる。なぜなら逆流が少ないからであり、特に、濾過分水領域が大きいので水に固形物が含まれないようにできるからである。その結果、水を清潔に保つことができる。これは、水に添加される化学消毒剤は、化学的特徴を規制範囲内にとどめるために必要となるのみであるということを意味する。
【0023】
(4) 複合活性塩素が除去されるので、酸化物で水を処理する必要がもはやない。大量の水泳プールの水を排水する必要ももはやなくなる。これらの水は、本発明がなければ、主水供給源、井戸、またはその他の源からの新鮮な水で代替する必要がある。これによって、より少量の化学薬品およびより少量の熱で水が処理されるので、2倍の節約が可能である。
【0024】
(5) 本発明による自然濾過装置は、塩素臭を水から取り除き、化学添加物を必要とせずに、確実に水を清潔で輝き感がある状態に保つことが出来る。
【0025】
本発明による濾過装置は、逆流によって除去する必要がある濾過砂の自然なベーシンを、補充タンク内に形成する。
【0026】
特に、本発明による濾過装置は、重力を用いて水の自然濾過を行うように設計され、該補充タンク内にこの目的のために設けられた回路から水を引っ張る電気ポンプを有する。
【0027】
このように、電気ポンプによって引っ張られた水は、砂塊を通って自然な濾過路に沿って流れ、フィルタを通過する。
【0028】
補充タンクに収容される濾過塊は、高効率石英砂の微粒子を含むが、石英砂に対する代替案として、水を処理するために設計された市販の他の材料も使用可能である。
【0029】
例えば、単層として知られる、粒度分布が0.4〜0.8ミリである1層で濾過塊を製造することができる。または、多層として知られる、9ミリ〜1ミリの様々な粒度分布を有する複数層で濾過塊を製造することができる。または、まとめて異種塊として知られる、石英砂、無煙炭、沸騰石、拡大合成物質等の複数層で、濾過塊を製造することができる。砂の量は、補充タンクの体積と電気ポンプによって循環される総容量に基づいて算出される。
【0030】
逆流は、水泳プール循環器を動かす電気ポンプを使って発生される。
【図面の簡単な説明】
【0031】
本発明の更なる特徴および利点は、添付の図面を参照して、実施形態の説明から明らかになるだろう。なお、図面は、純粋に、非限定例として備えられる。
【図1】図1は、本発明による濾過器のブロック図を示す
【図2】図2は、本発明による補充タンクの図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0032】
添付の図面を参照して、参照符号10は、水泳プールなどの処理用に新規および既存のプラントに設置可能な本発明による水処理用の自然濾過装置の特徴的な応用である、スキミング技術を有する完全な水泳プールを示す。
【0033】
本装置は、(例えば、導水管、井戸、飲み水用浄水場、雨水収集用のフィルタリングプラント等)水の使用を伴うその他の処理に適用可能であり、水泳プールの場合は、補充タンクの内側に設置されているが、それ以外の場合には、貯水槽、またはデカンテーションタンクに設置できる。
【0034】
本発明の図1の図を参照して、参照符号11は、水泳プール内の排水口回路ループを示し、参照符号12は、収集機から水を収集し、補充タンク26に噴霧するための回収回路を示し、参照符号13は、プールの底側の吸入回路を示し、参照符号14は、石英砂または濾過塊を示し、参照符号15は、マイクロメッシュ網で濾過塊を支持するためのポリプロピレン製の枠を示し、参照符号16は、補充タンクの全面に沿って配置される濾過水連結管を示す。
【0035】
図1では、参照符号17は、フィルタバッテリとのフィルタポンプ接続回路を示し、参照符号18は、プールへの濾過水注入回路を示し、参照符号19は、濾過塊を洗浄するための逆流回路を示し、参照符号20は、水と組み合わせて、砂を洗浄するための空気+水逆流ブロー回路を示し、参照符号21は、逆流により除去された汚水を収集するための汚水吸入回路を示し、参照符号22は、希釈、安定化および非安定化消毒剤用の消毒剤注入回路を示す。
【0036】
図1に示す構成要素の説明を続ける。参照符号23は、液体pH中和剤注入器を示し、参照符号24は、プラントポンピング回路ステーションを示し、参照符号25は、きれいになった水の特別処理のための圧力フィルタを示し、参照符号26は、補充タンクを示し、参照符号27は、プレートにより支持される砂ベッドの下の濾過水の体積部を示し、参照符号28は、補充タンク内の濾過塊により排出される逆流水を示す。
