注文システム、プログラムおよび記録媒体
【課題】特定のオーダ用表示端末からの多数の注文を有効に防止することができる注文システムを実現する。
【解決手段】本発明の注文システムは、複数のオーダ用表示端末と、当該オーダ用表示端末の注文処理状況を管理するサーバ装置2とを備え、サーバ装置2は、1つのオーダ用表示端末から注文がなされた場合、当該注文において注文された品の数量と、当該注文がなされたオーダ用表示端末から既に注文され、かつ未提供の品の数量との合計が所定値を超えないように注文数量を管理する注文数量管理手段25を備える。
【解決手段】本発明の注文システムは、複数のオーダ用表示端末と、当該オーダ用表示端末の注文処理状況を管理するサーバ装置2とを備え、サーバ装置2は、1つのオーダ用表示端末から注文がなされた場合、当該注文において注文された品の数量と、当該注文がなされたオーダ用表示端末から既に注文され、かつ未提供の品の数量との合計が所定値を超えないように注文数量を管理する注文数量管理手段25を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品の注文を管理するための注文システムに関し、特に、タッチパネル式の注文端末を設けた飲食店における注文システムに関するものである。
【0002】
なお、本明細書において「提供」という用語は、注文された料理の調理が済んでから実際に客に料理が提供されるまでの間のいずれかを意味するものとする。
【背景技術】
【0003】
従来から飲食店では、店員に対して口頭でメニューの注文を行う代わりに、テーブルや座席ごとにタッチパネル式のオーダ用表示端末を設け、オーダ用表示端末を操作することによりメニューの注文を行う方法が採用されている。
【0004】
メニューの注文が行われると、基本的に先に注文された順に提供してメニューの提供を行う。このため特定のオーダ用表示端末から一度に多数の注文が行われると、厨房では、当該オーダ用表示端末から注文されたメニューの提供のみに専念せざるを得なくなり、いわゆる、特定のオーダ用表示端末からの注文による厨房の独占が生じる。この場合、他のオーダ用表示端末からメニューを注文しても提供が後回しになるため、他のオーダ用表示端末ではメニュー提供まで長時間待たされることになり、メニューの提供に不公平が生じることとなる。
【0005】
これに対し、特許文献1では、特定のメニューに限って注文数量に制限を設けたり、一度に注文できるメニューの数量を制限したりして、注文時間に制限を加える構成が開示されている。
【特許文献1】特開2005−078476号公報(2005年3月24日公開)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1のように、一度に注文できるメニューの数量を制限しても、注文を何度も繰り返せば多数の注文を行うことができる。特定のメニューに対して注文を制限したり、注文時間を制限したりしても、同様に1つのオーダ用表示端末からの多数の注文が可能である。このため、特定のオーダ用表示端末からの注文による厨房の独占を防止することができない。
【0007】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、特定のオーダ用表示端末からの多数の注文を有効に防止することができる注文システムを実現することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る注文システムは、上記課題を解決するために、メニュー画面を表示する表示部と、注文する品および数量を入力するための入力部とを有する複数のオーダ用表示端末を備える注文システムであって、1つのオーダ用表示端末から注文がなされた場合、当該注文において注文された品の数量である注文予定数量と、当該注文がなされたオーダ用表示端末から既に注文され、かつ未提供の品の数量である注文済未提供数量との合計である総未提供数量が所定値を超えないように注文数量を管理する注文数量管理手段を備えることを特徴としている。
【0009】
上記の構成によれば、ユーザはオーダ用表示端末を操作することにより、所望の品を注文できる。ここで、注文システムは、1つのオーダ用表示端末から注文がなされた場合、当該注文において注文された品の数量である注文予定数量と、当該注文がなされたオーダ用表示端末から既に注文され、かつ未提供の品の数量である注文済未提供数量との合計である総未提供数量が所定値を超えないように注文数量を管理する注文数量管理手段を備えている。すなわち、あるオーダ用表示端末から新たな注文があった場合、当該新たな注文における注文数量に、そのオーダ用表示端末から既に注文された提供待ちの品の数量を加えた合計が、所定値以内となるように注文数量が制限される。
【0010】
これにより、注文を行った直後に再度注文をしても、再度の注文においては、提供待ちの品の数量分だけ注文可能数量が減少するため、注文を繰り返すことによる多数の注文を防止することができる。したがって、特定のオーダ用表示端末からの多数の注文を有効に防止することができる注文システムを実現できるという効果を奏する。
【0011】
本発明に係る注文システムでは、上記注文数量管理手段は、上記注文数量管理手段は、上記総未提供数量が上記所定値を超えた場合、上記注文において注文された品のうち、上記所定値を超えた数量分の注文を受け付けない構成としてもよく、あるいは、上記総未提供数量が上記所定値を超えた場合、上記注文そのものを受け付けない構成としてもよい。
【0012】
本発明に係る注文システムでは、上記メニュー画面に注文可能数量を表示させる注文可能数量表示指示手段をさらに備えることが好ましい。
【0013】
上記の構成によれば、ユーザは注文可能な数量を事前に把握できる。
【0014】
ところで、上記注文システムは、ハードウェアで実現してもよいし、プログラムをコンピュータに実行させることによって実現してもよい。具体的には、本発明に係るプログラムは、上記いずれかの構成の各手段としてコンピュータを動作させるプログラムであり、本発明に係る記録媒体には、当該プログラムが記録されている。
【発明の効果】
【0015】
本発明に係る注文システムは、以上のように、1つのオーダ用表示端末から注文がなされた場合、当該注文において注文された品の数量と、当該注文がなされたオーダ用表示端末から既に注文され、かつ未提供の品の数量との合計が所定値を超えないように注文数量を管理する注文数量管理手段を備えているので、特定のオーダ用表示端末からの多数の注文を有効に防止することができる注文システムを実現できるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明の一実施形態について図1ないし図22に基づいて説明すると以下の通りである。本実施形態では、本発明に係る注文システムを回転寿司店における注文処理に適用した例について説明する。
【0017】
図2は、本実施形態に係る注文システム1全体の要部構成を示すブロック図である。注文システム1は、サーバ装置2、複数の表示端末3を備えており、これらはネットワーク4を介して互いに接続されている。ネットワーク4は、イーサネット(登録商標)などからなるローカルエリアネットワーク(LAN)を含むような通信ネットワークである。表示端末3は、厨房エリアKAおよび飲食エリアEAに設けられ、以下の説明では便宜上、厨房エリアKAに設けられる表示端末3をキッチン用表示端末3aとし、飲食エリアEAに設けられる表示端末3をオーダ用表示端末3bとする。
【0018】
