説明

流体投与ヘッド用の保護キャップ

側面壁(42)と、投与開口部(401)が形成された端部壁(40)とを有する流体投与装置の投与ヘッド(4)を、閉位置において覆う保護キャップであって、内側に密封用形状加工部(500,520)を少なくとも1つ有し、当該密封用形状加工部は、閉位置において、投与ヘッド(4)の側面壁(42)と、前記投与開口部に近い位置で、漏れの生じない状態で係合していること、を特徴とする保護キャップ。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、流体投与装置(特に鼻スプレー型のもの)が有する投与ヘッドに用いられる保護キャップ、ならびに、こうした保護キャップを有する投与ヘッドおよび流体投与装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術では、投与装置の投与開口部を閉じるために取り外し可能なキャップを用いることが知られている。こうしたキャップについては、具体的には、WO 00/61454号やWO 98/00354号の特許文書に記載されている。
取り外し可能な型のキャップは、その閉位置にある間、キャップの上端壁の内側に固定された密封要素により、漏れの生じない状態で投与開口部を閉じる。密封要素については、キャップとは異なる素材で作られたエラストマー製の栓や変形可能パッドとすることができる。上記栓やパッドを用いた密封は、直接開口部で、もしくは開口部の内側で行われるので、良好な密封が保証される。しかしながら、この種のエラストマー製の栓やパッドは、投与装置を何回か連続して使用するうちに復元不能な形で変形してしまい、それが密封の信頼性を損なう結果につながるおそれがある。さらに、投与開口部の種類ごとに、密封要素の寸法を個別に調整する必要がある。また、キャップ自体も、投与ヘッドの寸法に合わせて個別に調整する必要がある。そのため、キャップの製造においては、密封要素と開口部とを完全に漏れの生じない状態で協働させるために、精確な寸法制御が求められることになる。具体的には、密封部材の寸法が合っていなければ、流体が気化する可能性があり、気化すると、次回の駆動において投与される量が所定量に達しない危険が生じる。また、流体が投与ヘッド内部で乾燥してしまう可能性もあり、そうなると、開口部がふさがれて、流体の投与が困難あるいは不可能になるおそれがある。それ以外にも、状況によっては、寸法が精確に合っていないと、キャップを投与ヘッドの所定位置に装着することが、困難あるいは不可能になる場合がある。
【0003】
特許文書:EP−0 131 501号、WO 2007/009872号、EP−0 775 530号にも、保護キャップを有する他の従来技術装置が記載されているが、いずれも、単にその下側エッジ部が投与ヘッドに取り外し可能な様態で係合しているにすぎない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】国際特許WO 2007/009872号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上述した問題の生じない保護キャップを提供することを目的とする。
具体的には、本発明は、流体投与装置用に、密封性の向上を保証でき、製品寿命も延ばせる、という保護キャップを提供することを目的とする。
本発明はまた、製造および組立が簡単かつ安価に行える保護キャップを提供することを目的とする。
【0006】
そして、本発明は更に、既存の投与装置の投与ヘッドへの適用が容易であり、投与ヘッドの改造を必要とせず、それでも寸法の差を補償する能力はより優れている、という保護キャップを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
目的の達成のために、本発明は、側面壁と、投与開口部が形成された端部壁とを有する流体投与装置の投与ヘッドを、閉位置において覆う保護キャップであって、内側に密封用形状加工部を少なくとも1つ有し、当該密封用形状加工部は、閉位置において、投与ヘッドの側面壁と、前記投与開口部に近い位置で、漏れの生じない状態で係合している、という保護キャップを提供する。
【発明の効果】
【0008】
また、効果的な構成として、前記少なくとも1つの密封用形状加工部は、キャップの内部上端壁および/または内部側面壁から突出していること、とする。
