説明

油類の除去方法

【課題】コンクリート等の多孔質体に付着・浸透している油類を、大掛かりな工事を必要とすることなく効率的に除去すること。
【解決手段】油類が付着・浸透しているコンクリート等の多孔質体表面に吸着部材を敷き詰める工程と、前記多孔質体表面に敷き詰めた吸着部材の全域に溶剤もしくは水等を注ぐ工程と、前記溶剤等を注いだ吸着部材をシート部材により被覆した状態で所定時間放置し、前記溶剤等により溶解されて多孔質体表面に滲出する油類を吸着部材に吸着する工程と、所定時間経過後、シート部材による吸着部材の被覆状態を解除するとともに、前記油類を吸着した吸着部材を多孔質体表面から撤去する工程と、前記吸着部材を撤去した多孔質体表面をウエス等を用いて拭き取り・乾燥し、前記多孔質体表面への油類の滲出の有無を確認する工程からなる油類の除去方法により、多孔質体から油類を除去するようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンクリート等の多孔質体に付着・浸透している油類を除去するための方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば長年にわたり使用されてきた工場等のコンクリート床面に、補修等のために塗装を行うような場合、前記コンクリート床面に油類が付着・浸透していると、塗料がコンクリート床面に良好に定着しないため、前記油類を事前に除去しておく必要があった。
【0003】
前記油類をコンクリート床面から除去する方法として、例えば、溶剤と合成樹脂材料とを含む洗浄用組成物によりコンクリート床面を洗浄処理し、前記溶剤によりコンクリート床面から油類を溶解・抽出するとともに、前記油類に代わって合成樹脂材料をコンクリート床面に浸透させて、前記コンクリート床面の表面に保護被膜層を形成するようにした技術が開示されており、前記保護被膜層の存在により溶解・抽出された油類がコンクリート床面に再浸透しようとするのを防ぐとともに、前記保護被膜層を介してコンクリート床面に塗料を塗布することで、前記コンクリート床面と塗料とを強固に定着させるようにしている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】特開昭58−561号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
然るに、前記特許文献1記載の技術においては、洗浄用組成物に含まれる溶剤として、比較的沸点の低いものが使用されている関係上、前記溶剤は比較的短時間のうちに蒸発してしまい、コンクリート床面の深層まで浸透させることができないため、前記コンクリート床面の表層付近に付着・浸透している油類のみが溶剤によって溶解・抽出され、この後、前記油類に代わって合成樹脂材料がコンクリート床面の表層付近に浸透することにより保護被膜層が形成される。従って、油類がコンクリート床面の深層まで浸透しているような場合、前記油類は保護被膜層によりコンクリート床面に封じ込められて残留することとなるため、前記コンクリート床面から油類を完全に除去することは困難であった。
【0006】
また、前記のように油類が完全に除去されずコンクリート床面の深層に残留していると、前記油類が時間の経過とともに毛細管現象によりコンクリート床面の表層付近まで滲出し、前記コンクリート床面と保護被膜層との間に浸入する。これにより、前記コンクリート床面と保護被膜層との定着が損なわれる結果、前記保護被膜層がコンクリート床面から剥離するだけでなく、前記保護被膜層を介してコンクリート床面に塗布される塗料も、前記コンクリート床面から剥離するおそれがあった。
【0007】
更に、コンクリート床面から油類を完全に除去することが困難な場合、前記油類が付着・浸透している部分を掘削・除去し、新たにコンクリートを打直すことも考えられるが、この場合、大掛かりな工事が必要になるとともに、費用が嵩むという問題があった。
【0008】
