活性材料を分配するための装置および方法
活性材料を分配するための装置は、ハウジング(12)およびハウジング(12)内に配置される制御回路を備える。制御回路は、第1の期間中には第1の活性材料が放射され、第2の期間中には第1の活性材料および第2の活性材料が放射され、第3の期間中には第2の活性材料が放射され、第2の期間中に第1の香料物質および第2の香料物質が交互に放射される動作モードのためのプログラミングを実装する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
<関連出願の相互参照>
本出願は、2005年4月12日出願の米国特許仮出願第60/670,519号の利益を主張する、「拡散装置(Diffusion Device)」という名称の2006年4月12日出願の米国特許出願第11/403,166号の一部継続出願である。
【0002】
<連邦政府によって後援された研究あるいは開発への言及>
該当なし。
【0003】
<配列表>
該当なし。
【0004】
本発明は、活性材料の分配に関し、さらに詳細には、1つ以上の活性材料を放射するための装置および方法に関する。
【背景技術】
【0005】
多数の活性材料拡散装置または拡散器が、市場には存在する。そのような装置の多くは、受動的装置であり、その中に液体活性材料を分配するために周辺空気流のみを必要とする。他の装置は、バッテリ駆動式であるか、または装置から延在するコードおよびプラグを介して家庭の電源を受け取る。
【0006】
拡散デバイスから活性材料を分配するための種々の手段もまた知られている。たとえば、いくつかの拡散装置は、その気化を促進するために、活性材料を加熱するための加熱素子を含む。他の拡散装置は、拡散装置から周囲の環境に活性材料を向けて空気流を生成するためのファンまたは送風機を使用する。拡散装置の別のタイプにおいて、活性材料は、芳香リングを排出するために、空気のパルスを供給するボールス発生器を用いて装置から放射してもよい。さらに他の拡散装置は、そこから活性材料を分配するために超音波手段を利用する。
【0007】
1つの実施例では、拡散装置は、香料物質の分配のために、2つの加熱器を含む。装置は、ハウジングと、コンセントへの挿入のためにハウジングから延在するプラグと、内部に香料物質を有する2つの容器と、容器から香料物質を吸収するためにそこから延在する芯と、を含む。加熱器のそれぞれは、芯のうちの隣接する1つに配置され、それぞれの芯を加熱してその中に香料物質を気化する。任意選択的に、内部ソフトウェアによって制御されるCPUは、所定の期間中、2つの加熱器のうちの第1の加熱器を最初に作動させてもよい。前記期間終了後に、CPUは第1の加熱器の動作を停止して、その後に第2の加熱器を作動させる。
【0008】
他の拡散装置は、カートリッジを収容するためのキャビティを有するハウジングを含む。カートリッジは一般に、回転可能なディスクに配置される複数の芳香要素を有する。ハウジングのアパーチャから芳香要素を渡って空気を通過させて、空気流を生成するために、送風機がハウジングに取り付けられる。ハウジングはさらに、回転可能なディスクを回転させる回転手段を含み、それにより、そのディスクの上で芳香要素を回転させる。装置は、所定の期間中、第1の芳香を拡散し、その後で、第2の芳香までディスクを回転して、所定の期間中、第2の芳香を拡散する。この過程は、最後の芳香要素が、所定期間中拡散され、次いでディスクがホームポジションに回転されるまで繰り返される。
【0009】
圧電駆動式振動型液体噴霧装置が、Helfらの米国特許第6,293,474号、Martinらの米国特許第6,341,732号、Tomkinsらの米国特許第6,382,522号、Martens,IIIらの米国特許第6,450,419号、Botickiらの米国特許第6,843,430号に記載されており、これらはすべて本出願の出願人に譲渡され、本明細書に参照により組み込まれる。これらの特許は、液体噴霧プレートに連結される圧電作動素子を備える圧電駆動式振動型液体噴霧装置について記載している。圧電作動素子は、作動素子に印加される交流電圧に応じて、液体噴霧化プレートを振動させる。プレートの振動により、液体供給システムによって供給される液体が噴霧化される。作動素子の対向する側と電気接触状態にある導電素子に交流電圧を供給するために電気回路が設けられる。導電素子はまた、装置を収容するハウジングにおいて作動素子および液体噴霧プレートを支持するように機能してもよい。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一態様によれば、活性材料を分配するための装置は、ハウジングおよびハウジング内に配置される制御回路を備える。制御回路は、第1の期間中に第1の活性材料が放射され、第2の期間中に第1の活性材料および第2の活性材料が放射され、第3の期間中に第2の活性材料が放射され、第2の期間中に第1の香料物質および第2の香料物質が交互放射される動作モードのためのプログラミングを実装する。
【0011】
本発明のさらに別の態様によれば、活性材料を分配するための方法は、第1の期間中に第1の活性材料を放射するステップを含む。本方法はさらに、第2の期間中に、第1の活性材料および第2の活性材料を放射するステップを含み、第2の期間中には第1の活性材料および第2の活性材料が交互放射される。さらに、本方法は、第3の期間中に第2の活性材料を放射するステップを含む。
【0012】
本発明の別の態様によれば、活性材料を分配するための方法は、第1の期間中に、第1の活性材料の不連続なバーストを周期的に放射するステップを含む。本方法はさらに、第2の期間中に、第1の活性材料の不連続なバーストおよび第2の活性材料の不連続なバーストを周期的に放射し、第3の期間中に、第2の活性材料の不連続なバーストを周期的に放射するステップを含む。第2の期間中には、第1の活性材料および第2の活性材料が交互に放射される。
【0013】
本発明の装置の他の態様および利点は、以下の詳細な説明で明白となるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】拡散装置の上面斜視図である。
【図2】図1の拡散装置の平面図である。
【図3】図2の平面図と類似の平面図であってハウジングが除去されている。
【図4】図1の拡散装置などの拡散装置に関する動作モードの実施形態の概略図である。
【図5】図1の拡散装置の前面図である。
【図6】図1の拡散装置の第1の側面の側面図である。
【図7】図1の拡散装置の第2の側面の側面図である。
【図8】図1の拡散装置の背面図である。
【図9】図1の拡散装置の底面斜視図である。
【図10】図1の拡散装置の底面平面図である。
【図11】図9に類似の底面斜視図であり、底部カバーが除去されている。
【図12】装飾ホルダ内に配置された図1の拡散装置の上面斜視図である。
【図13】図12に類似の上面斜視図であり、図1の拡散装置が、別の装飾ホルダ内に配置されている。
【図14】図12および図13に類似の斜視図であり、図1の拡散装置が、さらに別の装飾ホルダ内に配置されている。
【図15】図15A〜図15Eの接合関係を示す図である。
【図15A】図15によって示される点線に沿って接合されたときに、図1の拡散装置の1つ以上の構成要素を制御するための例示的な回路を示す概略図である。
【図15B】図15によって示される点線に沿って接合されたときに、図1の拡散装置の1つ以上の構成要素を制御するための例示的な回路を示す概略図である。
【図15C】図15によって示される点線に沿って接合されたときに、図1の拡散装置の1つ以上の構成要素を制御するための例示的な回路を示す概略図である。
【図15D】図15によって示される点線に沿って接合されたときに、図1の拡散装置の1つ以上の構成要素を制御するための例示的な回路を示す概略図である。
【図15E】図15によって示される点線に沿って接合されたときに、図1の拡散装置の1つ以上の構成要素を制御するための例示的な回路を示す概略図である。
【図16】図1の拡散装置を制御するためのスイッチに関連付けられる論理(ロジック)を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1に示されているように、拡散装置10は円筒ハウジング12を含む。ハウジング12は、2つのアパーチャ(開口)14および16を含み、それを通してエアロゾル活性材料が放射されることができる。2つのマルチポジションスイッチ18および20が、ハウジングに配置される。動作モードスイッチ18は、拡散装置10の動作モードを制御し、ハウジング12における別のアパーチャ22を通って延出する。放射周波数スイッチ20は、拡散装置10の放射周波数を制御し、ハウジング12におけるさらに別のアパーチャ22を通って延出する。
【0016】
ハウジング12内には、活性材料を収容し、そこから延出する芯を有する容器26が配置され、容器26の開口部(図示せず)が、アパーチャ14に隣接している。ハウジング12内にはさらなる容器28が配置され、これも容器26における活性材料と同一であっても異なっていてもよい活性材料を収容し、そこから延出する芯を有し、容器28の開口部(図示せず)が、アパーチャ16に隣接して配置される。容器26および28は、交換可能である。
【0017】
例示として、本明細書に記載される液体活性材料の種類は、たとえば、殺虫剤、虫除け剤、虫誘引剤、殺菌剤、カビまたは白カビ抑制剤、香料物質、殺菌剤、空気清浄剤、アロマテラピーの芳香、消毒剤、臭気除去剤、好ましい芳香の活性材料、消臭剤、脱臭剤などおよびその組み合わせであってもよい。本発明は、同一または異なる活性材料、及びならびに/又は同一または異なるタイプの活性材料の使用を想定している。たとえば、容器26および28の両方がラベンダの香料物質を収容してもよい。あるいは、容器26がストロベリーの香料物質を収容し、容器28がバニラの香料物質を収容してもよい。あるいは、容器26が虫除け剤を含み、容器28が臭気除去剤を収容してもよい。このように、任意の液体活性材料の種類の組み合わせが容器26、28で利用されてもよい。
【0018】
底部カバー30はハウジング12に接続され、拡散装置10の平らな底面を構成する。ハウジング12および底部カバー30の両方が、熱可塑性材料から作製されてもよく、射出成形されてもよいが、ハウジング12および底部カバー30は任意の他の適切な材料から作製されてもよい。
【0019】
図2および図3は、拡散装置10の平面図を示し、図中の同様の参照符号は、同様の構造物を示す。図3ではハウジング12が省略されている点を除き、図3は図2と同様である。動作モードスイッチ18および放射周波数スイッチ20と、圧電素子32および34が図3には示されている。液体を噴霧するための圧電素子の使用は周知であり、そのような装置の実施例は、Martens,IIIらの米国特許第6,450,419号、Helfらの米国特許第6,706,988号、Botickiらの米国特許第6,843,430号に記載されており、本明細書に参照により組み込まれている。一般に、これらの装置は、交流電圧を圧電素子に印加して、素子を膨張および収縮させる。圧電素子は、穿孔オリフィスプレートに連結され、一方で穿孔オリフィスプレートは液体供給源と表面張力で接触する。圧電素子の膨張および収縮はオリフィスプレートを上下に振動させ、それにより液体が穿孔を通じて駆動され、次いでエアロゾル化された粒子の形状で上方向に放射される。