本実施形態では、サーバ装置2は、厨房エリアKAに設置される。なお、サーバ装置2は、厨房エリアKAから離れた事務室などに設けてもよい。オーダ用表示端末3bは、飲食エリアEA内のカウンター席やテーブル席に設けられており、各オーダ用表示端末3bには、各席のテーブル番号が割り当てられている。
【0019】
サーバ装置2は、表示端末3に表示するためのメニューデータを作成・編集する機能のほか、キッチン用表示端末3aおよびオーダ用表示端末3bの注文処理状況を管理する機能を有する汎用のコンピュータである。なお、サーバ装置2は、上記機能を有する専用のコンピュータであってもよい。
【0020】
表示端末3は、CPUなどの演算処理装置を備えたタッチパネルを備えた表示装置であり、サーバ装置2において作成されたメニューデータに基づいて、特有の操作機能および表示機能を実現する専用コンピュータである。キッチン用表示端末3aには、各オーダ用表示端末3bからの注文状況を示す一覧表などが表示され、これにより提供担当者は、提供すべき飲食物を把握することができる。オーダ用表示端末3bには、メニューの映像などが表示され、回転寿司店の客は、オーダ用表示端末3bをタッチ操作することにより、所望のメニューを注文することができる。
【0021】
続いて、サーバ装置2および表示端末3の構成について説明する。
【0022】
図1は、サーバ装置2の構成を示すブロック図である。サーバ装置2は、通信処理部21、操作受付部22、メニューデータ作成・編集部23、メニューデータ記憶部24、注文数量管理部25および注文可能数量表示指示部26を備えている。
【0023】
通信処理部21は、キッチン用表示端末3a(以下、必要に応じてキッチン用表示端末をKTと表示する)およびオーダ用表示端末3b(以下、必要に応じてオーダ用表示端末をOTと表示する)と通信するためのインターフェースである。操作受付部22は、例えばユーザの操作を受け付けるための入力キーによって構成される。メニューデータ作成・編集部23は、操作受付部22において受け付けられた操作に基づいて、キッチン用表示端末3aに表示するためのKT用メニューデータ、および、オーダ用表示端末3bに表示するためのOT用メニューデータを作成・編集する。これらのメニューデータは、メニューデータ記憶部24に格納され、ネットワーク4を介して、キッチン用表示端末3aおよびオーダ用表示端末3bに転送される。なお、メニューデータの転送は、CFカード等で行ってもよい。
【0024】
注文数量管理部25は、1つのオーダ用表示端末3bからの注文数の合計を所定値以内とするように注文を制限する機能を有しており、注文数量記憶部251、上限値記憶部252、比較部253および選択取消部254を備えている。これらの機能ブロックの詳細は後述する。
【0025】
図3は、表示端末3の構成を示すブロック図であり、表示端末3は、通信処理部31、ディスプレイ32、タッチパネル33、記憶部34およびHMI処理部35を備えている。通信処理部31は、サーバ装置2と通信するためのインターフェースである。ディスプレイ32は、表示端末3を薄型に構成するために、液晶ディスプレイや、ELディスプレイや、プラズマディスプレイのような平板型ディスプレイが好適に用いられる。タッチパネル33は、ディスプレイ32の表示画面上でタッチ入力を行うために設けられている入力装置である。
【0026】
記憶部34は、サーバ装置2から転送されたメニューデータを格納するメモリである。より具体的には、キッチン用表示端末3aの記憶部34には、KT用メニューデータが記憶され、オーダ用表示端末3bの記憶部34には、OT用メニューデータが記憶される。HMI処理部35は、記憶部34に記憶されたメニューデータに基づいてディスプレイ32に画像を表示させたり、タッチパネル33を介した操作に基づいて所定の注文処理をしたりする。
【0027】
図4は、キッチン用表示端末3aに表示される注文一覧画面の一例を示す図である。注文一覧画面には、注文を受け付けた時刻、メニューの種類、数量および注文のあったオーダ用表示端末3bが設けられている席のテーブル番号が表示され、さらに、各メニューに対応して消し込みのための「消込」ボタンが設けられている。
【0028】
オーダ用表示端末3bにおいて注文が確定すると、注文一覧画面にはリアルタイムで注文内容が表示される。図4の注文一覧画面は、11時41分にテーブル番号5のオーダ用表示端末3bから「えび」1皿および「たい」3皿が注文され、11時42分にテーブル番号8のオーダ用表示端末3bから「はまち」2皿が注文されていることを示している。
【0029】
提供担当者は、原則として注文時刻の早いメニューから提供し、メニューの提供が完了すると、提供が完了したメニューに対応する「消込」ボタンをタッチする。これにより、提供が完了したメニューは、注文一覧画面から削除される。
【0030】
ここで、1つのオーダ用表示端末3bから多数の注文が可能であると、そのオーダ用表示端末3bから注文されたメニューの提供に時間がかかるため、その直後に他のオーダ用表示端末3bから注文を行っても、メニュー提供まで長時間待たされることになる。また、1度の注文における注文数量に制限を設けても、注文操作を何度も連続して行うことにより、1つのオーダ用表示端末3bからの多数の注文が可能となってしまう。
【0031】
そこで、本実施形態に係る注文システム1では、1つのオーダ用表示端末3bから注文がなされた場合、当該注文において注文されたメニューの数量と、オーダ用表示端末3bから既に注文され、かつ未提供のメニューの数量との合計が所定値を超えないように注文数量を制限している。当該所定値を10皿とする場合、1つのオーダ用表示端末3bからの1度の注文における上限は10皿に制限されるだけでなく、例えば、1つのオーダ用表示端末3bから既に7皿注文され、かつそれらが未提供である場合、追加で注文可能な数量が3皿に制限される。
【0032】
この制限機能は、図1に示すサーバ装置2の注文数量管理部25によって実現されている。続いて、注文数量管理部25の構成について説明する。
【0033】
注文数量管理部25は、注文数量記憶部251、上限値記憶部252、比較部253および選択取消部254を備えている。注文数量記憶部251は、各オーダ用表示端末3bからの注文数量を図5に示すようなテーブルに記憶する。当該テーブルにおける「総未提供数量」とは、対応するテーブル番号のオーダ用表示端末3bから注文され、かつ未提供のメニューの数量である注文済未提供数量と、注文確定前の注文予定数である注文予定数量とを加算したものである。すなわち、注文確定前であっても、オーダ用表示端末3bのメニューの数量選択画面においてメニューの数量を選択した時点で、当該数量は注文予定数量として注文数量記憶部251に記憶される。
【0034】
上限値記憶部252は、1つのオーダ用表示端末3bから注文され、かつ未提供のメニューの数量(以下「未提供数量」)の上限値を記憶する。本実施形態では、当該上限値を「10」としている。なお、上限値は操作受付部22からの操作により、任意に設定可能となっている。
【0035】
比較部253は、注文数量記憶部251が記憶する各テーブル番号の未提供数量と、上限値記憶部252が記憶する上限値とを比較する。あるオーダ用表示端末3bにおいて、未提供数量が上限値を超える注文がなされた場合、選択取消部254は、比較部253における比較結果に基づき、当該注文を受け付けないようにすることができる。
【0036】
