説明

水道配管の漏水検知方法と漏水検知機能付止水栓

【課題】従来、水道配管の漏水検知方法は電気配線による有線システムや無線システム等の電気的方法が用いられてきたが、断線などの事故が起こりやすく工事にも多大な労力を必要とし、特に、蛇口栓の緩み締めやパッキンの老化などによる微小流量による漏水の検知が困難若しくは不可能という問題があった。
【解決手段】羽根車回転流路41に連通する中軸流路33と羽根車回転流路に流入する漏水流で回転する羽根車機構を設け、所定以上の通水圧が掛かると開弁する主弁2次側流路開閉弁3と、同弁体と共に上昇して羽根車回転流路を閉塞する副弁体45を設けて羽根車回転流路の開閉を確実なものとした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、蛇口水栓の緩み締め、或いは、止水パッキンの老化など、微小流量による水道配管の漏水を検知するための水道配管の漏水検知方法とそれに用いる漏水検知機能付止水栓に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、水道配管の漏水検知方法は例えば特許文献1に示されるように、大地に接触する板状の電極と、一方端が水道配管内の水と接触し、他方端がマンホールを介して地上に引き出されたリード線と、電極とリード線の他方端との間に一定の交流電圧を印可する交流電源と、この交流電源の出力する交流電圧によって流れる地中電流を計測し、この地中電流が所定の値を越えた場合に漏水と判定する方法が行われてきた。
【0003】
このようなリード線等の電気配線による有線システムは、地中に配設される流量センサーや自動遮断弁と地上に設置される通水コントローラーとの連絡を電気配線で行うため、断線などの事故が起こりやすく工事にも多大な労力を必要とし、コストも掛かるものであった。このような有線システムに対して特許文献2による無線システムも提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許文献1、2に示される電気的な漏水検知手段に対して、単純な手段として住宅内の漏水検知手段として、住宅内の全ての給水栓を閉めた状態にして水道メータの回転指標が回転するかどうかを確認する方法もあるが、出願人は特許文献3記載のように水道メータの1次側にも設定できる止水栓と漏水検知機構を一体化し、止水栓の流路開閉主弁の2次側流路に漏水検知機能付止水栓として設定することを提案している。
【特許文献1】特開2000−258280号公報
【特許文献2】特開2002−340300号公報
【特許文献3】特開2009−156839号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1、2に示される電気的な漏水検知手段は、いずれも大掛かりな設備や工事が必要であり、コスト的にも多額な費用を要することになる。また、全ての給水栓を閉めた状態にして水道メータの回転指標が回転するかどうかを確認する方法は、漏水量が少ない場合、回転しなかったり、回転しても或る程度の時間見続けないと回転指標が動いているかどうか見究められないという問題もあった。
【0006】
また、従来の漏水検知方法は、いずれも止水栓や水道メータとは関係なく別個の装置による検知手段として行われ、末端利用者とは関係ない水道管理者の立場のみしか考慮されていない。しかしながら、漏水によって水道メータが回り、使用してもいない水の料金まで負担させられるのは末端利用者であり、末端利用者が漏水について最も利害関係を有している。
【0007】
特許文献3による出願人の提案は、上記の課題に対応するものであったが、水道メータが僅かに回る程度の漏水を流量として捉えて水道メータの回転指標が回転するかどうかを確認するためには、微妙な流水圧の差を正確に捉えた検知作動が要求されることから、特許文献3による発明の場合、羽根車を回転させる水流の流路を開閉する内弁体の作動が単体の内弁体だけでは確実を期し難いという問題を残していた。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は上記した課題に対応しようとするものであり、水道メータの1次側にも設定できる止水栓と漏水検知機構を一体化し、止水栓の流路開閉主弁の2次側流路に漏水検知機能付止水栓として設定することにより、漏水が確認されれば、これを遮断する手段として止水栓を閉栓することで遮断弁としての役割も果たせるようにすると共に、検知作動の基本となる羽根車を回転させる水流の流路を開閉する主弁2次側流路開閉弁の作動を、更に、確実なものとするため、主弁2次側流路開閉弁上昇時に同弁体と共に上昇して羽根車を回転させる水流の流路を閉塞する副弁体を設けるようにしたものである。