【0020】
圧電素子32は、ハウジング12内の容器26とアパーチャ14との間に位置し、容器26の活性材料を噴霧するために上述のように動作する。同様に、圧電素子34は、ハウジング12内の容器28とアパーチャ16との間に位置し、容器28の活性材料を噴霧するために上述のように動作する。
【0021】
動作モードスイッチ18は、拡散装置10の動作モードを制御する。たとえば、一実施形態において動作モードスイッチ18は、3つの異なる位置を有するスライドスイッチであってもよい。使用者がスイッチ18を第1の位置にスライドすると、動作モード「A」が、開始され、第1の活性材料が選択された強度レベルで連続的に放射されてもよい。使用者がスイッチ18を第2の位置にスライドすると、動作モード「B」が開始され、第2の活性材料が選択された強度レベルで連続的に放射されてもよい。スイッチ18が第3の位置に移動すると、「自動」動作モードが開始され、拡散装置10は、第1の活性材料と第2の活性材料とを交互に放射してもよい。例示的には、第3のモードでは、第1の活性材料が所定の期間中に放射され、所定の期間が終了すると、第2の活性材料が第1の活性材料の期間と同一であっても同一でなくてもよい所定の期間中に放射されてもよい。所定の期間は任意の好ましい期間であってよいが、約1分〜約24時間との間であることが好ましい。ある好ましい実施形態では、所定の期間は3時間である。別の好ましい実施形態では、所定の期間は24時間である。さらに別の好ましい実施形態では、所定の期間は60分である。さらに、別の好ましい実施形態では、所定の期間は90分である。
【0022】
本発明の装置10では任意選択的に、追加的なおよび/または代替的な動作モードも用いられてもよい。そのような動作モードは、物理的部品、構成および/または回路要素配置を変更して、或いは変更せずに、本明細書に開示される回路によって実装されてもよく、そのようなモードは、所望によりソフトウェアおよび/またはハードウェアの変更によって実装できることは理解されよう。例示的には、あるモードは、拡散装置10からの活性材料の出力を変化させる。たとえば、装置によって放射される活性材料の量を徐々に増大または減少させることによって出力を変化させてもよい。任意選択的に、活性材料の量は、より高い量またはレベルまで増大され、所定の期間中、そのレベルで維持されてもよい。所定の期間は、1分〜30分の任意の期間のような、活性材料の馴化を防止する任意の期限であってもよい。所定の期間の後、放射される活性材料の量は、より低いレベルまで減少されてもよく、同一または異なる所定の期間中、そのレベルで維持されてもよい。このサイクルは、連続的に繰り返されてもよく、あるいはランダムまたは複雑なパターンで繰り返されてもよい。また、そのような動作モードにおいて任意の数の異なる活性材料放射レベルが利用されてもよい。
【0023】
別の動作モードにおいて、活性材料の放射は、所定の期間中、停止されてもよい。所定の期間は、活性材料レベルを減少させるか、または周囲の環境から部分的または完全に消失させることを可能にする任意の期間であってよいが、所定の期間は、約1分〜約30分であることが好ましい。所定の時間が終了した後、活性材料の放射が再開される。このサイクルは、同一の期間で、或いは期間をより長く、またはより短くして繰り返されてもよい。さらに代替的に、別の動作モードでは、2つ以上の活性材料が、同時に分配されてもよい。
【0024】
別の実施形態では、「自動」動作モードが選択されると、第1の香料物質Aおよび第2の香料物質Bの放射がそれぞれ、図4に示されるように行われてもよい。図4の動作モードに関するすべてのシーケンスは、時間t0から時間t74の間に示されており、すべてのシーケンスは、香料物質Aおよび香料物質Bの放射を自動的に交替するように繰り返される。
【0025】
第1の香料物質Aは、第1の期間中、周囲の大気への不連続な放射またはバースト(噴射)の形式で吹き出されるか、または周期的に分配されることができる。具体的には、香料物質Aの周期的な吹き出しは図4のダイヤグラムにおいて、時間t0から時間t2の間、時間t4から時間t6の間、時間t8から時間t10の間で、圧電素子32、34の制御波形の高レベル状態の部分によって示されている。香料物質Aの各周期的な吹き出しの後、休止(滞留)期間(すなわち、吹き出しの間の拡散装置10が不活性である持続時間を表す期間)が続く。休止期間は、図4の図において、時間t2から時間t4の間、時間t6から時間t8の間、時間t10から時間t12の間で、圧電素子32、34の制御波形の低レベル状態の部分によって、図4のダイヤグラムに示されている。第1の期間は、約5分〜約7日であることが好ましく、約2時間〜約24時間であればさらに好ましく、約12時間が最も好ましい。
【0026】
香料物質Aの放射が終了する前に、第1の香料物質Aおよび第2の香料物質Bの両方が、第2の期間中に放射される。第2の期間中、第1のシーケンスは、香料物質Aおよび香料物質Bを交替するために繰り返され、第1のシーケンスは、図4の時間t12から時間t14の間に見られるように、香料物質Aの吹き出しを含む。香料物質Aの吹き出しが終了する前に、香料物質Bの吹き出しが開始されて時間t13から時間t15まで放射され、それにより、香料物質Aおよび香料物質Bの両方が放射される第1の重なり期間が時間t13から時間t14の間に生成される。第1の重なり期間は、約1ミリ秒〜約5秒の間の持続時間を有することが好ましく、約3ミリ秒〜約1秒であればさらに好ましく、約5.5ミリ秒が最も好ましい。第1のシーケンスはさらに、香料物質Aが時間t14から時間t18までの休止期間に入ることと、香料物質Bが時間t15から時間t17のまでの休止期間に入ることを含む。香料物質Bの次の吹き出しは時間t17から時間t19の間で放射されるが、香料物質Bの放射が終了される前に、香料物質Aの吹き出しが時間t18で開始されて時間t20まで続き、第2の重なり期間が時間t18から時間t19の間で生じる。必須ではないが、第2の重なり期間は好ましくは第1の重なりの期間と同一であるか、または近似する持続時間を有する。香料物質Bは時間t19で休止期間に入り、その後に香料物質Aが時間t20で休止期間に入る。時間t22で香料物質Aが再び吹き出され、第1のシーケンスが繰り返される。第1のシーケンスは、任意の回数繰り返されてもよいが、以下に詳細に説明される第2の期間のために好ましい期間を得ることができる十分な回数だけ繰り返されることが好ましい。第1のシーケンスの繰り返し後、たとえば、時間t32から時間t34の間で香料物質Aが再び吹き出される。香料物質Aの吹き出しが終了する前に、香料物質Bの吹き出しが時間t33で開始されて時間t35まで続く。香料物質Aは時間t34で休止期間に入り、その後で香料物質Bが時間t35で時間t37まで続く休止期間に入り、第2の期間が終了する。第2の期間は、約11ミリ秒〜約24時間であることが好ましく、約60秒〜約30分であればさらに好ましく、約15分が最も好ましい。
【0027】
時間t37で、香料物質Bが第3の期間中に、周囲の大気への不連続な放射またはバーストの形式で吹き出されるか、または周期的に分配される。第3の期間中の香料物質Bの周期的な吹き出しは、時間t37から時間t39の間、時間t41から時間t43の間、時間t45から時間t47の間で、出力の増大によって図4に示されている。香料物質Aの各周期的な吹き出しの後には休止期間が後に続き、休止期間は図4のダイヤグラムにおいて、時間t39から時間t41の間、時間t43から時間t45の間、時間t47から時間t49の間で、出力の停止によって示されている。第3の期間は、約5分〜約7日であることが好ましく、約2時間〜約24時間であればさらに好ましく、約12時間が最も好ましい。
【0028】
第2の香料物質Bおよび第1の香料物質Aの両方が、香料物質Bの放射が終了する前の第4の期間中に放射される。第4の期間中は第2のシーケンスが繰り返され、第2のシーケンスは、図4の時間t49から時間t51の間に見られるように、香料物質Bの吹き出しを含む。香料物質Bの吹き出しが終了する前に香料物質Aの吹き出しが開始され、時間t50から時間t52まで放射され、それにより、香料物質Aおよび香料物質Bの両方が放射される第2の重なり期間が、時間t50から時間t51の間に生成される。第2の重なり期間は、第1の重なり期間と同一であるか、または近似する持続時間を有することが好ましいが、第2の重なり期間は、第1の重なり期間とは異なる持続期間を有してもよい。第2のシーケンスはさらに、香料物質Bが時間t51から時間t55までの休止期間に入ることと、香料物質Aが時間t52から時間t54の間の休止期間に入ることを含む。時間t54で香料物質Aの次の吹き出しが時間t54から時間t56の間で放射されるが、香料物質Aの放射が終了される前に、香料物質Bの吹き出しが時間t55で開始され時間t57まで続く。香料物質Aは時間t56で休止期間に入り、その後、香料物質Bが時間t57で休止期間に入る。時間t59で香料物質Bが再び吹き出され、第2のシーケンスが繰り返されることが好ましいが、必須ではない。第2のシーケンスは、必須ではないが、第1のシーケンスと同一回数であることが好ましい。第2のシーケンスが少なくとも1回実行された後、時間t69と時間t71の間で香料物質Bが吹き出され、香料物質Bの吹き出しが終了する前に、香料物質Aの吹き出しが時間t70で開始されて、時間t72まで続く。香料物質Bは時間t71で休止期間に入り、その後で、香料物質Aが時間t72で休止期間に入り、それにより、時間t74で第4の期間が終了する。第4の期間は、第2の期間の持続期間と同一の持続期間を有することが好ましいが、必須ではない。
【0029】
時間t74で、第1の期間、第2の期間、第3の期間および第4の期間を含むシーケンス全体は、拡散装置が図4に示されるような「自動」動作モードに入っている限り、繰り返されることが好ましい。図4に示されるシーケンス全体は、2つの香料物質を放射する任意の拡散装置用の電気回路で実装されてもよい。さらに、図4におけるシーケンス全体は、3つ以上の香料物質の放射を可能にするように変更されてもよい。
【0030】
図4では吹き出し期間および休止期間は、互いに同一または近似する持続時間を有するよう示されているが、吹き出しの持続時間および休止期間の持続時間は、互いに同一または近似している必要はない。また、吹き出し期間の持続時間はすべて同一である必要はなく、休止期間の持続時間はすべて同一である必要はない。実際には、吹き出し期間および/または休止期間は、シーケンス全体の持続時間において、長くなるか、または短くなってもよい。好ましい実施形態では、休止期間の持続時間は、吹き出し期間の持続時間より長い。吹き出し期間の持続時間は、約5ミリ秒〜約5秒であることが好ましく、約8ミリ秒〜約1秒であればさらに好ましく、約11ミリ秒が最も好ましい。休止期間の持続時間は、約3秒〜約5分であることが好ましく、約4秒〜約30秒であればさらに好ましく、約5.5秒が最も好ましい。