また、注文可能数量表示指示部26は、比較部253での比較結果に基づき、上限値記憶部252が記憶する上限値と、注文数量記憶部251が記憶する各テーブル番号の未提供数量との差分を、各テーブル番号に対応するオーダ用表示端末3bに表示させる。これにより、客は注文可能な数量を事前に把握できる。
【0037】
図6は、注文システム1における注文処理を示すフローチャートである。あるオーダ用表示端末3bにおいて注文操作がなされると(ステップS1)、注文数量記憶部251において注文済未提供数量に注文予定数量が加算されて総未提供数量が計算される(ステップS2)。続いて、比較部253は、総未提供数量と上限値記憶部252に記憶されている上限値とを比較し、総未提供数量が上限値を超えているかを判定する(ステップS3)。
【0038】
その結果、総未提供数量が上限値を超えている場合(ステップS3においてYES)、選択取消部254は、注文におけるメニューの選択を取り消して注文の受付を中止させ(ステップS4)、オーダ用表示端末3bに注文ができない旨を表示させる(ステップS5)。これにより、注文数量記憶部251に記憶されるテーブルでは、総未提供数量から当該注文操作における注文予定数量が差し引かれる(ステップS6)。
【0039】
一方、総未提供数量が上限値以内である場合(ステップS3においてNO)、注文はそのまま続行され、総未提供数量が注文済未提供数量となって注文が確定し(ステップS7)、キッチン用表示端末3aの注文一覧画面に注文されたメニューを表示させる(ステップS8)。その後、メニューが提供され(ステップS9)、キッチン用表示端末3aの注文一覧画面から提供したメニューの消し込みが行われると(ステップS10)、未提供数量から提供した数量が減算される(ステップ11)。
【0040】
続いて、注文システム1における注文処理を、キッチン用表示端末3aおよびオーダ用表示端末3bに表示される画面に基づいて説明する。なお以下では、テーブル番号1の座席に設けられたオーダ用表示端末3bを例に説明する。
【0041】
新規の客がオーダ用表示端末3bのオープニング画面をタッチすると、図7に示すジャンル選択画面が表示される。ここで例えば、「にぎり」を選択すると、図8に示すように、にぎりのメニューを画像と共に表示するメニュー選択画面が表示される。
【0042】
メニュー選択画面には、各メニューの種類および画像が表示されるメニュー表示欄A1や、選択したメニューおよび数量が表示される選択メニュー一覧A2が表示される。ここで、メニュー表示欄A1から「はまち」をタッチすると、図9に示すメニュー数量入力画面が表示される。メニュー数量入力画面には、選択されたメニューの拡大画像が表示されるとともに、メニューの数量を選択するためのボタンA3が表示される。
【0043】
さらに、メニュー数量入力画面には、図1に示すサーバ装置2の注文可能数量表示指示部26により、現時点で注文可能な数量も表示される。本実施形態では、未提供数量の上限値が「10」に制限されているので、図9に示すメニュー数量入力画面には、あと10皿まで注文できる旨が表示される。ここで、3皿注文する場合、ボタンA3のうち「3」を選択して「決定」をタッチすると、図10に示すように、メニュー選択画面に戻り、選択メニュー一覧A2に、選択したメニューである「はまち」と選択した数量の「3」が表示される。
【0044】
なお、この時点では注文が確定していないので、キッチン用表示端末3aには、選択したメニューは表示されない。一方、図1に示すサーバ装置2の注文数量記憶部251には、選択した数量が注文予定数量として送信される。送信前には総未提供数量が0であり、かつ注文予定数量「3」は上限値内であるので、注文予定数量がそのまま注文済未提供数量かつ総未提供数量となる。したがって、図11に示すように、注文数量記憶部251に記憶されるテーブルでは、テーブル番号1における総未提供数量が「3」となる。この時点での総未提供数量は上限値以内であるので、注文操作を引き続き行うことができる。
【0045】
続いて、「えび」を注文する場合、図10に示すメニュー選択画面において、メニュー表示欄A1から「えび」をタッチすると、図12に示すように、メニュー数量入力画面では、あと7皿まで注文できる旨表示される。ここで、4皿注文する場合、ボタンA3のうち「4」を選択して「決定」をタッチすると、図13に示すように、メニュー選択画面の選択メニュー一覧A2に、選択したメニューである「えび」と選択した数量の「4」が表示される。
【0046】
この時点では、図14に示すように、サーバ装置2の注文数量記憶部251に記憶されるテーブルでは、テーブル番号1における総未提供数量が「7」となる。そして、総未提供数量「7」は上限値内であるので、注文数量記憶部251に記憶されるテーブルでは、テーブル番号1における総未提供数量が「7」となる。
【0047】
さらに、図13に示すメニュー選択画面において、メニュー表示欄A1から「とろ」をタッチすると、図15に示すように、メニュー数量入力画面では、あと3皿まで注文できる旨表示される。ここで、ボタンA3のうち「5」を選択して「決定」をタッチすると、図16に示すように、サーバ装置2の注文数量記憶部251に記憶されるテーブルではテーブル番号1における総未提供数量が「12」となる。このとき、総未提供数量が、図1に示す上限値記憶部252に記憶される上限値「10」を超えているため、選択取消部254は、図17に示すような注文制限の確認画面をオーダ用表示端末3bに表示させる。注文制限の確認画面において「もどる」をタッチすると、図13に示すメニュー選択画面に戻り、「とろ」の選択が取り消される。
【0048】
なお、「とろ」の選択のみを取り消す代わりに、図7に示すジャンル選択画面に戻り、「とろ」の選択だけでなく、他の注文予定品目である「はまち」及び「えび」の選択も取り消す構成としてもよい。
【0049】
また、総未提供数量が上限値を超えた数量分の注文を受け付けない構成としてもよい。すなわち、本実施形態では、上限値「10」に対して総未提供数量が「12」となっているので、超過数量である「2」を「とろ」の注文予定数量から差し引いて、自動的に「とろ」の注文予定数量を注文可能数量である3皿としてもよい。
【0050】
図13に示すメニュー選択画面において、「メニューを注文する」をタッチすると、「はまち」及び「えび」の注文が確定し、図18に示すように、キッチン用表示端末3aの注文一覧画面には、注文内容が追加される。なお、注文確定後は、図7に示すジャンル選択画面に戻る。
【0051】
ここで、従来の注文システムでは、1度の注文における注文可能数量を制限しているのみであったため、メニューが提供される前であっても、次の注文操作において、10皿まで注文することができた。これに対し、本実施形態に係る注文システム1では、特定のオーダ用表示端末からの注文による厨房の独占を防止するため、未提供のメニューの数量に応じて、次の注文操作における注文可能数量が設定されており、1度の注文におけるメニューの数量と、既に注文され、かつ未提供のメニューの数量との合計が10皿に制限されている。
【0052】
例えば、図13に示すメニュー選択画面において注文を確定させた直後に、再度オーダ用表示端末3bから注文操作を行い、メニュー選択画面において「とろ」を選択した場合、図19に示すように、メニュー数量入力画面では、注文可能数量が3皿である旨が表示される。ここで、ボタンA3のうち「5」を選択して「決定」をタッチしても、図20に示すような注文制限の確認画面が表示され、「とろ」の選択は取り消される。
【0053】