また、効果的な構成として、閉位置において、前記少なくとも1つの密封用形状加工部は、変形および/または圧縮して、漏れを生じない状態で投与ヘッドに接していること、とする。
【0009】
また、効果的な構成として、前記少なくとも1つの密封用形状加工部は、リップ(lip)、突起部、タブ、フランジ、リングのうち少なくとも1つで成ること、とする。
また、効果的な構成として、単一の部品として形成されていること、とする。
また、効果的な構成として、保護キャップの側面壁の形状は、少なくとも部分的には円錐状の形に作られていること、とする。
【0010】
また、効果的な構成として、実質的に硬さのあるプラスチック材料で作られていること、とする。
また、効果的な構成として、固定手段を有し、当該固定手段によって、投与ヘッドに動かない状態で保持されること、とする。
また、本発明は、これまでに挙げた保護キャップのいずれかを有すること、を特徴とする投与ヘッドを提供する。
【0011】
また、効果的な構成として、本投与ヘッドは、鼻スプレー用アクチュエータを有し、前記鼻スプレー用アクチュエータは、端部壁に、軸方向中心に位置する投与開口部を有し、前記保護キャップは、中空のスリーブの形に作られており、前記鼻スプレー用アクチュエータを覆った状態で固定され、前記保護キャップは、環状の密封用形状加工部を有し、当該密封用形状加工部は、側面壁内側から突出しており、閉位置では、投与ヘッドの側面壁と、漏れを生じない状態で係合すること、とする。
【0012】
また、効果的な構成として、本投与ヘッドは、鼻スプレー用アクチュエータを有し、当該鼻スプレー用アクチュエータは、端部壁に、軸方向中心に位置する投与開口部を有し、前記保護キャップは、中空のスリーブの形に作られており、前記鼻スプレー用アクチュエータを覆った状態で固定されており、前記保護キャップは、環状の密封用形状加工部を有し、当該密封用形状加工部は、頂上壁から突出しており、閉状態では、投与ヘッドの側面壁と、漏れを生じない状態で係合すること、とする。
【0013】
更に、本発明は、流体貯蔵器と、ポンプまたは弁である投与部材とを有する流体投与装置であって、これまでに挙げた投与ヘッドのいずれかを有することを特徴とする流体投与装置を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の第1の実施の形態を構成する保護キャップを、鼻用投与ヘッド上の閉位置にある状態で示す、長手方向の概略断面図である。
【図2】図1に示すキャップの一部を示す部分拡大図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態を構成する保護キャップを、鼻用投与ヘッド上の閉位置にある状態で示す、長手方向の概略断面図である。
【図4】図3に示すキャップの一部を示す部分拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の他の特徴及び効果については、非限定的な例として示す、本発明の2つの効果的な実施の形態に関する以下の詳細な説明を、添付図面を参照しながら読むことで明らかになる。
本発明は、保護キャップと、当該保護キャップを含む投与ヘッドおよび流体投与装置とに関する。本発明の保護キャップは、いかなる種類の保護キャップにも用いることができる。よって、投与装置に関して詳細な説明はしない。
【0016】
図1乃至4は、本発明の保護キャップを、投与ヘッド4を覆った状態で示している。投与ヘッド4については、鼻腔内に流体を噴霧するように作られた鼻スプレーアクチュエータの形状を有するものとするのが効果的である。当然のことながら、本発明のキャップ5は、こうした種類のアクチュエータを保護するものに限定されない。実際、本発明のキャップは、投与開口部を有して、当該開口部から、気化および/または乾燥する可能性、および/または、投与開口部に詰まる可能性のある流体を投与する、という種類の投与ヘッド全てに用いることができる。
【0017】