【0031】
本明細書に開示された動作モードまたは当分野では周知の動作モードのいずれかが、単独または任意の組み合わせで利用されてもよい。また、これらの動作モードのいずれかは、1つの活性材料を放射する拡散装置または複数の活性材料を放射する拡散装置で利用されてもよい。
【0032】
放射周波数スイッチ20は、拡散装置10の活性材料放射の周波数を制御する。たとえば、一実施形態において、スイッチ20は、3つの異なる位置を有するスライドスイッチであってもよい。第1の位置は、第1の所定の期間の休止期間を作動させてもよく、休止期間は、拡散装置10が不活性である、すなわち、噴霧と噴霧の間の活性材料を放射していない持続時間を表す。第2の位置は、第2の所定の期間の休止期間を作動させてもよい。第3の位置は、第3の所定の期間の休止期間を作動させてもよい。所定の期間は好ましい持続期間であってもよいが、数秒〜数分であることが好ましい。第1の所定の期間、第2の所定の期間および第3の所定の期間はそれぞれ、9秒、12秒、18秒であることが最も好ましい。
【0033】
任意選択的に、5つの異なる位置を有するスライドスイッチが利用されてもよく、休止期間は3つの異なる位置を有するスライドスイッチの休止期間と同様であってよいが、数秒〜数分であることが好ましい。さらに任意選択的に、スイッチ18および20は、モードまたは強度の所望の数に応じた任意の数の位置を含んでもよい。
【0034】
図5〜図9は、拡散装置10の別の図を示しており、さらに、底部カバー30および任意追加可能な脚38、40および42を示している。3つの脚が示されているが、装置10が直立することを可能にする任意の適切な数の脚が可能である。図9に示されているように、底部カバー30は、2つのヒンジ連結部46および48を含む。底部カバー30は、熱かしめ(heat−staking)または任意の他の適切な締結手段、たとえば、リベット、圧入、スナップ嵌め、ねじ止め、超音波溶接、接着など、およびその組み合わせによって、拡散装置の背後側でハウジング12に取り付けられる。オプションの脚38、40および42は、類似の方法で底部カバー30に取り付けられてもよく、熱可塑材料または任意の他の適切な材料から構成されてもよい。
【0035】
底部カバー30のヒンジ連結部48から垂直に延出するフラップ部30a(図9)はさらに、底部カバー30をハウジング12に固定するためのラッチ36を含む。ラッチ36は、ハウジング12内部のアパーチャ50を部分的に画定する壁または表面49と係合するように構成され、フラップ部30aを内向きに押すことでラッチ36を壁または表面49との干渉関係から外すことによって自在に解放されてもよい。底部カバー30は次いで、ヒンジ連結部46で曲げられて、ハウジング12から持ち上げられてもよい。
【0036】
図5〜図7および図9で示されるように、ラッチ36が、壁49のアパーチャ50と係合すると、開口部51が底部カバー30と壁49との間に形成される。開口部51は、使用者が、開口部51からラッチ36を解放することなく、容器26、28のそれぞれにおける活性材料の流体量を判断できるようにする。
【0037】
図10および図11は、拡散装置10の底面図を示す。図11は底部カバー30が図11から除去されることを除いて図10と同様である。拡散装置はバッテリ52を含み、圧電素子32および34に直流電流を提供する。バッテリ52は、「A」、「AA」、「AAA」、「C」および「D」などの任意の従来の乾電池、ボタン電池、時計電池および太陽電池であってもよいが、バッテリ52は、「AA」電池、「AAA」電池であることが好ましい。任意選択的に、拡散装置10は交流電流によって駆動されてもよい。
【0038】
拡散装置10のハウジング12は好ましくは、簡素な略直円筒形状、すなわち、ハウジング12が平らで滑らかな規則的な形状を有し、所望の任意のサイズであってよいが、直径約4インチ(10.16cm)、高さ約2.5インチ(6.35cm)であることが好ましい。図12〜図14に示されているように、拡散装置10は、多数の装飾的なホルダのいずれかの中に配置されてもよい。図12に示されているように、拡散装置10は、円筒形状の装飾ホルダ200のキャビティ内に配置されてもよい。あるいは、拡散装置10は図13に示されるように、葉形状の装飾ホルダ202のキャビティ内に配置されてもよい。さらにあるいは、拡散装置10は、図14に示されるように、花形状の装飾ホルダ204内に配置されてもよい。あるいは、装飾ホルダ200は、活性材料の容器と同数の柱を有する柱状のろうそくのような形状であってもよい。さらに、あるいは、装飾ホルダは、ハート形、動物形、おもちゃ形、シンボルまたは任意の装飾的オブジェクトの形状であってもよい。
【0039】
装飾ホルダ200、202および204は、例示のためだけに示されており、考えられる装飾ホルダは、任意の形状またはサイズであってもよく、その外面または内面に所望のデザインまたは飾りを有してもよい。さらに、そのような装飾ホルダは、たとえば、ガラス、セラミック、および/または、プラスチック、及びその組み合わせを含む、任意の適切な材料から作製されてもよく、プラスチックは、たとえば、ナイロン、ポリプロピレン、ポリスチレン、アセタール、強化アセタール、ポリケトン、ポリブチレンテレフタレート、高密度ポリエチレン、ポリカーボネート、および/またはABSであってよい。
【0040】
任意選択的に、拡散装置10は単に、装飾ホルダ200、202または204内に配置されるだけであってもよい。他の実施形態においては、拡散装置10、ホルダ200、202、204の少なくとも一つが、ホルダ200、202、204内で拡散装置10を固定する手段を含んでもよい。たとえば、拡散装置10は、締まり嵌めによって、又は摩擦嵌めによって、ホルダ200、202、204内に保持されてもよく、または取り付け手段が、拡散装置10、および/またはホルダ200、202、204の一方または両方に配置されてもよい。このような取り付け手段は、接着テープ、フックおよびループ固着具、接着剤、または当分野では既知の任意の他の取り付け手段を含んでもよい。
【0041】
任意選択的に、本明細書において開示されるような圧電型拡散器の1つ以上は、任意の他の既知の拡散器によって置き換えられてもよい。たとえば、圧電素子は、加熱芯型装置、受動的(パッシブ)装置、エアロゾル装置、およびその組み合わせによって置き換えられてもよい。
【0042】
図15および図15A〜図15Eに次に参照すると、選択モードおよび選択放射周波数によれば、装置10を動作するための回路400は、特定用途向け集積回路(ASIC)またはマイクロプロセッサであってもよい第1の集積回路402と、高効率ブースト調整器であることが好ましいさらなる集積回路404とを含む。IC402は、テキサス州ダラスのTexas Instruments社によって製造されるMSP430F122集積回路を備えてもよく、集積回路404は、カリフォルニア州ミルピタスのSipex Corporation社によって製造されるSP6648を備えてもよい。集積回路404は、AAサイズバッテリ406からバッテリ電源を受信し、抵抗器R1〜R6、コンデンサC1〜C4およびインダクタL1と共に、供給電圧Vccおよび3.3V基準レベルを作成する。
【0043】
集積回路402は、「自動」制御モードにおける装置10の動作中、図4に示される制御を達成するためのプログラミングを含む。
【0044】
IC404のピン3は、低バッテリ状態の信号を発信するために、IC402のピン24に連結され、信号ENABLE4は、IC402のピン3およびVbatに連結され、正常動作を確保する。
【0045】
IC402は、IC402のピン5とピン6との間に連結される水晶圧電素子408によって制御される内部発振器を含む。抵抗器R7は、水晶圧電素子408の一端と接地電位との間に連結される。さらに、IC402はピン2および4で、電圧Vccおよび接地電位をそれぞれ受信する。集積回路402のピン7は、抵抗器R8とコンデンサC5との間の接合点に連結される。抵抗器R8のさらなる端部はVccに連結され、コンデンサC6はVccと接地電位との間に連結される。IC402はピン19で、抵抗器R16を介して信号SW_READを受信する。信号SW_READは、スイッチ18および20の位置を示す。さらに詳細には、信号SW_READは、ピン13、12および11(それぞれRATE1、RATE2およびRATE3)のいずれが、IC402のピン19に連結されているかを示す。さらに、SW_READは、ピン14、20および22(それぞれMODEl、MODE2およびMODE3)のいずれが、IC402のピン19に連結されているかを示す。信号SW_READは、信号RATE1、RATE2およびRATE3ならびに信号MODE1、MODE2およびMODE3と共に、読み出されてもよい。
【0046】
IC402は、抵抗器R9を介してトランジスタQ1のベースに供給される信号LOW_POWERを作成する。トランジスタQ1のエミッタは、3.3V基準を受信する。これは、Q1のコレクタからR10を介してC8に供給される電荷電流を制御するのに役立つ。ショットキーダイオードD1がQ1のエミッタとVccとの間に連結される。さらなるコンデンサC7がVccと接地電位との間に連結される。コンデンサC6は、変圧器414の一次巻線412の第1の端子410に接続される。変圧器414の二次巻線418の第1の端子416が、インダクタL2を介して接合点420に連結される。一次巻線412の第2の端末422および二次巻線418の第2の端末424はそれぞれ、さらなる接合点426に連結される。接合426は、トランジスタQ2によって接地電位に連結される。バイアス抵抗器R11が、トランジスタQ2のゲート電極とソース電極との間に連結され、ゲート電極は、抵抗器R12を介して制御信号PWMを受信する。信号PWMは、IC402のピン23で作成される。
【0047】
接合点420は、圧電素子430、432の第1の端子に連結される。圧電素子430は、圧電素子32用の駆動素子を備えるのに対し、圧電素子432は、圧電素子34用の駆動素子を備える。圧電素子430、432の第2の端子は、トランジスタQ3およびQ4によってそれぞれ、接地電位に連結される。バイアス抵抗器R14は、トランジスタQ3のゲート電極とソース電極との間に連結され、トランジスタQ3のゲート電極は、抵抗器R13を介して制御信号ENABLE1を受信する。同様に、バイアス抵抗器R16は、トランジスタQ4のゲート電極とソース電極との間に連結され、制御信号ENABLE2が、抵抗器R15を介してトランジスタQ4のゲート電極に連結される。制御信号ENABLE1およびENABLE2は、IC402のピン9および8によってそれぞれ作成される。