その後、厨房において「はまち」3皿の提供が完了し、キッチン用表示端末3aの注文一覧画面において「はまち」の表示に対応する「消込」ボタンがタッチされると、図21に示すように、注文一覧画面から「はまち」の表示が削除される。このとき、「えび」4皿は未提供であるので、注文数量記憶部251に記憶されるテーブルでは、図22に示すように、テーブル番号1における総未提供数量(注文済未提供数)が「4」となる。この時点では、オーダ用表示端末3bから注文可能な数量は6皿となり、オーダ用表示端末3bには注文可能数量として6が表示される。
【0054】
以上のように、本実施形態に係る注文システム1を適用することにより、従来では繰り返し注文を行うことによって可能であった特定のオーダ用表示端末からの多数の注文を有効に防止することができる。
【0055】
なお、サーバ装置2の各ブロック、特に、選択取消部254および注文可能数量表示指示部26は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
【0056】
すなわち、サーバ装置2は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアであるサーバ装置2の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記サーバ装置2に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
【0057】
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
【0058】
また、サーバ装置2を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
【0059】
〔実施形態の総括〕
上記実施形態では、本発明に係る注文システムを回転寿司店における注文処理に適用した例について説明したが、本発明の注文システムはファミリーレストランなど回転寿司店以外の飲食店に適用可能である。
【0060】
上記実施形態では、注文数量を管理する機能や注文可能数量を表示させる機能を、注文システム1のサーバ装置2に、注文数量管理部25や注文可能数量表示指示部26を設けることで実現していたが、これに限定されず、これらの機能を、各オーダ用表示端末3bに持たせてもよい。
【0061】
また、メニューの種類によっては、未提供数量にカウントしない構成としてもよい。例えば、ドリンク類は提供の必要がないため、多数の注文がなされても提供までの時間をあまり要しない。したがって、ドリンク類が注文されても、ドリンク類の数量は、図1に示す注文数量記憶部251に記憶されるテーブルの未提供数量に加算しなくてもよい。
【0062】
さらに、図1に示す上限値記憶部252に記憶される上限値を、オーダ用表示端末3b間で異なるように設定してもよい。例えば、テーブル席に設けられるオーダ用表示端末3bに対しては、上限値を大きく設定し、カウンター席に設けられるオーダ用表示端末3bに対しては、上限値を小さく設定してもよい。
【0063】
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0064】
本発明は、飲食店における注文システムのほか、複数のオーダ用表示端末から商品を注文する注文システムであって、特定のオーダ用表示端末からの多量の注文を防止する必要がある注文システムにも好適である。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】本発明の実施形態に係る注文システムのサーバ装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態に係る注文システム全体の要部構成を示すブロック図である。
【図3】上記注文システムの表示端末の構成を示すブロック図である。
【図4】上記表示端末のうち、キッチン用表示端末に表示される注文一覧画面の一例を示す図である。
【図5】上記サーバ装置の注文数量記憶部に記憶されるテーブルを示す図である。
【図6】上記注文システムにおける注文処理を示すフローチャートである。
【図7】上記オーダ用表示端末に表示されるジャンル選択画面の一例を示す図である。
【図8】上記オーダ用表示端末に表示されるメニュー選択画面の一例を示す図である。
【図9】上記オーダ用表示端末に表示されるメニュー数量入力画面の一例を示す図である。
【図10】上記オーダ用表示端末に表示されるメニュー選択画面の一例を示す図である。
【図11】上記サーバ装置の注文数量記憶部に記憶されるテーブルを示す図である。
【図12】上記オーダ用表示端末に表示されるメニュー数量入力画面の一例を示す図である。
【図13】上記オーダ用表示端末に表示されるメニュー選択画面の一例を示す図である。
【図14】上記サーバ装置の注文数量記憶部に記憶されるテーブルを示す図である。
【図15】上記オーダ用表示端末に表示されるメニュー数量入力画面の一例を示す図である。
【図16】上記サーバ装置の注文数量記憶部に記憶されるテーブルを示す図である。
【図17】上記オーダ用表示端末に表示される注文制限の確認画面の一例を示す図である。
【図18】上記キッチン用表示端末に表示される注文一覧画面の一例を示す図である。
【図19】上記オーダ用表示端末に表示されるメニュー数量入力画面の一例を示す図である。
【図20】上記オーダ用表示端末に表示される注文制限の確認画面の一例を示す図である。
【図21】上記キッチン用表示端末に表示される注文一覧画面の一例を示す図である。
【図22】上記サーバ装置の注文数量記憶部に記憶されるテーブルを示す図である。
【符号の説明】
【0066】
1 注文システム
25 注文数量管理部(注文数量管理手段)
26 注文可能数量表示指示部(注文可能数量表示指示手段)
3b オーダ用表示端末
32 ディスプレイ(表示部)
33 タッチパネル(入力部)
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品の注文を管理するための注文システムに関し、特に、タッチパネル式の注文端末を設けた飲食店における注文システムに関するものである。
【0002】
なお、本明細書において「提供」という用語は、注文された料理の調理が済んでから実際に客に料理が提供されるまでの間のいずれかを意味するものとする。
【背景技術】
【0003】
従来から飲食店では、店員に対して口頭でメニューの注文を行う代わりに、テーブルや座席ごとにタッチパネル式のオーダ用表示端末を設け、オーダ用表示端末を操作することによりメニューの注文を行う方法が採用されている。
【0004】
メニューの注文が行われると、基本的に先に注文された順に提供してメニューの提供を行う。このため特定のオーダ用表示端末から一度に多数の注文が行われると、厨房では、当該オーダ用表示端末から注文されたメニューの提供のみに専念せざるを得なくなり、いわゆる、特定のオーダ用表示端末からの注文による厨房の独占が生じる。この場合、他のオーダ用表示端末からメニューを注文しても提供が後回しになるため、他のオーダ用表示端末ではメニュー提供まで長時間待たされることになり、メニューの提供に不公平が生じることとなる。
【0005】
これに対し、特許文献1では、特定のメニューに限って注文数量に制限を設けたり、一度に注文できるメニューの数量を制限したりして、注文時間に制限を加える構成が開示されている。