本発明は、前記種々の問題点に鑑み、コンクリート床面に付着・浸透している油類を、大掛かりな工事を必要とすることなく、効率的に除去することが可能な油類の除去方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、油類が付着・浸透しているコンクリート等の多孔質体表面に吸着部材を敷き詰める工程と、前記多孔質体表面に敷き詰めた吸着部材の全域に溶剤もしくは水等を注ぐ工程と、前記溶剤等を注いだ吸着部材をシート部材により被覆した状態で所定時間放置し、前記溶剤等により溶解されて多孔質体表面に滲出する油類を吸着部材に吸着する工程と、所定時間経過後、シート部材による吸着部材の被覆状態を解除するとともに、前記油類を吸着した吸着部材を多孔質体表面から撤去する工程と、前記吸着部材を撤去した多孔質体表面をウエス等を用いて拭き取り・乾燥し、前記多孔質体表面への油類の滲出の有無を確認する工程からなることを特徴とする。
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の油類の除去方法において、前記一連の工程を1ないし複数回行うようにしたことを特徴とする。
【0011】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の油類の除去方法において、多孔質体表面における油類の付着・浸透部分を、枠体等によって囲むようにしたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
請求項1記載の発明によれば、油類が付着・浸透している多孔質体表面に敷き詰めた吸着部材の全域に溶剤もしくは水等を注ぎ、かつ、シート部材により被覆した状態で所定時間放置するようにしたので、例えば、溶剤を使用した場合に、前記溶剤が短時間のうちに蒸発するのを良好に防いで、前記溶剤を多孔質体の深層まで浸透させることが可能となり、この結果、前記多孔質体の表層付近に付着・浸透している油類だけでなく、深層に浸透している油類も良好に溶解して多孔質体表面へ滲出させることができ、また、前記多孔質体表面に滲出した油類は、該多孔質体表面に敷き詰めた吸着部材に自動的に吸着させることができるので、所定時間が経過した後に前記油類を吸着した吸着部材を多孔質体表面から撤去することにより、前記油類を特別に手間を要することなく迅速・容易に多孔質体から除去することができる。しかも、一旦吸着部材に吸着された油類は、該吸着部材から滲出することがないので、前記油類が再度多孔質体に浸透しようとするのを確実に防ぐことが可能となり、この結果、従前のように、多孔質体表面に滲出した油類が再度多孔質体へ浸透するのを防ぐために保護被膜層を形成する必要がないので、前記保護被膜層の存在によって油類を完全に除去することが妨げられるのを確実に阻止できる。また、溶剤に代えて水等を使用するようにすれば、火気に対する危険度や、人体に悪影響を及ぼす危険性が極めて低くなるため、作業時における安全性を確実に向上させることができる。
【0013】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の一連の工程からなる作業を1ないし複数回行うようにしたので、多孔質体に付着・浸透している油類が比較的少量である場合はもとより、例えば、多孔質体に比較的多量の油類が付着・浸透している場合のように、一度の作業で油類を全て除去することが難しい場合でも、前記作業を多孔質体表面へ油類が滲出しなくなるまで繰り返し行うことにより、前記多孔質体から完全に油類を除去することが可能となる。この結果、従前のように、多孔質体に付着・浸透している油類を完全に除去するために、前記油類が付着・浸透している部分を掘削・除去する等といった大掛かりな工事を必要としないので、経済的である。また、多孔質体から油類を除去した後、その表面に塗装を行う場合、前記多孔質体表面に油類が滲出することはないため、多孔質体表面と塗料との定着性を良好に向上させて、前記塗料が多孔質体表面から剥離するのを確実に防ぐことができる。しかも、万一、油類に有害物質が混入しているような場合でも、前記のように油類を多孔質体から完全に除去することで、前記油類に混入している有害物質も確実に除去されるため、人体や周辺環境が前記有害物質による悪影響を受けるのを確実に防ぐことができるという利点も有る。
