説明

流体製品投与ポンプ

流体製品ディスペンサポンプであって、ポンプ本体(10)と、ポンプチャンバ(20)と、前記ポンプチャンバ(20)内をスライド移動することで流体製品を投与する少なくとも1つの第1のピストン(72)と、投与開口部(45)と、そして、投与開口部(45)が閉状態になる位置と投与開口部(45)が開状態になる位置との間で移動および/または変形することの可能なクローザ(38)とを有し、前記ポンプチャンバが入口弁(70)を有し、当該入口弁がポンプチャンバ(20)を流体製品貯蔵器(60)に延びるディップチューブ(18)から隔てており、前記ディップチューブ(18)と前記ポンプチャンバ(20)との間にバイパス通路(74)が設けられており、前記バイパス通路(74)は前記入口弁(70)の上流に配置されており、前記バイパス通路は、ポンプがプライミングされる際、ポンプチャンバ(20)をディップチューブ(18)に接続する、という前記ポンプ。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は流体製品投与ポンプ、および、こうしたポンプを有する流体製品投与装置に関する。
【背景技術】
【0002】
流体製品投与ポンプは現在の技術において公知であり、特に、化粧品、香水、さらに医薬の分野における製品の投与のために使われる。それらは通常、ポンプ本体の中(より具体的には、当該ポンプ本体に設けられたポンプチャンバの中)でスライド移動するピストンを有し、当該ピストンは、ポンプが駆動されるたびに1ドーズの流体製品を投与するように作られている。通常、ポンプチャンバは入口弁を有し、当該弁は、ポンプ駆動のたびに放出される製品ドーズを規定する。さらに、ポンプの中には、投与開口部の位置にクローザを有するものがあり、これは特に医薬製品について、ポンプの動作と動作との間に製品汚染が生じないようにするためのものである。
【0003】
この型のポンプに関して生じる問題の1つは、プライミング(priming)に関するものである。ポンプが初めて駆動される際、ポンプチャンバは空気で満たされている。この空気を完全に排出しないと、前記ポンプチャンバに流体製品を充填してポンプ駆動のたびに正確かつ再現性のある投与を可能にすることは不可能である。ポンプがクローザを備えている場合、プライミングはさらに複雑になる。ポンプチャンバの中にある空気をチャンバ外に排出することが、特に前記クローザの存在のために困難になる。
【0004】
流体製品投与ポンプに関して生じ得るもう1つの問題は、スプレー型ポンプの場合のスプレー品質に関するものである。特に、クローザが投与開口部の位置に設けられている場合、放出時のスプレーの品質および特性は前記クローザに左右される。これらクローザの大半は、駆動中に生じる製品の圧力を受けて移動させられる。そのため、駆動時の軸方向の力の大きさや強さが異なれば、スプレーの特性も変化してしまう恐れがある。特に、ポンプ駆動の際に内部のクローザが投与開口部から遠ざかる形で軸方向に移動する、というポンプの場合、前記クローザが過度に移動すると、それが原因となってスプレーの品質が損なわれ、ドーズの投与がうまくいかないこともある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上述したような不都合のない流体製品投与ポンプを提供することを目的とする。
さらに具体的に言えば、本発明は、簡単かつ安価な形で安全かつ信頼性の高いプライミングが行える流体製品投与ポンプを提供することを目的とする。
さらに、本発明は、ポンプ駆動の際、駆動時にユーザからポンプに加えられる力の大きさにスプレーが影響を受けないことを常に保証できる、という流体製品投与ポンプを提供することを目的とする。
【0006】
さらに、本発明は、製造および組立が簡単かつ安価である、という流体製品投与ポンプを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的の達成のために、本発明は、流体製品ディスペンサポンプであって、ポンプ本体と、ポンプチャンバと、前記ポンプチャンバ内をスライド移動することで流体製品を投与する少なくとも1つの第1のピストンと、投与開口部と、そして、投与開口部が閉状態になる位置と投与開口部が開状態になる位置との間で移動および/または変形することの可能なクローザとを有し、前記ポンプチャンバが入口弁を有し、当該入口弁がポンプチャンバを流体製品貯蔵器に延びるディップチューブから隔てており、前記ディップチューブと前記ポンプチャンバとの間にバイパス通路が設けられており、前記バイパス通路は前記入口弁の上流に配置されており、前記バイパス通路は、ポンプがプライミングされる際、ポンプチャンバをディップチューブに接続する、という前記ポンプを目的とする。