先ず図1乃至3を参照する。アクチュエータ4は、軸方向における端部壁40に、軸方向投与開口部401を有する。そして、その反対側の端には、投与装置を駆動するための受け面44が設けられており、当該受け面は、投与ヘッド4を図外の投与部材(例えば、ポンプや弁)に接続する接続手段7とつながっている。使用する投与装置の種類に応じて、他の変形例も考えられる。効果的な構成として、投与ヘッドは、開口部401に通じる放出流路の内部に、内部ノズルまたは挿入物8を有し、これによって、デッドボリュームが小さくなると共に、開口部401から流体が霧状に放出される。そうして、投与ヘッドは、投与開口部401が設けられた端部壁40と、側面壁42とを有する。そして、側面壁42は、端部壁40に近い位置に側面境界壁420を、アクチュエータの基部の位置であって、受け面44の近くに基部側面壁421を、それぞれ有する。
【0018】
図面では、中空のスリーブの形をした取り外し可能な保護キャップを、閉位置において示してある。キャップは内部側面壁52を有し、さらに、軸方向の上端部に上端壁50を有する。効果的な形として、本発明のキャップが有する側面壁52は、少なくとも部分的に円錐形となっており、それによって特に、様々に異なる種類のアクチュエータで使用できるものとなっている。本実施の形態でのキャップ5は、細長い中空のスリーブの形に作られているが、当然、それ以外の適当な形状にすることもできる。
【0019】
図1乃至3に示すように、キャップは側面壁52に固定手段521を更に有し、それによって投与ヘッド4上で確実に閉位置に保持される。キャップを投与ヘッド4に固定する固定手段については、何らかの適当な形状のものとすればよい。例えば、スナップ留めで固定してもよいし、アクチュエータにネジを設けてネジ留めしてもよい。キャップは、投与ヘッド4に固定してもよいし、投与装置が有する他の部材(固定リング、流体容器(図示せず)など)に固定してもよい。ここまでに説明した2つの実施の形態が有する固定手段521は、図1乃至3に見られるように、アクチュエータ4と、その底部側面壁421の位置で係合する。
【0020】
キャップは、閉位置においては投与開口部401を密封している。密封のために、本発明のキャップは少なくとも1つの密封用形状加工部500、520を有し、当該密封用形状加工部は、前記投与開口部に近い位置で内壁から突出した形となっている。効果的な方法として、形状加工部は、例えばキャップの成形処理中に、キャップと一体化した形で作られる。そうすれば、前記少なくとも1つの密封用形状加工部を任意の形状とすることができる。また、効果的な構成として、本発明のキャップは単一の部品として作られており、その材料は、実質的な硬さのあるプラスチック材料とするのが好ましい。こうしたプラスチック材料であれば、投与ヘッドと漏れの生じない状態で協働することが可能であり、さらに、簡単で信頼性が高く、リスクなしにユーザが取り扱うことが可能となる。
【0021】
図1、2に示す第1の実施の形態では、キャップの内側には、密封用形状加工部520が少なくとも1つ、内部側面壁52から突出した形で設けられている。前記少なくとも1つの密封用形状加工部520の配置は、閉位置において、投与開口部401から遠くない側面境界壁420の位置にあり、漏れの生じない状態で投与ヘッドと係合する、というものになっている。
【0022】
ここで、図1の部分拡大図である図2を参照する。密封用形状加工部は、キャップ5の内部側面壁52から突出した2つの環状密封用突起部(bead)520の形状となっている。当然、密封用形状加工部は、2つではなく1つの環状突起部とすることもできる。効果的な形として、キャップに更にいくつかの密封用突起部を持たせれば、装置の良好な密封が保証される。閉位置での密封用突起部520は、変形および/または圧縮されて、投与ヘッドの側面境界壁420に、漏れを生じないように当接している。この壁420は、アクチュエータの上側端部の側にあって、開口部に近接している。当然のことながら、図1、2では2つの環状突起部として示してある密封用形状加工部については、少なくとも1つのリップ(lip)、タブ、フランジ、リングまたは他の何らかの形状をした部材を付加する、またはこれと置き換える、という構成も可能である。これらはキャップの内壁から突出しており、閉位置ではアクチュエータ4の側面境界壁420と漏れの生じない状態で係合する。
【0023】