【特許文献1】特開2005−078476号公報(2005年3月24日公開)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1のように、一度に注文できるメニューの数量を制限しても、注文を何度も繰り返せば多数の注文を行うことができる。特定のメニューに対して注文を制限したり、注文時間を制限したりしても、同様に1つのオーダ用表示端末からの多数の注文が可能である。このため、特定のオーダ用表示端末からの注文による厨房の独占を防止することができない。
【0007】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、特定のオーダ用表示端末からの多数の注文を有効に防止することができる注文システムを実現することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る注文システムは、上記課題を解決するために、メニュー画面を表示する表示部と、注文する品および数量を入力するための入力部とを有する複数のオーダ用表示端末を備える注文システムであって、1つのオーダ用表示端末から注文がなされた場合、当該注文において注文された品の数量である注文予定数量と、当該注文がなされたオーダ用表示端末から既に注文され、かつ未提供の品の数量である注文済未提供数量との合計である総未提供数量が所定値を超えないように注文数量を管理する注文数量管理手段を備えることを特徴としている。
【0009】
上記の構成によれば、ユーザはオーダ用表示端末を操作することにより、所望の品を注文できる。ここで、注文システムは、1つのオーダ用表示端末から注文がなされた場合、当該注文において注文された品の数量である注文予定数量と、当該注文がなされたオーダ用表示端末から既に注文され、かつ未提供の品の数量である注文済未提供数量との合計である総未提供数量が所定値を超えないように注文数量を管理する注文数量管理手段を備えている。すなわち、あるオーダ用表示端末から新たな注文があった場合、当該新たな注文における注文数量に、そのオーダ用表示端末から既に注文された提供待ちの品の数量を加えた合計が、所定値以内となるように注文数量が制限される。
【0010】
これにより、注文を行った直後に再度注文をしても、再度の注文においては、提供待ちの品の数量分だけ注文可能数量が減少するため、注文を繰り返すことによる多数の注文を防止することができる。したがって、特定のオーダ用表示端末からの多数の注文を有効に防止することができる注文システムを実現できるという効果を奏する。
【0011】
本発明に係る注文システムでは、上記注文数量管理手段は、上記注文数量管理手段は、上記総未提供数量が上記所定値を超えた場合、上記注文において注文された品のうち、上記所定値を超えた数量分の注文を受け付けない構成としてもよく、あるいは、上記総未提供数量が上記所定値を超えた場合、上記注文そのものを受け付けない構成としてもよい。
【0012】
本発明に係る注文システムでは、上記メニュー画面に注文可能数量を表示させる注文可能数量表示指示手段をさらに備えることが好ましい。
【0013】
上記の構成によれば、ユーザは注文可能な数量を事前に把握できる。
【0014】
ところで、上記注文システムは、ハードウェアで実現してもよいし、プログラムをコンピュータに実行させることによって実現してもよい。具体的には、本発明に係るプログラムは、上記いずれかの構成の各手段としてコンピュータを動作させるプログラムであり、本発明に係る記録媒体には、当該プログラムが記録されている。
【発明の効果】
【0015】
本発明に係る注文システムは、以上のように、1つのオーダ用表示端末から注文がなされた場合、当該注文において注文された品の数量と、当該注文がなされたオーダ用表示端末から既に注文され、かつ未提供の品の数量との合計が所定値を超えないように注文数量を管理する注文数量管理手段を備えているので、特定のオーダ用表示端末からの多数の注文を有効に防止することができる注文システムを実現できるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明の一実施形態について図1ないし図22に基づいて説明すると以下の通りである。本実施形態では、本発明に係る注文システムを回転寿司店における注文処理に適用した例について説明する。
【0017】
図2は、本実施形態に係る注文システム1全体の要部構成を示すブロック図である。注文システム1は、サーバ装置2、複数の表示端末3を備えており、これらはネットワーク4を介して互いに接続されている。ネットワーク4は、イーサネット(登録商標)などからなるローカルエリアネットワーク(LAN)を含むような通信ネットワークである。表示端末3は、厨房エリアKAおよび飲食エリアEAに設けられ、以下の説明では便宜上、厨房エリアKAに設けられる表示端末3をキッチン用表示端末3aとし、飲食エリアEAに設けられる表示端末3をオーダ用表示端末3bとする。
【0018】
本実施形態では、サーバ装置2は、厨房エリアKAに設置される。なお、サーバ装置2は、厨房エリアKAから離れた事務室などに設けてもよい。オーダ用表示端末3bは、飲食エリアEA内のカウンター席やテーブル席に設けられており、各オーダ用表示端末3bには、各席のテーブル番号が割り当てられている。
【0019】
サーバ装置2は、表示端末3に表示するためのメニューデータを作成・編集する機能のほか、キッチン用表示端末3aおよびオーダ用表示端末3bの注文処理状況を管理する機能を有する汎用のコンピュータである。なお、サーバ装置2は、上記機能を有する専用のコンピュータであってもよい。
【0020】
表示端末3は、CPUなどの演算処理装置を備えたタッチパネルを備えた表示装置であり、サーバ装置2において作成されたメニューデータに基づいて、特有の操作機能および表示機能を実現する専用コンピュータである。キッチン用表示端末3aには、各オーダ用表示端末3bからの注文状況を示す一覧表などが表示され、これにより提供担当者は、提供すべき飲食物を把握することができる。オーダ用表示端末3bには、メニューの映像などが表示され、回転寿司店の客は、オーダ用表示端末3bをタッチ操作することにより、所望のメニューを注文することができる。
【0021】
続いて、サーバ装置2および表示端末3の構成について説明する。
【0022】
図1は、サーバ装置2の構成を示すブロック図である。サーバ装置2は、通信処理部21、操作受付部22、メニューデータ作成・編集部23、メニューデータ記憶部24、注文数量管理部25および注文可能数量表示指示部26を備えている。
【0023】
通信処理部21は、キッチン用表示端末3a(以下、必要に応じてキッチン用表示端末をKTと表示する)およびオーダ用表示端末3b(以下、必要に応じてオーダ用表示端末をOTと表示する)と通信するためのインターフェースである。操作受付部22は、例えばユーザの操作を受け付けるための入力キーによって構成される。メニューデータ作成・編集部23は、操作受付部22において受け付けられた操作に基づいて、キッチン用表示端末3aに表示するためのKT用メニューデータ、および、オーダ用表示端末3bに表示するためのOT用メニューデータを作成・編集する。これらのメニューデータは、メニューデータ記憶部24に格納され、ネットワーク4を介して、キッチン用表示端末3aおよびオーダ用表示端末3bに転送される。なお、メニューデータの転送は、CFカード等で行ってもよい。
【0024】