【0009】
すなわち、水道メータの1次側に漏水検知機構を設定することにより、微小漏水による水道メータの空回りをいち早く感知することができ、末端利用者にも漏水についての関心を大きく高めることができるようにすると共に、止水栓の流路開閉主弁の2次側に漏水流が流入する羽根車回転流路と漏水流の流入によって回転する羽根車機構を設け、羽根車の回転という感知し易い指標によって漏水を確認できる前記特許文献3の構成を基本とした。
【0010】
そして、2次側への通水と羽根車を回転させる水流の流路を開閉する主弁2次側流路開閉弁の作動を確実なものとするため、主弁2次側流路開閉弁上昇時に同弁体と共に上昇して羽根車を回転させる水流の流路を閉塞する副弁体を設けるようにし、更に、羽根車回転流路の上面に止水栓の外表面から見通せる透明窓を設け、止水栓の外表面から羽根車の回転状况を目視確認できるようにして末端利用者でも容易に漏水を確認できるようにすると共に、羽根車の上部に磁石を埋設し、漏水流による羽根車の回転によって出力されるパルス波形を読み取り機器によって捕捉して、漏水をより明確に確認できるようにした。
【0011】
また、主弁2次側流路開閉弁の作動を確実なものとするため、主弁2次側流路開閉弁上昇時に同弁体と共に上昇して羽根車を回転させる水流の流路を閉塞する副弁体を、円柱状の頂部両側を斜め下方にカットした本体の下端中央部に下端部を開放したコの字形カットによる通水路を設けた雄螺子杆とした弁体を、主弁2次側流路開閉弁の底部に形成した雌螺子孔に螺合して構成するようにして、簡便な組立と構造的な堅牢さを保持するようにした。
【0012】
一般家庭への分岐配管による給水は、流路開閉主弁は開放したままで、端末水栓が開栓されると配水本管からの給水圧により通水し、メータが回るようになっており、羽根車が端末水栓の開栓操作による栓体内通水圧によって回転してしまっては漏水を検知できないので、主弁2次側流路開閉弁に副弁体を設けて栓体内を通過する通常の通水圧に対しては、主弁2次側流路開閉弁と共に上昇する副弁体が羽根車回転流路を確実に閉塞するように構成したものである。
【0013】
すなわち、止水栓本体の流路開閉主弁が開放されており、端末水栓が閉じているときは、止水栓本体内の水流は動かないが、主弁2次側流路開閉弁の中軸流路を通じて羽根車回転流路から本体2次側に抜ける流路が形成されており、水道栓の緩み締めやパッキンの老化等による漏水があれば漏水流がこの流路により本体2次側に抜けるので羽根車回転流路において羽根車を回転させて漏水を検知させ、正常な端末水栓の開栓操作によって通常通水による流量圧が掛かる場合には、内弁体と副弁体が流路を閉塞して、通水は羽根車回転流路を通ることなく本体2次側に抜けさせ、羽根車を回転させない構成としたものである。
【0014】
すなわち、上記の基本的構成において、正常な端末水栓の開栓操作によって通常通水による流量圧が掛かる場合に、主弁2次側流路開閉弁の上昇と共に羽根車回転流路を閉塞する副弁体を設けるようにした。また、この止水栓を水道メータの1次側に付設することにより、メータ検針の機会や末端利用者自身による羽根車の回転やパルス波形を読み取りにより漏水を検知できるので、漏水を発見した場合には流路開閉主弁を取り敢えず閉弁して漏水を遮断して原因を解明する対応を行えるようにした。
【発明の効果】
【0015】
上記のように、水道メータの1次側にも設定できる止水栓と漏水検知機構を一体化し、止水栓の流路開閉主弁の2次側流路に漏水検知機能付止水栓として設定することにより、漏水が確認されれば、これを遮断する手段として止水栓を閉栓することで遮断弁としての役割も果たすことができる。
【0016】
また、羽根車回転流路の上面に止水栓の外表面から見通せる透明窓を設け、止水栓の外表面から羽根車の回転状况を目視確認できるようにして末端利用者でも容易に漏水を確認できるようにすると共に、羽根車の上部に磁石を埋設し、漏水流による羽根車の回転によって出力されるパルス波形を読み取り機器によって捕捉して、漏水をより明確に確認できる効果がある。
【0017】