【0048】
図16のフローチャートを次に参照すると、IC402は、選択されたモードおよび放射周波数に応じて、装置10を駆動させるようにプログラムされる。図16において分かるように、動作はブロック500で始まり、スイッチ18が第1の位置(「A」の位置)にあるかどうかを判定するために検査する。第1の位置にある場合には、制御はブロック502に進み、動作モードAを選択する。他方、ブロック500が、スイッチ18が第1の位置にないと判定した場合には、次にブロック504で、スイッチ18が第2の位置(「B」の位置)にあるかどうかを判定するために検査する。第2の位置にある場合には、ブロック506で動作モードBを選択する。ブロック504で、スイッチ18が「B」位置にないと判定した場合には、スイッチ18は「自動」位置にあると判定され、ブロック508で自動動作モードを選択する。集積回路402は、上述したように、IC402のピン19に提供されるSW_READを検査することによって、スイッチ18の位置(その場合は、スイッチ20についても)を検知する。
【0049】
モードが選択されると、ブロック510が選択された放射周波数を判定するために、上述したブロック500〜508と類似の方法で、スイッチ20の位置を検査する。放射周波数が判定されると、ブロック512は、IC402に信号LOW_POWER、PWM、ENABLE1およびENABLE2を作成させ、今度は、選択された動作モードおよび放射周波数に応じて、圧電素子430、432に電圧を印加させる。詳細には、約130kHzから約165kHzとの間の周波数を有する高周波数パルス幅変調波形が、制御信号PWMとして提供され、それにより高速でトランジスタQ2のオンおよびオフを行い、それにより高周波数交流電力を接合点420に供給させる。圧電素子430が動作されることになっている場合には、高レベル状態の信号が信号ENABLE1として提供され、それにより、トランジスタQ3をオンにする。圧電素子432が作動される場合には、高レベル状態の信号が信号ENABLE2として提供され、それによりトランジスタQ4をオンにする。
【0050】
バッテリ電圧が、たとえば、0.8Vのような特定のレベルまで降下すると、高レベル状態の信号がLOW_POWER信号として提供され、それにより、トランジスタQ4をオフにし、圧電素子430、432へのさらなる電圧印加を防止する。この特徴は、リークして装置10を損傷するまでバッテリが放電しないようにする。
【0051】
要約すれば、使用者が、装置10を選択された放射周波数で特定期間中、2つの異なる活性材料のうちの選択された1つの活性材料を放射するように動作でき、または、選択された放射周波数で異なる活性材料の放射間でユニットを交替させることもできる。
【産業上の利用可能性】
【0052】
本発明において記載された活性材料を分配するための装置および方法は、分配周波数および動作モードを調整しうるというさらなる利点を備え、長期間にわたって、複数の活性材料を自動的に分配するために用いられることができる。拡散装置10は、使用者の個別の好みに適合させるため、および/または装置10の真の目的を隠すために、多数の異なるホルダの任意の1つに配置されてもよい。
【0053】
上述の説明に照らせば当業者には種々の変形が明白である。したがって、この説明は例示的なものとして考えるべきである。
【技術分野】
【0001】
<関連出願の相互参照>
本出願は、2005年4月12日出願の米国特許仮出願第60/670,519号の利益を主張する、「拡散装置(Diffusion Device)」という名称の2006年4月12日出願の米国特許出願第11/403,166号の一部継続出願である。
【0002】
<連邦政府によって後援された研究あるいは開発への言及>
該当なし。
【0003】
<配列表>
該当なし。
【0004】
本発明は、活性材料の分配に関し、さらに詳細には、1つ以上の活性材料を放射するための装置および方法に関する。
【背景技術】
【0005】
多数の活性材料拡散装置または拡散器が、市場には存在する。そのような装置の多くは、受動的装置であり、その中に液体活性材料を分配するために周辺空気流のみを必要とする。他の装置は、バッテリ駆動式であるか、または装置から延在するコードおよびプラグを介して家庭の電源を受け取る。
【0006】
拡散デバイスから活性材料を分配するための種々の手段もまた知られている。たとえば、いくつかの拡散装置は、その気化を促進するために、活性材料を加熱するための加熱素子を含む。他の拡散装置は、拡散装置から周囲の環境に活性材料を向けて空気流を生成するためのファンまたは送風機を使用する。拡散装置の別のタイプにおいて、活性材料は、芳香リングを排出するために、空気のパルスを供給するボールス発生器を用いて装置から放射してもよい。さらに他の拡散装置は、そこから活性材料を分配するために超音波手段を利用する。
【0007】
1つの実施例では、拡散装置は、香料物質の分配のために、2つの加熱器を含む。装置は、ハウジングと、コンセントへの挿入のためにハウジングから延在するプラグと、内部に香料物質を有する2つの容器と、容器から香料物質を吸収するためにそこから延在する芯と、を含む。加熱器のそれぞれは、芯のうちの隣接する1つに配置され、それぞれの芯を加熱してその中に香料物質を気化する。任意選択的に、内部ソフトウェアによって制御されるCPUは、所定の期間中、2つの加熱器のうちの第1の加熱器を最初に作動させてもよい。前記期間終了後に、CPUは第1の加熱器の動作を停止して、その後に第2の加熱器を作動させる。
【0008】
他の拡散装置は、カートリッジを収容するためのキャビティを有するハウジングを含む。カートリッジは一般に、回転可能なディスクに配置される複数の芳香要素を有する。ハウジングのアパーチャから芳香要素を渡って空気を通過させて、空気流を生成するために、送風機がハウジングに取り付けられる。ハウジングはさらに、回転可能なディスクを回転させる回転手段を含み、それにより、そのディスクの上で芳香要素を回転させる。装置は、所定の期間中、第1の芳香を拡散し、その後で、第2の芳香までディスクを回転して、所定の期間中、第2の芳香を拡散する。この過程は、最後の芳香要素が、所定期間中拡散され、次いでディスクがホームポジションに回転されるまで繰り返される。
【0009】
圧電駆動式振動型液体噴霧装置が、Helfらの米国特許第6,293,474号、Martinらの米国特許第6,341,732号、Tomkinsらの米国特許第6,382,522号、Martens,IIIらの米国特許第6,450,419号、Botickiらの米国特許第6,843,430号に記載されており、これらはすべて本出願の出願人に譲渡され、本明細書に参照により組み込まれる。これらの特許は、液体噴霧プレートに連結される圧電作動素子を備える圧電駆動式振動型液体噴霧装置について記載している。圧電作動素子は、作動素子に印加される交流電圧に応じて、液体噴霧化プレートを振動させる。プレートの振動により、液体供給システムによって供給される液体が噴霧化される。作動素子の対向する側と電気接触状態にある導電素子に交流電圧を供給するために電気回路が設けられる。導電素子はまた、装置を収容するハウジングにおいて作動素子および液体噴霧プレートを支持するように機能してもよい。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一態様によれば、活性材料を分配するための装置は、ハウジングおよびハウジング内に配置される制御回路を備える。制御回路は、第1の期間中に第1の活性材料が放射され、第2の期間中に第1の活性材料および第2の活性材料が放射され、第3の期間中に第2の活性材料が放射され、第2の期間中に第1の香料物質および第2の香料物質が交互放射される動作モードのためのプログラミングを実装する。
【0011】
本発明のさらに別の態様によれば、活性材料を分配するための方法は、第1の期間中に第1の活性材料を放射するステップを含む。本方法はさらに、第2の期間中に、第1の活性材料および第2の活性材料を放射するステップを含み、第2の期間中には第1の活性材料および第2の活性材料が交互放射される。さらに、本方法は、第3の期間中に第2の活性材料を放射するステップを含む。
【0012】
本発明の別の態様によれば、活性材料を分配するための方法は、第1の期間中に、第1の活性材料の不連続なバーストを周期的に放射するステップを含む。本方法はさらに、第2の期間中に、第1の活性材料の不連続なバーストおよび第2の活性材料の不連続なバーストを周期的に放射し、第3の期間中に、第2の活性材料の不連続なバーストを周期的に放射するステップを含む。第2の期間中には、第1の活性材料および第2の活性材料が交互に放射される。
【0013】
本発明の装置の他の態様および利点は、以下の詳細な説明で明白となるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】拡散装置の上面斜視図である。
【図2】図1の拡散装置の平面図である。
【図3】図2の平面図と類似の平面図であってハウジングが除去されている。
【図4】図1の拡散装置などの拡散装置に関する動作モードの実施形態の概略図である。
【図5】図1の拡散装置の前面図である。
【図6】図1の拡散装置の第1の側面の側面図である。
【図7】図1の拡散装置の第2の側面の側面図である。
【図8】図1の拡散装置の背面図である。
【図9】図1の拡散装置の底面斜視図である。
【図10】図1の拡散装置の底面平面図である。
【図11】図9に類似の底面斜視図であり、底部カバーが除去されている。
【図12】装飾ホルダ内に配置された図1の拡散装置の上面斜視図である。
【図13】図12に類似の上面斜視図であり、図1の拡散装置が、別の装飾ホルダ内に配置されている。
【図14】図12および図13に類似の斜視図であり、図1の拡散装置が、さらに別の装飾ホルダ内に配置されている。
【図15】図15A〜図15Eの接合関係を示す図である。
【図15A】図15によって示される点線に沿って接合されたときに、図1の拡散装置の1つ以上の構成要素を制御するための例示的な回路を示す概略図である。
【図15B】図15によって示される点線に沿って接合されたときに、図1の拡散装置の1つ以上の構成要素を制御するための例示的な回路を示す概略図である。
【図15C】図15によって示される点線に沿って接合されたときに、図1の拡散装置の1つ以上の構成要素を制御するための例示的な回路を示す概略図である。
【図15D】図15によって示される点線に沿って接合されたときに、図1の拡散装置の1つ以上の構成要素を制御するための例示的な回路を示す概略図である。
【図15E】図15によって示される点線に沿って接合されたときに、図1の拡散装置の1つ以上の構成要素を制御するための例示的な回路を示す概略図である。