注文数量管理部25は、1つのオーダ用表示端末3bからの注文数の合計を所定値以内とするように注文を制限する機能を有しており、注文数量記憶部251、上限値記憶部252、比較部253および選択取消部254を備えている。これらの機能ブロックの詳細は後述する。
【0025】
図3は、表示端末3の構成を示すブロック図であり、表示端末3は、通信処理部31、ディスプレイ32、タッチパネル33、記憶部34およびHMI処理部35を備えている。通信処理部31は、サーバ装置2と通信するためのインターフェースである。ディスプレイ32は、表示端末3を薄型に構成するために、液晶ディスプレイや、ELディスプレイや、プラズマディスプレイのような平板型ディスプレイが好適に用いられる。タッチパネル33は、ディスプレイ32の表示画面上でタッチ入力を行うために設けられている入力装置である。
【0026】
記憶部34は、サーバ装置2から転送されたメニューデータを格納するメモリである。より具体的には、キッチン用表示端末3aの記憶部34には、KT用メニューデータが記憶され、オーダ用表示端末3bの記憶部34には、OT用メニューデータが記憶される。HMI処理部35は、記憶部34に記憶されたメニューデータに基づいてディスプレイ32に画像を表示させたり、タッチパネル33を介した操作に基づいて所定の注文処理をしたりする。
【0027】
図4は、キッチン用表示端末3aに表示される注文一覧画面の一例を示す図である。注文一覧画面には、注文を受け付けた時刻、メニューの種類、数量および注文のあったオーダ用表示端末3bが設けられている席のテーブル番号が表示され、さらに、各メニューに対応して消し込みのための「消込」ボタンが設けられている。
【0028】
オーダ用表示端末3bにおいて注文が確定すると、注文一覧画面にはリアルタイムで注文内容が表示される。図4の注文一覧画面は、11時41分にテーブル番号5のオーダ用表示端末3bから「えび」1皿および「たい」3皿が注文され、11時42分にテーブル番号8のオーダ用表示端末3bから「はまち」2皿が注文されていることを示している。
【0029】
提供担当者は、原則として注文時刻の早いメニューから提供し、メニューの提供が完了すると、提供が完了したメニューに対応する「消込」ボタンをタッチする。これにより、提供が完了したメニューは、注文一覧画面から削除される。
【0030】
ここで、1つのオーダ用表示端末3bから多数の注文が可能であると、そのオーダ用表示端末3bから注文されたメニューの提供に時間がかかるため、その直後に他のオーダ用表示端末3bから注文を行っても、メニュー提供まで長時間待たされることになる。また、1度の注文における注文数量に制限を設けても、注文操作を何度も連続して行うことにより、1つのオーダ用表示端末3bからの多数の注文が可能となってしまう。
【0031】
そこで、本実施形態に係る注文システム1では、1つのオーダ用表示端末3bから注文がなされた場合、当該注文において注文されたメニューの数量と、オーダ用表示端末3bから既に注文され、かつ未提供のメニューの数量との合計が所定値を超えないように注文数量を制限している。当該所定値を10皿とする場合、1つのオーダ用表示端末3bからの1度の注文における上限は10皿に制限されるだけでなく、例えば、1つのオーダ用表示端末3bから既に7皿注文され、かつそれらが未提供である場合、追加で注文可能な数量が3皿に制限される。
【0032】
この制限機能は、図1に示すサーバ装置2の注文数量管理部25によって実現されている。続いて、注文数量管理部25の構成について説明する。
【0033】
注文数量管理部25は、注文数量記憶部251、上限値記憶部252、比較部253および選択取消部254を備えている。注文数量記憶部251は、各オーダ用表示端末3bからの注文数量を図5に示すようなテーブルに記憶する。当該テーブルにおける「総未提供数量」とは、対応するテーブル番号のオーダ用表示端末3bから注文され、かつ未提供のメニューの数量である注文済未提供数量と、注文確定前の注文予定数である注文予定数量とを加算したものである。すなわち、注文確定前であっても、オーダ用表示端末3bのメニューの数量選択画面においてメニューの数量を選択した時点で、当該数量は注文予定数量として注文数量記憶部251に記憶される。
【0034】
上限値記憶部252は、1つのオーダ用表示端末3bから注文され、かつ未提供のメニューの数量(以下「未提供数量」)の上限値を記憶する。本実施形態では、当該上限値を「10」としている。なお、上限値は操作受付部22からの操作により、任意に設定可能となっている。
【0035】
比較部253は、注文数量記憶部251が記憶する各テーブル番号の未提供数量と、上限値記憶部252が記憶する上限値とを比較する。あるオーダ用表示端末3bにおいて、未提供数量が上限値を超える注文がなされた場合、選択取消部254は、比較部253における比較結果に基づき、当該注文を受け付けないようにすることができる。
【0036】
また、注文可能数量表示指示部26は、比較部253での比較結果に基づき、上限値記憶部252が記憶する上限値と、注文数量記憶部251が記憶する各テーブル番号の未提供数量との差分を、各テーブル番号に対応するオーダ用表示端末3bに表示させる。これにより、客は注文可能な数量を事前に把握できる。
【0037】
図6は、注文システム1における注文処理を示すフローチャートである。あるオーダ用表示端末3bにおいて注文操作がなされると(ステップS1)、注文数量記憶部251において注文済未提供数量に注文予定数量が加算されて総未提供数量が計算される(ステップS2)。続いて、比較部253は、総未提供数量と上限値記憶部252に記憶されている上限値とを比較し、総未提供数量が上限値を超えているかを判定する(ステップS3)。
【0038】
その結果、総未提供数量が上限値を超えている場合(ステップS3においてYES)、選択取消部254は、注文におけるメニューの選択を取り消して注文の受付を中止させ(ステップS4)、オーダ用表示端末3bに注文ができない旨を表示させる(ステップS5)。これにより、注文数量記憶部251に記憶されるテーブルでは、総未提供数量から当該注文操作における注文予定数量が差し引かれる(ステップS6)。
【0039】
一方、総未提供数量が上限値以内である場合(ステップS3においてNO)、注文はそのまま続行され、総未提供数量が注文済未提供数量となって注文が確定し(ステップS7)、キッチン用表示端末3aの注文一覧画面に注文されたメニューを表示させる(ステップS8)。その後、メニューが提供され(ステップS9)、キッチン用表示端末3aの注文一覧画面から提供したメニューの消し込みが行われると(ステップS10)、未提供数量から提供した数量が減算される(ステップ11)。
【0040】
続いて、注文システム1における注文処理を、キッチン用表示端末3aおよびオーダ用表示端末3bに表示される画面に基づいて説明する。なお以下では、テーブル番号1の座席に設けられたオーダ用表示端末3bを例に説明する。
【0041】
新規の客がオーダ用表示端末3bのオープニング画面をタッチすると、図7に示すジャンル選択画面が表示される。ここで例えば、「にぎり」を選択すると、図8に示すように、にぎりのメニューを画像と共に表示するメニュー選択画面が表示される。
【0042】
メニュー選択画面には、各メニューの種類および画像が表示されるメニュー表示欄A1や、選択したメニューおよび数量が表示される選択メニュー一覧A2が表示される。ここで、メニュー表示欄A1から「はまち」をタッチすると、図9に示すメニュー数量入力画面が表示される。メニュー数量入力画面には、選択されたメニューの拡大画像が表示されるとともに、メニューの数量を選択するためのボタンA3が表示される。