また、図2に見られるように、鼻スプレーアクチュエータ4の投与開口部401は、投与ヘッド4の端部壁に設けられた皿状部分402の底にあたる位置に形成されている。本実施の形態は、典型的な鼻用投与ヘッドに対応している。キャップは、装着時に、鼻スプレー用アクチュエータを覆うように嵌められて、最終的には、図1、2に示すように上端壁50が投与ヘッド4の端部壁40に接する状態になる。キャップ5、投与ヘッド4のそれぞれの寸法はこれを可能にするように決められている。ただし、別の構成として、閉位置で投与ヘッドの側面境界壁420と密封用形状加工部520とが漏れの生じない状態で係合している場合は、上端壁50の内側面と投与ヘッドの端部壁40とを接触させる必要はない。
【0024】
キャップが閉位置にある時、少量の空気が、投与ヘッドの端部壁40と、キャップの上端壁50と、そして環状突起部520との間に閉じ込められている。その空気の量が充分に少ないため、開口部401内部の流体が気化および/または乾燥する事態を防止することができる。それでも、投与開口部401と直接に協働させる必要のある密封部材が存在しないため、本発明のキャップによれば、空気の存する空間を作ることで寸法誤差を補償することが容易になる。前記空間が寸法誤差に応じて大きく又は小さくなるからである。密封は突起部で実現されるため、非常に高い精度で投与ヘッドに装着できるキャップを作る必要はなくなり、その結果、キャップの製造作業は簡単になり、コストも下がる。
【0025】
図3、4は本発明の別の実施の形態を示し、ここでは、キャップの密封用形状加工部が異なっている。よって、その他の部材(図1、2と同じ参照番号を当てたもの)についての説明は繰り返さない。
図3、4を参照すると、キャップ5は、環状の密封用フランジまたはスリーブ500の形で密封用形状加工部を有している。この密封用フランジまたはスリーブは、上端壁50の内側面から突出しており、閉位置では投与ヘッド4の側面境界壁420と漏れの生じない状態で係合する。効果的な構成として、環状フランジ500は、キャップと一体の形に作られており、キャップの上端壁50の内側面から遠ざかるにつれて厚みが小さくなる。次に、図3の部分拡大図である図4を参照する。環状フランジ500は、自由端520よりも基部510の方が厚くなっている。環状フランジは、こうした形状により、基部510で実質的な硬さと強さとが実現できると同時に、自由端520では実質的な可撓性と密封能力とを実現することができる。キャップの装着時には、密封用の環状フランジ500の自由端520が、アクチュエータの軸方向端部を囲む形で嵌められる。環状フランジは、漏れを生じない状態で投与ヘッド4の側面境界壁420と係合する状態になる。この第2の実施の形態では、キャップの上端壁50の内側面が、投与ヘッド4の端部壁40に接することはない。投与ヘッドの側面境界部420に漏れの生じない状態で接するのは、環状フランジ500のみである。更に、固定手段521が、第1の実施の形態の固定手段と同様に、キャップを投与ヘッドに固定する目的で設けられている。
【0026】
第1の実施の形態と同様に、閉位置において、環状フランジの内側で投与ヘッドの下側端部壁40とキャップの上端壁50との間に存する空気は、ごく少量にすることが可能である。閉位置において上記少量の空気が閉じ込められる空間は非常に小さいため、開口部の内部で流体が気化したり乾燥したりする事態は防止できる。
このように、本発明は、流体投与装置の投与開口部を、漏れの生じない状態で保護する保護キャップを提供し、しかも、当該キャップは、設置及び取り外しが容易であり、繰り返し使用した後であっても閉位置においては開口部の密封を保証でき、それと同時に、閉位置にある際の前記投与開口部における流体の気化および乾燥を防ぐことができる。
【0027】
以上、本発明について、その2つの効果的な実施の形態を参照しながら説明したが、言うまでもなく、本発明は前記実施の形態に限定はされない。
具体的には、キャップの形状はどのようなものでもよく、密封用形状加工部についても、形状、位置、数は任意である。さらに、密封用形状加工部はキャップと一体に製造する必要はなく、例えば、キャップの上に成形するなどの方法も可能であろう。
【0028】
また、当業者であれば、添付の特許請求の範囲によって規定される本発明の範囲から逸脱しない形で、上記以外の変形を施すことも可能であろう。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
側面壁(42)と、投与開口部(401)が形成された端部壁(40)とを有する流体投与装置の投与ヘッド(4)を、閉位置において覆う保護キャップであって、