更に、主弁2次側流路開閉弁上昇時に、同弁体と共に上昇して羽根車を回転させる水流の流路を閉塞する副弁体を、円柱状の頂部両側を斜め下方にカットした本体の下端中央部に下端部を開放したコの字形カットによる通水路を設けた雄螺子杆とした弁体を、主弁2次側流路開閉弁体の底部に形成した雌螺子孔に螺合して構成したので、羽根車を回転させる水流の流路閉塞が確実なものとなり、止水栓として簡便な組立と構造的な堅牢さを保持することができた。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明による漏水検知機能付止水栓の実施例を示すもので、流路開閉主弁の開弁状態における通水状况を示す要部を切欠断面とした止水栓全体の縦断面側面図
【図2】同じく、主弁2次側流路開閉弁と副弁体及び羽根車回転流路との関係並びに漏水流の流入通過経路を示す止水栓頂部の拡大縦断面側面図
【図3】同じく、羽根車を収容した羽根車回転流路とホルダー枠の構造を示す羽根車ホルダー枠部分の縦断面側面図
【図4】同じく、図3のA−A断面図
【図5】同じく、主弁2次側流路開閉弁と副弁体との関係及び構造を示す、主弁2次側流路開閉弁体を縦断側面、副弁体を斜降カット面側からの側面とした螺合前の主弁2次側流路開閉弁体と副弁体の分解説明図
【図6】同じく、主弁2次側流路開閉弁体と副弁体との関係及び構造を示す、副弁体を斜降カット面側からの側面とした主弁2次側流路開閉弁体と副弁体の螺合後の縦断面側面図
【図7】同じく、副弁体を斜降カットの側面側からの側面とした主弁2次側流路開閉弁体と副弁体の螺合後の縦断面側面図
【図8】同じく、羽根車ホルダー枠の平面図
【図9】同じく、図8のA−Aラインによる羽根車ホルダー枠の縦断面側面図
【図10】同じく、羽根車指標部に磁石を埋設し、指標部回転によるパルス波形を読み取り検知する実施例による場合の構造を示す止水栓全体の縦断面側面図
【図11】同じく、羽根車指標部に磁石を埋設し、指標部回転によるパルス波形を読み取り検知する実施例による場合のパルス波形読み取り図
【図12】本発明による漏水検知機能付止水栓を水道メータの1次側に設定して水道メータユニットに構成した状態を示す要部を切欠断面とした水道メータユニットの側面図
【発明を実施するための形態】
【実施例1】
【0019】
以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。1は止水栓本体で、1次側に配水本管からの流入口11が開口し、ボール弁体による流路開閉主弁2を介して流出口12に通水するようになっており、流路開閉主弁2の弁室13の上部には主弁2次側流路開閉弁3の弁座31とケーシング32が設定され、その上部に羽根車4を收蔵するホルダー枠5が支持固定されている。
【0020】
主弁2次側流路開閉弁3は籠状のケーシング32内に収容されて正常な端末水栓の開栓操作による栓体内通水圧によって上昇し、閉栓によって自重沈降する浮動弁であり、中軸部に中軸流路33が形成され、中軸流路33からホルダー枠5の副弁体嵌入部54、仕切部52に開口する羽根車収容室51への流入口42、42と羽根車収容室51で構成される羽根車回転流路41に連通する流路となっている。
【0021】
中軸流路33の上端部はホルダー枠5の下端部を嵌入して、その外周面が中軸流路33の内周面に摺接して主弁2次側流路開閉弁3の昇降をガイドする。中軸流路33の下端部は開放されて1次側からの流路を構成するが、下端開放部の内周に雌螺子44が刻設され、副弁体45の基幹を構成する雄螺子杆45aの雄螺子と螺合するようになっている。
【0022】
副弁体45は、円柱状の頂部両側を斜め下方にカットした本体の下端中央部に下端部を開放したコの字形カット45bによる通水路45eを設けた雄螺子杆45aとした弁体で、前記中軸流路33の下端に形成された雌螺子44と螺合して主弁2次側流路開閉弁の弁体43内に固定される。なお、雄螺子杆45aの基部は通水路45eから中軸流路33に抜ける連通路45hとなっている。
【0023】
正常な端末水栓の開栓操作による栓体内通水圧によって、主弁2次側流路開閉弁体43が上昇すると副弁体45も上昇し、先ず、副弁体45頂部の斜降カットによる尖頭部45cがホルダー枠5の下端部に嵌入し、更に、上昇して弁体の基幹円柱部45dに到るとホルダー枠5下端内周と円柱部外周が嵌合してホルダー枠5の下端が完全に閉塞される。
【0024】
しかし、蛇口水栓の緩み締めや漏水等によって弱い通水圧が掛かっている場合には、副弁体頂部尖頭部45cの嵌入度合いに対応する流量の水流が、斜降カット面45fによって形成される半月形の隙間45gから、その開口度に応じて副弁体嵌入部54を通じて羽根車回転流路41に流入されるので、羽根車の回転作動をきめ細かなものとすることができる。