【発明の効果】
【0008】
また、ポンプ本体が前記クローザと共に単一の部品の形で作られている、とするのが効果的である。
また、入口弁は、第1のピストンに固定された弁シートと弁部材とを有し、前記第1のピストンは前記ポンプ本体の中を耐漏洩様態でスライド移動し、前記ポンプ本体は、プライミングのタイミングで第1のピストンと協働する開口部を有し、協働することによって、前記バイパス通路を開くと共に、ポンプの初回の駆動の前には、ポンプチャンバの中に入っている空気がディップチューブを通って貯蔵器に逃れることを可能にすること、とするのが効果的である。
【0009】
また、前記ポンプは、前記投与開口部が組み入れられた投与ヘッドを有する、とするのが効果的である。
また、前記クローザは、いかなる位置でもヘッドと耐漏洩様態で協働している第2のピストンと、前記ヘッドに対して密閉位置と開位置との間で移動可能な第3のピストンとを有し、前記第3のピストンは、投与チャンバを2つの部分に分割し、投与チャンバの第1の部分はクローザと前記第3のピストンとの間に配置されており、投与チャンバの第2の部分は前記第3のピストンと前記第2のピストンとの間に配置されている、とするのが効果的である。
【0010】
また、ポンプチャンバの前記第2の部分は前記バイパス通路に接続されている、とするのが効果的である。
また、第3のピストンは、駆動時、その開位置に移動し、そこで、ポンプチャンバの前記第1、第2の部分を接続し、その際、前記ポンプチャンバの中に入っている製品の一部は、前記バイパス通路を通ってディップチューブの中、そして貯蔵器の中に放出される、とするのが効果的である。
【0011】
また、ポンプチャンバの第2の部分は、前記第2、第3のピストンの間に設けられた通路を介して、前記バイパス通路に接続されている、とするのが効果的である。
また、前記第2および第3のピストンは単一の部材の形で作られている、とするのが効果的である。
また、前記第2のピストンは前記クローザと共に単一の部材の形で作られている、とするのが効果的である。
【0012】
また、前記クローザは、具体的にはスプリングにより、その閉位置の方向に弾性的に負荷を負わされると共に、ポンプチャンバの中に入っている製品の圧力により、その開位置の方向に移動および/または変形させられる、とするのが効果的である。
また、クローザは、前記ポンプ本体に対して、軸方向に移動および/または変形し、前記第3のピストンは、前記クローザの予め決められた軸方向の移動および/または変形から、開位置へと移動させられる、とするのが効果的である。
【0013】
また、弁部材はボールである、とするのが効果的である。
また、単一のスプリングは、前記第1のピストンをその休止位置方向に、前記クローザをその閉位置方向に移動させる働きをする、とするのが効果的である。
また、前記スプリングは流体製品と接触しない、とするのが効果的である。
また、前記第1のピストンと前記弁シートとは、装着部材と共に単一の部材の形で作られており、前記装着部材はスナップ留め用、クリンプ留め用、あるいはネジ留め用のリングであり、前記ポンプを流体製品貯蔵器に固定するように作られていること、とするのが効果的である。
【0014】
また、本発明は、流体製品貯蔵器を有する流体製品投与装置であって、上で述べたポンプを有する、という装置を目的とする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明に関する他の特徴および効果については、本発明に関する以下の詳細な説明を、非限定的な例として示す添付の図面を参照しながら読むことで明らかになるであろう。
図面を見て分かるように、本発明の投与ポンプはポンプ本体10を有し、当該本体内部では第1のピストン72が自由にスライド移動する状態となっている。この第1のピストン30はポンプチャンバ20を形作るのに部分的に関与しており、ポンプが駆動されると、ポンプチャンバ20に入っていた製品1ドーズ分が投与開口部45(投与ヘッド40に形成するのが好ましい)を通って投与される。ポンプはクローザ38を有し、当該クローザは、投与開口部45のすぐ上流の位置に配置されていると共に、投与開口部45の閉位置と同投与開口部の開位置との間で移動可能または変形可能である、という形で当該開口部と協働する。ポンプチャンバには入口弁70が有り、当該弁70は、弁部材を形成し、弁シート71と協働するボール75の形で作ることができる。ポンプ本体10は、本体内部でクローザ38と共に単一の部品として形成するのが好ましい。効果的な構成として、ピストン72と弁シート71とは、装着リング15を有した部品に固定されており、当該リングはポンプを貯蔵器60(流体製品を格納したもの)に固定するように作られている(シール65を設けるのが効果的である)。ディップチューブ18は、貯蔵器60に格納された製品を残らず投与できるように、貯蔵器の底にまで延びる形に設計されているが、これについても、ピストン72、弁シート71、そして装着リング15の形成された前記部品と共に単一の部品として作ればよい。弁部材75はボールの形で示してあるが、別の形で作ることも可能であろう。