【0043】
さらに、メニュー数量入力画面には、図1に示すサーバ装置2の注文可能数量表示指示部26により、現時点で注文可能な数量も表示される。本実施形態では、未提供数量の上限値が「10」に制限されているので、図9に示すメニュー数量入力画面には、あと10皿まで注文できる旨が表示される。ここで、3皿注文する場合、ボタンA3のうち「3」を選択して「決定」をタッチすると、図10に示すように、メニュー選択画面に戻り、選択メニュー一覧A2に、選択したメニューである「はまち」と選択した数量の「3」が表示される。
【0044】
なお、この時点では注文が確定していないので、キッチン用表示端末3aには、選択したメニューは表示されない。一方、図1に示すサーバ装置2の注文数量記憶部251には、選択した数量が注文予定数量として送信される。送信前には総未提供数量が0であり、かつ注文予定数量「3」は上限値内であるので、注文予定数量がそのまま注文済未提供数量かつ総未提供数量となる。したがって、図11に示すように、注文数量記憶部251に記憶されるテーブルでは、テーブル番号1における総未提供数量が「3」となる。この時点での総未提供数量は上限値以内であるので、注文操作を引き続き行うことができる。
【0045】
続いて、「えび」を注文する場合、図10に示すメニュー選択画面において、メニュー表示欄A1から「えび」をタッチすると、図12に示すように、メニュー数量入力画面では、あと7皿まで注文できる旨表示される。ここで、4皿注文する場合、ボタンA3のうち「4」を選択して「決定」をタッチすると、図13に示すように、メニュー選択画面の選択メニュー一覧A2に、選択したメニューである「えび」と選択した数量の「4」が表示される。
【0046】
この時点では、図14に示すように、サーバ装置2の注文数量記憶部251に記憶されるテーブルでは、テーブル番号1における総未提供数量が「7」となる。そして、総未提供数量「7」は上限値内であるので、注文数量記憶部251に記憶されるテーブルでは、テーブル番号1における総未提供数量が「7」となる。
【0047】
さらに、図13に示すメニュー選択画面において、メニュー表示欄A1から「とろ」をタッチすると、図15に示すように、メニュー数量入力画面では、あと3皿まで注文できる旨表示される。ここで、ボタンA3のうち「5」を選択して「決定」をタッチすると、図16に示すように、サーバ装置2の注文数量記憶部251に記憶されるテーブルではテーブル番号1における総未提供数量が「12」となる。このとき、総未提供数量が、図1に示す上限値記憶部252に記憶される上限値「10」を超えているため、選択取消部254は、図17に示すような注文制限の確認画面をオーダ用表示端末3bに表示させる。注文制限の確認画面において「もどる」をタッチすると、図13に示すメニュー選択画面に戻り、「とろ」の選択が取り消される。
【0048】
なお、「とろ」の選択のみを取り消す代わりに、図7に示すジャンル選択画面に戻り、「とろ」の選択だけでなく、他の注文予定品目である「はまち」及び「えび」の選択も取り消す構成としてもよい。
【0049】
また、総未提供数量が上限値を超えた数量分の注文を受け付けない構成としてもよい。すなわち、本実施形態では、上限値「10」に対して総未提供数量が「12」となっているので、超過数量である「2」を「とろ」の注文予定数量から差し引いて、自動的に「とろ」の注文予定数量を注文可能数量である3皿としてもよい。
【0050】
図13に示すメニュー選択画面において、「メニューを注文する」をタッチすると、「はまち」及び「えび」の注文が確定し、図18に示すように、キッチン用表示端末3aの注文一覧画面には、注文内容が追加される。なお、注文確定後は、図7に示すジャンル選択画面に戻る。
【0051】
ここで、従来の注文システムでは、1度の注文における注文可能数量を制限しているのみであったため、メニューが提供される前であっても、次の注文操作において、10皿まで注文することができた。これに対し、本実施形態に係る注文システム1では、特定のオーダ用表示端末からの注文による厨房の独占を防止するため、未提供のメニューの数量に応じて、次の注文操作における注文可能数量が設定されており、1度の注文におけるメニューの数量と、既に注文され、かつ未提供のメニューの数量との合計が10皿に制限されている。
【0052】
例えば、図13に示すメニュー選択画面において注文を確定させた直後に、再度オーダ用表示端末3bから注文操作を行い、メニュー選択画面において「とろ」を選択した場合、図19に示すように、メニュー数量入力画面では、注文可能数量が3皿である旨が表示される。ここで、ボタンA3のうち「5」を選択して「決定」をタッチしても、図20に示すような注文制限の確認画面が表示され、「とろ」の選択は取り消される。
【0053】
その後、厨房において「はまち」3皿の提供が完了し、キッチン用表示端末3aの注文一覧画面において「はまち」の表示に対応する「消込」ボタンがタッチされると、図21に示すように、注文一覧画面から「はまち」の表示が削除される。このとき、「えび」4皿は未提供であるので、注文数量記憶部251に記憶されるテーブルでは、図22に示すように、テーブル番号1における総未提供数量(注文済未提供数)が「4」となる。この時点では、オーダ用表示端末3bから注文可能な数量は6皿となり、オーダ用表示端末3bには注文可能数量として6が表示される。
【0054】
以上のように、本実施形態に係る注文システム1を適用することにより、従来では繰り返し注文を行うことによって可能であった特定のオーダ用表示端末からの多数の注文を有効に防止することができる。
【0055】
なお、サーバ装置2の各ブロック、特に、選択取消部254および注文可能数量表示指示部26は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
【0056】
すなわち、サーバ装置2は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアであるサーバ装置2の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記サーバ装置2に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
【0057】
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
【0058】
また、サーバ装置2を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
【0059】
〔実施形態の総括〕
上記実施形態では、本発明に係る注文システムを回転寿司店における注文処理に適用した例について説明したが、本発明の注文システムはファミリーレストランなど回転寿司店以外の飲食店に適用可能である。
【0060】
上記実施形態では、注文数量を管理する機能や注文可能数量を表示させる機能を、注文システム1のサーバ装置2に、注文数量管理部25や注文可能数量表示指示部26を設けることで実現していたが、これに限定されず、これらの機能を、各オーダ用表示端末3bに持たせてもよい。
【0061】
また、メニューの種類によっては、未提供数量にカウントしない構成としてもよい。例えば、ドリンク類は提供の必要がないため、多数の注文がなされても提供までの時間をあまり要しない。したがって、ドリンク類が注文されても、ドリンク類の数量は、図1に示す注文数量記憶部251に記憶されるテーブルの未提供数量に加算しなくてもよい。