【図16】図1の拡散装置を制御するためのスイッチに関連付けられる論理(ロジック)を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1に示されているように、拡散装置10は円筒ハウジング12を含む。ハウジング12は、2つのアパーチャ(開口)14および16を含み、それを通してエアロゾル活性材料が放射されることができる。2つのマルチポジションスイッチ18および20が、ハウジングに配置される。動作モードスイッチ18は、拡散装置10の動作モードを制御し、ハウジング12における別のアパーチャ22を通って延出する。放射周波数スイッチ20は、拡散装置10の放射周波数を制御し、ハウジング12におけるさらに別のアパーチャ22を通って延出する。
【0016】
ハウジング12内には、活性材料を収容し、そこから延出する芯を有する容器26が配置され、容器26の開口部(図示せず)が、アパーチャ14に隣接している。ハウジング12内にはさらなる容器28が配置され、これも容器26における活性材料と同一であっても異なっていてもよい活性材料を収容し、そこから延出する芯を有し、容器28の開口部(図示せず)が、アパーチャ16に隣接して配置される。容器26および28は、交換可能である。
【0017】
例示として、本明細書に記載される液体活性材料の種類は、たとえば、殺虫剤、虫除け剤、虫誘引剤、殺菌剤、カビまたは白カビ抑制剤、香料物質、殺菌剤、空気清浄剤、アロマテラピーの芳香、消毒剤、臭気除去剤、好ましい芳香の活性材料、消臭剤、脱臭剤などおよびその組み合わせであってもよい。本発明は、同一または異なる活性材料、及びならびに/又は同一または異なるタイプの活性材料の使用を想定している。たとえば、容器26および28の両方がラベンダの香料物質を収容してもよい。あるいは、容器26がストロベリーの香料物質を収容し、容器28がバニラの香料物質を収容してもよい。あるいは、容器26が虫除け剤を含み、容器28が臭気除去剤を収容してもよい。このように、任意の液体活性材料の種類の組み合わせが容器26、28で利用されてもよい。
【0018】
底部カバー30はハウジング12に接続され、拡散装置10の平らな底面を構成する。ハウジング12および底部カバー30の両方が、熱可塑性材料から作製されてもよく、射出成形されてもよいが、ハウジング12および底部カバー30は任意の他の適切な材料から作製されてもよい。
【0019】
図2および図3は、拡散装置10の平面図を示し、図中の同様の参照符号は、同様の構造物を示す。図3ではハウジング12が省略されている点を除き、図3は図2と同様である。動作モードスイッチ18および放射周波数スイッチ20と、圧電素子32および34が図3には示されている。液体を噴霧するための圧電素子の使用は周知であり、そのような装置の実施例は、Martens,IIIらの米国特許第6,450,419号、Helfらの米国特許第6,706,988号、Botickiらの米国特許第6,843,430号に記載されており、本明細書に参照により組み込まれている。一般に、これらの装置は、交流電圧を圧電素子に印加して、素子を膨張および収縮させる。圧電素子は、穿孔オリフィスプレートに連結され、一方で穿孔オリフィスプレートは液体供給源と表面張力で接触する。圧電素子の膨張および収縮はオリフィスプレートを上下に振動させ、それにより液体が穿孔を通じて駆動され、次いでエアロゾル化された粒子の形状で上方向に放射される。
【0020】
圧電素子32は、ハウジング12内の容器26とアパーチャ14との間に位置し、容器26の活性材料を噴霧するために上述のように動作する。同様に、圧電素子34は、ハウジング12内の容器28とアパーチャ16との間に位置し、容器28の活性材料を噴霧するために上述のように動作する。
【0021】
動作モードスイッチ18は、拡散装置10の動作モードを制御する。たとえば、一実施形態において動作モードスイッチ18は、3つの異なる位置を有するスライドスイッチであってもよい。使用者がスイッチ18を第1の位置にスライドすると、動作モード「A」が、開始され、第1の活性材料が選択された強度レベルで連続的に放射されてもよい。使用者がスイッチ18を第2の位置にスライドすると、動作モード「B」が開始され、第2の活性材料が選択された強度レベルで連続的に放射されてもよい。スイッチ18が第3の位置に移動すると、「自動」動作モードが開始され、拡散装置10は、第1の活性材料と第2の活性材料とを交互に放射してもよい。例示的には、第3のモードでは、第1の活性材料が所定の期間中に放射され、所定の期間が終了すると、第2の活性材料が第1の活性材料の期間と同一であっても同一でなくてもよい所定の期間中に放射されてもよい。所定の期間は任意の好ましい期間であってよいが、約1分〜約24時間との間であることが好ましい。ある好ましい実施形態では、所定の期間は3時間である。別の好ましい実施形態では、所定の期間は24時間である。さらに別の好ましい実施形態では、所定の期間は60分である。さらに、別の好ましい実施形態では、所定の期間は90分である。
【0022】
本発明の装置10では任意選択的に、追加的なおよび/または代替的な動作モードも用いられてもよい。そのような動作モードは、物理的部品、構成および/または回路要素配置を変更して、或いは変更せずに、本明細書に開示される回路によって実装されてもよく、そのようなモードは、所望によりソフトウェアおよび/またはハードウェアの変更によって実装できることは理解されよう。例示的には、あるモードは、拡散装置10からの活性材料の出力を変化させる。たとえば、装置によって放射される活性材料の量を徐々に増大または減少させることによって出力を変化させてもよい。任意選択的に、活性材料の量は、より高い量またはレベルまで増大され、所定の期間中、そのレベルで維持されてもよい。所定の期間は、1分〜30分の任意の期間のような、活性材料の馴化を防止する任意の期限であってもよい。所定の期間の後、放射される活性材料の量は、より低いレベルまで減少されてもよく、同一または異なる所定の期間中、そのレベルで維持されてもよい。このサイクルは、連続的に繰り返されてもよく、あるいはランダムまたは複雑なパターンで繰り返されてもよい。また、そのような動作モードにおいて任意の数の異なる活性材料放射レベルが利用されてもよい。
【0023】
別の動作モードにおいて、活性材料の放射は、所定の期間中、停止されてもよい。所定の期間は、活性材料レベルを減少させるか、または周囲の環境から部分的または完全に消失させることを可能にする任意の期間であってよいが、所定の期間は、約1分〜約30分であることが好ましい。所定の時間が終了した後、活性材料の放射が再開される。このサイクルは、同一の期間で、或いは期間をより長く、またはより短くして繰り返されてもよい。さらに代替的に、別の動作モードでは、2つ以上の活性材料が、同時に分配されてもよい。
【0024】
別の実施形態では、「自動」動作モードが選択されると、第1の香料物質Aおよび第2の香料物質Bの放射がそれぞれ、図4に示されるように行われてもよい。図4の動作モードに関するすべてのシーケンスは、時間t0から時間t74の間に示されており、すべてのシーケンスは、香料物質Aおよび香料物質Bの放射を自動的に交替するように繰り返される。
【0025】
第1の香料物質Aは、第1の期間中、周囲の大気への不連続な放射またはバースト(噴射)の形式で吹き出されるか、または周期的に分配されることができる。具体的には、香料物質Aの周期的な吹き出しは図4のダイヤグラムにおいて、時間t0から時間t2の間、時間t4から時間t6の間、時間t8から時間t10の間で、圧電素子32、34の制御波形の高レベル状態の部分によって示されている。香料物質Aの各周期的な吹き出しの後、休止(滞留)期間(すなわち、吹き出しの間の拡散装置10が不活性である持続時間を表す期間)が続く。休止期間は、図4の図において、時間t2から時間t4の間、時間t6から時間t8の間、時間t10から時間t12の間で、圧電素子32、34の制御波形の低レベル状態の部分によって、図4のダイヤグラムに示されている。第1の期間は、約5分〜約7日であることが好ましく、約2時間〜約24時間であればさらに好ましく、約12時間が最も好ましい。
【0026】
香料物質Aの放射が終了する前に、第1の香料物質Aおよび第2の香料物質Bの両方が、第2の期間中に放射される。第2の期間中、第1のシーケンスは、香料物質Aおよび香料物質Bを交替するために繰り返され、第1のシーケンスは、図4の時間t12から時間t14の間に見られるように、香料物質Aの吹き出しを含む。香料物質Aの吹き出しが終了する前に、香料物質Bの吹き出しが開始されて時間t13から時間t15まで放射され、それにより、香料物質Aおよび香料物質Bの両方が放射される第1の重なり期間が時間t13から時間t14の間に生成される。第1の重なり期間は、約1ミリ秒〜約5秒の間の持続時間を有することが好ましく、約3ミリ秒〜約1秒であればさらに好ましく、約5.5ミリ秒が最も好ましい。第1のシーケンスはさらに、香料物質Aが時間t14から時間t18までの休止期間に入ることと、香料物質Bが時間t15から時間t17のまでの休止期間に入ることを含む。香料物質Bの次の吹き出しは時間t17から時間t19の間で放射されるが、香料物質Bの放射が終了される前に、香料物質Aの吹き出しが時間t18で開始されて時間t20まで続き、第2の重なり期間が時間t18から時間t19の間で生じる。必須ではないが、第2の重なり期間は好ましくは第1の重なりの期間と同一であるか、または近似する持続時間を有する。香料物質Bは時間t19で休止期間に入り、その後に香料物質Aが時間t20で休止期間に入る。時間t22で香料物質Aが再び吹き出され、第1のシーケンスが繰り返される。第1のシーケンスは、任意の回数繰り返されてもよいが、以下に詳細に説明される第2の期間のために好ましい期間を得ることができる十分な回数だけ繰り返されることが好ましい。第1のシーケンスの繰り返し後、たとえば、時間t32から時間t34の間で香料物質Aが再び吹き出される。香料物質Aの吹き出しが終了する前に、香料物質Bの吹き出しが時間t33で開始されて時間t35まで続く。香料物質Aは時間t34で休止期間に入り、その後で香料物質Bが時間t35で時間t37まで続く休止期間に入り、第2の期間が終了する。第2の期間は、約11ミリ秒〜約24時間であることが好ましく、約60秒〜約30分であればさらに好ましく、約15分が最も好ましい。
【0027】
時間t37で、香料物質Bが第3の期間中に、周囲の大気への不連続な放射またはバーストの形式で吹き出されるか、または周期的に分配される。第3の期間中の香料物質Bの周期的な吹き出しは、時間t37から時間t39の間、時間t41から時間t43の間、時間t45から時間t47の間で、出力の増大によって図4に示されている。香料物質Aの各周期的な吹き出しの後には休止期間が後に続き、休止期間は図4のダイヤグラムにおいて、時間t39から時間t41の間、時間t43から時間t45の間、時間t47から時間t49の間で、出力の停止によって示されている。第3の期間は、約5分〜約7日であることが好ましく、約2時間〜約24時間であればさらに好ましく、約12時間が最も好ましい。
【0028】