【0014】
請求項3記載の発明によれば、多孔質体表面における油類の付着・浸透部分を、枠体等によって囲むようにしたので、前記枠体等で囲った範囲に吸着部材を敷き詰め、かつ、前記吸着部材に溶剤もしくは水等を注ぐようにすれば、前記溶剤等が必要以上の範囲に広がるのを良好に防ぐことが可能となる結果、前記溶剤等の使用量を良好に抑制することができる。また、油類の除去に溶剤を使用する場合、前記溶剤が不要な部分に浸透することにより床面を傷めたり、前記床面と塗料との定着性が低下したりするのを確実に防ぐことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図1及び図2を参照しながら説明する。本発明は、コンクリート等の多孔質体に付着・浸透している油類を、溶剤等により溶解して前記多孔質体表面に滲出させ、かつ、吸着部材に吸着させることにより、前記多孔質体から迅速・容易に除去するようにしたものであり、以下、その工程の一実施例について説明する。
【0016】
本発明における油類の除去方法により、例えば、コンクリートからなる床面に付着・浸透している油類を除去する場合は、まず、図1のステップS1及び図2(a)で示すように、油類2が付着・浸透している床面1上に、前記床面1における油類2の付着・浸透部分を覆い隠すようにして吸着部材3を敷き詰める。なお、前記吸着部材3としては、活性炭、あるいは、これに類する性質を持つものを用いるとよい。これは、前記活性炭等が、飽和状態となるまで繰り返し利用することが可能であるとともに、前記活性炭等が持つ特性(吸着した物質を放し難い性質)を利用して、吸着した油類2が床面1へ再浸透しようとするのを防ぐことができるからである。
【0017】
つづいて、図1のステップS2及び図2(b)で示すように、床面1上に敷き詰めた吸着部材3の全域に、前記床面1が濡れた状態となるまで溶剤4を注ぐ。なお、前記溶剤4としては、比較的沸点が低く、表面張力が低く、コンクリート等に対する濡れ性が良好なものが好ましい(例えば、イソプロピルアルコール等)。
【0018】
前記のように吸着部材3の全域に溶剤4を注いだら、図1のステップS3及び図2(c)で示すように、前記吸着部材3をビニール等のシート部材5により被覆して、外部から遮蔽した状態で所定時間(例えば24時間)放置する。これにより、前記溶剤4が床面1上から短時間のうちに蒸発するのを防ぐことができるので、前記溶剤4は床面1の表層付近だけでなく深層の空隙やひび割れ等にまで浸透する。前記溶剤4が床面1へ浸透することにより、まず、前記床面1の表層付近の空隙やひび割れ等に付着・浸透している油類2が順次溶解されて床面1上に滲出する。また、本発明においては、溶剤4が床面1の深層まで浸透するので、前記深層の空隙やひび割れ等に付着・浸透している油類2も順次溶解され、毛細管現象により、前記のように油類2が床面1上に滲出した後の表層付近の空隙やひび割れ等を通って床面1上に滲出する(図1のステップS4参照)。
【0019】
一方、前記のように溶剤4により溶解されて床面1の表層付近や深層から床面1上に滲出した油類2は、図1のステップS4及び図2(d)で示すように、前記床面1上に敷き詰めた吸着部材3に順次自動的に吸着されるので、前記油類2は床面1の空隙やひび割れ等に再浸透しようとするのを確実に阻止される結果、前記床面1から容易に除去することができる。これは前記吸着部材3が、吸着した物質を放し難い性質を持っているからに他ならない。
【0020】
このように、溶剤4を注いだ吸着部材3をシート部材5により被覆して所定時間放置することにより、床面1に付着・浸透している油類2は、所定時間が経過するまでの間、溶剤4により継続的に溶解されて床面1上に順次滲出し、かつ、吸着部材3に自動的に吸着されるので、前記油類2は特別に手間を要することなく、簡易に除去することができる。
【0021】