【0037】
本発明による濾過装置は水の自然濾過を提供するように設計されているが、これは、電気ポンプ24がこの目的のために補充タンク26内に設けられた回路からの水をくみ上げるところから回路12へ付与される重力である。
【0038】
このように、電気ポンプ24によりくみ上げられた水は、砂塊14およびフィルタ25を通って、自然濾過路に沿って流れ、添付の図面に示される構成要素を連続して通過する。
【0039】
補充タンク26に収められた濾過塊14は、高効率石英砂の微粒子で成る。
【0040】
なお石英砂に対する代替案として、市販の他の水処理材を使うことも可能である。例えば、単層として知られる、粒度分布が0.4〜0.8ミリである1層で濾過塊を製造することができる。または、多層として知られる、9ミリ〜1ミリの様々な粒度分布を有する複数層で濾過塊を製造することができる。または、まとめて異種塊として知られる、石英砂、無煙炭、沸騰石、拡大合成物質等の複数層で、濾過塊を製造することができる。
【0041】
砂の量は、補充タンクの体積と電気ポンプ24によって循環される総容量に基づいて算出される。
【0042】
補充タンク26に注入される水は、該タンクの全面に対して不均等に噴霧されるので、水に酸素を送り込んだり、かつ水の流れが砂をかき乱したり砂を堆積させたりすることを防ぐ。
【0043】
濾過塊14は、プレート15により支持される。該プレート15は補充タンクの全面に渡って延設され、略1247×405ミリの寸法および43×43ミリのメッシュを有するポリプロピレン材から製造される組み立て式の枠により形成され、全面をカバーする各要素を接続するための接続部を備えて完成される。
【0044】
本プレート15は、補充タンクの床面から上げることにより、参照符号27で示される領域内の砂塊の下に大量の濾過水が形成可能である。
【0045】
プレート15の表面には、2.8キロの一本鎖引張強度を有する、UV安定化PEHDなどの高密度ポリプロピレン材から形成されるマイクロメッシュ網が配置される。なお本マイクロメッシュ網は、水を通すが、濾過塊は通さない。
【0046】
該プレート下の体積部、つまり、領域27には、濾過塊を通過した濾過水を収集する機能を有する分岐連結管16が孔設される。
【0047】
これらの連結管16は、PVC材から形成され、水泳プール内の水を循環させる電気ポンプによって形成された容量に基づく寸法を有する。
【0048】
補充タンクに注入された収集水は、濾過塊14に対して噴霧され、プレート15の下に位置し、電気ポンプ24の吸入回路に接続された分岐連結管16から成る吸入回路を通る。これにより、水は、運搬されるであろう固形物がゆっくり濾過されて除去されながら、濾過塊14を通過して、自然な、非強制重力付与路に沿って流れる。
【0049】
濾過塊14を通って第1自然フィルタリング処理を施された後、次に、水は、フィルタ25まで水を運搬する電気ポンプによってフィルタに供給される。フィルタ内では、水は、圧力下、ポンプ24によって強制供給され、さらに濾過され、その後、水泳プールの床底部の排水口11に接続される注入回路18に運ばれる。
【0050】
消毒剤およびpH中和剤の態様での化学調整剤が補充タンクに対して直接注入される。
【0051】
液体、固体、または粉末状態の、安定化または非安定化消毒剤が、ディスペンサ22を通って、補充タンク26に注入される。液体生成物は、油圧回路を通って、補充タンク26に対して消毒剤を注入する投薬ポンプにより注入される。
【0052】
固体または粉末状態の消毒剤は、特別な容器を用いて、直接注入される。
【0053】
pH中和剤は、インジェクタ23を使って、収集水を補充タンクに運搬する管を通って注入できる。
【0054】
補充タンク26内には、逆流により洗浄される濾過砂14の自然ベーシンが形成される。逆流は、水泳プール水循環器を稼働させる電気ポンプを使って実行される。
【0055】
不要物は、バイパス油圧動作を使って濾過塊から除去される。その動作によって、水は、水泳プールの底部吸入部から引っ張られ、プレート上に位置するインジェクタ19に運ばれる。
【0056】