内側に密封用形状加工部(500,520)を少なくとも1つ有し、当該密封用形状加工部は、閉位置において、投与ヘッド(4)の側面壁(42)と、前記投与開口部に近い位置で、漏れの生じない状態で係合していること、
を特徴とする保護キャップ。
【請求項2】
前記少なくとも1つの密封用形状加工部(500,520)は、キャップ(5)の内部上端壁および/または内部側面壁(50,52)から突出していること、
を特徴とする請求項1に記載の保護キャップ。
【請求項3】
閉位置において、前記少なくとも1つの密封用形状加工部(500,520)は、変形および/または圧縮して、漏れを生じない状態で投与ヘッド(4)に接していること、
を特徴とする請求項1または2に記載の保護キャップ。
【請求項4】
前記少なくとも1つの密封用形状加工部(500,520)は、リップ(lip)、突起部、タブ、フランジ、リングのうち少なくとも1つで成ること、
を特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の保護キャップ。
【請求項5】
単一の部品として形成されていること、
を特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の保護キャップ。
【請求項6】
保護キャップ(5)の側面壁(52)の形状は、少なくとも部分的には円錐状の形に作られていること、
を特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の保護キャップ。
【請求項7】
実質的に硬さのあるプラスチック材料で作られていること、
を特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の保護キャップ。
【請求項8】
固定手段(521)を有し、当該固定手段によって、投与ヘッドに動かない状態で保持されること、
を特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の保護キャップ。
【請求項9】
請求項1乃至8のいずれかに記載の保護キャップを有すること、
を特徴とする、流体投与装置用の投与ヘッド。
【請求項10】
鼻スプレー用アクチュエータ(4)を有し、前記鼻スプレー用アクチュエータ(4)は、端部壁(40)に、軸方向中心に位置する投与開口部(401)を有し、
前記保護キャップ(5)は、中空のスリーブの形に作られており、前記鼻スプレー用アクチュエータ(4)を覆った状態で固定され、
前記保護キャップ(5)は、環状の密封用形状加工部(520)を有し、当該密封用形状加工部(520)は、側面壁内側から突出しており、閉位置では、投与ヘッド(4)の側面壁(420)と、漏れを生じない状態で係合すること、
を特徴とする請求項9に記載の投与ヘッド。
【請求項11】
鼻スプレー用アクチュエータ(4)を有し、当該鼻スプレー用アクチュエータは、端部壁(40)に、軸方向中心に位置する投与開口部を有し、
前記保護キャップ(5)は、中空のスリーブの形に作られており、前記鼻スプレー用アクチュエータ(4)を覆った状態で固定されており、
前記保護キャップ(5)は、環状の密封用形状加工部(500)を有し、当該密封用形状加工部(520)は、頂上壁から突出しており、閉状態では、投与ヘッド(4)の側面壁(420)と、漏れを生じない状態で係合すること、
を特徴とする請求項10に記載の投与ヘッド。
【請求項12】
流体貯蔵器と、ポンプまたは弁である投与部材とを有する流体投与装置であって、請求項9乃至11のいずれかに記載の投与ヘッドを有することを特徴とする流体投与装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2010−527855(P2010−527855A)
【公表日】平成22年8月19日(2010.8.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−508884(P2010−508884)
【出願日】平成20年5月19日(2008.5.19)
【国際出願番号】PCT/FR2008/050863
【国際公開番号】WO2008/142357
【国際公開日】平成20年11月27日(2008.11.27)
【出願人】(502343252)バルワー エス.アー.エス. (144)
【Fターム(参考)】