【0016】
入口弁70の上流で、ディップチューブ18とポンプチャンバ20との間に、バイパス通路74が設けられている。このバイパス通路74は、ポンプがプライミングされる際に、ポンプチャンバ20をディップチューブ18に接続する。具体的には、このバイパス通路74は、弁部材75の上流で弁シート71に形成された側面の穴の形で作ればよい。そうして、弁シート71は、効果的な構成として、前記ポンプ本体の内部をスライド移動する第1の耐漏洩ピストン72の上流に配置されており、ポンプ本体は、プライミング時には前記第1のピストン72と協働することになる開口部32を備えている。このプライミング時の状態は特に図2に示してある。図で分かるように、ユーザがポンプを初めて駆動する際、そして、ポンプチャンバ20の中に空気が存在している場合、空気は圧縮されており、ボール75を押して弁シート71に接した状態にすることで、入口弁70を閉じる。空気は圧縮可能であるため、第1のピストン72は、クローザ38を投与ヘッド40に対して移動させることなく、ポンプ本体10の中をスライド移動できる。第1のピストン72がポンプ本体10の開口部32に達すると、ポンプチャンバ20とバイパス通路74との間に通路が作られ、当該通路は、ポンプチャンバ20の中に入っていた空気を、図2の矢印A、Bで示すように、ディップチューブ18に向かって(したがって貯蔵器60の中に向けて)放出する。プライミングの終了後、ポンプが休止状態に戻ると、流体製品はポンプチャンバ20内に引き込まれ、それに伴って、第1のピストン72はもはや、ポンプの通常動作の間(言い換えれば、製品が投与されている際)、駆動の終了のタイミングを除いて、ポンプ本体30内の前記開口部32に達することはない。その後、前記入口弁70は通常の様態で動作し、駆動中は閉じ、ポンプがその休止状態に戻ると開く。
【0017】
効果的な構成として、ポンプが有するのは単一のスプリング50であり、当該スプリングは、駆動が1度終わるたびクローザ38をその閉位置に、第1のピストン72をその休止位置に戻すように作られている。効果的な構成として、このスプリング50は流体製品といかなる形でも接触しない。これにより、当該流体製品のあらゆる劣化リスクが除かれる。また、効果的な構成として、クローザ38は、駆動ヘッド40内部に設けられたスリーブ150の中で、開位置と閉位置との間を軸方向にスライド移動する。また、好ましい構成として、スプレープロフィール(図示せず)が前記スリーブ内に形成されており、放出の際に製品を乱流状態にして、スプレーを形成することを可能にする。
【0018】
高品質のスプレーを得るためには、クローザ38が投与開口部45から過度に遠ざかることのないようにするのが重要である。このリスクを低減するには、例えば、ユーザが駆動ヘッド40を乱暴に押さえた場合に備え、駆動が行われる際にポンプチャンバ20内でこの圧力を軽減する手段を設ける。この手段は、クローザ38の投与開口部45からの距離を、高品質のスプレーの生成に充分な程度に短い距離に保つことを可能にするものである。当該手段は、第2のピストン34、第3のピストン35を有し、これらピストンは、前記クローザ38と共に単一部品の形で作るのが好ましい。前記第2のピストン34は、ヘッド40の中で、耐漏洩閉位置と開位置との間を密封様態でスライド移動する。そして、この第3のピストン35は、ポンプチャンバ20を2つの部分に分ける。ポンプチャンバの第1部分21は投与開口部45のすぐ上流に位置しており、ポンプチャンバの第2部分23は前記第2のピストン34と前記第3のピストン35との間に位置している。前記第3のピストン35は、ヘッド40の2つの部分11、13の中をスライド移動し、これら部分は径が異なることもありうる。こうした構成により、密閉位置では、第3のピストン35は、径の小さい方の部分11と協働する。当該部分11の先には径の大きい方の部分13が延びている。第3のピストン35が、ヘッドの中の径の大きい方の部分13に達すると、ポンプチャンバの第1部分21とポンプチャンバの第2部分23との間に通路が開く。変形例として、ヘッド部分11に1または複数の通気グルーブを持たせることで、前記第3のピストン31の予め決められた位置を使い、ポンプチャンバの2つの部分21、23の間に通路を開ける、とすることもできる。