第2の香料物質Bおよび第1の香料物質Aの両方が、香料物質Bの放射が終了する前の第4の期間中に放射される。第4の期間中は第2のシーケンスが繰り返され、第2のシーケンスは、図4の時間t49から時間t51の間に見られるように、香料物質Bの吹き出しを含む。香料物質Bの吹き出しが終了する前に香料物質Aの吹き出しが開始され、時間t50から時間t52まで放射され、それにより、香料物質Aおよび香料物質Bの両方が放射される第2の重なり期間が、時間t50から時間t51の間に生成される。第2の重なり期間は、第1の重なり期間と同一であるか、または近似する持続時間を有することが好ましいが、第2の重なり期間は、第1の重なり期間とは異なる持続期間を有してもよい。第2のシーケンスはさらに、香料物質Bが時間t51から時間t55までの休止期間に入ることと、香料物質Aが時間t52から時間t54の間の休止期間に入ることを含む。時間t54で香料物質Aの次の吹き出しが時間t54から時間t56の間で放射されるが、香料物質Aの放射が終了される前に、香料物質Bの吹き出しが時間t55で開始され時間t57まで続く。香料物質Aは時間t56で休止期間に入り、その後、香料物質Bが時間t57で休止期間に入る。時間t59で香料物質Bが再び吹き出され、第2のシーケンスが繰り返されることが好ましいが、必須ではない。第2のシーケンスは、必須ではないが、第1のシーケンスと同一回数であることが好ましい。第2のシーケンスが少なくとも1回実行された後、時間t69と時間t71の間で香料物質Bが吹き出され、香料物質Bの吹き出しが終了する前に、香料物質Aの吹き出しが時間t70で開始されて、時間t72まで続く。香料物質Bは時間t71で休止期間に入り、その後で、香料物質Aが時間t72で休止期間に入り、それにより、時間t74で第4の期間が終了する。第4の期間は、第2の期間の持続期間と同一の持続期間を有することが好ましいが、必須ではない。
【0029】
時間t74で、第1の期間、第2の期間、第3の期間および第4の期間を含むシーケンス全体は、拡散装置が図4に示されるような「自動」動作モードに入っている限り、繰り返されることが好ましい。図4に示されるシーケンス全体は、2つの香料物質を放射する任意の拡散装置用の電気回路で実装されてもよい。さらに、図4におけるシーケンス全体は、3つ以上の香料物質の放射を可能にするように変更されてもよい。
【0030】
図4では吹き出し期間および休止期間は、互いに同一または近似する持続時間を有するよう示されているが、吹き出しの持続時間および休止期間の持続時間は、互いに同一または近似している必要はない。また、吹き出し期間の持続時間はすべて同一である必要はなく、休止期間の持続時間はすべて同一である必要はない。実際には、吹き出し期間および/または休止期間は、シーケンス全体の持続時間において、長くなるか、または短くなってもよい。好ましい実施形態では、休止期間の持続時間は、吹き出し期間の持続時間より長い。吹き出し期間の持続時間は、約5ミリ秒〜約5秒であることが好ましく、約8ミリ秒〜約1秒であればさらに好ましく、約11ミリ秒が最も好ましい。休止期間の持続時間は、約3秒〜約5分であることが好ましく、約4秒〜約30秒であればさらに好ましく、約5.5秒が最も好ましい。
【0031】
本明細書に開示された動作モードまたは当分野では周知の動作モードのいずれかが、単独または任意の組み合わせで利用されてもよい。また、これらの動作モードのいずれかは、1つの活性材料を放射する拡散装置または複数の活性材料を放射する拡散装置で利用されてもよい。
【0032】
放射周波数スイッチ20は、拡散装置10の活性材料放射の周波数を制御する。たとえば、一実施形態において、スイッチ20は、3つの異なる位置を有するスライドスイッチであってもよい。第1の位置は、第1の所定の期間の休止期間を作動させてもよく、休止期間は、拡散装置10が不活性である、すなわち、噴霧と噴霧の間の活性材料を放射していない持続時間を表す。第2の位置は、第2の所定の期間の休止期間を作動させてもよい。第3の位置は、第3の所定の期間の休止期間を作動させてもよい。所定の期間は好ましい持続期間であってもよいが、数秒〜数分であることが好ましい。第1の所定の期間、第2の所定の期間および第3の所定の期間はそれぞれ、9秒、12秒、18秒であることが最も好ましい。
【0033】
任意選択的に、5つの異なる位置を有するスライドスイッチが利用されてもよく、休止期間は3つの異なる位置を有するスライドスイッチの休止期間と同様であってよいが、数秒〜数分であることが好ましい。さらに任意選択的に、スイッチ18および20は、モードまたは強度の所望の数に応じた任意の数の位置を含んでもよい。
【0034】
図5〜図9は、拡散装置10の別の図を示しており、さらに、底部カバー30および任意追加可能な脚38、40および42を示している。3つの脚が示されているが、装置10が直立することを可能にする任意の適切な数の脚が可能である。図9に示されているように、底部カバー30は、2つのヒンジ連結部46および48を含む。底部カバー30は、熱かしめ(heat−staking)または任意の他の適切な締結手段、たとえば、リベット、圧入、スナップ嵌め、ねじ止め、超音波溶接、接着など、およびその組み合わせによって、拡散装置の背後側でハウジング12に取り付けられる。オプションの脚38、40および42は、類似の方法で底部カバー30に取り付けられてもよく、熱可塑材料または任意の他の適切な材料から構成されてもよい。
【0035】
底部カバー30のヒンジ連結部48から垂直に延出するフラップ部30a(図9)はさらに、底部カバー30をハウジング12に固定するためのラッチ36を含む。ラッチ36は、ハウジング12内部のアパーチャ50を部分的に画定する壁または表面49と係合するように構成され、フラップ部30aを内向きに押すことでラッチ36を壁または表面49との干渉関係から外すことによって自在に解放されてもよい。底部カバー30は次いで、ヒンジ連結部46で曲げられて、ハウジング12から持ち上げられてもよい。
【0036】
図5〜図7および図9で示されるように、ラッチ36が、壁49のアパーチャ50と係合すると、開口部51が底部カバー30と壁49との間に形成される。開口部51は、使用者が、開口部51からラッチ36を解放することなく、容器26、28のそれぞれにおける活性材料の流体量を判断できるようにする。
【0037】
図10および図11は、拡散装置10の底面図を示す。図11は底部カバー30が図11から除去されることを除いて図10と同様である。拡散装置はバッテリ52を含み、圧電素子32および34に直流電流を提供する。バッテリ52は、「A」、「AA」、「AAA」、「C」および「D」などの任意の従来の乾電池、ボタン電池、時計電池および太陽電池であってもよいが、バッテリ52は、「AA」電池、「AAA」電池であることが好ましい。任意選択的に、拡散装置10は交流電流によって駆動されてもよい。
【0038】
拡散装置10のハウジング12は好ましくは、簡素な略直円筒形状、すなわち、ハウジング12が平らで滑らかな規則的な形状を有し、所望の任意のサイズであってよいが、直径約4インチ(10.16cm)、高さ約2.5インチ(6.35cm)であることが好ましい。図12〜図14に示されているように、拡散装置10は、多数の装飾的なホルダのいずれかの中に配置されてもよい。図12に示されているように、拡散装置10は、円筒形状の装飾ホルダ200のキャビティ内に配置されてもよい。あるいは、拡散装置10は図13に示されるように、葉形状の装飾ホルダ202のキャビティ内に配置されてもよい。さらにあるいは、拡散装置10は、図14に示されるように、花形状の装飾ホルダ204内に配置されてもよい。あるいは、装飾ホルダ200は、活性材料の容器と同数の柱を有する柱状のろうそくのような形状であってもよい。さらに、あるいは、装飾ホルダは、ハート形、動物形、おもちゃ形、シンボルまたは任意の装飾的オブジェクトの形状であってもよい。
【0039】
装飾ホルダ200、202および204は、例示のためだけに示されており、考えられる装飾ホルダは、任意の形状またはサイズであってもよく、その外面または内面に所望のデザインまたは飾りを有してもよい。さらに、そのような装飾ホルダは、たとえば、ガラス、セラミック、および/または、プラスチック、及びその組み合わせを含む、任意の適切な材料から作製されてもよく、プラスチックは、たとえば、ナイロン、ポリプロピレン、ポリスチレン、アセタール、強化アセタール、ポリケトン、ポリブチレンテレフタレート、高密度ポリエチレン、ポリカーボネート、および/またはABSであってよい。
【0040】
任意選択的に、拡散装置10は単に、装飾ホルダ200、202または204内に配置されるだけであってもよい。他の実施形態においては、拡散装置10、ホルダ200、202、204の少なくとも一つが、ホルダ200、202、204内で拡散装置10を固定する手段を含んでもよい。たとえば、拡散装置10は、締まり嵌めによって、又は摩擦嵌めによって、ホルダ200、202、204内に保持されてもよく、または取り付け手段が、拡散装置10、および/またはホルダ200、202、204の一方または両方に配置されてもよい。このような取り付け手段は、接着テープ、フックおよびループ固着具、接着剤、または当分野では既知の任意の他の取り付け手段を含んでもよい。
【0041】
任意選択的に、本明細書において開示されるような圧電型拡散器の1つ以上は、任意の他の既知の拡散器によって置き換えられてもよい。たとえば、圧電素子は、加熱芯型装置、受動的(パッシブ)装置、エアロゾル装置、およびその組み合わせによって置き換えられてもよい。
【0042】
図15および図15A〜図15Eに次に参照すると、選択モードおよび選択放射周波数によれば、装置10を動作するための回路400は、特定用途向け集積回路(ASIC)またはマイクロプロセッサであってもよい第1の集積回路402と、高効率ブースト調整器であることが好ましいさらなる集積回路404とを含む。IC402は、テキサス州ダラスのTexas Instruments社によって製造されるMSP430F122集積回路を備えてもよく、集積回路404は、カリフォルニア州ミルピタスのSipex Corporation社によって製造されるSP6648を備えてもよい。集積回路404は、AAサイズバッテリ406からバッテリ電源を受信し、抵抗器R1〜R6、コンデンサC1〜C4およびインダクタL1と共に、供給電圧Vccおよび3.3V基準レベルを作成する。
【0043】
集積回路402は、「自動」制御モードにおける装置10の動作中、図4に示される制御を達成するためのプログラミングを含む。
【0044】
IC404のピン3は、低バッテリ状態の信号を発信するために、IC402のピン24に連結され、信号ENABLE4は、IC402のピン3およびVbatに連結され、正常動作を確保する。
【0045】