側部水路コンプレッサ20により生成された空気で、エアーブロアにより支援された水は、濾過塊内部に捕えられたごみを除去する。
【0057】
このように、ごみは砂から持ち上げられ、水と混合する。汚水は、電気ポンプ21により補充タンクの周囲に沿って設けられた吸入回路によって収集され、ドレイン28に排水される。
【0058】
砂洗浄回路は、PVCのような材料で形成された管および接続部から成り、ごみが効率的に除去されるように、空気と水の混合を促進するノズルを有する。
【0059】
水泳プールの水用自然濾過装置は、既存のプラントおよび新規建設プラントに適応可能であり、上記に述べた利点を有する。つまり、それら利点とは以下である。
【0060】
(1) 伝統的なプラントと比較して、約70%の逆流洗浄または逆洗の節約。これによって、排水システムに廃棄される水の量および新たに加えられる水の量を削減できる。
【0061】
(2) 上記(1)に記載の逆流回数の削減により、排水システムに廃棄される水を取り換えるために必要な水の量を減らすことができる。これは、水温が下がらないので、水を必要な温度に保つ熱出力も減らすことができるということを意味する。
【0062】
(3) 安定化および非安定化消毒剤の消費は、50%削減できる。なぜなら逆流が少ないからであり、特に、濾過分水領域が大きいので水に固形物が含まれないようにできるからである。その結果、水を清潔に保つことができる。これは、水に添加される化学消毒剤は、化学的特徴を規制範囲内にとどめるために必要となるのみであるということを意味する。
【0063】
(4) 複合活性塩素が除去されるので、酸化物で水を処理する必要がもはやない。大量の水泳プールの水を排水する必要ももはやなくなる。これらの水は、本発明がなければ、主水供給源、井戸、またはその他の源からの新鮮な水で代替する必要がある。これにより、より少量の化学薬品およびより少量の熱で水が処理されるので、2倍の節約が可能である。
【0064】
(5) 本発明による自然濾過装置は、塩素臭を水から取り除き、化学添加物を必要とせずに、確実に水を清潔で輝き感がある状態に保つことが出来る。
【0065】
上記の本発明は、好ましい実施形態を参照する。無論、本発明の原則は変わらないが、構成および実施形態の詳細は、上記の内容に対して、広範囲に変更可能であり、本発明の範囲を超えることなく例示の目的のみで示されたに過ぎない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
水泳プールの水処理および/または水(導水管、井戸、飲み水用浄水場、雨水収集用のフィルタリングプラント等)の使用を含むその他の処理のための自然濾過装置であって、水泳プールの場合は、補充タンク内、またはその他の場合は、貯水槽やデカンテーションタンク内に設置可能である装置であって、前記補充タンク(26)は、高効率石英砂、類似材、または水処理のために適したその他の材料の微粒子を備える濾過塊(14)で満たされ、前記塊は、前記補充タンクの全面に渡って延設する少なくとも1枚のプレート(15)により支持され、前記プレートは、高密度ポリエチレンから形成される少なくとも1枚のマイクロメッシュ網に架台されることを特徴とするシステムであって、かつ前記補充タンク(26)内の前記水は重力供給スプレイ(12)と、安定化および非安定化消毒剤(22)およびpH中和剤(23)により前記補充タンクに供給されることにより浄化されることを特徴とする自然濾過装置。
【請求項2】
請求項1に記載の、水処理用の自然濾過装置であって、前記濾過塊(14)は、粒度分布が略0.4〜略0.8ミリである1層または単層を備え、また前記濾過塊(14)は、多層として知られる、略9ミリ〜1ミリ粒度分布を有する複数層を備え、または、複数層の濾過塊は、石英砂、無煙炭、沸騰石、拡大合成物質または異種塊等の層を備えることを特徴とする自然濾過装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の水処理用の自然濾過装置であって、前記補充タンクに供給される前記水(12)は、前記タンク(26)の全面に均等に噴霧されることにより、水に酸素を送り込んだり、かつ水の流れが砂をかき乱したり砂を堆積させたりすることを防ぐことを特徴とする自然濾過装置。
【請求項4】