【0019】
効果的な構成として、ポンプチャンバの前記第2の部分23の位置で、第2のピストン34と第3のピストン35との間に、通路33が設けられており、前記通路33はバイパス通路74に接続され、その結果として、ディップチューブ18、さらには貯蔵器60にまでつながる。ユーザが駆動ヘッド40をあまりに乱暴に押してしまった場合、ポンプチャンバ20内の圧力は非常に急速に高まり、この圧力を受けて、クローザ38も急速に移動させられ、投与開口部45から遠ざけられる。第3のピストン35はクローザ38に固定されているため、クローザと同時に移動する。クローザ38が予め決められた距離だけ軸方向に移動させられると、前記第3のピストン35がその開位置に達し、その結果、ポンプチャンバの第1の部分21の中で生じた過度の圧力は、ポンプチャンバの前記第2の部分23に移される。その後、この過度の圧力は、図3の矢印C、Dによって示すように、ドーズの一部を通路33経由でバイパス通路74に向けて、さらに、貯蔵器60に向けて放出させることになる。このようにして、クローザ38が投与開口部45から過度に遠い位置まで移動する事態を防止することにより、スプレーの品質が保証される。
【0020】
ポンプチャンバ20の入口弁70の上流に設けられたバイパス通路74は、このように2つの機能を果たす。先ず、プライミングのタイミングでは空気放出通路として働き、次いで、何回かの駆動時には製品を放出する通り道を形成して、製品の良好なスプレー化を保証する。
以上、本発明に関し、特定の実施の形態を参照しながら説明したが、様々な変形を施すのが可能なことは明らかである。具体的に言えば、ディップチューブ18は必ずしも、貯蔵器60にポンプを固定する装着部材15に固定しなくてもよいし、当該部材15と一体化した単一部品とする必要もない。同様に、クローザ38、ポンプ本体10、ピストン72、ポンプチャンバ20の入口弁70、あるいは他の部材の形状も、必要であれば、異なる形で作ることが可能であろう。さらに、当業者であれば、添付の特許請求の範囲によって規定される本発明の範囲から逸脱しない形で、これら以外の変形を考えることができるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の1つの効果的な実施の形態によるポンプを有した流体製品投与装置を休止状態において示す概略断面図である。
【図2】本発明の1つの効果的な実施の形態による流体製品投与ポンプを有した流体製品投与装置をプライミング状態において示す概略断面図である。
【図3】図2と同様の図であり、駆動中の状態を示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体製品ディスペンサポンプであって、
ポンプ本体(10)と、ポンプチャンバ(20)と、前記ポンプチャンバ(20)内をスライド移動することで流体製品を投与する少なくとも1つの第1のピストン(72)と、投与開口部(45)と、そして、投与開口部(45)が閉状態になる位置と投与開口部(45)が開状態になる位置との間で移動および/または変形することの可能なクローザ(38)とを有し、
特徴となるのは、
前記ポンプチャンバが入口弁(70)を有し、当該入口弁がポンプチャンバ(20)を流体製品貯蔵器(60)に延びるディップチューブ(18)から隔てており、
前記ディップチューブ(18)と前記ポンプチャンバ(20)との間にバイパス通路(74)が設けられており、前記バイパス通路(74)は前記入口弁(70)の上流に配置されており、前記バイパス通路は、ポンプがプライミングされる際、ポンプチャンバ(20)をディップチューブ(18)に接続する、という点である、
という前記ポンプ。
【請求項2】
ポンプ本体(10)が前記クローザ(38)と共に単一の部品の形で作られていること、
を特徴とする請求項1に記載のポンプ。
【請求項3】
入口弁(70)は、第1のピストン(72)に固定された弁シート(71)と弁部材(75)とを有し、前記第1のピストン(72)は前記ポンプ本体(10)の中を耐漏洩様態でスライド移動し、前記ポンプ本体(10)は、プライミングのタイミングで第1のピストン(72)と協働する開口部(32)を有し、協働することによって、前記バイパス通路(74)を開くと共に、ポンプの初回の駆動の前には、ポンプチャンバ(20)の中に入っている空気がディップチューブ(18)を通って貯蔵器(60)に逃れることを可能にすること、