【0025】
ホルダー枠5は上部が羽根車を収容する羽根車収容室51となっており、羽根車収容室への流入口42、42と羽根車回転支軸46を埋め込み支持する支軸支持孔47を設定した仕切部52によって仕切られた下部が副弁体嵌入部54となり、下端部は主弁2次側流路開閉弁3の弁座31を形成する弾性嵌着部材34によってケーシング32と流路開閉主弁2の弁室13の上部に嵌着固定される。
【0026】
羽根車4は微小流によっても回転し易いジュラコン等の素材によって形成され、頂部に回転指標部4a、軸周に回転羽根4bを設けて、ホルダー枠仕切部52の支軸支持孔47に貫入して立設される羽根車回転支軸46にフリー回転状態で挿入覆着されている。
【0027】
以上のように構成された漏水検知機能付止水栓は、流路開閉主弁2の操作ハンドル2aによって主弁2が開弁された状態で、端末水栓が開栓されると、配水本管からの給水圧により流入口11からの水流が主弁2次側流路開閉弁3の弁体43と副弁体45を押上げて弁座31から離脱してケーシング32のリブ32aの間から2次側の流出口12に通水し、水道メータを回して蛇口から水が出ることになる。
【0028】
このとき、給水流は同時に主弁2次側流路開閉弁3の中軸流路33を通じて主弁2次側流路開閉弁体の中軸流路開口部(副弁体の雄螺子杆通水路45e)にも流入するが、栓体内通水圧が主弁2次側流路開閉弁の弁体43と共に副弁体45を押上げ、その円柱部外周がホルダー枠5の下端内周とが嵌合して副弁体嵌入部54への流入口半月形の隙間45gが形成されないので、ホルダー枠の副弁体嵌入部54には流入しない。
【0029】
漏水が発生すると端末水栓操作によるような通水圧が生じないので、通水圧が弁体43と副弁体45を押上げる力が減少し、減少した分だけ斜降カット面45fによって形成される半月形の隙間45gが増大する。漏水流は半月形の隙間45gからホルダー枠の副弁体嵌入部54に流入し、仕切部52の羽根車収容室への流入口42、42から羽根車収容室51に流入して対向する2方向から回転羽根4bにあたって羽根車4を回転させる。
【0030】
羽根車4を回転させた漏水流は、ホルダー上面の凹陥部53に流出し、凹陥流路53aに導かれて、ホルダー上面に設定された4ケ所の排水孔53bから止水栓2次側の流出口12に排出される。ホルダー枠上部凹陥部53の上部は、止水栓本体1の頂部に抜ける羽根車4の回転指標スペース15となっており、透明板14によって覆蓋して止水栓本体1の頂部から透明板を通して羽根車4の回転状况を目視によって確認できるようになっている。
【0031】
図12は、本発明による漏水検知機能付止水栓を水道メータの1次側に設定して水道メータユニットに構成した状態を示し、このように構成することによって止水栓が漏水を検知した場合は直ちに流路開閉主弁2の操作ハンドル2aによって主弁2を閉弁することができ、検針の都度、漏水の有無が確認されるほか、利用者本人によっても漏水の確認を行える利便性がある。
【実施例2】
【0032】
他の実施例として、図10に示すように羽根車4の回転する先端回転指標部4aの側部に磁石4cを埋設する(埋設後、キャップによって完全に覆われてしまうので外部からは見えない。)と共に、その覆蓋位置に支持枠61を設けて磁力センサー6を設定し、漏水流による羽根車4の回転によって断続出力されるパルス波形を読み取り機器によって読み取ることによって検知する。
【0033】
例えば、磁力センサー6に直流電圧3Vを加えると、羽根車4の回転に応じて磁力線が遮られたり開放されたりするので、3Vー0V−3V−0V・・の断続出力が発生し、図11に示されるようなパルス波形が読み取り機器に表示され、より確実に漏水が捕捉される。読み取り機器は、例えば、横河電機製のアナライジングレコーダを用いる。
【産業上の利用可能性】
【0034】
本発明は以上のように構成したので、これまで発見が困難で無駄に水を流してメータを回転させ、利用者に余計な負担を掛けたり、トラブルの原因となったりしたパッキンの老化等による微小流漏水を容易に発見することができると共に、水資源の節約にも大きく貢献することができるので水道施設産業上の利用可能性があるものである。
【符号の説明】
【0035】
1 止水栓本体
11 止水栓本体の配水本管からの1次側流入口
12 止水栓本体の2次側流出口
13 流路開閉主弁の弁室
14 羽根車回転指標スペースの覆蓋透明板
15 止水栓本体頂部の羽根車回転指標スペース
2 止水栓本体のボール弁体による流路開閉主弁
2a 流路開閉主弁の操作ハンドル