請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の水処理用の自然濾過装置であって、前記プレート(15)は、前記補充タンク(26)の床から上げることにより、領域(27)の砂塊の下に大量の濾過水が生成されることを特徴とする自然濾過装置。
【請求項5】
請求項1〜4のうちいずれか1項に記載の水処理用の自然濾過装置であって、前記プレート(15)の下の体積部、つまり前記領域(27)には、濾過塊を通過した濾過水を収集するために適応された、前記補充タンク(26)の全面に沿って延設された分岐連結管(16)が孔設されることを特徴とする自然濾過装置。
【請求項6】
請求項1〜5のうちいずれか1項に記載の水処理用の自然濾過装置であって、前記補充タンク(26)に供給された前記収集水は、前記プレート(15)の下に位置し、電気ポンプ(24)の吸入回路に接続された前記分岐連結管(16)から成る吸入回路を通って前記濾過塊(14)に対して下向きに噴霧され、前記濾過塊(14)を通って、自然な、非強制重力付与路に沿って流れ、運搬している可能性があるいかなる固形物も該水からゆっくり濾過および除去されることを特徴とする自然濾過装置。
【請求項7】
請求項1〜6のうちいずれか1項に記載の水処理用の自然濾過装置であって、前記プレート(15)の表面上には、略2.8キロの一本鎖引張強度を有する、UV安定化PEHDなどの高密度ポリプロピレン材から形成されるマイクロメッシュ網が配置されるために、前記水は通過されるが、前記濾過塊は通過されないことを特徴とする自然濾過装置。
【請求項8】
請求項1〜7のうちいずれか1項に記載の水処理用の自然濾過装置であって、前記濾過塊(14)を通って第1自然フィルタリングを施された後、次に、水は、フィルタ(25)まで前記水を運搬する前記電気ポンプ(24)によってフィルタに供給されることを特徴とし、かつ請求項1〜7のうちいずれか1項に記載の水処理用の自然濾過装置であって、前記フィルタ内では、前記水は、圧力下、前記ポンプ(24)によって強制供給され、さらに濾過され、その後、水泳プールの床底部の排出口(11)に接続される注入回路(18)に運ばれることを特徴とする自然濾過装置。
【請求項9】
請求項1〜8のうちいずれか1項に記載の水処理用の自然濾過装置であって、液体、固体、または粉末状態の生成物を前記補充タンク(26)に供給するディスペンサ(22、23)を使って、消毒剤およびpH中和剤の態様での化学調整剤が前記補充タンク(26)に対して直接注入され、かつ液体生成物は、油圧回路を通って、投薬ポンプにより注入される一方、固体または粉末状態の生成物は、水泳プールの水が供給された容器を用いて供給され、pH中和剤は、インジェクタ(23)を使って、収集水を前記補充タンク(26)に運搬する管に注入できることを特徴とする自然濾過装置。
【請求項10】
請求項1〜9のうちいずれか1項に記載の水処理用の自然濾過装置であって、前記補充タンク(26)内には、逆流によって除去する必要がある濾過砂の自然なベーシンが設けられることを特徴とし、かつ逆流は、水泳プール水循環器を稼働させる前記電気ポンプ(24)を使って実行され、不要物は、バイパス油圧動作を使って前記濾過塊から除去され、該動作によって、前記水は、前記水泳プールの底部吸入部(13)から引っ張られ、油圧回路によって前記プレート(15)の上に位置する前記インジェクタ(19)に運ばれ、その結果、水路コンプレッサ(20)により生成された空気で、エアーブロアにより支援された水は、前記濾過塊(14)内部に捕えられたごみを除去し、汚水は、電気ポンプ(21)により前記補充タンク(26)の周囲に沿って設けられた吸入回路によって収集され、ドレイン(28)に排水されることを特徴とする自然濾過装置。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2013−501610(P2013−501610A)
【公表日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−524305(P2012−524305)
【出願日】平成22年7月9日(2010.7.9)
【国際出願番号】PCT/IB2010/053153
【国際公開番号】WO2011/018721
【国際公開日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【出願人】(512037543)
【Fターム(参考)】