IC402は、IC402のピン5とピン6との間に連結される水晶圧電素子408によって制御される内部発振器を含む。抵抗器R7は、水晶圧電素子408の一端と接地電位との間に連結される。さらに、IC402はピン2および4で、電圧Vccおよび接地電位をそれぞれ受信する。集積回路402のピン7は、抵抗器R8とコンデンサC5との間の接合点に連結される。抵抗器R8のさらなる端部はVccに連結され、コンデンサC6はVccと接地電位との間に連結される。IC402はピン19で、抵抗器R16を介して信号SW_READを受信する。信号SW_READは、スイッチ18および20の位置を示す。さらに詳細には、信号SW_READは、ピン13、12および11(それぞれRATE1、RATE2およびRATE3)のいずれが、IC402のピン19に連結されているかを示す。さらに、SW_READは、ピン14、20および22(それぞれMODEl、MODE2およびMODE3)のいずれが、IC402のピン19に連結されているかを示す。信号SW_READは、信号RATE1、RATE2およびRATE3ならびに信号MODE1、MODE2およびMODE3と共に、読み出されてもよい。
【0046】
IC402は、抵抗器R9を介してトランジスタQ1のベースに供給される信号LOW_POWERを作成する。トランジスタQ1のエミッタは、3.3V基準を受信する。これは、Q1のコレクタからR10を介してC8に供給される電荷電流を制御するのに役立つ。ショットキーダイオードD1がQ1のエミッタとVccとの間に連結される。さらなるコンデンサC7がVccと接地電位との間に連結される。コンデンサC6は、変圧器414の一次巻線412の第1の端子410に接続される。変圧器414の二次巻線418の第1の端子416が、インダクタL2を介して接合点420に連結される。一次巻線412の第2の端末422および二次巻線418の第2の端末424はそれぞれ、さらなる接合点426に連結される。接合426は、トランジスタQ2によって接地電位に連結される。バイアス抵抗器R11が、トランジスタQ2のゲート電極とソース電極との間に連結され、ゲート電極は、抵抗器R12を介して制御信号PWMを受信する。信号PWMは、IC402のピン23で作成される。
【0047】
接合点420は、圧電素子430、432の第1の端子に連結される。圧電素子430は、圧電素子32用の駆動素子を備えるのに対し、圧電素子432は、圧電素子34用の駆動素子を備える。圧電素子430、432の第2の端子は、トランジスタQ3およびQ4によってそれぞれ、接地電位に連結される。バイアス抵抗器R14は、トランジスタQ3のゲート電極とソース電極との間に連結され、トランジスタQ3のゲート電極は、抵抗器R13を介して制御信号ENABLE1を受信する。同様に、バイアス抵抗器R16は、トランジスタQ4のゲート電極とソース電極との間に連結され、制御信号ENABLE2が、抵抗器R15を介してトランジスタQ4のゲート電極に連結される。制御信号ENABLE1およびENABLE2は、IC402のピン9および8によってそれぞれ作成される。
【0048】
図16のフローチャートを次に参照すると、IC402は、選択されたモードおよび放射周波数に応じて、装置10を駆動させるようにプログラムされる。図16において分かるように、動作はブロック500で始まり、スイッチ18が第1の位置(「A」の位置)にあるかどうかを判定するために検査する。第1の位置にある場合には、制御はブロック502に進み、動作モードAを選択する。他方、ブロック500が、スイッチ18が第1の位置にないと判定した場合には、次にブロック504で、スイッチ18が第2の位置(「B」の位置)にあるかどうかを判定するために検査する。第2の位置にある場合には、ブロック506で動作モードBを選択する。ブロック504で、スイッチ18が「B」位置にないと判定した場合には、スイッチ18は「自動」位置にあると判定され、ブロック508で自動動作モードを選択する。集積回路402は、上述したように、IC402のピン19に提供されるSW_READを検査することによって、スイッチ18の位置(その場合は、スイッチ20についても)を検知する。
【0049】
モードが選択されると、ブロック510が選択された放射周波数を判定するために、上述したブロック500〜508と類似の方法で、スイッチ20の位置を検査する。放射周波数が判定されると、ブロック512は、IC402に信号LOW_POWER、PWM、ENABLE1およびENABLE2を作成させ、今度は、選択された動作モードおよび放射周波数に応じて、圧電素子430、432に電圧を印加させる。詳細には、約130kHzから約165kHzとの間の周波数を有する高周波数パルス幅変調波形が、制御信号PWMとして提供され、それにより高速でトランジスタQ2のオンおよびオフを行い、それにより高周波数交流電力を接合点420に供給させる。圧電素子430が動作されることになっている場合には、高レベル状態の信号が信号ENABLE1として提供され、それにより、トランジスタQ3をオンにする。圧電素子432が作動される場合には、高レベル状態の信号が信号ENABLE2として提供され、それによりトランジスタQ4をオンにする。
【0050】
バッテリ電圧が、たとえば、0.8Vのような特定のレベルまで降下すると、高レベル状態の信号がLOW_POWER信号として提供され、それにより、トランジスタQ4をオフにし、圧電素子430、432へのさらなる電圧印加を防止する。この特徴は、リークして装置10を損傷するまでバッテリが放電しないようにする。
【0051】
要約すれば、使用者が、装置10を選択された放射周波数で特定期間中、2つの異なる活性材料のうちの選択された1つの活性材料を放射するように動作でき、または、選択された放射周波数で異なる活性材料の放射間でユニットを交替させることもできる。
【産業上の利用可能性】
【0052】
本発明において記載された活性材料を分配するための装置および方法は、分配周波数および動作モードを調整しうるというさらなる利点を備え、長期間にわたって、複数の活性材料を自動的に分配するために用いられることができる。拡散装置10は、使用者の個別の好みに適合させるため、および/または装置10の真の目的を隠すために、多数の異なるホルダの任意の1つに配置されてもよい。
【0053】
上述の説明に照らせば当業者には種々の変形が明白である。したがって、この説明は例示的なものとして考えるべきである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジングと、
前記ハウジング内に配置される制御回路であって、第1の期間中に第1の活性材料が放射され、第2の期間中に前記第1の活性材料および第2の活性材料が放射され、第3の期間中に前記第2の活性材料が放射され、前記第2の期間中に第1の香料物質および第2の香料物質が交互に放射される動作モードのためのプログラミングを実装する制御回路と
を備える、活性材料を分配するための装置。
【請求項2】
第1の活性材料および第2の活性材料をその中に有し、前記第1の活性材料および前記第2の活性材料とそれぞれ接触すると共にそれぞれの瓶の外側に延在する第1の芯および第2の芯とを有する、第1の瓶と第2の瓶と、を組み合わせた、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記制御回路によって動作される第1の圧電素子および第2の圧電素子をさらに含み、第1の圧電素子および第2の圧電素子が、前記第1の芯および前記第2の芯とそれぞれ接触して、そこから前記第1の香料物質および前記第2の香料物質を分配する、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記制御回路は、前記第1の活性材料のみが放射される第2動作モードのプログラミングを実装する、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記制御回路は、前記第2の活性材料のみが放射される第3動作モードのプログラミングを実装する、請求項4に記載の装置。
【請求項6】
スイッチは前記ハウジングに配置され、第1に記載の動作モード、第2動作モードまたは第3動作モードの選択を可能にする、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記第1の期間および第3の期間は、同一の持続時間を有する、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
第1の期間中に、第1の活性材料を放射するステップと、
第2の期間中に、前記第1の活性材料および第2の活性材料を放射するステップであって、第2の期間中に前記第1の活性材料および前記第2の活性材料を交互に放射するステップと、
第3の期間中に、前記第2の活性材料を放射するステップと
を含む、活性材料を分配するための方法。
【請求項9】
前記第2の期間中の前記第1の活性材料および前記第2の活性材料の交互放射は、前記第1の活性材料および前記第2の活性材料の不連続の放射を交互に行い、滞留期間が後に続くことを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
第4の期間中に、前記第1の活性材料および前記第2の活性材料を放射するステップをさらに含み、前記第1の活性材料および前記第2の活性材料が、前記第4の期間中に交互に放射される、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記第2の期間は前記第1の期間の後に続き、前記第3の期間は前記第2の期間の後に続き、前記第4の期間は前記第3の期間の後に続く、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第1の期間、前記第2の期間、前記第3の期間、前記第4の期間中に行われる方法ステップは、第5の期間の間に繰り返される、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記第1の活性材料および前記第2の活性材料は、前記活性材料のうちの一方のバーストが放射されると、前記活性材料の一方のバースト放射が終了する前に、前記活性材料の他方が開始されるように、前記第2の期間中に交互に放射される、請求項8に記載の方法。
【請求項14】
活性材料を分配する方法であって、
第1の期間中に、第1の活性材料の不連続なバーストを周定期的に放射するステップと、
第2の期間中に、前記第1の活性材料の不連続なバーストおよび第2の活性材料の不連続なバーストを周期的に放射するステップと、
第3の期間中に、前記第2の活性材料の不連続なバーストを周期的に放射するステップと、
を含み、
前記第2の期間中には、前記第1の活性材料および前記第2の活性材料が交互に放射される、方法。
【請求項15】
前記第1の活性材料および前記第2の活性材料は、前記活性材料の一方のバーストが放射されると、前記活性材料の一方が終了される前に前記活性材料の他方のバーストが開始されるように、前記第2の期間中に交互に放射される、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