そして、所定時間が経過したら、図1のステップS5,S6及び図2(e)で示すように、シート部材5による吸着部材3の被覆状態を解除するとともに、油類2を吸着した前記吸着部材3を床面1上から撤去する。この後、図1のステップS7,S8で示すように、前記床面1をウエス等を用いて拭き取り・乾燥させて、床面1上への油類2の滲出の有無を確認する。床面1に油類2が残留している場合には、時間の経過とともに毛細管現象により油類2が床面1上に滲出するので、図1のステップS1〜S7を、前記油類2が床面1上へ滲出しなくなるまで繰り返し行う。また、床面1上へ油類2が滲出しなくなれば、前記床面1に付着・浸透していた油類2が全て除去されたと見なすことができるため、油類2の除去作業を終了する。
【0022】
なお、前記油類2の除去作業終了後、床面1に塗装を行う場合、前記床面1に付着・浸透していた油類2は全て除去されているため、床面1に塗布した塗料が油類2の滲出によって前記床面1から剥離するのを確実に防ぐことができる。
【0023】
このように、本発明においては、床面1における油類2の除去を必要とする部分に吸着部材3を敷き詰め、この状態で、前記吸着部材3の全域に溶剤4を注ぐとともに、前記吸着部材3をシート部材5によって被覆して所定時間放置することにより、前記溶剤4が短時間のうちに蒸発するのを良好に防いで、前記溶剤4を床面1の深層まで浸透させることが可能となる結果、前記床面1の表層付近に付着・浸透している油類2だけでなく、床面1の深層に浸透している油類2をも確実に溶解して床面1上に滲出させることができ、また、前記床面1上に滲出した油類2は、該床面1上に敷き詰めた吸着部材3に自動的に吸着させることができるので、所定時間が経過した後、前記油類2を吸着した吸着部材3を床面1上から撤去することにより、前記床面1から油類2を迅速・容易に除去することが可能となる。しかも、前記吸着部材3は、吸着した物質を放し難い性質を持っているので、前記吸着部材3に吸着された油類2が再度床面1に浸透しようとするのを確実に防ぐことが可能となる結果、従前のように、前記床面1に油類2の再浸透を防ぐための保護被膜層を形成する必要がないので、前記保護被膜層の存在により、床面1に残留する油類2が封じ込められて除去できなくなるのを確実に阻止できる。
【0024】
また、床面1に付着・浸透している油類2が比較的少量である場合はもとより、床面1に比較的多量の油類2が付着・浸透しているような場合でも、油類2の床面1上への滲出の有無を確認しながら、前記した油類2の除去作業を複数回繰り返し行うことにより、前記油類2を床面1に残留させることなく確実に除去することができるので、従前のように、床面1から油類2を完全に除去するために、前記油類2が付着・浸透している部分を掘削・除去する等といった大掛かりな工事を行う必要がなく、経済的である。更に、油類2を床面1から除去した後、床面1に塗装を行う場合、油類2が床面1上に滲出することはないので、前記床面1に対して塗料を良好に定着させ、前記塗料が床面1から剥離するのを確実に防ぐことが可能となる。しかも、万一、油類2に有害物質が混入しているような場合でも、前記のように油類2を床面1から完全に除去することで、前記油類2に混入している有害物質も確実に除去されるため、人体や周辺環境が前記有害物質による悪影響を受けるのを確実に防ぐことができるという利点も有る。
【0025】
なお、本発明の実施例においては、床面1における油類2の付着・浸透部分に吸着部材3を敷き詰め、この状態で、前記吸着部材3の全域に溶剤4を注ぐようにしているが、例えば、油類2が付着・浸透している部分の周囲を事前に図示しない枠体等により囲んでおき、前記枠体等で囲んだ範囲に吸着部材3を敷き詰め、かつ、溶剤4を注ぐようにしてもよい。この場合、前記枠体等により溶剤4が必要以上の範囲に広がるのを良好に防ぐことが可能となるので、前記溶剤4の使用量を良好に抑制することができる。また、溶剤4が不要な部分に浸透することにより床面1が傷んだり、床面1と塗料との定着性が低下したりするのを確実に防ぐことができる。
【0026】