を特徴とする請求項1または2に記載のポンプ。
【請求項4】
前記ポンプは、前記投与開口部(45)が組み入れられた投与ヘッド(40)を有すること、
を特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のポンプ。
【請求項5】
前記クローザ(38)は、いかなる位置でもヘッド(40)と耐漏洩様態で協働している第2のピストン(34)と、前記ヘッド(40)に対して密閉位置と開位置との間で移動可能な第3のピストン(35)とを有し、前記第3のピストン(35)は、投与チャンバ(20)を2つの部分に分割し、投与チャンバの第1の部分(21)はクローザ(38)と前記第3のピストン(35)との間に配置されており、投与チャンバの第2の部分(23)は前記第3のピストン(35)と前記第2のピストン(34)との間に配置されていること、
を特徴とする請求項4に記載のポンプ。
【請求項6】
ポンプチャンバ(20)の前記第2の部分(23)は前記バイパス通路(74)に接続されていること
を特徴とする請求項5に記載のポンプ。
【請求項7】
第3のピストン(35)は、駆動時、その開位置に移動し、そこで、ポンプチャンバ(20)の前記第1、第2の部分(21,23)を接続し、その際、前記ポンプチャンバ(20)の中に入っている製品の一部は、前記バイパス通路(74)を通ってディップチューブ(18)の中、そして貯蔵器(60)の中に放出されること、
を特徴とする請求項6に記載のポンプ。
【請求項8】
ポンプチャンバ(20)の第2の部分(23)は、前記第2、第3のピストン(34,35)の間に設けられた通路(33)を介して、前記バイパス通路(74)に接続されていること、
を特徴とする請求項6または7に記載のポンプ。
【請求項9】
前記第2および第3のピストン(34,35)は単一の部材の形で作られていること、
を特徴とする請求項5乃至8のいずれかに記載のポンプ。
【請求項10】
前記第2のピストン(34)は前記クローザ(38)と共に単一の部材の形で作られていること、
を特徴とする請求項5乃至9のいずれかに記載のポンプ。
【請求項11】
前記クローザ(38)は、具体的にはスプリング(50)により、その閉位置の方向に弾性的に負荷を負わされると共に、ポンプチャンバ(20)の中に入っている製品の圧力により、その開位置の方向に移動および/または変形させられること、
を特徴とする請求項5乃至10のいずれかに記載のポンプ。
【請求項12】
クローザ(38)は、前記ポンプ本体(10)に対して、軸方向に移動および/または変形し、前記第3のピストン(35)は、前記クローザ(38)の予め決められた軸方向の移動および/または変形から、開位置へと移動させられること、
を特徴とする請求項11に記載のポンプ。
【請求項13】
弁部材(75)はボールであること、
を特徴とする請求項3に記載のポンプ。
【請求項14】
単一のスプリング(50)は、前記第1のピストン(72)をその休止位置方向に、前記クローザ(38)をその閉位置方向に移動させる働きをすること、
を特徴とする請求項1乃至13のいずれかに記載のポンプ。
【請求項15】
前記スプリング(50)は流体製品と接触しないこと、
を特徴とする請求項14に記載のポンプ。
【請求項16】
前記第1のピストン(72)と前記弁シート(71)とは、装着部材(15)と共に単一の部材の形で作られており、前記装着部材はスナップ留め用、クリンプ留め用、あるいはネジ留め用のリングであり、前記ポンプを流体製品貯蔵器(60)に固定するように作られていること、
を特徴とする請求項1乃至15のいずれかに記載のポンプ。
【請求項17】
流体製品貯蔵器(60)を有する流体製品投与装置であって、請求項1乃至16のいずれかに記載のポンプを有すること、
を特徴とする装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2007−510847(P2007−510847A)
【公表日】平成19年4月26日(2007.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−537392(P2006−537392)
【出願日】平成16年11月4日(2004.11.4)
【国際出願番号】PCT/FR2004/050562
【国際公開番号】WO2005/044465
【国際公開日】平成17年5月19日(2005.5.19)
【出願人】(502343252)バルワー エス.アー.エス. (144)
【Fターム(参考)】