第4の期間中に、前記第1の活性材料および前記第2の活性材料の両方が、周定期的に放射されるステップをさらに含む、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記第1の活性材料および前記第2の活性材料は、前記活性材料の一方のバーストが放射されると、前記活性材料の一方が終了される前に前記活性材料の他方のバーストが開始されるように、前記第4の期間中に交互に放射される、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記第2の期間中、前記第1の活性材料をバースト放射し、前記第1の活性材料のバースト放射が終わる前に前記第2の活性材料のバースト放射を開始することで重なり期間を生成し、前記第2の活性材料のバースト放射が終わる前に前記第1の活性材料を供給して休止期間に入らせ、その後で第2の活性材料を休止期間に入らせ、前記第2の活性材料をバースト放射し、前記第2の活性材料のバースト放射が終了する前に前記第1の活性材料のバースト放射を開始し、前記第1の活性材料のバースト放射が終了する前に前記第2の活性材料を休止期間に入らせ、その後で前記第1の活性材料を休止期間に入らせること、を含むシーケンスが繰り返される、請求項14に記載の方法。
【請求項19】
前記第4の期間中に、前記第2の活性材料のバースト放射し、前記第2の活性材料のバースト放射が終わる前に前記第1の活性材料のバースト放射を開始することで重なり期間を生成し、前記第1の活性材料のバースト放射が終了する前に前記第2の活性材料を休止期間に入らせ、前記第1の活性材料を供給して休止期間に入らせ、前記第1の活性材料のバースト放射し、前記第1の活性材料のバースト放射が終わる前に前記第2の活性材料のバースト放射を開始し、前記第2の活性材料のバースト放射が終わる前に前記第1の活性材料を休止期間に入らせ、その後で前記第2の活性材料を休止期間に入らせること、を含むシーケンスが繰り返される、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記第2の期間が前記第1の期間の後に続き、前記第3の期間が前記第1の期間の後に続く、請求項14に記載の方法。
【請求項1】
ハウジングと、
前記ハウジング内に配置される制御回路であって、第1の期間中に第1の活性材料が放射され、第2の期間中に前記第1の活性材料および第2の活性材料が放射され、第3の期間中に前記第2の活性材料が放射され、前記第2の期間中に第1の香料物質および第2の香料物質が交互に放射される動作モードのためのプログラミングを実装する制御回路と
を備える、活性材料を分配するための装置。
【請求項2】
第1の活性材料および第2の活性材料をその中に有し、前記第1の活性材料および前記第2の活性材料とそれぞれ接触すると共にそれぞれの瓶の外側に延在する第1の芯および第2の芯とを有する、第1の瓶と第2の瓶と、を組み合わせた、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記制御回路によって動作される第1の圧電素子および第2の圧電素子をさらに含み、第1の圧電素子および第2の圧電素子が、前記第1の芯および前記第2の芯とそれぞれ接触して、そこから前記第1の香料物質および前記第2の香料物質を分配する、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記制御回路は、前記第1の活性材料のみが放射される第2動作モードのプログラミングを実装する、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記制御回路は、前記第2の活性材料のみが放射される第3動作モードのプログラミングを実装する、請求項4に記載の装置。
【請求項6】
スイッチは前記ハウジングに配置され、第1に記載の動作モード、第2動作モードまたは第3動作モードの選択を可能にする、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記第1の期間および第3の期間は、同一の持続時間を有する、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
第1の期間中に、第1の活性材料を放射するステップと、
第2の期間中に、前記第1の活性材料および第2の活性材料を放射するステップであって、第2の期間中に前記第1の活性材料および前記第2の活性材料を交互に放射するステップと、
第3の期間中に、前記第2の活性材料を放射するステップと
を含む、活性材料を分配するための方法。
【請求項9】
前記第2の期間中の前記第1の活性材料および前記第2の活性材料の交互放射は、前記第1の活性材料および前記第2の活性材料の不連続の放射を交互に行い、滞留期間が後に続くことを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
第4の期間中に、前記第1の活性材料および前記第2の活性材料を放射するステップをさらに含み、前記第1の活性材料および前記第2の活性材料が、前記第4の期間中に交互に放射される、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記第2の期間は前記第1の期間の後に続き、前記第3の期間は前記第2の期間の後に続き、前記第4の期間は前記第3の期間の後に続く、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第1の期間、前記第2の期間、前記第3の期間、前記第4の期間中に行われる方法ステップは、第5の期間の間に繰り返される、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記第1の活性材料および前記第2の活性材料は、前記活性材料のうちの一方のバーストが放射されると、前記活性材料の一方のバースト放射が終了する前に、前記活性材料の他方が開始されるように、前記第2の期間中に交互に放射される、請求項8に記載の方法。
【請求項14】
活性材料を分配する方法であって、
第1の期間中に、第1の活性材料の不連続なバーストを周定期的に放射するステップと、
第2の期間中に、前記第1の活性材料の不連続なバーストおよび第2の活性材料の不連続なバーストを周期的に放射するステップと、
第3の期間中に、前記第2の活性材料の不連続なバーストを周期的に放射するステップと、
を含み、
前記第2の期間中には、前記第1の活性材料および前記第2の活性材料が交互に放射される、方法。
【請求項15】
前記第1の活性材料および前記第2の活性材料は、前記活性材料の一方のバーストが放射されると、前記活性材料の一方が終了される前に前記活性材料の他方のバーストが開始されるように、前記第2の期間中に交互に放射される、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
第4の期間中に、前記第1の活性材料および前記第2の活性材料の両方が、周定期的に放射されるステップをさらに含む、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記第1の活性材料および前記第2の活性材料は、前記活性材料の一方のバーストが放射されると、前記活性材料の一方が終了される前に前記活性材料の他方のバーストが開始されるように、前記第4の期間中に交互に放射される、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記第2の期間中、前記第1の活性材料をバースト放射し、前記第1の活性材料のバースト放射が終わる前に前記第2の活性材料のバースト放射を開始することで重なり期間を生成し、前記第2の活性材料のバースト放射が終わる前に前記第1の活性材料を供給して休止期間に入らせ、その後で第2の活性材料を休止期間に入らせ、前記第2の活性材料をバースト放射し、前記第2の活性材料のバースト放射が終了する前に前記第1の活性材料のバースト放射を開始し、前記第1の活性材料のバースト放射が終了する前に前記第2の活性材料を休止期間に入らせ、その後で前記第1の活性材料を休止期間に入らせること、を含むシーケンスが繰り返される、請求項14に記載の方法。
【請求項19】
前記第4の期間中に、前記第2の活性材料のバースト放射し、前記第2の活性材料のバースト放射が終わる前に前記第1の活性材料のバースト放射を開始することで重なり期間を生成し、前記第1の活性材料のバースト放射が終了する前に前記第2の活性材料を休止期間に入らせ、前記第1の活性材料を供給して休止期間に入らせ、前記第1の活性材料のバースト放射し、前記第1の活性材料のバースト放射が終わる前に前記第2の活性材料のバースト放射を開始し、前記第2の活性材料のバースト放射が終わる前に前記第1の活性材料を休止期間に入らせ、その後で前記第2の活性材料を休止期間に入らせること、を含むシーケンスが繰り返される、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記第2の期間が前記第1の期間の後に続き、前記第3の期間が前記第1の期間の後に続く、請求項14に記載の方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図15A】
【図15B】
【図15C】
【図15D】
【図15E】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図15A】
【図15B】
【図15C】
【図15D】
【図15E】
【図16】
【公表番号】特表2009−542322(P2009−542322A)
【公表日】平成21年12月3日(2009.12.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−518160(P2009−518160)
【出願日】平成19年6月20日(2007.6.20)
【国際出願番号】PCT/US2007/014344
【国際公開番号】WO2008/005182
【国際公開日】平成20年1月10日(2008.1.10)
【出願人】(500106743)エス.シー. ジョンソン アンド サン、インコーポレイテッド (168)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成21年12月3日(2009.12.3)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年6月20日(2007.6.20)
【国際出願番号】PCT/US2007/014344
【国際公開番号】WO2008/005182
【国際公開日】平成20年1月10日(2008.1.10)
【出願人】(500106743)エス.シー. ジョンソン アンド サン、インコーポレイテッド (168)
【Fターム(参考)】
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