3 主弁2次側流路開閉弁
31 主弁2次側流路開閉弁の弁座
32 主弁2次側流路開閉弁のケーシング
32a 主弁2次側流路開閉弁ケーシングの支柱リブ
33 主弁2次側流路開閉弁の中軸流路
34 弾性嵌着部材
4 羽根車
4a 羽根車回転指標部
4b 羽根車回転羽根
4c 指標部埋設磁石
41 羽根車回転流路
42 羽根車収容室への流入口
43 主弁2次側流路開閉弁の弁体
43a 主弁2次側流路開閉弁の中軸孔
43b 主弁2次側流路開閉弁体底面の漏水流流入口
44 中軸流路開放部内周の雌螺子
45 副弁体
45a 副弁体の基幹を構成する雄螺子杆
45b 雄螺子杆下端部のコの字形カット
45c 副弁体の頂部斜降カットによる尖頭部
45d 副弁体の基幹円柱部
45e 雄螺子杆下端部のコの字形カット通水路
45f 副弁体の頂部斜降カット面
45g 斜降カットによる半月形の隙間
45h 雄螺子杆基部の副弁体嵌入部への連通路
46 羽根車回転支軸
47 羽根車回転支軸支持孔
5 羽根車ホルダー枠
51 羽根車収容室
52 羽根車ホルダー枠の仕切部
53 ホルダー枠上面の凹陥部
53a ホルダー枠上面の凹陥流路
53b ホルダー枠上面から2次側への排水孔
54 ホルダー枠の副弁体嵌入部
6 磁力センサー
61 磁力センサー支持枠


【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定以上の流量によって開弁する主弁2次側流路開閉弁の中軸に羽根車回転流路への流入口に連通する中軸流路を設け、同中軸流路に、主弁2次側流路開閉弁の開弁時に主弁2次側流路開閉弁と共に上昇して羽根車回転流路を閉塞する副弁体を備えた主弁2次側流路開閉弁を、
止水栓の流路開閉主弁の2次側流路に設定し、
前記主弁2次側流路開閉弁の中軸流路を通じて羽根車回転流路に流入する漏水流によって回転する羽根車機構を設けた止水栓を
水道配管に付設して、羽根車の回転により漏水を検知するようにしたことを特徴とする水道配管の漏水検知方法
【請求項2】
副弁体を、円柱状の頂部両側を斜め下方にカットした本体の下端中央部に下端部を開放したコの字形カットによる通水路を設けた雄螺子杆とした弁体を、主弁2次側流路開閉弁の底部に形成した雌螺子孔に螺合して構成するようにした請求項1記載の水道配管の漏水検知方法
【請求項3】
漏水流によって回転する羽根車機構を設けた止水栓を水道メータの1次側に付設するようにした請求項1又は請求項2記載の水道配管の漏水検知方法
【請求項4】
回転する羽根車の上部に磁石を埋設すると共に、その覆蓋位置に磁力センサーを設定し、漏水流による羽根車の回転によって断続出力されるパルス波形を読み取り機器によって捕捉して漏水を検知するようにしたことを特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項3記載の水道配管の漏水検知方法
【請求項5】
所定以上の流量によって開弁する主弁2次側流路開閉弁の中軸に羽根車回転流路への流入口に連通する中軸流路を設け、同中軸流路に、主弁2次側流路開閉弁の開弁時に主弁2次側流路開閉弁と共に上昇して羽根車回転流路を閉塞する副弁体を備えた主弁2次側流路開閉弁を、止水栓の流路開閉主弁の2次側流路に設定し、前記主弁2次側流路開閉弁の中軸流路を通じて羽根車回転流路に流入する漏水流によって回転する羽根車機構を設けた主弁2次側流路開閉弁を止水栓の流路開閉主弁の2次側流路に設定したことを特徴とする漏水検知機能付止水栓
【請求項6】
副弁体を、円柱状の頂部両側を斜め下方にカットした本体の下端中央部に下端部を開放したコの字形カットによる通水路を設けた雄螺子杆とした弁体を、内弁体の底部に形成した雌螺子孔に螺合して構成するようにした請求項5記載の漏水検知機能付止水栓
【請求項7】
羽根車回転流路の止水栓の外表面に抜ける上面に透明窓を設け、止水栓の外表面から羽根車の回転状况を目視確認できるようにした請求項5又は請求項6記載の漏水検知機能付止水栓
【請求項8】
回転する羽根車の上部に磁石を埋設すると共に、その覆蓋位置に磁力センサーを設定した止水栓本体と、漏水流による羽根車の回転によって断続出力されるパルス波形を捕捉して読み取る読み取り機器とから成る請求項5又は請求項6又は請求項7記載の漏水検知機能付止水栓

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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