【0062】
さらに、図1に示す上限値記憶部252に記憶される上限値を、オーダ用表示端末3b間で異なるように設定してもよい。例えば、テーブル席に設けられるオーダ用表示端末3bに対しては、上限値を大きく設定し、カウンター席に設けられるオーダ用表示端末3bに対しては、上限値を小さく設定してもよい。
【0063】
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0064】
本発明は、飲食店における注文システムのほか、複数のオーダ用表示端末から商品を注文する注文システムであって、特定のオーダ用表示端末からの多量の注文を防止する必要がある注文システムにも好適である。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】本発明の実施形態に係る注文システムのサーバ装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態に係る注文システム全体の要部構成を示すブロック図である。
【図3】上記注文システムの表示端末の構成を示すブロック図である。
【図4】上記表示端末のうち、キッチン用表示端末に表示される注文一覧画面の一例を示す図である。
【図5】上記サーバ装置の注文数量記憶部に記憶されるテーブルを示す図である。
【図6】上記注文システムにおける注文処理を示すフローチャートである。
【図7】上記オーダ用表示端末に表示されるジャンル選択画面の一例を示す図である。
【図8】上記オーダ用表示端末に表示されるメニュー選択画面の一例を示す図である。
【図9】上記オーダ用表示端末に表示されるメニュー数量入力画面の一例を示す図である。
【図10】上記オーダ用表示端末に表示されるメニュー選択画面の一例を示す図である。
【図11】上記サーバ装置の注文数量記憶部に記憶されるテーブルを示す図である。
【図12】上記オーダ用表示端末に表示されるメニュー数量入力画面の一例を示す図である。
【図13】上記オーダ用表示端末に表示されるメニュー選択画面の一例を示す図である。
【図14】上記サーバ装置の注文数量記憶部に記憶されるテーブルを示す図である。
【図15】上記オーダ用表示端末に表示されるメニュー数量入力画面の一例を示す図である。
【図16】上記サーバ装置の注文数量記憶部に記憶されるテーブルを示す図である。
【図17】上記オーダ用表示端末に表示される注文制限の確認画面の一例を示す図である。
【図18】上記キッチン用表示端末に表示される注文一覧画面の一例を示す図である。
【図19】上記オーダ用表示端末に表示されるメニュー数量入力画面の一例を示す図である。
【図20】上記オーダ用表示端末に表示される注文制限の確認画面の一例を示す図である。
【図21】上記キッチン用表示端末に表示される注文一覧画面の一例を示す図である。
【図22】上記サーバ装置の注文数量記憶部に記憶されるテーブルを示す図である。
【符号の説明】
【0066】
1 注文システム
25 注文数量管理部(注文数量管理手段)
26 注文可能数量表示指示部(注文可能数量表示指示手段)
3b オーダ用表示端末
32 ディスプレイ(表示部)
33 タッチパネル(入力部)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
メニュー画面を表示する表示部と、注文する品および数量を入力するための入力部とを有する複数のオーダ用表示端末を備える注文システムであって、
1つのオーダ用表示端末から注文がなされた場合、当該注文において注文された品の数量である注文予定数量と、当該注文がなされたオーダ用表示端末から既に注文され、かつ未提供の品の数量である注文済未提供数量との合計である総未提供数量が所定値を超えないように注文数量を管理する注文数量管理手段を備えることを特徴とする注文システム。
【請求項2】
上記注文数量管理手段は、上記総未提供数量が上記所定値を超えた場合、上記注文において注文された品のうち、上記所定値を超えた数量分の注文を受け付けないことを特徴とする請求項1に記載の注文システム。
【請求項3】
上記注文数量管理手段は、上記総未提供数量が上記所定値を超えた場合、上記注文を受け付けないことを特徴とする請求項1に記載の注文システム。
【請求項4】
上記メニュー画面に注文可能数量を表示させる注文可能数量表示指示手段をさらに備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の注文システム。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1項に記載の各手段としてコンピュータを動作させるプログラム。
【請求項6】
請求項5に記載のプログラムが記録されているコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項1】
メニュー画面を表示する表示部と、注文する品および数量を入力するための入力部とを有する複数のオーダ用表示端末を備える注文システムであって、
1つのオーダ用表示端末から注文がなされた場合、当該注文において注文された品の数量である注文予定数量と、当該注文がなされたオーダ用表示端末から既に注文され、かつ未提供の品の数量である注文済未提供数量との合計である総未提供数量が所定値を超えないように注文数量を管理する注文数量管理手段を備えることを特徴とする注文システム。
【請求項2】
上記注文数量管理手段は、上記総未提供数量が上記所定値を超えた場合、上記注文において注文された品のうち、上記所定値を超えた数量分の注文を受け付けないことを特徴とする請求項1に記載の注文システム。
【請求項3】
上記注文数量管理手段は、上記総未提供数量が上記所定値を超えた場合、上記注文を受け付けないことを特徴とする請求項1に記載の注文システム。
【請求項4】
上記メニュー画面に注文可能数量を表示させる注文可能数量表示指示手段をさらに備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の注文システム。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1項に記載の各手段としてコンピュータを動作させるプログラム。
【請求項6】
請求項5に記載のプログラムが記録されているコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【公開番号】特開2009−289207(P2009−289207A)
【公開日】平成21年12月10日(2009.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−143727(P2008−143727)
【出願日】平成20年5月30日(2008.5.30)
【出願人】(000134109)株式会社デジタル (224)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年12月10日(2009.12.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年5月30日(2008.5.30)
【出願人】(000134109)株式会社デジタル (224)
【Fターム(参考)】
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