また、本発明の実施例においては、溶剤4を注いだ吸着部材3をシート部材5により被覆した状態で所定時間放置した後、油類2を吸着した吸着部材3と、これを被覆しているシート部材5とを床面1上から一旦撤去するようにしているが、例えば、事前調査等により複数回の除去作業が必要であることが予めわかっている場合には、前記吸着部材3を床面1上から撤去せず、再度溶剤4を吸着部材3の全域に注ぎ、かつ、シート部材5により被覆して、油類2を床面1から除去するようにしてもよい。この場合、前記吸着部材3は、飽和状態となるまで繰り返し使用することができるため、前記のように複数回続けて油類2の吸着・除去に使用しても問題は発生しない。
【0027】
更に、本発明の実施例においては、コンクリートからなる床面1に付着・浸透している油類2を除去する場合を一例として説明したが、これに限定することなく、アスファルト等、他の多孔質体からなる床面に付着・浸透している油類を除去する場合にも適用することができることはいうまでもない。また、本発明を応用することにより、床面以外の部位から油類を除去することも可能である。
【0028】
また、本発明の実施例においては、油類2を床面1上に滲出させるために使用する溶剤4の一例としてイソプロピルアルコールを挙げているが、これに限定されるものではない。更に、溶剤4を使用して油類2を床面1上に滲出させる代わりに、水を使用して油類2を床面1上に滲出させるようにしてもよい。この場合、床面1に水を浸透させることにより、前記水と油類2とが反発しあう性質を利用して、前記床面1に付着・浸透している油類2を、良好に床面1上へ滲出させることが可能となる。しかも、水は溶剤4に比べて火気に対する危険度や、人体に悪影響を及ぼす危険性が極めて低いため、作業時における安全性を確実に向上させることができる。また、界面活性剤等を使用して油類2を床面1上に滲出させるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明における油類の除去方法の一実施例を示すフローチャートである。
【図2】本発明における油類の除去方法の一実施例を示す説明図であり、(a)は油類が付着・浸透した床面上に吸着部材を敷き詰めた状態を示し、(b)は吸着部材の全域に溶剤を注ぐ状態を示し、(c)は吸着部材をシート部材により被覆した状態を示し、(d)は床面に付着・浸透した油類を溶解・滲出させて吸着部材に吸着した状態を示し、(e)は所定時間経過後に床面上から吸着部材を撤去した状態を示す。
【符号の説明】
【0030】
1 床面
2 油類
3 吸着部材
4 溶剤
5 シート部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
油類が付着・浸透しているコンクリート等の多孔質体表面に吸着部材を敷き詰める工程と、前記多孔質体表面に敷き詰めた吸着部材の全域に溶剤もしくは水等を注ぐ工程と、前記溶剤等を注いだ吸着部材をシート部材により被覆した状態で所定時間放置し、前記溶剤等により溶解されて多孔質体表面に滲出する油類を吸着部材に吸着する工程と、所定時間経過後、シート部材による吸着部材の被覆状態を解除するとともに、前記油類を吸着した吸着部材を多孔質体表面から撤去する工程と、前記吸着部材を撤去した多孔質体表面をウエス等を用いて拭き取り・乾燥し、前記多孔質体表面への油類の滲出の有無を確認する工程からなることを特徴とする油類の除去方法。
【請求項2】
前記一連の工程を1ないし複数回行うようにしたことを特徴とする請求項1記載の油類の除去方法。
【請求項3】
多孔質体表面における油類の付着・浸透部分を、枠体等によって囲むようにしたことを特徴とする請求項1記載の油類の除去方法。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2006−61773(P2006−61773A)
【公開日】平成18年3月9日(2006.3.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−244831(P2004−244831)
【出願日】平成16年8月25日(2004.8.25)
【出願人】(000116666)愛知電機株式会社 (93)
【Fターム(参考)】